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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024081931
(43)【公開日】2024-06-19
(54)【発明の名称】読取装置及び読取装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20240612BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240612BHJP
【FI】
G06F3/0482
H04N1/00 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195524
(22)【出願日】2022-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼瀬 裕二
【テーマコード(参考)】
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC22
5C062AE07
5C062AE15
5C062AF00
5C062AF12
5C062AF15
5E555AA02
5E555AA04
5E555AA05
5E555BA10
5E555BA27
5E555BB10
5E555BB27
5E555BC01
5E555BC13
5E555DB12
5E555DD11
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】使い勝手を向上した読取装置及び読取装置の制御方法を提供する。
【解決手段】読取装置は、読取設定をお気に入りとして登録可能な読取装置であって、表示部と、表示部を制御する制御部と、を備え、表示部は、読取装置がユーザーからの操作を待機する待機状態になると表示される初期画面が設定される初期モード設定画面と、複数の処理機能が表示される処理機能選択画面と、複数の処理機能のうち1つの処理機能を実行するための処理機能実行画面と、複数のお気に入りが表示されるお気に入り選択画面と、を表示するように構成され、制御部は、初期モード設定画面において、処理機能選択画面、処理機能実行画面、お気に入り選択画面のうち何れか1つを初期画面として表示する設定を受け付け、初期モード設定画面で受け付けた画面を初期画面として表示部に表示させる。
【選択図】図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取設定をお気に入りとして登録可能な読取装置であって、
表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、を備え、
前記表示部は、
前記読取装置がユーザーからの操作を待機する待機状態になると表示される初期画面が設定される初期モード設定画面と、
複数の処理機能が表示される処理機能選択画面と、
複数の前記処理機能のうち1つの処理機能を実行するための処理機能実行画面と、
複数のお気に入りが表示されるお気に入り選択画面と、を表示するように構成され、
前記制御部は、
前記初期モード設定画面において、前記処理機能選択画面、前記処理機能実行画面、お気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付け、
前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする読取装置。
【請求項2】
前記お気に入り選択画面は、複数の前記お気に入りのうち1以上のお気に入りをそれぞれ表示する複数のタブページを含み、
前記制御部は、
前記初期モード設定画面において、複数の前記タブページのうち1つのタブページの番号を受け付け、
前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記タブページを前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記初期モード設定画面において前記初期画面として表示させる前記タブページの番号を受け付けたとき、当該タブページに前記お気に入りが表示されていない場合に前記タブページに前記お気に入りが表示されていないことをユーザーに通知することを特徴とする請求項2に記載の読取装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記お気に入りが表示されていない前記タブページが前記初期画面として設定されている場合に、前記初期画面として前記処理機能選択画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2に記載の読取装置。
【請求項5】
前記お気に入り選択画面は、複数の前記お気に入りのうち1以上のお気に入りをそれぞれ表示する複数のページを含み、
前記制御部は、
前記初期モード設定画面において、複数の前記お気に入りのうち1つのお気に入りの番号を受け付け、
前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが表示される前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、前記初期画面として前記処理機能選択画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
【請求項7】
前記読取設定は、複数の前記処理機能のうち使用する1つの処理機能を示す情報を含み、
前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、前記お気に入りと同じ前記処理機能が設定されるお気に入りが表示されている前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
【請求項8】
前記読取設定は、複数の前記処理機能のうち使用する1つの処理機能を示す情報を含み、
前記制御部は、
複数の前記処理機能について優先度を設定可能に構成され、
前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、複数の前記処理機能のうち前記優先度が高い前記処理機能が設定されているお気に入りが表示されている前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
【請求項9】
前記読取設定は、複数の前記処理機能のうち使用する1つの処理機能を示す情報を含み、
前記制御部は、
前記読取装置が位置する位置情報を取得し、
複数の前記処理機能に関する優先度を示す優先度情報を前記位置情報と関連付いた状態で記憶し、
前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、前記位置情報に基づいて、複数の前記処理機能のうち前記優先度が高い前記処理機能が設定されているお気に入りが表示されている前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面から削除される場合に、前記初期画面の再設定を促すことを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
【請求項11】
前記制御部は、複数の前記処理機能のうち使用頻度が高い前記処理機能を実行するための前記処理機能実行画面を前記初期画面として設定することを促すことを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項12】
前記表示部は、前記処理機能実行画面において、当該処理機能実行画面を前記初期画面として表示する設定を受け付ける設定ボタンを表示することを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項13】
前記処理機能選択画面は、複数の前記処理機能のうち1以上の処理機能がそれぞれ表示される複数のページを含み、
前記制御部は、前記初期モード設定画面において、複数の前記ページのうち前記初期画面として表示させる1つのページの番号を受け付け、
前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項14】
前記処理機能選択画面は、複数の前記処理機能のうち1以上の処理機能がそれぞれ表示される複数のページを含み、
前記制御部は、
前記初期モード設定画面において、複数の前記処理機能のうち1つの処理機能の番号を受け付け、
前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記処理機能が表示される前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記処理機能が前記処理機能選択画面から削除される場合に、前記初期画面の再設定を促すことを特徴とする請求項14に記載の読取装置。
【請求項16】
前記制御部は、
前記読取装置を使用するユーザーを識別可能に構成され、
ユーザーごとに、前記初期モード設定画面において、前記処理機能選択画面、前記処理機能実行画面、前記お気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付け、
ユーザーごとに、前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1から請求項15の何れか一項に記載の読取装置。
【請求項17】
前記制御部は、
ユーザーごとに、複数の前記お気に入りを登録可能に構成され、
ユーザーごとに、前記お気に入り選択画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項16に記載の読取装置。
【請求項18】
前記制御部は、
ユーザーを識別することによって当該ユーザーを示す識別情報を記憶し、
前記読取装置を現在使用しているユーザーを示す前記識別情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項16に記載の読取装置。
【請求項19】
前記識別情報は、色であることを特徴とする請求項18に記載の読取装置。
【請求項20】
読取設定をお気に入りとして登録可能な読取装置の制御方法であって、
前記読取装置がユーザーから操作を受け付ける待機状態になると表示される初期画面が設定される初期モード設定画面において、複数の処理機能が表示される処理機能選択画面、複数の前記処理機能のうち1つの処理機能を実行するための処理機能実行画面、複数のお気に入りが表示されるお気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付けることと、
前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として表示することと、を含むことを特徴とする読取装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読取装置及び読取装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、原稿の画像を読み取る読取装置が記載されている。読取装置は、ユーザーが任意に設定した読取設定をお気に入りとして表示するお気に入り選択画面を表示する表示部を備える。ユーザーは、お気に入り選択画面からお気に入りを選択することによって、所望の読取設定を呼び出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-191540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される読取装置においては、お気に入りを選択するために、お気に入り選択画面を呼び出す必要がある。また、お気に入りを使用しないユーザーにとっては、お気に入り選択画面以外の画面を呼び出す必要がある。そのため、使い勝手において改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する読取装置は、読取設定をお気に入りとして登録可能な読取装置であって、表示部と、前記表示部を制御する制御部と、を備え、前記表示部は、前記読取装置がユーザーからの操作を待機する待機状態になると表示される初期画面が設定される初期モード設定画面と、複数の処理機能が表示される処理機能選択画面と、複数の前記処理機能のうち1つの処理機能を実行するための処理機能実行画面と、複数のお気に入りが表示されるお気に入り選択画面と、を表示するように構成され、前記制御部は、前記初期モード設定画面において、前記処理機能選択画面、前記処理機能実行画面、お気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付け、前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として前記表示部に表示させる。
【0006】
上記課題を解決する読取装置の制御方法は、読取設定をお気に入りとして登録可能な読取装置の制御方法であって、前記読取装置がユーザーから操作を受け付ける待機状態になると表示される初期画面が設定される初期モード設定画面において、複数の処理機能が表示される処理機能選択画面、複数の前記処理機能のうち1つの処理機能を実行するための処理機能実行画面、複数のお気に入りが表示されるお気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付けることと、前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として表示することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】読取装置の一実施例を示すブロック図である。
図2】ユーザー識別画面の模式図である。
図3】処理機能選択画面の模式図である。
図4】処理機能番号と処理機能との対応を示す表である。
図5】設定確認画面の模式図である。
図6】処理機能実行画面における宛先ページの模式図である。
図7】処理機能実行画面における読取形式ページの模式図である。
図8】お気に入り選択画面の模式図である。
図9】お気に入り選択画面の別例を示す模式図である。
図10】お気に入り番号とお気に入りとの対応を示す表である。
図11】お気に入り登録画面における機能登録画面を示す模式図である。
図12】お気に入り登録画面における設定登録画面のうち宛先ページを示す模式図である。
図13】お気に入り登録画面における設定登録画面のうち読取形式ページを示す模式図である。
図14】お気に入り登録画面における表示登録画面を示す模式図である。
図15】お気に入り実行画面における宛先ページを示す模式図である。
図16】お気に入り実行画面における読取形式ページを示す模式図である。
図17】読取実行画面の模式図である。
図18】設定一覧画面の模式図である。
図19】初期モード設定画面における機能設定画面を示す模式図である。
図20】初期モード設定画面におけるページ指定画面を示す模式図である。
図21】削除確認画面の模式図である。
図22】再設定確認画面の模式図である。
図23】再設定通知画面の模式図である。
図24】設定推奨画面の模式図である。
図25】初期画面アイコンが表示される処理機能実行画面の模式図である。
図26】初期画面表示処理の一例を示すフローチャートである。
図27】遷移処理の一例を示すフローチャートである。
図28】優先度情報を示す表である。
図29】位置情報に関連付いた優先度情報を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、読取装置の一実施例について図を参照しながら説明する。読取装置は、例えば、用紙、フィルムなどの原稿を読み取るスキャナーである。読取装置は、例えば、媒体に画像を印刷する印刷装置、読取装置が読み取った原稿の画像データを送信するファクシミリなどを備える複合機に含まれてもよい。
【0009】
<読取装置>
図1に示すように、読取装置11は、外部装置99と通信可能に構成されてもよい。外部装置99は、例えば、ユーザーが所有するパーソナルコンピューター、スマートフォンなどである。読取装置11は、外部装置99を通じてユーザーから指示を受け付けてもよい。外部装置99は、読取装置11と通信するためのアプリケーションを有していてもよい。
【0010】
読取装置11は、読取部12を備える。読取部12は、原稿を読み取るように構成される。読取部12は、例えば、CMOSイメージセンサーを含む。読取部12は、原稿から反射する光を光電変換することによって信号を出力する。
【0011】
読取装置11は、表示部13を備える。表示部13は、各種画面を表示するように構成される。表示部13は、例えば、液晶ディスプレイである。表示部13が表示する画面については、後で説明する。
【0012】
読取装置11は、操作部14を備える。ユーザーは、操作部14を通じて読取装置11を操作する。ユーザーは、操作部14を操作することによって読取装置11に原稿を読み取らせる。ユーザーは、表示部13が表示する画面を見ながら操作部14を操作する。ユーザーは、操作部14を操作することによって表示部13が表示する画面を切り換える。操作部14は、例えば、タッチパネルである。操作部14は、スイッチ、レバー、ボタンなどでもよい。
【0013】
読取装置11は、検出部15を備えてもよい。検出部15は、読取装置11の位置に関する測位情報を検出するように構成される。検出部15は、GPS衛星から信号を受信することによって、読取装置11の測位情報を検出する。
【0014】
読取装置11は、識別部16を備えてもよい。識別部16は、ユーザーを識別するように構成される。識別部16は、読取装置11を現在使用しているユーザーを識別する。識別部16は、例えば、外部装置99からの通信をもとにユーザーを識別する通信回路を含んでもよい。この場合、識別部16は、例えば、外部装置99ごとに割り振られた番号、例えばIPアドレスをもとにユーザーを識別する。識別部16は、外部装置99が有する通信用のアプリケーションが有する個別番号をもとにユーザーを識別してもよい。識別部16は、例えば、読取装置11に外付けで接続されるカードリーダーを含んでもよい。この場合、識別部16は、ユーザーが所有するICカードと通信することによって、ユーザーを識別する。識別部16がユーザーを識別することによって、読取装置11は、使用するユーザーを把握する。
【0015】
読取装置11は、制御部17を備える。制御部17は、コンピュータープログラムにしたがって各種処理を実行する1つ以上のプロセッサーで構成されてもよい。制御部17は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行するASICなどの1つ以上の専用のハードウェア回路で構成されてもよい。制御部17は、プロセッサー、ハードウェア回路の組み合わせを含む回路で構成されてもよい。プロセッサーは、CPU、並びに、RAM及びROMなどのメモリーを含む。メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード、又は、指令を格納している。メモリー、すなわちコンピューター可読媒体は、汎用又は専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
【0016】
制御部17は、読取装置11が備える各種構成を制御する。制御部17は、読取部12を制御することによって、読取部12から原稿の画像データを取得する。制御部17は、読取部12から出力される信号を変換することによって、画像データを取得する。
【0017】
制御部17は、検出部15が検出した測位情報をサーバーに送信してもよい。サーバーは、地図情報を有する。サーバーは、測位情報と地図情報とに基づいて、読取装置11の位置を示す位置情報を把握できる。サーバーは、位置情報を読取装置11に送信する。制御部17は、位置情報を取得する。これにより、読取装置11が設置位置を把握する。例えば、制御部17は、位置情報をもとに、読取装置11が住宅地に設置されているか、会社に設置されているか、を把握する。
【0018】
制御部17は、読取装置11を使用するユーザーを示すユーザー情報を記憶してもよい。制御部17は、ユーザー情報を予め記憶していてもよいし、識別部16が新規のユーザーを識別することを契機にユーザー情報を新たに記憶してもよい。制御部17は、識別部16が新規のユーザーを識別することを契機にユーザー情報を記憶するか否かをユーザーに確認する画面を表示部13に表示させてもよい。制御部17は、ユーザー情報を識別情報18に関連付けて記憶してもよい。識別情報18は、表示部13に表示される情報である。識別情報18は、制御部17に予め記憶されている。この場合、ユーザーは、表示部13を見ることによって、読取装置11を現在使用しているユーザーを把握できる。
【0019】
制御部17は、表示部13を制御することによって、表示部13が表示する画面を制御する。制御部17は、メモリーに記憶されるプログラムを実行することによって、表示部13に画面を表示させる。制御部17は、操作部14から操作を受け付けることによって、表示部13が表示する画面を切り換える。制御部17は、読取装置11の状態に応じて、表示部13が表示する画面を切り換える。
【0020】
制御部17は、読取装置11が待機状態に移行すると、表示部13に初期画面を表示させる。初期画面は、読取装置11が待機状態になると表示部13が表示する画面である。待機状態は、読取装置11がユーザーからの操作を待機する状態である。
【0021】
制御部17は、操作状態から待機状態に移行すると、表示部13に初期画面を表示させてもよい。操作状態は、読取装置11がユーザーからの操作を受け付けている状態である。読取装置11は、待機状態において操作部14が操作を受け付けると、操作状態に移行する。読取装置11は、操作状態において所定時間以内に新たな操作がされない場合に、待機状態に移行する。これは、いわゆるタイムアウトである。すなわち、制御部17は、タイムアウトすると、表示部13に初期画面を表示させる。
【0022】
制御部17は、スリープ状態から待機状態に移行すると、表示部13に初期画面を表示させてもよい。スリープ状態は、電力削減のために表示部13が消灯する状態である。読取装置11は、待機状態において所定時間以内に操作がされない場合に、スリープ状態に移行する。読取装置11は、スリープ状態において外部装置99又は操作部14を通じて操作を受け付けると、待機状態に移行する。このとき、制御部17は、表示部13に初期画面を表示させる。
【0023】
制御部17は、読取装置11の電源投入後、表示部13に初期画面を表示させてもよい。読取装置11は、電源が投入されると、スタートアップ動作を開始する。読取装置11は、スタートアップ動作が完了すると、待機状態に移行する。このとき、制御部17は、表示部13に初期画面を表示させる。
【0024】
制御部17は、識別状態から待機状態に移行する場合に、表示部13に初期画面を表示させてもよい。識別状態は、識別部16によるユーザーの識別を待機する状態である。この場合、読取装置11は、タイムアウトした後、スリープ状態から復帰した後、スタートアップ動作が完了した後などに、識別状態に移行してもよい。読取装置11は、識別部16がユーザーを識別すると、識別状態から待機状態に移行する。すなわち、制御部17は、ユーザーを識別した後に、表示部13に初期画面を表示させる。
【0025】
<画面及び制御>
次に、表示部13が表示する画面と、これに伴う制御部17による制御とについて説明する。
【0026】
図2に示すように、表示部13は、ユーザー識別画面21を表示してもよい。ユーザー識別画面21は、使用するユーザーを識別するための画面である。ユーザー識別画面21は、識別状態において表示される。
【0027】
ユーザー識別画面21には、1以上のユーザー選択ボタン22が表示されてもよい。ユーザー選択ボタン22が選択されることによって、そのユーザー選択ボタン22と対応するユーザーが読取装置11を使用することを制御部17が把握する。ユーザー識別画面21には、識別部16によるユーザーの識別を求めるメッセージが表示されてもよい。例えば、ユーザー識別画面21には、ICカードによる認証を求めるメッセージが表示されてもよい。ユーザーが識別されると、ユーザー識別画面21から初期画面に切り換わる。
【0028】
ユーザーが識別されている場合には、表示部13が表示する画面上に識別情報18が表示されてもよい。一例では、識別情報18は、ユーザーごとに割り当てられた色である。例えば、初期画面に表示されるアイコンの色、初期画面の背景色などが、ユーザーごとに異なっていてもよい。初期画面に限らず、その他の画面においても、アイコンの色、背景色などがユーザーごとに異なっていてもよい。これにより、ユーザーは、画面上の色を視認することによって、現在使用しているユーザーを把握できる。識別情報18は、色に限らず、ユーザーを示すアイコンでもよいし、ユーザーを示す名称でもよい。待機状態及び操作状態などにおいて、識別情報18が常に表示されていてもよい。
【0029】
図3に示すように、表示部13は、処理機能選択画面23を表示する。処理機能選択画面23は、複数の処理機能が表示される画面である。処理機能選択画面23では、複数の処理機能のうち1つの処理機能を選択できる。処理機能は、読取装置11が実行可能な処理を示す。処理機能選択画面23には、処理機能を示す複数の処理機能アイコン24が表示される。
【0030】
一例では、処理機能は、スキャンtoクラウド機能、スキャンtoフォルダー機能、スキャンtoドライブ機能、スキャンtoコンピューター機能、スキャンtoメール機能などを含む。スキャンtoクラウド機能は、画像データをクラウドに送信する機能である。スキャンtoフォルダー機能は、画像データをフォルダーに送信する機能である。スキャンtoドライブ機能は、画像データを読取装置11と接続される記憶デバイスに送信する機能である。記憶デバイスは、USBメモリー、SDカードなどである。記憶デバイスは、読取装置11に直接接続される。スキャンtoコンピューター機能は、画像データをコンピューターに送信する機能である。スキャンtoメール機能は、画像データを指定のアドレスにメールで送信する機能である。
【0031】
処理機能選択画面23には、設定機能アイコンが表示されてもよい。設定機能アイコンは、読取装置11に関する種々の項目について設定するための画面を表示させるためのアイコンである。設定機能アイコンは、処理機能選択画面23において、処理機能アイコン24と並んで表示されてもよい。
【0032】
処理機能選択画面23は、複数のページを含んでもよい。一例では、処理機能選択画面23は、複数の切換ページ25を含む。処理機能選択画面23は、例えば、3枚の切換ページ25を含む。処理機能選択画面23は、切換ページ25ごとに1以上の処理機能アイコン24を表示可能である。処理機能選択画面23は、例えば、切換ページ25ごとに3つの処理機能アイコン24を表示可能である。したがって、処理機能選択画面23における複数の切換ページ25には、複数の処理機能のうち1以上の処理機能がそれぞれ表示される。
【0033】
処理機能選択画面23には、切換ボタン26が表示される。切換ボタン26が操作されることによって、処理機能選択画面23において切換ページ25が切り換わる。処理機能選択画面23において、切換ボタン26に限らず、例えばタブによってページが切り換えられてもよい。
【0034】
処理機能選択画面23において、処理機能アイコン24についてユーザーがカスタマイズできる。例えば、ユーザーは、処理機能選択画面23において、処理機能アイコン24を追加したり、処理機能アイコン24の位置を変更したり、処理機能アイコン24を削除したりできる。制御部17は、処理機能選択画面23における処理機能アイコン24の位置を記憶する。また、処理機能選択画面23において、ページについてユーザーがカスタマイズできてもよい。例えば、ユーザーは、ページを追加したり、ページを削除したりできてもよい。
【0035】
図4に示すように、制御部17は、処理機能番号と、処理機能とを対応付いた状態で記憶する。処理機能番号は、処理機能選択画面23において処理機能アイコン24が表示される位置を示す番号である。処理機能番号は、処理機能選択画面23のページ番号に対応付けられる。例えば、処理機能番号が1番、2番、3番であるそれぞれの処理機能を示す3つの処理機能アイコン24は、処理機能選択画面23の1ページ目に表示される。このように、制御部17は、処理機能に番号を割り振ることによって、処理機能アイコン24の表示を管理する。
【0036】
図3に示すように、処理機能選択画面23には、設定ボタン27が表示されてもよい。設定ボタン27は、現在表示されている画面を初期画面として設定するボタンである。処理機能選択画面23において設定ボタン27が操作されると、処理機能選択画面23が初期画面として表示する設定を制御部17が受け付ける。すなわち、この場合には、読取装置11が待機状態に移行すると、初期画面として処理機能選択画面23が表示される。これにより、処理機能選択画面23を多用するユーザーにとっては、使い勝手が向上する。初期画面は、処理機能選択画面23のページ番号も含めて設定されてもよい。この場合、処理機能選択画面23の2ページ目が表示される状態で設定ボタン27が操作されると、処理機能選択画面23の2ページ目を初期画面として表示する設定を制御部17が受け付ける。
【0037】
図5に示すように、表示部13は、設定確認画面28を表示してもよい。設定確認画面28は、初期画面の設定について確認を促す画面である。例えば、処理機能選択画面23において設定ボタン27が操作されると、設定確認画面28が表示される。設定確認画面28には、戻るボタン29が表示されてもよい。戻るボタン29は、前の画面に戻すボタンである。設定確認画面28には、OKボタン30が表示される。設定確認画面28においてOKボタン30が操作されると、初期画面の設定が完了する。
【0038】
図6に示すように、表示部13は、処理機能実行画面31を表示する。処理機能実行画面31は、処理機能を実行する画面である。詳しくは、処理機能実行画面31は、読取装置11が実行可能な複数の処理機能のうち1つの処理機能を実行するための画面である。処理機能実行画面31は、処理機能ごとに異なる内容であってもよい。
【0039】
処理機能実行画面31は、処理機能選択画面23において処理機能アイコン24が選択されることによって、表示される。スキャンtoクラウド機能を示す処理機能アイコン24が選択された場合には、スキャンtoクラウド機能用の処理機能実行画面31が表示される。スキャンtoドライブ機能を示す処理機能アイコン24が選択された場合には、スキャンtoドライブ機能用の処理機能実行画面31が表示される。
【0040】
処理機能実行画面31は、1以上の設定ページを含む。設定ページは、例えば、宛先ページ32と、読取形式ページ33とを含む。設定ページは、読取に関する設定を決定するページである。処理機能実行画面31では、タブの選択によって宛先ページ32と、読取形式ページ33とが切り換えられる。処理機能実行画面31には、切換ボタン26が表示されてもよい。切換ボタン26が操作されることによって、設定ページが切り換えられてもよい。
【0041】
宛先ページ32では、画像データの宛先が設定される。宛先ページ32には、画像データの宛先が設定される宛先欄34が表示される。例えば、スキャンtoクラウド機能を示す処理機能が選択された場合、宛先欄34には、クラウドにおいて指定可能な宛先が1又は複数表示されてもよい。宛先欄34には、宛先を指定するアドレスを直接入力可能であってもよい。
【0042】
図7に示すように、読取形式ページ33では、読取形式が設定される。読取形式は、例えば、イメージタイプ、ファイル形式、解像度などである。イメージタイプは、フルカラー、モノクロ、グレーなど原稿の読取スケールを示す項目である。ファイル形式は、PDF、TIFFなどの拡張子を示す項目である。解像度は、原稿の読取解像度を示す項目である。読取形式ページ33には、読取形式が設定される形式欄35が表示される。読取形式ページ33は、上下にスクロール可能に表示されてもよい。
【0043】
処理機能実行画面31には、開始ボタン36が表示される。一例では、開始ボタン36は、宛先ページ32及び読取形式ページ33の双方に表示される。開始ボタン36が操作されると現在の設定で原稿の読取が開始される。
【0044】
処理機能実行画面31には、設定ボタン27が表示されていてもよい。処理機能実行画面31において設定ボタン27が操作されると、処理機能実行画面31を初期画面として表示する設定を制御部17が受け付ける。すなわち、この場合には、読取装置11が待機状態に移行すると、初期画面として処理機能実行画面31が表示される。これにより、処理機能実行画面31を多用するユーザーにとっては、使い勝手が向上する。処理機能実行画面31には、戻るボタン29が表示されていてもよい。処理機能実行画面31において戻るボタン29が操作されると、処理機能選択画面23に戻る。
【0045】
図8に示すように、表示部13は、お気に入り選択画面41を表示する。お気に入り選択画面41は、複数のお気に入りが表示される画面である。お気に入り選択画面41では、複数のお気に入りのうち1つのお気に入りを選択できる。お気に入りは、ユーザーが任意の読取設定を登録することによって生成される。そのため、お気に入りは、所定の読取設定と対応付けられる。お気に入りは、操作部14が操作されることによって生成されてもよいし、外部装置99から制御部17が指示を受け付けることによって生成されてもよい。読取設定は、処理機能、宛先、及び、読取形式などの設定を含む。すなわち、読取設定は、複数の処理機能のうち使用する1つの処理機能を示す情報を含む。読取設定は、画像データの宛先を示す情報を含む。読取設定は、原稿の読取形式を示す情報を含む。お気に入り選択画面41は、操作部14が含むハードスイッチを操作することによって遷移できてもよいし、処理機能選択画面23から遷移できてもよい。したがって、読取装置11は、読取設定をお気に入りとして登録可能に構成される。
【0046】
お気に入り選択画面41には、お気に入りを示す複数のお気に入りラベル42が表示される。お気に入りラベル42が操作されると、そのお気に入りに対応付けられた読取設定が呼び出される。
【0047】
お気に入り選択画面41は、複数のページを含んでもよい。一例では、お気に入り選択画面41は、複数のタブページ43を含む。お気に入り選択画面41は、例えば、6枚のタブページ43を含む。お気に入り選択画面41は、タブページ43ごとに1以上のお気に入りラベル42を表示可能である。お気に入り選択画面41は、例えば、タブページ43ごとに4つのお気に入りラベル42を表示可能である。したがって、お気に入り選択画面41における複数のタブページ43は、複数のお気に入りのうち1以上のお気に入りがそれぞれ表示される。
【0048】
図9に示すように、お気に入り選択画面41は、タブによってページを切り換えられることに限らず、切換ボタン26によってページを切り換えられてもよい。この場合、お気に入り選択画面41は、複数の切換ページ25を含む。例えば、お気に入り選択画面41は、6枚の切換ページ25を含む。お気に入り選択画面41は、切換ページ25ごとに1以上のお気に入りラベル42を表示可能である。例えば、お気に入り選択画面41は、切換ページ25ごとに4つのお気に入りラベル42を表示可能である。したがって、お気に入り選択画面41における複数の切換ページ25には、複数のお気に入りのうち1以上のお気に入りがそれぞれ表示される。
【0049】
お気に入り選択画面41において、お気に入りラベル42についてユーザーがカスタマイズできる。例えば、ユーザーは、お気に入り選択画面41において、お気に入りラベル42を追加したり、お気に入りラベル42の位置を変更したり、お気に入りラベル42を削除したりできる。制御部17は、お気に入り選択画面41におけるお気に入りラベル42の位置を記憶する。また、お気に入り選択画面41において、ページについてユーザーがカスタマイズできてもよい。例えば、ユーザーは、ページを追加したり、ページを削除したりできてもよい。
【0050】
図8及び図9に示すように、お気に入りラベル42には、編集ボタン44が表示されてもよい。編集ボタン44が操作されることによって、そのお気に入りラベル42と対応するお気に入りについて、編集したり、削除したりできる。編集ボタン44が操作されることによって、そのお気に入りラベル42の位置が変更されてもよい。
【0051】
お気に入りラベル42には、お気に入り名称45が表示されてもよい。お気に入り名称45は、お気に入りの登録時にユーザーによって設定される。
お気に入りラベル42には、お気に入りアイコン46が表示されてもよい。お気に入りアイコン46は、お気に入りの登録時にユーザーによって設定される。
【0052】
図10に示すように、制御部17は、お気に入り番号と、お気に入りとを対応付いた状態で記憶する。お気に入り番号は、お気に入り選択画面41においてお気に入りラベル42が表示される位置を示す番号である。お気に入り番号は、お気に入り選択画面41のページ番号に対応付けられる。例えば、お気に入り番号が1番、2番、3番、4番であるそれぞれのお気に入りを示すお気に入りラベル42は、お気に入り選択画面41の1ページ目に表示される。このように、制御部17は、お気に入りに番号を割り振ることによって、お気に入りラベル42の表示を管理する。お気に入りは、読取設定の他に、お気に入り名称45、お気に入りアイコン46などの情報を含んでもよい。
【0053】
制御部17は、ユーザーごとに、複数のお気に入りを登録可能に構成されてもよい。例えば、制御部17は、ユーザーごとに、お気に入り番号とお気に入りとを対応付いた状態で記憶してもよい。制御部17は、お気に入りをユーザー情報に関連付けた状態で記憶してもよい。制御部17は、ユーザーごとに、お気に入り選択画面41を表示してもよい。これにより、ユーザーごとにそれぞれ異なるお気に入り選択画面41を表示できる。
【0054】
図8及び図9に示すように、お気に入り選択画面41には、登録ボタン47が表示される。登録ボタン47は、お気に入りを登録するためのボタンである。一例では、登録ボタン47は、お気に入りが登録されていないお気に入り表示欄48に表示される。お気に入り表示欄48は、お気に入りラベル42が表示される欄である。
【0055】
お気に入り選択画面41には、複数のお気に入り表示欄48が表示される。お気に入り選択画面41には、ページごとに1以上のお気に入り表示欄48が表示される。複数のお気に入り表示欄48は、お気に入り番号と対応付けられる。お気に入り表示欄48には、自身と対応するお気に入り番号が割り振られているお気に入りラベル42が表示される。例えば、お気に入り選択画面41の1ページ目において、4つのお気に入り表示欄48は、お気に入り番号が1番から4番である4つのお気に入りラベル42をそれぞれ表示可能である。
【0056】
お気に入りが登録されているお気に入り表示欄48には、お気に入りラベル42が表示される。お気に入りが登録されていないお気に入り表示欄48には、お気に入りラベル42が表示されない。お気に入りが未登録のお気に入り表示欄48には、登録ボタン47が表示される。そのため、ユーザーは、お気に入りを登録する場合に、直感的にお気に入りラベル42の位置を指定できる。登録ボタン47は、お気に入り表示欄48に表示されることに限らない。お気に入りの登録時に、そのお気に入りを示すお気に入りラベル42の位置が別途指定されてもよい。
【0057】
お気に入り選択画面41には、設定ボタン27が表示されてもよい。お気に入り選択画面41において設定ボタン27が操作されると、お気に入り選択画面41を初期画面として表示する設定を制御部17が受け付ける。すなわち、この場合には、読取装置11が待機状態に移行すると、初期画面としてお気に入り選択画面41が表示される。これにより、お気に入り選択画面41を多用するユーザーにとっては、使い勝手が向上する。初期画面は、お気に入り選択画面41のページ番号も含めて設定されてもよい。この場合、お気に入り選択画面41の2ページ目が表示される状態で設定ボタン27が操作されると、お気に入り選択画面41の2ページ目を初期画面として表示する設定を制御部17が受け付ける。
【0058】
お気に入り選択画面41には、戻るボタン29が表示されてもよい。例えば、お気に入り選択画面41において戻るボタン29が操作されると、処理機能選択画面23に戻る。
図11図12図13、及び、図14に示すように、表示部13は、お気に入り登録画面51を表示する。お気に入り登録画面51は、お気に入りを登録する画面である。お気に入り登録画面51は、お気に入り選択画面41において登録ボタン47が操作されることによって表示される。
【0059】
図11に示すように、お気に入り登録画面51は、機能登録画面52を含む。機能登録画面52は、お気に入りに登録する処理機能を設定する画面である。機能登録画面52には、複数の処理機能とそれぞれ対応する複数の処理機能ボタン53が表示される。機能登録画面52には、戻るボタン29が表示されてもよい。機能登録画面52において戻るボタン29が操作されると、お気に入り選択画面41に戻る。
【0060】
図12及び図13に示すように、お気に入り登録画面51は、設定登録画面54を含む。設定登録画面54は、お気に入りに登録する宛先及び読取形式を設定する画面である。設定登録画面54は、機能登録画面52において処理機能ボタン53が選択されることによって、表示される。設定登録画面54は、1以上の設定ページを含む。設定登録画面54は、宛先ページ32と読取形式ページ33とを含む。設定登録画面54には、戻るボタン29が表示されてもよい。設定登録画面54において戻るボタン29が操作されると、機能登録画面52に戻る。
【0061】
設定登録画面54には、完了ボタン55が表示される。完了ボタン55が操作されると、お気に入りについて現在の読取設定で登録される。
図14に示すように、お気に入り登録画面51は、表示登録画面56を含む。表示登録画面56は、お気に入りに登録するお気に入り名称45及びお気に入りアイコン46を設定する画面である。表示登録画面56には、お気に入り名称45を登録するための名称入力欄57が表示される。表示登録画面56には、お気に入りアイコン46を登録するためのアイコン入力欄58が表示される。
【0062】
表示登録画面56には、中止ボタン59が表示されてもよい。表示登録画面56において中止ボタン59が操作されると、お気に入りの登録が中止される。お気に入りの登録が中止されると、お気に入り選択画面41に戻る。
【0063】
表示登録画面56には、OKボタン30が表示される。OKボタン30が操作されると、設定した読取設定、設定したお気に入り名称45、設定したお気に入りアイコン46が登録される。すなわち、制御部17がお気に入りを登録する。これにより、登録したお気に入りを示すお気に入りラベル42がお気に入り表示欄48に表示される。制御部17は、お気に入り登録画面51を通じてお気に入りを登録することに限らず、外部装置99から読取設定、お気に入り名称45、お気に入りアイコン46、などが設定されたプロファイルを受け付けることによって、お気に入りを登録してもよい。
【0064】
図15及び図16に示すように、表示部13は、お気に入り実行画面61を表示してもよい。お気に入り実行画面61は、お気に入りに登録された読取設定で読取を実行する画面である。お気に入り実行画面61は、複数のお気に入りのうち1つのお気に入りに対応する読取設定が反映された画面である。お気に入り実行画面61は、例えば、お気に入り選択画面41においてお気に入りラベル42が選択されることによって、表示される。お気に入り選択画面41においてお気に入りラベル42が選択された場合、制御部17は、お気に入り実行画面61を表示させずに、原稿の読取を即座に開始してもよい。
【0065】
お気に入り実行画面61は、基本的に、処理機能実行画面31と同様の表示である。お気に入り実行画面61は、1以上の設定ページを含む。お気に入り実行画面61において、宛先ページ32及び読取形式ページ33には、予め登録された設定が反映されている。
【0066】
お気に入り実行画面61には、開始ボタン36が表示される。開始ボタン36が操作されると現在の設定で原稿の読取が開始される。
お気に入り実行画面61には、設定ボタン27が表示されてもよい。お気に入り実行画面61において設定ボタン27が操作されると、お気に入り実行画面61が初期画面として表示する設定を制御部17が受け付ける。すなわち、この場合には、読取装置11が待機状態に移行すると、お気に入り実行画面61が表示される。これにより、お気に入り実行画面61を多用するユーザーにとっては、使い勝手が向上する。
【0067】
お気に入り実行画面61には、戻るボタン29が表示されてもよい。例えば、お気に入り実行画面61において戻るボタン29が操作されると、お気に入り選択画面41に戻る。
【0068】
図17に示すように、表示部13は、読取実行画面62を表示してもよい。読取実行画面62は、原稿の読取中であることを示す画面である。読取実行画面62は、処理機能実行画面31及びお気に入り実行画面61などにおいて、開始ボタン36が操作されることによって、表示される。読取が完了すると、読取装置11が待機状態となる。そのため、読取が完了すると、初期画面が表示される。
【0069】
読取実行画面62には、中止ボタン59が表示されてもよい。読取実行画面62において中止ボタン59が操作されると、読取装置11は、原稿の読取を中止する。原稿の読取が中止されると、読取装置11が待機状態になる。そのため、原稿の読取が中止されると、初期画面が表示される。
【0070】
図18に示すように、表示部13は、設定一覧画面63を表示する。設定一覧画面63は、読取装置11に関する種々の項目について設定するための画面である。設定一覧画面63は、例えば、処理機能選択画面23において設定機能アイコンが選択されることによって、表示される。
【0071】
設定一覧画面63には、1以上の設定機能ボタン64が表示される。1以上の設定機能ボタン64は、初期画面の設定に関する初期モードボタン65を含む。初期モードボタン65には、注釈アイコン66が表示されてもよい。注釈アイコン66が選択されると、初期モードボタン65についての注釈を表示する注釈画面が表示されてもよい。設定一覧画面63には、戻るボタン29が表示されてもよい。設定一覧画面63において戻るボタン29が操作されると、処理機能選択画面23に戻る。
【0072】
図19に示すように、表示部13は、初期モード設定画面71を表示する。初期モード設定画面71は、初期画面として表示される画面を設定するための画面である。初期モード設定画面71は、設定一覧画面63において初期モードボタン65が選択されることによって、表示される。
【0073】
初期モード設定画面71を通じて、任意の画面が初期画面として表示される設定を制御部17が受け付ける。制御部17は、初期モード設定画面71において、処理機能選択画面23、処理機能実行画面31、お気に入り選択画面41のうち何れか1つを初期画面として表示する設定を受け付ける。すなわち、制御部17は、初期画面として表示される画面の情報を記憶する。制御部17は、初期モード設定画面71において、処理機能選択画面23、処理機能実行画面31、お気に入り選択画面41、お気に入り実行画面61のうち何れか1つを初期画面として表示する設定を受け付けてもよい。制御部17は、読取装置11が待機状態になると、初期モード設定画面71で受け付けた画面を初期画面として表示部13に表示させる。これにより、使い勝手が向上する。
【0074】
制御部17は、ユーザーごとに、初期モード設定画面71において、処理機能選択画面23、処理機能実行画面31、お気に入り選択画面41のうち何れか1つを初期画面として表示する設定を受け付けてもよい。すなわち、制御部17は、ユーザーごとに、初期画面として表示される画面の情報を記憶してもよい。制御部17は、例えば、初期画面として表示される画面の情報を、ユーザー情報と関連付けた状態で記憶してもよい。これにより、ユーザーごとに、それぞれ異なる初期画面を設定できる。
【0075】
制御部17は、ユーザーごとに、待機状態において、初期モード設定画面71で受け付けた画面を初期画面として表示部13に表示させる。これにより、ユーザーごとに、それぞれ異なる初期画面を待機状態で表示できる。
【0076】
初期モード設定画面71は、機能設定画面72を含む。機能設定画面72には、初期画面として設定可能な画面を示す複数の対応ボタン73が表示される。複数の対応ボタン73は、処理機能選択画面23と対応するボタン、処理機能実行画面31と対応するボタン、お気に入り選択画面41と対応するボタン、お気に入り実行画面61と対応するボタンなどを含む。機能設定画面72において対応ボタン73が選択されることによって、その対応ボタン73と対応する画面が初期画面として設定される。
【0077】
複数の対応ボタン73は、初期画面として表示される画面を指定する画面指定ボタン74を含んでもよい。画面指定ボタン74が選択されると、その画面指定ボタン74と対応する画面が初期画面に設定される。例えば、処理機能選択画面23と対応する画面指定ボタン74が選択されると、処理機能選択画面23が初期画面に設定される。
【0078】
図20に示すように、初期モード設定画面71は、ページ指定画面75を含んでもよい。ページ指定画面75は、初期画面として表示される画面のページを直接指定するための画面である。
【0079】
ページ指定画面75には、例えば、ページ数入力欄76と、増減ボタン77とが表示される。ページ数入力欄76には、初期画面として設定される画面のページ数が入力される。増減ボタン77が操作されることによって、ページ数入力欄76に表示される数値が増減する。
【0080】
制御部17は、ページ指定画面75において、初期画面として設定される画面のページ番号を受け付ける。すなわち、制御部17は、ページ指定画面75において、複数の切換ページ25のうち初期画面として表示させる1つの切換ページ25の番号を受け付ける。制御部17は、ページ指定画面75において、複数のタブページ43のうち1つのタブページ43の番号を受け付ける。したがって、ページ指定画面75は、初期画面として表示される画面のページを、ページ番号をもとに指定する画面である。制御部17は、待機状態において、ページ指定画面75で受け付けた番号が示すページを初期画面として表示部13に表示させる。
【0081】
ページ指定画面75は、機能設定画面72において画面指定ボタン74が選択されることによって、表示される。詳しくは、ページ指定画面75は、機能設定画面72において処理機能選択画面23又はお気に入り選択画面41と対応する画面指定ボタン74が選択されることによって、表示される。処理機能選択画面23と対応する画面指定ボタン74が選択された場合、ページ指定画面75では、初期画面として表示する処理機能選択画面23のページ数を指定できる。お気に入り選択画面41と対応する画面指定ボタン74が選択された場合、ページ指定画面75では、初期画面として表示するお気に入り選択画面41のページ数を指定できる。
【0082】
ページ指定画面75には、OKボタン30が表示される。ページ指定画面75においてOKボタン30が選択されると、ページ数入力欄76に表示される番号のページが初期画面として設定される。
【0083】
制御部17は、ページ指定画面75においてページの番号を受け付けたとき、受け付けた番号のページに処理機能又はお気に入りなどを示すジョブが1つも表示されていない場合には、その旨をユーザーに通知してもよい。例えば、制御部17は、受け付けた番号の切換ページ25に処理機能が1つも表示されていない場合には、その切換ページ25に処理機能が表示されていないことをユーザーに通知する。例えば、制御部17は、受け付けた番号のタブページ43にお気に入りが1つも表示されていない場合には、そのタブページ43にお気に入りが表示されていないことをユーザーに通知する。このとき、制御部17は、受け付けた番号のページにジョブが1つも表示されていないことを示す通知画面を表示部13に表示させてもよい。これにより、ジョブが表示されていないページが初期画面として設定されるおそれが低減される。ジョブは、処理機能選択画面23及びお気に入り選択画面41において、所定の処理機能が選択されるボタンを示す。すなわち、ジョブは、処理機能選択画面23に表示される処理機能アイコン24、お気に入り選択画面41に表示されるお気に入りラベル42などである。
【0084】
制御部17は、ページ指定画面75においてページの番号を受け付けたとき、受け付けた番号のページにジョブが1つも表示されていない場合には、そのページを初期画面として設定できないことをユーザーに通知してもよい。この場合、制御部17は、初期画面の再設定をユーザーに促してもよいし、別の画面を初期画面として設定してもよい。
【0085】
初期モード設定画面71では、ページ番号が指定されることによって初期画面として表示されるページが設定されることに限らず、処理機能又はお気に入りなどのジョブが指定されることによって初期画面として表示されるページが設定されてもよい。初期モード設定画面71において、処理機能が指定されることによって、その処理機能と対応する処理機能アイコン24が表示される処理機能選択画面23のページが初期画面として設定されてもよい。初期モード設定画面71において、お気に入りが指定されることによって、そのお気に入りと対応するお気に入りラベル42が表示されるお気に入り選択画面41のページが初期画面として設定されてもよい。
【0086】
図19に示すように、複数の対応ボタン73は、ジョブを指定するジョブ指定ボタン78を含んでもよい。ジョブ指定ボタン78は、初期画面として設定される画面のページを、ジョブをもとに指定するボタンである。ジョブ指定ボタン78が選択されると、そのジョブ指定ボタン78と対応するジョブが表示される選択画面のページが初期画面に設定される。例えば、処理機能と対応するジョブ指定ボタン78が選択されると、その処理機能を示す処理機能アイコン24が表示される処理機能選択画面23のページが初期画面に設定される。例えば、お気に入りと対応するジョブ指定ボタン78が選択されると、そのお気に入りと対応するお気に入りラベル42が表示されるお気に入り選択画面41のページが初期画面に設定される。
【0087】
ジョブ指定ボタン78が選択されると、制御部17は、そのジョブ指定ボタン78と対応するジョブの番号を受け付ける。すなわち、制御部17は、機能設定画面72において、複数の処理機能のうち1つの処理機能の番号を受け付ける。制御部17は、機能設定画面72において、複数のお気に入りのうち1つのお気に入りの番号を受け付ける。例えば、処理機能と対応するジョブ指定ボタン78が選択されると、制御部17は、その処理機能の番号、すなわち処理機能番号を受け付ける。例えば、お気に入りと対応するジョブ指定ボタン78が選択されると、制御部17は、そのお気に入りの番号、すなわちお気に入り番号を受け付ける。制御部17は、待機状態において、機能設定画面72で受け付けた番号が示すジョブが表示されるページを初期画面として表示部13に表示させる。ジョブ指定ボタン78によって初期画面として表示されるページを指定する場合、ページ指定画面75によって初期画面として表示されるページを指定する場合と比べて、ジョブの位置が変更された場合でも、そのジョブが表示されるページを初期画面として表示できる。
【0088】
初期モード設定画面71には、閉じるボタン79が表示されてもよい。一例では、機能設定画面72及びページ指定画面75の双方に閉じるボタン79が表示される。初期モード設定画面71において閉じるボタン79が操作されると、初期モード設定画面71が閉じる。初期モード設定画面71が閉じると、設定一覧画面63が表示される。
【0089】
図21に示すように、表示部13は、削除確認画面81を表示してもよい。削除確認画面81は、ジョブの番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合であって、そのジョブが削除される場合に、表示される。例えば、削除確認画面81は、処理機能の番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合であって、その番号と対応する処理機能アイコン24が処理機能選択画面23から削除される場合に、表示される。例えば、削除確認画面81は、お気に入りの番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合であって、その番号と対応するお気に入りラベル42がお気に入り選択画面41から削除される場合に、表示される。
【0090】
削除確認画面81には、初期画面の再設定を促すメッセージが表示される。初期モード設定画面71で制御部17が受け付けた番号を示すジョブが削除されると、初期画面として表示すべきページが失われる。そのため、制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すジョブが選択画面から削除される場合に、削除確認画面81を表示部13に表示させることによって、初期画面の再設定を促す。制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示す処理機能アイコン24が処理機能選択画面23から削除される場合に、初期画面の再設定を促す。制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りラベル42がお気に入り選択画面41から削除される場合に、初期画面の再設定を促す。
【0091】
削除確認画面81には、OKボタン30が表示される。削除確認画面81においてOKボタン30が操作されると、初期画面の設定に関する処理が進む。削除確認画面81には、中止ボタン59が表示されてもよい。削除確認画面81において中止ボタン59が操作されると、ジョブの削除が中止される。削除確認画面81には、閉じるボタン79が表示されてもよい。削除確認画面81において閉じるボタン79が操作されると、削除確認画面81が閉じる。この場合、ジョブが削除される。
【0092】
図22に示すように、表示部13は、再設定確認画面82を表示してもよい。一例では、再設定確認画面82は、削除確認画面81においてOKボタン30が操作されることによって表示される。
【0093】
再設定確認画面82には、制御部17が自動的に決定した画面を初期画面として設定してもよいかをユーザーに確認するメッセージが表示される。制御部17は、ジョブの番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合であって、そのジョブが選択画面から削除される場合に、初期画面を設定するにあたって推奨する画面の候補を検索する。例えば、制御部17は、処理機能の番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合であって、その番号と対応する処理機能アイコン24が処理機能選択画面23から削除される場合に、画面の候補を検索する。例えば、制御部17は、お気に入りの番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合であって、その番号と対応するお気に入りラベル42がお気に入り選択画面41から削除される場合に、画面の候補を検索する。
【0094】
制御部17は、削除されるジョブと共通する処理機能が設定されているジョブを検索する。詳しくは、制御部17は、処理機能選択画面23及びお気に入り選択画面41において、削除されるジョブと共通する処理機能が設定されるジョブを検索する。例えば、スキャンtoクラウド機能が設定されるお気に入りラベル42が削除される場合、制御部17は、スキャンtoクラウド機能と対応する処理機能アイコン24、スキャンtoクラウド機能が設定される他のお気に入りラベル42を検索する。制御部17は、削除されるジョブと共通する処理機能が設定されるジョブが表示される選択画面、実行画面、などを初期画面の候補として再設定確認画面82に表示する。
【0095】
再設定確認画面82には、OKボタン30が表示される。再設定確認画面82においてOKボタン30が選択されると、制御部17が自動的に決定した画面が初期画面として設定される。再設定確認画面82には、NOボタン83が表示される。再設定確認画面82においてNOボタン83が選択されると、初期モード設定画面71が表示される。削除確認画面81においてOKボタン30が選択された場合に、再設定確認画面82が表示されることに限らず、例えば、初期モード設定画面71が表示されてもよい。
【0096】
図23に示すように、表示部13は、再設定通知画面84を表示してもよい。再設定通知画面84には、制御部17が自動的に決定した画面を初期画面として設定したことをユーザーに通知するメッセージが表示される。再設定通知画面84は、再設定確認画面82においてOKボタン30が操作されることによって、表示される。
【0097】
再設定通知画面84には、ジョブを削除したことを通知するメッセージが表示されてもよい。再設定通知画面84には、OKボタン30が表示されてもよい。再設定通知画面84には、閉じるボタン79が表示されてもよい。再設定通知画面84においてOKボタン30又は閉じるボタン79が選択されることによって、再設定通知画面84が閉じる。
【0098】
制御部17は、ジョブの番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合であって、そのジョブが削除される場合に、削除確認画面81に代えて、初期画面の設定変更を促すエラー画面を表示部13に表示させてもよい。制御部17は、エラー画面を表示させた後、処理機能選択画面23に遷移させてもよい。この場合には、初期画面の設定が変更された後に、ジョブの削除が可能となる。
【0099】
図24に示すように、表示部13は、設定推奨画面86を表示してもよい。設定推奨画面86は、ユーザーの使用履歴に基づいて初期画面の設定を推奨する画面である。制御部17は、例えば、初期画面が設定されていない場合に、設定推奨画面86を表示してもよい。制御部17は、例えば、初期画面として設定されている画面よりも使用頻度が高い画面がある場合に、設定推奨画面86を表示してもよい。設定推奨画面86には、使用頻度の大きい処理機能を示すメッセージが表示されてもよい。これにより、ユーザーは、自身がよく使用する処理機能を把握できる。
【0100】
設定推奨画面86には、複数の処理機能のうち使用頻度が高い処理機能を選択しやすくするための画面を初期画面として設定することを促すメッセージが表示されてもよい。例えば、制御部17は、設定推奨画面86において、複数の処理機能のうち使用頻度が高い処理機能を実行するための処理機能実行画面31を初期画面として設定することを促してもよい。例えば、制御部17は、設定推奨画面86において、複数の処理機能のうち使用頻度が高い処理機能を示す処理機能アイコン24が表示される切換ページ25を初期画面として設定することを促してもよい。
【0101】
設定推奨画面86には、OKボタン30が表示される。設定推奨画面86においてOKボタン30が操作されると、制御部17が推奨する画面が初期画面として設定される。設定推奨画面86には、戻るボタン29が表示されてもよい。
【0102】
図25に示すように、表示部13は、初期画面として設定された画面において、初期画面として設定されていることを示す初期画面アイコン87が表示されてもよい。図25に示す例では、初期画面として設定された処理機能実行画面31において、初期画面アイコン87が表示される。ユーザーは、初期画面アイコン87を見ることによって、初期画面として設定されている画面を把握できる。
【0103】
<初期画面表示処理>
次に、制御部17が実行する初期画面表示処理の一例について説明する。制御部17は、読取装置11が待機状態になる場合に、初期画面表示処理を実行する。
【0104】
図26に示すように、制御部17は、ステップS11において、初期画面が設定されているか否かを判定する。初期画面が設定されていない場合に、制御部17は、ステップS12に処理を移行する。初期画面が設定されている場合に、制御部17は、ステップS13に処理を移行する。
【0105】
制御部17は、ステップS12において、処理機能選択画面23を表示する。制御部17は、処理機能選択画面23のうち1ページ目を表示させてもよいし、使用頻度の高いページを表示させてもよい。制御部17は、初期画面が未設定の場合、初期画面として処理機能選択画面23を表示する。制御部17は、ステップS12の処理を終えると、初期画面表示処理を終了する。
【0106】
制御部17は、ステップS13において、初期画面として設定されている画面に表示すべき情報があるか否かを判定する。初期画面として設定されている画面に表示すべき情報がある場合に、制御部17は、ステップS14に処理を移行する。初期画面として設定されている画面に表示すべき情報がない場合に、制御部17は、ステップS15に処理を移行する。
【0107】
初期画面に設定されている画面に表示すべき情報がない場合とは、初期画面に設定されている画面にジョブが1つも表示されていない場合である。例えば、制御部17は、処理機能選択画面23が初期画面として設定されている場合であって、処理機能選択画面23に処理機能アイコン24が1つも表示されていない場合に、ステップS15に処理を移行する。例えば、制御部17は、お気に入り選択画面41が初期画面として設定されている場合であって、お気に入り選択画面41にお気に入りラベル42が1つも表示されていない場合に、ステップS15に処理を移行する。
【0108】
初期画面に設定されている画面に表示すべき情報がない場合とは、制御部17が受け付けた番号が示すページにジョブが1つも表示されていない場合である。例えば、制御部17は、切換ページ25の番号をもとに処理機能選択画面23が初期画面として設定されている場合であって、その番号が示す切換ページ25に処理機能アイコン24が1つも表示されていない場合に、ステップS15に処理を移行する。例えば、制御部17は、タブページ43の番号をもとにお気に入り選択画面41が初期画面として設定されている場合であって、その番号が示すタブページ43にお気に入りラベル42が1つも表示されていない場合に、ステップS15に処理を移行する。
【0109】
初期画面に設定されている画面に表示すべき情報がない場合とは、制御部17が受け付けた番号が示すジョブが選択画面に表示されていない場合である。例えば、制御部17は、処理機能の番号をもとに処理機能選択画面23が初期画面として設定されている場合であって、その番号が示す処理機能アイコン24が処理機能選択画面23に表示されていない場合に、ステップS15に処理を移行する。例えば、制御部17は、お気に入りの番号をもとにお気に入り選択画面41が初期画面として設定されている場合であって、その番号が示すお気に入りラベル42がお気に入り選択画面41に表示されていない場合に、ステップS15に処理を移行する。
【0110】
制御部17は、ステップS14において、初期画面として設定されている画面を表示する。制御部17は、ステップS14の処理を終えると、初期画面表示処理を終了する。
制御部17は、ステップS15において、遷移処理を実行する。遷移処理は、初期画面として設定されている画面に表示すべき情報がない場合に、別の画面に遷移させる処理である。すなわち、制御部17は、初期画面として表示される画面を変更する。これにより、初期画面として設定されている画面から別の画面に切り換えるために必要なユーザーの操作が省かれる。制御部17は、ステップS15の処理を終えると、初期画面表示処理を終了する。
【0111】
図27に示すように、遷移処理を実行する制御部17は、ステップS21において、初期画面の遷移先を検索する。制御部17は、ステップS21において、初期画面として設定されている画面の代わりに表示する画面の候補を検索する。このとき、制御部17は、処理機能に基づいて遷移先を決定してもよい。制御部17は、処理機能の優先度に基づいて遷移先を決定してもよい。制御部17は、位置情報及び優先度に基づいて遷移先を決定してもよい。制御部17は、上述した3つの処理のうち、1つを実行してもよいし、2つを実行してもよいし、3つすべてを実行してもよい。
【0112】
制御部17は、処理機能に基づいて遷移先を決定する場合、再設定確認画面82に候補となる画面を表示する場合と同様の手法によりジョブを検索する。そのため、処理機能に基づいて遷移先を決定する手法は、ジョブの番号をもとに初期画面として表示される画面が設定されている場合に有効である。
【0113】
制御部17は、初期画面を設定するために受け付けた番号のジョブと共通する処理機能と対応するジョブを検索する。例えば、制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示す処理機能が設定されるお気に入りが表示されているお気に入り選択画面41のタブページ43を遷移先に決定する。例えば、制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りと同じ処理機能が設定されるお気に入りが表示されているお気に入り選択画面41のタブページ43を遷移先に決定する。例えば、制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りと同じ処理機能が表示されている処理機能選択画面23の切換ページ25を遷移先に決定する。
【0114】
制御部17は、処理機能の優先度に基づいて遷移先を決定する場合、優先度情報を確認する。優先度情報は、複数の処理機能に関する優先度を示す情報である。優先度情報は、制御部17が記憶する。優先度は、制御部17に予め記憶されていてもよいし、操作部14及び外部装置99からユーザーによって任意に設定されてもよい。制御部17は、複数の処理機能について優先度を設定可能に構成されてもよい。
【0115】
図28に示すように、制御部17は、優先度情報を記憶する。優先度情報は、複数の処理機能のうち優先的に選択される処理機能を示す。図28に示す例では、優先度情報は、複数の処理機能のうちスキャンtoクラウド機能の優先度が高いことを示す。優先度情報は、優先度が最も高い処理機能を示すことに限らず、優先度の高い処理機能の順番を示してもよい。
【0116】
制御部17は、優先度情報を参照することによって、複数の処理機能のうち優先度が高い処理機能と対応するジョブを検索する。制御部17は、優先度の高い処理機能と対応するジョブが表示されている場合、そのジョブが表示される選択画面のページを遷移先に決定する。例えば、制御部17は、優先度の高い処理機能を示す処理機能アイコン24が表示される処理機能選択画面23の切換ページ25を遷移先に決定する。例えば、制御部17は、優先度の高い処理機能が設定されているお気に入りが表示されているお気に入り選択画面41のタブページ43を遷移先に決定する。これにより、ユーザーは、優先度の高い処理機能を選択しやすい。
【0117】
制御部17は、位置情報及び優先度に基づいて遷移先を決定する場合、位置情報を取得したうえで優先度情報を確認する。この場合、制御部17は、優先度情報を位置情報に関連付いた状態で記憶する。
【0118】
図29に示すように、制御部17は、位置情報ごとに優先度情報を記憶する。例えば、制御部17は、第1位置情報と対応付けられる第1優先度情報と、第2位置情報と対応付けられる第2優先度情報とを記憶する。制御部17は、検出部15が測位情報を検出することによって、位置情報を取得する。制御部17は、第1位置情報を取得した場合、第1優先度情報を参照する。図29に示す例では、第1優先度情報において、スキャンtoクラウド機能、スキャンtoドライブ機能、スキャンtoメール機能の順番に優先度が高い。制御部17は、第2位置情報を取得した場合、第2優先度情報を参照する。図29に示す例では、第2優先度情報において、スキャンtoフォルダー機能、スキャンtoクラウド機能、スキャンtoメール機能、スキャンtoドライブ機能の順番に優先度が高い。
【0119】
制御部17は、位置情報に基づいて、優先度の高い処理機能と対応するジョブが選択画面に表示されている場合にそのジョブが表示される選択画面のページを遷移先に決定する。例えば、制御部17は、位置情報に基づいて、優先度の高い処理機能を示す処理機能アイコン24が表示される処理機能選択画面23の切換ページ25を遷移先に決定する。例えば、制御部17は、位置情報に基づいて、優先度の高い処理機能が設定されているお気に入りが表示されているお気に入り選択画面41のタブページ43を遷移先に決定する。
【0120】
図29に示す例では、第1位置情報は、読取装置11が住宅地に位置することを示す情報である。第2位置情報は、読取装置11が会社に位置することを示す情報である。住宅地に読取装置11が位置する場合、読取装置11は少人数で使用されていることが予見される。会社に読取装置11が位置する場合、読取装置11は多人数で使用されていることが予見される。少人数で読取装置11を使用する場合には、宛先がクラウドであると使い勝手がよい。多人数で読取装置11を使用する場合には、宛先が各々のフォルダーであると使い勝手がよい。このように、読取装置11の使用態様によって、使い勝手のよい処理機能が異なることがある。そのため、位置情報に基づいて処理機能の優先度が異なることによって、読取装置11の使用態様に合わせた処理機能を提示できる。
【0121】
図27に示すように、制御部17は、ステップS22において、画面の遷移先があるか否かを判定する。遷移先がある場合に、制御部17は、ステップS23に処理を移行する。遷移先がない場合に、制御部17は、ステップS24に処理を移行する。
【0122】
制御部17は、ステップS23において、遷移先に決定した画面を初期画面として表示部13に表示させる。例えば、制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りと同じ処理機能が設定されるお気に入りが表示されているお気に入り選択画面41のタブページ43を初期画面として表示部13に表示させる。これにより、ユーザーは、初期画面に表示されるべきジョブと同じ処理機能を選択しやすい。例えば、制御部17は、優先度の高い処理機能が設定されているお気に入りが表示されているお気に入り選択画面41のタブページ43を初期画面として表示部13に表示させる。これにより、ユーザーは、優先度の高い処理機能を選択しやすい。
【0123】
制御部17は、ステップS23において、初期画面に設定される画面とは別の画面に遷移させたことを通知する画面を表示部13に表示させてもよい。また、制御部17は、遷移先の画面とともに、初期画面の再設定を促すエラー画面を表示部13に表示させてもよい。
【0124】
制御部17は、ステップS24において、処理機能選択画面23を表示部13に表示させる。例えば、制御部17は、初期画面を設定するために受け付けた番号のジョブと共通する処理機能と対応するジョブが表示されていない場合に、初期画面として処理機能選択画面23を表示部13に表示させてもよい。例えば、制御部17は、優先度の高い処理機能と対応するジョブが表示されていない場合に、初期画面として処理機能選択画面23を表示部13に表示させる。制御部17は、処理機能選択画面23のうち1ページ目を表示させてもよいし、使用頻度の高いページを表示させてもよい。
【0125】
制御部17は、ステップS23又はステップS24の処理を終えると、遷移処理を終了する。制御部17は、遷移処理を終了することによって、初期画面表示処理を終了する。
制御部17は、初期画面表示処理において、遷移処理をスキップしてもよい。この場合、制御部17は、遷移処理を実行せずに、初期画面として処理機能選択画面23を表示部13に表示させてもよい。このとき、制御部17は、初期画面の再設定を促すエラー画面を表示部13に表示させてもよい。
【0126】
<作用及び効果>
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)制御部17は、初期モード設定画面71において、処理機能選択画面23、処理機能実行画面31、お気に入り選択画面41のうち何れか1つを初期画面として表示する設定を受け付ける。制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた画面を初期画面として表示部13に表示させる。
【0127】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面71を通じて、所望の画面を初期画面として設定できる。すなわち、ユーザーは、待機状態になると表示される初期画面の内容を設定できる。これにより、ユーザーは、所望の処理機能、所望のお気に入りなどを素早く選択できる。したがって、使い勝手が向上する。
【0128】
(2)制御部17は、初期モード設定画面71において、複数のタブページ43のうち1つのタブページ43の番号を受け付け、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すタブページ43を初期画面として表示部13に表示させる。
【0129】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面71を通じて、所望のお気に入りが表示されるタブページ43を指定することによって、そのタブページ43を初期画面として設定できる。これにより、お気に入り選択画面41から所望のお気に入りを選択するために、タブページ43を切り換える手間が低減される。
【0130】
(3)制御部17は、初期モード設定画面71において初期画面として表示させるタブページ43の番号を受け付けたとき、タブページ43にお気に入りが表示されていない場合にタブページ43にお気に入りが表示されていないことをユーザーに通知する。上記構成によれば、ユーザーの操作ミスによって、お気に入りが表示されていないタブページ43が初期画面として設定されるおそれを低減できる。
【0131】
(4)制御部17は、お気に入りが表示されていないタブページ43が初期画面として設定されている場合に、初期画面として処理機能選択画面23を表示部13に表示させる。
【0132】
お気に入りが表示されていないタブページ43が初期画面として表示されると、ユーザーは、読取を開始させるために、別の画面を呼び出す必要がある。そのため、読取が開始されるまでの操作回数が増える。上記構成によれば、ユーザーは、初期画面として表示される処理機能選択画面23から所望の機能を選択できる。これにより、操作回数が低減される。
【0133】
(5)制御部17は、初期モード設定画面71において、複数のお気に入りのうち1つのお気に入りの番号を受け付ける。制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りが表示されるページを初期画面として表示部13に表示させる。
【0134】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面71を通じて、所望のお気に入りを指定することによって、そのお気に入りが表示されるページを初期画面として設定できる。これにより、お気に入り選択画面41から所望のお気に入りを選択するために、ページを切り換える手間が低減される。
【0135】
(6)制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りがお気に入り選択画面41に表示されていない場合に、初期画面として処理機能選択画面23を表示部13に表示させる。
【0136】
初期モード設定画面71にて受け付けた番号が示すお気に入りが登録されていないお気に入り選択画面41が初期画面として表示されると、ユーザーは、読取を開始させるために、別の画面を呼び出す必要がある。そのため、読取が開始されるまでの操作回数が増える。上記構成によれば、ユーザーは、初期画面として表示される処理機能選択画面23から所望の機能を選択できる。これにより、操作回数が低減される。
【0137】
(7)制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りがお気に入り選択画面41に表示されていない場合に、お気に入りと同じ処理機能が設定されるお気に入りが表示されているページを初期画面として表示部13に表示させる。
【0138】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面71にて指定したお気に入りと同様の処理機能が設定されるお気に入りを、初期画面として表示されるページから選択できる。これにより、操作回数が低減される。
【0139】
(8)制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りがお気に入り選択画面41に表示されていない場合に、複数の処理機能のうち優先度が高い処理機能が設定されているお気に入りが表示されているページを初期画面として表示部13に表示させる。上記構成によれば、ユーザーは、優先度の高い処理機能が設定されているお気に入りを、初期画面として表示されるページから選択できる。これにより、使い勝手が向上する。
【0140】
(9)制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りがお気に入り選択画面41に表示されていない場合に、位置情報に基づいて、複数の処理機能のうち優先度が高い処理機能が設定されているお気に入りが表示されているページを初期画面として表示部13に表示させる。
【0141】
読取装置11の使用態様によって、使い勝手のよい処理機能が異なることがある。例えば、少人数で使用される場合と多人数で使用される場合とでは、使い勝手のよい処理機能が異なることがある。上記構成によれば、制御部17は、位置情報に基づいて、読取装置11が住宅地に設置されているか、会社に設置されているかを把握できる。読取装置11が住宅地に設置されている場合、その読取装置11は少人数で使用されることが予見できる。読取装置11が会社に設置されている場合、その読取装置11は、多人数で使用されることが予見できる。そのため、制御部17は、位置情報に基づいて、読取装置11が家庭で使用される場合と会社で使用される場合とに合わせて、優先度が高い処理機能が設定されているお気に入りが表示されているページを初期画面として表示できる。ユーザーは、位置情報に基づいて優先度の高い処理機能が設定されているお気に入りを、初期画面として表示されるページから選択できる。これにより、使い勝手が向上する。
【0142】
(10)制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りがお気に入り選択画面41から削除される場合に、初期画面の再設定を促す。
上記構成によれば、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すお気に入りが表示されていないお気に入り選択画面41が初期画面として表示されるおそれが低減される。
【0143】
(11)制御部17は、複数の処理機能のうち使用頻度が高い処理機能を実行するための処理機能実行画面31を初期画面として設定することを促す。上記構成によれば、使い勝手が向上する。
【0144】
(12)表示部13は、処理機能実行画面31において、処理機能実行画面31を前記初期画面として表示する設定を受け付ける設定ボタン27を表示する。
上記構成によれば、現在表示されている処理機能実行画面31を即座に初期画面として設定できる。そのため、使い勝手が向上する。
【0145】
(13)制御部17は、初期モード設定画面71において、複数のページのうち初期画面として表示させる1つのページの番号を受け付ける。制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示すページを初期画面として表示部13に表示させる。
【0146】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面71を通じて、所望の処理機能が表示されるページを指定することによって、そのページを初期画面として設定できる。これにより、処理機能選択画面23から所望の処理機能を選択するために、ページを切り換える手間が低減される。
【0147】
(14)制御部17は、初期モード設定画面71において、複数の処理機能のうち1つの処理機能の番号を受け付ける。制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示す処理機能が表示されるページを初期画面として表示部13に表示させる。
【0148】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面71を通じて、所望の処理機能を指定することによって、その処理機能が表示されるページを初期画面として設定できる。これにより、処理機能選択画面23から所望の処理機能を選択するために、ページを切り換える手間が低減される。
【0149】
(15)制御部17は、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示す処理機能が処理機能選択画面23から削除される場合に、初期画面の再設定を促す。
上記構成によれば、初期モード設定画面71で受け付けた番号が示す処理機能が表示されていないページが初期画面として表示されるおそれが低減される。
【0150】
(16)制御部17は、ユーザーごとに、初期モード設定画面71において、処理機能選択画面23、処理機能実行画面31、お気に入り選択画面41のうち何れか1つを初期画面として表示する設定を受け付ける。制御部17は、ユーザーごとに、初期モード設定画面71で受け付けた画面を初期画面として表示部13に表示させる。上記構成によれば、ユーザーごとに、所望の画面を初期画面として設定できる。
【0151】
(17)制御部17は、ユーザーごとに、複数のお気に入りを登録可能に構成される。制御部17は、ユーザーごとに、お気に入り選択画面41を表示部13に表示させる。
上記構成によれば、ユーザーごとにお気に入りが登録できるため、使い勝手が向上する。
【0152】
(18)制御部17は、読取装置11を現在使用しているユーザーを示す識別情報18を表示部13に表示させる。
上記構成によれば、どのユーザーが使用しているかを他のユーザーが把握できる。これにより、使い勝手が向上する。
【0153】
(19)識別情報は、色である。
上記構成によれば、色でユーザーが対応付けられるため、どのユーザーが使用しているかを把握しやすい。
【0154】
<技術的思想>
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0155】
(A)読取装置は、読取設定をお気に入りとして登録可能な読取装置であって、表示部と、前記表示部を制御する制御部と、を備え、前記表示部は、前記読取装置がユーザーからの操作を待機する待機状態になると表示される初期画面が設定される初期モード設定画面と、複数の処理機能が表示される処理機能選択画面と、複数の前記処理機能のうち1つの処理機能を実行するための処理機能実行画面と、複数のお気に入りが表示されるお気に入り選択画面と、を表示するように構成され、前記制御部は、前記初期モード設定画面において、前記処理機能選択画面、前記処理機能実行画面、お気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付け、前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として前記表示部に表示させる。
【0156】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面を通じて、所望の画面を初期画面として設定できる。すなわち、ユーザーは、待機状態になると表示される初期画面の内容を設定できる。これにより、ユーザーは、所望の処理機能、所望のお気に入りなどを素早く選択できる。したがって、使い勝手が向上する。
【0157】
(B)上記読取装置において、前記お気に入り選択画面は、複数の前記お気に入りのうち1以上のお気に入りをそれぞれ表示する複数のタブページを含み、前記制御部は、前記初期モード設定画面において、複数の前記タブページのうち1つのタブページの番号を受け付け、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記タブページを前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。
【0158】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面を通じて、所望のお気に入りが表示されるタブページを指定することによって、そのタブページを初期画面として設定できる。これにより、お気に入り選択画面から所望のお気に入りを選択するために、タブページを切り換える手間が低減される。
【0159】
(C)上記読取装置において、前記制御部は、前記初期モード設定画面において前記初期画面として表示させる前記タブページの番号を受け付けたとき、当該タブページに前記お気に入りが表示されていない場合に前記タブページに前記お気に入りが表示されていないことをユーザーに通知してもよい。上記構成によれば、ユーザーの操作ミスによって、お気に入りが表示されていないタブページが初期画面として設定されるおそれを低減できる。
【0160】
(D)上記読取装置において、前記制御部は、前記お気に入りが表示されていない前記タブページが前記初期画面として設定されている場合に、前記初期画面として前記処理機能選択画面を前記表示部に表示させてもよい。
【0161】
お気に入りが表示されていないタブページが初期画面として表示されると、ユーザーは、読取を開始させるために、別の画面を呼び出す必要がある。そのため、読取が開始されるまでの操作回数が増える。上記構成によれば、ユーザーは、初期画面として表示される処理機能選択画面から所望の機能を選択できる。これにより、操作回数が低減される。
【0162】
(E)上記読取装置において、前記お気に入り選択画面は、複数の前記お気に入りのうち1以上のお気に入りをそれぞれ表示する複数のページを含み、前記制御部は、前記初期モード設定画面において、複数の前記お気に入りのうち1つのお気に入りの番号を受け付け、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが表示される前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。
【0163】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面を通じて、所望のお気に入りを指定することによって、そのお気に入りが表示されるページを初期画面として設定できる。これにより、お気に入り選択画面から所望のお気に入りを選択するために、ページを切り換える手間が低減される。
【0164】
(F)上記読取装置において、前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、前記初期画面として前記処理機能選択画面を前記表示部に表示させてもよい。
【0165】
初期モード設定画面にて受け付けた番号が示すお気に入りが登録されていないお気に入り選択画面が初期画面として表示されると、ユーザーは、読取を開始させるために、別の画面を呼び出す必要がある。そのため、読取が開始されるまでの操作回数が増える。上記構成によれば、ユーザーは、初期画面として表示される処理機能選択画面から所望の機能を選択できる。これにより、操作回数が低減される。
【0166】
(G)上記読取装置において、前記読取設定は、複数の前記処理機能のうち使用する1つの処理機能を示す情報を含み、前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、前記お気に入りと同じ前記処理機能が設定されるお気に入りが表示されている前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。
【0167】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面にて指定したお気に入りと同様の処理機能が設定されるお気に入りを、初期画面として表示されるページから選択できる。これにより、操作回数が低減される。
【0168】
(H)上記読取装置において、前記読取設定は、複数の前記処理機能のうち使用する1つの処理機能を示す情報を含み、前記制御部は、複数の前記処理機能について優先度を設定可能に構成され、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、複数の前記処理機能のうち前記優先度が高い前記処理機能が設定されているお気に入りが表示されている前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。上記構成によれば、ユーザーは、優先度の高い処理機能が設定されているお気に入りを、初期画面として表示されるページから選択できる。これにより、使い勝手が向上する。
【0169】
(I)上記読取装置において、前記読取設定は、複数の前記処理機能のうち使用する1つの処理機能を示す情報を含み、前記制御部は、前記読取装置が位置する位置情報を取得し、複数の前記処理機能に関する優先度を示す優先度情報を前記位置情報と関連付いた状態で記憶し、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面に表示されていない場合に、前記位置情報に基づいて、複数の前記処理機能のうち前記優先度が高い前記処理機能が設定されているお気に入りが表示されている前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。
【0170】
読取装置の使用形態によって、使い勝手のよい処理機能が異なることがある。例えば、少人数で使用される場合と多人数で使用される場合とでは、使い勝手のよい処理機能が異なることがある。上記構成によれば、制御部は、位置情報に基づいて、読取装置が住宅地に設置されているか、会社に設置されているかを把握できる。読取装置が住宅地に設置されている場合、その読取装置は少人数で使用されることが予見できる。読取装置が会社に設置されている場合、その読取装置は、多人数で使用されることが予見できる。そのため、制御部は、位置情報に基づいて、読取装置が家庭で使用される場合と会社で使用される場合とに合わせて、優先度が高い処理機能が設定されているお気に入りが表示されているページを初期画面として表示できる。ユーザーは、位置情報に基づいて優先度の高い処理機能が設定されているお気に入りを、初期画面として表示されるページから選択できる。これにより、使い勝手が向上する。
【0171】
(J)上記読取装置において、前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記お気に入りが前記お気に入り選択画面から削除される場合に、前記初期画面の再設定を促してもよい。上記構成によれば、初期モード設定画面で受け付けた番号が示すお気に入りが表示されていないお気に入り選択画面が初期画面として表示されるおそれが低減される。
【0172】
(K)上記読取装置において、前記制御部は、複数の前記処理機能のうち使用頻度が高い前記処理機能を実行するための前記処理機能実行画面を前記初期画面として設定することを促してもよい。上記構成によれば、使い勝手が向上する。
【0173】
(L)上記読取装置において、前記表示部は、前記処理機能実行画面において、当該処理機能実行画面を前記初期画面として表示する設定を受け付ける設定ボタンを表示してもよい。上記構成によれば、現在表示されている処理機能実行画面を即座に初期画面として設定できる。そのため、使い勝手が向上する。
【0174】
(M)上記読取装置において、前記処理機能選択画面は、複数の前記処理機能のうち1以上の処理機能がそれぞれ表示される複数のページを含み、前記制御部は、前記初期モード設定画面において、複数の前記ページのうち前記初期画面として表示させる1つのページの番号を受け付け、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。
【0175】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面を通じて、所望の処理機能が表示されるページを指定することによって、そのページを初期画面として設定できる。これにより、処理機能選択画面から所望の処理機能を選択するために、ページを切り換える手間が低減される。
【0176】
(N)上記読取装置において、前記処理機能選択画面は、複数の前記処理機能のうち1以上の処理機能がそれぞれ表示される複数のページを含み、前記制御部は、前記初期モード設定画面において、複数の前記処理機能のうち1つの処理機能の番号を受け付け、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記処理機能が表示される前記ページを前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。
【0177】
上記構成によれば、ユーザーは、初期モード設定画面を通じて、所望の処理機能を指定することによって、その処理機能が表示されるページを初期画面として設定できる。これにより、処理機能選択画面から所望の処理機能を選択するために、ページを切り換える手間が低減される。
【0178】
(O)上記読取装置において、前記制御部は、前記初期モード設定画面で受け付けた番号が示す前記処理機能が前記処理機能選択画面から削除される場合に、前記初期画面の再設定を促してもよい。上記構成によれば、初期モード設定画面で受け付けた番号が示す処理機能が表示されていないページが初期画面として表示されるおそれが低減される。
【0179】
(P)上記読取装置において、前記制御部は、前記読取装置を使用するユーザーを識別可能に構成され、ユーザーごとに、前記初期モード設定画面において、前記処理機能選択画面、前記処理機能実行画面、前記お気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付け、ユーザーごとに、前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として前記表示部に表示させてもよい。上記構成によれば、ユーザーごとに、所望の画面を初期画面として設定できる。
【0180】
(Q)上記読取装置において、前記制御部は、ユーザーごとに、複数の前記お気に入りを登録可能に構成され、ユーザーごとに、前記お気に入り選択画面を前記表示部に表示させてもよい。上記構成によれば、ユーザーごとにお気に入りが登録できるため、使い勝手が向上する。
【0181】
(R)上記読取装置において、前記制御部は、ユーザーを識別することによって当該ユーザーを示す識別情報を記憶し、前記読取装置を現在使用しているユーザーを示す前記識別情報を前記表示部に表示させてもよい。上記構成によれば、どのユーザーが使用しているかを他のユーザーが把握できる。これにより、使い勝手が向上する。
【0182】
(S)上記読取装置において、前記識別情報は、色であってもよい。
上記構成によれば、色でユーザーが対応付けられるため、どのユーザーが使用しているかを把握しやすい。
【0183】
(T)読取装置の制御方法は、読取設定をお気に入りとして登録可能な読取装置の制御方法であって、前記読取装置がユーザーから操作を受け付ける待機状態になると表示される初期画面が設定される初期モード設定画面において、複数の処理機能が表示される処理機能選択画面、複数の前記処理機能のうち1つの処理機能を実行するための処理機能実行画面、複数のお気に入りが表示されるお気に入り選択画面のうち何れか1つを前記初期画面として表示する設定を受け付けることと、前記初期モード設定画面で受け付けた画面を前記初期画面として表示することと、を含む。上記方法によれば、上述した読取装置と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0184】
11…読取装置、12…読取部、13…表示部、14…操作部、15…検出部、16…識別部、17…制御部、18…識別情報、21…ユーザー識別画面、22…ユーザー選択ボタン、23…処理機能選択画面、24…処理機能アイコン、25…切換ページ、26…切換ボタン、27…設定ボタン、28…設定確認画面、29…戻るボタン、30…OKボタン、31…処理機能実行画面、32…宛先ページ、33…読取形式ページ、34…宛先欄、36…開始ボタン、41…お気に入り選択画面、42…お気に入りラベル、43…タブページ、44…編集ボタン、45…お気に入り名称、46…お気に入りアイコン、47…登録ボタン、48…お気に入り表示欄、51…お気に入り登録画面、52…機能登録画面、53…処理機能ボタン、54…設定登録画面、55…完了ボタン、56…表示登録画面、57…名称入力欄、58…アイコン入力欄、59…中止ボタン、61…お気に入り実行画面、62…読取実行画面、63…設定一覧画面、64…設定機能ボタン、65…初期モードボタン、66…注釈アイコン、71…初期モード設定画面、72…機能設定画面、73…対応ボタン、74…画面指定ボタン、75…ページ指定画面、76…ページ数入力欄、77…増減ボタン、78…ジョブ指定ボタン、79…閉じるボタン、81…削除確認画面、82…再設定確認画面、83…NOボタン、84…再設定通知画面、86…設定推奨画面、87…初期画面アイコン、99…外部装置。
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