(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008085
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】リニアモータ及び部品実装機
(51)【国際特許分類】
H02K 41/03 20060101AFI20240112BHJP
H05K 13/04 20060101ALI20240112BHJP
【FI】
H02K41/03 A
H05K13/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109639
(22)【出願日】2022-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 進一
【テーマコード(参考)】
5E353
5H641
【Fターム(参考)】
5E353GG01
5E353JJ22
5E353JJ26
5E353LL04
5E353QQ30
5H641BB06
5H641BB15
5H641BB16
5H641GG03
5H641GG06
5H641GG10
5H641HH02
5H641HH08
5H641JA09
5H641JB04
(57)【要約】
【課題】リニアモータにおいてコイルを効率よく冷却する。
【解決手段】本開示のリニアモータは、リニア固定子と、圧粉磁心で形成されたコアとコアに巻回したコイルとを有し、リニア固定子に対向するリニア可動子と、コアと冷媒との熱交換により前記コイルを冷却する冷却部材と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リニア固定子と、
圧粉磁心で形成されたコアと前記コアに巻回したコイルとを有し、前記リニア固定子に対向するリニア可動子と、
前記コアと冷媒との熱交換により前記コイルを冷却する冷却部材と、
を備えたリニアモータ。
【請求項2】
請求項1に記載のリニアモータであって、
前記コイルは、直線部と屈曲部とを有する略楕円状に巻回され、
前記コアは、前記コイルの前記直線部及び前記屈曲部におけるそれぞれの内周面に当接するように形成されている、
リニアモータ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリニアモータであって、
前記冷却部材は、前記コアと当接して冷媒の流路を形成する流路形成部材を有する、
リニアモータ。
【請求項4】
請求項3に記載のリニアモータであって、
前記流路は、前記コイルの長手方向に沿って形成されている、
リニアモータ。
【請求項5】
部品を採取可能な採取部材と、
前記採取部材を保持するヘッドと、
前記ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動装置と、
前記ヘッド移動装置の駆動源として、リニア固定子と、圧粉磁心で形成されたコアと前記コアに巻回したコイルとを有し前記リニア固定子に対向するリニア可動子と、前記コアと冷媒との熱交換により前記コイルを冷却する冷却部材と、を有するリニアモータと、
を備えた部品実装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、リニアモータ及び部品実装機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のリニアモータとしては、コイルと圧粉磁心で作製されたコアとを含むコイルユニットを備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、圧粉磁心で形成されたコアについては記載されているものの、駆動に伴って発熱したコイルを冷却することについては言及されていない。
【0005】
本開示は、リニアモータにおいてコイルを効率よく冷却することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示のリニアモータは、
リニア固定子と、
圧粉磁心で形成されたコアと前記コアに巻回されたコイルとを有し、前記リニア固定子に対向するリニア可動子と、
前記コアと冷媒との熱交換により前記コイルを冷却する冷却部材と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
このリニアモータでは、コイルが巻回されるコアを圧粉磁心で形成し、当該コアを冷媒との熱交換により冷却する。圧粉磁心は、電磁鋼板を積層する場合と比べて、成形の自由度が高いため、コイルとコアとの密着性を向上させ、コイルで発熱した熱をコアに効率よく伝えることができる。したがって、コアを冷媒との熱交換により冷却することで、コイルを効率よく冷却することができる。
【0009】
本開示の部品実装機は、
部品を採取可能な採取部材と、
前記採取部材を保持するヘッドと、
前記ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動装置と、
前記ヘッド移動装置の駆動源として、リニア固定子と、圧粉磁心で形成されたコアと前記コアに巻回したコイルとを有し前記リニア固定子に対向するリニア可動子と、前記コアと冷媒との熱交換により前記コイルを冷却する冷却部材と、を有するリニアモータと、
を備えることを要旨とする。
【0010】
本開示の部品実装機は、本開示のリニアモータと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図4】ヘッド20及びビーム部材21の斜視図である。
【
図7】コア70にコイル60が巻回された状態を示す平面図である。
【
図8】コア70にコイル60が巻回された状態を示す斜視図である。
【
図11】従来例のコア170にコイル60が巻回された状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、部品実装機10の斜視図である。
図2は、部品実装機10の上面図である。
図3は、ビーム部材21の斜視図である。
図4は、ヘッド20及びビーム部材21の斜視図である。
図5は、X軸移動装置30の外観斜視図である。
図6は、
図5のA-A断面図である。
図7は、コア70にコイル60が巻回された状態を示す平面図である。
図8は、コア70にコイル60が巻回された状態を示す斜視図である。
図9は、コア70の斜視図である。
図10は、X軸冷却装置40の側面図である。
図11は、従来例のコア170にコイル60が巻回された状態を示す平面図である。なお、左右方向(X軸方向)、前後方向(Y軸方向)、上下方向(Z軸方向)は、各図に示した通りである。
【0014】
本実施形態の部品実装機10は、
図1,
図2に示すように、フィーダFから供給される部品をピックアップして基板S上に実装するものである。この部品実装機10は、基台12と、基板搬送装置(図示せず)と、第1および第2ヘッド20a,20bと、第1および第2ビーム部材21a、21bと、第1および第2Y軸移動装置50a,50bと、第1および第2X軸移動装置30a,30bと、を備える。これらは、筐体11内に収容されている。基台12上段における左右両側には、前後に延在する帯状の支持台13が設けられている。また、筐体11の前面には、作業者によって操作されると共に各種情報の表示が可能な操作パネル14が設置されている。なお、第1ヘッド20aと第2ヘッド20bとは、単にヘッド20と呼ぶ場合がある。第1ビーム部材21aと第2ビーム部材21bは、単にビーム部材21と呼ぶ場合がある。第1X軸移動装置30aと第2X軸移動装置30bは、単にX軸移動装置30と呼ぶ場合がある。第1Y軸移動装置50aと第2Y軸移動装置50bは、単にY軸移動装置50と呼ぶ場合がある。
【0015】
基板搬送装置は、前後一対のコンベアベルトと、コンベアベルトを周回駆動するモータと、を有する。基板搬送装置は、モータによりコンベアベルトを駆動することで、コンベアベルト上の基板Sを左から右へと搬送する。なお、基板搬送装置は、基板Sを搬送するレーンを基板搬送方向に直交する幅方向に複数備えてもよい。また、基板搬送装置は、基板搬送方向に複数並ぶように基板Sを搬送してもよい。
【0016】
ヘッド20は、部品を吸着するノズル(本開示の採取部材に相当)を有する。
図1および
図2に示すように、ヘッド20は、左右(X軸)に移動可能にビーム部材21に支持される。
【0017】
ビーム部材21は、左右(X軸)に延在する長尺部材である。ビーム部材21は、Y軸リニアガイド51(ガイドレール)に架け渡されて当該一対のY軸リニアガイド51に沿って前後(Y軸)に移動可能である。ビーム部材21は、
図3~
図5に示すように、側面には、上下一対のX軸リニアガイド31(ガイドレール)が接合されている。上下一対のX軸リニアガイド31は、例えば、接着とねじ接合やピン接合との併用によりビーム部材21に接合されている。また、ビーム部材21の両端部には、Y軸ブロック部材22が固定され、ビーム部材21は、両端部において各Y軸ブロック部材22がそれぞれ対応するY軸リニアガイド51上を移動することにより、前後(Y軸)に移動する。
【0018】
Y軸移動装置50は、ビーム部材21を前後(Y軸)に移動させるものである。Y軸移動装置50は、
図2に示すように、左右一対のY軸リニアガイド51と、左右にそれぞれ設けられたY軸リニアモータ52と、左右一対のY軸リニアガイド51にそれぞれ複数個ずつ摺動可能に装着されると共にY軸ブロック部材22を支持する図示しないY軸ガイドナットと、図示しないY軸冷却装置と、を有する。Y軸リニアモータ52は、図示しないY軸電源ケーブルを介して電力の供給を受けて動作する。Y軸リニアモータ52は、前後に延在するように支持台13に固定されるY軸固定子53と、Y軸固定子53と上下に所定の間隔をおいて対向するようにY軸ブロック部材22に固定されるY軸可動子54と、を有するフラット形リニアモータとして構成される。Y軸固定子53は、Y軸リニアガイド51と同一平面上に当該Y軸リニアガイド51に沿ってN極、S極の極性が交互に異なるように平置き配置された複数の永久磁石を有する。Y軸可動子54は、いずれも図示しない、複数のコアと、当該コアに巻回された複数のコイルとを有する。左右一対のY軸リニアガイド51は、
図2に示すように、左右の支持台13の上面に前後に延在するように配置されている。
【0019】
X軸移動装置30は、ヘッド20を左右(X軸)に移動させるものである。X軸移動装置30は、
図3および
図4に示すように、上述した上下一対のX軸リニアガイド31と、X軸リニアモータ32と、複数個(4個)のX軸ガイドナット36と、X軸冷却装置40と、を有する。ヘッド20は、X軸リニアガイド31に沿って左右に移動可能にビーム部材21に支持されている。
【0020】
X軸移動装置30のX軸リニアモータ32は、図示しないX軸電源ケーブルを介して電力の供給を受けて動作する。X軸リニアモータ32は、本実施形態では、ビーム部材21の側面に貼り付けられたX軸固定子33と、X軸固定子33と前後に所定の間隔をおいて対向するように配置されるX軸可動子34とを有するフラット形リニアモータとして構成される。X軸固定子33は、ビーム部材21の側面における上下一対のX軸リニアガイド31の間に、当該X軸リニアガイド31に沿ってN極、S極の極性が交互に異なるように配列された複数の永久磁石を有する。X軸可動子34は、複数のコア70と、コア70に巻回された複数のコイル60とを有する。X軸可動子34は、上下一対のX軸リニアガイド31にそれぞれ配置されたX軸ガイドナット36により支持されており、複数のコイル60に三相交流電流を印加することにより左右(X軸)に移動する。
図3~5に示すように、本実施形態では、X軸ガイドナット36は、上下一対のX軸リニアガイド31に2個ずつ配置され、X軸可動子34は、計4個のX軸ガイドナット36に支持される。
【0021】
コイル60は、
図7,8に示すように、コア70に対して、直線部60aと屈曲部60bとを有する楕円状(トラック状)に巻回されて形成されている。直線部60aは、Z軸方向に延びる直線状の部分である。屈曲部60bは、直線部60aの端部同士を繋ぐように半円状に形成された部分である。コイル60は、絶縁被覆された導体を、巻芯に巻線した後、巻芯を取り外して形成される。
【0022】
コア70は、圧粉磁心で形成され、
図7~9に示すように、平面部70aと曲面部70bとを備える。平面部70aは、Z軸方向に延びる直線状部の部分である。曲面部70bは、平面部70aの端部同士を繋ぐように半円状に形成された部分である。平面部70aは、コイル60における直線部60aの内周面と当接している。曲面部70bは、コイル60における屈曲部60bの内周面に当接している。すなわち、コア70は、全周にわたりコイル60の内周面に当接している。コア70は、絶縁被覆された軟磁性粉末を、金型を用いてプレス加工により圧縮成形することで形成される。
【0023】
X軸冷却装置40は、X軸可動子34のコイル60への通電により発生した熱をコア70との熱交換により放熱するものである。X軸冷却装置40は、
図5,6に示すように、取付ブラケット41とX軸冷却装置本体42とを有する。取付ブラケット41は、X軸可動子34にX軸冷却装置本体42を取り付けるための部材である。取付ブラケット41は、熱伝導性のよい金属(例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等)で形成されている。
【0024】
図5,6及び
図10に示すように、X軸冷却装置本体42の表面には、所定の間隔をおいて互いに平行にZ軸方向に延在する複数の溝42aが形成されている。具体的には、
図10に示すように、X軸冷却装置本体42の側面に形成された凹状の溝形成領域43に、Z軸方向に延存する複数の仕切部材44が所定の間隔で取り付けられている。X軸冷却装置本体42では、仕切部材44同士の間が溝42aとなっている。各溝42aは、X軸冷却装置本体42が取付ブラケット41に取り付けられた状態でエア流路を形成する。仕切部材44には、溝42a同士の間でエアを流通させるために、仕切部材44をX軸方向に連通する図示しない連通部が設けられている。X軸冷却装置本体42は、熱伝導性のよい金属(例えば、アルミニウムやアルミニウム合金等)で形成されている。
【0025】
X軸冷却装置40は、図示しないエア供給源に接続されると共に複数のエア流路(溝42a)の一端側に形成されるエア入口部45と、複数のエア流路の他端側に形成されるエア出口部47と、エア入口部45から入力されたエアを複数のエア流路に分配する分配部46と、を有する(
図10参照)。エア出口部47は、左右に2箇所設けられ、エア流路(溝42a)及び仕切部材44に形成された連通部を通過したエアは、左右に分かれてそれぞれのエア出口部47から排出される。
【0026】
X軸リニアモータ32では、コイル60が巻回されるコア70を圧粉磁心で形成し、コア70を冷媒との熱交換により冷却する。コア70は、
図11に示すような電磁鋼板を積層して形成したコア170と比べて、成形の自由度が高い。コア70の曲面部70bを、金型により容易に成形することができるためである。そのため、コイル60とコア70との密着性を向上させ、コイル60で発熱した熱をコア70に効率よく伝えることができる。よって、
図11に示すように、電磁鋼板を積層してコア170を形成した場合と比べると、コイル60との密着性が向上させることができる。これにより、X軸リニアモータ32では、コア70を冷媒との熱交換により冷却することで、コイル60を効率よく冷却することができる。
【0027】
ここで、実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のX軸リニアモータ32が本開示のリニアモータに相当し、X軸固定子33がリニア固定子に相当し、コイル60がコイルに相当し、コア70がコアに相当し、X軸冷却装置40が冷却部材に相当する。また、本開示の第1ヘッド20a及び第2ヘッド20bが本開示のヘッドに相当し、第1X軸移動装置30a、第2X軸移動装置30b、第1Y軸移動装置50a及び第2Y軸移動装置50bがヘッド移動装置に相当する。
【0028】
以上説明したように、X軸リニアモータ32では、コイル60が巻回されるコア70を圧粉磁心で形成し、コア70を冷媒との熱交換により冷却する。コア70は、電磁鋼板を積層する場合と比べて、成形の自由度が高いため、コイル60とコア70との密着性を向上させ、コイル60で発熱した熱をコア70に効率よく伝えることができる。したがって、コア70を冷媒との熱交換により冷却することで、コイル60を効率よく冷却することができる。
【0029】
また、X軸リニアモータ32では、コイル60は、直線部60aと屈曲部60bとを有する楕円状に巻回されており、コア70は、コイル60の直線部60a及び屈曲部60bにおけるそれぞれの内周面に当接するように形成されている。これにより、コイル60をより効率よく冷却することができる。
【0030】
また、X軸リニアモータ32では、X軸冷却装置40は、コア70と当接して冷媒の流路を取付ブラケット41とX軸冷却装置本体42とを有する。これにより、コイル60を十分効率よく冷却することができる。
【0031】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0032】
例えば、上述した実施形態では、部品実装機10は、2つのヘッド20(第1および第2ヘッド20a,20b)を備えるものとしたが、単一のヘッド20を備えるものとしてもよい。この場合、部品実装機10は、ビーム部材21、X軸移動装置30およびY軸移動装置50をそれぞれ1組ずつ備えればよい。
【0033】
上述した実施形態では、本開示のリニアモータをX軸リニアモータ32に適用して説明したが、Y軸リニアモータ52に適用してもよい。
【0034】
上述した実施形態では、本開示のリニアモータをフラット形リニアモータとして説明したが、T形リニアモータとしてもよい。
【0035】
上述した実施形態では、コイル60の形状を直線部60aと屈曲部60bとを有する楕円状(トラック状)とした。しかし、コイル60は、角丸長方形状に形成されていてもよい。ここで、角丸長方形とは、長方形の四隅が丸みを帯びた形状である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本開示は、部品実装機の製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
10 部品実装機、11 筐体、12 基台、13 支持台、14 操作パネル、20 ヘッド、20a 第1ヘッド、20b 第2ヘッド、21 ビーム部材、21a 第1ビーム部材、21b 第2ビーム部材、22 Y軸ブロック部材、30 X軸移動装置、30a 第1X軸移動装置、30b 第2X軸移動装置、31 X軸リニアガイド、32 X軸リニアモータ、33 X軸固定子、34 X軸可動子、36 X軸ガイドナット、40 X軸冷却装置、41 取付ブラケット、42 X軸冷却装置本体、42a 溝、43 溝形成領域、44 仕切部材、45 エア入口部、46 分配部、47 エア出口部、50 Y軸移動装置、50a 第1Y軸移動装置、50b 第2Y軸移動装置、51 Y軸リニアガイド、52 Y軸リニアモータ、53 Y軸固定子、54 Y軸可動子、60 コイル、60a 直線部、60b 屈曲部、70 コア、70a 平面部、70b 曲面部、F フィーダ、S 基板。