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特開2024-82037照射条件制御装置、照射条件制御照明装置、照射条件制御方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082037
(43)【公開日】2024-06-19
(54)【発明の名称】照射条件制御装置、照射条件制御照明装置、照射条件制御方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/13 20200101AFI20240612BHJP
   H05B 47/155 20200101ALI20240612BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20240612BHJP
   H05B 47/12 20200101ALI20240612BHJP
   H05B 47/125 20200101ALI20240612BHJP
【FI】
H05B47/13
H05B47/155
H05B47/165
H05B47/12
H05B47/125
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195735
(22)【出願日】2022-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】519147348
【氏名又は名称】株式会社ホタルクス
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】松尾 哲
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA01
3K273PA03
3K273QA07
3K273QA13
3K273RA02
3K273RA04
3K273RA05
3K273RA08
3K273RA12
3K273SA02
3K273SA20
3K273SA21
3K273SA22
3K273SA24
3K273SA38
3K273SA46
3K273SA57
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA57
3K273TA62
3K273TA68
3K273TA71
3K273TA72
3K273UA12
3K273UA14
3K273UA17
3K273UA21
3K273VA04
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、生体の状態に合わせて照射条件を制御可能な照射条件制御装置を提供することである。
【解決手段】 本発明の照射条件制御装置10は、生体情報取得部11、生体情報分析部12及び照射条件制御部13を含み、前記生体情報取得部11は、生体の生体情報を取得し、前記生体情報分析部12は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、前記照射条件制御部13は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成する。
【選択図】 図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報取得部、生体情報分析部及び照射条件制御部を含み、
前記生体情報取得部は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析部は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御部は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成する、
照射条件制御装置。
【請求項2】
前記生体情報分析部は、さらに、前記分析情報に基づき、前記生体の状態を改善する改善情報を生成し、
前記照射条件制御部は、前記分析情報及び前記改善情報に基づき前記照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する前記制御情報を生成する、
請求項1記載の照射条件制御装置。
【請求項3】
さらに、記憶部を含み、
前記記憶部は、前回照射以前である過去の前記生体情報、前記過去の前記生体情報に基づく前記分析情報及び前記過去の前記生体情報に基づく前記改善情報を含む過去情報が記憶され、
前記生体情報取得部は、今回照射対象となる前記生体の現在の前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析部は、前記過去情報を参照し、かつ前記現在の前記生体情報から現在の前記生体の前記過去に対する状態変化を分析した生体状態変化情報を生成し、
前記記憶部は、前記生体状態変化情報を記憶する、
請求項2記載の照射条件制御装置。
【請求項4】
前記生体情報分析部は、さらに、前記生体状態変化情報に基づき前記生体の状態を改善する前記改善情報を生成し、
前記照射条件制御部は、前記分析情報及び前記改善情報に基づき前記照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する前記制御情報を生成する、
請求項3記載の照射条件制御装置。
【請求項5】
生体計測装置、照射条件制御装置及び照明装置を含み、
前記生体計測装置は、生体を計測して生体情報を生成し、
前記照射条件制御装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の照射条件制御装置であり、
前記照射条件制御装置において、
前記生体情報取得部は、前記生体の前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析部は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御部は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記照明装置は、前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御する、
照射条件制御照明装置。
【請求項6】
前記照明装置は、生体に対し活性を有する光を照射可能である、
請求項5記載の照射条件制御照明装置。
【請求項7】
生体情報取得工程、生体情報分析工程及び照射条件制御工程を含み、
前記生体情報取得工程は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析工程は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御工程は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
照射条件制御方法。
【請求項8】
前記生体情報分析工程は、さらに、前記分析情報に基づき、前記生体の状態を改善する改善情報を生成し、
前記照射条件制御工程は、前記分析情報及び前記改善情報に基づき前記照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する前記制御情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項7記載の照射条件制御方法。
【請求項9】
さらに、記憶工程を含み、
前記記憶工程は、前回照射以前である過去の前記生体情報、前記過去の前記生体情報に基づく前記分析情報及び前記過去の前記生体情報に基づく前記改善情報を含む過去情報が記憶され、
前記生体情報取得工程は、今回照射対象となる前記生体の現在の前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析工程は、前記過去情報を参照し、かつ前記現在の前記生体情報から現在の前記生体の前記過去に対する状態変化を分析した生体状態変化情報を生成し、
前記記憶工程は、前記生体状態変化情報を記憶し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項8記載の照射条件制御方法。
【請求項10】
前記生体情報分析工程は、さらに、前記生体状態変化情報に基づき前記生体の状態を改善する前記改善情報を生成し、
前記照射条件制御工程は、前記分析情報及び前記改善情報に基づき前記照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する前記制御情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項9記載の照射条件制御方法。
【請求項11】
生体計測工程、生体情報取得工程、生体情報分析工程、照射条件制御工程及び照明工程を含み、
前記生体計測工程は、生体を計測して生体情報を生成し、
前記生体情報取得工程は、前記生体の前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析工程は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御工程は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記照明工程は、前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
照射方法。
【請求項12】
前記照明工程は、生体に対し活性を有する光を照射可能であり、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項11記載の照射方法。
【請求項13】
生体情報取得手順、生体情報分析手順及び照射条件制御手順を含み、
前記生体情報取得手順は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項14】
生体計測手順、生体情報取得手順、生体情報分析手順、照射条件制御手順及び照明手順を含み、
前記生体計測手順は、生体を計測して生体情報を生成し、
前記生体情報取得手順は、前記生体の前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記照明手順は、前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項15】
生体情報取得手順、生体情報分析手順及び照射条件制御手順を含み、
前記生体情報取得手順は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
生体計測手順、生体情報取得手順、生体情報分析手順、照射条件制御手順及び照明手順を含み、
前記生体計測手順は、生体を計測して生体情報を生成し、
前記生体情報取得手順は、前記生体の前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記照明手順は、前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照射条件制御装置、照射条件制御照明装置、照射条件制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
使用目的に応じて照射条件を変えることがある。例えば、特許文献1には、ユーザの作業に適した照明を実現する照明制御システム等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-073479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、光には、ヒトを含む生体に対し、身体的及び精神的に活性がある可能性があり、その活用が望まれている。
【0005】
そこで、本発明は、生体の状態に合わせて照射条件を制御可能な照射条件制御装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の照射条件制御装置は、
生体情報取得部、生体情報分析部及び照射条件制御部を含み、
前記生体情報取得部は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析部は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御部は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成する。
【0007】
本発明の照射条件制御照明装置は、
生体計測装置、本発明の照射条件制御装置、及び、照明装置を含み、
前記生体計測装置は、前記生体を計測して前記生体情報を生成し、
前記照明装置は、前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御する。
【0008】
本発明の照射条件制御方法は、
生体情報取得工程、生体情報分析工程及び照射条件制御工程を含み、
前記生体情報取得工程は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析工程は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御工程は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0009】
本発明の照射方法は、
生体計測工程、生体情報取得工程、生体情報分析工程、照射条件制御工程及び照明工程を含み、
前記生体計測工程は、生体を計測して生体情報を生成し、
前記生体情報取得工程は、前記生体の前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析工程は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御工程は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記照明工程は、前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0010】
本発明のプログラムは、
生体情報取得手順、生体情報分析手順及び照射条件制御手順を含み、
前記生体情報取得手順は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の記録媒体は、
生体情報取得手順、生体情報分析手順及び照射条件制御手順を含み、
前記生体情報取得手順は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、生体の状態に合わせて照射条件を制御可能であり、例えば、生体にとって身体的又は精神的に有効な照射条件を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施形態1の照射条件制御装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の照射条件制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の照射条件制御装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の照射条件制御装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態3の照射条件制御照明装置の一例の構成を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態3の照射条件制御照射装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態3の照射条件制御照明装置の具体的な動きの一例を示す参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0015】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の照射条件制御装置10(以下「本装置10」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、生体情報取得部11、生体情報分析部12及び照射条件制御部13を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0016】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等が挙げられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムのサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0017】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0018】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、生体情報取得部11、生体情報分析部12及び照射条件制御部13として機能する。本装置10が、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記出力部として機能してもよい。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0019】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、生体計測装置、照明装置、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置等が挙げられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0020】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0021】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、後述する生体情報、分析情報、改善情報、生体状態変化情報、制御情報等を記憶できる。
【0022】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、生体情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0023】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等が挙げられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等が挙げられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0024】
つぎに、本実施形態の照射条件制御方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の照射条件制御方法は、例えば、図1又は図2の本装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の照射条件制御方法は、図1又は図2の本装置10の使用には限定されない。
【0025】
まず、生体情報取得部11は、生体の生体情報を取得する(S1、情報取得工程)。前記生体は、例えば、ヒトであるが、ヒトに限定されず、その他の動物等であってもよい。前記生体情報は、心拍、血圧、体温、呼吸周期、心電図、脳波、発汗量、瞬きの回数、睡眠中の眼球の動き、寝返りの回数、寝言、体表面温度の分布等、前記照射対象者の生体に関する情報である。前記生体情報は、例えば、本装置10に接続された生体計測装置から取得される。なお、前記生体計測装置は、例えば、非接触生体情報センサー、ウェアラブルセンサー、カメラ、集音マイク、サーモセンサー、サーモグラフィ等であり、本装置10と前記生体計測装置との接続は、外部ネットワークを介したものであってもよい。また、前記生体情報の取得は、前記生体計測装置からの取得に限られず、生体情報取得部11は、例えば、外部データベース、クラウドサーバー、使用者自身の判定、等から前記生体情報を取得してもよい。
【0026】
つぎに、生体情報分析部12は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成する(S2、生体情報分析工程)。前記分析情報には、例えば、精神状態、生体リズム、睡眠の質等が含まれる。さらに、生体情報分析部12は、前記分析情報に基づき、前記生体の状態を改善する改善情報を生成してもよい。前記改善情報には、例えば、現在の前記生体の精神状態、生体リズム等の改善に効果的な照射条件の情報等が含まれる。前記照射条件は、例えば、照度、輝度、色度、彩度、色温度、照明範囲、照明時間、これら照射条件の変化の方向(明から暗、高色温度から低色温度など)、変化速度、変化量、揺らぎ等である。
【0027】
つぎに、照射条件制御部13は、前記分析情報に基づき、照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成する(S3、照射条件制御工程)。また、照射条件制御部は、前記分析情報及び前記改善情報に基づき、前記制御情報を生成してもよい。前記照射条件制御部13は、例えば、生体の具体的な状態に適した照射条件になるように、前記照明装置の照射条件を制御する制御情報を生成する。また、前記改善情報が、例えば、現在の精神状態の改善に特定の色度の照明が効果的であるとする場合には、照射条件制御部13は、照明の色度を当該色度に変更する制御情報を生成し、例えば、照度を上げることが生体リズムの改善に効果的とする前記改善情報がある場合には、照射条件制御部13は、照度を上げる制御情報を生成する。このように、照射条件制御部13は、前記分析情報及び前記改善情報の内容に応じて、制御情報の内容を決定する。なお、照射条件の制御は、1つの要素の変更に限られず、2以上の要素を組み合わせたものでもよい。
【0028】
[実施形態2]
実施形態2は、実施形態1の照射条件制御装置に加えて、さらに、記憶部を含み、前記記憶部は、過去情報が記憶され、生体情報分析部は、過去情報を参照し、かつ前記現在の前記生体情報から現在の前記生体の前記過去に対する状態変化を分析した生体状態変化情報を生成する照射条件制御装置である。
【0029】
本実施形態の照射条件制御装置10B(以下「本装置10B」ともいう。)は、生体情報取得部11、生体情報分析部12、照射条件制御部13及び記憶部14を含む。本装置10Bの構成は、照射条件制御装置が記憶部を含んだ実施形態1の説明を援用できる。
【0030】
つぎに、本実施形態の照射条件制御方法の一例を、図4のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の照射条件制御方法は、例えば、照射条件制御装置が記憶部14を含んだ本装置10Bを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の照射条件制御方法は、記憶部14を含んだ図1又は図2の本装置10Bの使用には限定されない。
【0031】
まず、生体情報取得部11は、今回照射対象となる生体の現在の生体情報を取得する(S1B、情報取得工程)。なお、前記生体の内容及び前記生体情報の取得方法等、実施形態1の生体情報取得部1の説明は、本実施形態の生体情報取得部1の説明を援用できる。
【0032】
つぎに、記憶部14は、前回照射以前である過去の前記生体情報、前記過去の生体情報に基づく前記分析情報及び前記生体情報に基づく前記改善情報を含む過去情報が記憶される(S2B、過去情報記憶工程)。前記過去情報には、過去の生体情報、分析情報及び改善情報が含まれる。なお、前記過去情報は、例えば、照明装置の照射条件の履歴を含むものであってもよい。前記生体情報は、前記生体情報取得部11が取得した過去の生体情報である。前記記憶部14は、例えば、前記生体情報の取得後、直ちに前記生体情報を記憶してもよく、後述の生体情報分析部12において生体状態変化情報を生成した後に記憶してもよく、その記憶の時期は限定されない。また、前記分析情報及び前記改善情報は、前記生体情報分析部が生成した分析情報及び改善情報である。前記記憶部14は、例えば、前記生体情報分析部が生成後、直ちに前記分析情報及び前記改善情報を記憶してもよく、後述の照射条件制御部13が制御情報を生成した後に記憶してもよく、その記憶の時期は限定されない。前記照明装置の照射条件の履歴が記憶される場合、例えば、記憶部14は、後述の照射条件制御部13が制御情報を生成した後に記憶してもよく、照明装置が照射するごとに記憶してもよく、継続的に記憶するものでも、任意の時期に記憶するものでもよく、その記憶の時期及び方法は限定されない。前記記憶部のこれらの記憶によって、前記生体に対する生体情報、分析情報、改善情報及び照射条件との相関関係が記憶される。
【0033】
つぎに、生体情報分析部12は、生体情報取得部11が取得した今回照射対象となる生体の現在の生体情報に基づき、前記生体の状態を分析した分析情報を生成する(S3B、生体情報分析工程)。なお、前記分析情報の生成の説明は、実施形態1の生体情報取得部11の説明を援用できる。
【0034】
また、生体情報分析部12は、前記分析情報に基づき、前記生体の状態を改善する改善情報を生成してもよい。さらに、前記記憶部において、後述の生体状態変化情報が記憶されている場合には、前記生体状態変化情報に基づき、前記生体の状態を改善する前記改善情報を生成してもよい。なお、前記改善情報の生成に関するその他の説明は、実施形態1の生体情報分析部12の説明を援用できる。
【0035】
さらに、生体情報分析部12は、前記過去情報を参照し、かつ前記現在の前記生体情報から現在の前記生体の前記過去に対する状態変化を分析した生体状態変化情報を生成する(S4B、生体状態変化情報生成工程)。前述のとおり、過去情報には、過去の生体情報、分析情報及び改善情報が含まれ、例えば、過去における照明装置の照射条件の履歴を含ませることができる。そこで、生体情報分析部12は、例えば、生体情報の変化の履歴、分析情報及び改善情報の履歴を分析することが可能であり、さらに、前記過去情報に前記照射条件の履歴が含まれる場合には、照射条件に対応した過去の生体情報の状態、分析情報及び改善情報と照射条件との対比及び効果を含めた分析が可能である。したがって、生体情報分析部12は、過去情報の蓄積によって、前記現在の前記生体情報から現在の前記生体の前記過去に対する状態変化を分析が可能である。
【0036】
つぎに、記憶部14は、前記生体状態変化情報を記憶する(S5B、生体状態変化情報記憶工程)。前記記憶部14は、例えば、前記生体情報分析部が生成後、直ちに前記生体状態変化情報を記憶してもよく、後述の照射条件制御部13が制御情報を生成した後に記憶してもよく、その記憶の時期は限定されない。
【0037】
つぎに、照射条件制御部13は、前記分析情報に基づき、照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成する(S6B、照射条件制御工程)。また、照射条件制御部13は、前記分析情報及び前記改善情報に基づき、前記制御情報を生成してもよい。さらに、照射条件制御部13は、例えば、生体情報分析部12において生体状態変化情報の分析をした結果、前記照明装置の照射条件が前記生体の状態に適している場合には、制御情報を生成せず、前記照射条件を変更しない処理を行い、前記生体の状態の改善が必要な場合に、さらに、前記情報取得工程(S1B)からの一連の処理を繰り返してもよい。
【0038】
[実施形態3]
実施形態3は、実施形態1又は実施形態2の照射条件制御装置を備えた照射条件制御照明装置である。
【0039】
本実施形態の照射条件制御照明装置について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態の照射条件制御照明装置1の一例の構成を示すブロック図である。図5に示すように、本実施形態の照射条件制御照明装置1は、実施形態1の照射条件制御装置10(以下「本制御装置10」ともいう。)又は実施形態2の照射条件制御装置10B(以下、「本制御装置10B」ともいい、本制御装置10と併せて「本制御装置10(10B)」ともいう。)に加えて、生体計測装置20及び照明装置30を含む。なお、図5のブロック図は、本制御装置10Bを含む場合の構成の一例を示している。また、本制御装置10(10B)の構成に関する説明は、実施形態1及び実施形態2の説明を援用できる。
【0040】
生体計測装置20は、例えば、非接触生体情報センサーである。前記非接触生体情報センサーは、例えば、電波(マイクロ波、ミリ波等)を生体に発信し、その反射波をセンサーが受信して、脈等の生体情報を分析する電波型センサーであってもよい。前記非接触生体情報センサーは、例えば、ビデオカメラによる画像を解析するものであってもよい。また、生体計測装置20は、例えば、ウェアラブルセンサーでもよく、ウェアラブルセンサーで取得した生体情報を専用のコンピュータが分析するものであってもよい。なお、生体計測装置20は、非接触生体情報センサー及びウェアラブルセンサーに限定されず、集音マイク、サーモセンサー、サーモグラフィでもよい。また、生体からの生体情報の計測は、継続的なものでもよく、断続的なものでもよく、定期的に行ってもよく、任意のタイミングで行ってもよい。
【0041】
また、生体計測装置20は、照明装置30及び/又は本制御装置10(10B)と一体のものでも、独立のものであってもよい。また、例えば、ウェアラブルセンサーは、生体情報データを取得した上で、インターネット回線を通じて、外部サーバに送信し、専用のコンピュータは、前記サーバに記録された生体情報を分析し、前記専用のコンピュータは、分析後の生体情報データを前記照射条件制御装置10(10B)の生体情報取得部11に送信する場合のように、生体計測装置20は、複数の装置によって処理を行うものであってもよい。
【0042】
照明装置30は、例えば、天井照明、ダウンライト、ベース照明、スポットライト、壁付ブラケットライト、スタンドライト、間接照明、装飾照明等であり、これらに限定されない。また、照明装置30は、生体リズム改善に特化した専用照明等であってもよい。
【0043】
つぎに、本実施形態の照射方法の一例を、図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の照射方法は、例えば、図5に示す照射条件制御照明装置1を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の照射支援方法は、照射条件制御照明装置1の使用には限定されない。
【0044】
本実施形態の照射条件制御照明装置1の生体計測装置20は、生体を計測して生体情報を生成する(S1C、生体計測工程)。生体計測装置20は、例えば、電波型センサーである非接触生体情報センサー、ビデオカメラ、ウェアラブルセンサー等により生体に関する情報を取得し、前記生体情報を生成する。なお、前述のとおり、生体計測装置20は、非接触生体情報センサー及びウェアラブルセンサーに限定されず、生体情報を取得できるものであればよい。また、例えば、ビデオカメラ、ウェアラブルセンサーで取得した情報は、専用のコンピュータによって解析され、前記生体情報に生成されるものであってもよい。
【0045】
生成された前記生体情報は、例えば、生体計測装置20から生体情報取得部11に送信される。なお、生体計測装置20は、生成した前記生体情報を直接生体情報取得部11に送信するものでなくてもよく、例えば、生体計測装置20に接続されたコンピュータに送信し、前記コンピュータが、生体情報取得部11に送信してもよい。また、生体情報装置20は、例えば、生成した前記生体情報を、生体計測装置20に接続されたコンピュータに送信し、前記コンピュータが、生体情報を分析し、分析情報又は改善情報を生成し、生成した前記分析情報又は改善情報を生体情報取得部11に送信してもよい。
【0046】
つぎに、本制御装置10(10B)による工程を実施する。具体的な工程の内容は、図6のとおり、情報取得工程(S2C)、過去情報記憶工程(S3C)、生体情報分析工程(S4C)、生体状態変化情報生成工程(S5C)、生体状態変化情報記憶工程(S6C)、照射条件制御工程(S7C)である。なお、これらの工程は、本制御装置10Bを含む場合の照射条件制御照明装置による処理の一例であるが、本制御装置10(10B)による工程はこれに限定されず、実施形態1及び実施形態2の説明を援用できる。
【0047】
前記照明装置30は、前記照射条件制御部13が生成した前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御する(S8C、照射工程)。
【0048】
前記照明装置30は、例えば、生体に対し活性を有する光を照射可能であってもよい。前記生体に対し活性を有する光とは、身体及び精神の少なくとも一方に対し活性(状態を変化させる、または、変化を抑制させてその状態を持続させる)を有する光である。前記生体に対し活性を有する光は、例えば、特定波長の光、特定強度の光等である。特定波長の光としては、例えば、朝にメラトニンを抑制する波長域(470nm)のみ1000lx程度の光とし、夜に電球色の光とすることでもよい。また、例えば、概日リズムに合わせた太陽光LEDを全波長分載せた照明を使用してもよい。さらに、例えば、太陽光をセンサーで検知し、太陽光と同じ光量に制御及び点灯する照明を使用してもよい。
【0049】
前記照明装置30は、例えば、照度を上げる等のために、天井照明と連動して床や壁等からも照射する構成、部屋の四隅から連動して点灯する構成、洗面台に組み込み、三面鏡で照度を上げる構成、箱に入って全面から照射する構成、複数箇所で反射させ、1箇所に集光させる構成、一般的な床材や壁面材が効率よく反射する波長の照明とする構成等としてもよい。
【0050】
前記照明装置30は、例えば、眩しさの低減等のために、高照度でも眩しすぎないライン照明とする構成、円形照明とし、高照度でも円形の中心に目線のやり場を作る構成、顔認識で対象者に朝一度のみ照射する高照度照射ゲートとし、天面、側面からの照射で照度を確保し、正面からの直射がない構成等としてもよい。
【0051】
前記照明装置30は、例えば、照射部位調整又は照射位置固定等するために、顔認証で照射対象となる顔に集光させて照射する構成、対象者のみに認証端末の付いた帽子を被らせ、帽子の下の顔の位置に照射する構成、骨格認識で対象部位を照射する構成、マッサージベッドに顔を入れた体勢等で顔のみを照射する構成、ヘルメット式で顔を照射する構成、マスク、ゴーグルタイプの照射装置とする構成、部屋の四方に配置した任意のスポットライトから室内の前記照射対象に向けて照射し、前記照射対象が別方向をむいても、別のスポットライトで照射できる構成等としてもよい。
【0052】
前記照明装置30は、例えば、点灯タイミング調整等のために、ベッドの傾きや離床を検知して制御できる照明とする構成、心拍数や体温等、起床のタイミングが判断できるセンサ等と連動して、起きる時間に照射する照明とする構成、画像認識等で目の開き具合に合わせて点灯時間、照度を調整する構成としてもよい。
【0053】
前記照明装置30は、付加機能として、例えば、朝に鳥のさえずり、夕方にコオロギの鳴き声等、時間に合わせた音が流れる機能、睡眠時、起床時にアロマオイル等の香りが感じられる機能、徐々に暗く又は徐々に明るくなり、就寝時の消灯、起床時の点灯のときの不快感を軽減する機能、点灯及び消灯のリズムで心地よく眠りに入れる機能、疑似天窓照明の機能等を備えてもよい。
【0054】
本実施形態の照射条件制御照明装置1の具体的な動きを、図7を用いて説明する。図7の(A)、(B)、(C)の各図の右下に本制御装置10が配置され、上部に照明装置30が配置され、生体計測装置20が照明装置30の左脇に配置され、本制御装置10、生体計測装置20及び照明装置30は、通信回線網により接続されている。生体計測装置20の下に、生体であるヒトが立っている。照明装置20に表示した矢印の長さは、照明装置20の照度を示している。
【0055】
図7の(B)図の生体計測装置20からヒトに向かう円弧状の破線は、生体計測装置20から発信された電波を示している。ヒトから生体計測装置20に向かう円弧状の線は、ヒトからの反射波を示している。まず、生体計測装置20は、ヒトからの反射波から生体に関する情報を分析し、生体情報を生成し、通信回線網を通して、本制御装置10の生体情報取得部11に送信する。つぎに、生体情報取得部11は、前記生体情報を取得する。つぎに、生体情報分析部12は、前記生体情報に基づき分析情報を生成する。つぎに、照射条件制御部13は、前記分析情報に基づき照度を上げる内容の制御情報を生成し、通信回線網を通して、照明装置30に送信する。その結果、照明装置30は、前記制御情報に基づき、照射条件を制御し、(C)図のとおり照度を上げている。図7では、(A)図より(C)図の方が照明装置30の照度が上がっていることを示している。
【0056】
このように、本発明の照射条件制御照明装置によれば、生体情報を分析して、分析結果に応じて照明装置を制御することができる。したがって、例えば、精神機能、生体リズム等の状態を分析し、照明装置の照射条件を、精神機能、生体リズム等の改善に効果的な照射条件に制御することができる。このことから、本発明は、例えば、ヒト及び動物等の疾患の予防及び治療等に有用である
【0057】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前述の前記照射条件制御方法の各工程及び前記照射方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0058】
本実施形態の前記照射方向制御方法に係るプログラムは、具体的に、コンピュータに、生体情報取得手順、生体情報分析手順及び照射条件制御手順を実行させるためのプログラムである。
【0059】
前記生体情報取得手順は、生体の生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成する。
【0060】
また、本実施形態の前記照射方法に係るプログラムは、具体的に、コンピュータに、生体計測手順、生体情報取得手順、生体情報分析手順、照射条件制御手順及び照射手順を実行させるためのプログラムである。
【0061】
前記生体計測手順は、生体を計測して生体情報を生成し、
前記生体情報取得手順は、前記生体情報を取得し、
前記生体情報分析手順は、前記生体情報に基づき前記生体の状態を分析した分析情報を生成し、
前記照射条件制御手順は、前記分析情報に基づき照明装置の前記生体に対する照射条件を制御する制御情報を生成し、
前記照明手順は、前記制御情報に基づき、前記生体に対する照射条件を制御する。
【0062】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、生体情報取得手順、生体情報分析手順及び照射条件制御手順として、又は生体計測手順、生体情報取得手順、生体情報分析手順、照射条件制御手順及び照射手順として機能させるプログラムということもできる。
【0063】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の照射条件制御装置及び照射条件制御方法並びに照射条件制御照明装置及び照射方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0064】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や条件は、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、ヒト及び動物等の疾患の予防及び治療等に有用であり、その用途はこれらに限定されず、広い範囲に適用可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 照射条件制御照明装置
10、10B 照射条件制御装置
11 生体情報取得部
12 生体情報分析部
13 照射条件制御部
14 記憶部
20 撮像装置
30 照射装置
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7