(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081484
(43)【公開日】2024-06-18
(54)【発明の名称】タイヤ成形用金型
(51)【国際特許分類】
B29C 33/02 20060101AFI20240611BHJP
B29C 35/02 20060101ALI20240611BHJP
B29L 30/00 20060101ALN20240611BHJP
B29K 105/24 20060101ALN20240611BHJP
【FI】
B29C33/02
B29C35/02
B29L30:00
B29K105:24
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195137
(22)【出願日】2022-12-06
(71)【出願人】
【識別番号】000005278
【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186015
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100213436
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 直俊
(72)【発明者】
【氏名】石原 泰之
【テーマコード(参考)】
4F202
4F203
【Fターム(参考)】
4F202AH20
4F202AM32
4F202AR07
4F202CA21
4F202CB01
4F202CK59
4F202CK75
4F202CU03
4F202CU20
4F203AA45
4F203AH20
4F203AM32
4F203DA11
4F203DB01
4F203DC01
4F203DL10
(57)【要約】
【課題】精密なタイヤ成形に適した細分割開閉金型構造のタイヤ成形用金型を提供する。
【解決手段】タイヤ成形用金型100は、円周方向に並ぶ複数のセグメントピース4に分割された円環状のトレッド成形部3と、トレッド成形部3の軸方向における上側に配置され、トレッド成形部3の軸方向に沿って移動してトレッド成形部3をその径方向に開閉させるアウターリング7と、を備え、アウターリング7は、セグメントピース4のそれぞれと係合しており、セグメントピース4は、アウターリング7の移動に伴って径方向に開閉され、且つ、隣接するセグメントピース4と離間及び近接する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円周方向に並ぶ複数のセグメントピースに分割された円環状のトレッド成形部と、
前記トレッド成形部の軸方向における上側に配置され、前記トレッド成形部の軸方向に沿って移動して前記トレッド成形部をその径方向に開閉させるアウターリングと、を備え、
前記アウターリングは、前記セグメントピースのそれぞれと係合しており、
前記セグメントピースは、前記アウターリングの移動に伴って前記径方向に開閉され、且つ、隣接する前記セグメントピースと離間及び近接するタイヤ成形用金型。
【請求項2】
前記アウターリングは、前記径方向における外側を向き、前記軸方向における上方に向けて徐々に直径が小さくなるように傾斜するリング外側傾斜面が形成されたリング外周部を有し、
前記セグメントピースは、前記リング外周部に係合するアーム部を有し、
前記アーム部は、前記リング外側傾斜面に当接する当接部を有し、
前記当接部は、前記アウターリングの上方への移動に伴って前記リング外側傾斜面に沿って、前記リング外周部に対して相対的に下方に移動し、
前記セグメントピースは、
前記当接部の前記リング外周部に対する相対的な下方への移動に伴って前記径方向に開き、
開かれる際に、隣接する前記セグメントピースと離間する請求項1に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項3】
前記セグメントピースに配置され、前記セグメントピースを前記径方向における外側に向けて付勢する付勢部を更に備えた請求項2に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項4】
前記セグメントピースは、前記軸方向における下部を軸支されており、上部が、前記径方向に沿って回動可能とされている請求項3に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項5】
前記セグメントピースは、前記径方向における外側のピース外周部に、前記軸方向に沿って延在し、且つ、前記軸方向における上方に向けて徐々に前記径方向における内側に傾斜する第一ガイドレールを有し、
前記アウターリングは、前記径方向における内側を向くリング内周部に、前記軸方向に沿って延在し、且つ、前記軸方向における上方に向けて徐々に前記径方向における内側に傾斜する第二ガイドレールを有し、
前記第一ガイドレールは、
前記第二ガイドレールに係合して案内され、
前記アウターリングの上方への移動に伴って、前記第二ガイドレールに対して相対的に下方に移動し、
前記セグメントピースは、
前記第一ガイドレールの前記第二ガイドレールに対する相対的な下方への移動に伴って径方向に開かれ、
開かれる際に、隣接する前記セグメントピースと離間する請求項1に記載のタイヤ成形用金型。
【請求項6】
前記ピース外周部には、前記軸方向に沿って延在し、且つ、前記軸方向における上方に向けて徐々に前記径方向における内側に傾斜するピース外側傾斜面が形成されており、
前記第一ガイドレールは、
前記ピース外側傾斜面に沿わせて配置され、
前記ピース外周部に雄ねじ部材で固定されており、
前記アウターリングには、前記雄ねじ部材のねじの軸心に沿って貫通するねじ締め用貫通孔が形成されており、
前記雄ねじ部材は、頭部が前記径方向における外側に配置され、ねじ部が前記径方向における内側に配置され
前記ねじ締め用貫通孔は、前記径方向に沿って見た場合に前記第二ガイドレールと重複して配置され、
前記径方向に沿って見た場合に前記アウターリングと前記第一ガイドレールとが重複し、且つ、前記第一ガイドレールが前記第二ガイドレールに案内されている状態で、前記ねじ締め用貫通孔の軸心が、前記雄ねじ部材のねじの軸心と重複する請求項5に記載のタイヤ成形用金型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ成形用金型に関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤ成形用金型は、円周方向に7から13分割程度の分割金型(セグメント)に分割された開閉機構を持つものが多い。このタイヤ成形用金型の中には各セグメント内で、意匠面部さらに細かく分割されたピースとされた、細分割開閉金型構造のものが存在している。
【0003】
セグメントを更にピースに分割するなどして金型の分割数を増し、それらピースを半径方向に開閉するようにどうさせることの利点は、生タイヤへの金型押し付け、加圧及び加温を行う加硫時に、生タイヤ上のゴムの流動を軸対称かつ極小化しやすいこと、脱型抵抗を低減できること及びタイヤ品質を向上できることが挙げられる。脱型抵抗の低減としては、例えば、タイヤ脱型時に金型の骨やサイプなどのパターン部がタイヤ脱型方向で形成するアンダーカットを極小化できることが挙げられる。タイヤ品質の向上としては、例えば、アンダーカット抜き抵抗や脱型時にタイヤに与える歪エネルギーを極小化でき、これにより複雑パターン脱型に起因するゴムの永久変形や残留歪を極小化して、タイヤの初期品質を高めることができることが挙げられる。
【0004】
近年はタイヤの溝形状パターンが複雑化してきている。そのため、タイヤをタイヤ成形用金型から脱型する際の脱型抵抗が大きくなる傾向にある。そこで、脱型抵抗の低減が要請されるとともに、細分割開閉金型構造の金型の採用が要請される。
【0005】
細分割開閉金型構造の金型としては、脱型抵抗の低減のため、ピースのすべてが半径方向に開閉するように構成されたタイヤ成形用金型がある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1には、タイヤトレッドを成型する金型がタイヤ周方向に分割されたセグメントで構成されたタイヤ成型用金型が記載されている。このタイヤ成型用金型において、セグメントはタイヤ周方向に分割された複数のピースを備えている。このセグメントでは、セグメントのピースの1つのみが固定され、他のすべてのピースがタイヤ周方向に移動可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の細分割開閉金型構造の金型にあっては、個々にピースの動きを制御できない場合があり、より精密なタイヤ成形には十分でない場合があった。
【0009】
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、精密なタイヤ成形に適した細分割開閉金型構造のタイヤ成形用金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係るタイヤ成形用金型は、
円周方向に並ぶ複数のセグメントピースに分割された円環状のトレッド成形部と、
前記トレッド成形部の軸方向における上側に配置され、前記トレッド成形部の軸方向に沿って移動して前記トレッド成形部をその径方向に開閉させるアウターリングと、を備え、
前記アウターリングは、前記セグメントピースのそれぞれと係合しており、
前記セグメントピースは、前記アウターリングの移動に伴って前記径方向に開閉され、且つ、隣接する前記セグメントピースと離間する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、精密なタイヤ成形に適した細分割開閉金型構造のタイヤ成形用金型を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第一実施形態のタイヤ成形用金型の正面視での断面図である。
【
図2】第一実施形態のタイヤ成形用金型のトレッド成形部の平面視での断面図である。
【
図3】第一実施形態のタイヤ成形用金型の周方向における一部を内側から見た図である。
【
図4】第一実施形態のタイヤ成形用金型の周方向における一部を外側から見た図である。
【
図5】アウターリングが保持位置である場合の、第一実施形態のタイヤ成形用金型の周方向における一部を周方向に沿って見た図である。
【
図6】アウターリングが解放位置である場合の、第一実施形態のタイヤ成形用金型の周方向における一部を周方向に沿って見た図である。
【
図7】第一実施形態のタイヤ成形用金型のトレッド成形部が上側コンテナと共に上昇している状態を示す図である。
【
図8】第一実施形態の変形例1のタイヤ成形用金型の周方向における一部を外側から見た図である。
【
図9】アウターリングが解放位置である場合の、第一実施形態の変形例1のタイヤ成形用金型の周方向における一部を周方向に沿って見た図である。
【
図10】アウターリングが解放位置である場合の、第一実施形態の変形例2のタイヤ成形用金型の周方向における一部を周方向に沿って見た図である。
【
図11】アウターリングが解放位置である場合の、第二実施形態のタイヤ成形用金型の周方向における一部を周方向に沿って見た図である。
【
図12】第二実施形態のタイヤ成形用金型のトレッド成形部及びアウターリングの平面視での断面の一部を示す図である。
【
図13】第二実施形態のタイヤ成形用金型の周方向における一部を外側から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面に基づいて、本発明の実施形態に係るタイヤ成形用金型について説明する。
【0014】
(第一実施形態)
図1には、本実施形態に係るタイヤ成形用金型100(以下、金型100と称する場合がある)の、正面視における断面図を示している。
【0015】
(概要の説明)
金型100は、未加硫(加硫前)の合成ゴムを主体として形成された生タイヤを、加硫しつつ所定の形状に成形してタイヤ200を製造するために用いられるものである。
【0016】
金型100は、円周方向に並ぶ複数のセグメントピース4に分割された円環状のトレッド成形部3と、トレッド成形部3の軸方向(軸心Gに沿う方向)における上側に配置され、トレッド成形部3の軸方向に沿って移動してトレッド成形部3をその径方向に開閉させるアウターリング7と、を備えている。アウターリング7は、セグメントピース4のそれぞれと係合している。セグメントピース4は、アウターリング7の移動に伴って径方向に開閉され、且つ、隣接するセグメントピース4と離間する。
【0017】
金型100は、細分割開閉金型構造とされている。金型100は、精密なタイヤ成形に適している。
【0018】
(詳細説明)
以下、金型100について詳述する。
【0019】
金型100は、下側コンテナ1、上側コンテナ2、トレッド成形部3及びアウターリング(以下、リング7と称する)を備えている。上述のごとく、トレッド成形部3は、円環状に形成されている。
【0020】
以下では、トレッド成形部3の軸心Gに沿う方向を軸方向と称する。また、トレッド成形部3の周方向及びこれと同じ方向は、単に周方向と称する。また、トレッド成形部3の径方向及びこれと同じ方向は、単に径方向と称し、径方向における外側を単に外側又は径方向の外側、内側を単に内側又は径方向の内側と称する。軸方向における、下側コンテナ1から見て上側コンテナ2を向く向きを上側、上方又は上と称し、上側コンテナ2から見て下側コンテナ1の側を向く向きを下側、下方又は下と称する。
【0021】
下側コンテナ1は、金型100の座部であり、上側コンテナ2及びトレッド成形部3が載置される。下側コンテナ1は、板部10と、板部10の上面に載置された下側サイドウォール成形部11とを有する。
【0022】
上側コンテナ2は、板部20と、板部20の下面に固定された上側サイドウォール成形部21とを有する。上側コンテナ2は、リング7を吊下げて支持している。本実施形態でリング7は、上側サイドウォール成形部21の外側位置に、上端部を固定されて、上側コンテナ2に吊下げられている。上側コンテナ2は、軸方向にそって、下側コンテナ1に対して相対的に上下に昇降可能とされている。
【0023】
下側サイドウォール成形部11と上側サイドウォール成形部21とは、タイヤ200の側面部(サイドウォール)を形成する金型である。下側サイドウォール成形部11と上側サイドウォール成形部21とは、トレッド成形部3と同軸心の円環状に形成されている。下側サイドウォール成形部11の上面と、上側サイドウォール成形部21の下面とが、タイヤ200の側面を成形する意匠面である。
【0024】
トレッド成形部3は、タイヤ200のトレッド面を形成する金型を含むユニットである。トレッド成形部3の内側面がタイヤ200のトレッド面を形成する意匠面である。トレッド成形部3は、下側コンテナ1の板部10の上面上に直接載置されている。
【0025】
図2には、トレッド成形部の平面視での断面図を示す。
図3には、金型100を内側から見た図であって、金型100の周方向における一部を図示している。
図4には、金型100を外側から見た図であって、金型100の周方向における一部を図示している。トレッド成形部3は、
図2から
図4に示すように、円周方向に並ぶ複数のセグメントピース4(以下、ピース4と称する)を有する。
【0026】
トレッド成形部3は、例えば周方向に30から90個のピース4に分割されてよい。ピース4は、下側コンテナ1の板部10の上面上に直接載置されている。本実施形態のトレッド成形部3は、円周方向の長さが互いに同一の45個のピース4に分割された構成とされている。ピース4の内側面が、トレッド成形部3の意匠面である。以下では、ピース4の内側面を、セグメントピース4の意匠面と称する場合がある。
【0027】
ピース4は、ピース4の意匠面が周方向で隣接するピース4の意匠面と連続的に連なる閉位置と、ピース4の意匠面が隣接するピース4の意匠面と不連続になる開位置とに移動可能である。換言すると、ピース4の開位置は、ピース4の閉位置よりも外側の位置である。ピース4は、例えば、開位置と閉位置との間を径方向に沿って移動可能とされている。なお、
図3は、ピース4が閉位置である場合を、
図4は、ピース4が開位置である場合を示している。
【0028】
図5及び
図6には、金型100の周方向における一部を周方向に沿って見た図を示している。リング7は、
図5及び
図6に示すように、トレッド成形部3の外側且つ上側に配置され、トレッド成形部3のピース4を閉位置に保持する保持位置(
図5参照)と、ピース4を開位置へ移動させる解放位置(
図6参照)との間で移動自在となっている。本実施形態においてリング7は、上側コンテナ2の昇降に伴って昇降する。本実施形態において、規定位置はリング7が最も下降した位置である。また、解放位置は、リング7が規定位置よりも上昇した位置である。
【0029】
リング7は、外側を向き、上方に向けて徐々に直径が小さくなるように傾斜するリング外側傾斜面71が形成されたリング外周部70と、内側を向き、上方に向けて徐々に直径が小さくなるように傾斜するリング内側傾斜面76が形成されたリング内周部75とを有する。
【0030】
リング7は、ピース4のそれぞれと係合している。リング7は、ピース4を閉位置と開位置とに移動させる。このリング7とピース4との動作については後述する。
【0031】
ピース4は、
図6に示すように、内側の面がタイヤ200(
図1参照)のトレッド面を形成する意匠面となっている分割金型40と、分割金型40を支持するホルダ41と、ホルダ41の下端部に配置され、リング外周部70に係合するアーム部42と、ホルダ41の下端部を外側に向けて付勢する付勢部46と、ホルダ41の上端部を外側に向けて付勢する付勢部47と、ホルダ41を、周方向において隣接するホルダ41から遠ざける方向に付勢する周方向付勢部48と、を有する。
【0032】
分割金型40は、
図3などに示すように、意匠面に、タイヤのトレッドの溝を形成する突起やサイプを形成する突起を有する。分割金型40は、例えば、軸方向にそって周方向に往復する波線形状に形成されてよい。分割金型40の周方向における端部は隣接する分割金型の端部に沿った形状とされている。
【0033】
ホルダ41は、
図5などに示すように、分割金型40の外側に隣接して配置され、分割金型40の外側部を支持している。ホルダ41の内側部は、例えば、軸方向の両端部よりも軸方向の内側部が外側に向けて凹む凹面状に形成されており、分割金型40が、その外側部をその凹部に嵌め込まれてホルダ41に支持されている。ホルダ41の上端部と下端部の内側面はそれぞれ、上側サイドウォール成形部21と下側サイドウォール成形部11の外側面に対向している。ホルダ41は、下側コンテナ1の板部10の上面上に載置された状態で開位置と閉位置とを移動する。
【0034】
なお、分割金型40及びホルダ41は、リング7の内側に配置される。
【0035】
アーム部42は、ホルダ41の下端部から外側に向けて延出する基部42bと、基部42bにおける、ホルダ41とは反対側の端部から更に上方かつ内側の向きに直線状に延出する柱部42cと、柱部42cにおける、基部42bの側とは反対側の端部に形成された当接部42aとで構成されてよい。
【0036】
アーム部42はホルダ41の一部であってもよいし、別体であってもよい。また、アーム部42の一部(例えば、基部42b)がホルダ41の一部であってもよい。アーム部42とホルダ41とを別体とする場合は、ねじ止めなどにより連結してよい。
【0037】
基部42bは、リング7の内側(ホルダ41の下端部)から外側に向けて延出し、リング7外側まで延出している。
【0038】
アーム部42(柱部42c)における、ホルダ41の下端部の側とは反対側の端部には、内側に向けて突起する当接部42aが形成されている。アーム部42では、当接部42aがリング外周部70に係合可能とされている。
【0039】
付勢部46は、例えばばねなどの弾性部材を含む。付勢部46は、例えば、ホルダ41の下端部におけるホルダ41の内側面から外側に向けて形成された凹部43に収容されてよい。付勢部46は、例えば、ピース4が閉状態である場合に、内側の端部を下側サイドウォール成形部11の外側部に支持されて、ホルダ41を外側に向けて付勢してよい。
【0040】
付勢部47は、例えばばねなどの弾性部材を含む。付勢部47は、例えば、ホルダ41の上端部におけるホルダ41の内側面から外側に向けて形成された凹部44に収容されてよい。付勢部47は、例えば、ピース4が閉状態である場合に、内側の端部を上側サイドウォール成形部21の外側部に支持されて、ホルダ41を外側に向けて付勢してよい。
【0041】
周方向付勢部48は、例えばばねなどの弾性部材を含む。周方向付勢部48は、例えば、ホルダ41の周方向における一方の端面から他方に向けて形成された凹部45に収容されてよい。周方向付勢部48は、例えば、ピース4が閉状態である場合に、一方の端部を隣接するピース4の周方向における一方の端部に支持されて、ピース4,4同士を離間させる方向にホルダ41,41を付勢してよい。
【0042】
ピース4の動作は以下のようである。上側コンテナ2が下降すると、これに伴ってリング7が下降する。これにより、リング内側傾斜面76がホルダ41の外側面に当接し、ピース4を内側に移動させる(例えば、
図6の状態から
図5の状態)。
【0043】
上側コンテナ2が上昇すると、これに伴ってリング7が上昇する。これにより、アーム部42の当接部42aがリング外側傾斜面71に当接して係合する。当接部42aがリング外側傾斜面71に当接して係合した状態でリング7が更に上昇すると、当接部42aは、リング7の上方への移動に伴ってリング外側傾斜面71に沿って、リング外周部70に対して相対的に下方かつ外側に移動する(例えば、
図5の状態から
図6の状態)。すなわち、アーム部42としての当接部42aが外側に向けて付勢される。これに伴って、ピース4は外側に移動してトレッド成形部3が開く。ピース4は、トレッド成形部3が開かれる際に、隣接するピース4と離間する。以下では、ピース4は外側に移動してトレッド成形部3が開くこと、及び、ピース4は外側に移動することを、ピース4が開く、などと記載する場合がある。
【0044】
ピース4が開かれる際、それぞれのピース4は、径方向に沿って放射状に広がる。トレッド成形部3が多数のピース4に分割(例えば周方向に30から90個)されることで、ピース4の分割金型40がタイヤ200のトレッド面から離型する際の、タイヤ200のトレッド面に加わる離型抵抗を低減し、ピース4を開く際の動力を軽減させることができる。また、タイヤ200のトレッド面に加わる離型抵抗を低減することで、離型時におけるタイヤ200のトレッド面の変形を抑制し、タイヤ200の初期性能向上を実現することができる。
【0045】
ピース4が開かれる際には、周方向付勢部48が隣接するピース4,4同士を離間させる方向にホルダ41,41を付勢して、ピース4,4同士の離間を支援する。これにより、ピース4を開く際の動力が軽減される。
【0046】
ピース4が開かれる際には、付勢部46,47がホルダ41を外側に向けて付勢して、ピース4の外側への移動を支援する。これにより、ピース4を開く際の動力が軽減される。
【0047】
本実施形態では、リング外周部70の下端部に、外側に向けて延出する突起部72を形成してもよい。これにより、
図7に示すように、上側コンテナ2が上昇して当接部42aがリング外周部70に対して相対的に下方かつ外側に移動してリング外周部70の下端部に到達した時、当接部42aが突起部72に係止されるようになる。当接部42aが突起部72に係止された状態では、ピース4の集合体であるトレッド成形部3を上側コンテナ2と共に上昇させることができるようになる。
【0048】
当接部42aが内側に向けて突起する高さは、隣接するピース4のアーム部42毎に違えてもよい。これにより、ピース4を開く際に、それぞれのピース4の分割金型40がタイヤ200から離型するタイミングをずらすことができる。それぞれのピース4の分割金型40がタイヤ200から離型するタイミングをずらすことにより、ピース4を開く際の最大の動力を低減することができる。また、それぞれのピース4の分割金型40がタイヤ200から離型するタイミングをずらすことにより、タイヤ200のトレッド面に加わる最大の離型抵抗を低減することができ、これにより離型時におけるタイヤ200のトレッド面の変形を抑制してタイヤ200の初期性能向上を実現することができる。
【0049】
(第一実施形態の変形例1)
ピース4は、下側コンテナ1に係止させてもよい。例えば、
図8及び
図9に示すように、アーム部42を下側コンテナ1に係止させてもよい。
【0050】
例えば、下側コンテナ1の板部10の外周部に沿って環状に形成されており、板部10の外周部から上方に向けて延出する筒状の壁部19を設けてよい。
【0051】
壁部19には、壁部19を径方向に沿って貫通する係止孔13が、周方向における各ピース4の可動範囲に対応させて配置されている。換言すると、係止孔13は径方向に沿わせて形成されている。各係止孔13にはアーム部42が挿通されており、これによりピース4が下側コンテナ1に係止される。
【0052】
この場合、アーム部42は、ホルダ41の下端部から外側に向けて延出する基部42bと、基部42bにおける、ホルダ41とは反対側の端部にねじ止めなどにより連結されており、上方に向けて直線状に延在する柱部42cと、柱部42cにおける、基部42bの側とは反対側の端部に形成された当接部42aとで構成されてよい。
【0053】
アーム部42のホルダ41への取り付けは以下のようにして行うことができる。まず、基部42bをホルダ41に固定した後、基部42bにおけるホルダ41とは反対側の端部を、壁部19の内側から係止孔13に挿通し、基部42bが壁部19を貫通した状態とする。そして、壁部19の外側から、柱部42cを基部42bにねじ止めなどにより連結する。
【0054】
(第一実施形態の変形例2)
上記実施形態では、ホルダ41の下端部を外側に向けて付勢する付勢部46は、ホルダ41の下端部におけるホルダ41の内側面から外側に向けて形成された凹部43に収容される場合を説明した。しかし、付勢部46は凹部43に収容される場合に限られない。付勢部46は、
図10に示すように、下側コンテナ1の板部10内に収容されてもよい。
【0055】
例えば、板部10の外周面から内側に向けて延在し、内側の端部が閉鎖した穴部12を径方向に沿って形成し、この穴部12に付勢部46のばねなどを収容してよい。この場合、ホルダ41は、ピストン49を介して付勢部46により付勢されてよい。
【0056】
穴部12には、径方向(トレッド成形部3の径方向)における中間部に設けられ、穴部12の上側の内面から板部10の上面に貫通する第一連結孔12aと、径方向における、第一連結孔12aよりも外側の位置に設けられ、穴部12の上側の内面から板部10の上面まで貫通する第二連結孔12bとが形成されてよい。第一連結孔12a及び第二連結孔12bは、周方向の幅よりも径方向の幅が長くなるように、径方向に沿う長方形状又は長円形状に形成されている。
【0057】
ピストン49は、穴部12に収容される棒状部49aと、棒状部49aの内側端部から上方に延出する枝部49bとを有してよい。
【0058】
枝部49bの上端部には、外側に向けて突起する係止突起49cを形成してよい。
【0059】
枝部49bは、第一連結孔12aを介してホルダ41の下端部に係止させる。例えば、ホルダ41の下端部に、枝部49bの上端部を係止させる係止孔41aを形成してよい。係止孔41aは、ホルダ41の下面から上方に向けて凹み、その上端部(孔の底部)が、更に外側に向けて凹むアルファベットのL字形状の穴としてよい。枝部49bは、係止突起49cをL字形状の係止孔41aに係止させてよい。付勢部46は、棒状部49aの内側端部を外側に向けて付勢することで、枝部49b及び係止孔41aを介してホルダ41の下端部を外側に向けて付勢することができる。
【0060】
この変形例では、一例として基部42bがホルダ41と一体に形成されている。また、基部42bに、軸方向に沿って貫通する貫通孔41bが形成されている。そして、連結ピン5が貫通孔41b及び第二連結孔12bに挿通されており、貫通孔41b及び第二連結孔12bを介して連結ピン5の下端部が棒状部49aに連結されている。
【0061】
連結ピン5の下端部は、枝部49bよりも外側の位置で棒状部49aに連結されている。連結ピン5の上端部には、拡径部51が設けられている。拡径部51と基部42bとの間には、拡径部51を支点として、基部42bを下方に付勢する、付勢部52のばねなどが配置されている。
図10では、付勢部52がねじりコイルばねを含み、連結ピン5が付勢部52のコイル内に挿通された状態で貫通孔41b及び第二連結孔12bに挿通されて棒状部49aに連結されている場合を示している。
【0062】
この変形例では、上側コンテナ2が上昇してリング7が規定位置から上昇し、当接部42aがリング外側傾斜面71に当接してピース4が閉位置から開位置に移動し始める際に、係止孔41a及び係止突起49cを回動軸としてピース4が回動可能とされ、ピース4の上端部が外側に傾斜しながら開くように構成されている。
【0063】
すなわち、上側コンテナ2が上昇してリング7が規定位置から上昇し、当接部42aがリング外側傾斜面71に当接すると、当接部42aは、外側に向けて付勢される。これにより、下端部がアーム部42と連結しているホルダ41(ピース4)は、係止孔41a及び係止突起49cを回動軸として回動し、上端部を外側に傾斜させながら開くのである。
【0064】
このように、ピース4が軸方向(トレッド成形部3の軸方向)における下部を軸支されており、ピース4の上部が径方向(トレッド成形部3の径方向)に沿って(径方向における外側に向けて)回動可能とされ、傾斜しながらピース4が開くようにすることで、分割金型40がタイヤ200のトレッド面から離型する際の離型抵抗を低減し、ピース4を開く際の動力を軽減させることができる。
【0065】
(第二実施形態)
第一実施形態では、ピース4が、例えば
図6に示すように、内側の面がタイヤ200(
図1参照)のトレッド面を形成する意匠面となっている分割金型40と、分割金型40を支持するホルダ41と、ホルダ41の下端部に配置され、リング7のリング外周部70に係合するアーム部42と、を有する場合を説明した。そして、上側コンテナ2が上昇すると、これに伴ってリング7が上昇し、アーム部42がリング外側傾斜面71に当接して係合し、アーム部42が外側に向けて付勢されてピース4が外側に移動して開く場合を説明した。しかし、ピース4は、アーム部42を有する場合に限られない。
【0066】
以下で説明する第二実施形態の金型100は、
図11に示すように、ピース4がアーム部42を有するのに代えて第一ガイドレール6を有し、リング7が、リング内周部75に、第二ガイドレール8を有している点で第一実施形態と異なり、その他は第一実施形態と同様である。以下、本実施形態の金型100について説明する。以下の説明では、第一実施形態と重複する説明は適宜省略する。
【0067】
ピース4は、径方向における外側のピースの外周部であるホルダ41の外側部41Aに、軸方向に沿って延在し、且つ、軸方向における上方に向けて徐々に径方向における内側に傾斜する第一ガイドレール6を有する。本実施形態において、外側部41Aには、軸方向に沿って延在し、且つ、軸方向における上方に向けて徐々に径方向における内側に傾斜するピース外側傾斜面41Bが形成されている。
【0068】
第一ガイドレール6は、平面状のピース外側傾斜面41Bに沿わせて配置されている。そして、第一ガイドレール6は、外側部41Aに例えば雄ねじ部材64で固定されている。
図11では、雄ねじ部材64が螺合する外側部41Aの雌ねじ部をネジ穴41Hとして示している。また、雄ねじ部材64が挿通される、第一ガイドレール6の貫通孔を挿通穴65として示している。雄ねじ部材64は、頭部が径方向における外側に位置するように配置され、ねじ部が径方向における内側に位置するように配置される。
【0069】
第一ガイドレール6は、
図12に示すように、その延在方向に沿って見た場合の断面の形状が、アルファベットのT字形状となるように形成されてよい。なお、
図12は、金型100のトレッド成形部3及びリング7の平面視での断面であって、周方向付勢部48を含む部分の断面の一部を示している。第一ガイドレール6は、T字形状の下端部61が内側(外側部41Aに近接する側)に位置し、T字形状における上端側62(T字形状における横棒の部分)が、外側に位置するように配置されてよい。
【0070】
リング7は、
図11に示すように、リング内周部75に、軸方向に沿って延在し、且つ、軸方向における上方に向けて徐々に径方向における内側に傾斜する第二ガイドレール8を有する。
【0071】
第二ガイドレール8は、リング内周部75に、例えば溝状の空間として形成されてよい。本実施形態において第二ガイドレール8は、リング内周部75において、リング7の上端部まで延在している。
【0072】
本実施形態では、一例として、第二ガイドレール8は、
図12に示すように、その延在方向に沿って見た場合の断面が、アルファベットのT字形状に形成された溝状の空間部80として形成されている場合を示している。
【0073】
空間部80は、その断面形状におけるT字形状の下端部85が内側(ピース4に近接する側)に位置してリング内周部75のリング外側傾斜面71に開口し、T字形状における上端部86(T字形状における横棒の部分)が、外側に位置するように配置されてよい。
【0074】
第一ガイドレール6は、第二ガイドレール8の溝に嵌り込んで係合し、第二ガイドレール8に沿って案内される。第一ガイドレール6は、上端側62を第二ガイドレール8の上端部86に嵌め込まれ、下端部61を第二ガイドレール8の下端部85に嵌め込まれた状態で、第二ガイドレール8の溝に嵌り込んで係合してよい。
【0075】
第一ガイドレール6は、上側コンテナ2の上昇に伴ってリング7が上昇すると、第二ガイドレール8に対して相対的に下方且つ外側に移動する。
【0076】
ピース4は、第一ガイドレール6の第二ガイドレール8に対する相対的な下方への移動に伴って径方向に開かれる。第一実施形態と同様に、ピース4は、開かれる際に、隣接するピース4と離間する。
【0077】
以下では、第一ガイドレール6のホルダ41への取り付け状態及び取り付け方法の一例を説明する。
【0078】
図13に示すように、リング7には、雄ねじ部材64及びネジ穴41H(
図11参照)のねじの軸心に沿って貫通するねじ締め用の貫通孔77が形成されている。貫通孔77は、リング7を径方向に沿って貫通している。
【0079】
貫通孔77は、径方向に沿って見た場合に第二ガイドレール8と重複して配置される。
【0080】
貫通孔77は、径方向に沿って見た場合に、リング7と第一ガイドレール6とが重複し、且つ、第一ガイドレール6が第二ガイドレール8に案内されている状態で、この貫通孔77の軸心が、雄ねじ部材64のねじの軸心と重複することができる位置に配置されている。
【0081】
本実施形態では、貫通孔77は、リング7が規定位置に位置している場合において、の貫通孔77の軸心が、雄ねじ部材64のねじの軸心と重複する場合を例示している。
図13では、第一ガイドレール6が、軸方向に沿って配列されて3つの雄ねじ部材64でホルダ41に固定されている場合を示している。そして、これら3つの雄ねじ部材64に対応させて、リング7には、軸方向に沿って、3つの貫通孔77を配置している。なお、ピース4(ホルダ41)は周方向に隣接して配置されているので、それぞれのホルダ41の雄ねじ部材64に対応させて貫通孔77を配置してよい。
【0082】
第一ガイドレール6は、以下の手順で、第二ガイドレール8に係合させた状態でホルダ41に固定することができる。
【0083】
まず、リング7を上側コンテナ2から取り外す。そして、第一ガイドレール6を取り外したピース4をリング7の内周側の面に沿わせて配列する。この際、ピース4のネジ穴41Hの軸心とリング7の貫通孔77の軸心とが重複するように位置決めしておくとよい。そして、第一ガイドレール6をリング7の上端から第二ガイドレール8の溝に挿入して嵌め込む。そして、第二ガイドレール8に沿わせて第一ガイドレール6を位置決めし、ネジ穴41Hの軸心と第一ガイドレール6の挿通穴65(
図12参照)の軸心とリング7の貫通孔77の軸心とを重複させる。そして、この重複させた状態で、リング7の外側から内側に向けて貫通孔77に雄ねじ部材64を貫通させる。貫通孔77に貫通させた雄ねじ部材64は、そのまま挿通穴65に挿通させて、更にネジ穴41Hに螺合接続する。これにより、第一ガイドレール6を第二ガイドレール8に係合させた状態でホルダ41に固定することができる。その後、リング7を上側コンテナ2に取り付けるとよい。
【0084】
以上のようにして、精密なタイヤ成形に適した細分割開閉金型構造のタイヤ成形用金型を提供することができる。
【0085】
〔別実施形態〕
(1)上記第二実施形態では、第一ガイドレール6が、ホルダ41の外側部41Aの平面状のピース外側傾斜面41Bに沿わせて配置されている場合を説明した。しかし、ピース外側傾斜面41Bが平面状でない場合、必ずしも第一ガイドレール6をピース外側傾斜面41Bに沿わせる必要は無い。第一ガイドレール6は、ホルダ41の外側部41Aに固定されていればよい。例えば、ピース外側傾斜面41Bが外側向けて凸の曲面状である場合、第二ガイドレール8に係合可能な角度で第一ガイドレール6を外側部41Aに固定すればよい。
【0086】
(2)上記実施形態では、ピース4がホルダ41と分割金型40とを有し、分割金型40が、その外側部をその凹部に嵌め込まれてホルダ41に支持されている場合、すなわち、ホルダ41が分割金型40と別体である場合を例示して説明した。しかし、ホルダ41と分割金型40とは一体に形成されていてもよい。
【0087】
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、タイヤ成形用金型に適用できる。
【符号の説明】
【0089】
1 :下側コンテナ
10 :板部
100 :金型(タイヤ成形用金型)
11 :下側サイドウォール成形部
12 :穴部
12a :第一連結孔
12b :第二連結孔
13 :係止孔
19 :壁部
2 :上側コンテナ
20 :板部
200 :タイヤ
21 :上側サイドウォール成形部
3 :トレッド成形部
4 :ピース(セグメントピース)
40 :分割金型
41 :ホルダ
41A :外側部
41B :ピース外側傾斜面
41H :ネジ穴
41a :係止孔
41b :貫通孔
42 :アーム部
42a :当接部
42b :基部
42c :柱部
43 :凹部
44 :凹部
45 :凹部
46 :付勢部
47 :付勢部
48 :周方向付勢部
49 :ピストン
49a :棒状部
49b :枝部
49c :係止突起
5 :連結ピン
51 :拡径部
52 :付勢部
6 :第一ガイドレール
61 :下端部
62 :上端側
64 :雄ねじ部材
65 :挿通穴
7 :リング(アウターリング)
70 :リング外周部
71 :リング外側傾斜面
72 :突起部
75 :リング内周部
76 :リング内側傾斜面
77 :貫通孔
8 :第二ガイドレール
80 :空間部
85 :下端部
86 :上端部
G :軸心