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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081105
(43)【公開日】2024-06-17
(54)【発明の名称】木製壁パネルと木製カーテンウォール
(51)【国際特許分類】
   E04C 2/26 20060101AFI20240610BHJP
   E04B 1/94 20060101ALI20240610BHJP
   E04C 2/34 20060101ALI20240610BHJP
   E04C 2/30 20060101ALI20240610BHJP
   E04B 2/90 20060101ALI20240610BHJP
【FI】
E04C2/26 P
E04B1/94 L
E04B1/94 X
E04B1/94 W
E04C2/34 C
E04B1/94 K
E04C2/30 Z
E04B2/90
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023099458
(22)【出願日】2023-06-16
(31)【優先権主張番号】P 2022194222
(32)【優先日】2022-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(71)【出願人】
【識別番号】515046430
【氏名又は名称】株式会社芳賀沼製作
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】大久保 雅司
(72)【発明者】
【氏名】西塔 純人
(72)【発明者】
【氏名】松本 邦雄
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 優斗
(72)【発明者】
【氏名】富田 泰宇
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 洋一
(72)【発明者】
【氏名】三浦 翔太
【テーマコード(参考)】
2E001
2E002
2E162
【Fターム(参考)】
2E001DA01
2E001DB04
2E001DE01
2E001FA04
2E001FA06
2E001FA07
2E001FA52
2E001GA42
2E001GA44
2E001HA03
2E001HA14
2E001HA21
2E001HA32
2E001HA33
2E001HB02
2E001HC01
2E001HD11
2E001LA11
2E002NA01
2E002NB05
2E002PA04
2E002PA08
2E002RA03
2E002XA01
2E002XA03
2E162CA16
2E162CA21
2E162CB02
2E162CC01
2E162CC02
2E162CD09
(57)【要約】
【課題】複数の木製壁パネル間に形成される目地における耐火性能を高めて、木製壁全体の耐火性能を高めることのできる木製壁パネルと、この木製壁パネルが適用された木製カーテンウォールを提供すること。
【解決手段】木製壁パネル60は、正面視矩形で木製の芯材10と、芯材10の一対の広幅面11に取り付けられている、一対の燃え止まり材20と、一対の燃え止まり材20の広幅面に対して、直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材50とを有し、芯材10と一対の燃え止まり材20の双方の対応する4つの小口面15,16を、複数の鋼板30が包囲している。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視矩形で木製の芯材と、
前記芯材の一対の広幅面に取り付けられている、一対の燃え止まり材と、
前記一対の燃え止まり材の広幅面に対して、直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材とを有し、
前記芯材と前記一対の燃え止まり材の双方の対応する4つの小口面を、複数の鋼板が包囲していることを特徴とする、木製壁パネル。
【請求項2】
前記鋼板が溝形形状の鋼板であることを特徴とする、請求項1に記載の木製壁パネル。
【請求項3】
前記鋼板が2つのL形形状の鋼板のユニットであり、該2つのL形形状の鋼板の一部同士が前記小口面で相互に重なっていることを特徴とする、請求項1に記載の木製壁パネル。
【請求項4】
前記鋼板が2つのL形形状の鋼板のユニットであり、該2つのL形形状の鋼板が相互に重ならずに前記小口面において離間を備えており、該2つのL形形状の鋼板と前記小口面との間に耐火材が介在し、該離間から該耐火材の一部が露出していることを特徴とする、請求項1に記載の木製壁パネル。
【請求項5】
前記木製壁パネルは、縦方向に延びる縦小口面と、横方向に延びる横小口面を備えており、
複数の前記鋼板は、前記縦小口面に取り付けられる第1鋼板と、前記横小口面に取り付けられる第2鋼板と、4つの隅角部に取り付けられる第3鋼板とを含むことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の木製壁パネル。
【請求項6】
前記燃え止まり材が、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、もしくは窯業系サイディングのいずれかによる単層もしくは複層であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の木製壁パネル。
【請求項7】
前記耐火材が、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、鋼板、もしくは窯業系サイディングのいずれか一種であることを特徴とする、請求項4に記載の木製壁パネル。
【請求項8】
木製の前記芯材が、複数の角材のユニット、複数の胴縁によるパネルフレーム、集成材、無垢材、構造用合板、単板積層材、直交集成板のいずれか一種により形成されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の木製壁パネル。
【請求項9】
前記木製壁パネルが木製外壁パネルである場合に、
屋外側の前記燃え止まり材の外側に、透湿防水シートが配設され、
前記透湿防水シートの外側に、通気層形成用の胴縁が配設され、
前記胴縁の外側に、屋外側の前記表面材が配設されており、
屋外側の前記表面材、前記胴縁、前記透湿防水シート、屋外側の前記燃え止まり材、及び前記芯材が、共通の軸状の留め具により接続されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の木製壁パネル。
【請求項10】
前記表面材が、縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成され、
前記表面分割材は、その左右の小口面に雄実と雌実を備えており、
前記表面材は、隣接する一方の前記表面分割材の雄実が他方の前記表面分割材の雌実に係合した、相じゃくり材であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木製壁パネル。
【請求項11】
複数の請求項1乃至4のいずれか一項に記載の前記木製壁パネルが、耐火目地材を挟んで少なくとも横方向に並び、ファスナーを介して上梁と下梁の間に取り付けられていることを特徴とする、木製カーテンウォール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木製壁パネルと木製カーテンウォールに関する。
【背景技術】
【0002】
戸建て住宅や集合住宅等の建物の壁をパネル化して分割し、複数の壁パネルを現場に搬送して建物架構に設置することにより、壁の施工効率を向上させることができる。ここで、建物の壁には、屋外に面する外壁や、屋内にある内壁(間仕切壁や界壁)等が含まれる。このように、壁パネルの適用によって壁の施工効率が向上する一方で、壁パネルの間には目地が発生し、壁パネルの構成要素である少なくとも芯材に木材が適用されている、木製壁パネルである場合は、木製壁パネル間の目地が壁の耐火性能の弱点となり易く、所定の耐火性能が得られ難くなる。
【0003】
ここで、少なくとも芯材に木材が適用されている木製壁パネルでは、木材の適用による様々な効果が奏される。具体例には、木材は鉄骨やコンクリート等に比べて軽量であり、比強度が高く、加工性に優れており、その他、断熱性が高く、調湿作用がある。また、自然素材の醸し出す外観意匠性を有しており、さらには、自然素材故に二酸化炭素排出量が少なく、環境影響負荷への低減効果が高い。
【0004】
このように木材の適用によって様々な効果が奏される木製壁パネルの耐火性能を向上させるべく、例えば正面視矩形の木製の芯材における2つの広幅面に対して、一対の燃え止まり材が取り付けられている木製壁パネルを一例として挙げることができる。例えば、石膏ボード等による燃え止まり材で芯材の2つの広幅面を挟むことにより、耐火性能試験において、木製壁パネルの2つの広幅面の両面それぞれからの加熱に対して非加熱面側の状況を評価して耐火性能を確認した際に、芯材への着火が燃え止まり材によって防止され、所定の耐火性能を備えた木製壁パネルとなり得る。
【0005】
ここで、所定の耐火性能とは、例えば建築基準法における1時間耐火性能が挙げられるが、このように1時間の耐火性能を備えた木製壁パネルにより形成される壁の開発は途上段階にある。本発明者等によって実施された性能確認試験によれば、その理由の1つとして、木製壁パネル間の目地からの発火が特定されている。より詳細には、木製の芯材が、自然発火温度(火源が無くても発火する温度)よりも低い、引火温度(火源が近づくことで発火する温度)に至った段階で、木製の芯材が炎に接したために着火したものと考えられる。ここで、正面視矩形の複数の木製壁パネルが横方向や縦方向に並べられて木製壁を形成するに当たり、隣接する木製壁パネルがそれぞれ備えている小口面の間に、目地(縦目地や横目地)が形成されることになる。
【0006】
以上のことから、木製壁を形成する木製壁パネルに関して、目地における耐火性能を高めて、木製壁全体の耐火性能を高めることのできる、木製壁パネルが望まれる。
【0007】
ここで、特許文献1には、木質材からなる外壁仕上げ材の下地として木質材からなる下地材が配設され、この下地材として10mm以上の板厚を有する集成材を少なくとも3層に積層して30mm以上の厚さを確保した、木質外壁の防耐火構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006-348558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の木質外壁の防耐火構造によれば、木質材からなる下地材の厚みを30mm以上確保することにより、所定の防耐火性能を確保できるとしている。しかしながら、特許文献1に記載される木質外壁の防耐火構造は、複数の木製壁パネルが並べられて形成された木製壁でないことから、上記する課題、すなわち、複数の木製壁パネル間に形成される目地における耐火性能を高めて、木製壁全体の耐火性能を高めることのできる、木製壁パネルを提供するものではない。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の木製壁パネル間に形成される目地における耐火性能を高めて、木製壁全体の耐火性能を高めることのできる木製壁パネルと、この木製壁パネルが適用された木製カーテンウォールを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成すべく、本発明による木製壁パネルの一態様は、
正面視矩形で木製の芯材と、
前記芯材の一対の広幅面に取り付けられている、一対の燃え止まり材と、
前記一対の燃え止まり材の広幅面に対して、直接的もしくは間接的に取り付けられている、一対の表面材とを有し、
前記芯材と前記一対の燃え止まり材の双方の対応する4つの小口面を、複数の鋼板が包囲していることを特徴とする。
【0012】
本態様によれば、正面視矩形で木製の芯材の一対の広幅面に一対の燃え止まり材が取り付けられ、一対の燃え止まり材の広幅面に一対の表面材が直接的もしくは間接的に取り付けられている木製壁パネルにおいて、芯材と一対の燃え止まり材の双方の対応する4つの小口面を、複数の鋼板が包囲していることにより、複数の木製壁パネルが並べられた際に形成される目地の壁面に鋼板が臨むことから、目地の耐火性能を高めることができ、このことによって複数の木製壁パネルにより形成される木製壁全体の耐火性能を高めることができる。
【0013】
ここで、本明細書における「木製壁パネル」は、少なくとも木製の芯材を備えている壁パネルのことであり、例えば、芯材の他の構成要素である、表面材等が木製の形態と木製以外の形態が含まれ、壁パネルの全ての構成要素が木製の形態と、芯材のみが木製の形態と、芯材を含めてその他の構成要素の一部が木製の形態を含んでいる。また、複数の本態様の木製壁パネルが横方向や縦方向に並べられた壁を、本明細書では「木製壁」と称し、この木製壁には、木製の外壁と内壁(間仕切壁や界壁)の双方が含まれ、本発明の木製カーテンウォールも含まれる。
【0014】
また、「正面視矩形」とは、芯材の正面視形状が、長方形や正方形を含む矩形であることを意味しており、正面視矩形の芯材は、一対(2つ)の広幅面と、4つの小口面を有することになる。さらに、正面視矩形の芯材には、例えば扁平な直方体状の木製の面材の他に、複数の木製の胴縁が正面視矩形に組み付けられた木製のパネルフレーム等も含まれる。さらに、「燃え止まり材の広幅面に対して、直接的もしくは間接的に取り付けられている」とは、燃え止まり材に対して表面材が直接取り付けられている形態と、燃え止まり材と表面材の間に他の部材が介在し、従って燃え止まり材に対して表面材が間接的に取り付けられている形態の双方を含んでいる。
【0015】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様は、
前記鋼板が溝形形状の鋼板であることを特徴とする。
【0016】
本態様によれば、芯材の4つの小口面に取り付けられる鋼板が溝形形状の鋼板であることにより、鋼板が、芯材と一対の燃え止まり材の小口面のみならず、一対の燃え止まり材の広幅面側にも延びて当該小口面とその周囲を包囲することにより、火災の際の炎が小口面(により形成される目地)を介して木製の芯材に達することをより一層効果的に防止することが可能になる。ここで、溝形形状の鋼板とは、平面視矩形の鋼板が2箇所で折り曲げ加工されることにより形成される形態や、複数の鋼板が溶接接合等されることにより形成される形態等を挙げることができる。
【0017】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様は、
前記鋼板が2つのL形形状の鋼板のユニットであり、該2つのL形形状の鋼板の一部同士が前記小口面で相互に重なっていることを特徴とする。
【0018】
本態様によれば、芯材の4つの小口面に取り付けられる鋼板が2つのL形形状の鋼板のユニットであって、かつ、2つのL形形状の鋼板の一部同士が小口面で相互に重なっていることにより、小口面の寸法に誤差があって、溝形形状の鋼板を適用した際に当該溝形形状の鋼板の幅が小口面の幅よりも大きい場合や小さい場合に、鋼板と小口面の間に隙間が生じ、耐火性能が低下し得るといった課題を解消することができる。ここで、L形形状の鋼板を形成するウェブとフランジは、同じ幅を有していてもよいし、一方が相対的に長い幅を有していてもよい。
【0019】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様は、
前記鋼板が2つのL形形状の鋼板のユニットであり、該2つのL形形状の鋼板が相互に重ならずに前記小口面において離間を備えており、該2つのL形形状の鋼板と前記小口面との間に耐火材が介在し、該離間から該耐火材の一部が露出していることを特徴とする。
【0020】
本態様によれば、芯材の4つの小口面に取り付けられる鋼板が2つのL形形状の鋼板のユニットであって、かつ、2つのL形形状の鋼板が相互に重ならずに小口面に離間を備え、2つのL形形状の鋼板と芯材の小口面との間に耐火材が介在して、離間から耐火材の一部が露出していることにより、上記する小口面の寸法誤差を吸収しながら鋼板を固定できることに加えて、2つのL形形状の鋼板の間の離間から芯材の小口面が外部に露出することが耐火材にて防止され、製作性と耐火性能に優れた木製壁パネルとなる。
【0021】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記木製壁パネルは、縦方向に延びる縦小口面と、横方向に延びる横小口面を備えており、
複数の前記鋼板は、前記縦小口面に取り付けられる第1鋼板と、前記横小口面に取り付けられる第2鋼板と、4つの隅角部に取り付けられる第3鋼板とを含むことを特徴とする。
【0022】
本態様によれば、縦小口面と横小口面と隅角部に対して、それぞれ固有の第1鋼板と第2鋼板と第3鋼板が取り付けられることにより、4つの小口面に対して鋼板が効率的に取り付けられ、かつ4つの小口面が鋼板にて確実に包囲されている木製壁パネルを形成できる。ここで、上記する2つのL形形状の鋼板のユニットが適用される場合は、縦小口面と横小口面と隅角部のそれぞれにおいて、2つのL形形状の鋼板のユニットが適用されることになる。
【0023】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記燃え止まり材が、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、もしくは窯業系サイディングのいずれかによる単層もしくは複層であることを特徴とする。
【0024】
本態様によれば、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、もしくは窯業系サイディングのいずれかによる単層もしくは複層であることにより、耐火性能に優れた木製壁パネルを形成できる。
【0025】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記耐火材が、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、鋼板、もしくは窯業系サイディングのいずれか一種であることを特徴とする。
【0026】
本態様によれば、耐火材が、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、鋼板、もしくは窯業系サイディングのいずれか一種であることにより、2つのL形形状の鋼板の間の離間を耐火性能に優れた耐火材にて防護することができる。
【0027】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
木製の前記芯材が、複数の角材のユニット、複数の胴縁によるパネルフレーム、集成材、無垢材、構造用合板、単板積層材、直交集成板のいずれか一種により形成されていることを特徴とする。
【0028】
本態様によれば、木製の芯材が、木製の各種面材や木製のパネルフレームであることにより、様々なバリエーションの芯材を備えた木製壁パネルを形成できる。
【0029】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記木製壁パネルが木製外壁パネルである場合に、
屋外側の前記燃え止まり材の外側に、透湿防水シートが配設され、
前記透湿防水シートの外側に、通気層形成用の胴縁が配設され、
前記胴縁の外側に、屋外側の前記表面材が配設されており、
屋外側の前記表面材、前記胴縁、前記透湿防水シート、屋外側の前記燃え止まり材、及び前記芯材が、共通の軸状の留め具により接続されていることを特徴とする。
【0030】
本態様によれば、木製壁パネルが木製外壁パネルである場合に、屋外側の表面材、胴縁、透湿防水シート、屋外側の燃え止まり材、及び芯材が共通の軸状の留め具により接続されていることにより、可及的に少ない数の留め具にて各構成部材を相互に接続することができる。ここで、留め具には、釘やビス、ボルト等を適用できる。また、通気層を形成する胴縁には、横胴縁と縦胴縁が含まれ、横胴縁を適用する場合は、横胴縁にある通気孔や複数の横胴縁の間の隙間を介して通気を確保できる。また、例えば胴縁と透湿防水シートの間に止水材を介在させることにより、耐火性能に加えて防水性能も高い木製壁パネルとなる。
【0031】
また、本発明による木製壁パネルの他の態様において、
前記表面材が、縦方向に長尺な複数の表面分割材により形成され、
前記表面分割材は、その左右の小口面に雄実と雌実を備えており、
前記表面材は、隣接する一方の前記表面分割材の雄実が他方の前記表面分割材の雌実に係合した、相じゃくり材であることを特徴とする。
【0032】
本態様によれば、表面材が、縦方向に長尺でその左右の小口面に雄実と雌実を備えている複数の表面分割材により形成され、隣接する一方の表面分割材の雄実が他方の表面分割材の雌実に係合した相じゃくり材であることにより、表面材の一部のみをメンテナンス(交換等)する際のメンテナンス性に優れ、かつ防水性能にも優れた木製壁パネルを形成できる。例えば、隣接する一方の表面材が凸部を備え、他方の表面材がこの凸部が嵌まり込む凹部を備えている、本実材である場合は、メンテナンス対象の表面分割材の取り外し性が悪く、メンテナンス性が低下する。
【0033】
ここで、複数の表面分割材同士の接続は、接着剤や釘、ビス等によって相互に接続されるが、表面材が縦方向に長尺な複数の表面分割材にて形成されることから、通気層を形成する胴縁に横胴縁を適用することにより、複数の表面分割材同士の接続強度をより一層高めることができて好ましい。
【0034】
また、本発明による木製カーテンウォールの一態様は、
複数の前記木製壁パネルが、耐火目地材を挟んで少なくとも横方向に並び、ファスナーを介して上梁と下梁の間に取り付けられていることを特徴とする。
【0035】
本態様によれば、本発明の木製壁パネルが耐火目地材を挟んで少なくとも横方向に並び、上下の梁に取り付けられていることにより、耐火性能に優れた木製カーテンウォールを形成できる。また、複数の木製壁パネルが耐火目地材を挟んで並んでいることにより、目地の壁面に鋼板が臨んでいることと相俟って、より一層耐火性能に優れた目地を有する木製カーテンウォールが形成できる。さらに、少なくとも屋外側の表面材が上記する相じゃくり材である形態では、耐火性能に加えて表面材のメンテナンス性と防水性能にも優れた木製カーテンウォールとなってより好ましい。
【0036】
ここで、本明細書における「木製カーテンウォール」とは、少なくとも本発明の木製壁パネルを備えているカーテンウォールのことである。また、「木製壁パネルが少なくとも横方向に並ぶ」とは、階高に相当する高さを備えた複数の木製壁パネルが横方向に並ぶ形態や、階高の半分や1/3程度の高さを備えた複数の木製壁パネルが横方向と縦方向の双方に並ぶ形態等を含んでいる。また、複数の木製壁パネルがファスナーを介して取り付けられる上梁と下梁に関し、建物の1階では、上梁は1階と2階の階間の梁となり、下梁は土台を形成する梁となり、2階以上の上階では、上梁と下梁は該当階とその上階の階間の梁となる。
【発明の効果】
【0037】
以上の説明から理解できるように、本発明の木製壁パネルによれば、複数の木製壁パネル間に形成される目地における耐火性能を高めて、複数の木製壁パネルにより形成される木製壁全体の耐火性能を高めることができる。また、本発明の木製カーテンウォールによれば、本発明の木製壁パネルが適用されることにより、耐火性能に優れた木製カーテンウォールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1A】実施形態に係る木製壁パネルの一例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材、4つの小口面に取り付けられる鋼板の分解斜視図である。
図1B】木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図である。
図1C図1Bに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。
図1D】実施形態に係る木製壁パネルのさらに他の例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の他の例を示す斜視図である。
図1E図1Dに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の他の例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。
図1F】実施形態に係る木製壁パネルのさらに他の例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材、4つの小口面を形成する二対の耐火材、4つの小口面に取り付けられる鋼板の分解斜視図である。
図1G】木製の芯材と一対の燃え止まり材と二対の耐火材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図である。
図1H図1Gに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と二対の耐火材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と二対の耐火材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。
図2】実施形態に係る木製壁パネルの一例の分解斜視図である。
図3】実施形態に係る木製壁パネルの一例の斜視図である。
図4図3のIV-IV矢視図であって、木製壁パネルの横断面図である。
図5】実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の正面図である。
図6図5のVI-VI矢視図であって、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の横断面図である。
図7A】相じゃくり材である表面材の一例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法の一例を説明する図である。
図7B図7Aに続いて、メンテナンス方法の一例を説明する図である。
図8A】相じゃくり材である表面材の他の例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法の他の例を説明する図である。
図8B図8Aに続いて、メンテナンス方法の他の例を説明する図である。
図8C図8Bに続いて、メンテナンス方法の他の例を説明する図である。
図9A】相じゃくり材である表面材のさらに他の例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法のさらに他の例を説明する図である。
図9B図9Aに続いて、メンテナンス方法のさらに他の例を説明する図である。
図9C図9Bに続いて、メンテナンス方法のさらに他の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、実施形態に係る木製壁パネルと木製カーテンウォールの一例について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
【0040】
[実施形態に係る木製壁パネルと木製カーテンウォール]
図1乃至図9を参照して、実施形態に係る木製壁パネルと木製カーテンウォールの一例について説明する。ここで、図1Aは、実施形態に係る木製壁パネルの一例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材、4つの小口面に取り付けられる鋼板の分解斜視図であり、図1Bは、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であり、図1Cは、図1Bに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。また、図2は、実施形態に係る木製壁パネルの一例の分解斜視図であり、図3は、実施形態に係る木製壁パネルの一例の斜視図であり、図4は、図3のIV-IV矢視図であって、木製壁パネルの横断面図である。
【0041】
図1に示すように、芯材10は、複数本(図示例は5本)の角材10Aが、相互に接着剤もしくは釘やビス等の留め具の一方もしくは双方によって接続されることにより正面視矩形(長方形)で扁平な立方体状を呈している。ここで、芯材10は、図示例のような複数の角材10Aのユニットの他に、複数の木製の胴縁によるパネルフレームや木製の集成材、木製の無垢材、構造用合板、単板積層材(LVL:Laminated Veneer Lumber)、直交集成板(CLT:Cross Laminated Timber)等であってもよい。
【0042】
芯材10は、一対(2つ)の広幅面11と、4つの小口面とを備え、4つの小口面には、縦方向に延びる一対(2つ)の縦小口面12と横方向に延びる一対(2つ)の横小口面13が含まれる。
【0043】
芯材10の一対の広幅面11に対して、一対の燃え止まり材20が取り付けられるようになっている。ここで、図示例の燃え止まり材20は石膏ボードであるが、石膏ボード以外にもケイ酸カルシウム板等であってもよい。
【0044】
図1Bに示すように、芯材10の一対の広幅面11に対して一対の燃え止まり材20が取り付けられた扁平な直方体状のユニットは、芯材10の縦小口面12と燃え止まり材20の縦小口面により形成される、一対の縦小口面15と、芯材10の横小口面13と燃え止まり材20の横小口面により形成される、一対の横小口面16とを備え、縦小口面15と横小口面16との4つの境界にはそれぞれ隅角部17が形成されている。
【0045】
この芯材10と一対の燃え止まり材20とのユニットの各隅角部17に対して、隅角部17を形成する2面に跨がる溝形形状の鋼板からなる第3鋼板30CがX1方向に取り付けられる。ここで、隅角部17に対する第3鋼板30Cの取り付けは、例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより行われる。
【0046】
次に、各縦小口面15を包囲するように、溝形形状の鋼板からなる第1鋼板30AがX2方向に取り付けられ、さらに、各横小口面16を包囲するように、溝形形状の鋼板からなる第2鋼板30BがX3方向に取り付けられることにより、図1Cに示すように、芯材10と、一対の燃え止まり材20と、複数の溝形形状の鋼板30とを備える芯材ユニット35が形成される。ここで、縦小口面15に対する第1鋼板30Aの取り付けや横小口面16に対する第2鋼板30Bの取り付けは、第3鋼板30Cの取り付けと同様に、例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより行われる。尚、第1鋼板30A、第2鋼板30B,及び第3鋼板30Cの取り付けの順序に限定はなく、どの組み付け順が選定されてもよい。
【0047】
図1Aに示すように、溝形形状の鋼板30は、例えば1枚の鋼板が曲げ加工されることにより、中央のウェブ31とウェブ31の両側にて立ち上がる2つのフランジ32とを有し、隅角部に対応する鋼板30Cは、その途中位置において2つのフランジ32に切り込みが設けられ、ウェブ31の途中を直角に折り曲げ加工することにより製作される。
【0048】
図1Cに示すように、芯材ユニット35では、一対の縦小口面15と一対の横小口面16と4つの隅角部17が、溝形形状の鋼板30によって完全に包囲されることにより、芯材ユニット35の中央にある芯材10は外部に露出することなく、一対の燃え止まり材20と複数の鋼板30によって完全に包囲される。
【0049】
次に、図1D図1Eを参照して、芯材ユニットの他の組み付け方法を説明する。ここで、図1Dは、実施形態に係る木製壁パネルのさらに他の例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の他の例を示す斜視図であり、図1Eは、図1Dに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板の組み付け方法の他の例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。
【0050】
図示例の芯材ユニット35Aは、溝形形状の鋼板30に代わり、2つのL形形状の鋼板30D1,30E1,30F1により形成される鋼板のユニット30D,30E,30Fをそれぞれ、一対の縦小口面15と一対の横小口面16と4つの隅角部17に備える点において、芯材ユニット35と相違する。
【0051】
L形形状の鋼板30D1,30E1,30F1は、例えば1枚の鋼板が曲げ加工されることにより、ウェブ31Aと、ウェブ31Aの一端にて立ち上がる1つのフランジ32Aとを有し、隅角部に対応する鋼板30F1は、その途中位置においてフランジ32Aに切り込みが設けられ、ウェブ31Aの途中を直角に折り曲げ加工することにより製作される。
【0052】
図1Eに示すように、2つのL形形状の鋼板30D1は、双方のウェブ31Aの一部同士が縦小口面15で相互に重なった状態で、縦小口面15に対して例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより取り付けられる。この取り付けによって形成される、2つのL形形状の鋼板のユニット30Dにより、縦小口面15が完全に包囲される。
【0053】
同様に、2つのL形形状の鋼板30E1は、双方のウェブ31Aの一部同士が横小口面16で相互に重なった状態で、横小口面16に対して例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより取り付けられる。この取り付けによって形成される、2つのL形形状の鋼板のユニット30Eにより、横小口面16が完全に包囲される。
【0054】
また、2つのL形形状の鋼板30F1は、双方のウェブ31Aの一部同士が隅角部17で相互に重なった状態で、隅角部17に対して例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより取り付けられる。この取り付けによって形成される、2つのL形形状の鋼板のユニット30Fにより、各隅角部17が完全に包囲される。
【0055】
図1Eに示すように、芯材ユニット35Aでは、一対の縦小口面15と一対の横小口面16と4つの隅角部17がそれぞれ、2つのL形形状の鋼板のユニット30D,30E,30Fによって完全に包囲されることにより、芯材ユニット35Aの中央にある芯材10が外部に露出することなく、一対の燃え止まり材20と複数の鋼板のユニット30D,30E,30Fによって完全に包囲される。
【0056】
芯材10の4つの小口面15,16に取り付けられる鋼板が2つのL形形状の鋼板のユニット30D,30E,30Fであって、かつ、2つのL形形状の鋼板30D1,30E1,30F1の一部同士が小口面15,16や隅角部17で相互に重なっていることにより、小口面15,16や隅角部17の寸法に誤差(製作誤差、温度変化による材料誤差等)があって、溝形形状の鋼板を適用した際に当該溝形形状の鋼板の幅が小口面15,16や隅角部17の幅よりも大きい場合や小さい場合に、鋼板と小口面15,16や隅角部17との間に隙間が生じ、耐火性能が低下し得るといった課題を解消することができる。
【0057】
すなわち、2つのL形形状の鋼板30D1,30E1,30F1の一部同士の重ね長さを変化させることで、小口面15,16や隅角部17の寸法の誤差を吸収しながら、小口面15,16や隅角部17と鋼板D1,30E1,30F1との間に隙間のない態様で双方を固定することができ、製作性と耐火性能に優れた木製壁パネルとなる。
【0058】
尤も、小口面15,16や隅角部17の寸法に誤差がない場合は、1つの溝形形状の鋼板を適用することで2つのL形形状の鋼板を適用する場合に比べて効率的な製作を実現できることから、当該誤差がない場合は溝形形状の鋼板の適用が好ましい。
【0059】
次に、図1F乃至図1Hを参照して、芯材ユニットのさらに他の組み付け方法を説明する。ここで、図1Fは、実施形態に係る木製壁パネルのさらに他の例を形成する、木製の芯材と一対の燃え止まり材、4つの小口面を形成する二対の耐火材、4つの小口面に取り付けられる鋼板の分解斜視図であり、図1Gは、木製の芯材と一対の燃え止まり材と二対の耐火材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図である。さらに、図1Hは、図1Gに続いて、木製の芯材と一対の燃え止まり材と二対の耐火材と鋼板の組み付け方法の一例を示す斜視図であって、木製の芯材と一対の燃え止まり材と二対の耐火材と鋼板が組み付けられた状態を示す斜視図である。
【0060】
図示例の芯材ユニット35Bは、相互に一部同士が重なる2つのL形形状の鋼板30D1,30E1,30F1により形成される鋼板のユニット30D,30E,30Fに代わり、相互に重ならずに離間25,26を備えている2つのL形形状の鋼板30G1,30H1,30J1により形成される鋼板のユニット30G,30H,30Jを有し、さらに、芯材10の一対の縦小口面12と一対の横小口面13をそれぞれ二対の耐火材25,26が包囲する点において、芯材ユニット35Aと相違する。
【0061】
ここで、耐火材25,26はケイ酸カルシウム板であるが、ケイ酸カルシウム板以外にも、石膏ボードや鋼板等であってもよい。
【0062】
図1F図1Gに示すように、芯材10の一対の広幅面11に対して一対の燃え止まり材20が取り付けられ、一対の縦小口面12に対して一対の耐火材25が取り付けられ、一対の横小口面13に対して一対の耐火材26が取り付けられることにより形成される、扁平な直方体状のユニットは、一対の縦小口面15A及び一対の横小口面16Aと、4つの境界にある隅角部17Aとを備える。
【0063】
L形形状の鋼板30G1,30H1,30J1は、例えば1枚の鋼板が曲げ加工されることにより、ウェブ31Bと、ウェブ31Bの一端にて立ち上がる1つのフランジ32Bとを有し、隅角部に対応する鋼板30J1は、その途中位置においてフランジ32Bに切り込みが設けられ、ウェブ31Bの途中を直角に折り曲げ加工することにより製作される。
【0064】
L形形状の鋼板30G1,30H1,30J1の各フランジ32Bの幅は、L形形状の鋼板30D1,30E1,30F1の各フランジ31Bの幅よりも狭く、対応する2つのフランジ31Bが小口面において相互に重なる幅を有していない。そのため、図1Hに示すように、2つのL形形状の鋼板30G1は、双方のウェブ31Bが相互に重ならずに双方のウェブ31Bの間に離間36を備えた状態で、縦小口面15Aに対して例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより取り付けられる。この取り付け構造において、離間36の内側にある耐火材25の一部は離間36から外部に露出しており、従って、この取り付けによって形成される、2つのL形形状の鋼板のユニット30Gと耐火材25とにより、芯材10の縦小口面12が完全に包囲される。
【0065】
同様に、2つのL形形状の鋼板30H1は、双方のウェブ31Bが相互に重ならずに双方のウェブ31Bの間に離間37を備えた状態で、横小口面16Aに対して例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより取り付けられる。この取り付け構造において、離間37の内側にある耐火材26の一部が離間37から外部に露出しており、従って、この取り付けによって形成される、2つのL形形状の鋼板のユニット30Hと耐火材26とにより、芯材10の横小口面13が完全に包囲される。
【0066】
また、2つのL形形状の鋼板30J1は、双方のウェブ31Bが相互に重ならずに双方のウェブ31Bの間に離間38を備えた状態で、隅角部17Aに対して例えば不図示のビスや釘等の打ち付けにより取り付けられる。この取り付け構造において、離間38の内側にある耐火材25,26の一部が離間38から外部に露出しており、従って、この取り付けによって形成される、2つのL形形状の鋼板のユニット30Jと耐火材25,26とにより、芯材10の隅角部17が完全に包囲される。
【0067】
図1Hに示すように、芯材ユニット35Bでは、一対の縦小口面15Aと一対の横小口面16Aと4つの隅角部17Aがそれぞれ、2つのL形形状の鋼板のユニット30G,30H,30Jと二対の耐火材25,26とによって完全に包囲されることにより、芯材ユニット35Bの中央にある芯材10は外部に露出することなく、一対の燃え止まり材20と複数の鋼板のユニット30G,30H,30Jと二対の耐火材25,25とによって完全に包囲される。
【0068】
芯材ユニット35Bにおいても、芯材ユニット35Aと同様に、小口面15A,16Aや隅角部17Aの寸法誤差がある場合においてもこれらの誤差を吸収して、製作性と耐火性能に優れた木製壁パネルの製作に寄与できる。
【0069】
次に、図2乃至図4を参照して、実施形態に係る木製壁パネルの一例を示す。図2に示すように、芯材ユニット35のうち、屋外側の燃え止まり材20の外側には、透湿防水シート40が配設され、透湿防水シート40の外側に通気層46を形成するための複数の胴縁45が配設され、胴縁45の外側に屋外側の表面材50Aが配設される。ここで、以下、木製壁パネル60は、図1Cに示す芯材ユニット35を適用する形態として説明するが、図1Eに示す芯材ユニット35Aや図1Hも示す芯材ユニット35Bが適用されてもよい。
【0070】
一方、芯材ユニット35のうち、屋内側の燃え止まり材20の外側(屋内側)には、屋内側の表面材50Bが配設される。
【0071】
すなわち、図示例の木製壁パネル60は、建物の外壁を形成する木製外壁パネルであることから、屋外側に通気層46や透湿防水シート40が設けられているが、建物の内壁である間仕切壁等が形成され、木製内壁パネルである場合は、木製内壁パネルは、芯材ユニット35と、その広幅面に設けられる一対の表面材50を備えた構成となる。
【0072】
ここで、図示例の表面材50A,50Bはいずれも、木製の表面材である。ここで、図示例のように一対の表面材50がいずれも木製である形態の他に、屋外側の表面材50Aのみが木製であり、室内側の表面材がクロス等であってもよい。また、室内側の表面材50Bのみが木製であり、屋外側の表面材が窯業系サイディング材等であってもよい。また、表面材50Aの表面に防水性塗料を塗り、表面材50A,50Bから内部への水の浸透を防いでもよい。また、各表面材50A,50B(もしくは、以下で示す表面分割材51)の前面に浸透型塗料を塗り、耐久性を向上させてもよい。また、燃え止まり材20と表面材50Bとの間に防湿シートを設けてもよい。さらに、燃え止まり材20の表面に遮熱塗料を塗り、燃え止まり材20を薄くしてもよい。
【0073】
図3に示すように、屋外側の表面材50A、胴縁45、透湿防水シート40、屋外側の燃え止まり材20、及び芯材10が、複数の共通のビス48(軸状の留め具の一例)により相互に接続される。さらに、屋内側の表面材50B、屋内側の燃え止まり材20、及び芯材10が、不図示の複数の共通のビスにより相互に接続されることにより、木製壁パネル60が形成される。
【0074】
図示するように、各表面材50は、縦方向に長尺な複数の表面分割材51により形成されている。そして、各表面分割材51同士は相互に接続されず、端面同士を係合させた状態で、図3に示すように各表面分割材51が複数のビス48により胴縁45や芯材ユニット35に接続される。
【0075】
図4に示すように、表面材50を形成する各表面分割材51は、その左右の小口面に雄実52と雌実53を備えており、隣接する一方の表面分割材51の雄実52が他方の表面分割材51の雌実53に係合した、相じゃくり材である。
【0076】
図4に示す例では、相互に係合する雄実52と雌実53のうち、双方の壁厚方向に延びる第1端面54,54の間には隙間が設けられておらず、第1端面54,54同士が密着している。一方、相互に係合する雄実52と雌実53のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面55,55同士も相互に密着している。
【0077】
尚、以下で説明するように、第1端面54,54の間に所定幅の隙間が設定されていることにより、任意の表面分割材51のメンテナンスの際に当該表面分割材51の取り外しが容易となり、表面材50のメンテナンス性が良好となる別の形態もある。図4に示す形態は、1つの木製壁パネル60を形成する表面材50においては、隣接する表面分割材51の間に隙間は存在しないものの、隣接する表面材50,50の間の目地(パネル間目地)を形成する双方の端部の表面分割材51,51の間に、パネル間隙間が設けられるようになっており、このパネル間隙間を有する形態であっても表面材50のメンテナンス性が良好となるが、この内容についても以下で詳説する。
【0078】
表面材50が、複数の表面分割材51の端部同士が相互に係合した相じゃくり材であることにより、表面材50の一部のメンテナンスの際に取り外し対象の表面分割材51のみを取り外して新規の表面分割材と交換する等のメンテナンスが可能になるため、表面材50のメンテナンス性が良好になる。
【0079】
さらに、例えば、屋外側の表面材50Aが相じゃくり材であることにより、防水性能にも優れた木製壁パネル60となり、隣接する木製壁パネル60,60のそれぞれの表面材50,50の間の係合構造により、目地における高い防水性が保証される。
【0080】
木製壁パネル60の屋外側において通気層46を形成する胴縁45には、横胴縁と縦胴縁が含まれ、図示例の胴縁45には横胴縁が適用される。例えば、横胴縁45には不図示の通気孔が設けられており、通気孔によって通気層46における上下方向への通気が確保されている。
【0081】
表面材50が縦方向に長尺な複数の表面分割材51にて形成されることから、通気層46を形成する胴縁45に横胴縁が適用されることにより、複数の表面分割材51同士の接続強度をより一層高めることができる。
【0082】
木製壁パネル60によれば、正面視矩形で木製の芯材10の一対の広幅面11に一対の燃え止まり材20が取り付けられ、一対の燃え止まり材20の広幅面に一対の表面材50が取り付けられている構成において、芯材10と一対の燃え止まり材20の双方の対応する4つの小口面15,16と4つの隅角部17を、複数の溝形形状の鋼板30が包囲していることにより、複数の木製壁パネル60が並べられた際に形成される目地(パネル間目地)の壁面に鋼板30が臨むことから、目地の耐火性能を高めることができ、このことによって複数の木製壁パネル60により形成される木製壁全体の耐火性能が高められる。
【0083】
また、木製壁パネル60の備える一対の表面材50のうち、少なくとも屋外側の表面材50が図示例のように複数の表面分割材51からなる相じゃくり材であることにより、防水性能にも優れ、かつ表面材50のメンテナンス性が良好な木製壁パネルとなる。ここで、例えば胴縁45と透湿防水シート40の間に止水材を介在させることにより、防水性能をより一層高めることができる。
【0084】
さらに、木製壁が複数の木製壁パネル60によって分割され、複数の木製壁パネル60を現場に搬送して建物架構に設置することにより木製壁が施工されることから、木製壁の施工効率を向上させることができる。
【0085】
次に、図5図6を参照して、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例について説明する。ここで、図5は、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の正面図であり、図6は、図5のVI-VI矢視図であって、実施形態に係る木製カーテンウォールの一例の横断面図である。
【0086】
図5図6に示す例では、2階以上の建物において、一対の柱81と、一対の柱81に横架される上梁83Aと下梁83Bとを有する上階(例えば2階)の建物架構80のうち、上梁83Aに対してファスナー85を介して複数の木製壁パネル60が取り付けられ、隣接する木製壁パネル60の間に耐火目地材70(パネル間目地)が設けられることにより、木製カーテンウォール90が形成される。また、下梁83Bに対してもファスナー85を介して複数の木製壁パネル60が取り付けられ、例えば、図示する上階の木製壁パネル60の下部と下階の木製壁パネル60の上部が不図示の接続金物で接続されてもよいし、上梁83Aと下梁83Bの双方に対してファスナー85を介して複数の木製壁パネル60が取り付けられてもよく、いずれの取り付け形態であっても、建物架構80に対して木製壁パネル60が水平変位自在なスウェイ方式や、相対回転自在なロッキング方式により接合される。このように、木製カーテンウォール90を構成する木製壁パネル60は、建物を構成する他の部材の荷重(鉛直荷重)を支持する構造材として機能するものではない。ここで、1階の建物架構に複数の木製壁パネル60が取り付けられて木製カーテンウォール90が形成される場合に、下梁は基礎の土台を形成する梁となる。
【0087】
木製壁パネル60の高さt1は階高程度の高さを備えており、従って、複数の木製壁パネル60を横方向に並べることにより各階の木製カーテンウォール90が形成される。ここで、木製壁パネルの高さが例えば階高の半分程度である場合は、複数の木製壁パネルが横方向と縦方向に並べられることにより木製カーテンウォールが形成される。
【0088】
図6に示すように、木製カーテンウォール90を形成する耐火目地材70は、耐火ガスケット71とグラスウール72とを備えている。ここで、グラスウールに代わり、ロックウール等が適用されてもよい。
【0089】
また、隣接する木製壁パネル60,60のそれぞれの表面材50のうち、双方の端部にある表面分割材51の第1端面54,54の間には、パネル間隙間56が設けられている。このパネル間隙間56は、以下で詳説するように、表面材50のうち、任意の表面分割材51を取り外してメンテナンスするに当たり、取り外し対象の表面分割材51の左右にある表面分割材51を側方へスライドさせて取り外しのための隙間を、取り外し対象の表面分割材51の側方に形成するための隙間である。
【0090】
木製カーテンウォール90によれば、複数の木製壁パネル60が耐火目地材70を挟んで少なくとも横方向に並び、上下の梁83に取り付けられていることにより、耐火性能に優れた木製カーテンウォールとなる。特に、複数の木製壁パネル60が耐火目地材70を挟んで並んでいることから、耐火目地材70の壁面に鋼板30が臨んでいることと相俟って、より一層耐火性能に優れたパネル間目地を有する木製カーテンウォールとなる。
【0091】
さらに、少なくとも屋外側の表面材50が複数の表面分割材51による相じゃくり材であることにより、耐火性能に加えて表面材50のメンテナンス性と防水性能にも優れた木製カーテンウォールとなる。
【0092】
次に、図7乃至図9を参照して、表面材の一部となる表面分割材のメンテナンス方法について説明する。ここで、図7A図7B図8A乃至図8C,及び図9A乃至図9Cはいずれも、A図は相じゃくり材である表面材の一例の短手方向を平面的に見た図であって、そのメンテナンス方法の一例を説明する図であり、B図やC図は、A図に続いてメンテナンス方法の一例を説明する図である。
【0093】
尚、以下の説明では、隣接する取り外し対象の表面分割材51の左右のいずれか一方に6mm以上の幅の隙間を形成した際に、この隙間を利用して当該表面分割材51を回動させながら取り外しが可能になるものとして説明する。
【0094】
まず、図7A図7Bに示すメンテナンス方法では、隣接する表面分割材51の第1端面54,54の間の隙間57の幅t2が、取り外し対象の1つの表面分割材51Aを左右のいずれか一方へスライドさせた後に、表面分割材51Aを屋外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されている。
【0095】
ここで、図示例では、相互に係合する雄実52と雌実53のうち、双方の壁厚直交方向に延びる第2端面55,55が相互に密着しており、このことによって表面材50の防水性が一層高められている。尚、第2端面55,55同士が密着せずに、隙間を有している形態であってもよい。
【0096】
図7Aに示すように、隣接する表面分割材51,51の間にある全ての隙間57の幅がt2に設定されており、一例として、第2端面55の幅t3が15mm程度に設定されている場合に、隙間57の幅t2が3mm程度に設定される。
【0097】
取り外し対象の表面分割材51Aを留め付けていたビス48(図3参照)を取り外し、図7Bに示すように、表面分割材51Aを左右のいずれか一方(図示例は左側)にある表面分割材51B側へX1方向にスライドさせることにより、取り外し対象の表面分割材51Aと右側の表面分割材51Cの第1端面54,54の間には、幅t4(2×幅t2)が6mmの隙間57Aが形成されることになる。
【0098】
表面分割材51Aの右側に6mmの幅の隙間57Aが形成されることにより、この隙間57Aを利用して表面分割材51Aを外側へX2方向に回動させた際に、表面分割材51Aが隣接する表面分割材51Cと干渉することなく、表面分割材51Aを取り外すことができる。
【0099】
そして、例えば新規の表面分割材51を取り外しと逆の要領で嵌め込むことにより、表面材50のメンテナンスを効率的に行うことが可能になる。
【0100】
このように、隣接する表面分割材51,51の間にある全ての隙間57は、表面分割材51のメンテナンスの際に表面分割材51を取り外すために供される機能の他にも、表面分割材51の製作誤差や、複数の表面分割材51同士を相互に接続する際の製作誤差を吸収する機能を備えている。
【0101】
次に、図8A乃至図8Cに示すメンテナンス方法では、隣接する表面分割材51の第1端面54,54の間の隙間58の幅t5が、取り外し対象の表面分割材51の左右にある2つの表面分割材51B,51Cを、それぞれ左右の表面分割材51D,51E側へスライドさせた後に、表面分割材51Aを外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されている。
【0102】
図8Aに示すように、隣接する表面分割材51,51の間にある全ての第1端面54,54の間の隙間58の幅がt5に設定されており、一例として、幅t5が2mm程度に設定される。
【0103】
取り外し対象の表面分割材51Aとその左右にある表面分割材51B,51Cを留め付けていたビス48(図3参照)を取り外し、図8Bに示すように、表面分割材51B,51Cをそれぞれ、さらに左右にある表面分割材51D,51E側へX3方向にスライドさせることにより、取り外し対象の表面分割材51Aと左右の表面分割材51B,51Cの第1端面54,54の間には、幅t6が4mm(2×幅t4)の隙間58Aが形成されることになる。
【0104】
次に、図8Cに示すように、例えば表面分割材51Aを左側の表面分割材51B側へX4方向にスライドさせることにより、表面分割材51Aの右側には、幅t7が8mm(2×4mmで、6mmより大きい)の隙間58Bが形成されることになる。この隙間58Bを利用して表面分割材51Aを外側へX5方向に回動させた際に、表面分割材51Aが隣接する表面分割材51Cと干渉することなく、表面分割材51Aを取り外すことができる。
【0105】
次に、図9A乃至図9Cに示すメンテナンス方法では、隣接する表面分割材51の第1端面54,54の間に隙間が存在せず、従って第1端面54,54同士は密着している。しかしながら、隣接する木製壁パネル60,60のそれぞれの表面材50のうち、双方の端部にある表面分割材51の第1端面54,54の間には、パネル間隙間56が設けられている。このパネル間隙間56の幅t8は、取り外し対象の表面分割材51Aの左右にそれぞれ存在する全ての表面分割材51を、左右にある2つのパネル間隙間56を閉塞するようにしてスライドさせた後に、表面分割材51Aを屋外側へ回動させて取り外しができる幅に設定されている。一例として、パネル間隙間56の幅t8は、3mm程度に設定される。
【0106】
取り外し対象の表面分割材51Aを含む1つの木製外壁パネル60の備える全ての表面分割材51を留め付けていたビス48(図3参照)を取り外し、図9Bに示すように、表面分割材51Aの左右の全ての表面分割材51を左右にあるパネル間隙間56を閉塞するようにX6方向にスライドさせることにより、取り外し対象の表面分割材51Aと左右の表面分割材51B,51Cの第1端面54,54の間には、幅t8と同様に幅t9が3mmの隙間59が形成されることになる。
【0107】
次に、図9Cに示すように、例えば表面分割材51Aを左側の表面分割材51B側へX7方向にスライドさせることにより、表面分割材51Aの右側には、幅t10が6mm(2×3mmで、6mm相当)の隙間59Aが形成されることになる。この隙間59Aを利用して表面分割材51Aを外側へX8方向に回動させた際に、表面分割材51Aが隣接する表面分割材51Cと干渉することなく、表面分割材51Aを取り外すことができる。
【0108】
このように、図7図8に示すメンテナンス方法によれば、取り外し対象の1つの表面分割材51Aのみをスライドさせたり、取り外し対象の表面分割材51Aの左右にある2つの表面分割材51B,51Cをスライドさせた後、表面分割材51Aを外側へ回動させるだけでその取り外しができることから、メンテナンス性が極めて良好な木製壁パネルを形成できる。
【0109】
また、図9に示すメンテナンス方法によれば、取り外し対象の表面分割材51Aの左右にそれぞれ存在する全ての表面分割材51をスライドさせる必要があることから、メンテナンス性に関しては図7図8に示すメンテナンス方法に比べて低下するものの、1つの木製壁パネル60を構成する表面分割材51の間に隙間が存在しないことで、木製壁パネル60における防水性は向上する。
【0110】
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0111】
10:芯材(木製の芯材)
10A:角材
11:広幅面
12:縦小口面
13:横小口面
15,15A:縦小口面(小口面)
16,16A:横小口面(小口面)
17,17A:隅角部
20:燃え止まり材(石膏ボード)
25:耐火材(ケイ酸カルシウム板)
26:耐火材(ケイ酸カルシウム板)
30:鋼板(溝形形状の鋼板)
31,31A,31B:ウェブ
32,32A,32B:フランジ
30A:第1鋼板(溝形形状の鋼板)
30D,30G:鋼板のユニット(2つのL形形状の鋼板のユニット)
30D1,G1:第1鋼板(L形形状の鋼板、鋼板)
30B:第2鋼板(溝形形状の鋼板)
30E,30H:鋼板のユニット(2つのL形形状の鋼板のユニット)
30E1,30H1:第2鋼板(L形形状の鋼板、鋼板)
30C:第3鋼板(溝形形状の鋼板)
30F,30J:鋼板のユニット(2つのL形形状の鋼板のユニット)
30F1,30J1:第3鋼板(L形形状の鋼板、鋼板)
35,35A,35B:芯材ユニット
36、37,38:離間
40:透湿防水シート
45:胴縁(横胴縁)
46:通気層
48:留め具(ビス)
50:表面材
50A:屋外側の表面材(表面材)
50B:屋内側の表面材(表面材)
51,51A,51B,51C,51D,51E:表面分割材
52:雄実
53:雌実
54:第1端面
55:第2端面
56,56A:パネル間隙間(隙間)
57,57A,58,58A,58B,59,59A:隙間
60:木製壁パネル(木製外壁パネル)
70:耐火目地材(パネル間目地)
71:耐火ガスケット
72:グラスウール
80:建物架構
81:柱
83:梁
83A:上梁
83B:下梁
85:ファスナー
90:木製カーテンウォール
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C