特開 2024-81612 バッテリパック

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024081612

(43)【公開日】2024-06-18

(54)【発明の名称】バッテリパック

(51)【国際特許分類】

   H01M 50/204 20210101AFI20240611BHJP

   H01M 50/211 20210101ALI20240611BHJP

   H01M 50/284 20210101ALI20240611BHJP

   H01M 10/613 20140101ALI20240611BHJP

   H01M 10/647 20140101ALI20240611BHJP

   H01M 10/6235 20140101ALI20240611BHJP

   H01M 10/653 20140101ALI20240611BHJP

   H01M 50/289 20210101ALI20240611BHJP

   H01M 50/247 20210101ALN20240611BHJP

【ＦＩ】

H01M50/204 401D

H01M50/211

H01M50/284

H01M50/204 401H

H01M10/613

H01M10/647

H01M10/6235

H01M10/653

H01M50/289 101

H01M50/247

【審査請求】有

【請求項の数】15

【出願形態】ＯＬ

【外国語出願】

(21)【出願番号】P 2023203851

(22)【出願日】2023-12-01

(31)【優先権主張番号】63/430,585

(32)【優先日】2022-12-06

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(71)【出願人】

【識別番号】598073073

【氏名又は名称】ミルウォーキー エレクトリック ツール コーポレイション

(74)【代理人】

【識別番号】100107766

【弁理士】

【氏名又は名称】伊東 忠重

(74)【代理人】

【識別番号】100070150

【弁理士】

【氏名又は名称】伊東 忠彦

(74)【代理人】

【識別番号】100135079

【弁理士】

【氏名又は名称】宮崎 修

(74)【代理人】

【識別番号】110002848

【氏名又は名称】弁理士法人ＮＩＰ＆ＳＢＰＪ国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】メイヤー、ザカリー

(72)【発明者】

【氏名】シルハ、ワイアット アール．

(72)【発明者】

【氏名】シュメリング、トーマス エー．

(72)【発明者】

【氏名】ザイデル、エリ エム．

(72)【発明者】

【氏名】クエンザー、ジョナサン

(72)【発明者】

【氏名】シェンク、アレクサンダー アール．

(72)【発明者】

【氏名】ファスベンダー、カイル シー．

(72)【発明者】

【氏名】ボーク、ケビン ダブリュー．

【テーマコード（参考）】

5H031

5H040

【Ｆターム（参考）】

5H031AA09

5H031CC09

5H031KK01

5H040AA03

5H040AA28

5H040AS19

5H040AT04

5H040AT06

5H040AY05

5H040AY10

5H040AY12

5H040DD08

5H040DD26

5H040NN03

(57)【要約】      （修正有）

【課題】例えば、温度センサによりパウチセルのスタックの温度が正確になることを可能にする、改良されたバッテリパックを提供する。
【解決手段】バッテリパックは、バッテリハウジングと、バッテリハウジング内に配置されたコアハウジングと、コアハウジング内に配置された少なくとも１つのパウチセル２０２と、コアハウジングの内面に沿って延びるフレキシブル回路２１２と、フレキシブル回路に動作可能に結合された温度センサ２２４と、を含む。
【選択図】図１０

【特許請求の範囲】

【請求項1】

バッテリハウジングと、
前記バッテリハウジング内に配置されたコアハウジングと、
前記コアハウジング内に配置された少なくとも１つのパウチセルと、
前記コアハウジングの内面に沿って延びるフレキシブル回路と、
前記フレキシブル回路に動作可能に結合された温度センサと、
を備える、バッテリパック。

【請求項2】

前記温度センサが、サーミスタを含む、請求項１に記載のバッテリパック。

【請求項3】

前記サーミスタが、負温度係数サーミスタである、請求項２に記載のバッテリパック。

【請求項4】

前記コアハウジングが、前記温度センサと位置合わせされた開口部を更に含む、請求項１に記載のバッテリパック。

【請求項5】

前記コアハウジングの前記開口部内に配置されたフォームブロックを更に含む、請求項４に記載のバッテリパック。

【請求項6】

前記バッテリハウジングが、前記コアハウジング内の前記開口部と位置合わせされた１つ以上のリブを含む、請求項５に記載のバッテリパック。

【請求項7】

前記リブが、前記フォームブロックを押圧する、請求項６に記載のバッテリパック。

【請求項8】

バッテリハウジングと、
前記バッテリハウジング内に配置されたコアハウジングと、
前記コアハウジング内に配置された少なくとも１つのパウチセルと、
前記コアハウジングの外面に沿って延びるフレキシブル回路と、
前記フレキシブル回路に動作可能に結合された温度センサと、
前記温度センサに動作可能に結合されて、前記コアハウジング内に延びる銅トレースと、
を備える、バッテリパック。

【請求項9】

前記銅トレースが、２つの隣接するパウチセルの間の位置内にまで延びている、請求項８に記載のバッテリパック。

【請求項10】

上部バッテリハウジング部分及び下部バッテリハウジング部分を有するバッテリハウジングと、
前記バッテリハウジング内に配置されたコアハウジングと、
前記コアハウジング内に配置された少なくとも１つのパウチセルと、を備え、
前記コアハウジングが熱伝導性材料から作成されている、バッテリパック。

【請求項11】

前記コアハウジングの底部が、ヒートシンクである、請求項１０に記載のバッテリパック。

【請求項12】

前記コアハウジングが、複数のスタンドオフによって結合された、下部プレート及び上部プレートを含む、請求項１０に記載のバッテリパック。

【請求項13】

前記コアハウジングが、複数のスロット対を含む、請求項１０に記載のバッテリパック。

【請求項14】

プレートが、位置合わせされたスロット対内に設置されている、請求項１３に記載のバッテリパック。

【請求項15】

前記パウチセルが、前記プレート上に配置されている、請求項１４に記載のバッテリパック。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願の相互参照
本出願は、２０２２年１２月６日に出願された、米国仮特許出願第６３／４３０，５８５号に対する優先権を主張するものであり、その内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。

【0002】

本開示は、コードレス動力工具に関し、より具体的には、コードレス動力工具用のバッテリに関する。

【背景技術】

【0003】

家庭におけるＤＩＹプロジェクトから大規模な商業建設プロジェクトまで、コードレス動力工具は至る所にある。これらの工具は、生産性及び効率を向上させている。これらの工具は、常に改良されているバッテリパックを必要とする。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0004】

本開示は、一態様では、バッテリハウジングと、バッテリハウジング内に配置されたコアハウジングと、コアハウジング内に配置された少なくとも１つのパウチセルと、コアハウジングの内面に沿って延びるフレキシブル回路と、フレキシブル回路に動作可能に結合された温度センサと、を含む、バッテリパックを提供する。

【0005】

本開示は、別の態様では、バッテリハウジングと、バッテリハウジング内に配置されたコアハウジングと、コアハウジング内に配置された少なくとも１つのパウチセルと、コアハウジングの外面に沿って延びるフレキシブル回路と、フレキシブル回路に動作可能に結合された温度センサと、温度センサに動作可能に結合されて、コアハウジング内に延びる銅トレースと、を含む、バッテリパックを提供する。

【0006】

本開示は、別の態様では、上部バッテリハウジング部分及び下部バッテリハウジング部分を有するバッテリハウジングと、バッテリハウジング内に配置されたコアハウジングと、コアハウジング内に配置された少なくとも１つのパウチセルと、を含み、コアハウジングが熱伝導性材料から作成されている、バッテリパックを提供する。

【0007】

本開示の他の特徴及び態様は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討すれば明らかになる。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】バッテリパックの斜視図である。

【図2】図１のバッテリパックの上部平面図である。

【図3】図１のバッテリパックの底部平面図である。

【図4】図１のバッテリパックの側部平面図である。

【図5】図１のバッテリパックの後部平面図である。

【図6】図１のバッテリパックの前部平面図である。

【図7】下部バッテリハウジング部分が取り外された状態の、図１のバッテリパックの側部平面図である。

【図8】下部バッテリハウジング部分及びコアハウジングが取り外された状態の、図１のバッテリパックの側部平面図である。

【図9】バッテリハウジングが取り外された状態の、図１のバッテリパックのコアハウジングの前部斜視図である。

【図10】図１のバッテリパックの部分断面図である。

【図11】別のバッテリパックの部分図である。

【図12】コアハウジングの斜視図である。

【図13】別のコアハウジングの斜視図である。

【図14】更に別のコアハウジングの平面図である。

【図15】なおも別のコアハウジングの平面図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

本開示のいずれかの実施形態を詳細に説明する前に、本開示は、その適用において、以下の記述で説明されるか又は以下の図面に図示される構造の詳細及び構成要素の配置に限定されないことを理解されたい。本開示は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実践又は実行することが可能である。本明細書で使用される語法及び専門用語は、説明を目的としたものであり、限定するものとみなすべきではないことも理解されたい。

【0010】

一実施形態の一部として図示又は説明された特徴は、別の実施形態と共に使用されて、更に別の実施形態を生み出すことができる。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内に入るような修正及び変形をカバーすることが意図されている。詳細な説明では、図面における特徴を参照するために、数字及び文字を使用している。図面及び説明における同様又は類似の表記は、本開示の同様又は類似の部分を参照するために使用されている。

【0011】

本明細書で使用される場合、「第１」、「第２」、及び「第３」という用語は、１つの構成要素を別の構成要素から区別するために互換的に使用することができ、個々の構成要素の位置又は重要性を表すことは意図されていない。単数形「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、文脈上明らかにそうでないことを指示しない限り、複数形の参照を含む。「結合された」、「固定された」、「に取り付けられた」などの用語は、本明細書において別段の定めがない限り、直接的な結合、固定、又は取り付け、並びに１つ以上の中間構成要素若しくは特徴部を介した間接的な結合、固定、又は取り付けの両方を指す。本明細書で使用される場合、「備える」、「備えている」、「含む」、「有する」、「有している」、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。例えば、特徴部の列挙を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的には列挙されていない、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含んでもよい。更に、明示的に反対の記載がない限り、「又は」は、包括的な「又は」を意味し、排他的な「又は」を意味しない。例えば、条件Ａ又は条件Ｂは、以下のいずれか１つによって満たされる。Ａが真であり（又は存在し）且つＢが偽である（又は存在しない）、Ａが偽であり（又は存在しない）且つＢが真である（又は存在する）、及びＡとＢとの両方が真である（又は存在する）。

【0012】

「概ね」、「おおよそ」、又は「実質的に」などの近似値の用語は、記載された値より１０％以内で大きいか又は１０％以内で小さい値を含む。角度又は方向の文脈で使用される場合、そのような用語は、記載された角度又は方向よりも１０度以内で大きいか又は１０度以内で小さい範囲を含む。例えば、「概ね垂直」は、任意の方向、例えば時計回り又は反時計回りにおいて、垂直の１０度以内の方向を含む。

【0013】

利益、他の利点、及び課題に対する解決策を、特定の実施形態に関して以下に説明する。しかしながら、利益、利点、課題に対する解決策、及び利益、利点、又は解決策を生じさせるか、又はそれらをより顕著にし得る特徴（単数又は複数）は、いずれか又はすべての特許請求の範囲の重要な特徴、必須の特徴、又は必須の特徴として解釈されるべきではない。

【0014】

図１～図６を参照すると、バッテリパック１００が示されている。示されるように、バッテリパック１００は、複数のねじ付き締結具１１０（例えば、ねじ）を介して、継ぎ目１０８、すなわち界面に沿って下部バッテリハウジング部分１０６に結合された上部バッテリハウジング部分１０４を有するバッテリハウジング１０２を含む。上部バッテリハウジング部分１０４は、上面１１２と、そこから延びる工具本体係合アセンブリ１１４と、を含む。工具本体係合アセンブリ１１４は、上部バッテリハウジング部分１０４の第１の端１１８に隣接する上部バッテリハウジング部分１０４上に配置されたラッチアセンブリハウジング１１６を含む。レールアセンブリ１２０は、上部バッテリハウジング部分１０４の第２の端部１２２に隣接するラッチアセンブリハウジング１１６から上部バッテリハウジング部分１０４の上面１１２に沿って延びている。レールアセンブリ１２０は、レールアセンブリ１２０の第１の端部１２８からレールアセンブリ１２０の第２の端部１３０までレールアセンブリ１２０の長さに沿って延びる第１のレール１２４及び第２のレール１２６を含む。

【0015】

示されるように、レール１２４、１２６は、レール１２４、１２６が中心軸１３４に対して平行であるように、バッテリパック１００の中心軸１３４から離れてレールアセンブリ１２０の中心部分１３２から外向きに延びている。各レール１２４、１２６は、概ね、逆「Ｌ」のような形状であり、コードレス動力工具のバッテリレセプタクルの相補的な形状の特徴部に適合するようなサイズ及び形状である。工具本体係合アセンブリ１１４は、レールアセンブリ１２０の第２の端部１３０内に延びて、複数の端子開口部１３８において終端する凹部１３６を更に含む。バッテリパック１００がコードレス動力工具上のバッテリレセプタクルと係合されると、端子開口部１３８は、コードレス動力工具内の１つ以上の端子の周りに適合することになり、端子開口部１３８内のバッテリ端子は、バッテリパック１００からコードレス動力工具に直流（ＤＣ）電力を伝達してコードレス動力工具内のモータ及び他の電気構成要素にＤＣ電力を供給するために、互いに動作可能に結合されることになる。

【0016】

工具本体係合アセンブリ１１４はまた、ラッチアセンブリハウジング１１６内に配置されて、レールアセンブリ１２０の第１の端部１２８内に部分的に延びる、第１のラッチ１４０及び第２のラッチ１４２を含む。第１のラッチ１４０は、フック１５０と解除ボタン１５２とを含む。第２のラッチ１４２もまた、フック１５４と解除ボタン１５６を含む。第１のラッチ１４０及び第２のラッチ１４２は、１つ以上のばねを介して中心軸１３４に対して外向きに付勢されている。使用中、バッテリパック１００がコードレス動力工具のバッテリレセプタクルと係合されると、フック１５０、１５４は、バッテリレセプタクルの相補的な特徴部と係合して、バッテリパック１００をコードレス工具と係合した状態に保持する。解除ボタン１５２、１５６が使用者によって押圧されると、フック１５０、１５４が後退し、バッテリパック１００は、バッテリパック１００をバッテリレセプタクルからスライドさせることによって、コードレス動力工具から取り外すことができる。

【0017】

図７を参照すると、バッテリパック１００は、バッテリハウジング１０２内に配置されたコアハウジング２００を含む。更に、図８が示すように、複数のパウチセル２０２が、コアハウジング２００内に配置されている。パウチセル２０２は。互いに電気的に結合されている。隣接するパウチセル２０２は、プレート２０４、すなわちスペーサによって分離されている。図９に示されるように、バッテリパック１００は、コアハウジング２００の上部上に配置されたプリント回路基板アセンブリ（ＰＣＢＡ）２０６を更に含む。ＰＣＢＡ２０６は、その上に配置された下部ＰＣＢ２０８及び上部ＰＣＢ２１０を含む。

【0018】

示されるように、バッテリパック１００は、近位端２１４及び遠位端２１６を有するフレキシブル回路２１２を含む。フレキシブル回路２１２の近位端２１４は、コネクタ２１８に電気的に動作可能に結合されており、フレキシブル回路２１２は、コアハウジング２００の内壁２２０に沿ってコネクタ２１８から下方に延びている。コアハウジング２００の内壁２２０に沿って延びる際に、フレキシブル回路２１２はまた、複数のパウチセル２０２の各々の外面２２２に沿って延びている。図１０は、バッテリパック１００が、フレキシブル回路２１２の遠位端に電気的に動作可能に結合された温度センサ２２４を含むことを更に示している。例えば、温度センサ２２４は、サーミスタである。一実施形態では、サーミスタは、温度が上昇するにつれて電気抵抗が減少する負温度係数（ＮＴＣ）サーミスタである。別の実施形態では、サーミスタは、温度が上昇するにつれて電気抵抗が増加する正温度係数（ＰＴＣ）サーミスタである。

【0019】

図１０に更に示されるように、フォームバッキングブロック２２６は、コアハウジング２００の側壁内の開口部２２８を通って延びて、温度センサ２２４と位置合わせされている。フォームバッキングブロック２２６は、温度センサ２２４を押圧して、パウチセル２０２の外面２２２との位置合わせ及び係合を維持する。下部ハウジング部分１０６は、下部ハウジング部分１０６の内面２３２から内向きに延びる１つ以上のリブ２３０を含む。リブ２３０は、コアハウジング２００の側壁内の開口部２２８と位置合わせされている。コアハウジング２００が下部バッテリハウジング部分１０６内に設置されると、リブ２３０は、フォームバッキングブロック２２６を押圧して、温度センサ２２４にフォームバッキングブロック２２６を押し付け、パウチセル２０２の外面２２２に対して温度センサ２２４を所定の位置に維持するのを助ける。

【0020】

温度センサ２２４により、パウチセル２０２のスタックの温度が正確になることを可能にする。更に、本明細書に開示される配置は、バッテリパック１００に組み立てることが比較的容易であり、比較的耐久性がある。リブ２３０は、組み立てを容易にするために傾斜され、又は角度付けされ得る。サーミスタ２２４及びフレキシブル回路２１２は、コアハウジング２００内にあり、組立中に下部バッテリハウジング部分１０６に対してスライドしない。

【0021】

別の態様では、図１１に示されるように、バッテリパック３００は、スタック状に配置された第１のパウチセル３０２、第２のパウチセル３０４、第３のパウチセル３０６、第４のパウチセル３０８、及び第５のパウチセル３１０を含む。ＰＣＢＡ３１２は、パウチセル３０２、３０４、３０６、３０８、３１０の上方に配置されている。第１のフレキシブル回路３２０は、パウチセル３０２、３０４、３０６、３０８、３１０の外面に沿って第１のコネクタ３２２から下方に延びている。特定の態様では、第１のフレキシブル回路３２０は、パウチセル３０２、３０４、３０６、３０８、３１０が配置されているコアハウジングの外部に配置され、下部バッテリハウジング部分の内部、すなわち、コアハウジングの外面とコアハウジングが配置されている下部バッテリハウジング部分の内面との間に配置される。

【0022】

示されるように、第１のフレキシブル回路３２０は、コアハウジングの外部及び下部バッテリハウジング部分の内部、すなわち、コアハウジングの外面とコアハウジングが配置されている下部バッテリハウジング部分の内面との間に配置された、第１の温度センサ３２４及び第２の温度センサ３２６を含む。温度センサ３２４、３２６は、第１のフレキシブル回路３２０に電気的に動作可能に接続されている。温度センサ３２４、３２６は、例えば、サーミスタである。一実施形態では、サーミスタは、温度が上昇するにつれて電気抵抗が減少する負温度係数（ＮＴＣ）サーミスタである。別の実施形態では、サーミスタは、温度が上昇するにつれて電気抵抗が増加する正温度係数（ＰＴＣ）サーミスタである。

【0023】

図１１は、第１のフレキシブル回路銅トレース３２８が、第１の温度センサ３２４に電気的に動作可能に結合されており、第１の温度センサ３２４から第３及び第４のパウチセル３０６、３０８の間のコアハウジング内の位置内にまで延びていることを示している。第２のフレキシブル回路銅トレース３３０は、第２の温度センサ３２６に電気的に動作可能に結合されており、第２の温度センサ３２６から第１及び第２のパウチセル３０２、３０４の間のコアハウジング内の位置内にまで延びている。

【0024】

更に図示されるように、第２のフレキシブル回路３４０は、パウチセル３０２、３０４、３０６、３０８、３１０の外面に沿って、第２のコネクタ３４２から下方に延びている。特定の態様では、第２のフレキシブル回路３４０は、パウチセル３０２、３０４、３０６、３０８、３１０が配置されているコアハウジングの外部に配置され、下部バッテリハウジング部分の内部、すなわち、コアハウジングの外面とコアハウジングが配置されている下部バッテリハウジング部分の内面との間に配置される。

【0025】

示されるように、第２のフレキシブル回路３４０は、コアハウジングの外部及び下部バッテリハウジング部分の内部、すなわち、コアハウジングの外面とコアハウジングが配置されている下部バッテリハウジング部分の内面との間に配置された、第３の温度センサ３４４及び第４の温度センサ３４６を含む。温度センサ３４４、３４６は、第２のフレキシブル回路３４０に電気的に動作可能に接続されている。温度センサ３４４、３４６は、例えば、サーミスタである。一実施形態では、サーミスタは、温度が上昇するにつれて電気抵抗が減少する負温度係数（ＮＴＣ）サーミスタである。別の実施形態では、サーミスタは、温度が上昇するにつれて電気抵抗が増加する正温度係数（ＰＴＣ）サーミスタである。

【0026】

図１１は、第３のフレキシブル回路銅トレース３４８が、第３の温度センサ３４４に電気的に動作可能に結合されており、第３の温度センサ３４４から第４及び第５のパウチセル３０８、３１０の間のコアハウジング内の位置内にまで延びていることを示している。第４のフレキシブル回路銅トレース３５０は、第４の温度センサ３４６に電気的に動作可能に結合されており、第４の温度センサ３４６から第２及び第３のパウチセル３０４、３０６の間のコアハウジング内の位置内にまで延びている。この配置により、銅トレース３２８、３３０、３４８、３５０は、パウチセル３０２、３０４、３０６、３０８、３１０からの熱を温度センサ３２４、３２６、３４４、３４６に伝達して、パウチセル３０２、３０４、３０６、３０８、３１０のスタックの非常に正確な温度データを提供することができる。

【0027】

図１２は、ベースプレート４１０を含むコアハウジング４００の別の実施形態を示している。第１の側壁４１２及び第２の側壁４１４は、ベースプレート４１０から垂直に延びている。側壁４１２、４１４は、互いに対して平行である。後壁４１６は、側壁４１２、４１４の間でベースプレート４１０から垂直に延びている。後壁４１６は、側壁４１２、４１４の全体高さに沿って延びており、側壁４１２、４１４に対して垂直である。前壁４１８もまた、後壁４１６の反対側でベースプレート４１０から垂直に延びている。前壁４１８は、後壁４１６に対して平行である。更に、前壁４１８は、開口部４２０が側壁４１２、４１４の間の前壁４１８内に形成されるように、側壁４１２、４１４の高さの一部のみに沿って延びている。前端部プレート４２２は、前壁４１８で開口部４２０内に配置されている。コアハウジング４０２は、熱伝導性プラスチック材料から形成され、その中にインサート成形された１つ以上の金属特徴部を有し得る。これらの特徴部は、１つ以上のヒートシンク、１つ以上の金属フィン、又はそれらの組み合わせを含み得る。更に、コアハウジング４０２は、ベースプレート４１０、側壁４１２、４１４、又は後壁４１６内に、１つ以上の空隙、又は開口部を形成して成形されて、その中に配置された１つ以上のパウチセルから熱を運び去るための通気及び空気流を提供することができる。

【0028】

図１３は、２つの後部スタンドオフ５０６及び前部スタンドオフ５０８を介して結合された、下部プレート５０２及び上部プレート５０４を含む別のコアハウジング５００を示している。スタンドオフ５０６、５０８は、円筒形支柱、プレート、角柱、又はそれらの組み合わせであり得る。更に、スタンドオフ５０６、５０８は、アルミニウムから作成され得る。示されるように、１つ以上のドア５１０、５１２は、前部スタンドオフ５０８上に搭載されている。この配置は、壊れやすいパウチセルに対して比較的強い構造を提供する。この配置はまた、サイズ及び重量を最小にする。ドア５１０、５１２は、組み立てのためにスイングイン及びスイングアウトする。更に、ドア５１０、５１２は、プラスチック製であり得、一対のパウチセルタブから前部スタンドオフ５０８を絶縁して、短絡を防止することができる。

【0029】

図１４は、同じ平面に沿って水平に配置された複数のスロット対６０４で形成された外側ハウジング６０２を含む更に別のコアハウジング６００を示している。パウチセル６０８が取り付けられたプレート６０６は、各スロット対６０４内にスライドされる。この配置は、パウチ拡張のための実質的なクリアランスを提供し、全体高さに対するコアの積み重ね公差を最小にする。別の態様では、スロット対６０４は、垂直に配置され得る。

【0030】

図１５は、その中に配置された複数のパウチセル７０４を含む、外側ハウジング７０２を有する別のコアハウジング７００を示している。ハウジング７０２の底部７０６は、アルミニウム又は熱伝導率の高い他の材料から作成されているヒートシンクである。コアハウジング７００はまた、パウチセル７０４の側部に沿って１つ以上の熱伝導性インサートを含み得る。

【0031】

本開示を、特定の好適な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、記載されている本開示の１つ以上の独立態様の範囲及び趣旨内に変形形態及び修正形態が存在する。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【外国語明細書】