(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081118
(43)【公開日】2024-06-17
(54)【発明の名称】サーバのためのコンピュータプログラム、及び、通信システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240610BHJP
G06Q 30/04 20120101ALI20240610BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20240610BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240610BHJP
【FI】
G06F3/12 373
G06F3/12 303
G06F3/12 329
G06F3/12 339
G06F3/12 388
G06Q30/04
G03G21/00 388
B41J29/38 801
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023170133
(22)【出願日】2023-09-29
(31)【優先権主張番号】P 2022194355
(32)【優先日】2022-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中西 佑太
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AS02
2C061BB10
2C061BB11
2C061CG02
2C061HH03
2C061HK11
2C061HK14
2C061HK15
2H270KA59
2H270KA60
2H270LA76
2H270LA77
2H270NB14
2H270NC06
2H270NC20
2H270ND03
2H270ND15
2H270ND22
2H270ZC04
2H270ZC06
5L030BB11
5L049BB11
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性が向上する技術を開示する。
【解決手段】サーバは、プリンタを識別するプリンタ識別情報に関連付けて、プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するメモリであって、枚数情報は、課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、課金の対象ではない課金対象外印刷枚数を示す課金対象外枚数情報と、を含む、メモリと、を備える。サーバは、プリンタから、プリンタにおける印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ印刷情報を受信する毎に、メモリ内の上限枚数情報によって示される上限の印刷枚数を超えない範囲内で、メモリ内の課金対象外枚数情報を更新する。プリンタは、端末装置から、プリンタ識別情報を含む枚数情報要求を受信する場合に、メモリ内の課金対象外枚数情報に関連する関連枚数情報を端末装置に送信する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記サーバは、プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記サーバは、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報に関連付けて、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するメモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を示す課金対象外枚数情報と、を含む、前記メモリと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、
前記プリンタから、前記プリンタにおける印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ印刷情報が受信される毎に、前記上限の印刷枚数を超えない範囲内で、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新する更新部であって、前記プリンタ印刷枚数は、前回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されてから今回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されるまでの間に、前記プリンタにおいて印刷に利用された前記印刷媒体の枚数である、前記更新部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報に関連する関連枚数情報を前記端末装置に送信する送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記枚数情報は、さらに、前記プリンタにおける前記特定の期間内のトータル印刷枚数を示すトータル枚数情報を含み、
前記送信部は、前記端末装置から前記枚数情報要求が受信される場合に、前記関連枚数情報と前記トータル枚数情報とを前記端末装置に送信する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記トータル印刷枚数から前記課金対象外印刷枚数を減算することによって得られる印刷枚数を、前記課金の対象である課金印刷枚数として出力する出力部として機能させる、請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記関連枚数情報は、前記課金対象外枚数情報である、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記更新部は、
前記課金対象外印刷枚数に受信済みの前記プリンタ印刷情報によって示される前記プリンタ印刷枚数を加算することによって得られる加算印刷枚数が前記上限の印刷枚数を超えない場合に、前記加算印刷枚数を前記課金対象外枚数情報として記憶し、
前記加算印刷枚数が前記上限の印刷枚数以上である場合に、前記上限の印刷枚数を前記課金対象外枚数情報として記憶する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記メモリは、さらに、前記プリンタ識別情報に関連付けて、前記課金対象外印刷枚数を更新可能な期限を示す期限情報を記憶しており、
前記更新部は、
現在日時が前記期限を超えていない場合に、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新し、
前記現在日時が前記期限を超えている場合に、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新しない、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記メモリは、さらに、特典コードと、前記上限枚数情報と、を関連付けて記憶しており、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から前記プリンタ識別情報と前記特典コードとが受信される場合に、前記メモリにおいて受信済みの前記特典コードに関連付けられている前記上限の印刷枚数を前記プリンタ識別情報に関連付けて前記メモリに記憶させる記憶制御部として機能させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記特典コードは、前記サーバによって生成されるクーポンコードである、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記サーバは、プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記サーバは、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報に関連付けて、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するメモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない残りの印刷枚数を示す残存枚数情報を含む、前記メモリと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、
前記プリンタから、前記プリンタにおける印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ印刷情報が受信される毎に、前記残りの印刷枚数がゼロよりも小さくならない範囲内で、前記メモリ内の前記残存枚数情報を更新する更新部であって、前記プリンタ印刷枚数は、前回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されてから今回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されるまでの間に、前記プリンタにおいて印刷に利用された前記印刷媒体の枚数である、前記更新部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、前記メモリ内の前記残存枚数情報を前記端末装置に送信する送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項10】
前記枚数情報は、さらに、前記プリンタにおける前記特定の期間内のトータル印刷枚数を示すトータル枚数情報を含み、
前記送信部は、前記端末装置から前記枚数情報要求が受信される場合に、前記残存枚数情報と前記トータル枚数情報とを前記端末装置に送信する、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記枚数情報は、さらに、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報を含み、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記上限の印刷枚数から前記残りの印刷枚数を減算して前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を算出し、前記トータル印刷枚数から前記課金対象外印刷枚数を減算することによって得られる印刷枚数を、前記課金の対象である課金印刷枚数として出力する出力部として機能させる、請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記更新部は、
前記残りの印刷枚数から受信済みの前記プリンタ印刷情報によって示される前記プリンタ印刷枚数を減算することによって得られる減算印刷枚数がゼロよりも小さくならない場合に、前記減算印刷枚数を前記残存枚数情報として記憶し、
前記減算印刷枚数がゼロ以下である場合に、ゼロを前記残存枚数情報として記憶する、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記メモリは、さらに、前記プリンタ識別情報に関連付けて、前記残りの印刷枚数を更新可能な期限を示す期限情報を記憶しており、
前記更新部は、
現在日時が前記期限を超えていない場合に、前記メモリ内の前記残存枚数情報を減算し、
前記現在日時が前記期限を超えている場合に、前記メモリ内の前記残存枚数情報を減算しない、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記メモリは、さらに、特典コードと、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、を関連付けて記憶しており、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から前記プリンタ識別情報と前記特典コードとが受信される場合に、前記メモリにおいて受信済みの前記特典コードに関連付けられている前記上限の印刷枚数を前記残存枚数情報として前記プリンタ識別情報に関連付けて前記メモリに記憶させる記憶制御部として機能させる、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記特典コードは、前記サーバによって生成されるクーポンコードである、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
プリンタと、サーバと、を備える通信システムであって、
前記サーバは、前記プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記プリンタは、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するプリンタ側メモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を示す課金対象外枚数情報と、を含む、前記プリンタ側メモリと、を備え、
前記プリンタは、
印刷が実行される毎に、前記上限の印刷枚数を超えない範囲内で、前記プリンタ側メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新する更新部と、
前記課金対象外枚数情報と、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報と、を前記サーバに送信するプリンタ側送信部と、を備え、
前記サーバは、
前記プリンタから前記課金対象外枚数情報と前記プリンタ識別情報とを受信するサーバ側受信部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、受信済みの前記課金対象外枚数情報に関連する関連枚数情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信部と、を備える、
通信システム。
【請求項17】
プリンタと、サーバと、を備える通信システムであって、
前記サーバは、前記プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記プリンタは、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するプリンタ側メモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない残りの印刷枚数を示す残存枚数情報を含む、前記プリンタ側メモリと、を備え、
前記プリンタは、
印刷が実行される毎に、前記残りの印刷枚数がゼロよりも小さくならない範囲内で、前記メモリ内の前記残存枚数情報を更新する更新部と、
前記残存枚数情報と、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報と、を前記サーバに送信するプリンタ側送信部と、を備え、
前記サーバは、
前記プリンタから前記残存枚数情報と前記プリンタ識別情報とを受信するサーバ側受信部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、受信済みの前記残存枚数情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信部と、を備える、
通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、枚数情報を管理する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタとPCと情報管理サーバとを備える通信システムが開示されている。プリンタは、定額印刷処理が実行される毎に、印刷枚数に関する印刷情報を記憶し、印刷情報を情報管理サーバに送信する。情報管理サーバは、プリンタから印刷情報を受信する場合に、印刷情報を管理する。情報管理サーバは、プリンタから受信される印刷情報を利用して、定額印刷処理のサービスを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、ユーザの利便性を向上する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、サーバのためのコンピュータプログラムを開示する。前記サーバは、プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であってもよい。前記サーバは、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報に関連付けて、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するメモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を示す課金対象外枚数情報と、を含む、前記メモリと、を備えてもよい。前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、前記プリンタから、前記プリンタにおける印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ印刷情報が受信される毎に、前記上限の印刷枚数を超えない範囲内で、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新する更新部であって、前記プリンタ印刷枚数は、前回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されてから今回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されるまでの間に、前記プリンタにおいて印刷に利用された印刷媒体の枚数である、前記更新部と、端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報に関連する関連枚数情報を前記端末装置に送信する送信部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、サーバは、端末装置から枚数情報要求を受信する場合に、関連枚数情報を端末装置に送信する。このため、端末装置のユーザは、関連枚数情報を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0007】
また、本明細書は、別のサーバのためのコンピュータプログラムを開示する。前記サーバは、プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であってもよい。前記サーバは、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報に関連付けて、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するメモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない残りの印刷枚数を示す残存枚数情報を含む、前記メモリと、を備えてもよい。前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、前記プリンタから、前記プリンタにおける印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ印刷情報が受信される毎に、前記残りの印刷枚数がゼロよりも小さくならない範囲内で、前記メモリ内の前記残存枚数情報を更新する更新部であって、前記プリンタ印刷枚数は、前回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されてから今回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されるまでの間に、前記プリンタにおいて印刷に利用された印刷媒体の枚数である、前記更新部と、端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、前記メモリ内の前記残存枚数情報を前記端末装置に送信する送信部と、として機能させてもよい。
【0008】
上記の構成によると、サーバは、端末装置から枚数情報要求を受信する場合に、残存枚数情報を端末装置に送信する。このため、端末装置のユーザは、残存枚数情報を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0009】
また、本明細書は、プリンタと、サーバと、を備える通信システムを開示する。前記サーバは、前記プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であってもよい。前記プリンタは、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するプリンタ側メモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を示す課金対象外枚数情報と、を含む、前記プリンタ側メモリと、を備えてもよい。前記プリンタは、印刷が実行される毎に、前記上限の印刷枚数を超えない範囲内で、前記プリンタ側メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新する更新部と、前記課金対象外枚数情報と、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報と、を前記サーバに送信するプリンタ側送信部と、を備えてもよい。前記サーバは、前記プリンタから前記課金対象外枚数情報と前記プリンタ識別情報とを受信するサーバ側受信部と、端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、受信済みの前記課金対象外枚数情報に関連する関連枚数情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信部と、を備えてもよい。
【0010】
上記の構成によると、サーバは、端末装置から枚数情報要求を受信する場合に、関連枚数情報を端末装置に送信する。このため、端末装置のユーザは、関連枚数情報を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0011】
また、本明細書は、プリンタと、サーバと、を備える別の通信システムを開示する。前記サーバは、前記プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であってもよい。前記プリンタは、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するプリンタ側メモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない残りの印刷枚数を示す残存枚数情報を含む、前記プリンタ側メモリと、を備えてもよい。前記プリンタは、印刷が実行される毎に、前記残りの印刷枚数がゼロよりも小さくならない範囲内で、前記メモリ内の前記残存枚数情報を更新する更新部と、前記残存枚数情報と、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報と、を前記サーバに送信するプリンタ側送信部と、を備えてもよい。前記サーバは、前記プリンタから前記残存枚数情報と前記プリンタ識別情報とを受信するサーバ側受信部と、端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、受信済みの前記残存枚数情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信部と、を備えてもよい。
【0012】
上記の構成によると、サーバは、端末装置から枚数情報要求を受信する場合に、残存枚数情報を端末装置に送信する。このため、端末装置のユーザは、残存枚数情報を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0013】
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、上記のコンピュータプログラムによって実現されるサーバ、及び、サーバによって実行される方法も、新規で有用である。また、サーバとプリンタと端末装置とを含む通信システムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図3】特典がユーザに付与されるケースAのシーケンス図を示す。
【
図4】課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数未満であるケースBのシーケンス図を示す。
【
図5】課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数を超えているケースCのシーケンス図を示す。
【
図6】枚数情報画面が端末装置に表示されるケースDのシーケンス図を示す。
【
図7】第2実施例に係る管理テーブルの一例を示す。
【
図8】第2実施例において、課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数未満であるケースEのシーケンス図を示す。
【
図9】第2実施例において、課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数を超えているケースFのシーケンス図を示す。
【
図10】第2実施例において、枚数情報画面が端末装置に表示されるケースGのシーケンス図を示す。
【
図11】第3実施例、第4実施例に係る枚数テーブルの一例を示す。
【
図12】第3実施例において、枚数情報画面が端末装置に表示されるケースHのシーケンス図を示す。
【
図13】第4実施例において、枚数情報画面が端末装置に表示されるケースIのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、端末装置100と、サーバ200と、を備える。端末装置100は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。プリンタ10、及び、端末装置100は、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されている。プリンタ10、及び、端末装置100は、LAN4を介して、通信可能である。LAN4は、インターネット6に接続されている。プリンタ10、端末装置100、及び、サーバ200は、インターネット6に接続されている。プリンタ10、端末装置100、及び、サーバ200は、インターネット6を介して、通信可能である。サーバ200は、プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、プリンタのユーザに課金するサービスを提供する。具体的には、サーバ200は、プリンタに関する定額制の課金サービス(以下では、「定額制サービス」と呼ぶ)を提供する。定額制サービスについては、後で詳しく説明する。
【0016】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(即ちPC等の周辺装置)である。プリンタ10は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、通信インターフェース18と、制御部30と、を備える。プリンタ10は、シリアル番号SN1を有する。シリアル番号は、プリンタの製造時に割り当てられる識別番号であり、当該プリンタを識別するための情報である。以下では、インターフェースを「I/F」と記載することがある。
【0017】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。
【0018】
通信I/F18は、LAN4に接続されている。通信I/F18は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0019】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0020】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、プリンタ10のベンダによってインターネット6上に設置される。なお、変形例では、サーバ200は、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット6上に設置されてもよい。別の変形例では、プリンタ10のベンダは、サーバ200のハードウェアを自前で準備せず、外部のクラウドコンピューティングサービスが提供する環境を利用してもよい。この場合、プリンタ10のベンダは、サーバ200のプログラム(即ちソフトウェア)を準備し、それを上記の環境に導入することによって、サーバ200を実現してもよい。上述のように、サーバ200は、定額制サービスを提供する。定額制サービスは、特定の期間(例えば、1ヶ月)におけるプリンタ10の印刷枚数が契約印刷枚数(例えば1000枚)以下の場合、予め決められた金額(以下では、「定額料金」と記載することがある)を課金し、特定の期間におけるプリンタ10の印刷枚数が契約印刷枚数を超えている場合、定額料金と、契約印刷枚数を超えた印刷枚数に対応する超過料金と、を合算した料金を課金するサービスである。定額制サービスは、自動発注サービスを含む。自動発注サービスは、プリンタ10の印刷実行部16に装着されている専用カートリッジ内のインクの残量が所定残量以下になる場合に、新たな専用カートリッジを自動的に発注するサービスである。専用カートリッジは、サーバ200から発送されるカートリッジであり、かつ、プリンタが定額制サービスの提供を受けている状態でのみ利用可能なカートリッジである。なお、変形例では、サーバ200は、定額制サービスに代えて、特定の期間(例えば、1ヶ月)におけるプリンタ10の印刷枚数に応じた金額を課金する従量制の課金サービスを提供してもよい。
【0021】
サーバ200は、通信I/F218と、制御部230と、を備える。通信I/F218は、インターネット6に接続されている。制御部230は、CPU232と、メモリ234と、を備える。CPU232は、メモリ234に格納されているプログラム236に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、さらに、ユーザテーブル238と、特典テーブル240と、管理テーブル242と、を記憶している。
【0022】
(各テーブルの構成;
図2)
続いて、
図2を参照して、サーバ200内のユーザテーブル238、特典テーブル240、及び、管理テーブル242の内容を説明する。
【0023】
ユーザテーブル238は、ユーザに関する情報を管理するためのテーブルである。ユーザテーブル238では、ユーザを識別するためのユーザ名(例えば、U1)と、パスワード(例えば、PW1)と、シリアル番号(例えば、SN1)と、トークン(例えば、tk1)と、当該ユーザの住所を示す住所情報(例えば、AD1)と、支払情報(例えば、PI1)と、が関連付けて記憶されている。トークンは、プリンタ10とサーバ200との間にXMPP接続(eXtensible Messaging and Presence Protocolの略)を確立するための認証情報である。支払情報は、料金の支払い元(例えばクレジットカードの番号)に関する情報である。
【0024】
特典テーブル240は、ユーザに付与される特典の内容を管理するためのテーブルである。特典テーブル240では、特典コード(例えば、AAA、BBB)と、特典枚数情報(例えば、BI1、BI2)と、期限情報(例えば、「2022/11/30 23:59」、「2022/12/15 00:00」)と、が関連付けて記憶されている。特典コードは、ユーザに配布されるクーポンコードである。特典コードは、サーバ200によってユーザに配布される。特典枚数情報BI1、BI2は、ユーザに付与すべき特典を示す。具体的には、特典枚数情報BI1、BI2は、課金の対象とならない印刷枚数の上限を示す情報である。期限情報は、特典情報を利用可能な期限を示す。
【0025】
管理テーブル242は、印刷枚数に関する情報を管理するためのテーブルである。管理テーブル242では、シリアル番号と、トータル枚数情報と、特典情報と、超過枚数情報と、繰越枚数情報と、契約枚数情報と、が関連づけて記憶されている。契約枚数情報は、契約印刷枚数を示す。トータル枚数情報は、プリンタにおける特定の期間内のトータル印刷枚数を示す。特典情報は、課金対象外枚数情報と、上限枚数情報と、期限情報と、を含む。課金対象外枚数情報は、課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を示す。また、課金対象外枚数情報は、特典印刷枚数として処理される印刷枚数を示す。上限枚数情報は、課金対象外印刷枚数の上限を示す。特典情報内の上限枚数情報、期限情報は、それぞれ、特典テーブル240内の特典枚数情報、期限情報に対応する。超過枚数情報は、特定の期間において契約印刷枚数を超えた印刷枚数(以下では、「超過印刷枚数」と記載する)を示す。繰越枚数情報は、過去の特定の期間に利用されなかった印刷枚数(以下では、「繰越印刷枚数」と記載する)を示す。以下では、管理テーブル242内の各情報を総称して、「管理情報」と記載することがある。
【0026】
(具体的なケース;
図3~
図6)
図3~
図6を参照して、本実施例の通信システム2によって実現される具体的なケースA~ケースDについて説明する。以下の説明では、理解の容易化のために、各デバイスのCPU(例えばCPU32、232等)が実行する動作を、CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えばプリンタ10、サーバ200)を主体として記載する。また、プリンタ10によって実行されるすべての通信は通信I/F18を介して実行され、サーバ200によって実行されるすべての通信は通信I/F218を介して実行される。従って、以下では、通信を説明する際に、「通信I/Fを介して」という説明を省略する。
【0027】
(ケースA;
図3)
図3を参照して、ユーザに特典が付与されるケースAについて説明する。ケースAの初期状態は、プリンタ10のユーザが、定額制サービスに加入した直後である。このため、サーバ200のユーザテーブル238には、ユーザ名U1と、パスワードPW1と、シリアル番号SN1と、トークンtk1と、住所情報AD1と、支払情報PI1と、が関連付けて記憶されている。また、サーバ200の管理テーブル242には、シリアル番号SN1と、契約枚数情報「1000」と、が記憶されている。また、管理テーブル242において、トータル枚数情報、課金対象外枚数情報、上限枚数情報、超過枚数情報、及び、繰越枚数情報には、「0」が記憶されており、期限情報は、空の状態である。また、サーバ200の特典テーブル240には、特典コード「AAA」と、特典枚数情報BI1「200」と、期限情報「2022/11/30 23:59」と、が関連づけて記憶されている。また、プリンタ10とサーバ200との間には、XMPP接続が確立されている。XMPP接続は、いわゆる常時接続であり、プリンタ10の電源が切断されるまで確立され続ける接続である。サーバ200は、XMPP接続を利用すれば、プリンタ10から要求を受信しなくても、プリンタ10が所属するLAN4のファイヤウォールを越えて、プリンタ10に要求を送信することができる。なお、サーバ200からプリンタ10に要求を送信する仕組みは、XMPP接続ではなく、他の手法であってもよい。例えば、プリンタ10とサーバ200との間にHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secureの略)接続が確立されてもよい。また、プリンタ10は、シリアル番号SN1と、プリンタ10における印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ枚数情報と、を含むプリンタ印刷情報をサーバ200に定期的に送信する(
図4のT110参照)。本実施例では、プリンタ10は、プリンタ印刷情報をサーバ200に24時間毎に送信する。即ち、プリンタ印刷枚数は、前回のプリンタ印刷情報がサーバ200に送信されてから今回のプリンタ印刷情報がサーバ200に送信されるまでの間に、プリンタ10において印刷に利用された印刷媒体の枚数である。
【0028】
端末装置100は、T10において、ログイン操作を受け付けると、T12において、ログイン画面データ要求をサーバ200に送信し、T14において、サーバ200からログイン画面データを受信し、T16において、ログイン画面を表示する。端末装置100は、T20において、ユーザ名U1及びパスワードPW1の入力を受け付けると、T22において、ユーザ名U1及びパスワードPW1を含むログイン要求をサーバ200に送信する。
【0029】
サーバ200は、T22において、端末装置100からログイン要求を受信すると、T24において、ログイン要求内のユーザ名U1及びパスワードPW1の組み合わせがユーザテーブル238内に記憶されているために、認証が成功したと判断し、T26において、トップ画面データを端末装置100に送信する。
【0030】
端末装置100は、T26において、サーバ200からトップ画面データを受信すると、T28において、トップ画面データに対応するトップ画面を表示する。トップ画面は、例えば、特典コードを入力するコード入力画面を要求するための画面である。端末装置100は、T30において、コード入力画面データの送信を要求するコード入力画面要求操作を受け付けると、T32において、コード入力画面要求をサーバ200に送信し、T40において、サーバ200からコード入力画面を受信し、T42において、コード入力画面データによって表わされるコード入力画面を表示する。コード入力画面は、特典コードの入力欄等を含む。端末装置100は、T50において、特典コード「AAA」の入力を受け付けると、T52において、割引コード「AAA」を含む特典要求をサーバ200に送信する。
【0031】
サーバ200は、T52において、端末装置100から特典要求を受信すると、T60において、特典テーブル240において、特典要求内の特典コード「AAA」に関連付けられている特典枚数情報BI1「200」及び期限情報「2022/11/30 23:59」を特定する。サーバ200は、T62において、管理テーブル242を更新する。具体的には、サーバ200は、ユーザテーブル238において、ログイン中のユーザのユーザ名U1に関連付けられているシリアル番号SN1を特定する。次いで、サーバ200は、特典枚数情報BI1によって示される特典印刷枚数「200」を上限の印刷枚数として、特定済みのシリアル番号SN1に関連付けて管理テーブル242に記憶する。また、サーバ200は、特定済みの期限情報によって示される期限「2022/11/30 23:59」を期限情報として、特定済みのシリアル番号SN1に関連付けて管理テーブル242に記憶する。
【0032】
(ケースB;
図4)
図4を参照して、課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数未満であるケースBについて説明する。ケースBの初期状態は、
図3のケースAの後の状態である。即ち、管理テーブル242には、シリアル番号SN1と、トータル枚数情報「0」と、課金対象外枚数情報「0」と、上限枚数情報「200」と、期限情報「2022/11/30 23:59」と、超過枚数情報「0」と、繰越枚数情報「0」と、契約枚数情報「1000」と、が関連づけて記憶されている。
【0033】
サーバ200は、T110において、プリンタ10から、シリアル番号SN1とプリンタ枚数情報「100」とを含むプリンタ印刷情報を受信する。T110の現在日時は「2022/11/29 12:00」である。サーバ200は、管理テーブル242において、プリンタ印刷情報内のシリアル番号SN1を含む管理情報MI1を特定し、プリンタ印刷情報内のプリンタ枚数情報によって示されるプリンタ印刷枚数「100」を利用して、管理情報MI1を更新する第1更新処理を実行する。まず、サーバ200は、管理情報MI1内のトータル枚数情報によって示されるトータル印刷枚数「0」にプリンタ印刷枚数「100」を加算する。次いで、サーバ200は、管理情報MI1内の期限情報によって示される期限「2022/11/30 11:59」を特定し、現在日時「2022/11/29 12:00」が期限「2022/11/30 11:59」を超えていないと判断し、管理情報MI1内の課金対象外枚数情報を更新する処理を実行する。サーバ200は、課金対象外枚数情報によって示される課金対象外印刷枚数「0」にプリンタ印刷枚数「100」を加算した加算印刷枚数「100」を算出し、加算印刷枚数「100」が、管理情報MI1内の上限枚数情報によって示される上限の印刷枚数「200」を超えるのか否かを判断する。サーバ200は、加算印刷枚数「100」が上限の印刷枚数「200」を超えないと判断し、加算印刷枚数「100」を課金対象外枚数情報として記憶する。なお、サーバ200は、現在日時が期限「2022/12/1 00:00」を超えている場合、課金対象外枚数情報を更新する処理を実行しない。次いで、サーバ200は、トータル印刷枚数「100」から、課金対象外印刷枚数「100」、及び、管理情報MI1内の繰越枚数情報によって示される繰越印刷枚数「0」を減算した課金印刷枚数「0」を算出し、課金印刷枚数「0」が、契約枚数情報によって示される契約印刷枚数「1000」を超えているのか否かを判断する。サーバ200は、課金印刷枚数「0」が契約印刷枚数「1000」を超えていないと判断する。この場合、サーバ200は、管理情報MI1内の超過枚数情報を更新しない。なお、サーバ200は、課金印刷枚数が契約印刷枚数を超えていると判断する場合に、管理情報MI1内の超過枚数情報を更新する。当該処理については、後で詳しく説明する。以上のようにして、サーバ200は、プリンタ印刷情報が受信される毎に、管理情報MI1を更新する。
【0034】
サーバ200は、T120において、プリンタ10から、シリアル番号SN1と印刷枚数「500」とを含むプリンタ印刷情報を受信する。T120の現在日時は「2022/11/30 12:00」である。この場合、サーバ200は、第1更新処理を実行する。サーバ200は、トータル印刷枚数「100」にプリンタ印刷枚数「500」を加算する。次いで、サーバ200は、現在日時「2022/11/30 12:00」が期限「2022/11/30 23:59」を超えていないと判断し、課金対象外枚数情報を更新する。サーバ200は、課金対象外印刷枚数「100」にプリンタ印刷枚数「500」を加算した加算印刷枚数「600」を算出し、加算印刷枚数「100」が上限の印刷枚数「200」を超えると判断する。この場合、サーバ200は、上限の印刷枚数「200」を課金対象外枚数情報として記憶する。このように、サーバ200は、上限の印刷枚数「200」を超えない範囲内で課金対象外枚数情報を更新する。次いで、サーバ200は、トータル印刷枚数「600」から課金対象外印刷枚数「200」及び繰越印刷枚数「0」を減算した課金印刷枚数「400」を算出し、課金印刷枚数「400」が契約印刷枚数「1000」を超えていないと判断する。この場合、サーバ200は、超過枚数情報を更新する処理を実行しない。
【0035】
サーバ200は、現在日時が「2022/12/1 00:00」になると、T130において、管理テーブル242内の管理情報MI1を利用した課金処理を実行する。課金処理は、課金印刷枚数を出力する処理と、管理情報MI1を更新する処理と、を含む。まず、サーバ200は、課金印刷枚数を出力する処理を実行する。具体的には、サーバ200は、トータル印刷枚数「600」から課金対象外印刷枚数「200」及び繰越印刷枚数「0」を減算して、課金印刷枚数「400」を算出する。そして、サーバ200は、課金印刷枚数「400」を出力する。その後、サーバ200の管理者は、出力された課金印刷枚数「400」を利用して、ユーザへの課金額を決定する。本ケースでは、課金印刷枚数「400」が契約印刷枚数「1000」以下であるために、管理者は、定額料金の支払いを請求するための手続きを実行する。なお、サーバ200が、課金額を決定するための処理、及び、定額料金の支払いを請求するための処理の少なくとも一方の処理を実行してもよい。この場合、サーバ200は、ユーザテーブル238内の支払情報PI1を利用して、定額料金の支払いを請求するための処理を実行する。
【0036】
次いで、サーバ200は、第1更新処理を実行する。サーバ200は、管理情報MI1内のトータル印刷枚数をリセットする。サーバ200は、現在日時「2022/12/1 00:00」が期限「2022/11/30 23:59」を超えているために、期限「2022/11/30 23:59」を示す期限情報を含む特典情報を管理情報MI1から消去する。サーバ200は、課金印刷枚数「400」が契約印刷枚数「1000」未満であるために、契約印刷枚数「1000」から課金印刷枚数「400」を減算した印刷枚数「600」を繰越枚数情報として管理情報MI1に記憶する。なお、サーバ200は、課金対象外枚数が上限の印刷枚数に到達しておらず、かつ、現在日時が期限を超えていない場合、上限の印刷枚数から課金対象外枚数を減算した印刷枚数を新たな上限枚数情報として管理テーブル242に記憶するとともに、課金対象外枚数情報をリセットする。
【0037】
上述のように、サーバ200は、トータル印刷枚数から課金対象外印刷枚数を減算した印刷枚数を課金印刷枚数として出力する。従って、特典をユーザに適切に付与することができる。
【0038】
また、サーバ200は、課金対象外印刷枚数が上限の印刷枚数に達するまで、課金対象外印刷枚数を優先的に更新する。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0039】
また、サーバ200は、現在日時が期限情報によって示される期限を超えていない場合にのみ、課金対象外枚数情報を更新する。従って、ユーザに特典を適切に付与することができる。
【0040】
(ケースC;
図5)
図5を参照して、課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数を超えているケースCについて説明する。ケースCの初期状態は、
図4のケースBの初期状態と同様である。
【0041】
T210は、
図4のT110と同様である。即ち、T210の後において、管理テーブル242の管理情報MI1では、シリアル番号SN1と、トータル枚数情報「100」と、課金対象外枚数情報「100」と、上限枚数情報「200」と、期限情報「2022/11/30 23:59」と、超過枚数情報「0」と、繰越枚数情報「0」と、契約枚数情報「1000」と、が関連づけて記憶されている。
【0042】
サーバ200は、T220において、プリンタ10から、シリアル番号SN1とプリンタ枚数情報「1500」とを含むプリンタ印刷情報を受信すると、第1更新処理を実行する。T220の現在日時は「2022/11/30 12:00」である。サーバ200は、管理情報MI1内のトータル枚数情報によって示されるトータル印刷枚数「100」にプリンタ枚数情報によって示されるプリンタ印刷枚数「1500」を加算する。次いで、サーバ200は、現在日時「2022/11/30 12:00」が、管理情報MI1内の期限情報によって示される期限「2022/11/30 23:59」を超えていないと判断し、課金対象外枚数情報を更新する処理を実行する。サーバ200は、管理情報MI1内の課金対象外枚数情報によって示される課金対象外印刷枚数「100」にプリンタ印刷枚数「1500」を加算した加算印刷枚数「1600」を算出し、加算印刷枚数「1600」が管理情報MI1内の上限枚数情報によって示される上限の印刷枚数「200」を超えると判断する。この場合、サーバ200は、課金対象外印刷枚数「200」を課金対象外枚数情報として管理情報MI1に記憶する。次いで、サーバ200は、トータル印刷枚数「1600」から課金対象外印刷枚数「200」、及び、管理情報MI1内の繰越枚数情報によって示される繰越印刷枚数「0」を減算した課金印刷枚数「1400」を算出し、課金印刷枚数「1400」が契約印刷枚数「1000」を超えていると判断し、管理情報MI1内の超過枚数情報を更新する処理を実行する。サーバ200は、課金印刷枚数「1400」から契約印刷枚数「1000」を減算した印刷枚数「400」を超過枚数情報として管理情報MI1に記憶する。
【0043】
サーバ200は、現在日時が「2022/12/1 00:00」になると、T230において、課金処理を実行する。まず、サーバ200は、課金印刷枚数を出力する処理を実行する。サーバ200は、トータル印刷枚数「1600」から課金対象外印刷枚数「200」及び繰越印刷枚数「0」を減算して、課金印刷枚数「1400」を算出し、課金印刷枚数「1400」を出力する。本ケースでは、課金印刷枚数「1400」が契約印刷枚数「1000」を超えているために、管理者は、定額料金と、契約印刷枚数「1000」を超えた印刷枚数「400」に対応する超過料金と、を合算した料金の支払いを請求するための手続きを実行する。
【0044】
次いで、サーバ200は、管理情報MI1を更新する処理を実行する。サーバ200は、管理情報MI1内のトータル印刷枚数をリセットする。サーバ200は、現在日時が「2022/12/1 00:00」が期限「2022/11/30 23:59」を超えているために、期限「2022/11/30 11:59」を示す期限情報を含む特典情報を管理情報MI1から消去する。サーバ200は、課金印刷枚数「1400」が契約印刷枚数「1000」を超えているために、繰越枚数情報を更新しない。
【0045】
(ケースD;
図6)
図6を参照して、枚数情報画面が端末装置100に表示されるケースDについて説明する。ケースDの初期状態は、
図4のケースBのT120の後の状態である。即ち、管理テーブル242の管理情報MI1では、シリアル番号SN1と、トータル枚数情報「600」と、課金対象外枚数情報「200」と、上限枚数情報「200」と、期限情報「2022/11/30 23:59」と、超過枚数情報「0」と、繰越枚数情報「0」と、契約枚数情報「1000」と、が関連づけて記憶されている。
【0046】
T310~T328は、
図3のT10~T28と同様である。端末装置100は、T330において、枚数情報画面データの送信を要求する枚数情報要求操作を受け付けると、T332において、枚数情報要求をサーバ200に送信する。
【0047】
サーバ200は、T332において、端末装置100から枚数情報要求を受信すると、ログイン中のユーザのユーザ名U1を特定し、ユーザテーブル238において、特定済みのユーザ名U1に関連付けられているシリアル番号SN1を特定する。次いで、サーバ200は、管理テーブル242において、特定済みのシリアル番号SN1を含む管理情報MI1を特定する。次いで、サーバ200は、T340において、管理情報MI1内のトータル枚数情報「600」、課金対象外枚数情報「200」、繰越枚数情報「0」、及び、超過枚数情報「0」を含む枚数情報画面データを端末装置100に送信する。
【0048】
端末装置100は、T340において、サーバ200から枚数情報画面データを受信すると、T342において、枚数情報画面データによって表わされる枚数情報画面を表示する。枚数情報画面は、トータル枚数情報によって示されるトータル印刷枚数「600」、課金対象外枚数情報によって示される課金対象外印刷枚数「200」、繰越枚数情報によって示される繰越印刷枚数「0」、及び、超過枚数情報によって示される超過印刷枚数「0」を含む。これにより、ユーザは、各印刷枚数を知ることができる。
【0049】
(ケースDの効果)
サーバ200は、端末装置100から枚数情報要求を受信する場合(
図6のT332)に、課金対象外枚数情報を端末装置100に送信する(T340)。このため、端末装置100のユーザは、課金対象外枚数情報によって示される課金対象外印刷枚数を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0050】
また、サーバ200は、端末装置100から枚数情報要求を受信する場合(
図6のT332)に、課金対象外枚数情報とトータル枚数情報を端末装置100に送信する(T340)。このため、端末装置100のユーザは、トータル枚数情報によって示されるトータル印刷枚数を知ることができる。従って、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0051】
(対応関係)
シリアル番号が、「プリンタ識別情報」の一例である。
図6のT340の課金対象外枚数情報が、「関連枚数情報」の一例である。
【0052】
図4のT110、T120の際に実行される処理が、「更新部」によって実行される処理の一例である。
図6のT340が、「送信部」によって実行される処理の一例である。
【0053】
(第2実施例)
本実施例の通信システム2では、サーバ200の管理テーブル242内に記憶されている情報が、第1実施例と異なる。なお、以下では、実施例間で共通する構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0054】
図7に示すように、本実施例の管理テーブル242では、シリアル番号と、トータル枚数情報と、特典情報と、超過枚数情報と、繰越枚数情報と、契約枚数情報と、が関連づけて記憶されている。特典情報は、残存枚数情報と、上限枚数情報と、期限情報と、を含む。
残存枚数情報は、課金の対象ではない残りの印刷枚数を示す。
【0055】
(ケースE;
図8)
図8を参照して、課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数未満であるケースEについて説明する。ケースEの初期状態は、
図3のケースAの後の状態である。即ち、管理テーブル242には、シリアル番号SN1と、トータル枚数情報「0」と、残存枚数情報「200」と、上限枚数情報「200」と、期限情報「2022/11/30 23:59」と、超過枚数情報「0」と、繰越枚数情報「0」と、契約枚数情報「1000」と、が関連づけて記憶されている。特典コード「AAA」(
図3のT50参照)が入力された直後において、残存枚数情報によって示される残りの印刷枚数と、上限枚数情報によって示される上限の印刷枚数と、は一致する。
【0056】
サーバ200は、T410において、プリンタ10から、シリアル番号SN1とプリンタ枚数情報「100」とを含むプリンタ印刷情報を受信する。T410の現在日時は「2022/11/29 12:00」である。サーバ200は、管理テーブル242において、プリンタ印刷情報内のシリアル番号SN1を含む管理情報MI11を特定し、管理情報MI11を更新する第2更新処理を実行する。まず、サーバ200は、管理情報MI11内のトータル枚数情報によって示されるトータル印刷枚数「0」にプリンタ印刷枚数「100」を加算する。次いで、サーバ200は、管理情報MI11内の期限情報によって示される期限「2022/11/30 11:59」を特定し、現在日時「2022/11/29 12:00」が期限「2022/11/30 11:59」を超えていないと判断し、管理情報MI11内の残存枚数情報を更新する処理を実行する。サーバ200は、残存枚数情報によって示される残りの印刷枚数「200」からプリンタ印刷枚数「100」を減算した減算印刷枚数「100」を算出し、減算印刷枚数「100」が、ゼロ以上であるのか否かを判断する。サーバ200は、減算印刷枚数「100」がゼロ以上であると判断し、減算印刷枚数「100」を残存枚数情報として記憶する。なお、サーバ200は、現在日時が期限「2022/12/1 00:00」を超えている場合、残存枚数情報を更新する処理を実行しない。次いで、サーバ200は、上限の印刷枚数「200」から残りの印刷枚数「100」を減算して課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数「100」を算出する。サーバ200は、トータル印刷枚数「100」から、課金対象外印刷枚数「100」、及び、管理情報MI11内の繰越枚数情報によって示される繰越印刷枚数「0」を減算した課金印刷枚数「0」を算出し、課金印刷枚数「0」が、契約枚数情報によって示される契約印刷枚数「1000」を超えているのか否かを判断する。サーバ200は、課金印刷枚数「0」が契約印刷枚数「1000」を超えていないと判断する。この場合、サーバ200は、管理情報MI11内の超過枚数情報を更新しない。なお、サーバ200は、課金印刷枚数が契約印刷枚数を超えていると判断する場合に、管理情報MI11内の超過枚数情報を更新する。当該処理については、後で詳しく説明する。以上のようにして、サーバ200は、プリンタ印刷情報が受信される毎に、管理情報MI11を更新する。
【0057】
サーバ200は、T420において、プリンタ10から、シリアル番号SN1と印刷枚数「500」とを含むプリンタ印刷情報を受信する。T420の現在日時は「2022/11/30 12:00」である。サーバ200は、第2更新処理を実行して、管理テーブル242内のトータル印刷枚数情報、残存枚数情報を、それぞれ、「600」、「0」に更新する。
【0058】
サーバ200は、現在日時が「2022/12/1 00:00」になると、T430において、管理テーブル242内の管理情報MI11を利用した課金処理を実行する。課金処理の内容は、第1実施例の課金処理の内容と同様である。サーバ200は、現在日時「2022/12/1 00:00」が期限「2022/11/30 23:59」を超えているために、期限「2022/11/30 23:59」を示す期限情報を含む特典情報を管理情報MI11から消去する。次いで、サーバ200は、第2更新処理を実行して、管理情報MI11内のトータル枚数情報、繰越枚数情報を、それぞれ、「0」、「600」に更新する。なお、サーバ200は、残りの印刷枚数がゼロに到達しておらず、かつ、現在日時が期限を超えていない場合、残りの印刷枚数を新たな上限枚数情報として管理テーブル242に記憶する。
【0059】
上述のように、サーバ200は、トータル印刷枚数から課金対象外印刷枚数を減算した印刷枚数を課金印刷枚数として出力する。従って、特典をユーザに適切に付与することができる。
【0060】
また、サーバ200は、減算印刷枚数がゼロに達するまで、残存印刷枚数を優先的に更新する。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0061】
また、サーバ200は、現在日時が期限情報によって示される期限を超えていない場合にのみ、残存枚数情報を更新する。従って、ユーザに特典を適切に付与することができる。
【0062】
(ケースF;
図9)
図9を参照して、課金処理が実行される際のトータル印刷枚数が契約印刷枚数を超えているケースFについて説明する。ケースFの初期状態は、
図8のケースFの初期状態と同様である。
【0063】
T510は、
図8のT410と同様である。即ち、T510の後において、管理テーブル242の管理情報MI11では、シリアル番号SN1と、トータル枚数情報「100」と、残存枚数情報「100」と、上限枚数情報「200」と、期限情報「2022/11/30 23:59」と、超過枚数情報「0」と、繰越枚数情報「0」と、契約枚数情報「1000」と、が関連づけて記憶されている。
【0064】
サーバ200は、T520において、プリンタ10から、シリアル番号SN1とプリンタ枚数情報「1500」とを含むプリンタ印刷情報を受信する。T520の現在日時は「2022/11/30 12:00」である。この場合、サーバ200は、第2更新処理を実行する。サーバ200は、残存枚数情報によって示される残りの印刷枚数「100」からプリンタ印刷枚数「1500」を減算した減算印刷枚数「-1400」を算出する。サーバ200は、減算印刷枚数「-1400」がゼロ未満であると判断し、「0(ゼロ)」を残存枚数情報として記憶する。また、サーバ200は、管理情報MI11内のトータル枚数情報、超過枚数情報を、それぞれ、「1600」、「400」に更新する。
【0065】
サーバ200は、現在日時が「2022/12/1 00:00」になると、T530において、課金処理を実行する。T530における課金処理の内容は、
図5のT230における課金処理の内容と同様である。次いで、サーバ200は、第2更新処理を実行して、期限「2022/11/30 23:59」を示す期限情報を含む特典情報を管理情報MI11から消去するとともに、管理情報MI11内のトータル枚数情報、超過枚数情報を、それぞれ、「0」、「0」に更新する。
【0066】
(ケースG;
図10)
図10を参照して、枚数情報画面が端末装置100に表示されるケースGについて説明する。ケースGの初期状態は、
図8のケースEのT420の後の状態である。即ち、管理テーブル242の管理情報MI11では、シリアル番号SN1と、トータル枚数情報「600」と、残存枚数情報「0」と、上限枚数情報「200」と、期限情報「2022/11/30 23:59」と、超過枚数情報「0」と、繰越枚数情報「0」と、契約枚数情報「1000」と、が関連づけて記憶されている。
【0067】
T610~T632は、
図6のT310~332と同様である。
【0068】
サーバ200は、T632において、端末装置100から枚数情報要求を受信すると、管理テーブル242において、特定済みのシリアル番号SN1を含む管理情報MI11を特定する。次いで、サーバ200は、T640において、管理情報MI11内のトータル枚数情報「600」、残存枚数情報「0」、繰越枚数情報「0」、及び、超過枚数情報「0」を含む枚数情報画面データを端末装置100に送信する。
【0069】
端末装置100は、T640において、サーバ200から枚数情報画面データを受信すると、T642において、枚数情報画面データによって表わされる枚数情報画面を表示する。枚数情報画面は、トータル枚数情報によって示されるトータル印刷枚数「600」、残存枚数情報によって示される残りの印刷枚数「0」、繰越枚数情報によって示される繰越印刷枚数「0」、及び、超過枚数情報によって示される超過印刷枚数「0」を含む。これにより、ユーザは、各印刷枚数を知ることができる。
【0070】
(ケースGの効果)
サーバ200は、端末装置100から枚数情報要求を受信する場合(
図10のT632)に、残存枚数情報を端末装置100に送信する(T640)。このため、端末装置100のユーザは、残存枚数情報によって示される残りの印刷枚数を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0071】
また、サーバ200は、端末装置100から枚数情報要求を受信する場合(
図10のT632)に、残存枚数情報とトータル枚数情報を端末装置100に送信する(T640)。このため、端末装置100のユーザは、トータル枚数情報によって示されるトータル印刷枚数を知ることができる。従って、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0072】
図8のT410、T420の際に実行される処理が、「更新部」によって実行される処理の一例である。
図10のT640が、「送信部」によって実行される処理の一例である。
【0073】
(第3実施例)
本実施例の通信システム2では、
図1に示すように、プリンタ10が枚数テーブル40を記憶している点で、第1実施例、及び、第2実施例の通信システム2と異なる。また、サーバ200の管理テーブル242内の情報が、第1実施例、及び、第2実施例と異なる。
【0074】
図11に示すように、プリンタ10の枚数テーブル40では、トータル印刷枚数と、特典情報と、が関連付けて記憶されている。特典情報は、課金対象外枚数情報と、上限枚数情報と、期限情報と、含む。
【0075】
図2に示すように、本実施例では、サーバ200の管理テーブル242は、トータル印刷枚数情報と、特典情報と、を含んでいない。なお、変形例では、管理テーブル242が、トータル印刷枚数情報と、特典情報と、を含んでいてもよい。
【0076】
(具体的なケースH)
図12を参照して、本実施例の通信システム2によって実行される具体的なケースHについて説明する。ケースHの初期状態は、プリンタ10のユーザが、定額制サービスに加入した直後である。
【0077】
まず、端末装置100及びサーバ200の間で、
図3のT10~T52と同様の処理が実行される。この場合、サーバ200は、T710において、特典テーブル240内の特典枚数情報BI1「200」及び期限情報「2022/11/30 23:59」を特定する。サーバ200は、T712において、特定済みの特典枚数情報BI1「200」及び期限情報「2022/11/30 23:59」をプリンタ10に送信する。
【0078】
プリンタ10は、T712において、サーバ200から特典枚数情報BI1「200」及び期限情報「2022/11/30 23:59」を受信すると、枚数テーブル40を更新する。具体的には、プリンタ10は、特典枚数情報BI1によって示される特典印刷枚数「200」を上限枚数情報として枚数テーブル40に記憶するとともに、期限情報「2022/11/30 23:59」を枚数テーブル40に記憶する。
【0079】
プリンタ10は、T720において、印刷を実行する。本ケースでは、100枚の印刷媒体が使用される状況を想定する。この場合、プリンタ10は、T722において、枚数テーブル40を更新する第3更新処理を実行する。第3更新処理では、第1実施例の第1更新処理と同様の方法で、枚数テーブル40内のトータル枚数情報及び課金対象外枚数情報が更新される。本ケースでは、トータル枚数情報、課金対象外枚数情報が、それぞれ、「100」、「100」に更新される。
【0080】
次いで、
図6のT310~T326と同様の処理が、端末装置100、及び、サーバ200の間で実行される。この場合、端末装置100は、T730において、トップ画面を表示する。T740、T742は、それぞれ、
図6のT330、T332と同様である。
【0081】
サーバ200は、T742において、端末装置100から枚数情報要求を受信すると、T744において、プリンタ10に枚数情報要求を送信する。
【0082】
プリンタ10は、T744において、サーバ200から枚数情報要求を受信すると、枚数テーブル40内のトータル枚数情報「100」及び課金対象外枚数情報「100」を特定する。プリンタ10は、T746において、特定済みのトータル枚数情報「100」及び課金対象外枚数情報「100」を含む枚数情報をサーバ200に送信する。
【0083】
サーバ200は、T746において、プリンタ10から枚数情報を受信すると、枚数情報を利用して、管理テーブル242内の超過枚数情報を更新する。T750、T752は、それぞれ、
図6のT340、T342と同様である。
【0084】
なお、サーバ200は、例えば、現在日時が「2022/12/1 00:00」になると、課金処理を実行する。課金処理において、サーバ200は、プリンタ10に課金情報要求を送信する。プリンタ10は、サーバ200から課金情報要求を受信すると、トータル枚数情報及び課金対象外枚数情報をサーバ200に送信する。また、プリンタ10は、枚数テーブル40内のトータル枚数情報をリセットする。なお、プリンタ10は、現在日時が期限を超えていない場合、特典情報を枚数テーブル40から消去し、課金対象外枚数が上限の印刷枚数に到達しておらず、かつ、現在日時が期限を超えていない場合、上限の印刷枚数から課金対象外枚数を減算した印刷枚数を新たな上限枚数情報として枚数テーブル40に記憶するとともに、課金対象外枚数情報をリセットする。サーバ200は、プリンタ10から受信されるトータル枚数情報及び課金対象外枚数情報と、管理テーブル242と、を利用して課金処理を実行する。課金処理の内容は、第1実施例の課金処理の内容と同様である。
【0085】
(本実施例の効果)
上述のように、サーバ200は、端末装置100から枚数情報要求を受信する場合(
図12のT742)に、課金対象外枚数情報を端末装置100に送信する(T750)。このため、端末装置100のユーザは、課金対象外枚数情報によって示される課金対象外印刷枚数を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0086】
プリンタ10のメモリ34が、「プリンタ側メモリ」の一例である。
図12のT722が、「プリンタ」の「更新部」によって実行される処理の一例である。
図12のT746が、「プリンタ」の「プリンタ側送信部」によって実行される処理の一例である。
図12のT746が、「サーバ」の「サーバ側受信部」によって実行される処理の一例である。
図12のT750が、「サーバ」の「サーバ側送信部」によって実行される処理の一例である。
【0087】
(第4実施例)
本実施例の通信システム2では、
図11に示すように、プリンタ10の枚数テーブル40内の情報が、第3実施例と異なる。
【0088】
図11に示すように、本実施例の枚数テーブル40では、トータル枚数情報と、特典情報と、が関連づけて記憶されている。特典情報は、残存枚数情報と、上限枚数情報と、期限情報と、を含む。
【0089】
(具体的なケースI)
図13を参照して、本実施例の通信システム2によって実行される具体的なケースIについて説明する。ケースIの初期状態は、
図12のケースHの初期状態と同様である。
【0090】
まず、端末装置100及びサーバ200の間で、
図3のT10~T52と同様の処理が実行される。T810~T814、T820は、それぞれ、
図12のT710~T714、T720と同様である。プリンタ10は、T822において、枚数テーブル40を更新する第4更新処理を実行する。第4更新処理では、第2実施例の第2更新処理と同様の方法で、枚数テーブル40内のトータル枚数情報及び残存枚数情報が更新される。本ケースでは、トータル枚数情報、残存枚数情報が、それぞれ、「100」、「100」に更新される。
【0091】
次いで、
図6のT310~T326と同様の処理が、端末装置100、及び、サーバ200の間で実行される。T830、T840~T844は、それぞれ、
図12のT730、T740~T744と同様である。
【0092】
プリンタ10は、T844において、サーバ200から枚数情報要求を受信すると、枚数テーブル40内のトータル枚数情報「100」、課金対象外枚数情報「100」、及び、上限印刷枚数情報「200」を特定する。プリンタ10は、T846において、特定済みのトータル枚数情報「100」、課金対象外枚数情報「100」、及び、上限印刷枚数情報「200」を含む枚数情報をサーバ200に送信する。
【0093】
サーバ200は、T846において、プリンタから枚数情報を受信すると、枚数情報内の情報を利用して、管理テーブル242内の超過枚数情報を更新する。T850、T852は、それぞれ、
図12のT740、T742と同様である。
【0094】
なお、サーバ200は、例えば、現在日時が「2022/12/1 00:00」になると、課金処理を実行する。課金処理において、プリンタ10に課金情報要求を送信する。プリンタ10は、サーバ200から課金情報要求を受信すると、トータル枚数情報、課金対象外枚数情報、及び、上限枚数情報をサーバ200に送信する。また、プリンタ10は、枚数テーブル40内のトータル枚数情報をリセットする。サーバ200は、プリンタ10から受信されるトータル枚数情報、課金対象外枚数情報、及び、上限枚数情報と、管理テーブル242と、を利用して課金処理を実行する。課金処理の内容は、第2実施例の課金処理の内容と同様である。なお、プリンタ10は、現在日時が期限を超えていない場合、特典情報を枚数テーブル40から消去し、残りの印刷枚数がゼロに到達しておらず、かつ、現在日時が期限を超えていない場合、残りの印刷枚数を新たな上限枚数情報として管理テーブル242に記憶する。
【0095】
(ケースIの効果)
サーバ200は、端末装置100から枚数情報要求を受信する場合(
図13のT842)に、残存枚数情報を端末装置100に送信する(T850)。このため、端末装置100のユーザは、残存枚数情報によって示される残りの印刷枚数を知ることができる。従って、ユーザの利便性が向上する。
【0096】
図13のT822が、「プリンタ」の「更新部」によって実行される処理の一例である。
図13のT846が、「プリンタ」の「プリンタ側送信部」によって実行される処理の一例である。
図13のT846が、「サーバ」の「サーバ側受信部」によって実行される処理の一例である。
図13のT850が、「サーバ」の「サーバ側送信部」によって実行される処理の一例である。
【0097】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0098】
(第1変形例)サーバ200は、単一のサーバによって構成されていてもよいし、複数個のサーバを有していてもよい。例えば、サーバ200は、第1のサーバと、第2のサーバと、を有していてもよい。本変形例では、第1のサーバは、プリンタ10からプリンタ印刷情報を受信し、受信済みのプリンタ印刷情報を第2のサーバに送信する。
【0099】
(第2変形例)
図6のT340、及び、
図12のT750の枚数情報画面データが、トータル枚数情報等を含んでいなくてもよい。
【0100】
(第3変形例)
図6のT340の枚数情報画面データが、上限枚数情報と課金対象外枚数情報を含んでいてもよい。また、別の変形例では、枚数情報画面データが、課金対象外枚数情報に代えて、上限枚数情報によって示される上限の印刷枚数と課金対象外枚数情報によって示される課金対象外印刷枚数との差分の印刷枚数を示す差分枚数情報を含んでいてもよい。
【0101】
(第4変形例)第1実施例において、サーバ200は、トータル印刷枚数が契約印刷枚数を超える場合に、課金対象外枚数情報を更新するように構成されていてもよい。別の変形例では、第3実施例において、プリンタ10は、トータル印刷枚数が契約印刷枚数を超える場合に、課金対象外枚数情報を更新するように構成されていてもよい。本変形例では、プリンタ10は、サーバ200から契約枚数情報を受信する。
【0102】
(第5変形例)第2実施例において、プリンタ10は、トータル印刷枚数が契約印刷枚数を超える場合に、残存枚数情報を更新するように構成されていてもよい。別の変形例では、第4実施例において、プリンタ10は、トータル印刷枚数が契約印刷枚数を超える場合に、残存枚数情報を更新するように構成されていてもよい。本変形例では、プリンタ10は、サーバ200から契約枚数情報を受信する。
【0103】
(第6変形例)第1実施例、第2実施例の特典テーブル240、及び、管理テーブル242が、期限情報を記憶していなくてもよい。別の変形例では、第3実施例、第4実施例の特典テーブル240、及び、枚数テーブル40が、期限情報を記憶していなくてもよい。
【0104】
(第7変形例)サーバ200は、ユーザが定額制サービスに加入している期間が1年になる場合に、特典情報(即ち、上限枚数情報及び期限情報)を記憶するように構成されていてもよい。
【0105】
(第8変形例)第1実施例、第2実施例において、サーバ200の管理テーブル242に2以上の特典情報が同時に記憶されていてもよい。この場合、サーバ200は、期限が近い特典情報内の課金対象外枚数情報、又は、残存枚数情報を優先的に更新する。第3実施例、第4実施例において、プリンタ10の枚数テーブル40に2以上の特典情報が同時に記憶されていてもよい。この場合、プリンタ10は、期限が近い特典情報内の課金対象外枚数情報、又は、残存枚数情報を優先的に更新する。
【0106】
(第9変形例)上記の各実施例では、
図3~
図6、
図8~
図10、
図12、
図13の各処理がソフトウェア(例えばプログラム36、236)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0107】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0108】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記サーバは、プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記サーバは、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報に関連付けて、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するメモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を示す課金対象外枚数情報と、を含む、前記メモリと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、
前記プリンタから、前記プリンタにおける印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ印刷情報が受信される毎に、前記上限の印刷枚数を超えない範囲内で、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新する更新部であって、前記プリンタ印刷枚数は、前回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されてから今回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されるまでの間に、前記プリンタにおいて印刷に利用された印刷媒体の枚数である、前記更新部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報に関連する関連枚数情報を前記端末装置に送信する送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記枚数情報は、さらに、前記プリンタにおける前記特定の期間内のトータル印刷枚数を示すトータル枚数情報を含み、
前記送信部は、前記端末装置から前記枚数情報要求が受信される場合に、前記関連枚数情報と前記トータル枚数情報とを前記端末装置に送信する、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記トータル印刷枚数から前記課金対象外印刷枚数を減算することによって得られる印刷枚数を、前記課金の対象である課金印刷枚数として出力する出力部として機能させる、項目2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記関連枚数情報は、前記課金対象外枚数情報である、項目1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記更新部は、
前記課金対象外印刷枚数に受信済みの前記プリンタ印刷情報によって示される前記プリンタ印刷枚数を加算することによって得られる加算印刷枚数が前記上限の印刷枚数を超えない場合に、前記加算印刷枚数を前記課金対象外枚数情報として記憶し、
前記加算印刷枚数が前記上限の印刷枚数以上である場合に、前記上限の印刷枚数を前記課金対象外枚数情報として記憶する、項目1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記メモリは、さらに、前記プリンタ識別情報に関連付けて、前記課金対象外印刷枚数を更新可能な期限を示す期限情報を記憶しており、
前記更新部は、
現在日時が前記期限を超えていない場合に、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新し、
前記現在日時が前記期限を超えている場合に、前記メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新しない、項目1から5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記メモリは、さらに、特典コードと、前記上限枚数情報と、を関連付けて記憶しており、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から前記プリンタ識別情報と前記特典コードとが受信される場合に、前記メモリにおいて受信済みの前記特典コードに関連付けられている前記上限の印刷枚数を前記プリンタ識別情報に関連付けて前記メモリに記憶させる記憶制御部として機能させる、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
前記特典コードは、前記サーバによって生成されるクーポンコードである、項目7に記載のコンピュータプログラム。
(項目9)
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記サーバは、プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記サーバは、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報に関連付けて、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するメモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない残りの印刷枚数を示す残存枚数情報を含む、前記メモリと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、
前記プリンタから、前記プリンタにおける印刷枚数であるプリンタ印刷枚数を示すプリンタ印刷情報が受信される毎に、前記残りの印刷枚数がゼロよりも小さくならない範囲内で、前記メモリ内の前記残存枚数情報を更新する更新部であって、前記プリンタ印刷枚数は、前回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されてから今回のプリンタ印刷情報が前記サーバに送信されるまでの間に、前記プリンタにおいて印刷に利用された前記印刷媒体の枚数である、前記更新部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、前記メモリ内の前記残存枚数情報を前記端末装置に送信する送信部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目10)
前記枚数情報は、さらに、前記プリンタにおける前記特定の期間内のトータル印刷枚数を示すトータル枚数情報を含み、
前記送信部は、前記端末装置から前記枚数情報要求が受信される場合に、前記残存枚数情報と前記トータル枚数情報とを前記端末装置に送信する、項目9に記載のコンピュータプログラム。
(項目11)
前記枚数情報は、さらに、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報を含み、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記上限の印刷枚数から前記残りの印刷枚数を減算して前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を算出し、前記トータル印刷枚数から前記課金対象外印刷枚数を減算することによって得られる印刷枚数を、前記課金の対象である課金印刷枚数として出力する出力部として機能させる、項目10に記載のコンピュータプログラム。
(項目12)
前記更新部は、
前記残りの印刷枚数から受信済みの前記プリンタ印刷情報によって示される前記印刷枚数を減算することによって得られる減算印刷枚数がゼロよりも小さくならない場合に、前記減算印刷枚数を前記残存枚数情報として記憶し、
前記減算印刷枚数がゼロ以下である場合に、ゼロを前記残存枚数情報として記憶する、項目9から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目13)
前記メモリは、さらに、前記プリンタ識別情報に関連付けて、前記残りの印刷枚数を更新可能な期限を示す期限情報を記憶しており、
前記更新部は、
現在日時が前記期限を超えていない場合に、前記メモリ内の前記残存枚数情報を減算し、
前記現在日時が前記期限を超えている場合に、前記メモリ内の前記残存枚数情報を減算しない、項目9から12のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目14)
前記メモリは、さらに、特典コードと、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、を関連付けて記憶しており、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置から前記プリンタ識別情報と前記特典コードとが受信される場合に、前記メモリにおいて受信済みの前記特典コードに関連付けられている前記上限の印刷枚数を前記残存枚数情報として前記プリンタ識別情報に関連付けて前記メモリに記憶させる記憶制御部として機能させる、項目9から13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目15)
前記特典コードは、前記サーバによって生成されるクーポンコードである、項目14に記載のコンピュータプログラム。
(項目16)
プリンタと、サーバと、を備える通信システムであって、
前記サーバは、前記プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記プリンタは、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するプリンタ側メモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない上限の印刷枚数を示す上限枚数情報と、前記課金の対象ではない印刷枚数である課金対象外印刷枚数を示す課金対象外枚数情報と、を含む、前記プリンタ側メモリと、を備え、
前記プリンタは、
印刷が実行される毎に、前記上限の印刷枚数を超えない範囲内で、前記プリンタ側メモリ内の前記課金対象外枚数情報を更新する更新部と、
前記課金対象外枚数情報と、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報と、を前記サーバに送信するプリンタ側送信部と、を備え、
前記サーバは、
前記プリンタから前記課金対象外枚数情報と前記プリンタ識別情報とを受信するサーバ側受信部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、受信済みの前記課金対象外枚数情報に関連する関連枚数情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信部と、を備える、
通信システム。
(項目17)
プリンタと、サーバと、を備える通信システムであって、
前記サーバは、前記プリンタによって印刷される印刷媒体の枚数に応じて、前記プリンタのユーザに課金するサービスを提供可能であり、
前記プリンタは、前記プリンタにおける特定の期間内の枚数情報を記憶するプリンタ側メモリであって、前記枚数情報は、前記課金の対象ではない残りの印刷枚数を示す残存枚数情報を含む、前記プリンタ側メモリと、を備え、
前記プリンタは、
印刷が実行される毎に、前記残りの印刷枚数がゼロよりも小さくならない範囲内で、前記メモリ内の前記残存枚数情報を更新する更新部と、
前記残存枚数情報と、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報と、を前記サーバに送信するプリンタ側送信部と、を備え、
前記サーバは、
前記プリンタから前記残存枚数情報と前記プリンタ識別情報とを受信するサーバ側受信部と、
端末装置から、前記プリンタ識別情報を含む枚数情報要求が受信される場合に、受信済みの前記残存枚数情報を前記端末装置に送信するサーバ側送信部と、を備える、
通信システム。
【符号の説明】
【0109】
2:通信システム、4:LAN、6:インターネット、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、40:枚数テーブル、100:端末装置、200:サーバ、218:通信I/F、230:制御部、232:CPU、234:メモリ、236:プログラム、238:ユーザテーブル、240:特典テーブル、242:管理テーブル