IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 花王株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-詰替え容器 図1
  • 特開-詰替え容器 図2
  • 特開-詰替え容器 図3
  • 特開-詰替え容器 図4
  • 特開-詰替え容器 図5
  • 特開-詰替え容器 図6
  • 特開-詰替え容器 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008164
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】詰替え容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/58 20060101AFI20240112BHJP
   B65D 33/00 20060101ALI20240112BHJP
   B65D 33/38 20060101ALI20240112BHJP
   B65D 75/54 20060101ALI20240112BHJP
【FI】
B65D75/58
B65D33/00 A
B65D33/38
B65D75/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109790
(22)【出願日】2022-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】弁理士法人翔和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】細山田 晃治
(72)【発明者】
【氏名】藤田 実智昭
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅安
(72)【発明者】
【氏名】森谷 始旦
(72)【発明者】
【氏名】千葉 哲也
【テーマコード(参考)】
3E064
3E067
【Fターム(参考)】
3E064AA09
3E064AA11
3E064AB23
3E064BA24
3E064BA36
3E064BA54
3E064BA60
3E064BB03
3E064BC20
3E064EA23
3E064FA04
3E064FA05
3E064GA01
3E064HA06
3E064HB10
3E064HN05
3E064HS04
3E064HT07
3E064HU02
3E067AA03
3E067AA04
3E067AA05
3E067AB01
3E067AB26
3E067AB81
3E067AB99
3E067AC01
3E067BA12A
3E067BB01A
3E067BB02A
3E067BB15A
3E067BB16A
3E067BB18A
3E067BB25A
3E067BC07A
3E067CA24
3E067EA06
3E067EA25
3E067EB32
3E067EE02
3E067EE40
3E067EE56
3E067EE59
3E067FA01
3E067FB07
3E067FB15
3E067FB20
3E067FC01
(57)【要約】
【課題】使い勝手が良好で、注出部材の破損が生じ難い詰替え容器を提供すること。
【解決手段】本発明の詰替え容器1は被詰替え容器に内容物を詰め替えるための詰替え容器である。詰替え容器1の容量は、被詰替え容器の容量よりも大きい。詰替え容器1は、シート材によって形成されており、内容物を注出するための注出部材2を固定する固定箇所を示す表示5,6a,6bを有している。詰替え容器1は、注出部材2を固定する固定箇所を複数有していることが好ましい。複数の固定箇所は相互に、詰替え容器1の高さ方向Zの位置が異なっていることが好ましい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被詰替え容器に内容物を詰め替えるための詰替え容器であって、
前記詰替え容器の容量が、前記被詰替え容器の容量よりも大きく、
シート材によって形成されており、前記内容物を注出するための注出部材を固定する固定箇所を示す表示を有している、詰替え容器。
【請求項2】
前記固定箇所を示す表示を複数有している、請求項1に記載の詰替え容器。
【請求項3】
複数の前記固定箇所は相互に、前記詰替え容器の高さ方向の位置及び水平方向の位置の少なくとも一方が異なっている、請求項2に記載の詰替え容器。
【請求項4】
前記被詰替え容器に対する1回の詰替え量相当の容量を有する複数の小容量部分に、区分又は分離可能になされている、請求項2又は3に記載の詰替え容器。
【請求項5】
内容物の残量に応じて内容積を調整可能になされている、請求項1~4の何れか1項に記載の詰替え容器。
【請求項6】
折り畳み可能である、請求項5に記載の詰替え容器。
【請求項7】
前記シート材が、単一素材の樹脂からなる樹脂層を含んで構成されている、請求項1~6の何れか1項に記載の詰替え容器。
【請求項8】
前記シート材が、バイオマス由来の材料を含んで構成されている、請求項1~7の何れか1項に記載の詰替え容器。
【請求項9】
前記シート材が、リサイクルされたリサイクル材料を含んで構成されている、請求項1~8の何れか1項に記載の詰替え容器。
【請求項10】
表面に、前記詰替え容器のリサイクル方法又は分別方法に関する表示が施されている、請求項1~8の何れか1項に記載の詰替え容器。
【請求項11】
詰替え容器の形態が、パウチ、ガセット、及びピローの何れかである、請求項1~10の何れか1項に記載の詰替え容器。
【請求項12】
請求項1~11の何れか1項に記載の詰替え容器と、前記固定箇所を示す表示の位置に着脱自在に取り付けられる、取り付け機構付き注出部材とを備えている、詰替えセット。
【請求項13】
被詰替え容器に内容物を詰め替えるための詰替え容器の使用方法であって、
前記詰替え容器の容量が、前記被詰替え容器の容量よりも大きく、
前記詰替え容器が、シート材によって形成された容器本体を備え、該容器本体には、前記内容物を注出するための注出部材を固定する固定箇所を示す表示を複数有しており、
前記注出部材を、一の前記表示の箇所から他の前記表示の箇所に付け替える、詰替え容器の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容量が被詰替え容器の容量よりも大きい、詰替え容器に関する。
【背景技術】
【0002】
内容物を被詰替え容器に詰め替えるための詰替え容器が知られている。詰替え容器を用いた詰替えを容易にする観点から、詰替え容器に取り付けられ且つ再利用が可能な注出部材や、詰替え容器が提案されている。例えば、特許文献1~3には、袋の一角を切断して開口した開口部に取り付けられる注出用口栓が開示されている。この注出用口栓は、注出筒と、該注出筒の下方に位置し前記開口部に挿入される挿入部と、該挿入部をパウチに挟持固定する固定部材とを具備している。特許文献1の固定部材は、V字形の形状であり、特許文献2の固定部材は、断面がコの字状のクリップ形状を有している。特許文献3の固定部材は、袋体の正面シート及び背面シートそれぞれに位置する一対の挟持板と、該挟持板と挿入部とを連結する弾性片とを具備しており、該弾性片を屈曲させることで該一対の挟持板が前記正面シート及び前記背面シートを挟持する。
【0003】
本出願人は先に、先端部分を切り取ることで注出開口が形成される注出突部を備え、該注出突部における注出流路が先太り形状である、詰替え用パウチを開示した(特許文献4)。
また、本出願人は先に、注出口部の内部に着脱可能な部材からなる詰替え口部材を開示した(特許文献5)。この詰替え口部材は、該注出口を筒状の立体形状に保持する保形剛性を備えており、且つ先太り状の筒形状を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-115952号公報
【特許文献2】特開2000-043903号公報
【特許文献3】特開2000-109113号公報
【特許文献4】特開2007-276811号公報
【特許文献5】特開2007-276830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
包装容器の廃棄量を抑える観点から、詰替え容器の大容量化が推進されている。しかしながら、詰替え容器が落下して、該容器に取り付けられた注出部材に負荷が掛かると、該注出部材が破損することがあった。特に大容量の詰替え容器は、落下による注出部材の破損が生じ易い。また、詰替え容器が大容量化すると、その自重によって使い勝手が低下する傾向にある。特許文献1~5に記載の技術は、上記のような大容量の詰替え容器特有の課題を解決するものではない。
【0006】
本発明は、使い勝手が良好で、注出部材の破損が生じ難い、詰替え容器を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、被詰替え容器に内容物を詰め替えるための詰替え容器に関する。
前記詰替え容器の容量は、前記被詰替え容器の容量よりも大きいことが好ましい。
前記詰替え容器は、シート材によって形成されており、前記内容物を注出するための注出部材を固定する固定箇所を示す表示を有していることが好ましい。
【0008】
また本発明は、被詰替え容器に内容物を詰め替えるための詰替え容器の使用方法に関する。
前記詰替え容器の容量は、前記被詰替え容器の容量よりも大きくことが好ましい。
前記詰替え容器が、シート材によって形成された容器本体を備え、該容器本体には、前記内容物を注出するための注出部材を固定する固定箇所を示す表示を複数有していることが好ましい。
前記使用方法は、前記注出部材を、一の前記固定箇所から他の前記固定箇所に付け替えることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の詰替え容器によれば、利便性が高く、注出部材の破損が生じ難い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の詰替え容器の一実施形態を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示す詰替え容器の使用状態の一例を示す斜視図である。
図3図3(a)は、本発明の詰替え容器の別の実施形態を示す斜視図であり、図3(b)は、容器本体の一部を除去した状態を示す斜視図である。
図4図4は、本発明の詰替え容器のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
図5図5(a)~(c)は、本発明の詰替え容器に取り付けられる注出部材の一実施形態を示す斜視図である。
図6図6は、本発明の詰替え容器に取り付けられる注出部材の別の実施形態を示す分解斜視図である。
図7図7(a)及び(b)は、図6に示す注出部材の操作を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の詰替え容器を、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2に、本発明の詰替え容器の一実施形態を示す。
詰替え容器1は、被詰替え容器(図示せず)に内容物を詰め替えるための容器であり、該内容物の収容空間を内部に有する容器本体10を具備する。詰替え容器1と、被詰替え容器とは、同じ内容物を収容する。内容物の使用時には、主に被詰替え容器が用いられる。
詰替え容器1に収容される内容物は、特に限定されない。内容物は例えば液体や粉体であってもよい。液体である内容物としては、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアリンス等の液状のヘアケア剤、ボディソープやハンドソープ等の液体石鹸、衣類や食器用の液体洗剤、柔軟剤や漂白剤、バストイレや床洗浄用の液体洗浄剤、液状の化粧品、液状の飲料、食品、医薬品、エンジンオイル等が挙げられる。また、クリーム等の粘度の高い液体であってもよい。内容物が粉体である場合、例えば粉末状石鹸、粉末状漂白剤等が挙げられる。
【0012】
詰替え容器1の容量、すなわち容器本体10が有する収容空間の容量は、被詰替え容器の容量よりも大きい。
注出部材の破損の抑制効果をより確実に奏させる観点から、詰替え容器1の容量は、被詰替え容器の容量に対して複数回、詰替えが可能な容量を有していることが好ましい。例えば、詰替え容器1の容量は、被詰替え容器の容量の好ましくは1倍以上10倍未満、より好ましくは1.2倍以上8倍以下、さらに好ましくは2倍超8倍以下、さらに一層好ましくは3倍超8倍以下である。
上記と同様の観点から、詰替え容器1の容量は、好ましくは100mL以上5000mL以下、より好ましくは120mL以上4000mL以下、さらに好ましくは1000mL以上4000mL以下、さらに一層好ましくは2000mL以上4000mL以下である。
【0013】
本実施形態の容器本体10は、パウチ容器であり、一対の側壁11a,11bと、該側壁11a,11bどうしを連結する襠部14とを有している(図1参照)。この容器本体10は、詰替え容器1の高さ方向Zにおける一端側のみに、襠部14を備え、当該襠部14が詰替え容器1の底部となっている。
【0014】
本実施形態の容器本体10は、底部である襠部14を水平面に接地させることで、自立可能である。斯かる自立状態において、容器本体10の高さ方向Zは、鉛直方向と一致する。すなわち、容器本体10の底部(襠部14)が下方になり、前記高さ方向Zにおける該底部(襠部14)の反対側が上方になる。以下、特に断らない限り、図1及び図2に示す実施形態の容器本体10(容器1)の説明は、自立状態における容器本体10(容器1)の説明とする。
本実施形態の容器本体10は、側壁11a,11bに対し左右方向となる幅方向Xと、該幅方向Xに直交する奥行方向Yとを有している。以下、説明の便宜上、一対の側壁11a,11bの一方を「前側壁11a」,他方を「後側壁11b」ともいう。
容器本体10における一対の側壁11a,11bは、奥行方向Yにおいて対向配置されている(図1及び図2参照)。
【0015】
容器本体10は、シート材によって形成されている。本実施形態の容器本体10は、一対の側壁11a,11bそれぞれを形成する側壁形成シート、及び底部となる襠部14を形成する襠部形成シートによって形成されている。これら側壁形成シート及び襠部形成シートは、可撓性のシートである。
【0016】
容器本体10を形成するシート材(本実施形態では側壁形成シート及び襠部形成シート)は、樹脂層を含むシート材により構成されている。樹脂層の形成材料は、単層又は多層の公知の合成樹脂フィルムを用いることができる。合成樹脂フィルムの構成樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合体系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等の公知の構成樹脂が挙げられる。
【0017】
ポリオレフィン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、これらの何れかを延伸した一軸延伸ポリエチレン(OPE)、二軸延伸ポリエチレン(BOPE)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)等のポリエチレン系樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合体系樹脂、ポリプロピレン、ホモポリプロピレン、ランダムコポリマーポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂等が挙げられる。リサイクル性をより向上させる観点から、これらの中でもポリエチレン系樹脂が好ましい。
ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、非晶性ポリエチレンテレフタレート(非晶性PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリ乳酸(PLA)等が挙げられる。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン66、芳香族ナイロン等が挙げられる。
【0018】
詰替え容器1のリサイクル性をより向上させる観点から、容器本体10を形成するシート材は、単一素材の樹脂からなる樹脂層を含んで構成されていることが好ましい。特に単一素材の樹脂として、単一種類のポリオレフィンからなる樹脂層を含んで構成されていることがより好ましい。「単一素材の樹脂」とは、単一種類の樹脂であり、所謂モノマテリアルと同義である。
例えば、樹脂層が、複数の層が積層された積層構造を有する場合、それらの各層を構成する2層以上の構成樹脂が単一種類であることが好ましく、全ての層が単一種類であることがさらに好ましい。樹脂の種類は、上述したポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等を用いることができるが、リサイクル性をより向上させる観点から、ポリオレフィン系樹脂であることがより好ましい。
上記と同様の観点から、シート材を構成する樹脂層は、ポリオレフィン系樹脂以外の構成樹脂を実質的に含まないことが好ましい。「実質的に含まない」とは、質量割合として1%未満であることを意味し、0.5%未満であることが好ましく、0%であることが最も好ましい。
例えば樹脂層が単一種類のポリエチレン系樹脂で構成されていると、ポリエチレン系樹脂の中で種類の異なる樹脂層が複数積層した積層構造を有していたとしても、該樹脂層を層ごとに分別することなく単一素材(単一種類の樹脂)として回収することができるので、リサイクル性に優れる。
【0019】
環境負荷を低減する観点から、容器本体10を形成するシート材は、バイオマス由来の材料を含んで構成されていることが好ましい。バイオマス由来の材料は、再生可能な生物由来の有機性資源である。バイオマス由来の材料としては、紙等の植物由来の素材、セルロース等の天然高分子や、バイオPET、バイオPLA等のバイオマス由来のポリエステル系樹脂、バイオポリエチレン、バイオポリプロピレン等のバイオマス由来のポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。前記の紙には、紙製の段ボール、コートボール、チップボール、クラフトボール等の厚紙が含まれる。
容器本体10を形成するシート材がバイオマス由来の材料を含む場合、該シート材は、バイオマス由来の材料とともに非バイオマス由来の材料を含んで構成されていてもよく、バイオマス由来の材料からなるものであってもよい。前者の例としては、シート材が紙層及び非バイオマス由来の樹脂層からなる形態等が挙げられる。後者の例としては、シート材が、バイオポリエチレン等のバイオマス由来の樹脂層からなる形態や、紙層及びバイオマス由来の樹脂層からなる形態等が挙げられる。
非バイオマス由来の材料は、石油や石炭等の化石資源に由来する材料である。
【0020】
容器本体10を形成するシート材は、前述したように、バイオマス由来の材料として紙層を含んで構成されていてもよい。例えばシート材は、外面を形成する紙層と、該紙層の内面側に配された樹脂層とを含んで構成されていてもよい。斯かる形態では、リサイクル性をより向上させる観点から、紙層と樹脂層とが分離可能に接合されていることが好ましい。この場合、紙層と樹脂層とは、加熱粘着剤やイージーオープン樹脂等の粘着剤によって接合される。加熱粘着剤としては、アクリル系2液架橋型粘着剤等が挙げられる。アクリル系2液架橋型粘着剤としては、例えば商品名「BPS6458」(トーヨーケム株式会社製)、商品名「BPS6017」(トーヨーケム株式会社製)等が挙げられる。
イージーオープン樹脂は、ヒートシール等によって接合することができるシーラントフィルム層を形成可能な樹脂であって、さらに、この接合力を上回る物理的な力によってシーラントフィルム層で剥離させることが可能な樹脂である。イージーオープン樹脂には、シーラントフィルム層の接合界面で剥離する形態を有する界面剥離タイプ、接合界面付近で凝集破壊(素材自身の破壊)を伴いながら剥離する凝集剥離タイプ、及び多層フィルムで構成されたシーラントフィルム層の層間が剥離する層間剥離タイプ等がある。
【0021】
資源の有効活用の観点から、容器本体10を形成するシート材は、リサイクル材料を含んで構成されていることが好ましい。リサイクル材料は、再利用(水平リサイクル)された材料、又はメカニカルリサイクル若しくはマテリアルリサイクル等によって再資源化された再生材料である。再生材料には、再生紙や再生樹脂が含まれる。再生樹脂は、PETボトル等の樹脂で構成された物品を粉砕し再溶融させた後、これを所定の形状に成形して冷却し、さらにペレット状にカットした樹脂ペレット等の再資源化された材料であり、PETボトルをリサイクルした再生PETや、再生PE(再生ポリエチレン)、再生PP(再生ポリプロピレン)等のメカニカルリサイクル材料が挙げられる。なお、前述の粉砕後に再溶融した樹脂は、ペレットを経ることなく、直接成形品としたものも含まれる。
再生樹脂の一例として、溶媒を用いて所望する樹脂成分のみを抽出する溶剤法等によって得られるメカニカルリサイクル材料や、回収された樹脂に対し油化等の化学的な分解処理を施してモノマーに戻すことによって得られるケミカルリサイクル材料が含まれる。
【0022】
容器本体10を形成するシート材がリサイクル材料を含んで構成されている場合、該シート材は、リサイクル材料とともに、未再生の材料(バージン原料)を含んで構成されていてもよく、リサイクル材料のみからなるものであってもよい。例えば、容器本体10を形成するシート材は、バージン原料と再生樹脂とを混合してなる混合樹脂により構成されていてもよい。すなわち、容器本体10を形成するシート材が樹脂層を含んで構成されている場合、該樹脂層が再生樹脂を含んでいてもよい。
【0023】
本実施形態の容器本体10は、一対の側壁形成シートの周縁どうしを接合するシール部を有している。具体的には、一対の側壁形成シートの両側縁どうしを接合するサイドシール部16,16と、該一対の側壁形成シートの上縁部どうしを接合する上縁シール部12とを有している。この他に、本実施形態の容器本体10は、一対の側壁形成シートの下縁部と襠部形成シートの周縁とを接合する下端シール部(図示せず)を有している。これらシール部によって、一対の側壁11a,11bは、上縁部が封鎖された筒状部分となっており、該筒状部分の内部が、詰替え容器1の内容物の収容空間を形成している。
【0024】
詰替え容器1は、内容物を注出するための注出部材2が容器本体10に固定されることで、内容物を外部に注出可能となる。詰替え容器1に固定される注出部材2は、内容物を注出できるものを特に制限なく用いることができる。注出部材の詳細については後述する。
【0025】
詰替え容器1は、容器本体10の表面に、注出部材2を固定する固定箇所を示す表示(以下、「固定箇所表示」ともいう。)を有している。
本実施形態において容器本体10は、一対の側壁11a,11bにおける上縁部側の一方の角が斜めに切り欠かれた角部19を有しており、該角部19の端縁に沿って、固定箇所表示5を有している。当該固定箇所表示5に注出部材2を固定した場合、注出部材2における内容物の流出方向が、容器本体10の高さ方向Zと交差する。斯かる固定箇所表示5を、以下、単に「上部表示5」ともいう。また、本実施形態の容器本体10は、前側壁11aの表面に固定箇所表示6a,6bを有している。当該固定箇所表示6a,6bに注出部材2を固定した場合、注出部材2における内容物の流出方向が、容器本体10の高さ方向Zと直交する方向、すなわち水平方向と略一致する。斯かる固定箇所表示6a,6bを、以下、単に「壁面表示6a,6b」ともいう。本実施形態の容器本体10は、容器本体10の高さの中央付近に位置する第1壁面表示6aと、該壁面表示6aよりも底部(襠部14)側に位置する第2壁面表示6bとを有している。
以下、固定箇所表示を、容器本体10における注出部材2の固定箇所と同義として説明する。
【0026】
固定箇所表示5,6a,6bへの注出部材2の固定方法は、注出部材2が具備する取り付け機構等の固定手段に依る。斯かる固定に当たり、容器本体10では、固定箇所表示5,6a,6bが存する部分を切断してもよく、当該部分を突刺ししてもよく、あるいは当該部分に内容物の収容空間と連通する貫通孔を設けてもよい。固定箇所表示5,6a,6bへの注出部材2の固定は、詰替え容器1の使用者が行う。本実施形態の容器本体10は、可撓性のシート材により形成されているので、使用者は、切断又は貫通孔の形成を容易に行うことができる。すなわち、注出部材2の固定(取り付け)が容易である。
【0027】
本実施形態の詰替え容器1は、固定箇所表示5,6a,6bに注出部材2が固定された状態で用いられる。すなわち、固定された注出部材2を介して内容物を流出させることができ、これにより被詰替え容器の詰替えを行うことができる。
詰替え容器1は、容器本体10が注出部材2を元々具備しておらず、該注出部材2を後付けすることによって用いられる。これにより、使用前において被詰替え容器よりも容量が大きい詰替え容器1の自重が注出部材2に掛かることを防ぐことができ、注出部材2が破損することを効果的に抑制することができる。
また、詰替え容器の流通過程において、多数の詰替え容器を集積した状態で搬送や保管が行われる。この場合、詰替え容器は、集積した詰替え容器の重さによって加圧される。この加圧された状態の容器本体に、他の詰替え容器が具備する注出部材が食い込むと、容器本体が破損して内容物の漏れが生じる場合がある。本実施形態の詰替え容器1は、注出部材2を具備しないので、集積した状態においても注出部材による容器本体10の破損を抑制することができる。
さらに、注出部材2を具備しないことで、注出部材を具備する容器よりも樹脂の使用量を抑えることができるとともに、シート材により形成された容器本体10を効率的に製造できる。
【0028】
本実施形態の詰替え容器1は、固定箇所表示5,6a,6bを有しているので、注出部材2の取り付け箇所を容易に把握できるとともに、使用する注出部材2の形態(吐出口の径等)を使用者が自由に選択できる。すなわち、本実施形態の詰替え容器1は、内容物の残量や物性、被詰替え容器の形態に応じて、注出部材2を使い分けることができるので、自重が大きくとも、内容物を吐出する際の使い勝手に優れる。
【0029】
本実施形態の容器本体10は、注出部材2の固定箇所を複数有しており、該固定箇所を示す固定箇所表示5,6a,6bも複数有している。この場合、注出部材2の固定箇所を異ならせることができ、内容物の注出の仕方に関し高い自由度が得られる。例えば、本実施形態の詰替え容器1において、第1及び第2壁面表示6a,6bの何れかに注出部材2を固定した場合、該詰替え容器1を自立させた状態での内容物の注出が可能となる。これにより、詰替え容器1を持ち上げずに内容物を注出できるので、内容物の容量(残量)が大きくても、詰替え作業を容易に行うことができる。斯かる効果は、高齢者等の身体機能が低い使用者であっても詰め替え作業が円滑に行える点で有効であり、ユニバーサルデザイン性に優れる。上記のように、固定箇所表示5,6a,6bが複数箇所に設けられていることで、内容物の注出の仕方を使用者の所望の条件に合わせることができる。例えば、図1に示す詰替え容器1について内容物を吐出させる際の流速を上げたい場合は、注出部材2の固定箇所として、第1壁面表示6aの位置を選択できる。また例えば、両手で詰替え作業を行う場合、操作性を向上させる観点から、注出部材2の固定箇所として、上部表示5の位置を選択できる。
【0030】
上記の効果をより確実に奏させる観点から、詰替え容器1において、複数の固定箇所を示す表示は相互に、詰替え容器1の高さ方向Zの位置及び水平方向の位置の少なくとも一方が異なっていることが好ましい。
本実施形態の詰替え容器1は、上部表示5、第1及び第2壁面表示6a,6bの、高さ位置が異なる固定箇所表示を有している。すなわち、複数の固定箇所表示5,6a,6bは相互に、容器本体10の高さ方向Zの位置が異なっている。斯かる詰替え容器1では、内容物が満杯に充填されている場合は、上部表示5の位置で注出部材2を固定して用いることができる。また、内容物の残量が2/3程度になった場合は、第1壁面表示6aの位置で注出部材2を固定して用いることができ(図2参照)、内容物の残量が1/3程度になった場合は、第2壁面表示6bの位置で注出部材2を固定して用いることができる。
このように、詰替え容器1が固定箇所表示を複数箇所に備えている場合、固定箇所表示に基づき、一の固定箇所表示の箇所から他の固定箇所表示の箇所に、注出部材2を付け替える使用が可能となる。これにより、例えば内容物の残量に応じて、注出部材2の固定箇所を異ならせることができるので、詰替え作業をより容易に行うことができる。斯かる効果は、詰替え容器1が大容量であるほど有効である。
【0031】
詰替え容器1が有する固定箇所表示の個数は特に限定されず、2個以上であってもよく、3個以上であってもよい。
また、容器本体10における固定箇所表示の位置も特に限定されない。内容物をより容易に取り出す観点から、壁面表示6a,6bの位置は、容器本体10の高さを二等分する中央位置よりも低いことが好ましい。
【0032】
本実施形態の容器本体10は、内容物の残量に応じて内容積を調整可能になされている。「内容積を調整可能」とは、容器本体10内の収容容積を変化し得ることであり、具体的には容器本体10を変形させること又は部分的に切り離すことで、該収容容積を減容させ得ることである。本実施形態の容器本体10は、可撓性のシート材によって形成されているので、折り畳み可能である。例えば図2に示すように、容器本体10を部分的に折り畳み、該容器本体10の内容積を調整することができる。これにより、詰替え容器1の容量が大きくても内容物の残量に応じた減容が可能となるので、大容量の詰替え容器1をコンパクト化できる上、該コンパクト化によって詰替え作業をより容易に行うことができる。また、内容物の残量に応じて詰替え容器1を徐々に小さくできるので、該詰替え容器1の置き場の自由度を向上できる。
上部表示5の位置において注出部材2を固定した後、他の固定箇所表示の位置に該注出部材2を固定し直す場合、本実施形態の容器本体10は、図3に示すように容器本体10を部分的に折り畳むことによって、該上部表示5の位置において注出部材2を固定するために開封された箇所から内容物が容器本体10外へ漏れないようになされていることが好ましい。
【0033】
内容物の残量に応じた容器本体10のコンパクト化、及び該残量の把握をより容易にする観点から、詰替え容器1は、被詰替え容器に対する1回の詰替え量相当の容量(以下、単に「詰替え容量」ともいう。)を有する複数の小容量部分sに、区分又は分離可能になされていることが好ましい。斯かる構成として、本実施形態の詰替え容器1では、容器本体10の前側壁11aに、幅方向Xに延びる2本の区分線17a,17bが表示されている。2本の区分線17a,17bは、前側壁11aの全幅に延びており、高さ方向Zにおける位置が互いに異なっている。この2本の区分線17a,17bに沿って容器本体10を折り畳むことで、該容器本体10の内容積を3個の小容量部分sに区分することができる。換言すると、この2本の区分線17a,17bによって、容器本体10の内容積を、3回分の詰替え容量に区分することができる。
本実施形態の容器本体10は、区分線17a,17bを介して隣り合う小容量部分sの収容空間どうしが連続している。
【0034】
リサイクルをより容易にする観点から、容器本体10は、表面に詰替え容器1のリサイクル方法又は分別方法に関する表示が施されていることが好ましい。本実施形態の容器本体10は、図1及び図2に示すように、前側壁11aの下端にリサイクル法又は分別方法に関する表示9(以下、「リサイクル表示9」ともいう。)を有している。リサイクル表示9は、文字、図形、ピクトグラム、又は画像等を用いてリサイクル情報を表したものである。リサイクル情報としては、容器本体10がリサイクル可能であることや、該容器本体10のリサイクル方法、該容器本体10を分別して廃棄する場合の分類等に関する情報である。
【0035】
前述したように、容器本体10を形成するシート材が単一素材の樹脂により形成されている場合は、「モノマテリアルリサイクル可能」等のリサイクル情報を示したリサイクル表示9を有することが好ましい。
また、容器本体10を形成するシート材が複数の樹脂層で形成され、これらの層が剥離可能である場合、これらの層を剥離して分別廃棄する方法を示すリサイクル表示9を有することが好ましい。
このようなリサイクル表示9によって、容器本体10の形成材料に応じた高度なリサイクルをより効率的に行うことができる。
【0036】
本発明の詰替え容器1は、図1及び図2に示す形態に限定されず、別の形態であってもよい。以下に、本発明に係る詰替え容器1の別の実施形態について説明する。以下では、別の実施形態について、図1及び図2に示す実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、図1及び図2に示す実施形態についての説明が適宜適用される。
【0037】
図3及び図4に、本発明の詰替え容器の別の実施形態が示されている。
図3(a)に示す詰替え容器1aは、容器本体10aの下方に壁面表示6a,6bを有している。これら壁面表示6a,6bは、後述する高さ方向Zに延びる区分シール部15bの両側に位置する小容量部分sにそれぞれ配されている。これら壁面表示6a,6bは、水平方向の位置が互いに異なっている。
また本実施形態の容器本体10aは、容器本体10aの内容積を3個の小容量部分sに区分する、2本の区分シール部15a,15bを有している。区分シール部15a,15bは、2枚の側壁形成シートを接合しており、容器本体10aにおける各小容量部分sの収容空間どうし間を分断している。この2本の区分シール部15a,15bは、T字状をなすように配されており、容器本体10aを、上方の小容量部分sと、高さ方向Zに延びる区分シール部15bの両側に位置する2個の小容量部分sとに区分する。すなわち、容器本体10aの内容積を、3回分の詰替え容量に区分している。
【0038】
本実施形態の区分シール部15a,15bは、該シール部15a,15bの幅内に切り取り線を有している。当該切り取り線は、2枚の側壁形成シートを貫通する貫通孔が、該シール部15a,15bの延びる方向に間欠的に配置されてなり、該切り取り線に沿って容器本体10を分離可能である。
例えば、幅方向Xに延びる区分シール部15bの切り取り線に沿って、容器本体10から上方の小容量部分sを分離可能である〔図3(b)参照〕。これにより、容器本体10aのコンパクト化、及び内容物の残量の把握がより容易となる。
【0039】
図4に示す詰替え容器1bは、壁面表示を複数有し、それらの表示のうちの1個にコック式の注出部材2eが取り付け機構(図示せず)によって容器本体10bに固定されている。
図4に示す詰替え容器1bは、容器本体10bが、底部14bと、該底部14bから起立し且つ相対向する前側壁11c及び後側壁11dと、これら前側壁11c及び後側壁11d間に位置する相対向した一対の側壁13b,13bとを有している。一対の側壁13b,13bも底部14bから起立している。一対の側壁13b,13bの上方部分は、前側壁11c及び後側壁11d間に折り畳まれており、側壁13bの上方が先細りの山形状(切妻屋根形状)となっている。
図4に示す容器本体10bは、一方の側壁13の上方及び下方の2箇所に壁面表示6a,6bを有しており、前側壁11cの幅方向Xにおける一方側の下方に別の壁面表示6cを有している。
【0040】
図4に示す詰替え容器1bは、ガセットの形態である。本実施形態のガセット容器は、両側縁どうしを接合した2枚の相対向するシート材を立体的に折り畳んで形成されたものであり、相対向する前側壁11c及び後側壁11dと、これら前側壁11c及び後側壁11d間に位置する一対の側壁13b,13bと、底部14bとを備え、該底部14bと連続したV字状の部分(図示せず)が側壁側に折り畳まれている、容器である。斯かる容器は、薄板状のシート材を打ち抜いて裁断したブランクを立体的に組み立てることで得られる。
【0041】
本発明の詰替え容器は、容器本体10がピローの形態であってもよい。ピロー容器は、シート材を筒状に形成し、該筒状の2つの開口部をヒートシール等によって封止した形態、シート材を折り込んで相対する3つの周縁部をヒートシール等によって封止した形態、又は2枚のシート材の相対する四方の周縁部をヒートシール等によって封止した形態の容器等が挙げられる。
【0042】
上述した本発明の詰替え容器は、取り付け機構付き注出部材と組み合わされた、詰替えセットに好適に用いることができる。取り付け機構により、注出部材は、固定箇所表示の位置に着脱自在に取り付けられる。斯かる詰替えセットでは、注出部材は、詰替え容器の容器本体に固定されておらず、使用時に、該固定箇所表示の箇所で容器本体に固定される。
【0043】
次に本発明の詰替え容器又は詰替えセットに用いられる注出部材について詳述する。注出部材の形態は特に制限されず、詰替え容器における容器本体に固定される取り付け機構を有するものを用いることができる。
図5図7に、本発明の詰替え容器に用いられる注出部材の一実施形態を示す。
各注出部材は、その軸方向が、容器本体10から内容物を外部へ流出させるときの流出方向と一致している。以下、注出部材における内容物の流出方向を単に「流出方向V」ともいう。以下の説明において特に断らない限り、注出部材は、その軸方向を鉛直方向と一致させ、流出方向Vの基端側が下方に向いた状態の説明とする。斯かる状態の流出方向Vの先端側(外方側)が「上側」又は「上方」となり、流出方向Vの基端側(内方側)が「下側」又は「下方」となる。
【0044】
図5(a)に示す注出部材2aは、内容物を容器本体10の外部に注出する注出部20aと、該注出部20aを容器本体10に固定するための取り付け機構30とを具備している。図5(a)に示す注出部20aは、内容物の流路となる流出筒と、該流出筒の流出開口を閉塞するキャップとを有している。斯かる注出部20aは、中心盤22を貫通した状態で、該中心盤22に固定されている。また図5(a)に示す取り付け機構30は、中心盤22の下端側に一対の棒状挟持部31,32を具備している。斯かる「下端側」は、内容物の流出方向Vの内方側である。一対の棒状挟持部31,32は、それぞれ一方向に長い形状を有し、その一端部が中心盤22に固定されて、該一端部を中心に水平方向に回動可能になっている。本実施形態の注出部材2aは、一対の棒状挟持部31,32を互いに近づく方向に回動することができる。これにより一対の棒状挟持部31,32間で容器本体10を挟持して、該容器本体10に該注出部材2aを固定することができる。
【0045】
図5(a)に示す注出部材2aの具体的な取り付け方法(固定方法)を以下に示す。まず、容器本体10の一部を切断開口し、当該開口部に注出部20aの下端側部分を挿入する〔図5(a)参照〕。この際、中心盤22は、容器本体10の開口の外部に位置するようにする。次いで、一対の棒状挟持部31,32を回動させ、該一対の棒状挟持部31,32間に容器本体10を挟んで、該容器本体10の開口を閉塞する。
図5(a)に示す注出部材2aを介して内容物を容器本体10の外部に流出させる場合、注出部20aのキャップを取り外して、流出筒における流出開口の閉塞を解除する。
【0046】
図5(b)に示す注出部材2bは、内容物を容器本体10の外部に注出する筒状の上部注出部25bと、該上部注出部25bを容器本体10に固定するための筒状台座(図示せず)と、筒状台座を容器本体10に固定する開閉自在な環状取り付け機構30bとを具備している。環状取り付け機構30bは、環状構造を開環状態及び閉環状態にすることができ、該閉環状態で筒状台座の外周面側に嵌合固定される。この環状取り付け機構30bと筒状台座との間に容器本体10を形成するシート材を挟み込むことで、取り付け機構30b及び筒状台座が容器本体10に固定される。環状取り付け機構30bの上端側の外周面には、複数の螺条が形成されており、該螺条を、上部注出部25bの内周面に形成された螺条と螺合させることにより、上部注出部25bを環状取り付け機構30bに固定することができる。取り付け機構30bの「上端側」は、内容物の流出方向の外方側である。図5(b)に示す上部注出部20bは、内容物の流路となる流出筒と、該流出筒の流出開口を閉塞するキャップとを有している。
【0047】
図5(b)に示す注出部材2bの具体的な取り付け方法(固定方法)を以下に示す。まず、容器本体10の一部を切断開口し、当該開口部に筒状台座全体を挿入する。この際、筒状台座の上端の位置と、容器本体10の開口端の位置とを一致させる。次いで、容器本体10における筒状台座を配した部分の外面から、環状取り付け機構30bを嵌合固定する。これにより、筒状台座の外面と環状取り付け機構30bの内面との間に、容器本体10の開口を形成する部分を挟み込む。次いで、環状取り付け機構30bに上部注出部20bを螺合によって固定する。
図5(b)に示す注出部材2bを介して内容物を容器本体10の外部に流出させる場合、上部注出部20bのキャップを取り外して、上部注出部20bと筒状台座とで形成される流路を介して内容物を流出させる。
【0048】
図5(c)に示す注出部材2cは、内容物を容器本体10の外部に注出する注出部20cと、該注出部20cを容器本体10に固定するためのクリップ状の取り付け機構30cとを具備している。図5(c)に示す注出部20cは、内容物の流路となる流出筒と、該流出筒の流出開口を閉塞するキャップとを有している。斯かる注出部20cは、水平断面が矩形状の筒状をなしている。また図5(c)に示すクリップ状の取り付け機構30cは、一方向に長い一対の板状挟持部35,36を具備している。板状挟持部35,36は、その一端部で互いに固定されており、その固定部を中心に水平方向に回動可能である。また、一対の板状挟持部35,36それぞれは、長手方向の中央部分が互いに離れる方向に湾曲しており、当該湾曲した部分からなる開口に、注出部20cを挿入固定可能に構成されている。また、一対の板状挟持部35,36それぞれは、その他端部に互いが係合する係合部37を有している。この注出部材2cは、一対の板状挟持部35,36間で容器本体10をクリップのように挟持して、該容器本体10に該注出部材2cを固定することができる。
【0049】
図5(c)に示す注出部材2cの具体的な取り付け方法(固定方法)を以下に示す。まず、容器本体10の一部を切断開口し、当該開口部に注出部20cの下端側部分を挿入する〔図5(c)参照〕。次いで、一対の板状挟持部35,36間に、注出部20cごと容器本体10を挟んで、該容器本体10の開口を閉塞する〔図5(c)参照〕。
図5(c)に示す注出部材2cを介して内容物を容器本体10の外部に流出させる場合、注出部20cのキャップを取り外して、流出筒における流出開口の閉塞を解除する。
【0050】
図6及び図7に示す注出部材2dは、別体の取り付け機構によって容器本体10に固定される。別体の取り付け機構の形態は、特に限定されず、例えば図5(a)~(c)に示す取り付け機構等を用いることができる。説明容易の観点から、図6及び図7には取り付け機構の図示を省略している。
本実施形態の注出部材2dは、スパウト本体210と該スパウト本体210に取り付けられた吐出キャップ200とを備えている。スパウト本体210は、円筒状の流出筒211と、栓体212とをし、該流出筒211の基端部211dを容器本体10(図示せず)に挿入した状態で取り付け機構により固定することによって、注出部材2dが容器本体10に取り付けられる。
【0051】
スパウト本体210において流出筒211は、容器本体に収容された内容物を吐出キャップ200に流出するための部材である。流出筒211は、先端部211c、すなわち上方の部分の水平断面形状が円形形状を有している。一方、スパウト本体210は、基端部211dの水平断面が多角形形状、より具体的には8角形形状を有している。斯かる構成により、スパウト本体210の基端部211dを指で把持し易いとともに、先端部11cにおいて流出筒211に対し吐出キャップ200を周方向に回転移動させる操作をより容易に行うことができる。
【0052】
流出筒211の外周面211aには、基端部211dを除く部分に、雄ネジ凸条211eが形成されている。雄ネジ凸条211eは、吐出キャップ200の内周面に形成された雌ネジ凸条223c(図7参照)と螺合可能である。雄ネジ凸条211eと雌ネジ凸条223cとを螺合させることで、吐出キャップ200は、スパウト本体210における先端部211cの外周面に沿って取り付けられる。
【0053】
流出筒211の先端縁には、径方向内側に向けて膨出する液密部211fが形成されている。液密部211fは、後述する吐出キャップ200の内側筒部225の外周面225aに密着しており、流出筒211内の内容物が外部に漏出することを防止する。また、液密部211fは、内側筒部225に形成されたストッパ部225bに接触して、吐出キャップ200が上方にスライド移動(進行方向のスライド移動)をすることを規制する〔図7(b)参照〕。
【0054】
栓体212は、図6に示すように、円形板形状を有し、流出筒211の先端縁(液密部211f)における内径よりも小径となる外径を有している。栓体212は、棒状の支持部213を介して、流出筒211の内周面211bとの間に内容物を流通させる間隔を保持した状態で支持されている。各支持部213は、一端が栓体212の下面に接続されている一方、他端が流出筒211の内周面211bに接続している。支持部213は、一端側から他端側に向けて径方向外方に延在し、栓体212を下方から支持している。
支持部213において流出筒211の内周面211bに接続した前記他端は、流出筒211の軸方向において、該流出筒211の先端縁から離間して位置している。斯かる構成により、栓体212とノズル部224の基端開口部224aとの間に形成される空間がより確保し易くなるので〔図7(a)及び(b)参照〕、吐出キャップ200をスライド移動させて当該空間の大きさ(体積)を調整することにより、内容物の吐出量をより調整し易くできる。
【0055】
本実施形態では、栓体212が複数の棒状の支持部213により支持されている。支持部213の本数は、特に制限されない。
吐出キャップ200は、流出筒211を介して該吐出キャップ200内に流入した内容物を外部に吐出(流出)させるための部材である。吐出キャップ200は、図7に示すように、本体部221と、ノズル部224と、内側筒部225とを有している。
吐出キャップ200における本体部221は、有天筒状の形状を有しており、略円形板状の天面部222と、天面部222の周縁部222aに接続される筒状のスライド筒部223とを有している。
吐出キャップ200において、天面部222の中央部分には、該中央部分からスライド筒部223とは反対側に突出する筒状のノズル部224が形成されている。すなわち、ノズル部224は流出方向V先端側に向けて突出しており、スライド筒部223は流出方向V基端側に向けて突出している。
【0056】
流出方向Vの基端側においてスライド筒部223の内周面223aには、スパウト本体210の雄ネジ凸条211eと螺合可能な雌ネジ凸条223cが形成されている。スパウト本体210への吐出キャップ200の取り付けは、吐出キャップ200内にスパウト本体210を挿入し、吐出キャップ200を流出筒211に対し回転させて、スパウト本体210の雄ネジ凸条211eと吐出キャップ200の雌ネジ凸条223cとを螺合させることにより行われる。
【0057】
ノズル部224は円筒形状を有し、流出方向Vの基端側に位置する基端開口部224aと、流出方向Vの先端側に位置し且つ内容物を外部に吐出する先端吐出部224bとを有している。ノズル部224は、内周面224cが天面部222の内面222bと連続している。
また、ノズル部224は、栓体212の外径と略同一の内径を有しており、該栓体212が基端開口部224a内に液密状に嵌入可能になされている〔図7(a)参照〕。斯かる嵌入状態では、栓体212の外周面とノズル部224の内周面とが密着し、該ノズル部224の基端開口部224aが閉鎖される。これにより、スパウト本体210(流出筒211)の内部空間とノズル部224の内部空間とが非連通状態となって、先端吐出部224bからの内容物の流出(吐出)が遮断される。
【0058】
内側筒部225は、円筒形状を有し、ノズル部224の基端開口部224aの内径よりも大きい内径を有している。内側筒部225は、天面部222の内面222bから下方へ向けて突出しており、スライド筒部223の内側において、スライド筒部223の内周面223bとの間に一定の間隔Dを空けて配置されている〔図7(a)及び(b)参照〕。斯かるスライド筒部223と内側筒部225との間Dには、スパウト本体210に吐出キャップ200を取り付けた状態(以下、単に「取り付け状態」ともいう。)で、流出筒211の先端部211cが挿入配置される。
【0059】
内側筒部225の下端縁には、径方向外側に向けて膨出するストッパ部225bが形成されている。このストッパ部225bは、吐出キャップ200を流出筒211に対して回転させてスライド移動させる際、該流出筒211の液密部211fと接触することで、吐出キャップ200が上方にスライド移動をすることを規制する〔図7(b)参照〕。
【0060】
スライド筒部223は、流出筒211の先端部211cの外径よりも大きい内径を有しており、天面部222の周縁から下方に突出する筒状の部分である。
スライド筒部223は、流出筒211の外周面に沿って周方向及び進退方向にスライド移動可能な内周面形状を有している。吐出キャップ200をスパウト本体210に取り付けた取り付け状態において、スライド筒部223は、流出筒211の先端部211cの外周面に沿って配され、内側筒部225が該流出筒211の先端部211cの内周面に沿って配されている。
斯かる取り付け状態において、内側筒部225は、流出筒211の先端部211cに対して進退方向にスライド可能に流出筒211の内周面と密着している。より詳細には、内側筒部225のストッパ部225bが、流出筒211の先端部211cの内周面に密着しており、吐出キャップ200がスライド移動する際、ストッパ部225bが該内周面に沿って摺動する。
【0061】
本実施形態では吐出キャップ200を、軸方向において反時計回りに回転操作することにより、進退方向にスライド移動可能である。この吐出キャップ200を回転させる操作によって、吐出キャップ200が上下動(進退)する。すなわち、注出部材2dは流出方向Vに長さが変化し得る。吐出キャップ200の上方へのスライド移動は、前述したように液密部211fとストッパ部225bとの接触によって規制される。斯かる規制をより確実にする観点から、液密部211f及びストッパ部225bそれぞれは、注出部材2dの軸方向に沿う断面形状が鉤状であることが好ましい。
また吐出キャップ200の下方へのスライド移動は、吐出キャップ200の天面部222と流出筒211の先端縁との接触によって規制される。
【0062】
以下、吐出キャップ200がこれ以上、下方に移動できない状態における吐出キャップ200の上縁の高さ位置、すなわち注出部材2dの全長が最短となる状態における吐出キャップ200の上縁の高さ位置を「遮断位置P1」という〔図7(a)参照〕。また、吐出キャップ200がこれ以上、上方に移動できない状態における吐出キャップ200の上縁の高さ位置、すなわち注出部材2dの全長が最長となる状態における吐出キャップ200の上縁の高さ位置を「最大開放位置P2」という〔図7(b)参照〕。
本実施形態では、吐出キャップ200の上縁の高さ位置を遮断位置P1から最大開放位置P2に変位させる場合は、吐出キャップ200を反時計回りに回転させる。一方、最大開放位置P2から遮断位置P1に変位させる場合は、吐出キャップ200を時計回りに回転させる。
【0063】
吐出キャップ200の上縁が遮断位置P1にある場合、栓体212がノズル部224の基端開口部224aに密着して該ノズル部224への内容物の流通が遮断されている〔図7(a)参照〕。栓体212による基端開口部224aの閉塞、すなわち栓体212による内容物の流通の遮断が解除されると、流出筒211からノズル部224への内容物の流通が開放される。これにより、注出部材2dを介した内容物の吐出が可能となる。
【0064】
注出部材2dの先端吐出部224bから容器本体10に収容された内容物を吐出させる場合、該先端吐出部224bが鉛直方向の下方を向くように、容器本体10を傾けた状態とする。この状態で、吐出キャップ200を操作して、スライド筒部223を流出筒211に対して周方向及び進退方向にスライド移動させる。具体的には、吐出キャップ200をスパウト本体210(流出筒211)に対して反時計回りに回転させ、吐出キャップ200を上方にスライド移動させることで、該キャップ200の上縁を遮断位置P1〔図7(a)参照〕から上方に徐々に移動させる。これにより、基端開口部224aが栓体212から徐々に上方へ離間していき、該栓体212による基端開口部224aの閉塞が解除されていく。そして、スパウト本体210(流出筒211)の内部空間と吐出キャップ200の内部空間とが、非連通状態から連通状態に切り替わる。このようにして、ノズル部224への内容物の流通が開放され、内容物を吐出可能な状態へと変化させ、容器本体10に収容された内容物を、先端吐出部224bから吐出させる。
吐出キャップ200を下方にスライド移動させ、該キャップ200の上縁を遮断位置P1に移動させる場合には、上記した操作とは逆の手順で操作(吐出キャップ200を時計周りの回転させる操作)を行う。
【0065】
上述した吐出キャップ200を上方にスライド移動させる操作において、吐出キャップ200を反時計周りにさらに回転させ、該キャップ200の上縁が最大開放位置P2まで達するように、該キャップ200をスライド移動させると、基端開口部224aが栓体212から大きく離れ、基端開口部224aと栓体212との間の空間の体積が増加する。斯かる空間体積の増減によって、先端吐出部224bからの内容物の吐出量を調整できる。具体的には、基端開口部224aと栓体212との間の空間体積が増加すると、該空間に流れ込む内容物の量が多くなり、内容物の吐出量が増加する。一方、基端開口部224aと栓体212との間の空間体積が減少すると、該空間に流れ込む内容物の量が少なくなり、内容物の吐出量が減少する。すなわち、吐出キャップ200の上縁が最大開放位置P2に近づくように該キャップ200をスライド移動させると、内容物の吐出量を増加させることができ、吐出キャップ200の上縁が最大開放位置P2から下方に離れるように該キャップ200をスライド移動させると、内容物の吐出量を減少させることができる。
【0066】
注出部材2dは、前述したように、吐出キャップ200を流出筒211に対して移動することにより、内容物の吐出量を調整可能である。注出部材2dが具備する調整機構は、斯かる形態に限定されない。例えば、流出筒211の外周面に係合凸部を有し、スライド筒部223に該係合凸部が入り込める溝幅を有する切込みガイド溝が形成されていてもよい。斯かる形態では、切込みガイド溝に沿って係合凸部を移動させるように、吐出キャップ200を流出筒211に対して回転又は進退(上下動)させる。この操作により、内容物の吐出や吐出量を制御できる。
【0067】
また、図6に示す栓体212は、円形板形状を有していたが、斯かる形態に限定されない。例えば、先端に向けて先細る砲弾形状であってもよく、円柱形状であってもよい。
【0068】
図6及び図7に示す注出部材2dは、その構造によって内容物の吐出量を調整できるものであったが、本発明の詰替え容器に用いられる注出部材は、他の手段によって吐出量を調整できるものであってもよい。
例えば、注出部材からの吐出量を電気的に制御する手段を備えていてもよい。斯かる手段は、注出部材における内容物の吐出量を流量センサー等によって検知し、吐出量が所定値になった際に、注出部材における内容物の流路を弁等によって自動的に遮断するもの等が挙げられる。斯かる吐出量の制御に機械学習を用いてもよい。
【0069】
上述した図5図7に示す各実施形態の注出部材は、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂や、ポリ乳酸等のバイオマス由来の樹脂(バイオプラスチック)を用いた金型成形品であり、好ましくは射出成形方法によって形成されている。
【0070】
上述した図5図7に示す各実施形態の注出部材は、注出部において内容物の流路となる流出筒を閉塞し且つ中央にスリットを有する可撓性弁を有していてもよい。この可撓性弁は、容器本体10の内圧により流出方向外方に向かって押圧変形されるものであり、該弁の可撓性によって該内圧が十分高くなるまではスリットの開口に抵抗して流出筒の閉塞状態を維持し得るものである。すなわち、容器本体10の内圧が所定以上となってスリットが開口するまでは、可撓性弁が流出筒における内容物の流路を遮断する。可撓性弁は、ゴム等の弾性変形可能な材料により形成される。可撓性弁としては、例えば、特表2002-530253号公報、特表2016-533986号公報、又は特表2018-530482号公報に記載のものが挙げられる。
注出部材が可撓性弁を備える場合、可撓性弁は、前記流出筒の流出方向V外方の開口又は流出方向V内方の開口に設けられていてもよく、これら両開口間に設けられていてもよい。
【0071】
注出部材を介して吐出される内容物の形態は、液体であってもよく、液体以外であってもよい。例えば、泡又はミストの形態であってもよい。泡又はミストの形態である場合、注出部材は、当該形態に変化し得る手段(ポンプ、トリガー等)を備える。
【0072】
本発明は、上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。また、上述した実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、図1に示す容器本体10は、角部19を有するパウチであったが、該角部を有しないパウチであってもよい。
図1に示す容器本体10は、底部のみに襠部を有するパウチであったが、天面及び底部それぞれに襠部を有するパウチであってもよい。
本発明の詰替え容器は、段ボール等の剛性を有する外装容器に収容された内装容器であってもよい。斯かる詰替え容器は、いわゆるバッグインボックスの形態である。
本発明の詰替え容器は、容器本体は、その外面にアイキャッチラベル等のラベルが貼付されていてもよい。
また、容器本体の外面には、デザイン等の印刷が施されていてもよく、該印刷が施されていなくともよい。また、部分的に印刷が施されていてもよい。例えば、容器本体の外面に透明部分を有するように印刷が施されてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1,1a,1b 容器
2,2a,2b,2c,2d 注出部材
5,6a,6b,6c 固定箇所表示
9 リサイクル表示
10,10a,10b 容器本体
11a,11b,11c,11d 側壁
12 上縁シール部
13,13c 側壁
14,14b 底部
15a,15b 区分シール部
16 サイドシール部
17a,17b 区分線
19 角部
20a,20b,20c 注出部
22 中心盤
25b 上部注出部
30,30b,30c 取り付け機構
31,32 棒状挟持部
35,36 板状挟持部
37 係合部
200 吐出キャップ
210 スパウト本体
211 流出筒
212 栓体
213 支持部
221 本体部
222 天面部
223 スライド筒部
224 ノズル部
224a 基端開口部
224b 先端吐出部
225 内側筒部
D 間隔
P1 遮断位置
P2 最大開放位置
s 小容量部分
V 流出方向
X 幅方向
Y 奥行方向
Z 高さ方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7