(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080768
(43)【公開日】2024-06-17
(54)【発明の名称】情報管理サーバ、情報管理システム、情報管理方法、及び情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240610BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022193984
(22)【出願日】2022-12-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】永渕 翔太
(72)【発明者】
【氏名】足立 克己
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】出国時における購入品(免税品)の現物確認を支援する情報管理サーバを提供することである。
【解決手段】実施形態に係る情報管理サーバは、取得部、情報処理部、及び出力部を備える。前記取得部は、購入手続きにおいて読み取られる購入者識別情報、購入品識別情報、及び納税履歴を含む購入情報を取得し、また、持ち出し手続において読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を取得する。前記情報処理部は、前記購入情報と、前記持ち出し情報と、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出し、前記納税履歴に基づき、前記所定物品の税金に関する手続情報を生成する。前記出力部は、前記手続情報を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入手続きにおいて読み取られる購入者識別情報、購入品識別情報、及び納税履歴を含む購入情報を取得し、また、持ち出し手続において読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を取得する取得部と、
前記購入情報と、前記持ち出し情報と、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出し、前記納税履歴に基づき、前記所定物品の税金に関する手続情報を生成する情報処理部と、
前記手続情報を出力する出力部と、
を備える情報管理サーバ。
【請求項2】
前記情報処理部は、前記購入者識別情報と前記出国者識別情報の一致により前記所定人物を検出し、前記購入品識別情報と前記販売品識別情報の一致により前記所定物品を検出する、請求項1の情報管理サーバ。
【請求項3】
前記情報処理部は、前記持ち出し品特徴情報と前記販売品特徴情報の照合結果が所定条件を満足する場合に、前記所定人物による前記所定物品の購入及び持ち出しを検出する、請求項2の情報管理サーバ。
【請求項4】
さらに、前記持ち出し情報は、前記持ち出し手続において読み取られる持ち出し品識別情報を含み、
前記情報処理部は、前記持ち出し品識別情報と前記販売品識別情報の一致、及び前記所定条件の満足により、前記所定人物による前記所定物品の購入及び持ち出しを検出する、請求項3の情報管理サーバ。
【請求項5】
前記情報処理部は、前記照合結果が前記所定条件を満足する場合、前記持ち出し手続において読み取られる前記持ち出し品特徴情報に基づき前記販売品登録情報を更新する、請求項3の情報管理サーバ。
【請求項6】
前記情報処理部は、税金の返金又は徴収を示す前記手続情報を生成する、請求項1の情報管理サーバ。
【請求項7】
前記情報処理部は、前記納税履歴が税金支払い済みを示す場合には、税金の返金が有ることを示す前記手続情報を生成する、請求項6の情報管理サーバ。
【請求項8】
前記情報処理部は、前記納税履歴が税金未払いを示す場合には、税金の返金が無いことを示す前記手続情報を生成する、請求項6の情報管理サーバ。
【請求項9】
前記情報処理部は、前記所定人物による前記所定物品の購入が検出され、前記所定人物による前記所定物品の持ち出しが検出されない場合には、税金の徴収が有ることを示す前記手続情報を生成する、請求項6の情報管理サーバ。
【請求項10】
前記取得部は、前記所定物品の使用状況を示す入力情報を取得し、
前記情報処理部は、前記納税履歴及び前記使用状況に基づき、前記手続情報を生成する、請求項6の情報管理サーバ。
【請求項11】
購入手続きに基づく購入情報及び出国手続きに基づく持ち出し情報を管理する情報管理サーバ、前記購入手続きを受け付ける第1の情報読取り装置、及び前記出国手続を受け付ける第2の情報読取り装置を備える情報管理システムであって、
前記情報管理サーバは、
前記購入手続きにおいて読み取られる購入者識別情報、購入品識別情報、及び納税履歴を含む購入情報を取得し、また、持ち出し手続において読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を取得する取得部と、
前記購入情報と、前記持ち出し情報と、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出し、前記納税履歴に基づき、前記所定物品の税金に関する手続情報を生成する情報処理部と、
前記手続情報を出力する出力部と、を備え、
前記第1の情報読取り装置は、
前記購入者識別情報及び前記購入品識別情報を読み取る第1のリーダと、
前記購入情報を送信する第1の通信インタフェースと、を備え、
前記第2の情報読取り装置は、
前記出国者識別情報及び前記持ち出し品特徴情報を読み取る第2のリーダと、
前記持ち出し情報を送信する第2の通信インタフェースと、を備える情報管理システム。
【請求項12】
購入手続きにおいて読み取られる購入者識別情報、購入品識別情報、及び納税履歴を含む購入情報を取得し、また、持ち出し手続において読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を取得し、
前記購入情報と、前記持ち出し情報と、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出し、前記納税履歴に基づき、前記所定物品の税金に関する手続情報を生成し、
前記手続情報を出力する、情報管理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
購入手続きにおいて読み取られる購入者識別情報、購入品識別情報、及び納税履歴を含む購入情報を取得し、また、持ち出し手続において読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を取得する手順と、
前記購入情報と、前記持ち出し情報と、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出し、前記納税履歴に基づき、前記所定物品の税金に関する手続情報を生成する手順と、
前記手続情報を出力する手順と、を実行させるための情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報管理サーバ、情報管理システム、情報管理方法、及び情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本国内では、輸出物品販売場(以下、免税店)において、外国人観光客等の非居住者は、一定の条件を満たす場合、免税にて物品を購入することができる。免税品の購入の際には、免税のための購入手続が必要となる。また、出国の際には、免税品の国外持ち出し手続きが必要となる。国外持ち出し手続では、申告書にて免税品を購入したことを申告する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の通り、出国の際には、申告書にて免税品を購入したことを申告するが、免税品の現物確認には手間がかかり、改善が要望されている。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、出国時における購入品(免税品)の現物確認を支援する情報管理サーバ、情報管理システム、情報管理方法、及び情報管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る情報管理サーバは、取得部、情報処理部、及び出力部を備える。前記取得部は、購入手続きにおいて読み取られる購入者識別情報、購入品識別情報、及び納税履歴を含む購入情報を取得し、また、持ち出し手続において読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を取得する。前記情報処理部は、前記購入情報と、前記持ち出し情報と、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出し、前記納税履歴に基づき、前記所定物品の税金に関する手続情報を生成する。前記出力部は、前記手続情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報管理システムの一例を示す概略構成図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る販売品登録情報、購入情報、及び持ち出し情報の一例である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る購入手続きに対応する情報処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る持ち出し手続きに対応する情報処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
【0009】
[構成]
図1は、実施形態に係る情報管理システムの一例を示す概略構成図である。
図1に示すように、情報管理システム1は、情報管理サーバ2、免税品購入手続端末3(第1の情報読取り装置)、免税品持ち出し手続端末4(第2の情報読取り装置)、及び税金処理端末5を備える。
【0010】
情報管理サーバ2は、全国の免税店等に配置される複数の免税品購入手続端末3、及び全国の空港と港の出国カウンター等に配置される複数の免税品持ち出し手続端末4と接続される。情報管理サーバ2は、免税品購入手続端末3及び免税品持ち出し手続端末4からの情報を受信し、また、これら端末に対して情報を送信する。さらに、情報管理サーバ2は、全国の空港と港の出国カウンター等に配置される複数の税金処理端末5と接続される。
【0011】
情報管理サーバ2は、販売品登録情報を記憶し、購入手続きに基づく購入情報及び出国手続きに基づく持ち出し情報を管理する。例えば、情報管理サーバ2は、免税品購入手続端末3から送信される購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を受信し、購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含む購入情報を管理する。また、情報管理サーバ2は、免税品持ち出し手続端末4から送信される出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を受信し、出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を管理する。
【0012】
会計情報は、納税履歴であり、商品額及び納税額を含む。納税額が商品額に対する適正額であれば税金は支払い済み、納税額が0又は適正額に満たなければ税金は未払いである。所定物品(つまり同一物品)に付与される販売品識別情報、購入品識別情報、持ち出し品識別情報は、同一である。また、所定人物(つまり同一人物)の旅券情報、購入者識別情報、出国者識別情報は、同一である。
【0013】
情報管理サーバ2は、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む販売品登録情報と、購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含む購入情報と、出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出し、購入情報に含まれる納税履歴に基づき、所定物品の税金に関する手続情報を生成し、税金処理端末5に対して手続情報を出力する。さらに、持ち出し情報が、持ち出し品識別情報を含んでもよい。
【0014】
本実施形態では、免税品持ち出し手続端末4及び税金処理端末5が個別に配置されるケースについて説明するが、免税品持ち出し手続端末4及び税金処理端末5を一つの端末で実現するようにしてもよい。
【0015】
免税品購入手続端末3は、購入手続きを受け付ける端末である。免税品購入手続端末3は、免税品を購入する購入者の旅券等から購入者識別情報を読み取り、購入品又はそのパッケージから購入品識別情報を読み取り、購入者から提示される現金又はクレジットカード等に基づき会計処理を実行し、購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含む購入情報を送信する。購入品識別情報は、バーコード、二次元コード、又は文字と数字の組み合わせである。会計情報は、納税履歴であり、会計処理に対応して生成される情報であり、商品額及び納税額を含む。
【0016】
免税品持ち出し手続端末4は、出国手続を受け付ける端末である。免税品持ち出し手続端末4は、出国者の旅券から出国者識別情報を読み取り、国外への持ち出し品から持ち出し品特徴情報を読み取り、読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報含む持ち出し情報を送信する。さらに、免税品持ち出し手続端末4は、持ち出し品又はそのパッケージから持ち出し品識別情報を読み取り、出国者識別情報、持ち出し品特徴情報、及び持ち出し品識別情報を含む持ち出し情報を送信してもよい。
【0017】
例えば、持ち出し品特徴情報は、カメラで撮影される持ち出し品の画像情報であり、持ち出し品に対して一方向から又は複数方向からの撮影により得られる画像情報である。持ち出し品識別情報は、バーコード、二次元コード、又は文字と数字の組み合わせである。なお、免税店で購入される購入品を国外へ持ち出す場合、購入品が持ち出し品である。
【0018】
税金処理端末5は、情報管理サーバ2から送信される所定物品の税金に関する手続情報を受信し出力する。例えば、税金処理端末5は、手続情報を表示又は印刷する。
【0019】
情報管理サーバ2は、汎用の1又は複数のコンピュータにより構成可能であり、プロセッサ21、記憶部22、及び通信インタフェース(通信I/F)23を備える。
【0020】
プロセッサ21は、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、又はDSP(digital signal processor)等であり、各種処理に必要な演算等を行う。プロセッサ21は、記憶部22に記憶されるプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。
【0021】
また、プロセッサ21は、取得部211、情報処理部212、及び出力部213を備える。
取得部211は、免税品の購入手続きにおいて、免税品購入手続端末3から送信される購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含む購入情報を取得する。また、取得部211は、免税品の持ち出し手続において、免税品持ち出し手続端末4により読み取られ送信される出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を取得する。免税品の持ち出し手続において、免税品持ち出し手続端末4により持ち出し品又はそのパッケージから持ち出し品の識別情報が読み取られる場合は、取得部211は、免税品の持ち出し手続において、さらに、持ち出し品の識別情報を取得する。
【0022】
情報処理部212は、購入情報と、持ち出し情報と、販売品登録情報に含まれる販売品識別情報及び販売品特徴情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出する。また、情報処理部212は、購入情報に含まれる納税履歴に基づき、所定物品の税金に関する手続情報を生成する。納税履歴は、購入情報に含まれる購入品識別情報で特定される購入品の税金の支払い状況を示す。つまり、納税履歴は、税金支払い済み又は税金未払いを示す。
【0023】
出力部213は、生成される手続情報を出力する。手続情報は、持ち出し品の税金の返金又は徴収を示す。例えば、手続情報は、持ち出し品の税金の返金が有ること、無いこと、税品の徴収が有ること、又は無いことを示す。
【0024】
記憶部22は、プロセッサ21を、取得部211、情報処理部212、及び出力部213として機能させるためのプログラムを記憶する。また、記憶部22は、販売品登録情報が登録されるデータベースを記憶する。販売品登録情報は、全国で販売される免税品(販売品)に関する情報を含む。例えば、販売品登録情報は、販売品識別情報及び販売品特徴情報を含む。販売品識別情報は、バーコード、二次元コード、又は文字と数字の組み合わせである。販売品特徴情報は、カメラで撮影される販売品及びそのパッケージの画像情報であり、販売品及びそのパッケージに対して複数方向からの撮影により得られる画像情報である。例えば、販売品特徴情報は、持ち出し品を特定するための辞書情報であり、販売品の上面画像、正面画像、背面画像、側面画像、及び底面画像、並びにパッケージの正面画像、背面画像、及び側面画像を含む。
【0025】
通信インタフェース23は、免税品購入手続端末3と通信し情報を送受信する、又は免税品持ち出し手続端末4と通信し情報を送受信する。例えば、通信インタフェース23は、免税品購入手続端末3から送信される購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を受信する。また、通信インタフェース23は、免税品持ち出し手続端末4から送信される出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を受信する。免税品持ち出し手続端末4が、持ち出し品から持ち出し品識別情報を読み取り送信する場合は、通信インタフェース23は、免税品持ち出し手続端末4から送信される持ち出し品識別情報も受信する。
【0026】
免税品購入手続端末3は、プロセッサ31、記憶部32、通信インタフェース(通信I/F)33、リーダ34(第1のリーダ)、及び情報出力部35を備える。
【0027】
プロセッサ31は、CPU、MPU、又はDSP等であり、各種処理に必要な演算等を行う。プロセッサ31は、記憶部32に記憶されるプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。
【0028】
記憶部32は、プロセッサ31を動作させるためのプログラムを記憶する。また、記憶部32は、リーダ34により読み取られる情報を記憶する。さらに、記憶部32は、商品データベースを記憶し、商品データベースは、商品識別情報及び商品額を含み、商品データベースに基づき商品の会計処理が実行される。
【0029】
通信インタフェース33は、第1の通信インタフェースであり、情報管理サーバ2と通信し情報を送受信する。例えば、通信インタフェース33は、購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含む購入情報を情報管理サーバ2へ送信する。
【0030】
リーダ34は、カメラ及びワイヤレス通信部であり、旅券から旅券情報(購入者識別情報を含む)を読み取り、また、免税店で購入される購入品又はそのパッケージ等からバーコード、二次元コード、又は文字と数字の組み合わせ等の識別情報(購入品識別情報)を読み取る。つまり、リーダ34は、旅券から購入者識別情報を読み取り、購入品又はそのパッケージ等から購入品識別情報を読み取る。
【0031】
情報出力部35は、ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。
【0032】
免税品持ち出し手続端末4は、プロセッサ41、記憶部42、通信インタフェース(通信I/F)43、リーダ44(第2のリーダ)、及び情報入出力部45を備える。
【0033】
プロセッサ41は、CPU、MPU、又はDSP等であり、各種処理に必要な演算等を行う。プロセッサ41は、記憶部42に記憶されるプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。
【0034】
記憶部42は、プロセッサ41を動作させるためのプログラムを記憶する。また、記憶部42は、リーダ44により読み取られる情報を記憶する。
【0035】
通信インタフェース43は、第2の通信インタフェースであり、情報管理サーバ2と通信し情報を送受信する。例えば、通信インタフェース43は、リーダ44により読み取られる出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を情報管理サーバ2へ送信する。或いは、通信インタフェース43は、リーダ44により読み取られる出国者識別情報、持ち出し品識別情報、及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を情報管理サーバ2へ送信する。
【0036】
リーダ44は、カメラ及びワイヤレス通信部であり、旅券から旅券情報(出国者識別情報を含む)を読み取り、また、免税店で購入され国外へ持ち出そうとする持ち出し品又はそのパッケージ等の持ち出し品特徴情報を読み取る。持ち出し品特徴情報は、持ち出し品又はそのパッケージ等の画像情報である。さらに、リーダ44は、持ち出し品又はそのパッケージ等からバーコード、二次元コード、又は文字と数字の組み合わせ等の識別情報(持ち出し品識別情報)を読み取ってもよい。つまり、リーダ34は、旅券から出国者識別情報を読み取り、持ち出し品又はそのパッケージ等から持ち出し品識別情報を読み取る。
【0037】
情報入出力部45は、タッチパネル及びディスプレイ等であり、各種情報の入力を受け付け、また、各種情報を表示する。
【0038】
税金処理端末5は、プロセッサ51、記憶部52、通信インタフェース53、情報出力部54、及び入出金処理部55を備える。
【0039】
プロセッサ51は、CPU、MPU、又はDSP等であり、各種処理に必要な演算等を行う。プロセッサ51は、記憶部52に記憶されるプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。
【0040】
記憶部52は、プロセッサ51を動作させるためのプログラムを記憶する。また、記憶部52は、情報管理サーバ2から送信される手続情報を記憶する。
【0041】
通信インタフェース53は、情報管理サーバ2と通信し情報を送受信する。例えば、通信インタフェース53は、情報管理サーバ2から送信される、税金の返金又は徴収を示す手続情報を受信する。
【0042】
情報出力部54は、手続情報を出力する。例えば、情報出力部54は、手続情報を表示又は印刷する。
【0043】
入出金処理部55は、手続情報に基づき税金の返金処理又は徴収処理を実行する。税金の返金処理又は徴収処理は、現金決済であってもよいし、現金以外の決済であってもよい。
【0044】
図2は、実施形態に係る販売品登録情報、購入情報、及び持ち出し情報の一例である。
情報処理サーバ2の記憶部22は、販売品登録情報を登録するデータベースを記憶し、さらに、免税品購入手続端末3から送信される購入情報を登録するデータベース、及び免税品持ち出し手続端末4から送信される持ち出し情報を登録するデータベースを記憶する。
【0045】
販売品登録情報は、販売品識別情報、販売品名、及び販売品特徴情報を含む。購入情報は、購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含むケースと、購入者識別情報、購入品識別情報、購入品特徴情報、及び会計情報を含むケースがある。持ち出し情報は、出国者識別情報、及び持ち出し品特徴情報を含むケースと、出国者識別情報、持ち出し品識別情報、及び持ち出し品特徴情報を含むケースがある。
【0046】
プロセッサ21の情報処理部212は、データベースに登録される購入情報と、持ち出し情報と、販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出する。
【0047】
例えば、プロセッサ21の情報処理部212は、販売品登録情報aに含まれる販売品識別情報a1と購入情報bに含まれる購入品識別情報b1の一致に基づき販売品登録情報aと購入情報bを関連付ける。また、情報処理部212は、購入情報bに含まれる購入者識別情報b2と持ち出し情報cに含まれる出国者識別情報c2の一致に基づき購入情報bと持ち出し情報cを関連付ける。また、情報処理部212は、販売品登録情報aに含まれる販売品特徴情報a3と持ち出し情報cに含まれる持ち出し品特徴情報c3の照合結果が所定条件を満足する場合に、販売品登録情報aと持ち出し情報cを関連付ける。
【0048】
出国手続きにおいて、持ち出し品又はそのパッケージから持ち出し品識別情報が読み取られるケースでは、さらに、情報処理部212は、販売品登録情報aに含まれる販売品識別情報a1と持ち出し情報cに含まれる持ち出し品識別情報c1の一致に基づき販売品登録情報aと持ち出し情報cを関連付ける。
【0049】
情報処理部212は、販売品登録情報aと、購入情報bと、持ち出し情報cの関連付けに基づき、所定人物(購入品識別情報b1=出国者識別情報c2)による所定物品(販売品識別情報a1=購入品識別情報b1)の購入及び持ち出しを検出する。
【0050】
また、情報処理部212は、購入情報に基づき販売登録情報を更新してもよいし、持ち出し情報に基づき販売登録情報を更新してもよい。
【0051】
例えば、購入情報が、購入品識別情報及び購入品特徴情報を含み、この購入品識別情報が、販売登録情報に含まれる販売品識別情報と一致しない場合、情報処理部212は、販売登録情報に購入情報を追加してもよい。このように、全国の免税品店で取り扱われる免税品の情報に基づき、販売登録情報を更新し、販売登録情報の充実を図ることができる。
【0052】
また、販売品登録情報に含まれる販売品特徴情報と持ち出し情報に含まれる持ち出し品特徴情報の照合結果が所定条件を満足する場合、情報処理部212は、販売登録情報に持ち出し品特徴情報を追加してもよい。このように、全国の空港又は港のカウンターで読み取られる持ち出し品特徴情報に基づき、販売登録情報を更新し、販売登録情報の充実を図ることができる。
【0053】
[動作]
図3は、実施形態に係る購入手続きに対応する情報処理の一例を示す図である。
外国人観光客等の非居住者は、全国の免税店にて物品を購入する際、免税のための購入手続きを行う。免税品購入手続端末3のリーダ34は、提示される旅券から旅券情報(購入者識別情報)を読み取り、また、提示される購入品又はそのパッケージから購入品識別情報を読み取る。プロセッサ31は、記憶部32に記憶される商品データベースに基づき、現金又はクレジットカード等による購入品の会計処理を実行し、会計処理に対応する会計情報を出力する。
【0054】
免税品購入手続端末3の通信インタフェース33は、購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含む購入情報を情報管理サーバ2へ送信する。
【0055】
情報管理サーバ2の通信インタフェース23は、購入者識別情報、購入品識別情報、及び会計情報を含む購入情報を受信し、プロセッサ21の取得部211は、購入情報を取得する(ST11)。
【0056】
プロセッサ21の情報処理部212は、取得した購入情報に含まれる購入品識別情報、及びデータベースに登録される販売品登録情報に含まれる販売品識別情報を照合する(ST12)。情報処理部212は、購入品識別情報と販売品識別情報が一致する場合は(ST13、YES)、データベースに購入情報を登録する(ST15)。情報処理部212は、購入品識別情報と販売品識別情報が一致せず(ST13、NO)、購入情報が購入品特徴情報を含まない場合は(ST14、NO)、購入品特徴情報を要求する(ST16)。通信インタフェース23は、購入品特徴情報の要求を免税品購入手続端末3へ送信する。
【0057】
免税品購入手続端末3の通信インタフェース33は、購入品特徴情報の要求を受信し、情報出力部35は、購入品特徴情報の要求を表示する。担当者は、要求に従い、免税品購入手続端末3に購入品特徴情報を読み取らせる。つまり、リーダ34は、購入される購入品又はそのパッケージ等の購入品特徴情報を読み取り、通信インタフェース33は、購入者識別情報、購入品識別情報、購入品特徴情報、及び会計情報を含む購入情報を情報管理サーバ2へ送信する。
【0058】
通信インタフェース23は、購入者識別情報、購入品識別情報、購入品特徴情報、及び会計情報を含む購入情報を受信し、プロセッサ21の取得部211は、購入情報を取得する(ST11)。
【0059】
情報処理部212は、取得した購入情報に含まれる購入品識別情報、及びデータベースに登録される販売品登録情報に含まれる販売品識別情報を照合する(ST12)。情報処理部212は、購入品識別情報と販売品識別情報が一致せず(ST13、NO)、購入情報が購入品特徴情報を含む場合は(ST14、YES)、データベースに購入情報を登録する(ST15)。さらに、情報処理部212は、購入情報に含まれる購入品識別情報及び購入品特徴情報を販売品識別情報及び販売品特徴情報として、販売品登録情報に登録する。この登録により、販売品登録情報に新たな情報を追加することができる。
【0060】
図4は、実施形態に係る持ち出し手続きに対応する情報処理の一例を示す図である。
免税店で物品を購入した外国人観光客等の非居住者は、全国の空港又は港から出国する際、国外への購入品の持ち出し手続を行う。免税品持ち出し手続端末4のリーダ44は、提示される旅券から旅券情報(出国者識別情報)を読み取り、また、提示される持ち出し品又はそのパッケージから持ち出し品特徴情報を読み取る。
【0061】
免税品持ち出し手続端末4の通信インタフェース43は、出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を情報管理サーバ2へ送信する。
【0062】
情報管理サーバ2の通信インタフェース23は、出国者識別情報及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を受信し、プロセッサ21の取得部211は、持ち出し情報を取得する(ST21)。
【0063】
プロセッサ21の情報処理部212は、データベースに登録される購入者情報に含まれる購入者識別情報、及び取得した持ち出し情報に含まれる出国者識別情報を照合し、また、販売登録情報に含まれる販売品特徴情報、及び取得した持ち出し情報に含まれる持ち出し品特徴情報を照合する(ST22)。
【0064】
情報処理部212は、データベースに登録される購入情報と、取得される持ち出し情報と、データベースに登録される販売品登録情報とに基づき、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出する。即ち、情報処理部212は、購入者識別情報と出国者識別情報が一致する場合(ST23、YES)、一致する購入者識別情報と出国者識別情報に基づき所定人物を検出する。さらに、情報処理部212は、持ち出し品特徴情報と販売品特徴情報の照合結果が所定条件を満足する場合(ST24、YES)、この販売品特徴情報に対応する販売品識別情報に基づき所定物品を検出し、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出する(ST25)。
【0065】
なお、持ち出し手続において、持ち出し品又はそのパッケージから持ち出し品識別情報を読み取るようにしてもよい。この場合、免税品持ち出し手続端末4のリーダ44は、さらに、提示される持ち出し品又はそのパッケージから持ち出し品識別情報を読み取り、通信インタフェース43は、出国者識別情報、持ち出し品識別情報、及び持ち出し品特徴情報を含む持ち出し情報を情報管理サーバ2へ送信する。
【0066】
情報処理部212は、購入者識別情報と出国者識別情報が一致する場合、一致する購入者識別情報と出国者識別情報に基づき所定人物を検出する。さらに、情報処理部212は、持ち出し品識別情報と購入品識別情報が一致し、持ち出し品特徴情報と販売品特徴情報の照合結果が所定条件を満足する場合、一致する持ち出し品識別情報と購入品識別情報に基づき所定物品を検出する。これにより、情報処理部212は、所定人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出する。
【0067】
ここで、所定条件について補足する。販売品特徴情報は、販売品の上面画像、正面画像、背面画像、側面画像、及び底面画像、並びにパッケージの正面画像、背面画像、及び側面画像を含む。一方の持ち出し品特徴情報は、持ち出し品又はそのパッケージから読み取られる1以上の画像を含む。情報処理部212は、販売品特徴情報に含まれる画像と、持ち出し品特徴情報に含まれる画像の類似度を計算し、類似度が所定値以上であれば、所定条件を満たすと判定し、類似度が所定値未満であれば、所定条件を満たさないと判定する。
【0068】
続いて、所定物品の税金に関する手続情報の生成について説明する。
【0069】
情報処理部212は、購入情報に含まれる納税履歴に基づき、所定物品の税金に関する手続情報を生成する。即ち、情報処理部212は、納税履歴に基づき、税金の返金又は徴収を示す手続情報を生成する。
【0070】
例えば、情報処理部212は、納税履歴が税金支払い済みを示す場合には、税金の返金が有ることを示す手続情報を生成する。また、情報処理部212は、納税履歴が税金未払いを示す場合には、税金の返金が無いことを示す手続情報を生成する。また、情報処理部212は、所定人物による所定物品の購入が検出され、所定人物による所定物品の持ち出しが検出されない場合には、税金の徴収が有ることを示す手続情報を生成する。
【0071】
本実施形態では、担当者が、持ち出し品が未使用か使用済みかを目視判断し、リーダ44による持ち出し品特徴情報又は持ち出し品識別情報の読み取りに対応して、持ち出し品の使用状況を示す入力情報を免税品持ち出し手続端末4へ入力するケースについて説明する。この場合、情報入出力部45は、入力情報を受け付け、通信インタフェース43は、入力情報を情報管理サーバ2へ送信する。情報管理サーバ2は、入力情報を受信し、納税履歴及び使用状況(入力情報)に基づき、所定物品の税金に関する手続情報を生成する。
【0072】
例えば、情報処理部212は、納税履歴が税金支払い済みを示し(ST26、YES)、入力情報が未使用を示す場合には(ST27、YES)、税金の返金が有ることを示す手続情報を生成する(ST31)。また、情報処理部212は、納税履歴が税金支払い済みを示し(ST26、YES)、入力情報が使用済みを示す場合には(ST27、NO)、税金の返金が無いことを示す手続情報を生成する(ST32)。
【0073】
また、情報処理部212は、納税履歴が税金未払いを示し(ST26、NO)、入力情報が未使用を示す場合には(ST28、YES)、税金の返金が無いことを示す手続情報を生成する(ST33)。また、情報処理部212は、納税履歴が税金未払いを示し(ST26、NO)、入力情報が使用済みを示す場合には(ST28、NO)、税金の徴収が有ることを示す手続情報を生成する(ST34)。
【0074】
情報管理サーバ2の通信インタフェース23は、手続情報を税金処理端末5へ送信する。税金処理端末5の通信インタフェース53は、手続情報を受信し、情報出力部54は、手続情報を出力する。
【0075】
例えば、手続情報は、税金の返金又は徴収を示す情報に加えて、持ち出し品特徴情報を含む。さらに、手続情報は、持ち出し品特徴情報に対応する販売品識別情報等を含んでもよい。入出金処理部55は、手続情報に含まれる税金の返金又は徴収を示す情報に基づき、税金返金処理又は税金徴収処理を実行する。
【0076】
上記説明した実施形態によれば、出国時における購入品(免税品)の現物確認を支援する情報管理サーバ、情報管理システム、情報管理方法、及び情報管理プログラムを提供することができる。
【0077】
例えば、購入手続きにおいて、免税品購入手続端末3が、購入者情報及び購入品識別情報を読み取り、また、国外への持ち出し手続において、免税品持ち出し手続端末4が、出国者情報及び持ち出し品特徴情報を読み取ことにより、情報管理サーバ2は、購入情報と、持ち出し情報と、販売品登録情報とに基づき、同一人物による所定物品の購入及び持ち出しを検出することができる。また、情報管理サーバ2は、購入情報に含まれる納税履歴に基づき、所定物品の税金に関する手続情報を生成し、手続情報を出力することができる。
【0078】
税金処理端末5は、情報管理サーバ2により生成された手続情報に基づき税金返金処理又は税金徴収処理を実行することができる。担当者による持ち出し品の現物確認を情報管理サーバ2が担うことにより、担当者の負担軽減を図ることができ、また、違法である免税品の未輸出を防止することができる。
【0079】
さらに、免税品持ち出し手続端末4は、持ち出し品の使用状況を示す入力情報を受け付け、情報管理サーバ2は、納税履歴及び使用状況に基づき手続情報を生成し、手続情報を出力する。税金処理端末5は、情報管理サーバ2により生成された手続情報に基づき税金返金処理又は税金徴収処理を実行することができる。これにより、国内使用された免税品について、国外への持ち出しを防止するとともに、適切に税金を徴収することができる。
【0080】
本実施形態に係るプログラムは、情報管理サーバ2等の電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記憶媒体に記憶された状態で譲渡されてもよい。記憶媒体は、非一時的な有形の媒体である。記憶媒体は、コンピュータ可読媒体である。記憶媒体は、光ディスク、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。電子機器は、ネットワークを介して譲渡(提供)されるプログラムをダウンロードしてメモリにインストールする、又は記憶媒体からプログラムを読み取りメモリにインストールする。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
1…情報管理システム
2…情報管理サーバ
3…免税品購入手続端末
4…免税品持ち出し手続端末
5…税金処理端末
21…プロセッサ
22…記憶部
23…通信インタフェース
31…プロセッサ
32…記憶部
33…通信インタフェース
34…リーダ
35…情報出力部
41…プロセッサ
42…記憶部
43…通信インタフェース
44…リーダ
45…情報入出力部
51…プロセッサ
52…記憶部
53…通信インタフェース
54…情報出力部
55…入出金処理部
211…取得部
212…情報処理部
213…出力部