(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080519
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、カート、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240606BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240606BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240606BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
G06Q50/10
G07G1/01 301D
G07G1/12 301E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193785
(22)【出願日】2022-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大嶽 純士
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E142CA12
3E142DA08
3E142EA04
3E142EA21
3E142GA02
3E142GA13
3E142GA16
3E142GA22
5L030BB66
5L049BB66
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】売り場における買い物を支援する情報処理装置、カート、及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、登録手段と、第1表示制御手段と、選択手段と、第2表示制御手段と、を備える。前記登録手段は、販売対象の商品を登録する。前記第1表示制御手段は、前記登録手段により登録された前記商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧を表示する。前記選択手段は、前記一覧から料理を選択する。前記第2表示制御手段は、前記選択手段により選択された料理の材料として使用する商品のうち、前記登録手段により登録されていない商品が陳列されている位置を表示する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売対象の商品を登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された前記商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧を表示する第1表示制御手段と、
前記一覧から料理を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された料理の材料として使用する商品のうち、前記登録手段により登録されていない商品が陳列されている位置を表示する第2表示制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1表示制御手段は、前記登録手段により商品が登録された場合に、前記登録手段により商品が登録された複数の商品を材料として使用する料理を示す一覧に更新する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1表示制御手段は、前記選択手段により料理が選択された場合に、選択された当該料理の材料として使用した残りの前記商品で作成可能な料理の一覧を表示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
顧客を特定するための顧客情報を取得する取得手段を更に備え、
前記第1表示制御手段は、前記取得手段により取得された前記顧客情報に基づいて、料理の一覧を表示する、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
商品が載せられる荷台部と、情報処理装置とを備えるカートであって、
前記情報処理装置は、
前記荷台部に積まれた商品を、販売対象の商品を登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された前記商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧を表示する第1表示制御手段と、
前記一覧から料理を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された料理の材料として使用する商品のうち、前記登録手段により登録されていない商品が陳列されている位置を表示する第2表示制御手段と、
を備えるカート。
【請求項6】
コンピュータを、
販売対象の商品を登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された前記商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧を表示する第1表示制御手段と、
前記一覧から料理を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された料理の材料として使用する商品のうち、前記登録手段により登録されていない商品が陳列されている位置を表示する第2表示制御手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、カート、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客は、不慣れな店舗の売り場では目当ての商品が陳列されている位置が分からないため、所定の位置に掲示されている売り場の案内図を適宜参照している。また、顧客は、購入対象の商品を決めずに買い物を行っていると不要な商品まで購入してしまうことある。
【0003】
しかしながら、顧客は、売り場で買い物を行う前に、売り場の商品のレイアウトを調べたり、購入する商品のリストを作成したりすることができない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、売り場における買い物を支援する情報処理装置、カート、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理装置は、登録手段と、第1表示制御手段と、選択手段と、第2表示制御手段と、を備える。前記登録手段は、販売対象の商品を登録する。前記第1表示制御手段は、前記登録手段により登録された前記商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧を表示する。前記選択手段は、前記一覧から料理を選択する。前記第2表示制御手段は、前記選択手段により選択された料理の材料として使用する商品のうち、前記登録手段により登録されていない商品が陳列されている位置を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、本実施形態に係るショッピングカートの一例を示す外観斜視図である。
【
図2】
図2は、商品登録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、商品登録装置が有する機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、第1案内画像の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、商品登録画像の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、料理一覧画像の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、料理材料画像の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、第2案内画像の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、追加料理画像の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、商品登録装置が実行する買い物支援処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して、情報処理装置、カート、及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、情報処理装置、カート、及びプログラムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。本実施形態は、ショッピングカートに搭載された商品登録装置への適用例である。
【0008】
図1は、本実施形態に係るショッピングカート1の一例を示す外観斜視図である。ショッピングカート1は、店舗において顧客により収集された商品が載せられるカートである。ショッピングカート1は、荷台部10と、商品登録装置20とを備える。荷台部10は、顧客により購入される商品等が載せられる。
【0009】
ここで、商品には、無線タグが付さる。無線タグは、記憶している情報を無線通信により送信するタグである。例えば、無線タグは、RF(Radio Frequency)タグである。無線タグは、付されている商品を識別するための識別情報である商品コードを記憶する。そして、無線タグは、商品コードを送信する。
【0010】
商品登録装置20は、スマートフォンやタブレット端末などの情報処理装置である。商品登録装置20は、荷台部10に載せられた商品に付された無線タグから商品コードを受信する。これにより、商品登録装置20は、顧客に販売する商品を登録する。
【0011】
また、商品登録装置20は、各種画像を表示する表示部240を有する。例えば、商品登録装置20は、店舗において商品が陳列されている位置を示す地図を表示する。また、商品登録装置20は、商品を材料に使用する料理を表示する。これにより、商品登録装置20は、顧客の買い物を支援する。商品登録装置20は、情報処理装置の一例である。
【0012】
次に、商品登録装置20のハードウェア構成について説明する。
【0013】
図2は、商品登録装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。商品登録装置20は、制御部210、記憶部220、通信部230、表示部240、操作部250、接続部260、及び撮像部270を備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス280を介して相互に接続している。
【0014】
制御部210は、商品登録装置20の全体の動作を制御し、商品登録装置20が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部210は、プロセッサと、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)などの商品登録装置20の動作を制御する処理回路である。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、プロセッサは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部220等に格納されたプログラムを実行する。
【0015】
記憶部220は、フラッシュメモリなどの記憶装置である。記憶部220は、制御プログラム221、及び料理マスタ222などを記憶する。なお、料理マスタ222は、記憶部220に限らず、他の記憶媒体が記憶してもよい。例えば、料理マスタ222は、サーバなどに記憶されていてもよい。
【0016】
制御プログラム221は、オペレーティングシステムや、商品登録装置20が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム221には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
【0017】
料理マスタ222は、料理ごとに料理情報を有する情報マスタである。料理情報は、料理分類、料理名称、材料、数量などが関連付けられている。料理分類は、料理が属する分類である。例えば、料理分類には、おすすめ、低カロリー、低糖質、及び低脂肪などがある。料理名称は、料理の名称である。材料は、料理において材料として使用される商品を示す情報である。数量は、料理において材料として使用される商品の数量を示す情報である。
【0018】
通信部230は、ネットワークを介して、外部装置との通信を実行するインタフェースである。
【0019】
表示部240は、各種画像を表示する表示装置である。例えば、表示部240は、液晶ディスプレイである。
【0020】
操作部250は、各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、操作部250は、表示部240に配置されたタッチパネルやハードウェアボタンなどである。
【0021】
接続部260は、読取装置30と接続するためのインタフェースである。例えば、接続部260は、USB(Universal Serial Bus)等の規格により読取装置30との通信を実行する。例えば、読取装置30は、近距離無線通信により無線タグを読み取る装置である。これにより、商品登録装置20は、接続部260を介して、無線タグから読み取った情報を取得する。
【0022】
撮像部270は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を備えたカメラである。
【0023】
次に、商品登録装置20が有する機能について説明する。
【0024】
図3は、商品登録装置20が有する機能構成の一例を示すブロック図である。商品登録装置20の制御部210が有するプロセッサは、記憶部220に記憶された制御プログラム221をRAMに展開し、制御プログラム221に従って動作することで、各機能部をRAMに生成する。これにより、商品登録装置20の制御部210は、機能部として、ログイン制御部2001、商品登録部2002、売り場情報取得部2003、位置情報取得部2004、料理情報取得部2005、操作制御部2006、及び表示制御部2007を備える。
【0025】
ログイン制御部2001は、ログインを制御する。すなわち、ログイン制御部2001は、自装置を使用する顧客を特定するための顧客情報を取得する。ログイン制御部2001は、取得手段の一例である。例えば、顧客情報は、顧客を特定するための識別情報である顧客コードや、年齢や性別などの属性情報や、顧客の履歴を示す履歴情報などを有する。履歴情報は、顧客が購入した商品の履歴である購入履歴や、顧客が選択した料理の選択履歴などを有する。
【0026】
商品登録部2002は、顧客に販売する販売対象の商品を登録する。商品登録部2002は、登録手段の一例である。例えば、商品登録部2002は、読取装置30が読み取った商品コードにより特定される商品を登録する。すなわち、商品登録部2002は、荷台部10に載せられた商品に付された無線タグから受信した商品コードの商品を登録する。また、商品登録部2002は、バーコードなどのコードシンボルを撮像部270が撮像することにより商品コードを取得する。そして、商品登録部2002は、取得した商品コードにより特定される商品を登録してもよい。また、商品登録部2002は、操作部250が受け付けた操作により特定される商品を登録してもよい。
【0027】
売り場情報取得部2003は、売り場画像310(
図4参照)、広告情報、及び陳列情報などの売り場に関する情報を取得する。例えば、売り場情報取得部2003は、売り場画像310、広告情報、及び陳列情報などの情報をサーバ装置から取得する。
【0028】
売り場画像310は、売り場における陳列エリアの配置を示す画像である。例えば、売り場は、鮮魚エリア、精肉エリア、青果エリアなどのように、商品分類ごとに陳列エリアが設けられる。そして、商品は、商品が属する商品分類の陳列エリアに陳列される。なお、陳列エリアは、商品棚の番号などのように、商品分類に限らず、設けられてもよい。
【0029】
広告情報は、店舗で販売される商品を宣伝する情報である。例えば、広告情報は、店舗で販売される商品のチラシの画像などである。また、広告情報は、陳列エリアを特定するための陳列エリア識別情報と関連付けられている。これにより、商品登録装置20は、陳列エリア識別情報が選択された場合に、陳列エリア識別情報に関連付けられている広告情報を表示する。
【0030】
また、売り場情報取得部2003は、ログイン制御部2001が取得した顧客情報に応じた広告情報を取得してもよい。さらに詳しくは、売り場情報取得部2003は、顧客情報が示す顧客の属性に応じた商品の広告情報を取得してもよい。また、売り場情報取得部2003は、履歴情報に基づいて、広告情報を取得してもよい。また、売り場情報取得部2003は、顧客情報が示す顧客の購買履歴に応じた商品の広告情報を取得してもよい。
【0031】
陳列情報は、売り場に陳列されている商品と、商品が陳列されている陳列エリアとを示す情報である。すなわち、陳列情報は、商品を示す商品情報と、商品が陳列されている陳列エリアを示す陳列エリア識別情報とを含む。さらに、陳列情報は、商品が陳列エリアの何れの位置に陳列されているのかを示す詳細位置情報を有していてもよい。
【0032】
商品情報には、商品コード、商品分類、商品品目、数量、価格、外観画像などの情報が含まれる。商品コードは、商品を識別するための識別情報である。商品分類は、商品の分類を示す情報である。例えば、商品分類は、精肉、青果、鮮魚などの分類である。商品品目は、商品の品目を示す情報である。例えば、商品品目は、サイズ、メーカーなどの違いである。具体的には、商品品目は、カレー粉における各種類を示す情報である。数量は、商品の内容量を示す情報である。価格は、商品の値段を示す情報である。外観画像は、商品の外観の画像である。
【0033】
位置情報取得部2004は、店舗における自装置の位置を示す位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部2004は、Wi-Fi(登録商標)などの近距離無線通信を実行したルータのIPアドレスを取得する。そして、位置情報取得部2004は、取得したIPアドレスにより特定されるルータの位置に基づいて、自装置の位置を示す位置情報を取得する。また、位置情報取得部2004は、GNSS(Global Navigation Satellite System)などの衛星を利用した測位システムから電波を受信することにより位置情報を取得してもよい。さらに、位置情報取得部2004は、他の方法により位置情報を取得してもよい。
【0034】
料理情報取得部2005は、料理情報をサーバ装置から取得する。そして、料理情報取得部2005は、料理情報を料理マスタ222に登録する。
【0035】
例えば、料理情報取得部2005は、ログイン制御部2001が取得した顧客情報に応じた料理の料理情報を取得する。さらに詳しくは、料理情報取得部2005は、顧客情報が示す顧客の属性に応じた料理の料理情報を取得する。また、料理情報取得部2005は、顧客情報が示す顧客の購買履歴に応じた料理の料理情報を取得する。すなわち、料理情報取得部2005は、購買履歴により推定される顧客の嗜好に応じた料理情報を取得する。また、料理情報取得部2005は、顧客情報が示す顧客による料理の選択履歴に応じた料理の料理情報を取得する。すなわち、料理情報取得部2005は、料理の選択履歴により推定される顧客の嗜好に応じた料理情報を取得する。
【0036】
操作制御部2006は、操作部250を制御して、各種操作を受け付ける。例えば、操作制御部2006は、料理一覧画像500(
図6参照)や追加料理画像800(
図9参照)などの料理の一覧から料理を選択する操作を受け付ける。操作制御部2006は、選択手段の一例である。
【0037】
表示制御部2007は、各種画像を表示部240に表示する。
【0038】
例えば、表示制御部2007は、売り場画像310を表示する。
図4は、第1案内画像300の一例を示す図である。第1案内画像300は、広告画像330が重畳された売り場画像310である。例えば、表示制御部2007は、陳列エリアのそれぞれの配置が示された売り場画像310を表示する。
【0039】
また、表示制御部2007は、位置情報取得部2004により取得された位置情報に基づいて、店舗における自装置の位置に対してアイコン320を表示する。さらに詳しくは、表示制御部2007は、位置情報に対応する売り場画像310上の位置を特定する。そして、表示制御部2007は、特定した位置に対してアイコン320を表示する。
【0040】
また、表示制御部2007は、売り場画像310に広告画像330を重畳する。さらに詳しくは、表示制御部2007は、売り場画像310の何れかの陳列エリアをタップする操作が操作制御部2006により受け付けられた場合に、タップされた陳列エリアに関連付けられた広告情報に基づいて、広告対象の商品名、価格、外観などが示された広告画像330を生成する。そして、表示制御部2007は、タップされたエリアに対応付けて広告画像330を表示する。
【0041】
また、表示制御部2007は、商品登録部2002により販売対象の商品が登録された場合に、商品登録画像400を表示する。
図5は、商品登録画像400の一例を示す図である。商品登録画像400は、商品一覧画像410と、合計額画像420と、料理ボタン430とを有する。商品一覧画像410は、商品登録部2002により登録された商品の一覧を示す画像である。合計額画像420は、商品登録部2002により登録された商品の価格の合計額を示す画像である。料理ボタン430は、商品登録部2002により登録された商品の少なくとも一つを材料として使用した料理の一覧を表示するボタンである。
【0042】
また、表示制御部2007は、料理ボタン430を押下する操作が操作制御部2006により受け付けられた場合に、料理マスタ222に基づいて料理一覧画像500を表示する。
図6は、料理一覧画像500の一例を示す図である。料理一覧画像500は、商品登録部2002により登録された商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧である。すなわち、料理一覧画像500は、商品登録部2002により登録された商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧を表示する。
【0043】
料理一覧画像500は、料理分類タグ510ごとに、各料理が示されている。料理分類タグ510は、料理分類を示すタグの画像である。例えば、料理分類タグ510には、料理分類を示すおすすめ、低カロリー、低糖質、及び低脂肪などがある。料理一覧画像500は、1以上の料理ごとに材料ボタン520を有する。材料ボタン520は、対応付けられた料理の材料として使用する商品の一覧を表示するボタンである。
【0044】
ここで、料理情報取得部2005は、属性情報や履歴情報を有する顧客情報に応じた料理の料理情報を取得し、料理マスタ222に登録する。そして、表示制御部2007は、料理マスタ222に基づいて料理一覧画像500を表示する。表示制御部2007は、ログイン制御部2001により取得された顧客情報に基づいて、料理の一覧である料理一覧画像500を表示する。すなわち、表示制御部2007は、顧客の属性情報、顧客の購買履歴、顧客の料理の選択履歴などに応じた料理属性の料理分類タグ510を表示する。
【0045】
また、表示制御部2007は、商品登録部2002により商品が登録された場合に、登録された商品を材料として使用する料理の料理一覧画像500に更新してもよい。例えば、表示制御部2007は、料理マスタ222に含まれ複数の料理のうち、商品登録部2002により商品が登録された複数の商品を材料として使用する料理を示す料理一覧画像500に更新してもよい。すなわち、表示制御部2007は、料理マスタ222に含まれ複数の商品のうち、複数の商品を材料として使用する料理に絞り込んでもよい。
【0046】
また、表示制御部2007は、材料ボタン520を押下する操作が操作制御部2006により受け付けられた場合に、料理材料画像600を表示する。言い換えると、表示制御部2007は、材料ボタン520により料理が選択された場合に、選択された料理の料理材料画像600を表示する。
図7は、料理材料画像600の一例を示す図である。料理材料画像600は、材料一覧画像610と、売り場ボタン620と、追加料理ボタン630とを有する。
【0047】
材料一覧画像610は、料理の材料として使用する商品の一覧の画像である。また、材料一覧画像610は、各商品について、位置表示、商品名、数量、収集要否を示す。位置表示欄は、商品が陳列されている位置を表示するか否かを設定するチェックボックスを有する。なお、
図7に示す材料一覧画像610の位置表示欄は、「たまねぎ」「カレー粉」が陳列されている位置を表示する設定になっている。商品名欄は、商品の名称を表示する欄である。数量欄は、料理において材料として使用される商品の数量を表示する欄である。収集要否欄は、商品が収集済みであるか否かを表示する欄である。言い換えると、収集要否欄は、商品の収集が必要であるか否かを表示する欄である。表示制御部2007は、商品登録部2002により該当する商品が登録されている場合に、商品が収集済みであることを収集要否欄に表示する。
【0048】
売り場ボタン620は、売り場における商品が陳列されている位置を示す売り場画像310を表示させる操作を受け付けるボタンである。すなわち、売り場ボタン620は、位置表示欄のチェックボックスがチェックされている商品が陳列されている位置を示す売り場画像310を表示させる操作を受け付けるボタンである。
【0049】
追加料理ボタン630は、料理を作成した場合に残ると推定される商品を使用して作成可能な料理を表示させる操作を受け付けるボタンである。すなわち、追加料理ボタン630は、商品登録部2002により登録された商品を、料理材料画像600が示す料理に使用した場合に、余った商品により作成可能な料理を表示させる操作を受け付けるボタンである。
【0050】
なお、料理材料画像600は、料理に材料として使用する商品に限らず、料理の調理法を示すレシピが含まれていてもよい。さらに、料理材料画像600は、料理に使用する材料として店舗で販売する商品に限らず、他の材料が含まれていてもよい。
【0051】
図8は、第2案内画像700の一例を示す図である。第2案内画像700は、商品画像340が重畳された売り場画像310の一例を示す図である。すなわち、表示制御部2007は、操作制御部2006により選択された料理の材料として使用する商品のうち、商品登録部2002により登録されていない商品が陳列されている位置を表示する。表示制御部2007は、第2表示制御手段の一例である。
【0052】
また、表示制御部2007は、売り場画像310において商品が陳列されている位置に対応付けて該当する商品の商品画像340を表示する。商品画像340は、外観などの商品の画像である。例えば、表示制御部2007は、商品情報に基づいて、商品画像340を生成する。これにより、顧客は、商品画像340が示す商品が陳列されている位置を把握することができる。
【0053】
さらに、表示制御部2007は、材料一覧画像610の位置表示欄のチェックボックスにチェックされている商品の商品画像340を表示する。言い換えると、表示制御部2007は、チェックボックスにチェックされていない商品の商品画像340は表示しない。これにより、表示制御部2007は、顧客により選択されていない商品の商品画像340を表示することを抑制する。
【0054】
また、表示制御部2007は、該当する商品の品目が複数ある場合、品目ごとの商品画像340を表示する。
図8において、表示制御部2007は、材料であるカレー粉について4品目あるため、4つの商品画像340する。これにより、顧客は、自身の嗜好に応じた商品を選択することができる。
【0055】
図9は、追加料理画像800の一例を示す図である。追加料理画像800は、商品登録部2002により登録された商品を、料理材料画像600が示す料理に使用した場合に、余った商品により作成可能な料理を表示する画像である。すなわち、表示制御部2007は、料理一覧画像500において操作制御部2006により料理が選択された場合に、選択された料理の材料として使用した残りの商品で作成可能な料理の一覧である追加料理画像800を表示する。
【0056】
また、追加料理画像800は、料理ごとに材料ボタン520を有する。材料ボタン520は、該当する料理の材料として使用する材料となる商品を表示させる操作を受け付けるボタンである。例えば、表示制御部2007は、材料ボタン520が押下された場合に、料理材料画像600を表示する。
【0057】
次に、上述した実施形態に係る商品登録装置20が実行する買い物支援処理について説明する。
図10は、商品登録装置20が実行する買い物支援処理の流れを示すフローチャートである。
【0058】
ログイン制御部2001は、顧客のログインを実行する(ステップS1)。言い換えると、ログイン制御部2001は、履歴情報および属性情報を有する顧客情報を取得する。
【0059】
表示制御部2007は、自装置の位置を示すアイコン320が重畳された売り場画像310を表示する(ステップS2)。また、表示制御部2007は、売り場画像310において陳列エリアがタップされた場合に、タップされた陳列エリアに関連付けられた広告情報に基づいた広告画像330を表示する。
【0060】
商品登録部2002は、販売対象の商品を示す商品コードを登録する商品登録が実行されたか否かを判定する(ステップS3)。
【0061】
表示制御部2007は、販売対象の商品として登録した商品の一覧を示す商品登録画像400を表示する(ステップS4)。
【0062】
操作制御部2006は、料理ボタン430の押下を受け付けたか否かを判定する(ステップS5)。料理ボタン430の押下を受け付けていない場合に(ステップS5;No)、商品登録装置20は、ステップS3に移行する。
【0063】
料理ボタン430の押下を受け付けた場合に(ステップS5;Yes)、表示制御部2007は、商品登録部2002に登録された商品を材料として使用することで作成可能な料理の一覧である料理一覧画像500を表示する(ステップS6)。
【0064】
操作制御部2006は、材料ボタン520の押下を受け付けたか否かを判定する(ステップS7)。材料ボタン520の押下を受け付けていない場合に(ステップS7;No)、商品登録装置20は、待機する。
【0065】
材料ボタン520の押下を受け付けた場合に(ステップS7;Yes)、表示制御部2007は、料理の材料として使用する商品を示す料理材料画像600を表示する(ステップS8)。
【0066】
操作制御部2006は、追加料理ボタン630の押下を受け付けたか否かを判定する(ステップS9)。追加料理ボタン630の押下を受け付けた場合に(ステップS9;Yes)、表示制御部2007は、材料ボタン520の料理の材料として使用した残りの商品で作成可能な料理の一覧である追加料理画像800を表示する(ステップS10)。そして、商品登録装置20は、ステップS7に移行する。
【0067】
追加料理ボタン630の押下を受け付けていない場合に(ステップS9;No)、操作制御部2006は、売り場ボタン620を押下する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS11)。売り場ボタン620を押下する操作を受け付けていない場合に(ステップS11;No)、商品登録装置20は、ステップS9に移行する。
【0068】
売り場ボタン620を押下する操作を受け付けた場合に(ステップS11;Yes)、表示制御部2007は、材料一覧画像610の位置表示欄において、チェックボックスがチェックされた商品の商品画像340を表示対象に追加する(ステップS12)。そして、表示制御部2007は、ステップS1において、商品画像340が重畳された売り場画像310を表示する。
【0069】
以上により、商品登録装置20は、買い物支援処理を終了する。
【0070】
以上のように、本実施形態に係る商品登録装置20は、顧客に販売する商品を登録する。また、商品登録装置20は、顧客に販売する商品の少なくとも一つを材料として使用する料理の一覧を表示する。そして、商品登録装置20は、料理が選択された場合に、料理の材料として使用する商品のうち、販売対象の商品として登録されていない商品が陳列されている位置を表示する。これにより、顧客は、来店する前に購入する商品のリストを作成していなくても、購入すべき商品を明確にすることができる。さらに、顧客は、売り場における商品の陳列位置を把握していなくても、購入対象の商品の陳列位置を把握することができる。したがって、商品登録装置20は、売り場における買い物を支援することができる。
【0071】
上記実施形態において、商品登録装置20は、ログイン制御部2001、商品登録部2002、売り場情報取得部2003、位置情報取得部2004、料理情報取得部2005、操作制御部2006、及び表示制御部2007を有すると説明した。しかしながら、商品登録装置20は、ログイン制御部2001、商品登録部2002、売り場情報取得部2003、位置情報取得部2004、料理情報取得部2005、操作制御部2006、及び表示制御部2007の全部又は一部の機能は、サーバ装置が有していてもよい。そして、商品登録装置20は、ブラウザとして機能してもよい。
【0072】
さらに詳しくは、商品登録装置20は、顧客情報や位置情報をサーバ装置に送信する。サーバ装置は、第1案内画像300、商品登録画像400、料理一覧画像500、料理材料画像600、第2案内画像700、追加料理画像800の全部又は一部を生成し、商品登録装置20に表示させる。そして、商品登録装置20は、各種操作を受け付けた場合に、サーバ装置に送信する。このように、商品登録装置20は、サーバ装置と協調することにより上記機能を実現してもよい。
【0073】
上記実施形態において、商品登録装置20は、ショッピングカート1に設置されると説明した。しかしながら、商品登録装置20は、ショッピングカート1に設置されていないスマートフォンやタブレット端末などの情報処理装置であってもよい。さらに、商品登録装置20は、顧客が所有するスマートフォンやタブレット端末などの情報処理装置であってもよい。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0075】
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0076】
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 ショッピングカート
10 荷台部
20 商品登録装置
30 読取装置
240 表示部
300 第1案内画像
310 売り場画像
320 アイコン
330 広告画像
340 商品画像
400 商品登録画像
410 商品一覧画像
420 合計額画像
430 料理ボタン
500 料理一覧画像
510 料理分類タグ
520 材料ボタン
600 料理材料画像
610 材料一覧画像
620 売り場ボタン
630 追加料理ボタン
700 第2案内画像
800 追加料理画像
2001 ログイン制御部
2002 商品登録部
2003 売り場情報取得部
2004 位置情報取得部
2005 料理情報取得部
2006 操作制御部
2007 表示制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0078】