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特開2024-80817個人間取引支援装置、電子商取引装置、個人間取引支援方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080817
(43)【公開日】2024-06-17
(54)【発明の名称】個人間取引支援装置、電子商取引装置、個人間取引支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240610BHJP
【FI】
G06Q30/0601 308
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194075
(22)【出願日】2022-12-05
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】十河 智樹
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 聡俊
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 一輝
(72)【発明者】
【氏名】酒井 正也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB50
5L049BB50
(57)【要約】
【課題】個人間取引におけるトラブルを低減することができる個人間取引支援装置、電子商取引装置、個人間取引支援方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する情報である第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する情報である第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績情報とを記憶する記憶部と、前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を判定する相性判定部と、前記相性の判定結果に基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、を備える個人間取引支援装置。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する情報である第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する情報である第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記記憶部に記憶された前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を判定する相性判定部と、
前記相性判定部の判定結果に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、
を備える個人間取引支援装置。
【請求項2】
前記第1ユーザは、商品の販売者であり、
前記第2ユーザは、前記商品の購入者であり、
前記第2ユーザによって入力された前記商品に関する検索ワードを取得し、取得した前記検索ワードに基づいて検索結果を生成する検索部を更に備える、
請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項3】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって判定された前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性が良いほど、前記第1ユーザの販売する商品を前記検索結果に優先的に含める、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項4】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって判定された前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性が所定値よりも悪い場合、前記第1ユーザの販売する商品を前記検索結果から除外する、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項5】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって判定された前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性が所定値よりも悪い場合、前記第1ユーザの販売する商品の前記検索結果に対して非推奨であることを示す情報を付加する、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項6】
前記個人間取引の結果に対する各ユーザの評価を示す評価情報を取得する評価取得部と、
前記記憶部に記憶された各ユーザの前記取引実績情報と、前記評価取得部によって取得された各ユーザの前記評価情報とに基づき、前記第1リクエスト情報および前記第2リクエスト情報を生成するリクエスト情報生成部と、
を更に備える請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項7】
前記取引実績情報は、前記個人間取引において前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間でやり取りされたメッセージを更に含み、
前記評価取得部は、前記メッセージの内容を解析することにより前記評価情報を取得する、
請求項6記載の個人間取引支援装置。
【請求項8】
前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値とを教師データとして用いて機械学習することにより、学習モデルを生成する学習部を更に備え、
前記相性判定部は、前記学習部によって生成された前記学習モデルを用いて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を判定する、
請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項9】
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する情報である第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する情報である第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記記憶部に記憶された前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を判定する相性判定部と、
前記相性判定部の判定結果に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、
前記マッチング制御部による前記マッチングの結果が反映された前記個人間取引における商品の検索結果を取得するランキング処理部と、
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間の前記個人間取引の決済処理を行う取引処理部と、
を備える電子商取引装置。
【請求項10】
コンピュータが、
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する情報である第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する情報である第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶部に記憶する処理と、
前記記憶部に記憶された前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記記憶部に記憶された前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を判定する処理と、
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性の判定結果に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御する処理と、
を実行する個人間取引支援方法。
【請求項11】
コンピュータに、
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する情報である第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する情報である第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶部から読み出す処理と、
前記記憶部から読み出された前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記記憶部から読み出された前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を判定する処理と、
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性の判定結果に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人間取引支援装置、電子商取引装置、個人間取引支援方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会員サービスを提供するとともに、会員サービスの会員に対して相性の良い他の会員(結婚相手または恋人の候補)を紹介する紹介サービスを提供するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-95637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、個人間取引における取引相手との相性を判定することができないため、個人間取引におけるトラブルを低減することができない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、個人間取引におけるトラブルを低減することができる個人間取引支援装置、電子商取引装置、個人間取引支援方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する情報である第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する情報である第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記記憶部に記憶された前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方とに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を判定する相性判定部と、前記相性判定部の判定結果に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、を備える個人間取引支援装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、個人間取引におけるトラブルを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】個人間取引支援システム1の全体構成を示す図である。
図2】個人間取引支援装置100の構成の一例を示す図である。
図3】電子商取引装置300の構成の一例を示す図である。
図4】ユーザ情報351の一例を示す図である。
図5】販売者リクエスト情報152の一例を示す図である。
図6】購入者リクエスト情報153の一例を示す図である。
図7】取引実績情報154の一例を示す図である。
図8】販売情報155の一例を示す図である。
図9】個人間取引支援装置100によって実行されるマッチング処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の個人間取引支援装置、電子商取引装置、個人間取引支援方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
【0010】
<1.システム構成>
図1は、個人間取引支援システム1の全体構成を示す図である。個人間取引支援システム1は、個人間取引支援装置100と、複数の端末装置200-1~200-N(Nは2以上の整数)と、電子商取引装置300とを備える。個人間取引支援装置100、複数の端末装置200-1~200-N、および電子商取引装置300は、ネットワークNWを介して通信する。以下、いずれの端末装置であるかを区別しないときは、単に端末装置200と表記する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうち一部または全部を含む。
【0011】
端末装置200は、例えば、入力装置、表示装置、通信装置、記憶装置、および演算装置を備える。より具体的には、端末装置200は、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、各種パーソナルコンピュータなどである。通信装置は、NIC(Network Interface Card)などのネットワークカード、無線通信モジュールなどを備える。入力装置は、キーボード、マウス、タッチパネルなどで構成される。端末装置200は、ウェブブラウザやアプリケーションプログラムなどのUA(User Agent)を起動し、ユーザの入力する内容に応じたリクエストを電子商取引装置300に送信する。また、UAが起動された端末装置200は、電子商取引装置300から取得した情報に基づいて、表示装置に各種情報を表示させる。
【0012】
電子商取引装置300は、例えば、UAとして起動されたウェブブラウザからのリクエストに応じて端末装置200にウェブページを提供するウェブサーバである。ウェブページは、例えば、インターネット上において複数の店舗が出店するショッピングサイトや、商品がオークション形式で売買されるオークションサイトや、個人が商品を販売するフリーマーケットサイトといった種々のウェブサイトを構成するウェブページであってよい。また、電子商取引装置300は、UAとして起動されたアプリケーションからのリクエストに応じて端末装置200にコンテンツを提供することで、ショッピングサイトや、オークションサイト、フリーマーケットサイトなどの各種ウェブサイトと同様のサービスを提供するアプリケーションサーバであってよい。以下、一例として、電子商取引装置300によって提供される個人間取引のサービスが「フリーマーケットサイト」であることとして説明するが、オークションサイトなどの他の個人間取引のサービスであってもよい。オークションサイトの場合、サイト上での販売は出品と読み替え、購入は入札または落札と読み替えてよい。
【0013】
個人間取引支援装置100は、電子商取引装置300からのリクエストに応じて、個人間取引において相性の良いユーザ同士をマッチングさせるマッチング処理を実行するサーバである。マッチング処理の詳細については後述する。
【0014】
<2.個人間取引支援装置の構成>
図2は、個人間取引支援装置100の構成の一例を示す図である。個人間取引支援装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部150とを備える。
【0015】
通信部110は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部110は、ネットワークNWを介して、端末装置200および電子商取引装置300と通信する。
【0016】
制御部120は、例えば、相性判定部121と、マッチング制御部122と、検索部123と、評価取得部124と、リクエスト情報生成部125と、学習部126とを備える。
【0017】
制御部120の構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサが記憶部150に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部120の構成要素の一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはGPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitry)により実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
【0018】
記憶部150は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置により実現される。記憶部150には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムの他に、販売者リクエスト情報152、購入者リクエスト情報153、取引実績情報154、および販売情報155が格納される。
【0019】
<3.電子商取引装置の構成>
図3は、電子商取引装置300の構成の一例を示す図である。電子商取引装置300は、通信部310と、制御部320と、記憶部350とを備える。
【0020】
通信部310は、例えば、NIC等の通信インターフェースを含む。通信部310は、ネットワークNWを介して、個人間取引支援装置100および端末装置200と通信する。
【0021】
制御部320は、例えば、インターフェース提供部321と、取引処理部322と、ランキング処理部323とを備える。
【0022】
制御部320の構成要素は、例えば、CPUやGPUなどのプロセッサが記憶部350に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部320の構成要素の一部または全部は、LSI、ASIC、FPGA、またはGPUなどのハードウェア(回路部;circuitry)により実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
【0023】
記憶部350は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAMなどの記憶装置により実現される。記憶部350には、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムの他に、ユーザ情報351が格納される。
【0024】
<4.各種情報>
図4は、ユーザ情報351の一例を示す図である。ユーザ情報351は、端末装置200を使用するユーザに関する情報である。ユーザ情報351は、ユーザ毎に関連付けられた情報であり、電子商取引装置300の記憶部350に記憶されている。ユーザ情報351には、ユーザIDと、パスワードと、ユーザ名と、メールアドレスと、住所と、銀行口座と、クレジットカード番号などが含まれる。ユーザ情報351に含まれるユーザID以外の情報は、ユーザが端末装置200を用いて入力した情報である。
【0025】
ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報である。ユーザIDおよびパスワードは、ユーザがフリーマーケットサイトにログインする際のユーザ認証に使用される。ユーザ名は、ユーザの名称を示す情報である。メールアドレスは、ユーザと連絡を取るために使用されるアドレスである。住所は、ユーザが商品を購入した際に、商品の送付先として使用される情報である。銀行口座は、決済時に入金可能な銀行口座の情報(口座番号)である。クレジットカード番号は、決済時に入金可能なクレジットカードの情報(カード番号)である。これらの情報は、ユーザによってあらかじめ設定された情報である。
【0026】
なお、ユーザ情報351は、図4に示される情報以外の情報を含んでいてもよい。例えば、ユーザ情報351は、フリーマーケットサイトにおける商品の閲覧履歴や取引履歴(例えば、商品の販売履歴や購入履歴)などを含んでいてもよい。
【0027】
図5は、販売者リクエスト情報152の一例を示す図である。販売者リクエスト情報152は、ユーザ毎に関連付けられた情報であり、個人間取引支援装置100の記憶部150に記憶されている。販売者リクエスト情報152は、ユーザが商品の販売者である場合に、個人間取引における取引相手(購入者)に要求する情報である。販売者リクエスト情報152は、各ユーザのユーザIDに関連付けられている。販売者リクエスト情報152には、リクエスト項目と、点数とが含まれる。
【0028】
リクエスト項目は、ユーザ(販売者)が個人間取引における取引相手(購入者)に要求する項目である。具体的に、リクエスト項目は、取引連絡が早い方、商品の発送が遅くても問題ない方、評価を付ける頻度が高い方、評価点数が高い方、匿名配送を希望されている方、送料を負担してくれる方、商品の画像や商品説明の文字数が少なくてもよい方、即決で購入してくれる方、などの複数の項目を含む。これらの項目は一例であり、リクエスト項目は、自身の出品ジャンルに興味のある方、事前に質問をしてくれる方、被ブラックリスト登録件数の少ない方、などの他の項目を含んでいてもよい。
【0029】
点数は、複数のリクエスト項目のそれぞれに対応付けられた値であり、点数が高いほどユーザ(販売者)の要求度合いの高い項目であることを示す。本実施形態では、点数は1~5の整数であることとしたが、ユーザの要求度合いを示す値であればどのような値が使用されてもよい。図5に示される例によれば、ユーザ(販売者)は、評価点数が高い方という項目(5点)を重要視しているものの、評価を付ける頻度が高い方という項目(1点)についてはあまり気にしていないということが理解できる。
【0030】
図6は、購入者リクエスト情報153の一例を示す図である。購入者リクエスト情報153は、ユーザ毎に関連付けられた情報であり、個人間取引支援装置100の記憶部150に記憶されている。購入者リクエスト情報153は、ユーザが商品の購入者である場合に、個人間取引における取引相手(販売者)に要求する情報である。購入者リクエスト情報153は、各ユーザのユーザIDに関連付けられている。購入者リクエスト情報153には、リクエスト項目と、点数とが含まれる。
【0031】
リクエスト項目は、ユーザ(購入者)が個人間取引における取引相手(販売者)に要求する項目である。具体的に、リクエスト項目は、取引連絡が早い方、商品の発送が早い方、評価件数が多い方、評価点数が高い方、匿名配送を多く行われている方、送料を負担してくれる方、商品の画像や商品説明の文字数が多い方、即決で販売してくれる方、などの複数の項目を含む。これらの項目は一例であり、リクエスト項目は、自身の興味のあるジャンルに多く出品する方、事前に質問に答えてくれる方、フォロワー数の多い方、などの他の項目を含んでいてもよい。
【0032】
点数は、複数のリクエスト項目のそれぞれに対応付けられた値であり、点数が高いほどユーザ(購入者)の要求度合いの高い項目であることを示す。本実施形態では、点数は1~5の整数であることとしたが、ユーザの要求度合いを示す値であればどのような値が使用されてもよい。図6に示される例によれば、ユーザ(購入者)は、商品の発送が早い方という項目(5点)を重要視しているものの、匿名配送を多く行われている方という項目(1点)についてはあまり気にしていないということが理解できる。
【0033】
個人間取引の場合、各ユーザは販売者になる場合もあれば、購入者になる場合もある。このため、各ユーザに対して、販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153の両方が設定されている。仮に、販売者および購入者のうちのいずれか一方にしかならないユーザの場合には、販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153のうちの使用しないリクエスト情報にデフォルトの値が設定されていてもよい。
【0034】
図7は、取引実績情報154の一例を示す図である。取引実績情報154は、ユーザ毎に関連付けられた情報であり、個人間取引支援装置100の記憶部150に記憶されている。取引実績情報154は、個人間取引における各ユーザの取引実績を含む情報である。取引実績情報154は、各ユーザのユーザIDに関連付けられている。取引実績情報154には、実績項目と、実績値とが含まれる。
【0035】
実績項目は、個人間取引におけるユーザの取引実績に関する項目である。具体的に、実績項目は、取引連絡にかかる平均時間、注文から発送までの平均時間、評価件数、評価点数、匿名配送割合、送料負担割合、商品の画像の平均枚数、商品説明の平均文字数、即決販売の割合、などの複数の項目を含む。これらの項目は一例であり、実績項目は、取引回数、取引相手への質問回数、質問に対する返答回数、決済キャンセル回数、不正取引回数(発送地域の虚偽表示など)、被ブラックリスト登録件数、フォロワー数などの他の項目を含んでいてもよい。
【0036】
実績値は、複数の実績項目のそれぞれに対応付けられた値である。詳細は後述するが、各ユーザの実績値は、電子商取引装置300の取引処理部322によって算出される。個人間取引支援装置100の制御部120は、取引処理部322によって算出された各ユーザの実績値に基づいて記憶部150内の取引実績情報154を更新する。
【0037】
図8は、販売情報155の一例を示す図である。販売情報155は、各ユーザがフリーマーケットサイトに出品した商品に関する情報である。販売情報155は、出品された商品毎に関連付けられた情報であり、個人間取引支援装置100の記憶部150に記憶されている。販売情報155には、商品IDと、ユーザIDと、商品名と、価格と、商品説明と、商品の画像とが含まれる。販売情報155に含まれる商品IDおよびユーザID以外の情報は、ユーザが端末装置200を用いて入力した情報である。
【0038】
商品IDは、ユーザ(販売者)によって出品された商品を識別するための識別情報である。ユーザIDは、ユーザ(販売者)を識別するための識別情報である。商品名は、ユーザが出品した商品の名称である。価格は、ユーザが出品した商品の価格である。商品説明は、商品の内容を説明するテキスト(文字情報)である。商品の画像は、商品に関する画像(例えば、商品の写真画像)が保存されている場所を示すアドレスである。これらの情報は一例であり、販売情報155は、商品のジャンル、出品日時、送料負担の有無、新品または中古などの他の情報を含んでいてもよい。
【0039】
<5.個人間取引の流れ>
次に、フリーマーケットサイトを利用した個人間取引の流れについて説明する。電子商取引装置300のインターフェース提供部321は、フリーマーケットサイトとしての各種画面を端末装置200に提供する。例えば、インターフェース提供部321は、商品の検索入力を受け付けるための検索入力画面を端末装置200に提供する。
【0040】
端末装置200は、電子商取引装置300から提供された検索入力画面を表示する。ユーザが検索入力画面から検索ワードを入力すると、端末装置200は、入力された検索ワードとユーザIDを電子商取引装置300に送信する。電子商取引装置300のランキング処理部323は、端末装置200から受信した検索ワードやユーザIDを含むマッチング処理依頼を個人間取引支援装置100に送信する。
【0041】
詳細は後述するが、個人間取引支援装置100はマッチング処理を行うことにより、個人間取引におけるユーザ同士の相性値に応じて並べ替えられた検索結果を生成する。個人間取引におけるユーザ同士の相性値は、販売者リクエスト情報152、購入者リクエスト情報153、および取引実績情報154に基づいて算出される。個人間取引支援装置100は、生成した検索結果を電子商取引装置300に送信する。これによって、電子商取引装置300のランキング処理部323は、ユーザ同士の相性値を考慮したランキング順の検索結果を取得することができる。
【0042】
インターフェース提供部321は、ランキング処理部323によって取得された検索結果に基づいて検索結果表示画面を生成し、生成した検索結果表示画面を端末装置200に提供する。検索結果表示画面は、購入者との相性が良い販売者の商品が優先的に表示されるように並べ替えられた商品の検索結果の一覧を表示する画面である。
【0043】
端末装置200は、電子商取引装置300から提供された検索結果表示画面を表示する。ユーザが検索結果表示画面から商品を選択し、商品の購入の指示を入力すると、端末装置200は、選択された商品の商品IDとユーザIDとを含む購入リクエストを電子商取引装置300に送信する。
【0044】
電子商取引装置300の取引処理部322は、購入リクエストに含まれる商品IDとユーザIDとに基づき、今回の個人間取引の決済処理を行う。具体的に、取引処理部322は、今回の個人間取引を行ったユーザのユーザIDに関連付けられたユーザ情報351(購入者のクレジットカード番号や、販売者の銀行の口座番号など)を記憶部350から読み出し、購入された商品の商品IDに関連付けられた販売情報155を個人間取引支援装置100から受信し、これらの情報に基づいて決済処理を行う。
【0045】
決済処理が完了すると、販売者から購入者の住所宛に商品が発送される。その後、電子商取引装置300のインターフェース提供部321は、今回の個人間取引の結果に対する評価をユーザに入力させるための評価画面を生成し、生成した評価画面を端末装置200に提供する。なお、商品の販売者と購入者の両方の端末装置200に評価画面を提供してよい。
【0046】
端末装置200は、電子商取引装置300から提供された評価画面を表示する。ユーザが評価画面から評価情報を入力すると、端末装置200は、入力された評価情報を電子商取引装置300に送信する。例えば、評価情報は1~5の5段階の評価点数であってよく、評価点数が高いほど高評価であることを示してよい。
【0047】
電子商取引装置300の取引処理部322は、端末装置200から受信した評価情報や、ユーザ情報351に含まれる今回の取引履歴に基づいて各ユーザの取引実績情報154を生成し、生成した各ユーザの取引実績情報154を個人間取引支援装置100に送信する。
【0048】
個人間取引支援装置100の制御部120は、電子商取引装置300から受信した各ユーザの取引実績情報154を記憶部150に格納する。以上が、個人間取引の一連の流れである。
【0049】
<6.リクエスト情報の生成>
前述したように、販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153は、個人間取引支援装置100によって行われるマッチング処理で使用される。販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153は、ユーザがアンケートに回答することによりユーザから直接取得してもよいが、これに限らない。例えば、販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153は、個人間取引支援装置100によって自動的に生成されてもよい。以下、個人間取引における商品の販売者を第1ユーザとし、商品の購入者を第2ユーザとして、販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153の生成処理について説明する。
【0050】
個人間取引が完了すると、個人間取引支援装置100の評価取得部124は、個人間取引の結果に対する各ユーザの評価を示す評価情報を取得する。前述したように、各ユーザは、端末装置200に表示された評価画面から今回の個人間取引の結果に対する評価情報(例えば、1~5の5段階の評価点数)を入力する。評価取得部124は、入力された評価情報を電子商取引装置300経由で取得する。
【0051】
また、リクエスト情報生成部125は、記憶部150に記憶された各ユーザの取引実績情報154と、評価取得部124によって取得された各ユーザの評価情報(評価点数)とに基づき、販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153を生成する。
【0052】
例えば、第1ユーザ(販売者)による商品の発送が遅く、第2ユーザ(購入者)によって入力された評価点数が低い場合、リクエスト情報生成部125は、「商品の発送が早い方」というリクエスト項目の点数が高くなるように購入者リクエスト情報153を生成する。これは、第2ユーザ(購入者)が、商品を早く発送することを要求する購入者であると考えられるためである。一方、第1ユーザ(販売者)による商品の発送が遅かったにもかかわらず、第2ユーザ(購入者)によって入力された評価点数が高い場合、リクエスト情報生成部125は、「商品の発送が早い方」というリクエスト項目の点数が低くなるように購入者リクエスト情報153を生成する。これは、第2ユーザ(購入者)が、商品の発送が遅くても気にしない購入者であると考えられるためである。
【0053】
また、例えば、第2ユーザ(購入者)の取引連絡が遅く、第1ユーザ(販売者)によって入力された評価点数が低い場合、リクエスト情報生成部125は、「取引連絡が早い方」というリクエスト項目の点数が高くなるように販売者リクエスト情報152を生成する。これは、第1ユーザ(販売者)が、取引連絡を早く行うことを要求する販売者であると考えられるためである。一方、第2ユーザ(購入者)の取引連絡が遅かったにもかかわらず、第1ユーザ(販売者)によって入力された評価点数が高い場合、リクエスト情報生成部125は、「取引連絡が早い方」というリクエスト項目の点数が低くなるように販売者リクエスト情報152を生成する。これは、第1ユーザ(販売者)が、取引連絡が遅くても気にしない販売者であると考えられるためである。
【0054】
なお、評価情報(評価点数)はユーザによって入力されることとしたが、評価取得部124が自動的に取得するようにしてもよい。例えば、取引実績情報154は、個人間取引において第1ユーザ(販売者)と第2ユーザ(購入者)との間でやり取りされたメッセージを含んでいてよく、評価取得部124は、メッセージの内容を解析することにより評価情報を取得してもよい。例えば、評価取得部124は、メッセージの内容に感謝や賞賛を示す単語が含まれる場合には、高い評価点数を示す評価情報を取得してもよい。一方、評価取得部124は、メッセージの内容に不平や不満を示す単語が含まれる場合には、低い評価点数を示す評価情報を取得してよい。これによって、ユーザが個人間取引の結果に対する評価点数を入力する手間を省くことができる。
【0055】
また、リクエスト情報生成部125は、機械学習によって予め生成された学習モデルを用いて販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153を生成してもよい。例えば、学習部126は、過去の個人間取引における取引実績情報154、販売者リクエスト情報152、および購入者リクエスト情報153を教師データとして機械学習を行うことにより、学習モデルを生成してもよい。また、リクエスト情報生成部125は、学習部126によって生成された学習モデルを用いて、販売者リクエスト情報152および購入者リクエスト情報153を生成してもよい。
【0056】
<7.フローチャート>
図9は、個人間取引支援装置100によって実行されるマッチング処理を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、個人間取引支援装置100の制御部120の各機能部によって実行される。マッチング処理は、個人間取引において相性の良いユーザ同士をマッチングさせる処理である。以下では、個人間取引における商品の販売者を第1ユーザとし、商品の購入者を第2ユーザとして、マッチング処理について説明する。
【0057】
まず、個人間取引支援装置100が電子商取引装置300からマッチング処理依頼を受信すると、個人間取引支援装置100の制御部120は、第1ユーザ(販売者)の販売者リクエスト情報152と、取引実績情報154とを取得する(S11)。具体的に、制御部120は、フリーマーケットサイトに商品を出品した第1ユーザのユーザIDを販売情報155から取得する。また、制御部120は、取得した第1ユーザのユーザIDに関連付けられた販売者リクエスト情報152および取引実績情報154を、記憶部150から読み出す。これによって、制御部120は、第1ユーザの販売者リクエスト情報152および取引実績情報154を取得することができる。
【0058】
次に、制御部120は、第2ユーザ(購入者)の購入者リクエスト情報153と、取引実績情報154とを取得する(S12)。具体的に、個人間取引支援装置100の制御部120は、マッチング処理依頼に含まれる第2ユーザのユーザIDに関連付けられた購入者リクエスト情報153および取引実績情報154を、記憶部150から読み出す。これによって、制御部120は、第2ユーザの購入者リクエスト情報153および取引実績情報154を取得することができる。
【0059】
次に、個人間取引支援装置100の相性判定部121は、第1ユーザ(販売者)と第2ユーザ(購入者)との相性を判定する(S13)。具体的に、相性判定部121は、S11で取得した第1ユーザの販売者リクエスト情報152および取引実績情報154と、S12で取得した第2ユーザの購入者リクエスト情報153および取引実績情報154とに基づいて、ルールベースで相性値を示すスコアを算出し、算出したスコアに基づいて第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定する。
【0060】
例えば、相性判定部121は、第1ユーザの販売者リクエスト情報152に含まれる各リクエスト項目を、第2ユーザの取引実績情報154がどの程度満たすのかを示す値を算出し、各リクエスト項目に対応付けられた点数(1~5)を重み係数として使用して、第1スコアを算出する。第1スコアは、第1ユーザと第2ユーザとの相性が良いほど高くなるように算出される。また、相性判定部121は、第2ユーザの購入者リクエスト情報153に含まれる各リクエスト項目を、第1ユーザの取引実績情報154がどの程度満たすのかを示す値を算出し、各リクエスト項目に対応付けられた点数(1~5)を重み係数として使用して、第2スコアを算出する。第2スコアは、第1ユーザと第2ユーザとの相性が良いほど高くなるように算出される。そして、相性判定部121は、第1スコアおよび第2スコアに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとの最終的な相性値を算出する。相性値は、第1ユーザと第2ユーザとの相性が良いほど高くなるように算出される。これによって、相性判定部121は、第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定することができる。
【0061】
次に、個人間取引支援装置100のマッチング制御部122は、S13で判定された第1ユーザと第2ユーザとの相性に基づいて、個人間取引における第1ユーザと第2ユーザとのマッチングを制御し(S14)、本フローチャートによる処理を終了する。以下、図9のS14のマッチング制御について詳細に説明する。
【0062】
<8.マッチング制御>
マッチング制御は、第1ユーザと第2ユーザとの相性に応じて、商品の検索結果を並び替える処理である。例えば、第2ユーザ(購入者)は、購入したい商品に関する検索ワードを、端末装置200の入力装置を用いてフリーマーケットサイトの検索入力画面に入力する。端末装置200は、入力された検索ワードと、第2ユーザ(購入者)のユーザIDとを電子商取引装置300に送信する。
【0063】
一方、電子商取引装置300のランキング処理部323は、マッチング処理依頼を個人間取引支援装置100に送信する。マッチング処理依頼には、端末装置200から受信した検索ワードやユーザIDが含まれる。個人間取引支援装置100の検索部123は、電子商取引装置300から受信したマッチング処理依頼に含まれる検索ワードを取得し、取得した検索ワードに基づいて検索結果を生成する。例えば、検索部123は、取得した検索ワードを用いて販売情報155を検索し、検索ワードを商品名や商品説明に含む販売情報の一覧を、検索結果として生成する。
【0064】
また、マッチング制御部122は、S13で相性判定部121によって判定された第1ユーザと第2ユーザとの相性が良いほど(相性値が高いほど)、第1ユーザの販売する商品を検索結果に優先的に含める。例えば、マッチング制御部122は、第1ユーザと第2ユーザとの相性が良いほど、第1ユーザの販売する商品が上位に配置されるよう検索結果を並べ替える。これによって、第1ユーザと第2ユーザとの相性の良い順に検索結果を並び替えることができる。
【0065】
その後、マッチング制御部122は、検索結果を電子商取引装置300に送信する。これによって、電子商取引装置300のランキング処理部323は、マッチング処理依頼の結果として、第1ユーザと第2ユーザとの相性の良い順に並べ替えられた検索結果を取得することができる。
【0066】
インターフェース提供部321は、ランキング処理部323によって取得された検索結果に基づいて検索結果表示画面を生成し、生成した検索結果表示画面を端末装置200に提供する。検索結果画面の画像は、端末装置200の表示装置に表示される。これによって、個人間取引において相性の良いユーザ同士をマッチングさせやすくなり、個人間取引におけるトラブルを低減することができる。
【0067】
また、マッチング制御部122は、相性判定部121によって判定された第1ユーザと第2ユーザとの相性(相性値)が所定値よりも悪い場合、第1ユーザの販売する商品を検索結果から除外してもよい。また、マッチング制御部122は、相性の悪いユーザの商品を検索結果から除外する代わりに、相性の悪いユーザの商品の検索結果に対して非推奨であることを示す情報を付加してもよい。また、インターフェース提供部321は、相性の悪いユーザの商品に対して非推奨であることを示すマークを付加した検索結果画面を生成してもよい。これによって、個人間取引において相性の悪いユーザ同士をマッチングさせ難くなり、個人間取引におけるトラブルを低減することができる。
【0068】
なお、図9のS13において、相性判定部121は、前述の第1スコアと第2スコアの両方に基づいて第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定することとしたが、これに限らない。例えば、相性判定部121は、第1スコアと第2スコアのうちのいずれか一方に基づいて第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定してもよい。具体的に、相性判定部121は、第1ユーザの販売者リクエスト情報152と、第2ユーザの取引実績情報154とに基づいて前述の第1スコアを算出し、第1スコアに基づいて第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定してもよい。また、相性判定部121は、第1ユーザの取引実績情報154と、第2ユーザの購入者リクエスト情報153とに基づいて前述の第2スコアを算出し、第2スコアに基づいて第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定してもよい。
【0069】
また、相性判定部121は、第1ユーザの販売者リクエスト情報152と、第2ユーザの購入者リクエスト情報153とに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定してもよい。この場合、第1ユーザの販売者リクエスト情報152における各リクエスト項目の点数と、第2ユーザの購入者リクエスト情報153における各リクエスト項目の点数とがどれだけ一致しているのかを示す第3スコアを算出し、算出した第3スコアに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定してもよい。例えば、相性判定部121は、商品の発送が早いことを要求するユーザ同士については相性値を高くしてよい。一方、相性判定部121は、商品の発送が早いことを要求するユーザと、商品の発送が遅くても気にしないユーザに対しては、相性値を低くしてよい。
【0070】
すなわち、相性判定部121は、第1ユーザの販売者リクエスト情報152および取引実績情報154のうちの少なくとも一方と、第2ユーザ(購入者)の購入者リクエスト情報153および取引実績情報154のうちの少なくとも一方とに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定してよい。
【0071】
なお、相性判定部121は、機械学習によって予め生成された学習モデルを用いて第1ユーザと第2ユーザとの相性値を算出してもよい。具体的に、学習部126は、第1ユーザ(販売者)の販売者リクエスト情報152および取引実績情報154のうちの少なくとも一方と、第2ユーザ(購入者)の購入者リクエスト情報153および取引実績情報154のうちの少なくとも一方と、第1ユーザ(販売者)と第2ユーザ(購入者)との相性を示す相性値とを教師データを用いて機械学習することにより、学習モデルを生成してもよい。また、相性判定部121は、学習部126によって生成された学習モデルを用いて、第1ユーザ(販売者)と第2ユーザ(購入者)との相性を判定してよい。
【0072】
以上説明したように、本実施形態の個人間取引支援装置100は、第1ユーザ(販売者)が個人間取引における取引相手に要求する情報である販売者リクエスト情報(第1リクエスト情報)152と、第2ユーザ(購入者)が個人間取引における取引相手に要求する情報である購入者リクエスト情報(第2リクエスト情報)153と、個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報154とを記憶する記憶部150と、記憶部150に記憶された第1ユーザの販売者リクエスト情報152および取引実績情報154のうちの少なくとも一方と、記憶部150に記憶された第2ユーザ(購入者)の購入者リクエスト情報153および取引実績情報154のうちの少なくとも一方とに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定する相性判定部121と、相性判定部121の判定結果に基づいて、個人間取引における第1ユーザと第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部122とを備える。これによって、本実施形態の個人間取引支援装置100は、個人間取引におけるトラブルを低減することができる。
【0073】
なお、個人間取引支援装置100と電子商取引装置300とは異なるサーバであることとしたが、これに限らない。例えば、個人間取引支援装置100の各機能部は、電子商取引装置300に組み込まれて一体化されてもよい。この場合、ユーザ同士のマッチング処理の機能と、個人間取引の決済処理の機能とを有する電子商取引装置300として、本発明が実現されてもよい。すなわち、本実施形態の電子商取引装置300は、第1ユーザ(販売者)が個人間取引における取引相手に要求する情報である販売者リクエスト情報(第1リクエスト情報)152と、第2ユーザ(購入者)が個人間取引における取引相手に要求する情報である購入者リクエスト情報(第2リクエスト情報)153と、個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報154とを記憶する記憶部150と、記憶部150に記憶された第1ユーザの販売者リクエスト情報152および取引実績情報154のうちの少なくとも一方と、記憶部150に記憶された第2ユーザ(購入者)の購入者リクエスト情報153および取引実績情報154のうちの少なくとも一方とに基づいて、第1ユーザと第2ユーザとの相性を判定する相性判定部121と、相性判定部121の判定結果に基づいて、個人間取引における第1ユーザと第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部122と、マッチング制御部122によるマッチングの結果が反映された個人間取引における商品の検索結果を取得するランキング処理部323と、第1ユーザと第2ユーザとの間の個人間取引の決済処理を行う取引処理部322とを備える。これによって、本実施形態の電子商取引装置300は、個人間取引におけるトラブルを低減することができる。
【0074】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0075】
1 個人間取引支援システム
100 個人間取引支援装置
110 通信部
120 制御部
121 相性判定部
122 マッチング制御部
123 検索部
124 評価取得部
125 リクエスト情報生成部
126 学習部
150 記憶部
152 販売者リクエスト情報
153 購入者リクエスト情報
154 取引実績情報
155 販売情報
200 端末装置
300 電子商取引装置
310 通信部
320 制御部
321 インターフェース提供部
322 取引処理部
323 ランキング処理部
350 記憶部
351 ユーザ情報
NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶する記憶部と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する相性判定部と、
前記相性判定部によって算出された前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、
を備える個人間取引支援装置。
【請求項2】
前記第1ユーザは、商品の販売者であり、
前記第2ユーザは、前記商品の購入者であり、
前記第2ユーザによって入力された前記商品に関する検索ワードを取得し、取得した前記検索ワードに基づいて検索結果を生成する検索部を更に備える、
請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項3】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって算出された前記相性値が良いほど、前記第1ユーザの販売する商品を前記検索結果に優先的に含める、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項4】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって算出された前記相性値が所定値よりも悪い場合、前記第1ユーザの販売する商品を前記検索結果から除外する、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項5】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって算出された前記相性値が所定値よりも悪い場合、前記第1ユーザの販売する商品の前記検索結果に対して非推奨であることを示す情報を付加する、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項6】
前記個人間取引の結果に対する各ユーザの評価を示す評価情報を取得する評価取得部と、
前記記憶部に記憶された各ユーザの前記取引実績情報と、前記評価取得部によって取得された各ユーザの前記評価情報とに基づき、前記第1リクエスト情報および前記第2リクエスト情報を生成するリクエスト情報生成部と、
を更に備える請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項7】
前記取引実績情報は、前記個人間取引において前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間でやり取りされたメッセージを更に含み、
前記評価取得部は、前記メッセージの内容を解析することにより前記評価情報を取得する、
請求項6記載の個人間取引支援装置。
【請求項8】
前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値とを教師データとして用いて機械学習することにより、学習モデルを生成する学習部を更に備え、
前記相性判定部は、前記学習部によって生成された前記学習モデルを用いて、前記相性値を算出する、
請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項9】
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶する記憶部と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する相性判定部と、
前記相性判定部によって算出された前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、
前記マッチング制御部による前記マッチングの結果が反映された前記個人間取引における商品の検索結果を取得するランキング処理部と、
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間の前記個人間取引の決済処理を行う取引処理部と、
を備える電子商取引装置。
【請求項10】
コンピュータが、
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶部に記憶する処理と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する処理と、
前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御する処理と、
を実行する個人間取引支援方法。
【請求項11】
コンピュータに、
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの取引実績を含む取引実績情報とを記憶部から読み出す処理と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する処理と、
前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御する処理と、
を実行させるプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する取引連絡にかかる時間および商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間に関する取引実績を含む取引実績情報とを記憶する記憶部と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する相性判定部と、
前記相性判定部によって算出された前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、
を備える個人間取引支援装置。
【請求項2】
前記第1ユーザは、商品の販売者であり、
前記第2ユーザは、前記商品の購入者であり、
前記第2ユーザによって入力された前記商品に関する検索ワードを取得し、取得した前記検索ワードに基づいて検索結果を生成する検索部を更に備える、
請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項3】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって算出された前記相性値が良いほど、前記第1ユーザの販売する商品を前記検索結果に優先的に含める、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項4】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって算出された前記相性値が所定値よりも悪い場合、前記第1ユーザの販売する商品を前記検索結果から除外する、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項5】
前記マッチング制御部は、前記相性判定部によって算出された前記相性値が所定値よりも悪い場合、前記第1ユーザの販売する商品の前記検索結果に対して非推奨であることを示す情報を付加する、
請求項2記載の個人間取引支援装置。
【請求項6】
前記個人間取引の結果に対する各ユーザの評価を示す評価情報を取得する評価取得部と、
前記記憶部に記憶された各ユーザの前記取引実績情報と、前記評価取得部によって取得された各ユーザの前記評価情報とに基づき、前記第1リクエスト情報および前記第2リクエスト情報を生成するリクエスト情報生成部と、
を更に備える請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項7】
前記取引実績情報は、前記個人間取引において前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間でやり取りされたメッセージを更に含み、
前記評価取得部は、前記メッセージの内容を解析することにより前記評価情報を取得する、
請求項6記載の個人間取引支援装置。
【請求項8】
前記第1リクエスト情報および前記第1ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記第2リクエスト情報および前記第2ユーザの前記取引実績情報のうちの少なくとも一方と、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値とを教師データとして用いて機械学習することにより、学習モデルを生成する学習部を更に備え、
前記相性判定部は、前記学習部によって生成された前記学習モデルを用いて、前記相性値を算出する、
請求項1記載の個人間取引支援装置。
【請求項9】
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する取引連絡にかかる時間および商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する取引実績を含む取引実績情報とを記憶する記憶部と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する相性判定部と、
前記相性判定部によって算出された前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御するマッチング制御部と、
前記マッチング制御部による前記マッチングの結果が反映された前記個人間取引における商品の検索結果を取得するランキング処理部と、
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間の前記個人間取引の決済処理を行う取引処理部と、
を備える電子商取引装置。
【請求項10】
コンピュータが、
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する取引連絡にかかる時間および商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間に関する取引実績を含む取引実績情報とを記憶部に記憶する処理と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する処理と、
前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御する処理と、
を実行する個人間取引支援方法。
【請求項11】
コンピュータに、
第1ユーザが個人間取引における取引相手に要求する取引連絡にかかる時間および商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第1リクエスト情報と、第2ユーザが前記個人間取引における取引相手に要求する前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関するリクエスト項目を含む第2リクエスト情報と、前記個人間取引における各ユーザの前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間に関する取引実績を含む取引実績情報とを記憶部から読み出す処理と、
前記第1リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第2ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのか、および前記第2リクエスト情報に含まれる前記取引連絡にかかる時間および前記商品発送にかかる時間に関する前記リクエスト項目を、前記第1ユーザの前記取引実績情報に含まれる前記取引連絡にかかる平均時間および前記商品発送にかかる平均時間がどの程度満たすのかに基づいて、前記第1ユーザと前記第2ユーザとの相性を示す相性値を算出する処理と、
前記相性値に基づいて、前記個人間取引における前記第1ユーザと前記第2ユーザとのマッチングを制御する処理と、
を実行させるプログラム。