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特開2024-8091スライドコアを有する射出成形用金型及びこれに使用されるスライドコアガイド部材
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  • 特開-スライドコアを有する射出成形用金型及びこれに使用されるスライドコアガイド部材 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008091
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】スライドコアを有する射出成形用金型及びこれに使用されるスライドコアガイド部材
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/40 20060101AFI20240112BHJP
【FI】
B29C45/40
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109649
(22)【出願日】2022-07-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】509218560
【氏名又は名称】松本金型株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121795
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴亀 國康
(72)【発明者】
【氏名】松本 文治
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202CA11
4F202CB01
4F202CK42
4F202CK52
4F202CK54
(57)【要約】
【課題】 種々のアンダーカットに対応することができ、スライドコアの固定・作動を安定・精確に制御することができ、型開きとスライドコアの作動開始の時間差を大きくとることができる射出成形用金型を提供する。
【解決手段】 本射出成形用金型は、可動側型板、スライドコア及び固定側型板を有し、汎用性が高くかつスライドコアの端部に装着することができるスライドコアガイド部材を有する。スライドコアガイド部材は、前記スライドコアのポケット部に装着されるローラ組付部材と、前記固定側型板に装着されるスライド押えを有する。そして、前記ローラ組付部材は、前記ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部と、その軸部に装着されるローラとを有し、前記スライド押えは、前記ローラの走行をガイドするガイドレール溝を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、を有してなる樹脂成形品の射出成形用金型に使用されるスライドコアガイド部材であって、
前記スライドコアのポケット部に固着手段により装着されるローラ組付部材と、前記固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えを有し、
前記ローラ組付部材は、前記ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部と、その軸部に装着されるローラとを有し、
前記スライド押えは、前記ローラの走行をガイドするガイドレール溝を有してなるスライドコアガイド部材。
【請求項2】
ローラ組付部材の組付部は、ローラの負荷方向に直交する方向に長い両端丸形平行キー様の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項3】
スライドコアのポケット部は、スライドコアの端面部又は切欠部の所定箇所に設けられることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項4】
スライドコアのポケット部は、ローラ組付部材の組付部の一側面が開放された袋状の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項5】
スライド押えのガイドレール溝は、上端部が閉鎖され、下端部が開放されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項6】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、を有してなる樹脂成形品の射出成形用金型であって、
前記スライドコアのポケット部に固着手段により装着されるローラ組付部材と、前記固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えを有し、
前記ローラ組付部材は、前記ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部と、その軸部に装着されるローラとを有し、
前記スライド押えは、前記ローラの走行をガイドするガイドレール溝を有してなる射出成形用金型。
【請求項7】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、請求項2ないし5のいずれかに記載のスライドコアガイド部材を有する樹脂成形品の射出成形用金型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンダーカットを有する樹脂成形品の成形に供される射出成形用金型に係り、特にスライドコアを有する射出成形用金型に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂成形品の成形においてアンダーカットとなる部位又は形態は種々であり、アンダーカットを有する樹脂成形品の成形に供する種々の射出成形用金型が提案されている。例えば、スライドコアを有する射出成形用金型においても、以下のような射出成形用金型が提案されている。
【0003】
特許文献1に、固定側金型、スライドコア及び可動側金型を有する射出成形用金型であって、前記固定側金型にカム溝を有するアンギュラカム板が設けられ、前記カム溝の外周部にそって回動するカムローラが軸支されたカムピンが前記スライドコアに設けられてなる射出成形用金型が提案されている。この射出成形用金型は、スライドコアを使用した金型においても、アンギュラカム板やカムピンの折損、カム溝の摩耗などが少なく、スライドコアの移動量を長くとることができるとされる。
【0004】
また、特許文献2に、可動側型板、スライドコア及び固定側型板を有する射出成形用金型であって、前記固定側型板は、前記スライドコアをスライドさせるアンギュラピンと、そのスライドを禁じ又はガイドしてスライドさせるスライド押えと、を有し、前記スライドコアは、前記アンギュラピンを挿通する長穴のピン穴と、前記スライド押えに当接するローラと、そのローラを前記スライド押えに押圧するばねと、を有してなる射出成形用金型が提案されている。この射出成形用金型は、スライドコアがローラを介してスライド押えの直線部と傾斜部とを有するガイド面部に押圧されて保持されているのが特徴である。このため、スライドコアの固定・作動を安定・精確に制御することができ、型開きとスライドコアの作動開始の時間差を大きくとることができるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-1683号公報
【特許文献2】登録実用新案第3225897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の射出成形用金型のようなスライドコアの移動量を長くとることができる射出成形用金型は好ましい。また、特許文献2に記載の射出成形用金型のように、スライドコアの固定・作動を安定・精確に制御することができる射出成形用金型は好ましい。しかしながら、かかる射出成形用金型は、特定の樹脂成形品に対応することができる射出成形用金型であって汎用性が低いという問題がある。
【0007】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、種々のアンダーカットに広く容易に対応することができ、スライドコアの移動量を長くとることができるとともにスライドコアの固定・作動を安定・精確に制御することができ、型開きとスライドコアの作動開始の時間差を大きくとることができるスライドコアを有する射出成形用金型及びこれに使用されるスライドコアガイド部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るスライドコアガイド部材は、可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、を有してなる樹脂成形品の射出成形用金型に使用されるスライドコアガイド部材であって、前記スライドコアのポケット部に固着手段により装着されるローラ組付部材と、前記固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えを有し、前記ローラ組付部材は、前記ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部と、その軸部に装着されるローラとを有し、前記スライド押えは、前記ローラの走行をガイドするガイドレール溝を有してなる。
【0009】
上記発明において、ローラ組付部材の組付部は、ローラの負荷方向に直交する方向に長い両端丸形平行キー様の形状をしているのがよい。
【0010】
スライドコアのポケット部は、スライドコアの端面部又は切欠部の所定箇所に設けられ、ローラ組付部材の組付部の一側面が開放された袋状の断面形状を有するのがよい。
【0011】
また、スライド押えのガイドレール溝は、上端部が閉鎖され、下端部が開放されているのがよい。
【0012】
本発明に係る射出成形用金型は、可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、を有してなる樹脂成形品の射出成形用金型であって、前記スライドコアのポケット部に固着手段により装着されるローラ組付部材と、前記固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えを有し、前記ローラ組付部材は、前記ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部と、その軸部に装着されるローラとを有し、前記スライド押えは、前記ローラの走行をガイドするガイドレール溝を有してなる。
【0013】
また、本発明に係る樹脂成形品の射出成形用金型は、可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、請求項2ないし5のいずれかに記載のスライドコアガイド部材を有してなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る射出成形用金型は、所定形状のスライド押えとローラ組付部材の組合わせにより容易にスライドコアガイド部材を構成できる。これにより、種々のアンダーカットに広く対応することができ、スライドコアの移動量を長くとることができるとともにスライドコアの固定・作動を安定・精確に制御することができ、型開きとスライドコアの作動開始の時間差を大きくとることができるスライドコアを有する射出成形用金型を容易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る射出成形用金型の構成を示す図面である。
図2】本発明に係る射出成形用金型のスライド押え及びスライドコア部分(スライドコアガイド部材)の斜視図である。
図3】本発明に係るスライドコアガイド部材におけるローラ組付部材の説明図である。
図4】分割型のローラ組付部材の説明図である。
図5】本発明に係るスライドコアガイド部材におけるスライド押えの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、発明を実施するための形態について、図面を基に説明する。図1は、本発明に係る射出成形用金型の例を示す。図2は、本発明に係る射出成形用金型5のスライド押え及びスライドコア部分(スライドコアガイド部材)を示す。本射出成形用金型5は、スライドコアを有する射出成形用金型であって、図1に示すように、可動側型板3と、その可動側型板3に保持されるスライドコア2と、それらに対向する固定側型板1と、を有している。そして、スライドコア2のポケット部2a(図2)に固着手段により装着されるローラ組付部材25と、固定側型板1に固着手段により装着されるスライド押え21を有している。
【0017】
スライドコア2のポケット部2aは、図2に示すように、スライドコア2の所定の箇所に設けることができる。特に、スライドコアの端部(前端部や側端部等)に設けることができる。また、ポケット部2aは、スライドコア2の所定の箇所を切り欠いた切欠部2bに設けることができる。このポケット部2aにローラ組付部材25が装着される。ローラ組付部材25にはローラ30が装着され、ローラ30は固定側型板1に装着されたスライド押え21のガイドレール溝22(図5)に沿って走行する。
【0018】
ローラ組付部材25は、図3に示すように、ポケット部2aに嵌入される組付部26と、その組付部26から突出する軸部27と、その軸部27に装着されるローラ30(30A)とを有している。ローラ30は、ワッシャ36を介してC形止め輪37により軸部27に回転自在に固定することができる。組付部26は、ローラ30の負荷方向に直交する方向に長い両端丸形平行キー様の形状をしているのが良い。これにより、スライドコア2の端部近辺にローラ組付部材25を装着することができ、金型の冷却等に必要な金型主要部分の確保が容易になる。組付部26の形状を両端丸形平行キー様にすることにより、ポケット部2aは、ローラ組付部材25の組付部26の一側面が開放された袋状の断面形状にすることができ、さらにスライドコア2の端部に近い位置に設けることができる。ローラ組付部材25は、ボルト穴26aを介してボルトによりスライドコア2に装着することができる。なお、ローラ組付部材25のスライドコア2への固着手段は特に限定されることはなく、ピンの打ち込みであってもよい。
【0019】
ローラ組付部材25は、図3に示すような一体型ではなく分解型にすることができる。例えば、図4に示すように、組付部26、ピン付きローラ30B及びナット38の構成にすることができる。この場合、ピン付きローラ30B及びナット38は市販品を使用することができ、安価なローラ組付部材25を構成することができる。しかし、かかるローラ組付部材25は、ナット38部分を含めたローラ組付部材25の取付部分サイズが大きくなり易い。
【0020】
スライド押え21は、図5に示すように、ローラ組付部材25のローラ30が走行するガイドレール溝22を有する。ガイドレール溝22は、ローラ30が転動する壁部22aと、底部22bを有している。このため、ガイドレール溝22を有することによるスライド押え21の強度の低下を問題にすることなく、所用のガイドレール溝22を形成することができる。ガイドレール溝22の上端部形状を一点鎖線の形状にするとスライドコア2のスライド方向の作動を遅延させることがでる。そして、図1に示すように、スライドコア2のばね室2cにばね2c1を設けることにより、ローラ組付部材25のローラ30がスライド押え21を押圧するようにすることができる。これにより、特許文献2に記載のスライドコアと同様に、スライドコアの固定・作動を安定・精確に制御することができ、型開きとスライドコアの作動開始の時間差を大きくとることができる。また、従来のアンギュラーピンタイプのものに比較してスライドコアの移動量を長くすることができる。
【0021】
本スライド押え21は、ガイドレール溝22の上端は閉鎖されているが下端が開放されているので、所用のスライド長を確保することができ、スライドコア2を安全にスライドさせることができる。本スライド押え21は、ボルト穴21aを介してボルトにより固定側型板1に装着することができる。また、本スライド押え21は、各種形状のガイドレール溝を有するブロックをスライド押え本体にはめ込む形態のものにすることができる
【0022】
以上、本射出成形用金型5について説明した。かかる射出成形用金型において、スライド押え21とローラ組付部材25をセットにしたスライドコアガイド部材20を設けるならば、広範な作動が可能なスライドコアを有する射出成形用金型を容易かつ安価に構成することができる。ローラ組付部材25において、組付部26のみ、又は組付部26と軸部27が一体になったものは、ローラ30Aやピン付きローラ30Bと同様に汎用品化することも可能である。
【符号の説明】
【0023】
1 固定側型板
2 スライドコア
3 可動側型板
5 射出成形用金型
20 スライドコアガイド部材
21 スライド押え
22 ガイドレール溝
25 ローラ組付部材
26 組付部
27 軸部
30、30A ローラ
30B ピン付きローラ
36 ワッシャ
37 C形止め輪
38 ナット
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、を有してなる樹脂成形品の射出成形用金型に使用されるスライドコアガイド部材であって、
前記スライドコアの端面部又は切欠部の所定箇所に設けられるポケット部に固着手段により装着されるローラ組付部材と、前記固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えを有し、
前記ローラ組付部材は、前記ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部と、その軸部に装着されるローラとを有し、
前記スライド押えは、前記ローラの走行をガイドするガイドレール溝を有してなるスライドコアガイド部材。
【請求項2】
ローラ組付部材の組付部は、ローラの負荷方向に直交する方向に長い両端丸形平行キー様の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項3】
スライドコアのポケット部は、ローラ組付部材の組付部の一側面が開放された袋状の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項4】
スライド押えのガイドレール溝は、ローラが転動する壁部と底部を有することを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項5】
スライド押えのガイドレール溝は、上端部が閉鎖され、下端部が開放されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項6】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、請求項2ないし5のいずれかに記載のスライドコアガイド部材を有する樹脂成形品の射出成形用金型。
【請求項7】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、その固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えと、を有する射出成形用金型であって、
前記スライドコアは、その端面部又は切欠部の所定箇所に設けられるポケット部に固着手段により装着されるガイドローラを有し、
前記スライド押えは、壁部と底部を有するガイドレール溝を有し、その壁部を前記ガイドローラのローラが転動してなる射出成形用金型。
ここで、ガイドローラは、ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部及びその軸部に装着されるローラを有してなるもの、または、ポケット部に嵌入される組付部と、ピン付きローラ及びナットを有してなるものである。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、を有してなる樹脂成形品の射出成形用金型に使用されるスライドコアガイド部材であって、
前記スライドコアの端面部又は切欠部の所定箇所に設けられるポケット部に固着手段により装着されるローラ組付部材と、前記固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えを有し、
前記ローラ組付部材は、前記ポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部と、その軸部に装着されるローラとを有し、
前記スライド押えは、前記ローラの走行をガイドするガイドレール溝を有してなるスライドコアガイド部材。
【請求項2】
ローラ組付部材の組付部は、ローラの負荷方向に直交する方向に長い両端丸形平行キー様の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項3】
スライドコアのポケット部は、ローラ組付部材の組付部の一側面が開放された袋状の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項4】
スライド押えのガイドレール溝は、ローラが転動する壁部と底部を有することを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項5】
スライド押えのガイドレール溝は、上端部が閉鎖され、下端部が開放されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドコアガイド部材。
【請求項6】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、請求項2ないし5のいずれかに記載のスライドコアガイド部材を有する樹脂成形品の射出成形用金型。
【請求項7】
可動側型板と、その可動側型板に保持されるスライドコアと、それらに対向する固定側型板と、その固定側型板に固着手段により装着されるスライド押えと、を有する射出成形用金型であって、
前記スライドコアは、その端面部又は切欠部の所定箇所に設けられるポケット部に固着手段により装着されるポケット部に嵌入される組付部と、その組付部から突出する軸部及びその軸部に装着されるローラを有してなるもの、または、ポケット部に嵌入される組付部と、ピン付きローラ及びナットを有してなるものを有し、
前記スライド押えは、壁部と底部を有するガイドレール溝を有し、その壁部を前記軸部に装着されるローラ又はピン付きローラのローラが転動してなる射出成形用金型。