(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081286
(43)【公開日】2024-06-18
(54)【発明の名称】検索支援装置、検索支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/36 20190101AFI20240611BHJP
【FI】
G06F16/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194800
(22)【出願日】2022-12-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】雪丸 千尋
(72)【発明者】
【氏名】畠 康高
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175GB04
(57)【要約】
【課題】仕様書の検索が効率よく行われるようにする。
【解決手段】製品の仕様を定めた仕様書に検索対象語句を対応付けて格納した仕様書データベースから、入力された検索条件に含まれる検索語句と一致する検索対象語句が対応付けられた仕様書を検索する検索システムに対応し、前記仕様書に対して標準として対応付けられた検索対象語句である標準語句の言い換えとなる互換語句を登録する登録操作に応じて、前記標準語句に前記互換語句を対応付けて前記仕様書データベースに格納する登録処理を実行する互換語句登録部を備えて検索支援装置を構成する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品の仕様を定めた仕様書に検索対象語句を対応付けて格納した仕様書データベースから、入力された検索条件に含まれる検索語句と一致する検索対象語句が対応付けられた仕様書を検索する検索システムに対応し、
前記仕様書に対して標準として対応付けられた検索対象語句である標準語句の言い換えとなる互換語句を登録する登録操作に応じて、前記標準語句に前記互換語句を対応付けて前記仕様書データベースに格納する登録処理を実行する互換語句登録部
を備える検索支援装置。
【請求項2】
前記互換語句登録部は、品名の略称としての標準語句に対応付けて同じ品名の互換語句を操作に応じて登録する品名互換登録と、品名の略称以外の標準語句に対応付けて互換語句を操作に応じて登録する一般互換登録とを実行可能とされる
請求項1に記載の検索支援装置。
【請求項3】
前記仕様書データベースにおいて、前記品名の略称としての標準語句は、対応の製品の得意先と対応付けられて登録される
請求項2に記載の検索支援装置。
【請求項4】
製品の仕様を定めた仕様書に検索対象語句を対応付けて格納した仕様書データベースから、入力された検索条件に含まれる検索語句と一致する検索対象語句が対応付けられた仕様書を検索する検索システムに対応する検索支援装置における検索支援方法であって、
前記検索支援装置における互換語句登録部が、前記仕様書に対して標準として対応付けられた検索対象語句である標準語句の言い換えとなる互換語句を登録する登録操作に応じて、前記標準語句に前記互換語句を対応付けて前記仕様書データベースに格納する登録処理を実行する互換語句登録ステップ
を含む検索支援方法。
【請求項5】
製品の仕様を定めた仕様書に検索対象語句を対応付けて格納した仕様書データベースから、入力された検索条件に含まれる検索語句と一致する検索対象語句が対応付けられた仕様書を検索する検索システムに対応する検索支援装置としてのコンピュータを、
前記仕様書に対して標準として対応付けられた検索対象語句である標準語句の言い換えとなる互換語句を登録する登録操作に応じて、前記標準語句に前記互換語句を対応付けて前記仕様書データベースに格納する登録処理を実行する互換語句登録部
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索支援装置、検索支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
キーワードに基づいてデータベースからデータを検索し、検索したデータを表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
製品の仕様を規定した仕様書は、ある関連の項目に関して複数の異なる呼称が用いられるような場合がある。仕様書の検索にあたっては、このような仕様書に関連する項目の呼称が複数用いられるような状況にも対応して効率よく検索が行われるようにすることが求められる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、仕様書の検索が効率よく行われるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様は、製品の仕様を定めた仕様書に検索対象語句を対応付けて格納した仕様書データベースから、入力された検索条件に含まれる検索語句と一致する検索対象語句が対応付けられた仕様書を検索する検索システムに対応し、前記仕様書に対して標準として対応付けられた検索対象語句である標準語句の言い換えとなる互換語句を登録する登録操作に応じて、前記標準語句に前記互換語句を対応付けて前記仕様書データベースに格納する登録処理を実行する互換語句登録部を備える検索支援装置である。
【0007】
本発明の一態様は、製品の仕様を定めた仕様書に検索対象語句を対応付けて格納した仕様書データベースから、入力された検索条件に含まれる検索語句と一致する検索対象語句が対応付けられた仕様書を検索する検索システムに対応する検索支援装置における検索支援方法であって、前記検索支援装置における互換語句登録部が、前記仕様書に対して標準として対応付けられた検索対象語句である標準語句の言い換えとなる互換語句を登録する登録操作に応じて、前記標準語句に前記互換語句を対応付けて前記仕様書データベースに格納する登録処理を実行する互換語句登録ステップを含む検索支援方法である。
【0008】
本発明の一態様は、製品の仕様を定めた仕様書に検索対象語句を対応付けて格納した仕様書データベースから、入力された検索条件に含まれる検索語句と一致する検索対象語句が対応付けられた仕様書を検索する検索システムに対応する検索支援装置としてのコンピュータを、前記仕様書に対して標準として対応付けられた検索対象語句である標準語句の言い換えとなる互換語句を登録する登録操作に応じて、前記標準語句に前記互換語句を対応付けて前記仕様書データベースに格納する登録処理を実行する互換語句登録部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、仕様書の検索が効率よく行われるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態における検索システムの構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態における仕様書検索画面の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態における仕様書検索画面にて表示される詳細情報の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態における仕様書検索画面にて表示される受注実績の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態における類似仕様書検索画面の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態における品名互換登録画面の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態における一般互換登録画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態におけるユーザ端末の機能構成例を示す図である。
【
図9】本実施形態における仕様書サーバの機能構成例を示す図である。
【
図10】本実施形態における仕様書データベースのレコードの一例を示す図である。
【
図11】本実施形態におけるユーザ端末と仕様書サーバとが仕様書の検索に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【
図12】本実施形態におけるユーザ端末が類似品検索に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[検索システムの構成例]
図1は、本実施形態の検索システムの全体的な構成例を示している。本実施形態の検索システムは、各種商品のパッケージを製品として提供する企業の営業担当者等が、当該企業が製品として販売するパッケージの仕様書の検索を行うことが可能とされる。
【0012】
同図に示されるように、本実施形態の検索システムは、ユーザ端末100及び仕様書サーバ200(検索装置の一例)を備える。
【0013】
ユーザ端末100は、営業担当者等のユーザが仕様書の検索に利用する携帯型の端末である。ユーザ端末100は、例えばラップトップ型あるいはデスクトップ型のパーソナルコンピュータ等であってよい。また、ユーザ端末100は、スマートフォンやタブレット端末等であってもよい。
【0014】
ユーザ端末100には、例えばウェブブラウザがインストールされる。ユーザは、ユーザ端末100にて起動させたウェブブラウザを操作して、仕様書の検索を行うことができる。なお、ユーザ端末100にてインストールされた仕様書検索用のアプリケーションにより仕様書の検索が可能とされてもよい。
【0015】
仕様書サーバ200は、パッケージを製品として提供する企業が運用するサーバであって、当該企業が製品として提供しているパッケージごとの仕様を記述した仕様書を記憶するサーバである。
【0016】
[検索手順例]
本実施形態の検索システムにおいて行われる仕様書の検索についての基本的な手順例について説明する。
ユーザは、仕様書を検索するにあたり、自分の所持するユーザ端末100にてウェブブラウザを起動させる。ユーザは、起動されたウェブブラウザにより仕様書サーバが提供する仕様書検索のウェブサイト(仕様書検索サイト)にログインする。ログインに応じて、ウェブブラウザのウィンドウに仕様書検索画面が表示される。
【0017】
図2は、仕様書検索画面の一例を示している。仕様書検索画面においては、検索語句入力エリアAR1、検索結果一覧エリアAR2、及び情報提示エリアAR3が配置される。
【0018】
検索語句入力エリアAR1は、ユーザがフリーワードとしての検索語句を入力する操作に用いられるエリアである。
ユーザは、検索語句入力エリアAR1に対して検索語句としての文字列をキーボードにより入力する操作を行ったうえで、検索実行を指示する操作(例えば、キーボードにおけるエンターキーに対する操作)を行う。検索実行を指示する操作に応じて、検索結果一覧エリアAR2において、検索された仕様書の一覧(リスト)が表示される。
【0019】
検索結果一覧エリアAR2は、検索された仕様書の一覧(仕様書一覧)を提示(表示)するエリアである。検索結果一覧エリアAR2の仕様書一覧においては、検索された仕様書ごとに対応するリスト項目Itmが上から下にかけて配置されている。
【0020】
1つのリスト項目においては、製品諸情報エリアAR21、関連日付エリアAR22、仕上がり形態アイコンIcnが配置されている。
【0021】
製品諸情報エリアAR21は、対応の製品(対応の仕様書が定める仕様により製造される製品)に関する所定項目の情報が提示されるエリアである。同図の製品諸情報エリアAR21においては、品名、得意先名、事業部名、工場名、材質構成の各項目の情報が示されている。
品名の項目は、対応の製品の名称(品名)を示す。
得意先名の項目は、対応のパッケージとしての製品に内容物を充填した商品を提供するメーカや代理店等の得意先の名称(得意先名)を示す。
事業部名の項目は、対応のパッケージとしての製品の製造を管理する事業部の名称(事業部名)を示す。
工場名の項目は、対応のパッケージとしての製品が製造される工場の名称(工場名)を示す。
材質構成の項目は、対応のパッケージとしての製品に用いられる材質を示す。
具体的に、上から1つ目のリスト項目の製品諸情報エリアAR21においては、製品名が「製品A」であり、得意先名が「メーカA」であり、事業部名が「事業部A」であり、工場名が「工場A」であり、材質構成が「CB」であることが示されている。
【0022】
関連日付エリアAR22は、仕様書に関する日付(関連日付)を示すエリアである。具体的に、関連日付エリアAR22において示される関連日付は、対応の仕様書が承認された日付(承認日)と、対応の仕様書を基にして注文が行われた日付のうちの最新の日付(最新注文日)とのうちで現在に近い方の日付である。
【0023】
また、検索結果一覧エリアAR2におけるリスト項目は、関連日付エリアAR22において示される関連日付順で表示される。具体的に、リスト項目は、上から下にかけて、関連日付が過去のものとなっていくようにされる順で配置される。この場合、配置されたリスト項目のうち、1つめのリスト項目における関連日付エリアAR22が最も現在に近い関連日付を示す。
【0024】
また、検索結果一覧エリアAR2においては、同図において示されている関連日付順のリスト項目Itmの配置から、担当別、受注事業部別、管理工場別の配置となるように切り替える操作が可能とされている。
【0025】
仕上がり形態アイコンIcnは、対応の製品(対応の仕様書が定める仕様により製造される製品)の仕上がり形態を示すアイコンである。ここでの仕上がり形態は、パッケージとしての製品が製造により仕上がった段階での形態をいう。
具体的に、上から1つ目のリスト項目Itmにおける仕上がり形態アイコンIcnは、仕上がり形態が、箱型のパッケージが展開された形態であることを示す。
上から2つめのリスト項目Itmにおける仕上がり形態アイコンIcnは、仕上がり形態が、蓋材の形態であることを示す。
上から3つ目のリスト項目Itmにおける仕上がり形態アイコンIcnは、仕上がり形態が、三方が閉じられたパウチの形態であることを示す。
上から4つ目のリスト項目Itmにおける仕上がり形態アイコンIcnは、仕上がり形態が、ロール状であることを示す。
上から5つ目のリスト項目Itmにおける仕上がり形態アイコンIcnは、仕上がり形態が、貼上品カートンが展開された形態であることを示す。貼上品カートンは、糊で貼り上げて組み立てる形態のパッケージであり、例えば、菓子箱、カレールーなどのパッケージとして用いられる。
このように仕上がり形態アイコンIcnが表示されることで、ユーザは、検索された仕様書が対応する製品がどのような仕上がり形態のものであるのかを視覚的に把握できる。
【0026】
情報提示エリアAR3は、ユーザの操作により選択されたリスト項目Itmに対応する仕様書に関する情報の提示が行われるエリアである。
図2の検索結果一覧エリアAR2において上から2つ目のリスト項目Itmが選択された場合、
図3に示すようにして、情報提示エリアAR3において、上から2つ目のリスト項目Itmの仕様書に関する情報が表示される。
図3においては、仕様書に関する情報として、詳細情報が表示されている。詳細情報として、同図では、得意先、最新受注事業部、設計事業部、管理工場、仕様書番号、管理種類、材質構成、及び仕上寸法の各項目が示されている。なお、仕様書に関する情報における項目は、パッケージの仕様等に応じて適宜変更されてよい。具体的に、パッケージが紙器の場合には、軟包材関連に対応する「材質構成」の項目に代えて「用紙」の項目が示される。また、パッケージの仕上がり形態によっては、「仕上寸法」の項目に代えて「展開寸法」の項目が示される場合がある。
【0027】
また、
図3のように情報提示エリアAR3にて表示されている仕様書についての詳細情報は、ユーザの操作に応じて、同じ仕様書についての受注実績に変更することができる。この場合、ユーザは、情報提示エリアAR3にて「受注実績」と表記されているタブを操作する。「受注実績」のタブが操作されたことに応じて、情報提示エリアAR3において表示される情報が詳細情報から受注実績に切り替わる。
【0028】
図4は、
図3から受注実績の情報の表示に切り替わった情報提示エリアAR3の態様例を示している。同図に示される受注実績の情報は、注文番号(注番)/新再版、数量、単価、建値利益率、受注事業部、電話番号/メールアドレス、及び受注作成日時の項目を含む。
【0029】
[類似仕様書検索について]
また、本実施形態の仕様書検索画面は、検索結果一覧エリアAR2に配置されたリスト項目Itmのうちから選択されたリスト項目Itmに対応する仕様書に類似の仕様書を検索可能とされている。
【0030】
類似の仕様書の検索の手順の具体例として、ユーザは、検索結果一覧エリアAR2において上から2つ目のリスト項目Itmの仕様書が対応する製品に類似する製品の仕様書(類似仕様書)を検索することとした。この場合、ユーザは、
図3に示すように、検索結果一覧エリアAR2において上から2つ目のリスト項目Itmを選択する操作を行い、情報提示エリアAR3にて、選択されたリスト項目Itmに対応する仕様書の詳細情報を表示させる。
【0031】
情報提示エリアAR3にて表示された仕様書の詳細情報においては、類似品検索ボタンBT3が配置されている。類似品検索ボタンBT3は、現在において選択された状態にあるリスト項目Itmに対応する仕様書(以下、「基準仕様書」とも記載する)に類似する仕様書を検索する操作が行われる類似仕様書検索画面の表示を指示する操作が行われるボタンである。類似仕様書の検索は、仕様書に対応する製品としての観点では、基準仕様書に対応する製品と類似した仕様の製品を検索することに相当する。類似品検索ボタンBT3における「類似品検索」における「類似品」とは、基準仕様書に対応する製品と類似した仕様の製品を指す。
【0032】
この場合、ユーザは、類似品検索ボタンBT3を操作する。類似品検索ボタンBT3が操作されたことに応じて、類似仕様書検索画面(類似品検索画面)が表示される。
図5(A)、
図5(B)は、類似仕様書検索画面の一例を示している。
図5(A)、
図5(B)の類似仕様書検索画面は、
図3の仕様書検索画面上に重畳するようにして表示されてよい。また、
図5(A)、
図5(B)の仕様書検索画面は、表示が開始されてから、まだ項目の有効・無効の操作が行われていない初期状態の内容を示している。
図5(A)は、スクロールバーが一番上にまで移動されていることで、先頭(最上行)以降の検索条件項目が表示された類似仕様書検索画面の状態を示している。
図5(B)は、スクロールバーが一番下にまで移動されていることで、途中行から最下行までの検索条件項目が表示された類似仕様書検索画面の状態を示している。
【0033】
図5(A)、
図5(B)の類似仕様書検索画面においては、基準仕様書により定められている製品の仕様に応じた項目が提示されている。具体的に、
図5(A)、
図5(B)の類似仕様書検索画面においては、最上行から最下行にかけて、「得意先」、「材質構成」、「仕上形態」、「品種細分類」、「最終商品小分類・内容物詳細」の各項目が提示される。なお、類似仕様書検索画面における項目は、商品の品種等によって適宜変更されてよい。具体的に、軟包材関連に対応する「材質構成」は、紙器の場合には「用紙」に変更される。これらの項目にはそれぞれチェックボックスCBが付されており、各チェックボックスにはチェックが付されている。
【0034】
また、項目ごとに提示されている情報のそれぞれ(検索条件候補の一例)は、基準仕様書が対応する製品(基準製品)について定められた内容となっている。
具体的に、基準製品の得意先が「○○製菓」であることに応じて、得意先の項目の配下に「○○製菓」と「○○製菓以外」との従属項目(情報)がラジオボタンRBともに提示され、「○○製菓」のラジオボタンRBがアクティブとされている。
また、基準製品の材質構成が、PETとクラフトであることに応じて、「材質構成」の項目の配下においては、さらに「PET」と「クラフト」の各従属項目がチェックボックスCBとともに提示されている。「PET」と「クラフト」の各項目のチェックボックスCBにはチェックが付された状態である。
また、基準製品の仕上がり形態については、蓋材とされて、カップ形状のパッケージに用いられるものであることにより、「仕上形態」の項目には「カップ」との情報が提示されている。
また、基準製品の品種細分類が一般軟包材であることで、「品種細分類」の項目は「一般軟包材」との情報が提示されている。
また、基準製品の最終的な商品の分類や内容物は、アイスクリーム、冷菓に属することから、「最終商品分類・内容物詳細」の仕様項目においては、「アイスクリーム」と「冷菓」の各項目(情報)がチェックボックスCBとともに提示されている。
このようにチェックボックスCB、ラジオボタンRBが付された各項目は、類似仕様書検索画面の初期表示は、基準仕様書が定める基準製品の仕様を表している。
【0035】
類似仕様書検索画面において提示されている項目は、類似仕様書検索の検索条件の候補である。つまり、類似仕様書検索画面においてチェックボックスCBにチェックが付されている項目が類似仕様書検索の検索条件に含められるものとして指定され、チェックボックスCBにチェックが付されていない項目は類似仕様書検索の検索条件に含められないようにされる。
【0036】
そこで、ユーザは、自分が意図する検索条件の組み合わせとなるように、検索条件として必要な項目のチェックボックスCBにはチェックを付して有効とし、検索条件として不要な項目のチェックボックスCBからはチェックを外して無効とするように操作する。
【0037】
また、ユーザは、チェックボックスCBにチェックを付した項目のうちで、「得意先」の項目のように従属項目が択一的でラジオボタンRBが配置されているものについては、自分の意図に沿った項目のほうのラジオボタンRBをアクティブ(有効)とするように操作する。アクティブとされたラジオボタンRBに対応付けられた項目のほうが検索条件に含められるものとして指定されたことになる。
そのうえで、ユーザは、類似仕様書検索画面において配置される検索ボタンBT4を操作する。
【0038】
検索ボタンBT4が操作されたことに応じて、ユーザ端末100は、類似仕様書検索画面に対する操作により有効として設定された項目の情報を含む検索条件を生成する。この場合の検索条件は、例えば有効として設定された項目の情報の論理積(AND)であってよい。ユーザ端末100は、生成した検索条件を含む検索要求を仕様書サーバ200に送信する。仕様書サーバ200は、受信した検索要求に含まれる検索条件に一致する仕様書を検索する。このようにして、ユーザは、基準仕様書に対応して提示された検索条件を変更することで、基準仕様書に類似する類似仕様書を検索させることができる。
【0039】
仕様書サーバ200が類似仕様書を検索したことに応じて、仕様書検索画面の検索結果一覧エリアAR2において配置される仕様書のリスト項目Itmは、類似仕様書の検索結果が提示されるようにして更新される。
【0040】
上記の例では、類似仕様書検索において選択される基準仕様書は、検索結果として得られている仕様書のうちから選択されている。しかしながら、類似仕様書検索において選択される基準仕様書は、例えば検索結果とは別に、所定の条件に従って予め用意された仕様書のリストから選択されてもよい。
【0041】
[互換語句設定について]
仕様書に関連して使用される各種の用語は、関係者間で通称、略称等で呼ばれるものが少なくない。例えば、得意先名を例に挙げると、正式には「株式会社○○○○(例えば地名等)製菓」などのようにいくつかの単語が複合されたようなものであったりする。このような得意先名は、そのままでは長いことから、関係者間では略称で呼ばれる。このように正式名称ではなく通称や略称で呼ばれることは、例えば材質、仕上がり形態、商品の分類名などでも生じる。通称や略称は、全ての関係者間で共通であるとは限らず、例えばパッケージを製造する企業、製造工場、事業所等の間で異なるような場合もある。
【0042】
このため、仕様書データベースにおいて、例えば得意先名、材質、仕上がり形態等について検索用のタグ(検索タグ:検索対象語句の一例)について、正式名称等を付した場合には、特にフリーワードでの検索にあたって、ユーザの意図する仕様書が検索条件に合致せずに検索されないと行った不都合が生じやすくなる。
そこで、事前に想定される通称や略称も検索タグに含めるようにすることもできる。しかしながら、通称や略称は、全ての関係者間で共通であるとは限らず、例えばパッケージを製造する企業、製造工場、事業所等の間で異なるような場合もある。このため、事前に想定される通称や略称を検索用のタグに含めたとしても、全てのユーザにとって有用となるものではない。
【0043】
そこで、本実施形態の検索システムにおいては、標準の検索対象語句(標準語句)と同じ対象に対応付けられる言い換えの語句(互換語句)をユーザが登録(編集)可能とされる。
本実施形態の互換語句の登録(互換登録)は、品名の互換登録(品名互換登録)と、品名以外の語句(一般語句)の互換登録(一般互換登録)とでそれぞれ個別に行うようにされている。
【0044】
品名互換登録を行う場合、ユーザは、仕様書検索画面に対する所定操作によって、品名の互換語句登録の操作が行われる品名互換登録画面を表示させる。
【0045】
図6は、品名互換登録画面の一例を示している。品名互換登録画面における1行が1つの品名に対応する編集欄である。1つの品名に対応する編集欄においては、「得意先」と、「標準語句(品名略称)」と、n個の「互換語句(言い換え)1」~「互換語句(言い換え)n」との項目を含む。
【0046】
品名の場合、標準語句は予め定められた1つの略称とされている。関係者等は、品名に関して通常から略称を用いることが多い。このような状況に対応して、「品名」の項目において示される標準語句として、予め定められた略称として例えば一般的に広く関係者の間で用いられたものが設定されている。
【0047】
また、「標準語句(品名略称)」の項目が「得意先」の項目と対応付けられているのは、品名に対応する検索対象語句(標準語句及び互換語句)が特定の1つの得意先と対応付けられて管理されることを示している。
パッケージに封入される商品の種別は、複数の異なる得意先(メーカ)で重複しやすいことから、品名も得意先間で重複しやすい。そこで、品名の検索対象語句については、得意先と対応付けられて管理される。ユーザは、仕様書の検索に際して、品名を検索語句に含めて入力する場合には、対応の得意先も入力するようにされる。
【0048】
また、品名互換登録画面は、ページ構造を有している。ユーザは、現ページにて編集対象の品名の編集欄が表示されていない場合には、ページ送りあるいはページ戻しの操作を行って、編集対象の品名の編集欄を表示させることができる。
【0049】
ユーザは、編集対象の品名の編集欄に対して、新規に互換語句を登録したい場合には、表示された編集対象の品名の項目における複数の「互換語句」の項目のうちで空欄となっている「互換語句」の項目に対して、互換語句としての文字列を入力する操作を行う。また、ユーザは、編集対象の品名の編集欄に対して、既に登録した互換語句を削除あるいは変更としての編集を行いたい場合には、編集対象の互換語句の項目を選択し、選択した項目における文字列を消去する操作、あるいは選択した項目における文字列を変更する操作を行うようにされる。
【0050】
このように品名略称としての標準語句に対して互換語句が登録された後においては、例えばユーザがフリーワード検索に際して、得意先と互換語句との論理積を含む検索条件を入力した場合には、対応の標準語句を含む検索条件により検索を行った場合と同じ仕様書の検索結果が得られる。
【0051】
また、一般互換登録を行う場合、ユーザは、仕様書検索画面に対する所定操作によって、一般語句の登録操作が行われる一般互換登録画面を表示させる。
【0052】
図7は、一般互換登録画面の一例を示している。一般互換登録画面における1行が1つの一般語句に対応する編集欄である。1つの編集欄は、「区分」と、「標準語句(検索時の用語)」と、n個の「互換語句(言い換え)1」~「互換語句(言い換え)n」との項目を含む。
「区分」の項目は対応の検索対象語句が該当する区分を示す。同図においては、「区分」の項目において「得意先」と示されていることで、対応の検索対象語句が得意先に該当するものであることを示している。
【0053】
ユーザは、「区分」の項目について、「得意先」を含む複数の区分種別のうちから選択する操作を行うことができる。具体的に、「得意先」の他に選択可能な区分種別は、例えば「工程」、「品種分類」、「最終商品」等であってよい。また、「品種分類」や「最終商品」の気分種別は、さらに大分類、中分類、小分類等に細分化されていてよい。
このように区分種別が「得意先」とされた編集欄は、一般語句としての得意先の名称に対する互換語句の登録が可能とされる。
【0054】
一般互換登録画面は、ページ構造を有している。ユーザは、現ページにて編集対象の語句の編集欄が表示されていない場合には、ページ送りあるいはページ戻しの操作を行って、編集対象の語句の編集欄を表示させることができる。
【0055】
ユーザは、編集対象の一般語句の編集欄に対する編集として、新規に互換語句を登録したい場合には、表示された編集対象の語句の項目における複数の「互換語句」の項目のうちで空欄となっている「互換語句」の項目に対して、互換語句としての文字列を入力する操作を行う。また、ユーザは、既に登録した互換語句を削除あるいは変更としての編集を行いたい場合には、編集対象の互換語句の項目を選択し、選択した項目における文字列を消去する操作、あるいは選択した項目における文字列を変更する操作を行うようにされる。
【0056】
このように一般語句における標準語句に対して互換語句が登録された後においては、例えばユーザが、フリーワード検索に際して、一般語句に対応して登録したのと同じ互換語句を入力した場合には、標準語句を含む検索条件により検索を行った場合と同じ仕様書の検索結果が得られる。
【0057】
以降の説明にあたり、品名互換登録により登録された互換語句については品名互換語句と記載し、一般互換登録により登録された互換語句については一般互換語句と記載する場合がある。
【0058】
[ユーザ端末の構成例]
図8は、ユーザ端末100の機能構成例を示している。同図のユーザ端末100としての機能は、ハードウェアとしての仕様書サーバ200が備えるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
【0059】
ユーザ端末100は、通信部101、ユーザインターフェース部102、制御部103、及び記憶部104を備える。
【0060】
通信部101は、ネットワーク経由で仕様書サーバ200と通信を行う。
ユーザインターフェース部102は、ユーザインターフェースを提供する部位である。ユーザインターフェース部102は、ハードウェアとして、例えばマウス、キーボード、タッチパネル、マイクロフォン等の入力デバイスを備えてよい。また、ユーザインターフェース部102は、表示部に対応するハードウェアとして、ディスプレイデバイス(表示部)、音声出力デバイス等の出力デバイスを備えてよい。
【0061】
制御部103は、ユーザ端末100における各種制御を実行する。制御部103は、検索条件候補提示部131を備える。
検索条件候補提示部131は、類似仕様書検索に対応して検索条件候補の提示を行う。つまり、検索条件候補提示部131は、類似仕様書検索画面を生成し、生成した類似仕様書検索画面をユーザインターフェース部102の表示部にて表示させる。
【0062】
記憶部104は、ユーザ端末100に関する各種の情報を記憶する。
【0063】
[仕様書サーバの構成例]
図9は、仕様書サーバ200の機能構成例を示している。同図の仕様書サーバ200としての機能は、ハードウェアとしての仕様書サーバ200が備えるCPUがプログラムを実行することにより実現される。
【0064】
仕様書サーバ200は、通信部201、制御部202、及び記憶部203を備える。
通信部201は、ネットワーク経由でユーザ端末100と通信可能に接続する。
【0065】
制御部202は、仕様書サーバ200における各種制御を実行する。制御部202は、検索部221、一覧画面処理部222(一覧画面生成部、表示制御部の一例)、及び互換語句登録部223を備える。
【0066】
検索部221は、仕様書の検索に関連する処理を実行する。
一覧画面処理部222は、検索部221による検索結果を反映させた検索結果一覧エリアAR2がユーザ端末100にて表示されるように処理を実行する。
互換語句登録部223は、互換語句(品名互換語句、一般語間語句)の登録に対応する処理を実行する。
【0067】
記憶部203は、仕様書サーバ200に関連する各種の情報を記憶する。記憶部203は、仕様書データベース記憶部231を備える。
【0068】
仕様書データベース記憶部231は、仕様書データベースを記憶する。仕様書データベースは、仕様書及び仕様書に関する情報をデータベース構造により格納したデータベースである。
【0069】
図10は、仕様書データベースにおける1つの仕様書に対応するレコードの一例を示している。同図の仕様書データベースのレコードは、仕様書ID、仕様書メタデータ、及び仕様書ファイルの領域を含む。
仕様書IDの領域は、対応の仕様書を一意に示す仕様書IDを格納する。
仕様書メタデータの領域は、対応の仕様書のメタデータ(仕様書メタデータ(仕様書データの一例))を格納する。
仕様書ファイルの領域は、対応の仕様書の実データであって所定のファイル形式による仕様書ファイルを記憶する。
【0070】
同図の仕様書メタデータの領域は、個々の仕様書メタデータとして、品名(略称)、得意先、材質構成、仕上がり形態(仕上形態)、品種細分類、工場、事業部、仕上寸法、最終商品小分類・内容物詳細、互換語句、承認日、及び受注履歴の各項目の情報を格納する。
互換語句の項目については、同図のように、品名互換登録により登録された品名互換語句と、一般互換登録により登録された一般互換語句とが格納される。一般互換語句は、区分ごとに対応付けられるようにして管理される。
受注履歴の項目は、対応の仕様書に基づく製品の受注に関する履歴の情報を格納する。関連日付エリアAR22において表示される最新注文日は、受注履歴の項目として格納される受注履歴の情報に基づく。
【0071】
[処理手順例]
図11のフローチャートを参照して、ユーザ端末100と仕様書サーバ200とが、仕様書の検索に関連して実行する処理手順例について説明する。
【0072】
まず、ユーザ端末100の処理手順例について説明する。
ステップS100:ユーザ端末100において、制御部103は、仕様書サーバ200の仕様書検索サイトにログインしてユーザインターフェース部102における表示部に仕様書検索画面を表示させた状態において、ユーザにより行われた検索条件入力操作を受け付ける。
【0073】
ステップS102:制御部103は、検索要求を送信する。検索要求には、ステップS100により受け付けた検索条件入力操作により入力された検索条件が含まれる。
【0074】
ステップS104:ステップS102による検索要求の送信に応じて、仕様書サーバ200は仕様書の検索を実行し、検索結果が反映された検索結果一覧エリアAR2の表示に利用する検索結果一覧データを送信する。制御部103は、送信された検索結果一覧データを受信する。
【0075】
ステップS106:制御部103は、ステップS104により受信した検索結果一覧データにより、仕様検索画面における検索結果一覧エリアAR2の表示を行う。この際、既に検索結果一覧エリアAR2において前回の検索結果を反映した検索結果一覧エリアAR2が表示されていた場合には、制御部103は、今回受信した検索結果一覧データの内容を反映した検索結果一覧エリアAR2に更新する。
【0076】
次に、仕様書サーバ200の処理手順例について説明する。
ステップS200:仕様書サーバ200の通信部201は、ステップS102によりユーザ端末100から送信された検索要求を受信する。
【0077】
ステップS202:仕様書サーバ200の検索部221は、ステップS200により受信された検索要求に含まれる検索条件に一致する仕様書を仕様書データベースから検索する。この際、検索部221は、例えば、検索条件に含まれる検索語句としての文字列と、仕様書データベースにおける仕様書ごとの仕様書メタデータに格納される項目の内容を示す文字列とを比較するようにされる。
【0078】
ステップS204:検索部221は、ステップS202による仕様書の検索結果を反映した検索結果一覧データを生成する。この際、検索部221は、検索した仕様書ごとの承認日と最新注文日とで現在に近いほうの日付を取得し、取得した日付が対応のリスト項目Itmにて関連日付として表示されるように検索結果一覧データを生成する。また、検索部221は、関連日付に従ってリスト項目Itmの配置順を指定した検索結果一覧データを生成する。
【0079】
ステップS206:検索部221は、ステップS104により生成した検索結果一覧データをユーザ端末100に送信する。このように検索結果一覧データを送信することにより、検索部221は、ユーザ端末100にて検索結果一覧エリアAR2を表示させるように制御する。
【0080】
図12のフローチャートを参照して、ユーザ端末100が類似品検索に関連して実行する処理手順例について説明する。
ステップS300:ユーザ端末100において検索条件候補提示部131は、ユーザインターフェース部102における表示部にて、情報提示エリアAR3に仕様書の詳細情報が提示された仕様書検索画面を表示させている状態において、類似品検索ボタンBT3が操作されるのを待機している。
【0081】
ステップS302:類似品検索ボタンBT3が操作されると、検索条件候補提示部131は、類似品検索ボタンBT3が操作されたときに選択されていたリスト項目Itmが対応する仕様書(基準仕様書)に基づく類似仕様書検索画面を生成する。
図11のステップS206により仕様書サーバ200から送信された検索結果一覧データには、検索された仕様書ごとの仕様書メタデータが含まれている。ユーザ端末100は、受信した検索結果一覧データを取得し、例えば記憶部104に記憶させている。すなわち、ユーザ端末100の記憶部104には、現在において検索語句入力エリアAR1にて提示されているリスト項目Itmが対応する仕様書ごとの仕様書メタデータを記憶している。検索条件候補提示部131は、類似仕様書検索画面の生成にあたり、記憶部104にて記憶されている仕様書メタデータのうち、基準仕様書の仕様書メタデータを利用して類似仕様書検索画面を生成してよい。
【0082】
ステップS304:検索条件候補提示部131は、ステップS302により生成した類似仕様書検索画面(
図5(A)、
図5(B))を仕様書検索画面上に表示させる。
【0083】
あるいは、類似仕様書検索画面は、以下のようにして仕様書サーバ200が生成し、ユーザ端末100にて表示されるようにしてよい。
つまり、ユーザ端末100の制御部103は、類似品検索ボタンBT3が操作されたことに応じて、類似仕様書検索画面の生成を要求する画面生成要求を仕様書サーバ200に送信する。この場合の画面生成要求には、基準仕様書を特定する情報として例えば仕様書IDが含まれてよい。
この場合には、仕様書サーバ200の制御部202において検索条件候補提示部が備えられる。仕様書サーバ200の検索条件候補提示部は、画面生成要求の受信に応じて、基準仕様書の仕様書メタデータを仕様書データベースから取得し、取得した仕様書メタデータを利用して類似仕様書検索画面の表示に用いる類似仕様書検索画面データを生成する。仕様書サーバ200は、生成した類似仕様書検索画面データをユーザ端末100に送信することで、ユーザ端末100にて、類似仕様書検索画面データに基づく類似仕様書検索画面を表示させる。
【0084】
ステップS306:検索条件候補提示部131は、表示された類似仕様書検索画面に対する検索条件設定操作を受け付ける。検索条件設定操作として、ユーザは、類似仕様書検索画面にて提示された項目に対応して付されたチェックボックスCBのチェックを付したり外したりする操作と、項目に付されたラジオボタンRBを選択する操作を行うことで、検索条件といて有効な項目と無効な項目とを設定する。このような項目ごとの設定を完了すると、ユーザは、検索ボタンBT4を操作する。
【0085】
ステップS308:検索条件候補提示部131は、上記のように行われた検索条件設定操作に応じて、仕様書サーバに検索要求を送信する。当該ステップS308にて送信される検索要求には、ステップS306の検索条件設定操作により有効として設定された項目ごとに対応する語句による検索条件が含まれる。具体的に、この場合の検索条件は、検索条件設定操作により有効として設定された項目ごとに対応する語句の論理積によるものであってよい。
【0086】
ステップS308により送信された検索要求を受信した仕様書サーバ200は、
図11のステップS202~S206と同様の処理を実行することで、今回の検索要求に応答した検索結果を反映した検索結果一覧データをユーザ端末100に送信する。
ユーザ端末100は、仕様書サーバ200から送信された検索結果一覧データを受信し、
図11のステップS106の処理により検索結果一覧エリアAR2の表示を更新する。このように更新された検索結果一覧エリアAR2においては、ユーザの類似仕様書検索画面に対する操作に応じて、基準仕様書に類似するものとして検索された仕様書の一覧が提示されることになる。
【0087】
なお、上述のユーザ端末100及び仕様書サーバ200等としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のユーザ端末100及び仕様書サーバ200等としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0088】
100 ユーザ端末、101 通信部、102 ユーザインターフェース部、103 制御部、104 記憶部、131 検索条件候補提示部、200 仕様書サーバ、201 通信部、202 制御部、203 記憶部、221 検索部、222 一覧画面処理部、223 互換語句登録部、231 仕様書データベース記憶部