(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081875
(43)【公開日】2024-06-19
(54)【発明の名称】布団類の減圧パック包装機および布団類の減圧パック包装方法
(51)【国際特許分類】
B65B 31/04 20060101AFI20240612BHJP
【FI】
B65B31/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195401
(22)【出願日】2022-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古瀬 義昭
(72)【発明者】
【氏名】小野 清和
(72)【発明者】
【氏名】浅賀 琢磨
(72)【発明者】
【氏名】水口 健太
【テーマコード(参考)】
3E053
【Fターム(参考)】
3E053AA06
3E053BA09
3E053CA01
3E053CA07
3E053CB02
3E053FA01
3E053GA12
3E053GA15
3E053JA06
(57)【要約】
【課題】コインランドリー店舗等の各種施設に設置される布団類真空包装機およびその真空包装方法を提供する。
【解決手段】実施形態の布団類真空包装機は、チャンバーを有する箱型の筐体と、前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバーを有する箱型の筐体と、
前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、
前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、
袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、
脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、
を有することを特徴とする布団類真空包装機。
【請求項2】
前記袋押え機構は、前記袋押え部の自重により前記包装袋に向けて下降することを特徴とする請求項1に記載の布団類真空包装機。
【請求項3】
前記袋押え機構のパイプ内は、非動作時に減圧状態を保つことで前記袋押え部を前記チャンバーの上部に位置させることを特徴とする請求項2に記載の布団類真空包装機。
【請求項4】
前記チャンバー内の減圧を開始してから前記包装袋が膨らんだ時、前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋に押圧して、脱気した前記包装袋を平らすることを特徴とする請求項1に記載の布団類真空包装機。
【請求項5】
前記袋押え機構の下降開始圧は、前記包装袋の袋膨張圧と等しいことを特徴とする請求項4に記載の布団類真空包装機。
【請求項6】
前記チャンバーの減圧は、前記袋押え部の押圧と連動した低い減圧であることを特徴とする請求項4に記載の布団類真空包装機。
【請求項7】
前記筐体に、利用料金の支払い決済を行う決済手段が設けられる請求項1に記載の布団類真空包装機。
【請求項8】
前記シール機構は、固定側のシールブロックと、可動側のシールブロックとによって構成され、
前記固定側のシールブロックに載置した前記包装袋の開口部を前記筐体の両側壁に向けて引っ張る引っ張り機構を更に有することを特徴とする請求項1に記載の布団類真空包装機。
【請求項9】
チャンバーを有する箱型の筐体と、
前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、
前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、
袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、
脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、
を有する布団類真空包装機の真空包装方法であって、
前記チャンバー内の脱気を開始してから前記包装袋が膨らんだ時、前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋に押圧し、
脱気した前記包装袋の開口部を前記シール機構によりシールする
ことを特徴とする布団類真空包装機の真空包装方法。
【請求項10】
チャンバーを有する箱型の筐体と、
前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、
前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、
袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、
脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、
を有する布団類真空包装機の真空包装方法であって、
前記チャンバー内の減圧を開始してから前記包装袋が膨らんだ時、前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋の上方から押圧し、
脱気した前記包装袋の開口部を前記シール機構によりシールし、
前記包装袋の開口部のシールが完了した後、前記チャンバー内を再度減圧し、
前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋の上方から押圧して前記包装袋を平らすることを特徴とする布団類真空包装機の真空包装方法。
【請求項11】
前記袋押え部を前記包装袋に押圧するポンピング動作を2回以上実施することを特徴とする請求項10に記載の布団類真空包装機の真空包装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばコインランドリー店舗、病院、介護施設等の各種施設に設置される布団類真空包装機およびその真空包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
出願人は、高温スチームで布団類(敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団、タオルケット、座布団、衣類、カーテン等)を洗浄・除菌・乾燥を行う機器、およびリフレッシュ・乾燥を行う機器(布団乾燥機)を開発して商品化している。また、布団類の丸洗いを可能とした洗濯乾燥機も商品化している。このような、機器はコインランドリー店舗等において、沢山のユーザ(利用者)に利用されている。
【0003】
ところで、コインランドリー店舗等の利用においては、例えば、冬用の布団類を布団乾燥機で洗浄(又はリフレッシュ)・乾燥した場合や、冬物のコートやダウンジャケット等を洗濯乾燥機で洗濯・乾燥を行った場合、それらの被洗濯物は、そのまた次のシーズンまで使用しないので、小さく(圧縮)して持ち帰りたいとの要望がある。しかしながら、現在のコインランドリー店舗では、その要望に応えられていない。そのため、利用者は、持ち帰った被洗濯物を市販の真空用包装袋に収容して、電気掃除機や他の吸引装置を用いて、その真空用包装袋の空気を脱気することで、布団類や季節物を真空用包装袋に圧縮した状態にして保管する作業を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-179933号公報
【特許文献2】特開2001-167342号公報
【特許文献3】特開2019-59545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、上記した問題点を解決するものであり、コインランドリー店舗等の各種施設に設置される布団類真空包装機およびその真空包装方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の布団類真空包装機は、チャンバーを有する箱型の筐体と、前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る布団類真空包装機の(a)正面図、および(b)引出し部を引き出した時の斜視図を示す図である。
【
図2】実施形態に係る布団類真空包装機引出し部を引き出した時の(a)側面図、および(b)上面図である。
【
図3】実施形態に係る布団類真空包装機のチャンバーの周辺および引出し部の構成を示す図である。
【
図4】実施形態に係る布団類真空包装機の包装袋の開口部をチャンバーの両サイドに引っ張る引っ張り機構を示す図である。
【
図6】引出し部をチャンバー内に収容した密閉状態における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図7】チャンバー内を減圧(チャンバー内の空気を脱気)する動作と、袋押え機構の袋押え部によって包装袋を押圧する動作における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図8】チャンバー内の空気を脱気する動作を終了し、袋押え部によって包装袋の押圧を完了した状態における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図9】脱気を完了した包装袋の開口部をシールするシール動作における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図10】布団類真空包装機の真空包装動作の全工程の手順を示すフローチャートである。
【
図11】
図10の減圧(真空)工程S30の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図12】(a)は、
図11のステップS310の扉密着確認制御の詳細な動作手順を示すフローチャートである。(b)は、(a)のステップS3103の袋押え下降制御の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図13】(a)は
図10のシール工程S40の詳細な動作手順、(b)は冷却工程S70の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図14】
図10のしわ取り工程S60の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図15】
図10の開放工程S80の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図16】(a)は、
図15の袋押え上昇制御S820の動作手順を示すフローチャートである。(b)は、
図10の取出工程S90の動作手順を示すフローチャートである。
【
図17】STEP1乃至STEP3は、減圧工程における袋押え部の下降状態を示す図である。
【
図18】しわ取り工程のポンピング動作における袋押え部の動作を示す図である。
【
図19】しわ取り工程のポンピング動作における袋押え部の動作を示す図である。
【
図20】(a)~(c)は、袋押え機構の他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、例えばコインランドリー店舗の施設に設置される布団類真空包装機100の(a)正面図、および(b)引出し部を引き出した時の斜視図を示す図である。
図2は、布団類真空包装機100の引出し部を引き出した時の(a)側面図、および(b)上面図である。
図3は、メンテナンスアクセス部、チャンバー内および引出し部の構成を示す図である。
【0009】
図1および
図2に示すように、例えばコインランドリー店舗に設置される布団類真空包装機100は立方体(箱型)の筐体105で構成される。その筐体105の形状は、布団類(敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団、タオルケット、座布団、衣類(特に厚手の衣類を複数同時に)、カーテン等)を真空包装することが出来る大きさであり、例えば幅(W)が約1000~1100mm、高さ(H)が約1830mm、奥行き(D)が約1350mmである。布団類真空包装機100は、上から順に操作パネル部110、メンテナンスアクセス部120、引出し部130を収容するチャンバー140、基台部150の4つの層を有している。
【0010】
操作パネル部110には、布団類真空包装機100の制御を司る制御装置400(
図3を参照)を内蔵する表示タッチパネル110aおよびコイン投入機構(決済手段)110bが設けられている。利用者が布団類真空包装機100を利用する場合に、コイン投入機構110bに予め定められた利用料金のコインを入金(例えば、300円)する。そして、表示タッチパネル110aからの操作に従って機器を稼働することが出来る。コイン投入機構110bとは別に、紙幣、カード決済処理部、又はスマートフォン決済処理機能を設けても良い。
【0011】
図3に示すように、チャンバー140の上に位置するメンテナンスアクセス部120には、包装袋240(
図6を参照)の開口部をシール(封止)するシール機構160の上シールブロック160a、真空ポンプ(減圧手段)170、袋押え機構180が設けられる。メンテナンスアクセス部120の扉は、シール機構160等のメインテナンス時に開閉される。シール機構160、真空ポンプ170、および袋押え機構180を制御する制御装置400を
図3に示している。制御装置400の動作は、後述する
図6乃至
図16において説明する。
【0012】
図1および
図2に示すように、引出し部130の下部両サイドには、チャンバー140内を水平方向(筐体の手前方向)にスライド移動可能な引出し機構190が設けられる。引出し部130は、前面に扉135を有している。引出し部130は、少なくとも上面が開口した収容部200が形成されており、減圧パックの対象となる布団類を収容した包装袋240が収容部200にセットされる。引出し機構190は、例えば収容部200の下部の左右側面に取り付けられる。引出し部130の収容部200がチャンバー140内に完全に収納されることによって、チャンバー140は密閉状態が形成される。
【0013】
密着した状態とは、引出し部130の扉135がチャンバー140の前枠壁に密着した状態である。扉135には、引き出し用の取っ手が設けられている。そして、チャンバー140内を真空ポンプ170により減圧することにより、包装袋内の空気が脱気され、布団類を収容した包装袋が減圧(真空)包装される。
収容部200の横幅は、筐体105と横幅と同じ約1000~1100mmである。また、収容部200の深さは300mmであり、基台部150の底面から引出し部130の底面までの高さは約600mmである。筐体105は、布団類を収容した収納袋240内の空気を脱気するため、真空ポンプを用いてチャンバー140内を減圧するための強度を有する骨組みで形成されている。
【0014】
図3に示すように、チャンバー140の上に位置するメンテナンスアクセス部120には、包装袋240の開口部をシールするシール機構160の可動側の上シールブロック160a、真空ポンプ170、袋押え機構180が設けられる。メンテナンスアクセス部120の扉120a(
図1(b)を参照)は、メインテナンス時に開閉される。即ち、メンテナンスアクセス部120の扉120aは、真空ポンプ170、可動側の上シールブロック160a、および袋押え機構180の保守点検時に開閉される。
【0015】
チャンバー140内には、チャンバー140の中央上面を貫通して、袋押え機構180の袋押え部185が設けられる。袋押え部185は、例えば980×700mmの四方形(形状は自由)の大きさ、重さが例えば30kgを有して、自重により降下する機構である。従って、袋押え部185は、包装袋240の一方の面(例えば、表面又は裏面)の半分以上(例えば、7~8割程度)の面積を押圧することができる。また、袋押え部185は、袋押え動作を行っていない状態(非動作時)ではチャンバー140の最上位に位置する。つまり、袋押え動作を行っていない状態では、メンテナンスアクセス部120に位置する袋押え機構180のパイプ内を減圧状態(真空状態とも言う)に保つようにしている。パイプ内には袋押え部185を上下移動するための上下棒185a(
図7を参照)が組み込まれている。よって、非動作時ではパイプ内の減圧を保つことで、上下棒185aを最上位に位置する状態で停止させている。袋押え機構180のパイプ内の減圧状態を開放(空気を入れる)することで、袋押え部185の自重により降下する。一方、パイプ内の空気を真空引きすることによって、上下棒185aと共に袋押え部185を上昇させる。後述するポンピング動作では、この落下動作と上昇動作を繰り返す(少なくとも2回)ことにより実施できる。ポンピング動作は、包装袋240のシワ取りに有効である。
【0016】
シール機構を構成する可動側の上シールブロック160aは、メンテナンスアクセス部120の前方に設けられる。上シールブロック160aは、真空ポンプ170と接続されており、真空引き動作により上下移動する。シール機構を構成する下シールブロック160bは、引出し部130の前方に設けられる。引出し部130がチャンバー140内に収容され、密閉状態になった状態では、上シールブロック160aと下シールブロック160bとは対峙する位置に配置される。上シールブロック160aには、シール用ヒータ(図示せず)が長手方向のほぼ全域に配置されている。シール用ヒータはシール工程時に通電され、発生する熱により包装袋(ビニール)の接触部を溶かしてシール(封止)する。
【0017】
ここでは、上シールブロック160aが可動部となって、シール工程時に下降する。一方、下シールブロック160bが固定部となって、布団類を収容した包装袋240の開口部が載置される。従って、シール工程では、布団類を収容した包装袋240の開口部を上シールブロック160aと下シールブロック160bとで挟み、シール用ヒータに通電してその開口部をシールする。なお、上シールブロック160aを固定側とし、下シールブロック160bを可動側としても良い。その場合、シール工程時に下シールブロック160bを上昇させ、上シールブロック160aと下シールブロック160bとで挟み、シール用ヒータに通電してその開口部をシールする構成でも良い。
【0018】
また、
図3に示すように、扉135と下シールブロック160bの間に包装袋240の両側を引っ張る引っ張り機構300が設けられる。布団類を収容する包装袋240はビッグサイズ(横幅が広い)であるので、そのまま下シールブロック160bの載置面に包装袋240の開口部を載置した場合、開口部が弛んだ状態となる虞がある。開口部が弛んだ状態では、綺麗にシールすることが出来ない。それを改善するため、引っ張り機構300により、包装袋240の開口部をチャンバー140の両側壁に向けて引っ張るようにして、開口部を弛みのない形状(平らな形状)にして下シールブロック160b上に配置する構成を提供している。
【0019】
図4、
図5は、引っ張り機構300の実施形態を示す図である。
図5は、
図4のA-A断面図を示す。
図4、
図5において、引っ張り機構300は、ガイド溝を有するレール310の両側に引っ張り部320a,320bが設けられ、左右対称に構成される。引っ張り部320a,320bは、減圧包装の対象となる包装袋240に応じて、レール310上の取り付け位置を水平方向に移動することが出来る。そして、減圧包装時には、引っ張り部320a,320bに包装袋240の両側開口部が接して取り付けられると、下面に取り付けられるスプリング328a,328b(
図5を参照)により両側開口部が矢印の外側(チャンバー140の両側壁)に向けて付勢される。
【0020】
レール310は、包装袋240の開口部が載置される平坦部330を有する。平坦部330の底面側のレール310には、取付脚340が設けられる。取付脚340は、
図3の扉135と下シールブロック160bの間に設置され、チャンバー140の底面に固定される。取付脚340と平坦部330によって形成される高さは、下シールブロック160bの高さとほぼ同じである。
【0021】
左右対称の引っ張り部320a,320bには、取付ブロック321a,321bが設けられる。取付ブロック321aには、外側に袋引掛け部322aと、内側に操作ブロック323aとが取り付けられる。同様に、取付ブロック321bには、外側に袋引掛け部322bと、内側に操作ブロック323bとが取り付けられる。袋引掛け部322a,322bは、減圧包装する時に包装袋240の開口部の両端が接して取り付けられる。袋引掛け部322a,322bは、包装袋240が滑りにくくなるようにシリコンゴム等によって被覆が施されている。又は、シリコンゴム等で出来た部材を挿入して取り付けても良い。操作ブロック323a,323bは、包装袋240の開口部両端を袋引掛け部322a,322bに取り付ける時に、外側に向けて付勢力(スプリングにより)を有する取付ブロック321a,321b(袋引掛け部322a,322b)をレール310のガイド溝に沿って内側に移動させるときの指操作に用いられる。
【0022】
レール310の一方の端部(図中の左端)には、固定ネジ(ローレットツマミ)324aと接続ネジ325aとが設けられる。同様に、レール310の他方の端部(図中の右端)には、固定ネジ324b(ローレットツマミ)と接続ネジ325bとが設けられる。
図5に示すように、固定ネジ324aと接続ネジ325aの裏側には、第1バネ取付部材326aが設けられる。同様に、固定ネジ324bと接続ネジ325bの裏側には、第1バネ取付部材326bが設けられる。第1バネ取付部材326a,326bは、レール110に固定されているので、固定部となる。
【0023】
固定ネジ324aは、レール310のガイド溝を挟む形状にて固定する機能を有しているので、固定ネジ324aを緩めることで、固定ネジ324aと接続ネジ325aの位置を変更することが出来る。同じ形状を引っ張り部320bも有している。従って、固定ネジ324bは、レール310を挟む形状にて固定する機能を有しているので、固定ネジ324bを緩めることで、固定ネジ324bと接続ネジ325bの位置を変更することが出来る。布団類真空包装機100は、大きさの異なる複数種類の包装袋240を減圧包装することが出来る。それを実施するため、包装袋240の大きさに応じて固定ネジ324a,324bの位置を変更することで対処することが出来る。
【0024】
操作ブロック323aの裏側には、第2バネ取付部材327aが設けられる。同様に、操作ブロック323bの裏側には、第2バネ取付部材327bが設けられる。第2バネ取付部材327a,327bは、操作ブロック323a,323bと連結しているので、レール310のガイド溝上をスライドするスライダー機能も有している。つまり、操作ブロック323a又は323bのスライド操作に応じて、第2バネ取付部材327a又は327bは、レール310のガイド溝上の内側に向けて少しスライド(ずらす)する。
【0025】
第1バネ取付部材326aと第2バネ取付部材327aとの間に、スプリング328aが取り付けられる。上述したように、第1バネ取付部材326aはレール310の左端に固定されているので、スプリング328aは第2バネ取付部材327aを外側(
図5の左側方向)に向けて付勢する力を与える。同様に、第1バネ取付部材326bと第2バネ取付部材327bとの間に、スプリング328bが取り付けられる。同様に、第1バネ取付部材326bはレール310の右端に固定されているので、スプリング328bは第2バネ取付部材327bを外側(
図5の右側方向)に向けて付勢する力を与える。
【0026】
第2バネ取付部材327a,327bの反対側(上面)には、上述したように引っ張り部320a,320bが設けられる。引っ張り部320a,320bには、操作ブロック323a,323bと袋引掛け部322a,322bが取り付けられている。例えば、袋引掛け部322bに包装袋240の開口部の右端を引掛けた状態で、指で操作ブロック323aをレール310の水平方向の内側に向けて移動させると、袋引掛け部322aと袋引掛け部322bの距離が縮むことになるので、包装袋240の開口部の左端を簡単に取り付けることが出来る。操作ブロック323aの指を外すと、スプリング328aにより袋引掛け部322aは元の位置に復帰するので、包装袋240の開口部をシワのない様態で支持することが出来る。例えば、袋引掛け部322aに包装袋240の開口部の左端を引掛けた状態で、指で操作ブロック323bをレール310の水平方向の内側に向けて移動させても、同様に包装袋240の開口部をシワのない様態で支持することが出来る。
【0027】
図6乃至
図9は、布団類真空包装機100の減圧パックの作業工程における真空ポンプ170との接続状態を示している。
図6は、布団類を収容した包装袋240を引出し部130に収め、その引出し部130をチャンバー140内に収容した密閉状態における真空ポンプ170の制御動作を示している。なお、
図6乃至
図9の網掛け部は布団類を収容した包装袋240を示している。また、各開閉弁の黒塗りは「閉」状態を示し、白塗りは「開」状態を示している。
【0028】
図6に示すように、引出し部130をチャンバー140内に収容した密閉状態では、制御装置400は、上シールブロック160aと真空ポンプ170とを接続する第1開閉弁(電磁弁)250を「閉」、袋押え機構180と真空ポンプ170とを接続する第2開閉弁260を「開」、チャンバー40と真空ポンプ170とを接続する第3開閉弁270を「閉」、大気圧に開放する第4開閉弁280を「閉」となるように制御する。従って、真空ポンプ170による減圧(真空引きとも言う)により、袋押え機構180の上下棒185aを内蔵するパイプ内は減圧状態が保たれているので、袋押え部185はチャンバー140の最上位に位置する。
この状態で減圧工程を開始すると、制御装置400は第3開閉弁270を「開」とする。従って、真空ポンプ170による減圧によりチャンバー140内の空気が脱気される。
【0029】
図7は、チャンバー140内を減圧(空気を脱気)する動作と、袋押え機構180の袋押え部185によって包装袋240を押圧する動作とを併用して、減圧工程を実行する場合の真空ポンプ170の制御動作を示している。
制御装置400は、第3開閉弁270を「開」として、真空ポンプ170による減圧によりチャンバー140内の空気を脱気する。すると、包装袋240の空気も同時に脱気される。この減圧動作と並行して、制御装置400は第2開閉弁260を「閉」にすると、袋押え機構180のパイプ内の真空引きが途絶え、袋押え部185は自重により下降する。この下降動作により包装袋240が押下されるので、袋内の空気の脱気が促進する。言い換えると、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧値(袋押え部の押圧と連動した低い圧力)によって減圧工程が実施できる。ここでは、減圧動作と並行して袋押え部185を下降する動作としたが、減圧動作を一旦停止した状態で、袋押え部185を下降するように制御しても良い。なお、袋押え機構180の上下棒185aを真空ポンプ170によって空気を押し入れて、袋押え部185を下降させる方式を採用しても良い。
【0030】
図8は、チャンバー140内の減圧動作を終了し、袋押え部185によって包装袋240の押圧を完了した状態における真空ポンプ170の制御動作を示している。
制御装置400は、チャンバー140内の減圧値が予め定められた値になると、第3開閉弁270を「閉」として、真空ポンプ170による真空引きを停止する。第2開閉弁260は「閉」状態のままであるので、袋押え部185は自重により下降したままである。
【0031】
図9は、脱気を完了した包装袋240の開口部をシールするシール動作における真空ポンプ170の制御動作を示している。
制御装置400は、第1開閉弁250を「開」として、真空ポンプ170からの空気圧により上シールブロック160aを下シートブロック160bに向けて降下させる。これにより、上シールブロック160aと下シートブロック160bとで包装袋240の開口部を挟む。そして、上シールブロック160aに設けられるシール用ヒータを通電して、当該開口部をシールする。
【0032】
その後、第2開閉弁260を「開」にして、袋押え機構180の上下棒185aを内蔵するパイプ内の真空引きを行い、袋押え部185を上昇させて元の位置まで戻す。なお、ここでは、上シールブロック160aに設けられるシール用ヒータを設けるとしたが、下シートブロック160b側に設けても良い。
開口部のシールが完了した後、制御装置400は第4開閉弁280を「開」にして、チャンバー140内を大気圧に戻す。これにより、引出し部130をチャンバー140から引き出すことが出来る状態となり、減圧パックされた包装袋240を取り出すことができる。
【0033】
図10乃至
図16は、布団類真空包装機100の減圧パック工程を示すフローチャートである。
図17乃至
図19は、減圧包装動作の各工程における包装袋240の形状を示している。以下、
図10乃至
図19を参照しながら、布団類真空包装機100の各工程の動作を説明する。
図10は、布団類真空包装機100の減圧パックの全工程の手順を示すフローチャートである。利用者は、包装袋240内に布団類を収容し、その包装袋240を布団類真空包装機100の引出し部130にセット(開口部を下シートブロックに載置)して、
図6に示した準備を行う。そして、利用者は、その引出し部130をチャンバー140に収納して、扉135が密着した状態であることを扉スイッチ閉のONで確認して(S10)、運転開始ボタンをONする(S20)。
【0034】
次に、制御装置400は、真空ポンプ170を作動して、
図7、
図8に示したようにチャンバー40内を減圧して減圧(真空)工程を実行する(S30)。そして、
図9に示したように、上シールブロック160aと下シートブロック160bによって包装袋240の開口部を挟み、シール用ヒータを通電してシール工程を実行する(S40)。
制御装置400は、シール工程が終わり、しわ取り制御の指定又は操作があれば(S50のYes)、後述するしわ取り工程を実行する(S60)。しわ取り制御の指定又は操作がなければ(S50のNo)、冷却工程(ソフト開放)を実行する(S70)。冷却工程およびしわ取り工程が終了すると、減圧状態のチャンバー40の開放工程を実行する(S80)。最後に、引出し部30をチャンバー40から引き出して、減圧パックした包装袋240をチャンバー40から取り出す。
【0035】
図11は、
図10の減圧工程S30の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
制御装置400は、真空ポンプ170をONにして、
図8に示すように、第3開閉弁(真空弁)270を「開」、第4開閉弁(開放弁)280を「閉」する(S300)。そして、扉密着確認制御を実行して(S310)、扉135の密着度を確認する。制御装置400は、減圧準備が整ったと判断すると真空ポンプ170を作動してチャンバー40内を設定した時間(例えば、20秒)減圧する(S320)。設定時間が「0」になったら(S330のYes)、第3開閉弁270を「閉」にして減圧工程を終了する。
【0036】
ステップS320で減圧処理が時間制御ではない場合(S320のNo)、制御装置400は、予め設定した減圧値に到達するまでチャンバー40内を減圧する。例えば、袋押え部180の下降開始の減圧値は30%、終了時の減圧値は60%とする。設定した減圧値まで減圧したならば、ステップS330、S340を経由して減圧工程を終了する。
制御装置400は、ステップS350で減圧制御でもなく、タイムアウトしていないければ(S360のNo)ければ、ステップS310に戻り減圧工程をやり直す。ステップS360でタイムアウトしたら、ステップS340を経由して減圧工程を終了する。この場合、利用者は減圧工程が実行できていないと判断して、表示タッチパネル110aから減圧工程をやり直す。
【0037】
図12(a)は、
図11のステップS310の扉密着確認制御の詳細な動作手順を示すフローチャートである。制御装置400は、扉135をチャンバー40の前面の外枠に押圧したときの圧力Pが、設定した扉密着圧(開始圧+1%)以上であれば(S3101のYes)、扉135のドアロックを「閉」とする(S3102)。そして、袋押え機構180の袋押え下降制御を実行して終了する(S3103)。圧力Pが、予め設定した扉密着圧未満であれば(S3101のNo)、表示又は音で密着異常の報知(S3104)を行って終了する。
【0038】
図12(b)は、
図12(a)のステップS3103の袋押え下降制御の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
制御装置400は、袋押え機構180の第2開閉弁260を開放する。すると、真空引きにより減圧状態にあった袋押え機構180のパイプ内の圧力が予め設定した下降開始圧(袋が軽く膨らむ程度の減圧値で、例えば30%)を超えた時(S3103aのYes)、袋押え部185が自重により下降する(S3103b)。ステップS3103aで、圧力が下降開始圧に到達しない場合は、表示又は音で下降異常の報知(S3103c)を行って終了する。
図17に示すSTEP1乃至STEP3は、減圧工程における袋押え部185の下降状態を示している。STEP1に示す減圧開始状態から、真空ポンプ170によりチャンバー40内を減圧すると、包装袋240が徐々に膨張する(STEP2)。そして、チャンバー40内の減圧値が例えば30%に到達したならば、袋押え部240を下降させる(STEP3)。このように、真空ポンプ170による減圧動作と、袋押え部240による押圧動作との併用により、低い減圧値(例えば、60%)で包装袋240の空気を脱気することができる。
【0039】
図13(a)は、
図10のシール工程S40の詳細な動作手順、および同(b)は冷却工程S70の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
図13(a)において、制御装置400は、シール工程40が開始すると、
図9に示すように第1開閉弁250を「開」して、真空ポンプ170からの空気圧によって上シールブロック160aを動かすピントン(図示せず)を押し下げ、それにより上シールブロック160aを降下させる。(S410)。そして、設定した下降確認時間(例えば、2秒)が経過したならば(S420のYes)、上シールブロック160aに設けられるシール用ヒータを設定した通電時間(例えば、2秒)ONにして(S430)、上シールブロック160aと下シートブロック160bとで挟んだ包装袋240の開口部をシールする(S440)。シールが完了したならばシール用ヒータをOFFにして(S450)、シール工程を終了する。
【0040】
図13(b)に示す冷却工程S70は、設定した冷却時間(例えば、4秒)が経過するまで待機し(S710)、時間が経過(S710のYes)したならば冷却工程を終了する。
【0041】
図14は、
図10のしわ取り工程S60の詳細な動作手順を示すフローチャートである。利用者は、シール工程S70が完了した後に、表示タッチパネル110aのしわ取りボタン(図示せず)をタッチ又は押下すると、しわ取り工程が開始する(S60)。
図18および
図19は、しわ取り工程のポンピング動作における袋押え部240の動作を示している。
【0042】
制御装置400は、シール工程S70が完了した後の
図9において、第3開閉弁270を「開」、第2開閉弁260を「閉」にすると、袋押え部185を下降した状態で、真空ポンプ170によってチャンバー40内を再度減圧(再真空)する(S620)。この状態を、
図18のSTEP1およびSTEP2に示している。この再減圧により、
図18のSTEP2のように包装袋240が少し膨張する。すると、膨張した包装袋240内のシワになっていた箇所の空気は、袋押え部185によって押圧されていない袋内エリアに移動する。この状態を、
図18のSTEP3に示している。
【0043】
制御装置400は、チャンバー40内の圧力が完了圧+設定値(例えば、完了圧+10~20%)に到達した時(S620のYes)、第2開閉弁260を「開」として(S630)、袋押え部185を少しだけ上昇させる。次に、第2開閉弁260を「閉」として、袋押え部185を降下させる。制御装置400は、第2開閉弁260を「開」/「閉」を繰り返して、袋押え部185を上昇/下降の袋押えポンピングを実行する(S640)。この状態を、
図19のSTEP4およびSTEP5に示している。
そして、制御装置400は、ポンピング回数が予め設定した回数(少なくとも2回以上)したならば(S650のYes)、ポンピング完了と判断して終了する。そして、包装袋240を袋押え部185で押さえながらチャンバー40内を開放して大気圧に戻す。この状態を、
図19のSTEP6に示している。これにより、包装袋240をシワが取れ、綺麗な仕上がりの減圧パックが完成する。
【0044】
図15は、
図10の開放工程S80の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
制御装置400は、開放工程を開始すると(S80)、真空ポンプ170の動作を停止して、第4開閉弁(開放弁)280を「開」にしてチャンバー40内を大気圧に戻す。また、第1開閉弁(シール弁)250を「開」にして上シールブロック160aを上昇させる(S810)。
そして、制御装置400は、チャンバー40内が開放可能な圧力となったならば開放終了と判断して袋押え部185を上昇させる(S820)。袋押え部185が元の位置まで上昇し(S830のYes)、チャンバー40内の圧力が設定した扉密着圧より低くなった場合(S840のYes)、開放工程を終了して布団類を減圧パックした包装袋240をチャンバー40から取り出す。この状態を、
図19のSTEP7に示している。なお、ステップS840の状態で、操作パネル部110の扉スイッチ(図示せず)をONにして(S850のYes)、開放工程を終了させることもできる。チャンバー40内の圧力が設定した扉密着圧より高く(S840のNo)、扉スイッチがOFFであれば(S850のNo)、ステップS820に戻る。
【0045】
図16(a)は、
図15の袋押え上昇制御S820の動作手順を示すフローチャートである。制御装置400は、チャンバー40内が上昇開始圧(例えば、運転開始圧+10%)に到達したら(S820aのYes)、開放による袋の変形が終わったと判断して、例えば上昇開始圧で袋押え部185を上昇させる(S820b)。
図16(b)は、
図10の取出工程S90の動作手順を示すフローチャートである。制御装置400は、取出工程を開始すると扉スイッチをOFFにして終了する(S910のYes)。
【0046】
図20(a)~(c)は、袋押え機構180の他の実施形態を示す図である。
(a)では、袋押え機構180を2つの真空パイプ180a、180bで構成し、それぞれを真空引きする例を示している。
(b)では、袋押え機構180を3つの真空パイプを1つに連結で真空引きする例を示している。
(c)では、袋押え機構180をチャンバー40の下側に設ける構成としている。この場合、袋押え部185は、減圧工程時に真空ポンプ170により上昇動作が実行され、開放工程では自重により下降するように制御される。
【0047】
図21は、袋押え部185の他の実施形態を示す図である。
図21の袋押え部185には小さな孔185bが縦横等間隔又は千鳥状に設けられる。その小さな孔185bからエアー(風)を包装袋240に向けて送風することで、包装袋240のしわを伸ばす。開放工程では、小さな孔から押えながら大気圧に開放する。
【0048】
図22は、基台部150の他の実施形態を示す。
図22の基台部150には、包装袋240が収納される領域を有する。更に、包装袋240の料金を支払うと、自動的に包装袋240を排出する包装袋排出機構が設けられる。これにより、布団類真空包装機100から包装袋240が提供されるので、何も準備することなく減圧パックの包装袋240を持ち帰ることが出来る。なお、包装袋240は手動で取り出すものであっても良い。
【0049】
以上のように、実施形態によれば、簡単な構成により布団類を減圧パックする布団類真空包装機を提供することができる。また、ポンピング動作によるしわ取り工程により、シワの無い綺麗な減圧パック(包装袋)に仕上げることができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。更にまた、引っ張り機構により、包装袋の開口部をチャンバーの両側壁に向けて引っ張るようにして、開口部を弛みのない形状にして下シールブロック上に配置することができる。
【0050】
実施形態の布団類真空包装機は、チャンバー40を有する箱型の筐体105と、筐体105のチャンバー40から引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋240が収められる引出し部30と、チャンバー40に引出し部30を収納した状態でチャンバー40内の空気を脱気することにより、布団類を収容した包装袋240内を減圧する減圧手段(170)と、袋押え部185を有し、減圧工程時に包装袋240を押圧する袋押え機構180と、脱気した包装袋の開口部をシールするシール機構160a、160bと、を有する構成である。これにより、簡単な構成により布団類を減圧パックする布団類真空包装機を提供することができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【0051】
また、実施形態の布団類真空包装機の袋押え機構180は、袋押え部185の自重により包装袋240に向けて下降する構成である。これにより、袋押え機構180を簡単な構成とすることができ、且つ袋押え部185の自重により包装袋を平にすることができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【0052】
また、実施形態の布団類真空包装機の袋押え機構180のパイプ内は、非動作時に減圧状態を保つことで袋押え部185をチャンバー40の上部に位置させる構成である。これにより、袋押え機構180を簡単な構成とすることができ、且つ袋押え部185の自重により包装袋を平にすることができる。
【0053】
また、実施形態の布団類真空包装機は、チャンバー40内の脱気を開始してから包装袋240が膨らんだ時、袋押え機構180により袋押え部185を包装袋240に押圧して、脱気した包装袋240を平らする構成である。これにより、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【0054】
また、実施形態の布団類真空包装機は、袋押え機構180の下降開始圧は、包装袋の袋膨張圧と等しい構成である。これにより、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【0055】
また、実施形態の布団類真空包装機のチャンバー40の減圧は、袋押え部180の押圧と連動した低い減圧とする構成である。これにより、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【0056】
また、実施形態の布団類真空包装機は、筐体110に利用料金の支払い決済を行う決済手段110bが設けられる構成である。これにより、利用料金を例えばコインで支払うことで、布団類真空包装機を利用して布団類の減圧パックを得ることができる。
【0057】
また、実施形態の布団類真空包装機は、シール機構は、固定側のシールブロック160bと、可動側のシールブロック160aとによって構成され、固定側のシールブロック160aに載置した包装袋240の開口部を筐体の両側壁に向けて引っ張る引っ張り機構300を更に有する構成である。これにより、引っ張り機構を用いて、包装袋の開口部をチャンバーの両側壁に向けて引っ張るようにして、開口部を弛みのない形状にして固定側のシールブロック上に配置することができる。
【0058】
実施形態の布団類真空包装機の真空包装方法は、チャンバー40を有する箱型の筐体105と、筐体105のチャンバー40から引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋240が収められる引出し部30と、チャンバー30に引出し部40を収納した状態でチャンバー40内を減圧することにより、布団類を収容した包装袋内240を脱気にする減圧手段170と、袋押え部185を有し、減圧工程時に包装袋を押圧する袋押え機構180と、減圧した包装袋240の開口部をシールするシール機構160a、160bと、を有する真空包装方法であって、チャンバー40内の脱気を開始してから包装袋240が膨らんだ時、袋押え機構180により袋押え部185を包装袋240に押圧し、脱気した包装袋240の開口部をシール機構160a、160bによりシールする方法である。これにより、簡単な構成と作業手順により布団類を減圧パックする真空包装方法を提供することができる。
【0059】
実施形態の布団類真空包装機の真空包装方法は、チャンバー40を有する箱型の筐体105と、筐体105のチャンバー40から引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋240が収められる引出し部30と、チャンバー40に引出し部30を収納した状態でチャンバー40内を減圧することにより、布団類を収容した包装袋40内を脱気する減圧手段170と、袋押え部185を有し、減圧工程時に包装袋240を押圧する袋押え機構180と、脱気した包装袋240の開口部をシールするシール機構160a、160bと、を有する真空包装方法であって、チャンバー40内の脱気を開始してから包装袋240が膨らんだ時、袋押え機構180により袋押え部185を包装袋240の上方から押圧し、脱気した包装袋240の開口部をシール機構180によりシールし、包装袋240の開口部のシールが完了した後、チャンバー40内を再度眼圧し、袋押え機構180により袋押え部180を包装袋240の上方から押圧して包装袋を平らする方法である。これにより、簡単な構成と作業手順により布団類を減圧パックする真空包装方法を提供することができる。また、ポンピング動作によるしわ取り工程により、シワの無い綺麗な減圧パック(包装袋)に仕上げることができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【0060】
また実施形態の布団類真空包装機の真空包装方法は、袋押え部を包装袋に押圧するポンピング動作を2回以上実施する方法である。これにより、ポンピング動作によるしわ取り工程により、シワの無い綺麗な減圧パック(包装袋)に仕上げることができる。
【0061】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
100…布団類真空包装機、 105…筐体、 110…操作パネル部
110a…表示タッチパネル、 110b…コイン投入機構
120…メンテナンスアクセス部、 130…引出し部130
140…チャンバー、 150…基台部、 160a…上シールブロック
160b…下シートブロック、 170…真空ポンプ
180…袋押え機構、 185…袋押え部、 185a…上下棒
200…収容部、 240…包装袋、 250…第1開閉弁
260…第2開閉弁、 270…第3開閉弁、 280…第4開閉弁
300…引っ張り機構、 400…制御装置
【手続補正書】
【提出日】2023-06-09
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、例えばコインランドリー店舗、病院、介護施設等の各種施設に設置される布団類の減圧パック包装機および布団類の減圧パック包装方法に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、上記した問題点を解決するものであり、コインランドリー店舗等の各種施設に設置される布団類の減圧パック包装機および布団類の減圧パック包装方法を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
実施形態の布団類の減圧パック包装機は、チャンバーを有する箱型の筐体と、前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、を有することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
【
図1】実施形態に係る布団類
の減圧パック包装機の(a)正面図、および(b)引出し部を引き出した時の斜視図を示す図である。
【
図2】実施形態に係る布団類
の減圧パック包装機
の引出し部を引き出した時の(a)側面図、および(b)上面図である。
【
図3】実施形態に係る布団類
の減圧パック包装機のチャンバーの周辺および引出し部の構成を示す図である。
【
図4】実施形態に係る布団類
の減圧パック包装機の包装袋の開口部をチャンバーの両サイドに引っ張る引っ張り機構を示す図である。
【
図6】引出し部をチャンバー内に収容した密閉状態における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図7】チャンバー内を減圧(チャンバー内の空気を脱気)する動作と、袋押え機構の袋押え部によって包装袋を押圧する動作における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図8】チャンバー内の空気を脱気する動作を終了し、袋押え部によって包装袋の押圧を完了した状態における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図9】脱気を完了した包装袋の開口部をシールするシール動作における真空ポンプの制御動作を示す図である。
【
図10】布団類
の減圧パック包装機の
減圧パック包装動作の全工程の手順を示すフローチャートである。
【
図11】
図10の減圧(真空)工程S30の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図12】(a)は、
図11のステップS310の扉密着確認制御の詳細な動作手順を示すフローチャートである。(b)は、(a)のステップS3103の袋押え下降制御の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図13】(a)は
図10のシール工程S40の詳細な動作手順、(b)は冷却工程S70の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図14】
図10のしわ取り工程S60の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図15】
図10の開放工程S80の詳細な動作手順を示すフローチャートである。
【
図16】(a)は、
図15の袋押え上昇制御S820の動作手順を示すフローチャートである。(b)は、
図10の取出工程S90の動作手順を示すフローチャートである。
【
図17】STEP1乃至STEP3は、減圧工程における袋押え部の下降状態を示す図である。
【
図18】しわ取り工程のポンピング動作における袋押え部の動作を示す図である。
【
図19】しわ取り工程のポンピング動作における袋押え部の動作を示す図である。
【
図20】(a)~(c)は、袋押え機構の他の実施形態を示す図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、例えばコインランドリー店舗
等の施設に設置される布団類
の減圧パック包装機100の(a)正面図、および(b)引出し部を引き出した時の斜視図を示す図である。
図2は、布団類
の減圧パック包装機100の引出し部を引き出した時の(a)側面図、および(b)上面図である。
図3は、メンテナンスアクセス部、チャンバー内および引出し部の構成を示す図である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
図1および
図2に示すように、例えばコインランドリー店舗に設置される布団類
の減圧パック包装機100は立方体(箱型)の筐体105で構成される。その筐体105の形状は、布団類(敷布団、掛布団、毛布、こたつ布団、タオルケット、座布団、衣類(特に厚手の衣類を複数同時に)、カーテン等)を
減圧(真空
)包装することが出来る大きさであり、例えば幅(W)が約1000~1100mm、高さ(H)が約1830mm、奥行き(D)が約1350mmである。布団類
の減圧パック包装機100は、上から順に操作パネル部110、メンテナンスアクセス部120、引出し部130を収容するチャンバー140、基台部150の4つの層を有している。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
操作パネル部110には、布団類
の減圧パック包装機100の制御を司る制御装置400(
図3を参照)を内蔵する表示タッチパネル110aおよびコイン投入機構(決済手段)110bが設けられている。利用者が布団類
の減圧パック包装機100を利用する場合に、コイン投入機構110bに予め定められた利用料金のコインを入金(例えば、300円)する。そして、表示タッチパネル110aからの操作に従って機器を稼働することが出来る。コイン投入機構110bとは別に、紙幣、カード決済処理部、又はスマートフォン決済処理機能を設けても良い。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
固定ネジ324aは、レール310のガイド溝を挟む形状にて固定する機能を有しているので、固定ネジ324aを緩めることで、固定ネジ324aと接続ネジ325aの位置を変更することが出来る。同じ形状を引っ張り部320bも有している。従って、固定ネジ324bは、レール310を挟む形状にて固定する機能を有しているので、固定ネジ324bを緩めることで、固定ネジ324bと接続ネジ325bの位置を変更することが出来る。布団類の減圧パック包装機100は、大きさの異なる複数種類の包装袋240を減圧包装することが出来る。それを実施するため、包装袋240の大きさに応じて固定ネジ324a,324bの位置を変更することで対処することが出来る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
図6乃至
図9は、布団類
の減圧パック包装機100の減圧パックの作業工程における真空ポンプ170との接続状態を示している。
図6は、布団類を収容した包装袋240を引出し部130に収め、その引出し部130をチャンバー140内に収容した密閉状態における真空ポンプ170の制御動作を示している。なお、
図6乃至
図9の網掛け部は布団類を収容した包装袋240を示している。また、各開閉弁の黒塗りは「閉」状態を示し、白塗りは「開」状態を示している。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
図7は、チャンバー140内を減圧(空気を脱気)する動作と、袋押え機構180の袋押え部185によって包装袋240を押圧する動作とを併用して、減圧工程を実行する場合の真空ポンプ170の制御動作を示している。
制御装置400は、第3開閉弁270を「開」として、真空ポンプ170による減圧によりチャンバー140内の空気を脱気する。すると、包装袋240の空気も同時に脱気される。この減圧動作と並行して、制御装置400は第2開閉弁260を「閉」にすると、袋押え機構180のパイプ内の真空引きが途絶え、袋押え部185は自重により下降する。この下降動作により包装袋240が押下されるので、袋内の空気の脱気が促進する。言い換えると、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧値(袋押え部の押圧
の併用による低い圧力)によって減圧工程が実施できる。ここでは、減圧動作と並行して袋押え部185を下降する動作としたが、減圧動作を一旦停止した状態で、袋押え部185を下降するように制御しても良い。なお、袋押え機構180の上下棒185aを真空ポンプ170によって空気を押し入れて、袋押え部185を下降させる方式を採用しても良い。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
図10乃至
図16は、布団類
の減圧パック包装機100の減圧パック工程を示すフローチャートである。
図17乃至
図19は、減圧包装動作の各工程における包装袋240の形状を示している。以下、
図10乃至
図19を参照しながら、布団類
の減圧パック包装機100の各工程の動作を説明する。
図10は、布団類
の減圧パック包装機100の減圧パックの全工程の手順を示すフローチャートである。利用者は、包装袋240内に布団類を収容し、その包装袋240を布団類
の減圧パック包装機100の引出し部130にセット(開口部を下シートブロックに載置)して、
図6に示した準備を行う。そして、利用者は、その引出し部130をチャンバー140に収納して、扉135が密着した状態であることを扉スイッチ閉のONで確認して(S10)、運転開始ボタンをONする(S20)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
図22は、基台部150の他の実施形態を示す。
図22の基台部150には、包装袋240が収納される領域を有する。更に、包装袋240の料金を支払うと、自動的に包装袋240を排出する包装袋排出機構が設けられる。これにより、布団類
の減圧パック包装機100から包装袋240が提供されるので、何も準備することなく減圧パックの包装袋240を持ち帰ることが出来る。なお、包装袋240は手動で取り出すものであっても良い。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
以上のように、実施形態によれば、簡単な構成により布団類を減圧パックする布団類の減圧パック包装機および布団類の減圧パック包装方法を提供することができる。また、ポンピング動作によるしわ取り工程により、シワの無い綺麗な減圧パック(包装袋)に仕上げることができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。更にまた、引っ張り機構により、包装袋の開口部をチャンバーの両側壁に向けて引っ張るようにして、開口部を弛みのない形状にして下シールブロック上に配置することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
実施形態の布団類の減圧パック包装機は、チャンバー40を有する箱型の筐体105と、筐体105のチャンバー40から引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋240が収められる引出し部30と、チャンバー40に引出し部30を収納した状態でチャンバー40内の空気を脱気することにより、布団類を収容した包装袋240内を減圧する減圧手段(170)と、袋押え部185を有し、減圧工程時に包装袋240を押圧する袋押え機構180と、脱気した包装袋の開口部をシールするシール機構160a、160bと、を有する構成である。これにより、簡単な構成により布団類を減圧パックする布団類包装機を提供することができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
また、実施形態の布団類の減圧パック包装機の袋押え機構180は、袋押え部185の自重により包装袋240に向けて下降する構成である。これにより、袋押え機構180を簡単な構成とすることができ、且つ袋押え部185の自重により包装袋を平にすることができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
また、実施形態の布団類の減圧パック包装機の袋押え機構180のパイプ内は、非動作時に減圧状態を保つことで袋押え部185をチャンバー40の上部に位置させる構成である。これにより、袋押え機構180を簡単な構成とすることができ、且つ袋押え部185の自重により包装袋を平にすることができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
また、実施形態の布団類の減圧パック包装機は、チャンバー40内の脱気を開始してから包装袋240が膨らんだ時、袋押え機構180により袋押え部185を包装袋240に押圧して、脱気した包装袋240を平らする構成である。これにより、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
また、実施形態の布団類の減圧パック包装機は、チャンバー40内の減圧を開始してから設定減圧値に到達した時、袋押え部185を包装袋240に押圧する構成である。これにより、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
また、実施形態の布団類の減圧パック包装機のチャンバー40の減圧は、袋押え部180の押圧の併用による低い減圧とする構成である。これにより、袋押え部185によって包装袋240内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
また、実施形態の布団類の減圧パック包装機は、筐体110に利用料金の支払い決済を行う決済手段110bが設けられる構成である。これにより、利用料金を例えばコインで支払うことで、布団類の減圧パックを得ることができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
また、実施形態の布団類の減圧パック包装機は、シール機構は、固定側のシールブロック160bと、可動側のシールブロック160aとによって構成され、固定側のシールブロック160aに載置した包装袋240の開口部を筐体の両側壁に向けて引っ張る引っ張り機構300を更に有する構成である。これにより、引っ張り機構を用いて、包装袋の開口部をチャンバーの両側壁に向けて引っ張るようにして、開口部を弛みのない形状にして固定側のシールブロック上に配置することができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
実施形態の布団類の減圧パック包装方法は、チャンバー40を有する箱型の筐体105と、筐体105のチャンバー40から引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋240が収められる引出し部30と、チャンバー30に引出し部40を収納した状態でチャンバー40内を減圧することにより、布団類を収容した包装袋内240を脱気にする減圧手段170と、袋押え部185を有し、減圧工程時に包装袋を押圧する袋押え機構180と、減圧した包装袋240の開口部をシールするシール機構160a、160bと、を有する包装方法であって、チャンバー40内の脱気を開始してから包装袋240が膨らんだ時、袋押え機構180により袋押え部185を包装袋240に押圧し、脱気した包装袋240の開口部をシール機構160a、160bによりシールする方法である。これにより、簡単な構成と作業手順により布団類を減圧パックすることができる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
実施形態の布団類の減圧パック包装方法は、チャンバー40を有する箱型の筐体105と、筐体105のチャンバー40から引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋240が収められる引出し部30と、チャンバー40に引出し部30を収納した状態でチャンバー40内を減圧することにより、布団類を収容した包装袋40内を脱気する減圧手段170と、袋押え部185を有し、減圧工程時に包装袋240を押圧する袋押え機構180と、脱気した包装袋240の開口部をシールするシール機構160a、160bと、を有する包装方法であって、チャンバー40内の脱気を開始してから包装袋240が膨らんだ時、袋押え機構180により袋押え部185を包装袋240の上方から押圧し、脱気した包装袋240の開口部をシール機構180によりシールし、包装袋240の開口部のシールが完了した後、チャンバー40内を再度眼圧し、袋押え機構180により袋押え部180を包装袋240の上方から押圧して包装袋を平らする方法である。これにより、簡単な構成と作業手順により布団類を減圧パックすることができる。また、ポンピング動作によるしわ取り工程により、シワの無い綺麗な減圧パック(包装袋)に仕上げることができる。また、袋押え部によって包装袋内の空気を押し出すことができるので、大きな布団類であっても低い減圧によって減圧工程が実施できる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
また実施形態の布団類の減圧パック包装方法は、袋押え部を包装袋に押圧するポンピング動作を2回以上実施する方法である。これにより、ポンピング動作によるしわ取り工程により、シワの無い綺麗な減圧パック(包装袋)に仕上げることができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
100…布団類の減圧パック包装機、 105…筐体
110…操作パネル部、110a…表示タッチパネル、 110b…コイン投入機構
120…メンテナンスアクセス部、 130…引出し部
140…チャンバー、 150…基台部、 160a…上シールブロック
160b…下シートブロック、 170…真空ポンプ
180…袋押え機構、 185…袋押え部、 185a…上下棒
200…収容部、 240…包装袋、 250…第1開閉弁
260…第2開閉弁、 270…第3開閉弁、 280…第4開閉弁
300…引っ張り機構、 400…制御装置
【手続補正27】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバーを有する箱型の筐体と、
前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、
前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、
袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、
脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、
を有することを特徴とする布団類の減圧パック包装機。
【請求項2】
前記袋押え機構は、前記袋押え部の自重により前記包装袋に向けて下降することを特徴とする請求項1に記載の布団類の減圧パック包装機。
【請求項3】
前記袋押え機構のパイプ内は、非動作時に減圧状態を保つことで前記袋押え部を前記チャンバーの上部に位置させることを特徴とする請求項2に記載の布団類の減圧パック包装機。
【請求項4】
前記チャンバー内の減圧を開始してから前記包装袋が膨らんだ時、前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋に押圧して、脱気した前記包装袋を平らすることを特徴とする請求項1に記載の布団類の減圧パック包装機。
【請求項5】
前記チャンバー内の減圧を開始してから設定減圧値に到達した時、前記袋押え部を前記包装袋に押圧することを特徴とする請求項4に記載の布団類の減圧パック包装機。
【請求項6】
前記チャンバーの減圧は、前記袋押え部の押圧の併用による低い減圧であることを特徴とする請求項4に記載の布団類の減圧パック包装機。
【請求項7】
前記筐体に、利用料金の支払い決済を行う決済手段が設けられる請求項1に記載の布団類の減圧パック包装機。
【請求項8】
前記シール機構は、固定側のシールブロックと、可動側のシールブロックとによって構成され、
前記固定側のシールブロックに載置した前記包装袋の開口部を前記筐体の両側壁に向けて引っ張る引っ張り機構を更に有することを特徴とする請求項1に記載の布団類の減圧パック包装機。
【請求項9】
チャンバーを有する箱型の筐体と、
前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、
前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、
袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、
脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、
を有する布団類の減圧パック包装方法であって、
前記チャンバー内の脱気を開始してから前記包装袋が膨らんだ時、前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋に押圧し、
脱気した前記包装袋の開口部を前記シール機構によりシールする
ことを特徴とする布団類の減圧パック包装方法。
【請求項10】
チャンバーを有する箱型の筐体と、
前記筐体の前記チャンバーに引き出し可能に取り付けられ、布団類を収容した包装袋が収められる引出し部と、
前記チャンバーに前記引出し部を収納した状態で前記チャンバー内を減圧することにより、前記布団類を収容した包装袋内を脱気する減圧手段と、
袋押え部を有し、減圧工程時に前記包装袋を押圧する袋押え機構と、
脱気した前記包装袋の開口部をシールするシール機構と、
を有する布団類の減圧パック包装方法であって、
前記チャンバー内の減圧を開始してから前記包装袋が膨らんだ時、前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋の上方から押圧し、
脱気した前記包装袋の開口部を前記シール機構によりシールし、
前記包装袋の開口部のシールが完了した後、前記チャンバー内を再度減圧し、
前記袋押え機構により前記袋押え部を前記包装袋の上方から押圧して前記包装袋を平らすることを特徴とする布団類の減圧パック包装方法。
【請求項11】
前記袋押え部を前記包装袋に押圧するポンピング動作を2回以上実施することを特徴とする請求項10に記載の布団類の減圧パック包装方法。