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  • 特開-ヘッドセット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080645
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】ヘッドセット
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20240606BHJP
【FI】
H04R1/10 101A
H04R1/10 101B
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023199306
(22)【出願日】2023-11-24
(31)【優先権主張番号】22210826
(32)【優先日】2022-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】521511782
【氏名又は名称】ファルコム エー/エス
【氏名又は名称原語表記】FalCom A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーク オルトン
(72)【発明者】
【氏名】セーレン ペダーセン
【テーマコード(参考)】
5D005
【Fターム(参考)】
5D005BB07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】身体装着デバイス間のデータ交換のために必要なケーブル数を減らすことができるヘッドセットを提供する。
【解決手段】ユーザによって装着されるヘッドセット2は、ユーザの第1の耳に装着される第1のイヤーカップ6と、ユーザのもう一方の第2の耳に装着される第2のイヤーカップ10と、を備え、第1のイヤーカップは、第1の外部デバイス24に接続する第1の通信インターフェース22を備え、第1の通信インターフェースは、無線トランシーバ及び/又は第1のデバイスケーブル48に着脱可能に接続する第1のデバイスコネクタ46を備え、第2のイヤーカップは、第2のデバイスコネクタ28を備える第2の通信インターフェース26を備え、第2のデバイスコネクタは、第2の外部デバイス32に接続するための第2のデバイスケーブル30に着脱可能に接続し、第1、第2のイヤーカップは、1つ以上の相互接続ケーブル34によって相互接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって装着されるように構成されたヘッドセットであって、
前記ユーザの第1の耳に装着されるように構成された第1のイヤーカップと、
前記ユーザのもう一方の第2の耳に装着されるように構成された第2のイヤーカップと、を備え、
前記第1のイヤーカップは、第1のオーディオ入力信号に基づいて前記第1の耳に音を提供するための1つ以上の第1の出力トランスデューサを備え、
前記第2のイヤーカップは、第2のオーディオ入力信号に基づいて前記第2の耳に音を提供するための1つ以上の第2の出力トランスデューサを備え、
前記第1のイヤーカップは、第1の外部デバイスに接続するように構成された第1の通信インターフェースを備え、前記第1の通信インターフェースは、無線トランシーバおよび/または第1のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第1のデバイスコネクタを備え、
前記第2のイヤーカップは、第2のデバイスコネクタを備える第2の通信インターフェースを備え、前記第2のデバイスコネクタは、第2の外部デバイスに接続するための第2のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成され、
前記第1のイヤーカップと前記第2のイヤーカップは、1つ以上の相互接続ケーブルによって相互接続されており、
前記ヘッドセットは1つ以上の電子回路を備え、前記電子回路は、前記第1のイヤーカップの前記第1の通信インターフェースに接続されている前記第1の外部デバイスが、前記1つ以上の相互接続ケーブルを介して、前記第2のイヤーカップの前記第2の通信インターフェースの前記第2のデバイスコネクタに接続されている前記第2の外部デバイスと非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される、ヘッドセット。
【請求項2】
前記無線トランシーバは、前記第1の外部デバイスに無線接続するように構成された短距離無線トランシーバを備える、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項3】
前記1つ以上の電子回路は、前記第1の通信インターフェースを介して前記第1のオーディオ入力信号および前記第2のオーディオ入力信号のそれぞれを受信し、前記1つ以上の相互接続ケーブルを介して前記第2のオーディオ入力信号を前記第1のイヤーカップから前記第2のイヤーカップに送信するように構成される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項4】
前記第1のイヤーカップは、第1のオーディオ出力信号を提供するために前記ユーザの声を拾うように構成された第1の入力トランスデューサを備え、および/または、前記第2のイヤーカップは、第2のオーディオ出力信号を提供するために前記ユーザの声を拾うように構成された第2の入力トランスデューサを備え、前記1つ以上の電子回路は、前記第1のオーディオ出力信号および/または前記第2のオーディオ出力信号を前記第1の通信インターフェースを介して送信するように構成される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項5】
前記1つ以上の電子回路は、前記第2のイヤーカップから前記第1のイヤーカップへ、前記1つ以上の相互接続ケーブルを介して前記第2のオーディオ出力信号を送信するように構成される、先行する請求項に記載のヘッドセット。
【請求項6】
前記第1の外部デバイスおよび前記第2の外部デバイスは、身体装着機器である、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項7】
前記第1の外部デバイスは通信無線機であり、前記第2の外部デバイスは電気光学デバイスである、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項8】
前記第1のイヤーカップと前記第2のイヤーカップとを相互接続する前記1つ以上の相互接続ケーブルは、前記ヘッドセットのヘッドバンド内に、および/または前記ヘッドセットのネックバンド内に、および/または前記ヘッドセットの1つ以上の別個のケーブルとして配置される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項9】
前記ヘッドセットは、ヘッドバンド、ネックバンド、および/またはヘルメットマウントによってヘルメットに取り付けられるように構成される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項10】
前記1つ以上の電子回路は、前記第1の外部デバイスと前記第2の外部デバイスとの間で、視覚データ、画像データ、ビデオデータ、戦術データ、位置データ、ユーザ入力データ、アクチュエータデータおよび/またはセンサデータを備え、さらに任意選択でオーディオ信号を備える、非オーディオデータを交換するように構成される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項11】
前記1つ以上の電子回路は、USBプロトコルに従って、非オーディオデータおよび/またはオーディオ信号を、前記第1の外部デバイスおよび/または前記第2の外部デバイスから受信し、前記第1の外部デバイスと前記第2の外部デバイスとの間で交換し、および/または前記第1の外部デバイスおよび/または前記第2の外部デバイスに送信するように構成される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項12】
前記第1のイヤーカップおよび前記第2のイヤーカップはそれぞれ、前記ヘッドセットが前記ユーザの頭部の意図された位置に装着され、前記ユーザが直立姿勢にあるときに、地面の方を向く面として定義される底面を備え、前記第1の通信インターフェースの前記第1のデバイスコネクタは、前記第1のイヤーカップの前記底面に配置され、前記第2の通信インターフェースの前記第2のデバイスコネクタは、前記第2のイヤーカップの前記底面に配置される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項13】
前記第1のイヤーカップの前記第1の通信インターフェースは、第3の外部デバイスに接続するための第3のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第3のデバイスコネクタをさらに備え、前記1つ以上の電子回路は、前記第3のデバイスコネクタに接続されている前記第3の外部デバイスが、前記1つ以上の相互接続ケーブルを介して、前記第2のイヤーカップの前記第2の通信インターフェースの前記第2のデバイスコネクタに接続されている前記第2の外部デバイスと非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項14】
前記第2のイヤーカップの前記第2の通信インターフェースは、第4の外部デバイスに接続するための第4のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第4のデバイスコネクタをさらに備え、前記1つ以上の電子回路は、前記第4のデバイスコネクタに接続される前記第4の外部デバイスが、前記1つ以上の相互接続ケーブルを介して、前記第1のイヤーカップの前記第1の通信インターフェースに接続される前記第1の外部デバイスと、および/または前記第3のデバイスコネクタに接続される前記第3の外部デバイスと、非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【請求項15】
前記1つ以上の電子回路は、第1のハブ、第2のハブ、第1のスイッチ、および第2のスイッチのうちの1つ以上を備える、先行する請求項のいずれかに記載のヘッドセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヘッドセットに関する。より具体的には、本開示は、ユーザによって装着されるように構成されたヘッドセットに関する。ヘッドセットは、ユーザの第1の耳に装着されるように構成された第1のイヤーカップを備える。ヘッドセットは、ユーザのもう一方の、第2の耳に装着されるように構成された第2のイヤーカップを備える。第1のイヤーカップは、第1のオーディオ入力信号に基づいて第1の耳に音を提供するための1つ以上の第1の出力トランスデューサを備える。第2のイヤーカップは、第2のオーディオ入力信号に基づいて第2の耳に音を提供するための1つ以上の第2の出力トランスデューサを備える。
【背景技術】
【0002】
ヘッドセットは複数の目的に使用することができる。ヘッドセットは、例えばヘッドセットがノイズキャンセル機能を備えるという点において、ユーザの聴覚と耳を保護するように構成された聴覚保護ヘッドセットであってもよい。ヘッドセットは、ユーザがヘッドセットを介して他の人と通信できるように構成された通信用ヘッドセットであってもよい。ヘッドセットは、軍事、警察、またはその他の戦術的な目的で使用されるように構成されてもよく、そのようなヘッドセットは、対応するサウンド信号をユーザに提供するために、通信無線機、カメラなどの外部デバイスに接続された多数のケーブルを備えていてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、デバイス同士の相互接続性が一般的に向上しているため、戦闘や救助の状況下において、ヘッドセットのユーザは、ヘッドセットとそのような外部デバイスを互いに接続するために必要なケーブルの数が増加するという課題を抱えている。そのため、ヘッドセットのような身体装着デバイス間のデータ交換を可能にするために必要なケーブルの数を減らすことができる解決策が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは、一般的なヘッドセットは、例えばヘルメット装着デバイスやベストまたは他の衣服のポケットに着用されるデバイスなど、ユーザによって装着される他のデバイス間のデータ交換のための接続チャネルまたはハブとして機能することにより、上記の問題に対する解決策を提供するように改良できることに気付いた。このようなデバイスは通常、様々な種類の非オーディオデータを互いに交換する。本明細書では、「非オーディオデータ」という用語は、例えば視覚データ、画像データ、ビデオデータ、戦術データ、位置データ、ユーザ入力データ、アクチュエータデータおよび/またはセンサデータなど、オーディオ信号を表さないデータを備えるデータを指す。このような非オーディオデータは、任意選択で、オーディオ信号を表すデータ、例えば、ユーザの声のオーディオデータおよび/または無線機から受信した会話のオーディオデータをさらに備えていてもよい。言い換えれば、非オーディオデータ信号、すなわち非オーディオデータのストリームは、オーディオデータ以外のデータを備え、任意選択でさらにオーディオデータを備えてもよい。例えば、非オーディオデータは、画像信号とオーディオ信号の両方を備えるビデオデータなどである。
【0005】
ユーザによって装着されるように構成されたヘッドセットが開示される。ヘッドセットは、ユーザの第1の耳に装着されるように構成された第1のイヤーカップを備える。ヘッドセットは、ユーザのもう一方の第2の耳に装着されるように構成された第2のイヤーカップを備える。第1のイヤーカップは、第1のオーディオ入力信号に基づいて第1の耳に音を提供するための1つ以上の第1の出力トランスデューサを備える。第2のイヤーカップは、第2のオーディオ入力信号に基づいて第2の耳に音を提供するための1つ以上の第2の出力トランスデューサを備える。第1のイヤーカップは、第1の外部デバイスに接続するように構成された第1の通信インターフェースを備える。第1の通信インターフェースは、無線トランシーバおよび/または第1のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第1のデバイスコネクタを備える。第2のイヤーカップは、第2のデバイスコネクタを備える第2の通信インターフェースを備える。第2のデバイスコネクタは、第2の外部デバイスに接続するための第2のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成される。第1のイヤーカップと第2のイヤーカップは、1つ以上の相互接続ケーブルによって相互接続される。ヘッドセットは、1つ以上の電子回路を備え、電子回路は、第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースに接続されている第1の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタに接続されている第2の外部デバイスと非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される。
【0006】
ヘッドセットは、ユーザに装着されるように構成される。ヘッドセットは、ユーザの頭部に装着されるように構成されてもよい。ヘッドセットは、ユーザの耳に装着されるように構成されてもよい。ヘッドセットは、例えばヘッドセットが受動的および/または能動的なノイズキャンセル機能を備えるという点において、ユーザの聴覚および耳を保護するように構成された聴覚保護ヘッドセットであってもよい。ヘッドセットは、ユーザがヘッドセットを介して、他の人と口頭で通信する、例えば、他の人と話すおよび/または聞くことを可能にする、および/または他の人および/またはシステムと非オーディオデータを交換するように構成された通信ヘッドセットであってもよい。ヘッドセットは、軍事、警察、または他の戦術的な目的で使用されるように構成されてもよい。ヘッドセットは、兵士、警察官、または戦闘や救助の状況にいる他の人によって使用されるように構成されてもよい。
【0007】
ヘッドセットは、ユーザの第1の耳に装着されるように構成された第1のイヤーカップを備える。第1のイヤーカップは、例えばユーザによって装着される外部無線機デバイスへの接続を確立するための有線および/または無線インターフェースを備えていてもよい。第1のイヤーカップは、無線機デバイスなどの外部デバイスに送信するための第1のオーディオ出力信号を提供する第1のオーディオ入力トランスデューサをさらに備えていてもよい。第1のオーディオ入力トランスデューサはブームアームマイクロフォンであってもよく、これによりユーザは外部無線機デバイスを介して他の人と話すことができる。
【0008】
ヘッドセットは、ユーザのもう一方の第2の耳に装着されるように構成された第2のイヤーカップを備える。第2のイヤーカップは、カメラ、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドトラッカーなどの他の外部デバイスとの接続を確立するためのインターフェースを備えていてもよい。これらの他の外部デバイスは、ヘルメットに取り付けられてもよい。
【0009】
第1のイヤーカップの第1のオーディオ入力トランスデューサの代わりに、またはそれに加えて、第2のイヤーカップは、無線機デバイスなどの外部デバイスに送信するための第2のオーディオ出力信号を提供する第2のオーディオ入力トランスデューサをさらに備えていてもよい。第2のオーディオ入力トランスデューサはブームアームマイクロフォンであってもよく、これによりユーザは外部の無線デバイスを介して他の人と話すことができる。
【0010】
第1および第2のイヤーカップは、耳を保護し、ノイズを低減し、ユーザが聞く音の制御を全体的に改善するために、外耳を完全に包み込むオーバーイヤー型またはアラウンドイヤー型イヤーカップであってもよい。
【0011】
第1のイヤーカップは、第1のオーディオ入力信号に基づいて第1の耳に音を提供するための1つ以上の第1の出力トランスデューサを備える。第2のイヤーカップは、第2のオーディオ入力信号に基づいて第2の耳に音を提供するための1つ以上の第2の出力トランスデューサを備える。第1の出力トランスデューサおよび第2の出力トランスデューサは、スピーカ、ラウドスピーカ、または他の電気音響トランスデューサであってもよい。出力トランスデューサによって提供される音は、アコースティックサウンド信号であってもよい。出力トランスデューサは、オーディオ入力信号を受信するときに、またはオーディオ入力信号の受信に応答して、耳に音を提供するためのものであってもよい。
【0012】
第1のオーディオ入力信号は、接続された通信無線機/電話/デバイスから受信した信号であってもよい。他のサウンド信号も、出力トランスデューサを介して、例えば、周囲の音/周囲からの音などが、例えばヒアスルーモードなどを介して、イヤーカップ内でユーザの耳に提供されてもよい。
【0013】
第1のオーディオ入力信号と第2のオーディオ入力信号は、無線機/電話/デバイスから受信した1つの同じ信号、すなわちモノラル信号から得られてもよい。あるいは、第1のオーディオ入力信号と第2のオーディオ入力信号は、ステレオ信号/サラウンドサウンド信号などとして左右のイヤーカップに提供される左右の信号であってもよい。
【0014】
第1のイヤーカップは、第1の外部デバイスに接続するように構成された第1の通信インターフェースを備える。第1の通信インターフェースは、無線トランシーバおよび/または第1のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第1のデバイスコネクタを備える。第1の通信インターフェースは、オーディオ信号、非オーディオデータ等の信号の交換および/または通信のために構成されてもよい。第1の通信インターフェースは、無線トランシーバなど、そのような信号の無線通信および/または交換のための手段を備えていてもよい。第1の通信インターフェースは、第1のデバイスコネクタ、例えば無線機/データコネクタなど、そのような信号の有線通信および/または交換のための手段を備えていてもよい。第1の通信インターフェースが接続するように構成される第1の外部デバイスは、無線機、通信無線機等であってもよい。
【0015】
従って、第1のイヤーカップは、第1の通信インターフェースを備え、第1の通信インターフェースは、無線機/データコネクタなどの第1のデバイスコネクタを備えてもよく、第1のデバイスコネクタと、第1のデバイスコネクタから取り外し可能な、無線機/データケーブルなどの第1のデバイスケーブルとを介して、無線機デバイスなどの第1の外部デバイスに接続されてもよい。第1の通信インターフェースは、第1のデバイスコネクタの代わりに、または第1のデバイスコネクタに加えて、第1の外部デバイス、例えば無線機デバイスなどの外部デバイスと通信するための無線トランシーバを備えてもよい。
【0016】
第2のイヤーカップは、第2のデバイスコネクタを備える第2の通信インターフェースを備える。第2の通信インターフェースは、オーディオ信号、非オーディオデータ等の信号を、デバイスコネクタを介して通信および/または交換するために構成されてもよい。
【0017】
第2のデバイスコネクタは、第2の外部デバイスに接続するための第2のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成される。従って、デバイスケーブルをデバイスコネクタに取り付け、取り外すことができる。この取り付けおよび/または取り外しは、容易かつ迅速に行うことができる。取り付けおよび/または取り外しは、ユーザによって、例えば、片手だけを用いて行われるように構成されてもよい。
【0018】
従って、第2のイヤーカップは、第2のデバイスコネクタを備える第2の通信インターフェースを備え、第2のデバイスコネクタおよび第2のデバイスコネクタから取り外し可能な第2のデバイスケーブルを介して、例えば光学電気デバイスに接続することができる。
【0019】
第1のイヤーカップと第2のイヤーカップは1つ以上の相互接続ケーブルによって相互接続されている。相互接続ケーブルは、それぞれ第1の通信インターフェースおよび第2の通信インターフェースとは別の位置で、第1のイヤーカップおよび第2のイヤーカップに取り付け/装着されてもよい。相互接続ケーブルは、第1のイヤーカップおよび第2のイヤーカップに恒久的に取り付け/装着されてもよい。あるいは、1つ以上の相互接続ケーブルのいずれかまたは全ての一方または両方の端部は、それぞれの相互接続コネクタを介してそれぞれのイヤーカップに着脱可能に接続されてもよい。
【0020】
ヘッドセットは1つ以上の電子回路を備え、電子回路は、第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースに接続されている第1の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタに接続されている第2の外部デバイスと、非オーディオデータ、および任意選択でオーディオ信号を交換することを可能にするように構成される。このように、ヘッドセットは、第1の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第2の外部デバイスに、および/または、第2の外部デバイスから、非オーディオデータ、および、任意選択でオーディオ信号を交換することを可能にする1つ以上の電子回路を備える。非オーディオデータおよび/またはオーディオ信号の交換は、非オーディオデータおよび/またはオーディオ信号の送信および/または受信を備えてもよい。非オーディオデータは、オーディオ信号を表すオーディオ信号データをさらに含んでもよい。したがって、オーディオ信号と非オーディオデータの両方が、第1のイヤーカップと第2のイヤーカップとの間で、1つ以上の相互接続ケーブルを介して送信されてもよい。
【0021】
したがって、第1および第2のイヤーカップは、一方または両方のイヤーカップのそれぞれの相互接続コネクタから取り外し可能であってもよい1つ以上の相互接続ケーブルを介して、相互接続される。ヘッドセットは、第1の通信インターフェースを介して第1および第2のオーディオ入力信号を受信するように構成され、第1のイヤーカップおよび第2のイヤーカップのそれぞれを介してユーザの耳に対応する音信号を提供するように構成される。
【0022】
したがって、ヘッドセットは1つ以上の電子回路を備え、電子回路は、第1の通信インターフェースに接続されている無線機デバイスなどの第1の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタに接続されている光学電気デバイスなどの第2の外部デバイスに、および/または第2の外部デバイスから、非オーディオデータ、および任意選択でオーディオ信号を交換することを可能にする。このように、ヘッドセットは、第1の外部デバイスと第2の外部デバイスとの間で非オーディオデータおよび任意選択でオーディオ信号を交換するための接続チャネルまたはハブとして機能してもよい。
【0023】
第1の外部デバイスは、長距離通信に適した第1の周波数帯域内で無線通信を行うように構成されてもよい。第1の周波数帯域は、例えば、800MHz未満または800MHzより上であってもよい。第1の周波数帯域は、例えば、20MHzより上または100MHzより上であってもよい。無線トランシーバ50は、第1の周波数帯域とは異なり、好ましくは第1の周波数帯域と重複しない、第2の周波数帯域内で短距離無線通信を行うように構成されてもよい。第2の周波数帯域は、例えば800MHzより上、好ましくは900MHzから6GHzの間であってもよい。第2の周波数帯域は、902MHzから928MHzであってもよい。第2の周波数帯域は2.4から2.5GHzであってもよい。第2の周波数帯域は、5.725GHzから5.875GHzであってもよい。第2の周波数帯域は、例えば、無線トランシーバ50が近距離磁気誘導(NFMI)通信用に構成される場合、100MHz未満であってもよい。第2の周波数帯域は、9MHzから15MHzの間であってもよい。
【0024】
言い換えれば、第1の通信インターフェースは、無線機デバイスなどの第1の外部デバイスから第1のオーディオ入力信号を受信するように構成され、それを第1の信号プロセッサに提供するように構成されており、第1の信号プロセッサは、ユーザの第1の耳に音を提供するために、第1の出力トランスデューサに第1の処理されたオーディオ入力信号を提供するように構成される。また、第1の通信インターフェースは、第1の外部デバイスから第2のオーディオ入力信号を受信するように構成されてもよく、それを第2のイヤーカップへ送信するために1つ以上の相互接続ケーブルに提供するように構成されてもよい。第1の信号プロセッサはさらに、第1のオーディオ入力トランスデューサから第1のオーディオ出力信号を受信するように構成されてもよく、無線機デバイスなどの第1の外部デバイスへの送信のために、第1の処理されたオーディオ出力信号を第1の通信インターフェースに提供するように構成されてもよい。第1の通信インターフェースは、さらに、1つ以上の相互接続ケーブルから第2の処理されたオーディオ出力信号を受信するように構成されてもよく、それを第1の外部デバイスに送信するように構成されてもよい。
【0025】
第1の通信インターフェースは、無線機デバイスなどの第1の外部デバイスから第1の非オーディオデータ入力信号を受信するように構成されてもよく、それを第2のイヤーカップへの送信のために1つ以上の相互接続ケーブルに提供するように構成されてもよく、および/または、第1の通信インターフェースは、1つ以上の相互接続ケーブルから第1の非オーディオデータ出力信号を受信するように構成されてもよく、それを無線機デバイスなどの第1の外部デバイスに提供するように構成されてもよい。
【0026】
第1の通信インターフェースはさらに、例えばプログラミングケーブルを介して、パーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスからプログラミングコマンドを受信するように構成されてもよく、それを、例えば第1のイヤーカップの1つ以上の電子回路のソフトウェアおよび/またはファームウェアを更新するために信号プロセッサに提供するように構成されてもよく、および/または信号プロセッサからプログラミング応答を受信するように構成されてもよく、それをパーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスに提供するように構成されてもよい。
【0027】
第2の信号プロセッサは、1つ以上の相互接続ケーブルから第2のオーディオ入力信号を受信するように構成され、それを処理し、ユーザの第2の耳に音を提供するための第2の出力トランスデューサに第2の処理されたオーディオ入力信号を提供するように構成されてもよい。第2の信号プロセッサはさらに、第2のオーディオ入力トランスデューサから第2のオーディオ出力信号を受信するように構成されてもよく、それを処理し、第1のイヤホンへの送信のために1つ以上の相互接続ケーブルに第2の処理されたオーディオ出力信号を提供するように構成されてもよい。第2の通信インターフェースはさらに、1つ以上の相互接続ケーブルから第1の処理されたオーディオ出力信号を受信するように構成されてもよく、それを第2の通信インターフェースを介して第2の外部デバイスに送信するように構成されてもよい。
【0028】
第2の通信インターフェースは、第2の外部デバイスから第2の非オーディオデータ入力信号を受信するように構成されてもよく、それを、第1のイヤーカップへの送信のために1つ以上の相互接続ケーブルに提供するように構成されてもよく、および/または、第2の通信インターフェースは、1つ以上の相互接続ケーブルから第2の非オーディオデータ出力信号を受信するように構成されてもよく、それを、第2の通信インターフェースを介して第2の外部デバイスに提供するように構成されてもよい。
【0029】
第2の通信インターフェースはさらに、例えばプログラミングケーブルを介して、パーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスからプログラミングコマンドを受信するように構成されてもよく、それを、例えば第2のイヤーカップの1つ以上の電子回路のソフトウェアおよび/またはファームウェアを更新するために、信号プロセッサに提供するように構成されてもよく、および/または信号プロセッサからプログラミング応答を受信するように構成されてもよく、それをパーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスに提供するように構成されてもよい。
【0030】
ヘッドセットのイヤーカップの少なくとも1つ、すなわち第2のイヤーカップが、第2のデバイスコネクタを有し、第2のデバイスコネクタがヘッドセットを第2の外部デバイスに接続するための第2のデバイスケーブルに着脱可能に接続できることは利点である。第2のデバイスケーブルを第2のイヤーカップの通信インターフェースに取り付けおよび取り外しできることは利点である。というのも、これによって、ユーザが第2の外部デバイスとの接続を必要とする時、または必要としない時に、ユーザが第2のデバイスケーブルを簡単に取り付けおよび取り外しできるからである。この種のヘッドセットの先行技術では、デバイスケーブルは取り外し可能ではなく、固定されている。
【0031】
ヘッドセットに必要なケーブルが少なくなり得るというのは利点である。ケーブルが少なければ、ヘッドセットはより使いやすくなり、装着や取り付け、取り外しがより簡単になり得る。さらに、ヘッドセットに取り付けられるケーブルが少なければ、ケーブルまたはケーブル接続部またはヘッドセットを損傷するリスクを低減し得る。
【0032】
ヘッドセットから、無線通信デバイスなどの無線機/データデバイスなどの第1の外部デバイスへの無線接続が提供され得ることは利点である。というのも、それによってヘッドセットに接続されるケーブルが少なくなるからである。
【0033】
非オーディオデータとオーディオ信号の両方がヘッドセットと外部デバイスとの間で交換できることは利点である。例えば、非オーディオデータは、デジタル形式の視覚データ、画像データ、ビデオデータ、戦術データ、位置データ、ユーザ入力データ、アクチュエータデータおよび/またはセンサデータを備えてもよく、オーディオ信号はアナログおよび/またはデジタルであってもよい。デジタル非オーディオデータは、アナログおよび/またはデジタルオーディオ信号と並行して送信されてもよい。オーディオ信号は、例えば通信無線機であってもよい第1の外部デバイスから来るものであってもよく、オーディオ信号は、兵士の同僚などの他のユーザの声であってもよく、片方または両方のイヤーカップ内の出力トランスデューサに提供される。非オーディオデータは、例えば第1の外部デバイス、第2のイヤーカップに接続された第2の外部デバイスから来るものであってもよく、または第1のイヤーカップに接続された第3の外部デバイスおよび/または第2のイヤーカップに接続された第4の外部デバイスから来るものであってもよく、非オーディオデータは、例えば視覚データ、画像データ、ビデオデータ、戦術データ、位置データ、ユーザ入力データ、アクチュエータデータ、センサデータ等の任意の組み合わせを備えてもよい。
【0034】
第1のイヤーカップと第2のイヤーカップが1つ以上の相互接続ケーブルによって相互接続されていることは利点である。というのも、これによって非オーディオデータおよび/またはオーディオ信号を2つのイヤーカップ間で送信および/または受信することができるからである。このことは有利であり、なぜなら、第1のイヤーカップと第2のイヤーカップが異なる外部デバイスに接続されてもよく、相互接続ケーブルによって、第1のカップに接続された第1の外部デバイスからの非オーディオデータおよび/またはオーディオ信号を第2のイヤーカップに送信することができ、逆に第2の耳に接続された第2の外部デバイスからの非オーディオデータおよび/またはオーディオ信号を第1のイヤーカップに送信することができ、これにより第1の外部デバイスと第2の外部デバイスとの間で非オーディオデータを交換することができると同時に、オーディオ信号が両方のイヤーカップの出力トランスデューサに提供されるため、ユーザは音声をよりよく聞くことができるからである。
【0035】
ヘッドセットのユーザはさらに、無線機デバイスや他の外部デバイスなどに電力を提供するように構成された1つ以上のバッテリーパックを装着してもよい。バッテリーパックはさらに、第1のデバイスコネクタを介して、または第1の通信インターフェースによって構成される第3のデバイスコネクタを介して、ヘッドセットに電力を提供してもよい。代替的または追加的に、1つ以上のさらなるバッテリーパックは、例えば、ユーザによって装着されるヘルメットに取り付けられ、第2の通信インターフェースの第2または第4のデバイスコネクタを介してヘッドセットに電力を提供するように構成されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、無線トランシーバは、第1の外部デバイスに無線接続するように構成された短距離無線トランシーバを備える。無線接続は、短距離電気通信技術を用いて提供される。有線接続は第1の通信インターフェースによって提供され、第1の通信インターフェースは、第1の外部デバイスに接続するための無線機/データケーブルなどの第1のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された無線機/データコネクタなどの第1のコネクタを備える。短距離電気通信技術は、Bluetooth(登録商標)(BT)、例えばBluetooth Low Energy(BLE)、または同様のものであってもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電子回路は、第1の通信インターフェースを介して第1のオーディオ入力信号および第2のオーディオ入力信号のそれぞれを受信し、1つ以上の相互接続ケーブルを介して第2のオーディオ入力信号を第1のイヤーカップから第2のイヤーカップに送信するように構成される。
【0038】
いくつかの実施形態では、第1のイヤーカップは、第1のオーディオ出力信号を提供するためにユーザの声を拾うように構成された第1の入力トランスデューサを備え、および/または第2のイヤーカップは、第2のオーディオ出力信号を提供するためにユーザの声を拾うように構成された第2の入力トランスデューサを備え、1つ以上の電子回路は、第1のオーディオ出力信号および/または第2のオーディオ出力信号を第1の通信インターフェースを介して送信するように構成される。第1のオーディオ出力信号および/または第2のオーディオ出力信号は、第1の外部デバイスなどの外部デバイスに送信されてもよく、第1の外部デバイスは他の人との通信のための通信無線機であってもよい。
【0039】
第1および/または第2の入力トランスデューサは、例えば、耳の内部でユーザ自身の声を捉えるために、外耳道の近くなど、イヤーカップの内部に配置された、マイクロフォンおよび/または振動センサを備えてもよい。代替的に、および/または追加的に、第1および/または第2の入力トランスデューサは、耳の外部でユーザ自身の声を捉えるために、イヤーカップの外部に配置されたマイクロフォンであってもよい。代替的に、および/または追加的に、第1および/または第2の入力トランスデューサは、耳の外部でユーザ自身の声を捉えるための、一方のイヤーカップの、または両方のイヤーカップの、ブームアームのマイクロフォンであってもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電子回路は、第2のイヤーカップから第1のイヤーカップへ、1つ以上の相互接続ケーブルを介して第2のオーディオ出力信号を送信するように構成される。
【0041】
いくつかの実施形態では、第1の外部デバイスと第2の外部デバイスは身体装着機器である。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1の外部デバイスは通信無線機であり、第2の外部デバイスは電気光学デバイスである。電気光学デバイスは、暗視カメラなどのカメラであってもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、第1のイヤーカップと第2のイヤーカップとを相互接続する1つ以上の相互接続ケーブルは、ヘッドセットのヘッドバンド内に、および/またはヘッドセットのネックバンド内に、および/またはヘッドセットの1つ以上の別個のケーブルとして配置される。
【0044】
いくつかの実施形態では、ヘッドセットは、ヘッドバンド、ネックバンド、および/またはヘルメットマウントによって、ヘルメットに取り付けられるように構成される。ヘルメットは、ユーザによって、ユーザの頭部に装着されるように構成される。
【0045】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電子回路は、第1の外部デバイスと第2の外部デバイスとの間で、視覚データ、画像データ、ビデオデータ、戦術データ、位置データ、ユーザ入力データ、アクチュエータデータおよび/またはセンサデータを備える非オーディオデータを交換するように構成される。アクチュエータデータは、例えば振動データであってもよい。非オーディオデータは、任意選択で、オーディオデータ、すなわちオーディオ信号を表すデータをさらに備えてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電子回路は、USBプロトコルに従って、非オーディオデータ、および任意選択でオーディオデータを、第1の外部デバイスおよび/または第2の外部デバイスから受信し、第1の外部デバイスと第2の外部デバイスとの間で交換し、および/または第1の外部デバイスおよび/または第2の外部デバイスに送信するように構成される。したがって、非オーディオデータおよび/またはオーディオデータは、USBデータおよび/またはUSB信号を備えてもよい。ユニバーサル・シリアル・バス(USB)は、コンピュータ、周辺機器、および他のコンピュータ間の接続、通信、および電力提供(インターフェース)のためのケーブル、コネクタ、およびプロトコルの仕様を確立する業界標準である。さまざまなUSBハードウェアが存在し、約14種類のコネクタがあるが、USB-Cが最も新しく、現在非推奨となっていない唯一のものである。USBには、USB 1.x、USB 2.0、USB 3.x、USB4の4つの世代がある。したがって、非オーディオデータおよび/またはオーディオデータは、標準的なUSBデータおよび/またはUSB信号を備えてもよい。デバイスコネクタは、標準的なUSBコネクタおよび/またはミリタリーグレードのUSBコネクタなどの特殊なUSBコネクタを備えてもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、第1のイヤーカップおよび第2のイヤーカップはそれぞれ、ヘッドセットがユーザの頭部の意図された位置に装着され、ユーザが直立姿勢にあるときに、地面の方を向く面として定義される底面を備え、第1の通信インターフェースの第1のデバイスコネクタは、第1のイヤーカップの底面に配置され、および/または第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタは、第2のイヤーカップの底面に配置される。
【0048】
コネクタがイヤーカップの底面に配置されていることは利点であり、というのもこれによりユーザは片手だけを用いてコネクタのケーブルを簡単に取り外すことができるからである。これにより、ユーザはもう片方の手を用いてデバイスを操作したり、動き回ったり、バランスを取ったりすることができるため、ユーザにより柔軟性がもたらされる。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースは、第3の外部デバイスに接続するための第3のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第3のデバイスコネクタをさらに備え、1つ以上の電子回路は、第3のデバイスコネクタに接続されている第3の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタに接続されている第2の外部デバイスと非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される。従って、第1のイヤーカップが、第3の外部デバイスとの接続を確立するための第3のデバイスケーブルに着脱可能に接続するための第3のデバイスコネクタも備えていることは利点である。第3の外部デバイスは、例えば、ユーザのヘルメットに取り付けられたヘッドアップディスプレイ、またはユーザのヘルメットに取り付けられたヘッドトラッカー、またはユーザのヘルメットに取り付けられた位置トラッカー等である。
【0050】
第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースは、第4の外部デバイスに接続するための第4のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第4のデバイスコネクタをさらに備え、1つ以上の電子回路は、第4のデバイスコネクタに接続される第4の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースに接続される第1の外部デバイスと、および/または第3のデバイスコネクタに接続される第3の外部デバイスと、非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される。
【0051】
従って、第2のイヤーカップの第4のデバイスコネクタが、第1のイヤーカップのどのコネクタとも非オーディオデータを交換できるように構成されることは利点である。
【0052】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電子回路は、第1のハブ、第2のハブ、第1のスイッチ、および第2のスイッチのうちの1つ以上を備える。
【0053】
第1の通信インターフェースは、パーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスから、例えばプログラミングケーブルを介して、プログラミングコマンドを受信してもよく、それを、例えば第1のイヤーカップの1つ以上の電子回路のソフトウェアおよび/またはファームウェアを更新するために第1の信号プロセッサに提供してもよく、および/または第1の信号プロセッサからプログラミング応答を受信してもよく、それを、パーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスに提供してもよい。
【0054】
ヘッドセット、1つ以上の電子回路、および/または第1の通信インターフェースは、第1の非オーディオデータ入力信号、第1の非オーディオデータ出力信号、プログラミングコマンド、および/またはプログラミング応答などの非オーディオデータ信号、ならびに任意選択でオーディオ信号の選択的ルーティングを可能にする第1のスイッチを備えていてもよい。第1のスイッチは、第1の通信インターフェースと1つ以上の相互接続ケーブルとの間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第1のモード、および第1の通信インターフェースと第1の信号プロセッサとの間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第2のモードで動作可能であってもよい。第1のモードは、第1のモードにおいて第1のスイッチが電力を消費しないように、または少なくとも第2のモードよりも消費電力が少なくなるように、低電力モードまたは無電力モードであってもよい。好ましくは、第1のスイッチは、ヘッドセットの電源を入れる際に第1のモードで動作するようにデフォルト設定される。第1の通信インターフェースは、外部デバイスからのプログラミングコマンドに事前に定義されたデータ構造を検出したとき、および/または例えばヘッドセットのユーザ操作可能な制御部から信号を受信したときに、第1のスイッチを第2のモードで動作させてもよい。
【0055】
第1のイヤーカップは第1のハブ、例えばUSBハブを備えていてもよく、これはUSBホストなどのホストエンティティが、第1の通信インターフェース、1つ以上の相互接続ケーブル、および第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースを介して、USBデバイスなどの2つ以上の非ホストエンティティへの接続を同時に維持および制御できるようにする。ホストエンティティは第1のハブ内に構成することができる。
【0056】
第1のハブの第1の構成では、第1のハブは、第1のデバイスコネクタおよび/または無線トランシーバに向けてホストインターフェースを提供してもよく、信号プロセッサ、1つ以上の相互接続ケーブル、および第1の通信インターフェースの第3のデバイスコネクタのうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。
【0057】
第1のハブの第2の構成では、第1のハブは、1つ以上の相互接続ケーブルに向けてホストインターフェースを提供してもよく、信号プロセッサ、第1の通信インターフェースの第1のデバイスコネクタおよび/または無線トランシーバ、および第1の通信インターフェースの第3のデバイスコネクタのうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。
【0058】
第1のハブの第3の構成では、第1のハブは、第1の通信インターフェースの第3のデバイスコネクタに向けてホストインターフェースを提供してもよく、信号プロセッサ、1つ以上の相互接続ケーブル、第1のデバイスコネクタおよび/または無線トランシーバのうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。第1のハブは、第1のハブの第1、第2および第3の構成のうちの2つ以上の間で切り替え可能であってもよい。
【0059】
1つ以上の相互接続ケーブルは、第1のイヤホンと第2のイヤホンとの間にUSB接続などの複数の接続を提供するように構成されてもよく、これに対応して、ハブは、第1、第2、および/または第3の構成のいずれかにおいて、1つ以上の相互接続ケーブルに向けてホストインターフェースおよび/または1つ以上のデバイスインターフェースを同時に提供してもよい。
【0060】
1つ以上の電子回路、第1の通信インターフェース、第2の通信インターフェース、第1のスイッチ、第2のスイッチ、第1のハブ、第2のハブ、および/または相互接続コネクタなど、非オーディオデータの交換、受信、または送信のために構成されるものとして本明細書で言及される任意のエンティティは、デジタルおよび/またはアナログオーディオ信号などのオーディオ信号の交換、受信、または送信のためにさらに構成されてもよい。例えば、ユーザのヘルメットに取り付けられ、ヘッドセットの第2のデバイスコネクタに接続されたビデオカメラと、ヘッドセットの第3のデバイスコネクタに接続された第3の外部デバイスとの間で交換されるビデオ信号は、画像信号とオーディオ信号の両方を備えてもよい。したがって、「非オーディオデータ」という用語は、オーディオ信号を表すデータを排除するのではなく、オーディオ信号を表さないデータの存在を特定するものと解釈されるべきである。
【0061】
第2の通信インターフェースは、パーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスからプログラミングコマンドを受信してもよく、それを、例えば第2のイヤーカップの1つ以上の電子回路のソフトウェアおよび/またはファームウェアを更新するために、第2の信号プロセッサに提供してもよく、および/または第2の信号プロセッサからプログラミング応答を受信してもよく、それをパーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスに提供してもよい。
【0062】
ヘッドセット、1つ以上の電子回路、および/または第2の通信インターフェースは、第2の非オーディオデータ入力信号、第2の非オーディオデータ出力信号、プログラミングコマンド、および/またはプログラミング応答などの非オーディオデータ信号、および任意選択でオーディオ信号の選択的ルーティングを可能にする第2のスイッチを備えていてよい。第2のスイッチは、第2の通信インターフェースと1つ以上の相互接続ケーブルとの間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第1のモードと、第2の通信インターフェースと第2の信号プロセッサとの間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第2のモードとで動作可能であってもよい。第1のモードは、第2のスイッチが第1のモードにおいて電力を消費しないか、少なくとも第2のモードよりも電力消費が少なくなるように、低電力モードまたは無電力モードであってもよい。第2のスイッチは、好ましくは、ヘッドセットの電源を入れる際に第1のモードで動作するようにデフォルト設定される。第2の通信インターフェースは、外部デバイスからのプログラミングコマンドに事前に定義されたデータ構造を検出したとき、および/または例えばヘッドセットのユーザ操作可能な制御部から信号を受信したときに、第2のスイッチを第2のモードで動作させてもよい。
【0063】
第2のイヤーカップは第2のハブ、例えばUSBハブを備え、USBホストなどのホストエンティティが、第2の通信インターフェース、1つ以上の相互接続ケーブル、および第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースを介して、USBデバイスなどの2つ以上の非ホストエンティティへの接続を同時に維持および制御できるようにする。ホストエンティティは第2のハブ内に構成することができる。
【0064】
第2のハブの第1の構成では、第2のハブは、第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタに向けてホストインターフェースを提供してもよく、第2の信号プロセッサ、1つ以上の相互接続ケーブル、および第2の通信インターフェースの第4のデバイスコネクタのうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。
【0065】
第2のハブの第2の構成では、第2のハブは、1つ以上の相互接続ケーブルに向けてホストインターフェースを提供してもよく、第2の信号プロセッサ、第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタ、および第2の通信インターフェースの第4のデバイスコネクタのうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。
【0066】
第2のハブの第3の構成では、第2のハブは、第2の通信インターフェースの第4のデバイスコネクタに向けてホストインターフェースを提供してもよく、第2のプロセッサ、1つ以上の相互接続ケーブル、および/または第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタのうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。第2のハブは、第2のハブの第3、第4および第6の構成のうちの2つ以上の間で切り替え可能であってもよい。
【0067】
ヘッドセットの1つ以上の電子回路は、第1のイヤーカップの電子回路および/または第2のイヤーカップの電子回路を備えてもよい。ヘッドセットの1つ以上の電子回路は、非オーディオデータ、データストリーム、サウンド、サウンドストリーム、オーディオ、オーディオストリームなどのデータを送信および/または受信するように構成される、第1の通信インターフェース、第2の通信インターフェース、第1の信号プロセッサ、第2の信号プロセッサ、第1のスイッチ、第2のスイッチ、第1のハブ、第2のハブ、相互接続コネクタ、任意の他のコネクタ、トランシーバおよび電子コンポーネント、および相互接続ケーブルおよび任意の他のケーブル、ワイヤ、ビア、および/または信号経路を備えていてもよい。電子回路は、上記のうちの1つ以上を備えていてもよい。
【0068】
一実施形態では、ヘッドセットはユーザによって装着されるように構成される。ヘッドセットは、ユーザの耳元に、ユーザの耳上に、および/またはユーザの耳の全体に配置されてもよく、すなわち、ヘッドセットは、ユーザの耳上に、耳の全体に、および/または耳元に装着されるように構成される。ユーザは、2つのイヤホンまたはイヤーカップを装着してもよく、1つのイヤホンまたはイヤーカップをそれぞれの耳に装着してもよい。
【0069】
一実施形態では、ヘッドセットは1つ以上の入力トランスデューサを備えていてもよい。1つ以上の入力トランスデューサは、1つ以上のマイクロフォンを備えていてもよい。1つ以上の入力トランスデューサは、骨の振動を検出するように構成された1つ以上の振動センサを備えてもよい。各入力トランスデューサは、アコースティック信号すなわち音を電気出力信号の形態で第1または第2のオーディオ出力信号に変換するように構成されてもよい。電気出力信号はアナログ信号であってもよい。電気出力信号はデジタル信号であってもよい。各入力トランスデューサは、アナログ信号をデジタル信号に変換するように構成されたアナログ/デジタル変換器に結合されてもよい。
【0070】
無線トランシーバは、Bluetooth、WLAN規格、製造業者固有のプロトコル、例えば専用の近接アンテナプロトコル、例えばプロプライエタリプロトコル、例えば低電力無線通信プロトコル、RF通信プロトコル、磁気誘導プロトコルなどを含む、当業者にとって既知の任意のプロトコルを使用して短距離無線通信を行うように構成されてもよい。
【0071】
一実施形態では、ヘッドセットは、第1および/または第2の信号プロセッサなどの処理ユニットを備えていてもよい。処理ユニットは、第1および/または第2の入力オーディオ信号を処理するように構成されてもよい。処理は、ユーザの聴覚障害を補償すること、すなわち、ユーザの周波数依存性聴覚障害に従って入力信号に周波数依存性ゲインを適用することを備えてもよい。処理は、フィードバックキャンセリング、ビームフォーミング、耳鳴り低減/マスキング、ノイズ低減、アクティブノイズキャンセリング、音声認識、低音調整、高音調整、および/またはユーザ入力処理を実行することを含んでいてもよい。処理ユニットは、プロセッサ、集積回路、アプリケーション、機能モジュールなどであってもよい。処理ユニットは、信号処理チップまたはプリント回路基板(PCB)に実装されてもよい。処理ユニットは、第1および/または第2のオーディオ入力信号のそれぞれの処理に基づいて、第1および/または第2の処理されたオーディオ入力信号を提供するように構成されてもよい。
【0072】
一実施形態では、ヘッドセットは1つ以上のデジタル/アナログ変換器を備えていてもよく、これは例えばそれぞれ第1および/または第2の処理されたオーディオ入力信号をそれぞれアナログ信号に変換するように構成される。これに対応して、ヘッドセットは、例えばそれぞれ第1および/または第2のオーディオ出力信号をそれぞれデジタル信号に変換するように構成された1つ以上のアナログ/デジタル変換器を備えていてもよい。
【0073】
一実施形態では、ヘッドセットは電源を備えていてもよい。電源は、第1の電圧を提供するバッテリーを備えていてもよい。バッテリーは充電式バッテリーであってもよい。バッテリーは交換可能なバッテリーであってもよい。電源は、電力管理ユニットを備えていてもよい。電力管理ユニットは、第1の電圧を第2の電圧に変換するように構成されてもよい。電源は、充電コイルを備えてもよい。
【0074】
一実施形態では、ヘッドセットは、揮発性および不揮発性形式のメモリを含むメモリを備えていてもよい。
【0075】
本発明は、上述および以下に記載されるヘッドセット、および対応するデバイス部品を含む様々な態様に関し、各々は、記載される第1の態様に関連して記載される利点および有利な点の1つ以上をもたらし、各々は、記載される第1の態様に関連して記載される実施形態に対応するおよび/または添付の特許請求の範囲に開示される1つ以上の実施形態を有する。
【図面の簡単な説明】
【0076】
上記および他の特徴および利点は、添付図面を参照した例示的な実施形態の以下の詳細な説明によって当業者に容易に明らかになるであろう。
【0077】
図1】ユーザ4によって装着されるように構成された例示的なヘッドセット2を概略的に示している。
図2a】ヘッドセット2の例示的な第1のイヤーカップ6を概略的に示している。
図2b】ヘッドセット2の例示的な第2のイヤーカップ10を概略的に示している。
図3】ヘッドセット2の例示的な第1のイヤーカップ6を概略的に示しており、第1のカップ6はハブ68を備える。
【発明を実施するための形態】
【0078】
以下、図を参照して様々な実施形態を説明する。同様の参照符号は、全体を通して同様の要素を指す。従って、同様の要素は、各図の説明に関して詳細に説明されない。また、図は、実施形態の説明を容易にするためのものであることに留意されたい。これらは、特許請求の範囲に記載されている発明の網羅的な説明として、または特許請求の範囲に記載されている発明の範囲の限定として意図されるものではない。加えて、図示された実施形態は、図示された全ての態様や利点を有する必要はない。特定の実施形態に関連して記載された態様または利点は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、たとえそのように図示されていなくても、またはそのように明示的に記載されていなくても、他の任意の実施形態において実施することができる。
【0079】
図1は、ユーザ4によって装着されるように構成された例示的なヘッドセット2を概略的に示している。ヘッドセット2は、ユーザ4の第1の耳8に装着されるように構成された第1のイヤーカップ6を備える。ヘッドセット2は、ユーザ4のもう一方の第2の耳12に装着されるように構成された第2のイヤーカップ10を備える。第1のイヤーカップ6は、第1のオーディオ入力信号16(図示せず、図2a参照)に基づいて第1の耳8に音を提供するための1つ以上の第1の出力トランスデューサ14(図示せず、図2a参照)を備える。第2のイヤーカップ10は、第2のオーディオ入力信号20(図示せず、図2b参照)に基づいて第2の耳12に音を提供するための1つ以上の第2の出力トランスデューサ18(図示せず、図2b参照)を備える。第1のイヤーカップ6は、第1の外部デバイス24に接続するように構成された第1の通信インターフェース22を備える。第1の通信インターフェース22は、無線トランシーバ50(図示せず、図2a参照)および/または第1のデバイスケーブル48に着脱可能に接続するように構成された第1のデバイスコネクタ46を備える。第2のイヤーカップ10は、第2のデバイスコネクタ28を備える第2の通信インターフェース26を備える。第2のデバイスコネクタ28は、第2の外部デバイス32に接続するための第2のデバイスケーブル30に着脱可能に接続するように構成される。第1のイヤーカップ6と第2のイヤーカップ10は、1つ以上の相互接続ケーブル34によって相互接続されている。ヘッドセット2は電子回路36(図示せず、図2a参照)を備え、これは、第1のイヤーカップ6の第1の通信インターフェース22に接続されている第1の外部デバイス24が、1つ以上の相互接続ケーブル34を介して、第2のイヤーカップ10の第2の通信インターフェース26の第2のデバイスコネクタ28に接続されている第2の外部デバイス32と非オーディオデータを交換することを可能にするように構成されている。
【0080】
図1はさらに、第1のイヤーカップ6が、第1のオーディオ出力信号38(図示せず、図2a参照)を提供するために、ユーザ4の音声を拾うように構成された第1の入力トランスデューサ37を備えてもよいことを示している。1つ以上の電子回路36は、第1の通信インターフェース22を介して第1のオーディオ出力信号38を送信するように構成されてもよい。第1のオーディオ出力信号38は、外部デバイス、例えば、第1の外部デバイス24に送信されてもよく、第1の外部デバイス24は他の人と通信するための通信無線機であってもよい。
【0081】
図1は、ヘッドセット2が第1の外部デバイス24、例えば通信無線機に接続され、第1の外部デバイス24は他の無線機、例えば他の人が携帯する無線機と無線通信するように構成された1つ以上のアンテナ40を備えることを示している。1つ以上のアンテナ40は、電気アンテナを備えていてもよい。第1の外部デバイス24は、長距離通信に適した第1の周波数帯域内で無線通信を行うように構成されてもよい。第1の周波数帯域は、例えば、800MHz未満であってもよいし、800MHzより上であってもよい。第1の周波数帯域は、例えば、20MHzより上または100MHzより上であってもよい。無線トランシーバ50は、第1の周波数帯域とは異なる、好ましくは第1の周波数帯域と重複しない第2の周波数帯域内で短距離無線通信を行うように構成されてもよい。第2の周波数帯域は、例えば800MHzより上、好ましくは900MHzから6GHzの間であってもよい。第2の周波数帯域は、902MHzから928MHzであってもよい。第2の周波数帯域は2.4から2.5GHzであってもよい。第2の周波数帯域は、5.725GHzから5.875GHzであってもよい。第2の周波数帯域は、例えば、無線トランシーバ50が近距離磁気誘導(NFMI)通信用に構成される場合、100MHz未満であってもよい。第2の周波数帯域は、9MHzから15MHzの間であってもよい。
【0082】
図1はさらに、ユーザ4が、電源ケーブル44を介して第1の外部デバイス24に電力を提供する1つ以上のバッテリーパック42を装着する場合があることを示している。バッテリーパック42はさらに、第1の通信インターフェース22を介して、例えば、第1の通信インターフェース22によって構成される1つ以上のデバイスコネクタ、例えば、第1のデバイスコネクタ46を介して、ヘッドセット2に電力を提供してもよい。
【0083】
つまり、図1はヘッドセット2の使用例を示す。ここでは、ユーザ4がヘッドセット2を装着する。ヘッドセット2は、第1のイヤーカップ6と第2のイヤーカップ10を備える。第1のイヤーカップ6は、第1のデバイスコネクタ46を備え得る第1の通信インターフェース22を備え、第1のデバイスコネクタ46と、第1のデバイスコネクタ46から取り外し可能な第1のデバイスケーブル48とを介して、第1の外部デバイス24、例えば無線機デバイスに接続してもよい。第1のデバイスコネクタ46の代わりに、またはそれに加えて、第1の通信インターフェース22は、第1の外部デバイス24などの外部デバイス、例えば無線機デバイスと通信するための無線トランシーバ50(図示せず、図2a参照)を備えてもよい。
【0084】
第2のイヤーカップ10は、第2のデバイスコネクタ28を有する第2の通信インターフェース26を備え、第2のデバイスコネクタ28および第2のデバイスコネクタ28から取り外し可能な第2のデバイスケーブル30を介して、第2の外部デバイス32、例えば光学電気デバイスに接続されている。第1のイヤーカップ6および第2のイヤーカップ10は、1つ以上の相互接続ケーブル34を介して相互接続されており、この相互接続ケーブル34は、一方または両方のイヤーカップ6、10において、それぞれの相互接続コネクタ70、70’(図示せず、図2aおよび図2b参照)から任意に取り外し可能であってもよい。ヘッドセット2のいくつかの実施形態では、1つ以上の相互接続ケーブル34の全部よりも少ない数のケーブルが、それぞれの相互接続コネクタ70、70’を介して第1のイヤーカップ6および/または第2のイヤーカップ10に接続されてもよい。ヘッドセット2は、第1の通信インターフェース22を介して、第1のオーディオ入力信号16(図示せず、図2a参照)、および第2のオーディオ入力信号20(図示せず、図2b参照)を受信するように構成されてもよく、第1のイヤーカップ6と第2のイヤーカップ10のそれぞれを介して、ユーザ4の耳8、12に、対応する音信号を提供するように構成されてもよい。
【0085】
第1のイヤーカップ6は、ユーザ4からの音声を拾い、第1の外部デバイス24、例えば無線デバイスなどの外部デバイスに第1の通信インターフェース22を介して送信するために、対応する第1のオーディオ出力信号38(図示せず、図2a参照)を提供する第1のオーディオ入力トランスデューサ37をさらに備えていてもよい。第1のオーディオ入力トランスデューサ37の代わりに、または第1のオーディオ入力トランスデューサ37に加えて、第2のイヤーカップ10は、ユーザ4からの音声を拾い、第2の通信インターフェース26を介して、第1の外部デバイス24、または第3の外部デバイス(図示せず)などの外部デバイスに送信するために、対応する第2のオーディオ出力信号38’(図示せず、図2b参照)を提供する第2のオーディオ入力トランスデューサ37’(図示せず、図2b参照)をさらに備えていてもよい。
【0086】
ヘッドセット2は1つ以上の電子回路36(図示せず、図2a参照)を備え、これは、第1の通信インターフェース22に接続されている無線機デバイスなどの第1の外部デバイス24が、1つ以上の相互接続ケーブル34を介して、第2のイヤーカップ10の第2の通信インターフェース26の第2のデバイスコネクタ28に接続されている光学電気デバイスなどの第2の外部デバイス32と非オーディオデータを交換できるようにする。
【0087】
図2aは、ヘッドセット2の例示的な第1のイヤーカップ6を概略的に示す。第1の通信インターフェース22は、無線機デバイスなどの第1の外部デバイス24から第1のオーディオ入力信号16を受信するように構成され、それを第1の信号プロセッサ52に提供するように構成される。第1の信号プロセッサ52は、ユーザ4の第1の耳8に音を提供するために、第1の出力トランスデューサ14に第1の処理されたオーディオ入力信号54を提供するように構成される。第1の通信インターフェース22はまた、第1の外部デバイス24から第2のオーディオ入力信号20を受信するように構成されてもよく、それを第2のイヤーカップ10(図1または図2b参照)へ送信するために1つ以上の相互接続ケーブル34に提供するように構成されてもよい。第1の信号プロセッサ52はさらに、第1のオーディオ入力トランスデューサ37から第1のオーディオ出力信号38を受信するように構成されてもよく、無線機デバイスなどの第1の外部デバイス24への送信のために、第1の処理されたオーディオ出力信号56を第1の通信インターフェース22に提供するように構成されてもよい。第1の通信インターフェース22はさらに、1つ以上の相互接続ケーブル34から第2の処理されたオーディオ出力信号58を受信するように構成されてもよく、それを第1の外部デバイス24に送信するように構成されてもよい。
【0088】
第1の通信インターフェース22は、無線機デバイスなどの第1の外部デバイス24から第1の非オーディオデータ入力信号60を受信するように構成されてもよく、それを、第2のイヤーカップ10に送信するために1つ以上の相互接続ケーブル34に提供するように構成されてもよい。および/または、第1の通信インターフェース22は、1つ以上の相互接続ケーブル34から第1の非オーディオデータ出力信号62を受信するように構成されてもよく、それを、無線機デバイスなどの第1の外部デバイス24に提供するように構成されてもよい。
【0089】
第1の通信インターフェース22はさらに、パーソナルコンピュータなどの外部のプログラミングデバイスから、プログラミングケーブル64を介してプログラミングコマンドを受信するように構成されてもよく、それを、例えば第1のイヤーカップ6の1つ以上の電子回路36のソフトウェアおよび/またはファームウェアを更新するために、第1の信号プロセッサ52に提供するように構成されてもよく、および/または第1の信号プロセッサ52からプログラミング応答を受信するように構成されてもよく、それをパーソナルコンピュータなどの外部のプログラミングデバイスに提供するように構成されてもよい。
【0090】
第1の通信インターフェース22は、第1の非オーディオデータ入力信号60、第1の非オーディオデータ出力信号62、プログラミングコマンド、および/またはプログラミング応答、ならびに任意選択でオーディオ信号などのデータ信号の選択的ルーティングを可能にする第1のスイッチ66を備えていてもよい。第1のスイッチ66は、第1の通信インターフェース22と1つ以上の相互接続ケーブル34との間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第1のモード、および第1の通信インターフェース22と第1の信号プロセッサ52との間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第2のモードで動作可能であってもよい。第1のモードは、第1のスイッチ66が第1のモードにおいて電力を消費しないように、または少なくとも第2のモードよりも少ない電力を消費するような、低電力モードまたは無電力モードであってもよい。第1のスイッチ66は、好ましくは、ヘッドセット2の電源を入れる際第1のモードで動作するようにデフォルト設定されるように構成される。第1の通信インターフェース22は、外部デバイスからのプログラミングコマンドに予め定義されたデータ構造を検出したとき、および/またはユーザ操作可能な制御部、例えばヘッドセット2によって構成されるユーザ操作可能な制御部からの信号を受信したときに、第1のスイッチ66を第2のモードで動作させてもよい。
【0091】
図2aの矢印は、概ねデータストリームおよび/またはオーディオストリームの方向を示している。
【0092】
図2bは、ヘッドセット2の例示的な第2のイヤーカップ10を概略的に示す。第2の信号プロセッサ52’は、1つ以上の相互接続ケーブル34から第2のオーディオ入力信号20を受信するように構成され、それを処理して、ユーザ4の第2の耳12に音を提供するために、第2の出力トランスデューサ18に第2の処理されたオーディオ入力信号54’を提供するように構成されてもよい。第2の信号プロセッサ52’はさらに、第2のオーディオ入力トランスデューサ37’から第2のオーディオ出力信号38’を受信するように構成され、それを処理して、第1のイヤホン6に送信するために第2の処理されたオーディオ出力信号(図示せず)を1つ以上の相互接続ケーブル34に提供するように構成されてもよい。第2の信号プロセッサ52’はさらに、1つ以上の相互接続ケーブル34から第1の処理されたオーディオ出力信号56を受信するように構成されてもよく、それを、第2の通信インターフェース26を介して第2の外部デバイス32に送信するように構成されてもよい。
【0093】
第2の通信インターフェース26は、第2の外部デバイス32から第2の非オーディオデータ入力信号60’を受信するように構成されてもよく、それを、第1のイヤーカップ6に送信するために、1つ以上の相互接続ケーブル34に提供するように構成されてもよい。および/または、第2の通信インターフェース26は、1つ以上の相互接続ケーブル34から第2の非オーディオデータ出力信号62’を受信するように構成されてもよく、それを、第2の通信インターフェース26を介して第2の外部デバイス32に提供するように構成されてもよい。
【0094】
第2の通信インターフェース26はさらに、プログラミングケーブル64’を介して、パーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスからプログラミングコマンドを受信するように構成されてもよく、それを、例えば第2のイヤーカップ10の1つ以上の電子回路36’のソフトウェアおよび/またはファームウェアを更新するために、第2の信号プロセッサ52’に提供するように構成されてもよく、および/または第2の信号プロセッサ52’からプログラミング応答を受信するように構成されてもよく、それを、パーソナルコンピュータなどの第3の外部デバイスなどの別の外部デバイスに提供するように構成されてもよい。
【0095】
第2の通信インターフェース26は、第2の非オーディオデータ入力信号60’、第2の非オーディオデータ出力信号62’、プログラミングコマンド、および/またはプログラミング応答などのデータ信号の選択的ルーティングを可能にする第2のスイッチ66’を備えていてもよい。第2のスイッチ66’は、第2の通信インターフェース26と1つ以上の相互接続ケーブル34との間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第1のモードと、第2の通信インターフェース26と第2の信号プロセッサ52’との間で交換されるようにデータ信号をルーティングする第2のモードとで動作可能であってもよい。第1のモードは、第2のスイッチ66’が第1のモードにおいて電力を消費しないか、または少なくとも第2のモードよりも少ない電力を消費するような、低電力モードまたは無電力モードであってもよい。第2のスイッチ66’は、好ましくは、ヘッドセット2の電源を入れる際に第1のモードで動作するようにデフォルト設定されるように構成される。第2の通信インターフェース26は、外部デバイスからのプログラミングコマンドに事前に定義されたデータ構造を検出したとき、および/または、例えばヘッドセット2の、ユーザが操作可能な制御部からの信号を受信したときに、第2のスイッチ66’を第2のモードで動作させてもよい。
【0096】
図2bの矢印は、概ねデータストリームおよび/またはオーディオストリームの方向を示す。
【0097】
図3は、ヘッドセット2の例示的な第1のイヤーカップ6を概略的に示している。第1のイヤーカップ6はハブ68、例えばUSBハブを備えてもよく、これは、USBホストなどのホストエンティティが、第1の通信インターフェース22、1つ以上の相互接続ケーブル34、および第2のイヤーカップ10の第2の通信インターフェース26(図2b参照)を介して、USBデバイスなどの2つ以上の非ホストエンティティへの接続を同時に維持および制御できるようにする。ホストエンティティはハブ68内に構成することができる。
【0098】
ハブ68の第1の構成では、ハブ68は、第1のデバイスコネクタ46および/または無線トランシーバ50に向けてホストインターフェースを提供してもよく、第1の信号プロセッサ52、1つ以上の相互接続ケーブル34および第1の通信インターフェース22の第3のデバイスコネクタ28のうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。
【0099】
ハブ68の第2の構成では、ハブ68は、1つ以上の相互接続ケーブル34に向けてホストインターフェースを提供してもよく、第1の信号プロセッサ52、第1の通信インターフェース22の第1のデバイスコネクタ46および/または無線トランシーバ50、および第1の通信インターフェース22の第3のデバイスコネクタ28のうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。
【0100】
ハブ68の第3の構成では、ハブ68は、第1の通信インターフェース22の第3のデバイスコネクタ28に向けてホストインターフェースを提供してもよく、第1の信号プロセッサ52、1つ以上の相互接続ケーブル34、第1のデバイスコネクタ46および/または無線トランシーバ50のうちの2つ以上に向けてデバイスインターフェースを提供してもよい。ハブ68は、ハブの第1、第2および第3の構成のうちの2つ以上の間で切り替え可能であってもよい。
【0101】
1つ以上の相互接続ケーブル34は、第1のイヤホン6と第2のイヤホン10との間にUSB接続などの複数の接続を提供するように構成されてもよく、これに対応して、ハブ68は、第1、第2、および/または第3の構成のいずれかにおいて、1つ以上の相互接続ケーブル34に向けてホストインターフェースおよび/または1つ以上のデバイスインターフェースを同時に提供してもよい。
【0102】
ヘッドセット2の1つ以上の電子回路36は、第1のイヤーカップ6の電子回路および/または第2のイヤーカップ10の電子回路36’を備えてもよい。ヘッドセット2の1つ以上の電子回路36は、第1の通信インターフェース22、第2の通信インターフェース26、第1の信号プロセッサ52、第2の信号プロセッサ52’、第1のスイッチ66、第2のスイッチ66’、ハブ68、相互接続コネクタ70、70’、任意の他のコネクタおよびトランシーバおよび他の電子部品、1つ以上の相互接続ケーブル34、ならびに非オーディオデータ、データストリーム、サウンド、サウンドストリーム、オーディオ、オーディオストリームなどのデータを送信および/または受信するように構成される任意の他のケーブル、ワイヤ、ビア、および/または信号経路を備えていてもよい。電子回路36は、上記のうちの1つ以上を備えていてもよい。
【0103】
1つ以上の電子回路36、第1の通信インターフェース22、第2の通信インターフェース26、第1のスイッチ66、第2のスイッチ66’、第1のハブ68、第2のハブ、および/または相互接続コネクタ70、70’など、非オーディオデータの交換、受信、または送信のために構成されるものとして本明細書で言及される任意のエンティティは、デジタルおよび/またはアナログオーディオ信号などのオーディオ信号の交換、受信、または送信のためにさらに構成されてもよい。例えば、ユーザのヘルメットに取り付けられ、ヘッドセット2の第2のデバイスコネクタに接続されたビデオカメラと、ヘッドセット2の第3のデバイスコネクタに接続された第3の外部デバイスとの間で交換されるビデオ信号は、画像信号とオーディオ信号の両方を含んでいてもよい。したがって、「非オーディオデータ」という用語は、オーディオ信号を表すデータを排除するのではなく、オーディオ信号を表さないデータの存在を特定するものと解釈される。
【0104】
特定の特徴が示され、説明されてきたが、それらは特許請求の範囲に記載されている発明を限定することを意図するものではないことが理解され、特許請求の範囲に記載されている発明の範囲から逸脱することなく種々の変更および修正がなされ得ることが当業者には明らかになるであろう。したがって、本明細書および図面は、制限的な意味ではなく例示的な意味で見なされる。特許請求の範囲に記載されている発明は、すべての代替物、変更物および均等物を包含することを意図している。
【0105】
(項目1)
ユーザによって装着されるように構成されたヘッドセットであって、
ユーザの第1の耳に装着されるように構成された第1のイヤーカップと、
ユーザのもう一方の第2の耳に装着するように構成された第2のイヤーカップと、を備え、
第1のイヤーカップは、第1のオーディオ入力信号に基づいて第1の耳に音を提供するための1つ以上の第1の出力トランスデューサを備え、
第2のイヤーカップは、第2のオーディオ入力信号に基づいて第2の耳に音を提供するための1つ以上の第2の出力トランスデューサを備え、
第1のイヤーカップは、第1の外部デバイスに接続するように構成された第1の通信インターフェースを備え、第1の通信インターフェースは、無線トランシーバおよび/または第1のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第1のデバイスコネクタを備え、
第2のイヤーカップは、第2のデバイスコネクタを備える第2の通信インターフェースを備え、第2のデバイスコネクタは、第2の外部デバイスに接続するための第2のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成され、
第1のイヤーカップと第2のイヤーカップは、1つ以上の相互接続ケーブルによって相互接続されており、
ヘッドセットは1つ以上の電子回路を備え、電子回路は、第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースに接続されている第1の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタに接続されている第2の外部デバイスと非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される、ヘッドセット。
【0106】
(項目2)
無線トランシーバは、第1の外部デバイスに無線接続するように構成された短距離無線トランシーバを備える、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0107】
(項目3)
1つ以上の電子回路は、第1の通信インターフェースを介して第1のオーディオ入力信号および第2のオーディオ入力信号のそれぞれを受信し、1つ以上の相互接続ケーブルを介して第2のオーディオ入力信号を第1のイヤーカップから第2のイヤーカップに送信するように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0108】
(項目4)
第1のイヤーカップは、第1のオーディオ出力信号を提供するためにユーザの声を拾うように構成された第1の入力トランスデューサを備え、および/または、第2のイヤーカップは、第2のオーディオ出力信号を提供するためにユーザの声を拾うように構成された第2の入力トランスデューサを備え、1つ以上の電子回路は、第1のオーディオ出力信号および/または第2のオーディオ出力信号を第1の通信インターフェースを介して送信するように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0109】
(項目5)
1つ以上の電子回路は、第2のイヤーカップから第1のイヤーカップへ、1つ以上の相互接続ケーブルを介して第2のオーディオ出力信号を送信するように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0110】
(項目6)
第1の外部デバイスおよび前記第2の外部デバイスは、身体装着機器である、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0111】
(項目7)
第1の外部デバイスは通信無線機であり、第2の外部デバイスは電気光学デバイスである、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0112】
(項目8)
第1のイヤーカップと第2のイヤーカップとを相互接続する1つ以上の相互接続ケーブルは、ヘッドセットのヘッドバンド内に、および/またはヘッドセットのネックバンド内に、および/またはヘッドセットの1つ以上の別個のケーブルとして配置される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0113】
(項目9)
ヘッドセットは、ヘッドバンド、ネックバンド、および/またはヘルメットマウントによってヘルメットに取り付けられるように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0114】
(項目10)
1つ以上の電子回路は、第1の外部デバイスと第2の外部デバイスとの間で、視覚データ、画像データ、ビデオデータ、戦術データ、位置データ、ユーザ入力データ、アクチュエータデータおよび/またはセンサデータを備え、さらに任意選択でオーディオ信号を備える、非オーディオデータを交換するように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0115】
(項目11)
1つ以上の電子回路は、USBプロトコルに従って、非オーディオデータおよび/またはオーディオ信号を、第1の外部デバイスおよび/または第2の外部デバイスから受信し、第1の外部デバイスと第2の外部デバイスとの間で交換し、および/または第1の外部デバイスおよび/または第2の外部デバイスに送信するように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0116】
(項目12)
第1のイヤーカップおよび第2のイヤーカップはそれぞれ、ヘッドセットがユーザの頭部の意図された位置に装着され、ユーザが直立姿勢にあるときに、地面の方を向く面として定義される底面を備え、第1の通信インターフェースの第1のデバイスコネクタは、第1のイヤーカップの底面に配置され、第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタは、第2のイヤーカップの底面に配置される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0117】
(項目13)
第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースは、第3の外部デバイスに接続するための第3のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第3のデバイスコネクタをさらに備え、1つ以上の電子回路は、第3のデバイスコネクタに接続されている第3の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースの第2のデバイスコネクタに接続されている第2の外部デバイスと非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0118】
(項目14)
第2のイヤーカップの第2の通信インターフェースは、第4の外部デバイスに接続するための第4のデバイスケーブルに着脱可能に接続するように構成された第4のデバイスコネクタをさらに備え、1つ以上の電子回路は、第4のデバイスコネクタに接続される第4の外部デバイスが、1つ以上の相互接続ケーブルを介して、第1のイヤーカップの第1の通信インターフェースに接続される第1の外部デバイスと、および/または第3のデバイスコネクタに接続される第3の外部デバイスと、非オーディオデータを交換することを可能にするように構成される、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【0119】
(項目15)
1つ以上の電子回路は、第1のハブ、第2のハブ、第1のスイッチ、および第2のスイッチのうちの1つ以上を備える、先行する項目のいずれかに記載のヘッドセット。
【符号の説明】
【0120】
2:ヘッドセット
4:ユーザ
6:第1のイヤーカップ
8:第1の耳
10:第2のイヤーカップ
12:もう一方の第2の耳
14:第1の出力トランスデューサ
16:第1のオーディオ入力信号
18:第2の出力トランスデューサ
20:第2のオーディオ入力信号
22:第1の通信インターフェース
24:第1の外部デバイス
26:第2の通信インターフェース
28:第2、第3のデバイスコネクタ
30:第2のデバイスケーブル
32:第2の外部デバイス
34:相互接続ケーブル
36,36’:電子回路
37:第1の(オーディオ)入力トランスデューサ
37’:第2の(オーディオ)入力トランスデューサ
38:第1のオーディオ出力信号
38’:第2のオーディオ出力信号
40:アンテナ
42:バッテリーパック
44:電源ケーブル
46:第1のデバイスコネクタ
48:第1のデバイスケーブル
50:無線トランシーバ
52:第1の信号プロセッサ
52’:第2の信号プロセッサ
54:第1の処理されたオーディオ入力信号
54’:第2の処理されたオーディオ入力信号
56:第1の処理されたオーディオ出力信号
58:第2の処理されたオーディオ出力信号
60:第1の非オーディオデータ入力信号
60’:第2の非オーディオデータ入力信号
62:第1の非オーディオデータ出力信号
62’:第2の非オーディオデータ出力信号
64,64’:プログラミングケーブル
66:第1のスイッチ
66’:第2のスイッチ
68:ハブ
70,70’:相互接続コネクタ
図1
図2a
図2b
図3
【外国語明細書】