(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081603
(43)【公開日】2024-06-18
(54)【発明の名称】手持ち工具機械
(51)【国際特許分類】
B25F 5/02 20060101AFI20240611BHJP
B25F 5/00 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
B25F5/02
B25F5/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023197833
(22)【出願日】2023-11-22
(31)【優先権主張番号】10 2022 212 839.7
(32)【優先日】2022-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】エルベレ,ジモン
(72)【発明者】
【氏名】クルツ,アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】ツィンマーマン,ティロ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンパクトな手持ち工具機械を提供する。
【解決手段】手持ち工具機械であって、駆動軸(116)を有する駆動モータ(114)と、駆動軸(116)により駆動可能な伝動機構(118)と、を備え、伝動機構(118)は、少なくとも1つの伝動機構カバー(125)を有し、伝動機構カバー(125)は、伝動機構(118)の少なくとも一部セクションを閉鎖し、少なくとも部分的に駆動モータ(114)と伝動機構(118)との間に配置されている、手持ち工具機械。駆動モータ(114)に割り当てられた少なくとも1つのモータコンポーネント(350)が、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー(125)内に突入している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち工具機械(100)であって、駆動軸(116)を有する駆動モータ(114)と、前記駆動軸(116)により駆動可能な伝動機構(118)と、を備え、前記伝動機構(118)は、少なくとも1つの伝動機構カバー(125)を有し、前記伝動機構カバー(125)は、前記伝動機構(118)の少なくとも一部セクションを閉鎖し、少なくとも部分的に前記駆動モータ(114)と前記伝動機構(118)との間に配置され、
前記駆動モータ(114)に割り当てられた少なくとも1つのモータコンポーネント(350)が、少なくとも一部セクション、前記伝動機構カバー(125)内に突入している、
ことを特徴とする、手持ち工具機械(100)。
【請求項2】
前記伝動機構カバー(125)は、通し開口(184)を有し、前記通し開口(184)内に、前記モータコンポーネント(350)が突入している、
ことを特徴とする、請求項1に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項3】
前記通し開口(184)は、少なくとも部分的に輪状に形成されている、
ことを特徴とする、請求項2に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項4】
前記モータコンポーネント(350)は、半径方向で、少なくとも一部セクション、前記駆動軸(114)と、前記伝動機構カバー(125)の前記通し開口(184)と、の間に配置されている、
ことを特徴とする、請求項2または3に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項5】
前記モータコンポーネント(350)は、スペーサ要素(358)を有するロータ(354)として形成されており、前記スペーサ要素(358)は、前記伝動機構カバー(125)内、特に前記伝動機構カバー(125)の前記通し開口(184)内に突入している、
ことを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項6】
駆動軸軸受(117)が、半径方向で前記駆動軸(116)と、前記伝動機構(118)の中間軸(120)と、の間に配置されており、前記モータコンポーネント(350)のロータ(354)のスペーサ要素(358)が、前記駆動軸軸受(117)に当接している、
ことを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項7】
前記スペーサ要素(358)は、少なくとも1つのカラー(359)を有し、前記カラー(359)は、前記中間軸(120)の通し開口(186)内に突入している、
ことを特徴とする、請求項6に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項8】
前記モータコンポーネント(350)は、ステータ(352)のモータターミナル(356)および/またはモータ接続部として形成されており、前記モータターミナル(356)および/または前記モータ接続部は、少なくとも部分的に前記伝動機構カバー(125)内、特に前記伝動機構カバー(125)の前記通し開口(184)内に突入している、
ことを特徴とする、請求項1から7までのいずれか一項に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項9】
前記モータターミナル(356)および/または前記モータ接続部は、半径方向で、少なくとも一部セクション、前記伝動機構(118)の中間軸(120)と、前記伝動機構(118)の前記通し開口(184)と、の間に配置されている、
ことを特徴とする、請求項7または8に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項10】
前記伝動機構カバー(125)は、前記駆動モータ(114)のステータ(352)に面した端面(180)に、少なくとも1つの前記モータコンポーネント(350)の少なくとも一部セクションを収容する収容領域(188)を有する、
ことを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一項に記載の手持ち工具機械(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載の手持ち工具機械に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1において、手持ち工具機械であって、工具受け部と、ハウジングと、を備え、ハウジング内には、少なくとも1つの伝動機構ユニットと、ステータおよびロータを有する電子的に整流される駆動モータとが、工具受け部内に配置可能な使用工具を駆動すべく、配置されている、手持ち工具機械が公知であり、伝動機構ユニットには、駆動側の伝動機構フランジが割り当てられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第102020208347号明細書
【発明の概要】
【0004】
本発明は、手持ち工具機械であって、駆動軸を有する駆動モータと、駆動軸により駆動可能な伝動機構と、を備え、伝動機構は、少なくとも1つの伝動機構カバーを有し、伝動機構カバーは、伝動機構の少なくとも一部セクションを閉鎖し、少なくとも部分的に駆動モータと伝動機構との間に配置されている、手持ち工具機械から出発する。駆動モータに割り当てられた少なくとも1つのモータコンポーネントが、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー内に突入していることを提案する。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、割り当てられた少なくとも1つのモータコンポーネントが、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー内に突入していることにより、コンパクトな手持ち工具機械を提供する。
【0006】
手持ち工具機械は、電気的に運転される手持ち工具機械として形成されていることができる。電気的に運転される手持ち工具機械は、この場合、電力網運転される手持ち工具機械として形成されていても、バッテリ運転される手持ち工具機械として形成されていてもよい。例えば手持ち工具機械は、ドライバ、ドライバドリルまたは回転打撃ドライバとして形成されていることができる。
【0007】
駆動モータは、電気的に整流される駆動モータとして、特に、少なくとも1つの電気モータとして形成されていることができる。駆動モータは、ハンドスイッチを介して操作可能であるように構成されている。ハンドスイッチがユーザにより操作されると、駆動モータは、オンに切り換えられ、手持ち工具機械は、運転開始される。相応に、ハンドスイッチがユーザにより引き続き操作されなければ、駆動モータは、オフに切り換えられる。好ましくは、駆動モータは、逆転運転と、所望の回転速度の設定とが実現可能であるように、電子式に開ループおよび/または閉ループ制御可能である。逆転運転中、駆動モータは、右回り回転方向と左回り回転方向との間で切り換え可能であってもよい。逆転運転における駆動モータの切り換えのために、手持ち工具機械は、回転方向切り換え要素、特に回転方向切り換え器を有していてもよい。
【0008】
駆動モータは、駆動軸を有している。駆動軸は、少なくとも1つの駆動軸軸受により手持ち工具機械のハウジング内で軸支されている。駆動モータは、駆動軸により少なくとも伝動機構を駆動し得る。加えて駆動モータは、駆動軸により中間軸、打撃機構および/または工具受け部を駆動し得る。駆動軸軸受は、例示的に玉軸受、転がり軸受または滑り軸受として形成されていることができる。この駆動軸軸受は、駆動モータの、工具受け部に面した端部に配置されている。駆動軸は、中間軸内に伝動機構を貫いて突入していてもよい。駆動軸軸受は、中間軸内に配置されていてもよく、その結果、駆動軸は、駆動軸軸受により中間軸内で軸支されている。駆動軸は、駆動モータから背離した端部に配置されている別の駆動軸軸受を有していてもよい。こうして駆動軸は、この場合、上記駆動軸軸受と、上記別の駆動軸軸受とにより回転可能にハウジング内で軸支されていることが可能である。駆動軸が伝動機構カバー内に突入かつ/または伝動機構カバー内に係合することが可能である。手持ち工具機械は、工具軸線を有していることができる。この場合、駆動軸の回旋軸線が工具軸線を形成し得る。特に「軸方向」とは、工具軸線に対して略平行と解すべきである。これに対して「半径方向」とは、工具軸線に対して略垂直と解すべきである。
【0009】
伝動機構は、中間軸を有していてもよい。駆動モータは、中間軸を駆動すべく、形成されていてもよい。このために駆動モータと中間軸とは、駆動軸と伝動機構とにより互いに結合されていてもよい。中間軸は、駆動モータと工具受け部との間に配置されていてもよい。伝動機構は、遊星伝動機構として形成されていてもよく、例えば切り換え可能であってもよい。遊星伝動機構は、少なくとも1つの遊星段を有していることができる。切り換え可能な伝動機構の場合、少なくとも2つのギヤ段の間で、少なくとも1つのギヤ切り換え要素、特にギヤ切り換え器により切り換えが可能である。伝動機構は、伝動機構カバーを有している。伝動機構カバーは、伝動機構の少なくとも一部セクションを駆動モータに対して閉鎖すべく、形成されている。伝動機構カバーは、特に軸方向で、遊星伝動機構、特に遊星段と、駆動モータとの間に配置されていてもよい。伝動機構、特に遊星伝動機構は、内歯車を有していてもよい。例えば内歯車と伝動機構カバーとは、1ピースであることが可能である。中間軸は、遊星伝動機構の遊星枠を形成していることが可能である。
【0010】
打撃機構は、打撃運転で運転されるべく、形成されている。打撃機構は、打撃運転中、高いトルクピークを発生させ、これにより、固着した結合手段を分離させたり、結合手段を固定させたりすることができる。打撃機構は、打撃子と、相対回動不能に打撃子に結合される打撃機構ばねとを有している。打撃機構は、伝動機構により駆動モータに結合されていることができる。打撃機構は、例えば回旋打撃機構として形成されていても、V溝打撃機構として形成されていてもよい。打撃機構は、中間軸により駆動可能である。打撃機構は、駆動モータと工具受け部との間に配置されていてもよい。打撃機構は、打撃機構ハウジングを有し、打撃機構ハウジング内には、打撃子と打撃機構ばねとが配置されている。加えて打撃機構は、打撃機構カバーを有している。打撃機構カバーは、打撃機構を駆動モータに向かって閉じていることができる。打撃機構カバーは、駆動モータと、工具受け部、特に中間軸、殊に特に伝動機構の中間軸との間に配置されていることができる。打撃機構カバーと伝動機構カバーとが1ピースであり、その結果、打撃機構カバーが内歯車を形成していることが可能である。
【0011】
工具受け部は、工具差し込み受け部、例えばビット受け部として、かつ/または工具被せ嵌め受け部、例えばソケット受け部として形成されていてもよい。工具受け部がドリルチャックとして形成されていることも可能である。工具受け部は、使用工具、例えばねじ回しビットまたはソケットレンチを受けることができ、その結果、ユーザは、取り付け担体との取り付け要素のねじ結合を形成することができる。
【0012】
付加的に手持ち工具機械は、エネルギ供給部を備え、エネルギ供給部は、バッテリ、特に手持ち工具機械バッテリパックによるバッテリ運転のために、かつ/または電力網運転のために設けられている。好ましい一実施の形態において、エネルギ供給部は、バッテリ運転のために形成されている。本発明の範囲内において、「手持ち工具機械バッテリパック」とは、少なくとも1つのバッテリセルと1つのバッテリパックハウジングとの結合体と解すべきである。手持ち工具機械バッテリパックは、有利には、市販のバッテリ運転される手持ち工具機械のエネルギ供給のために形成されている。少なくとも1つのバッテリセルは、例えば3.6Vの定格電圧を有するLi-Ion-バッテリセルとして形成されていてもよい。例示的に手持ち工具機械バッテリパックは、10個までのバッテリセルを有していてもよい。ただし、別の個数のバッテリセルも可能である。バッテリ運転される手持ち工具機械としての一実施の形態も、電力網運転される手持ち工具機械としての運転も、当業者に十分に知られており、それゆえ、ここでは、エネルギ供給部の詳細について掘り下げることはしない。
【0013】
手持ち工具機械は、駆動モータを少なくとも制御する電子ユニットを備えていてもよい。電子ユニットは、ハウジング内に配置されていてもよい。加えて電子ユニットは、工具軸線に沿って伝動機構と駆動モータとの間に配置されていてもよい。電子ユニットは、例えばモータ信号を検出するホール効果プリント基板として形成されていてもよい。
【0014】
手持ち工具機械のハウジングは、少なくとも部分的に工具受け部、駆動モータ、伝動機構、中間軸および打撃機構を収容すべく、形成されている。ハウジングは、2つの半シェルを有するシェルハウジングとして形成されていてもよい。
【0015】
駆動モータは、割り当てられたモータコンポーネントを有している。モータコンポーネントは、例えば駆動モータのステータ、駆動モータのロータ、駆動モータのモータターミナル、駆動モータのモータ接続部および/または電子ユニット、例えばホール効果プリント基板であり得る。ここでは、駆動軸は、モータコンポーネントから除外されているべきである。
【0016】
駆動モータに割り当てられたモータコンポーネントは、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー内に突入している。こうしてモータコンポーネントの外周部は、伝動機構カバーの内周部と、少なくとも部分的にかつ/または一部セクション、オーバラップしている。さらに、伝動機構カバーの外周部と、モータコンポーネントの外周部とがオーバラップしていることが可能である。
【0017】
一実施の形態において、モータコンポーネントは、伝動機構カバーの、駆動モータに面した端面において、伝動機構カバー内に突入している。伝動機構カバーは、端面を有し、この端面は、駆動モータの方を向いている。伝動機構カバーは、別の端面を有し、この別の端面は、工具受け部および/または打撃機構に面して、伝動機構カバーに配置されている。この場合、伝動機構カバーの、駆動モータに面した端面と、伝動機構カバーの、工具受け部に面した別の端面とは、互いに反対側に配置されている。
【0018】
手持ち工具機械の一実施の形態において、伝動機構カバーは、通し開口を有し、通し開口内に、モータコンポーネントが、特に伝動機構に向かって突入している。通し開口は、例えば円形、楕円形または多角形に形成されていてもよい。駆動軸は、伝動機構と係合すべく、同じく通し開口内に、特に伝動機構に向かって突入している。中間軸は、駆動モータに向かって通し開口から突出することが可能である。中間軸は、少なくとも1つの中間軸軸受を有していてもよい。中間軸軸受は、少なくとも部分的に通し開口内にかつ/または通し開口に接して配置されていてもよい。
【0019】
手持ち工具機械の一実施の形態において、通し開口は、少なくとも部分的に輪状に形成されている。この場合、通し開口は、付加的に円形、楕円形または多角形に加え、少なくとも部分的に輪状にも形成されていることができる。通し開口は、例えば半径方向で工具軸線に向けられた複数の段部を有していてもよく、段部は、工具軸線に対して周方向で形成されている。通し開口が、工具軸線に対して周方向で複数の段部を有し、段部が、半径方向で工具軸線から離れるように向けられていることが可能である。モータコンポーネントが段部および/または輪状の通し開口内に少なくとも部分的に係合することが可能である。
【0020】
手持ち工具機械の一実施の形態において、モータコンポーネントは、半径方向、特に工具軸線に対して半径方向で、少なくとも一部セクション、駆動軸と、伝動機構カバーの通し開口との間に配置されている。この場合、したがって、工具軸線から出発して、半径方向で工具軸線から離れるように向けられて、モータコンポーネントが、少なくとも一部セクション、駆動軸と、伝動機構カバーの通し開口との間に配置されていることが可能である。モータコンポーネントは、少なくとも部分的に工具軸線を中心に周方向で配置されていてもよく、その結果、モータコンポーネントは、少なくとも一部セクション、駆動軸および通し開口に対して同軸、特に略同心に配置されていることが可能である。
【0021】
手持ち工具機械の一実施の形態において、モータコンポーネントは、スペーサ要素を有するロータとして形成されており、スペーサ要素は、伝動機構カバー内、特に伝動機構カバーの通し開口内に突入している。駆動モータは、ロータを有している。ロータは、駆動軸に結合されている。ロータは、複数のロータ磁石を有し、ロータ磁石は、駆動軸を中心に周方向で配置されている。スペーサ要素は、ロータに、特に軸方向で当接していてもよい。スペーサ要素は、例えばスペーサスリーブ、スペーサプレート、スペーサディスクまたはモータスペーサとして形成されていてもよい。スペーサ要素は、ロータ磁石を別の構成部材から離間させるべく、形成されている。この別の構成部材は、例えば軸受、例えば駆動軸軸受もしくは中間軸軸受、または伝動機構カバーであり得る。スペーサ要素は、電気絶縁性の材料から製造されている。スペーサ要素は、ロータ磁石を軸方向で保持すべく、形成されており、その結果、ロータ磁石は、駆動軸に対して相対的にその位置にとどまる。
【0022】
手持ち工具機械の一実施の形態において、駆動軸軸受は、半径方向、特に工具軸線に対して半径方向で、駆動軸と、伝動機構の中間軸との間に配置されており、モータコンポーネントのロータのスペーサ要素は、駆動軸軸受に当接している。ここで、スペーサ要素は、駆動軸軸受のインナハウジング、特にインナレースに当接していてもよい。
【0023】
手持ち工具機械の一実施の形態において、スペーサ要素は、少なくとも1つのカラーを有し、カラーは、中間軸の通し開口内に突入している。カラーは、駆動軸軸受に当接していてもよい。カラーは、少なくとも部分的に環囲するように形成されていてもよい。例えばカラーの代わりに、スペーサ要素は、ウェブまたは突出部を有していてもよい。中間軸の通し開口は、例えば円形、楕円形または多角形に形成されていてもよい。
【0024】
手持ち工具機械の一実施の形態において、モータコンポーネントは、ステータのモータターミナルおよび/またはモータ接続部として形成されており、モータターミナルおよび/またはモータ接続部は、少なくとも部分的に伝動機構カバー内、特に伝動機構カバーの通し開口内に突入している。モータターミナルおよび/またはモータ接続部は、少なくとも駆動モータを動作制御するために用いられ、少なくとも部分的に伝動機構カバー内に突入している。
【0025】
手持ち工具機械の一実施の形態において、モータターミナルおよび/またはモータ接続部は、半径方向、特に工具軸線に対して半径方向で、少なくとも一部セクション、伝動機構の中間軸と、伝動機構の通し開口との間に配置されている。これにより、手持ち工具機械の構造長さは、減少され得る。
【0026】
手持ち工具機械の一実施の形態において、伝動機構カバーは、ステータに面した端面に、少なくとも1つのモータコンポーネントの少なくとも一部セクションを収容する収容領域を有する。収容領域は、工具軸線に対して周方向で伝動機構カバーに形成されていてもよい。収容領域は、伝動機構カバーの外周部に形成されていてもよい。
【0027】
一実施の形態において、収容領域は、少なくとも部分的にステータのモータターミナルおよびステータのモータ接続部間に配置されている。例えばモータターミナルは、伝動機構カバーの通し開口内に係合することができ、モータ接続部は、伝動機構カバーの外周部に設けられた収容領域内に係合する。それゆえ収容領域と、伝動機構カバーの通し開口とは、少なくとも部分的に半径方向、特に工具軸線に対して半径方向で、モータターミナルおよびモータ接続部間に配置されていることができる。
【0028】
本発明について以下に好ましい一実施の形態を基に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明に係る手持ち工具機械の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、本発明に係る手持ち工具機械100を示しており、手持ち工具機械100は、ここでは例示的なバッテリ式回転打撃ドライバとして形成されている。手持ち工具機械100は、被動軸124と、工具受け部150と、打撃機構122、例えば回転打撃機構あるいは回旋打撃機構と、を備えている。手持ち工具機械100は、ハンドグリップ126を有するハウジング110を備えている。手持ち工具機械100は、電力網によらない電流供給のために、機械的かつ電気的にバッテリ運転用のエネルギ供給部に接続可能であり、その結果、手持ち工具機械100は、バッテリ運転される手持ち工具機械100として形成されている。エネルギ供給部として、ここでは、手持ち工具機械バッテリパック130が用いられる。本発明は、しかし、バッテリ運転される手持ち工具機械に限定されるものではなく、電力網による、つまり電力網運転される手持ち工具機械においても適用可能である。
【0031】
ハウジング110は、この場合、駆動ユニット111と打撃機構122とを有し、駆動ユニット111と打撃機構122とは、ハウジング110内に配置されている。駆動ユニット111は、手持ち工具機械バッテリパック130から電流が供給される電気的に整流される駆動モータ114と、伝動機構118とを有している。伝動機構118は、少なくとも1つの遊星伝動機構166として形成されている(
図2も参照)。駆動モータ114は、例えばハンドスイッチ128を介して操作可能であるように設計されており、その結果、駆動モータ114は、オン・オフ切り換え可能である。有利には、駆動モータ114は、電子式に開ループおよび/または閉ループ制御可能であり、その結果、逆転運転と、所望の回転速度とが実現可能である。逆転運転のために、手持ち工具機械100は、回転方向切り換え要素121を備え、回転方向切り換え要素121は、回転方向切り換え器として形成されている。回転方向切り換え要素121は、駆動モータ114を右回り回転方向と左回り回転方向との間で切り換えるべく、形成されている。好適な駆動モータの構造および機能形式は、当業者に十分に知られており、それゆえ、ここでは、それについて詳しく掘り下げることはしない。
【0032】
伝動機構118は、駆動モータ114に駆動軸116を介して結合されている。駆動軸116は、駆動軸軸受117によりハウジング110内で軸支されている。伝動機構118は、駆動軸116の回転を、中間軸120を介した伝動機構118と打撃機構122との間の回転に変換すべく、設けられている。好ましくは、この変換は、中間軸120が、駆動軸116に対して相対的に、拡大されたトルクで、しかし、減じられた回転速度で回転するように実施される(
図2も参照)。中間軸120は、打撃機構122を少なくとも部分的に駆動する。伝動機構118は、伝動機構ハウジング119を有し、伝動機構ハウジング119は、ハウジング110内に配置されている。手持ち工具機械100は、工具軸線102を備え、ここでは、駆動軸116の回旋軸線が、工具軸線102を形成している。
【0033】
打撃機構122は、中間軸120に結合されており、打撃子300と打撃機構ばね320とを有し、打撃機構122は、打撃運転中、高い強度を有する打撃状の回転インパルスを発生させる(
図2も参照)。打撃機構122は、打撃機構ハウジング123を有し、打撃機構122は、別の好適なハウジング内、例えば伝動機構ハウジング119内に配置されていてもよい。打撃機構122は、被動軸124を駆動すべく、形成されている。被動軸124には、工具受け部150が設けられている。好ましくは、工具受け部150は、被動軸124に一体成形かつ/または形成されている。好ましくは、工具受け部150は、駆動ユニット111から離れる向きの軸方向132で配置されている。工具受け部150は、ここでは、六角穴受け部として、ビットホルダの形態で形成されており、使用工具140を受けるために設けられている。使用工具は、多角形アウタカップリング142を有するドライバビットの形態で形成されている。ドライバビットの種類、例えばHEXタイプのドライバビットは、当業者に十分に知られている。本発明は、しかし、HEXドライバビットの使用に限定されるものではなく、当業者に有意義と目されるその他の工具受け部、例えばHEXドリル、SDS-Quick使用工具または丸シャンクドリルチャックも適用可能である。加えて、好適なビットホルダの構造および機能形式は、当業者に十分に知られている。
【0034】
手持ち工具機械100は、駆動ユニット111、特に駆動モータ114を少なくとも制御する制御ユニット170を備えている。ハウジング110は、制御ユニット170を少なくとも部分的に収容している。制御ユニット170は、詳しくは図示しないマイクロプロセッサを有している。加えてハウジング110は、エネルギ供給部保持装置160を有している。エネルギ供給部保持装置160は、手持ち工具機械バッテリパック130を受け、この場合、スタンド面を有するスタンドベース162を形成している。手持ち工具機械バッテリパック130は、工具なしに、エネルギ供給部保持装置160に対して着脱自在である。さらにハウジング110は、ハンドグリップ126とエネルギ供給部保持装置160とを有している。ハンドグリップ126は、ユーザにより把持され得る。一実施の形態において、エネルギ供給部保持装置160は、ハンドグリップ126に配置されている。スタンドベース162により、手持ち工具機械100は、置くことができる。
【0035】
図2は、手持ち工具機械100の縦断面図の抜粋400を示している。打撃機構122、中間軸120および伝動機構118を示してあり、ここでは、中間軸120が、例示的に、部分的に伝動機構118を形成している。中間軸120は、駆動モータ114と工具受け部150との間に配置されている。ここでは、工具受け部150は、図示していない。伝動機構118は、遊星伝動機構166として形成されており、ここでは例示的に1つの遊星段が形成されている。伝動機構118は、伝動機構ハウジング119の他に、伝動機構カバー125を有している。ここでは、伝動機構カバー125は、伝動機構118を駆動モータ114に対して少なくとも部分的に閉鎖すべく、設けられている。この場合、伝動機構カバー125は、遊星伝動機構166と駆動モータ114との間に配置されている。加えて遊星伝動機構166は、内歯車129を有している。中間軸120は、中間軸軸受164を有している。伝動機構カバー125は、中間軸軸受164用の受け部168を有し、その結果、中間軸軸受164用の受け部168は、中間軸軸受164を受ける。駆動軸116は、伝動機構カバー125内に突入している。
【0036】
打撃機構122は、遊星伝動機構166により駆動モータ114に結合されている。打撃機構122は、ここでは、V溝打撃機構として形成されている。打撃機構122は、駆動モータ114と工具受け部150との間に配置されている。打撃機構ハウジング123内には、打撃子300と打撃機構ばね320とが配置されている。打撃機構122は、打撃機構カバー127を有し、打撃機構カバー127は、打撃機構122を駆動モータ114に向かって閉じている。この場合、打撃機構カバー127は、駆動モータ114と遊星伝動機構166との間に配置されている。ここでは、打撃機構カバー127と伝動機構カバー125とは、例示的に1ピースである。
【0037】
遊星伝動機構166は、遊星枠280を有している。遊星伝動機構166は、遊星枠280の他に、複数の遊星車282と軸受ピン284とを有している。軸受ピン284は、遊星車282を回転可能に遊星枠280に結合すべく、設けられている。中間軸120と遊星枠280とは、例示的に1ピースである。
【0038】
駆動モータ114に割り当てられた少なくとも1つのモータコンポーネント350は、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー125内に突入している。モータコンポーネント350は、ここでは、例えば駆動モータ114のステータ352、駆動モータ114のロータ354および駆動モータ114のモータターミナル356を包含している(
図3も参照)。その際、駆動軸114は、モータコンポーネント350から除外されているべきである。モータコンポーネント350は、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー125内に突入している。こうしてモータコンポーネントの外周部は、伝動機構カバーの内周部と、少なくとも部分的にかつ/または一部セクション、オーバラップしている(
図3も参照)。
【0039】
モータコンポーネント350は、伝動機構カバー125の、駆動モータ114に面した端面180において、伝動機構カバー125内に突入している。伝動機構カバー125の端面180は、駆動モータ114の方を向いている。伝動機構カバー125は、別の端面182を有している。別の端面182は、打撃機構122に面している。伝動機構カバー125は、通し開口184を有している。モータコンポーネント350と駆動軸116とは、通し開口184内に突入している。ここでは、通し開口184は、例示的に円形に形成されている。中間軸軸受164は、少なくとも部分的に通し開口184に配置されている。モータコンポーネント350は、工具軸線102に対して半径方向で、少なくとも一部セクション、駆動軸116と、伝動機構カバー125の通し開口184との間に配置されている。
【0040】
スペーサ要素358を有するロータ354として形成されるモータコンポーネント350は、通し開口184内に突入している。この場合、スペーサ要素358は、伝動機構カバー125の通し開口184内に突入している。ロータ354は、駆動軸114に結合されている。さらにロータ354は、複数のロータ磁石360を有している。ロータ磁石360は、駆動軸116を中心に周方向で配置されている。スペーサ要素358は、ロータ354に軸方向で当接している。ここでは、スペーサ要素360は、スペーサスリーブとして形成されている。駆動軸軸受117は、工具軸線102に対して半径方向で駆動軸116と中間軸120との間に配置されている。ロータ354のスペーサ要素360は、駆動軸軸受117に当接している。スペーサ要素358は、カラー359を有し、カラー359は、ここでは例示的に環囲するように形成されている。カラー359は、中間軸120の通し開口186内に突入しており、中間軸120の通し開口186は、円形に形成されている。カラー359は、駆動軸軸受117に当接している。モータターミナル356として形成されるモータコンポーネント350は、少なくとも部分的に伝動機構カバー125内に突入している(
図3も参照)。
【0041】
伝動機構カバー125は、ステータ352に面した端面180に、少なくとも1つのモータコンポーネント350の少なくとも一部セクションを収容する収容領域188を有している(
図3も参照)。収容領域188は、工具軸線102に対して周方向で伝動機構カバー125に形成されており、伝動機構カバー125の外周部を形成している。加えてここでは、収容領域188は、輪状に形成されている。
【0042】
図3は、
図2に示すように方向A-Aで見た手持ち工具機械100の横断面図の抜粋410を示している。モータコンポーネント350の少なくとも1つの外周部は、伝動機構カバー125の内周部と少なくとも部分的にオーバラップしている。ステータ352と、スペーサ要素358、特にカラー359とは、伝動機構カバー125の通し開口184内に突入している。通し開口184は、少なくとも部分的に輪状に形成されている。この場合、通し開口184は、半径方向で工具軸線102に向けられた複数の段部を有し、段部は、工具軸線102に対して周方向で形成されている。モータコンポーネントは、少なくとも部分的に工具軸線102を中心に周方向で配置されている。モータコンポーネント350は、少なくとも一部セクション、駆動軸116および通し開口184に対して同軸に配置されている。
【符号の説明】
【0043】
100 手持ち工具機械
102 工具軸線
110 ハウジング
111 駆動ユニット
114 駆動モータ
116 駆動軸
117 駆動軸軸受
118 伝動機構
119 伝動機構ハウジング
120 中間軸
121 回転方向切り換え要素
122 打撃機構
123 打撃機構ハウジング
124 被動軸
125 伝動機構カバー
126 ハンドグリップ
127 打撃機構カバー
128 ハンドスイッチ
129 内歯車
130 手持ち工具機械バッテリパック
132 軸方向
140 使用工具
142 多角形アウタカップリング
150 工具受け部
160 エネルギ供給部保持装置
162 スタンドベース
164 中間軸軸受
166 遊星伝動機構
168 受け部
170 制御ユニット
180 端面
182 別の端面
184 通し開口
186 通し開口
188 収容領域
280 遊星枠
282 遊星車
284 軸受ピン
300 打撃子
320 打撃機構ばね
350 モータコンポーネント
352 ステータ
354 ロータ
356 モータターミナル
358 スペーサ要素
359 カラー
360 ロータ磁石
400 抜粋
410 抜粋
【手続補正書】
【提出日】2024-03-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
駆動モータ114に割り当てられた少なくとも1つのモータコンポーネント350は、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー125内に突入している。モータコンポーネント350は、ここでは、例えば駆動モータ114のステータ352、駆動モータ114のロータ354および駆動モータ114のモータターミナル356を包含している(
図3も参照)。その際、駆動軸
116は、モータコンポーネント350から除外されているべきである。モータコンポーネント350は、少なくとも一部セクション、伝動機構カバー125内に突入している。こうしてモータコンポーネントの外周部は、伝動機構カバーの内周部と、少なくとも部分的にかつ/または一部セクション、オーバラップしている(
図3も参照)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
スペーサ要素358を有するロータ354として形成されるモータコンポーネント350は、通し開口184内に突入している。この場合、スペーサ要素358は、伝動機構カバー125の通し開口184内に突入している。ロータ354は、駆動軸
116に結合されている。さらにロータ354は、複数のロータ磁石360を有している。ロータ磁石360は、駆動軸116を中心に周方向で配置されている。スペーサ要素358は、ロータ354に軸方向で当接している。ここでは、スペーサ要素
358は、スペーサスリーブとして形成されている。駆動軸軸受117は、工具軸線102に対して半径方向で駆動軸116と中間軸120との間に配置されている。ロータ354のスペーサ要素
358は、駆動軸軸受117に当接している。スペーサ要素358は、カラー359を有し、カラー359は、ここでは例示的に環囲するように形成されている。カラー359は、中間軸120の通し開口186内に突入しており、中間軸120の通し開口186は、円形に形成されている。カラー359は、駆動軸軸受117に当接している。モータターミナル356として形成されるモータコンポーネント350は、少なくとも部分的に伝動機構カバー125内に突入している(
図3も参照)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち工具機械(100)であって、駆動軸(116)を有する駆動モータ(114)と、前記駆動軸(116)により駆動可能な伝動機構(118)と、を備え、前記伝動機構(118)は、少なくとも1つの伝動機構カバー(125)を有し、前記伝動機構カバー(125)は、前記伝動機構(118)の少なくとも一部セクションを閉鎖し、少なくとも部分的に前記駆動モータ(114)と前記伝動機構(118)との間に配置され、
前記駆動モータ(114)に割り当てられた少なくとも1つのモータコンポーネント(350)が、少なくとも一部セクション、前記伝動機構カバー(125)内に突入している、
ことを特徴とする、手持ち工具機械(100)。
【請求項2】
前記伝動機構カバー(125)は、通し開口(184)を有し、前記通し開口(184)内に、前記モータコンポーネント(350)が突入している、
ことを特徴とする、請求項1に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項3】
前記通し開口(184)は、少なくとも部分的に輪状に形成されている、
ことを特徴とする、請求項2に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項4】
前記モータコンポーネント(350)は、半径方向で、少なくとも一部セクション、前記駆動軸(116)と、前記伝動機構カバー(125)の前記通し開口(184)と、の間に配置されている、
ことを特徴とする、請求項2に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項5】
前記モータコンポーネント(350)は、スペーサ要素(358)を有するロータ(354)として形成されており、前記スペーサ要素(358)は、前記伝動機構カバー(125)内、特に前記伝動機構カバー(125)の前記通し開口(184)内に突入している、
ことを特徴とする、請求項1に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項6】
駆動軸軸受(117)が、半径方向で前記駆動軸(116)と、前記伝動機構(118)の中間軸(120)と、の間に配置されており、前記モータコンポーネント(350)のロータ(354)のスペーサ要素(358)が、前記駆動軸軸受(117)に当接している、
ことを特徴とする、請求項1に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項7】
前記スペーサ要素(358)は、少なくとも1つのカラー(359)を有し、前記カラー(359)は、前記中間軸(120)の通し開口(186)内に突入している、
ことを特徴とする、請求項6に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項8】
前記モータコンポーネント(350)は、ステータ(352)のモータターミナル(356)および/またはモータ接続部として形成されており、前記モータターミナル(356)および/または前記モータ接続部は、少なくとも部分的に前記伝動機構カバー(125)内、特に前記伝動機構カバー(125)の前記通し開口(184)内に突入している、
ことを特徴とする、請求項1に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項9】
前記モータターミナル(356)および/または前記モータ接続部は、半径方向で、少なくとも一部セクション、前記伝動機構(118)の中間軸(120)と、前記伝動機構(118)の前記通し開口(184)と、の間に配置されている、
ことを特徴とする、請求項7または8に記載の手持ち工具機械(100)。
【請求項10】
前記伝動機構カバー(125)は、前記駆動モータ(114)のステータ(352)に面した端面(180)に、少なくとも1つの前記モータコンポーネント(350)の少なくとも一部セクションを収容する収容領域(188)を有する、
ことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項に記載の手持ち工具機械(100)。
【外国語明細書】