(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080699
(43)【公開日】2024-06-13
(54)【発明の名称】無認可サイドリンク通信のためのチャネルアクセス機構
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240606BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240606BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240606BHJP
H04W 74/0816 20240101ALI20240606BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/25
H04W72/232
H04W74/0816
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024027973
(22)【出願日】2024-02-28
(31)【優先権主張番号】63/429,890
(32)【優先日】2022-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】524075940
【氏名又は名称】カルバシ,レーザ
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カルバシ,レーザ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無認可サイドリンク通信システムにおけるチャネルアクセスのための装置及び方法を提供する。
【解決手段】通信システム100において、第1のUEは、基地局(BS)へのデータの送信又はBSからのデータの受信のために第1のリソースにアクセスすることを要求するリッスンビフォアトーク(LBT)プロセスをトリガする。LBTに応答して、第1のUEは、BSへのデータの送信又はBSからのデータの受信のための第1のリソースを示す第1のグラントを受信する。第1のUEは、第1のUEの通信範囲内のUEの第1のセット内にある1つ以上のUEから、第1のUEと第1のセット内の1つ以上のUEとの間のデータの送信のために第2のリソースにアクセスすることを要求する。第1のUEは、第1のセットの1つ以上のUEに第2のリソースのグラントを送信する。第2のリソースは、第1のUEによって使用されない第1のリソースの残りの部分を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信の方法であって、以下のステップを含む:
第1のユーザ機器(UE)によって、基地局(BS)へのデータの送信またはBSからのデータの受信のために第1のリソースにアクセスすることを要求するリッスンビフォアトーク(LBT)プロセスをトリガするステップと、
LBTをトリガすることに応答して、であって、第1のUEは、基地局(BS)へのデータの送信またはBSからのデータの受信のための第1のリソースを示す第1のグラントを受信する;
第1のUEは、第1のUEの通信範囲内のUEの第1のセットのうちの1つまたは複数のUEから、第1のUEと第1のセット内の1つまたは複数のUEとの間のデータの送信のために第2のリソースにアクセスすることを要求する;そして
第1のUEは、第1のセットの1つまたは複数のUEに第2のリソースの許可を送信することであって、第2のリソースは、第1のUEによって使用されない第1のリソースの残りの部分を含む。
【請求項2】
以下をさらに含む請求項1に記載の方法。
UEの第1のセットの第3のユーザ機器(UE)において、第3のUEとの通信範囲内にあるUEの第2のセット中の1つまたは複数のUEから、第3のUEと第2のセット中の1つまたは複数のUEとの間のデータの送信のために第3のリソースにアクセスすることを要求すること;そして
第2のセット中の1つまたは複数のUEに第3のリソースの許可を送信することであって、第3のリソースは、第3のUEによって使用されない第2のリソースの残りの部分を含む。
【請求項3】
第1のグラントは、第1のサイドリンク制御情報(SCI)メッセージにおいて送信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1のリソースは、周波数帯域幅および持続時間を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1のユーザ機器(UE)から第2のセットの1つまたは複数のUEへの許可は、第2のサイドリンク制御情報(SCI2)メッセージ中で送信されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
SCI2は、以下を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
第1のセット内の1つまたは複数のユーザ機器(UE)に利用可能な帯域幅;
第1のセット中の1つまたは複数のUEと第1のUEとの間のデータの送信のためのタイムスタンプと、
第1のセット中の1つまたは複数のUEのトラフィックのためのチャネルアクセス優先度値(CAP);そして
第1のUEによって使用されない残りの持続時間。
【請求項7】
第2のリソースのアクセスの許可を受信する第1のセット中の1つまたは複数のユーザ機器(UE)は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)中の制御信号と、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)中の同期信号と、物理サイドリンクフィードバックチャネル中のフィードバック信号とを第1のUEに送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
以下をさらに含む請求項1に記載の方法。
基地局(BS)から、第1のユーザ機器(UE)において、第1のUEによって第1のセットの1つまたは複数のUEに許可された第2のリソースにアクセスするために必要とされる情報を含むネットワークアシスタント情報(NAI)と、第2のリソースの許可を受信する第1のセットのUEの識別情報とを受信する。
【請求項9】
第1のユーザ機器(UE)は、トラフィックを割り振られた1つまたは複数のUEのチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)値に基づいて、第1のセットの1つまたは複数のUEに第2のリソースを割り振ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
以下をさらに含む請求項1に記載の方法。
第1のセットの1つまたは複数のユーザ機器(UE)による干渉の測定;そして
測定された干渉を第1のUEに報告する。
【請求項11】
第1のユーザ機器(UE)は、報告された干渉測定値に基づいて、1つまたは複数のUEに第2のリソースを割り振ることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第1のユーザ機器(UE)は、第2のリソースをいくつかのサブセットに分割し、リソースにアクセスすることを要求した第1のセットの1つまたは複数のUEに各サブセットを送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ワイヤレス通信の方法であって、以下のステップを含む:
第1のユーザ機器(UE)によって第2のUEに、第2のUEへのデータの送信または第2のUEからのデータの受信のための第1のリソースにアクセスするための要求を送信することであって、第1のリソースは、基地局(BS)によって第2のUEに許可され、第2のUEによって使用されない第2のリソースの一部;そして
要求に応答して、であって、第1のUEは、第2のリソースの許可を受信する;そして
第1のUEは、データまたは制御情報を第2のUEに送信するか、またはデータまたは制御情報を第2のUEから受信する。
【請求項14】
第2のリソースは、第2のユーザ機器(UE)に割り当てられたチャネル占有時間(COT)の時間および周波数リソースを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
第1のユーザ機器(UE)は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)で制御信号を送信し、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)で同期信号を送信し、物理サイドリンクフィードバックチャネルでフィードバック信号を送信することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
グラントを受信することは、サイドリンク制御チャネル(SCI)情報においてメッセージを受信することを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項17】
以下をさらに含む請求項13に記載の方法。
第1のユーザ機器(UE)によって干渉を測定するステップと、そして
測定された干渉を第2のUEに報告する。
【請求項18】
サイドリンク制御チャネル(SCI)は、以下を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
第1のユーザ機器(UE)が利用可能な周波数帯域幅;
第1のUEと第2のUEとの間のデータの送信のためのタイムスタンプ;
第1のUEによって使用されない第2のリソースの残りの持続時間。
【請求項19】
第1のリソースは、報告された干渉測定によって決定されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
ユーザ機器(UE)であって、以下を含む:トランシーバであって、
リッスンビフォアトーク(listen-before-talk:LBT)プロセスをトリガし、基地局(base station:BS)へのデータ送信またはBSからのデータ受信のために第1のリソースへのアクセスを要求する;
LBTに応答して、であって、UEは、基地局(BS)へのデータの送信またはBSからのデータの受信のための第1のリソースを示す第1のグラントを受信する;
UEは、第1のUEの通信範囲内の他のUEの第1のセットのうちの1つまたは複数の他のUEから、第1のUEと第1のセットの1つまたは複数の他のUEとの間のデータの送信のために第2のリソースにアクセスすることを要求する;そして
UEは、第1のセットの1つまたは複数の他のUEに第2のリソースの許可を送信することであって、第2のリソースは、第1のUEによって使用されない第1のリソースの残りの部分を含む。
【発明の詳細な説明】
【図面の簡単な説明】
【0001】
【
図1】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかの態様によるモバイル通信のシステムの一例を示す。
【
図2A】
図2Aおよび2Bは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す。
【
図2B】
図2Aおよび2Bは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す。
【
図3A】
図3A、3Bおよび3Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
【
図3B】
図3A、3Bおよび3Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
【
図4A】
図4A、4Bおよび4Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
【
図4B】
図4A、4Bおよび4Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
【
図4C】
図4A、4Bおよび4Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
【
図5】
図5のA、B、CおよびDは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。
【
図6】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す図。
【
図7】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、無線リソース制御(RRC)状態および異なるRRC状態間の遷移の例を示す。
【
図8】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なフレーム構造および物理リソースを示す図。
【
図9】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す図。
【
図10A】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、中継ユーザ機器(UE)とリモートUEとの間のチャネル占有時間(COT)共有の一例を示す。
【
図10B】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、リレーUEと1つまたは複数のリモートUEとの間のCOT共有の一例を示す。
【
図10C】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、リモートUEと1つのUEとの間のCOT共有の例を示す。
【
図10D】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、リモートUEと1つまたは複数のリモートUEとの間のCOT共有の一例を示す。
【
図11】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、時間領域におけるCOTリソースを示す例を示す図。
【
図12】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、時間領域および周波数領域におけるCOTリソースを示す例を示す図。
【
図13】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、チャネルアクセスにおける衝突を制限するための干渉測定機能を有するサイドリンク(SL)通信システムにおけるCOT共有の例を示す図。
【
図14】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、送信および/または受信のためのUEの例示的な構成要素を示す図。
【
図15】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、送信および/または受信のための基地局(BS)の例示的な構成要素を示す図。
【
図16】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、中継UEによって実行されるCOT共有方法を示すフロー図。
【
図17】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、リモートUEによって実行されるCOT共有方法を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0002】
図1は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様によるモバイル通信のシステム100の一例を示す。モバイル通信のシステム100は、モバイルネットワークオペレータ(MNO)、プライベートネットワークオペレータ、マルチプルシステムオペレータ(MSO)、モノのインターネット(IOT)ネットワークオペレータなどのワイヤレス通信システムオペレータによって動作され得、音声、データ(たとえば、ワイヤレスインターネットアクセス)、メッセージングなどのサービスを提供し得る。Vehicle to Everything(V2X)通信サービスなどの車両通信サービス、安全サービス、ミッションクリティカルサービス、IOT、工業IOT(IIOT)などの住宅、商業または工業環境におけるサービスなど。
【0003】
モバイル通信のシステム100は、レイテンシ、信頼性、スループットなどに関して異なる要件を有する様々なタイプのアプリケーションを可能にし得る。サポートされる例示的なアプリケーションは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超信頼性低レイテンシ通信(URLLC)、および大規模マシンタイプ通信(mMTC)を含み、eMBBは、高いピークデータレートならびにセルエッジユーザのための中程度のレートで安定した接続をサポートし得る。URLLCは、レイテンシおよび信頼性に関して厳しい要件を有し、データレートに関して中程度の要件を有するアプリケーションをサポートし得る。例示的なmMTCアプリケーションは、散発的にのみアクティブであり、小さいデータペイロードを送信する、膨大な数のIoTデバイスのネットワークを含む。
【0004】
モバイル通信のシステム100は、無線アクセスネットワーク(RAN)部分とコアネットワーク部分とを含み得る。
図1に示される例は、RANおよびコアネットワークの例として、次世代RAN(NG-RAN)105および5Gコアネットワーク(5g-CN)110をそれぞれ示す。RANおよびコアネットワークの他の例は、本開示の範囲から逸脱することなく実装され得る。RANの他の例は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(EUTRAN)、Universal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)などを含む。コアネットワークの他の例は、進化型パケットコア(EPC)、UMTSコアネットワーク(UCN)などを含む。RANは、無線アクセス技術(RAT)を実装し、ユーザ機器(UE)125とコアネットワークとの間に常駐し、
図14は、本開示の種々の例示的実施形態のいくつかのいくつかの態様による、非周期的トラフィックのためのプリエンプションを伴うSLリソース割振りプロセスの実施例を示す。そのようなRATの例は、New Radio(NR)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)としても知られるLong Term Evolution(LTE)、Universal Mobile Telecommunication S ystem(UMTS)などを含む。モバイル通信の例示的なシステム100のRATは、NRであり得る。コアネットワークは、RANと1つまたは複数の外部ネットワーク(たとえば、データネットワーク)との間に存在し、モビリティ管理、認証、セッション管理、ベアラの設定、および異なるサービス品質(QoS)の適用などの機能を担う。UE125とRAN(たとえば、NG-RAN105)との間の機能レイヤはアクセス層(as)と呼ばれることがあり、UE125とコアネットワーク(たとえば、5G-CN110)との間の機能レイヤは非アクセス層(NAS)と呼ばれることがある。
【0005】
UE125は、RAN内の1つまたは複数のノード、1つまたは複数の中継ノード、または1つまたは複数の他のUEなどとの通信のためのワイヤレス送信および受信手段を含み得る。UEの例は、限定はしないが、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、車両内のワイヤレス送信および/または受信ユニット、V2Xまたは車両対車両(V2V)デバイス、ワイヤレスセンサ、IoTデバイス、IIOTデバイスなどを含む。移動局(MS)、端末機器、端末ノード、クライアントデバイス、モバイルデバイスなどの他の名前がUEのために使用され得る。
【0006】
RANは、UEとの通信のためのノード(たとえば、基地局)を含み得る。たとえば、モバイル通信システム100のNG-RAN105は、UE125との通信のためのノードを備え得る。例えば、RANのために使用されるRATに応じて、RANノードのための異なる名前が使用され得る。RANノードは、UMTS RATを使用したRANにおいてノードB(NB)と呼ばれることがある。RANノードは、LTE/EUTRA RATを使用するRANにおいて進化型ノードB(eNB)と呼ばれることがある。
図1のモバイル通信のシステム100の例示的な例では、NG-RAN105のノードは、次世代ノードB(gNB)115または次世代進化型ノードB(NG-eNB)120のいずれかであり得る。本明細書では、基地局、RANノード、gNB、およびng-eNBという用語は、互換的に使用され得る。gNB115は、UE125へのNRユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与え得る。ng-eNB120は、UE125に向けてE-UTRAユーザプレーンプロトコル終端および制御プレーンプロトコル終端を提供することができる。gNB115とUE125との間のインターフェース、またはng-eNB120とUE125との間のインターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれ得る。Uuインターフェースは、ユーザプレーンプロトコルスタックおよび制御プレーンプロトコルスタックと確立され得る。Uuインターフェースの場合、基地局(たとえば、gNB115またはng-eNB120)からUE 125への方向はダウンリンクと呼ばれることがあり、UE 125から基地局(例えば、gNB115またはng-eNB120)への方向はアップリンクと呼ばれることがある。
【0007】
gNB115およびng-eNB120は、Xnインターフェースによって互いに相互接続され得る。Xnインターフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インターフェースおよびXn制御プレーン(Xn-C)インターフェースを備え得る。Xn-Uインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート上に構築され得、GPRSトンネリングプロトコル(GTP)は、ユーザプレーンプロトコルデータユニット(PDU)を搬送するためにユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IPの上に使用され得る。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供し得、データ転送およびフロー制御をサポートし得る。Xn-Cインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IPの上のストリーム制御トランスポートプロトコル(SCTP)上に構築され得る。アプリケーションレイヤシグナリングプロトコルは、XnAP(Xn Application Protocol)と呼ばれることがある。SCTPレイヤは、アプリケーションレイヤメッセージの保証された配信を提供することができる。トランスポートIPレイヤでは、ポイントツーポイント送信が、シグナリングPDUを配信するために使用され得る。Xn-Cインターフェースは、Xnインターフェース管理、コンテキスト転送およびRANページングを含むUEモビリティ管理、ならびにデュアル接続性をサポートし得る。
【0008】
gNB115およびNG-eNB120はまた、NGインターフェースによって5GC110に接続され得、より具体的には、NG-Cインターフェースによって5GC110のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)130に接続され得、NG-Uインターフェースによって5GC110のユーザプレーン機能(UPF)135に接続され得る。NG-Uインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IPトランスポート上で構築され得、GTPプロトコルは、UDP/IPの上に使用されて、NG-RANノード(例えば、gNB115またはng-eNB120)とUPF135との間でユーザプレーンPDUを搬送し得る。NG-Uは、NG-RANノードとUPFとの間のユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供することができる。NG-Cインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IPトランスポート上に構築され得る。シグナリングメッセージの信頼できるトランスポートのために、SCTPがIPの上に追加され得る。アプリケーションレイヤシグナリングプロトコルは、NGAP(NG Application Protocol)と呼ばれることがある。SCTPレイヤは、アプリケーションレイヤメッセージの保証された配信を提供することができる。トランスポートでは、IPレイヤポイントツーポイント送信が、シグナリングPDUを配信するために使用され得る。NG-Cインターフェースは、以下の機能を提供することができる:NGインタフェース管理;UEコンテキスト管理;UEモビリティ管理;NASメッセージの伝送;ページング;PDUセッション管理;構成転送;および警告メッセージ送信。
【0009】
gNB115またはng-eNB120は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストし得る:無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、アップリンクおよびダウンリンクの両方におけるUEへのリソースの動的割り当て(たとえば、スケジューリング)などの無線リソース管理機能;IP及びイーサネットヘッダ圧縮、データの暗号化及び完全性保護;AMFへのルーティングがない場合のUEアタッチメントにおけるAMFの選択は、UEによって提供される情報から決定され得る;UPFに向かうユーザプレーンデータのルーティング;AMFに向かう制御プレーン情報のルーティング;接続設定および解放;ページングメッセージのスケジューリング及び送信;(たとえば、AMFから発信された)システムブロードキャスト情報のスケジューリングおよび送信;モビリティおよびスケジューリングのための測定および測定報告設定;アップリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング;セッション管理;ネットワークスライシングのサポート;QoSフロー管理およびデータ無線ベアラへのマッピング;RRC非アクティブ状態にあるUEのサポート;NASメッセージの分配機能;無線アクセスネットワーク共有;デュアル接続性;NRとE-UTRAとの間の緊密な相互作用;また、ユーザプレーン5Gシステム(5GS)セルラーIoT(CIoT)最適化のためのセキュリティおよび無線構成を維持する。
【0010】
AMF130は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストすることができる:NASシグナリング終了;NASシグナリングセキュリティ;ASセキュリティ制御;3GPPアクセスネットワーク間のモビリティのためのCNノード間シグナリング;アイドルモードUE到達性(ページング再送信の制御及び実行を含む);登録エリア管理;システム内及びシステム間モビリティのサポート;アクセス認証;ローミング権のチェックを含むアクセス許可;モビリティ管理制御(加入及びポリシー);ネットワークスライシングのサポート;セッション管理機能(SMF)選択;5GS CIoT最適化の選択。
【0011】
UPF135は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストすることができる:イントラ/インターRATモビリティのためのアンカーポイント(適用可能な場合);データネットワークへの外部PDUセッションポイントの相互接続;パケットルーティングおよび転送;ポリシールール施行のパケット検査およびユーザプレーン部分;トラフィック使用報告;データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類器;分岐点は、マルチホームPDUセッションをサポートする;・ユーザプレーンのためのQoS処理、例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施;アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング);・ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリング。
【0012】
図1に示すようであって、NG-RAN105は、2つのUE125(たとえば、UE125AおよびUE125B)間のPC5インターフェースをサポートし得る。PC5インターフェースでは、2つのUE間の(たとえば、UE125AからUE125Bへの、またはその逆の)通信の方向は、サイドリンクと呼ばれ得る。PC5インターフェースを介したサイドリンク送信および受信は、UEがどのRRC状態にあるかにかかわらず、UE125がNG-RAN105カバレージの内側にあるとき、およびUE125がNG-RAN105カバレージの外側にあるとき、サポートされ得る。PC5インターフェースを介したV2Xサービスのサポートは、NRサイドリンク通信および/またはV2Xサイドリンク通信によって提供され得る。
【0013】
PC5-Sシグナリングは、Direct Communication Request/Acceptメッセージを用いたユニキャストリンク確立のために使用され得る。UEは、例えば、V2Xサービスタイプに基づいて、PC5ユニキャストリンクのためのそのソースレイヤ2IDを自己割り当てし得る。ユニキャストリンク確立手順中に、UEは、PC5ユニキャストリンクのためのそのソースレイヤ2 IDをピアUE、たとえば、宛先IDが上位レイヤから受信されたUEに送信し得る。ソースレイヤ2 IDとデスティネーションレイヤ2 IDとのペアは、ユニキャストリンクを一意に識別することができる。受信UEは、前記宛先IDがそれに属することを検証することができ、ソースUEからのユニキャストリンク確立要求を受け入れることができる。PC5ユニキャストリンク確立プロシージャの間、アクセス層上のPC5-RRCプロシージャは、UEサイドリンクコンテキスト確立の目的のために、ならびにas層構成、能力交換等のために呼び出され得る。PC5-RRCシグナリングは、PC5ユニキャストリンクが確立されるUEのペア間で、UE能力と、サイドリンク無線ベアラ構成等のASレイヤ構成とを交換することを可能にし得る。
【0014】
NRサイドリンク通信は、ASにおけるSource Layer-2 IDおよびDestination Layer-2 IDのペアのための3つのタイプの送信モード(たとえば、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信)のうちの1つをサポートし得る。ユニキャスト送信モードは、ペアのためのピアUE間の1つのPC5-RRC接続のサポート;サイドリンクにおけるピアUE間の制御情報及びユーザトラフィックの送受信;サイドリンクHARQフィードバックのサポート;サイドリンク送信電力制御のサポート;RLC肯定応答モード(AM)のサポート;及びPC5-RRC接続に対する無線リンク失敗の検出グループキャスト送信は、以下によって特徴付けられ得る:サイドリンクにおけるグループに属するUE間のユーザトラフィックの送受信;及びサイドリンクHARQフィードバックのサポートブロードキャスト送信は、以下によって特徴付けられ得る:・サイドリンクにおけるUE間のユーザトラフィックの送受信。
【0015】
Source Layer-2 ID、Destination Layer-2 ID、およびPC5 Link Identifierは、NRサイドリンク通信のために使用され得る。Source Layer-2 IDは、NRサイドリンク通信におけるデータの送信者を識別することができる。Source Layer-2 IDは、24ビット長であってもよく、MAC層において2つのビット列に分割されてもよい:1つのビット列は、Source Layer-2 IDのLSB部分(8ビット)であり、送信側の物理層に転送される。これは、サイドリンク制御情報内の意図されたデータのソースを識別することができ、受信機の物理層におけるパケットのフィルタリングに使用することができる;また、第2のビット列は、ソースレイヤ2 IDのMSB部分(16ビット)であり得、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダ内で搬送され得る。これは、受信機のMACレイヤにおけるパケットのフィルタリングのために使用され得る。Destination Layer-2 IDは、NRサイドリンク通信におけるデータのターゲットを識別することができる。NRサイドリンク通信の場合、宛先レイヤ2 IDは24ビット長であり得、MACレイヤにおいて2つのビットストリングに分割され得る:1ビット列は、Destination Layer-2 IDのLSB部分(16ビット)であり、送信側の物理層に転送される。これは、サイドリンク制御情報における意図されたデータのターゲットを識別することができ、受信機の物理層におけるパケットのフィルタリングに使用することができる;第2のビット列は、宛先レイヤ2 IDのMSB部分(8ビット)であり得、MACヘッダ内で搬送され得る。これは、受信機のMACレイヤにおけるパケットのフィルタリングのために使用され得る。PC5リンク識別子は、PC5ユニキャストリンクの存続期間の間、UEにおけるPC5ユニキャストリンクを一意に識別し得る。PC5リンク識別子は、サイドリンク無線リンク障害(RLF)宣言が行われ、PC5-RRC接続が解放されたPC5ユニキャストリンクを示すために使用され得る。
【0016】
図2Aおよび
図2Bは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す。
図2Aに示されるように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースのユーザプレーンのためのプロトコルスタックは、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)201およびSDAP211と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)202およびPDCP212と、無線リンク制御(RLC)203と、RLC213とを含む、MAC204およびMAC214はレイヤ2のサブレイヤであり、物理(PHY)205およびPHY215レイヤ(レイヤ1はL1とも呼ばれる)。
【0017】
PHY205およびPHY215は、トランスポートチャネル244をMAC204およびMAC214サブレイヤに提供する。MAC204およびMAC214サブレイヤは、論理チャネル243をRLC203およびRLC213サブレイヤに提供する。RLC203およびRLC213サブレイヤは、RLCチャネル242をPDCP202およびPCP212サブレイヤに提供する。PDCP202およびPDCP212サブレイヤは、SDAP201およびSDAP211サブレイヤに無線ベアラ241を提供する。無線ベアラは、2つのグループに分類することができる:ユーザプレーンデータのためのデータ無線ベアラ(DRB)及び制御プレーンデータのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)。SDAP201およびSDAP211のサブレイヤは、QoSフロー240~5GCを提供する。
【0018】
MAC204またはMAC214サブレイヤの主なサービスおよび機能は、以下を含む:論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング;トランスポートチャネル上で物理層に/から伝達されるトランスポートブロック(Transport Block:TB)への/からの、1つまたは複数の論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(ServiceData Unit:SDU)の多重化/逆多重化;スケジューリング情報報告;ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による誤り訂正(キャリアアグリゲーション(CA)の場合、セルごとに1つのHARQエンティティ);動的スケジューリングによるUE間の優先度処理;LCP(Logical Channel Prioritization)による1つのUEの論理チャネル間の優先度処理;1つのUEの重複リソース間の優先度処理;およびパディング。単一のMACエンティティは、複数のヌメロロジー、送信タイミング、およびセルをサポートすることができる。論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制約は、論理チャネルがどのヌメロロジー、セル、および送信タイミングを使用することができるかを制御する。
【0019】
HARQ機能は、レイヤ1におけるピアエンティティ間の配信を確実にすることができる。単一のHARQプロセスは、物理レイヤがダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されないとき、1つのTBをサポートすることができ、物理レイヤがダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されるとき、単一のHARQプロセスは、1つまたは複数のTBをサポートすることができる。
【0020】
RLC203またはRLC213サブレイヤは、3つの送信モードをサポートすることができる:透過モード(TM);UM(Unacknowledged Mode);および肯定応答モード(AM)。RLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信持続時間に依存せず、論理チャネルごとであり得、自動再送要求(ARQ)は、論理チャネルが構成されるヌメロロジおよび/または送信持続時間のいずれかに対して動作し得る。
【0021】
RLC203またはRLC213サブレイヤの主なサービスおよび機能は、送信モード(たとえば、TM、UM、またはAM)に依存し、以下を含み得る:上位レイヤPDUの転送;PDCPにおけるシーケンスナンバリング(UMおよびAM)とは無関係のシーケンスナンバリング;ARQ(AMのみ)による誤差補正;RLC SDUのセグメンテーション(AM及びUM)及び再セグメンテーション(AMのみ);SDUの再アセンブリ(AM及びUM);重複検出(AMのみ);RLC SDU破棄(AMおよびUM);RLC再確立;及びプロトコルエラー検出(AMのみ)。
【0022】
RLC203またはRLC213サブレイヤ内の自動再送要求は、以下の特性を有することができる:ARQは、RLCステータス報告に基づいてRLC SDUまたはRLC SDUセグメントを再送信する;RLCステータス報告のためのポーリングは、RLCによって必要とされるときに使用され得る;RLC受信機はまた、紛失したRLC SDUまたはRLC SDUセグメントを検出した後にRLCステータス報告をトリガすることができる。
【0023】
PDCP202またはPDCP212サブレイヤの主要なサービスおよび機能は、以下を含み得る:データ(ユーザプレーンまたは制御プレーン)の転送;PDCPシーケンス番号(SN)の維持;ロバストヘッダ圧縮(ROHC)プロトコルを使用するヘッダ圧縮及び解凍;EHCプロトコルを用いたヘッダ圧縮及び解凍;暗号化及び解読;完全性保護および完全性検証;タイマベースのSDU破棄;スプリットベアラのためのルーティング;重複;再順序付けおよび順序内送達;アウトオブオーダー送達;および重複廃棄。
【0024】
SDAP201またはSDAP211の主要なサービスおよび機能は、以下を含む:QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング;また、ダウンリンクパケットとアップリンクパケットの両方におけるマーキングQoSフローID(QFI)。SDAPの単一のプロトコルエンティティは、個々のPDUセッションごとに構成され得る。
【0025】
図2Bに示されるように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースの制御プレーンのプロトコルスタックは、PHYレイヤ(レイヤ1)と、上で説明されたようなレイヤ2のMAC、RLC、およびPDCPサブレイヤと、加えて、RRC206サブレイヤおよびRRC216サブレイヤとを含む。Uuインターフェース上のRRC206サブレイヤおよびRRC216サブレイヤの主なサービスおよび機能は、以下を含む:AS及びNASに関するシステム情報のブロードキャスト;5GCまたはNG-RANによって開始されるページング;UEとNG-RANとの間のRRC接続の確立、維持および解放(キャリアアグリゲーションの追加、修正及び解放を含む;及びNRにおける又はE-UTRAとNRとの間のデュアルコネクティビティの追加、修正及び解放);鍵管理を含むセキュリティ機能;SRBおよびDRBの確立、構成、維持および解放;移動度関数(ハンドオーバ及びコンテキスト転送を含む;UEセル選択及び再選択並びにセル選択及び再選択の制御;およびRAT間モビリティ);QoS管理機能;UE測定報告及び報告の制御;無線リンク障害の検出および回復;そして、NASメッセージは、UEから/UEへNASへ/NASから転送される。NAS207及びNAS227層は、認証、モビリティ管理、セキュリティ制御等の機能を実行する制御プロトコル(ネットワーク側のAMFで終端)である。
【0026】
Uuインターフェースを介したRRCサブレイヤのサイドリンク固有のサービスおよび機能は、以下を含む:システム情報または専用シグナリングを介したサイドリンクリソース割り当ての構成;UEサイドリンク情報の報告;サイドリンクに関する測定構成および報告;及びSLトラフィックパターンに対するUE支援情報の報告
【0027】
図3A、
図3Bおよび
図3Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す。異なる種類のデータ転送サービスがMACによって提供され得る。各論理チャネルタイプは、どのタイプの情報が転送されるかによって定義され得る。論理チャネルは、2つのグループに分類され得る:制御チャネルおよびトラフィックチャネル。制御チャネルは、制御プレーン情報のみの転送のために使用され得る。報知制御チャネル(Broadcast Control Channel:BCCH)は、システム制御情報を報知するための下りチャネルである。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページングメッセージを搬送するダウンリンクチャネルである。共通制御チャネル(Common Control Channel:CCCH)は、UEとネットワークとの間で制御情報を送信するためのチャネルである。このチャネルは、ネットワークとのRRC接続を持たないUEのために使用され得る。専用制御チャネル(DCCH)は、UEとネットワークとの間で専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用され得る。トラフィックチャネルは、ユーザプレーン情報のみの転送のために使用され得る。専用トラフィックチャネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)は、ユーザ情報の転送のために、1つのUE専用のポイントツーポイントチャネルである。DTCHは、アップリンクとダウンリンクの両方に存在し得る。サイドリンク制御チャネル(SCCH)は、あるUEから他のUEに制御情報(たとえば、PC5-RRCおよびPC5-Sメッセージ)を送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)は、ユーザ情報をあるUEから他のUEに送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクブロードキャスト制御チャネル(SBCCH)は、サイドリンクシステム情報を1つのUEから他のUEにブロードキャストするためのサイドリンクチャネルである。
【0028】
ダウンリンクトランスポートチャネルタイプは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)、およびページングチャネル(PCH)を含む。BCHは、固定された予め定義されたトランスポートフォーマット;そして、単一のメッセージとして、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによって、セルのカバレッジエリア全体においてブロードキャストされる必要がある。DL-SCHは、HARQのサポート;変調、符号化および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート;セル全体でブロードキャストされる可能性;ビームフォーミングを使用する可能性;動的および半静的リソース割り当ての両方に対するサポート;また、UE Discontinuous Reception(DRX)のサポートは、UE電力節約を可能にする。DL-SCHは、HARQのサポート;変調、符号化および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート;セル全体でブロードキャストされる可能性;ビームフォーミングを使用する可能性;動的および半静的リソース割り当ての両方に対するサポート;UE電力節約を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート。PCHは、UE電力節約を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート(DRXサイクルは、ネットワークによってUEに示される);単一のメッセージとして、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによって、セルのカバレッジエリア全体においてブロードキャストされる要件;・トラフィック/他の制御チャネルに対しても動的に使用できる物理リソースにマッピングされる。
【0029】
ダウンリンクであって、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:BCCHをBCHにマッピングすることができる;BCCHはDL-SCHにマッピングされてもよい;PCCHをPCHにマッピングしてもよい;CCCHはDL-SCHにマッピングされてもよい;DCCHをDL-SCHにマッピングしてもよい;また、DTCHはDL-SCHにマッピングされてもよい。
【0030】
アップリンクトランスポートチャネルタイプは、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)およびランダムアクセスチャネル(RACH)を含む。UL-SCHは、ビームフォーミングを使用する可能性によって特徴付けられ得る;送信電力ならびに潜在的に変調および符号化を変化させることによる動的リンク適応のサポート;HARQのサポート;動的および半静的リソース割り当ての両方に対するサポート。RACHは、限定された制御情報によって特徴付けられ得る;及び衝突リスク。
【0031】
アップリンクであって、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:CCCHをUL-SCHにマッピングしてもよい;DCCHをUL-SCHにマッピングすることができる;また、DTCHはUL-SCHにマッピングされてもよい。
【0032】
サイドリンクトランスポートチャネルタイプは、以下を含む:サイドリンクブロードキャストチャネル(SL-BCH)およびサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)。SL-BCHは、あらかじめ定義されたトランスポートフォーマットによって特徴付けられ得る。SL-SCHは、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信のためのサポートによって特徴付けられ得る;NG-RANによるUE自律的リソース選択およびスケジュールされたリソース割り当ての両方のサポート;UEがNG-RANによってリソースを割り当てられるとき、動的および半静的の両方のリソース割り当てのためのサポート;HARQのサポート;そして、送信電力、変調および符号化を変化させることによって動的リンク適応をサポートする。
【0033】
サイドリンクであって、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:SCCHをSL-SCHにマッピングすることができる;STCHは、SL-SCHにマッピングすることができる;また、SBCCHはSL-BCHにマッピングされてもよい。
【0034】
図4A、
図4Bおよび
図4Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。下りリンクの物理チャネルには、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PBCH(Physical Broadcast Channel)がある。PCH、DL-SCHトランスポートチャネルはPDSCHへマッピングされる。PBCHにはBCHトランスポートチャネルがマッピングされる。PDCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされず、PDCCHを介してDCI(Downlink Control Information)が送信される。
【0035】
上りリンクの物理チャネルには、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PRACH(Physical Random AccessChannel)がある。UL-SCHトランスポートチャネルはPUSCHにマッピングされてもよく、RACHトランスポートチャネルはPRACHにマッピングされてもよい。PUCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされず、PUCCHを介してUCI(Uplink Control Information)が送信される。
【0036】
サイドリンクにおける物理チャネルは、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、PSFCH(Physical SidelinkFeedback Channel)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)を含む。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)は、PSSCHのためにUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを示し得る。物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)は、データ自体のTB、ならびにHARQ手順およびCSIフィードバックトリガのための制御情報などを送信することができる。スロット内の少なくとも6つのOFDMシンボルが、PSSCH送信のために使用され得る。物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:ph ysical Sidelink Feedback Channel)は、送信を実行したUEへのPSSCH送信の意図された受信者であるUEからサイドリンクを介してHARQフィードバックを搬送することができる。PSFCHシーケンスは、スロット内のサイドリンクリソースの終わり近くの2つのOFDMシンボルにわたって繰り返される1つのPRB内で送信され得る。SL-SCHトランスポートチャネルはPSSCHにマッピングされてもよい。SL-BCHはPSBCHにマッピングされ得る。PSFCHにはトランスポートチャネルがマッピングされないが、PSFCHにはSFCI(Sidelink Feedback Control Information)がマッピングされてもよい。PSCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされないが、PSCCHにはSCI(Sidelink Control Information)がマッピングされてもよい。
【0037】
図5A、
図5B、
図5Cおよび
図5Dは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。PC5インターフェースにおけるユーザプレーンのための(すなわち、STCHのための)ASプロトコルスタックは、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤと、物理レイヤとから成り得る。ユーザプレーンのプロトコルスタックを
図5Aに示す。PC5インターフェースにおけるSBCCHのためのASプロトコルスタックは、
図5Bにおいて以下に示されるように、RRC、RLC、MACサブレイヤ、および物理レイヤから構成され得る。PC5-Sプロトコルをサポートするために、PC5-Sは、
図5Cに示されるように、PC5-SのためのSCCHのためのPDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに制御プレーンプロトコルスタック内の物理レイヤの上に配置される。PC5インターフェースにおけるRRCのためのSCCHのための制御プレーンのためのASプロトコルスタックは、RRC、PDCP、RLCおよびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。RRCのためのSCCHのための制御プレーンのプロトコルスタックを
図5Dに示す。
【0038】
サイドリンク無線ベアラ(SLRB)は、2つのグループに分類され得る:ユーザプレーンデータのためのサイドリンクデータ無線ベアラ(SL DRB)および制御プレーンデータのためのサイドリンクシグナリング無線ベアラ(SL SRB)。異なるSCCHを使用する別個のSL SRBは、それぞれPC5-RRCおよびPC5-Sシグナリングのために構成され得る。
【0039】
MACサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:無線リソース選択;パケットフィルタリング;所与のUEに対するアップリンク送信とサイドリンク送信との間の優先度処理;及びサイドリンクCSI報告MACにおける論理チャネル優先順位付け制約により、同じ宛先に属するサイドリンク論理チャネルのみが、宛先に関連付けられ得るユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャスト送信ごとにMAC PDUに多重化され得る。パケットフィルタリングのために、ソースレイヤ2 IDと宛先レイヤ2 IDの両方の部分を含むSL-SCH MACヘッダがMAC PDUに追加され得る。MACサブヘッダ内に含まれる論理チャネル識別子(LCID)は、ソースレイヤ2IDと宛先レイヤ2IDとの組合せの範囲内で論理チャネルを一意に識別することができる。
【0040】
RLCサブレイヤのサービスおよび機能は、サイドリンクのためにサポートされ得る。RLC UM(Unacknowledged Mode)およびAM(Acknowledged Mode)の両方がユニキャスト送信において使用され得、UMのみがグループキャストまたはブロードキャスト送信において使用され得る。UMの場合、グループキャストおよびブロードキャストのために単方向送信のみがサポートされ得る。
【0041】
UuインターフェースのためのPDCPサブレイヤのサービスおよび機能は、いくつかの制約を伴うサイドリンクのためにサポートされ得る:アウトオブオーダ配信は、ユニキャスト送信に対してのみサポートされ得る;そして、重複は、PC5インターフェースを介してサポートされなくてもよい。
【0042】
SDAPサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:・QoSフローとサイドリンクデータ無線ベアラとの間のマッピング。宛先に関連付けられたユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストのうちの1つについて、宛先ごとに1つのSDAPエンティティがあり得る。
【0043】
RRCサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:ピアUE間のPC5-RRCメッセージの転送;2つのUE間のPC5-RRC接続の維持および解放;そして、MACまたはRLCからの指示に基づくPC5-RRC接続のためのサイドリンク無線リンク障害の検出。PC5-RRC接続は、対応するPC5ユニキャストリンクが確立された後に確立されると見なされ得る、ソースおよび宛先レイヤ2IDのペアのための2つのUE間の論理接続であり得る。PC5-RRC接続とPC5ユニキャストリンクとの間には1対1の対応があり得る。UEは、ソースレイヤ2IDおよび宛先レイヤ2IDの異なるペアのための1つまたは複数のUEとの複数のPC5-RRC接続を有し得る。別個のPC5-RRCプロシージャおよびメッセージが、UE能力およびSL-DRB構成を含むサイドリンク構成をピアUEに転送するためにUEのために使用され得る。両方のピアUEは、両方のサイドリンク方向において別個の双方向プロシージャを使用して、それら自体のUE能力およびサイドリンク構成を交換し得る。
【0044】
図6は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す図。復調基準信号(DM-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおいて使用され得、チャネル推定のために使用され得る。DM-RSは、端末-特定(UE-specific)参照信号であり、下りリンク、上りリンク又はサイドリンクで物理チャネルと共に送信されることができ、物理チャネルのチャネル推定及びコヒーレント検出に用いることができる。位相追跡基準信号(PT-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおいて使用され得、位相を追跡し、位相雑音による性能損失を軽減するために使用され得る。PT-RSは、主に、システム性能に対する共通位相誤差(CPE)の影響を推定および最小化するために使用され得る。位相雑音特性に起因して、PT-RS信号は、周波数領域において低い密度を有し、時間領域において高い密度を有し得る。PT-RSは、DM-RSと組み合わせて、およびネットワークがPT-RSが存在するように設定したときに発生し得る。測位基準信号(PRS)は、異なる測位技法を使用した測位のためにダウンリンクにおいて使用され得る。PRSは、基地局からの受信信号を受信機内のローカルレプリカと相関させることによってダウンリンク送信の遅延を測定するために使用され得る。チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)は、ダウンリンクおよびサイドリンクにおいて使用され得る。CSI-RSは、他の用途の中でも、チャネル状態推定、モビリティおよびビーム管理のための基準信号受信電力(RSRP)測定、復調のための時間/周波数追跡のために使用され得る。CSI-RSは、UE固有に設定され得るが、複数のユーザが同じCSI-RSリソースを共有し得る。UEは、CSI報告を決定し、それらを、PUCCHまたはPUSCHを使用して基地局へのアップリンクで送信することができる。CSI報告は、サイドリンクMAC CEにおいて搬送され得る。プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)は、無線フレーム同期のために使用され得る。PSSおよびSSSは、初期アタッチ中のセル探索プロシージャのために、またはモビリティ目的のために使用され得る。サウンディング基準信号(SRS)は、アップリンクチャネル推定のためにアップリンクにおいて使用され得る。CSI-RSと同様に、SRSは、他の物理チャネルがSRSと準コロケートされて構成および送信され得るように、他の物理チャネルのためのQCL基準として働き得る。Sidelink PSS(S-PSS)およびSidelink SSS(S-SSS)は、サイドリンク同期のためのサイドリンクにおいて使用され得る。
【0045】
図7は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なフレーム構造および物理リソースを示す図。ダウンリンクまたはアップリンクまたはサイドリンク送信は、10個の1msサブフレームからなる10msの持続時間を有するフレームに編成され得る。各サブフレームは、1つ、2つ、4つ、...のスロットからなり得、サブフレーム当たりのスロットの数は、送信が行われるキャリアのサブキャリア間隔に依存し得る。スロット持続時間は、通常サイクリックプレフィックス(CP)を伴う14個のシンボルおよび拡張CPを伴う12個のシンボルであり得、サブフレーム中に整数個のスロットがあるように、使用されるサブキャリア間隔の関数として時間的にスケーリングし得る。
図7は、時間および周波数領域におけるリソースグリッドを示す。時間的に1つのシンボルと周波数的に1つのサブキャリアとを備えるリソースグリッドの各要素は、リソース要素(RE)と呼ばれる。リソースブロック(Resource Block;RB)は、周波数領域で12個の連続した副搬送波として定義されることができる。
【0046】
いくつかの例では、非スロットベースのスケジューリングを用いて、パケットの送信は、スロットの一部分にわたって、たとえば、ミニスロットと呼ばれることもある2つ、4つ、または7つのOFDMシンボルの間に行われ得る。ミニスロットは、URLLCなどの低レイテンシアプリケーションおよびアンライセンスバンドにおける動作のために使用され得る。いくつかの実施形態では、ミニスロットはまた、サービス(例えば、eMBB上のURLLCのプリエンプション)の高速フレキシブルスケジューリングのために使用され得る。
【0047】
図8は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す図。キャリアアグリゲーション(CA)では、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)がアグリゲーションされ得る。UEは、その能力に応じて、1つまたは複数のCC上で同時に受信または送信することができる。CAは、
図8に示すように、同じ帯域または異なる帯域における連続CCと非連続CCの両方のためにサポートされ得る。gNBおよびUEは、サービングセルを使用して通信することができる。サービングセルは、少なくとも1つのダウンリンクCCに関連付けられ得る(たとえば、1つのダウンリンクCCのみに関連付けられ得るか、またはダウンリンクCCとアップリンクCCとに関連付けられ得る)。サービングセルは、プライマリセル(PCell)またはセカンダリcセル(SCell)であり得る。
【0048】
UEは、アップリンクタイミング制御プロシージャを使用して、そのアップリンク送信のタイミングを調整し得る。タイミングアドバンス(TA)は、ダウンリンクフレームタイミングに対してアップリンクフレームタイミングを調整するために使用され得る。gNBは、所望のタイミングアドバンス設定を決定し、それをUEに提供することができる。UEは、与えられたTAを使用して、UEの観測されたダウンリンク受信タイミングに対するUEのアップリンク送信タイミングを決定することができる。
【0049】
RRC接続状態では、gNBは、L1を同期させ続けるためにタイミングアドバンスを維持する責任を負うことができる。同じタイミングアドバンスが適用されるアップリンクを有し、同じタイミング基準セルを使用するサービングセルは、タイミングアドバンスグループ(TAG)においてグループ化される。TAGは、構成されたアップリンクをもつ少なくとも1つのサービングセルを含み得る。サービングセルのTAGへのマッピングは、RRCによって構成することができる。プライマリTAGの場合、UEは、共有スペクトルチャネルアクセスを除いて、タイミング基準セルとしてPCellを使用し得、この場合、SCellはまた、場合によってはタイミング基準セルとして使用され得る。二次TAGにおいて、UEは、このTAGのアクティブ化されたSCellのいずれかをタイミング基準セルとして使用することができ、必要でない限り、それを変更しなくてよい。
【0050】
タイミングアドバンス更新は、MAC CEコマンドを介してgNBによってUEにシグナリングされ得る。そのようなコマンドは、L1が同期され得るか否かを示し得るTAG固有のタイマを再始動し得る:タイマが動作しているとき、L1は同期していると見なすことができ、そうでなければ、L1は非同期(この場合、アップリンク送信はPRACH上でのみ行われ得る)と見なすことができる。
【0051】
CAのための単一のタイミングアドバンス能力を有するUEは、同じタイミングアドバンスを共有する複数のサービングセル(1つのTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信および/または送信することができる。CAのための複数のタイミングアドバンス能力をもつUEは、異なるタイミングアドバンスをもつ複数のサービングセル(複数のTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信および/または送信することができる。NG-RANは、各TAGが少なくとも1つのサービングセルを含むことを保証することができる。非CA対応UEは、単一のCC上で受信することができ、1つのサービングセルのみ(1つのTAG内の1つのサービングセル)に対応する単一のCC上で送信することができる。
【0052】
CAの場合の物理レイヤのマルチキャリアの性質はMACレイヤに露出され得、サービングセルごとに1つのHARQエンティティが必要とされ得る。CAが構成される場合、UEは、ネットワークとの1つのRRC接続を有することができる。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバにおいて、1つのサービングセル(たとえば、PCell)がNASモビリティ情報を提供し得る。UE能力に応じて、SCellは、PCellとともにサービングセルのセットを形成するように構成され得る。UEのためのサービングセルの構成されたセットは、1つのPCellと1つまたは複数のSCellとからなり得る。SCellの再構成、追加、および除去は、RRCによって行われ得る。
【0053】
デュアル接続シナリオでは、UEは、マスタ基地局との通信のためのマスタセルグループ(MCG)と、二次基地局との通信のための二次セルグループ(SCG)と、2つのMACエンティティとを備える複数のセルを用いて構成され得る:マスタ基地局との通信のためのMCGのための1つのMACエンティティと、二次基地局との通信のためのSCGのための1つのMACエンティティ。
【0054】
図9は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的な帯域幅部分構成および切替えを示す図。UEは、所与のコンポーネントキャリア上の1つまたは複数の帯域幅部分(BWP)910を用いて構成され得る。いくつかの例では、1つまたは複数の帯域幅部分のうちの1つは一度にアクティブであり得る。アクティブ帯域幅部分は、セルの動作帯域幅内のUEの動作帯域幅を定義し得る。初期アクセスのために、およびセルにおけるUEの構成が受信されるまで、システム情報から決定された初期帯域幅部分920が使用され得る。帯域幅適応(bandwidth Adaptation:BA)では、たとえば、BWP切替え940を通じて、UEの受信帯域幅および送信帯域幅は、セルの帯域幅ほど大きくなくてよく、調整されてよい。例えば、幅は、変化するように順序付けられ得る(例えば、電力を節約するために、低活動の期間中に収縮する);ロケーションは、(たとえば、スケジューリングの柔軟性を高めるために)周波数領域において移動し得る;また、サブキャリア間隔は、(たとえば、異なるサービスを可能にするために)変更するように順序付けられ得る。第1のアクティブBWP920は、PCellのためのRRC(再)構成またはSCellのアクティブ化時のアクティブBWPであり得る。
【0055】
ダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット中のダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPについて、それぞれ、UEは、以下の構成パラメータを与えられ得る:副搬送波間隔(SCS);サイクリックプレフィックス;共通RBおよびいくつかの連続するRB;それぞれのBWP-IdによるダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット内のインデックス;BWP共通のセットおよびBWP専用パラメータのセット。BWPは、BWPのための構成されたサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックスに従ってOFDMヌメロロジーと関連付けられ得る。サービングセルの場合、UEは、構成されたダウンリンクBWPのうちのデフォルトのダウンリンクBWPによって提供され得る。UEがデフォルトダウンリンクBWPを提供されない場合、デフォルトダウンリンクBWPは初期ダウンリンクBWPであり得る。
【0056】
ダウンリンクBWPは、BWP非アクティビティタイマに関連付けられ得る。・アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティビティタイマが満了する場合、およびデフォルトダウンリンクBWPが構成される場合であって、UEは、デフォルトBWPへのBWP切り替えを実行することができる。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティブタイマが満了し、デフォルトダウンリンクBWPが設定されていない場合、UEは、初期ダウンリンクBWPへのBWP切替えを実行し得る。
【0057】
図10Aは、本開示のいくつかの態様による、リレーUEとリモートUEとの間のリソース共有能力をもつサイドリンク通信方式1000の例を示す。方式1000は、サイドリンク通信のためにネットワーク100などのネットワーク中のUE125A~Bによって採用され得る。特に、サイドリンクUEは、順方向/逆方向サイドリンクリンク1012を介したサイドリンク制御情報(SCI)およびサイドリンクデータの送信および受信のための方式1000を採用し得る。たとえば、リレーUE1004は、SCI/サイドリンクデータを順方向リンクを介してリモートUE1006に送信することができ、リモートUE1006は、SCI/サイドリンクデータを逆方向リンクを介してリレーUE1004に送信することができる。方式1000では、gNB1002のカバレッジエリア内にあり、リンク1010を介してgNB1002と通信しているリレーUE1004は、リモートUE1006のためのリレーとして動作し得る。たとえば、UE1004は、リンク1012を介してgNB1002からUE1006にDL SCI/データを中継し得、および/またはリンク1012を介してUE1006からgNB1002にUL SCI/データを中継し得、gNB1002はgNB115A-Bと同様であり得る。リレーUE1004は、リレーUE125Aと同様であり得、リモートUE1006、1034は、リモートUE125Bと同様であり得る。
【0058】
スキーム1000であって、リレーUE1004は、リソースプールを使用してリモートUE1006と通信し得る。いくつかのシナリオでは、中継UE1004は、そのリソースプールをリモートUE1006と共有し得る。いくつかの例では、リソースプールは、gNB1002または中継UE1004によって事前構成され得、中継UE1004を介してリモートUE1006に示され得る。
【0059】
いくつかのシナリオ(たとえば、無認可スペクトル(UL))では、中継UE1004は、gNB1002と中継UE1004との間のワイヤレスチャネル1010にアクセスするためのリッスンビフォアトークプロセスをトリガし、時間リソースおよび周波数リソースの割振りを要求し得る。UE1004の通信範囲内にあるリモートUE1006は、UE1004およびgNB1002への/からのデータの送信または受信のためのリソースの許可をUE1004に要求し得る。UE1004は、gNB1002からのその割り当てられたリソースの一部をUE1006と共有し得る。たとえば、UE1004は、チャネル占有時間(COT)の割振りをgNB1002に要求し得、gNBは、COTを用いてUE1004をスケジュールし得る。UE1004は、スケジュールCOTの一部を使用し得、リモートUE1006と他の部分を共有し得る。上記の例では、COTを開始するUE1004はCOTイニシエータである;COTを共有するUE1004は、COTドナーである;COTを受信したUE1006は、COT受信側である。
【0060】
図10Bは、本開示のいくつかの態様による、リレーUEと1つまたは複数のリモートUEとの間のリソース共有能力をもつサイドリンク通信方式1020の例を示す。方式1020は、サイドリンク通信のためにネットワーク100などのネットワーク中のUE125A~Bによって採用され得る。具体的には、サイドリンクUEは、順方向/逆方向サイドリンクリンク1012a、...、1012nを介したサイドリンク制御情報(SCI)およびサイドリンクデータの送信および受信のための方式1020を採用し得る。たとえば、中継UE1004は、SCI/サイドリンクデータを順方向リンクを介してリモートUE1006a、...、1006nに送信することができ、リモートUE1006a、...、1006nは、SCI/サイドリンクデータを逆方向リンクを介して中継UE1004に送信することができる。方式1020では、gNB1002のカバレッジエリア内の、リンク1010を介してgNB1002と通信している中継UE1004は、リモートUE1006のための中継器として動作し得る。たとえば、UE1004は、リンク1012a、...、1012nを介してgNB1002からUE1006にDL SCI/データを中継し得、および/またはリンク1012a、...、1012nを介してUE1006からgNB1002にUL SCI/データを中継し得る。リレーUE1004はリレーUE125Aと同様であり得、リモートUE1006はリモートUE125Bと同様であり得る。
【0061】
スキーム1020であって、リレーUE1004は、リソースプールを使用してリモートUE1006と通信し得る。いくつかのシナリオでは、中継UE1004は、リモートUE1006a、...、1006nとそのリソースプールを共有し得る。いくつかの例では、リソースプールは、gNB1002または中継UE1004によって事前構成され得、中継UE1004を介してリモートUE1006に示され得る。
【0062】
いくつかのシナリオ(たとえば、無認可スペクトル(UL))では、中継UE1004は、gNB1002と中継UE1004との間のワイヤレスチャネル1010にアクセスするためのリッスンビフォアトークプロセスをトリガし、時間リソースおよび周波数リソースの割振りを要求し得る。UE1004の通信範囲内にあるリモートUE1006a、...、1006nのうちの1つまたは複数は、UE1004およびgNB1002への/からのデータの送信または受信のためのリソースの許可をUE1004に要求し得る。UE1004は、gNB1002からのその割り振られたリソースの一部を、UE1006a、...、1006nのうちの1つまたは複数と共有し得る。たとえば、UE1004は、チャネル占有時間(COT)の割振りをgNB1002に要求し得、gNBは、COTを用いてUE1004をスケジュールし得る。UE1004は、スケジュールCOTの一部を使用し得、リモートUE1006a、...、1006nのうちの1つまたは複数と他の部分を共有し得る。上記の例では、COTを開始するUE1004はCOTイニシエータである;COTを共有するUE1004は、COTドナーである;COTを受信するUE1006a、...、1006nのうちの1つまたは複数は、COT受信者である。
【0063】
図10Cは、本開示のいくつかの態様による、リモートUEと別のリモートUEとの間のリソース共有能力をもつサイドリンク通信方式1030の例を示す。方式1030は、サイドリンク通信のためにネットワーク100などのネットワーク中のUE125A~Bによって採用され得る。特に、サイドリンクUEは、順方向/逆方向サイドリンクリンク1012、1034を介したサイドリンク制御情報(SCI)およびサイドリンクデータの送信および受信のための方式1030を採用し得る。たとえば、中継UE1004は、SCI/サイドリンクデータを順方向リンクを介してリモートUE1006に送信することができ、リモートUE1006は、SCI/サイドリンクデータを逆方向リンクを介して中継UE1004に送信することができる。さらに、リモートUE1006は、リンク1034を介してリモートUE1032との間でSCI/SLデータを送信または受信することができる。
【0064】
示されるように、UE1004は、リンク1012を介してgNB1002からUE1006にDL SCI/データを中継し得、および/またはリンク1012を介してUE1006からgNB1002にULSCI/データを中継し得、gNB1002は、gNB115A-Bと同様であり得る。リレーUE1004はリレーUE125Aと同様であり得、リモートUE1006はリモートUE125Bと同様であり得る。さらに、UE1006の通信範囲内にあるUE1032は、リンク1034を介してUE1006との間でSCI/サイドリンクデータを送信または受信し得る。スキーム1030では、gNB1002のカバレッジエリア内にあり、リンク1010を介してgNB1002と通信しているリレーUE1004は、リモートUE1006のためのリレーとして動作し得る。さらに、UE1006の通信範囲内にあるUE1032は、リンク1034を介してUE1006との間でSCI/サイドリンクデータを送信または受信し得る。
【0065】
方式1030では、中継UE1004は、リソースプールを使用してリモートUE1006と通信することができ、UE1006は、別のリソースプールを使用してUE1034と通信することができる。いくつかのシナリオでは、中継UE1004は、そのリソースプールをリモートUE1006と共有することができ、UE1006は、そのリソースプールをUE1032と共有することができる。いくつかの例では、リソースプールは、gNB1002または中継UE1004によって事前構成され得、中継UE1004を介してリモートUE1006および1032に示され得る。
【0066】
いくつかのシナリオ(たとえば、無認可スペクトル(UL))では、中継UE1004は、gNB1002と中継UE1004との間のワイヤレスチャネル1010にアクセスするためのリッスンビフォアトークプロセスをトリガし、時間リソースおよび周波数リソースの割振りを要求し得る。UE1004の通信範囲内にあるリモートUE1006は、UE1004およびgNB1002への/からのデータの送信または受信のためのリソースの許可を中継UE1004に要求し得る。中継UE1004は、gNB1002からのその割り当てられたリソースの一部をリモートUE1006と共有することができる。たとえば、UE1004は、チャネル占有時間(COT)の割振りをgNB1002に要求し得、gNBは、COTを用いてUE1004をスケジュールし得る。UE1004は、スケジュールCOTの一部を使用し得、リモートUE1006と他の部分を共有し得る。さらに、リモートUE1006の通信範囲内にあるリモートUE1032は、UE1006およびgNB1002への/からのデータの送信または受信のためのリソースの許可をリモートUE1006に要求し得る。したがって、リモートUE1006は、UE1004からのその割り振られたリソースの一部をリモートUE1032と共有し得る。
【0067】
上記の例では、COTを開始するUE1004はCOTイニシエータ;COTを共有するUE1004、1006は、COTドナー;COTを受信するUE1006、1032は、COT受信者。
【0068】
図10Dは、本開示のいくつかの態様による、リモートUEと1つまたは複数のリモートUEとの間のリソース共有能力をもつサイドリンク通信方式1040の例を示す。方式1040は、サイドリンク通信のためにネットワーク100などのネットワーク中のUE125A~Bによって採用され得る。特に、サイドリンクUEは、順方向/逆方向サイドリンクリンク1012、1034a、...、1034nを介したサイドリンク制御情報(SCI)およびサイドリンクデータの送信および受信のための方式1040を採用し得る。たとえば、中継UE1004は、SCI/サイドリンクデータを順方向リンクを介してリモートUE1006に送信することができ、リモートUE1006は、SCI/サイドリンクデータを逆方向リンクを介して中継UE1004に送信することができる。さらに、リモートUE1006は、リンク1034a~nを介してリモートUE1032との間でSCI/SLデータを送信または受信し得る。
【0069】
示されるように、UE1004は、リンク1012を介してgNB1002からUE1006にDL SCI/データを中継し得、および/またはリンク1012を介してUE1006からgNB1002にULSCI/データを中継し得、gNB1002は、gNB115A-Bと同様であり得る。リレーUE1004は、リレーUE125Aと同様であり得、リモートUE1006、1034a~nは、リモートUE125Bと同様であり得る。さらに、UE1006の通信範囲内にあるUE1032a~nは、リンク1034a~nを介してUE1006との間でSCI/サイドリンクデータを送信または受信し得る。スキーム1040では、gNB1002のカバレッジエリア内にあり、リンク1010を介してgNB1002と通信しているリレーUE1004は、リモートUE1006のためのリレーとして動作し得る。さらに、UE1006の通信範囲内にあるUE1032は、リンク1034を介してUE1006との間でSCI/サイドリンクデータを送信または受信し得る。
【0070】
方式1040では、中継UE1004は、リソースプールを使用してリモートUE1006と通信することができ、UE1006は、別のリソースプールを使用してUE1034a~nと通信することができる。いくつかのシナリオでは、中継UE1004は、そのリソースプールをリモートUE1006と共有することができ、UE1006は、そのリソースプールをUE1032a~nと共有することができる。いくつかの例では、リソースプールは、gNB1002またはリレーUE1004によって事前構成され得、リレーUE1004を介してリモートUE1006および1032a~nに示され得る。
【0071】
いくつかのシナリオ(たとえば、無認可スペクトル(UL))では、中継UE1004は、gNB1002と中継UE1004との間のワイヤレスチャネル1010にアクセスするためのリッスンビフォアトークプロセスをトリガし、時間リソースおよび周波数リソースの割振りを要求し得る。UE1004の通信範囲内にあるリモートUE1006は、UE1004およびgNB1002への/からのデータの送信または受信のためのリソースの許可を中継UE1004に要求し得る。中継UE1004は、gNB1002からのその割り当てられたリソースの一部をリモートUE1006と共有することができる。たとえば、UE1004は、チャネル占有時間(COT)の割振りをgNB1002に要求し得、gNBは、COTを用いてUE1004をスケジュールし得る。UE1004は、スケジュールCOTの一部を使用し得、リモートUE1006と他の部分を共有し得る。さらに、リモートUE1006の通信範囲内にあるリモートUE1032a~nのうちの1つまたは複数は、UE1006およびgNB1002への/からのデータの送信または受信のためのリソースの許可をリモートUE1006に要求し得る。したがって、リモートUE1006は、UE1004からのその割り振られたリソースの一部をリモートUE1032a~nのうちの1つまたは複数と共有し得る。
【0072】
上記の例では、COTを開始するUE1004はCOTイニシエータ;COTを共有するUE1004、1006は、COTドナー;COTを受信するUE1006、1032a~nは、COT受信者。
【0073】
図11は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、時間領域におけるCOTリソースを示す例を示す図。方式1100は、サイドリンク通信のためにネットワーク100などのネットワーク中のUE125A~Bによって採用され得る。特に、サイドリンクUEは、サイドリンク順方向/逆方向リンクを介したSCI/SLデータ通信のための方式1100を採用し得る。いくつかの態様では、方式1100は、
図10A~Dの方式1000、1010、1020、1030、1040とともに採用され得る。
図1100において、x軸は時間をいくつかの任意単位で表し、y軸は周波数をいくつかの任意単位で表す。サイドリンクCOT1100は、免許帯域または(たとえば、免許不要帯域中の)共有無線周波数帯域にわたってあり得る。COT1100は、
図7に示されるものと同じフレーム構造700を有し得る。たとえば、COT1100は、
図7に示すリソース700と同様に、時間にわたるいくつかのスロットと周波数中のいくつかのサブバンドとにおいて配置された、
図10A~Dを参照してリレーUE(たとえば、リレーUE1004)のためのサイドリンクリソースプールのセットを含み得る。スケジュールされたCOT1100は、1つまたは複数のスロット(たとえば、110、1120)を含み得る。
図11に示されるCOTは、2つのスロット1104、1106、サイドリンク同期信号SSS1112、1118(SLプライマリ同期信号S-PSS及びSLセカンダリ同期信号S-SSS)、SCI1 1108、SCI2 1120、PSSCH1110、PSSCH1120、およびPSFCH1124を含む。いくつかの例では、COTイニシエータまたはドナーは、スロット1104を使用することができ、スロット1106をCOT受信者と共有する。間隙1114は、スロット1104と1106との間に設けられ、スロット1106をCOT受信者に共有することを可能にする。COT受信側は、共有スロット1106においてPSCCH、PSSCH、およびPSFCHを送信し得る。
【0074】
いくつかの例では、COTイニシエータ(たとえば、UE1004)はCOT1100の割振りを要求し得、gNB(たとえば、gNB1002)はCOTイニシエータをCOT1100にスケジュールし得る。いくつかの態様では、COTイニシエータは、
図10A~Bで説明したように、1104を使用し、1106を1つまたは複数のリモートUEと共有することができる。いくつかの態様では、COT1100は、COTドナーまたはイニシエータによってリモートUEに共有され得、リモートUEは、
図10C~Dにおいて説明されるように、1104を使用し得、1106を1つまたは複数のリモートUEに共有し得る。
【0075】
SCI1 1108、SCI2 1116は、リモートまたはリレーUEがPSSCHを復号するために必要とされる情報を含み得る。いくつかの例では、COTドナーは、SCI1 1112、SCI2116をCOTレシピエントに送信することができる。SCI1 112、SCI2 1116は、COTを受信するためにCOT受信者によって必要とされる情報を含み得る。たとえば、SCI2は、利用可能な帯域幅、許可アクセス、COTの共有部分の開始時間(スロット番号)、チャネルアクセス優先度値(CAP)、COTの残りの持続時間などを含み得る。
【0076】
いくつかの例では、イニシエータUEまたはドナーUEは、SCI1 1108、SCI2 1124においてCOT共有情報を受信側UEに送信し得る。COTイニシエータまたはドナーUEはまた、宛先IDのセット(SCI1 1108、SCI2 1124に含まれる)を受信者UEに送信することができ、共有COTを受け入れる受信者UEは、COTの受け入れを示すフィードバックPSFCH114、1124をイニシエータまたはドナーUEに送信することができる。受信側UEは、同じ方法で他のUEとCOTを共有することができる。
【0077】
いくつかの例であって、イニシエータUEまたはドナーUEは、同期信号1112、1124(S-PSS、S-SSS)を受信UEに送信することができる。同期信号1112、1124は、PSBCH中のSL同期信号ブロック(S-SSB)中で送信される。同期信号1112、1124は、受信UEのための同期基準として働く。したがって、受信側UEは、同じSLタイミング基準を有することができ、ドナーUEとの間の通信を確立することができる。
【0078】
図12は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、時間領域および周波数領域におけるCOTリソースを示す例を示す図。方式1200は、サイドリンク通信のためにネットワーク100などのネットワーク中のUE125A~Bによって採用され得る。特に、サイドリンクUEは、サイドリンク順方向/逆方向リンクを介したSCI/SLデータ通信のための方式1200を採用し得る。いくつかの態様では、方式1200は、
図10A~Dの方式1000、1010、1020、1030、1040とともに採用され得る。
図1100において、x軸は時間をいくつかの任意単位で表し、y軸は周波数をいくつかの任意単位で表す。サイドリンクCOT1200は、免許帯域または(たとえば、免許不要帯域中の)共有無線周波数帯域にわたってあり得る。COT1200は、
図7に示されるものと同じフレーム構造700を有し得る。たとえば、COT1100は、
図7に示すリソース700と同様に、時間にわたるいくつかのスロットと周波数中のいくつかのサブバンドとにおいて配置された、
図10A~Dを参照してリレーUE(たとえば、リレーUE1004)のためのサイドリンクリソースプールのセットを含み得る。スケジュールされたCOT1200は、1つまたは複数のスロット(たとえば、110、1120)を含み得る。
図11に示されるCOTは、2つのスロット1204、1208、サイドリンク同期信号SSS1240、1242(SLプライマリ同期信号S-PSS及びSLセカンダリ同期信号S-SSS)、SCI1 1208、SCI2 1214、SCI3 1216、SCI41218、PSSCH1220、PSSCH1224、PSSCH1226、PSFCH1 1228、PSFCH2 1230、およびPSFCH3 1232を含む。いくつかの例では、COTイニシエータまたはドナーは、スロット1204を使用することができ、スロット1208を1人または複数のCOT受信者と共有する。間隙1212は、スロット1206をCOT受信者に共有することを可能にするために、スロット1204と1208との間に提供される。COT受信側は、共有スロット1208においてPSCCH、PSSCH、およびPSFCHを送信し得る。いくつかの例では、COTドナーは、スロット1208をいくつかの周波数サブバンドに分割し、各サブバンドを受信UEに共有し得る。たとえば、周波数サブバンド1におけるPSSCH1220、周波数サブバンド2におけるPSSCH1224、および周波数サブバンド3におけるPSSCH1226は、異なる受信側UEに割り当てられる。
【0079】
いくつかの例では、COTイニシエータ(たとえば、UE1004)はCOT1200の割振りを要求し得、gNB(たとえば、gNB1002)はCOTイニシエータをCOT1200にスケジュールし得る。いくつかの態様では、COTイニシエータは、
図10A~Bで説明したように、1204を使用し、1つまたは複数のリモートUEと共有することができる1208。いくつかの態様では、COT1200は、COTドナーまたはイニシエータによってリモートUEに共有され得、リモートUEは、
図10C~Dにおいて説明されるように、1204を使用し得、1206の異なるサブバンドを1つまたは複数のリモートUEに共有し得る。
【0080】
SCI1 1208、SCI2 1214、SCI3 1216、SCI4 1218は、リモートまたはリレーUEがPSSCHを復号するために必要とされる情報を含み得る。いくつかの例では、COTドナーは、SCI1 1208、SCI2 1214、SCI3 1216、SCI4 1218をCOTレシピエントに送信することができる。SCI1 1208、SCI2 1214、SCI3 1216、SCI4 1218は、COTを受信するためにCOT受信者によって必要とされる情報を含み得る。たとえば、SCI2 1214、SCI3 1216、SCI4 1218は、利用可能な帯域幅、許可アクセス、COTの共有部分の開始時間(スロット番号)、チャネルアクセス優先度値(CAP)、COTの残りの持続時間などを含み得る。
【0081】
いくつかの例では、イニシエータUEまたはドナーUEは、SCI1 1208、SCI2 1214、SCI3 1216、SCI4 1218においてCOT共有情報を受信側UEに送信し得る。COTイニシエータまたはドナーUEはまた、宛先ID(SCI1 1208、SCI2 1214、SCI3 1216、SCI4 1218に含まれる)のセットを受信側UEに送信することができ、共有COTを受け入れる受信側UEは、COTの受け入れを示すフィードバックPSFCH1 1228、PSFCH2 1230、PSFCH3 1232をイニシエータまたはドナーUEに送信することができる。受信側UEは、同じ方法でCOTを1つまたは複数のUEに共有することができる。
【0082】
いくつかの例であって、イニシエータUEまたはドナーUEは、同期信号1240、1242(S-PSS、S-SSS)を受信UEに送信することができる。同期信号1212、1218は、PSBCH中のSL同期信号ブロック(S-SSB)中で送信される。同期信号1240、1242は、受信UEのための同期基準として働く。したがって、受信側UEは、同じSLタイミング基準を有することができ、ドナーUEとの間の通信を確立することができる。
【0083】
図13は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、チャネルアクセスにおける衝突を制限するための干渉測定機能を有するサイドリンク(SL)通信システムにおけるCOT共有の例を示す図である。方式1300は、サイドリンク通信のためにネットワーク100などのネットワーク中のUE125A~Bによって採用され得る。特に、サイドリンクUEは、順方向/逆方向サイドリンクリンク1012a~nを介したサイドリンク制御情報(SCI)およびサイドリンクデータの送信および受信のための方式1300を採用し得る。たとえば、リレーUE1304は、SCI/サイドリンクデータを順方向リンクを介してリモートUE1306a~nに送信することができ、リモートUE1306a~nは、SCI/サイドリンクデータを逆方向リンクを介してリレーUE1304に送信することができる。方式1300では、gNB1302のカバレージエリア内の、リンク1010を介してgNB1302と通信しているリレーUE1304は、リモートUE1306a~nのためのリレーとして動作し得る。たとえば、UE1304は、リンク1012を介してgNB1302からUE1306a~nにDL SCI/データを中継し得、および/またはリンク1012を介してUE1306からgNB1002にUL SCI/データを中継し得、gNB1002はgNB115A~Bと同様であり得る。リレーUE1304は、リレーUE125Aと同様であり得、リモートUE1306a~n、1034は、リモートUE125Bと同様であり得る。
【0084】
スキーム1300であって、中継UE1304は、リソースプールを使用してリモートUE1306a~nと通信し得る。いくつかのシナリオでは、中継UE1304は、そのリソースプールをリモートUE1306a~nと共有し得る。いくつかの例では、リソースプールは、gNB1302または中継UE1304によって事前構成され得、中継UE1004を介してリモートUE1306a~nに示され得る。
【0085】
いくつかのシナリオ(たとえば、無認可スペクトル(UL))では、中継UE1304は、gNB1302と中継UE1304との間のワイヤレスチャネル1010にアクセスするためのリッスンビフォアトークプロセスをトリガし、時間リソースおよび周波数リソースの割振りを要求し得る。UE1304の通信範囲内にあるリモートUE1306a~nは、UE1304およびgNB1302への/からのデータの送信または受信のためのリソースの許可をUE1304に要求し得る。UE1304は、gNB1302からのその割り振られたリソースの一部をUE1306a~nと共有し得る。たとえば、UE1304は、チャネル占有時間(COT)の割振りをgNB1302に要求し得、gNBは、COTを用いてUE1304をスケジュールし得る。UE1304は、スケジュールCOTの一部を使用し得、他の部分をリモートUE1306a~nと共有し得る。上記の例では、COTを開始するUE1304はCOTイニシエータである;COTを共有するUE1304は、COTドナーである;COTを受信するUE1306は、COT受信側である。
【0086】
いくつかのシナリオでは、であって、COTは、イニシエータからいくつかのUEに共有され、衝突は、リソースにアクセスしようとしているUEの間で生じ得る。衝突を制限するために、リレーUE1304は、CAPC値に従ってUE1306a~nに共有COTを割り振り得、CPAC値は、異なるトラフィックのサービス品質(QoS)要件を満たすようにトラフィックタイプに従って構成される。
【0087】
いくつかの例であって、リモートUE1306a~nは、それらの干渉レベルを測定し、中継UE1304を介してgNB1302に報告1320a~nを送信し得る。次いで、gNB1302は、COT共有に関する情報を中継UE1304(またはイニシエータUE1304)に送信することができ、UE1304は、衝突しにくい適格な受信側UE1306a~nのサブセットの間でCOT情報を共有することができる。その結果、リモートUEから報告された干渉は、衝突を制限し得る。
【0088】
図14は、いくつかの実施形態による送信および/または受信のためのリモートまたはリレーUEの例示的な構成要素を示す図。
図14のブロックおよび機能のすべてまたはサブセットは、UE1400内にあり得、ユーザ機器1400によって実行され得る。アンテナ1410は、電磁信号の送信または受信のために使用され得る。アンテナ1410は、1つまたは複数のアンテナ素子を備えることができ、多入力多出力(MIMO)構成、多入力単出力(MISO)構成、および単入力多出力(SIMO)構成を含む異なる入出力アンテナ構成を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、アンテナ1410は、数万個のアンテナ素子を有する大規模MIMO構成を可能にすることができる。アンテナ1410は、ビームフォーミングなどの他のマルチアンテナ技法を可能にし得る。いくつかの例では、UE1400の能力に応じて、UE1400は、単一のアンテナのみをサポートし得る。
【0089】
トランシーバ1420は、本明細書で説明するように、アンテナ1410を介してワイヤレスリンクを介して双方向に通信することができる。たとえば、トランシーバ1420は、UE1400におけるワイヤレストランシーバを表し得、基地局におけるワイヤレストランシーバと双方向に通信し得、またはその逆であり得る。トランシーバ1420は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1410に与え、アンテナ1410から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
【0090】
メモリ1430は、RAM及びROMを含むことができる。メモリ1430は、実行されると、プロセッサに本明細書で説明する様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1435を記憶し得る。いくつかの例では、メモリ1430は、とりわけ、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本入出力システム(BIOS)を含み得る。
【0091】
プロセッサ1440は、処理能力(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を有するハードウェアデバイスを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ1440は、メモリコントローラを使用してメモリを動作させるように構成され得る。他の例では、メモリコントローラはプロセッサ1440に統合され得る。プロセッサ1440は、メモリ(たとえば、メモリ1430)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行して、UE1400に様々な機能を実行させるように構成され得る。
【0092】
中央処理装置(CPU)1450は、メモリ1430内のコンピュータ命令によって指定される基本的な算術演算、論理演算、制御演算、および入出力(I/O)演算を実行することができる。ユーザ機器1400は、グラフィックス処理ユニット(GPU)1460および全地球測位システム(GPS)1470などの追加の周辺構成要素を含み得る。GPU1460は、ユーザ機器1400および/または基地局1405の処理性能を加速するためのメモリ1430の迅速な操作および変更のための専用回路である。GPS1470は、たとえばユーザ機器1400の地理的位置に基づいて、ロケーションベースのサービスまたは他のサービスを可能にするために使用され得る。
【0093】
COTモジュール1470は、
図10~
図13で説明したように、CPT共有プロセスと、COT情報の送信と、COT情報の監視と、干渉の測定および報告と、COTアクセスのための衝突回避と、順方向/逆方向リンクを介したCOTリソース割振りとを実行することができる。
【0094】
図15は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、送信および/または受信のためのBSまたはgNB(たとえば、gNB1002)の例示的な構成要素を示す。
図15のブロックおよび機能のすべてまたはサブセットは、gNB1500内にあり得、ユーザ機器1500によって実行され得る。アンテナ1510は、電磁信号の送信または受信のために使用され得る。アンテナ1510は、1つまたは複数のアンテナ素子を備えることができ、多入力多出力(MIMO)構成、多入力単出力(MISO)構成、および単入力多出力(SIMO)構成を含む異なる入出力アンテナ構成を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、アンテナ1510は、数万個のアンテナ素子を有する大規模MIMO構成を可能にすることができる。アンテナ1510は、ビームフォーミングなどの他のマルチアンテナ技法を可能にし得る。いくつかの例では、BS gNB00の能力に応じて、gNB1500は、単一のアンテナのみをサポートすることができる。
【0095】
トランシーバ1520は、本明細書で説明するように、アンテナ1510を介してワイヤレスリンクを介して双方向に通信することができる。たとえば、トランシーバ1520は、UEにおけるワイヤレストランシーバを表し得、基地局におけるワイヤレストランシーバと双方向に通信し得、またはその逆であり得る。トランシーバ1520は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1510に与え、アンテナ1510から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
【0096】
メモリ1530は、RAM及びROMを含むことができる。メモリ1530は、実行されると、プロセッサに本明細書で説明する様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1535を記憶し得る。いくつかの例では、メモリ1530は、とりわけ、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本入出力システム(BIOS)を含み得る。
【0097】
プロセッサ1540は、処理能力(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を有するハードウェアデバイスを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ1540は、メモリコントローラを使用してメモリを動作させるように構成され得る。他の例では、メモリコントローラはプロセッサ1540に統合され得る。プロセッサ1540は、メモリ(たとえば、メモリ1530)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行して、gNB1700に様々な機能を実行させるように構成され得る。
【0098】
中央処理装置(CPU)1550は、メモリ1530内のコンピュータ命令によって指定される基本的な算術演算、論理演算、制御演算、および入出力(I/O)演算を実行することができる。
【0099】
COTモジュールエージェント1580は、
図10~
図13において説明されたように、COTリソース割振りおよび管理と、リモートUEおよびリレーUEのための干渉管理と、COTアクセスのための衝突回避と、リモートUEリンクのためのデータ通信とを実行し得る。
【0100】
図16は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、中継UE(たとえば、UE2004)によって実行されるCOT共有方法を示すフロー図である。方法1600のステップは、UEのコンピューティングデバイス(たとえば、プロセッサ、処理回路、および/または他の構成要素)によって実行され得る。図示のように、方法1600は、列挙されたステップの前、後、および間に追加のステップを含むことができる。
【0101】
ステップ1602において、中継UEは、gNBへのデータの送信またはgNBからのデータの受信のために第1のリソースにアクセスすることを要求するリッスンビフォアトーク(LBT)プロセスをトリガする。第1のリソースはCOTを含み得、リレーUEはCOTイニシエータである。
【0102】
ステップ1604において、中継UEは、gNBへのデータの送信またはgNBからのデータの受信のための第1のリソースを示す第1の許可を受信する。第1のリソースは、中継UEのためのCOTに割り振られた時間および周波数サブバンドを含む。
【0103】
ステップ1606において、中継UEは、第1のセット内にある1つまたは複数のリモートUEから、第1のセット内の1つまたは複数のUEへの/からのデータの送信または受信のための第2のリソースにアクセスする要求を受信する。1つまたは複数のリモートUEは、中継UEを介したgNBへのデータの送信または受信のために第2のリソースを使用し得る。第2のリソースは、残りのCOT時間持続時間または中継UEによって使用されない利用可能なCOT周波数サブバンドを含み得る。
【0104】
ステップ1608において、中継UEは、第1のセットの1つまたは複数のリモートUEに、第2のリソースの許可を送信し、第2のリソースは、第1のUEによって使用されない第1のリソースの残りの部分を含む。中継UEは、COTの残りの持続時間および利用可能な周波数サブバンドを1つまたは複数のリモートUEに共有することができる。いくつかの例では、中継UEは、COTの残りの持続時間および利用可能な周波数サブバンドを1つまたは複数のリモートUEにどのように共有するかを決定するために、1つまたは複数のUEからの干渉測定報告を考慮し得る。いくつかの他の例では、中継UEは、CPAC値に基づいて残りの持続時間および利用可能な周波数サブバンドを共有し得る。いくつかの例では、リレーUEは、SCI中でCOT情報を送信し得る。COT情報は、限定はしないが、帯域幅、許可アクセス、開始時間(スロット番号)、チャネルアクセス優先度値(CAP)、COTの残りの持続時間などを含む、PSCCHを復号するために必要とされる情報を含み得る。
【0105】
図17は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、リモートUEによって実行されるCOT共有方法を示す流れ図。
【0106】
ステップ1702において、リモートUEは、中継UEへのデータの送信または第2のUEからのデータの受信のための第1のリソースにアクセスするための要求を中継UEに送信し、第1のリソースは、基地局(BS)によって中継UEに許可され、中継UEによって使用されない第2のリソースの一部である。第1のリソースは、中継UEへのLBTトリガに応答してgNBによって割り振られたCOT持続時間および周波数サブバンドを含み得る。中継UEは、COTの一部を使用することができ、残りの部分を1つまたは複数のリモートUEと共有する。
【0107】
ステップ1704において、要求に応答して、リモートUEは、第2のリソースの許可を受信する。いくつかの例では、リモートUEは、第2のリソースの一部を使用し、未使用の部分を1つまたは複数のUEと共有し得る。いくつかの例では、リモートUEは、SCIにおいてCOT情報を受信することができる。COT情報は、限定はしないが、帯域幅、許可アクセス、開始時間(スロット番号)、チャネルアクセス優先度値(CAP)、COTの残りの持続時間などを含む、PSCCHを復号するために必要とされる情報を含み得る。
【0108】
ステップ1706であって、リモートUEは、リレーUEにデータまたは制御情報を送信し、またはリレーUEからデータまたは制御情報を受信する。
【0109】
本開示で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。命令またはコードは、機能の実装のためにコンピュータ可読媒体上に記憶または送信され得る。本明細書で開示される機能の実装のための他の例も本開示の範囲内。機能の実装は、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、(たとえば、様々な位置に)物理的にコロケートされた要素または分散された要素を介し得る。
【0110】
コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、非一時的コンピュータ記憶媒体を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る。非一時的記憶媒体の例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイスなどを含むが、これらに限定されない。非一時的媒体は、所望のプログラムコード手段(たとえば、命令および/またはデータ構造)を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る。いくつかの例では、ソフトウェア/プログラムコードは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、リモートソース(たとえば、ウェブサイト、サーバなど)から送信され得る。そのような例では、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義の範囲内。上記の例の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内。
【0111】
本開示で使用されるように、項目のリストにおける用語「または」の使用は、包括的なリストを示す。アイテムのリストは、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つ以上」などの語句によって前置され得る。例えば、A、BまたはCの少なくとも1つのリストは、AまたはBまたはCまたはAB(すなわち、AおよびB)またはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を含む。また、本開示で使用されるように、条件のリストを「に基づく」という語句とインターフェースすることは、条件のセットに「のみに基づく」と解釈されるべきではなく、むしろ条件のセットに「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。例えば、「条件Aに基づく」と記載される結果は、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aおよび条件Bの両方に基づき得る。
【0112】
本明細書において、用語「含む(comprise)」、「含む(include)」、または「含有する(contain)」は、互換的に使用されてもよく、同じ意味を有し、包括的かつ非限定的であると解釈されるべきである。用語「備える(comprise)」、「含む(include)」、または「含んでいる(contain)」は、要素のリストの前に使用され得、リスト内の列挙された要素の少なくともすべてが存在するが、リスト内にない他の要素も存在し得ることを示す。例えば、AがBおよびCを含む場合、{B,C}および{B,C,D}の両方がAの範囲内である。
【0113】
本開示は、添付の図面に関連して、実装され得るすべての例または本開示の範囲内にあるすべての構成を表すわけではない例示的な構成について説明する。用語「例示的」は、「他の例と比較して好ましい「または「有利な」と解釈されるべきではなく、「例示、インスタンスまたは例」と解釈されるべきである。実施形態および図面の説明を含む本開示を読むことによって、本明細書に開示される技術が代替実施形態を使用して実装され得ることが、当業者によって理解されるであろう。当業者は、実施形態、または本明細書で説明される実施形態のある特徴が、本開示で説明される技術を実践するためのさらに他の実施形態に到達するように組み合わせられ得ることを理解するであろう。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【外国語明細書】