(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080679
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】フレーム組立体及びボタン
(51)【国際特許分類】
H01H 13/14 20060101AFI20240606BHJP
H01H 13/02 20060101ALI20240606BHJP
H01H 9/16 20060101ALI20240606BHJP
【FI】
H01H13/14 A
H01H13/02 A
H01H9/16 A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023203576
(22)【出願日】2023-12-01
(31)【優先権主張番号】111146168
(32)【優先日】2022-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】517313512
【氏名又は名称】達運精密工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DARWIN PRECISIONS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】No.20-1, Guangfu N. Rd., Hukou Township, Hsinchu County, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】陳星宇
【テーマコード(参考)】
5G052
5G206
【Fターム(参考)】
5G052AA11
5G052AA13
5G052BB01
5G052JA07
5G052JB05
5G206AS04H
5G206AS06H
5G206AS06J
5G206AS09H
5G206AS09J
5G206FS12J
5G206GS16
5G206HW14
5G206HW17
5G206HW19
5G206HW28
5G206HW36
5G206HW43
5G206HW55
5G206HW66
5G206HW74
5G206HW84
5G206HW96
5G206KS03
5G206KS57
5G206NS02
5G206RS04
5G206RS24
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、ボタンを構成するために必要な部品の数を削減するためのフレーム組立体を提供する。
【解決手段】接点スイッチ21を有する基板2に取り付けるのに適したフレーム組立体3を提供し、フレーム組立体3はフレーム31と、少なくとも1つの弾性アーム32とを含む。フレーム31は、操作方向に沿って移動して接点スイッチ21に接触するように構成される。弾性アーム32はフレーム31に接続され、また、フレーム31が外力によって押されていないとき、フレーム31と接点スイッチ21との間に間隔が存在するように、フレーム31から基板2まで斜めに延びている。このように、弾性アーム32をフレーム31に接続することにより、ボタンの部品の数を削減することができる。本発明はまた、上記フレーム組立体3を用いたボタン1を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接点スイッチを有する基板に取り付けるのに適したフレーム組立体であって、
操作方向に沿って移動して前記接点スイッチに接触するように構成されたフレームと、
前記フレームに接続された少なくとも1つの弾性アームであって、前記フレームが外力によって押されていないとき、前記フレームと前記接点スイッチとの間に間隔が存在するように、前記少なくとも1つの弾性アームが、前記フレームから前記基板まで斜めに延びている、少なくとも1つの弾性アームとを含む、フレーム組立体。
【請求項2】
前記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、前記少なくとも1つの弾性アームは、前記環状壁の環状側壁面に接続される、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項3】
前記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、前記少なくとも1つの弾性アームは、前記開口の内側又は外側に位置する、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項4】
前記少なくとも1つの弾性アームのそれぞれは、第1延長部と第2延長部とを含み、前記第1延長部は、前記第2延長部と前記フレームとの間に接続され、また前記第1延長部と前記第2延長部の延在方向が異なる、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項5】
前記基板に取り付けるのに適し、かつ前記フレームを囲む外枠を更に含み、前記外枠はスライド溝を有し、前記スライド溝の延在方向は前記操作方向と平行であり、前記フレームには突起が設けられており、前記突起は、前記スライド溝にスライド可能に取り付けられる、請求項1に記載のフレーム組立体。
【請求項6】
接点スイッチを有する基板と、
前記基板に接続されたフレーム組立体とを備え、前記フレーム組立体は、
操作方向に沿って移動して前記接点スイッチに接触するように構成されたフレームと、
前記フレームに接続された少なくとも1つの弾性アームであって、前記フレームが外力によって押されていないとき、前記フレームと前記接点スイッチとの間に間隔が存在するように、前記少なくとも1つの弾性アームが、前記フレームから前記基板まで斜めに延びている、少なくとも1つの弾性アームとを含む、ボタン。
【請求項7】
前記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、前記少なくとも1つの弾性アームは、前記環状壁の環状側壁面に接続される、請求項6に記載のボタン。
【請求項8】
前記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、前記少なくとも1つの弾性アームは、前記開口の内側又は外側に位置する、請求項6に記載のボタン。
【請求項9】
前記少なくとも1つの弾性アームのそれぞれは、第1延長部と第2延長部とを含み、前記第1延長部は、前記第2延長部と前記フレームとの間に接続され、また前記第1延長部と前記第2延長部の延在方向が異なる、請求項6に記載のボタン。
【請求項10】
前記基板に取り付けるのに適し、かつ前記フレームを囲む外枠を更に含み、前記外枠はスライド溝を有し、前記スライド溝の延在方向は前記操作方向と平行であり、前記フレームには突起が設けられており、前記突起は、前記スライド溝にスライド可能に取り付けられる、請求項6に記載のボタン。
【請求項11】
前記基板は少なくとも1つの発光素子を更に含み、前記操作方向に沿って前記基板上に投影された前記弾性アームの位置は、前記少なくとも1つの発光素子の位置を避ける、請求項6に記載のボタン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム組立体及びボタンに関し、特に、発光ボタンに適用されるフレーム組立体及びそれを用いたボタンに関する。
【背景技術】
【0002】
ボタンは現在、非常に一般的な入力装置であり、ユーザはボタンを押すことによって信号を入力し、エレベータなどの大型機械を制御することができる。そのうち、ボタンの位置や種類をユーザが容易に識別できるようにするために、現在、一部のボタンでは、ユーザの観察を容易にするために、ボタンの内部、例えば底面基板上に発光素子が取り付けられ、ボタン上に光透過性の窓が設けられている。
【0003】
従来のボタンには、フレームと電気信号生成要素(例えば、圧力センサ、圧力スイッチなど)が含まれている。ユーザがフレームを押していないときに電気信号生成要素をトリガーせず、また、押圧完了後にフレームにリバウンド機能を持たせ、又は押圧プロセス中にユーザに圧力フィードバックを与えるなどのために、ボタンには、押圧されない時にフレームと前述の電気信号生成要素との間に間隔を生じさせることができ、かつ押圧完了後に跳ね返ることができるリセット部材、例えばバネを設ける必要がある。組立時やメンテナンス時にリセット部材の位置ずれや紛失を防ぐためには、固定用の部品を追加設計する必要があり、その結果、ボタンの構造が複雑になり、製造やメンテナンスの手間が増える。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、ボタンを構成するために必要な部品の数を削減するためのフレーム組立体を提供する。
【0005】
本発明はまた、部品の数を削減するためのボタンを提供する。
【0006】
上述の利点を達成するために、本発明の一実施形態は、接点スイッチを有する基板に取り付けるのに適したフレーム組立体を提供し、フレーム組立体はフレームと、少なくとも1つの弾性アームとを含む。フレームは、操作方向に沿って移動して接点スイッチに接触するように構成される。少なくとも1つの弾性アームはフレームに接続され、また、フレームが外力によって押されていないとき、フレームと接点スイッチとの間に間隔が存在するように、フレームから基板まで斜めに延びている。
【0007】
本発明の一実施形態では、上記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、少なくとも1つの弾性アームは、環状壁の環状側壁面に接続される。
【0008】
本発明の一実施形態では、上記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、少なくとも1つの弾性アームは、開口の内側又は外側に位置する。
【0009】
本発明の一実施形態では、上記少なくとも1つの弾性アームのそれぞれは、第1延長部と第2延長部とを含み、第1延長部は、第2延長部とフレームとの間に接続され、また第1長在部と第2延長部の延在方向は異なる。
【0010】
本発明の一実施形態では、上記フレーム組立体は、基板に取り付けるのに適し、かつフレームを囲む外枠を更に含み、外枠はスライド溝を有し、スライド溝の延在方向は操作方向と平行であり、フレームには突起が設けられており、この突起は、スライド溝にスライド可能に取り付けられる。
【0011】
本発明により提供される前述のボタンは、基板と、フレーム組立体とを含む。基板は接点スイッチを有する。フレーム組立体は、基板に接続される。フレーム組立体はフレームと、少なくとも1つの弾性アームとを含む。フレームは、操作方向に沿って移動して接点スイッチに接触するように構成される。弾性アームはフレームに接続され、また、フレームが外力によって押されていないとき、フレームと接点スイッチとの間に間隔が存在するように、フレームから基板まで斜めに延びている。
【0012】
本発明の一実施形態では、上記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、少なくとも1つの弾性アームは、環状壁の環状側壁面に接続される。
【0013】
本発明の一実施形態では、上記フレームは、開口を形成する環状壁を有し、少なくとも1つの弾性アームは、開口の内側又は外側に位置する。
【0014】
本発明の一実施形態では、上記少なくとも1つの弾性アームのそれぞれは、第1延長部と第2延長部とを含み、第1延長部は、第2延長部とフレームとの間に接続され、また第1延長部と第2延長部の延在方向は異なる。
【0015】
本発明の一実施形態では、上記ボタンは、基板に取り付けるのに適し、かつフレームを囲む外枠を更に含み、外枠はスライド溝を有し、スライド溝の延在方向は操作方向と平行であり、フレームには突起が設けられており、この突起は、スライド溝にスライド可能に取り付けられる。
【0016】
本発明の一実施形態では、上記基板は少なくとも1つの発光素子を更に含み、操作方向に沿って基板上に投影された弾性アームの位置は、少なくとも1つの発光素子の位置を避ける。
【0017】
以上の説明から、本発明のフレーム組立体及びそのフレーム組立体を使用するボタンは、フレームに接続された弾性アームを介してフレームを支持し、その結果、外力が加えられていないときには、フレームと基板上の接点スイッチとの間に間隔が存在する。外力によってフレームが操作方向に沿って接点スイッチに向かって移動すると、弾性アームが変形して接点スイッチを作動させ、外力がなくなると、弾性アームが元の形状に戻る作用により再び上記間隔が発生し、それによって、ボタンに必要な部品の数が削減される。
【0018】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下に実施形態を示し、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態によるボタンの分解概略図である。
【
図5】本発明の別の実施形態によるフレームの概略図である。
【
図6】本発明の更に別の実施形態によるフレームの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の説明において、本発明の実施形態の説明において使用される用語、例えば、「上」、「下」などで示す向きや位置関係の説明は、使用した図面に示す向きや位置関係に基づくものであり、上記の用語は、本発明の説明を容易にするためにのみ使用されており、本発明を限定することを意図したものではない。すなわち、言及された要素が特定の配向を有する必要があること、又は特定の配向で構築されなければならないことを示したり、示唆したりするものではない。更に、本明細書又は特許請求の範囲で言及される「第1」及び「第2」などの用語は、要素(element)を命名するために、又は異なる実施形態若しくは範囲を区別するためにのみ使用され、要素の数の上限又は下限を制限するために使用されるものではない。
【0021】
図1は本発明の一実施形態によるボタンの分解概略図である。
図2Aは
図1のフレームの概略側面図である。
図2Bは
図1のフレームの概略上面図である。
図3は
図1のボタンの部分断面図である。
図4は
図1のボタンの作動時の断面図である。
図1~
図4を参照すると、本実施形態のボタン1は、基板2と、フレーム組立体3とを含む。基板2は接点スイッチ21を有する。フレーム組立体3は基板2に接続されており、また、フレーム31と、弾性アーム32とを含む。フレーム31は、操作方向Dに沿って移動して接点スイッチ21に接触するように構成される。弾性アーム32はフレーム31に接続され、また、フレーム31が外力によって押されていないとき、フレーム31と接点スイッチ21との間に間隔Sが存在するように、フレーム31から基板2まで斜めに延びている。
【0022】
外力によってフレーム31が操作方向Dに沿って接点スイッチ21に向かって押されると、その過程で弾性アーム32が変形し、同時に、フレーム31が基板2に向かって移動して、フレーム31と接点スイッチ21との間隔Sを縮め、最終的に接点スイッチ21を押す(
図4に示すように)。外力がなくなると、弾性アーム32は元の形状に戻り、基板2を押し付けることにより、フレーム31と接点スイッチ21との間に再び間隔Sが発生する(
図3に示すように)。
【0023】
図1に示すように、本実施形態では、基板2には、例えば、複数の発光素子22が分散されており、発光素子22は、例えば、発光ダイオード(LED)であるが、これに限定されるものではない。接点スイッチ21は、例えば基板2上に設けられたプッシュスイッチであり、その数は例えば、2つであってもよいが、これに限定されるものではない。本実施形態では、ボタン1は例えばエレベータボタンであり、ユーザが操作方向Dに沿って透明フレーム(図示せず)を介してフレーム31を間接的に押してフレーム31を接点スイッチ21に接触させることにより、接点スイッチ21が配置されている回路をオンにして電気信号を発生させ、エレベータの動作を制御することができる。
【0024】
図1に示すように、フレーム組立体3は例えば、外枠33と、フロントカバー34とを更に含む。フロントカバー34は外枠33上に取り付けられ、外枠33は基板2上に取り付けられ、かつフレーム31及び弾性アーム32を取り囲み、外枠33とフロントカバー34は共に操作方向Dに沿って開口する第1開口331を形成し、この第1開口331は、内壁面332を有し、また、例えば外枠33の内壁面332にスライド溝333を有し、スライド溝333の延在方向は、操作方向Dと平行である。
【0025】
フレーム31は、例えば、環状壁311を有し、環状壁311は囲んで操作方向Dに沿って開口する第2開口312になり、環状壁311には、2つの接点スイッチ21に対応する位置に、操作方向Dに沿って2つの接点スイッチ21を押圧するのに適した押圧部313が設けられている。
図2A及び
図2Bを参照すると、フレーム31の形状は特に限定されず、
図2Bに示すような正方形であってもよいし、三角形又は円形であってもよく、例えばボタン1の形状又は基板2上の発光素子22の位置に基づいて決定することができる。
【0026】
また、
図1~
図2Bを参照すると、フレーム31の、第2開口312から離れた側の側壁面311aには、例えば、上記外枠33に設けられたスライド溝333の位置に対応して突起314が設けられている。フレーム31と外枠33とを組み合わせると、突起314がスライド溝333に入り込み、フレーム31は外枠33に制限され、操作方向Dに沿ってのみスライド可能となる。
【0027】
図1~
図4に示すように、弾性アーム32は、例えば、第2開口部312の外側で環状壁311の側壁面311aに接続されており、その位置は、例えば、
図2A及び
図2Bに示すように、側壁面311aに接続され、かつ側壁面311aの底部付近であり、また、例えばフレーム31の四隅から基板2に向かって延びているが、これに限定されない。言い換えれば、他の実施形態では、弾性アーム32は、側壁面311aの上部で基板2に向かって延びていてもよいし、側壁面311aの上部と下部の間の位置で基板に向かって延びていてもよいし、更にフレーム31の基板2に向かう底面315(
図2Aを参照)を弾性アーム32とフレーム31との接続箇所として、基板2に向かって斜めに延びていてもよい。上記構成により、フレーム31と基板2とを組み合わせると、
図3に示すように、フレーム31と接点スイッチ21との間に間隔Sを形成することができる。
【0028】
一方、弾性アーム32の位置は、例えば、基板2上の発光素子22の分布に基づいて決定することができる。すなわち、操作方向Dに沿って基板2上に投影された弾性アーム32の位置は、少なくとも1つの発光素子22の位置を避けることになる。したがって、第2の開口部312に沿って基板2上の複数の発光素子22が見える
図1に示す実施形態では、弾性アーム32は第2開口部312の外側に位置しており、外枠33とフレーム31との間には複数の発光素子22が見えるが、フレーム31の第2開口部312内の発光素子22の数が少ない実施形態では、例えば、
図5に示すように、弾性アーム32を第2開口部312内の側壁面311bに設けることができる。同様に、弾性アーム32は、
図1~
図5に示すようにフレーム31のコーナー位置に配置されることに限らず、フレーム31の辺部に配置されてもよい。弾性アーム32の数も特に限定されない。
【0029】
弾性アーム32は、フレーム31に操作方向Dに沿った外力が作用すると変形し、フレーム31に外力が作用しないと元の形状に戻るため、弾性アーム32は例えば、弾性材料で構成することができる。フレーム31が弾性材料で形成される実施形態では、弾性アーム32とフレーム31とを一体的に形成してもよい。
【0030】
図6は、本発明の更に別の実施形態によるフレームの概略図である。
図6を参照すると、
図6に示す実施形態では、弾性アーム32aは、
図1、
図2A及び
図3の弾性アーム32とは異なる。
具体的には、
図1、
図2A及び
図3の弾性アーム32は、直接フレーム31の側壁面311aから基板2に向かって直線状に斜めに延びている。
図6の弾性アーム32aは、例えば、第1延長部321と第2延長部322とを含む。第1延長部321は、第2延長部322とフレーム31との間に接続され、また、例えば基板2と平行な方向に沿って延びている。第2延長部322は、例えば基板2に向かって斜めに延びている。言い換えれば、第1延長部321と第2延長部322は異なる方向に向かって延びることができるが、第1延長部321と第2延長部322の両方からなる弾性アーム32aがフレーム31に接続される接触点と、弾性アーム32aが基板2に接触する接触点との位置関係は依然として操作方向Dに対して斜めのままである。
【0031】
以上の説明から、本発明のフレーム組立体及びそのフレーム組立体を使用するボタンは、フレームに接続された弾性アームを介してフレームを支持し、その結果、外力が加えられていないときには、フレームと基板上の接点スイッチとの間に間隔が存在する。外力によってフレームが操作方向に沿って接点スイッチに向かって移動すると、弾性アームが変形して接点スイッチを作動させ、外力がなくなると、弾性アームが元の形状に戻る作用により再び上記間隔が発生し、接点スイッチを押すためのフレームと、フレームを跳ね返す弾性アームとを組み合わせることで、ボタンに必要な部品の数を削減し、また、弾性アームは、基板上の発光素子の位置に応じて柔軟に変化することができる。
【0032】
以上、実施形態を通じて本発明を開示したが、これらは本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、いくつかの変更及び修正を行うことができる。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって決定されるものとする。
【符号の説明】
【0033】
1:ボタン
2:基板
21:接点スイッチ
22:発光素子
3:フレーム組立体
31:フレーム
311:環状壁
311a:側壁面
312:第2開口
311b:側壁面
313:押圧部
314:突起
315:底面
32、32a:弾性アーム
321:第1延長部
322:第2延長部
33:外枠
331:第1開口
332:内壁面
333:スライド溝
34:フロントカバー
S:間隔
D:操作方向