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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081438
(43)【公開日】2024-06-18
(54)【発明の名称】撮像システム、および、撮像方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/90 20230101AFI20240611BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20240611BHJP
   H04N 23/40 20230101ALI20240611BHJP
【FI】
H04N23/90
H04N5/222 100
H04N23/40 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195076
(22)【出願日】2022-12-06
(71)【出願人】
【識別番号】509027674
【氏名又は名称】株式会社ISホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100196003
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 昭二
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA03
5C122DA04
5C122DA34
5C122EA63
5C122EA66
5C122EA67
5C122FA01
5C122FA18
5C122FK29
5C122GD01
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】自撮りに代えて、複数のアングルからユーザを撮像可能な撮像システム、および、撮像方法を提供する。
【解決手段】撮像システムは、識別情報取得部と、第1カメラと、第2カメラと、第2カメラを、第1位置と第2位置とを通る軌道に沿って移動させる移動装置と、ディスプレイと、制御装置と、を具備する。制御装置は、ユーザの静止画およびユーザの動画のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像が第1カメラによって取得されるように、第1カメラを制御する。制御装置は、第2カメラが第1位置に位置するときに、ユーザの第1アングル画像が第2カメラによって取得されるように、第2カメラを制御する。制御装置は、第2カメラが第2位置に位置するときに、ユーザの第2アングル画像が第2カメラによって取得されるように、第2カメラを制御する。
【選択図】図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別する識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記ユーザを撮像可能な第1カメラと、
前記ユーザを撮像可能な第2カメラと、
前記第2カメラを、第1位置と第2位置とを通る軌道に沿って移動させる移動装置と、
前記第1カメラおよび前記第2カメラのうちの少なくとも一方によって撮像された画像を表示可能なディスプレイと、
前記第1カメラ、前記第2カメラ、前記移動装置、および、前記ディスプレイを制御する制御装置と
を具備し、
前記制御装置は、前記ユーザの静止画および前記ユーザの動画のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像が前記第1カメラによって取得されるように、前記第1カメラを制御し、
前記制御装置は、前記第2カメラが前記第1位置に位置するときに、前記ユーザの第1アングル画像が前記第2カメラによって取得されるように、前記第2カメラを制御し、
前記制御装置は、前記第2カメラが前記第2位置に位置するときに、前記ユーザの第2アングル画像が前記第2カメラによって取得されるように、前記第2カメラを制御する
撮像システム。
【請求項2】
前記ユーザ画像は、前記ユーザの前記静止画、および、前記ユーザの前記動画の両方を含み、
前記制御装置は、前記静止画の撮像に先行して前記動画の撮像が開始されるように前記第1カメラを制御する
請求項1に記載の撮像システム。
【請求項3】
前記識別情報と、前記ユーザ画像と、前記第1アングル画像と、前記第2アングル画像と、を関連付けて記憶するメモリと、
前記ユーザ画像と、前記第1アングル画像と、前記第2アングル画像とを含む画像データを、ユーザ端末からアクセス可能なサーバにアップロードするための通信回路と
を更に具備する
請求項1に記載の撮像システム。
【請求項4】
前記第1アングル画像は、ハイアングル画像、ローアングル画像、左アングル画像、および、右アングル画像のうちのいずれか1つを含み、
前記第2アングル画像は、前記ハイアングル画像、前記ローアングル画像、前記左アングル画像、および、前記右アングル画像のうちの他のいずれか1つを含む
請求項1に記載の撮像システム。
【請求項5】
前記移動装置は、前記第2カメラを、前記第1カメラよりも高い位置と、前記第1カメラよりも低い位置との間で移動させる
請求項4に記載の撮像システム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記ディスプレイに、次の撮像が、前記第1カメラおよび前記第2カメラのうちのいずれによって行われるかを示す情報を表示させる
請求項1に記載の撮像システム。
【請求項7】
前記第1カメラから、前記第1カメラによって撮像される被写体に向かう方向を第1方向と定義し、前記第1方向とは反対の方向を第2方向と定義するとき、前記第2方向に沿う方向にみて、前記移動装置は、前記第2カメラを、前記第1カメラのまわりに、時計回りまたは反時計回りに移動させる
請求項1に記載の撮像システム。
【請求項8】
前記第2カメラが第1軸まわりを旋回移動することに連動して、前記第1軸と前記第2カメラの中心軸との間のなす角度が変化するように構成される
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1カメラから、前記第1カメラによって撮像される被写体に向かう方向を第1方向と定義し、前記第1方向とは反対の方向を第2方向と定義するとき、前記第2方向に沿う方向にみて、前記第1カメラと前記第2カメラとの間に鏡面加工が施された凹面の少なくとも一部が配置されている
請求項1に記載の撮像システム。
【請求項10】
前記第2カメラは、環状軌道または円弧状軌道に沿って移動可能である
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の撮像システム。
【請求項11】
ユーザを識別する識別情報を取得する工程と、
第1カメラを用いて、前記ユーザの静止画および前記ユーザの動画のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像を取得する工程と、
第2カメラが第1位置に位置するときに、前記ユーザの第1アングル画像を、前記第2カメラを用いて取得する工程と、
移動装置を用いて、前記第2カメラを前記第1位置から第2位置に移動させる工程と、
前記第2カメラが前記第2位置に位置するときに、前記ユーザの第2アングル画像を、前記第2カメラを用いて取得する工程と、
前記第1カメラおよび前記第2カメラのうちの少なくとも一方によって撮像された画像をディスプレイに表示する工程と、
前記ユーザ画像と、前記第1アングル画像と、前記第2アングル画像とを含む画像データを、ユーザ端末からアクセス可能なサーバにアップロードする工程と
を具備する
撮像方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像システム、および、撮像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザを撮像する撮像システムが知られている。
【0003】
関連する技術として、特許文献1には、無線タグを利用した自動撮影システムが開示されている。特許文献1に記載の自動撮影システムは、予め定めた撮影エリア内を撮影する撮影手段と、所定のユーザが撮影エリアに入場したことを検出する手段と、撮影手段で取得した映像データを受信、記録する画像サーバと、を備える。また、特許文献1に記載の自動撮影システムでは、ユーザが撮影エリア内に入場した場合に、所定のユーザを特定する情報とユーザが撮影された映像データとが関連づけられて、画像サーバに自動的に記憶される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-116127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、自撮りに代えて、複数のアングルからユーザを撮像可能な撮像システム、および、撮像方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0007】
いくつかの実施形態における撮像システムは、ユーザを識別する識別情報を取得する識別情報取得部(2)と、前記ユーザを撮像可能な第1カメラ(3)と、前記ユーザを撮像可能な第2カメラ(4)と、前記第2カメラ(4)を、第1位置(P1)と第2位置(P2)とを通る軌道(OB)に沿って移動させる移動装置(5)と、前記第1カメラ(3)および前記第2カメラ(4)のうちの少なくとも一方によって撮像された画像を表示可能なディスプレイ(6)と、前記第1カメラ(3)、前記第2カメラ(4)、前記移動装置(5)、および、前記ディスプレイ(6)を制御する制御装置(7)と、を具備する。前記制御装置(7)は、前記ユーザの静止画(U1)および前記ユーザの動画(U2)のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像(U)が前記第1カメラ(3)によって取得されるように、前記第1カメラ(3)を制御する。前記制御装置(7)は、前記第2カメラ(4)が前記第1位置(P1)に位置するときに、前記ユーザの第1アングル画像(V1)が前記第2カメラ(4)によって取得されるように、前記第2カメラ(4)を制御する。前記制御装置(7)は、前記第2カメラ(4)が前記第2位置(P2)に位置するときに、前記ユーザの第2アングル画像(V2)が前記第2カメラ(4)によって取得されるように、前記第2カメラ(4)を制御する。
【0008】
上記撮像システムにおいて、前記ユーザ画像(U)は、前記ユーザの前記静止画(U1)、および、前記ユーザの前記動画(U2)の両方を含んでいてもよい。また、前記制御装置(7)は、前記静止画(U1)の撮像に先行して前記動画(U2)の撮像が開始されるように前記第1カメラ(3)を制御してもよい。
【0009】
上記撮像システムは、前記識別情報(Q)と、前記ユーザ画像(U)と、前記第1アングル画像(V1)と、前記第2アングル画像(V2)と、を関連付けて記憶するメモリ(72)を具備していてもよい。また、上記撮像システムは、前記ユーザ画像(U)と、前記第1アングル画像(V1)と、前記第2アングル画像(V2)とを含む画像データ(DT)を、ユーザ端末(9)からアクセス可能なサーバ(SV1)にアップロードするための通信回路(76)を具備していてもよい。
【0010】
上記撮像システムにおいて、前記第1アングル画像(V1)は、ハイアングル画像(VH)、ローアングル画像(VB)、左アングル画像(VL)、および、右アングル画像(VR)のうちのいずれか1つを含んでいてもよい。また、前記第2アングル画像(V2)は、前記ハイアングル画像(VH)、前記ローアングル画像(VB)、前記左アングル画像(VL)、および、前記右アングル画像(VR)のうちの他のいずれか1つを含んでいてもよい。
【0011】
上記撮像システムにおいて、前記移動装置(5)は、前記第2カメラ(4)を、前記第1カメラ(3)よりも高い位置と、前記第1カメラ(3)よりも低い位置との間で移動させてもよい。
【0012】
上記撮像システムにおいて、前記制御装置(7)は、前記ディスプレイ(6)に、次の撮像が、前記第1カメラ(3)および前記第2カメラ(4)のうちのいずれによって行われるかを示す情報を表示させてもよい。
【0013】
上記撮像システムにおいて、前記第1カメラ(3)から、前記第1カメラ(3)によって撮像される被写体に向かう方向を第1方向(DR1)と定義し、前記第1方向(DR1)とは反対の方向を第2方向(DR2)と定義するとき、前記第2方向(DR2)に沿う方向にみて、前記移動装置(5)は、前記第2カメラ(4)を、前記第1カメラ(3)のまわりに、時計回りまたは反時計回りに移動させてもよい。
【0014】
上記撮像システムにおいて、前記第2カメラ(4)が第1軸(AX)まわりを旋回移動することに連動して、前記第1軸(AX)と前記第2カメラ(4)の中心軸(AT)との間のなす角度が変化するように構成されてもよい。
【0015】
上記撮像システムにおいて、前記第1カメラ(3)から、前記第1カメラ(3)によって撮像される被写体に向かう方向を第1方向(DR1)と定義し、前記第1方向(DR1)とは反対の方向を第2方向(DR2)と定義するとき、前記第2方向(DR2)に沿う方向にみて、前記第1カメラ(3)と前記第2カメラ(4)との間に鏡面加工が施された凹面(13)の少なくとも一部が配置されていてもよい。
【0016】
上記撮像システムにおいて、前記第2カメラ(4)は、環状軌道(OB2)または円弧状軌道(OB1)に沿って移動可能であってもよい。
【0017】
いくつかの実施形態における撮像方法は、ユーザを識別する識別情報(Q)を取得する工程と、第1カメラ(3)を用いて、前記ユーザの静止画(U1)および前記ユーザの動画(U2)のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像(U)を取得する工程と、第2カメラ(4)が第1位置(P1)に位置するときに、前記ユーザの第1アングル画像(V1)を、前記第2カメラ(4)を用いて取得する工程と、移動装置(5)を用いて、前記第2カメラ(4)を前記第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動させる工程と、前記第2カメラ(4)が前記第2位置(P2)に位置するときに、前記ユーザの第2アングル画像(V2)を、前記第2カメラ(4)を用いて取得する工程と、前記第1カメラ(3)および前記第2カメラ(4)のうちの少なくとも一方によって撮像された画像をディスプレイ(6)に表示する工程と、前記ユーザ画像(U)と、前記第1アングル画像(V1)と、前記第2アングル画像(V2)とを含む画像データ(DT)を、ユーザ端末(9)からアクセス可能なサーバ(SV1)にアップロードする工程と、を具備する。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、自撮りに代えて、複数のアングルからユーザを撮像可能な撮像システム、および、撮像方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、第1の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略正面図である。
図2図2は、ユーザ端末の一例を模式的に示す図である。
図3図3は、第1の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略2面図である。
図4図4は、第1の実施形態における撮像システムの機能ブロック図である。
図5図5は、第1の実施形態における撮像システムの機能ブロック図である。
図6図6は、第1の実施形態における撮像システムの機能ブロック図である。
図7図7は、第1の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略2面図である。
図8図8は、第1の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略2面図である。
図9図9は、第1の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略2面図である。
図10図10は、第1の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略2面図である。
図11図11は、ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図12図12は、画像データが、制御装置からサーバにアップロードされる様子を模式的に示す図である。
図13図13は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略正面図である。
図14図14は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略正面図である。
図15図15は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略正面図である。
図16図16は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略正面図である。
図17図17は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略側面図である。
図18図18は、第2カメラが第1軸まわりを旋回移動することに連動して、第1軸と第2カメラの中心軸との間のなす角度が変化する様子を模式的に示す図である。
図19図19は、第2の実施形態における撮像システムの一部分を模式的に示す概略正面図である。
図20図20は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略斜視図である。
図21図21は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略平面図である。
図22図22は、第2の実施形態における撮像システムの機能ブロック図である。
図23図23は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図24図24は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図25図25は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図26図26は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図27図27は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図28図28は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図29図29は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図30図30は、ディスプレイを模式的に示す概略正面図である。
図31図31は、画像データが、制御装置からサーバにアップロードされる様子を模式的に示す図である。
図32図32は、画像データが、サーバからユーザ端末に送信される様子を模式的に示す図である。
図33図33は、実施形態における撮像方法の一例を示すフローチャートである。
図34図34は、アングル画像取得工程に含まれる複数のサブステップの一例を示すフローチャートである。
図35図35は、アングル画像取得工程に含まれる複数のサブステップの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施形態における撮像システム1、および、撮像方法に関して、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同じ機能を有する部材、部位については、同一の符号が付され、同一の符号が付されている部材、部位について、繰り返しの説明は省略される。
【0021】
(用語の定義)
本明細書において、「ローアングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)を見上げる位置から撮像された画像を意味する。本明細書において、「ハイアングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)を見下ろす位置から撮像された画像を意味する。本明細書において、「左アングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)に向かって左側から撮像された画像を意味する。本明細書において、「右アングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)に向かって右側から撮像された画像を意味する。本明細書において、「正面アングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)に向かって真正面から撮像された画像を意味する。
【0022】
本明細書において、「第1アングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)が、第1のカメラアングルで撮像された画像を意味する。本明細書において、「第2アングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)が、第1のカメラアングルとは異なる第2のカメラアングルで撮像された画像を意味する。本明細書において、「第3アングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)が、第1のカメラアングルおよび第2のカメラアングルとは異なる第3のカメラアングルで撮像された画像を意味する。本明細書において、「第4アングル画像」とは、被写体(より具体的には、被写体であるユーザ)が、第1のカメラアングル乃至第3のカメラアングルとは異なる第4のカメラアングルで撮像された画像を意味する。
【0023】
本明細書において、第1カメラ3から、第1カメラ3によって撮像される被写体に向かう方向を「第1方向DR1」と定義し、第1方向DR1とは反対の方向を「第2方向DR2」と定義する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1乃至図12を参照して、第1の実施形態における撮像システム1Aについて説明する。図1は、第1の実施形態における撮像システム1Aを模式的に示す概略正面図である。図2は、ユーザ端末9の一例を模式的に示す図である。図3は、第1の実施形態における撮像システム1Aを模式的に示す概略2面図である。図3の左側には概略側面図が記載され、図3の右側には概略正面図が記載されている。図4乃至図6は、第1の実施形態における撮像システム1Aの機能ブロック図である。図7乃至図10は、第1の実施形態における撮像システム1Aを模式的に示す概略2面図である。図7乃至図10の左側には概略側面図が記載され、図7乃至図10の右側には概略正面図が記載されている。図11は、ディスプレイ6に表示される画像の一例を示す図である。図12は、画像データDTが、制御装置7からサーバSV1にアップロードされる様子を模式的に示す図である。
【0025】
図1に例示されるように、第1の実施形態における撮像システム1Aは、識別情報取得部2と、第1カメラ3と、第2カメラ4と、移動装置5(図3を参照。)と、ディスプレイ6と、制御装置7と、を備える。撮像システム1Aは、第1カメラ3等を支持する支持構造体11を備えることが好ましい。付加的に、撮像システム1Aは、第1カメラ3および第2カメラ4以外のカメラを備えていてもよい。
【0026】
識別情報取得部2は、ユーザを識別する識別情報を取得する。識別情報取得部2は、例えば、ユーザを識別するバーコード(例えば、2次元バーコード)を読み取るバーコードリーダ2aである。図2に記載の例では、ユーザを識別する識別情報Q(例えば、ユーザを識別する2次元バーコードQ1)が、ユーザ端末9(例えば、ユーザのスマートフォン)のディスプレイ91に表示されている。識別情報取得部2(より具体的には、バーコードリーダ2a)は、当該ディスプレイ91に表示された2次元バーコードQ1を読み取ることにより、ユーザを識別する識別情報を取得する。代替的に、識別情報取得部2(より具体的には、バーコードリーダ2a)は、紙媒体に印刷されたユーザの識別情報(例えば、ユーザを識別する2次元バーコード)を読み取ることにより、ユーザを識別する識別情報を取得してもよい。
【0027】
代替的に、識別情報取得部2は、ユーザを識別する識別情報を記憶したICカードから、当該識別情報を読み取るICカードリーダであってもよい。更に代替的に、識別情報取得部2は、ユーザを識別する識別情報を記憶したRFIDタグから、当該識別情報を読み取るタグリーダであってもよい。
【0028】
図1に記載の例において、第1カメラ3は、ユーザを撮像可能である。第1カメラ3は、例えば、支持構造体11にボルト等の固定手段を介して固定された固定式カメラである。第1カメラ3が支持構造体11に固定されている場合、風等による第1カメラ3の揺れが抑制される。代替的に、第1カメラ3は、支持構造体11に対して移動可能な移動式カメラであってもよい。
【0029】
第2カメラ4は、ユーザを撮像可能である。第2カメラ4は、移動式カメラである。図7および図8に記載の例では、第2カメラ4は、第1位置P1と第2位置P2とを通る軌道OBに沿って移動可能である。第2カメラ4は、移動装置5を介して、支持構造体11によって支持される。
【0030】
移動装置5は、第2カメラ4を、第1位置P1と第2位置P2とを通る軌道OBに沿って移動させる。図7に記載の例では、移動装置5は、第2カメラ4を支持する支持部材51(例えば、第2カメラ4を支持するアーム51a)と、支持部材51を移動させるモータ54と、を有する。
【0031】
図11に例示されるように、ディスプレイ6は、第1カメラ3および第2カメラ4のうちの少なくとも一方によって撮像された画像IMを表示可能である。図1に記載の例において、ディスプレイ6は、支持構造体11に、ボルト等の固定手段を介して固定されていることが好ましい。支持構造体11は、第1カメラ3と、ディスプレイ6との両方を支持してもよい。代替的に、第1カメラ3を支持する支持構造体と、ディスプレイ6を支持する支持構造体とが別体であってもよい。換言すれば、第1カメラ3を含む撮像装置を支持する支持構造体と、ディスプレイ6を含む表示装置を支持する支持構造体とが別々に設けられていてもよい。
【0032】
制御装置7は、第1カメラ3、第2カメラ4、移動装置5(より具体的には、モータ54)、および、ディスプレイ6を制御する。制御装置7は、支持構造体11にボルト等の固定手段を介して固定されていることが好ましい。
【0033】
図4に記載の例では、制御装置7は、メモリ72と、演算装置75と、通信回路76と、を備える。メモリ72と、演算装置75と、通信回路76とは、バス78を介して互いに接続されている。演算装置75は、少なくとも1つのプロセッサ75a(例えば、少なくとも1つのCPU)を含む。制御装置7は、第1カメラ3等に制御指令を送信する通信回路77を有する。なお、通信回路76が、第1カメラ3等に制御指令を送信する通信回路を兼用していてもよい。
【0034】
メモリ72は、演算装置75によって読み取り可能な記憶媒体である。メモリ72は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、磁気ディスクであってもよいし、その他の形式のメモリであってもよい。メモリ72は、プログラム721(例えば、撮像プログラム721a、表示プログラム721b)、および、データ(例えば、ユーザの識別情報Q、画像データDT等)を記憶する。メモリ72は、複数個所に分散配置されていてもよい。例えば、プログラム721を記憶するメモリと、データを記憶するメモリとが別々に設けられていてもよい。
【0035】
図4および図5に記載の例において、制御装置7は、ユーザの静止画およびユーザの動画のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像Uが第1カメラ3によって取得されるように、第1カメラ3を制御する。図4に記載の例において、第1カメラ3は、制御装置7から制御指令(例えば、第1動画撮像指令R1-1)を受け取ることに応じて、ユーザの動画U2を撮像する。第1カメラ3によって取得されたユーザの動画U2(より具体的には、ユーザの動画データ)は、撮像システム1Aのメモリ72に記憶される。また、図5に記載の例において、第1カメラ3は、制御装置7から制御指令(例えば、第1静止画撮像指令R1-2)を受け取ることに応じて、ユーザの静止画U1を撮像する。第1カメラ3によって取得されたユーザの静止画U1(より具体的には、ユーザの静止画データ)は、撮像システム1Aのメモリ72に記憶される。
【0036】
図7に記載の例では、制御装置7は、第2カメラ4が第1位置P1に位置するときに、ユーザの第1アングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。図7に記載の例では、第2カメラ4によって取得される第1アングル画像は、ハイアングル画像である。代替的に、第2カメラ4によって収録される第1アングル画像は、ローアングル画像であってもよいし、左アングル画像であってもよいし、右アングル画像であってもよい。図6に例示されるように、第2カメラ4によって取得される第1アングル画像V1は、メモリ72に記憶される。
【0037】
図8に記載の例では、制御装置7は、第2カメラ4が第2位置P2に位置するときに、ユーザの第2アングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。図8に記載の例では、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像は、ローアングル画像である。代替的に、第2カメラ4によって収録される第2アングル画像は、ハイアングル画像であってもよいし、右アングル画像であってもよいし、左アングル画像であってもよい。図6に例示されるように、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像V2は、メモリ72に記憶される。
【0038】
第1の実施形態における撮像システム1Aでは、第1カメラ3、および、第2カメラ4を含む複数のカメラを用いてユーザを撮像することができる。また、第2カメラ4は、軌道OBに沿って移動可能である。よって、第2カメラ4を用いて、異なるカメラアングルで、ユーザを撮像することができる。これらの撮像は、制御装置7が、第1カメラ3、および、第2カメラ4を含む複数のカメラを制御することによって行われる。よって、ユーザは、ユーザ自身(あるいは、ユーザ自身およびその同行者)の撮像を、他人に依頼する必要がない。また、ユーザは、自身が所有するカメラを用いて自撮りをするのに代えて、撮像システム1Aを用いて、ユーザ自身(あるいは、ユーザ自身およびその同行者)を撮像することができる。
【0039】
(任意付加的な構成)
続いて、図1乃至図12を参照して、第1の実施形態における撮像システム1A(あるいは、後述の第2の実施形態における撮像システム1B)において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0040】
(第1カメラ3)
図1に記載の例では、第1カメラ3は、ユーザの正面アングル画像を取得する。第1カメラ3は、撮像システム1(より具体的には、支持構造体11)の中央部分に配置されていることが好ましい。第1カメラ3が撮像システム1(より具体的には、支持構造体11)の中央部分に配置されている場合、撮像システム1に正対するユーザを、第1カメラ3を用いて正面から好適に撮像することができる。
【0041】
支持構造体11の設置面(より具体的には、第1カメラ3直下の床面または地面)からの第1カメラ3の高さは、例えば、1m以上2m以下、あるいは、1.2m以上1.8m以下である。この場合、第1カメラ3は、ユーザの顔を、実質的に水平アングルにて、好適に撮像することができる。
【0042】
図5に記載の例では、第1カメラ3によって取得されるユーザ画像Uは、ユーザの静止画U1、および、ユーザの動画U2の両方を含む。制御装置7は、静止画U1の撮像に先行して動画U2の撮像が開始されるように第1カメラ3を制御してもよい。この場合、ユーザがポーズを決める前の時間を活用して、ユーザの動画U2を撮像することができる。
【0043】
(メモリ72)
図6に記載の例では、撮像システム1は、メモリ72を備える。メモリ72は、ユーザの識別情報Qと、第1カメラ3によって取得されたユーザ画像Uと、第2カメラ4によって取得されたユーザの第1アングル画像V1と、第2カメラ4によって取得された第2アングル画像V2と、を関連付けて記憶する。メモリ72は、ユーザの識別情報Qと、第1カメラ3によって取得されたユーザの静止画U1と、第1カメラ3によって取得されたユーザの動画U2と、第2カメラ4によって取得されたユーザの第1アングル画像V1と、第2カメラ4によって取得された第2アングル画像V2と、を関連付けて記憶してもよい。
【0044】
メモリ72に記憶される静止画U1、動画U2の各々は、第1カメラ3によって取得された生の画像データによって構成されていてもよい。代替的に、メモリ72に記憶される静止画U1、動画U2の各々は、第1カメラ3によって取得された生の画像データを編集することにより得られる編集済みデータによって構成されていてもよい。編集済みデータにおいて、静止画U1のデータと、動画U2のデータとは別々のデータであってもよい。代替的に、編集済みデータは、静止画U1と動画U2とが組み合わせられた合成画像データを含んでいてもよい。
【0045】
メモリ72に記憶される第1アングル画像V1、第2アングル画像V2の各々は、第2カメラ4によって取得された生の画像データによって構成されていてもよい。代替的に、メモリ72に記憶される第1アングル画像V1、第2アングル画像V2の各々は、第2カメラ4によって取得された生の画像データを編集することにより得られる編集済みデータによって構成されていてもよい。
【0046】
(通信回路76)
図12に記載の例では、撮像システム1は、通信回路76を備える。通信回路76は、ユーザ画像U(より具体的には、ユーザの静止画U1、および/または、ユーザの動画U2)と、第1アングル画像V1と、第2アングル画像V2とを含む画像データDTを、ユーザ端末9からアクセス可能なサーバSV1にアップロードするために使用される。通信回路76は、画像データDTを、ユーザを識別する識別情報Qとともに、サーバSV1にアップロードすることが好ましい。この場合、サーバSV1は、画像データDTを、ユーザを識別する識別情報Qに関連付けて記憶する。当該サーバSV1は、撮像システム1に含まれていてもよい。なお、サーバSV1を管理する業者と、撮像システム1を管理する業者とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0047】
上述のアップロードは、インターネット等の通信回線CNを介して行われる。通信回路76は、撮像システム1を管理する管理者からの指令を受け取り可能なように構成されていてもよい(例えば、撮像システム1は、通信回路76を介して、遠隔でメンテナンス可能であってもよい。)。
【0048】
通信回路76は、第1カメラ3、第2カメラ4、移動装置5等に制御指令を送信するために使用されてもよい。代替的に、第1カメラ3、第2カメラ4、移動装置5等に制御指令を送信する通信回路77が、画像データDTをサーバSV1にアップロードするための通信回路76とは別の通信回路であってもよい。
【0049】
(画像データDTのダウンロード)
サーバSV1に記憶された画像データDT(例えば、ユーザ画像Uと、第1アングル画像V1と、第2アングル画像V2とを含む画像データDT)は、ユーザ端末9からのリクエストに応じて、ユーザ端末9にダウンロードされる。例えば、ユーザ端末9を用いて画像データDTへのアクセスを管理する会員サイトへのアクセスが行われ、当該会員サイトにおいてユーザIDおよびパスワードが入力されることに応じて会員ページが表示され、且つ、会員ページにおいて画像データDTのダウンロードが要求されることに応じて、当該画像データDTがサーバSV1からユーザ端末9にダウンロードされる。
【0050】
画像データDTがダウンロード可能である場合、ユーザは、画像データDTを、自身のユーザ端末9(または、ユーザが契約しているクラウド上の記憶領域)に保存することができる。なお、当該ダウンロードは、有料サービスであってもよいし、無料サービスであってもよい。
【0051】
(第1アングル画像V1、第2アングル画像V2)
図7、および、図8に記載の例では、第2カメラ4によって取得される第1アングル画像V1がハイアングル画像VHであり(図7を参照。)、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像V2がローアングル画像VBである(図8を参照。)。
【0052】
図7に記載の例では、第2カメラ4が第1位置P1に位置するとき、支持構造体11の設置面(より具体的には、第1カメラ3直下の床面または地面)からの第2カメラ4の高さH1は、2m以上、2.3m以上、2.6m以上、あるいは、2.9m以上である。この場合、第1位置P1に位置する第2カメラ4は、ユーザのハイアングル画像VHを好適に取得することができる。
【0053】
図8に記載の例では、第2カメラ4が第2位置P2に位置するとき、支持構造体11の設置面(より具体的には、第1カメラ3直下の床面または地面)からの第2カメラ4の高さH2は、1m以下、0.7m以下、あるいは、0.4m以下である。この場合、第2位置P2に位置する第2カメラ4は、ユーザのローアングル画像VBを好適に取得することができる。
【0054】
代替的に、図9、および、図10に例示されるように、第2カメラ4によって取得される第1アングル画像V1が左アングル画像VLであり(図9を参照。)、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像V2が右アングル画像VRであってもよい(図10を参照。)。
【0055】
更に代替的に、(1)第2カメラ4によって取得される第1アングル画像V1がハイアングル画像であり、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像V2が、左アングル画像、または、右アングル画像であってもよいし、(2)第2カメラ4によって取得される第1アングル画像V1がローアングル画像であり、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像V2が、左アングル画像、または、右アングル画像であってもよいし、(3)第2カメラ4によって取得される第1アングル画像V1が左アングル画像であり、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像V2が、ハイアングル画像、または、ローアングル画像であってもよいし、(4)第2カメラ4によって取得される第1アングル画像V1が右アングル画像であり、第2カメラ4によって取得される第2アングル画像V2が、ハイアングル画像、または、ローアングル画像であってもよい。
【0056】
以上のことをまとめると、第1アングル画像V1は、ハイアングル画像VH、ローアングル画像VB、左アングル画像VL、および、右アングル画像VRのうちのいずれか1つを含み、第2アングル画像V2は、ハイアングル画像VH、ローアングル画像VB、左アングル画像VL、および、右アングル画像VRのうちの他のいずれか1つを含んでいてもよい。
【0057】
図8(あるいは、図10)に記載の例において、第1位置P1と第2位置P2との間の距離L1は、1m以上、1.5m以上、2m以上、あるいは、2.5m以上である。距離L1が、1m以上であることにより、第2カメラ4は、カメラアングルが大きく異なる2つの画像を好適に取得することができる。なお、図8に記載の例では、第1位置P1と第2位置P2との間の高低差(L1)が、1m以上、1.5m以上、2m以上、あるいは、2.5m以上である。当該高低差(L1)は、例えば、7m未満、5.5m未満、あるいは、4.0m未満である。また、図10に記載の例では、平面視における第1位置P1と第2位置P2との間の距離L1(換言すれば、水平距離)が、1m以上、1.5m以上、2m以上、あるいは、2.5m以上である。当該水平距離(L1)は、例えば、7m未満、5.5m未満、あるいは、4.0m未満である。
【0058】
(鏡面加工)
図3に記載の例では、第1カメラ3に正対する位置から第1カメラ3に向かう方向に見て(換言すれば、第2方向DR2に沿う方向に見て)、第1カメラ3と第2カメラ4との間に鏡面加工が施された凹面13の少なくとも一部が配置されている。この場合、当該凹面13を利用して、第1カメラ3による撮影領域(より具体的には、第1カメラ3に正対する領域)、および、第2カメラ4による撮影領域(より具体的には、第2カメラ4に正対する領域)を明るくすることができる。鏡面加工が施された凹面13は、第2方向DR2に向かって凹んだ面である。鏡面加工が施された凹面13は、パラボラ状の面(例えば、直径が1m以上のパラボラ状の面)であることが好ましい。
【0059】
(円弧状軌道OB1)
図8(あるいは、図10)に記載の例では、第2カメラ4は、円弧状軌道OB1に沿って移動可能である。第2カメラ4は、第1軸AXまわりに、360度より小さい角度だけ旋回可能であってもよいし、第1軸AXまわりに、360度旋回可能であってもよい。円弧状軌道OB1の曲率半径Rは、例えば、50cm以上、75cm以上、100cm以上、あるいは、125cm以上である。
【0060】
図8(あるいは、図10)に記載の例では、撮像システム1は、識別情報取得部2、第1カメラ3、および、ディスプレイ6が配置される中央領域RG1を有する。また、円弧状軌道OB1は、当該中央領域RG1の外側において、中央領域RG1の外縁に沿って配置されている。
【0061】
(識別情報取得部2、第1カメラ3、第2カメラ4、ディスプレイ6の配置)
図3に記載の例では、識別情報取得部2は、第1カメラ3よりも下方に配置されている。識別情報取得部2は、例えば、第1カメラ3の鉛直下方に配置される。
【0062】
第2カメラ4は、第1カメラ3よりも高い位置と、第1カメラ3よりも低い位置との間で移動可能である。当該移動は、移動装置5によって行われる。
【0063】
図3に記載の例では、ディスプレイ6は、識別情報取得部2よりも上方に配置されている。また、ディスプレイ6は、第1カメラ3よりも上方に配置されている。ディスプレイ6は、第1カメラ3の鉛直上方に配置されていてもよい。
【0064】
図3に記載の例では、第1カメラ3は、第2カメラ4の旋回軸である第1軸AXの軸線上に配置されている。代替的に、第1カメラ3は、当該第1軸AXの近傍に配置されていてもよい。これらの場合、第2カメラ4が第1位置P1と第2位置P2とを通る軌道OBに沿って移動するとき、第2カメラ4は、第1カメラ3の周囲を、部分的に周回するか、あるいは、完全に周回することとなる。
【0065】
(第2の実施形態)
図13乃至図32を参照して第2の実施形態における撮像システム1Bについて説明する。図13乃至図16は、第2の実施形態における撮像システム1Bを模式的に示す概略正面図である。図17は、第2の実施形態における撮像システムを模式的に示す概略側面図である。図18は、第2カメラ4が第1軸AXまわりを旋回移動することに連動して、第1軸AXと第2カメラ4の中心軸ATとの間のなす角度が変化する様子を模式的に示す図である。図19は、第2の実施形態における撮像システム1Bの一部分を模式的に示す概略正面図である。図20は、第2の実施形態における撮像システム1Bを模式的に示す概略斜視図である。図21は、第2の実施形態における撮像システム1Bを模式的に示す概略平面図である。図22は、第2の実施形態における撮像システム1Bの機能ブロック図である。図23乃至図30は、ディスプレイ6を模式的に示す概略正面図である。図31は、画像データDTが、制御装置7からサーバSV1にアップロードされる様子を模式的に示す図である。図32は、画像データDTが、サーバSV1からユーザ端末9に送信される様子を模式的に示す図である。
【0066】
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。他方、第2の実施形態では、第1の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。したがって、第2の実施形態において、明示的に説明をしなかったとしても、第1の実施形態において説明済みの事項を第2の実施形態に適用できることは言うまでもない。
【0067】
図13に例示されるように、第2の実施形態における撮像システム1Bは、(1)ユーザを識別する識別情報を取得する識別情報取得部2と、(2)ユーザを撮像可能な第1カメラ3と、(3)ユーザを撮像可能な第2カメラ4と、(4)第2カメラ4を、第1位置P1(図13を参照)と第2位置P2(図14を参照。)とを通る軌道に沿って移動させる移動装置5と、(5)第1カメラ3および第2カメラ4のうちの少なくとも一方によって撮像された画像を表示可能なディスプレイ6と、(6)第1カメラ3、第2カメラ4、移動装置5、および、ディスプレイ6を制御する制御装置7(図22を参照。)と、を具備する。(7)制御装置7は、ユーザの静止画およびユーザの動画のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像が第1カメラ3によって取得されるように、第1カメラ3を制御する。(8)制御装置7は、第2カメラ4が第1位置P1(図13を参照。)に位置するときに、ユーザの第1アングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。(9)また、制御装置7は、第2カメラ4が第2位置P2(図14を参照。)に位置するときに、ユーザの第2アングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。
【0068】
よって、第2の実施形態における撮像システム1Bは、第1の実施形態における撮像システム1Aと同様の効果を奏する。
【0069】
(任意付加的な構成)
続いて、図13乃至図32を参照して、第2の実施形態における撮像システム1B(あるいは、第1の実施形態における撮像システム1A)において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0070】
(移動装置5)
図13乃至図16に記載の例では、移動装置5は、第2カメラ4によって、ユーザのハイアングル画像、ユーザの右アングル画像、ユーザのローアングル画像、ユーザの左アングル画像が取得されるように、第2カメラ4を、第1位置P1(図13を参照)と、第2位置P2(図14を参照。)と、第3位置P3(図15を参照。)と、第4位置P4(図16を参照。)と、を通る軌道に沿って移動させる。
【0071】
図13に記載の例において、制御装置7は、第2カメラ4が第1位置P1に位置するときに、ユーザのハイアングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。ユーザのハイアングル画像が第2カメラ4によって取得されるとき、移動装置5は、第2カメラ4を、第1位置P1に維持することが好ましい。
【0072】
図14に記載の例において、制御装置7は、第2カメラ4が第2位置P2に位置するときに、ユーザの右アングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。ユーザの右アングル画像が第2カメラ4によって取得されるとき、移動装置5は、第2カメラ4を、第2位置P2に維持することが好ましい。
【0073】
図15に記載の例において、制御装置7は、第2カメラ4が第3位置P3に位置するときに、ユーザのローアングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。ユーザのローアングル画像が第2カメラ4によって取得されるとき、移動装置5は、第2カメラ4を、第3位置P3に維持することが好ましい。
【0074】
図16に記載の例において、制御装置7は、第2カメラ4が第4位置P4に位置するときに、ユーザの左アングル画像が第2カメラ4によって取得されるように、第2カメラ4を制御する。ユーザの左アングル画像が第2カメラ4によって取得されるとき、移動装置5は、第2カメラ4を、第4位置P4に維持することが好ましい。
【0075】
図17に記載の例において、移動装置5は、第2カメラ4を支持する支持部材51(より具体的には、第2カメラ4を支持するアーム51a)と、支持部材51を移動させるモータ54と、を有する。図17に記載の例では、アーム51aの第1端部が、モータ54によって第1軸AXまわりに回転される回転シャフト55によって支持され、アーム51aの第2端部に、第2カメラ4が取り付けられている。
【0076】
図17に記載の例において、モータ54が、支持部材51(より具体的には、第2カメラ4を支持するアーム51a)を、第1軸AXまわりに回動させると、第2カメラ4は、第1軸AXまわりを旋回移動する。
【0077】
図18に例示されるように、第2カメラ4が第1軸AXまわりを旋回移動することに連動して、第1軸AXと第2カメラ4の中心軸ATとの間のなす角度が変化するように構成されていてもよい。当該構成により、各撮像位置(P1、P2、P3、P4)におけるカメラアングルを、より好ましいアングルに調整することができる。当該なす角度の変化は、メカニカルリンクを用いて行われてもよい。代替的に、当該なす角度の変化は、モータ54とは異なるモータが、第2カメラ4を、第1軸AXとは異なる軸まわりに傾動させることにより実行されてもよい。
【0078】
(環状軌道OB2)
図19に記載の例では、第2カメラ4は、環状軌道OB2(より具体的には、円軌道)に沿って移動可能である。図19に記載の例では、移動装置5は、第2カメラ4を、環状軌道OB2(より具体的には、円軌道)に沿って、360度旋回移動させることができる。
【0079】
(支持構造体11)
図19に記載の例では、撮像システム1は、第1カメラ3、移動装置5、ディスプレイ6等を支持する支持構造体11を有する。支持構造体11は、地面あるいは床等の設置面に載置されるベース11a(例えば、複数の脚部111a)を有していてもよい。図19に記載の例では、支持構造体11は、第1リング11bと、第1リング11bの外側に配置される第2リング11cとを有する。第1リング11bの内側の領域は、撮像システム1の中央領域RG1を構成する。また、第1リング11bと第2リング11cとの間の領域は、第2カメラ4が移動する空間を構成する。より具体的には、第1リング11bと第2リング11cとの間の領域に、第2カメラ4が通る環状軌道OB2が配置されている。図20に記載の例では、第1リング11bと第2リング11cとが、複数の連結部材11d(より具体的には、アーチ状の複数の連結部材)によって連結されている。
【0080】
(凹面13)
図20に記載の例では、撮像システム1は、鏡面加工が施された凹面13が配置される中央領域RG1を有する。図19に記載の例では、中央領域RG1に、当該凹面13に加えて、識別情報取得部2、第1カメラ3、および、ディスプレイ6が配置されている。また、環状軌道OB2は、中央領域RG1の外側において、中央領域RG1の外縁に沿って配置されている。
【0081】
凹面13は、表面に鏡面加工が施された複数のパネル12を規則的に配置することによって形成されていてもよい。図20に記載の例では、表面に鏡面加工が施された複数のパネル12が、パラボラ面を形成するように配置されている。鏡面加工が施された凹面13の面積は、例えば、1m以上、2m以上、3m以上、4m以上、5m以上、あるいは、6m以上である。
【0082】
(照明装置15)
図21に例示されるように、撮像システム1は、鏡面加工が施された凹面13に向けて光を照射する照明装置15を備えていてもよい。照明装置15は、鏡面加工が施された凹面13よりも第1方向DR1側に配置される。照明装置15は、鏡面加工が施された凹面13と比較して、第1軸AXからより離れた位置に配置されることが好ましい。
【0083】
図20に記載の例では、照明装置15は、固定アーム16を介して、支持構造体11によって支持されている。固定アーム16の基端部は、第1リング11bまたは第2リング11cに固定されていてもよい。
【0084】
撮像システム1が、鏡面加工が施された凹面13および照明装置15を有する場合、第1カメラ3による撮影領域(より具体的には、第1カメラ3に正対する領域)、および、第2カメラ4による撮影領域(より具体的には、第2カメラ4に正対する領域)を、より一層明るくすることができる。
【0085】
図20に記載の例では、撮像システム1は、鏡面加工が施された凹面13に向けて光を照射する4個の照明装置15を備える。なお、撮像システム1が備える照明装置15の数は、1個、2個、3個、あるいは、5個以上であってもよい。
【0086】
制御装置7は、第1カメラ3の前方の領域の明るさの程度に応じて、照明装置15のON-OFF、あるいは、照明装置15による照明の強度を自動的に制御してもよい。
【0087】
(ディスプレイ6に表示される情報)
図24に例示されるように、制御装置7は、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1を、ディスプレイ6に表示させてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、図25に例示されるように、制御装置7は、ユーザの視線を第1カメラ3に誘導する第1メッセージMG1を、ディスプレイ6に表示させてもよい。
【0088】
図26に例示されるように、制御装置7は、第2カメラ4によってユーザの画像(例えば、ユーザの第1アングル画像)が撮像されるまでの時間T2を、ディスプレイ6に表示させてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、制御装置7は、ユーザの視線を第2カメラ4に誘導する第2メッセージMG2を、ディスプレイ6に表示させてもよい。
【0089】
図25、および、図26に記載の例では、制御装置7は、ディスプレイ6に、次の撮像が、第1カメラ3および第2カメラ4のうちのいずれによって行われるかを示す情報(より具体的には、ユーザの視線を第1カメラ3に誘導する第1メッセージMG1、または、ユーザの視線を第2カメラ4に誘導する第2メッセージMG2)を表示させる。この場合、ユーザは、第1カメラ3および第2カメラ4を含む複数のカメラのうち、どのカメラに視線を向けたら良いのかを、容易に認識することができる。
【0090】
図30に記載の例では、制御装置7は、ディスプレイ6に、第1カメラ3および第2カメラ4のうちの少なくとも一方によって撮像された画像を表示させる。この場合、ユーザは、第1カメラ3および第2カメラ4のうちの少なくとも一方によって撮像された画像を、その場で確認することができる。
【0091】
(撮像方法)
図1乃至図35を参照して、実施形態における撮像方法について説明する。図33は、実施形態における撮像方法の一例を示すフローチャートである。図34および図35は、アングル画像取得工程に含まれる複数のサブステップの一例を示すフローチャートである。
【0092】
実施形態における撮像方法は、第1の実施形態における撮像システム1Aを用いて実行されてもよいし、第2の実施形態における撮像システム1Bを用いて実行されてもよいし、他の撮像システムを用いて実行されてもよい。第1の実施形態における撮像システム1A、および、第2の実施形態における撮像システム1Bについては説明済みであるため、第1の実施形態における撮像システム1A、および、第2の実施形態における撮像システム1Bについての繰り返しとなる説明は省略する。
【0093】
第1ステップST1において、ユーザを識別する識別情報Qが取得される。第1ステップST1は、識別情報取得工程である。
【0094】
識別情報取得工程は、識別情報取得部2が、識別情報Qを記憶または表示する媒体(例えば、ユーザ端末9、紙媒体、ICカード等)から、識別情報を取得することを含む。
【0095】
図23に例示されるように、識別情報取得工程は、識別情報Qを記憶または表示する媒体(例えば、ユーザ端末9、紙媒体、ICカード等)を識別情報取得部2に近づけることを促すメッセージMGを、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。より具体的には、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7は、当該メッセージMGをディスプレイ6に表示させてもよい。
【0096】
識別情報取得工程は、識別情報取得部2によって取得された識別情報Qと、データ管理サーバSV2(図31を参照。)に記憶された会員情報とを照合することにより、識別情報Qを提示したユーザが、撮像システム1を使用する資格を有するか否かを判定することを含んでいてもよい。当該照合、および、当該判定は、撮像システム1によって実行されてもよいし、データ管理サーバSV2によって実行されてもよいし、他のコンピュータによって実行されてもよい。
【0097】
識別情報Qと、データ管理サーバSV2に記憶された会員情報とを照合することにより、識別情報Qを提示したユーザが、撮像システム1を使用する資格を有すると判定された場合(例えば、識別情報Qを提示したユーザが、データ管理サーバSV2に登録された会員であると判定された場合)、第2ステップST2に進む(より具体的には、第1カメラ3および第2カメラ4によるユーザの撮像が許可される。)。他方、識別情報Qと、データ管理サーバSV2に記憶された会員情報とを照合することにより、識別情報Qを提示したユーザが、撮像システム1を使用する資格を有さないと判定された場合(例えば、識別情報Qを提示したユーザが、データ管理サーバSV2に登録された会員でないと判定された場合)、第1カメラ3および第2カメラ4によるユーザの撮像は行われない。
【0098】
図24に例示されるように、第2ステップST2において、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1が、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示される。第2ステップST2は、第1のカウントダウン実行工程である。以下の説明において、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1のディスプレイ6へのカントダウン表示のことを、「第1のカウントダウン表示」という。
【0099】
第1のカウントダウン実行工程は、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7が、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示させることを含む。
【0100】
図25に例示されるように、第1のカウントダウン実行工程は、ユーザの視線を第1カメラ3に誘導する第1メッセージMG1を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。より具体的には、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7は、当該第1メッセージMG1をディスプレイ6に表示させてもよい。第1メッセージMG1がディスプレイ6に表示されるタイミングは、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1に基づいて決定されてもよい。例えば、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1が、予め設定された時間以下(例えば、5秒以下)になることに応じて、制御装置7は、ディスプレイ6に第1メッセージMG1を表示させてもよい。
【0101】
第1のカウントダウン実行工程は、第1カウントダウン表示に加えて、あるいは、第1カウントダウン表示に代えて、音声案内によるカウントダウンを含んでいてもよい。また、第1のカウントダウン実行工程は、省略されてもよい。
【0102】
第3ステップST3において、第1カメラ3によってユーザの動画U2が撮像される。第3ステップST3は、動画撮像工程である。動画撮像工程(第3ステップST3)は、第1のカウントダウン実行工程(第2ステップST2)の実行中に実行されてもよいし、第1のカウントダウン実行工程とは無関係に実行されてもよい。
【0103】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第1動画撮像指令R1-1を生成するように構成されていてもよい。この場合、第1カメラ3は、制御装置7から第1動画撮像指令R1-1(図4を参照。)を受け取ることに応じて、ユーザの動画U2を撮像する。第1動画撮像指令R1-1は、第1カメラ3に動画の撮像を開始させる撮像開始指令と、第1カメラ3に動画の撮像を終了させる撮像終了指令とを含んでいてもよい。撮像開始指令が第1カメラ3に送信されるタイミングは、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1に基づいて決定されてもよい。
【0104】
第1カメラ3によって取得されたユーザの動画U2(より具体的には、ユーザの動画データ)は、撮像システム1のメモリ72に記憶される(図22を参照。)。
【0105】
第4ステップST4において、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像される。第4ステップST4は、静止画撮像工程である。実施形態における撮像方法が、第1のカウントダウン実行工程を備える場合、静止画撮像工程(第4ステップST4)は、ディスプレイ6に表示されるカウントダウン表示(換言すれば、第1のカウントダウン表示)に整合するタイミングで実行される。より具体的には、静止画撮像工程(第4ステップST4)は、第1カメラ3によってユーザの静止画U1が撮像されるまでの時間T1がゼロになるタイミングで実行される。
【0106】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第1静止画撮像指令R1-2を生成するように構成されていてもよい。この場合、第1カメラ3は、制御装置7から第1静止画撮像指令R1-2(図5を参照。)を受け取ることに応じて、ユーザの静止画U1を撮像する。
【0107】
第1カメラ3によって取得されたユーザの静止画U1(より具体的には、ユーザの静止画データ)は、撮像システム1のメモリ72に記憶される(図22を参照。)。
【0108】
図33に記載の例では、静止画撮像工程(第4ステップST4)が、動画撮像工程(第3ステップST3)の実行後に実行される。代替的に、静止画撮像工程(第4ステップST4)は、動画撮像工程(第3ステップST3)の実行前、あるいは、動画撮像工程(第3ステップST3)の実行中に実行されてもよい。
【0109】
実施形態における撮像方法は、第1カメラ3を用いて、ユーザの静止画U1およびユーザの動画U2のうちの少なくとも一方を含むユーザ画像Uを取得する工程を含む。ユーザ画像Uを取得する工程は、上述の動画撮像工程(第3ステップST3)、および、上述の静止画撮像工程(第4ステップST4)の両方を含んでいてもよい。代替的に、ユーザ画像Uを取得する工程は、上述の動画撮像工程(第3ステップST3)、および、上述の静止画撮像工程(第4ステップST4)のうちの一方のみを含んでいてもよい。換言すれば、動画撮像工程(第3ステップST3)、および、静止画撮像工程(第4ステップST4)のうちの一方は、省略されてもよい。
【0110】
第5ステップST5において、第2カメラ4を用いて、ユーザの第1アングル画像、および、ユーザの第2アングル画像を含む複数の画像が取得される。第5ステップST5は、アングル画像取得工程である。アングル画像取得工程は、複数のサブステップを含む。アングル画像取得工程は、少なくとも、(1)第2カメラ4が第1位置P1に位置するときに、ユーザの第1アングル画像を、第2カメラ4を用いて取得する工程と、(2)移動装置5を用いて、第2カメラ4を第1位置P1から第2位置P2に移動させる工程と、(3)第2カメラ4が第2位置P2に位置するときに、ユーザの第2アングル画像を、第2カメラ4を用いて取得する工程と、を含む。
【0111】
アングル画像取得工程に含まれる複数のサブステップについて、より詳細に説明する。アングル画像取得工程は、サブステップST5-1を含んでいてもよい。サブステップST5-1は、第2のカウントダウン実行工程である。図26に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、第2のカウントダウン実行工程)は、第1位置P1に位置する第2カメラ4によってユーザの第1アングル画像(より具体的には、ユーザの静止画である第1アングル画像)が撮像されるまでの時間T2を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。
【0112】
第2のカウントダウン実行工程は、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7が、第1位置P1に位置する第2カメラ4によってユーザの第1アングル画像が撮像されるまでの時間T2を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示させることを含む。以下の説明において、第1位置P1に位置する第2カメラ4によってユーザの第1アングル画像が撮像されるまでの時間T2のディスプレイ6へのカントダウン表示のことを、「第2のカウントダウン表示」という。
【0113】
代替的に、あるいは、付加的に、図26に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、サブステップST5-1)は、ユーザの視線を第1位置P1に位置する第2カメラ4に誘導する第2メッセージMG2を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。より具体的には、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7は、当該第2メッセージMG2をディスプレイ6に表示させてもよい。第2メッセージMG2がディスプレイ6に表示されるタイミングは、第1位置P1に位置する第2カメラ4によってユーザの第1アングル画像が撮像されるまでの時間T2に基づいて決定されてもよい。例えば、第1位置P1に位置する第2カメラ4によってユーザの第1アングル画像が撮像されるまでの時間T2が、予め設定された時間以下(例えば、5秒以下)になることに応じて、制御装置7は、ディスプレイ6に第2メッセージMG2を表示させてもよい。
【0114】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-2を含む。サブステップST5-2は、第1アングル画像取得工程である。第1アングル画像取得工程は、第1位置P1に位置する第2カメラ4によってユーザの第1アングル画像を取得することを含む。
【0115】
実施形態における撮像方法が、第2のカウントダウン実行工程を備える場合、第1アングル画像取得工程(サブステップST5-2)は、ディスプレイ6に表示されるカウントダウン表示(換言すれば、第2のカウントダウン表示)に整合するタイミングで実行される。より具体的には、第1アングル画像取得工程(サブステップST5-2)は、第2カメラ4によってユーザの第1アングル画像が撮像されるまでの時間T2がゼロになるタイミングで実行される。
【0116】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第1アングル画像取得指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、第2カメラ4は、制御装置7から第1アングル画像取得指令を受け取ることに応じて、ユーザの第1アングル画像を撮像する。
【0117】
第2カメラ4によって取得されたユーザの第1アングル画像V1は、撮像システム1のメモリ72に記憶される(図22を参照。)。
【0118】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-3を含む。サブステップST5-3は、第1移動工程である。第1移動工程は、第2カメラ4を第1位置P1から第2位置P2に移動させることを含む(図13および図14を参照。)。当該移動は、移動装置5を用いて行われる。
【0119】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第1移動指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、移動装置5(より具体的には、モータ54)は、制御装置7から第1移動指令を受け取ることに応じて、第2カメラ4を第1位置P1から第2位置P2に移動させる。なお、第2カメラ4は、第2カメラ4による第1アングル画像の取得が行われる間、第1位置P1に留まることが好ましい。
【0120】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-4を含んでいてもよい。サブステップST5-4は、第3のカウントダウン実行工程である。図27に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、第3のカウントダウン実行工程)は、第2位置P2に位置する第2カメラ4によってユーザの第2アングル画像(より具体的には、ユーザの静止画である第2アングル画像)が撮像されるまでの時間T3を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。
【0121】
第3のカウントダウン実行工程は、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7が、第2位置P2に位置する第2カメラ4によってユーザの第2アングル画像が撮像されるまでの時間T3を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示させることを含む。以下の説明において、第2位置P2に位置する第2カメラ4によってユーザの第2アングル画像が撮像されるまでの時間T3のディスプレイ6へのカントダウン表示のことを、「第3のカウントダウン表示」という。
【0122】
代替的に、あるいは、付加的に、図27に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、サブステップST5-4)は、ユーザの視線を第2位置P2に位置する第2カメラ4に誘導する第3メッセージMG3を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。より具体的には、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7は、当該第3メッセージMG3をディスプレイ6に表示させてもよい。第3メッセージMG3がディスプレイ6に表示されるタイミングは、第2位置P2に位置する第2カメラ4によってユーザの第2アングル画像が撮像されるまでの時間T3に基づいて決定されてもよい。例えば、第2位置P2に位置する第2カメラ4によってユーザの第2アングル画像が撮像されるまでの時間T3が、予め設定された時間以下(例えば、5秒以下)になることに応じて、制御装置7は、ディスプレイ6に第3メッセージMG3を表示させてもよい。
【0123】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-5を含む。サブステップST5-5は、第2アングル画像取得工程である。第2アングル画像取得工程は、第2位置P2に位置する第2カメラ4によってユーザの第2アングル画像を取得することを含む。
【0124】
実施形態における撮像方法が、第3のカウントダウン実行工程を備える場合、第2アングル画像取得工程(サブステップST5-5)は、ディスプレイ6に表示されるカウントダウン表示(換言すれば、第3のカウントダウン表示)に整合するタイミングで実行される。より具体的には、第2アングル画像取得工程(サブステップST5-5)は、第2カメラ4によってユーザの第2アングル画像が撮像されるまでの時間T3がゼロになるタイミングで実行される。
【0125】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第2アングル画像取得指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、第2カメラ4は、制御装置7から第2アングル画像取得指令を受け取ることに応じて、ユーザの第2アングル画像を撮像する。
【0126】
第2カメラ4によって取得されたユーザの第2アングル画像V2は、撮像システム1のメモリ72に記憶される(図22を参照。)。
【0127】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-6を含んでいてもよい。サブステップST5-6は、第2移動工程である。第2移動工程は、第2カメラ4を第2位置P2から第3位置P3に移動させることを含む(図14および図15を参照。)。当該移動は、移動装置5を用いて行われる。
【0128】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第2移動指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、移動装置5(より具体的には、モータ54)は、制御装置7から第2移動指令を受け取ることに応じて、第2カメラ4を第2位置P2から第3位置P3に移動させる。なお、第2カメラ4は、第2カメラ4による第2アングル画像の取得が行われる間、第2位置P2に留まることが好ましい。
【0129】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-7を含んでいてもよい。サブステップST5-7は、第4のカウントダウン実行工程である。図28に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、第4のカウントダウン実行工程)は、第3位置P3に位置する第2カメラ4によってユーザの第3アングル画像(より具体的には、ユーザの静止画である第3アングル画像)が撮像されるまでの時間T4を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。
【0130】
第4のカウントダウン実行工程は、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7が、第3位置P3に位置する第2カメラ4によってユーザの第3アングル画像が撮像されるまでの時間T4を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示させることを含む。以下の説明において、第3位置P3に位置する第2カメラ4によってユーザの第3アングル画像が撮像されるまでの時間T4のディスプレイ6へのカントダウン表示のことを、「第4のカウントダウン表示」という。
【0131】
代替的に、あるいは、付加的に、図28に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、サブステップST5-7)は、ユーザの視線を第3位置P3に位置する第2カメラ4に誘導する第4メッセージMG4を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。より具体的には、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7は、当該第4メッセージMG4をディスプレイ6に表示させてもよい。第4メッセージMG4がディスプレイ6に表示されるタイミングは、第3位置P3に位置する第2カメラ4によってユーザの第3アングル画像が撮像されるまでの時間T4に基づいて決定されてもよい。例えば、第3位置P3に位置する第2カメラ4によってユーザの第3アングル画像が撮像されるまでの時間T4が、予め設定された時間以下(例えば、5秒以下)になることに応じて、制御装置7は、ディスプレイ6に第4メッセージMG4を表示させてもよい。
【0132】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-8を含んでいてもよい。サブステップST5-8は、第3アングル画像取得工程である。第3アングル画像取得工程は、第3位置P3に位置する第2カメラ4によってユーザの第3アングル画像を取得することを含む。
【0133】
実施形態における撮像方法が、第4のカウントダウン実行工程を備える場合、第3アングル画像取得工程(サブステップST5-8)は、ディスプレイ6に表示されるカウントダウン表示(換言すれば、第4のカウントダウン表示)に整合するタイミングで実行される。より具体的には、第3アングル画像取得工程(サブステップST5-8)は、第2カメラ4によってユーザの第3アングル画像が撮像されるまでの時間T4がゼロになるタイミングで実行される。
【0134】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第3アングル画像取得指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、第2カメラ4は、制御装置7から第3アングル画像取得指令を受け取ることに応じて、ユーザの第3アングル画像を撮像する。
【0135】
第2カメラ4によって取得されたユーザの第3アングル画像V3は、撮像システム1のメモリ72に記憶される(図22を参照。)。
【0136】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-9を含んでいてもよい。サブステップST5-9は、第3移動工程である。第3移動工程は、第2カメラ4を第3位置P3から第4位置P4に移動させることを含む(図15および図16を参照。)。当該移動は、移動装置5を用いて行われる。
【0137】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第3移動指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、移動装置5(より具体的には、モータ54)は、制御装置7から第3移動指令を受け取ることに応じて、第2カメラ4を第3位置P3から第4位置P4に移動させる。なお、第2カメラ4は、第2カメラ4による第3アングル画像の取得が行われる間、第3位置P3に留まることが好ましい。
【0138】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-10を含んでいてもよい。サブステップST5-10は、第5のカウントダウン実行工程である。図29に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、第5のカウントダウン実行工程)は、第4位置P4に位置する第2カメラ4によってユーザの第4アングル画像(より具体的には、ユーザの静止画である第4アングル画像)が撮像されるまでの時間T5を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。
【0139】
第5のカウントダウン実行工程は、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、第4位置P4に位置する第2カメラ4によってユーザの第4アングル画像が撮像されるまでの時間T5を、カウントダウン形式で、ディスプレイ6に表示させることを含む。以下の説明において、第4位置P4に位置する第2カメラ4によってユーザの第4アングル画像が撮像されるまでの時間T5のディスプレイ6へのカントダウン表示のことを、「第5のカウントダウン表示」という。
【0140】
代替的に、あるいは、付加的に、図29に例示されるように、アングル画像取得工程(より具体的には、サブステップST5-10)は、ユーザの視線を第4位置P4に位置する第2カメラ4に誘導する第5メッセージMG5を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。より具体的には、制御装置7が、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、制御装置7は、当該第5メッセージMG5をディスプレイ6に表示させてもよい。第5メッセージMG5がディスプレイ6に表示されるタイミングは、第4位置P4に位置する第2カメラ4によってユーザの第4アングル画像が撮像されるまでの時間T5に基づいて決定されてもよい。例えば、第4位置P4に位置する第2カメラ4によってユーザの第4アングル画像が撮像されるまでの時間T5が、予め設定された時間以下(例えば、5秒以下)になることに応じて、制御装置7は、ディスプレイ6に第5メッセージMG5を表示させてもよい。
【0141】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-11を含んでいてもよい。サブステップST5-11は、第4アングル画像取得工程である。第4アングル画像取得工程は、第4位置P4に位置する第2カメラ4によってユーザの第4アングル画像を取得することを含む。
【0142】
実施形態における撮像方法が、第5のカウントダウン実行工程を備える場合、第4アングル画像取得工程(サブステップST5-11)は、ディスプレイ6に表示されるカウントダウン表示(換言すれば、第5のカウントダウン表示)に整合するタイミングで実行される。より具体的には、第4アングル画像取得工程(サブステップST5-11)は、第2カメラ4によってユーザの第4アングル画像が撮像されるまでの時間T5がゼロになるタイミングで実行される。
【0143】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第4アングル画像取得指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、第2カメラ4は、制御装置7から第4アングル画像取得指令を受け取ることに応じて、ユーザの第4アングル画像を撮像する。
【0144】
第2カメラ4によって取得されたユーザの第4アングル画像V4は、撮像システム1のメモリ72に記憶される(図22を参照。)。
【0145】
アングル画像取得工程は、サブステップST5-12を含んでいてもよい。サブステップST5-12は、第4移動工程である。第4移動工程は、第2カメラ4を第4位置P4から第1位置P1に移動させることを含む。当該移動は、移動装置5を用いて行われる。
【0146】
制御装置7は、メモリ72に記憶された撮像プログラム721aを実行することにより、第4移動指令を生成するように構成されていてもよい。この場合、移動装置5(より具体的には、モータ54)は、制御装置7から第4移動指令を受け取ることに応じて、第2カメラ4を第4位置P4から第1位置P1に移動させる。なお、第2カメラ4は、第2カメラ4による第4アングル画像の取得が行われる間、第4位置P4に留まることが好ましい。
【0147】
図13に記載の例では、第1位置P1は、ユーザのハイアングル画像を取得するための位置である。第1位置P1は、第1カメラ3の高さよりも高い位置である。代替的に、第1位置P1は、ユーザの右アングル画像、ユーザのローアングル画像、あるいは、ユーザの左アングル画像を取得するための位置であってもよい。
【0148】
図14に記載の例では、第2位置P2は、ユーザの右アングル画像を取得するための位置である。第2位置P2は、第2方向DR2に沿う方向に見て、第1カメラ3よりも右側に位置する。代替的に、第2位置P2は、ユーザのローアングル画像、ユーザの左アングル画像、あるいは、ユーザのハイアングル画像を取得するための位置であってもよい。
【0149】
図15に記載の例では、第3位置P3は、ユーザのローアングル画像を取得するための位置である。第3位置P3は、第1カメラ3の高さよりも低い位置である。代替的に、第3位置P3は、ユーザの左アングル画像、ユーザのハイアングル画像、あるいは、ユーザの右アングル画像を取得するための位置であってもよい。
【0150】
図16に記載の例では、第4位置P4は、ユーザの左アングル画像を取得するための位置である。第4位置P4は、第2方向DR2に沿う方向に見て、第1カメラ3よりも左側に位置する。代替的に、第4位置P4は、ユーザのハイアングル画像、ユーザの右アングル画像、あるいは、ユーザのローアングル画像を取得するための位置であってもよい。
【0151】
図13乃至図16に記載の例では、実施形態における撮像方法は、第2方向DR2に沿う方向にみて、第2カメラ4を、移動装置5を用いて、第1カメラ3のまわりに、時計回りに移動させることを含む。代替的に、あるいは、付加的に、実施形態における撮像方法は、第2方向DR2に沿う方向にみて、第2カメラ4を、移動装置5を用いて、第1カメラ3のまわりに、反時計回りに移動させることを含んでいてもよい。
【0152】
図13乃至図16に記載の例では、実施形態における撮像方法は、第2カメラ4が4つの位置(P1、P2、P3、P4)の各々に位置するときに、第2カメラ4によるユーザの撮像が行われる。代替的に、第2カメラ4が2つの位置の各々に位置するときに、第2カメラ4によるユーザの撮像が行われるようにしてもよいし、第2カメラ4が3つの位置の各々に位置するときに、第2カメラ4によるユーザの撮像が行われるようにしてもよいし、第2カメラ4が5つ以上の位置の各々に位置するときに、第2カメラ4によるユーザの撮像が行われるようにしてもよい。
【0153】
第6ステップST6において、第1カメラ3および第2カメラ4のうちの少なくとも一方によって撮像された画像がディスプレイ6に表示される。第6ステップST6は、撮像画像表示工程である。撮像画像表示工程において、制御装置7は、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、第1カメラ3および第2カメラ4のうちの少なくとも一方によって撮像された画像を、ディスプレイ6に表示させる。
【0154】
図30に記載の例では、撮像画像表示工程は、第1カメラ3によって撮像された画像をディスプレイ6に表示することを含む。撮像画像表示工程は、第1カメラ3によって撮像されたユーザの静止画U1、および、第1カメラ3によって撮像されたユーザの動画U2の両方を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。代替的に、撮像画像表示工程は、第1カメラ3によって撮像されたユーザの静止画U1、および、第1カメラ3によって撮像されたユーザの動画U2のうちの一方のみを、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。
【0155】
図30に記載の例では、撮像画像表示工程は、第2カメラ4によって撮像された画像をディスプレイ6に表示することを含む。撮像画像表示工程は、第2カメラ4によって撮像されたユーザの第1アングル画像V1、および、第2カメラ4によって撮像されたユーザの第2アングル画像V2の両方を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。代替的に、撮像画像表示工程は、第2カメラ4によって撮像されたユーザの第1アングル画像V1、および、第2カメラ4によって撮像されたユーザの第2アングル画像V2のうちの一方のみを、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。
【0156】
付加的に、撮像画像表示工程は、第2カメラ4によって撮像されたユーザの第3アングル画像V3を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。また、撮像画像表示工程は、第2カメラ4によって撮像されたユーザの第4アングル画像V4を、ディスプレイ6に表示することを含んでいてもよい。
【0157】
図30に記載の例では、制御装置7は、メモリ72に記憶された表示プログラム721bを実行することにより、第1カメラ3により撮像されたユーザの静止画U1、第1カメラ3により撮像されたユーザの動画U2、第2カメラ4により撮像されたユーザの第1アングル画像V1、および、第2カメラ4により撮像されたユーザの第2アングル画像V2を、ディスプレイ6に同時に表示させる。制御装置7は、第2カメラ4により撮像されたユーザの第1アングル画像V1、第2カメラ4により撮像されたユーザの第2アングル画像V2、第2カメラ4により撮像されたユーザの第3アングル画像V3、および、第2カメラ4により撮像されたユーザの第4アングル画像V4を、ディスプレイ6に同時に表示させてもよい。
【0158】
実施形態における撮像方法が、撮像画像表示工程(第6ステップST6)を備える場合、ユーザは、第1カメラ3および第2カメラ4のうちの少なくとも一方によって撮像された画像を、その場で確認することができる。
【0159】
第7ステップST7において、第1カメラ3および第2カメラ4の各々によって撮像された画像が、サーバSV1にアップロードされる。第7ステップST7は、アップロード工程である。
【0160】
アップロード工程は、ユーザ画像U(より具体的には、第1カメラ3により撮像されたユーザの静止画U1、および/または、第1カメラ3により撮像されたユーザの動画U2)と、第2カメラ4により撮像されたユーザの第1アングル画像V1と、第2カメラ4により撮像されたユーザの第2アングル画像V2とを含む画像データを、ユーザ端末9からアクセス可能なサーバSV1にアップロードすることを含む。当該アップロードは、撮像システム1の通信回路76を用いて行われ、インターネット等の通信回線CNを介して行われる。
【0161】
図31に記載の例では、アップロード工程は、(1)識別情報取得部2によって取得されたユーザの識別情報Qと、(2)第1カメラ3により撮像されたユーザの静止画U1と、(3)第1カメラ3により撮像されたユーザの動画U2と、(4)第2カメラ4により撮像されたユーザの第1アングル画像V1と、(5)第2カメラ4により撮像されたユーザの第2アングル画像V2と、をサーバSV1にアップロードすることを含む。付加的に、アップロード工程は、第2カメラ4により撮像されたユーザの第3アングル画像V3、および/または、第2カメラ4により撮像されたユーザの第4アングル画像V4を、サーバSV1にアップロードすることを含んでいてもよい。
【0162】
図31に記載の例において、サーバSV1は、第1カメラ3により撮像されたユーザ画像Uと、第2カメラ4により撮像されたユーザの第1アングル画像V1と、第2カメラ4により撮像されたユーザの第2アングル画像V2と、ユーザの識別情報Qと、を関連付けて記憶する。また、サーバSV1は、第1カメラ3により撮像された第2ユーザの画像U’と、第2カメラ4により撮像された第2ユーザの第1アングル画像V1’と、第2カメラ4により撮像された第2ユーザの第2アングル画像V2’と、第2ユーザの識別情報Q’と、を関連付けて記憶する。サーバSV1は、実施形態における撮像システム1に含まれていてもよい。換言すれば、実施形態における撮像システム1は、ユーザ端末9からアクセス可能なサーバSV1を含んでいてもよい。
【0163】
第8ステップST8において、第1カメラ3および第2カメラ4の各々によって撮像された画像が、サーバSV1からユーザ端末9に送信される。第8ステップST8は、送信工程である。
【0164】
送信工程は、ユーザ端末9からのリクエストに応じて、サーバSV1が、ユーザ画像U(より具体的には、第1カメラ3により撮像されたユーザの静止画U1、および/または、第1カメラ3により撮像されたユーザの動画U2)と、第2カメラ4により撮像されたユーザの第1アングル画像V1と、第2カメラ4により撮像されたユーザの第2アングル画像V2とを含む画像データを、ユーザ端末9に送信することを含む。当該送信は、インターネット等の通信回線CNを介して行われる。
【0165】
図32に記載の例では、送信工程は、サーバSV1が、(1)第1カメラ3により撮像されたユーザの静止画U1と、(2)第1カメラ3により撮像されたユーザの動画U2と、(3)第2カメラ4により撮像されたユーザの第1アングル画像V1と、(4)第2カメラ4により撮像されたユーザの第2アングル画像V2と、をユーザ端末9に送信することを含む。付加的に、送信工程は、サーバSV1が、第2カメラ4により撮像されたユーザの第3アングル画像V3、および/または、第2カメラ4により撮像されたユーザの第4アングル画像V4を、ユーザ端末9に送信することを含んでいてもよい。
【0166】
実施形態における撮像方法が、送信工程(第8ステップST8)を備える場合、ユーザは、第1カメラ3および第2カメラ4の各々によって撮像された画像を、自身のユーザ端末9(または、ユーザが契約しているクラウド上の記憶領域)に保存することができる。
【0167】
撮像システム1のうち、少なくとも、識別情報取得部2、第1カメラ3、第2カメラ4、移動装置5、および、ディスプレイ6は、ユーザを撮像するサイトに配置される。当該サイトは、屋外の観光スポット(例えば、見晴台、山、岬、川辺、海辺等)であってもよいし、屋内の観光スポットであってもよいし、モニュメント、神社、仏閣、富士山、ホテル、著名な建築物等を背景に含めることができる場所であってもよいし、スポーツ施設(例えば、スキー場、ゴルフ場)であってもよい。
【0168】
本発明は上記実施形態または各変形例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施形態または各変形例は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、実施形態または各変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または他の変形例にも適用可能である。さらに、実施形態または各変形例における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0169】
1、1A、1B:撮像システム
2 :識別情報取得部
2a :バーコードリーダ
3 :第1カメラ
4 :第2カメラ
5 :移動装置
6 :ディスプレイ
7 :制御装置
9 :ユーザ端末
11 :支持構造体
11a :ベース
11b :第1リング
11c :第2リング
11d :連結部材
12 :パネル
13 :凹面
15 :照明装置
16 :固定アーム
51 :支持部材
51a :アーム
54 :モータ
55 :回転シャフト
72 :メモリ
75 :演算装置
75a :プロセッサ
76 :通信回路
77 :通信回路
78 :バス
91 :ディスプレイ
111a :脚部
721 :プログラム
721a :撮像プログラム
721b :表示プログラム
CN :通信回線
DT :画像データ
IM :画像
MG :メッセージ
MG1 :第1メッセージ
MG2 :第2メッセージ
MG3 :第3メッセージ
MG4 :第4メッセージ
MG5 :第5メッセージ
OB :軌道
OB1 :円弧状軌道
OB2 :環状軌道
P1 :第1位置
P2 :第2位置
P3 :第3位置
P4 :第4位置
Q、Q’ :識別情報
Q1 :2次元バーコード
R1-1 :第1動画撮像指令
R1-2 :第1静止画撮像指令
RG1 :中央領域
SV1 :サーバ
SV2 :データ管理サーバ
U :ユーザ画像
U' :画像
U1 :静止画
U2 :動画
V1 :第1アングル画像
V1' :第1アングル画像
V2 :第2アングル画像
V2' :第2アングル画像
V3 :第3アングル画像
V4 :第4アングル画像
VB :ローアングル画像
VH :ハイアングル画像
VL :左アングル画像
VR :右アングル画像
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