(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081095
(43)【公開日】2024-06-17
(54)【発明の名称】自動車走行に伴う上下運動を利用した発電方法。
(51)【国際特許分類】
H02K 35/02 20060101AFI20240610BHJP
【FI】
H02K35/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022204964
(22)【出願日】2022-12-05
(71)【出願人】
【識別番号】598059826
【氏名又は名称】平松 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】平松 勝彦
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自動車走行時の上下運動エネルギーを用いて電気を発生させる。
【解決手段】道路の凹凸5から発生する上下運動をタイヤ3、上下運動シャフト29などを用いて磁石23を移動させることで鉄しん25に巻かれた電動線24に電気が発生する作用を用いて電気を作り出す。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、自動車が道路を走行するにおいて、道路の凹凸と走行作用で車体が上下運動作用を起こす。これらの上下運動エネルギーを用いて電気を発生させる発電方法。
図1,は大型トラックを示したものである。大形トラックの走行中状態を用いて本発電方法を示す。本発電方法は自動車走行中道路の凹凸の形状からタイヤが上下運動を起こす。道路が凸の状態ではタイヤに押し上げる力が働き、道路が凹の状態ではタイヤは下部に引っ張られる力を受ける。これらの上下運動を用いて発電する方法である。
図4に示すは本発電方法装置を大型トラック左後輪付近(タイヤの上下運動を取り込める位置ならどの位置でも良い)に設置した方法で、タイヤ側の上下運動を上部に磁石23,を設けた運動シャフト29,に伝えることで、磁石23,も運動をおこし、ある程度の距離で設置された発電装置の電動線24,に電流が発生する。次に、本発電方法はタイヤの上下運動を利用した方法であるため、運動シャフトは今までの方向に対して逆方法に移動を開始、始まりの位置に戻る。この時の移動エネルギーは衝撃を吸収したスプリング(板ばね)7,が元の位置に戻ろうとする作用を利用している。これらの発電運動を繰り返し且つ連続的に行うことで発生する電気を得ることが出来る。また、
図3、では本発電メカニズムを分かりやすく簡単明瞭に示した発電方法である。次に、発電装置23,24,などは単体で示しているが運動シャフト29,上部に複数設置すれば発電量は多くなる。などの特徴を有した発電方法。
【請求項2】
本発電方法も請求項1,に示した方法と発電に伴う動力源は同じであるが発電エネルギーの伝達方法と発電電気の取り込み方法が異なる。本発電装置の設置方法は現在自動車に取り付けられているショックアブソバー
図2の6,と同じような設置方法で取り付けられる。
図5,のタイヤが取り付けられているリヤーアクスル20,に動設金具19,を用いて動設され、上部にピストン17,を設けた運動シャフト18に走行中において路面の凸凹からタイヤが受けた衝撃を受けることで、シリンダー14,内部のオイル21,に圧力が生じる。圧力に伴いシリンダー内のオイル21,はオイル穴30,を介して上部シリンダー14,内の上部ピストン12,を動かす、さらに、ピストンの動設される駆動シャフト16,が押し出されると同時にギヤー溝31,に連動される歯車又はスプロケット15,が回転運動を起こす。歯車又はスプロケット15,はあらかじめ発電機に連動されていて発電機が駆動することで電気が発生するシステム構造で、このように本発明の発電方法は上下運動を利用した方法である。次に、オイルの圧力で移動したピストンは、移動した方向の逆方向に戻る工程に入る。この時のピストン移動エネルギーは、走行中タイヤに衝撃をスプリング(板バネ)7,で吸収した状態から元の位置に戻るときの反発力を用いて発電行程の始まりの位置に戻るのである。これらの発電行程を連続的に行うことで一定の電気を得ることが出来る。また、本発明の発電方法を説明する各図面は貨物自動車を用いて示しているが乗用自動車においても同様な効果を得ることが出来るのである。などの走行中の上下運動を利用した発電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発電方法は、自動車、主に重量の大きいトラックの走行中、道路の凹凸による上下運動が発生する。これら自動車走行に伴う上下運動を用いて発電をする方法である。
【背景技術】
【0002】
近年において大気の温暖化は著しく進み、天候異変は全世界中で発生問題化が進んでいる。このような中、エネルギーは存在するがそのエネルギーが使うことなく無駄に放置されている。そんな環境背景から生まれた発電方法である。
特許文献に付きましては、調べましたが本発明に関連した同種の文献はありませんでした。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
生活環境の中で最も重要な課題は大気の温暖化のようである。排気ガスによる温暖化は深刻で海水位の上昇、災害を伴う気象現象変化と全世界的な課題を示している。
我々の生活圏の中で、新たなエネルギー源(水力、風力、太陽光など)自然エネルギーの発見は極めて困難である。しかし、圧倒的な発電力を持つエネルギー源は無いが、小さい発電力ではあるが、大量に集積すれば以外に大きな電力になる発電方法は存在するのである。本発電方法は捨てられているエネルギーを有効に活用することで温暖化環境の改善を行うものでもある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発電方法を最初に思い立ったのは、国道を長距離運転中、前を大型トラックが走っていた。そんな時トラックの荷台が大きく上下しているこの上下作用のエネルギー源は何だろう。このような出来事が本発電方法模索の始まりであった。このような背景環境の中から自動車が道路の走行において、その速度と道路の凹凸から発生する上下運動エネルギーを用いて発電作用を行い、発生する電気を得ることを目的に発明した発電方法である。また、本発明の方法を分かりやすく端的に説明したのが
図3,である。道路の凹凸5,から発生する上下運動をタイヤ3,上下運動シャフト26、などを用いて磁石23,を移動させることで鉄しん25、に巻かれた電動線24,に電気が発生する作用を用いて電気を作り出す発電方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の発電を行うことで、電気をエネルギー源にしている電気自動車の走行距離が延びる働きがある。電気自動車の欠点は化石燃料をエネルギー源としているガソリンエンジン自動車に対して走行距離が短いなどの課題がある。化石燃料自動車から電気燃料自動車への転換は始まったばかりである。本発電方法はそのような意味からも重要な有効開発条件を示している。また、発電した電気をバッテリーなどの蓄電装置に充電する事で電気エネルギーの有効活用にもなるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は自動車の走行において道路の凹凸に伴うタイヤの上下運動エネルギーを用いて発電することで自動車の走行距離を延ばすのを目的に発明されたものである。現在の自動車の構造その他の機能を考慮した実施方法を示す。先ず、
図2,と
図5,はタイヤ3,の上下運動をピストン17,と上部シリンダー14,を用いて且つ油圧21,を介して動力を上部ピストン12、に伝えることで連動している溝切シャフト16,が移動する。溝切シャフト側面に設けたギヤー溝31、に連動された歯車又はスプロケット15,が回転運動する。歯車又はスプロケットが回転することであらかじめ接続している発電機も回転して同時に電気が発生するのである。
上記に示した発電方法は、上下運動を、油圧を介して発電機を駆動させる方法であるが、次に示す発電方法は
図4に示した方法である。先ず、タイヤ3,の上下運動をシャーシ4,を支えるスプリング(板バネ)7,に伝わり上部に連動された運動シャフト29,が動く、あらかじめ上部に設置された磁石23,も同時に上下運動を起こすことで磁石の対面に設置されている鉄しん25,に巻かれている電動線24,に電気が発生しその電気を取り込むなどの発電方法。
【実施例0007】
実施例では
図3,を用いて行う。道路の凹凸5,から発生する上下運動をタイヤ3,上下運動シャフト26、などを用いて磁石23,を移動させることで鉄しん25、に巻かれた電動線24,に電気が発生する作用を用いて電気を作り出す発電方法である。
図3,の発電方法では本発明の発電方法を端的且つ簡単な構造の装置を示している。現在の自動車構造はあらゆる箇所で機能的且つ緻密になっている関係上本発電方法を実施するにあたり自動車の種類に対応したそれぞれの方法が求められる。
現在、自動車産業は排気ガスによる大気の温暖化課題を解消する目的で燃料の変換が行われている。化石燃料から電気に変換することで温暖化ガスを減らして環境の改善を求めている。本発明の発電方法は自動車が道路走行に伴う車体の上下運動エネルギーを利用して電気を発生させ且つ、電気を蓄電池に充電することで、走行距離を延ばすのを目的に発明されたものである。さらに、これらの電気自動車技術は始まったばかりの電気自動車業界の将来に大きくかかわっていくと思われる。