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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081680
(43)【公開日】2024-06-18
(54)【発明の名称】無煙タバコ製品のための容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/66 20060101AFI20240611BHJP
【FI】
B65D75/66
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024039800
(22)【出願日】2024-03-14
(62)【分割の表示】P 2020567654の分割
【原出願日】2019-02-22
(31)【優先権主張番号】15/904,029
(32)【優先日】2018-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520319314
【氏名又は名称】アメリカン・スナッフ・カンパニー・エル・エル・シー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プレイフォード,リチャード・スティーブン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】美的に満足でき、容器を通気することによる環境の影響からの保護などの様々な有利な特徴を有する無煙タバコ製品のための改善されたパッケージを提供する。
【解決手段】製品を保管するように構成された容器は、底壁および側壁を有する本体を含む。底壁および側壁は、製品の保管用に適合された内部保管区画を画定する。側壁は外周面を有する。カバーは、本体と取り外し可能に係合するように構成されている。カバーは、上壁と、内面を有する周辺フランジとを含む。内面は、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面の上で受けられたとき基部と相互作用するように構成されている。ラベルは、実質的に境界面を覆うように構成されており、ラベルは、容器の外面とラベルの裏面との間に位置決めされ、かつ実質的にカバーと本体の境界面に配置された引き裂き糸を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁および側壁を有する本体であって、底壁および側壁は、製品の保管用に構成された内部保管区画を画定し、側壁が外周面を有する本体と、
本体と取り外し可能に係合するように構成されたカバーであって、上壁と、内面を有する周辺フランジとを有し、内面が、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面上で受けられたときに本体と相互作用するように構成されているカバーと、
境界面の少なくとも一部を実質的に覆うように構成されたラベルであって、容器の外面とラベルの裏面との間に位置決めされた引き裂き糸を備えるラベルと
を備える容器。
【請求項2】
本体がポリマー材料で構成され、カバーが金属材料で構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
側壁が、側壁の上部に配置されたネック領域を備え、ネック領域が、側壁の下部の直径と比較して縮小された直径を有し、カバーの内面が、ネック領域と相互作用するように構成されている、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
容器は、側壁の外周面の周りにポリマー本体と一体式に形成され、かつ、そこから半径方向外向きに延在する周方向のリブ構造をさらに備え、リブ構造は、側壁の外周面の周りに周方向に延在する複数のリブセグメントを備え、リブセグメントが、それらの間に通気チャネルを形成するように離間されている、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
境界面で、側壁はリップを画定し、カバーの周辺フランジがリップに当接する、請求項1に記載の容器。
【請求項6】
ラベルの裏面の少なくとも一部が接着材料を具備する、請求項1に記載の容器。
【請求項7】
ラベルの裏面全体が接着剤層を備える、請求項1に記載の容器。
【請求項8】
引き裂き糸が、引き裂き糸がカバーと本体の境界面と実質的に整列するように位置決めされる、請求項1に記載の容器。
【請求項9】
ラベルは特定の長さを有し、引き裂き糸は、ラベルの全長に亘って延在する、請求項1に記載の容器。
【請求項10】
ラベルは特定の長さを有し、引き裂き糸は、その長さの一部に沿って延在する、請求項1に記載の容器。
【請求項11】
ラベルは特定の長さを有し、引き裂き糸は、ラベルの長さを超えて延在する部分を含む、請求項1に記載の容器。
【請求項12】
ラベルは実質的に境界面全体を覆う、請求項1に記載の容器。
【請求項13】
内部保管区画は複数の製品を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
製品は喫煙製品および無煙タバコ製品の内の1つである、請求項13に記載の容器。
【請求項15】
パッケージ化された製品組立体を組み立てる方法であって、
底壁および側壁を有する本体を提供することであって、底壁および側壁が、製品の保管用に適合された内部保管区画を画定し、側壁が外周面を有することと、
本体と取り外し可能に係合するように構成されたカバーを提供することであって、カバーは、上壁と、内面を有する周辺フランジとを有し、内面は、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面上で受けられたとき本体と相互作用するように構成されていることと、
製品を提供することと、
製品を内部保管区画に挿入することと、
カバーを本体と結合することと、
ラベルで容器を密封することであって、ラベルが、境界面の少なくとも一部を実質的に覆うように構成されており、かつラベルが、ラベルの裏面に接着された引き裂き糸を備えることと
を備える、パッケージ化された製品組立体の組立方法。
【請求項16】
本体がポリマー材料で構成され、カバーが金属材料で構成される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ラベルの裏面の少なくとも一部が接着材料を具備する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
ラベルの裏面全体が接着剤層を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
引き裂き糸が、境界面と実質的に整列するように位置決めされる、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
ラベルが特定の長さを有し、引き裂き糸が、ラベルの全長に亘って延在する、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
ラベルが特定の長さを有し、引き裂き糸が、その長さの一部に沿って延在する、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
ラベルが特定の長さを有し、引き裂き糸が、ラベルの長さを超えて延在する部分を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
ラベルは実質的に境界面全体を覆う、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
境界面で、側壁はリップを画定し、カバーの周辺フランジがリップに当接する、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
製品は喫煙製品および無煙タバコ製品の内の1つである、請求項15~24のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器およびその使用方法に関する。より詳細には、本開示は、タバコ製品のための容器のパッケージおよび開封機構に関する。
【背景技術】
【0002】
固形物、特に人間による消費を目的とした固形製品を分配するための様々なタイプの容器が当技術分野で知られている。そのような容器は、多くの場合、簡単に保管および輸送できる手持ちサイズによって特徴付けられている。そのような容器にしばしばパッケージされる消耗品の例には、無煙タバコ関連製品を含む多種多様な消費者製品が含まれる。
【0003】
タバコは、いわゆる「無煙」の形態で楽しまれる場合もある。特に人気のある無煙タバコ製品は、任意の形態の加工されたタバコまたはタバコ含有配合物を使用者の口に挿入することによって利用される。例えば、Schwartzの米国特許第1,376,586号明細書、Leviの米国特許第3,696,917号明細書、Pittman等の米国特許第4,513,756号明細書、Sensabaugh,Jr.等の米国特許第4,528,993号明細書、Story等の米国特許第4,624,269号明細書、Tibbettsの米国特許第4,991,599号明細書、Townsendの米国特許第4,987,907号明細書、Sprinkle,III等の米国特許第5,092,352号明細書、White等の米国特許第5,387,416号明細書、Williamsの米国特許第6,668,839号明細書、Williamsの米国特許第6,834,654号明細書、Atchley等の米国特許第6,953,040号明細書、Atchley等の米国特許第7,032,601号明細書、Atchley等の米国特許第7,694,686号明細書、Dube等の米国特許第7,810,507号明細書、Strickland等の米国特許第7,819,124号明細書、およびHolton,Jr.等の米国特許第7,861,728号明細書、Williamsの米国特許出願公開第2004/0020503号明細書、Quinter等の米国特許出願公開第2005/0115580号明細書、Strickland等の米国特許出願公開第2005/0244521号明細書、Strickland等の米国特許出願公開第2006/0191548号明細書、Holton,Jr.等の米国特許出願公開第2007/0062549号明細書、Robinson等の米国特許出願公開第2008/0029116号明細書、Mua等の米国特許出願公開第2008/0029117号明細書、Robinson等の米国特許出願公開第2008/0173317号明細書、Engstrom等の米国特許出願公開第2008/0196730号明細書、Neilsen等の米国特許出願公開第2008/0209586号明細書、Crawford等の米国特許出願公開第2008/0305216号明細書、Essen等の米国特許出願公開第2009/0065013号明細書、Kumar等の米国特許出願公開第2009/0293889号明細書、およびGao等の米国特許出願公開第2010/0291245号明細書、Arnarp等の国際公開第04/095959号、およびAtchleyの国際公開第10/132444号に記載されている無煙タバコ配合物の種類、成分、および処理方法を参照されたく、これらの特許それぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0004】
市販されている代表的な無煙タバコ製品には、R.J.Reynolds Tobacco CompanyによるCAMEL Snus、CAMEL Orbs、CAMEL StripsおよびCAMEL Sticks、American Snuff Company、LLCによるGRIZZLY湿性タバコ、KODIAK湿性タバコ、LEVI GARRETTルースタバコおよびTAYLOR’S PRIDEルースタバコ、Swisher International,Inc.によるKAYAK湿性嗅ぎタバコおよびCHATTANOOGA CHEW噛みタバコ、Pinkerton Tobacco Co.LPによるREDMAN噛みタバコ、米国Smokeless Tobacco CompanyによるCOPENHAGEN湿性タバコ、COPENHAGENパウチ、SKOAL Bandits、SKOALパウチ、RED SEALロングカットおよびREVEL Mint Tobacco Packs、ならびに米国Philip MorrisによるMARLBORO SnusおよびTaboka と呼ばれるものが含まれる。
【0005】
一般的に「スヌース」と呼ばれる代表的な種類の嗅ぎタバコ製品は、ヨーロッパ、特にスウェーデンで、Swedish Match AB、Fiedler&Lundgren AB、Gustavus AB、Skandinavisk Tobakskompagni A/SおよびRocker Production ABなどの企業によって、またはそれらを通じて製造されている。米国で入手可能なスヌース製品は、R.J.Reynolds Tobacco Companyによって、CAMEL Snus Frost、CAMEL Snus Original、CAMEL Snus Spiceなどの商品名で販売されている。
【0006】
CAMEL Snus Originalなどのスヌース製品は、通常、ティーバッグのような小さなパウチで提供される。パウチは通常、フリースの不織布材料であり、約0.4~1.5グラムの低温殺菌されたタバコを含有する。これらの製品は通常、約10~30分間使用者の口の中に留まる。他の特定の無煙タバコ製品とは異なり、スヌースは使用者による吐き出しを必要としない。
【0007】
スヌース製品は、Fosterの米国特許第4,098,421号明細書およびBoydの米国特許第4,190,170号明細書、ならびにBergstrom等の米国特許出願公開第2010/0065076号明細書およびLofgreen-Ohrn等の米国特許出願公開第2010/0065077号明細書に開示されているものなど、金属またはプラスチックから製造された缶、「パック」または「ポット」の中にパッケージされており、これらの特許のそれぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0008】
特定の容器の望ましい特徴は、環境による影響から、とりわけ容器に保管されている製品を劣化させる可能性のある影響から製品を保護することである。例えば、湿気の多い環境では、湿気が製品を収容している保管スペースに侵入し、それにより製品が損傷したり、それ以外で製品が使用できなくなったりする可能性がある。他の例では、製品を適切に保管するために、容器によって形成されたエンクロージャの内部の通気が必要になる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第1,376,586号明細書
【特許文献2】米国特許第3,696,917号明細書
【特許文献3】米国特許第4,513,756号明細書
【特許文献4】米国特許第4,528,993号明細書
【特許文献5】米国特許第4,624,269号明細書
【特許文献6】米国特許第4,991,599号明細書
【特許文献7】米国特許第4,987,907号明細書
【特許文献8】米国特許第5,092,352号明細書
【特許文献9】米国特許第5,387,416号明細書
【特許文献10】米国特許第6,668,839号明細書
【特許文献11】米国特許第6,834,654号明細書
【特許文献12】米国特許第6,953,040号明細書
【特許文献13】米国特許第7,032,601号明細書
【特許文献14】米国特許第7,694,686号明細書
【特許文献15】米国特許第7,810,507号明細書
【特許文献16】米国特許第7,819,124号明細書
【特許文献17】米国特許第7,861,728号明細書
【特許文献18】米国特許出願公開第2004/0020503号明細書
【特許文献19】米国特許出願公開第2005/0115580号明細書
【特許文献20】米国特許出願公開第2005/0244521号明細書
【特許文献21】米国特許出願公開第2006/0191548号明細書
【特許文献22】米国特許出願公開第2007/0062549号明細書
【特許文献23】米国特許出願公開第2008/0029116号明細書
【特許文献24】米国特許出願公開第2008/0029117号明細書
【特許文献25】米国特許出願公開第2008/0173317号明細書
【特許文献26】米国特許出願公開第2008/0196730号明細書
【特許文献27】米国特許出願公開第2008/0209586号明細書
【特許文献28】米国特許出願公開第2008/0305216号明細書
【特許文献29】米国特許出願公開第2009/0065013号明細書
【特許文献30】米国特許出願公開第2009/0293889号明細書
【特許文献31】米国特許出願公開第2010/0291245号明細書
【特許文献32】国際公開第2004/095959号
【特許文献33】国際公開第2010/132444号
【特許文献34】米国特許第4,098,421号明細書
【特許文献35】米国特許第4,190,170号明細書、
【特許文献36】米国特許出願公開第2010/0065076号明細書
【特許文献37】米国特許出願公開第2010/0065077号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、無煙タバコ製品などのための改善されたパッケージを提供することが望ましく、パッケージは美的に満足でき、容器を通気することによる環境の影響からの保護などの様々な有利な特徴を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示は、特定の実施形態において、購入前の製品の改ざんを防止することができる、容器の外面に接着されたラベルと、ラベルと容器の外面との間に取り付けられ、使用者による容器の開封を容易にすることができる開裂糸とを含む容器を提供する。一部の実施形態では、容器は、便利な手持ちサイズで提供されることができる。容器内に保管される製品のタイプおよび形態は、様々であり得る。特定の実施形態では、容器は、無煙タバコ製品を保管するために使用されることができる。
【0012】
一実施形態では、本開示の容器は、底壁および側壁を有する本体を備える。底壁および側壁は、製品の保管用に適合された内部保管区画を画定する。側壁は外周面を有する。容器は、本体と取り外し可能に係合するように構成されたカバーをさらに備えることができ、カバーは、上壁と、内面を有する周辺フランジとを有し、内面は、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面上で受けられたとき本体と相互作用するように構成されている。容器はまた、境界面の少なくとも一部を実質的に覆うように構成されたラベルを備えることもでき、ラベルは、容器の外面とラベルの裏面との間に位置決めされた引き裂き糸を備える。一部の実施形態では、ラベルは、容器の境界面全体を実質的に覆うことができる。
【0013】
様々な実施形態では、本体はポリマー材料で構成され、カバーは金属材料で構成される。一部の実施形態では、本体の側壁は、側壁の上部に配置されたネック領域を含み、ネック領域は、側壁の下部の直径と比較して縮小された直径を有し、カバーの内面は、ネック領域と相互作用するように構成されている。特定の実施形態では、容器は、側壁の外周面の周りにポリマー本体と一体式に形成され、かつ、そこから半径方向外向きに延びる周方向のリブ構造をさらに備え、リブ構造は、側壁の外周面の周りに周方向に延在する複数のリブセグメントを備え、リブセグメントは、それらの間に通気チャネルを形成するように離間されている。様々な実施形態では、境界面で、側壁はリップを画定し、カバーの周辺フランジがリップに当接する。
【0014】
本明細書に記載される容器の様々な実施形態では、ラベルの裏面の少なくとも一部は、ラベルを容器の外面に接着するのに有用な接着材料を具備する。特定の実施形態では、ラベルの裏面全体が接着剤層を備える。様々な実施形態では、ラベルは、引き裂き糸がカバーと本体との間の境界面と実質的に整列するように位置決めされるように容器に貼り付けられる。
【0015】
一部の実施形態では、ラベルは特定の長さを有し、引き裂き糸はラベルの全長に延在する。特定の実施形態では、引き裂き糸は、ラベルの長さの一部に沿って延在する。様々な実施形態では、引き裂き糸は、ラベルが容器の外面に接着された後、使用者が掴むのにその部分を利用できるように、ラベルの長さを超えて延在する部分を具備する。
【0016】
様々な実施形態では、内部保管区画は複数の製品を含む。製品は、例えば、喫煙製品および無煙タバコ製品の内の1つであり得る。
【0017】
パッケージ化された製品組立体を組み立てるための方法も本明細書で提供される。様々な実施形態において、本方法は、底壁および側壁を有する本体を提供することであって、底壁および側壁は、製品の保管用に構成された内部保管区画を画定し、側壁は外周面を有することと、本体に取り外し可能に係合するように構成されたカバーを提供することであって、カバーは上壁と、内面を有する周辺フランジとを有し、内面は、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面上で受けられたとき本体と相互作用するように構成されていることと、カバーを本体に結合することとを備えることができる。本方法は、製品を提供すること、および製品を内部保管区画に挿入することをさらに含むことができる。さらに、本方法は、透過性または不透過性材料のラベルまたは包装で容器を密封すること、または少なくとも部分的に容器を密封することを含むことができ、ラベルは境界面の少なくとも一部を実質的に覆うように構成されており、かつ、ラベルはラベルの裏面に接着された引き裂き糸を備える。
【0018】
本発明は、限定することなく、以下の実施形態を含む。
【0019】
実施形態1:底壁および側壁を備える本体であって、底壁および側壁は、製品の保管用に構成された内部保管区画を画定し、側壁は外周面を有する本体と、本体と取り外し可能に係合するように構成されたカバーであり、上壁と、内面を有する周辺フランジとを有し、内面は、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面上で受けられたとき本体と相互作用するように構成されているカバーと、境界面の少なくとも一部を実質的に覆うように構成されたラベルであり、容器の外面とラベルの裏面との間に位置決めされた引き裂き糸を備えるラベルとを備える容器。
【0020】
実施形態2:本体はポリマー材料で構成され、カバーは金属材料で構成される、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0021】
実施形態3:側壁は側壁の上部に配置されたネック領域を備え、ネック領域は、側壁の下部の直径と比較して縮小された直径を有し、カバーの内面は、ネック領域と相互作用するように構成されている、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0022】
実施形態4:容器は、側壁の外周面の周りにポリマー本体と一体式に形成され、かつ、そこから半径方向外向きに延在する周方向のリブ構造をさらに備え、リブ構造は、側壁の外周面の周りに周方向に延在する複数のリブセグメントを備え、リブセグメントは、それらの間に通気チャネルを形成するように離間されている、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0023】
実施形態5:境界面で、側壁はリップを画定し、カバーの周辺フランジがリップに当接する、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0024】
実施形態6:ラベルの裏面の少なくとも一部は接着材料を具備する、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0025】
実施形態7:ラベルの裏面全体が接着剤層を備える、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0026】
実施形態8:引き裂き糸は、該引き裂き糸がカバーと本体の境界面と実質的に整列するように位置決めされる、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0027】
実施形態9:ラベルが特定の長さを有し、引き裂き糸は、ラベルの全長に延在する、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0028】
実施形態10:ラベルが特定の長さを有し、引き裂き糸はその長さの一部に沿って延在する、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0029】
実施形態11:ラベルが特定の長さを有し、引き裂き糸は、ラベルの長さを超えて延在する部分を備える、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0030】
実施形態12:ラベルが実質的に境界面全体を覆う、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0031】
実施形態13:内部保管区画は複数の製品を含む、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0032】
実施形態14:製品は喫煙製品および無煙タバコ製品の内の1つである、先行する実施形態のいずれかの容器。
【0033】
実施形態15:パッケージ化された製品組立体を組み立てるための方法であって、底壁および側壁を有する本体を提供することであって、底壁および側壁が、製品の保管用に適合された内部保管区画を画定し、側壁が外周面を有することと、本体と取り外し可能に係合するように構成されたカバーを提供することであって、カバーは上壁と、内面を有する周辺フランジとを有し、内面は、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面上で受けられたとき本体と相互作用するように構成されていることと、製品を提供することと、製品を内部保管区画に挿入することと、カバーを本体に結合することと、ラベルで容器を密封することであって、ラベルは、境界面の少なくとも一部を実質的に覆うように構成されており、かつ、ラベルは、ラベルの裏面に接着された引き裂き糸を備えることと、を備える、パッケージ化された製品組立体を組み立てるための方法。
【0034】
実施形態16:本体はポリマー材料で構成され、カバーは金属材料で構成される、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0035】
実施形態17:ラベルの裏面の少なくとも一部は接着材料を具備する、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0036】
実施形態18:ラベルの裏面全体が接着剤層を備える、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0037】
実施形態19:引き裂き糸は、境界面と実質的に整列するように位置決めされる、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0038】
実施形態20:ラベルは特定の長さを有し、引き裂き糸はラベルの全長に延在する、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0039】
実施形態21:ラベルは特定の長さを有し、引き裂き糸は、その長さの一部に沿って延在する、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0040】
実施形態22:ラベルは特定の長さを有し、引き裂き糸はラベルの長さを超えて延在する部分を具備する、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0041】
実施形態23:ラベルは実質的に境界面全体を覆う、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0042】
実施形態24:境界面で、側壁はリップを画定し、カバーの周辺フランジがリップに当接する、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0043】
実施形態25:製品は喫煙製品および無煙タバコ製品の内の1つである、先行する実施形態のいずれかの方法。
【0044】
本開示のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下に簡単に説明される添付の図面とともに以下の詳細な説明を読むことから明らかになるであろう。本発明には、上記の実施形態の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の任意の組み合わせのみならず、このような特徴または要素が本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わされているかどうかに関わらず、本開示に記載される2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組み合わせも含まれる。本開示は、開示された発明のいずれかの分離可能な特徴または要素が、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、文脈が明らかにそうではないことを示さない限り、組み合わせ可能であるように意図されているように見なされるように、全体的に読まれることが意図されている。
【0045】
一般的な用語において本開示をこのように説明してきたが、次に添付の図面を参照されたく、これらは必ずしも一定の縮尺で描かれている訳ではない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】本開示の容器の実施形態の斜視図である。
図2】本開示による容器の本体の実施形態の斜視図である。
図3図2の本体の一部の拡大図である。
図4図1の線4-4での拡大した断面図である。
図5】ラベルが容器の外面に接着された、閉位置にある本開示の容器の実施形態の斜視図である。
図6】本開示のラベルの正面の斜視図である。
図7a】本開示のラベルの裏側の斜視図である。
図7b】本開示のラベルの裏側の斜視図である。
図8】本明細書に記載される製品を組み立てるための例示的なプロセスを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
ここで本開示は、特定の好ましい態様を参照して以下により完全に説明される。これらの態様は、この開示が完璧かつ完全であり、そして開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供されている。実際、本開示は多くの異なる形態で具体化されてよく、本明細書に記載の態様に限定されるように解釈されるべきではなく、むしろ、これらの態様は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供されている。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈が明らかにそうでないと指示しない限り、複数の変形を含める。
【0048】
本発明の様々な実施形態では、容器を密封するのに役立つ外側ラベルまたはフィルムを有する容器が提供され、外側ラベルまたはフィルムは、開封を容易にするおよび/または容器を最初に開封する際のラベルまたはフィルムの除去を容易にする開裂糸または弱化した引き裂きストリップを含むか、またはそういったものに接着される。本出願に記載されている容器の実施形態は、任意の固体製品を保管するために使用することができるが、経口消費用に設計された製品にとりわけ適している。そのような容器にしばしばパッケージされる例示的な消耗品には、以下により詳細に記載されるように、無煙形態のタバコ製品を含む、多種多様な消費者製品が含まれる。
【0049】
本発明で有用な例示的な容器は、Patel等の米国特許出願公開第2012/0193265号明細書に開示されおり、この特許は、参照により本明細書に組み込まれる。本開示の容器の外面の形状は変化させ得る。図面に示される容器の実施形態は特定の輪郭を有するが、他の外面設計を有する容器も使用され得る。例えば、本開示の容器の側面または縁部は、平らにされる、丸められる、または面取りされる場合があり、容器外部の様々な表面または縁部は、凹状または凸状である場合がある。さらに、容器の対向する側部、端部または縁部は、容器が1つまたは複数の寸法でより幅が狭くなるように、平行な場合、または平行でない場合がある。
【0050】
本明細書に記載される容器の寸法は、本開示から逸脱することなく変化させ得る。しかしながら、好ましい実施形態では、本開示の容器は、手で持った状態での操作および作業に適した円筒形のサイズを有するように説明することができる。そのような手持ち式の円筒形の実施形態の例示的な寸法には、約50mm~約100mm、より典型的には約60mm~約80mmの範囲の直径が含まれる。壁の厚さの例には、約0.5mm~約1.5mm、より典型的には約0.8mm~約1.4mmの範囲が含まれる。本開示の手持ち式容器の実施形態の例示的な深さは、約5mm~約50mm、より典型的には約8mm~約30mm、最も頻繁には約15mm~約25mmの範囲である。容器の一般的な外観の一例は、American Snuff Company、LLCによって販売されている市販のGRIZZLYおよびKODIAK製品に使用されているものである。
【0051】
本開示の容器に保管される固体製品ユニットの数はまた、容器のサイズおよび製品ユニットのサイズに応じて変化し得る。典型的には、保管される製品ユニットの数は、約5~約100、より典型的には約10~約50、そして最も頻繁には約15~約30で変動することになる。
【0052】
図1図4は、本開示による1つの容器の実施形態10を示す。容器10は、開放端の本体20およびカバー40によって形成されてよい。本体20は、一部の例では実質的に平面であってよい底壁22と(図2を参照)、一部の例では示されるように円筒形であってよい、底壁22に依存する側壁24とを有する。側壁24は、側壁24が外周面28を含むように容器10の周辺部分を画定する。底壁22および側壁24は協働して、製品の複数のユニットを保管するための内部保管区画26を画定する。一部の例では、側壁24の上部30は、側壁の上部30が、(側壁の外面の残りの部分の直径と比較して)縮小された直径のネック領域34を有するようなやり方でリップ32を画定してよい。本体20の側壁24に沿ったリップ32の位置は、本開示から逸脱することなく変化することができ、これは、リップ32と本体20の上縁38との間の距離が本開示にとって重要ではないことを意味している。
【0053】
製品のユニットを内部保管区画26内に封入するためにカバー40が提供されてよい。この点に関して、カバー40は、典型的には、スナップ嵌めまたは締まり嵌めによって本体20に取り外し可能に固定される。図1に示されるように、カバー40は、一部の例では実質的に平面であり得る上壁42と、一部の例では円筒形であり得る、上壁42に依存する周辺フランジ44とを有する。カバー40の周辺フランジ44は、本体20の側壁24の間にエンクロージャを形成するように側壁24上で受けられる。周辺フランジ44は、実質的に平坦な、または滑らかな内面50(図4)を含む。すなわち、内面50には、典型的には、本体20の側壁24の外周面28と相互作用するための突起、突出部、リブなどは含まれない。この点に関して、内面50は、その円筒形構造の周りで実質的に滑らかであり、連続している。リップ32が本体20に設けられる一部の例では、周辺フランジ44の縁部46の少なくとも一部がリップ32の表面36と相互作用して、カバー40が本体20の上で受けられたときに止め具を形成することができる。言い換えると、縁部46がリップ32と相互作用する場合、カバー40が本体に完全に着座したとき、カバー40の縁部46の少なくとも一部が表面36の一部に当接するようになる。縁部46および表面36は、典型的には平面であるが、縁部46および表面36の一方または両方が、一部の実施形態では平面ではない輪郭を含む場合もあることが理解されるであろう。例えば、一部の実施形態では、縁部46および表面32は、対応するように輪郭付けられた係合表面を備えてもよい。
【0054】
カバー40の円筒形の外面48は通常、本体20の側壁24とほぼ同一のサイズまたは直径を有し、カバーが本体のネック領域34の上に配置され、本体の上に完全に着座するとき、カバーおよび本体は滑らかな外面を形成する。したがって、容器10は、使用者による保管および輸送に適するように、コンパクトかつ平坦であってよい。
【0055】
容器10の構成材料は、変化してよい。材料の例には、金属、木材、および合成プラスチック材料が含まれる。ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミドなどの、所望の形状に押し出し成型できる、および/または成型できるポリマー材料が一般的に利用される。一部の実施形態では、本体20はポリマー材料から形成され、一方でカバー40は、例えばアルミニウムまたはブリキなどの金属材料から形成される。このような構成は、金属製のカバー40(典型的には型打ちされる)を使用することにより審美的に魅力的な外観を提供する一方で、例えば射出成型プロセスを使用して本体をより安価に製造できるという点において有利である。金属材料で形成されたカバーの例は、American Snuff Company、LLCが販売する市販のCAMEL Snuff、GRIZZLY、およびKODIAK製品に使用されるものである。本体の例は、同じ製品に使用されるそのようなタイプの材料などの高分子材料を組み込んだものである。
【0056】
様々な実施形態では、容器は、容器の基部に蓋を固定する、または密封するための手段を含むことができる。例えば、Pipes等の米国特許出願公開第2014/0197054号明細書を参照されたく、この特許は、参照により本明細書に組み込まれる。例えば、特定の実施形態では、容器は、例えばプラスチックの射出成型を介して本体20に適用される(参照により本明細書に組み込まれる、Patel等の米国特許出願公開第2012/0193265号明細書に記載されるような)リブ構造を含むことができる)。
【0057】
とりわけ図2および図3に示されるように、本体20の外周面28(および、設けられる場合、ネック領域34)から突出しているのは、カバー40とのシールを形成するように構成された周方向のリブ構造60である。一部の態様では、例えば、本体20がプラスチック射出成形プロセスによって形成される場合など、リブ構造は、本体20の側壁24と一体式に形成されてもよい。他の例では、リブ構造60は、適切な機械的締結具または接着剤(例えば、エポキシ接着剤)で側壁24に固定された、または他の方法で取り付けられた別個の構成要素であってもよい。本開示の一部の態様によれば、リブ構造60は、本体20の側壁24の外周の周りに離間した関係で配置された(例えば、容器の本体が円筒形である場合、本体20の側壁24の周りに円周方向に位置決めされた)複数のリブセグメント62によって形成されてよい。任意の数(例えば、約2~約20個のリブセグメントまたは約5~約15個のリブセグメント)リブセグメント62が、本発明において有用な容器に提供されてよいが、好ましい実施形態には、12個のそのようなリブセグメントが含まれる。各リブセグメント62は、通気チャネル64によって次の隣接するリブセグメント62から隔てられている。各リブセグメント62は、リブ壁66およびリブ突出部68を含んでよい。図4に示されるように、リブ突出部68は、カバーが本体20の側壁24の上に位置決めされたとき、締まり嵌めでカバー40の周辺フランジ44と相互作用して、それらの間にシールを形成する。この点に関して、リブ突出部68は、カバー40が本体20と係合されるとき、周辺フランジ44を外周面28の外側に向けて押しやることで境界面での緊密な適合を形成する。
【0058】
様々な実施形態では、容器は、透過性または不透過性材料の周方向のラベルまたは包装で密封することができる。本開示に従って有用なラベルまたは包装材料は、変化し得る。一部の実施形態では、本明細書で提供されるラベルは、紙材料、ポリマー材料(例えば、1つまたは複数のポリマー成分から作製されたウェブ)、およびそれらの組み合わせを含むことができる。典型的には、パッケージ用のラベルまたは包装の選択は、審美性、所望のバリア特性(例えば、酸素への曝露からの保護を提供するため、または水分の損失からの保護を提供するため)などの要因に依存している。
【0059】
本明細書で提供されるラベル80は、前面82および裏面84を有することができる。一部の実施形態では、ラベルの前面は、容器を装飾し、かつ/または製品識別情報を提供するために、印刷および/または刻印を含むことができる。例えば、本明細書で提供されるラベルの前面は、印刷された文字、記号、写真、デザイン、色、または他の印を含むことができる。一部の実施形態では、製品識別情報は、製品ブランド、会社名、企業ロゴ、企業ブランド、商標、商号、マーケティングメッセージ、製品強度、投与量情報、有効成分、成分リストおよび量、製品製造日付、製品の有効期限、製品の香料、製品の薬学的放出プロファイル、重量、製品コード(例えばバッチコード)、その他の製品を区別する表示、およびそれらの組み合わせを識別することができる。本明細書で使用される際、「製品強度」は、使用者にパウチ内の有効成分の量の指標を与える情報を指す。
【0060】
製品識別情報は、製品の使用者が製品を視覚的に検査し、それによって特定の製品を区別または識別することによって識別情報を認識することができるような方法で提示されることができる。製品識別情報は、例えば、ラベルの外面に印刷または染色される、ラベルの外面に刻印させる(例えば、エンボス加工、デボス加工、または他の方法でプレスされる)、ラベルの外面に堆積される、ラベルの外面に接着される、ラベルの外面と密接に接触するように位置決めされる、ラベルに織り込まれる、または縫い込まれる、あるいはそれ以外の方法でラベルの外面に取り付けられることができる。一部の実施形態では、製品識別情報は、材料の選択(例えば、組成が異なる、色が異なる、質感が異なる、厚さが異なる、または何らかの他の定義された特性が異なる材料)によって提供されることができる。様々な実施形態において、製品識別情報は、熱および圧力を介して貼り付けられることができる。一部の実施形態では、容器が製造されるときのラベルの貼付中に製品識別情報が提供される場合もある。様々な実施形態では、製品識別情報は、ラベル貼付プロセスとは別の二次プロセスで提供される場合もある。製品識別情報は、容器製造プロセスのどの時点でも提供されることができる。
【0061】
一部の実施形態では、ラベル80の裏面84は、ラベルが別の物体の表面に接着されることを可能にする接着層を含むことができる。裏面全体に接着層を含めることができる。あるいは、裏面の一部またはラベルの裏面の指定された位置のみが、接着層、コーティング、またはそれに塗布された材料を含む場合もある。
【0062】
図5に示されるように、例えば、ラベルの裏面84は、本体20の外周面28およびカバー40の円筒状の外面48に接着させて結合されることができ、その結果、ラベルは、閉鎖位置にある容器の容器本体20と容器カバー40との間の境界面85を覆う。ラベル80は、容器の密封に寄与することができる。一部の実施形態では、本明細書で提供されるラベルは、容器がいつ開封されたかを示すことによって異物混入の証拠を提供することができる。この点に関して、様々な実施形態において本明細書で提供される引き裂き糸の使用などにより、ラベルが破かれたり外されたりした場合、容器が開封された、および/または他の方法で異物が混入された可能性があることの証拠であってよい。
【0063】
図6および図7に示されるように、例えば、引き裂き糸90がラベル80の裏面84に接着されることができる。したがって、ラベルが容器の外面に接着されると、引き裂き糸は、容器の外面とラベルの裏面との間に位置決めされることになる。様々な実施形態では、境界面で容器を開封することを可能にするために、引き裂き糸が接着ライン(例えば、境界面の上および/または下の)まで上に、または下にラベルを引き裂くことを可能にすることができるように、引き裂き糸がラベルと整列される領域にラベルの接着剤がない場合もある。
【0064】
好ましい実施形態では、ラベルが容器に貼り付けられたとき、引き裂き糸が閉位置にある容器の容器本体20と容器カバー40との間の境界面85とほぼ整列するように、引き裂き糸90がラベルの裏面に位置決めされることができる。一部の実施形態では、引き裂き糸は、境界面85のわずかに上またはわずかに下で位置合わせされる場合もある。
【0065】
本明細書で使用される場合、「引き裂き糸」という用語は、1つまたは複数の長さの連続する繊維、ひも、糸、編み糸、可撓性の金属ストリップ、金属コアを有し、少なくとも部分的に繊維および/またはポリマー材料で囲まれたストリップなどを指す。様々な実施形態では、引き裂き糸は、繊維状材料、1つまたは複数のポリマー成分を含む押出しポリマー材料(例えば、ナイロン、フルオロカーボンなど)、およびそれらの組み合わせを含むことができる。一部の実施形態では、複数の連続繊維を一緒に束ねる、編組む、および/または織ることで引き裂き糸を形成することができる。引き裂き糸は、様々な断面輪郭のいずれかを有してよい。例えば、引き裂き糸は、丸い輪郭、多角形の輪郭、実質的に平坦な(例えば、リボン形状)の輪郭、不規則な形状の輪郭、三角形の輪郭などを有することができる。一部の実施形態では、引き裂き糸は、ラベルの引き裂き/切開を容易にすることができる、引き裂き糸の少なくとも一部および/または引き裂き糸の少なくとも一部に追加されたコーティングにわたって鋸歯状の輪郭を有することができる。
【0066】
様々な実施形態では、引き裂き糸は、貼り付けられたときそれが容器の周囲の少なくとも一部に沿って延在するような長さLを有することができる。様々な実施形態では、引き裂き糸は、ラベルの全長に沿って延在することができる(例えば、図7aを参照)。一部の実施形態では、引き裂き糸は、ラベルの長さの一部のみに沿って延在する場合もある(例えば、図7bを参照)。引き裂き糸を使用してラベルを切断することで、指の爪、ナイフ、またはラベルを切断および/または剥離するのに有用な他の道具を使用せずに、容器を開封することができる。特定の実施形態では、ラベルの複数の独立した長さを個々に引き裂くことができるように、ラベルおよび引き裂き糸に輪郭を描くこともできる。例えば、ラベルは、ラベルの幅に沿って(例えば、引き裂き糸に対して垂直に)延びる1つまたは複数の穿孔された部分または繊維状になった部分を含むことができ、その結果、ラベルのセクションを、1つまたは複数の引き裂き糸によって独立して引き裂くことができる。
【0067】
様々な実施形態では、引き裂き糸90の一部95は、ラベル80の長さを超えて延在することができる。したがって、ラベル80が容器に接着されるとき、引き裂き糸90の一部95は、容器の外面とラベルの裏面との間に位置決めされる代わりにラベル80の側縁83から固定されずに延在することになる。これにより、使用者は、引き裂き糸90の固定されずに延長された部分95を介して引き裂き糸を容易に掴むことができ、延長された部分95を引っ張ることにより、容器の外面の少なくとも一部を囲むラベルを容易に切り裂くことができる。上記のように、一部の実施形態では、引き裂き糸90は、境界面85とほぼ整列するように位置決めされることができる。したがって、使用者が引き裂き糸を引っ張るとき、引き裂き糸は、容器の本体とカバーとの間の境界面に沿ってラベルを分割することができる。容器の内容物に到達した後、使用者は再び容器を閉鎖することができ、ラベルの外面にある製品識別情報を依然として見ることができることは合理的であり得る。
【0068】
本明細書に記載の容器に収容することができる例示的なタバコ製品には、ペレット化タバコ製品(例えば、コイン、円筒形、豆、ペレット、球、球体、ストリップ、扁球、キューブ、ビーズなど一般的な形状に形成されたものなど、粉末または加工タバコから製造された圧縮または成形ペレット)、押し出し成形または鋳造されたタバコ片(例えば、所望の形状になるように形成された多層フィルムを含むストリップ、フィルム、またはシートとして)、固体基質によって担持されるタバコを組み込んだ製品(例えば、基質材料が食用穀物から非食用セルローススティックまでの範囲である場合)、押し出し成型または成形されたタバコを含有するロッドまたはスティック、外側シェル領域と内側コア領域とを有するタバコを含有するカプセル様の材料、ストロー状(例えば、中空に形成された)タバコを含有する形状、タバコを含有する小袋またはパケット(例えばスヌース様製品)、タバコを含有するガム片などが含まれる。さらに、例示的なタバコ製品は、例えば、湿性嗅ぎタバコ製品などのルース形態のタバコ配合物を含む。本開示の容器と共に使用されるルース形態のタバコの例には、例えば、American Snuff Company,LLCによって販売されている市販のGRIZZLY湿式タバコ製品およびKODIAK湿式タバコ製品に関連するタバコ配合物が含まれてよい。
【0069】
本開示の容器内にパッケージすることができる無煙タバコ組成物の例は、例えばSchwartzの米国特許第1,376,586号明細書、Speerの米国特許第3,368,567号明細書、Pittman等の米国特許第4,513,756号明細書、Dusek等の米国特許第4,606,357号明細書、Toft等の米国特許第4,821,749号明細書、Kjerstadの米国特許第5,167,244号明細書、Whiteの米国特許第5,387,416号明細書、Williamsの米国特許第6,668,839号明細書、Dube等の米国特許第7,810,507号明細書、Strickland等の米国特許第7,819,124号明細書、Strickland等の米国特許出願公開第2005/0244521号明細書、Strickland等の米国特許出願公開第2006/0191548号明細書、およびRobinson等の米国特許出願公開第2008/0029116号明細書に記載されている。タバコを含有するガムの例は、Story等の米国特許第4,624,269号明細書、Kehoeの米国特許第4,975,270号明細書、およびOgrenの米国特許第4,802,498号に記載されている。無煙タバコ製品をパッケージするための様々な様式または方法が、Arnarp等の米国特許出願公開第2004/0217024号明細書および米国特許出願公開第2006/0118589号明細書、およびBjorkholmの米国特許出願公開第2009/0014450号明細書、およびBuddの国際公開第2006/034450号、Kutsch等の国際公開第2007/017761号、およびSheveley等の国際公開第2007/067953号に記載されている。上記で引用された参考文献はすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0070】
本開示の容器に含まれる製品として利用される無煙タバコ組成物は、多くの場合、タバコ(典型的には粒子形態)、甘味料、結合剤、着色剤、pH調整剤、充填剤、香味剤、崩壊助剤、抗酸化剤、口腔ケア添加物および防腐剤などの成分を含むことになる。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Holton等の米国特許第7,861,728号明細書を参照されたい。
【0071】
タバコ配合物は、スヌースタイプの製品の製造に一般的に使用されるタイプであるパウチまたはバッグ(例えば、「ポーション」と呼ばれることもある密封された透湿パウチ)などの容器の中に含有されることができる。代表的な透過性パウチは、「フリース」タイプの素材で構成されることができる。そしてタバコ配合物は次には、Patel等の米国特許出願公開第2012/0193265号明細書に開示されている容器などのパッケージの中に含有され、この特許は参照により本明細書に組み込まれる。パッケージはしっかりと密封され、その密封されたパッケージ内の大気条件が変更および/または制御されるように、適切な材料で構成されている。すなわち、密封されたパッケージは、水分および酸素などの組成物の通過を阻害する良好なバリアを提供することができる。さらに、密封されたパッケージ内の大気は、密封前に選択されたガス種(窒素、アルゴン、またはそれらの混合物など)をパッケージに取り込むか、または内部を真空引きする(真空密封)ことによってさらに改良されることができる。したがって、タバコ組成物が曝される大気条件は、準備、パッケージング、保管、および取り扱いの条件の間、制御される。
【0072】
例示的なパウチは、使用者による使用中にパウチが制御されて分散または溶解するように、材料から、およびそのような方法で製造されてよい。そのようなパウチ材料は、メッシュ、スクリーン、穴のあいた紙、浸透性の布地などの形態を有してよい。例えば、メッシュ様のライスペーパー、または穴のあいたライスペーパーから製造されたパウチ材料は、使用者の口の中で溶解してよい。その結果、パウチおよびタバコ配合物はそれぞれ、通常の使用状態の間に使用者の口内に完全に消散してよく、したがって、パウチおよびタバコ配合物の両方が使用者によって摂取されてよい。他の例示的なパウチ材料は、水分散性フィルム形成材料(例えば、アルギン酸塩、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、プルランなどの結合剤)、ならびに粉砕セルロースなどの材料(例えば、微粒子サイズの木材パルプ)と組み合わせたそうした材料を使用して製造されてよい。好ましいパウチ材料は、水和性または水溶解性であるが、通常の使用条件下で、パウチがその物理的完全性を失わないうちに、かなりの量のタバコ配合物内容物がパウチ材料に浸透するように設計および製造されてよい。必要に応じて、香味成分、崩壊助剤、および他の所望の成分がパウチ材料に組み込まれるか、またはパウチ材料に適用されてもよい。スヌース製品の様々な成分およびその成分の説明も、Lundin等の米国特許出願公開第2004/0118422号明細書に記載されており、この特許は参照により本明細書に組み込まれる。例えば、Lindenの米国特許4,607,479号明細書、Nielsenの米国特許第4,631,899号明細書、Wydick等の米国特許第5,346,734号明細書、Derrの米国特許第6,162,516号明細書、およびHansson等の米国特許出願公開第2005/0061339号明細書も参照されたく、これらの特許のそれぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。また、Kjerstadの米国特許第5,167,244号明細書に記載されているパウチの代表的なタイプ、およびパウチの材料またはフリースも参照されたく、この特許は参照により本明細書に組み込まれる。スヌース製品は、Merz Verpackungmaschinen GmBHからSB 51-1/T、SBL 50およびSB 53-2/Tとして入手可能な装置を使用して製造されることができる。イタリアからのG.D SpAは、タバコパウチング機器も供給している。スヌースパウチは、個々のパウチまたは複数のパウチとして提供されることができ、ひとつなぎのより糸またはパウチ母材から、使用するために単一のパウチまたは個々の部分を簡単に取り出すことができるように、一緒に接続または連結(例えば、端と端を付けて)されることができる。
【0073】
パッケージ化された製品組立体を組み立てるための方法100も提供される。図8に示されるように、方法は、操作105でカバーを提供することを含むことができる。この方法はまた、操作110で保管区画を画定する基部本体を提供することを含むこともできる。基部は、底壁と、底壁から基部開口部を画定する上部リップまで延在する1つ以上の基部側壁とを備えることができる。方法はさらに、操作115で製品の複数のユニットを提供することを含むことができる。製品のユニットは本体の保管区画に挿入されることができる。方法はまた、容器がしっかりと閉鎖され、カバーとベースとの間に境界面が形成されるように、操作120でカバーを基部に結合することも含んでよい。本開示の容器が所望の製品で満たされると、操作130で、透過性または不透過性材料の周方向のラベルまたは包装で容器を密封することができ、ラベルは、カバーとベースとの間の界面を覆う。一部の実施形態では、ラベル材料の裏面全体が、容器の外面に接着する接着剤を具備することに留意されたい。特定の実施形態では、ラベル材料の裏面の一部のみが、ラベル材料によって覆われている容器の外面の一部に接着する接着剤を具備する。ラベルを容器に接着する前に、操作125で、引き裂き糸を任意選択でラベルの裏面に接着させることができる。特定の実施形態では、既に引き裂き糸がそこに接着されている引き裂きラベル材料が提供され、操作125は必要ない。一部の実施形態では、本明細書で提供されるラベルは、既存のラベリング装置(例えば、無煙タバコ容器をラベリングするための標準的なラベリング装置)と共に使用されることができる。
【0074】
本明細書に記載された開示の多くの修正形態および他の態様は、前述の説明および関連する図面に提示された教示の恩恵を受けて、本開示が関係する当業者が思い浮かべるであろう。したがって、本開示は開示された特定の態様に限定されるべきではなく、修正形態および他の態様は添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定の目的では使用されていない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁および側壁を有する本体であって、底壁および側壁は、製品の保管用に構成された内部保管区画を画定し、側壁が外周面を有する本体と、
本体と取り外し可能に係合するように構成されたカバーであって、上壁と、内面を有する周辺フランジとを有し、内面が、境界面を形成するように、カバーが側壁の外周面上で受けられたときに本体と相互作用するように構成されているカバーと、
境界面の少なくとも一部を実質的に覆うように構成されたラベルであって、容器の外面とラベルの裏面との間に位置決めされた引き裂き糸を備えるラベルと
を備える容器。
【外国語明細書】