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特開2024-80944情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024080944
(43)【公開日】2024-06-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240610BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194314
(22)【出願日】2022-12-05
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】脇 康平
(72)【発明者】
【氏名】山内 智
(72)【発明者】
【氏名】福田 開大
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB66
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】オンラインサービスにおける処理の実効性の向上を図ること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、判定部と、実行部とを有する。判定部は、オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションをサービス利用者との間で実行するか否かを判定する。実行部は、判定部によりコミュニケーションを実行すると判定された場合、オンラインサービスに対応するコンテンツとともにチャットボットを表示させ、コミュニケーションに関する処理を実行する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記サービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴を記憶する記憶部
をさらに有し、
前記判定部は、
前記サービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、前記サービス利用者との間でチャットボットを通じた前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンからの経過時間に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、前記サービス利用者が利用中のサービスの内容との関連性に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記実行部は、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記コミュニケーションにおいて、前記所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてのアンケートを実行する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記実行部は、
前記アンケートを実施してから所定の期間経過後に、前記アンケートの対象となった取引対象と同一の取引対象について再度アンケートを実行する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記実行部は、
前記アンケートに対する前記サービス利用者の回答に基づいて、前記取引対象に対する前記サービス利用者の満足度を評価し、評価結果に基づくレコメンドを実行する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記実行部は、
前記サービス利用履歴に基づいて、前記サービス利用者から取得される前記アンケートに対する回答の信頼度を評価する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記判定部は、
前記サービス利用者の状況と、前記コミュニケーションの実行タイミングとの関係性の特徴を学習した学習済みモデルを用いて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行手順と
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アンケート調査やモニタ調査の手間を省き、市場のニーズを簡便に収集し、活用可能とすることを目的として、対話シナリオに基づいて顧客と対話を行う技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
また、近年では、ユーザの端末装置を用いて、リアルタイムでメッセージやデータなどをチャット形式により送受信可能なサービスが提供されている(たとえば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-324158号公報
【特許文献2】特開2022-58711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術では、オンラインサービスにおける処理の実効性を高める上で改善の余地がある。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、オンラインサービスにおける処理の実効性の向上を図ることができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、判定部と、実行部とを有する。判定部は、オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションをサービス利用者との間で実行するか否かを判定する。実行部は、判定部によりコミュニケーションを実行すると判定された場合、コンテンツとともにチャットボットを表示させ、コミュニケーションに関する処理を実行する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の態様の1つによれば、オンラインサービスにおける処理の実効性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の概要を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の概要を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部に記憶されるコンテンツ情報の概要を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るサービス利用履歴記憶部に記憶されるサービス利用履歴の概要を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される利用者情報の概要を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るコミュケーションの実行タイミングの制御手順の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係るレコメンド処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態または各変形例に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と称する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(実施形態)
[1.実施形態に係るシステム構成]
以下、図1および図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要について説明する。図1および図2に、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要を示す。
【0012】
まず、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要の説明に先駆けて、図1を参照しつつ、実施形態に係る情報処理装置100を含む情報処理システムSYSの構成例について説明する。
【0013】
図1に示すように、情報処理システムSYSは、利用者端末10と、情報処理装置100とを有している。利用者端末10、及び情報処理装置100は、有線または無線により、インターネットなどのネットワーク(たとえば、図3に示すネットワークN)に接続される。利用者端末10、及び情報処理装置100は、ネットワークを通じて相互に通信できる。なお、図1に示す情報処理システムSYSの構成は一例であり、図1に示す例よりも多くの利用者端末10が含まれていてもよいし、情報処理装置100とは異なる他の情報処理装置が含まれていてもよい。
【0014】
利用者端末10は、情報処理装置100により提供される各種オンラインサービスのサービス利用者であるサービス利用者Uにより使用される情報処理端末である。たとえば、利用者端末10は、スマートフォンや、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)などにより実現され得る。
【0015】
また、利用者端末10は、LTE(Long Term Evolution)や、4G(4th Generation:第4世代移動通信システム)や、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの無線通信網や、Bluetooth(登録商標)や、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を実行するための通信機能を有し、これらの通信機能によりネットワークに接続できる。
【0016】
また、利用者端末10は、たとえば、情報処理装置100により提供されるウェブコンテンツを、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示できる。なお、利用者端末10は、情報の表示処理を実現する制御情報を情報処理装置100などから受け取った場合には、制御情報に従って表示処理を実現する。
【0017】
サービス利用者Uは、利用者端末10を操作して、ウェブブラウザにより表示される各種オンラインサービスのウェブサイトを閲覧したり、ウェブブラウザにより表示されるウェブコンテンツを利用したりできる。また、サービス利用者Uは、各種オンラインサービスのウェブサイトを利用するための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」と称する。)を情報処理装置100からダウンロードして、利用者端末10にインストールできる。この場合、サービス利用者Uは、専用アプリを操作することにより、専用アプリ用に構成された各種オンラインサービスのコンテンツを利用できる。
【0018】
情報処理装置100は、各サービス利用者に対して各種オンラインサービスを提供するとともに、実施形態に係る情報処理を実行する情報処理装置である。情報処理装置100は、典型的にはサーバ装置であるが、メインフレームやワークステーションなどにより実現されてもよい。また、情報処理装置100がサーバ装置により実現される場合、単独のサーバ装置により実現されてもよいし、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステムなどにより実現されてもよい。
【0019】
情報処理装置100により提供される各種オンラインサービスには、インターネット接続や、検索サービスや、SNS(Social Networking Service)や、電子商取引サービスや、電子決済サービスや、オンラインゲームや、オンラインバンキングサービスや、オンライントレーディングサービスや、宿泊予約サービスや、チケット予約サービスや、動画配信サービスや、音楽配信サービスや、ニュース配信サービスや、地図情報サービスや、ルート検索サービスや、経路案内サービスや、路線情報サービスや、運行情報サービスや、天気情報サービスなどが含まれ得る。なお、各種オンラインサービスには、各種アプリケーションに対応するAPI(Application Programming Interface)サービスが含まれていてもよい。
【0020】
情報処理装置100は、各種オンラインサービスの提供にあたり、サービス利用者(たとえば、サービス利用者U)の各々を特定するための利用者識別情報である利用者IDを含むユーザアカウントを作成する。このユーザアカウントに含まれる利用者IDは、オンラインサービスの利用登録の際にサービス利用者(たとえば、サービス利用者U)が任意に設定するか、又は情報処理装置100により個別に割り振られる。情報処理装置100は、各サービス利用者(たとえば、サービス利用者U)のユーザアカウントに紐付けて、オンラインサービスの利用履歴であるサービス利用履歴を記録し、記録したサービス利用履歴をサービス利用者ごとに管理する。また、情報処理装置100は、サービス利用者(たとえば、サービス利用者U)からの要求に応じて、各種オンラインサービスを利用するための専用アプリを配布できる。
【0021】
[2.実施形態に係る情報処理]
[2-1.コミュケーション実行タイミングの制御例]
以下、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の概要について説明する。図1は、情報処理システムSYSにおいて、情報処理装置100が実施するチャットボット(「コミュニケーションボット」とも称される。)を通じたコミュニケーションの実行タイミングの制御例を示している。
【0022】
たとえば、オンラインサービスにおいて、オンラインサービスを通じて提供される商品やサービスなどの取引対象に対するレビュー(評価情報)を取得したいという要望がある。このため、オンラインサービスは、一般的に、サービス利用者からのレビューの投稿を受付可能に構成されている。しかしながら、レビューを投稿するか否かは、サービス利用者の意思に委ねられており、レビューの取得率はそれほど高くないのが現状である。このような事情に鑑み、実施形態に係る情報処理装置100は、オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、サービス利用者との間でチャットボットを通じたコミュニケーションをオンラインサービス上で実行する。これにより、情報処理装置100は、オンラインサービスにおける処理の実効性の向上を図る。具体的には、情報処理装置100は、取引対象に対するサービス利用者のレビューの投稿が期待できる適切なタイミングでサービス利用者と意思疎通を図り、サービス利用者との対話の中で取引対象に対するレビューを聞き出すためのアンケートを提示できる。この結果、情報処理装置100は、サービス利用者によるアンケートへの回答を促すことができ、取引対象に対するレビューを効率的に取得できる効果を期待できる。
【0023】
図1では、サービス利用者により利用されるオンラインサービスが宿泊予約サービスである場合の情報処理の概要を例示するが、実施形態に係る情報処理は、宿泊予約サービス以外の他のサービスについても同様に適用できる。なお、以下の説明において、利用者端末10をサービス利用者Uと表記して説明する場合がある。すなわち、サービス利用者Uを利用者端末10と読み替えることができる。
【0024】
図1に示すように、サービス利用者Uは、利用者端末10を操作して、宿泊予約サービスにアクセスする(ステップS01)。たとえば、利用者端末10は、サービス利用者Uの操作に従って、宿泊予約サービスのサービス用コンテンツを表示するための情報の取得要求を情報処理装置100に送信する。
【0025】
一方、情報処理装置100は、サービス利用者Uからの要求に応じて、宿泊予約サービスのサービス用コンテンツを提供する(ステップS02)。たとえば、情報処理装置100は、宿泊予約サービスのサービス用コンテンツを表示させるための情報を利用者端末10に送信する。
【0026】
また、情報処理装置100は、オンラインサービスを利用するサービス利用者Uの状況に基づいて、サービス利用者Uとの間でチャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを実行するか否かを判定するコミュニケーション実行判定を行う(ステップS03)。
【0027】
また、情報処理装置100は、コミュニケーションを実行すると判定された場合、サービス利用者Uに提供したサービス用コンテンツとともにチャットボットを表示させる(ステップS04)。また、情報処理装置100は、サービス利用者Uとのコミュニケーションに関する処理を実行する(ステップS05)。情報処理装置100が実行するコミュケーションに関する処理には、テキストや音声を通じて、サービス利用者Uとの間で自動的に対話を行う対話処理が含まれる。対話処理には、サービス利用者Uと雑談や他愛のない会話といった非タスク志向型の対話を行うための処理や、サービス利用者Uの要求に応じて、オンラインサービスに関するタスクを代行するタスク志向型の対話を行うための処理が含まれていてよい。
【0028】
上述のステップS03において、情報処理装置100は、サービス利用者Uによる各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定されるサービス利用者Uとの間でチャットボットを通じたコミュニケーションを実行するか否かを判定する。
【0029】
たとえば、情報処理装置100は、サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンからの経過時間に基づいて、コミュニケーションを実行するか否かを判定する。具体例を示せば、所定のコンバージョンの1つが商品購入である場合、情報処理装置100は、コミュニケーションの実行判定を行うタイミングで、商品が購入された日から予め定められる所定期間を経過している場合、サービス利用者Uとの間でチャットボットを通じたコミュニケーションを実行するという判定結果を導出する。
【0030】
また、たとえば、情報処理装置100は、サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く商品やサービスなどの取引対象と、サービス利用者Uが利用中のサービスの内容との関連性に基づいて、コミュニケーションを実行するか否かを判定する。具体例を示せば、情報処理装置100は、所定のコンバージョンに紐付く商品としてサービス利用者UのECサイトの購入履歴から取得された旅行カバンと、サービス利用者Uが利用中の宿泊予約サービスとの間には関連性があると判定すれば、サービス利用者Uとのコミュケーションを実行するという判定結果を導出する。なお、情報処理装置100は、サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く商品やサービスなどの取引対象と、サービス利用者Uが閲覧中のサービス用コンテンツの内容との間の関連性の有無については、予め定められるルールベースなどに基づいて判定できる。
【0031】
また、情報処理装置100は、チャットボットを通じたサービス利用者Uとの対話の中で、所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてのアンケートを実行してもよい。具体例を示せば、サービス利用者UのECサイトの購入履歴から取得された旅行カバンと、サービス利用者Uが閲覧中の宿泊予約サービスのサービス用サイトとの間には関連性があると判定した場合、サービス利用者Uとの対話の中で、旅行カバンについてのアンケートを実行する。
【0032】
このように、情報処理装置100は、オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、サービス利用者との間でチャットボットを通じたコミュニケーションをオンラインサービス上で実行する。これにより、情報処理装置100は、オンラインサービスにおける処理の実効性の向上を図る。具体的には、情報処理装置100は、取引対象に対するサービス利用者のレビューの投稿が期待できる適切なタイミングでサービス利用者と意思疎通を図り、サービス利用者との対話の中で取引対象に対するレビューを聞き出すためのアンケートを提示できる。この結果、情報処理装置100は、サービス利用者によるアンケートへの回答を促すことができ、取引対象に対するレビューを効率的に取得できる効果を期待できる。
【0033】
また、情報処理装置100は、アンケートを実施してから所定の期間経過後に、アンケートの対象となった取引対象と同一の取引対象について再度アンケートを実行してもよい。このとき、情報処理装置100が実行するアンケートの内容は、前回のアンケートと同一の内容であってもよいし、前回のアンケートと異なる内容であってもよい。
【0034】
また、情報処理装置100は、オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたサービス利用者Uとの対話の中で、サービス利用者Uに対して情報提供を実行してもよい。たとえば、情報処理装置100は、あるオンラインサービスを利用中のサービス利用者Uに対して、他のオンラインサービスに送客する(誘導する)ための情報などを提供してもよい。
【0035】
[2-2.情報表示例]
以下、図1を用いて、情報処理装置100から提供される情報に基づいて、利用者端末10に表示される情報の一例について説明する。
【0036】
上述のステップS04の処理により、利用者端末10には、情報処理装置100から提供される情報に基づいて、宿泊予約サービスのサービス用のサービス用コンテンツCTとともに、チャットボットCB(対話画面)が表示される(ステップS11)。たとえば、図1に示すチャットボットCBには、たとえば、サービス利用者Uのサービス利用履歴に基づくコミュケーション情報JHが表示される。また、図1に示すチャットボットCBには、コミュケーション情報JHに関連するアクションをサービス利用者Uから受け付けるためのオブジェクトOB1-1、及びオブジェクトOB1-2が表示される。
【0037】
また、上述のステップS05の処理により、図1に示すチャットボットには、コミュケーション情報JHに続くアンケートQが表示される(ステップS12)。アンケートQは、サービス利用者Uによるアクションに応じて表示されてもよいし、サービス利用者Uに関わらず自動的に表示されてもよい。また、図1に示すチャットボットCBには、アンケートQに対する回答をサービス利用者Uから受け付けるためのオブジェクトOB2-1、オブジェクトOB2-2、及びオブジェクトOB2-3が表示される。
【0038】
[2-3.アンケート回答の利用例]
以下、図2を用いて、図1に示す情報処理によりサービス利用者Uに提示したアンケートに対して、サービス利用者Uから得られた回答の利用例について説明する。図2は、情報処理システムSYSにおいて、情報処理装置100が、アンケートに対するサービス利用者Uの回答に基づいてサービス利用者Uにレコメンドを提供する処理の一例を示している。
【0039】
図2に示すように、情報処理装置100は、アンケートに対するサービス利用者Uの回答に基づいて、取引対象に対するサービス利用者Uの満足度を評価する評価処理を実行する(ステップS21)。そして、情報処理装置100は、サービス利用者Uの満足度の評価結果に基づいてレコメンドを実行する(ステップS22)。たとえば、情報処理装置100は、サービス利用者Uの満足度が高い取引対象に基づいて、サービス利用者Uが閲覧中のサービス用サイトに関連したおすすめのアイテムやコンテンツを利用者端末10に表示する。また、情報処理装置100は、上述の評価処理により評価された取引対象に対するサービス利用者Uの満足度についての情報を、たとえば、オンラインサービスを通じて取引対象の提供を行っている提供者(ストアやメーカーなど)に対してフィードバック(提供)してもよい。上述のサービス利用者Uの満足度についての情報は、アンケートに対するサービス利用者Uの回答に基づく情報であり、情報の信ぴょう性が高く、取引対象の提供者にとって有益な情報となり得る。
【0040】
なお、情報処理装置100は、サービス利用履歴に基づいて、サービス利用者Uから取得されるアンケートに対する回答の信頼度(信ぴょう性)を事前に評価してもよい。たとえば、情報処理装置100は、サービス利用者Uに対して商品に関するアンケートを実行し、購入履歴がない商品について回答があった場合、サービス利用者Uに対する信頼度を低くする。すなわち、情報処理装置100は、アンケート対象の商品について購入履歴があるサービス利用者Uよりも相対的に信頼度が低くなるようにスコアリングする。仮に、情報処理装置100は、信頼度が低いと評価されたサービス利用者Uから、このサービス利用者Uが購入した商品についてのアンケートに対する回答があった場合、回答の信ぴょう性は低いと判断する。
【0041】
なお、ここでのアンケートは、サービス利用者Uによる購入実績がない商品や、利用実績がないサービスをサービス利用者Uのサービス利用履歴から予め特定して行われる。つまり、事前にサービス利用者Uの信用をスコアリングするために、たとえば、情報処理装置100は、アンケートを通じて過去に購入履歴がない商品の感想をあえて尋ね、「買っていないのでわからない」という回答が選択された場合、該当のサービス利用者Uによる回答の信頼度(信用)を高く評価し、「とても良かった」という回答が選択された場合、該当のサービス利用者Uによる回答の信頼度(信用)を低く評価することができる。
【0042】
また、サービス利用者の信用をスコアリングするために用いるためのアンケートの内容は、サービス利用履歴に基づく必要はなく、サービス利用者Uの属性を示す属性情報に基づくものであってもよい。また、サービス利用者の信用のスコアリングは、アンケートにより実施する必要はなく、チャットボットCBとの対話の中で実施されてもよい。具体的には、情報処理装置100は、サービス利用者Uの属性を示す属性情報に基づいて、サービス利用者Uの住所が「神奈川県」であることを特定できている場合、このサービス利用者Uに対して、チャットボットCBを通じた対話の中で、「関西在住ですか?」という質問を行う。すなわち、情報処理装置100は、サービス利用者Uに紐付く属性情報から特定した情報とは相違する質問を行う。そして、情報処理装置100は、この質問に対して、サービス利用者Uから質問の内容を否定する回答があった場合、このサービス利用者Uによる回答の信頼度を高く評価し、一方、サービス利用者Uから質問の内容を肯定する回答があった場合、このサービス利用者Uによる回答の信頼度を低く評価する。このように、情報処理装置100は、サービス利用者Uによる回答の信頼度を評価することが可能であれば、任意の内容のアンケートや質問を用いることができる。また、情報処理装置100は、回答の信頼度(信ぴょう性)が低いサービス利用者については、オンラインサービス利用時のユーザ認証を強化したり、チャットに対する回答を利用しないようにしたり、アンケートを実施しないようにしたりしてもよい。
【0043】
[3.実施形態に係る情報処理装置の構成]
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成例について説明する。図3に、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0044】
(通信部110について)
通信部110は、たとえば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続される。情報処理装置100は、ネットワークNを介して、利用者端末10などの他の装置との間で情報の送受信を行う。
【0045】
(記憶部120について)
記憶部120は、たとえば、制御部130による制御および演算に用いられるプログラムおよびデータを記憶する。たとえば、記憶部120は、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、またはハードディスクや光ディスクなどの記憶装置によって実現される。たとえば、記憶部120は、コンテンツ情報記憶部121と、サービス利用履歴記憶部122と、利用者情報記憶部123とを有する。なお、記憶部120は、図3に示す例には限られず、オンラインサービスのサービス用コンテンツに関する情報を記憶してもよい。
【0046】
(コンテンツ情報記憶部121)
コンテンツ情報記憶部121は、サービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者U)が利用する各種オンラインサービスに対応するコンテンツに関する情報を記憶する。図4に、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部121に記憶されるコンテンツ情報の概要を示す。
【0047】
図4に示すように、コンテンツ情報記憶部121に記憶されるコンテンツ情報は、「サービス」の項目や、「サービス内容」の項目や、「関連取引対象」の項目などといった複数の項目を有している。コンテンツ情報が有するこれらの項目は相互に対応付けられている。
【0048】
「サービス」の項目には、オンラインサービスごとに割り振られる各オンラインサービスに固有の識別情報が記憶される。「サービス内容」の項目には、インターネット接続や、検索サービスや、SNS(Social Networking Service)や、電子商取引サービスや、電子決済サービスや、オンラインゲームや、オンラインバンキングサービスや、オンライントレーディングサービスや、宿泊予約サービスなどのオンラインサービスの内容を示す情報が記憶される。「関連取引対象」の項目には、オンラインサービスの内容と関連を有する商品やサービスなどの取引対象を示す情報が記憶される。なお、「関連取引対象」の項目は、情報処理装置100の管理者により予め設定される。
【0049】
図4によれば、識別情報:「サービス#001」で識別されるオンラインサービスのサービス内容が「内容C-1」であり、オンラインサービスの内容と関連を有する関連取引対象が「対象X-1,対象X-2,・・・」であることが示されている。たとえば、宿泊予約サービスであれば、旅行カバンや圧縮バックなどの旅行用アイテムや、観光情報を提供する情報誌などが関連性の強い取引対象として想定される。
【0050】
(サービス利用履歴記憶部122)
サービス利用履歴記憶部122は、オンラインサービスのサービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者U)により利用された各オンラインサービスのサービス利用履歴を記憶する。図5に、実施形態に係るサービス利用履歴記憶部122に記憶されるサービス利用履歴の概要を示す。
【0051】
図5に示すように、実施形態に係るサービス利用履歴記憶部122に記憶されるサービス利用履歴は、「利用者ID」の項目や、「検索履歴」の項目や、「移動履歴」の項目や、「購買履歴」の項目や、「閲覧履歴」の項目などといった複数の項目を有している。サービス利用履歴が有するこれらの項目は、相互に対応付けられている。
【0052】
「利用者ID」の項目には、オンラインサービスの利用登録の際にサービス利用者に対して個別に割り振られるオンラインサービス用の利用者識別情報が記憶される。「検索履歴」の項目には、オンラインサービスにおけるサービス利用者の検索履歴を示す情報が記憶される。「移動履歴」の項目には、オンラインサービスにおけるサービス利用者の移動の履歴を示す情報が記憶される。「購買履歴」の項目には、オンラインサービスにおけるサービス利用者の購買の履歴を示す情報が記憶される。なお、購買の履歴を示す情報には、所定のコンバージョンが成立した日時(たとえば、商品の購入日時やサービスの利用日時)を示す情報が含まれる。「閲覧履歴」の項目には、オンラインサービスにおけるサービス利用者の閲覧の履歴を示す情報が記憶される。なお、サービス利用履歴記憶部122は、サービス利用履歴から取得されるサービス利用者の行動情報を記憶してもよい。
【0053】
(利用者情報記憶部123)
利用者情報記憶部123は、オンラインサービスのサービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者U)に関する利用者情報を記憶する。図6に、実施形態に係る利用者情報記憶部123に記憶される利用者情報の概要を示す。
【0054】
図6に示すように、実施形態に係る利用者情報記憶部123に記憶される利用者情報は、「利用者ID」の項目や、「個人情報」の項目や、「満足度情報」の項目や、「回答信頼度」の項目などといった複数の項目を有している。利用者情報が有するこれらの項目は、相互に対応付けられている。
【0055】
「利用者ID」の項目には、オンラインサービスの利用登録の際にサービス利用者に対して個別に割り振られるオンラインサービス用の利用者識別情報が記憶される。「個人情報」の項目には、サービス利用者に関する個人情報が記憶される。「満足度情報」の項目には、サービス利用者の所定のコンバージョンに紐付く取引対象に対する満足度を示す情報が記憶される。「回答信頼度」の項目には、アンケートに対するサービス利用者の回答の信頼度を示す情報が記憶される。
【0056】
(制御部130について)
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
【0057】
図3に示す制御部130は、表示制御部131と、判定部132と、実行部133とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する処理単位で複数の分割された内部構成を有していてもよい。また、制御部130は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよく、図3に示す以外の他の機能部を有していてもよい。
【0058】
(表示制御部131)
表示制御部131は、サービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者U)の利用者端末10に対して、サービス利用者からの要求に対応するサービス用コンテンツを表示させる。たとえば、表示制御部131は、通信部110を通じて、利用者端末10からオンラインサービスに対するアクセス要求を取得すると、アクセス要求に対応するサービス用コンテンツの情報を取得する。そして、表示制御部131は、取得したサービス用コンテンツの情報を、通信部110を通じて、アクセス要求の送信元である利用者端末10に送信する。
【0059】
(判定部132)
判定部132は、オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、サービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者U)との間でチャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを実行するか否かを判定する。
【0060】
たとえば、判定部132は、サービス利用履歴に基づいて推定されるサービス利用者の状況に基づいて、サービス利用者との間でチャットボットを通じたコミュニケーションを実行するか否かを判定してもよい。
【0061】
たとえば、判定部132は、サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンからの経過時間に基づいて、コミュニケーションを実行するか否かを判定してもよい。すなわち、判定部132は、サービス利用者により購入された商品の使用感に対するレビューを取得したい場合、少なくとも、商品が使用されたと推定される時間の経過を条件として、サービス利用者とのコミュニケーションが実行されるように判定を行う。所定のコンバージョンには、商品の購入の他、サービスの利用なども含まれる。また、所定のコンバージョンの種類については、情報処理装置100の管理者が任意に設定する。
【0062】
たとえば、判定部132は、サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、サービス利用者が利用中のサービスの内容との間の関連性に基づいて、コミュニケーションを実行するか否かを判定してもよい。具体的には、判定部132は、コンテンツ情報記憶部121を参照し、所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、サービス利用者が利用中のサービスの内容に対応付けられている関連取引対象に含まれているか否かを判定する。すなわち、判定部132は、たとえば、サービス利用者により購入された商品の使用感に対するレビューを取得したい場合、対象商品に関連するサービスをサービス利用者が利用しているタイミングでコミュニケーションを実行するように判定を行う。これにより、自然な対話の流れを演出し、商品の使用感に対するレビューの取得確度を高める効果を期待できる。なお、判定部132は、取引対象との関連性の有無を判定するためのサービスの内容として、サービス利用者が利用中のサービス用コンテンツの内容を用いてもよい。
【0063】
また、判定部132は、サービス利用者ごとに、アンケートに対する回答を得られたときのサービス利用状況を記録しておき、サービス利用者の状況がアンケートに対する回答実績がある場合、コミュニケーションを実行するという判定結果を導出してもよい。たとえば、判定部132は、ニュース配信サービスを利用中にアンケートに対する回答を得られるという実績があるサービス利用者については、ニュース配信サービスを利用中であることを条件に、コミュニケーションを実行するという判定結果を導出してもよい。
【0064】
なお、判定部132は、サービス利用者の状況を推定するための情報として、サービス利用履歴以外の情報を加味してもよい。たとえば、判定部132は、利用者端末10において検出された加速度や、サービス利用者により入力された音声や、サービ利用者により入力された操作などの利用者情報を取得し、サービス利用者の状況を推定してもよい。たとえば、判定部132は、サービス利用履歴から検索サービスの利用時間が所定時間を超えており、かつ、加速度などに基づいてサービス利用者が歩行していない状態であることが特定される場合、サービス利用者が情報収集に集中している状態であると推定ことなどが想定される。
【0065】
(実行部133)
実行部133は、判定部132によりコミュニケーションを実行すると判定された場合、コンテンツとともにチャットボットを表示させ、サービス利用者(たとえば、図1に示すサービス利用者U)との間で実行するコミュニケーションに関する処理を実行する。
【0066】
たとえば、実行部133は、判定部132によりコミュニケーションを実行すると判定された場合、サービス利用者との対話の中で、所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてのアンケートを実行してもよい。
【0067】
たとえば、実行部133は、アンケートを実施してから所定の期間経過後に、アンケートの対象となった取引対象と同一の取引対象について再度アンケートを実行してもよい。
【0068】
たとえば、実行部133は、アンケートに対するサービス利用者の回答に基づいて、取引対象に対するサービス利用者の満足度を評価し、評価結果に基づくレコメンドを実行してもよい。
【0069】
たとえば、実行部133は、サービス利用履歴に基づいて、サービス利用者から取得されるアンケートに対する回答の信頼度を評価してもよい。
【0070】
[4.実施形態に係る処理手順]
[4-1.コミュケーションの実行タイミングの制御手順]
以下、実施形態に係る情報処理装置100が実行する情報処理の手順について説明する。まず、図7を用いて、実施形態に係るコミュケーションの実行タイミングの制御手順例について説明する。図7は、実施形態に係るコミュケーションの実行タイミングの制御手順の一例を示すフローチャートである。図7に示す処理手順は、情報処理装置100の制御部130により実行される。図7に示す処理手順は、情報処理装置100の稼働中、繰り返し実行される。
【0071】
図7に示すように、提供部131は、サービス利用者に対してアクセス要求に対応するサービス用コンテンツを提供する(ステップS101)。
【0072】
また、判定部132は、サービス利用者のサービス利用履歴に基づいて、サービス利用者に紐付く所定のコンバージョンがあるか否かを判定する(ステップS102)。
【0073】
判定部132は、サービス利用者に紐付く所定のコンバージョンがあると判定した場合(ステップS102;Yes)、所定のコンバージョンからの経過時間が予め規定される閾値を超えているか否かを判定する(ステップS103)。
【0074】
判定部132は、所定のコンバージョンからの経過時間が予め規定される閾値を超えていると判定した場合(ステップS103;Yes)、所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、サービス利用者が利用中のサービスの内容との間に関連性があるか否かを判定する(ステップS104)。
【0075】
また、実行部133は、判定部132により所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、サービス利用者が利用中のサービスの内容との間に関連性があると判定された場合(ステップS104;Yes)、サービス用コンテンツにチャットボットに表示させて、所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてのアンケートを実行して(ステップS105)、図7に示す処理手順を終了する。
【0076】
上述のステップS104において、実行部133は、判定部132により所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、サービス利用者が利用中のサービスの内容との間に関連性がないと判定された場合(ステップS104;No)、サービス用コンテンツにチャットボットに表示させて、サービス利用者の状況に基づく情報提供を実行して(ステップS106)、図7に示す処理手順を終了する。
【0077】
上述のステップS103において、実行部133は、所定のコンバージョンからの経過時間が予め規定される閾値を超えていないと判定した場合(ステップS103;No)、上述のステップS106の処理手順に移る。
【0078】
上述のステップS102において、実行部133は、サービス利用者に紐付く所定のコンバージョンがないと判定した場合(ステップS102;No)、上述のステップS106の処理手順に移る。
【0079】
[4-2.レコメンド処理手順]
続いて、図8を用いて、実施形態に係るレコメンド処理の処理手順例について説明する。図8は、実施形態に係るレコメンド処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理手順は、情報処理装置100の制御部130により実行される。図8に示す処理手順は、情報処理装置100の稼働中、繰り返し実行される。
【0080】
図8に示すように、実行部133は、処理対象となるサービス利用者について取引対象ごとにアンケートに対する回答を取得する(ステップS201)。
【0081】
また、実行部133は、取得したアンケートの回答に基づいて、取引対象ごとに満足度を評価する(ステップS202)。
【0082】
また、実行部133は、取引対象ごとの満足度の評価結果に基づいて、サービス利用者に対するレコメンドを実行して(ステップS203)、図8に示す処理手順を終了する。
【0083】
[5.変形例]
本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムは、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。以下では、上記実施形態の変形例について説明する。
【0084】
(5-1.学習済みモデルの利用について)
上記実施形態において、情報処理装置100は、機械学習により学習された学習済みモデルを用いて、チャットボットを通じたオンライン上のコミュニケーションをサービス利用者との間で実行するか否かを判定してもよい。たとえば、情報処理装置100は、サービス利用者の状況と、チャットボットを通じたサービス利用者とのコミュニケーションの実行タイミングとの関係性の特徴を学習した学習済みモデルを用いて、チャットボットを通じたサービス利用者とのコミュニケーションを実行するか否かを判定する。
【0085】
(5-2.その他の学習済みモデルについて)
上記実施形態において、情報処理装置100は、機械学習により学習された学習済みモデルを用いて、サービス利用者の状況を推定してもよい。たとえば、情報処理装置100は、サービス利用履歴および利用者情報と、サービス利用者の状況との関係性の特徴を学習した学習済みモデルを用いて、サービス利用者の状況を推定してもよい。この場合、情報処理装置100は、サービス利用履歴として、サービス用コンテンツの内容や、利用されているサービスの種類や、サービス用コンテンツの利用頻度などの情報を収集し、学習用データとして利用できる。また、情報処理装置100は、利用者情報として、サービス用コンテンツにおけるサービス利用者の行動や、利用者端末10におけるセンサ情報や、サービス利用者との対話内容などの情報を収集し、学習用データとして利用できる。
【0086】
(5-3.対話パターンについて)
上記実施形態において、情報処理装置100は、予め用意された対話パターンを用いて、サービス利用者とのコミュニケーションを実行してもよい。具体的には、実行部133は、予め用意された対話パターンの中から、サービス利用者が利用中のサービスの内容、及びサービス利用履歴に応じた対話パターンを選択し、チャットボットを通じた情報提供やアンケートを実行する。
【0087】
たとえば、実行部133は、サービス利用者に対して情報提供を行う場合、情報提供に対応する対話パターンの中からサービス利用者が利用中のサービス内容に合致する対話パターンを取得する。そして、実行部133は、取得した対話パターンに従って、情報提供を行うためのコミュニケーションをサービス利用者との間で実行する。また、たとえば、実行部133は、サービス利用者に対してアンケートを行う場合、アンケート実施に対応する対話パターンの中から、所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてアンケートを行うための対話パターンを取得する。そして、実行部133は、取得した対話パターンに従って、アンケートを実施するためのコミュニケーションをサービス利用者との間で実行する。
【0088】
(5-4.チャットボットの継続表示について)
上記実施形態において、情報処理装置100は、サービス利用者が利用中のサービス用コンテンツとともに表示するチャットボットを、サービス利用者により利用するオンラインサービスが変更されても継続的に表示させてもよい。
【0089】
[6.効果]
実施形態に係る情報処理装置100は、判定部132と、実行部133とを有する。判定部132は、オンラインサービスを利用するサービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションをサービス利用者との間で実行するか否かを判定する。実行部133は、判定部132によりコミュニケーションを実行すると判定された場合、コンテンツとともにチャットボットを表示させ、コミュニケーションに関する処理を実行する。
【0090】
また、情報処理装置100は、サービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴を記憶する記憶部120をさらに有する。判定部132は、サービス利用履歴に基づいて推定されるサービス利用者の状況に基づいて、サービス利用者との間でチャットボットを通じたコミュニケーションを実行するか否かを判定する。
【0091】
また、判定部132は、サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンからの経過時間に基づいて、コミュニケーションを実行するか否かを判定する。
【0092】
また、判定部132は、サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、サービス利用者が利用中のサービスの内容との間の関連性に基づいて、コミュニケーションを実行するか否かを判定する。
【0093】
また、実行部133は、判定部132により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、コミュニケーションにおいて、所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてのアンケートを実行する。
【0094】
また、実行部133は、アンケートを実施してから所定の期間経過後に、アンケートの対象となった取引対象と同一の取引対象について再度アンケートを実行する。
【0095】
また、実行部133は、アンケートに対するサービス利用者の回答に基づいて、取引対象に対する前記サービス利用者の満足度を評価し、評価結果に基づくレコメンドを実行する。
【0096】
また、実行部133は、サービス利用履歴に基づいて、サービス利用者から取得されるアンケートに対する回答の信頼度を評価する。
【0097】
また、判定部132は、サービス利用者の状況と、コミュニケーションの実行タイミングとの関係性の特徴を学習した学習済みモデルを用いて、コミュニケーションを実行するか否かを判定する。
【0098】
このようなことから、実施形態に係る情報処理装置100は、上述した各部により実行される処理、又は各部のうちのいずれかの組合せにより、オンラインサービスにおける処理の実効性の向上を図ることができる。たとえば、情報処理装置100は、取引対象に対するサービス利用者のレビューの投稿が期待できる適切なタイミングでサービス利用者と意思疎通を図り、サービス利用者との対話の中で取引対象に対するレビューを聞き出すためのアンケートを提示できる。この結果、情報処理装置100は、サービス利用者によるアンケートへの回答を促すことができ、取引対象に対するレビューを効率的に取得できる効果を期待できる。
【0099】
[7.ハードウェア構成]
また、上述してきた実施形態および各変形例に係る情報処理装置は、たとえば、図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、実施形態及び各変形例に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【0100】
コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0101】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0102】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USBなどにより実現される。
【0103】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
【0104】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0105】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0106】
たとえば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)を実行することにより、制御部130と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(例えば、情報処理プログラム)との協働により、実施形態に係る情報処理装置100による処理を実現する。
【0107】
[8.その他]
上記実施形態などにおいて説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0108】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0109】
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0110】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0111】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0112】
N ネットワーク
SYS 情報処理システム
10 利用者端末
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 セラー情報記憶部
122 商品情報記憶部
123 在庫情報記憶部
130 制御部
131 提供部
132 判定部
133 実行部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴を記憶する記憶部と、
前記サービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行部と
を有し、
前記判定部は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンからの経過時間に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴を記憶する記憶部と、
前記サービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行部と
を有し、
前記判定部は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、前記サービス利用者が利用中のサービスの内容との関連性に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記実行部は、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記コミュニケーションにおいて、前記所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてのアンケートを実行する
ことを特徴とする請求項またはに記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記実行部は、
前記アンケートを実施してから所定の期間経過後に、前記アンケートの対象となった取引対象と同一の取引対象について再度アンケートを実行する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記実行部は、
前記アンケートに対する前記サービス利用者の回答に基づいて、前記取引対象に対する前記サービス利用者の満足度を評価し、評価結果に基づくレコメンドを実行する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記実行部は、
前記サービス利用履歴に基づいて、前記サービス利用者から取得される前記アンケートに対する回答の信頼度を評価する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判定部は、
前記サービス利用者の状況と、前記コミュニケーションの実行タイミングとの関係性の特徴を学習した学習済みモデルを用いて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行工程と
を含み、
前記判定工程は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンからの経過時間に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行手順と
を実行させ
前記判定手順は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンからの経過時間に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定す
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行工程と
を含み、
前記判定工程は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、前記サービス利用者が利用中のサービスの内容との関連性に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行手順と
を実行させ、
前記判定手順は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、前記サービス利用者が利用中のサービスの内容との関連性に基づいて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴を記憶する記憶部と、
前記サービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行部と
を有し、
前記判定部は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに商品購入が含まれる場合、前記コミュニケーションの実行判定を行うタイミングで、商品が購入された日から予め定められる所定期間を経過していることを条件に、前記サービス利用者との間でチャットボットを通じた前記コミュニケーションを実行するという判定結果を導出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴を記憶する記憶部と、
前記サービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行部と
を有し、
前記判定部は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、前記サービス利用者が利用中のサービスの内容との関連性の有無を判定するために予め定められるルールベースに基づいて、前記オンラインサービスに含まれる第1のサービスおよび第2のサービスのうち、前記第1のサービスの前記サービス利用履歴から前記所定のコンバージョンに紐付く取引対象として取得された取引対象と、前記サービス利用者が利用中の前記第2のサービスとの間に関連性があると判定した場合、前記コミュケーションを実行するという判定結果を導出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記実行部は、
前記判定部により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記コミュニケーションにおいて、前記所定のコンバージョンに紐付く取引対象についてのアンケートを実行する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記実行部は、
前記アンケートを実施してから所定の期間経過後に、前記アンケートの対象となった取引対象と同一の取引対象について再度アンケートを実行する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記実行部は、
前記アンケートに対する前記サービス利用者の回答に基づいて、前記取引対象に対する前記サービス利用者の満足度を評価し、評価結果に基づくレコメンドを実行する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記実行部は、
前記サービス利用履歴に基づいて、前記サービス利用者から取得される前記アンケートに対する回答の信頼度を評価する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判定部は、
前記サービス利用者の状況と、前記コミュニケーションの実行タイミングとの関係性の特徴を学習した学習済みモデルを用いて、前記コミュニケーションを実行するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行工程と
を含み、
前記判定工程は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに商品購入が含まれる場合、前記コミュニケーションの実行判定を行うタイミングで、商品が購入された日から予め定められる所定期間を経過していることを条件に、前記サービス利用者との間でチャットボットを通じた前記コミュニケーションを実行するという判定結果を導出する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記オンラインサービスを利用する前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行手順と
を実行させ、
前記判定手順は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに商品購入が含まれる場合、前記コミュニケーションの実行判定を行うタイミングで、商品が購入された日から予め定められる所定期間を経過していることを条件に、前記サービス利用者との間でチャットボットを通じた前記コミュニケーションを実行するという判定結果を導出する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行工程と
を含み、
前記判定工程は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、前記サービス利用者が利用中のサービスの内容との関連性の有無を判定するために予め定められるルールベースに基づいて、前記オンラインサービスに含まれる第1のサービスおよび第2のサービスのうち、前記第1のサービスの前記サービス利用履歴から前記所定のコンバージョンに紐付く取引対象として取得された取引対象と、前記サービス利用者が利用中の前記第2のサービスとの間に関連性があると判定した場合、前記コミュケーションを実行するという判定結果を導出する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
オンラインサービスを利用するサービス利用者による各オンラインサービスのサービス利用履歴に基づいて推定される前記オンラインサービスを利用する前記サービス利用者の状況に基づいて、チャットボットを通じたオンラインサービス上のコミュニケーションを前記サービス利用者との間で実行するか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記コミュニケーションを実行すると判定された場合、前記オンラインサービスに対応するコンテンツとともに前記チャットボットを表示させ、前記コミュニケーションに関する処理を実行する実行手順と
を実行させ、
前記判定手順は、
前記サービス利用履歴から取得される所定のコンバージョンに紐付く取引対象と、前記サービス利用者が利用中のサービスの内容との関連性の有無を判定するために予め定められるルールベースに基づいて、前記オンラインサービスに含まれる第1のサービスおよび第2のサービスのうち、前記第1のサービスの前記サービス利用履歴から前記所定のコンバージョンに紐付く取引対象として取得された取引対象と、前記サービス利用者が利用中の前記第2のサービスとの間に関連性があると判定した場合、前記コミュケーションを実行するという判定結果を導出する
ことを特徴とする情報処理プログラム。