(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081252
(43)【公開日】2024-06-18
(54)【発明の名称】車両用ステップ装置
(51)【国際特許分類】
B60R 3/02 20060101AFI20240611BHJP
【FI】
B60R3/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194734
(22)【出願日】2022-12-06
(71)【出願人】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川上 渉
(72)【発明者】
【氏名】日比 和宏
(72)【発明者】
【氏名】青木 貴政
【テーマコード(参考)】
3D022
【Fターム(参考)】
3D022AA02
3D022AC01
3D022AC04
3D022AD02
3D022AE07
3D022AE15
(57)【要約】
【課題】スライドドアの開閉動作に連動して取り出し、格納されるステップ装置において、ステップ板を支持するリンク機構の支持剛性を高める。
【解決手段】四節リンク機構を構成する第1リンクアーム21と第2リンクアーム22に加えて補助リンクアーム23を配置することで支持剛性を高める。補助リンクアーム23の回動先端側の支持孔23cは長溝孔形状として支軸23bの径方向の相対変位を許容する逃がし孔として機能させることで、四節リンク機構を構成する第1リンクアーム21と第2リンクアーム22のスムーズな動作を確保する。各リンクアーム21,22,23に荷重受部24,25,26を配置して第1ステップ板11の支持剛性を一層高める。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドア開口部に設けられるステップ装置であって、
前記ドア開口部から延出されるステップ板と、
前記ステップ板を面方向に変位可能に支持するリンク機構を備え、
前記リンク機構は、少なくとも3つのリンクアームを備え、
前記少なくとも3つのリンクアームのうち少なくとも1つのリンクアームの回動先端側の支持孔は、前記支持孔に挿通された支軸の径方向の相対変位を許容する長溝孔とされ、
且つ前記少なくとも3つのリンクアームの少なくとも1つについて、上下両方向に付加される荷重を受ける荷重受部を回動先端側の支軸と回動基端側の支軸との間に有するステップ装置。
【請求項2】
請求項1記載のステップ装置であって、
前記少なくとも3つのリンクアームは、前記ステップ板の長手方向の一端側を支持する第1リンクアームと、前記長手方向の他端側を支持する第2リンクアームと、前記第1リンクアームと前記第2リンクアームの間で前記ステップ板を支持する補助リンクアームであるステップ装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のステップ装置であって、
前記荷重受部は、前記リンクアームの下面に摺接される下側受部と、上面に摺接される上側受部を有するステップ装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載のステップ装置であって、
前記荷重受部が前記回動先端側の支軸に隣接して設けられるステップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両のドア開口部に設けられるステップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両側部のスライドドアの開閉動作に連動してステップ板(踏み板)が展開収納されるスライド式のステップ装置が開示されている。このステップ装置によれば、スライドドアを開くとステップ板が側方へ展開されて乗降者の便宜が図られる。ステップ板はリンク機構を用いてドア開口部に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のステップ装置ではステップ板の車幅方向の踏み代を大きくすることで乗降者の利便性が高められる。ステップ板の踏み代を大きくするためにはリンク機構による支持剛性をより高める必要がある。この発明では、スライド式のステップ板の支持剛性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題は以下の各発明により解決される。第1の発明は、車両のドア開口部に設けられるステップ装置であって、ドア開口部から延出されるステップ板と、ステップ板を面方向に変位可能に支持するリンク機構を備える。リンク機構は、少なくとも3つのリンクアームを備える。少なくとも3つのリンクアームのうち少なくとも1つのリンクアームの回動先端側の支持孔は、支持孔に挿通された支軸の径方向の相対変位を許容する長溝孔とされる。且つ少なくとも3つのリンクアームの少なくとも1つについて、上下両方向に付加される荷重を受ける荷重受部を回動先端側の支軸と回動基端側の支軸との間に有する。
【0006】
第1の発明によれば、ステップ板が少なくとも3つのリンクアームにより支持される。これによりステップ板の支持剛性が高められる。例えば少なくとも3つのリンクアームのうち2つのリンクアームにより四節リンク機構が構成される。他の少なくとも1つのリンクアームの回動先端側の支持孔は長溝孔とされることで、リンク機構がスムーズに動作してステップ板が延出、格納される。且つ少なくとも3つのリンクアームの少なくとも1つについて上下方向に付加される荷重が荷重受部で受けられることでステップ板の支持剛性が高められる。
【0007】
ステップ板の先端側に乗降者の足が乗せ掛けられると、先端側に下向きの荷重が付加されるとともにステップ板の奥側に上方へ浮き上がらせる方向の荷重が付加される。ステップ板の奥側に足が乗せ掛けられると、ステップ板の先端側を上方へ浮き上がらせる方向の荷重が付加される。乗降者の足の位置により少なくとも3つのリンクアームには、回動先端側の支軸を中心とする上下両方向の荷重が付加される。係る上下両方向の荷重が回動先端側の支軸と回動基端側の支軸との間に配置されて荷重受部により受けられる。これによりステップ板の支持剛性が高められる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、少なくとも3つのリンクアームは、ステップ板の長手方向の一端側を支持する第1リンクアームと、長手方向の他端側を支持する第2リンクアームと、第1リンクアームと第2リンクアームの間でステップ板を支持する補助リンクアームである。
【0009】
第2の発明によれば、ステップ板が3つのリンクアームにより支持される。これによりステップ板の支持剛性が例えば2本のリンクアームで支持する構成に比してより高められる。第1リンクアームと第2リンクアームで四節リンク機構が構成される。補助リンクアームの回動先端側の支持孔が長溝孔とされることで、長溝孔が逃がし孔として機能してリンク機構のスムーズな動作が確保される。四節リンク機構に補助リンクアームが少なくとも1つ追加されることでステップ板の支持構造が高められる。補助リンクアームは第1リンクアームと第2リンクアームの間に限らず、長手方向の一端側及び/又は他端側に外れた部位に配置できる。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、荷重受部は、リンクアームの下面に摺接される下側受部と、上面に摺接される上側受部を有する。第3の発明によれば、荷重受部がリンクアームの上下両面に摺接されることで、上下両方向の荷重が荷重受部により効率良く受けられる。
【0011】
第4の発明は、第1又は第2の発明において、荷重受部が回動先端側の支軸に隣接して設けられる。第4の発明によれば、回動基端側の支軸よりも回動先端側の支軸により接近して荷重受部が設けられることで、リンクアームの回動先端側に付加される乗降時の荷重(支軸を中心とする上下両方向のモーメント)が荷重受部により効率良く受けられる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】ステップ装置の縦断面図である。本図は、スライドドアが開かれてステップ板が取り出された状態を示している。
【
図4】ステップ装置の縦断面図である。本図は、スライドドアが閉じられてステップ板が格納された状態を示している。
【
図5】ステップ装置の平面図である。本図では取り出し位置の第1ステップ板が実線で示され、格納位置の第1ステップ板が二点鎖線で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施形態を
図1~
図6に基づいて説明する。
図1には、いわゆるワンボックス形の車両1の左側部が示されている。車両1の例えば左側部にはスライドドア2が装備されている。スライドドア2が後方へスライドされるとドア開口部3が開放される。
図1はスライドドア2が後方へスライドされてドア開口部3が開放された状態を示している。スライドドア2が前方へスライドされるとドア開口部3が閉止される。スライドドア2は、車両1の左側部に加えて右側部にも装備される場合がある。
【0014】
乗降者はドア開口部3を経て乗降する。フロア4には後部座席6が装備されている。図では見えていないが後部座席6の前方に前部座席(運転席や助手席)が装備されている。スライドドア2の前方には回転ヒンジ式のフロントドア7が装備されている。フロントドア7が開かれて乗降者は前部座席に着座する。各構成部材等の前後左右上下の各方向については運転席に着座した運転者を基準に適用する。
【0015】
図1,2に示すようにドア開口部3の下部には、フロア4より一段低い乗降用のフロアステップ部5が設けられている。フロアステップ部5の下方に沿って可動式のステップ装置10が装備されている。フロアステップ部5とステップ装置10により乗降者の便宜が図られる。
【0016】
ステップ装置10は、第1ステップ板11と第2ステップ板12を備える。第1ステップ板11は前後に長い概ね矩形平板形を有する。第1ステップ板11はリンク機構20によりフロアステップ部5の下方(ロッカパネル9)に支持されている。第1ステップ板11は、リンク機構20により面方向にスライド可能に支持されている。第1ステップ板11は左方(車室外側)にスライドされて使用位置に取り出される。第1ステップ板11は右方(車室内側)にスライドされて格納される。
【0017】
第1ステップ板11は連係アーム8を介してスライドドア2に連係されている。これにより第1ステップ板11の取り出し、格納動作はスライドドア2の開閉動作に連動してなされる。
図1~3に示すようにスライドドア2が後方へスライドされてドア開口部3が開放されると、第1ステップ板11が使用位置に取り出される。
図4に示すようにスライドドア2が前方へスライドされてドア開口部3が閉止されると、第1ステップ板11が車室内側にスライドされてロッカパネル9の下方に格納される。
【0018】
第1ステップ板11の上面側を覆うように第2ステップ板12が設けられている。第2ステップ板12の下方から第1ステップ板11がさらに車室外側の使用位置に取り出されることで、乗降者は第1ステップ板11と第2ステップ板12の双方に跨って足を乗せ掛けることができる。これによりステップ装置10では車幅方向に大きな踏み代が確保されることで、乗降者の高い利便性が確保される。
【0019】
図5に示すようにリンク機構20は、第1リンクアーム21と第2リンクアーム22と補助リンクアーム23を有する。第1リンクアーム21と第2リンクアーム22が四節リンク機構を構成する。第1リンクアーム21の回動基端部は支軸21aを介してロッカパネル9に回転可能に支持されている。第1リンクアーム21の回動先端側は支軸21bを介して第1ステップ板11の前部下面に回転可能に支持されている。第2リンクアーム22の回動基端側は支軸22aを介してロッカパネル9に回転可能に支持されている。第2リンクアーム22の回動先端側は支軸22bを介して第1ステップ板11の後部下面に回転可能に支持されている。
【0020】
第1リンクアーム21と第2リンクアーム22の間に補助リンクアーム23が支持されている。補助リンクアーム23は第1リンクアーム21と第2リンクアーム22と同じく長尺の帯板形状を有する。補助リンクアーム23は第1リンクアーム21と第2リンクアーム22の間に配置されている。補助リンクアーム23の回動基端側は、支軸23aを介してロッカパネル9に回転可能に支持されている。補助リンクアーム23の回動先端側は、支軸23bを介して第1ステップ板11の下面に回転可能に支持されている。
【0021】
補助リンクアーム23の回動先端側には長溝孔形状の支持孔23cが設けられている。回動先端側の支軸23bは、上下のスリーブ23dを介してこの支持孔23cに挿通されている。このため、補助リンクアーム23の回転動作に伴って支持孔23c内における支軸23bの径方向の相対変位が許容される。四節リンク機構を構成する第1リンクアーム21と第2リンクアーム22の回転動作に伴って支軸23bが支持孔23c内を軸回りに回転可能であり、且つ径方向に相対変位することで補助リンクアーム23の回転動作が許容される。支持孔23cが逃がし孔として機能することで、補助リンクアーム23の回転動作が許容される。これにより第1リンクアーム21と第2リンクアーム22が抵抗なく回転して第1ステップ板11が取り出し位置と格納位置との間をスムーズに平行移動される。
【0022】
第1ステップ板11に乗降者が足を乗せ掛けた際に第1ステップ板11に付加される上方からの荷重は、第1リンクアーム21と第2リンクアーム22と補助リンクアーム23の3つのリンクアームにより受けられる。
【0023】
第1リンクアーム21と第2リンクアーム22と補助リンクアーム23のそれぞれの回動先端側には荷重受部24,25,26が設けられている。3つの荷重受部24,25,26は同じ構成を有している。
図6に示すように補助リンクアーム23の回動先端側に設けた荷重受部26を例にして説明する。
【0024】
補助リンクアーム23の回動先端側は支軸23bを介して第1ステップ板11の下面に支持されている。乗降者の足が支軸23bよりも車室外側で第1ステップ板11に乗せ掛けられると、補助リンクアーム23に対して支軸23bの長手方向の中心Cを概ね中心とする荷重P1が付加される。乗降者の足が支軸23bよりも車室内側で第1ステップ板11に乗せ掛けられると、補助リンクアーム23に対して同じく支軸23bの長手方向の中心Cを概ね中心とする荷重P2が付加される。
【0025】
支軸23bの長手方向の中心Cを概ね中心とする図示時計回り方向の荷重P1と図示反時計回り方向の荷重P2が荷重受部26で受けられる。荷重受部26は、支軸23bに隣接して概ね支軸23bの車室内側(支軸23aと支軸23bの間)に配置されている。
【0026】
荷重受部26は、補助リンクアーム23の下面に摺接される下側受部26bと、補助リンクアーム23の上面に摺接される上側受部26aを有する。上側受部26aと下側受部26bは、それぞれ補助リンクアーム23の上面と下面に対して水平方向(補助リンクアーム23の回転方向)に相対変位可能に摺接される。
【0027】
荷重受部26は概ね側面視でコ字形を有している。このため上側受部26aと下側受部26bの間隔は、補助リンクアーム23を収容するに必要十分な間隔に固定されている。上側受部26aは、第1ステップ板11の下面に移動不能に当接されている。第1ステップ板11に対する荷重受部26の相対位置は変化しない。従って、支軸23bと荷重受部26の相対位置も変化しない。
【0028】
荷重受部26の下側受部26bにより支軸23bの長手方向の中心Cを中心とする時計回り方向の荷重P1が受けられる。荷重受部26の上側受部26aにより支軸23bの長手方向の中心Cを中心とする反時計回り方向の荷重P2が受けられる。乗降時に第1ステップ板11に付加される荷重P1,P2が荷重受部26で受けられることで補助リンクアーム23の支持剛性が高められている。
【0029】
同様に乗降時に第1リンクアーム21の支軸21b回りに付加される荷重P1,P2及び第2リンクアーム22の支軸22b回りに付加される荷重P1,P2がそれぞれ荷重受部24,25により受けられる。これにより第1リンクアーム21と第2リンクアーム22による第1ステップ板11の支持剛性が高められている。
【0030】
以上のように構成した実施例によれば、第1ステップ板11が3つのリンクアーム(第1リンクアーム21、第2リンクアーム22、補助リンクアーム23)により支持される。これにより第1ステップ板11の支持剛性が高められる。実施例では、第1リンクアーム21と第2リンクアームにより四節リンク機構が構成される。補助リンクアーム23の回動先端側の支持孔23cは長溝孔とされることで、リンク機構20がスムーズに動作して第1ステップ板11が使用位置に延出され、逆に格納位置に格納される。
【0031】
実施例によれば、第1リンクアーム21と第2リンクアーム22と補助リンクアーム23に付加される荷重P1,P2が荷重受部24,25,26により受けられる。これにより第1ステップ板11の支持剛性が高められる。
【0032】
第1ステップ板11の先端側に乗降者の足が乗せ掛けられると、先端側に下向きの荷重P1が付加されるとともに第1ステップ板11の奥側に上方へ浮き上がらせる方向の荷重P1が付加される。第1ステップ板11の奥側に足が乗せ掛けられると、第1ステップ板11の先端側を上方へ浮き上がらせる方向の荷重P2が付加される。乗降者の足の位置により3つのリンクアーム21,22,23には、回動先端側の支軸21b,22b,23bの長手方向の中心Cを中心とする上下両方向の荷重P1,P2が付加される。係る上下両方向の荷重P1,P2が荷重受部24,25,26により受けられる。これにより第1ステップ板11の支持剛性が高められる。
【0033】
実施例によれば、荷重受部24,25,26は、各リンクアーム21,22,23の下面に摺接される下側受部24b,25b,26bと、上面に摺接される上側受部24a,25a,26aを有する。これにより3つのリンクアーム21,22,23がそれぞれ荷重受部24,25,26で板厚方向に挟まれた状態となって、上下両方向(板厚方向)の荷重P1,P2が効率良く受けられる。
【0034】
実施例によれば、各荷重受部24,25,26が回動基端側の支軸21a,22a,23aよりも回動先端側の支軸21b,22b,23bにより接近して設けられる。これにより、各リンクアーム21,22,23の回動先端側に付加される乗降時の荷重P1,P2(支軸21b,22b,23bの長手方向の中心Cを中心とする上下両方向のモーメント)が荷重受部24,25,26により効率良く受けられる。
【0035】
以上説明した実施例には種々変更を加えることができる。例えば補助リンクアーム23を第1リンクアーム21と第2リンクアーム22の間に配置する構成を例示したが、第1リンクアーム21の前方及び/又は第2リンクアーム22の後方に配置する構成としてもよい。
【0036】
四節リンク機構を構成する第1リンクアーム21と第2リンクアーム22に1つの補助リンクアーム23を付加する構成を例示したが、2つ以上の補助リンクアームを配置する構成としてもよい。各補助リンクアームには例示した長溝孔形状の支持孔23cを設けることで第1リンクアーム21と第2リンクアーム22による四節リンク機構のスムーズな動作を確保しつつ第1ステップ板11の支持剛性を一層高めることができる。
【0037】
3つのリンクアーム21,22,23の全てについて荷重受部24,25,26を配置する構成を例示したが、一部のリンクアームについて荷重受部を省略する構成としてもよい。
【0038】
各リンクアーム21,22,23についてそれぞれ1つの荷重受部24,25,26を配置する構成を例示したが、1つのリンクアームについて複数の荷重受部で荷重を受ける構成としてもよい。
【0039】
第2ステップ板12は省略してもよい。1つの可動式ステップ板を備えるステップ装置について例示した補助リンクアーム23を適用することができる。
【0040】
車両1の左側のドア開口部3に装備するステップ装置10を例示したが、右側のドア開口部あるいはリヤ開口部に装備されるステップ装置について例示した第1ステップ板11のリンク機構20を適用することができる。
【符号の説明】
【0041】
1…車両
2…スライドドア
3…ドア開口部
4…フロア
5…フロアステップ部
6…後部座席
7…フロントドア
8…連係アーム
9…ロッカパネル
10…ステップ装置
11…第1ステップ板
12…第2ステップ板
20…リンク機構
21…第1リンクアーム
21a,21b…支軸
22…第2リンクアーム
22a,22b…支軸
23…補助リンクアーム
23a,23b…支軸
23c…支持孔(長溝孔)、23d…スリーブ
24,25…荷重受部
26…荷重受部
26a…上側受部、26b…下側受部