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特開2024-81077プログラム、情報処理方法、サーバ、システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081077
(43)【公開日】2024-06-17
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ、システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240610BHJP
   H04N 21/854 20110101ALI20240610BHJP
   H04L 67/55 20220101ALI20240610BHJP
【FI】
G06Q30/0241
H04N21/854
H04L67/55
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194532
(22)【出願日】2022-12-05
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】岩谷 明
【テーマコード(参考)】
5C164
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA27
5C164MC01P
5C164SC04S
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】コンテンツの視聴に関する利便性を向上させる。
【解決手段】コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバによって実行されるプログラムは、設定された内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を第2端末から通信部によって受信することと、第1コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理をサーバの制御部によって行うことと、第2コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を制御部によって行うことと、第1処理と第2処理とに基づき、内容に関するコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する処理を制御部によって行うこととがサーバによって実行される。
【選択図】図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバによって実行されるプログラムであって、
設定された内容を含む前記コンテンツに関する第1コンテンツ情報を前記第1端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
前記内容を含む前記コンテンツに関する前記第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を前記第2端末から前記通信部によって受信することと、
前記第1コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記第2コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を前記制御部によって行うことと、
前記第1処理と前記第2処理とに基づき、前記内容に関する前記コンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する処理を前記制御部によって行うこととが前記サーバによって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1コンテンツ情報と前記第2コンテンツ情報とは、ライブコマースコンテンツのコンテンツ情報である。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記設定された内容は、ライブコマースコンテンツの同種の商品に関する内容である。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のプログラムであって、
前記設定された内容は、ライブコマースコンテンツの配信時における視聴者の反応が所定以上の商品に関する内容である。
【請求項5】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツ情報は、前記第1コンテンツ情報のコンテンツに対する視聴者の反応に関する情報と、前記第2コンテンツ情報のコンテンツに対する視聴者の反応に関する情報とに基づく順で再生されるコンテンツを含むコンテンツ情報として、前記制御部によって生成される。
【請求項6】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツ情報は、ライブコマースコンテンツの配信時における視聴者の反応が関連付けられたコンテンツを含むコンテンツ情報として、前記制御部によって生成される。
【請求項7】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツ情報は、前記第1コンテンツ情報のライブコマースコンテンツの生配信中に前記第1端末から送信される情報に基づいて、前記制御部によって生成される。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記第3コンテンツ情報は、前記第2コンテンツ情報のライブコマースコンテンツの生配信中に前記第2端末から送信される情報に基づいて、前記制御部によって生成される。
【請求項9】
コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバの情報処理方法であって、
設定された内容を含む前記コンテンツに関する第1コンテンツ情報を前記第1端末から前記サーバの通信部によって受信することと、
前記内容を含む前記コンテンツに関する前記第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を前記第2端末から前記通信部によって受信することと、
前記第1コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記第2コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を前記制御部によって行うことと、
前記第1処理と前記第2処理とに基づき、前記内容に関する前記コンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する処理を前記制御部によって行うこととを含む。
【請求項10】
コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバであって、
設定された内容を含む前記コンテンツに関する第1コンテンツ情報を前記第1端末から受信し、前記内容を含む前記コンテンツに関する前記第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を前記第2端末から受信する通信部と、
前記第1コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理を行い、前記第2コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を行い、前記第1処理と前記第2処理とに基づき、前記内容に関する前記コンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する制御部とを備える。
【請求項11】
コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバと、端末とを備えるシステムであって、
前記サーバは、
設定された内容を含む前記コンテンツに関する第1コンテンツ情報を前記第1端末から受信し、前記内容を含む前記コンテンツに関する前記第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を前記第2端末から受信する通信部と、
前記第1コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理を行い、前記第2コンテンツ情報から前記内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を行い、前記第1処理と前記第2処理とに基づき、前記内容に関する前記コンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する処理を行う制御部とを備え、
前記通信部は、前記第3コンテンツ情報を前記端末に送信し、
前記端末は、
前記第3コンテンツ情報を前記サーバから受信する通信部と、
受信された前記第3コンテンツ情報に含まれるコンテンツを表示する表示部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、サーバ、システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引(EC)とライブストリーミング配信を組み合わせた、ユーザがコミュニケーションを取りながら商品を販売することを可能にするライブコマースというサービスがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-197427号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバによって実行されるプログラムは、設定された内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を第2端末から通信部によって受信することと、第1コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理をサーバの制御部によって行うことと、第2コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を制御部によって行うことと、第1処理と第2処理とに基づき、内容に関するコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する処理を制御部によって行うこととがサーバによって実行される。
本発明の第2の態様によると、コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバの情報処理方法は、設定された内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を第2端末から通信部によって受信することと、第1コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理をサーバの制御部によって行うことと、第2コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を制御部によって行うことと、第1処理と第2処理とに基づき、内容に関するコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する処理を制御部によって行うこととを含む。
本発明の第3の態様によると、コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバは、設定された内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報を第1端末から受信し、内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を第2端末から受信する通信部と、第1コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理を行い、第2コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を行い、第1処理と第2処理とに基づき、内容に関するコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する制御部を備える。
本発明の第4の態様によると、コンテンツを配信する配信者の第1端末および第2端末と通信するサーバと、端末とを備えるシステムは、サーバは、設定された内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報を第1端末から受信し、内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報とは異なる第2コンテンツ情報を第2端末から受信する通信部と、第1コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第1処理を行い、第2コンテンツ情報から内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する第2処理を行い、第1処理と第2処理とに基づき、内容に関するコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成する処理を行う制御部とを備え、サーバの通信部は、第3コンテンツ情報を端末に送信し、端末は、第3コンテンツ情報をサーバから受信する通信部と、受信された第3コンテンツ情報に含まれるコンテンツを表示する表示部とを備える。
本発明の第5の態様によると、ライブコマースコンテンツを視聴する視聴者の第1端末と通信するサーバによって実行されるプログラムは、ライブコマースコンテンツの生中継中にライブコマースコンテンツをアーカイブに記録する処理をサーバの制御部によって行うことと、ライブコマースコンテンツの生中継中にライブコマースコンテンツへの視聴者の反応に関する第1情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、第1情報の受信に基づき、アーカイブの時系列に沿って反応を関連付ける処理を制御部によって行うことと、関連付けられた反応を集計する処理を制御部によって行うことと、アーカイブを第2端末に配信する場合、集計する処理に基づく第2情報を通信部によって第2端末に送信することとがサーバによって実行される。
本発明の第6の態様によると、ライブコマースコンテンツを視聴する視聴者の第1端末と通信するサーバは、ライブコマースコンテンツの生中継中にライブコマースコンテンツをアーカイブに記録する処理を行う制御部と、ライブコマースコンテンツの生中継中にライブコマースコンテンツへの視聴者の反応に関する第1情報を第1端末から受信する通信部とを備え、制御部は、第1情報の受信に基づき、アーカイブの時系列に沿って反応を関連付ける処理を実行し、制御部は、関連付けられた反応を集計する処理を実行し、通信部は、アーカイブを第2端末に配信する場合、集計する処理に基づく第2情報を第2端末に送信する。
本発明の第7の態様によると、ライブコマースコンテンツを視聴する視聴者の第1端末と通信するサーバの情報処理方法は、ライブコマースコンテンツの生中継中にライブコマースコンテンツをアーカイブに記録する処理をサーバの制御部によって行うことと、ライブコマースコンテンツの生中継中にライブコマースコンテンツへの視聴者の反応に関する第1情報を第1端末からサーバの通信部によって受信することと、第1情報の受信に基づき、アーカイブの時系列に沿って反応を関連付ける処理を制御部によって行うことと、関連付けられた反応を集計する処理を制御部によって行うことと、アーカイブを第2端末に配信する場合、集計する処理に基づく第2情報を通信部によって第2端末に送信することとを含む。
本発明の第8の態様によると、ライブコマースコンテンツを配信するサーバと、ライブコマースコンテンツを視聴する視聴者の第1端末とを含むシステムは、サーバは、ライブコマースコンテンツの生中継中にライブコマースコンテンツをアーカイブに記録する処理をサーバの制御部によって行い、第1端末は、ライブコマースコンテンツの生中継中に受け付けたライブコマースコンテンツへの視聴者の反応に関する第1情報を第1端末の通信部によってサーバに送信し、サーバは、第1情報をサーバの通信部によって受信し、第1情報の受信に基づき、アーカイブの時系列に沿って反応を関連付ける処理をサーバの制御部によって行い、関連付けられた反応を集計する処理をサーバの制御部によって行い、アーカイブを第1端末に配信する場合、集計する処理に基づく第2情報をサーバの通信部によって第1端末に送信し、第1端末は、第2情報を第1端末の通信部によって受信し、第2情報をアーカイブと重畳させて第1端末の表示部に表示する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1-1】第1実施例に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
図1-5】第1実施例に係るライブコマース配信管理データベースの一例を示す図。
図1-6】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-7】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図1-8】第1実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-9】第1実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-10】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図1-11】第1実施例に係るライブコマース配信処理とライブコマース視聴処理との流れの一例を示すフローチャート。
図1-12】第1実施例に係るライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャート。
図1-13】第1変形例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-14】第1変形例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-15】第1変形例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-1】第2実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-2】第2実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-3】第2実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-4】第2実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-5】第2実施例に係るライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャート。
図2-6】第2変形例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-1】第3実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-2】第3実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-3】第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-1】第4実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-2】第4実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-3】第4実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-4】第4実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-5】第4実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-6】第4実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図4-7】第4実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4-8】第4変形例に係る配信者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-1】第5実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-2】第5実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-3】第5実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図5-4】第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図6-1】第6実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図6-2】第6実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0010】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0011】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0012】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0013】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0014】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0015】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0016】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0017】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0018】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0019】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0020】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0021】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0022】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0023】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0024】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0025】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0026】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0027】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0028】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0029】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
る目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0030】
本明細書において、コンテンツとは、送信元から送信先に送信される情報であってもよい。また、コンテンツは、1または複数のコンテンツであってもよい。
【0031】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、リンク情報(限定ではなく例として、URI(Uniform Resource Identifier)等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0032】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0033】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0034】
以下の実施例では、限定ではなく例として、ユーザが動画像・音声等のライブコンテンツをライブ配信し、ライブ配信されたライブコンテンツを視聴しながら、限定ではなく例として、電子商取引によりライブ配信中に紹介される販売品の購入が可能であるサービスの一例として、ライブコマースサービスを例示する。また、ライブコマースサービスを実現するためのアプリケーションを「ライブコマースアプリケーション」と称する。また、ライブコマースアプリケーションの名称を「Live Commerce App」と称して図示する。また、ライブコマースサービスにおいて配信されるライブコンテンツを「ライブコマースコンテンツ」と称する場合がある。
【0035】
なお、「販売品」は有形の商品としてもよいし、無形のサービスとしてもよい。
便宜的に「販売品」と称するが、販売品は、ライブコマースコンテンツで販売される1以上の商品または1以上のサービスとしてもよい。また、ライブコマースコンテンツで販売される1以上の商品と1以上のサービスとの組み合わせとしてもよい。
【0036】
以下では、ライブコマースサービスにおいて販売品を紹介するライブ配信を行うユーザを「配信者」と称し、ライブ配信を視聴し販売品を購入するユーザを「視聴者」と称する場合がある。
【0037】
ライブコマースサービスを実現するための形態としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの形態を適用することができる。
(A)ライブコマースアプリケーションを単体として構成する形態
(B)ライブ配信アプリケーションの一機能として電子商取引サービスの機能を持たせる形態
(C)電子商取引アプリケーションの一機能としてライブ配信サービスの機能を持たせる形態
(D)ライブ配信サービスの機能と電子商取引サービスの機能とを有するアプリケーション(統合的なアプリケーション)を構成する形態
【0038】
(B)や(C)の形態では、限定ではなく例として、ライブ配信サービス事業者を、電子商取引サービス事業者と同じ事業者とすることができる。
また、この場合、1つの方法として、電子商取引アプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブ配信アプリケーションにおけるユーザのアカウントとを共通のアカウントとすることができる。
また、この場合、別の方法として、電子商取引アプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブ配信アプリケーションにおけるユーザのアカウントとが自動的に関連付けられる(連携される)ようにすることができる。
【0039】
なお、ライブ配信アプリケーション、または、電子商取引アプリケーション、またはライブコマースアプリケーションの一機能としてユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例であるメッセージングサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。
また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションの一例であるメッセージングアプリケーションの一機能としてライブコマースサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。
【0040】
また、本実施形態では、ユーザ間で情報が送受信されるという表現や、端末間で情報が送受信されるという表現を用いる場合があり得るが、これらは実質的に同義としてよいものとする。
また、クライアントサーバシステムを適用する場合、サーバを介して端末間で情報が送受信されるように構成することが可能であるが、これをユーザ間や端末間での情報の送受信と表現してもよいものとする。また、前述したように、クライアントサーバシステムを適用せずに端末間で情報を送受信してもよいものとする。
【0041】
また、以下の実施例では、ライブ配信として、配信者が販売品に関するライブ動画を配信し、視聴者がそのライブ動画を視聴する場合を例示する。そして、ライブコマースコンテンツのライブ配信を単に「ライブ配信」や「ライブコマース配信」と称する場合がある。
また、以下の実施例では、配信者から視聴者にリアルタイム配信(生中継)されるライブコマース配信を「生配信」、生配信後、リアルタイム配信の記録(以下、「アーカイブ」と称する。)を視聴者に配信するライブコマース配信を「アーカイブ配信」とそれぞれ称する。
【0042】
また、ライブコマースサービスを実現するための形態として、前述した(A)~(D)のいずれの形態を適用してもよいが、以下の実施例では、限定ではなく例として、主として(A)ライブコマースアプリケーションを単体として構成する形態を適用する場合を例示する。
【0043】
<第1実施例>
第1実施例は、生配信において視聴者がライブコマースコンテンツに対する反応を示す。そして、アーカイブ配信において、生配信での反応に基づいて、視聴者がアーカイブ中で視聴者の関心が高い部分へ頭出しを行うことができる情報を付加する実施例である。
【0044】
ここで、ライブコマースコンテンツに対する反応には、限定ではなく例として、以下のような例が挙げられる。
(A).ライブコマースコンテンツの視聴という行為自体。
(B).ライブコマースコンテンツに対するコメント行為。なお、コメントはテキストとしてもよいし、画像としてもよいし、音声としてもよい。
(C).ライブコマースコンテンツのシェア行為。
(D).ライブコマースコンテンツで紹介される販売品に対するコメント行為。なお、コメントはテキストとしてもよいし、画像としてもよいし、音声としてもよい。
(E).ライブコマースコンテンツで紹介される販売品の購入。なお、購入に至らずとも、購入を試みる(限定ではなく例として、商品販売ページへの遷移)ことを含めるようにしてもよい。
(F).ライブコマースコンテンツで紹介される販売品のシェア行為。
なお、(D)~(F)の反応を、限定ではなく例として、「販売品に対する反応」と呼んでもよい。
また、ライブコマースコンテンツに対する反応は、ライブコマースコンテンツの「盛り上がり」といってもよい。
【0045】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0046】
<システム構成>
図1-1は、本開示の実施形態における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0047】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、所定のサービス(限定ではなく例として、ライブコマースサービス、メッセージングサービス等)を提供する機能を有する。サーバ10は、限定ではなく例として、ライブコマースサーバ、メッセージングサーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、ライブコマースサービス事業者(運営者)やメッセージングサービス事業者(運営者)を、サーバ10のユーザとする。
【0048】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0049】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0050】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0051】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0052】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0053】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0054】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0055】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0056】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0057】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0058】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0059】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0060】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0061】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0062】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0063】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0064】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0065】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0066】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0067】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0068】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0069】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0070】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0071】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0072】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0073】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサー(microprocessor)、プロセッサーコア(processor core)、マルチプロセッサー(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0074】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0075】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0076】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0077】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0078】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサー、プロセッサーコア、マルチプロセッサー、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0079】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0080】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0081】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0082】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0083】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0084】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0085】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0086】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0087】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0088】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0089】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0090】
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
【0091】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0092】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0093】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0094】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0095】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0096】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0097】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0098】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11によってアプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、ライブコマース配信管理データベース155とが記憶される。
【0099】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(限定ではなく例として、ライブコマースアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0100】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0101】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0102】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0103】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDや公式ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。
【0104】
なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0105】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを並行して(並列に)起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0106】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0107】
なお、以下の各種の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてよいものとする。
【0108】
アカウント登録可能なユーザは、限定ではなく例として、配信者と視聴者とを含めるようにしてもよい。
図1-4の例では、限定ではなく例として、アプリケーションIDが「U」から始まるアカウントを視聴者のアカウント、アプリケーションIDが「B」から始まるアカウントを配信者のアカウントとして区別して表記している。
なお、配信者と視聴者とのアカウントを明示的に区別しないようにしてもよい。
【0109】
なお、アカウント登録データ153を配信者のアカウントを登録するための配信者アカウント登録データと、視聴者のアカウントを登録するための視聴者アカウント登録データとに分けて記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0110】
ライブコマース配信管理データベース155は、ライブコマースサービスにおいて配信されるライブコマースコンテンツに関する情報を管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を図1-5に示す。
ライブコマース配信管理データベース155には、ライブコマースコンテンツごとのデータとして、ライブコマース管理データが記憶される。
【0111】
各々のライブコマース管理データには、限定ではなく例として、配信者アプリケーションIDと、ライブコマースIDと、ライブコマース名と、その他配信情報と、販売品管理データと、販売品販売履歴管理データ(販売品の販売履歴に関するデータ)と、コメント管理データとが記憶される。
【0112】
配信者アプリケーションIDには、このライブコマースコンテンツの配信者のアプリケーションIDが記憶される。
【0113】
ライブコマースIDは、このライブコマースコンテンツを識別するために用いられる情報である。
このライブコマースIDは、好ましくはライブコマースコンテンツごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってライブコマースコンテンツごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0114】
ライブコマース名は、このライブコマースコンテンツのタイトル名称であり、限定ではなく例として、配信者がライブ配信を行う際に登録する名称が記憶される。
【0115】
その他配信情報には、限定ではなく例として、このライブコマースコンテンツの生配信開始日時や、配信期間(視聴可能期間)、アーカイブの記録先に関する情報(限定ではなく例として、URI)といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0116】
販売品管理データは、このライブコマースコンテンツで販売される販売品を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、販売品IDと、販売品名と、価格と、その他情報とが関連付けて記憶される。
【0117】
販売品IDは、販売品を識別するために用いられる情報である。
この販売品IDは、好ましくは販売品ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、配信者が販売品を登録するとサーバ10によって販売品ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0118】
販売品名は、販売品の名称であり、限定ではなく例として、配信者が販売品を登録する際に入力する名称が記憶される。
【0119】
価格は、販売品の販売価格であり、限定ではなく例として、配信者が販売品を登録する際に設定する値が記憶される。
【0120】
その他情報には、限定ではなく例として、販売品のサイズや色、販売品の写真やアイコン、販売品の在庫数等の情報を含めるようにすることができる。
【0121】
なお、販売品管理データをライブコマース配信管理データベース155に記憶させず、限定ではなく例として、販売品管理データを配信者アプリケーションIDと関連付けて独立して記憶させるようにしてもよい。
【0122】
販売品販売履歴管理データは、このライブコマースコンテンツの生配信中に販売された販売品の販売履歴を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、販売品IDと、購入者アプリケーションIDと、販売時間とが関連付けて記憶される。
【0123】
販売品IDには、限定ではなく例として、購入された販売品の販売品IDが記憶される。
【0124】
購入者アプリケーションIDには、限定ではなく例として、販売品を購入した視聴者のアプリケーションIDが記憶される。
【0125】
販売時間には、限定ではなく例として、販売品が購入された時点における、ライブコマースコンテンツ配信開始時刻を起点とする経過時間が記憶される。
【0126】
なお、アーカイブ配信中に販売された販売品の販売履歴を販売品販売履歴管理データに記憶させるようにしてもよい。この場合、販売時間には、限定ではなく例として、販売品が購入された時点における、アーカイブ先頭を起点とするアーカイブ内での経過時間が記憶されるようにしてもよい。また、販売品販売履歴管理データに、販売品が生配信中に購入されたか否かを記憶するためのフラグ情報を付加するようにしてもよい。
【0127】
また、販売品販売履歴管理データに、視聴者が購入まで至らなかったものの購入を試みたことを示す履歴を記憶させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0128】
コメント管理データは、このライブコマースコンテンツの生配信中に端末20から送信されたコメントの履歴を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、コメント時間と、発言者アプリケーションIDと、コメント情報とが関連付けて記憶される。
【0129】
コメント時間には、限定ではなく例として、コメントが送信された時点における、ライブコマースコンテンツ配信開始時刻を起点とする経過時間が記憶される。
【0130】
発言者アプリケーションIDには、限定ではなく例として、コメントを送信した端末20のアプリケーションIDが記憶される。
【0131】
コメント情報には、限定ではなく例として、端末20から送信されたコメントの内容に関する情報(限定ではなく例として、テキストや画像等)が記憶される。
【0132】
なお、アーカイブ配信中に端末20から送信されたコメントの履歴をコメント管理データに記憶させるようにしてもよい。この場合、コメント時間には、限定ではなく例として、コメントが送信された時点における、アーカイブ先頭を起点とするアーカイブ内での経過時間が記憶されるようにしてもよい。また、コメント管理データに、コメントが生配信中に送信されたか否かを記憶するためのフラグ情報を付加するようにしてもよい。
【0133】
また、限定ではなく例として、コメント情報に販売品名が含まれる場合等、コメントを行った対象となる販売品が推測可能である場合、コメント管理データに、コメント情報と関連付けてコメントを行った販売品の販売品IDを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0134】
(2)端末の機能構成
図1-6は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0135】
図1-7は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21によってアプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、またはこの端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0136】
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0137】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0138】
以下では、タップ操作(単に「タップ」と言う場合がある。)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作とすることができる。
また、スクロール操作とは、限定ではなく例として、表示されている情報をスクロールさせるための操作(動作)とすることができる。限定ではなく例として、スクロール操作は、入力が指やタッチペン等である場合は「スワイプ操作」とし、入力がマウス等である場合は「ホイール操作」としてもよいものとする。
【0139】
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0140】
図1-8は、本実施例において端末20の表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示す図である。ここでは、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの表示部24に表示される画面を例示する。
【0141】
図1-8は、端末20ZのユーザZ.Zがライブコマースアプリケーションのアーカイブ配信を視聴する場合の表示画面の一例を示す図である。
このアーカイブ配信視聴画面では、画面最上部のライブコマースアプリケーションの名称が表示される領域の下には配信中のライブコマースコンテンツを表示するためのライブコマースコンテンツ表示領域LCR1が表示されるように構成されている。この画面では、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1には、配信者であるユーザ「LLマート」によって配信されているアーカイブ映像が表示されている。具体的には、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1に、ライブコマースコンテンツの冒頭部分である「春の全身コーディネート」のタイトル映像が映し出されている。
【0142】
このアーカイブ配信視聴画面には、限定ではなく例として、ライブコマースアプリケーションのホーム画面からアーカイブ配信期間中であるライブコマースコンテンツのライブコマース名を選択することで遷移することができるようにしてもよい。
【0143】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の左上部には、配信者である「LLマート」の名称や、ライブコマースコンテンツがアーカイブ配信されていることを示す「録画」アイコン等の情報が表示されている。
【0144】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の下部には、アーカイブ配信視聴画面に基づいて、アーカイブの再生位置を視覚的に表示するためのシークバーSB1が表示されるように構成されている。限定ではなく例として、シークバーSB1に対してスライド操作を行うことで、アーカイブの再生位置を変更することができる。
シークバーSB1の下方には、アーカイブ再生の一時停止等を行うための再生制御機能ボタンが並んで表示されるように構成されている。また、その右側には、アーカイブの記録時間(限定ではなく例として、この画面では「1時間」)と、アーカイブ先頭を起点とする現在の再生時刻(限定ではなく例として、この画面では、「7秒」)とが表示されるように構成されている。
【0145】
シークバーSB1の上方には、限定ではなく例として、生配信において視聴者が示したライブコマースコンテンツに対する反応に基づく反応グラフRG1が表示されるように構成されている。
反応グラフRG1は、限定ではなく例として、棒グラフの表示態様をとり、設定期間ごとのライブコマースコンテンツに対する反応が大きいほど棒グラフの高さが高くなるように構成することができる。
また、反応グラフRG1には、限定ではなく例として、このライブコマースコンテンツで販売された販売品に対する反応が大きい箇所に、それぞれの販売品を示す画像アイコンが吹き出しで表示されるように構成されている。なお、画像アイコンは、販売品名としてもよいし、画像アイコンと販売品名とを併記してもよい。
【0146】
なお、反応グラフRG1は、棒グラフに限定されない。反応グラフRG1は、限定ではなく例として、折れ線グラフとしてもよいし、ヒートマップとしてもよい。
【0147】
また、反応グラフRG1には、販売品を示す画像アイコンを付加しないようにしてもよい。
【0148】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の最下部には、このライブコマースコンテンツで販売された販売品を表示するための販売品表示領域IIR1が表示されるように構成されている。
販売品表示領域IIR1には販売品ごとの情報が、限定ではなく例として、カルーセル表示で表示されるように構成されている。この画面では、販売品表示領域IIR1には「ニットベレー帽」の販売品と対応する販売品情報IT1が表示されている。
これは販売品に対する反応のうち、「ニットベレー帽」に対する反応が最初に最も大きくなったことに基づく。
【0149】
販売品情報IT1には、限定ではなく例として、販売品名と、価格と、販売品の写真とが表示されるように構成されている。また、販売品情報IT1の右部には、限定ではなく例として、この販売品を電子商取引によって購入するための「購入」の文字で示される販売品購入ボタンが表示されるように構成されている。
限定ではなく例として、販売品情報IT1では、「ニットベレー帽」が完売していることに基づいて、販売品購入ボタンはグレーアウトの表示態様で表示され、操作が無効化されている。
【0150】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の左部には、視聴者や配信者から発信されたコメントが表示されるコメント表示領域が構成されている。このコメント表示領域には、限定ではなく例として、発信されたコメントが、そのユーザのアイコン画像およびユーザ名と関連付けて表示されるように構成されている。
【0151】
なお、コメントは、前述したコンテンツとしてよい。また、コンテンツの一態様をコメントとしてもよい。
【0152】
コメント表示領域は、限定ではなく例として、設定行数(限定ではなく例として、4行~5行程度)のコメントが表示される領域として構成することができる。この場合、限定ではなく例として、コメントが発信される毎に下からコメントが表示されて日時が古いコメントが上に押し上げられ、最上位の行に表示されているコメントは、非表示とされるようにすることができる。
【0153】
この画面では、限定ではなく例として、生配信において最初にコメントが送信されたコメント時間が「28秒」であることにより、コメント表示領域にコメントは表示されていない。
【0154】
限定ではなく例として、ユーザによってシークバーSB1において販売品「オーガニックコットンソックス」の画像アイコン付近と対応する時間がタップ、または対応する時間にドラッグされると、限定ではなく例として、図1-9のアーカイブ配信視聴画面に画面が遷移する。
【0155】
この画面では、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1に、ライブコマースコンテンツの販売品「オーガニックコットンソックス」を紹介している配信者の映像が映し出されている。
また、コメント表示領域には、ユーザD.Dがソックスの柄を褒めたコメントと、ユーザB.Bが販売品「オーガニックコットンソックス」を購入したことを示すコメントと、ユーザC.Cが他の販売品とのコーディネートを提案したコメントとが表示されている。
【0156】
シークバーSB1には、アーカイブの再生地点が先送りされたことにより、再生地点を示す黒塗りの領域が冒頭から延びるように広がって表示されている。また、アーカイブ先頭を起点とする現在の再生時刻が「38分19秒」となったことが表示されている。
【0157】
また、この画面では、販売品表示領域IIR1には「オーガニックコットンソックス」の販売品と対応する販売品情報IT2が表示されている。
これは、限定ではなく例として、現再生区間において、販売品に対する反応のうち、「オーガニックコットンソックス」に対する反応が最も大きくなったことに基づく。
【0158】
<処理>
図1-10は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側から順に配信者(ユーザL.L)の端末20Lの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20Aの制御部21が実行する処理、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0159】
なお、ユーザA.A以外で生配信を視聴する視聴者となるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Aと同様とすることができるため、図示を省略する。
また、ユーザZ.Z以外でアーカイブ配信を視聴する視聴者となるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Zと同様とすることができるため、図示を省略する。
【0160】
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
本明細書で説明する各種の処理について同様である。
【0161】
最初に、端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザL.Lによってライブコマース配信の要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、撮像部27と音入力部25とに基づくライブコマースコンテンツ情報の取得を開始し、取得したライブコマースコンテンツ情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する処理を開始する(L110)。
【0162】
なお、ライブコマースコンテンツ情報の送信に先立ち、端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、ライブコマース配信で販売する販売品に関する情報を取得し、取得した販売品に関する情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、受信した販売品に関する情報に基づいて、ライブコマース配信管理データベース155のライブコマース配信管理データを追加するようにしてもよい。
【0163】
通信I/F14によって端末20Lからライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、ライブコマース生配信処理を実行する(S110)。
【0164】
また、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってライブコマース配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、ライブコマース視聴処理を実行する(A110)。
【0165】
図1-11は、ライブコマース生配信処理とライブコマース視聴処理との流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側に生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20Aの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0166】
通信I/F14によって端末20Lからライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ情報とライブコマース配信管理データベース155の販売品管理データとに基づいて、ライブコマース中継情報を生成し、生成したライブコマース中継情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S1110)。
【0167】
そして、サーバ10の制御部11は、端末20Lから受信したライブコマースコンテンツ情報をアーカイブファイル(限定ではなく例として、動画像ファイルや音声ファイル)に記録するアーカイブ記録処理を実行する(S1120)。
なお、アーカイブ記録処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間と、その時点でのライブコマース生配信視聴者数とを関連付けてライブコマース配信管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0168】
通信I/F22によってサーバ10からライブコマース中継情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したライブコマース中継情報を表示部24に表示させる(A1110)。
限定ではなく例として、ライブコマース視聴処理においては、反応グラフRG1は端末20Aの表示部24に表示されない。
【0169】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによって販売品の購入操作がなされたか否かを判定する(A1120)。
販売品の購入操作が行われたと判定する場合(A1120:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、販売品IDを含む販売品購入要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1130)。
販売品の購入操作が行われないと判定する場合(A1120:NO)、端末20Aの制御部21は、A1130のステップをスキップする。
【0170】
通信I/F14によって端末20Aから販売品購入要求情報を受信したと判定する場合(S1130:YES)、サーバ10の制御部11は、販売品販売履歴追加処理を実行する(S1140)。
販売品販売履歴追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データの販売品販売履歴管理データに販売品IDと購入者アプリケーションIDと販売時間とを関連付けて記憶させる。
なお、販売品販売履歴追加処理に先立ち、サーバ10の制御部11は、販売品購入要求情報に基づく電子商取引処理を実行するようにしてもよい。
また、販売品販売履歴追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、購入された販売品名と、購入した視聴者のユーザ名とを含む購入コメント情報を生成し、通信I/F14によって端末20Aに購入コメント情報を送信するようにしてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、受信した購入コメント情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0171】
通信I/F14によって端末20Aから販売品購入要求情報を受信しないと判定する場合(S1130:NO)、サーバ10の制御部11は、S1140のステップをスキップする。
【0172】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってコメント情報が入力され送信する操作がなされたか否かを判定する(A1140)。
操作がなされたと判定する場合(A1140:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、コメント情報を含むコメント要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1150)。
操作がなされないと判定する場合(A1140:NO)、端末20Aの制御部21は、A1150のステップをスキップする。
【0173】
通信I/F14によって端末20Aからコメント要求情報を受信したと判定する場合(S1150:YES)、サーバ10の制御部11は、コメント追加処理を実行する(S1160)。
コメント追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データのコメント管理データにコメント時間と発言者アプリケーションIDとコメント情報とを関連付けて記憶させる。
なお、コメント追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、コメントした視聴者のユーザ名とコメント情報とを含む配信コメント情報を生成し、通信I/F14によって端末20Aに配信コメント情報を送信するようにしてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、受信した配信コメント情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
また、配信者の端末20Lからコメント要求情報を受信したと判定する場合においても、サーバ10の制御部11は、同様にコメント追加処理を実行するようにしてもよい。
【0174】
なお、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってライブコマース生配信を視聴するためのURIや、ライブコマース生配信で紹介された販売品に関する情報を他のユーザに共有するシェア操作がなされた場合、シェア操作を行ったことを示すシェア操作情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、シェア操作情報を受信すると、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間と、受信したシェア操作情報とを関連付けてライブコマース配信管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0175】
限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20Lから生配信を終了するためのライブコマース中継終了要求情報を受信したと判定する場合(S1170:YES)、サーバ10の制御部11は、生配信を終了することを示すライブコマース生中継終了情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S1180)。そして、サーバ10の制御部11は、ライブコマース配信処理を終了する。
限定ではなく例として、ライブコマース中継終了要求情報を受信しないと判定する場合(S1170:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ情報の受信待機に処理を戻し、再度S1110以降のステップを実行する。
【0176】
限定ではなく例として、通信I/F22によってサーバ10からライブコマース生中継終了情報を受信したと判定する場合(A1160:YES)、端末20Aの制御部21は、受信したライブコマース生中継終了情報を表示部24に表示させる(A1170)。そして、端末20Aの制御部21は、ライブコマース視聴処理を終了する。
限定ではなく例として、ライブコマース生中継終了情報を受信しないと判定する場合(A1160:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマース中継情報の受信待機に処理を戻し、再度A1110以降のステップを実行する。
【0177】
図1-10に処理を戻し、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生配信処理(S110)を実行すると、ライブコマース反応集計処理を実行する(S130)。
【0178】
ライブコマース反応集計処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、販売品販売履歴管理データとコメント管理データとを参照する。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻(すなわち、アーカイブ記録開始時点)を起点として設定期間(限定ではなく例として、30秒)ごとに販売品販売履歴管理データにおいて記録された販売品の販売数と、コメント管理データに記録されたコメント数とを算出する。
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、設定期間ごとの販売数とコメント数とに基づいて、設定期間ごとのライブコマース反応数を集計する。なお、サーバ10の制御部11は、設定期間ごとの生配信視聴者数に基づいて集計するようにしてもよい。
【0179】
すなわち、設定期間ごとのライブコマース反応数は、限定ではなく例として、以下のように算出するようにしてもよい。
・販売数
・コメント数
・生配信視聴者数
・販売数+コメント数
・販売数+生配信視聴者数
・コメント数+生配信視聴者数
・販売数+コメント数+生配信視聴者数
【0180】
なお、サーバ10の制御部11は、ライブコマース反応数を、限定ではなく例として、以下の式(1)によって算出するようにしてもよい。
ライブコマース反応数=コメント数+W×販売数・・・(1)
【0181】
式(1)において、「W」を「W>1」を満たす任意の数(限定ではなく例として、「5」)とする場合、ある期間において、ライブ配信に対するコメント数よりもライブ配信によって視聴者が販売品の購入に至った販売数が重視されて集計される。そのため、配信者がアーカイブ視聴者により視聴して欲しいと望む販売品の販売が見込まれる期間をライブコマースコンテンツが「盛り上がっている」個所として集計することができる。
【0182】
なお、サーバ10の制御部11は、販売数を、販売品IDごとに集計するようにしてもよい。
また、コメント管理データにおいてコメント情報と販売品IDが紐づけられている場合、コメント数を、販売品IDごとに集計するようにしてもよい。
これらの場合、販売品ごとのライブコマースコンテンツに対する反応を集計することが可能となる。
【0183】
次いで、サーバ10の制御部11は、ライブコマース反応グラフ生成処理を実行する(S150)。
ライブコマース反応グラフ生成処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース反応集計処理において集計された設定期間ごとのライブコマース反応数に基づいて、棒グラフ等で表現されるライブコマース反応グラフ情報を生成する。
【0184】
ライブコマース反応グラフ情報は、限定ではなく例として、棒グラフの横軸に時間軸を、縦軸にライブコマース反応数をとり、シークバーの幅に棒グラフの横幅を正規化して生成するようにしてもよい。
【0185】
なお、限定ではなく例として、販売数に基づいて販売品ごとのライブコマースコンテンツに対する反応が集計される場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、それぞれの販売品において最も販売数が多い期間にその販売品と対応する画像アイコンをライブコマース反応グラフ情報に付加するようにしてもよい。
【0186】
端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってアーカイブ配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ視聴処理を実行する(Z110)。
【0187】
ライブコマースアーカイブ視聴処理において、まず、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20Zからライブコマースアーカイブ配信要求情報を受信したと判定する場合、サーバ10の制御部11は、ライブコマースアーカイブ配信処理を実行する(S170)。
【0188】
図1-12は、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側にアーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0189】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース反応グラフ生成処理(S150)において生成したライブコマース反応グラフ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する(S1710)。
【0190】
通信I/F22によってサーバ10からライブコマース反応グラフ情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、受信したライブコマース反応グラフ情報を表示部24に表示させる(Z1110)。
【0191】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データのアーカイブファイルと、販売品管理データとに基づいて、ライブコマースアーカイブ情報を生成し、生成したライブコマースアーカイブ情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S1730)。
【0192】
通信I/F22によってサーバ10からライブコマースアーカイブ情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したライブコマースアーカイブ情報を表示部24に表示させる(Z1120)。
【0193】
端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってシークバーへのシーク操作がなされたか否かを判定する(Z1130)。
シークバーへのシーク操作が行われたと判定する場合(Z1130:YES)、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、シーク操作によって指定された再生地点(シーク先)を含むシーク先情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(Z1140)。
シーク操作が行われないと判定する場合(Z1130:NO)、端末20Zの制御部21は、Z1160のステップに処理をスキップさせる。
【0194】
通信I/F14によって端末20Zからシーク先情報を受信したと判定する場合(S1750:YES)、サーバ10の制御部11は、アーカイブファイルの読み込み先をシーク先として指定された再生地点に変更し、その後アーカイブファイルから読み込んだシーク先ライブコマースアーカイブ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する(S1770)。
通信I/F22によってサーバ10からシーク先ライブコマースアーカイブ情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、シーク先ライブコマースアーカイブ情報に基づいて表示部24の表示を更新する(Z1150)。
【0195】
端末20Zからシーク先情報を受信しないと判定する場合(S1750:NO)、サーバ10の制御部11は、S1770のステップをスキップする。
【0196】
なお、サーバ10から端末20Zにアーカイブファイルの情報が全て送信されている場合、端末20Zの制御部21は、シークバーへのシーク操作が行われたと判定する場合(Z1130:YES)、再生地点を変更し、ライブコマースアーカイブ情報の表示を更新するようにしてもよい。この場合、Z1140のステップと、S1750~S1770のステップとは実行しないようにしてもよい。
【0197】
端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってアーカイブ視聴を終了させる入力操作がなされたか否かを判定する(Z1160)。
アーカイブ視聴終了の入力操作が行われたと判定する場合(Z1160:YES)、端末20Zの制御部21は、ライブコマースアーカイブ視聴終了要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(Z1170)。そして、端末20Zの制御部21は、ライブコマースアーカイブ視聴処理を終了する。
【0198】
アーカイブ視聴終了の入力操作が行われないと判定する場合(Z1160:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ情報の受信待機に処理を戻し、再度Z1120以降のステップを実行する。
【0199】
通信I/F14によって端末20Zからライブコマースアーカイブ視聴終了要求情報を受信したと判定する場合(S1790:YES)、サーバ10の制御部11は、ライブコマースアーカイブ配信処理を終了する。
ライブコマースアーカイブ視聴終了要求情報を受信しないと判定する場合(S1790:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S1730のステップに処理を戻す。
【0200】
なお、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理とにおいて、限定ではなく例として、図1-11のA1120~A1150のステップおよびS1130~S1160のステップと同様にして、アーカイブ配信を視聴する視聴者の端末20Zにおいて販売品の購入操作やコメント入力操作が可能であるようにしてもよい。
【0201】
図1-10に処理を戻し、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信処理(S170)を実行すると、処理を終了する。また、端末20Zの制御部21は、ライブコマースアーカイブ視聴処理(Z110)を実行すると、処理を終了する。
なお、端末20とサーバ10とは、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理とをライブコマースコンテンツの配信期間中繰り返し実行可能であるようにしてもよい。
【0202】
<第1実施例の効果>
本実施例は、ライブコマースコンテンツを視聴する視聴者の端末20A(限定ではなく、第1端末の一例)と通信するサーバ10(限定ではなく、サーバの一例)は、ライブコマース生配信処理(限定ではなく、ライブコマースコンテンツの生中継の一例)にアーカイブ記録処理(限定ではなく、ライブコマースコンテンツをアーカイブに記録する処理の一例)をサーバ10の制御部11によって行う。そして、サーバ10は、販売品購入情報やコメント要求情報(限定ではなく、ライブコマースコンテンツへの視聴者の反応に関する第1情報の一例)を端末20Aからサーバ10の通信I/F14(限定ではなく、通信部の一例)によって受信する。また、サーバ10の制御部11は、第1情報の受信に基づき、販売品販売履歴追加処理やコメント追加処理(限定ではなく、アーカイブの時系列に沿って反応を関連付ける処理の一例)を実行する。すると、サーバ10の制御部11は、ライブコマース反応集計処理(限定ではなく、関連付けられた反応を集計する処理の一例)を実行する。アーカイブを視聴者の端末20Z(限定ではなく、第2端末の一例)に配信する場合、ライブコマース反応集計処理に基づくライブコマース反応グラフ情報(限定ではなく、第2情報の一例)を通信I/F14によって端末20Zに送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ライブコマースコンテンツの生中継中に受信した視聴者からの反応に関する第1情報と、ライブコマースコンテンツを記録したアーカイブとを時系列上で関連付けて集計し、集計結果に基づく第2情報をアーカイブと共に第2端末に送信することで、アーカイブを視聴する第2端末のユーザにアーカイブ視聴時に生中継中の反応が反映された第2情報を参照させることができる。
【0203】
また、本実施例は、ライブコマース反応集計処理は、設定期間(限定ではなく、アーカイブの設定された期間の一例)ごとにライブコマース反応数(限定ではなく、反応に関する値の一例)を積算する積算処理を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、アーカイブの設定された期間ごとの反応に関する値に応じた積算処理に基づく第2情報を第2端末に送信することが可能となる。そのため、第2端末のユーザはアーカイブにおいて反応が大きい期間を容易に把握することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0204】
また、本実施例は、ライブコマース反応グラフ情報(限定ではなく、第2情報の一例)は、アーカイブのシークバーに関連付けて棒グラフ等(限定ではなく、積算処理の結果の一例)を端末20Z(限定ではなく、第2端末の一例)に表示させるための情報である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2端末のユーザは、アーカイブ視聴時に第2情報を参照しながらシークバーを用いて生中継中の反応が大きい期間へアーカイブの頭出しを行うことが容易にでき、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0205】
また、本実施例は、ライブコマース反応数(限定ではなく、値の一例)は、販売数(限定ではなく、ライブコマースコンテンツで販売される1以上の商品または1以上のサービスからなる販売品を視聴者が購入する回数の一例)と、コメント数(限定ではなく、販売品に対するコメント数の一例)との少なくともいずれか一方を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、販売品が頻繁に購入された期間や、販売品に対してコメントが頻繁に行われた期間において積算処理の結果を反映させた第2情報とすることができる。そのため、第2端末のユーザは、第2情報から、ライブコマースコンテンツで販売される販売品が頻繁に購入された期間や、ライブコマースコンテンツで販売される販売品に対してコメントが頻繁に行われた期間を判別することができる。
【0206】
また、本実施例は、積算処理は、販売品ごとの販売数(限定ではなく、販売品ごとの値の一例)を積算する処理を含み、ライブコマース反応グラフ情報は、販売品の画像アイコン(限定ではなく、販売品に関する情報の一例)と関連付けて棒グラフ等(限定ではなく、積算処理の結果の一例)を端末20Zに表示させるための情報である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2端末のユーザは、任意の販売品が頻繁に購入された期間や、任意の販売品に対してコメントが頻繁に行われた期間と、その販売品についての情報を容易に把握することができる。そのため、第2端末のユーザは自身が興味を持つ販売品についてのコンテンツである可能性が高い期間を迅速に頭出しすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0207】
また、本実施例は、ライブコマースコンテンツは、動画像である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画像に対する視聴者の反応に基づいて、第2情報を生成することができる。
【0208】
<第1変形例(1)>
上記の実施例では、ライブコマースコンテンツが動画像である例について例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツは音声による販売品紹介としてもよい。この場合、シークバーについては、音声を頭出しするための機能バーとするようにしてもよい。そして、動画像の場合と同様に、限定ではなく例として、シークバーの上方や下方にライブコマース反応グラフ情報を付加するようにしてもよい。
このような構成により、シークバーに対するドラッグ操作によって頭出しされる時点のフレーム画像が確認可能である動画像よりも検索性に劣る音声コンテンツにおいても、視聴者がアーカイブにおいて視聴を希望する場面を容易に探索することができる。
【0209】
<第1変形例(2)>
上記の実施例では、生配信を視聴する視聴者の端末20(限定ではなく例として、端末20A)と、アーカイブ配信を視聴する視聴者の端末20(限定ではなく例として、端末20Z)とは異なる端末20であるとして例示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、生配信を視聴する視聴者の端末20とアーカイブ配信を視聴する視聴者の端末20とは同じ端末20であるとしてもよい。
【0210】
本変形例は、生配信を視聴する視聴者の端末20(限定ではなく、第1端末の一例)は、アーカイブ配信を視聴する視聴者の端末20(限定ではなく、第2端末の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1端末のユーザは生中継で自身が送信した第1情報が反映された第2情報をアーカイブ視聴時に参照することができる。
【0211】
<第1変形例(3)>
上記の実施例では、ライブコマース反応集計処理において、生配信を視聴する視聴者の端末20からの反応を集計する例について例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、ライブコマース反応集計処理において、生配信を配信する配信者の端末20によって送信されたライブコマースコンテンツに対する反応を集計するようにしてもよい。また、限定ではなく例として、ライブコマース反応集計処理において、生配信を配信する配信者の端末20によって送信されたライブコマースコンテンツに対する反応と、生配信を視聴する視聴者の端末20によって送信されたライブコマースコンテンツに対する反応とを合わせて集計するようにしてもよい。
【0212】
なお、配信者の端末20の制御部21は入出力部23を介して、限定ではなく例として、生配信中に、その時点で配信している販売品が販売品管理データ内のどの販売品であるかを指定する情報(限定ではなく例として、販売品ID)を配信者から受け付けるようにしてもよい。そして、配信者の端末20の制御部21は、受け付けた配信中の販売品を含む販売品指定情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
サーバ10の制御部11は、販売品指定情報を受信すると、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間と関連付けてライブコマース配信管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0213】
サーバ10の制御部11は、ライブコマース反応集計処理において、販売品指定情報に基づいて、限定ではなく例として、コメント数を販売品IDごとに集計するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、それぞれの販売品において最もコメント数が多い期間にその販売品と対応する画像アイコンをライブコマース反応グラフ情報に付加するようにしてもよい。
【0214】
<第1変形例(4)>
上記の実施例では、反応グラフと販売品とが独立して表示されることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、反応グラフの表示態様を販売品と関連付けて表示させるようにしてもよい。
【0215】
図1-13は、限定ではなく例として、図1-8で示したアーカイブ配信視聴画面の別例である。
この画面では、シークバーSB1の上方に、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツに対する反応に基づく反応グラフRG2が表示されるように構成されている。
反応グラフRG2は、限定ではなく例として反応グラフRG1と同様に棒グラフの表示態様をとる。また、反応グラフRG2は、限定ではなく例として、販売品ごとの販売数や販売品ごとのコメント数に基づいて、販売品ごとに棒グラフが色分けされ表示されるように構成されている。
また、反応グラフRG2では、限定ではなく例として、それぞれの販売品を示す画像アイコンが棒グラフ内部に色分けと対応付けて表示されるように構成されている。
【0216】
販売品ごとに色分けされたグラフを参照することで、アーカイブの視聴者は自身が興味を持つ販売品に対する反応が大きい区間をより容易に判別することができ、シークバー操作によって迅速にアーカイブの頭出しを行うことができる。
【0217】
<第1変形例(5)>
上記の実施例では、ライブコマース反応集計処理において、ライブコマース生配信中のライブコマースコンテンツに対する反応を集計することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、ライブコマース生配信中のライブコマースコンテンツに対する反応に加えて、ライブコマースアーカイブ視聴中のライブコマースコンテンツに対する反応を集計するようにしてもよい。
【0218】
なお、アーカイブ視聴時における設定期間ごとのライブコマース反応数は、限定ではなく例として、以下のように算出するようにしてもよい。
・アーカイブでの販売数
・アーカイブでのコメント数
・アーカイブ配信視聴者数
・アーカイブでの販売数+アーカイブでのコメント数
・アーカイブでの販売数+アーカイブ配信視聴者数
・アーカイブでのコメント数+アーカイブ配信視聴者数
・アーカイブでの販売数+アーカイブでのコメント数+アーカイブ配信視聴者数
【0219】
これにより、生配信の反応に加えて、アーカイブ視聴時の反応が反応グラフ情報に反映されるようにすることができ、限定ではなく例として、多数のアーカイブ視聴者が視聴している個所や、アーカイブ視聴者が販売品を多く購入している個所等の反応グラフの棒グラフが高く表示されるようにすることができる。
【0220】
なお、ライブコマース反応集計処理において、アーカイブ視聴中のライブコマースコンテンツに対する反応のみを集計するようにしてもよい。
【0221】
また、ライブコマース反応集計処理において、ライブコマース生配信中のライブコマースコンテンツに対する反応と、ライブコマースアーカイブ視聴中のライブコマースコンテンツに対する反応とをそれぞれ集計し、独立した2つの反応グラフ情報を生成するようにしてもよい。生配信視聴とアーカイブ視聴との2つの反応グラフ情報は、限定ではなく例として、シークバー上方に並べて表示させるようにしてもよいし、生配信視聴とアーカイブ視聴との反応グラフを切り替えて表示できるようにしてもよい。
【0222】
<第1変形例(6)>
上記の実施例では、販売品表示領域に表示される販売品情報に対するユーザ入力に基づいて、販売品の購入操作が実行されることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、反応グラフに対する入力操作に基づいて、販売品の購入操作が実行されるようにしてもよい。
【0223】
図1-14は、限定ではなく例として、図1-9で示したアーカイブ配信視聴画面の別例である。この画面において、反応グラフRG1では、限定ではなく例として、それぞれの販売品を示す画像アイコンをタップすると、対応する販売品の販売ページに遷移するように構成されている。
【0224】
限定ではなく例として、「ロングワンピース」を示す画像アイコンがタップされると、限定ではなく例として、図1-15のアーカイブ配信視聴画面に画面が遷移する。
この画面では、限定ではなく例として、画面下部から販売品購入表示領域IPR1がせり上がり表示されるように構成されている。
【0225】
販売品購入表示領域IPR1には、限定ではなく例として、「ロングワンピース」の詳細画像(限定ではなく例として、正面全体の画像)が表示されるように構成されている。また、限定ではなく例として、詳細画像左右の矢印をタップすることで、背面画像や試着画像等の画像を表示させることができるように構成されている。
販売品の画像の下には、販売品の販売品名と価格とが表示されるように構成されている。その右側には、この販売品を購入するための販売品購入ボタンが表示されるように構成されている。
【0226】
その下には、「あなたへのおすすめ商品」の文字と共に、「ロングワンピース」を購入または閲覧した視聴者がよく購入するまたはよく閲覧する、関連商品の販売品画像と価格とが並んで表示されるように構成されている。
なお、関連商品は、このライブコマースコンテンツの販売品に限ってもよいし、他のライブコマースコンテンツにおける販売品や、ライブコマースサービスと提携する電子商取引サービスでの販売品等を含むようにしてもよい。
【0227】
<第2実施例>
第2実施例は、ライブコマースコンテンツで販売される販売品ごとの反応グラフを生成し表示する実施例である。
【0228】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0229】
<表示画面>
図2-1は、端末20ZのユーザZ.Zがライブコマースアプリケーションのアーカイブ配信を視聴する場合の画面の一例を示す図である。
このアーカイブ配信視聴画面では、シークバーSB1の上方には、限定ではなく例として、生配信において視聴者が示したライブコマースコンテンツに対する反応に基づく反応グラフRG3が表示されるように構成されている。反応グラフRG3における棒グラフの高さは、限定ではなく例として、販売品ごとに集計された(販売品IDと紐づけられる)ライブコマースコンテンツに対する反応と、販売品によらない(販売品IDと紐づけられない)ライブコマースコンテンツに対する反応とを設定期間ごとに積算した値に基づいて決定されるようにしてもよい。
そのため、反応グラフRG3は全販売品を通じてのライブコマースコンテンツに対する反応に基づくグラフと言ってもよく、そのため、反応グラフRG3には、販売品を示す画像アイコンが表示されていない。
【0230】
反応グラフRG3の右方には、左方の反応グラフにおいてライブコマースコンテンツに対する反応として集計対象となった販売品を選択するための販売品選択切り替えボタンISS1が表示されるように構成されている。
この画面では、販売品選択切り替えボタンISS1には、全販売品が選択されていることにより、「ALL」の文字で示すアイコンが表示されている。
【0231】
限定ではなく例として、販売品選択切り替えボタンISS1がタップされると、限定ではなく例として、図2-2のアーカイブ配信視聴画面に表示が遷移する。
【0232】
この画面では、販売品選択切り替えボタンISS1が上方に広がり、販売品選択切り替え領域ISR1が表示されるように構成されている。
販売品選択切り替え領域ISR1では、限定ではなく例として、全販売品を選択するための「ALL」アイコンの下に、このライブコマースコンテンツにおいて販売される販売品の画像アイコンが並んで表示されている。
【0233】
限定ではなく例として、販売品選択切り替え領域ISR1において「オーガニックコットンソックス」の画像アイコンがタップされると、限定ではなく例として、図2-3のアーカイブ配信視聴画面に表示が遷移する。
【0234】
この画面では、販売品選択切り替えボタンISS2には、販売品選択切り替え領域ISR1において選択された「オーガニックコットンソックス」の画像アイコンが表示されている。販売品選択切り替えボタンISS2の左方には、限定ではなく例として、「オーガニックコットンソックス」の販売品IDと紐づけられる反応グラフRG4が表示されている。反応グラフRG4における棒グラフの高さは、限定ではなく例として、指定された販売品において集計されたライブコマースコンテンツに対する反応を設定期間ごとに積算した値に基づいて決定されるようにしてもよい。
そのため、反応グラフRG4は指定された販売品「オーガニックコットンソックス」に対するライブコマースコンテンツに対する反応に基づくグラフと言ってもよい。
【0235】
限定ではなく例として、ユーザによってシークバーSB1において反応グラフRG4が急上昇を始める時間がタップ、または急上昇を始める時間にドラッグされると、限定ではなく例として、図2-4のアーカイブ配信視聴画面に画面が遷移する。
この画面では、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1に、ライブコマースコンテンツの販売品「オーガニックコットンソックス」を紹介している配信者の映像が映し出されている。
また、シークバーSB1には、アーカイブの再生地点が先送りされたことにより、再生地点を示す黒塗りの領域が冒頭から延びるように広がって表示されている。また、アーカイブ先頭を起点とする現在の再生時刻が「38分19秒」となったことが表示されている。
【0236】
<処理>
図2-5は、本実施例におけるライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側にアーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0237】
限定ではなく例として、端末20Zの制御部21は、ライブコマースアーカイブ情報を表示すると(Z1120)、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによって所定の販売品に対する反応を参照するための入力操作がなされたか否かを判定する(Z1123)。
所定の販売品に対する反応を参照するための入力操作が行われたと判定する場合(Z1123:YES)、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、販売品IDを含む販売品指定情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(Z1126)。
【0238】
通信I/F14によって端末20Zから販売品指定情報を受信したと判定する場合(S1733:YES)、サーバ10の制御部11は、販売品指定反応グラフ情報生成処理を実行する(S1736)。
販売品指定反応グラフ情報生成処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、販売品指定情報で指定された販売品IDにおける販売品の販売数やコメント数の集計結果に基づいて集計された設定期間ごとのライブコマース反応数に基づいて、棒グラフ等で表現される販売品指定反応グラフ情報を生成する。
すると、サーバ10の制御部11は、販売品指定反応グラフ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する(S1739)。
【0239】
端末20Zから販売品指定情報を受信しないと判定する場合(S1733:NO)、サーバ10の制御部11は、S1736~S1739のステップをスキップする。
【0240】
通信I/F22によってサーバ10から販売品指定反応グラフ情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、受信した販売品指定反応グラフ情報を表示部24に表示させる(Z1129)。
【0241】
所定の販売品に対する反応を参照するための入力操作が行われないと判定する場合(Z1123:NO)、端末20Zの制御部21は、Z1126~Z1129のステップをスキップする。
【0242】
<第2実施例の効果>
本実施例は、サーバ10の制御部11は、販売品のうち、販売品指定情報(限定ではなく、指定された商品または指定されたサービスに関する第3情報の一例)を端末20Zから通信I/F14によって受信する。また、販売品指定反応グラフ情報生成処理(限定ではなく、積算処理の一例)は、販売品指定情報に基づくライブコマース反応数(限定ではなく、商品またはサービスに関する値の一例)を積算する処理を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第3情報において指定された販売品に関して、その販売品が頻繁に購入された期間や、その販売品に対してコメントが頻繁に行われた期間を第2情報に反映させることができる。そのため、第2端末のユーザは自身が興味を持つ販売品についてのコンテンツである可能性が高い期間を容易に把握するとともに迅速に頭出しすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0243】
<第2変形例(1)>
上記の実施例では、サーバ10の制御部11は、販売品指定情報を受信すると、販売品指定反応グラフ情報を生成することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、図1-10のライブコマース反応グラフ生成処理(S150)において、予め全ての販売品IDに対する販売品指定反応グラフ情報を生成するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、端末20Zから販売品指定情報を受信すると、販売品指定情報で指定された販売品IDにおける販売品指定反応グラフ情報を端末20Zに送信するようにしてもよい。
【0244】
なお、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、図2-5のライブコマース反応グラフ情報を送信する際(S1710)、限定ではなく例として、全ての販売品IDに対する販売品指定反応グラフ情報を端末20Zに送信するようにしてもよい。そして、限定ではなく例として、所定の販売品に対する反応を参照するための入力操作が行われたと判定する場合、端末20Zの制御部21は、指定された販売品IDにおける販売品指定反応グラフ情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0245】
<第2変形例(2)>
上記の実施例では、販売品指定情報によって指定された販売品指定反応グラフ情報が端末20Zの表示部24に表示されることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、全ての販売品IDに対する販売品指定反応グラフ情報を一覧表示させるようにしてもよい。
【0246】
図2-6は、限定ではなく例として、図1-8で示したアーカイブ配信視聴画面の別例である。
この画面では、シークバーSB1の上方に、限定ではなく例として、このライブコマースコンテンツにおける販売品ごとの反応グラフが並んで表示されるように構成されている。この画面では、限定ではなく例として、画面上から「ニットベレー帽」に対する販売品指定反応グラフ情報に基づく反応グラフRG5と、「ロングワンピース」に対する販売品指定反応グラフ情報に基づく反応グラフRG6と、「オーガニックコットンソックス」に対する販売品指定反応グラフ情報に基づく反応グラフRG4と、「スニーカー」に対する販売品指定反応グラフ情報に基づく反応グラフRG7とが並んで表示されている。
【0247】
それぞれの反応グラフの時系列上で山となっている区間が、その販売品に対する反応が大きい(盛り上がっている)個所となっている。そのため、視聴者は、それぞれの反応グラフを一覧することで、アーカイブ中から視聴者が興味を持つ販売品に対する反応が大きい箇所を迅速に検索することができる。
【0248】
なお、販売品指定反応グラフ情報の一覧表示は、限定ではなく例として、アーカイブ冒頭(限定ではなく例として、最初の1分間)でのみ表示させるようにしてもよい。また、限定ではなく例として、一覧を参照するための入力操作が行われた場合、販売品指定反応グラフ情報の一覧表示は表示されるようにしてもよい。
【0249】
本変形例は、販売品指定反応グラフ情報(限定ではなく、第2情報の一例)は、販売品ごとの積算処理の結果を個別に並べてシークバーに関連付けて表示させるための情報である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ライブコマースコンテンツで販売される販売品それぞれについての積算処理の結果を第2情報で一覧させることができる。そのため、第2端末のユーザは自身が興味を持つ販売品についてのコンテンツである可能性が高いアーカイブの期間をアーカイブ全編の中から迅速に探索することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0250】
<第3実施例>
第3実施例は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツで販売される販売品ごとの反応に基づいて、販売品ごとの反応が大きい区間を抜き出したハイライトコンテンツを生成し表示する実施例である。
【0251】
なお、ハイライトコンテンツは、「ハイライトアーカイブ」と言ってもよい。また、ハイライトコンテンツは、「ダイジェストコンテンツ」や「ダイジェストアーカイブ」、ただ単に「ハイライト」や「ダイジェスト」と言ってもよい。
【0252】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0253】
<表示画面>
図3-1は、端末20ZのユーザZ.Zがライブコマースアプリケーションのアーカイブ配信を視聴する場合の画面の一例を示す図である。
このアーカイブ配信視聴画面では、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の上部に、このライブコマースアーカイブに関するハイライトコンテンツ一覧を表示するためのハイライト一覧表示領域HAR1が表示されるように構成されている。
ハイライト一覧表示領域HAR1には、「ハイライト」を示すアイコンの右側に、このライブコマースアーカイブで紹介された販売品ごとの画像アイコンが、ハイライトの動画長と合わせて表示されるように構成されている。
【0254】
限定ではなく例として、ハイライト一覧表示領域HAR1において、「オーガニックコットンソックス」を示すアイコンがタップされると、限定ではなく例として、図3-2のハイライト視聴画面に表示が遷移する。
【0255】
このハイライト視聴画面では、画面最上部のライブコマースアプリケーションの名称が表示される領域の下に、ハイライトを表示するためのハイライト表示領域HCR1が表示されるように構成されている。この画面では、ライブコマースコンテンツ表示領域HCR1には、ライブコマースコンテンツの販売品「オーガニックコットンソックス」を紹介している配信者の映像が映し出されている。
【0256】
ハイライト表示領域HCR1の上部には、ハイライトの視聴をやめて全編動画であるライブコマースアーカイブの視聴に戻るための「全編再生」の文字で示されるアーカイブ再生ボタンRBT1が表示されるように構成されている。
【0257】
ハイライト表示領域HCR1の下部には、ハイライトの再生位置を視覚的に表示するためのシークバーSB2が表示されるように構成されている。シークバーSB2の右側には、このハイライトが「オーガニックコットンソックス」のハイライトであることを示す販売品画像のアイコンが表示されるように構成されている。
【0258】
シークバーSB2の下方には、ハイライト再生の一時停止等を行うための再生制御機能ボタンが並んで表示されるように構成されている。また、その右側には、ハイライトの記録時間(限定ではなく例として、この画面では「5分間」)と、ハイライト先頭を起点とする現在の再生時刻(限定ではなく例として、この画面では、「49秒」)とが表示されるように構成されている。
【0259】
また、この画面では、販売品表示領域IIR1には「オーガニックコットンソックス」の販売品と対応する販売品情報IT2が表示されている。
これは、限定ではなく例として、「オーガニックコットンソックス」のハイライトが選択されたことに基づく。
【0260】
<処理>
図3-3は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側から順に配信者(ユーザL.L)の端末20Lの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20Aの制御部21が実行する処理、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0261】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース反応グラフ生成処理を実行すると(S150)、ライブコマースハイライトコンテンツ作成処理を実行する(S160)。
【0262】
ライブコマースハイライトコンテンツ作成処理において、サーバ10の制御部11は、販売品ごとのライブコマースコンテンツに対する反応に基づいて、限定ではなく例として、販売品IDごとに、設定されたライブコマース反応数を超える区間を含むハイライトコンテンツをアーカイブからトリミング(クロップ)(時間軸方向に切り取り)する。
【0263】
なお、ライブコマースハイライトコンテンツ作成処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、販売品IDごとに、設定されたライブコマース反応数以上となる区間を含むハイライトコンテンツをアーカイブからトリミングするようにしてもよい。
【0264】
限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ視聴処理(Z110)において、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってハイライト一覧領域への操作がなされたか否かを判定する。操作が行われたと判定する場合、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、販売品IDを含むハイライトコンテンツ要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。
【0265】
限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信処理(S170)において、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Zからハイライトコンテンツ要求情報を受信すると、ハイライトコンテンツ要求情報によって指定された販売品IDのハイライトコンテンツを含むハイライトコンテンツ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する。
通信I/F22によってサーバ10からハイライトコンテンツ情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、受信したハイライトコンテンツ情報を表示部24に表示させる。
【0266】
<第3実施例の効果>
本実施例は、ライブコマース反応数(限定ではなく、値の一例)は、販売数(限定ではなく、ライブコマースコンテンツで販売される1以上の商品または1以上のサービスからなる販売品を視聴者が購入する回数の一例)と、コメント数(限定ではなく、販売品に対するコメント数の一例)との少なくともいずれか一方を含み、サーバ10の制御部11は、ハイライトコンテンツ要求情報(限定ではなく、販売品のうち、指定された商品または指定されたサービスに関する第4情報の一例)を端末20Z(限定ではなく、第2端末の一例)から通信I/F14によって受信する。また、ライブコマース反応集計処理(限定ではなく、積算処理の一例)は、ハイライトコンテンツ要求情報に基づくライブコマース反応数(限定ではなく、商品またはサービスに関する値の一例)を積算する処理を含む。そして、サーバ10の制御部11は、ハイライトコンテンツ(限定ではなく、積算処理によって積算された値が設定値を上回る、または設定値以上であるアーカイブの時系列に基づく部分アーカイブの一例)を生成するライブコマースハイライトコンテンツ作成処理を実行し、ハイライトコンテンツ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第4情報において指定された販売品に関して、その販売品が頻繁に購入された期間や、その販売品に対してコメントが頻繁に行われた期間のアーカイブである部分アーカイブを生成することができる。そして、第2端末のユーザは、アーカイブ全体から指定した販売品に関する部分アーカイブを閲覧することができる。そのため、第2端末のユーザは、効率的に自身が興味を持つ販売品についての情報を収集することができる。
【0267】
<第3変形例(1)>
上記の実施例では、ハイライト視聴画面ではシークバーSB2と関連付けてライブコマース反応グラフ情報を表示させないこととしたが、これに限定されない。ハイライト視聴画面において、限定ではなく例として、シークバーSB2上方にハイライトコンテンツの時間軸と対応させたライブコマース反応グラフ情報を表示させるようにしてもよい。
【0268】
このような構成により、視聴者はハイライトコンテンツの中でも更に盛り上がっている個所を容易に把握することができる。
【0269】
<第4実施例>
第4実施例は、第3実施例にも関連するが、ダイジェスト版のコンテンツを生成することに関する実施例である。以下説明する実施例におけるダイジェストコンテンツは、第3実施例で説明したハイライトコンテンツに類するものと捉えることもできる。
なお、ダイジェストコンテンツは、「ダイジェストアーカイブ」等と称してもよい。
【0270】
以下説明するダイジェストコンテンツは、限定ではなく例として、複数のライブコマースコンテンツに基づき生成されるコンテンツであって、ライブコマースコンテンツに関する商品(販売品)のうちの同種の商品に関するコンテンツとすることができる。
限定ではなく例として、複数のライブコマースコンテンツを対象として、同種の商品が紹介される画面がピックアップされたコンテンツと捉えてもよい。
【0271】
なお、1つのライブコマースコンテンツにおいて、2以上の同種の商品が紹介される場合もあり得る。このため、必ずしも複数のライブコマースコンテンツに基づいてダイジェストコンテンツを生成するのに限らず、1つのライブコマースコンテンツに基づいてダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
【0272】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0273】
<表示画面>
図4-1~図4-6は、本実施例において、ダイジェストコンテンツ等(アーカイブ配信)を視聴する視聴者のユーザ(ユーザZ.Z)の端末20Zの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
【0274】
図4-1には、端末20Zの表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示している。
このライブコマースアプリケーションの画面では、限定ではなく例として、一の配信者(以下、適宜「第1配信者」と称する。)である、前述した「LLマート」によって配信されるライブコマースコンテンツのライブ映像が表示されている。
【0275】
この画面の構成は、限定ではなく例として、図1-9に示したアーカイブ配信視聴画面に似ているが、図4-1に示す画面は、図1-9に示したアーカイブ配信視聴画面ではなく、第1配信者が実際にライブコマースコンテンツを配信しているライブ配信視聴画面である。
【0276】
画面左上部の「LLマート」の文字を含む領域には、ライブ画像であることを示す「Live」の文字を含むマークが表示されている。また、その領域の横(この例では右横)には、ライブ配信開始からの経過時間の情報が表示されている。
また、ライブコマースコンテンツ表示領域LCRには、「LLマート」での販売品「オーガニックコットンソックス」を紹介する一人の女性の映像が映し出されている。
【0277】
また、画面下部には、販売品「オーガニックコットンソックス」に関する情報を含む販売品表示領域IIR1が表示されている。販売品表示領域IIR1には、販売品情報として、限定ではなく例として、販売品を示す画像アイコン(サムネイル)、販売品名(この例では「オーガニックコットンソックス」)、販売価格(この例では「1,500円」)等の情報が表示されている。
【0278】
また、その横には、限定ではなく例としてニコニコマークと「ほしい」の文字とを含む販売品関心ボタンIBTが表示され、その右には、前述した販売品購入ボタンが表示されている。
販売品関心ボタンIBTは、限定ではなく例として、この販売品に自分が関心があること(自分が欲しいこと)を意思表示したり、ライブコマースの賑やかしを行うために視聴者が操作するボタンとすることができる。
【0279】
なお、前述した各種の実施例においても、この販売品関心ボタンIBTを同様に設けるようにしてもよい。
また、販売品関心ボタンIBTに加えて、または販売品関心ボタンIBTに代えて、この販売品をお気に入りに登録するための販売品お気に入りボタンを設けるようにしてもよい。
【0280】
販売品関心ボタンIBTが操作されると、限定ではなく例として、端末20からサーバ10に対して、販売品関心ボタンIBTが操作されたことを示す情報が送信されるようにすることができる。
この場合、詳細は後述するように、ライブを視聴する視聴者によって販売品関心ボタンIBTが操作された回数や頻度等の情報がサーバ10で集計され、視聴者の反応の算出(判定)に用いられるようにしてもよい。
【0281】
図4-2には、端末20Zの表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の別例を示している。
このライブコマースアプリケーションの画面では、限定ではなく例として、第1配信者とは異なる配信者(以下、適宜「第2配信者」と称する。)である「RRマート」によって配信されるライブコマースコンテンツのライブ映像が表示されている。
【0282】
この画面の構成は、限定ではなく例として、図4-1に示したライブ配信視聴画面と同様とすることができ、画面左上部の「RRマート」の文字を含む領域には、ライブ画像であることを示す「Live」の文字を含むマークが表示されている。また、その領域の横(この例では右横)には、ライブ配信開始からの経過時間の情報が表示されている。
また、ライブコマースコンテンツ表示領域LCRには、「RRマート」の販売品「リブクルーソックス」を紹介する、図4-1とは異なる女性の映像が映し出されている。
【0283】
また、画面下部には、販売品「リブクルーソックス」に関する情報を含む販売品表示領域IIR1が表示されている。販売品表示領域IIR1には、販売品情報として、限定ではなく例として、販売品を示す画像アイコン(サムネイル)、販売品名(この例では「リブクルーソックス」)、販売価格(この例では「1,900円」)等の情報が表示されている。また、その横には、図4-1と同様に、販売品関心ボタンIBTと販売品購入ボタンとが表示されている。
【0284】
図4-3には、端末20Zの表示部24に表示される画面であって、アーカイブを視聴するためのアーカイブ視聴用画面の一例を示している。
この画面には、アーカイブ視聴用の項目として、限定ではなく例として、2つの項目が含まれる。1つは配信ごとのアーカイブを視聴するための項目であり、もう1つはアイテムごとのダイジェストコンテンツを視聴するための項目である。
ここで言うアイテムとは、限定ではなく例として、商品の種類(商品が含まれるカテゴリ)と捉えてもよい。
【0285】
この例では、画面上部に、配信ごとのアーカイブを視聴するための「配信ごとのアーカイブ」の文字を含むマークが表示され、その下に、配信されたライブコマースコンテンツのアーカイブを視聴するためのアーカイブ一覧が、この例では左右方向に並べて表示されている。この例では、図4-1に示した第1配信者「LLマート」のライブコマースコンテンツに対応するアーカイブと、図4-2に示した第2配信者「RRマート」のライブコマースコンテンツに対応するアーカイブとが表示されており、視聴したいアーカイブをタップすることで、そのアーカイブが再生されるように構成されている。
また、「<」のボタンや「>」のボタンをユーザがタップすることで、他の配信者のライブコマースコンテンツに対応するアーカイブが、上記の2つのアーカイブと入れ替わる形で表示されるように構成されている。
【0286】
その下には、アイテムごとのダイジェストコンテンツを視聴するための「アイテムごとのダイジェスト」の文字を含むマークが表示され、その下に、各々のアイテムに対応したダイジェストコンテンツを視聴するためのダイジェスト一覧が、この例では上下左右方向に並べて表示されている。
この例では、ダイジェスト一覧には、限定ではなく例として、「トップス」のアイテムに対応するダイジェストコンテンツDC1、「ボトムス」のアイテムに対応するダイジェストコンテンツDC2、「靴下」のアイテムに対応するダイジェストコンテンツDC3、「帽子」のアイテムに対応するダイジェストコンテンツDC4等の複数のダイジェストコンテンツが含まれる。
【0287】
図4-3では、限定ではなく例として、「靴下」のアイテムに対応するダイジェストコンテンツDC3がユーザによってタッチされた状態が示されており、これにより、「靴下」のアイテムに対応するダイジェストコンテンツが端末20Zの表示部24に表示される。
【0288】
図4-4,図4-5には、この場合のダイジェストコンテンツの画面の一例を示しており、ダイジェストコンテンツの映像が途中まで再生された状態が示されている。
【0289】
図4-4では、「10分」のコンテンツとして生成された「靴下」のアイテムのダイジェストコンテンツのうちの「1:25」のタイミングでの画像が表示された状態が示されており、シークバーSB3が対応する再生時刻(再生地点)にスライドされた状態が示されている。
この画像は、限定ではなく例として、図4-2に示した「RRマート」のライブコマースコンテンツの場面に対応する画像であるが、ダイジェスト版であるため、図4-2とは一部の表示が異なっている。
【0290】
具体的には、画面左上部の「RRマート」の文字を含む領域には、図4-2とは異なり、「録画」の文字を含むマークが表示されている。
また、画面右上部には、ダイジェストコンテンツであることを示す「ダイジェスト」の文字と、「靴下」のアイテムのダイジェストコンテンツであることを示す「靴下」の画像(サムネイル、アイコン)とを含むマークが表示されている。
【0291】
また、この例では、ライブ配信のライブコマースコンテンツではなく、ダイジェストコンテンツであることに基づき、画面下部の販売品表示領域IIR1の「リブクルーソックス」の販売品情報に販売品購入ボタンは設けられているが、図4-2とは異なり販売品関心ボタンIBTは設けられていない。
【0292】
図4-5では、図4-4に引き続いて「5:49」のタイミングでの画像が表示された状態が示されており、シークバーSB3が対応する再生時刻(再生地点)にスライドされた状態が示されている。
具体的には、図4-1に示した第1配信者「LLマート」のライブコマースコンテンツの画像に対応する画像が表示されており、図4-1に示した販売品「オーガニックコットンソックス」が紹介されている場面の画像が表示されている。
【0293】
図4-6には、図4-5の画面において、画面左上部の「LLマート」の文字を含む領域がユーザによってタップされた場合に表示される画面の一例を示している。
この画面は、限定ではなく例として、図4-3に示した配信ごとのアーカイブのうち、第1配信者「LLマート」のライブコマースコンテンツに対応するアーカイブの画像が表示された画面であって、図4-5の画面に示した場面の画像が表示されている。
【0294】
具体的には、図4-5に示したダイジェストコンテンツの「5:49」のタイミングで、画面左上部の「LLマート」の文字を含む領域が操作されたことに基づき、このダイジェストコンテンツの生成元となった第1配信者「LLマート」のライブコマースコンテンツに対応するアーカイブ(配信ごとのアーカイブ)であって、「10分」のダイジェストコンテンツのうちの「5:49」のタイミングに対応する、「1時間」のライブコマースコンテンツのうちの「38:19」のタイミングのアーカイブの画像が表示されている。
【0295】
つまり、この例では、ダイジェストコンテンツが表示されている際に、ユーザによる入力に基づいて、そのダイジェストコンテンツに対応する配信ごとのアーカイブに遷移することができるように構成されている。また、限定ではなく例として、その配信ごとのアーカイブのうち、ダイジェストコンテンツの表示中にユーザによる入力がなされたタイミングに対応するタイミングの場面の画像が表示されるように構成されている。
【0296】
また、図4-6において、画面上部には、配信ごとのアーカイブからダイジェストコンテンツに戻るための「ダイジェストに戻る」の文字を含むダイジェスト遷移ボタンTBTが表示されており、このダイジェスト遷移ボタンTBTをタップすることで、再びダイジェストコンテンツを表示させることができるように構成されている。この場合、限定ではなく例として、ダイジェストコンテンツのうち、配信ごとのアーカイブの表示中にユーザによる入力がなされたタイミングに対応するタイミングの場面の画像が表示されるようにすることができる。
【0297】
具体的には、限定ではなく例として、図4-6の「38:19」のタイミングでダイジェスト遷移ボタンTBTが操作された場合は、図4-5の「5:49」のタイミングのダイジェストコンテンツの画像が表示されるようにすることができる。
また、図4-6の「38:19」とは異なるタイミングでダイジェスト遷移ボタンTBTが操作された場合は、そのタイミングに対応するダイジェストコンテンツのタイミングの画像が表示されるようにすることができる。
【0298】
つまり、この例では、ダイジェストコンテンツ等を視聴する視聴者の端末20において、ダイジェストコンテンツと、配信ごとのアーカイブとを、ユーザ入力に基づいて切り替えて表示部24に表示させることができるように構成されている。
つまり、端末20は、ダイジェストコンテンツが表示部24に表示された端末20に対するユーザによる入力に基づき、配信ごとのアーカイブを表示部24に表示させる制御を制御部21によって行う。また、配信ごとのアーカイブが表示部24に表示された端末20に対するユーザによる入力に基づき、ダイジェストコンテンツを表示部24に表示させる制御を制御部21によって行うことができるように構成されている。
【0299】
<処理>
図4-7は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側から順に、配信者(ユーザL.L)の端末20である配信者端末20Lの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20である視聴者端末20Aの制御部21が実行する処理、ダイジェストコンテンツ等を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20である視聴者端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0300】
なお、ユーザL.L以外で生配信を配信する配信者となるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Lと同様とすることができる。図面では、限定ではなく例として、ユーザL.Lと、ユーザR.Rとが配信者となって、生配信を配信する場合を示すが、端末20Rの処理は省略する。便宜的に、ユーザL.Lが配信するライブコマースコンテンツを「第1のライブコマースコンテンツ」、それに対応する情報を「第1のライブコマースコンテンツ情報」とし、ユーザR.Rが配信するライブコマースコンテンツを「第2のライブコマースコンテンツ」、それに対応する情報を「第2のライブコマースコンテンツ情報」と称する。
なお、配信者は2名である必要はなく、3名以上であってもよい。また、1名の配信者が複数の生配信を配信するようにしてもよい。
【0301】
また、ユーザA.A以外で生配信を視聴する視聴者となるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Aと同様とすることができるため、図示を省略する。本処理では、限定ではなく例として、第1のライブコマースコンテンツと、第2のライブコマースコンテンツとを、ユーザA.Aが視聴する場合を示すが、第1のライブコマースコンテンツを視聴する視聴者と、第2のライブコマースコンテンツを視聴する視聴者とは、異なる視聴者であってもよい。
【0302】
また、ユーザZ.Z以外でダイジェストコンテンツ等を視聴するユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Zと同様とすることができるため、図示を省略する。ダイジェストコンテンツを視聴する視聴者は、ユーザZ.Z以外の視聴者であってもよい。
【0303】
最初に、配信者端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザL.Lによってライブコマース配信の要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、撮像部27と音入力部25とに基づく第1のライブコマースコンテンツ情報の取得を開始し、取得した第1のライブコマースコンテンツ情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する処理を開始する(L210)。
【0304】
なお、第1のライブコマースコンテンツ情報の送信に先立ち、配信者端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、ライブコマース配信で販売する販売品に関する情報を取得し、取得した販売品に関する情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、受信した販売品に関する情報に基づいて、ライブコマース配信管理データベース155のライブコマース配信管理データを追加するようにしてもよい。
【0305】
通信I/F14によって配信者端末20Lから第1のライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、第1のライブコマース生配信処理を実行する(S210)。
また、視聴者端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってライブコマース配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、第1のライブコマース視聴処理を実行する(A210)。
これらの処理は、限定ではなく例として、図1-11に示した処理と同様としてもよいため、説明を省略する。
【0306】
上記と同様に、通信I/F14によって配信者端末20Rから第2のライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、第2のライブコマース生配信処理を実行する(S230)。
また、視聴者端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってライブコマース配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、第2のライブコマース視聴処理を実行する(A230)。
これらの処理は、限定ではなく例として、図1-11に示した処理と同様としてもよいため、説明を省略する。
【0307】
次いで、サーバ10の制御部11は、ライブコマースダイジェストコンテンツ作成処理を行う(S250)。
具体的には、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データに基づき、ユーザL.Lのライブコマース配信管理データの販売品管理データに含まれる販売品の情報と、ユーザR.Rのライブコマース配信管理データの販売品管理データに含まれる販売品の情報とを参照し、あらかじめ設定された販売品の種類(アイテム等)ごとに、その販売品の種類と関連付けられる区間を含む部分コンテンツを第1のライブコマースコンテンツのアーカイブからトリミングし、同様に、その販売品の種類と関連付けられる区間を含む部分コンテンツを第2のライブコマースコンテンツのアーカイブからトリミングする。
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ情報に含まれる動画像情報に対して画像認識処理を行って販売品の種類を判別してもよい。また、サーバ10の制御部11は、ライブコマースコンテンツ情報に含まれる音情報に対して音声認識処理を行って販売品の種類を判別してもよい。
そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、各々のアーカイブからトリミングした部分コンテンツを繋ぎ合わせるなどしてダイジェストコンテンツを作成(生成)する。
【0308】
以下では、ダイジェストコンテンツを生成する際に用いたライブコマースコンテンツ(ダイジェストコンテンツの生成元としたライブコマースコンテンツ)を、便宜的に「生成元コンテンツ」と称する。
【0309】
この場合、限定ではなく例として、所定期間(限定ではなく例として、当日の期間(その日)、過去24時間の期間、過去数日の期間、過去1週間の期間等)に配信されたライブコマースコンテンツを生成元コンテンツとしてダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
また、この場合、所定期間に配信されたライブコマースコンテンツを生成元コンテンツとし、配信日時が古いもの順に、または配信日時が新しいもの順に、部分コンテンツを繋ぎ合わせてダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
【0310】
また、必ずしも全部の販売品の種類に対応するダイジェストコンテンツを生成する必要はなく、一部の販売品の種類に対応するダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
また、どの販売品の種類を対象としてダイジェストコンテンツを生成するかを、あらかじめサーバ10が設定(サーバ10が自動で設定、またはサーバ10のユーザの入力に基づいて設定)するようにしてもよい。
また、どの販売品の種類を対象としてダイジェストコンテンツを生成してもらうかを、あらかじめ配信者が自己の端末20に対して入力し、その情報をサーバ10に送信することで、サーバ10で設定されるようにしてもよい。
【0311】
また、簡単のため、本処理は、第1のライブコマースコンテンツと第2のライブコマースコンテンツとを生成元コンテンツとしてダイジェストコンテンツを生成する処理としているが、3以上のライブコマースコンテンツを生成元コンテンツとしてダイジェストコンテンツを生成する場合も同様とすることができる。
また、1つのライブコマースコンテンツを生成元コンテンツとしてダイジェストコンテンツを生成する場合も同様とすることができる。
【0312】
サーバ10の制御部11は、このようにして生成したダイジェストコンテンツを含むダイジェストコンテンツ情報を生成する。
【0313】
視聴者端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってダイジェスト配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、ライブコマースダイジェスト視聴処理を実行する(Z210)。
【0314】
ライブコマースダイジェスト視聴処理において、まず、視聴者端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマースダイジェスト配信要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。限定ではなく例として、通信I/F14によって視聴者端末20Zからライブコマースダイジェスト配信要求情報を受信したと判定する場合、サーバ10の制御部11は、S250で生成したダイジェストコンテンツのうち、要求された販売品の種類に対応するダイジェストコンテンツを含むダイジェストコンテンツ情報を視聴者端末20Zに配信するライブコマースダイジェスト配信処理を実行する(S270)。
これを受けて、視聴者端末20Zの制御部21は、受信したダイジェストコンテンツ情報に基づいて、ダイジェストコンテンツを表示部24に表示させる。
【0315】
なお、本処理とは異なり、同じ配信者によって配信される2以上のライブコマースコンテンツに基づいてダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。また、この場合、配信者の端末20は、1つの端末20であってもよい(第2端末=第1端末)。
また、同じ配信者によって配信される2以上のライブコマースコンテンツと、異なる配信者によって配信される1以上のライブコマースコンテンツとに基づいて、ダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
【0316】
また、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、S210のステップの後に、第1のライブコマースコンテンツのアーカイブから部分コンテンツを取得する処理を行い、S230のステップの後に、第2のライブコマースコンテンツのアーカイブから部分コンテンツを取得する処理を行い、その後、S250のステップで、取得した部分コンテンツに基づいてダイジェストコンテンツを生成するなどしてもよい。
【0317】
また、本実施例では、ライブコマースを例示したが、これに限定されるものではない。
ライブコマースコンテンツ以外の、配信者によって配信されるコンテンツを生成元コンテンツとして、同様にダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
また、この場合、設定された内容として、生成元コンテンツとなるライブコンテンツの種類等に応じた任意の内容が設定されるようにしてもよい。
【0318】
<第4実施例の効果>
本実施例は、サーバ10(限定ではなく、サーバの一例)が、設定された内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報を配信者(限定ではなく例として、第1配信者)の第1端末から通信I/F14によって受信し、設定された内容を含むコンテンツに関する第2コンテンツ情報を配信者(限定ではなく例として、第2配信者)の第2端末から通信I/F14によって受信する。
そして、サーバ10は、第1コンテンツ情報から設定された内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する処理を制御部11によって行い、第2コンテンツ情報から設定された内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する処理を制御部11によって行う。
そして、サーバ10は、これらの処理に基づき、設定された内容に関するダイジェストコンテンツ(限定ではなく、設定された内容に関するコンテンツの一例)を含むダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)を生成する処理を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、配信者の端末から送信される、設定された内容を含むコンテンツに関する複数のコンテンツ情報に基づき、設定された内容に関するコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成することができる。
【0319】
なお、第2端末≠第1端末としてもよいし、第2端末=第1端末としてもよい。
また、第2配信者≠第1配信者としてもよいし、第2配信者=第1配信者としてもよい。
【0320】
また、この場合、第1コンテンツ情報と第2コンテンツ情報とは、ライブコマースコンテンツに関するコンテンツ情報であるようにしてもよい。
この場合、限定ではなく例として、サーバ10(限定ではなく、サーバの一例)が、設定された内容を含むライブコマースコンテンツに関する第1ライブコマースコンテンツ情報(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)を第1端末から通信I/F14によって受信し、設定された内容を含むライブコマースコンテンツに関する第2ライブコマースコンテンツ情報(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)を第2端末から通信I/F14によって受信する。
そして、サーバ10は、第1ライブコマースコンテンツ情報から設定された内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する処理を制御部11によって行い、第2ライブコマースコンテンツ情報から設定された内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する処理を制御部11によって行う。
そして、サーバ10は、これらの処理に基づき、設定された内容に関するダイジェストコンテンツ(限定ではなく、設定された内容に関するコンテンツの一例)を含むダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)を生成する処理を制御部11によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、設定された内容を含む複数のライブコマースコンテンツに関するライブコマースコンテンツ情報(第1ライブコマースコンテンツ情報、第2ライブコマースコンテンツ情報)に基づき、設定された内容に関するコンテンツを含む第3ライブコマースコンテンツ情報を生成することができる。限定ではなく例として、このようにして生成された第3ライブコマースコンテンツ情報が端末20に送信されることによって、設定された内容ごとにまとめられたアーカイブとしてのコンテンツを、端末20のユーザが後から視聴するといったことが可能となる。単純なアーカイブを視聴可能とする場合に加えて、利便性を向上させることができる。
【0321】
また、この場合、設定された内容は、ライブコマースコンテンツの同種の商品に関する内容であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、同種の商品に関する内容を含むライブコマースコンテンツに関するライブコマースコンテンツ情報(第1ライブコマースコンテンツ情報、第2ライブコマースコンテンツ情報)に基づき、同種の商品に関する内容に関するコンテンツを含む第3ライブコマースコンテンツ情報を生成することができる。これにより、限定ではなく例として、同種の商品ごとにまとめられた第3ライブコマースコンテンツ情報を、ライブコマースコンテンツの視聴者が後から視聴するといったことが可能となり、利便性をより向上させることができる。
【0322】
また、本実施例は、通信システム1(限定ではなく、システムの一例)は、サーバ10(限定ではなく、サーバの一例)と、ダイジェストコンテンツを視聴するユーザの端末20(限定ではなく、端末の一例)とを備える。
サーバ10は、設定された内容を含むコンテンツに関する第1コンテンツ情報を配信者(限定ではなく例として、第1配信者)の第1端末から受信し、設定された内容を含むコンテンツに関する第2コンテンツ情報を配信者(限定ではなく例として、第2配信者)の第2端末から受信する通信I/F14(限定ではなく、サーバの通信部の一例)と、第1コンテンツ情報から設定された内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する処理を行い、第2コンテンツ情報から設定された内容と関連付けられる時間軸上の区間を抽出する処理を行い、これらの処理に基づき、設定された内容に関するダイジェストコンテンツ(限定ではなく、設定された内容に関するコンテンツの一例)を含むダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)を生成する処理を行う制御部11(限定ではなく、サーバの制御部の一例)とを備える。また、端末20は、ダイジェストコンテンツ情報をサーバ10から受信する通信I/F22(限定ではなく、端末の通信部の一例)と、受信されたダイジェストコンテンツ情報に含まれるダイジェストコンテンツを表示する表示部24(限定ではなく、端末の表示部の一例)とを備える構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバは、設定された内容を含むコンテンツに関する複数のコンテンツ情報に基づき、設定された内容に関するコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成して、端末に送信することができる。そして、端末は、サーバから受信した第3コンテンツ情報に含まれるコンテンツを表示部に表示して、端末のユーザに視聴させることができる。
【0323】
<第4変形例(1)>
上記の実施例では、限定ではなく例として、サーバ10が、販売品の種類ごとに、ライブコマースコンテンツから、その種類に対応する部分コンテンツを取得して、ダイジェストコンテンツを生成することとした。
しかし、これに限定されるものではなく、配信者の入力等に基づいて配信者端末20から送信される、ダイジェストコンテンツに含めることを要求する情報(ダイジェストコンテンツに含めてほしい場面の情報)に基づいて、ダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
【0324】
図4-8には、本変形例において配信者の端末20の表示部24に表示されるライブコマースコンテンツの画面の一例を示している。ここでは、一例として、第2配信者である「RRマート」の配信者端末20Rの表示部24に表示される画面の一例を示す。
この画面には、第2配信者である「RRマート」が配信しているライブ配信のライブコマースコンテンツの画面が示されており、画面左上部の「RRマート」に関する情報が表示される領域には、ライブ配信中であることを示す「Live」の文字を含むマークが表示されている。また、この領域の右には、限定ではなく例として、ライブ配信開始からの経過時間の情報と、最新の視聴者数の情報とが表示されている。
【0325】
また、画面下部には、カメラをオフにするための「カメラオフ」の文字を含む「カメラオフ」ボタンと、ミュートにするための「ミュート」の文字を含む「ミュート」ボタンと、各種のメニューを表示するための「menu」の文字を含む「menu」ボタンとが表示されている。
【0326】
また、この例では、「ミュート」ボタンの右上に、限定ではなく例として、「!」マークを含む、この場面をダイジェストに含めるように要求するためのダイジェスト要求アイコンDICが表示されている。
限定ではなく例として、図4-7の処理において、配信者端末20Rから第2のライブコマースコンテンツ情報の送信が開始され、サーバ10の制御部11によってS230の処理が開始された後、配信者端末20Rでダイジェスト要求アイコンDICがユーザによってタップされると、配信者端末20Rは、限定ではなく例として、ユーザR.R(RRマート)のアプリケーションID、このライブコマースコンテンツのライブコマースID、ダイジェスト要求アイコンDICがタップされたタイミングに対応する時間に関する情報(限定ではなく例として、生配信開始日時からの経過時間の情報)を含むダイジェスト保存要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにすることができる。
【0327】
通信I/F14によって配信者端末20Rからダイジェスト保存要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、受信したダイジェスト保存要求情報に含まれる時間に関する情報を、ライブコマースコンテンツ保存フラグと関連付けて、ユーザR.R(RRマート)アプリケーションIDおよびそのライブコマースコンテンツのライブコマースIDが記憶されたライブコマース配信管理データに記憶させるようにすることができる。
【0328】
他の配信者端末20についても、上記と同様とすることができる。
【0329】
この場合、図4-7のS250のライブコマースダイジェストコンテンツ作成処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、各々のライブコマース配信管理データを参照し、ライブコマースコンテンツ保存フラグが記憶された配信者アプリケーションIDおよびライブコマースIDのライブコマースコンテンツについては、そのライブコマースコンテンツ保存フラグと関連付けて記憶された時間に関する情報に基づくタイミングの場面を少なくとも含む部分コンテンツを取得して、ダイジェストコンテンツを生成するようにすることができる。
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、そのタイミングを含む時間軸上の区間であって、そのタイミングで紹介されていた販売品が紹介されていた区間を判定する。そして、サーバ10の制御部11は、判定した区間の部分コンテンツを取得し、取得した部分コンテンツをダイジェストコンテンツに含めるようにすることができる。
【0330】
本変形例は、ダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)は、第1のライブコマースコンテンツの生配信中に第1端末から送信される情報に基づいて、サーバ10の制御部11によって生成される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1コンテンツ情報のライブコマースコンテンツの生配信中に第1端末から送信される第1情報に基づいて、限定ではなく例として、第1端末の配信者が要望に沿ったコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成するといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
【0331】
なお、同様に、ダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)は、第2のライブコマースコンテンツの生配信中に第2端末から送信される情報に基づいて、サーバ10の制御部11によって生成されるようにしてもよい。
【0332】
<第5実施例>
第5実施例は、限定ではなく例として、第4実施例に関連し、反応グラフ等によって示される視聴者の反応の情報を、ダイジェストコンテンツに反映させることに関する実施例である。
【0333】
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0334】
<表示画面>
図5-1には、本実施例において端末20Zの表示部24に表示される画面の一例を示している。
この画面は、限定ではなく例として図4-4と同様の「靴下」のアイテムのダイジェストコンテンツであって、「10分」のダイジェストコンテンツのうちの「1:25」のタイミングでの画像が表示された状態が示されている。
【0335】
図4-4と異なるのは、画面下部のシークバーSB3の上に、限定ではなく例として、生配信において視聴者が示したライブコマースコンテンツに対する反応に基づく反応グラフRG9が表示されている点である。
【0336】
反応グラフRG9は、限定ではなく例として、棒グラフの表示態様をとるようにすることができる。そして、この棒グラフは、限定ではなく例として、設定期間(設定時間)ごとに生成されるようにすることができ、その高さは、その設定期間における視聴者の反応の集計結果に基づいて決定されるようにすることができる。
【0337】
また、この例では、棒グラフに重畳するように、その部分コンテンツに対応する配信者の情報として、配信者名を含む配信者アイコン(配信者マーク)が表示されている。具体的には、第1配信者(LLマート)の部分コンテンツに対応する反応グラフの表示領域には「LLマート」の文字を含む配信者アイコンが表示され、第2配信者(RRマート)の部分コンテンツに対応する反応グラフの表示領域には「RRマート」の文字を含む配信者アイコンが表示され、第3配信者(NNマート)の部分コンテンツに対応する反応グラフの表示領域には「NNマート」の文字を含む配信者アイコンが表示されている。
【0338】
なお、反応グラフは棒グラフに限定されるものではなく、折れ線グラフやヒートマップ等としてもよい。
また、反応グラフに配信者に関する情報を関連付けて表示しないようにしてもよい。
【0339】
また、この例では、「靴下」のアイテムであることを示す文字や画像(サムネイル)等を、各々の配信者の反応グラフの表示領域に関連付けて表示するようにしてもよい。また、各々の配信者アイコンに含めて表示してもよい。
【0340】
この例では、映像開始から「1:25」のタイミングでの画像が表示されているが、この時間は、反応グラフRG9のうち、第2配信者「RRマート」の棒グラフが表示されている時間帯に含まれている。このため、表示されている画像は、第2配信者「RRマート」が配信したライブコマースコンテンツの一場面であって、この例では、第2配信者「RRマート」の販売品「リブクルーソックス」が紹介されている場面となっている。
【0341】
図5-2には、本実施例において端末20Zの表示部24に表示される画面の一例であって、図5-1に引き続いて表示される画面の一例を示している。
この画面は、限定ではなく例として図4-5と同様の「靴下」のアイテムのダイジェストコンテンツであって、「10分間」のダイジェストコンテンツのうちの「5:49」のタイミングでの画像が表示された状態が示されている。
【0342】
この例では、映像開始から「5:49」のタイミングでの画像が表示されているが、この時間は、反応グラフRG9のうち、第1配信者「LLマート」の棒グラフが表示されている時間帯に含まれている。このため、表示されている画像は、第1配信者「LLマート」が配信したライブコマースコンテンツの一場面であって、この例では、第1配信者「LLマート」の販売品「オーガニックコットンソックス」が紹介されている場面となっている。
【0343】
限定ではなく例として、反応グラフRG9のうち、第1配信者である「LLマート」の表示領域がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図5-3のような表示に変わる。
具体的には、限定ではなく例として、第1配信者である「LLマート」に対応する反応グラフの表示領域がユーザによってタッチされたことに基づき、この10分間のダイジェストコンテンツを生成するために用いられたライブコマースコンテンツの部分コンテンツを含む「LLマート」が配信したライブコマースコンテンツに対応するアーカイブ(1時間のライブコマースコンテンツのアーカイブ)であって、販売品「オーガニックコットンソックス」が紹介された「38:19」の場面の画像が表示されている。
この場合、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ(アーカイブ)の時間軸と、ダイジェストコンテンツの時間軸とを対応させ、ダイジェストコンテンツが表示されている際に反応グラフの表示領域が操作されたタイミング(この例では「5:49」のタイミング)に対応するタイミング(この例では「38:19」)のアーカイブの画像が表示されるようにすることができる。
【0344】
より具体的には、この例では、限定ではなく例として、図1-9に示したアーカイブ配信視聴画面と同様の画面が表示されており、反応グラフRG1には、図1-9と同様に、限定ではなく例として、この「LLマート」のライブコマースコンテンツで販売された販売品に対する反応が大きい箇所に、それぞれの販売品を示す画像アイコンが吹き出しで表示されるように構成されている。なお、画像アイコンは、販売品名としてもよいし、画像アイコンと販売品名とを併記してもよい。
【0345】
なお、反応グラフRG1は、棒グラフに限定されない。反応グラフRG1は、限定ではなく例として、折れ線グラフとしてもよいし、ヒートマップとしてもよい。
また、反応グラフRG1には、販売品を示す画像アイコンを付加しないようにしてもよい。
【0346】
また、図5-3において、画面左上部の「LLマート」の情報を含む領域の下には、限定ではなく例として、遷移元のダイジェストコンテンツに戻るための、図4-6と同様のダイジェスト遷移ボタンTBTが設けられている。図示は省略するが、このダイジェスト遷移ボタンTBTがユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図5-2のダイジェストコンテンツの表示に戻るようにすることができる。
【0347】
この場合、図5-3の「38:19」のタイミングでダイジェスト遷移ボタンTBTが操作された場合は、図5-2の「5:49」のタイミングのダイジェストコンテンツの画像が表示されるようにすることができる。
また、図5-3の「38:19」とは異なるタイミングでダイジェスト遷移ボタンTBTが操作された場合は、そのタイミングに対応するダイジェストコンテンツのタイミングの画像が表示されるようにすることができる。
【0348】
<処理>
図5-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、図4-7と同様とすることができる。
【0349】
S210の後、サーバ10の制御部11は、第1のライブコマース反応集計処理を行う(S220)。
第1のライブコマース反応集計処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、販売品販売履歴管理データやコメント管理データ等のデータに基づいて、限定ではなく例として、設定期間ごとのライブコマース反応数を集計する。
また、この場合、サーバ10の制御部11は、販売数やコメント数等の情報を、販売品IDごとに集計するなどして、販売品ごとのライブコマースコンテンツに対する視聴者の反応を集計する。
【0350】
なお、設定期間ごとのライブコマース反応数は、限定ではなく例として、以下のうちの少なくともいずれか1つの要素に基づいて算出するようにしてもよい。
・販売数
・コメント数
・生配信視聴者数
・販売品関心ボタンIBTの操作回数(または操作頻度)
【0351】
なお、第1実施例~第3実施例等においても同様に、ライブコマース反応数を算出するにあたり、販売品関心ボタンIBTの操作回数/頻度等を要素として用いるようにしてもよい。
【0352】
次いで、サーバ10の制御部11は、第1のライブコマース反応グラフ生成処理を実行する(S225)。第1のライブコマース反応グラフ生成処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、第1のライブコマース反応集計処理において集計された設定期間ごとのライブコマース反応数に基づいて、棒グラフ等で表現されるライブコマース反応グラフ情報を生成する。
【0353】
ライブコマース反応グラフ情報は、限定ではなく例として、棒グラフの横軸に時間軸を、縦軸にライブコマース反応数をとり、シークバーの幅に棒グラフの横幅を正規化して生成するようにしてもよい。
【0354】
S230の後、サーバ10の制御部11は、S220と同様に、第2のライブコマース反応集計処理を実行する(S240)。
また、サーバ10の制御部11は、S225と同様に、第2のライブコマース反応グラフ生成処理を行う(S245)。
【0355】
S250のライブコマースダイジェストコンテンツ作成処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース反応数が設定された閾値以上(または閾値超)であるか否かを判定する。そして、限定ではなく例として、閾値以上(または閾値超)と判定された区間を含むダイジェストコンテンツを作成(生成)する。
なお、閾値は、ライブコマースコンテンツごとに設定されることとしてもよいし、共通の閾値を用いるようにしてもよい。
【0356】
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースダイジェストコンテンツに反応グラフを付加するために、S225で生成したライブコマース反応グラフ情報(第1のライブコマース反応グラフ情報)のうちの第1のライブコマースコンテンツから取得した部分コンテンツに対応する時間軸上の区間の反応グラフ情報と、S245で生成した反応グラフ情報(第2のライブコマース反応グラフ情報)のうちの第2のライブコマースコンテンツから取得した部分コンテンツに対応する時間軸上の区間の反応グラフ情報とに基づき、限定ではなく例として図5-1等に示した態様のダイジェストコンテンツを生成するようにすることができる。
【0357】
この場合、部分コンテンツに基づいて生成したダイジェストコンテンツに反応グラフを合成した反応グラフ合成ダイジェストコンテンツを生成し、これを含むダイジェストコンテンツ情報が、サーバ10から視聴者の端末20に送信されるようにしてもよい。
また、図1-12等の処理と同様に、ライブコマース反応グラフ情報と、ダイジェストコンテンツ情報とが、サーバ10から視聴者の端末20に別々に送信されるようにしてもよい。
【0358】
なお、ダイジェストコンテンツに反応グラフ情報を表示させないようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、S225のステップやS245のステップを行わないようにしてもよい。
【0359】
また、ライブコマースダイジェストコンテンツ作成処理において、サーバ10の制御部11は、対象の販売品(商品)の種類について、ライブコマースコンテンツに対する反応に基づいて、限定ではなく例として、設定されたライブコマース反応数以上(または超)の区間を含む部分コンテンツを各々のライブコマースコンテンツのアーカイブからトリミングし、それらを繋ぎ合わせることでダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
このようにして取得される部分コンテンツは、第3実施例で説明したハイライトコンテンツと捉えてもよく、このようにして生成されるダイジェストコンテンツは、ハイライトコンテンツを繋ぎ合わせたコンテンツと捉えてもよい。
【0360】
また、この場合、限定ではなく例として、各々の商品の種類について、ライブコマースコンテンツの配信時における視聴者の反応が大きい(ライブコマース反応数が多い)順で再生されるコンテンツとして、ダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
限定ではなく例として、「靴下」のアイテムに関して、配信者Aが配信したライブコマースコンテンツと、配信者Bが配信したライブコマースコンテンツと、配信者Cが配信したライブコマースコンテンツとで、視聴者の反応の大きさが「配信者B>配信者A>配信者C」であったような場合、配信者Bのライブコマースコンテンツから取得した部分コンテンツ、配信者Aのライブコマースコンテンツから取得した部分コンテンツ、配信者Cのライブコマースコンテンツから取得した部分コンテンツの順で部分コンテンツを繋ぎ合わせるなどしてライブコマースコンテンツを生成するようにしてもよい。
このようにすることで、限定ではなく例として、販売数が多かった順、コメント数が多かった順、生配信視聴者数が多かった順、販売品関心ボタンの操作回数(または操作頻度)が多かった順、またはこれらの任意の組み合わせによる反応が多かった順で再生されるダイジェストコンテンツを生成することができる。
【0361】
なお、これとは異なり、視聴者の反応が小さい順で再生されるダイジェストコンテンツを生成してもよい。
また、視聴者の反応によらず、前述したように、限定ではなく例として、配信日時が古いもの順や配信日時が新しいもの順で再生されるダイジェストコンテンツを生成してもよい。
【0362】
また、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、商品の種類に関係なく、ライブコマースコンテンツの配信時における視聴者の反応が所定以上の商品に関するダイジェストコンテンツを生成するなどしてもよい。
限定ではなく例として、ライブ配信時に設定数(限定ではなく例として「100個」)以上販売された商品に関するダイジェストコンテンツを生成するなどしてもよい。コメント数、生配信視聴者数、販売品関心ボタンIBTの操作回数(または操作頻度)等についても同様とすることができる。
【0363】
また、商品の種類に関係なく、上記と同様に、ライブコマースコンテンツの配信時における視聴者の反応が大きい(ライブコマース反応数が多い)順で再生されるコンテンツとしてダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
このようにすることで、限定ではなく例として、商品の種類に関係なく、販売数が多かった順、コメント数が多かった順、生配信視聴者数が多かった順、販売品関心ボタンの操作回数(または操作頻度)が多かった順、またはこれらの任意の組み合わせによる反応が多かった順で再生されるダイジェストコンテンツを生成することができる。
【0364】
また、ライブコマースダイジェストコンテンツ作成処理において、サーバ10の制御部11は、配信された複数のライブコマースコンテンツのうち、限定ではなく例として、視聴者の反応の合計が所定以上であるライブコマースコンテンツを生成元コンテンツとして選択してダイジェストコンテンツを生成するようにしてもよい。
【0365】
なお、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、S220,S225のステップと、S240,S245のステップとを、S250のステップの前にまとめて行うなどしてもよい。
【0366】
また、上記のように、サーバ10の制御部11が、ライブコマース反応数に基づいて判定した区間を含む部分コンテンツをトリミングしてダイジェストコンテンツを作成する場合、配信者が含めてほしいと考えている場面がダイジェストコンテンツに含まれない場合もあり得る。
【0367】
そこで、限定ではなく例として第4変形例(1)の内容を組み合わせて適用するようにしてもよい。
この場合、サーバ10の制御部11は、配信者の端末20から送信される情報に基づき、配信者によって指定された場面が、ライブコマース反応数が閾値以上(または閾値超)であると判定した区間に含まれる場合は、限定ではなく例として、その区間をそのまま用いるようにしてもよい。
また、サーバ10の制御部11は、配信者の端末20から送信される情報に基づき、配信者によって指定された場面が、ライブコマース反応数が閾値以上(または閾値超)であると判定した区間に含まれない場合は、限定ではなく例として、配信者によって指定された場面を包含する包括的な区間を抽出するようにしてもよいし、配信者によって指定された場面を含む区間をライブコマース反応数に基づく区間とは個別的な区間として抽出するようにしてもよい。
【0368】
<第5実施例の効果>
本実施例は、設定された内容は、ライブコマースコンテンツの同種の商品に関する内容である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、同種の商品に関する内容を含むライブコマースコンテンツに関するライブコマースコンテンツ情報に基づき、同種の商品に関する内容に関するコンテンツを含む第3ライブコマースコンテンツ情報を生成することができる。
【0369】
また、本実施例は、設定された内容は、ライブコマースコンテンツの配信時における視聴者の反応が所定以上の商品に関する内容である構成を示している。また、ダイジェストコンテンツ(限定ではなく、第3コンテンツ情報に含まれるコンテンツの一例)は、ライブコマースコンテンツの配信時における視聴者の反応が所定以上の商品に関するコンテンツである構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、商品購入訴求効果が高いコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成するといったことが可能となる。
【0370】
また、本実施例は、ダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)は、第1のライブコマースコンテンツ(限定ではなく、第1コンテンツ情報のコンテンツの一例)に対する視聴者のライブコマース反応数と、第2のライブコマースコンテンツ(限定ではなく、第2コンテンツ情報のコンテンツの一例)に対する視聴者のライブコマース反応数とに基づく順で再生されるダイジェストコンテンツを含むコンテンツ情報として、サーバ10の制御部11によって生成される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、設定された内容に関するコンテンツを含むコンテンツ情報であって、視聴者の反応が大きい順に再生されるコンテンツを含む第3コンテンツ情報を生成するといったことが可能となり、商品購入訴求効果の高いコンテンツを提供することができる。
【0371】
また、本実施例は、ダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)は、時系列に沿って視聴者の反応が関連付けられたダイジェストコンテンツを含むコンテンツ情報として、サーバ10の制御部11によって生成される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、生成された第3コンテンツ情報に含まれるコンテンツと併せて、時系列に沿った視聴者の反応をユーザが確認・把握することが可能となり、利便性を向上させることができる。
【0372】
また、この場合、設定された内容は、第1のライブコマースコンテンツ情報に含まれる商品(販売品)と、第2のライブコマースコンテンツ情報に含まれる商品(販売品)とのうちの同種の商品に関する内容であり、ダイジェストコンテンツ情報(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)は、第1端末の第1配信者と関連付けて視聴者の反応が関連付けられ、第2端末の第2配信者と関連付けて視聴者の反応が関連付けられたダイジェストコンテンツを含むコンテンツ情報として、サーバ10の制御部11によって生成されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、生成された第3コンテンツ情報に含まれるコンテンツと併せて、配信者ごとの視聴者の反応をユーザが確認・把握することが可能となり、利便性をより向上させることができる。
【0373】
<第6実施例>
第6実施例は、第4実施例や第5実施例で説明したダイジェストコンテンツを、前述したものとは異なる態様で端末20の表示部24に表示させユーザに利用させることに関する実施例である。
【0374】
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0375】
<表示画面>
図6-1には、本実施例において端末20Zの表示部24に表示される画面の一例を示している。
この画面は、限定ではなく例として図4-3と同様のアーカイブ視聴用画面であるが、この例では、「アイテムごとのダイジェスト」の欄に表示される情報が、図4-3とは異なっている。
【0376】
具体的には、この例では、各々のアイテムについて、そのカテゴリ情報が表示されている。具体的には、「トップス」のアイテムについては「トップス」のカテゴリ情報CT1が、「ボトムス」のアイテムについては「ボトムス」のカテゴリ情報CT2が、「フットウェア」のアイテムについては「フットウェア」のカテゴリ情報CT3が、「帽子」のアイテムについては「帽子」のカテゴリ情報CT4が表示されている。
なお、この例では、図4-3で「靴下」のアイテムとされてた箇所が、「フットウェア」のアイテムとして表示されている。
【0377】
限定ではなく例として、「フットウェア」のカテゴリ情報CT3がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図6-2のような表示に変わる。
具体的には、この例では、限定ではなく例として、一の種別の「シューズ」の商品のダイジェストコンテンツDC12、「靴下」の商品のダイジェストコンテンツDC13、別の種別の「シューズ」の商品のダイジェストコンテンツDC14との3つのダイジェストコンテンツを含む領域が、画面下部からせり上がるように構成されている。
また、この領域の最右部には、これら3つのダイジェストコンテンツの全編を再生するための「全編再生」の文字を含む全編再生用のダイジェストコンテンツDC15が表示されている。
【0378】
限定ではなく例として、「靴下」の商品のダイジェストコンテンツDC13(この例では、靴下の画像(サムネイル)の下に表示された再生ボタン)がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図4-4~図4-5に示した「靴下」のアイテムのダイジェストコンテンツが再生されるようにしてもよい。
【0379】
<処理>
本実施例では、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、商品の種類として、包括的・階層的な商品の種類(限定ではなく例として、図6-1に示したアイテムごとのダイジェストのうちの「フットウェア」のカテゴリ、その下層として図6-2に示したシューズや靴下などの商品、または商品の種類)を設定しておくようにすることができる。
【0380】
そして、サーバ10の制御部11は、図4-7または図5-4の処理のS250のライブコマースダイジェストコンテンツ作成処理において、設定した包括的な種類(包括的なカテゴリ)に含まれる商品ごとのダイジェストコンテンツや、設定した包括的な種類(包括的なカテゴリ)に含まれる商品の種類ごとのダイジェストコンテンツを、前述した手法と同様の手法によって生成するようにすることができる。
【0381】
視聴者の端末20では、限定ではなく例として、入出力部23を介したユーザ入力と、サーバ10から送信されるダイジェストコンテンツ情報に関する包括的・階層的な商品の種類に関する情報とに基づいて、限定ではなく例として、図6-1や図6-2に示したような画面を表示部24に表示させる。そして、入出力部23を介したユーザ入力によって選択されたダイジェストコンテンツに対応するダイジェストコンテンツ情報に基づいて、選択されたダイジェストコンテンツを表示部24に表示させるようにすることができる。
【0382】
<他の実施例>
(1)情報処理装置
上記の実施例では、本開示における情報処理装置をサーバ10として説明したが、これに限定されない。
【0383】
サーバ10を1つとするのではなく、サーバ10を複数のサーバに分け、これら各々のサーバを本開示における情報処理装置としてもよい。
【0384】
また、サーバではなく、ライブ配信を行う端末(配信者端末)と通信する管理用のコンピュータ等の端末や管理用のスマートフォン等の端末を、本開示における情報処理装置としてもよい。
【0385】
また、複数の情報処理装置を含むシステムを構成し、このシステムが、上記の実施例で説明したサーバ10の各種の処理を行うようにしてもよい。
【0386】
(2)その他
前述したように、上記の各々の実施例、各々の変形例、その他の実施例等で説明した内容は、それぞれ組み合わせて適用することが可能である。
また、限定ではなく例として、第1実施例~第3実施例等で説明した内容と、第4実施例~第6実施例等で説明した内容とは、適宜組み合わせて適用することが可能である。
【符号の説明】
【0387】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図1-6】
図1-7】
図1-8】
図1-9】
図1-10】
図1-11】
図1-12】
図1-13】
図1-14】
図1-15】
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
図2-5】
図2-6】
図3-1】
図3-2】
図3-3】
図4-1】
図4-2】
図4-3】
図4-4】
図4-5】
図4-6】
図4-7】
図4-8】
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図6-1】
図6-2】