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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081803
(43)【公開日】2024-06-18
(54)【発明の名称】装置、通信方法及び集積回路
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240611BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240611BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240611BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0446
H04W72/0453
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024065368
(22)【出願日】2024-04-15
(62)【分割の表示】P 2023064792の分割
【原出願日】2018-01-19
(31)【優先権主張番号】P 2017052867
(32)【優先日】2017-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀内 綾子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
(57)【要約】
【課題】CORESETを構成するCCEを適切に配置すること。
【解決手段】基地局100において、信号割当部105は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域(CORESET)に下り制御信号(DCI)を割り当てる。送信部106は、下り制御信号を送信する。ここで、CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置される数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域で下り制御信号を生成し、出力する制御回路を具備し、
コントロールリソースセット(CORESET)において前記複数のCCEの各々は6個のリソースエレメントグループ(REG)で構成されており、前記6個のREGは1つ以上のREGバンドルを構成し、前記1つ以上のREGバンドルのサイズは前記CORESETのシンボル数に応じて異なる、
装置。
【請求項2】
前記CORESETのシンボル数は上位レイヤのシグナリングで通知される、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記CORESETのシンボル数は、前記CORESETの期間を表す、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記6個のREGから前記CORESETの各シンボルに配置されるREGの個数は同じである、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記REGバンドルの各々には、共通の復調参照信号(DMRS)が適用される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上のREGバンドルの各々に含まれるREGは、前記CORESETにおいて隣接してマッピングされる、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域で下り制御信号を生成し、出力する、工程を含み、
コントロールリソースセット(CORESET)において前記複数のCCEの各々は6個のリソースエレメントグループ(REG)で構成されており、前記6個のREGは1つ以上のREGバンドルを構成し、前記1つ以上のREGバンドルのサイズは前記CORESETのシンボル数に応じて異なる、
通信方法。
【請求項8】
前記6個のREGから前記CORESETの各シンボルに配置されるREGの個数は同じである、
請求項7に記載の通信方法。
【請求項9】
複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域で下り制御信号を生成し、出力する、処理を制御し、
コントロールリソースセット(CORESET)において前記複数のCCEの各々は6個のリソースエレメントグループ(REG)で構成されており、前記6個のREGは1つ以上のREGバンドルを構成し、前記1つ以上のREGバンドルのサイズは前記CORESETのシンボル数に応じて異なる、
集積回路。
【請求項10】
前記6個のREGから前記CORESETの各シンボルに配置されるREGの個数は同じである、
請求項9に記載の集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信装置、通信方法及び集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信システム(5G)と呼ばれる通信システムが検討されている。5Gでは、通信トラフィックの増大、接続する端末数の増大、高信頼性、低遅延のそれぞれが必要とされるユースケース毎に機能を柔軟に提供することが検討されている。代表的なユースケースとして、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模コミュニケーション/多数接続(mMTC:massive Machin Type Communications)、超信頼性・低遅延コミュニケーション(URLLC:Ultra Reliable and Low Latency Communicant)の3つがある。国際標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、LTEシステムの高度化と、New RAT(Radio Access Technology)(例えば、非特許文献1を参照)の両面から、通信システムの高度化を検討している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】RP-161596, "Revision of SI: Study on New Radio Access Technology", NTT DOCOMO, September 2016
【非特許文献2】R1-1702765, "DL control channel design", Panasonic, February 2017
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
New RAT では、DCI(Downlink Control Indicator)を含む制御信号チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)が配置される領域として、複数のcontrol resource set(以下、「CORESET」と呼ぶ)を端末(UE:User Equipment)に設定することが検討されている。しかしながら、New RATにおいて、CORESETの中のサーチスペースを構成するCCE(Control Channel Element)の配置方法については十分に検討がなされていない。
【0005】
本開示の一態様は、CORESETの中のサーチスペースを構成するCCEを適切に配置することができる基地局、端末及び通信方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る基地局は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域に下り制御信号を割り当てる回路と、前記下り制御信号を送信する送信機と、を具備し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置される数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0007】
本開示の一態様に係る端末は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域で下り制御信号を受信する受信機と、前記下り制御信号を復号する回路と、を具備し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0008】
本開示の一態様に係る通信方法は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域に下り制御信号を割り当て、前記下り制御信号を送信し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0009】
本開示の一態様に係る通信方法は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域で下り制御信号を受信し、前記下り制御信号を復号し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0010】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一態様によれば、CORESETを構成するCCEを適切に配置することができる。
【0012】
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A図1Aは、REGのマッピング例(Frequency first mapping)を示す。
図1B図1Bは、REGのマッピング例(Frequency first mapping)を示す。
図1C図1Cは、REGのマッピング例(Time first mapping)を示す。
図1D図1Dは、REGのマッピング例(Time first mapping)を示す。
図2A図2Aは、REG bundlingの一例を示す。
図2B図2Bは、REG bundlingの一例を示す。
図2C図2Cは、REG bundlingの一例を示す。
図3図3は、CCEあたりのREG数が4、シンボル数が3、REG bundlingサイズが2とした場合のREGのマッピング例を示す。
図4図4は、Aggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例を示す。
図5図5は、実施の形態1に係る基地局の一部の構成を示す。
図6図6は、実施の形態1に係る端末の一部の構成を示す。
図7図7は、実施の形態1に係る基地局の構成を示す。
図8図8は、実施の形態1に係る端末の構成を示す。
図9図9は、実施の形態1に係る基地局及び端末の動作例を示す。
図10A図10Aは、実施の形態1の動作例1-1に係るREGのマッピング例(シンボル数が1の場合)を示す。
図10B図10Bは、実施の形態1の動作例1-1に係るREGのマッピング例(シンボル数が2の場合)を示す。
図10C図10Cは、実施の形態1の動作例1-1に係るREGのマッピング例(シンボル数が4の場合)を示す。
図11図11は、実施の形態1の動作例1-1に係るAggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例を示す。
図12図12は、実施の形態1の動作例1-1に係るAggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例を示す。
図13図13は、実施の形態1の動作例1-2に係るREGのマッピング例を示す。
図14図14は、実施の形態1の動作例1-2に係るAggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例を示す。
図15図15は、実施の形態1の動作例1-3に係るDMRSのマッピング例(シンボル数が2の場合)を示す。
図16A図16Aは、実施の形態1の動作例1-3に係るDMRSのマッピング例(シンボル数が4の場合)を示す。
図16B図16Bは、実施の形態1の動作例1-3に係るDMRSのマッピング例(シンボル数が4の場合)を示す。
図17A図17Aは、実施の形態2に係るREGのマッピング例(シンボル数が2の場合)を示す。
図17B図17Bは、実施の形態2に係るREGのマッピング例(シンボル数が4の場合)を示す。
図17C図17Cは、実施の形態2に係るREGのマッピング例(シンボル数が3の場合)を示す。
図17D図17Dは、実施の形態2に係るREGのマッピング例(シンボル数が6の場合)を示す。
図18図18は、実施の形態2に係るAggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例(シンボル数が2の場合)を示す。
図19図19は、実施の形態2に係るAggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例(シンボル数が4の場合)を示す。
図20図20は、実施の形態2に係るAggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例(シンボル数が3の場合)を示す。
図21図21は、実施の形態2に係るAggregation level毎のシンボルあたりの同一DCIを構成するREG数の一例(シンボル数が6の場合)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
上述したように、New RATでは、制御信号であるDCIを含む制御チャネルの領域であるCORESETがUEに設定され、UEが、設定されたCORESETの中のサーチスペースをモニタ(Blind decoding)して、自機宛てのDCIを検出することが検討されている。また、DCIが配置されるサーチスペースはCCEで定義されることが検討されている。
【0016】
ここで、New RATでは、CCEあたりのREG(Resource Element Group)数として、4から8の間の数が検討されている。また、CORESETが設定されるシンボル数として、スロット又はsubframe内の1シンボルから全シンボルまでの数が考えられる。
【0017】
しかしながら、CCEあたりのREG数、及び、CORESETが設定されるシンボル数の組み合わせによっては、各CCEにおけるシンボルあたりのREG数が不均一になる場合もある。CCEにおいてシンボル間のREG数が不均一であると、シンボル毎の受信SINR(Signal to Interference and Noise Ratio)にばらつきが生じ、CCE間のパワーの調整が難しくなるという課題がある。
【0018】
以下、より詳細に説明する。
【0019】
DCIは1つ又は複数のCCEで送信される。ここで、1つのDCIに使用されるCCE数は「Aggregation level」と呼ばれる。すなわち、Aggregation levelとは、DCIを送信する際のリソース量を示す。CORESET(PDCCH領域)でDCIが送信される際、例えば、Aggregation level 1では、1CCEでDCIが送信され、Aggregation level 2では、2CCEでDCIが送信される。
【0020】
また、CCEを構成する複数のREGの1つ形態として、1PRB(Physical Resource Block)内の1シンボルを「REG」とすることが検討されている(例えば、図1Aを参照)。
【0021】
このような形態の場合、CCEの構成として、図1A及び図1Bに示すように、同一のシンボルに配置されるREGでCCE(NR-CCEと示すこともある)を構成する場合と、図1C及び図1Dに示すように、複数のシンボルに配置されるREGでCCEを構成する場合が考えらえる。
【0022】
1CCEを構成するREGを同一のシンボルに配置する場合は「Frequency first mapping」と呼ばれている。Frequency first mappingは、CCEが占有するシンボル数を削減し、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)に割り当てられるリソース量が増加するという利点がある。一方、1CCEを構成するREGを複数のシンボルに配置する場合は「Time first mapping」と呼ばれている。Time first mappingは、シンボル毎に使用できる送信パワーに制限がある場合、CCEを複数のシンボルで送信できるので、送信電力を向上できるという利点がある(例えば、非特許文献2を参照)。
【0023】
また、New RATでは、「REG bundling」と呼ばれる方法も検討されている。REG bundlingとは、同一CCEを構成する複数のREGを隣接するPRBに配置し、当該隣接するPRBに配置される参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)をREG間で共有することにより、チャネル推定精度を向上させる方法である。
【0024】
図2A図2Cは、隣接するPRBに配置されるREGの数であるbundling数(以下、「REG bundlingサイズ」と呼ぶ)を2とした場合のREGのマッピング例(配置例)を示す。図2A図2Cに示すように、同一のCCEを構成するREGのうちの2つのREGは、隣接するPRBに配置されている。これにより、時間方向(シンボル方向)に複数のDMRSが配置されない場合でも、周波数方向でチャネル推定を補間できるので、チャネル推定精度を向上できる。
【0025】
ここで、CCEあたりのREG数を4又は8とし、CORESETのシンボル数を3とした場合、CCE毎のREGを3シンボルに均一に配置することは困難となる。図3は、CCEあたりのREG数を4とし、CORESETのシンボル数を3とし、REG bundlingサイズを2とした場合のREGのマッピング例を示す。また、図4は、図3に示すREGのマッピング例における、Aggregation level(ALと表すこともある)毎の各シンボルあたりの同一DCIを構成するREG数を示す。
【0026】
例えば、図3においてAggregation level 1(AL1)の場合、つまり、DCIが配置されるREG数が4個の場合、3シンボルのうち、2シンボルに2つのREGがそれぞれ配置され、残りの1シンボルにはREGが配置されない。また、図3においてAggregation level 2(AL2)の場合、つまり、DCIが配置されるREG数が8個の場合、3シンボルのうち、1シンボル(図3の例ではシンボル#0)には4つのREGが配置され、残りの2シンボル(図3の例ではシンボル#1,#2)には2つのREGがそれぞれ配置される。Aggregation level 4,8(AL4、AL8)についても同様である。
【0027】
つまり、図4に示すように、AL1では、DCIの送信に使用される1CCEを構成するREGが2シンボルのみに配置され、1シンボルには配置されない。また、図4に示すように、AL2、AL4、AL8では、DCIの送信に使用される複数のCCEを構成するREGは、シンボル間で不均一に配置される。このため、DCIの送信に使用される1つ又は複数のCCEにおいてシンボル間のREG数が不均一であるので、シンボル毎に受信SINRにばらつきが生じ、CCE間のパワーの調整が難しくなる。
【0028】
そこで、以下では、DCIの送信に使用される複数のCCEを構成するREGがシンボル間で均一に配置されることで、シンボル毎の受信SINRのばらつきを抑え、CCE間のパワーの調整を容易にする方法について説明する。
【0029】
(実施の形態1)
[通信システムの概要]
本開示の各実施の形態に係る通信システムは、基地局100及び端末200(UE)を備える。
【0030】
図5は本開示の実施の形態に係る基地局100の一部の構成を示すブロック図である。図5に示す基地局100において、信号割当部105は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域(CORESET)に下り制御信号(DCI)を割り当てる。送信部106は、下り制御信号を送信する。
【0031】
図6は本開示の実施の形態に係る端末200の一部の構成を示すブロック図である。図6に示す端末200において、受信部201は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域(CORESET)で下り制御信号(DCI)を受信する。DCI受信部203は、下り制御信号を復号(ブラインド復号)する。
【0032】
ここで、CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0033】
[基地局の構成]
図7は、本実施の形態に係る基地局100の構成を示すブロック図である。図7において、基地局100は、CORESET設定部101と、DCI生成部102と、誤り訂正符号化部103と、変調部104と、信号割当部105と、送信部106と、受信部107と、信号分離部108と、復調部109と、誤り訂正復号部110とを有する。
【0034】
CORESET設定部101は、端末200(UE)毎にCORESETを設定する。CORESETの設定(定義)とは、例えば、各CORESETが設定されるPRB数、PRB番号、シンボル番号、シンボル数、CORESETのスクランブリングに使用するID、REG(Resource Element Group)のマッピング方法(localized or distributed)、Quasi collocation (QCL)、等が含まれる。CORESET設定部101は、CORESETの設定を示すCORESET設定情報を含む上位レイヤのシグナリング(例えば、SIB(System Information Block)又はdedicated RRC(Radio Resource Control))を生成する。CORESET設定部101は、上位レイヤのシグナリングを誤り訂正符号化部103へ出力し、CORESET設定情報を信号割当部105へ出力する。
【0035】
DCI生成部102は、DL(Downlink)データ信号又はUL(Uplink)データ信号のリソース割当情報(DL割当情報又はUL割当情報)を含むDCIを生成し、DCIを信号割当部105へ出力する。また、DCI生成部102は、生成したDCIのうち、DL割当情報を信号割当部105に出力し、UL割当情報を信号分離部108へ出力する。
【0036】
誤り訂正符号化部103は、送信データ信号(DLデータ信号)及び、CORESET設定部101から入力される上位レイヤのシグナリング(CORESET設定情報)を誤り訂正符号化し、符号化後の信号を変調部104へ出力する。
【0037】
変調部104は、誤り訂正符号化部103から受け取る信号に対して変調処理を施し、変調後の信号を信号割当部105へ出力する。
【0038】
信号割当部105は、DCI生成部102から入力されるDL割当情報に基づいて、変調部104から受け取る信号(DLデータ信号、上位レイヤのシグナリング)を、下りリソースに割り当てる。また、信号割当部105は、DCI生成部102から入力されるCORESET設定情報に従って、DCI生成部102から入力されるDCIをリソース(CORESET内の1つ又は複数のCCE)に割り当てる。例えば、信号割当部105は、CORESET設定情報に示されるCORESETが設定されるシンボル数に応じて、REGのマッピング、又は、CCEのサーチスペースへのマッピングを変更してもよい。このようにして送信信号が形成される。形成された送信信号は、送信部106へ出力される。
【0039】
送信部106は、信号割当部105から入力される送信信号に対してアップコンバート等の無線送信処理を施し、アンテナを介して端末200へ送信する。
【0040】
受信部107は、端末200から送信された信号をアンテナを介して受信し、受信信号に対してダウンコンバート等の無線受信処理を施し、信号分離部108へ出力する。
【0041】
信号分離部108は、DCI生成部102から入力されるUL割当情報に基づいて、受信部106から受け取る受信信号からULデータ信号を分離して復調部109へ出力する。
【0042】
復調部109は、信号分離部108から入力される信号に対して復調処理を施し、得られた信号を誤り訂正復号部110へ出力する。
【0043】
誤り訂正復号部110は、復調部109から入力される信号を復号し、端末200からの受信データ信号(ULデータ信号)を得る。
【0044】
[端末の構成]
図8は、本実施の形態に係る端末200の構成を示すブロック図である。図8において、端末200は、受信部201と、信号分離部202と、DCI受信部203と、復調部204と、誤り訂正復号部205と、設定情報受信部206と、誤り訂正符号化部207と、変調部208と、信号割当部209と、送信部210と、を有する。
【0045】
受信部201は、受信信号をアンテナを介して受信し、受信信号に対してダウンコンバート等の受信処理を施した後に信号分離部202へ出力する。受信信号には、例えば、DLデータ信号、上位レイヤシグナリング(CORESET設定情報を含む)、又は、DCI(リソース割当情報等を含む)等が含まれる。
【0046】
信号分離部202は、受信信号から上りリンク信号を分離して、復調部204へ出力する。また、信号分離部202は、設定情報受信部206から入力されるCORESETの設定を示す情報に基づいて、受信部201から受け取る受信信号から、自機がモニタすべきCORESET(分離すべきCORESET)に対応するリソースを特定し、当該リソースに配置された信号を分離して、DCI受信部203へ出力する。また、信号分離部202は、DCI受信部203から入力されるDL割当情報に基づいて、受信信号からDLデータ信号を分離して、復調部204へ出力する。
【0047】
DCI受信部203は、信号分離部202から入力される、CORESETに対応するリソースに配置された信号に対して復号を試みて、自機宛てのDCIを検出(受信)する。DCI受信部203は、受信したDCIに示されるUL割当情報を信号割当部209へ出力し、DL割当情報を信号分離部202へ出力する。
【0048】
復調部204は、信号分離部202から入力される信号を復調し、復調後の信号を誤り訂正復号部205へ出力する。
【0049】
誤り訂正復号部205は、復調部204から受け取る復調信号を復号し、得られた受信データ信号を出力し、得られた上位レイヤのシグナリングを設定情報受信部206へ出力する。
【0050】
設定情報受信部206は、誤り訂正復号部205から出力される上位レイヤのシグナリンに含まれるCORESET設定情報に基づいて、端末200毎のCORESETの設定を特定する。そして、設定情報受信部206は、特定した情報を信号分離部202へ出力する。
【0051】
誤り訂正符号化部207は、送信データ信号(ULデータ信号)を誤り訂正符号化し、符号化後のデータ信号を変調部208へ出力する。
【0052】
変調部208は、誤り訂正符号化部207から入力されるデータ信号を変調し、変調後のデータ信号を信号割当部209へ出力する。
【0053】
信号割当部209は、DCI受信部203から入力されるUL割当情報に基づいて、ULデータが割り当てられるリソースを特定する。そして、信号割当部209は、変調部209から入力されたデータ信号を特定したリソースに割り当て、送信部210へ出力する。
【0054】
送信部210は、信号割当部209から入力される信号に対してアップコンバート等の送信処理を施し、アンテナを介して送信する。
【0055】
[基地局100及び端末200の動作]
以上の構成を有する基地局100及び端末200における動作について詳細に説明する。
【0056】
図9は基地局100及び端末200の動作を示すシーケンス図である。
【0057】
基地局100は、端末200毎のCORESETを設定する(ST101)。基地局100は、設定したCORESET設定情報を、上位レイヤのシグナリングを用いて端末200へ送信する(ST102)。次いで、基地局100は、リソース割当情報等を含むDCIを生成する(ST103)。基地局100は、生成したDCIを、ST101で設定したCORESETの中のサーチスペースの何れかに配置して、端末200へ送信する(ST104)。なお、CORESETを構成するCCE(REG)のマッピング方法(配置方法)の詳細については後述する。
【0058】
一方、端末200は、ST102で受信した上位レイヤのシグナリングに含まれるCORESET設定情報に基づいて、CORESET(サーチスペース)をモニタして、自機宛てのDCIを検出する(ST105)。
【0059】
次に、CORESETを構成するCCE(REG)のマッピング方法の詳細について説明する。
【0060】
以下、本実施の形態に係る動作例1-1~1-3についてそれぞれ説明する。
【0061】
<動作例1-1>
動作例1-1では、CORESETへのCCE及びREGのマッピングについて、CCEを構成するREGの数(CCEあたりのREG数)を2のべき乗とし、REG bundlingサイズを2のべき乗とする。
【0062】
さらに、動作例1-1では、CORESETが設定されるシンボル数を2のべき乗とする。
【0063】
このようにすると、端末200に設定されるCORESETのシンボル数が異なる場合でも、CORESETにおけるCCEを構成するREGのマッピングが共通となり、REGのマッピングがシンプルになる。
【0064】
また、REG bundlingサイズを2のべき乗とすることで、異なるサブキャリア間隔(numerology)を同一スロットに割り当てたり、セル間で干渉制御を行ったりする場合に、調整がしやすくなる。
【0065】
図10A~Cは、CCEあたりのREG数が4(=22)、REG bundlingサイズが2(=21)の場合のREGのマッピング例を示す。
【0066】
図10A~Cでは、REGのマッピングは、Time first mappingとする。すなわち、1つのCCEを構成するREGは、REG bundlingサイズ単位で、周波数方向(PRB)よりも時間方向(シンボル)に優先して配置される。また、図10A~Cでは、CCEのサーチスペースへのマッピングもTime first mappingとする。つまり、基地局100は、DCIを、CCE単位で、周波数方向(PRB)よりも時間方向(シンボル)に優先して割り当てる。これにより、DCIの送信に使用されるCCEを構成するREGは、REG bundlingサイズ単位で可能な限り異なるシンボルに配置される。
【0067】
図10Aは、CORESETのシンボル数が1(=20)の場合のREGのマッピング例を示す。
【0068】
図10Aに示すように、CORESETのシンボル数が1の場合には、Time first mappingであっても、CCEを構成する全てのREGは同一シンボル(シンボル#0)に配置される。したがって、例えば、CORESETのシンボル数を1に限定することで、Frequency first mappingのマッピングを別途定義しなくても、Time first mappingと同等のデザインのまま、Frequency first mappingを実現することができる。
【0069】
特に、高い周波数帯、例えばミリ波帯では、シンボル毎にビーム(プリコーディング)を変えることが考えられる。このような場合、端末200(UE)が、1シンボルに配置されたCORESET(図10A)を、異なるシンボルで複数個モニタすることで、時分割多重が容易になる。したがって、高い周波数帯では、CORESETのシンボル数を1に限定することも有効である。
【0070】
図10Bは、CORESETのシンボル数が2(=21)の場合のREGのマッピング例を示す。
【0071】
図10Bに示すように、CORESETのシンボル数が2の場合には、CCEを構成するREGのうち2つのREGがシンボル#0に配置され、残りの2つのREGがシンボル#1に配置される。つまり、CCEを構成するREGは、REG bundlingサイズ単位で2つのシンボルにそれぞれ2つずつ配置される。
【0072】
図10Cは、CORESETのシンボル数が4(=22)の場合のREGのマッピング例を示す。
【0073】
図10Cに示すように、CORESETのシンボル数が4の場合には、1つのCCEを構成するREGは、REG bundlingサイズ単位(2REG)で2つのシンボルにそれぞれ配置される。また、例えば、Aggregation level 2のDCIの送信に使用される2つのCCEを構成するREGは、4つの異なるシンボルにそれぞれ配置される。
【0074】
図10B及び図10Cに示すように各CCEのREGを配置することで、DCIの送信に使用される1つ又は複数のCCEを構成するREGがシンボル毎に均一に配置される。
【0075】
例えば、図11は、CCEあたりのREG数が4、シンボル数2、REG bundling数2とした場合(例えば、図10Bを参照)のAggregation level(AL1、AL2、AL4、AL8)毎のシンボルあたりのREG数の一例を示す。図11に示すように、どのAggregation levelにおいても、同一DCIの送信に使用されるCCEを構成するREGのシンボルあたりの数が等しいことが分かる。
【0076】
また、図12は、CCEあたりのREG数が4、シンボル数4、REG bundling数2とした場合(例えば、図10Cを参照)のAggregation level毎のシンボルあたりのREG数の一例を示す。図12に示すように、AL1では、DCIの送信に使用される1つのCCEを構成する4つのREGが2シンボルに均等に配置される。また、図12に示すように、AL2、AL4、AL8では、どのAggregation levelにおいても、同一DCIの送信に使用されるCCEを構成するREGのシンボルあたりの数が等しいことが分かる。
【0077】
このように、各CCEを構成する2のべき乗のREGが、2のべき乗のREG bundlingサイズ単位でシンボルに配置されることで、DCIの送信に使用されるCCEを構成するREGの数がシンボル毎に均一になり、CCE間のパワーの調整が容易になる。
【0078】
また、REGのマッピング及びCCEのサーチスペースへのマッピングがTime first mappingに基づくことで、Aggregation levelが大きい場合には複数のシンボルにPDCCH(DCI)が配置されるので、パワーブースティングしやすくなるという利点がある。
【0079】
また、REG bundlingサイズを2のべき乗とすることで、サブキャリア間隔が異なる端末200が存在する場合でも、周波数領域においてPRBの間隔を揃えることができ、リソースの利用効率を向上することができる。
【0080】
<動作例1-2>
動作例1-1では、CORESETのシンボル数が2のべき乗である場合について説明した。これに対して、動作例1-2では、CORESETのシンボル数が2のべき乗以外の値である場合について説明する。
【0081】
例えば、CORESETのシンボル数が2のべき乗以外のシンボル数の場合、CORESETのシンボル数よりも多く、最も近い2のべき乗のシンボル数におけるREGのマッピングの基準として、REGのマッピングが設定される。
【0082】
具体的には、CORESETのシンボル数が3の場合、図13に示すように、動作例1-1で説明したシンボル数4(=22)のREGのマッピング(例えば、図10Cを参照)において、最終シンボルをパンクチャ又はレートマッチングすることにより、CORESETのシンボルにおけるREGのマッピングが設定される。
【0083】
このようにすると、実際に使用されるREG数は、基準となるREGマッピングとは異なるものの、Aggregation levelが2,4,8の場合、同一DCIの送信に使用されるCCEを構成するREGのシンボルあたりの数が等しくなる。また、全てのシンボルで共通のREGマッピングのデザインを使用できるので、デザインがシンプルになるという利点がある。
【0084】
例えば、図14は、CCEあたりのREG数が4、シンボル数3、REG bundling数2とした場合のAggregation level毎のシンボルあたりのREG数を示す。図14は、CCEあたりのREG数が4、シンボル数4、REG bundling数2とした場合のREGのマッピング(例えば、図10C図12を参照)に基づいて、最終シンボルをパンクチャリング又はレートマッチングした場合のシンボルあたりのREG数を示す。図14に示すように、AL2、AL4、AL8では、どのAggregation levelにおいても、同一DCIの送信に使用されるCCEを構成するREGのシンボルあたりの数が等しいことが分かる。
【0085】
また、図14に示すように、AL1では、DCIの送信に使用される1つのCCEを構成するREGが2シンボルに配置される場合と、1シンボルに配置される場合とがある。AL1においてREGが配置されるシンボルが1シンボルの場合、つまり、REG数が通常(4REG)の半分の値である場合、十分な受信品質が望めないことも考えられる。したがって、AL1については、2シンボルに配置されるCCEのみを端末200がモニタすると限定してもよい。
【0086】
なお、CORESETのシンボル数が2のべき乗以外のシンボル数の場合に、CORESETのシンボル数よりも多いシンボル数におけるREGのマッピングデザインを基準として、シンボルをパンクチャリング又はレートマッチングを行う場合について説明した。ただし、CORESETのシンボル数が2のべき乗以外のシンボル数の場合、CORESETのシンボル数よりも少ないシンボル数におけるREGのマッピングデザインを基準として、シンボルをリピティションしてもよい。例えば、CORESETのシンボル数が5の場合に、CORESETのシンボル数が4の場合のREGのマッピング(例えば、図10Cを参照)を基準として、最終シンボル(シンボル#3)又は先頭シンボル(シンボル#0)をリピティションすることにより、シンボル数5の場合のREGのマッピングを設定する運用も可能である。
【0087】
このようにして動作例1-2によれば、CORESETのシンボル数が2のべき乗以外の数である場合でも、DCIの送信に使用されるCCEを構成するREGの数がシンボル毎に均一になり、CCE間のパワーの調整が容易になる。
【0088】
なお、動作例1-2においてCORESETのシンボル数は3又は5である場合に限定されない。
【0089】
<動作例1-3>
動作例1-3では、上記動作例1-1に加えて、同一CCEのREG bundlingは、同一PRBに配置される。つまり、1つのCCEを構成するREGは、REG bundlingサイズ単位で、同一周波数の複数のシンボルに配置される。
【0090】
また、このとき、CCEの復調に使用されるDMRSは、当該CCEが配置される複数のシンボルのうち、先頭シンボルに配置され、残りのシンボルに配置されない。
【0091】
このようにすると、DMRSの数を削減することができる。
【0092】
図15は、CORESTのシンボル数が2、CCEあたりのREG数が4、REG bundlingサイズが2の場合のDMRS及びREGのマッピング例を示す。
【0093】
図15では、REG bundlingサイズが2であるので、同一CCEを構成するREGが隣接する2つのPRBに配置されている。また、同一CCEを構成するREGは、REGのbundlingサイズ単位で、同一周波数(2PRB)の2つのシンボル#0、#1に配置されている。
【0094】
このとき、図15に示すように、DMRSは、同一DCIの送信に使用されるCCEを構成し、REG bundlingサイズ単位の同一周波数に配置されるREGが配置されるシンボルのうち先頭シンボル#0に配置される。つまり、図15に示すように、シンボル#1にはDMRSが配置されない。この場合、端末200は、シンボル#1において、同一CCEを構成するREGが配置されたシンボル#0のDMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0095】
次に、図16A及び図16Bは、CORESTのシンボル数が4、CCEあたりのREG数が4、REGのbundlingサイズが2の場合のDMRS及びREGのマッピング例を示す。
【0096】
図16A及び図16Bでは、図15と同様、REGのbundlingサイズが2であるので、同一CCEを構成するREGが隣接する2つのPRBに配置されている。
【0097】
図16Aでは、同一CCEを構成するREGは、REG bundling単位で同一PRB(2PRB)に配置されている。
【0098】
このとき、DMRSは、同一DCIの送信に使用されるCCEを構成し、REG bundlingサイズ単位の同一周波数に配置されるREGが配置されるシンボルのうち先頭シンボルに配置される。
【0099】
例えば、図16Aでは、Aggregation level 2の場合、同一DCIの送信に使用される2つのCCEは、同一PRB(例えば、PRB#0、#1を参照)の4シンボル#0~#3に配置される。この場合、DMRSは、PRB#0,#1では、先頭シンボル#0に配置され、残りのシンボル#1~#3には配置されない。したがって、端末200は、Aggregation level 2のDCIに使用される2つのCCEが配置されるPRB(図16AのPRB#0,#1)では、シンボル#1に加え、シンボル#2及びシンボル#3での復調にも、シンボル#0のDMRSを使用することができる。
【0100】
一方、Aggregation levelが1の場合、図16AのPRB#8,9及びPRB#12,13のように、DMRSは、同一DCIの送信に使用される1つのCCE(REG)が配置されるシンボルのうち、先頭のシンボル(図16Aでは、シンボル#0又はシンボル#2)に配置される。つまり、Aggregation level 1の場合、各CCEを構成するREGが配置されたシンボルのうちの先頭シンボルにDMRSが配置される。
【0101】
また、図16Bでは、Aggregation level 2の場合、同一DCIの送信に使用される2つのCCEが異なるPRB(例えば、PRB#0,#1とPRB#8,#9)に配置される。この場合、DMRSは、これらのCCEを構成するREGがREG bundlingサイズ単位で配置される周波数(2PRB)毎に、当該REGが配置されたシンボルのうちの先頭シンボルにそれぞれ配置される。例えば、同一DCIの送信に使用される2つのCCEが、PRB#0,#1のシンボル#0,#1に配置されたCCE、及び、PRB#8,#9のシンボル#2,#3に配置されたCCEである場合、DMRSは、PRB#0,#1、及び、PRB#8,#9のそれぞれのCCEが配置されたシンボルのうちの先頭シンボル#0、#2にそれぞれ配置される。この場合、端末200は、図16Bのシンボル#0,#1に配置されるCCEでは、シンボル#0に配置されるDMRSを用いてチャネル推定を行い、シンボル#2,#3に配置されるCCEでは、シンボル#2に配置されるDMRSを用いてチャネル推定を行う。
【0102】
このように、動作例1-3によれば、同一PRBの複数のシンボルに配置されるCCEにおいてDMRSが共有される。具体的には、DMRSが先頭シンボルに配置され、残りのシンボルに配置されないことにより、DMRSの数を削減することができる。また、端末200は、先頭シンボルに配置されたDMRSを用いて、後続するシンボルに配置されるDCIを早期に復調することができる。
【0103】
なお、複数のUE間でDMRSを共有することが定められている場合、図16Bに示すように、Aggregation level 2の場合、端末200は、2つのCCEが異なるPRBに配置されたとしても、それぞれのCCEの先頭PRBに配置されるDMRSを用いてチャネル推定を行うようにしてもよい。このようにすると、CCE毎にプリコーディングを変えることはできないが、後続するPRBに配置されるDMRSの分、DMRSのリソース量を削減することができる。また、DMRSを空間又は符号多重する場合、先頭シンボルに多重されているDMRSのうち、一部を前方のシンボル、他の一部を後方のシンボルに使用するということもできる。
【0104】
以上、動作例1-1~1-3について説明した。
【0105】
このようにして、本実施の形態では、CORESETに配置されるCCE及びREGのマッピングについて、CCEあたりのREG数を2のべき乗とし、REG bundlingのサイズを2のべき乗とする。
【0106】
すなわち、CCEを構成する複数のREGは、REG bundlingサイズ単位で2のべき乗に分けられることになる。これにより、REGのマッピングデザインがシンプルになる。例えば、CORESETのシンボル数も2のべき乗とすることにより、各CCEにおいて、REG bundling単位でREGが各シンボルに均一に配置される。よって、DCIの送信に使用される1つ又は複数のCCEにおいてシンボル間のREG数が均一となり、シンボル毎の受信SINRのばらつきを防止し、CCE間のパワーの調整を簡易にすることができる。
【0107】
また、本実施の形態では、シンボル数が2のべき乗である場合のREGのマッピング設定を基準として、当該REGのマッピング設定からシンボルのパンクチャリング、レピティション又はレートマッチングによって、CORESETが2のべき乗以外のシンボル数である場合のREGマッピングを実現することができる。これにより、CORESETのシンボル数が2のべき乗ではない場合でも、シンボル間のREG数を均一となり、シンボル毎の受信SINRのばらつきを防止し、CCE間のパワーの調整を簡易にすることができる。
【0108】
以上より、本実施の形態によれば、CORESETを構成するCCEを適切に配置することができる。
【0109】
なお、上記では、CCEあたりのREG数が4(=22)、REG bundlingサイズが2(=21)の場合のREGのマッピング例を説明したが、REG bundlingサイズは4(=22)としてもよい。この場合、CCEを構成するREGは、同一シンボルに配置される。また、CCEを構成するREGの数(CCEあたりのREG数)が8(=23)の場合、REG bundlingサイズは、2(=21)、4(=22)または8(=23)とすることができる。
【0110】
なお、上記では、基地局100が、上位レイヤのシグナリングによって、端末200に設定するCORESETの設定情報を通知する場合について説明した。ただし、CORESETの設定情報は、基地局100と端末200との間で規定されていてもよい。この場合、上位レイヤのシグナリングによるCORESETの設定は通知不要となる。
【0111】
(実施の形態2)
本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、図7及び図8を援用して説明する。
【0112】
本実施の形態では、CORESETへのCCE及びREGのマッピングについて、CCEあたりのREG数を6とし、REGのbundlingのサイズを、CORESETのシンボル数によって変更する。
【0113】
このようにすると、CCEあたりのREG数が6の場合でも、CORESETのシンボル数2、3、4において、各シンボルに配置されるREG数を均一にすることができる。
【0114】
以下、本実施の形態に係る動作例について具体的に説明する。
【0115】
なお、以下では、CCEあたりのREG数を6とし、CORESETのシンボル数が2のべき乗の場合(1,2,4,8…)のREG bundlingサイズを3とし、CORESETのシンボル数が3又は6の場合のREG bundlingサイズを2とする。また、Aggregation levelは2のべき乗とする。
【0116】
図17A~Dは、本実施の形態に係るREGのマッピング例を示す。
【0117】
<CORESETのシンボル数が2のべき乗の場合>
図17A及び図17Bは、CORESETのシンボル数が2のべき乗の場合のREGのマッピング例を示す。具体的には、図17Aは、CORESETが2シンボルの場合のREGのマッピング例を示し、図17Bは、CORESETが4シンボルの場合のREGのマッピング例を示す。
【0118】
図17A及び図17Bに示すように、CORESETのシンボル数が2のべき乗の場合、REG bundlingサイズは3である。
【0119】
ここで、Time first mappingとすると、図17A及び図17Bに示すように、各CCEは2シンボルに配置される。また、図17Bに示すように、CORESETが4シンボルの場合、Aggregation level 2では、DCIの送信に使用される2つのCCEを構成するREGは4シンボルに3つずつ配置される。また、図示していないが、CORESETのシンボル数が2のべき乗の他の値(1シンボル又は8シンボル)の場合も同様にREG bundlingサイズを3として配置できる。
【0120】
<CORESETのシンボル数が3又は6の場合>
図17Cは、CORESETが3シンボルの場合のREGのマッピング例を示し、図17Dは、CORESETが6シンボルの場合のREGのマッピング例を示す。
【0121】
図17C及び図17Dに示すように、CORESETのシンボル数が3又は6の場合、REG bundlingサイズは2である。
【0122】
ここで、Time first mappingとすると、図17C及び図17Dに示すように、各CCEは3シンボルに配置される。また、図17Dに示すように、CORESETが6シンボルの場合、Aggregation level 2では、DCIの送信に使用される2つのCCEを構成するREGは6シンボルに2つずつ配置される。
【0123】
図18図19図20図21は、CCEあたりのREG数を6とし、CORESETのシンボル数2,4,3,6とした場合(図17A~Dを参照)のAggregation level(AL1、AL2、AL4、AL8)毎のREGのマッピング例をそれぞれ示す。
【0124】
図18に示すCORESETのシンボル数2、及び、図20に示すCORESETのシンボル数3では、全てのAggregation levelにおいて各シンボルに配置されるREG数は等しい。
【0125】
また、図19に示すCORESETのシンボル数4、及び、図21に示すCORESETのシンボル数6では、Aggregation level 2以上において各シンボルに配置されるREG数が等しい。また、Aggregation level 1において、図19に示すCORESETのシンボル数4の場合、DCIを構成するREGが2シンボルに配置され、図21に示すCORESETのシンボル数6の場合、DCIを構成するREGが3シンボルに配置される。
【0126】
このように、本実施の形態では、CCEあたりのREG数を6とし、CORESETのシンボル数によってREG bundlingサイズを変更する。これにより、各CCEにおいて、REG bundling単位でREGが各シンボルに均一に配置される。よって、DCIの送信に使用される1つ又は複数のCCEにおいてシンボル間のREG数が均一となり、シンボル毎の受信SINRのばらつきを防止し、CCE間のパワーの調整を簡易にすることができる。
【0127】
なお、上記例で示していないCORESETのシンボル数5、シンボル数7などは、動作例1-3と同様に、実際のCORESETのシンボル数に近いシンボル数(例えば、シンボル数2,3,4,6)のマッピングデザインを基準として、パンクチャリング、レートマッチング又はリピティションを用いて、実際のCORESETのシンボル数に拡張してもよい。
【0128】
また、CORESETのシンボル数は、CCEあたりのREG数6を割り当てやすいシンボル数1,2,3,4,6,8に限定してもよい。
【0129】
以上、本開示の各実施の形態について説明した。
【0130】
なお、上記実施の形態では、周波数領域(PRB#)について、物理的なマッピングを一例として説明したが、論理的なマッピングについても適用することができる。論理的なマッピングの場合、論理的なマッピングから物理的なマッピングに変更されるので、論理的なマッピングにおいて連続している周波数領域であっても、物理的には離れた位置に配置されるので、周波数ダイバーシチ効果が得られる。
【0131】
また、周波数ダイバーシチ効果を得るために、各CCEを構成するREGをREG bundling毎に異なるPRBに配置する例を示したが、各CCEを構成するREGのマッピングはこれに限定されるものではない。
【0132】
また、control resource set(CORESET)は、サーチスペース(search space)と呼ばれることもある。
【0133】
また、UEに対して複数のCORESETが設定されてもよい。例えば、上記実施の形態では、シンボル#0をCORESETが設定される先頭シンボルとして示しているが、後方のシンボルから他のCORESETが設定されてもよい。
【0134】
また、上位レイヤのシグナリングは、MACのシグナリングに置き換えてもよい。MACのシグナリングの場合、RRCのシグナリングと比較して、UEに設定するケースの変更の頻度を上げることができる。
【0135】
また、上述したDMRSは、異なる名称の参照信号(Reference Signal)でもよい。
【0136】
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2を組み合わせてもよい。すなわち、基地局100及び端末200は、CCEあたりのREG数が2のべき乗である場合(実施の形態1)、及び、CCEあたりのREG数が6の場合(実施の形態2)に応じて、REG bundlingサイズ又はCORESETのシンボル数を決定し、REGのマッピングを設定してもよい。
【0137】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0138】
本開示の基地局は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域に下り制御信号を割り当てる回路と、前記下り制御信号を送信する送信機と、を具備し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置される数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0139】
本開示の基地局において、前記制御チャネル領域が配置されるシンボル数は2のべき乗である。
【0140】
本開示の基地局において、1つの前記CCEを構成するREGは、前記bundlingサイズ単位で、周波数方向よりも時間方向に優先して配置される。
【0141】
本開示の基地局において、前記回路は、前記下り制御信号を、前記CCE単位で、周波数方向よりも時間方向に優先して割り当てる。
【0142】
本開示の基地局において、1つの前記CCEを構成するREGは、前記bundlingサイズ単位で同一周波数の複数のシンボルに配置される。
【0143】
本開示の基地局において、前記複数のシンボルのうち、先頭のシンボルに参照信号が配置され、残りのシンボルに参照信号が配置されない。
【0144】
本開示の基地局は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域に下り制御信号を割り当てる回路と、前記下り制御信号を送信する送信機と、を具備し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は6であり、前記制御チャネル領域が配置されるシンボル数が2のべき乗の場合、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは3であり、前記制御チャネル領域が配置されるシンボル数が3又は6の場合、前記bundlingサイズは2である。
【0145】
本開示の端末は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域で下り制御信号を受信する受信機と、前記下り制御信号を復号する回路と、を具備し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0146】
本開示の通信方法は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域に下り制御信号を割り当て、前記下り制御信号を送信し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【0147】
本開示の通信方法は、複数のコントロールチャネルエレメント(CCE)で構成される制御チャネル領域で下り制御信号を受信し、前記下り制御信号を復号し、前記CCEを構成するリソースエレメントグループ(REG)の数は2のべき乗であり、前記CCEを構成するREGのうち、隣接するリソースブロックに配置されるREGの数を示すbundlingサイズは2のべき乗である。
【産業上の利用可能性】
【0148】
本開示の一態様は、移動通信システムに有用である。
【符号の説明】
【0149】
100 基地局
101 CORESET設定部
102 DCI生成部
103,207 誤り訂正符号化部
104,208 変調部
105,209 信号割当部
106,210 送信部
107,201 受信部
108,202 信号分離部
109,204 復調部
110,205 誤り訂正復号部
200 端末
203 DCI受信部
206 設定情報受信部
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図17C
図17D
図18
図19
図20
図21