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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080606
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20240606BHJP
【FI】
H01L21/304 643C
H01L21/304 643A
H01L21/304 651B
H01L21/304 648G
H01L21/304 648A
H01L21/304 651L
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023167705
(22)【出願日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0165523
(32)【優先日】2022-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ウム,キ サン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ドン ウン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヨン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウ ラム
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジン ホ
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AA12
5F157AA15
5F157AB02
5F157AB16
5F157AB33
5F157AB48
5F157AB51
5F157AB64
5F157AB90
5F157AC04
5F157AC26
5F157BB23
5F157BB33
5F157BB45
5F157CB15
5F157CF16
5F157CF30
5F157DB02
5F157DC51
5F157DC90
(57)【要約】
【課題】基板の底面を洗浄する基板処理装置を提供する。
【解決手段】本発明による基板処理装置は、処理空間を形成する処理容器と、前記処理空間の内部に設けられ、基板を支持する基板支持ユニットと、前記処理空間の内部で前記基板支持ユニットの一側に設けられ、前記基板の底面のセンター領域に向かって処理流体を供給する第1ノズル部材を有する第1ノズルユニットと、前記基板支持ユニットに固定結合された形態で設けられ、前記基板の底面のエッジ領域に向かって処理流体を供給する第2ノズル部材と、を含み、前記第1ノズル部材は、前記基板の底面の中心位置と端部位置との間を回転移動するように設けられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の処理空間を形成する処理容器と、
前記処理空間の内部に設けられ、基板を支持する基板支持ユニットと、
前記処理空間の内部で前記基板支持ユニットの一側に設けられ、前記基板の底面のセンター領域に向かって処理流体を供給する第1ノズル部材を有する第1ノズルユニットと、
前記基板支持ユニットに固定結合された形態で設けられ、前記基板の底面のエッジ領域に向かって処理流体を供給する第2ノズル部材と、を含み、
前記第1ノズル部材は、前記基板の底面の中心位置と端部位置との間を回転移動するように設けられる、基板処理装置。
【請求項2】
前記処理容器及び前記第1ノズル部材は、上下方向に昇降移動可能に設けられる、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記処理容器は、前記基板の底面を支持するためのサイドチャックを含む、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記基板の洗浄領域に応じて、前記処理容器、基板支持ユニット、第1ノズルユニット及び第2ノズル部材の駆動が制御される、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記基板の底面のセンター領域を洗浄する場合、
前記処理容器が上昇することにより、前記基板が前記基板支持ユニットから上昇し、
前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の中心部に対応する位置へ移動し、
前記第1ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するとき、前記第2ノズル部材は処理流体を供給しないように制御される、請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記基板の底面のエッジ領域を洗浄する場合、
前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の端部に対応する位置へ移動し、
前記処理容器が下降することにより前記基板が前記基板支持ユニット上に装着され、
前記基板支持ユニットが前記基板を吸着した状態で前記基板を回転させ、
前記第2ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するとき、前記第1ノズル部材は処理流体を供給しないように制御される、請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記基板の底面のエッジ領域を洗浄する場合、
前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の端部に対応する位置へ移動し、
前記処理容器が下降することにより前記基板が前記基板支持ユニット上に装着され、
前記基板支持ユニットが前記基板を吸着した状態で前記基板を回転させ、
前記第2ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するとき、前記第1ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を一緒に供給するように制御される、請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記基板支持ユニットは、
前記基板を支持する基板支持部材と、
前記基板支持部材の外側部を包む形態で設けられ、前記基板の底面に向かってガスを供給するガス供給部と、を含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1ノズル部材は、前記基板支持ユニットの上面と同じかそれより大きい大きさで設けられ、
前記第2ズル部材は、前記基板支持ユニットの外側壁に固定結合され、前記基板支持ユニットから前記処理容器に向かって突出する形状を有する、請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1ノズル部材及び前記第2ノズル部材は、複数のノズルを含み、
前記第1ノズル部材及び前記第2ノズル部材の各ノズルから吐出される処理流体の流量は、個別制御が可能である、請求項9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第2ノズル部材の複数のノズルは、
前記基板支持ユニットの外側壁から前記処理容器の内側壁に向かう方向に沿って一列に配置される、請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記処理空間を排気するための排気ユニットをさらに含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項13】
基板の底面のセンター領域に処理流体を供給するセンター洗浄ステップと、
前記基板の底面のエッジ領域に処理流体を供給するエッジ洗浄ステップと、を含み、
前記センター洗浄ステップは、基板を支持する基板支持ユニットの一側に回転移動可能に設けられる第1ノズル部材によって行われ、
前記エッジ洗浄ステップは、前記基板支持ユニットに固定結合された形態で設けられる第2ノズル部材によって行われる、基板処理方法。
【請求項14】
前記センター洗浄ステップは、
前記基板の洗浄空間を形成する処理容器及び基板を上昇させるステップと、
前記第1ノズル部材を前記基板の下側における前記基板の中心部に対応する位置へ回転移動させるステップと、
前記第1ノズル部材をONにするステップと、を含む、請求項13に記載の基板処理方法。
【請求項15】
前記センター洗浄ステップで、前記第2ノズル部材からの処理流体の供給は完全に遮断される、請求項14に記載の基板処理方法。
【請求項16】
前記エッジ洗浄ステップは、
前記第1ノズル部材を前記基板の下側における前記基板の端部に対応する位置へ回転移動させるステップと、
前記基板を前記基板支持ユニット上に装着させるステップと、
前記基板を吸着及び回転させるステップと、
前記第2ノズル部材をONにするステップと、を含む、請求項13に記載の基板処理方法。
【請求項17】
前記エッジ洗浄ステップは、前記第1ノズル部材からの処理流体の供給を完全に遮断するステップを含む、請求項16に記載の基板処理方法。
【請求項18】
基板の収納されたキャリアが装着されるロードポートと、
前記ロードポートに装着されたキャリアから前記基板を搬送するためのインデックスロボットが内部に設けられるインデックスフレームと、
前記基板に対して液処理工程を行う基板処理装置を含む工程処理モジュールと、を含み、
前記基板処理装置は、
基板の処理空間を形成する処理容器と、
前記処理空間の内部に設けられ、前記基板を支持し回転させる基板支持ユニットと、
前記基板の上面へ処理流体を供給する上部流体供給ユニットと、
前記基板の底面に処理流体を供給する下部流体供給ユニットと、を含み、
前記下部流体供給ユニットは、
前記処理空間の内部で前記基板支持ユニットの一側に設けられ、前記基板の底面のセンター領域に向かって処理流体を供給する第1ノズル部材を有する第1ノズルユニットと、
前記基板支持ユニットに固定結合された形態で設けられ、前記基板の底面のエッジ領域に向かって処理流体を供給する第2ノズル部材と、を含み、
前記第1ノズル部材は、前記基板の底面の中心位置と端部位置との間を回転移動するように設けられる、基板処理設備。
【請求項19】
前記処理容器及び前記第1ノズル部材は、上下方向に昇降可能に設けられ、前記処理容器は、前記基板の底面を支持するためのサイドチャックを含む、請求項18に記載の基板処理設備。
【請求項20】
前記基板の底面のセンター領域を洗浄する場合、
前記処理容器が上昇することにより、前記基板が前記基板支持ユニットから上昇し、
前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の中心部に対応する位置へ移動し、
前記第1ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給し、前記第2ノズル部材は、処理流体を供給しないように制御され、
前記基板の底面のエッジ領域を洗浄する場合、
前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の端部に対応する位置に位置し、
前記基板が前記基板支持ユニット上に装着され、
前記基板支持ユニットが前記基板を吸着した状態で前記基板を回転させ、
前記第2ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するように制御される、請求項19に記載の基板処理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するために、写真、蒸着、アッシング、エッチング、イオン注入などの様々な工程が行われる。これらの工程が行われる前後には、基板上に残留するパーティクルを除去するための洗浄工程が行われる。
【0003】
洗浄工程は、スピンヘッドに支持された基板の両面に洗浄液を供給することにより行われることができる。例えば、基板の上面は、基板を支持する支持部材の上部に提供される上部流体供給ユニットが供給する処理流体によって洗浄でき、基板の底面は、基板を支持する支持部材と基板との間に設けられる底面流体供給ユニットが供給する処理流体によって洗浄できる。
【0004】
従来の基板の底面洗浄は、センター領域に対する洗浄と、エッジ領域に対する洗浄に分けて行われる。具体的には、センター領域は、基板が洗浄空間内で水平方向に移動する間に、基板の下側に設けられたセンター洗浄ノズルが基板に向かって洗浄流体を供給することにより行われ、エッジ領域は、基板が基板支持部材に装着された状態で回転する間に、基板の下側に設けられたエッジセンターノズルが基板に向かって洗浄流体を供給することにより行われることができる。
【0005】
すなわち、基板の底面のセンター洗浄のために基板支持部材の上部を通過した基板は、基板の底面のエッジ洗浄のために基板支持部材上に戻ってこなければならず、基板の底面のエッジ洗浄の間に洗浄及び乾燥の完了したセンター領域が再汚染される可能性がある。これを防止するために、基板の底面のセンター領域に対してエアカーテンを形成して保護する技術を適用しているが、これにより膨大な量の気体が使用され、排気性能を低下させる主原因となる問題がある。
【0006】
また、センター領域の洗浄時には、基板の位置が固定されたのではなく、動く状態であるので、洗浄均一度に問題が発生する可能性があり、洗浄空間内に浮遊する液体パーティクルによる逆汚染が発生しやすいという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題を解決するためのもので、基板の底面のセンター洗浄とエッジ洗浄の両方を基板の位置が固定された状態で行うことができる基板処理装置及び基板処理方法を提供しようとする。
【0008】
また、本発明は、パーティクルの制御に有利な基板処理装置及び基板処理方法を提供しようとする。
【0009】
また、本発明は、洗浄効率及びフットプリントを向上させることができる基板処理装置及び基板処理方法を提供しようとする。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、これに限定されず、上述していないその他の課題は、通常の技術者であれば以降の記載から明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態によれば、基板の処理空間を形成する処理容器と、前記処理空間の内部に設けられ、基板を支持する基板支持ユニットと、前記処理空間の内部で前記基板支持ユニットの一側に設けられ、前記基板の底面のセンター領域に向かって処理流体を供給する第1ノズル部材を有する第1ノズルユニットと、前記基板支持ユニットに固定結合された形態で設けられ、前記基板の底面のエッジ領域に向かって処理流体を供給する第2ノズル部材と、を含む、基板処理装置が提供できる。前記第1ノズル部材は、前記基板の底面の中心位置と端部位置との間を回転移動するように設けられてもよい。
【0012】
一実施形態において、前記処理容器及び前記第1ノズル部材は、上下方向に昇降移動可能に設けられてもよい。
【0013】
一実施形態において、前記処理容器は、前記基板の底面を支持するためのサイドチャックを含んでもよい。
【0014】
一実施形態において、前記基板の洗浄領域に応じて、前記処理容器、基板支持ユニット、第1ノズルユニット及び第2ノズル部材の駆動が制御されてもよい。
【0015】
一実施形態において、前記基板の底面のセンター領域を洗浄する場合、前記処理容器が上昇することにより、前記基板が前記基板支持ユニットから上昇し、前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の中心部に対応する位置へ移動し、前記第1ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するとき、前記第2ノズル部材は処理流体を供給しないように制御されてもよい。
【0016】
一実施形態において、前記基板の底面のエッジ領域を洗浄する場合、前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の端部に対応する位置へ移動し、前記処理容器が下降することにより前記基板が前記基板支持ユニット上に装着され、前記基板支持ユニットが前記基板を吸着した状態で前記基板を回転させ、前記第2ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するとき、前記第1ノズル部材は処理流体を供給しないように制御されてもよい。
【0017】
選択的に、前記第1ノズル部材は、第2ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するとき、前記基板の底面に向かって処理流体を一緒に供給するように制御されてもよい。
【0018】
一実施形態において、前記基板支持ユニットは、前記基板を支持する基板支持部材と、前記基板支持部材の外側部を包む形態で設けられ、前記基板の底面に向かってガスを供給するガス供給部を含んでもよい。例えば、前記ガス供給部は、前記基板支持部材を包む管形状に設けられてもよい。
【0019】
一実施形態において、前記第1ノズル部材は、前記基板支持ユニットの上面と同じかそれより大きい大きさで設けられ、前記第2ノズル部材は、前記基板支持ユニットの外側壁に固定結合され、前記基板支持ユニットから前記処理容器に向かって突出する形状を有してもよい。
【0020】
一実施形態において、前記第1ノズル部材及び前記第2ノズル部材は、複数のノズルを含み、前記第1ノズル部材及び前記第2ノズル部材の各ノズルから吐出される処理流体の流量は、個別に制御してもよい。
【0021】
一実施形態において、前記第2ノズル部材の複数のノズルは、前記基板支持ユニットの外側壁から前記処理容器の内側壁に向かう方向に沿って一列に配置されてもよい。
【0022】
一実施形態において、前記第1ノズル部材の複数のノズルは、前記第1ノズル部材の周りに沿って配置されてもよい。
【0023】
一実施形態において、前記基板処理装置は、前記処理空間を排気するための排気ユニットをさらに含んでもよい。
【0024】
本発明の一実施形態によれば、基板の底面のセンター領域に処理流体を供給するセンター洗浄ステップと、前記基板の底面のエッジ領域に処理流体を供給するエッジ洗浄ステップと、を含む基板処理方法が提供できる。前記センター洗浄ステップは、基板を支持する基板支持ユニットの一側に回転移動可能に設けられる第1ノズル部材によって行われ、前記エッジ洗浄ステップは、前記基板支持ユニットに固定結合された形態で設けられる第2ノズル部材によって行われてもよい。前記第1ノズル部材は、前記第1ノズル部材を支持する支持アームを中心軸として前記基板の下部における前記基板のセンター領域とエッジ領域との間を回転移動してもよい。
【0025】
一実施形態において、前記センター洗浄ステップは、前記基板の洗浄空間を形成する処理容器及び基板を上昇させるステップと、前記第1ノズル部材を前記基板の下側における前記基板の中心部に対応する位置へ回転移動させるステップと、前記第1ノズル部材をONにするステップと、を含んでもよい。
【0026】
一実施形態において、前記センター洗浄ステップで、前記第2ノズル部材からの処理流体の供給は完全に遮断されてもよい。
【0027】
一実施形態において、前記エッジ洗浄ステップは、前記第1ノズル部材を前記基板の下側における前記基板の端部に対応する位置へ回転移動させるステップと、前記基板を前記基板支持ユニット上に装着させるステップと、前記基板を吸着及び回転させるステップと、前記第2ノズル部材をONにするステップと、を含んでもよい。
【0028】
一実施形態において、前記エッジ洗浄ステップは、前記第1ノズル部材からの処理流体の供給を完全に遮断するステップを含んでもよい。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、基板の収納されたキャリアが装着されるロードポートと、前記ロードポートに装着されたキャリアから前記基板を搬送するためのインデックスロボットが内部に設けられるインデックスフレームと、前記基板に対して液処理工程を行う基板処理装置を含む工程処理モジュールと、を含む基板処理設備が提供されてもよい。前記基板処理装置は、基板の処理空間を形成する処理容器と、前記処理空間の内部に設けられ、前記基板を支持し回転させる基板支持ユニットと、前記基板の上面へ処理流体を供給する上部流体供給ユニットと、前記基板の底面に処理流体を供給する下部流体供給ユニットと、を含み、前記下部流体供給ユニットは、前記処理空間の内部で前記基板支持ユニットの一側に設けられ、前記基板の底面のセンター領域に向かって処理流体を供給する第1ノズル部材を有する第1ノズルユニットと、前記基板支持ユニットに固定結合された形態で設けられ、前記基板の底面のエッジ領域に向かって処理流体を供給する第2ノズル部材と、を含んでもよい。このとき、前記第1ノズル部材は、前記基板の底面の中心位置と端部位置との間を回転移動するように設けられてもよい。
【0030】
一実施形態において、前記処理容器及び前記第1ノズル部材は、上下方向に昇降可能に設けられ、前記処理容器は、前記基板の底面を支持するためのサイドチャックを含んでもよい。
【0031】
前記基板処理設備は、前記基板の底面のセンター領域を洗浄する場合、前記処理容器が上昇することにより、前記基板が前記基板支持ユニットから上昇し、前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の中心部に対応する位置へ移動し、前記第1ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給し、前記第2ノズル部材は、処理流体を供給しないように制御されてもよい。また、前記基板の底面のエッジ領域を洗浄する場合、前記第1ノズル部材が前記基板の下側における前記基板の端部に対応する位置に位置し、前記基板が前記基板支持ユニット上に装着され、前記基板支持ユニットが前記基板を吸着した状態で前記基板を回転させ、前記第2ノズル部材が前記基板の底面に向かって処理流体を供給するように制御されてもよい。
【発明の効果】
【0032】
本発明の例示的な実施形態によれば、基板を覆う形態で提供されて基板の洗浄空間を形成する処理容器が基板を昇降させることができるように設けられ、基板の底面のセンター領域を洗浄するための第1ノズルが洗浄空間の一側で昇降及び回転可能に設けられ、基板の底面のエッジ領域を洗浄するための第2ノズルが基板を支持する基板支持ユニットに固定されて設けられることにより、基板の底面のセンター洗浄及びエッジ洗浄の両方が基板支持部材上で行われ得る。すなわち、基板の位置移動なしに基板底面洗浄工程が行われ得るので、工程及びフットプリントの最適化に有利であるという効果がある。
【0033】
また、回転可能に設けられる第1ノズルが基板支持部材のカバーの役割を果たすことができ、基板の底面から基板に向かってガスを供給するガス供給部がエアカーテンを形成することにより、基板支持ユニットの汚染が防止でき、処理容器及び基板の位置固定によって排気効率が向上できるので、パーティクルの制御にも有利であるという効果がある。
【0034】
本発明の効果は、これに限定されず、上述していないその他の効果は、通常の技術者であれば本明細書及び添付図面から明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の一実施形態による基板処理設備を説明するための平面図である。
図2】本発明の一実施形態による基板処理装置を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態による基板処理装置を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作例を説明するための概略側面図である。
図5】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作例を説明するための概略側面図である。
図6】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作例を説明するための概略側面図である。
図7】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作例を説明するための概略側面図である。
図8】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作例を説明するための概略側面図である。
図9】本発明の一実施形態による基板処理装置の動作例を説明するための概略側面図である。
図10図2及び図3の変形例による基板処理装置を説明するための斜視図である。
図11図2及び図3の変形例による基板処理装置を説明するための斜視図である。
図12】本発明の一実施形態による基板処理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。ところが、本発明は、様々な異なる形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。例えば、製作方法及び/又は許容誤差の変化は、十分に予想可能なものである。よって、本発明の実施形態は、添付図面で説明された領域の特定の形状に限定された通りに説明されるのではなく、形状における偏差を含むものであり、図面に説明された要素は全く概略的なものであり、これらの形状は、要素の正確な形状を説明するためのものではなく、かつ本発明の範囲を限定するものでもない。添付図面を参照して説明するにあたり、参照符号を問わずに、同一又は対応する構成要素は同一の参照番号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0037】
本発明の実施例を説明するにあたり、関連する公知の機能や構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にするおそれがあると判断された場合には、その具体的な説明を省略し、類似した機能及び作用をする部分は、図面全体にわたって同一の符号を使用する。
【0038】
明細書で使用される用語の少なくとも一部は、本発明における機能を考慮して定義したものなので、ユーザー、運用者の意図や慣例などによって異なり得る。したがって、その用語については、明細書全体にわたった内容に基づいて解釈されるべきである。
【0039】
なお、本明細書において、単数形は、特に断りのない限り、複数形も含む。本明細書において、ある構成要素を含むとするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。そして、ある部分が他の部分と連結(又は、結合)されるとするとき、これは、直接的に連結(又は、結合)される場合だけでなく、別の部分を挟んで間接的に連結(又は、結合)される場合も含む。
【0040】
他に定義されない限り、技術的又は科学的用語を含む、ここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を持っている。一般的に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明確に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0041】
一方、図面における構成要素の大きさや形状、線の厚さなどは、理解の便宜上、やや誇張して表現されていてもよい。
【0042】
図1は、本発明が適用できる基板処理設備の一例を概略的に示す平面図である。図1を参照すると、本発明が適用される基板処理設備1は、インデックスモジュール10と工程処理モジュール20を有する。インデックスモジュール10は、ロードポート120及びインデックスフレーム140を有する。ロードポート120、インデックスフレーム140及び工程処理モジュール20は、順次一列に配列される。以下、ロードポート120、インデックスフレーム140及び工程処理モジュール20が配列された方向を第1方向12と称し、上方から見たとき、第1方向12に対して垂直な方向を第2方向14と称し、第1方向12と第2方向14を含む平面に対して垂直な方向を第3方向16と称する。
【0043】
ロードポート120には、基板Wの収納されたキャリア130が装着できる。ロードポート120は、複数個が設けられ、これらは、第2方向14に沿って一列に配置できる。ロードポート120の個数は、工程処理モジュール20の工程効率及びフットプリント条件などに応じて増加又は減少することもできる。キャリア130には、基板Wを地面に対して水平に配置した状態で収納するための複数のスロット(図示せず)が形成できる。キャリア130としては、FOUP(Front Opening Unifed Pod)が使用できる。
【0044】
工程処理モジュール20は、バッファユニット220、搬送チャンバ240、及び工程ユニット260を含むことができる。搬送チャンバ240は、その長手方向が第1方向12と平行に配置できる。搬送チャンバ240の両側にはそれぞれ工程ユニット260が配置できる。一例として、搬送チャンバ240の一側及び他側で、工程ユニット260は、搬送チャンバ240を基準に対称的に設けられ得る。搬送チャンバ240の一側には、複数の工程ユニット260が設けられ得る。工程ユニット260の一部は搬送チャンバ240の長手方向に沿って配置される。また、工程ユニット260の一部は、互いに積層されるように配置される。一例として、搬送チャンバ240の一側には、工程ユニット260がA×Bの配列で配置できる。ここで、Aは第1方向12に沿って一列に設けられた工程ユニット260の数であり、Bは第3方向16に沿って一列に設けられた工程ユニット260の数である。搬送チャンバ240の一側に4つ又は6つの工程ユニット260が設けられる場合、工程ユニット260は、2×2又は3×2の配列で配置できる。工程ユニット260の数は、増加又は減少することもできる。上述したのとは異なり、工程ユニット260は、搬送チャンバ240の一側にのみ設けられ得る。また、工程ユニット260は、搬送チャンバ240の一側又は両側に単層で設けられ得る。
【0045】
バッファユニット220は、インデックスフレーム140と搬送チャンバ240との間に配置される。バッファユニット220は、搬送チャンバ240とインデックスフレーム140との間に基板Wが搬送される前に基板Wが留まる空間を提供する。バッファユニット220の内部には、基板Wが載置されるスロット(図示せず)が設けられ得る。スロット(図示せず)は、互いに第3方向16に沿って離間するように複数個が設けられ得る。バッファユニット220は、インデックスフレーム140と対向する面、及び搬送チャンバ240と対向する面が開放できる。
【0046】
インデックスフレーム140は、ロードポート120に装着されたキャリア130とバッファユニット220との間で基板Wを搬送することができる。インデックスフレーム140には、インデックスレール142とインデックスロボット144が設けられ得る。インデックスレール142は、その長手方向が第2方向14と並んで設けられる。インデックスロボット144は、インデックスレール142上に設置され、インデックスレール142に沿って第2方向14に直線移動する。インデックスロボット144は、ベース144a、本体144b、及びインデックスアーム144cを有することができる。ベース144aは、インデックスレール142に沿って移動可能に設置できる。本体144bは、ベース144aに結合され、ベース144a上で第3方向16に沿って移動可能に設けられ得る。また、本体144bは、ベース144a上で回転可能に設けられ得る。インデックスアーム144cは、本体144bに結合され、本体144bに対して前進及び後進移動可能に設けられ得る。インデックスアーム144cは、複数個が設けられ、それぞれ個別に駆動されるように設けられ得る。インデックスアーム144cは、第3方向16に沿って互いに離間した状態で積層されるように配置できる。インデックスアーム144cの一部は、工程処理モジュール20からキャリア130へ基板Wを搬送するときに使用され、他の一部は、キャリア130から工程処理モジュール20へ基板Wを搬送するときに使用され得る。これは、インデックスロボット144が基板Wを搬入及び搬出する過程で、工程処理前の基板Wから発生したパーティクルが工程処理後の基板Wに付着することを防止するためである。
【0047】
搬送チャンバ240は、バッファユニット220と工程ユニット260との間、及び工程ユニット260同士の間で基板Wを搬送することができる。搬送チャンバ240には、ガイドレール242とメインロボット244が設けられ得る。ガイドレール242は、その長手方向が第1方向12と並ぶように配置される。メインロボット244は、ガイドレール242上に設置され、ガイドレール242上で第1方向12に沿って直線移動する。メインロボット244は、ベース244a、本体244b、及びメインアーム244cを有することができる。ベース244aは、ガイドレール242に沿って移動可能に設置できる。本体244bは、ベース244aに結合され、ベース244a上で第3方向16に沿って移動可能に設けられ得る。また、本体244bは、ベース244a上で回転可能に設けられ得る。メインアーム244cは、本体244bに結合され、これは、本体244bに対して前進及び後進移動可能に設けられ得る。メインアーム244cは、複数個が設けられ、それぞれ個別に駆動されるように設けられ得る。メインアーム244cは、第3方向16に沿って互いに離間した状態で積層されるように配置できる。
【0048】
工程ユニット260は、基板に対する処理工程を行うことができる。工程ユニット260は、基板Wに対して処理液を供給することにより、基板Wを液処理するための基板処理装置300を含むことができる。本発明が適用される実施形態として、基板Wに対して洗浄液を供給することにより洗浄工程を行う基板処理装置を例として挙げて説明する。工程ユニット260に含まれる基板処理装置300は、行う洗浄工程の種類によって異なる構造を持つことができる。これとは異なり、それぞれの工程ユニット260に含まれる基板処理装置300は、同じ構造を持つことができる。選択的に、工程ユニット260は、複数のグループに区分され、同じグループに属する工程ユニット260に設けられた基板処理装置300は、互いに同一であり、互いに異なるグループに属する工程ユニット260に設けられた基板処理装置300の構造は、互いに異なるように提供できる。
【0049】
図2及び図3は、図1の工程ユニット260に設けられた基板処理装置300の一実施形態を概略的に示す断面図である。基板処理装置300は、基板Wを液処理する。本実施形態では、基板の液処理工程を洗浄工程として説明する。しかし、これは、本発明が適用される液処理工程を洗浄工程に限定するためではない。本発明は、写真、アッシング及びエッチングなどの様々な液処理工程に適用可能である。基板処理装置300は、基板Wの底面(下面)を処理するための下部流体供給ユニットを含むことができる。下部流体供給ユニットは、基板Wの底面を洗浄及び乾燥処理することができる。下部流体供給ユニットは、基板Wの底面に、処理液を含む処理流体を供給することができる。基板Wの底面は、パターンが形成される面と反対の非パターン面であり得る。下部流体供給ユニットは、上部流体供給ユニットと同時に処理流体を供給することができる。
【0050】
詳細に示されてはいないが、図2及び図3に示す基板処理装置300の上部には、基板Wの上面を処理するための上部流体供給ユニットが設けられ得る。上部流体供給ユニットは、基板の上面へ処理流体を供給して基板の上面を処理することができる。
【0051】
図2及び図3を参照すると、基板処理装置300は、処理容器320、排気ユニット330、第2ノズル部材350が装着された基板支持ユニット340、及び第1ノズルユニット400を含む。
【0052】
処理容器320は、内部に基板が処理される処理空間を提供することができる。処理容器320は、基板支持ユニット340を取り囲むことができる開放構造を持つことができる。例えば、処理容器320は、上部が開いた円筒形状を有することができる。処理容器320は、工程中に基板Wへ供給される処理液が周囲に飛散することを防止することができる。処理容器320は、上容器322と下容器324とを含み、上容器322は、下容器324から昇降可能に設けられることができる。上容器322は、基板Wを支持するためのサイドチャック327を含むことができる。サイドチャック327は、基板Wの底面のエッジ領域を支持し、基板Wを真空吸着する方式で支持することができる。サイドチャック327によって、上容器322が上昇するときに基板Wが一緒に上昇することができる。
詳細に示されてはいないが、上容器322を昇降させるための昇降ユニットに連結できる。例えば、昇降ユニット(図示せず)は、上容器322を上下方向に直線移動させることができる。上容器322が上下に移動するにつれて、基板支持ユニット340に対する上容器322及び基板Wの相対高さが変更できる。一例として、昇降ユニットは、ブラケット、移動軸及び駆動器を有することができる。ブラケットは、上容器の外壁に固定設置され、ブラケットには、駆動器によって上下方向に移動する移動軸が固定結合され得る。
【0053】
一例として、基板Wの底面のセンター領域を洗浄するために基板Wを基板支持ユニット340の上部に位置させるように上容器322が上昇し、センター領域の洗浄が終わった基板Wの底面のエッジ領域を洗浄するために基板Wを基板支持ユニット340に装着することができるように、上容器322は下降できる。一方、処理容器320は、その下部に排気ユニット330を備えることができる。
【0054】
排気ユニット330は、排気口、排気ライン及び排気ポンプを含むことができる。排気ユニット330は、排気口及び排気ラインを介して処理容器320の内部、すなわち処理空間の内部を排気することができる。排気ユニット330は、排気口及び排気ラインを介して洗浄工程過程で使用された処理流体、及び処理流体によって基板Wから除去されたパーティクルなどを処理空間の外部へ排出することができる。このとき、処理空間は、排気ポンプによって所定の圧力に減圧できる。
【0055】
基板支持ユニット340は、処理空間の内部に設けられ、基板Wを支持する。基板支持ユニット340は、工程進行中に基板Wを支持し、基板Wを回転させることができる。一例として、基板支持ユニット340は、スピンヘッドを含むことができる。基板支持ユニット340は、基板支持部材342、回転駆動部材、及びガス供給部344を有することができる。
【0056】
基板支持部材342は、略円形の板状に設けられ、上面及び下面を有する。下面は、上面に比べて小さい直径を有することができる。上面及び下面は、その中心軸が互いに一致するように位置する。基板支持部材342の形状と寸法は、基板Wの形状と寸法に応じて変化することができる。詳細に示されてはいないが、基板支持部材342は、支持ピン及びチャックピンを備えることができる。一例として、基板支持部材342は、基板の安定性を向上させるために複数の支持ピン及び複数のチャックピンを含むことができる。複数の支持ピンは、基板の底面に接触することができ、複数のチャックピンは、基板の側面に接触することができる。処理空間内で基板に対する処理工程が行われる間、支持ピンは基板を支持することができ、チャックピンは基板の位置を維持させることができる。
【0057】
回転駆動部材は、基板支持部材342を回転させる。基板支持部材342は、回転駆動部材によって中心軸を中心に回転可能である。回転駆動部材は、支持軸及び駆動部を含むことができ、支持軸は、第3方向16に沿って高さを有する筒形状を有することができる。支持軸の上端は、基板支持部材342の底面の中心に固定結合できる。駆動部は、支持軸が回転するように駆動力を提供する。駆動部は、基板支持部材342の下部に連結された回転軸を回転させることにより、基板支持部材342上に置かれる基板を回転させることができる。
【0058】
ガス供給部344は、基板Wの底面に所定のガスを供給することができる。一例として、ガス供給部344は、基板Wの底面に向かって窒素Nなどの不活性ガスを供給することができる。又は、CDA(Clean Dry Air)などのエアを供給することもできる。ガス供給部344は、基板支持部材342を包む管形状に設けられ得る。ガス供給部344は、ガス供給源からガスの供給を受けるように構成できる。
【0059】
一例として、ガス供給部344は、基板Wの底面に対して実質的に直交する方向にガスを供給することにより、エアカーテン(Air curtain)を形成することができる。ガス供給部344は、エアカーテンを形成することにより、基板Wの底面のセンター領域に処理空間内で浮遊するパーティクルが再付着することを防止することができる。一例として、ガス供給部344は、基板Wの底面上に残留することが可能な処理液(例えば、洗浄液)を除去することができる。選択的には、ガス供給部344は、基板Wに対する洗浄工程が行われた後に基板Wを乾燥させる工程に用いられてもよい。ガス供給部344は、エアナイフ(Air Knife)の形態で備えられることができる。一方、基板支持部材342への異物の投入を防止するために、ガス供給部344によるガス供給は、基板洗浄工程中に常に行われることができる。すなわち、ガス供給部344は、基板洗浄工程が行われる間ずっとON状態に維持できる。
【0060】
第2ノズル部材350は、基板Wの底面のエッジ領域に向かって処理流体を供給し、基板支持ユニット340に固定結合された形態で提供できる。具体的には、第2ノズル部材350は、基板支持ユニット340の外側壁に固定結合され、基板支持ユニット340から処理容器320に向かって突出する形状を有する。すなわち、第2ノズル部材350は、処理容器320の中心部から外側部に向かう方向に長さを有する形状をする。
【0061】
第2ノズル部材350は、複数の第2ノズル352を含むことができる。第2ノズル352は、基板支持ユニット340の外側壁から処理容器320に向かう方向に沿って所定の間隔をもって一列に配置できる。第2ノズル352は、それぞれ基板支持ユニット340によって支持された状態の基板Wの底面上に処理流体を供給することができる。すなわち、複数の第2ノズル352は、基板Wの底面のエッジ領域上に洗浄液及び乾燥ガスの少なくとも一つを供給することができる。例えば、洗浄液は、薬液又は脱イオン水(deionized water)を含むことができる。乾燥ガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。一例として、複数の第2ノズル352の一部は、基板Wの底面上に脱イオン水を噴射し、一部は薬液を噴射し、残りの一部は乾燥ガスを噴射することができる。選択的には、第2ノズル352はいずれも、薬液、脱イオン水及び乾燥ガスを選択的に基板Wの底面上に噴射することができる。詳細に示されてはいないが、複数の第2ノズル352は、それぞれ配管を介して処理流体供給源に連結できる。また、第2ノズル352の各ノズルから吐出される処理流体の流量は個別に制御できる。
【0062】
第2ノズル部材350による処理流体の供給は、基板Wの底面のエッジ領域洗浄を行うときにのみ実行できる。すなわち、第2ノズル部材350による処理流体の供給は、基板Wの底面のセンター領域洗浄を行うときに遮断できる。
【0063】
選択的に、基板支持ユニット340には、補助ノズル360がさらに結合できる。補助ノズル360は、第2ノズル部材350と共に基板Wの底面のエッジ領域を洗浄するのに使用され、第2ノズル部材350と同じ構成を有することができる。或いは、第2ノズル部材350よりも少ない数のノズルを含むことができる。補助ノズル360は、省略可能である。ただし、基板支持ユニット340に補助ノズル360をさらに装着することにより、基板Wの底面のエッジ領域に対する処理流体供給効率を高めることができる。
【0064】
第1ノズルユニット400は、処理空間の内部で基板支持ユニット340の一側に設けられ、第1ノズル部材420と、第1ノズル部材420を支持する支持アーム410と、を含むことができる。
【0065】
支持アーム410は、基板支持ユニット340の一側で基板支持ユニット340と同じ方向に高さを有し、支持アーム410の上端は、第1ノズル部材420の底面に結合できる。一例として、支持アーム410の上端は、第1ノズル部材420の底面の一側部に固定結合できる。支持アーム410は、別個の駆動部材によって上下に移動可能かつ回転可能に設けられ得る。これにより、第1ノズル部材420が上下に昇降移動し且つ回転運動することができる。
【0066】
第1ノズル部材420は、基板Wの底面のセンター領域に向かって処理流体を供給し、支持アーム410によって回転移動及び昇降移動可能に設けられ得る。具体的には、第1ノズル部材420は、基板Wの底面における基板Wの中心に対応する位置と基板Wの端部に対応する位置との間を回転移動するように設けられ得る。
【0067】
一例として、基板Wの底面のセンター領域を洗浄するために基板Wを基板支持ユニット340の上部に位置させるように上容器322が上昇すると、第1ノズル部材420は、上昇及び基板Wの中心に対応する位置に回転運動し、センター領域の洗浄が完了すると、第1ノズル部材420は、基板Wの端部に対応する位置に回転した後に下降することができる。
【0068】
第1ノズル部材420は、回転運動によって基板支持ユニット340と基板Wとの間の空間を移動可能であるので、基板支持ユニット340のカバーの役割を果たすことができる。よって、基板支持ユニット340の内部に異物が流入することを防止することができるように、第1ノズル部材420は、基板支持ユニット340の上面と同じかそれより大きい大きさで提供できる。また、第1ノズル部材420は、円形の板状に提供できる。
【0069】
第1ノズル部材420は、複数の第1ノズル422を含むことができる。一例として、第1ノズル422は、円形の板状に設けられた第1ノズル部材420の周りに沿って配置できる。或いは、第1ノズル422は、第1ノズル部材420のセンター領域とエッジ領域に配置できる(図10及び図11参照)。
【0070】
第1ノズル422のそれぞれは、サイドチャック327によって支持された状態の基板Wの底面に向かって処理流体を供給することができる。すなわち、複数の第1ノズル422は、上容器322によって上昇した基板Wの底面のセンター領域上に洗浄液及び乾燥ガスの少なくとも一つを供給することができる。例えば、洗浄液は、薬液又は脱イオン水を含むことができる。乾燥ガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。
【0071】
一例として、第1ノズル422の一部は、基板Wの底面上に脱イオン水を噴射し、残りの一部は薬液を噴射し、他の一部は乾燥ガスを噴射することができる。第1ノズル422がエッジ領域とセンター領域に分けられて配置される場合、エッジ領域の第1ノズル422の一部は基板Wの底面上に脱イオン水を噴射し、エッジ領域の残りの一部は薬液を噴射し、センター領域の第1ノズル422は乾燥ガスを噴射することができる。選択的には、第1ノズル422はいずれも、薬液、脱イオン水及び乾燥ガスを選択的に基板Wの底面上に噴射することができる。
【0072】
詳細に示されてはいないが、複数の第1ノズル422は、それぞれ配管を介して処理流体供給源に連結できる。また、第1ノズル422の各ノズルから吐出される処理流体の流量は個別に制御できる。例えば、第1ノズル422の各ノズルから吐出される処理流体の流量は領域別に制御できる。一例として、センター領域に配置されたノズルの吐出流量とエッジ領域に配置されたノズルの吐出流量とが異なるように制御できる。
【0073】
第1ノズル部材420による処理流体の供給は、基板Wの底面のセンター領域洗浄を行うときにのみ実行できる。すなわち、第1ノズル部材420による処理流体の供給は、基板Wの底面のエッジ領域洗浄を行うときに遮断できる。選択的に、第1ノズル部材420による処理流体の供給は、基板Wの底面のエッジ領域洗浄を行うときに許容されてもよい。
以下、図4図9を参照して、図2及び図3に示された基板処理装置を用いて基板の底面を洗浄する基板処理方法の一実施形態について説明する。図4及び図5は、基板の底面のセンター領域を洗浄する過程を示す側面図、図6及び図7は、基板の底面のセンター領域を乾燥させる過程を示す側面図、図8は、基板の底面のエッジ領域を洗浄する過程を示す側面図、図9は、基板の底面のエッジ領域を乾燥させる過程を示す側面図である。
【0074】
本発明の一実施形態による基板処理方法は、基板の底面を洗浄する方法を含み、基板の底面のセンター領域に処理流体を供給して基板の底面のセンター領域を洗浄するセンター洗浄ステップと、基板の底面のエッジ領域に処理流体を供給して基板の底面のエッジ領域を洗浄するエッジ洗浄ステップと、を含むことができる。基板底面の洗浄過程は、センター洗浄ステップが先に行われた後、エッジ洗浄ステップが行われることが一般的であるが、設計に応じて、エッジ洗浄ステップがセンター洗浄ステップよりも先に行われてもよい。本発明の一実施形態によれば、センター洗浄ステップは、基板支持ユニット340の一側に回転移動可能に設けられる第1ノズル部材420によって行われ、エッジ洗浄ステップは、基板支持ユニット340の外側壁に固定結合された形態で設けられる第2ノズル部材350によって行われることができる。
【0075】
センター洗浄ステップは、基板Wの底面のセンター領域を洗浄処理するステップと、基板Wの底面のセンター領域を乾燥処理するステップと、を含むことができる。
【0076】
図4及び図5は、第1ノズル部材420が基板Wの底面のセンター領域を洗浄処理する過程を示す。図4は、図3をA-A方向から見た側面図であり、図5は、図3をB-B方向から見た側面図である。
【0077】
基板Wのセンター領域を洗浄するために、上容器322が下容器324から上昇することにより、基板Wが基板支持部材342から上昇し、第1ノズル部材420が回転して基板Wと基板支持部材342との間の領域、すなわち基板Wの下部における基板Wの中心部に対応する位置に位置するように制御できる。
【0078】
基板Wのセンター領域の下部に位置した第1ノズル部材420は、基板Wの底面に向かって処理流体を供給するように制御できる。すなわち、複数の第1ノズル422は、上容器322によって上昇した基板Wの底面のセンター領域に向かって洗浄液及び乾燥ガスの少なくとも一つを供給することができる。例えば、洗浄液は、薬液又は脱イオン水を含むことができる。乾燥ガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。一例として、第1ノズル422の一部は基板Wの底面上に脱イオン水を噴射し、残りの一部は薬液を噴射し、他の一部は乾燥ガスを噴射することができる。選択的には、第1ノズル422がいずれも、薬液、脱イオン水及び乾燥ガスを選択的に基板Wの底面上に噴射することができる。第1ノズル部材420から処理流体が供給される間に、第2ノズル部材350は、いずれの処理流体も供給しないように制御できる。すなわち、第2ノズル部材350による処理流体供給は完全に遮断できる。
【0079】
一方、第1ノズル部材420の下部に位置するガス供給部344は、処理空間に存在する処理流体及びパーティクルが基板支持ユニット340の内部に流入することを防止するために、基板Wの底面のセンター領域洗浄処理が行われる間に、第1ノズル部材420の底面に対して実質的に直交する方向にガスを供給することにより、エアカーテンを形成することができる。ガス供給部344によって供給されるガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。
【0080】
また、基板Wの底面のセンター領域洗浄処理が行われる間に、排気ユニット330による排気過程が同時に行われることにより、基板Wの底面から脱着された異物及び洗浄液が処理空間を長時間浮遊せずに、基板Wの底面から脱着され次第すぐに排気ユニット330を介して処理空間から排出できる。
【0081】
図6及び図7は、第1ノズル部材420が洗浄処理済みの基板Wの底面のセンター領域を乾燥処理する過程を示す。図6は、図3をA-A方向から見た側面図であり、図7は、図3をB-B方向から見た側面図である。
【0082】
依然として、基板Wのセンター領域の下部に位置する第1ノズル部材420は、基板Wの底面に向かって洗浄液は供給せず、乾燥ガスのみを供給するように制御できる。すなわち、複数の第1ノズル422は、上容器322によって上昇した状態の基板Wの底面に向かって乾燥ガスのみを供給することができる。乾燥ガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。第1ノズル部材420から処理流体が供給される間に、第2ノズル部材350は、いずれの処理流体も供給しないように制御できる。すなわち、第2ノズル部材350による処理流体供給は完全に遮断できる。
【0083】
一方、第1ノズル部材420の下部に位置するガス供給部344は、処理空間に存在するパーティクル及び基板Wの底面から除去された洗浄液が基板支持ユニット340の内部に流入するのを防止するために、基板Wの底面のセンター領域乾燥処理が行われる間に、第1ノズル部材420の底面に対して実質的に直交する方向にガスを供給することにより、エアカーテンを形成することができる。ガス供給部344によって供給されるガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。
【0084】
また、基板Wの底面のセンター領域乾燥処理が行われる間に、排気ユニット330による排気過程が同時に行われることにより、基板Wの底面から脱着された異物及び洗浄液が処理空間を長時間浮遊せずに、基板Wの底面から脱着され次第すぐに排気ユニット330を介して処理空間から排出できる。
【0085】
エッジ洗浄ステップは、基板Wの底面のエッジ領域を洗浄処理する過程、及び基板Wの底面のエッジ領域を乾燥処理する過程を含むことができる。
【0086】
図8は、第2ノズル部材350が基板Wの底面のエッジ領域を洗浄処理する過程を示す。図8は、図2をA-A方向から見た側面図である。
【0087】
基板Wのエッジ領域を洗浄するために、第1ノズル部材420が回転して基板Wのエッジ領域(端部)と対応する位置に復帰した後、下降し、上容器322が下容器に向かって下降することにより、基板Wが基板支持部材324上に再び装着されるように制御できる。 基板Wが基板支持部材342上に装着されると、基板支持部材342は、基板Wを吸着して固定した後に回転させるように制御され、基板Wのエッジ領域の下部に位置する第2ノズル部材350は、基板Wの底面に向かって処理流体を供給するように制御できる。
【0088】
すなわち、複数の第2ノズル352は、基板支持ユニット340によって支持された状態で回転している基板Wの底面に向かって洗浄液及び乾燥ガスの少なくとも一つを供給することができる。例えば、洗浄液は、薬液又は脱イオン水を含むことができる。乾燥ガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。一例として、第2ノズル352の一部は基板Wの底面上に脱イオン水を噴射し、残りの一部は薬液を噴射し、他の一部は乾燥ガスを噴射することができる。選択的には、第2ノズル352がいずれも、薬液、脱イオン水及び乾燥ガスを選択的に基板Wの底面上に噴射することができる。第2ノズル部材350から処理流体が供給される間に、第1ノズル部材420は、いずれの処理流体も供給しないように制御できる。すなわち、第1ノズル部材420による処理流体供給は完全に遮断できる。しかし、選択的に、第1ノズル部材420は、基板Wの底面のエッジ領域で処理流体を第2ノズル部材350と共に噴射するように制御されることにより、基板Wの底面のエッジ洗浄効率が向上することもできる。
【0089】
第2ノズル部材350によって基板Wの底面のエッジ領域が洗浄される際に、基板Wの底面のセンター領域に洗浄液やパーティクルなどが再付着することにより、基板Wの底面のセンター領域が再汚染されることを防止するために、ガス供給部344は、基板Wの底面のエッジ領域洗浄処理が行われる間に、基板Wの底面に対して実質的に直交する方向にガスを供給することにより、エアカーテンを形成することができる。ガス供給部344によって供給されるガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。
【0090】
また、基板Wの底面のエッジ領域洗浄処理が行われる間に、排気ユニット330による排気過程が同時に行われることにより、基板Wの底面から脱着された異物及び洗浄液が処理空間を長時間浮遊せずに、基板Wの底面から脱着され次第すぐに排気ユニット330を介して処理空間から排出できる。
【0091】
図9は、第2ノズル部材350が基板Wの底面のエッジ領域を乾燥処理する過程を示す。図9は、図2をA-A方向から見た側面図である。
【0092】
基板Wの底面のエッジ領域を乾燥処理する過程で、基板Wのエッジ領域の下部に位置する第2ノズル部材350は、基板Wの底面に向かって処理流体を供給しないように制御できる。
【0093】
すなわち、基板Wの底面のエッジ領域が乾燥する際に、ガス供給部344のみが基板Wの底面に向かってガスを供給するように制御できる。ガス供給部344によって供給されるガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。ガス供給部344によって基板Wの底面に供給されるガスで、基板Wの底面のエッジ領域に残存する洗浄液が除去できる。
【0094】
また、基板Wの底面のエッジ領域乾燥処理が行われる間に、排気ユニット330による排気過程が同時に行われることにより、基板Wの底面から脱着された異物及び洗浄液が処理空間を長時間浮遊せずに、基板Wの底面から脱着され次第すぐに排気ユニット330を介して処理空間から排出できる。
【0095】
または、基板Wの底面のエッジ領域が乾燥する際に、基板Wのエッジ領域の下部に位置する第2ノズル部材350は、基板Wの底面に向かって乾燥ガスのみを供給するように制御されることもできる。すなわち、複数の第2ノズル352は、基板支持ユニット340によって支持された状態で回転している基板Wの底面に向かって乾燥ガスのみを供給することができる。乾燥ガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。また、ガス供給部344が第2ノズル部材350と共に基板Wの底面に向かってガスを供給するように制御できる。ガス供給部344によって供給されるガスは、窒素などの不活性ガス又はCDAを含むことができる。ガス供給部344及び第2ノズル部材350によって基板Wの底面に供給されるガスで、基板Wの底面のエッジ領域に残存する洗浄液が除去できる。
【0096】
基板Wの底面のエッジ領域が乾燥する際に、第1ノズル部材420は、いずれの処理流体も供給しないように制御できる。すなわち、第1ノズル部材420による処理流体供給は完全に遮断できる。しかし、選択的に、第1ノズル部材420は、基板Wの底面のエッジ領域から乾燥ガスを第2ノズル部材350と共に噴射するように制御されることにより、基板Wの底面のエッジ乾燥効率が向上することもできる。
【0097】
図10及び図11は、図2及び図2の変形例を示す。これは、前述したように、第1ノズル422の個数及び配置を除く全ての構成が同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0098】
一方、本明細書では、第2ノズル部材350が複数個設けられ、基板支持ユニット340から互いに反対の両方向に延び出す例を示したが、第2ノズル部材350は、1つだけ設けられてもよく、より多くの個数で設けられてもよく、その配置もこれに限定されない。
【0099】
以下、図12を参照して、図4図9を参照して説明した本発明の一実施形態による基板処理方法を概略的に説明する。図12は、本発明の一実施形態による基板処理方法を概略的に示すフローチャートである。図4図9を参照して前述したが、より簡略に説明すると、本発明の一実施形態による基板処理方法は、洗浄領域選択ステップ(S100)と洗浄ステップと追加洗浄有無選択ステップ(S300)を含むことができる。すなわち、図12は、図4図9を参照して説明した内容を含む。
【0100】
一般に、基板の底面を洗浄する基板処理方法は、センター領域を洗浄した後にエッジ領域を洗浄することがパーティクルの観点から好ましい。しかし、設計によってエッジ領域を先に洗浄し、センター領域を洗浄することもできる。よって、最も先に洗浄領域を選択するステップ(S100)が行われることができる。洗浄領域を選択するステップ(S100)は、センター領域であるか否かを確認するステップ(S110)を含むことができる。
【0101】
その後、洗浄ステップが行われることができる。選択された領域がセンター領域である場合は、センター洗浄ステップ(S210)が行われ、選択された領域がエッジ領域である場合は、エッジ洗浄ステップ(S220)が行われることができる。
【0102】
センター洗浄ステップ(S210)は、処理容器を上昇させることにより基板を上昇させるステップ(S211)、第1ノズルを回転させて基板の下側における基板の中心部に対応する位置へ移動させるステップ(S212)、第1ノズルを動作(ON)させるステップ(S213)、センター洗浄が完了したか否かを確認するステップ(S214)、及び第1ノズルの動作を中断(OFF)させるステップ(S215)を含むことができる。第1ノズルを動作(ON)させるステップ(S213)は、基板Wの底面のセンター領域を洗浄処理する過程と乾燥処理する過程の両方を含むことができる。
【0103】
エッジ洗浄ステップ(S220)は、第1ノズルをエッジ領域に位置させるステップ(S221)、基板を吸着及び回転させるステップ(S222)、第2ノズルを動作(ON)させるステップ(S223)、エッジ洗浄が完了したか否かを確認するステップ(S224)、及び第2ノズルの動作を中断(OFF)させるステップ(S225)を含むことができる。第1ノズルをエッジ領域に位置させるステップ(S221)は、第1ノズルを回転させてエッジ領域に移動させるステップと、第1ノズルを下降させるステップとを含むことができ、基板を吸着及び回転させるステップ(S222)は、処理容器及び基板を下降させて基板を基板支持ユニット上に装着させるステップを含むことができ、第2ノズルを動作(ON)させるステップ(S223)は、基板Wの底面のエッジ領域を洗浄処理する過程と乾燥処理する過程の両方を含むことができる。
【0104】
センター洗浄ステップ(S210)又はエッジ洗浄ステップ(S220)が完了すると、追加洗浄を行うか否かを選択することができる(S300)。追加洗浄を行う必要がない場合は、基板に対する洗浄工程を終了することができる。これに対し、追加洗浄を行おうとする場合は、洗浄領域を選択するステップ(S100)に戻って以降ステップを行うことができる。
【0105】
例えば、センター洗浄ステップ(S210)が完了した基板に対してエッジ洗浄ステップ(S220)を行うことができる。或いは、センター洗浄ステップ(S210)が完了した基板に対してセンター洗浄ステップ(S210)を再度行うこともできる。
【0106】
別の例として、エッジ洗浄ステップ(S220)が完了した基板に対してセンター洗浄ステップ(S210)を行うことができる。或いは、エッジ洗浄ステップ(S220)が完了した基板に対してエッジ洗浄ステップ(S220)を再度行ってもよい。
【0107】
以上説明した本発明によれば、基板を包み込む形態で提供されて基板の洗浄空間を形成する処理容器(例えば、ボウル又はカップ)が基板を昇降させることができるように設けられ、基板の底面のセンター領域を洗浄するための第1ノズルが洗浄空間の一側で昇降及び回転可能に設けられ、基板の底面のエッジ領域を洗浄するための第2ノズルが基板を支持する基板支持ユニットに固定されて設けられることにより、基板の底面のセンター洗浄及びエッジ洗浄の両方が基板支持部材上で行われることができる。すなわち、基板位置移動なしに基板底面洗浄工程が行われることができるので、工程及びフットプリントの最適化に有利な効果がある。
【0108】
また、回転可能に設けられる第1ノズルが基板支持部材のカバーの役割を果たすことができ、基板の底面から基板に向かってガスを供給するように設けられるガス供給部が基板支持ユニットを保護するエアカーテンを形成することにより、基板支持ユニットの汚染が防止でき、処理容器及び基板の位置固定によって排気効率が向上することができるので、パーティクルの制御にも有利な効果がある。
【0109】
以上の詳細な説明は、本発明を例示するものである。また、前述した内容は、本発明の好適な実施形態を示して説明するものであり、本発明は、様々な他の組み合わせ、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、記載された開示内容と均等な範囲、及び/又は当該分野の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。開示された実施形態は、本発明の技術的思想を実現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される様々な変更も可能である。よって、以上の発明の詳細な説明は、開示された実施形態に本発明を限定するものではない。また、添付の請求の範囲は他の実施状態も含むものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0110】
320 処理容器
327 サイドチャック
330 排気ユニット
340 基板支持ユニット
350 第2ノズル部材
352 第2ノズル
400 第1ノズルユニット
410 支持アーム
420 第1ノズル部材
422 第1ノズル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12