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2024-8081冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008081
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法
(51)【国際特許分類】
   F23K 3/16 20060101AFI20240112BHJP
   F23K 3/14 20060101ALI20240112BHJP
   F23B 40/00 20060101ALI20240112BHJP
【FI】
F23K3/16 302Z
F23K3/14 Z
F23B40/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109633
(22)【出願日】2022-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】山内 康弘
(72)【発明者】
【氏名】篠田 克彦
(72)【発明者】
【氏名】西村 幸治
(72)【発明者】
【氏名】稲田 皓介
(72)【発明者】
【氏名】藤井 篤
【テーマコード(参考)】
3K046
【Fターム(参考)】
3K046AA17
3K046AB03
3K046AC06
3K046EA00
3K046EA05
3K046FA00
(57)【要約】
【課題】スクリューフィーダの先端を冷却媒体で効率的に冷却することができる冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法を提供する。
【解決手段】ガス化炉の炉内にバイオマス燃料を供給するスクリューフィーダの冷却構造20であって、内部に空間を画定するとともに閉塞された先端部21cが炉内側に位置する外側ジャケット21と、外側ジャケット21の空間に設けられ、内部に冷却媒体Wの往路23を画定するとともに外側ジャケット21との間で冷却媒体Wの復路24を画定し、往路23を流通する冷却媒体Wが噴出される噴出口22aが外側ジャケット21の閉塞された先端部21cと対向する位置に形成された内側ジャケット22と、を備えている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス化炉の炉内にバイオマス燃料を供給するスクリューフィーダの冷却構造であって、
内部に空間を画定するとともに閉塞された先端部が前記炉内側に位置する外側ジャケットと、
該外側ジャケットの前記空間に設けられ、内部に冷却媒体の往路を画定するとともに前記外側ジャケットとの間で冷却媒体の復路を画定し、前記往路を流通する冷却媒体が噴出される噴出口が前記外側ジャケットの閉塞された前記先端部と対向する位置に形成された内側ジャケットと、
を備えている冷却構造。
【請求項2】
前記往路に供給される冷却媒体の流量調節をする流量調節部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記往路における冷却媒体の流速が1m/s以上4m/s以下となるように前記流量調節部を制御して冷却媒体の流量調節をする請求項1に記載の冷却構造。
【請求項3】
前記往路に供給される冷却媒体の温度調節をする温度調節部と、
前記外側ジャケットの温度を測定する温度センサと、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記温度センサから取得した情報に基づいて前記温度調節部を制御して冷却媒体の温度調節をする請求項1に記載の冷却構造。
【請求項4】
前記制御部は、前記外側ジャケットの温度が80℃以上100℃以下の温度に保たれるように前記温度調節部を制御して冷却媒体の温度調節をする請求項3に記載の冷却構造。
【請求項5】
前記外側ジャケットは、軸線の方向に沿って延びた外管及び内管を有する二重管構造とされ、
前記内側ジャケットが設けられた前記空間は、前記外管と前記内管との間で画定されている請求項1に記載の冷却構造。
【請求項6】
前記外側ジャケットは、前記軸線の方向に沿って分割された、前記先端部を含む先端側部及び該先端側部以外の本体部を有している請求項5に記載の冷却構造。
【請求項7】
前記先端側部と前記本体部とは溶接部で接合され、
前記溶接部は、前記先端部から前記内管の内径の30%以上の距離を置いて形成されている請求項6に記載の冷却構造。
【請求項8】
請求項1に記載の冷却構造と、
スクリューと、
を備え、
前記冷却構造の前記外側ジャケットは、前記スクリューを収容するケーシングとされているスクリューフィーダ。
【請求項9】
請求項1に記載の冷却構造を用いた冷却方法であって、
前記噴出口から冷却媒体を噴出して前記外側ジャケットの閉塞された前記先端部に冷却媒体を衝突させる冷却方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、バイオマス燃料を使用するガス化炉において、燃料を炉内に供給する場合、スクリューフィーダを用いることがある(特許文献1参照)。
【0003】
スクリューフィーダはガス化炉に接続され、また、その先端は高温の炉内に臨んでいるので、炉内からの熱伝導や輻射によってスクリューフィーダが加熱されて高温になることがある。そのため、冷却構造を備えることで、スクリューフィーダの全体を冷却することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-190888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スクリューフィーダの先端側の部分は、他の部分(例えば、スクリューフィーダの基端側の部分)と比べて高温になりやすい。例えば、炉内の温度が1000℃程度になる場合、スクリューフィーダの先端側の部分は数百℃にもなり、温度勾配に起因した熱応力が生じて、状況によってはスクリューフィーダの破損に至る可能性がある。
【0006】
また、炉内を流通するガス化ガスには水蒸気が含まれているが、スクリューフィーダを過度に冷却した場合、炉内からスクリューフィーダに流れ込んだ水蒸気が凝縮する可能性がある。この場合、凝縮した水分によってバイオマス燃料が湿ってしまい流動性が低下して、スクリューフィーダが詰まるおそれがある。
一方、スクリューフィーダの冷却が不十分な場合、スクリューフィーダがバイオマス燃料(例えば木質系のもの)に含まれているリグニンの軟化温度以上となり、リグニンが軟化する可能性がある。この場合、軟化したリグニンによってバイオマス燃料がスクリューフィーダに付着することでバイオマス燃料の流動性が低下して、スクリューフィーダが詰まるおそれがある。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、第1に、スクリューフィーダの先端を冷却媒体で冷却することができる冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法を提供することを目的とする。
第2に、スクリューフィーダを適切な温度に保つことができる冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法は、以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係る冷却構造は、ガス化炉の炉内にバイオマス燃料を供給するスクリューフィーダの冷却構造であって、内部に空間を画定するとともに閉塞された先端部が前記炉内側に位置する外側ジャケットと、該外側ジャケットの前記空間に設けられ、内部に冷却媒体の往路を画定するとともに前記外側ジャケットとの間で冷却媒体の復路を画定し、前記往路を流通する冷却媒体が噴出される噴出口が前記外側ジャケットの閉塞された前記先端部と対向する位置に形成された内側ジャケットと、を備えている。
【0009】
また、本開示の一態様に係るスクリューフィーダは、上記の冷却構造と、スクリューと、を備え、前記冷却構造の前記外側ジャケットは、前記スクリューを収容するケーシングとされている。
【0010】
また、本開示の一態様に係る冷却方法は、上記の冷却構造を用いた冷却方法であって、前記噴出口から冷却媒体を噴出して前記外側ジャケットの閉塞された前記先端部に冷却媒体を衝突させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、第1に、スクリューフィーダの先端を冷却媒体で効率的に冷却することができる。第2に、スクリューフィーダを適切な温度に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の一実施形態に係るスクリューフィーダ及びスクリューフィーダが接続されたガス化炉の概略構成図である。
図2】本開示の一実施形態に係るスクリューの縦断面図である。
図3】本開示の一実施形態に係る冷却構造の縦断面図である。
図4図3に示す切断線Vにおける縦断面図である。
図5】往路を流通する冷却媒体の流速と圧力損失との関係を示したグラフ図である。
図6】外側ジャケットの分割構造を示した縦断面図である。
図7】外側ジャケットの内径に対する先端からの位置の割合と熱応力との関係を示したグラフ図である。
図8】変形例1に係る冷却構造の縦断面図である。
図9図8に示す切断線IXにおける縦断面図である。
図10】変形例1に係る冷却構造の縦断面図である。
図11図10に示す切断線XIにおける縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の一実施形態に係る冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法について、図面を参照して説明する。
【0014】
[スクリューフィーダの概要について]
図1に示すように、スクリューフィーダ1は、ガス化炉50の内部に燃料を供給する装置である。
【0015】
ガス化炉50は、例えば、500℃~1250℃程度の高温環境下の炉内において、燃料から合成ガスGを生成する設備である。生成された合成ガスGは、例えば、ガス精製設備(図示せず)で精製された後、液化設備(図示せず)に供給されてバイオジェット燃料として合成される。
燃料としては、バイオマス燃料のうちリグニン等のタール成分を含むもの(例えば、木質系バイオマス燃料や草木系バイオマス燃料)が使用される。
【0016】
図1及び図2に示すように、スクリューフィーダ1は、スクリュー11及びスクリュー11を収容するケーシングとしての冷却構造20を備えている。
【0017】
スクリュー11は、燃料供給管32から供給された燃料をケーシングの内部で移動させる部分である。
スクリュー11は、回転軸11a及びその回転軸11aを巻回するように取り付けられた羽根11bを有しており、回転軸線Xの方向に沿って延在している。
【0018】
回転軸11aは、軸受12に軸支され、ケーシングの外部に設けられたモータ31によって回転軸線Xの周りに回転するように構成されている。
回転軸11aが回転することで羽根11bも回転して、これによって、燃料供給管32から供給された燃料がケーシングの内部を移動してガス化炉50の炉内に供給される。
【0019】
冷却構造20は、前述の通り、スクリュー11を収容するケーシングとして機能する部分である。
また、冷却構造20の内部には、冷却媒体Wが流通する流路(往路23及び復路24)が画定されており、温度調節された冷却媒体Wがその流路を流通することによってスクリューフィーダ1の温度を適切に保つように構成されている。冷却媒体Wとしては、水/温水が例示される。
【0020】
図1に示すように、冷却構造20には、冷却媒体Wが流通する供給ラインL1及び排出ラインL2が接続されている。
冷却構造20は、供給ラインL1及び排出ラインL2とともに1つの循環経路を構成している。
【0021】
循環経路は、循環ポンプ34(流量調節部)を起点に、温度調節部35が設けられた供給ラインL1、冷却構造20及び排出ラインL2を経由して循環ポンプ34に戻るように構成された、閉じられた経路である。
【0022】
温度調節部35は、供給ラインL1を流通して冷却構造20に供給される冷却媒体Wの温度を調節(加熱/冷却)する装置である。
温度調節部35は、例えば、熱交換器35a及び加熱冷却器35bを有しており、熱交換器35aにて加熱冷却器35bで発生した熱/冷熱と冷却媒体Wとの間の熱交換が行われるように構成されている。
なお、温度調節部35は、冷却媒体Wの温度を調節することができる構成であればよく、上記の構成に限定されるものではない。
【0023】
スクリューフィーダ1は、図2に示すように、先端側の部分がガス化炉50の炉壁に挿通されている。具体的には、先端側の部分が、耐火材51及び耐火材51の外面に取り付けられたガス化炉外壁52を有する炉壁に挿通されている。
炉壁に挿通されたスクリューフィーダ1は、取付け座53及び保温材54を介して、炉壁に取り付けられている。
【0024】
炉壁に取り付けられたスクリューフィーダ1の先端は、炉内に面している。
ここで、スクリューフィーダ1の先端は、ケーシングとしての冷却構造20の先端部、具体的には後述する外側ジャケット21の閉塞部21cである。
【0025】
[冷却構造について]
図3及び図4に示すように、スクリューフィーダ1の冷却構造20は、外側ジャケット21及び内側ジャケット22を備えている。
なお、図3及び図4では、簡便な説明のために、スクリュー11、取付け座53、保温材54及び炉壁(耐火材51及びガス化炉外壁52)の図示を省略している。
【0026】
外側ジャケット21は、回転軸線Xを中心軸線とする筒状の外管21a及び内管21b並びに外管21aの先端と内管21bの先端とを接続する閉塞部21cを有した、先端が閉塞された有底の二重管とされている。
外側ジャケット21は、例えばステンレス鋼、炭素鋼等の金属製とされている。
【0027】
外側ジャケット21の内周面(言い換えれば、内管21bの内周面)によって画定された空間には、スクリュー11が収容されている(図2参照)。
外側ジャケット21の外周面(言い換えれば、外管21aの外周面)には、保温材54が設けられている(図2参照)。
【0028】
外管21aの内周面、内管21bの外周面及び閉塞部21cの内面によって画定された空間には、内側ジャケット22が設けられている。
【0029】
内側ジャケット22は、例えば、回転軸線X(中心軸線)と平行な方向に沿って延在した管とされている。管状の内側ジャケット22の先端には、噴出口22aが形成されている。
噴出口22aは、外側ジャケット21の閉塞部21cから所定距離(例えば、噴出口22aの穴径以上)だけ離間した位置で閉塞部21cの内面と対向している。
内側ジャケット22は、例えばステンレス鋼、炭素鋼等の金属製とされている。
【0030】
図4に示すように、内側ジャケット22は、回転軸線X(中心軸線)の周りに等角度間隔で複数設けられている。図4の場合、12本の管状の内側ジャケット22が設けられている。
なお、内側ジャケット22は、内部に冷却媒体Wが流通する往路23を画定するとともに、外側ジャケット21との間で冷却媒体Wが流通する復路24を画定することができる構成であれば上記の構成に限定されない。
【0031】
図3及び図4に示すように、管状の内側ジャケット22の内側(内部)は、冷却媒体Wが先端側(ガス化炉50側)に向かって流通する往路23とされている。
また、外側ジャケット21と内側ジャケット22とによって画定された空間、詳細には、外管21aの内周面、内管21bの外周面、閉塞部21cの内面及び内側ジャケット22の外周面によって画定された空間は、冷却媒体Wが基端側(モータ31側)に向かって流通する復路24とされている。
このとき、往路23は、内側ジャケット22の先端に形成された噴出口22aを介して復路24と連通している。
【0032】
往路23の上流部分(図示せず)には、冷却媒体Wの供給ラインL1が接続されている。これによって、供給ラインL1から往路23に冷却媒体Wが供給されるようになっている。
また、復路24の下流部分(図示せず)には、冷却媒体Wの排出ラインL2が接続されている。これによって、復路24から排出ラインL2に冷却媒体Wが排出されるようになっている。
【0033】
[冷却媒体の流れについて]
冷却媒体Wは、次のように流れる。
図1及び図3に示すように、循環ポンプ34によって圧力が高められた冷却媒体Wは、供給ラインL1を通って冷却構造20の往路23に流入する。
このとき、冷却媒体Wの温度は、温度調節部35によって適切な温度に調節されている。具体的な温度の管理方法については後述する。
【0034】
供給ラインL1から往路23に流入した冷却媒体Wは、先端側(図3において右側)に向かって流れて、内側ジャケット22の先端に形成された噴出口22aから噴出する。
【0035】
噴出口22aから噴出した冷却媒体Wは、外側ジャケット21の閉塞部21cの内面に衝突する。
このとき、冷却構造20の先端に位置する閉塞部21cは、合成ガスGが流通する炉内に面しており、ケーシング(冷却構造20)の中で最も温度が高い部分となる。
このような閉塞部21cに冷却媒体Wの噴流を衝突させることで、閉塞部21c及びその近傍を冷却することができる(衝突噴流冷却)。
なお、噴流の衝突は必須ではなく、閉塞部21c及びその近傍が冷却媒体Wによって冷却されていればよい。ただし、衝突噴流冷却とすることで、閉塞部21c及びその近傍の冷却を効率的に行うことができる。
【0036】
閉塞部21cに衝突した冷却媒体Wは、閉塞部21cの内面に沿って折り返すように方向を変えて復路24に流入する。
【0037】
復路24に流入した冷却媒体Wは、基端側(図3において左側)に向かって流れて、復路24から排出ラインL2に排出されて、循環ポンプ34に戻る。
このとき、冷却媒体Wが復路24を流通する過程で、外側ジャケット21の主要部分は、冷却媒体Wによって所定の温度に保たれる。具体的な温度の管理方法については後述する。
【0038】
ここで、「外側ジャケット21の主要部分」とは、例えば、炉内に面する閉塞部21cを含む外側ジャケット21の先端側の部分を除いた外側ジャケット21の基端側の部分である。ただし、「外側ジャケット21の主要部分」には、外側ジャケット21の外周面は含まれない。
具体例としては、外側ジャケット21の主要部分は、外側ジャケット21の内径dとしたとき、外側ジャケット21の先端から0.05d以上~0.1d以上離れた外側ジャケット21の部分である。言い換えれば、外側ジャケット21の先端から0.05d以内~0.1d以内の部分は、外側ジャケット21の先端側の部分となる。
【0039】
なお、温度管理の対象となる外側ジャケット21の主要部分の長さ寸法は、温度管理の対象とならない外側ジャケット21の先端側の部分の長さ寸法よりも十分に大きい(例えば4倍以上)。
ここで、「長さ寸法」とは、回転軸線X(中心軸線)に沿った寸法である。
【0040】
[温度の管理について]
冷却構造20の往路23に流入する冷却媒体Wの温度は、温度調節部35によって調節されている。
具体的には、冷却媒体Wの温度は、冷却媒体Wによって保たれる外側ジャケット21の主要部分のメタル温度が80℃以上100℃以下となるような温度に調節されている。
【0041】
図1に示すように、冷却構造20には、所望の箇所の温度を取得可能できるように温度センサ33が設けられている。図1では便宜的に1つの温度センサ33を示しているが、温度センサ33の数は複数であってもよい。
温度センサ33は、制御部36と通信可能に構成されている。通信の手段は、有線・無線を問わない。
【0042】
制御部36は、温度センサ33からの情報に基づいて外側ジャケット21の主要部分のメタル温度を算出する。そして、制御部36は、温度調節部35によって冷却媒体Wを加熱/冷却することで、外側ジャケット21の主要部分のメタル温度が80℃以上100℃以下となるように冷却媒体Wの温度を管理している。
【0043】
メタル温度を80℃以上とする理由は、次の通りである。
ガス化炉50の炉内の合成ガスG中の水蒸気濃度は、40vol%~80vol%である。また、炉内の圧力は、大気圧程度である。これらより、水蒸気の分圧に対する凝縮温度は、77℃~94℃程度となる。
そのため、これらの平均温度を考慮して、水蒸気を含んでいる合成ガスGに触れる外側ジャケット21の主要部分のメタル温度を80℃以上に保つことが好ましい。
【0044】
メタル温度を100℃以下とする理由は、次の通りである。
バイオマス燃料に含まれているリグニンは、約130℃で軟化することがあり、水分がある場合、軟化温度が更に低下する。例えば、木質系のバイオマス燃料に含まれる水分は、約10wt%である。これらより、リグニンの軟化温度は、少なくとも100℃を超えると予想される。
そのため、バイオマス燃料に触れる外側ジャケット21の主要部分のメタル温度を100℃以下に保つことが好ましい。
【0045】
なお、外側ジャケット21の先端側の部分(主要部分ではない部分)のメタル温度が100℃を超えることでリグニンが軟化してバイオマス燃料が付着したとしても、付着の範囲は炉内に近い外側ジャケット21の先端側の部分に限定されるため、付着したバイオマス燃料はスクリュー11で炉内へ容易に押し出される。
そのため、メタル温度を100℃以下に保つべき部分は、外側ジャケット21の主要部分だけでもよい。なお、当然ながら、先端側の部分のメタル温度を100℃以下に保っても差し支えない。
【0046】
[流量の管理について]
内側ジャケット22の内側(内部)、すなわち、往路23を流通する冷却媒体Wの流速は、例えば、循環ポンプ34の回転数を変化させることによって調節されている。なお、循環ポンプ34の下流に設けた制御弁によって調節してもよい。
具体的には、流速が1m/s以上4m/s以下となるように調節されている。
【0047】
冷却構造20には、往路23を流通する冷却媒体Wの流速を測定するためのセンサ(図示せず)が設けられている。センサは、例えば、直接的に流速を測定する流速計であってもよいし、冷却媒体Wの流量を測定する流量計であってもよい。センサが流量計の場合、既知とされた往路23の流路面積と測定した冷却媒体Wの流量を用いて間接的に流速を測定することができる。
センサは、制御部36と通信可能に構成されている。通信の手段は、有線・無線を問わない。
【0048】
制御部36は、センサからの情報に基づいて、往路23を流通する冷却媒体Wの流速を算出する。そして、制御部36は、循環ポンプ34によって冷却媒体Wの流速を管理している。
【0049】
流速を1m/s以上とする理由は、次の通りである。
例えば内側ジャケット22の内径が0.002m~0.005mの場合、流速を1m/sにすることで、各内側ジャケット22に対して均等に冷却媒体を流すことができる。仮に流速が1m/sよりも小さい場合、圧力損失が小さくなり過ぎることで各内側ジャケット22に対して均等に冷却媒体が流れなくなるおそれがある。そのため、適度な圧力損失が発生するように、冷却媒体Wの流速を1m/s以上にすることが好ましい。
【0050】
流速を4m/s以下とする理由は、次の通りである。
例えば内側ジャケット22の内径が0.002m~0.005mの場合、図5に示すように、流速4m/sを超える付近で圧力損失が急増するという知見を発明者は得た。そのため、冷却媒体Wの流速を4m/s以下にすることが好ましい。
【0051】
[外側ジャケットの溶接部について]
図3及び図6に示すように、外側ジャケット21を分割構造としてもよい。
具体的には、外側ジャケット21を先端側部21tと本体部21mとに分割して、それらを突合せ溶接で接合することで溶接部21wを形成してもよい。
これによって、内側ジャケット22と本体部21mとの位置を目視で確認しながら調整できるため、精度の高い冷却構造20を容易に製造することができる。
更に、本体部21mを外管21aと内管21bとに分割してもよい。これによって、外管21aと内管21bとの位置も調整できるため、精度の高い復路24を容易に形成することができる。
【0052】
先端側部21tは、炉内に面する閉塞部21cを含む外側ジャケット21の先端側の部分である。本体部21mは、先端側部21tを除いた外側ジャケット21の基端側の部分である。
先端側部21tの長さ寸法Lは、外側ジャケット21の先端から溶接部21wまでの距離であり、例えば外側ジャケット21の内径dの30%以上とされている。つまり、L≧0.3×dとされている。
【0053】
L≧0.3×dとした理由は、次の通りである。
繰り返し荷重が作用する場合の安全率αは、通常、5以上とされているので、外側ジャケット21の許容引張応力(引張強度)をσとすれば、溶接部21wに作用する熱応力をσ/5以下の範囲に収めることが好ましい。
【0054】
ここで、図7に示すように、外側ジャケット21の先端からの位置を外側ジャケット21の内径dで除した値(百分率で表示)を横軸にとり熱応力を縦軸にとった場合、横軸が30%の位置で熱応力がσ/5以下の範囲に収まるという知見を発明者は得た。
そのため、溶接部21wの位置を先端から0.3×d以上離間させるために、L≧0.3×dとすることが好ましい。
【0055】
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
外側ジャケット21の閉塞部21cに向けて内側ジャケット22の噴出口22aから冷却媒体Wを噴出させることができる。
これによって、炉内の温度の影響を受けやすい外側ジャケット21の先端を冷却媒体Wで集中的に冷却することができる。特に、冷却媒体Wの噴流を外側ジャケット21の閉塞部21cに衝突させることで、外側ジャケット21の先端をより効率的に冷却することができる。このように、外側ジャケット21の先端を冷却することで、先端側の部分に発生する温度差(温度勾配)を低減して、結果として、熱応力を低減することができる。
【0056】
また、噴出口22aを介して往路23から復路24に導かれた冷却媒体Wによって、外側ジャケット21を適切な温度に保つことができる。
これによって、例えば、合成ガスGに含まれている水蒸気の凝縮を抑制したりバイオマス燃料に含まれているリグニンの軟化を抑制したりすることができる。
【0057】
また、往路23における冷却媒体Wの流速が1m/s以上4m/s以下となるように循環ポンプ34を制御して冷却媒体Wの流量調節をした場合、往路23における圧力損失をできる限り低減しつつ、各噴出口22aから十分な量の冷却媒体Wを均等に噴出させることができる。
【0058】
また、温度センサ33から取得した情報に基づいて温度調節部35を制御して冷却媒体Wの温度調節をした場合、冷却媒体Wを温度調節することで外側ジャケット21の温度を任意の温度に保つことができる。
【0059】
また、外側ジャケット21の温度が80℃以上100℃以下の温度に保たれるように温度調節部35を制御して冷却媒体Wの温度調節をした場合、炉内から流れ込んだ合成ガスGに含まれている水蒸気の凝縮を抑制するとともにバイオマス燃料(例えば木質系のもの)に含まれているリグニンの軟化を抑制することができる。
水蒸気の凝縮を抑制することによって、バイオマス燃料が湿ってスクリューフィーダ1が詰まる可能性を低減することができる。また、リグニンの軟化を抑制することによって、リグニンにバイオマス燃料が付着してスクリューフィーダ1が詰まる可能性を低減することができる。
【0060】
また、内側ジャケット22が設けられた空間は、外管21aと内管21bとの間で画定されているので、二重管構造の内部に内側ジャケット22設けることができる。
【0061】
また、外側ジャケット21は、回転軸線Xの方向に沿って分割された、閉塞部21cを含む先端側部21t及び先端側部21t以外の本体部21mを有しているので、内側ジャケット22と本体部21mとの位置を目視で確認しながら調整できるため、精度の高い冷却構造20を容易に製造することができる。
【0062】
また、先端側部21tと本体部21mとが溶接部21wで接合され、溶接部21wが、先端から内管21bの内径の30%以上の距離を置いて形成されている場合、大きな温度差(温度勾配)が発生する先端側の領域(30%未満の距離に収まる領域)を避けて溶接部21wを形成することができる。
これによって、大きな熱応力が発生する領域を避けて溶接部21wを形成することができる。そのため、溶接部21wが熱応力によって損傷する可能性を低減できる。
【0063】
[変形例1]
図8及び図9に示すように、内側ジャケット22を、外側ジャケット21と同様に、先端が閉塞された二重管構造としてもよい。
このとき、外管22b及び内管22cを接続する閉塞部22dに噴出口22aを設けておくことで、往路23から外側ジャケット21の閉塞部21cに向けて冷却媒体Wを噴出することができる。
図9に示すように、噴出口22aは、中心軸線の周りに等角度間隔で複数設けられている。図9の場合、12個の噴出口22aが設けられている。
【0064】
[変形例2]
図10及び図11に示すように、内側ジャケット22を中空のフィンのような構造としてもよい。
【0065】
図11に示すように、内側ジャケット22は、中心軸線の周りに等角度間隔で形成されている。図11の場合、12個のフィン状の内側ジャケット22が設けられている。
【0066】
図10及び図11に示すように、フィン状の内側ジャケット22は、外側ジャケット21の外管21aから内管21bに向かって先細るように突出しており、内側(内部)には往路23が画定されている。
そして、フィン状の内側ジャケット22の先端には、噴出口22aが形成されている。
【0067】
以上の通り説明した本実施形態に係る冷却構造及びスクリューフィーダ並びに冷却方法は、例えば、以下のように把握される。
すなわち、本開示の第1態様に係る冷却構造は、ガス化炉(50)の炉内にバイオマス燃料を供給するスクリューフィーダ(1)の冷却構造(20)であって、内部に空間を画定するとともに閉塞された先端部(21c)が前記炉内側に位置する外側ジャケット(21)と、該外側ジャケット(21)の前記空間に設けられ、内部に冷却媒体(W)の往路(23)を画定するとともに前記外側ジャケット(21)との間で冷却媒体(W)の復路(24)を画定し、前記往路(23)を流通する冷却媒体(W)が噴出される噴出口(22a)が前記外側ジャケット(21)の閉塞された前記先端部(21c)と対向する位置に形成された内側ジャケット(22)と、を備えている。
【0068】
本態様に係る冷却構造(20)によれば、内部に空間を画定するとともに閉塞された先端部(21c)が炉内側に位置する外側ジャケット(21)と、外側ジャケット(21)の空間に設けられ、内部に冷却媒体(W)の往路(23)を画定するとともに外側ジャケット(21)との間で冷却媒体(W)の復路(24)を画定し、往路(23)を流通する冷却媒体(W)が噴出される噴出口(22a)が外側ジャケット(21)の閉塞された先端部(21c)と対向する位置に形成された内側ジャケット(22)と、を備えているので、外側ジャケット(21)の閉塞された先端部(21c)に向けて内側ジャケット(22)の噴出口(22a)から冷却媒体(W)を噴出させることができる。これによって、炉内の温度の影響を受けやすい外側ジャケット(21)の先端部(21c)を冷却媒体(W)で集中的に冷却することができる。特に、冷却媒体(W)の噴流を外側ジャケット(21)の先端部(21c)に衝突させることで、外側ジャケット(21)の先端部(21c)をより効率的に冷却することができる。このように、外側ジャケット(21)の先端部(21c)を冷却することで、先端側の部分に発生する温度差(温度勾配)を低減して、結果として、熱応力を低減することができる。
また、噴出口(22a)を介して往路(23)から復路(24)に導かれた冷却媒体(W)によって、外側ジャケット(21)を適切な温度に保つことができる。これによって、例えば、ガス化ガス(G)に含まれている水蒸気の凝縮を抑制したりバイオマス燃料に含まれているリグニンの軟化を抑制したりすることができる。
【0069】
本開示の第2態様に係る冷却構造は、第1態様において、前記往路(23)に供給される冷却媒体(W)の流量調節をする流量調節部(34)と、制御部(36)と、を備え、前記制御部(36)は、前記往路(23)における冷却媒体(W)の流速が1m/s以上4m/s以下となるように前記流量調節部(34)を制御して冷却媒体(W)の流量調節をする。
【0070】
本態様に係る冷却構造(20)によれば、往路(23)に供給される冷却媒体(W)の流量調節をする流量調節部(34)と、制御部(36)と、を備え、制御部(36)は、往路(23)における冷却媒体(W)の流速が1m/s以上4m/s以下となるように流量調節部を制御して冷却媒体(W)の流量調節をするので、往路(23)における圧力損失をできる限り低減しつつ、各噴出口(22a)から十分な量の冷却媒体(W)を均等に噴出させることができる。
【0071】
本開示の第3態様に係る冷却構造は、第1態様又は第2態様において、前記往路(23)に供給される冷却媒体(W)の温度調節をする温度調節部(35)と、前記外側ジャケット(21)の温度を測定する温度センサ(33)と、制御部(36)と、を備え、前記制御部(36)は、前記温度センサ(33)から取得した情報に基づいて前記温度調節部(35)を制御して冷却媒体(W)の温度調節をする。
【0072】
本態様に係る冷却構造(20)によれば、往路(23)に供給される冷却媒体(W)の温度調節をする温度調節部(35)と、外側ジャケット(21)の温度を測定する温度センサ(33)と、制御部(36)と、を備え、制御部(36)は、温度センサ(33)から取得した情報に基づいて温度調節部(35)を制御して冷却媒体(W)の温度調節をするので、冷却媒体(W)を温度調節することで外側ジャケット(21)の温度を任意の温度に保つことができる。
【0073】
本開示の第4態様に係る冷却構造は、第3態様において、前記制御部(36)は、前記外側ジャケット(21)の温度が80℃以上100℃以下の温度に保たれるように前記温度調節部(35)を制御して冷却媒体(W)の温度調節をする。
【0074】
本態様に係る冷却構造(20)によれば、制御部(36)は、外側ジャケット(21)の温度が80℃以上100℃以下の温度に保たれるように温度調節部(35)を制御して冷却媒体(W)の温度調節をするので、炉内から流れ込んだガス化ガス(G)に含まれている水蒸気の凝縮を抑制するとともにバイオマス燃料(例えば木質系のもの)に含まれているリグニンの軟化を抑制することができる。水蒸気の凝縮を抑制することによって、バイオマス燃料が湿ってスクリューフィーダ(1)が詰まる可能性を低減することができる。また、リグニンの軟化を抑制することによって、リグニンにバイオマス燃料が付着してスクリューフィーダ(1)が詰まる可能性を低減することができる。
【0075】
本開示の第5態様に係る冷却構造は、第1態様から第4態様のいずれかにおいて、前記外側ジャケット(21)は、軸線(X)の方向に沿って延びた外管(21a)及び内管(21b)を有する二重管構造とされ、前記内側ジャケット(22)が設けられた前記空間は、前記外管(21a)と前記内管(21b)との間で画定されている。
【0076】
本態様に係る冷却構造(20)によれば、外側ジャケット(21)は、軸線(X)の方向に沿って延びた外管(21a)及び内管(21b)を有する二重管構造とされ、外側ジャケット(21)が設けられた空間は、外管(21a)と内管(21b)との間で画定されているので、二重管構造の内部に内側ジャケット(22)設けることができる。
【0077】
本開示の第6態様に係る冷却構造は、第5態様において、前記外側ジャケット(21)は、前記軸線(X)の方向に沿って分割された、前記先端部(21c)を含む先端側部(21t)及び該先端側部(21t)以外の本体部(21m)を有している。
【0078】
本態様に係る冷却構造(20)によれば、外側ジャケット(21)は、軸線(X)の方向に沿って分割された、先端部(21c)を含む先端側部(21t)及び先端側部(21t)以外の本体部(21m)を有しているので、内側ジャケット(22)と本体部(21m)との位置を目視で確認しながら調整できるため、精度の高い冷却構造20を容易に製造することができる。
【0079】
本開示の第7態様に係る冷却構造は、第6態様において、前記先端側部(21t)と前記本体部(21m)とは溶接部(21w)で接合され、前記溶接部(21w)は、前記先端部(21c)から前記内管(21b)の内径の30%以上の距離を置いて形成されている。
【0080】
本態様に係る冷却構造(20)によれば、先端側部(21t)と本体部(21m)とは溶接部(21w)で接合され、溶接部(21w)は、先端部(21c)から内管(21b)の内径の30%以上の距離を置いて形成されているので、大きな温度差(温度勾配)が発生する先端部(21c)側の領域(30%未満の距離に収まる領域)を避けて溶接部(21w)を形成することができる。これによって、大きな熱応力が発生する領域を避けて溶接部(21w)を形成することができる。そのため、溶接部(21w)が熱応力によって損傷する可能性を低減できる。
【0081】
本開示の第8態様に係るスクリューフィーダ(1)は、第1態様から第7態様のいずれかに記載の冷却構造(20)と、スクリュー(11)と、を備え、前記冷却構造(20)の前記外側ジャケット(21)は、前記スクリュー(11)を収容するケーシングとされている。
【0082】
本開示の第9態様に係る冷却方法は、第1態様から第7態様のいずれかに記載の冷却構造(20)を用いた冷却方法であって、前記噴出口(22a)から冷却媒体(W)を噴出して前記外側ジャケット(21)の閉塞された前記先端部(21c)に冷却媒体(W)を衝突させる。
【符号の説明】
【0083】
1 スクリューフィーダ
11 スクリュー
11a 回転軸
11b 羽根
12 軸受
20 冷却構造(ケーシング)
21 外側ジャケット
21a 外管
21b 内管
21c 閉塞部(先端部)
21m 本体部
21t 先端側部
21w 溶接部
22 内側ジャケット
22a 噴出口
22b 外管
22c 内管
22d 閉塞部
23 往路
24 復路
31 モータ
32 燃料供給管
33 温度センサ
34 循環ポンプ(流量調節部)
35 温度調節部
35a 熱交換器
35b 加熱冷却器
36 制御部
50 ガス化炉
51 耐火材
52 ガス化炉外壁
53 取付け座
54 保温材
G 合成ガス
L1 供給ライン
L2 排出ライン
W 冷却媒体
X 回転軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11