(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080544
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】情報処理ブログラム、記録媒体、情報処理方法、及び端末装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240606BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193850
(22)【出願日】2022-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】320001260
【氏名又は名称】センスネットシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171206
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 茂
(72)【発明者】
【氏名】折橋 雅之
(72)【発明者】
【氏名】丸山 貴司
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB47
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】表示媒体に表示された仮想世界において、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする複数の仮想店舗の内容の選択可能性及び意外性の両立を容易に実現できることに寄与する。
【解決手段】情報処理プログラムは、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を含む仮想構造物を設置可能である仮想世界を表示媒体11に表示させる処理と、仮想世界に設置可能である仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、仮想店舗が入力部12を用いて特定された特定仮想店舗及び入力部12を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、特定仮想店舗の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する条件が満たされるか否かを判定する処理と、第1所定条件が満たされるとき第1特定仮想店舗を仮想世界に設置させる処理と、を実行させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示媒体及び入力部を有する第1端末装置のコンピュータに対して、
前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させる処理と、
前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定する処理と、
前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させない処理と、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項2】
前記仮想世界に設置された前記仮想店舗は、前記表示媒体に表示された一又は複数の仮想店舗候補のうちから一を選定可能である店舗選定ページにおいて特定された前記特定仮想店舗、及び、前記一又は複数の仮想店舗候補のうちから所定ルールに基づいて選定されたレコメンド仮想店舗のうち少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記仮想店舗候補は第1カテゴリ及び第2カテゴリに分類され、前記第1カテゴリに分類される前記仮想店舗候補は、通信ネットワークを介した所定の認証処理が実行されることを条件に選定可能となる、
請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記特定仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、前記仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の前記仮想構造物の種類の情報に基づいて設定される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記仮想構造物のうち少なくとも一部の種類に含まれる前記仮想構造物のそれぞれは、複数の属性情報のうち一の前記属性情報が対応付けられた情報である場合において、
前記特定仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、前記仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の前記仮想構造物の属性情報に基づいて設定される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記レコメンド仮想店舗の内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、前記仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の前記仮想構造物の種類の情報に基づいて設定される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記仮想構造物のうち少なくとも一部の種類に含まれる前記仮想構造物のそれぞれは、複数の属性情報のうち一の前記属性情報が対応付けられた情報である場合において、
前記レコメンド仮想店舗の内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、前記仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の前記仮想構造物の属性情報に基づいて設定される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記所定ルールは、前記仮想世界における所定範囲に設置された前記仮想構造物の情報である、
請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
前記仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、複数の候補のうちから選択可能であり、前記複数の候補のうち、前記仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の前記仮想構造物の種類の情報に基づいて選定される一の候補が前記表示媒体においてレコメンドされる、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
前記仮想構造物のうち少なくとも一部の種類に含まれる前記仮想構造物のそれぞれは、複数の属性情報のうち一の前記属性情報が対応付けられた情報である場合において、
前記仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、複数の候補のうちから選択可能であり、前記複数の候補のうち、前記仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の前記仮想構造物の属性情報に基づいて選定される一の候補が前記表示媒体においてレコメンドされる、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
前記レコメンド仮想店舗の内容が、所定のタイミングごとに変更される場合において、
前記レコメンド仮想店舗は、前記入力部を用いた第1所定操作に基づいて特定されることによって前記特定仮想店舗として設置可能である、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項12】
前記第1所定条件が満たされない場合において、前記仮想店舗の総設置数が前記第1所定数より小さいとき、所定メッセージが前記表示媒体に表示される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項13】
前記仮想世界は、前記入力部を用いて前記仮想世界を移動させることができる第1キャラクタ、及び、前記第1端末装置と前記通信ネットワークを介して接続された第2端末装置が有する入力部を用いて前記仮想世界を移動させることができる第2キャラクタを含み、
前記第2キャラクタを用いた第2所定操作によって、前記電子商取引を実行できる、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項14】
前記第2端末装置が有する表示媒体において、前記通信ネットワークを介して、前記仮想世界に含まれる前記仮想店舗の名称情報、及び、前記仮想店舗において前記電子商取引によって購入可能である現実の物若しくはサービスの内容情報のうち少なくとも一方を閲覧可能である、
請求項13に記載の情報処理プログラム。
【請求項15】
前記第1所定数は、前記仮想世界における第1フロアに設定可能である前記仮想店舗の数の上限である場合において、
前記第1フロアに対して上層又は下層である第2フロアを構成する前記仮想構造物が設置されたとき、前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数は、前記第1所定数から、前記第1所定数より大きい第3所定数に変更される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項16】
前記第2フロアを構成する前記仮想構造物が設置されたとき、前記仮想世界に設置可能である前記特定仮想店舗の数は、前記第2所定数から、前記第2所定数より大きく、且つ、前記第3所定数より小さい第4所定数に変更される、
請求項15に記載の情報処理プログラム。
【請求項17】
表示媒体及び入力部を有する第1端末装置のコンピュータに対して、
前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させる処理と、
前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定する処理と、
前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させない処理と、
を実行させる情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
表示媒体及び入力部を有する端末装置と通信ネットワークを介して接続可能である情報処理サーバを含む情報処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理サーバは、
前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させ、
前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を前記端末装置から受信したとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定し、
前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置して前記表示媒体に表示させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置できない旨を示す情報を前記端末装置に送信する、
情報処理方法。
【請求項19】
表示媒体と、入力部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させ、
前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定し、
前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させない、
端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理ブログラム、記録媒体、情報処理方法、及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アバターなどのキャラクタが存在可能である仮想的な世界を表示媒体に表示させ、当該仮想的な世界において所定操作を可能とさせるプログラム、及び装置が開発されている。例えば、ユーザーに対応するキャラクタが存在するキャラクタ世界の画像を表示させる情報処理装置と、実世界におけるユーザーの行動に係る情報を取得し、当該行動に関連する実物体を表すオブジェクトを前記キャラクタ世界の一部として表示させるためのデータを前記情報処理装置に送信するキャラクタ世界管理サーバと、を備え、キャラクタ世界管理サーバは、前記情報処理装置を使用しているユーザーの情報に基づき、前記キャラクタ世界に表示させる仮想店舗のカテゴリを変化させるサービス提供システムがある。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した特許文献1の技術(以下、従来技術1)は、仮想的な世界において、ユーザーの情報に基づいて仮想店舗のカテゴリを変化させるものであるが、仮想店舗の内容の選択可能性について改善の余地があった。
【0005】
本発明の目的は、表示媒体に表示された仮想世界において、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする複数の仮想店舗の内容の選択可能性及び意外性の両立を容易に実現できることに寄与する情報処理ブログラム、記録媒体、情報処理方法、及び端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、表示媒体及び入力部を有する第1端末装置のコンピュータに対して、前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させる処理と、前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定する処理と、前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させない処理と、を実行させるようにした。
【0007】
本発明の一態様に係る記録媒体は、表示媒体及び入力部を有する第1端末装置のコンピュータに対して、前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させる処理と、前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定する処理と、前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させない処理と、を実行させる情報処理プログラムを記録する。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、表示媒体及び入力部を有する端末装置と通信ネットワークを介して接続可能である情報処理サーバを含む情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記情報処理サーバは、前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させ、前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を前記端末装置から受信したとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定し、前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置して前記表示媒体に表示させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置できない旨を示す情報を前記端末装置に送信する、を含むようにした。
【0009】
本発明の一態様に係る端末装置は、表示媒体と、入力部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示媒体に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を前記表示媒体に表示させ、前記仮想世界に設置可能である前記仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、前記仮想店舗が前記入力部を用いて特定された特定仮想店舗及び前記入力部を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、前記特定仮想店舗の総設置数を前記第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定し、前記第1所定条件が満たされるとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させ、一方、前記第1所定条件が満たされないとき前記第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させない、構成を採る。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、表示媒体に表示された仮想世界において、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする複数の仮想店舗の内容の選択可能性及び意外性の両立を容易に実現できることに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態1に係る情報処理システム及び端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図2】本発明の実施形態1に係る端末装置における処理の一例を示すフロー図
【
図3】本発明の実施形態1に係る仮想世界の画像の一例を示す図
【
図4】本発明の実施形態1に係る仮想世界の画像の他の例を示す図
【
図5】店舗候補を選定するための店舗選定ページの画像の一例を示す図
【
図6】仮想構造物IDと種類及び属性とを対応付けた第1テーブル情報の一例を示す図
【
図7】仮想店舗の設置入力に応じた仮想世界における画像遷移図の一例を示す図
【
図8】訪問先の仮想世界を選定するための訪問先選定ページの画像の一例を示す図
【
図9】特定仮想店舗の設置上限数が更新された仮想世界の画像の一例を示す図
【
図10】変形例1に係る情報処理システム及び情報処理サーバの機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図11】変形例1に係る情報処理サーバと端末装置との間の情報の送受信及び情報処理の手順の一例を示すシーケンス図
【
図12】変形例2に係る端末装置における処理の一例を示すフロー図
【
図13】変形例2における仮想店舗の店内の画像の一例を示す図
【
図14】各部の機能をプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明に係る一態様を発明するに至った経緯)
【0013】
従来技術は、仮想的な世界において、ユーザーの情報に基づいて仮想店舗のカテゴリを変化させるものである。従来技術において、ユーザーの情報は、例えば、実世界におけるユーザーの属性、行動履歴、購買履歴、嗜好の少なくともいずれかである。すなわち、従来技術は、現実世界におけるユーザーの行動履歴、購買履歴などに基づいて、仮想店舗の内容を変化させる技術である。
【0014】
しかし、従来技術は現実世界に倣った仮想店舗を設置する技術にすぎず、仮想世界における仮想店舗の設置の選択可能性について改善の余地があることを、本発明の発明者は見出した。
【0015】
具体的には、仮想世界における環境は、必ずしも現実世界に基づいて構築されることが望ましいとは限らない。特に、物品等の購入活動は、現実世界とは異なる環境において促進される側面を有するため、電子商取引の活性化のためには、仮想店舗の設置の選択可能性をユーザーに付与することが望ましい。一方、物品等の購入活動は、ユーザーが認知する範囲を超えた意外性によって促進される側面も有する。
【0016】
そこで、本発明の発明者は、表示媒体に表示された仮想世界において、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする複数の仮想店舗の内容の選択可能性及び意外性の両立を容易に実現できる情報処理プログラム、記録媒体、情報処理方法、及び端末装置を創案し、本発明に係る一態様を発明するに至った。
【0017】
なお、本開示においては、以下のように用語が定義される。
【0018】
(本サービス)
本開示における情報処理プログラム又は情報処理サーバが提供するサービスを本サービスという。本サービスにおける基本的なサービス内容は、例えば、端末装置に備わる表示媒体に仮想世界を表示させ、端末装置に備わる入力部を用いて操作に応じて、仮想世界の環境を構築可能とするものであってもよい。仮想世界における環境は、例えば、現実の物品又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする仮想店舗を含む。なお、本開示におけるサービスは、仮想世界の環境を構築可能とするものであればよく、サービスの具体的な内容は限定されない。本サービスは、例えば、本サービスに係るWebサイトにユーザーがアクセスすることを起点として提供されてもよい。また、本サービスは、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアが端末装置10において起動されることを起点として提供されてもよい。
【0019】
(ユーザー)
本サービスの利用者をユーザーという。具体的には、ユーザーとは、本サービスを実現するプログラムを起動させることによって、又は、本サービスに係るWebサイト上において、若しくは、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において本サービスの提供を受ける者であってもよい。ユーザーは、自然人であってもよい。
【0020】
(個人情報)
個人情報とは、個人を特定する情報、個人の思想を特定する情報、及び、個人の行動を特定する情報などであってもよい。具体的には、例えば、個人情報とは、氏名、住所又は居所、名称、勤務先、生年月日、年齢、アドレス、家族構成、及び、画像、並びに、スキル情報、思想に関する情報、行動に関する情報などであってもよい。アドレスは、例えば、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスまたはチャットなどの所定のアプリケーションのID、または電話番号などであってもよい。画像は、静止画又は動画であってもよい。個人は、自然人であってもよく、法人であってもよい。
【0021】
(電子商取引)
本開示において電子商取引とは、端末装置が、通信ネットワークを介して、現実の物又はサービスを購入可能とするWebサイトにアクセスし、又は、アプリケーションソフトウェアを当該端末装置上で起動させ、現実の物又はサービスについて商取引を行うことである。電子商取引は、端末装置が、通信ネットワークを介して、電子商取引に係るサーバへアクセスすることによって実現されてもよい。電子商取引の対象である現実の物又はサービスを受け取る方法は、本開示の範囲を限定しない。なお、現実の物又はサービスは、本開示において、現実の物などと呼称されてもよい。
【0022】
(管理者)
管理者は、本サービスにおいて用いられる情報処理サーバを管理または運用する者であってもよい。具体的には、管理者は、例えば、本サービスをユーザーに提供するために、情報処理サーバを管理して運用する自然人または法人であってもよい。また、管理者は、一又は複数の者によって構成されてもよい。管理者は、支配管理者と呼称されてもよい。
【0023】
以上、本開示における用語の定義について説明した。定義された用語について、特別な意味が付される場合には、実施形態の説明において、さらに定義がなされる場合がある。
【0024】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下に説明される実施形態は本開示の一具体例を示す。実施形態において示される構成、フロー図における処理または処理の順序などは一例であって、本開示の技術を限定しない。
【0025】
(実施形態1)
本実施形態に係る情報処理システム1及び端末装置10の構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム及び端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図1において、情報処理システム1aは、端末装置10a、アプリケーション配信システム20、及び、EC(Electronic Commerce)サーバ30aを備える。端末装置10aは、通信ネットワーク40を介して、アプリケーション配信システム20、及び、ECサーバ30aのそれぞれと接続可能であってもよい。
【0027】
なお、
図1において、端末装置10a及びECサーバ30aは、それぞれ複数含まれてもよい。例えば、後述するように、第1ユーザー及び第2ユーザーを含む複数のユーザーのそれぞれが端末装置10を用いて、アプリケーション配信システム20にアクセスしてもよく、又は、複数のECサーバ30にアクセスしてもよい。
【0028】
図1において、アプリケーション配信システム20は、例えば、本開示の情報処理プログラムを含む一又は複数の所定のアプリケーションソフトウェアを端末装置10に提供するシステムであってもよい。アプリケーション配信システム20は、例えば、スマートフォンに対して所定のアプリケーションソフトウェアを配信するシステムであってもよく、又は、ゲーム機などの専用端末に対して所定のアプリケーションソフトウェアを配信するシステムであってもよい。
【0029】
所定のアプリケーションソフトウェアは、ユーザーの要求に応じて、端末装置10においてスタンドアロンで実行させるものであってもよい。また、所定のアプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScript(登録商標)等のソースコードであってもよい。
【0030】
具体的には、所定のアプリケーションソフトウェアは、例えば、SNS(Social Networking Service)アプリケーションソフトウェア、ウェブブラウザアプリケーションソフトウェア、メールアプリケーションソフトウェアなどを含んでもよい。所定のアプリケーションソフトウェアは、コンピュータゲームであってもよい。
【0031】
所定のアプリケーションソフトウェアは、本開示に係る情報処理プログラムを含んでもよい。本開示に係る情報処理プログラムは、後述する通信部13がアプリケーション配信システム20から受信したダウンロードデータが記憶部14に記憶され、インストールされることによって実行可能となってもよい。なお、本開示において、アプリケーションは、アプリケーションソフトウェアを意味するものであってもよい。
【0032】
図1において、ECサーバ30aは、後述するように、端末装置10aの表示媒体に表示された仮想世界において電子商取引が要求されたとき、現実の物又はサービスの内容と、通貨、暗号資産、所定サービスの提供と交換可能であるポイント情報などの金銭的価値を有するものとを交換することによって、当該物又はサービスの内容の購入処理を実現させるサーバであってもよい。係る場合において、ECサーバ30aは、仮想世界において電子商取引が要求されたとき、現実の物又はサービスの内容の情報を端末装置10aに対して送信してもよい。または、現実の物又はサービスの内容の情報は、端末装置10aに記憶されていてもよい。
【0033】
通信ネットワーク40は、電気通信回線によって構成されるネットワークである。通信ネットワークは無線通信ネットワークであってもよく、または、有線通信ネットワークであってもよい。通信ネットワークは、例えば、インターネット、専用回線、LAN(Local Area Network)などであってもよい。
【0034】
端末装置10は、表示媒体11、入力部12、通信部13、記憶部14、及び、制御部15を備える。端末装置10に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と有線または無線によって接続される。
【0035】
端末装置10は、後述するように、例えば、アプリケーション配信システム20から配信された情報処理プログラムを記憶部14に記憶させ、ユーザーによる入力部12を用いた要求に応じて制御部15から制御信号を出力させ、本サービスをユーザーに提供する装置であってもよい。具体的には、情報処理プログラムに基づき、仮想世界を表示媒体11に表示させ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする仮想店舗を仮想世界に設置させる機能を有する情報機器であってもよい。端末装置10は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル端末、PDA(Personal Digital Assistant)、又は、ゲーム機などの専用端末などであってもよい。
【0036】
端末装置10は、ユーザーによる入力部11を用いた入力により、通信部13を用いてアプリケーション配信システム20から所定のアプリケーションソフトウェアを受信し、制御部15を用いて所定のアプリケーションをインストールさせてもよい。インストールされたアプリケーションソフトウェアは、記憶部14に記憶されてもよい。
【0037】
表示媒体11は、例えば、2次元ディスプレイでもよく、バーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイであってもよい。2次元ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。ディスプレイの種類は、本開示の範囲を限定しない。また、表示媒体11は、タッチパネル式ディスプレイであってもよい。
【0038】
入力部12は、表示媒体11における表示内容を選択する機能、及び、文字を入力または編集する機能を有する。入力部12は、ユーザーによる入力を受け付ける。
【0039】
入力部12は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、ハードウェアコントローラー、タッチパネルを用いたタッチ操作、タッチパネルを用いたスタイラスペン、ユーザーの視線検知に基づく入力、及び音声入力などのうち少なくとも1つであってもよい。ハードウェアコントローラーは、後述するように、仮想世界に含まれるキャラクタを2次元方向又は3次元方向に移動させるための入力機能を有するものであってもよい。キーボードは、外部接続された物理的キーボードであってもよく、タッチパネル上のソフトウェアキーボードであってもよい。また、表示媒体11がバーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイの場合には、専用コントローラー、ユーザーのジェスチャーなどに基づく情報入力または情報選択であってもよい。
【0040】
通信部13は、アプリケーション配信システム10及びECサーバ30と通信ネットワーク40によって接続され、アプリケーション配信システム10及びECサーバ30との間で情報の送受信を行う機能を有してもよい。具体的には、通信部13は、アプリケーション配信システム10及びECサーバ30から所定のアプリケーションソフトウェア、並びに、信号及び情報を受け取ってもよい。また、通信部13は、アプリケーション配信システム10及びECサーバ30に対して、入力部12によって入力された個人情報などを送信してもよい。通信部13は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよい。また、通信部203は、例えば、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
【0041】
記憶部14は、例えば、端末装置10に関する各種情報、各種プログラム、及び、通信部13が受け取った情報等を記憶する機能を有してもよい。各種プログラムは、所定のアプリケーションを含んでもよい。記憶部14は、例えば、通信部13がアプリケーション配信システム20から所定のアプリケーションを受け取った場合、所定のアプリケーションを記憶してもよい。なお、後述するように、端末装置10は、情報処理サーバ50から受け取った各種情報を、例えば、記憶部14に記憶させてもよい。
【0042】
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、光ディスク、ハードディスクなどの記憶装置であってもよい。
【0043】
制御部15は、端末装置10における各種制御を行う。制御部15は、例えば、通信部13がアプリケーション配信システム20から所定のアプリケーションをダウンロードする機能を制御し、受け取ったプログラムを記憶部14に記憶させ、ユーザーによる入力部11を用いた入力を検知してもよい。
【0044】
制御部15は、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部15は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などにより、所定のアプリケーション、すなわち端末プログラムが実行されることにより実現されてもよい。制御部15は、例えば、Webブラウザであってもよい。
【0045】
制御部15は、表示媒体11に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界の少なくとも一部の領域を表示媒体11に表示させてもよい。制御部15は、仮想世界に設置可能である仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、仮想店舗が入力部12を用いて特定された特定仮想店舗及び入力部12を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗を含む場合において、第1特定仮想店舗の設置入力を受けたとき、特定仮想店舗の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定してもよい。制御部15は、第1所定条件が満たされるとき第1特定仮想店舗を仮想世界に設置させ、一方、第1所定条件が満たされないとき第1特定仮想店舗を仮想世界に設置させなくてもよい。
【0046】
なお、以上の説明において、端末装置10が備える表示媒体11などの各要素は、端末装置10に内蔵されるものであってもよく、端末装置10に対して外付けされるものであってもよい。
【0047】
以上のように、例えば、本開示に係る情報処理プログラムが所定のアプリケーションソフトウェアとして端末装置10aにインストールされている場合において、第1ユーザーは、入力部12aを用いた所定操作によって、表示媒体11aに仮想世界を表示させることができる。そして、第1ユーザーは、当該仮想世界において、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする仮想店舗を設置可能であり、入力部12aを用いて特定した特定仮想店舗を、第2所定数を限度に設置し、第2所定数を超えた場合には、入力部12aを用いて特定していないレコメンド仮想店舗を設置することができる。
【0048】
なお、
図1の説明においては、端末装置10は、本開示に係る情報処理プログラムを含む所定のアプリケーションソフトウェアをアプリケーション配信システム20からダウンロードするものとして説明したが、所定のアプリケーションソフトウェアは端末装置10にプリインストールされていてもよい。すなわち、情報処理プログラムは、予め記憶部14に記憶されていてもよい。
【0049】
なお、本サービスは、端末装置10において、現実の物などを対象とする電子商取引を可能とする仮想店舗を設置可能である仮想世界が表示媒体11に表示されるものであればよく、サービスが提供される態様は本開示の範囲を限定しない。例えば、情報処理サーバ50がWebブラウザを用いないスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトウェアを端末装置10に送信し、ダウンロードされた当該アプリケーションソフトウェアを用いて本サービスが提供されてもよい。例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアがスマートフォンなどの端末装置10にインストールされ、インストールされたアプリケーションソフトウェアが起動されることを起点として、本サービスが実現されてもよい。アプリケーションソフトウェアは、プログラムを意味してもよい。
【0050】
以上、
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1及び端末装置10の機能的な構成の一例について説明した。
【0051】
図2は、本発明の実施形態1に係る端末装置10における処理の一例を示すフロー図である。以下、
図2などを参照して、本実施の形態に係る端末装置10の基本動作の処理手順について説明する。
【0052】
なお、下記に説明される各フロー図は、本開示に係る端末装置10の動作の処理手順について説明するために必要なステップを例示として記載しているにすぎない。本実施形態における機能が発揮される範囲において、各フロー図の各ステップの間に他の動作の処理に関するステップが適切に挿入されることを妨げるものではない。
【0053】
また、ユーザーインターフェースは一般的にイベントドリブン型でプログラムが実行されるが、本発明の実施形態におけるフロー図においては、説明の便宜のために、必ずしもイベントドリブン型のフロー図に基づいて説明されるわけではない。また、
図2における各ステップは、本実施形態に係る効果が発揮される範囲において、順序が入れ替え可能であってもよい。以上のフロー図に関する説明は、下記で説明されるフロー図において適用されてもよい。
【0054】
図2において、端末装置10aは、仮想世界の少なくとも一部の領域を表示媒体11aに表示させてもよい(ステップS201)。仮想世界は、表示媒体11aに表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想的な世界の情報であってもよい。
【0055】
例えば、ユーザーが端末装置10aを用いて、本開示に係る情報処理プログラムを起動させることによって、すなわち、当該情報処理プログラムに係るソフトウェアを起動させることによって、表示媒体11aに仮想世界の少なくとも一部の領域が表示媒体11aに表示されてもよい。
【0056】
仮想世界の少なくとも一部の領域とは、仮想世界全体を表す領域又はマップの情報、仮想世界の一部を拡大させた領域又はマップの情報などであってもよい。表示媒体11に表示される仮想世界の表示領域は、入力部12を用いて変更可能であってもよい。例えば、入力部12を用いた操作によって、第1タイミングで表示される領域を、上下方向、左右方向、所定角度方向の斜め方向に移動させることによって、又は、高低若しくは拡縮させることによって、第2タイミングで表示される領域に変更可能であってもよい。また、入力部12を用いて後述するキャラクタを仮想世界において移動させることに応じて、仮想世界の表示領域が上下方向、左右方向などに変更されてもよい。
【0057】
図3は、本発明の実施形態1に係る仮想世界の画像の一例を示す図である。
図3において、仮想世界300aの一部の領域が表示媒体11aに表示される。仮想世界300aは、例えば、第1ユーザーが操作可能であるキャラクタ301、草原302、土303、道304、建築物305、木306、花307、柵308、壁309などの仮想構造物が設置可能であってもよい。なお、仮想構造物は一例にすぎず、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。
【0058】
各仮想構造物は、例えば、仮想構造物の最小単位である所定のブロックによって構成されるものであってもよい。例えば、草原302、土303、道304、建築物305、壁309は、一又は複数のブロックを並べることによって、又は、積み上げることによって構築されるものであってもよい。
【0059】
所定のブロックを含む仮想構造物は、例えば、不図示の仮想構造物リスト画面から一を選択し、入力部12aを用いて、仮想世界300における特定の位置を指定して、設置可能であってもよい。
【0060】
仮想世界300において、ブロックを並べたり、積み上げたりする作業、及び、各仮想構造物を設置する作業は、キャラクタ301を用いて実行されるものであってもよく、キャラクタ301を用いずに実行されるものであってもよい。本開示において、所定のブロック、及び、所定のブロックに基づいて構築される仮想的な物の双方が仮想構造物と呼称されてもよい。また、複数のブロックを用いて仮想建築物305が構築された場合、当該仮想建築物305は、一の仮想構造物と扱われてもよい。仮想建築物305の内装として、所定の仮想構造物をさらに設置可能であってもよい。
【0061】
なお、仮想世界300は、例えば、ユーザーが入力部12aを用いて構築可能ではない仮想構造物310を含んでもよい。仮想構造物310は、例えば、遠方の景色、又は、海若しくは湖であってもよい。
【0062】
図4は、本発明の実施形態1に係る仮想世界300の画像の他の例を示す図である。
図3において、仮想世界300aは3次元空間であるものとして説明したが、例えば、
図4に示すように、仮想世界300bは2次元空間で表示されるものであってもよい。さらに、仮想世界300は、3次元空間の表示と、2次元空間の表示とを切り替え可能であってもよい。以下において、仮想世界300は、2次元空間で表示されるものとして説明するが、以下の説明は、仮想世界300が3次元空間で表示される場合においても適用可能である。
【0063】
図4に示すように、仮想世界300において、上記で示した仮想構造物の他に、電子商取引が可能である仮想店舗401及び仮想店舗402が設置可能であってもよい。仮想店舗401及び仮想店舗402は、仮想世界において、現実の物又はサービスを電子商取引によって購入可能である仮想的な店舗である。複数の仮想店舗のそれぞれは、現実の物又はサービスを取り扱う現実の事業者によって管理されていてもよい。
【0064】
仮想世界300において、仮想店舗401及び仮想店舗402の内部に列挙された現実の物又はサービスを示す情報が入力部12aを用いて選択されることによって、選択された現実の物又はサービスが、購入対象として特定されてもよい。現実の物などは、入力部12aを用いて、キャラクタ301を操作することによって、購入対象として特定されてもよい。特定された現実の物又はサービスは、例えば、金銭、ポイント、その他の金銭的価値を有するものと交換されることによって、第1ユーザーに所有権が移転してもよい。
【0065】
購入対象である現実の物は、例えば、靴、服、食品など現実の世界において有用なものである。購入対象である現実のサービスは、例えば、旅行、競技場の利用権、美容院の利用など現実の世界において有用なサービスである。購入対象である現実のサービスには、仮想世界300に係る付加的なサービスの利用権が含まれてもよい。付加的なサービスとは、例えば、仮想世界300に係るゲーム世界のオプションであってもよい。
【0066】
仮想店舗401及び仮想店舗402は、不図示の仮想店舗リスト画面から、各店舗の名称又は内容が入力部12を用いて選定されることによって特定の仮想店舗として設置可能となってもよい。仮想店舗401及び仮想店舗402は、上記の仮想構造物リスト画面又は不図示の仮想店舗リスト画面から仮想店舗を示すアイコンが選定され、選定されたアイコンのプロパティが設定されることによって特定の仮想店舗として設置可能となってもよい。また、仮想店舗401及び仮想店舗402は、上記の仮想構造物リスト画面又は不図示の仮想店舗リスト画面から仮想店舗を示すアイコンが選定されて仮想世界300に設置され、設置された仮想店舗のプロパティが設定されることによって特定の仮想店舗として設定可能となってもよい。
【0067】
さらに、仮想店舗401及び仮想店舗402は、ブロックを積み上げ、建築物として認定されるための予め定められた条件を満たし、且つ、仮想店舗401又は仮想店舗402として認定されるための情報が対応付けられたアイコン又は看板などの仮想構造物を付加することによって、特定の仮想店舗として設置可能であってもよい。上記に示す、仮想店舗401及び仮想店舗402のそれぞれを仮想世界300に設置する方法は一例であり、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0068】
係る場合において、複数の仮想店舗の候補のうちから特定の仮想店舗を選定する方法は、例えば、仮想店舗の内容を選定するための店舗選定ページを用いる方法であってもよい。
【0069】
図5は、仮想店舗を選定するための店舗選定ページの画像の一例を示す図である。
図5において、店舗選定ページ500は、検索ボタン510、見出し520、店舗リスト530、店舗説明ページ540を含み、検索ボタン510又は見出し520などを用いて、複数の仮想店舗候補のうちから一の仮想店舗を選定できるページであってもよい。例えば、第1ユーザーは、入力部12aを用いて、既に認知している仮想店舗の少なくとも一部の情報を検索ボタン510に設定することによって、所望の仮想店舗を検索できてもよい。また、例えば、第1ユーザーは、入力部12aを用いて、見出し520のうちから一の情報を選択し、当該選択に伴って表示される店舗リスト530のうちから所望の仮想店舗を検索できてもよい。
【0070】
図5において、検索された仮想店舗A1は、例えば、店舗説明ページ540が表示されてもよく、選択を決定するための決定ボタン541が押下されることによって仮想店舗A1が特定され、仮想店舗A1が仮想世界300に設置可能となってもよい。
【0071】
なお、
図5における決定ボタン541の表記は一例であって、当該ボタンの名称は例えば「送信」などであってもよく、又は、無表記であってもよい。決定ボタン541の表示態様は、本開示の範囲を限定しない。また、
図5の説明においては、決定ボタン541が選択等されることが、仮想店舗を特定するトリガーであるとして説明したが、この限りではない。例えば、店舗説明ページ540が表示された場合において所定条件を満たしたとき、仮想店舗A1が特定されてもよい。
【0072】
当該所定条件とは、例えば、店舗説明ページ540の表示後、所定時間が経過することであってもよい。また、当該所定条件とは、「送信」、「設定完了」などの所定の音声入力が行われることであってもよい。係る場合、決定ボタン541は表示されなくてもよい。所定条件は一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0073】
なお、店舗選定ページ500の表示態様は一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。例えば、店舗選定ページ500は、検索ボタン510、見出し520のうち一方を含むものであってもよい。なお、店舗選定ページ500は、仮想世界300に対して重畳して表示されるページであってもよく、又は、表示媒体11の表示を専有するページであってもよい。店舗選定ページ500の表示態様は一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0074】
このように、表示媒体11に表示された一又は複数の仮想店舗候補のうちから一を選定可能である店舗選定ページ500において特定された仮想店舗は、本開示において特定仮想店舗401と呼称される。
【0075】
なお、店舗選定ページ500において検索可能である店舗候補のリスト情報は、例えば、記憶部14に記憶されていてもよく、又は、不図示のデータベースに記憶され、通信ネットワーク40を介して端末装置10が受信してもよい。当該データベースは、本サービスに係る管理者又は管理者と提携する事業者などによって管理されていてもよい。
【0076】
なお、データベースの構造またはモデルは、例えば、リレーショナルデータベースであってもよいし、非リレーショナルデータベース(NoSQL:Not only SQL)であってもよい。NoSQLデータベースは、例えば、オブジェクト指向データベース、XMLデータベース、キーバリュー型ストア、または、階層型データベースであってもよい。また、当該データベースは、分散型台帳であってもよい。
【0077】
なお、店舗選定ページ500において、店舗候補のリスト情報は、複数のカテゴリに分類されてもよい。すなわち、仮想店舗候補は第1カテゴリ及び第2カテゴリに分類され、第1カテゴリに分類される仮想店舗候補は、通信ネットワーク40を介した所定の認証処理が実行されることを条件に選定可能となってもよい。例えば、第1カテゴリに分類される仮想店舗候補は、所定のSNSのフォロワー数が所定条件を満たす場合、仮想世界300にアクセスした回数が所定回数を超えた場合、ユーザーが所定の書類審査を通過した場合などに、店舗選定ページ500において選定が可能となってもよい。
【0078】
なお、本開示において、ページとは、表示媒体11においてスクロールすることで表示可能な範囲を意味してもよい。また、本開示において単にページと呼称される場合であっても、当該ページは、一又は複数のページであってもよい。複数のページ間の遷移は所定の操作に基づいて行われてもよい。
【0079】
一方、記憶部14又は当該データベースに記憶された店舗候補のリスト情報のうち、一又は複数の仮想店舗候補のうちから所定ルールに基づいて選定され、入力部12aを用いて特定されていない仮想店舗は、本開示においてレコメンド仮想店舗402と呼称される。レコメンド仮想店舗402は、後述する所定ルールに基づき、店舗候補のリスト情報のうちから選定され、電子商取引の対象としてユーザーにレコメンドされる仮想店舗である。
【0080】
レコメンド仮想店舗402の内容は、例えば、所定のタイミングごとに変更されるものであってもよい。具体的には、所定の第3タイミングにおいて、レコメンド仮想店舗402aとして仮想店舗B1が設定され、第3タイミングとは異なる第4タイミングにおいて、レコメンド仮想店舗402aの内容は、仮想店舗B2に変更されてもよい。
【0081】
レコメンド仮想店舗402の内容が変更されるタイミングは、例えば、所定時間が経過したタイミングであってもよい。所定時間は、例えば、現実の世界における時間情報であってもよく、又は、仮想世界300における時間情報であってもよい。当該所定時間が現実の世界における時間情報である場合、例えば、端末装置10において本開示に係る情報処理プログラムが起動されるたびに仮想店舗402の内容が変更されてもよい。また、当該所定時間が仮想世界300における時間情報である場合、例えば、仮想世界300において翌日の朝が訪れるたびに仮想店舗402の内容が変更されてもよい。上記のレコメンド仮想店舗402の内容が変更されるタイミングは一例であって、本開示の範囲を限定しない。
【0082】
このように、仮想店舗は、入力部12を用いて特定された特定仮想店舗401及び入力部12を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗402を含んでもよい。
【0083】
なお、各仮想構造物は、ブロック、木、花などの種類の他に、属性情報が対応付けられてもよい。
図6は、仮想構造物IDと種類及び属性とを対応付けた第1テーブル情報の一例を示す図である。
図6に示すように、複数の仮想構造物のそれぞれは、例えば、ID情報と、種類情報と、属性情報とが対応付けられて記憶部14又は不図示のデータベースに記憶されていてもよい。属性情報は、例えば、各仮想構造物を種類にかかわらずに複数のカテゴリに分類する情報であってもよい。属性情報が対応付けられて記憶される仮想構造物は、仮想世界300に設置可能である全ての仮想構造物であってもよく、又は、一部の仮想構造物であってもよい。例えば、ブロック、机、椅子、照明などは属性情報を有し、花などの仮想自然物は属性情報を有していなくてもよい。
【0084】
複数のカテゴリは、例えば、有機的物質又は無機的物質であってもよい。複数のカテゴリは、例えば、印象情報として、「クール」、「ナチュラル」、「ゴージャス」などであってもよい。具体的には、
図6において、ID001に対応する仮想構造物は、属性「クール」が対応付けられたブロックであり、ID002に対応する仮想構造物は、属性「ナチュラル」が対応付けられたブロックであり、ID003に対応する仮想構造物は、属性「ゴージャス」が対応付けられたブロックであってもよい。なお、複数のカテゴリは一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0085】
なお、複数のブロックによって構築された仮想建造物の属性は、構成要素であるブロック、椅子、机、照明などの仮想構造物の属性情報に基づいて決定されてもよい。具体的には、複数のブロック、椅子、机、照明などの仮想構造物の属性情報のうち、最も使用比率が高い属性情報が仮想建造物の属性情報として決定されてもよい。
【0086】
係る場合において、特定仮想店舗401及びレコメンド仮想店舗402のそれぞれが、第1ユーザーがブロックを積み上げることによって構築することができない仮想建造物であり、且つ、仮想店舗の内装、外装、及び、サイズなどのうち少なくとも一が、当該仮想店舗の管理者である事業者によって予め複数種類用意されているとき、各仮想店舗の内装などのうち少なくとも一は、仮想世界300においてユーザーが設置した仮想構造物の種類又は属性に基づいて設定されてもよい。
【0087】
例えば、設置された仮想店舗が特定仮想店舗401である場合、特定仮想店舗401の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の種類の情報に基づいて設定されてもよい。
【0088】
具体的には、
図4に示すように、第1ユーザーが特定仮想店舗401aを設置した場合、所定範囲に含まれる複数の仮想構造物の種類のうち、最も設置比率が高い種類に基づいて、特定仮想店舗401aの内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。
【0089】
係る場合、所定範囲は、例えば、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含み、且つ、壁309によって囲まれた範囲であってもよい。また、所定範囲は、例えば、仮想世界300のうち、第1ユーザーによる入力によって仮想構造物の設置が可能である全範囲であってもよい。また、所定範囲は、例えば、仮想世界300が、町や国などの複数の領域に分割されている場合、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含む領域の範囲であってもよい。すなわち、所定範囲は、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含む所定範囲であってもよい。なお、所定範囲の定義は、本開示に係る情報処理プログラムの管理者などによって任意に設定されてもよく、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。なお、所定範囲に関する説明は、以下の説明においても適用されてもよい。
【0090】
図4においては、特定仮想店舗401aが設置された仮想場所を含み、且つ、壁309に囲まれた領域に含まれる複数の仮想構造物である、草原302、仮想建築物303、道304、木306、花307のうち最も設置比率が高い木306の情報に基づいて、特定仮想店舗401aの内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。
【0091】
具体的には、例えば、予め記憶部14に記憶された仮想構造物の種類と、特定仮想店舗401の属性とを対応付けた第2テーブル情報に基づいて、仮想構造物の種類である木306に対応する属性「ナチュラル」が選定され、予め用意された特定仮想店舗401aの複数の内装のうち、属性「ナチュラル」に対応する内装が設定されてもよい。また、具体的には、例えば、第2テーブル情報に基づいて、仮想構造物の種類である木306に対応する属性「ナチュラル」に対応する小さいサイズの特定仮想店舗401aが仮想世界300に設置されてもよい。
【0092】
なお、仮想構造物の種類のうち、設置比率の算定において、合算される種類が含まれてもよい。例えば、所定範囲において道304の設置比率が最も高い場合であっても、草原302及び木306を合算した設置比率が道304より高い場合、草原302及び木306に対応する属性が選定されてもよい。また、特定仮想店舗401の内装、外装、及び、サイズのうち、複数の仮想構造物の種類に応じて変更可能であるもの及び数は、管理者によって任意に設定されてもよい。また、特定仮想店舗401の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の設定に寄与する仮想構造物は、例えば、全仮想構造物のうち一部の仮想構造物に限定されてもよい。
【0093】
また、例えば、上記のように仮想構造物のうち少なくとも一部の種類に含まれる仮想構造物のそれぞれは、複数の属性情報のうち一の属性情報が対応付けられた情報である場合において、特定仮想店舗401の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の属性情報に基づいて設定されてもよい。
【0094】
具体的には、
図4に示すように、第1ユーザーが特定仮想店舗401aを設置した場合、所定範囲に含まれる複数の仮想構造物の属性のうち、最も使用比率が高い属性に基づいて、特定仮想店舗401aの内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。係る場合、所定範囲は、上記において説明したように、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含む所定範囲であってもよい。
【0095】
図4においては、特定仮想店舗401aが設置された仮想場所を含み、且つ、壁309に囲まれた領域に含まれる複数の仮想構造物の属性情報それぞれの合計のうち最も使用比率が高い属性情報に基づいて、特定仮想店舗401aの内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。具体的には、例えば、第1テーブル情報600に基づいて、複数の仮想構造物の属性情報「ナチュラル」「クール」「ゴージャス」のうち最も使用比率が高い「クール」が選定され、予め用意された特定仮想店舗401aの複数の内装のうち、属性「クール」に対応する内装が設定されてもよい。
【0096】
なお、特定仮想店舗304の内装、外装、及び、サイズのうち、複数の仮想構造物の属性に応じて変更可能である内容及び数は、管理者によって任意に設定されてもよい。また、特定仮想店舗401aの内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の設定に寄与する仮想構造物は、例えば、全仮想構造物のうち一部の仮想構造物に限定されてもよい。
【0097】
なお、上記説明において属性情報とは、例えば、「クール」、「ナチュラル」、「ゴージャス」などの印象情報であるものとして説明したが、例えば、色情報であってもよく、又は、形状情報であってもよい。例えば、色情報に基づくカテゴリは、色の三原色の含有比率に基づいて複数のカテゴリに分類されるものであってもよい。また、例えば、形状情報に基づくカテゴリは、仮想構造物の俯瞰図の形状に基づいて複数のカテゴリに分類されるものであってもよい。例えば、黒色の柱と桃色の柱とは互いに異なる印象を与えるものであるが、断面形状が円形であれば、同一のカテゴリ「円形」に分類されてもよい。
【0098】
また、例えば、複数の仮想構造物を含み、壁面で囲まれることによって一の街と扱われる仕様である場合、当該一の街を一の仮想構造物とみなして属性情報を判定するものであってもよい。例えば、街の俯瞰図の形状が属性情報であり、属性情報に係る複数のカテゴリとして、「円形」、「正方形」、「長方形」が仕様として設定されている場合であって、且つ、仮想世界300に複数の街が含まれる場合において、形状が「円形」である街の比率が最も高いとき、予め用意された特定仮想店舗401aの複数の内装のうち、属性「円形」に対応する内装が設定されてもよい。
【0099】
なお、属性情報に関する当該説明は、レコメンド仮想店舗402に関する説明、及び、各変形例に関する説明を含む以下の説明においても適用可能であってもよい。
【0100】
一方、例えば、設置された仮想店舗がレコメンド仮想店舗402である場合、レコメンド仮想店舗の内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の種類の情報に基づいて設定されてもよい。
【0101】
具体的には、
図4に示すように、第1ユーザーがレコメンド仮想店舗402aを設置した場合、所定範囲に含まれる複数の仮想構造物の種類のうち、最も設置比率が高い種類に基づいて、レコメンド仮想店舗402aの内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。係る場合、所定範囲は、上述したように、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含む所定範囲であってもよい。
【0102】
図4においては、レコメンド仮想店舗402aが設置された仮想場所を含み、且つ、壁309に囲まれた領域に含まれる複数の仮想構造物である、草原302、仮想建築物303、道304、木306、花307のうち最も設置比率が高い木306の情報に基づいて、レコメンド仮想店舗402aの内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。
【0103】
具体的には、例えば、上述した第2テーブル情報に基づいて、仮想構造物の種類である木306に対応する属性「ナチュラル」が選定され、予め仮想店舗のそれぞれの内容と属性とを対応付けた第3テーブル情報に基づいて、属性「ナチュラル」に分類される一又は複数のレコメンド仮想店舗402aのうち一の仮想店舗が設定されてもよい。係る場合、属性「ナチュラル」に分類される複数のレコメンド仮想店舗402aは、例えば、総ユーザーによるアクセス回数順、店舗名称のアルファベット順又は五十音順、又は、新着順などによって一の仮想店舗が設定されてもよい。また、具体的には、例えば、第2テーブル情報に基づいて属性「ナチュラル」が選定され、総ユーザーのアクセス回数順によって抽出された一又は複数のレコメンド仮想店舗402それぞれについて予め用意された複数の内装のうち、属性「ナチュラル」に対応する内装が設定されてもよい。
【0104】
なお、上述しように、仮想構造物の種類のうち、設置比率の算定において、合算される種類が含まれてもよい。また、レコメンド仮想店舗402の内容、内装、外装、及び、サイズのうち、複数の仮想構造物の種類に応じて変更可能であるもの及び数は、管理者によって任意に設定されてもよい。また、レコメンド仮想店舗402の内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の設定に寄与する仮想構造物は、例えば、全仮想構造物のうち一部の仮想構造物に限定されてもよい。
【0105】
また、例えば、上記のように仮想構造物のうち少なくとも一部の種類に含まれる仮想構造物のそれぞれは、複数の属性情報のうち一の属性情報が対応付けられた情報である場合において、レコメンド仮想店舗402の内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、仮想世界300における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の属性情報に基づいて設定されてもよい。
【0106】
具体的には、
図4に示すように、第1ユーザーがレコメンド仮想店舗402aを設置した場合、所定範囲に含まれる複数の仮想構造物の属性のうち、最も使用比率が高い属性に基づいて、レコメンド仮想店舗402aの内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。係る場合、所定範囲は、上記において説明したように、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含む所定範囲であってもよい。
【0107】
図4においては、レコメンド仮想店舗402aが設置された仮想場所を含み、且つ、壁309に囲まれた領域に含まれる複数の仮想構造物の属性情報それぞれの合計のうち最も使用比率が高い属性情報に基づいて、レコメンド仮想店舗402aの内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一が設定されてもよい。具体的には、例えば、第1テーブル情報600に基づいて、複数の仮想構造物の属性情報「ナチュラル」「クール」「ゴージャス」のうち最も使用比率が高い「クール」が選定され、予め仮想店舗のそれぞれの内容と属性とを対応付けた第3テーブル情報に基づいて、属性「クール」に分類される一又は複数のレコメンド仮想店舗402のうち一の仮想店舗が設定されてもよい。係る場合、属性「クール」に分類される複数のレコメンド仮想店舗402は、例えば、総ユーザーによるアクセス回数順、店舗名称のアルファベット順又は五十音順、又は、新着順などによって一の仮想店舗が設定されてもよい。
【0108】
なお、レコメンド仮想店舗402の内容、内装、外装、及び、サイズのうち、複数の仮想構造物の属性に応じて変更可能であるもの及び数は、管理者によって任意に設定されてもよい。また、レコメンド仮想店舗402の内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の設定に寄与する仮想構造物は、例えば、全仮想構造物のうち一部の仮想構造物に限定されてもよい。
【0109】
このように、レコメンド仮想店舗402は、仮想世界300における所定範囲に設置された仮想構造物の情報に基づき、店舗候補のリスト情報のうちから選定され、電子商取引の対象としてユーザーにレコメンドされる仮想店舗であってもよい。
【0110】
なお、上記説明においては、特定仮想店舗401の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の情報、並びに、レコメンド仮想店舗402の内容、内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の情報は、仮想世界300における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の種類又は属性に基づいて設定されるものとして説明したが、その限りではない。
【0111】
例えば、特定仮想店舗401及びレコメンド仮想店舗402を含む仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の情報は、第1ユーザーが入力部12を用いて設定可能であってもよい。係る場合において、仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の情報について、仮想世界300における上記所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の種類の情報に基づき、上記のように一の候補が選定され、選定された一の候補がレコメンド情報として、表示媒体11に表示されてもよい。レコメンド情報は、第1ユーザーが、入力部12aを用いて、例えば複数の内装候補のうちから一の内装を選択するとき、レコメンド対象である内装に星印などの所定の標章が付されてもよい。レコメンド情報の提示方法は一例であって、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0112】
すなわち、仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、複数の候補のうちから選択可能であり、複数の候補のうち、仮想世界300における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の種類の情報に基づいて選定される一の候補が表示媒体11においてレコメンドされてもよい。
【0113】
また、例えば、特定仮想店舗401及びレコメンド仮想店舗402を含む仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の情報は、第1ユーザーが入力部12aを用いて設定可能であってもよい。係る場合において、仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一の情報について、仮想世界300における上記所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の属性の情報に基づき、上記のように一の候補が選定され、選定された一の候補がレコメンド情報として、表示媒体11aに表示されてもよい。レコメンド情報は、上記説明と同様に、レコメンド対象に所定の標章が付されてもよい。
【0114】
仮想構造物のうち少なくとも一部の種類に含まれる仮想構造物のそれぞれは、複数の属性情報のうち一の属性情報が対応付けられた情報である場合において、仮想店舗の内装、外装、及び、サイズのうち少なくとも一は、複数の候補のうちから選択可能であり、複数の候補のうち、仮想世界における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の属性情報に基づいて選定される一の候補が表示媒体11においてレコメンドされてもよい。
【0115】
なお、上記において説明したように、レコメンド仮想店舗402の内容が、所定のタイミングごとに変更されるものである場合、第1ユーザーは、入力部12aを用いて、例えば、第3タイミングにおいてレコメンド仮想店舗402aとして表示された仮想店舗B1に対して、第1所定操作を入力することによって、仮想店舗B1を特定仮想店舗401として設定可能であってもよい。
【0116】
第1所定操作は、例えば、入力部12aを用いて、レコメンド仮想店舗402aとして表示されている仮想店舗B1を選択し、プロパティ情報において特定仮想店舗401に変更させてもよい。また、第1所定操作は、例えば、入力部12aを用いて、仮想店舗B1を特定仮想店舗401のリストにブックマークする操作であってもよい。第1所定操作は、レコメンド仮想店舗402を特定仮想店舗401に変更する操作であればよく、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0117】
すなわち、レコメンド仮想店舗の内容が、所定のタイミングごとに変更される場合において、レコメンド仮想店舗は、入力部を用いた第1所定操作に基づいて特定されることによって特定仮想店舗として設置可能であってもよい。
【0118】
図2に戻り、端末装置10aは、特定仮想店舗401の設置入力があったか否かを判定してもよい(ステップS202)。端末装置10aは、例えば、特定仮想店舗401の設置入力が検知されるまで待機状態であってもよい(ステップS202:NO)。
【0119】
一方、端末装置10は、第1特定仮想店舗401の設置入力を受けたとき(ステップS202:YES)、第1所定条件が満たされるか否かを判定してもよい(ステップS203)。
【0120】
第1所定条件とは、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の数が第1所定数以下に限定されている場合において、特定仮想店舗401の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する条件であってもよい。
【0121】
具体的には、仮想世界300における仮想店舗の設置基準として、仮想店舗の数は第1所定数以下に限定されていてもよい。仮想世界300における仮想店舗の数に制限がない場合、多くのユーザーが仮想店舗を自らの仮想世界に乱立させたとき、各ユーザーの仮想世界間の差異が少なくなり、結果的に、仮想世界の魅力が低減するからである。
【0122】
例えば、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の数は第1所定数以下に限定されてもよい。第1所定数は、管理者によって任意に設定されてもよい。なお、結果的に第1所定数以下に限定されていればよく、本開示に係る情報処理プログラムの仕様として、例えば、第1所定数に1を加算した数より小さいという内容の条件であってもよい。
【0123】
係る場合において、さらに、仮想店舗の総設置数のうち、一部はレコメンド仮想店舗402としての設置のみを認める第1所定条件が設定されてもよい。仮想世界300における仮想店舗の全てが、特定仮想店舗401として設置可能であった場合、仮想世界300における電子商取引の対象は、ユーザーが認知する範囲の物又はサービスに限定されるため、意外性によって物品等の購入活動が活性化する機会を逸することになるからである。
【0124】
例えば、第1所定条件として、特定仮想店舗401の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定してもよい。第2所定数は、管理者によって任意に設定されてもよい。なお、第1所定条件を満たすか否かは、新規に設置入力された第1特定仮想店舗を含めた特定仮想店舗401の総設置数が第2所定数を超えるか否か、及び、新規に設置入力された第1特定仮想店舗を含めず、既に設置されている特定仮想店舗401の数が第2所定数から1だけ減算した数を超えるか否かの何れの意味を含んでもよい。
【0125】
図7は、仮想店舗の設置入力に応じた仮想世界における画像遷移図の一例を示す図である。例えば、上記説明において、第1所定数が4であり、第2所定数が2であり、且つ、
図7(a)に示す状態において新規に特定仮想店舗401bの設置依頼が入力された場合、第1所定条件が満たされると判定され(ステップS203:YES)、第1特定仮想店舗401bを仮想世界300に設置させてもよい(ステップS204)。係る場合において、さらに、
図7(b)に示す状態において新規に特定仮想店舗401cの設置依頼が入力された場合、第1所定条件が満たされないと判定され(ステップS203:NO)、第1特定仮想店舗を前記仮想世界に設置させなくてもよい(ステップS205)。
【0126】
係る場合、第1所定条件が満たされないとき(ステップS203:NO)、仮想店舗の総設置数が第1所定数より小さいか否かが判定されてもよい(ステップS206)。そして、仮想店舗の総設置数が第1所定数より小さいとき、所定メッセージが表示媒体11に表示されてもよい(ステップS207)。当該所定メッセージは、レコメンド仮想店舗402を新規に設置するか否かを選択可能であるボタンを含むメッセージであってもよく、又は、特定仮想店舗401の設置上限数に到達したことを示すメッセージであってもよい。
【0127】
なお、第1所定条件が満たされないとき(ステップS203:NO)、例えば、自動的にレコメンド仮想店舗402が仮想世界300に設置されてもよい。
【0128】
以上、
図2から
図7を参照して、本実施の形態に係る端末装置10の基本動作の処理手順について説明した。
【0129】
以上のように、本実施形態に係る端末装置は、表示媒体11と、入力部12と、制御部15と、を備え、制御部15は、表示媒体11に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界300の少なくとも一部の領域を表示媒体11に表示させ、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、仮想店舗が入力部12を用いて特定された特定仮想店舗401及び入力部12を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗402を含む場合において、第1特定仮想店舗401の設置入力を受けたとき、特定仮想店舗401の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定し、第1所定条件が満たされるとき第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置させ、一方、第1所定条件が満たされないとき第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置させなくてもよい。
【0130】
これにより、表示媒体11に表示された仮想世界300において、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする複数の仮想店舗の内容の選択可能性及び意外性の両立を容易に実現できる効果を奏する。
【0131】
なお、上記説明においては、仮想世界300は、第1ユーザーが第1端末装置10aを用いて操作する第1キャラクタ301を含むものとして説明したが、さらに、別の第2ユーザーが第2端末装置10bを操作することによって当該仮想世界300において移動可能である不図示の第2キャラクタ301bを含んでもよい。
【0132】
すなわち、仮想世界300は、入力部12aを用いて仮想世界300を移動させることができる第1キャラクタ301a、及び、第1端末装置10aと通信ネットワーク40を介して接続された第2端末装置10bが有する入力部12bを用いて仮想世界300を移動させることができる第2キャラクタ301bを含み、第2キャラクタ301bを用いた第2所定操作によって、電子商取引を実行できてもよい。
【0133】
具体的には、例えば、第2ユーザーが第2端末装置10bを用いて、通信ネットワーク40を介して、第1端末装置10aに対して訪問を希望する旨を示すメッセージを含む信号を送信し、第1端末装置10aから訪問を許諾する旨を示すメッセージを含む信号が第2端末装置10bに対して送信されることによって、第2ユーザーが操作する第2キャラクタ301bが、仮想世界300に登場可能となってもよい。
【0134】
さらに、第2ユーザーは、第2キャラクタ301bを用いた第2所定操作によって、仮想世界300に設置された仮想店舗において電子商取引を実行できてもよい。第2所定操作は、例えば、第2キャラクタ301bを仮想店舗に訪問させ、仮想店舗における店員などとの会話を通じて物又はサービスを購入する操作であってもよい。第2キャラクタ301bの情報に対して第2ユーザーのID情報が対応付けられており、第2所定操作が実行されたとき、第2ユーザーのID情報を用いて電子商取引の決済処理が実行されてもよい。
【0135】
係る場合において、第2ユーザーは、第2端末装置10bが有する表示媒体11bにおいて、通信ネットワーク40を介して、仮想世界300に含まれる仮想店舗の名称情報、及び、仮想店舗において電子商取引によって購入可能である現実の物若しくはサービスの内容情報のうち少なくとも一方を閲覧可能であってもよい。
【0136】
図8は、訪問先の仮想世界を選定するための訪問先選定ページの画像の一例を示す図である。
図8において、第2端末装置10bの表示媒体11bに訪問先選定ページ800が表示され、訪問先選定ページ800において、例えば、第1ユーザーの仮想世界300に含まれる仮想店舗の名称情報、及び、電子商取引によって購入可能である物などの情報が含まれていてもよい。なお、訪問先選定ページ800の表示態様は一例であって、その限りではない。
【0137】
第2端末装置10bを操作する第2ユーザーは、例えば、訪問先選定ページ800において、領域810に含まれる決定ボタン811を押下することによって、上述したように、第1端末装置10aに対して訪問を希望する旨を示すメッセージを含む信号を送信してもよい。
【0138】
このように、第2端末装置10bにおいて、訪問先選定ページ800を表示させ、予め仮想世界300に含まれる仮想店舗の名称情報、及び、電子商取引によって購入可能である物などの情報を閲覧可能とすることによって、訪問した先の仮想世界300が、ユーザーにとって所望の世界と異なることを回避できる。
【0139】
なお、
図8において、領域810及び領域820は、説明の便宜のために実線で示しているが、領域810及び領域820の表示態様は任意であり、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。また、
図8において、ボタン811及びボタン821の表記及び内容は管理者によって任意に設定されてもよい。
【0140】
なお、上記説明においては、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の上限数は第1所定数に限定されるものとして説明したが、当該第1所定数は、仮想世界300における一部の領域における上限数であってもよい。
【0141】
例えば、第1所定数は、仮想世界300における任意のフロアに設置可能である仮想店舗の上限数であってもよく、係る場合において、当該任意のフロアとは異なるフロアをブロックなどの仮想構造物を用いて構築したとき、当該異なるフロアに設置可能である仮想店舗の上限数が設けられることにより、仮想世界300全体における仮想店舗の総設置可能数が増加してもよい。
【0142】
すなわち、第1所定数は、仮想世界300における第1フロアに設定可能である仮想店舗の数の上限である場合において、第1フロアに対して上層又は下層である第2フロアを構成する仮想構造物が設置されたとき、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の数は、第1所定数から、第1所定数より大きい第3所定数に変更されてもよい。
【0143】
係る場合において、第2フロアを構成する仮想構造物が設置されることによって、特定仮想店舗の総設置数の上限も変更されてもよい。
図9は、特定仮想店舗の設置上限数が更新された仮想世界の画像の一例を示す図である。
【0144】
例えば、
図9(a)において、特定仮想店舗401の総設置数が上限の第2所定値である場合において、
図9(b)に示すように第2フロアが設けられたとき、第2フロアに特定仮想店舗401が設置可能になることによって、仮想世界300全体における特定仮想店舗401の総設置数の上限数が変更されてもよい。
【0145】
すなわち、第2フロアを構成する仮想構造物が設置されたとき、仮想世界300に設置可能である特定仮想店舗401の数は、第2所定数から、第2所定数より大きく、且つ、第3所定数より小さい第4所定数に変更されてもよい。
【0146】
なお、上記説明においては、一の所定のアプリケーションソフトウェアのみが表示媒体11に表示されているものとして説明したが、その限りではない。すなわち、表示媒体11に、複数の所定のアプリケーションソフトウェアが表示されてもよい。
【0147】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、各変形例について説明する。
【0148】
(変形例1)
上記の説明においては、本サービスに係る情報処理は端末装置10aにおいて実行されるものとして説明したが、例えば、端末装置10と情報処理サーバとが通信ネットワーク40を介して情報を送受信することによって、本サービスに係る情報処理が端末装置10において実行されてもよい。
【0149】
図10は、変形例1に係る情報処理システム及び情報処理サーバの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0150】
図10において、情報処理システム1bは、情報処理装置50、記憶装置53、ECサーバ30a、及び端末装置10を含んでもよい。
図10において、情報処理装置50は情報処理サーバ50と呼称されてもよい。また、情報処理装置50及び記憶装置53を併せて情報処理サーバ50と呼称してもよい。
【0151】
以下において、情報処理サーバ50とは、情報処理装置50を少なくとも含むものとする。すなわち、情報処理サーバ50に記憶装置53が含まれるか否かは本開示の範囲を限定しない。なお、後述する通信部51及び記憶装置53は、互いに、通信ネットワーク40を介して接続されてもよい。
【0152】
情報処理サーバ50は、本サービスを提供する機能を有するコンピュータまたは記録媒体であってもよい。情報処理サーバ50は、例えば、汎用コンピュータ、及び、本実施形態において説明される各動作等を実施させるソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0153】
なお、
図10に示す情報処理サーバ50及び記憶装置53のそれぞれは複数あってもよい。係る場合、複数のサーバ及び複数の装置に対して、複数の機能が分散されてもよい。なお、記憶装置53は記憶サーバ53と呼称されてもよい。
【0154】
図10において、情報処理サーバ50は、通信部51及び制御部52を備える。通信部51及び制御部52は、互いに有線接続または無線接続される。
【0155】
図10において、記憶装置53は、例えば、各種アプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、情報処理サーバ50が提供するサービスを、ユーザーの要求に応じて、端末装置10においてスタンドアロンで実行させるものであってもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScript(登録商標)等のソースコードであってもよい。
【0156】
情報処理サーバ50において、通信部51は、端末装置10と通信ネットワーク40を介して通信する機能を有してもよい。具体的には、通信部51は、端末装置10における通信部13と通信ネットワーク40によって接続され、情報を送受信する機能を有してもよい。
【0157】
通信部51は、記憶装置53との間で情報を送受信する機能を有してもよい。通信部51及び記憶装置53は、互いに有線ネットワークまたは無線ネットワークによって接続されてもよい。通信部51は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。通信部51及び記憶装置53を接続するネットワークの形態、規格などの仕様は、本開示の範囲を限定しない。
【0158】
制御部52は、電気信号によって各部を制御する制御回路であってもよい。具体的には、制御部52は、例えば、FPGAなどの集積回路によって構成されてもよい。また、制御部52は、例えば、CPUまたはMPUなどにより実現されてもよい。制御部52の機能の詳細については、後述する。
【0159】
図11は、変形例1に係る情報処理サーバと端末装置との間の情報の送受信及び情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。以下、
図11を参照して、情報処理サーバ50と端末装置10との間で行われる情報の送受信、ならびに、情報処理サーバ50および端末装置10の各部において行われる情報処理について説明する。以下の説明において、実施の形態1において説明された内容は省略する。
【0160】
なお、以下の説明において、情報処理サーバ50から端末装置10に対して送信された後に記憶部14に保存された各種プログラムによって、表示媒体11に所定の情報が表示されることは、情報処理サーバ50が直接的または間接的に所定の情報の表示を制御していることと同じであってもよい。
【0161】
すなわち、本変形例1において、情報処理サーバ50から端末装置10へ提供された各種プログラムによる制御、および、情報処理サーバ50による制御を、情報処理サーバ50などによる制御と呼称してもよい。単に、情報処理サーバ50による制御と呼称される場合であっても、情報処理サーバ50などによる制御と同じ意味に解釈してもよい。
【0162】
図11において、情報処理サーバ50は、第1ユーザーが操作する端末装置10に備わる通信部13から、仮想世界表示の要求を受信してもよい(ステップS1101)。
【0163】
仮想世界表示の要求とは、例えば、本サービスに係るWebサイトまたはアプリケーションソフトウェアにおける所定ページにおいて、入力部12を用いて、ユーザーが表示媒体11に仮想世界300を表示させるための所定操作を行ったことにより、通信部13から通信部51に送信される制御信号であってもよい。
【0164】
仮想世界300を表示させるための所定操作とは、例えば、ユーザーIDを用いて本サービスに係るWebサイトなどにログインする操作、又は、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアを起動させる操作であってもよい。以下の説明において、本サービスに係るWebサイトまたはアプリケーションソフトウェアは、本サービスに係るWebサイト等と呼称されてもよい。単に、本サービスに係るWebサイトと呼称される場合であっても、本サービスに係るWebサイト等と読み替えてもよい。
【0165】
次に、情報処理サーバ50は、端末装置10から受信した要求に応じて、記憶装置53が記憶する、仮想世界300を表示媒体11に表示させるための情報を端末装置10に送信してもよい(ステップS1102)。
【0166】
なお、本サービスを端末装置10において実行させるための各種プログラムは適宜、情報処理サーバ50から端末装置10へ送信されてもよい。本サービスを実行させるための各種プログラムが端末装置10へ送信されるタイミングは本発明を限定しない。Webサイトの場合、サービスの提供開始時点において、基本機能を実現する各種プログラムの送信を完了してもよい。なお、本サービスに係るWebサイト上の各ページ、または、所定のアプリケーションソフトウェア上の各ページはスクロールすることができてもよい。
【0167】
次に、端末装置10は、情報処理サーバ50から受信した情報に基づいて、表示媒体11に仮想世界300のうち少なくとも一部の領域を表示させてもよい(ステップS1103)。そして、端末装置10において、入力部12を用いて、特定仮想店舗401の設置入力が検知されたとき(ステップS1104)、端末装置10は、第1特定仮想店舗の設置入力を示す情報を情報処理サーバ50に送信してもよい(ステップS1105)。
【0168】
情報処理サーバ50は、端末装置10から第1特定仮想店舗の設置入力を示す情報を受信したとき、特定仮想店舗401の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定してもよい(ステップS1106)。
【0169】
そして、情報処理サーバ50は、当該判定結果に基づく情報を端末装置10に送信してもよい(ステップS1107)。
【0170】
具体的には、例えば、ステップS1106において第1所定条件が満たされるとき、第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置して表示媒体11に表示させてもよい。一方、ステップS1106において第1所定条件が満たされないとき、第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置できない旨を示す情報を端末装置10に送信してもよい。
【0171】
以上のように、本変形例1においては、表示媒体11に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界300の少なくとも一部の領域を表示媒体11に表示させ、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、仮想店舗が入力部12を用いて特定された特定仮想店舗401及び入力部12を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗402を含む場合において、第1特定仮想店舗401の設置入力を端末装置10から受信したとき、特定仮想店舗401の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定し、第1所定条件が満たされるとき第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置して表示媒体11に表示させ、一方、第1所定条件が満たされないとき第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置できない旨を示す情報を端末装置10に送信してもよい。
【0172】
これにより、表示媒体に表示された仮想世界において、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能とする複数の仮想店舗の内容の選択可能性及び意外性の両立を容易に実現できることに寄与することができる。
【0173】
なお、本変形例1の内容は、実施形態の内容だけでなく、他の変形例の各内容に適用させてもよい。
【0174】
(変形例2)
上記の説明においては、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の数には上限値が設定されていてもよいものとして説明したが、その限りではない。
【0175】
図12は、変形例2に係る端末装置における処理の一例を示すフロー図である。以下、
図12などを参照して、変形例2に係る端末装置10の基本動作の処理手順について説明する。
【0176】
図12において、端末装置10aは、仮想世界の少なくとも一部の領域を表示媒体11aに表示させてもよい(ステップS201)。ステップS201の処理内容は、
図2における説明と重複するため省略する。
【0177】
次に、
図12において、端末装置10aは、仮想店舗への入店操作が入力されたか否かを判定してもよい(ステップS1201)。すなわち、端末装置10aは、仮想世界300に設置された仮想店舗に入店する第3所定操作が入力部12を用いて実行されたか否かを判定してもよい。なお、仮想店舗は、上述した特定仮想店舗又はレコメンド仮想店舗であってもよい。
【0178】
第3所定操作は、ユーザーが入力部12を用いて、仮想世界300において、キャラクタ301を所望の仮想場所に移動させる移動操作であってもよい。具体的には、例えば、第3所定操作は、
図3又は
図4において、建造物305が仮想店舗である場合、ユーザーによる入力部12を用いた操作に基づき、仮想世界300において、キャラクタ301が特定仮想店舗401又はレコメンド仮想店舗402である仮想店舗の内部に移動する操作であってもよい。
【0179】
または、第3所定操作は、ユーザーが入力部12を用いて、仮想世界300において、キャラクタ301を所望の仮想場所に移動させるコマンドを選択する選択操作であってもよい。具体的には、例えば、第3所定操作は、
図3又は
図4において、キャラクタ301が仮想店舗を示す画像情報に移動したとき、仮想店舗に入店するコマンドが表示媒体11に表示され、当該コマンドを、入力部12を用いて選択する操作であってもよい。なお、コマンドの内容は、例えば、「入店する」であってもよく、又は、「入店しますか」というメッセージに対する「はい」であってもよい。コマンドの内容は、管理者によって任意に設定されてもよく、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0180】
すなわち、第3所定操作は、仮想世界300において、キャラクタ301を仮想店舗に入店させるための入力部12を用いた入店操作であればよい。
【0181】
図12に戻り、端末装置10aは、仮想店舗への入店操作を検知しない場合(ステップS1201:NO)、当該入店操作を検知するまで待機してもよい。一方、端末装置10aは、仮想店舗への入店操作を検知した場合(ステップS1201:YES)、仮想店舗の店内において第4所定操作が入力部12を用いて実行されたか否かを判定してもよい(ステップS1202)。
【0182】
図13は、変形例2における仮想店舗の店内の画像の一例を示す図である。
図13に示すように、第3所定操作が実行された場合、仮想店舗の店内1300の画像が表示媒体11に表示されてもよい。店内1300には、例えば、店員キャラクタ1301、テーブル1302、絨毯1303などが含まれてもよい。
【0183】
係る場合において、第4所定操作は、ユーザーが入力部12を用いて、仮想世界300において、キャラクタ301と、任意又は所定の他のキャラクタとを会話させる会話操作であってもよい。具体的には、例えば、第4所定操作は、仮想店舗の店内1300に店員キャラクタ1301が存在する場合、ユーザーによる入力部12を用いた操作に基づき、仮想世界300において、キャラクタ301が店員キャラクタ1301と話しをする操作であってもよい。
【0184】
キャラクタ301が店員キャラクタ1301と話しをする操作は、例えば、入力部12を用いて、キャラクタ301を店員キャラクタ1301又は店員キャラクタ1301が接するテーブル1302に近接させ、入力部12を用いて、表示されるコマンドを選択する操作であってもよい。係る場合、コマンドの内容は、例えば、「はなす」であってもよい。また、キャラクタ同士が所定距離以内に近接したときに自動的に会話が実行される場合、第4所定操作は、例えば、入力部12を用いて、キャラクタ301を店員キャラクタ1302に所定距離内に近接させる操作であってもよい。
【0185】
第4所定操作は、仮想世界300において、キャラクタ301を店員キャラクタ1302と話させるための入力部12を用いた会話操作であればよい。なお、上述した第2所定操作は、第3所定操作及び第4所定操作のうち少なくとも一方を含む操作であってもよい。
【0186】
係る場合、
図13に示すように、例えば、少なくとも店員キャラクタ1301からの会話の内容を含む会話表示領域1304が表示媒体11に表示されてもよい。会話表示領域1304は、第1表示領域1304と呼称されてもよい。
【0187】
すなわち、仮想店舗の店内1300に店員を示す店員キャラクタ1301が含まれ、且つ、当該第4所定操作は当該店員キャラクタ1301と会話する操作である場合において、当該第4所定操作が実行されたとき、当該店員キャラクタ1301との会話の内容を含む第1表示領域1304が当該表示媒体11に表示されてもよい。
【0188】
なお、店員キャラクタ1301との会話の内容は、例えば、予め仕様に基づいて設定された表現であってもよく、又は、ユーザーと、当該仮想店舗を管理する事業者の担当者等とがキーボードなどの入力装置を用いて任意に設定できる表現であってもよい。事業者の担当者は、自然人及び人工知能を含んでもよい。会話の内容に関する説明は、以降の説明において適用可能であってもよい。
【0189】
図12に戻り、端末装置10aは、仮想店舗の店内1300において第4所定操作が実行されたことが検知されない場合(ステップS1202:NO)、当該第4所定操作の実行が検知されるまで待機してもよい。
【0190】
一方、端末装置10aは、第4所定操作の実行が検知された場合(ステップS1202:YES)、購入画面を表示媒体11に表示させてもよい(ステップS1203)。すなわち、端末装置10aは、一又は複数の現実の物又はサービスのそれぞれを特定する一又は複数の特定情報を選択可能にさせる購入画面を表示媒体11に表示させてもよい。
【0191】
具体的には、例えば、第4所定操作が実行された場合、
図13に示すように、購入画面1305が表示媒体11に表示されてもよい。購入画面1305は、仮想店舗の店内1300において電子商取引が可能である対象の情報が選択可能に表示される表示領域であってもよい。具体的には、例えば、
図13に示すように、購入画面1305において、現実の物である書籍Aを特定する特定情報1306a、現実の物である鉛筆を特定する特定情報1306bなどが選択可能に表示されてもよい。
【0192】
なお、
図13においては、購入画面1305は、複数の特定情報1306を含むものとして説明したが、その限りではない。また、
図13においては、特定情報1306は文字情報であるものとして説明したが、例えば、現実の物又はサービスを示す画像情報、アイコン情報であってもよい。特定情報1306の表示態様は管理者によって任意に設定されてもよく、その具体的内容によって本開示の範囲は限定されない。
【0193】
なお、購入画面1305は、例えば、店内1300の画像に重畳されて表示されてもよく、又は、表示媒体11を占有して表示されてもよい。また、第4所定操作が実行されてから、購入画面1300が表示媒体11に表示されるまでの間において、例えば、キャラクタ301と店員キャラクタとの間で一又は複数の会話が含まれてもよい。
【0194】
なお、当該第4所定操作が実行されたとき、購入画面1305が表示される前、又は、表示された後のタイミングにおいて、当該一又は複数の当該現実の物又はサービスに関するレコメンド情報が表示媒体11に表示されてもよい。レコメンド情報は、例えば、第1表示領域1304に含まれてもよく、又は、第1表示領域1304とは異なる不図示の第2表示領域に含まれてもよい。
【0195】
係る場合において、当該レコメンド情報は、ユーザーの仮想世界300における所定範囲に含まれる一又は複数の仮想構造物の種類の情報に基づいて設定されてもよい。
【0196】
例えば、実施の形態1において上述したように、仮想世界300の所定範囲に含まれる複数の仮想構造物の種類のうち、最も設置比率が高い種類に基づいて、現実の物などのレコメンド情報が設定されてもよい。所定範囲は、例えば、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含む所定範囲であってもよい。具体的には、例えば、仮想店舗が筆記具を扱う店舗である場合において、所定範囲において設置された仮想構造物の種類のうち金属ブロックの設置比率が最も高いとき、仮想店舗の事業者によって設定された基準に基づいて、金属製の筆記具がレコメンド情報として表示媒体11に表示されてもよい。
【0197】
また、係る場合において、当該仮想構造物のうち少なくとも一部の種類に含まれる仮想構造物のそれぞれは、複数の属性情報のうち一の当該属性情報が対応付けられた情報である場合において、当該レコメンド情報は、仮想世界300における所定範囲に含まれる一又は複数の当該仮想構造物の属性情報に基づいて設定されてもよい。
【0198】
例えば、実施の形態1において上述したように、仮想世界300の所定範囲に含まれる複数の仮想構造物の属性のうち、最も使用比率が高い属性に基づいて、現実の物などのレコメンド情報が設定されてもよい。所定範囲は、上述のように、当該仮想店舗が設置された仮想場所を含む所定範囲であってもよい。具体的には、例えば、仮想店舗が筆記具を扱う店舗である場合において、所定範囲において設置された仮想構造物の属性のうち「キュート」の使用比率が最も高いとき、仮想店舗の事業者によって設定された基準に基づいて、「キュート」に予め対応付けられた筆記具がレコメンド情報として表示媒体11に表示されてもよい。
【0199】
図12に戻り、端末装置10aは、購入画面1300において、特定情報1306が選択されか否かを判定してもよい(ステップS1204)。特定情報1306は、購入画面1300において、例えば、一の特定情報1306ごとに選択可能であってもよい。すなわち、仮想世界300において、一の現実の物などごとに電子商取引が可能であってもよい。または、特定情報1306は、購入画面1300において、例えば、複数の特定情報1306を選択可能であってもよい。すなわち、仮想世界300において、複数の現実の物などごとに電子商取引が可能であってもよい。
【0200】
端末装置10aは、購入画面1300において、一又は複数の特定情報1306が選択されないとき(ステップS1204:NO)、特定情報1306が選択されるまで待機状態であってもよい。一方、端末装置10aは、購入画面1300において、一又は複数の特定情報1306が選択されたとき(ステップS1204:YES)、選択された現実の物などの購入処理を実行してもよい(ステップS1205)。
【0201】
具体的には、例えば、端末装置10aは、一の現実の物に対応する特定情報1306aが選択されたことを検知したとき、選択された特定情報1306aを電子商取引の事業者が管理するECサーバ30aに送信し、ユーザーを識別するためのユーザーID、ユーザーの氏名、ユーザーによって設定された電子商取引の決済方法、現実の物の送付先である住所又は居所などのアドレス、及び、送付日時などの決済情報に基づいて、電子商取引を実行してもよい。
【0202】
ユーザーIDは、仮想店舗を管理する事業者ごとにユーザーに付与される情報であってもよく、又は、仮想世界300における電子商取引のプラットフォームを提供する事業者によってユーザーに付与され、各仮想店舗の事業者に共有されるユーザーごとに固有の情報であってもよい。ユーザーIDは、例えば、任意の文字列、メールアドレス、所定のメッセージアプリケーションのID情報など、ユーザーに固有の情報であってもよい。
【0203】
なお、決済情報は、予めユーザーによって設定された情報であってもよく、又は、当該現実の物の購入処理のタイミングにおいてユーザーによって設定された情報であってもよい。
【0204】
以上、
図12及び
図13を参照して、変形例2に係る端末装置10の基本動作の処理手順について説明した。
【0205】
以上のように、本変形例2に係る端末装置10aは、表示媒体11と、入力部12と、制御部15と、を備え、制御部15は、表示媒体11に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能にさせる仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界300の少なくとも一部の領域を表示媒体11に表示させ、仮想世界300に設置された仮想店舗に入店する第3所定操作が入力部12を用いて実行された場合において、仮想店舗の店内において第4所定操作が入力部12を用いて実行されたとき、一又は複数の現実の物又はサービスのそれぞれを特定する一又は複数の特定情報を選択可能にさせる購入画面を表示媒体11に表示させてもよい。
【0206】
また、本変形例2における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよく、例えば、本変形例2に係る情報処理プログラムは、表示媒体11及び入力部12を有する第1端末装置10aのコンピュータに対して、表示媒体11に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引を可能にさせる仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界300の少なくとも一部の領域を表示媒体11に表示させる処理と、仮想世界300に設置された仮想店舗に入店する第3所定操作が入力部11を用いて実行された場合において、仮想店舗の店内において第4所定操作が入力部11を用いて実行されたとき、一又は複数の現実の物又はサービスのそれぞれを特定する一又は複数の特定情報を選択可能にさせる購入画面を表示媒体11に表示させる処理と、を実行させる情報処理プログラムであってもよい。
【0207】
これにより、仮想世界300に仮想店舗をユーザーが設置した場合、仮想世界300において現実の物又はサービスの電子商取引を実行することができるため、ユーザーが構築した仮想世界300において、現実の世界において有用である現実の物又はサービスの購入処理を容易に実現可能である。
【0208】
なお、ユーザーが仮想世界に仮想店舗を設置した場合であって、当該仮想店舗が特定仮想店舗401であるとき、当該特定仮想店舗401において購入処理を実行するとき、現実の物などの価格が一定額又は一定割合だけ減額されてもよい。
【0209】
具体的には、例えば、ユーザーが特定仮想店舗401を設置したとき、当該仮想店舗を管理する事業者に対して、例えば、上述したユーザーID情報を送信してもよい。ユーザーID情報を受信した仮想店舗を管理する事業者は、当該ユーザーからの現実の物などの購入依頼に対して一定額又は一定割合だけ減額してもよい。
【0210】
または、ユーザーが特定仮想店舗401を設置したとき、仮想世界300における電子商取引のプラットフォームを提供する事業者であるプラットフォーマーが操作するサーバ装置が当該ユーザーのユーザーID情報と、当該特定仮想店舗401を特定する店舗識別情報とを対応付けて処置のデータベースに記憶させ、当該ユーザーからの当該特定仮想店舗401における購入依頼に対して、一定額又は一定割合だけプラットフォーマーが負担するようにしてもよい。
【0211】
なお、実施の形態1において上述したように、当該仮想世界300は、第1入力部12aを用いて仮想世界300を移動させることができる第1キャラクタ301a、及び、第1端末装置10aと通信ネットワーク40を介して接続された第2端末装置10bが有する第2入力部12bを用いて当該仮想世界300を移動させることができる第2キャラクタ301bを含み、当該第2キャラクタ301bを用いた第2所定操作によって、電子商取引を実行できてもよい。
【0212】
第1キャラクタ301aと第2キャラクタ301bとを第1入力部12a及び第2入力部12bを用いて会話させることが可能である場合において、第1キャラクタ301aと第2キャラクタ301bとの会話が実行されたとき、一又は複数の現実の物又はサービスに関するレコメンド情報が表示媒体11aに表示されてもよい。
【0213】
レコメンド情報は、例えば、上述したように、第1キャラクタ301aと第2キャラクタ301bとの会話を含む第1表示領域1304に含まれてもよく、又は、第1表示領域1304とは異なる不図示の第2表示領域に含まれてもよい。レコメンド情報は、例えば、仮想世界300に含まれる一又は複数の仮想店舗に関する情報、及び、当該仮想店舗において電子商取引が可能である現実の物又はサービスの情報のうち少なくとも一方を含んでもよい。当該仮想店舗の情報は、例えば、仮想店舗の名称、仮想世界300における仮想場所を示す情報を含んでもよい。
【0214】
係る場合において、レコメンド情報は、仮想世界300において、当該第1キャラクタ301aを用いた電子商取引の購入処理の履歴情報に基づいて設定されてもよい。具体的には、例えば、第1キャラクタ301aを用いた仮想世界300における電子商取引を実行した回数が最も多い仮想店舗の情報を含んでもよい。また、例えば、第1キャラクタ301aを用いた仮想店舗300における電子商取引の対象となった現実の物又はサービスのうち、購入回数が所定条件を満たす現実の物又はサービスを含んでもよい。当該所定条件は、例えば、購入回数が最も多い条件、又は、購入回数が所定値以上である条件であってもよい。
【0215】
なお、レコメンド情報に含まれる仮想店舗の数、及び、現実の物又はサービスの数は、一又は複数の情報であってもよい。レコメンド情報は、第1キャラクタ301aを用いた電子商取引の履歴のうち、例えば、一年間又は48時間など、管理者等によって任意に設定される所定期間の履歴情報に基づいて設定されてもよい。レコメンド情報は、仮想世界300に設置されてからの経過時間が所定時間以上である仮想店舗に基づいて設定されてもよい。レコメンド情報は、仮想世界300において、第1キャラクタ301aが訪問した回数が所定回数以上である仮想店舗に基づいて設定されてもよい。
【0216】
なお、本変形例2の内容は、実施形態の内容だけでなく、他の変形例の各内容に適用させてもよい。
【0217】
なお、上記の実施形態及び変形例の説明において、各機能および各情報処理に関する公知技術の説明は省略している。
【0218】
(コンピュータのハードウェア構成の一例)
実施形態及び各変形例における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよい。
【0219】
すなわち、本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、表示媒体11及び入力部12を有する第1端末装置10aのコンピュータに対して、表示媒体11に表示される表示領域を変更可能であり、且つ、現実の物又はサービスを対象とする電子商取引が可能である仮想店舗を少なくとも含む一又は複数の種類の仮想構造物を設置可能である仮想世界300の少なくとも一部の領域を表示媒体11に表示させる処理と、仮想世界300に設置可能である仮想店舗の数が第1所定数以下に限定され、仮想店舗300が入力部12を用いて特定された特定仮想店舗401及び入力部12を用いて特定されていないレコメンド仮想店舗402を含む場合において、第1特定仮想店舗401の設置入力を受けたとき、特定仮想店舗401の総設置数を第1所定数より小さい第2所定数以下に限定する第1所定条件が満たされるか否かを判定する処理と、第1所定条件が満たされるとき第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置させ、一方、第1所定条件が満たされないとき第1特定仮想店舗401を仮想世界300に設置させない処理と、を実行させるようにしてもよい。
【0220】
係る場合におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を
図14に示す。
【0221】
図14に示すように、コンピュータ9000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)9001、RAM(Random Access Memory)9002、ROM(Read Only Memory)9003、記憶装置9004、入出力インターフェース(I/F)9005、読取インターフェース(I/F)9006、通信インターフェース(I/F)9007を有する。上述した各部はバス9008を介して、直接的に、または、間接的に接続される。
【0222】
記憶装置9004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。コンピュータ9000は、入出力インターフェース9005を介して、入出力(I/O)装置9009と接続される。入出力装置9009は、磁気ディスク装置等の入力機能及び出力機能を有する装置の他、入力機能が主機能である入力装置、出力機能が主機能である出力装置を含む。入力装置は、例えば、入力キー、マウス、タッチパネル、スキャナである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタである。
【0223】
読取インターフェース9006は、記録媒体9010に記録されたプログラムまたはデータを読み取る。記録媒体9010は、例えば、半導体メモリ、光学記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体等である。
【0224】
通信インターフェース9007は、ネットワーク9011を介して、他の機器からデータを受信し、他の機器へデータを送信する。ネットワーク9011は、有線ネットワークであってもよく、無線ネットワークであってもよい。他の機器は、クライアント装置であってもよく、サーバ装置であってもよい。
【0225】
例えば、ROM9003に記憶されたプログラム、記憶装置9004に記憶されたプログラム、記録媒体9010に記録されたプログラム、または、通信インターフェースが他の機器から受信したプログラムは、RAM9002にロードされる。上記の実施形態及び各変形例において、例えば、CPU9001がRAM9002にロードされたプログラムを実行することにより、上記の実施形態等における各部の機能が実現される。
【0226】
なお、コンピュータ9000における各部の機能は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。
【0227】
なお、端末プログラムまたは説明された機能は、非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体(A non-transitory, tangible computer-readable storage medium)に記録されてもよい。非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等によってアクセスされることが可能な任意の記録媒体である。任意の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、光ディスク等であって、例示したものに限定されない。
【0228】
なお、以上の説明において、A、B及びCのうち少なくとも1つ(at least one of)が含まれるとは、A、B、Cのうち1つまたは2つ以上(one or two or more of)の組み合わせでもよいという意味であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0229】
本発明に係る情報処理プログラム、記録媒体、情報処理方法、及び端末装置は、仮想世界において電子商取引を実行させる技術全般に有効である。
【符号の説明】
【0230】
1 制御システム
10 端末装置
11 表示媒体
12 入力部
13 通信部
14 記憶部
15 制御部
20 アプリケーション配信システム
30 ECサーバ
40 通信ネットワーク
50 情報処理サーバ
51 通信部
52 制御部
53 記憶装置
9000 コンピュータ
9001 CPU
9002 RAM
9003 ROM
9004 記憶装置
9005 入出力インターフェース
9006 読取インターフェース
9007 通信インターフェース
9008 バス
9009 入出力装置
9010 記録媒体
9011 ネットワーク