(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082137
(43)【公開日】2024-06-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240612BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195887
(22)【出願日】2022-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 亮平
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、利用者端末を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得する取得部と、取得部によって取得された購入情報から利用者が所定の対象を購入したか否かを判定する判定部と、判定部によって利用者が所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与する付与部と、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する決定部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者端末を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記購入情報から前記利用者が所定の対象を購入したか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記利用者が前記所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与する付与部と、
前記利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する決定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、前記利用者情報に含まれる検索履歴に前記所定の対象の検索クエリが含まれる数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記利用者情報に含まれる前記購入情報が示す商品またはサービスの提供事業者が同一の商品またはサービスの購買数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、前記利用者情報に含まれる前記購入情報が示す購入時期から所定の期間が経過した場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
利用者端末を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得するステップと、
取得された前記購入情報から前記利用者が所定の対象を購入したか否かを判定するステップと、
前記利用者が前記所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与するステップと、
前記利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を決定するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
利用者端末を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得するステップと、
取得された前記購入情報から前記利用者が所定の対象を購入したか否かを判定するステップと、
前記利用者が前記所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与するステップと、
前記利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を決定するステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、キャッシュレス決済の一形態としてQRコード(登録商標)決済が普及しつつある。例えば、特許文献1においてはQRコード決済に関する技術として、所定条件を満たす利用者による決済、あるいは所定の地域において実施された決済を対象としてキャンペーンを行う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、キャッシュレス決済の利便性の向上を図るうえで改善の余地があった。例えば、従来技術では、利用者がキャッシュレス決済を利用して購入した商品単位あるいはサービス単位でキャンペーンを行うことについては考慮されていなかった。本開示は上記課題を鑑み、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る情報処理装置は、利用者端末を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記購入情報から前記利用者が所定の対象を購入したか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記利用者が前記所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与する付与部と、前記利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する決定部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る口座情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る登録情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るスタンプ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0009】
(実施形態)
〔1.実施形態に係る情報処理〕
〔1-1.実施形態に係る情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る情報処理が情報処理装置100、利用者端末200、POS(Poit of Sales)端末300、及び店舗端末400により実行される例を示す。以下、実施形態に係る情報処理についてステップごとに順を追って説明する。
【0010】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200から利用者識別情報、店舗識別情報および決済額を含む決済情報を受け付ける(ステップS1)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が店舗Aの事業者Mに対して、取引対象としての商品Cを、決済金額1,000円にて決済する旨の決済情報を受け付ける。このように決済情報は、決済金の支払人IDと受取人IDを示す情報と、決済の取引対象を示す情報と、決済金額を示す情報を含む情報である。
【0011】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200から受け付けた利用者の決済情報に従って、決済処理を実行する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が電子決済サービスで保有する口座AID#1から、事業者Uが電子決済サービスで保有する口座AID#2へと、決済金額が示す1,000円を移行させる処理を実行する。
【0012】
次に、情報処理装置100は、当該決済に対し決済番号を付与し、付与した決済番号を店舗端末400に通知する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が店舗Aの事業者Mに対して、取引対象としての商品AAを、決済金額1,000円にて決済した決済情報に決済番号#1を付与して、付与した決済番号を店舗端末400に通知する。
【0013】
次に、店舗端末400は、決済番号を利用者U1に対して販売した商品等に関する購入情報に付与し、当該購入情報をPOS端末300に登録する(ステップS4)。例えば、店舗端末400は、情報処理装置100から通知された決済番号#1を、利用者U1に対して販売した商品AAに関する購入情報に付与し、当該購入情報をPOS端末300に登録する。
【0014】
次に、情報処理装置100は、決済番号に基づき、利用者U1が購入した商品に関する購入情報の問い合わせをPOS端末300に対して行う(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、決済番号#1をPOS端末300に通知して、決済番号#1が付与された購入情報を問い合わせる。
【0015】
次に、情報処理装置100は、POS端末300から問い合わせた決済番号に対応する購入情報を取得する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、POS端末300に通知した決済番号#1が付与された購入情報を取得する。ここで、購入情報は、商品名やサービス名を文字によって表す情報を含んでよく、商品やサービスを識別するための識別情報(商品コード、JAN(Japanese Article Number)コード等)を含んでもよい。なお、商品コードは、商品を識別するために、店舗ごとに任意で商品に付けられる英字や数字を用いて表される文字列コードである。また、JANコード標準タイプは、GS1事業者コード(9桁、10桁または7桁)、商品アイテムコード(3桁、2桁または5桁)、チェックデジット(1桁)で構成された国際標準の商品識別コードである。
【0016】
次に、情報処理装置100は、POS端末300から取得した購入情報に基づき、利用者U1がスタンプ付与の対象となる対象商品を購入したか否かを判定する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、購入情報に含まれる商品またはサービスの情報と、対象商品情報を照合して、両者が一致するか否かを判定することにより、利用者が所定の対象を購入した否かを判定する。
【0017】
次に、情報処理装置100は、利用者U1がスタンプ付与の対象商品を購入したと判定した場合、当該利用者U1が所持する対象商品のスタンプカードにスタンプを付与する(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は、利用者の所定の対象の購入数に応じて、当該利用者の所定の対象に対応するスタンプカードにスタンプを付与する。つまり、利用者の所定の対象の購入数が多ければ、多いほど当該利用者の所定の対象に体操するスタンプカードへのスタンプの付与数が増える。
【0018】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200に対しスタンプカードに関するスタンプ情報を提供する(ステップS9)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1による利用者端末200の操作等に基づき、利用者端末200にスタンプ数を含むスタンプ情報を提供する。なお、この場合、情報処理装置100は、利用者U1が所有する全てのスタンプのスタンプ情報を提供して、各スタンプを並べて表示してよい。
【0019】
次に、情報処理装置100は、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する(ステップS10)。すなわち、情報処理装置100は、利用者情報に応じて、スタンプごとに当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する。
【0020】
次に、情報処理装置100は、利用者端末200の利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を通知する(ステップS11)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1による利用者端末200の操作等に基づいて、利用者端末200にスタンプごとに決定された利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を通知する。例えば、情報処理装置100は、スタンプ情報、及び利益を提供するスタンプの数に基づいて、利用者端末200に
図1に示すような画面Gを表示させてよい。
図1に示す画面Gにおいては、商品AAのスタートカードが表示されており、商品AAのスタンプの数が4個貯まっていること、及びスタンプの数が10個に達すると、利益としてクーポンがプレゼントされることが示されている。なお、スタンプの数が既に、利益が提供される条件となるスタンプの数に達している場合は、利用者に例えば、クーポンなどの利益を提供してよい。
【0021】
これによれば、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定することができる。そのため、利用者に応じて利益の提供の設計をすることができるため、利用者のキャッシュレス決済の利便性をさらに向上させることができる。したがって、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる情報処理装置100を提供することができる。
【0022】
〔1-2.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、利用者情報に含まれる検索履歴に所定の対象の検索クエリが含まれる数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。
【0023】
まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からS9と同じ処理を実行する。ステップS1からS9は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0024】
次に、情報処理装置100は、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する(ステップS10-1)。この場合、情報処理装置100は、利用者情報に含まれる検索履歴に所定の対象の検索クエリが含まれる数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。例えば、情報処理装置100は、商品AAの名称を示す検索クエリが含まれる数が所定の期間において5回を超える場合、商品AAに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減らす。この場合、利益が提供される条件となるスタンプの数の減少数は、任意に設定してよく、例えば、2個と設定してよい。
【0025】
次に、情報処理装置100は、
図1に示したステップS11と同じ処理を実行する。ステップS11は、上述した処理と同じであるから説明を省略する。
【0026】
これによれば、検索クエリにより利用者の興味が示された商品またはサービスに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を減らすことができる。そのため、利用者に対して、検索クエリにより利用者の興味が示された商品またはサービスの購入を促すことができる。
【0027】
〔1-3.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、利用者情報に含まれる購入情報が示す商品またはサービスの提供事業者が同一の商品またはサービスの購買数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。
【0028】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からステップS9までと同じ処理を実行する。
【0029】
次に、情報処理装置100は、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する(ステップS10-2)。この場合、情報処理装置100は、利用者情報に含まれる購入情報が示す商品またはサービスの提供事業者が同一の商品またはサービスの購買数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。例えば、利用者U1の購入情報が、メーカ#1が提供する商品C、及びメーカ#1が提供する商品D、メーカ#1が提供する商品Fの合計数が10個を超えたとする、この場合、情報処理装置100は、メーカ#1が提供する商品またはサービスに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減少させる。この場合、利益が提供される条件となるスタンプの数の減少数は、任意に設定してよく、例えば、2個と設定してよい。
【0030】
これによれば、特定の提供事業者の商品、又はサービスの購入を促すことが可能となる。また、利用者は利益を得る可能性が高くなることから、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる。
【0031】
〔1-4.実施形態に係る情報処理の他の例〕
情報処理装置100は、利用者情報に含まれる購入情報が示す購入時期から所定の期間が経過した場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。
【0032】
この情報処理について順を追って説明する。まず、情報処理装置100は、
図1に示したステップS1からステップS9までと同じ処理を実行する。
【0033】
次に、情報処理装置100は、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する(ステップS10-3)。この場合、情報処理装置100は、利用者情報に含まれる購入情報が示す購入時期から所定の期間が経過した場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。例えば、情報処理装置100は、利用者U1の購入情報が、利用者U1が商品Cを購入してから1か月が経過したことを示している場合、商品Cに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減少させる。この場合、利益が提供される条件となるスタンプの数の減少数は、任意に設定してよく、例えば、1個と設定してよい。
【0034】
これによれば、利用者が特定の商品またはサービスを購入してから、所定の期間が経過した場合に、当該の商品またはサービスに対応するスタンプカードの利益が提供されるスタンプの数を減少させることができる。そのため、利用者に再び当該の商品またはサービスの購入を促すことができる。また、利用者は利益を得る可能性が高くなることから、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる。
【0035】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、利用者端末200と、POS端末300と、店舗端末400と、ネットワークNを有する。
【0036】
情報処理装置100は、例えばPC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置であってよい。情報処理装置100は、利用者端末200からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0037】
利用者端末200は、利用者が利用する情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置であってよい。なお、
図1に示す例においては、利用者端末200がスマートフォンである場合を示している。
【0038】
POS端末300は、商品やサービスの販売時点における購入情報を記憶する情報処理装置である。なお、購入情報は、商品やサービスの購入日時、商品やサービスの名称、商品やサービスの購入価格、及び商品やサービスの購入数を含む情報であってよい。POS端末300は、例えば、PC、WS、サーバの機能を備えるコンピュータなどにより実現されてよい。
【0039】
店舗端末400は、商品やサービスを提供する店舗が利用する情報処理装置である。店舗端末400は、バーコードリーダーやQRコードリーダーを備えた情報処理装置であってよく、例えば、POSレジであってよい。なお、
図1に示す例においては、店舗端末400が筐体一体型のPOSレジである場合を示している。
【0040】
ネットワークNは、情報処理装置100と、利用者端末200と、POS端末300と、店舗端末400を有線、又は無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNが有線の場合は、IEEE802.3に規定されるイーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))により実現されてよい。また、ネットワークNが無線の場合は、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)により実現されてよい。
【0041】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、情報処理装置100の構成について説明する。
【0042】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
【0043】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0044】
(記憶部120について)
記憶部120は、主記憶装置と外部記憶装置とを備える。主記憶装置は、制御部130が実行するプログラム、あるいは、制御部130が処理するデータを記憶する。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。外部記憶装置は、制御部130が処理するデータを保存する。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)、磁気テープ、光ディスク等によって実現されてよい。
【0045】
図3に示すように、記憶部120は、口座情報記憶部121と、登録情報記憶部122と、スタンプ情報記憶部123と、利用者情報記憶部124を有する。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0046】
(口座情報記憶部121について)
口座情報記憶部121は、利用者や事業者の口座に関する各種の情報を記憶する。ここで、
図4を用いて、口座情報記憶部121が記憶する情報の一例を説明する。
図4は、実施形態に係る口座情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0047】
図4に示す例において、口座情報記憶部121は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0048】
「口座ID」は、利用者や事業者の口座を識別するための識別情報であり、文字列や番号などによって表される。「所有者情報」は、口座を所有ないし保有する利用者や事業者を識別するための識別情報であり、文字列や番号などによって表される。「口座情報」は、利用者や事業者が所有する口座の残高を示す情報である。
【0049】
すなわち、
図4においては、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「7800」である例が示されている。
【0050】
なお、口座情報記憶部121に記憶される情報は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の口座に関係する情報が記憶されてよい。
【0051】
(登録情報記憶部122について)
登録情報記憶部122は、スタンプカードに関して登録された情報を示す登録情報を記憶する。ここで、
図5を用いて、登録情報記憶部122が記憶する情報の一例を説明する。
図5は、実施形態に係る登録情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0052】
図5に示す例において、登録情報記憶部122は、「カードID」、「発行元ID」、「対象商品」、「利益」、「利益提供スタンプ数」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0053】
「カードID」は、スタンプカードを識別する識別子であり、例えば、文字列や番号などによって表される。「発行元ID」は、「スタンプID」により識別されるスタンプカードの発行元を識別する識別子であり、例えば、文字列や番号などによって表される。「対象商品」は、「スタンプID」により識別されるスタンプカードに対してスタンプが付与される対象の商品を示す。「利益」は、スタンプカードに付与されたスタンプが所定数に達した場合に、利用者に提供する利益を示す。「利益提供スタンプ数」は、「スタンプID」により識別されるスタンプカードに対応する「利益」の提供の条件となるスタンプの数を示す。なお、登録情報記憶部122に記憶される「利益提供スタンプ数」は、初期設定の値である。
【0054】
すなわち、
図5においては、カードID「CID#1」により識別されたスタンプカードの発行元IDが「メーカ#1」であり、当該スタンプカードのスタンプ付与の対象商品が「AAA」であり、当該スタンプカードのスタンプが所定数に達した場合に利用者に提供する利益が「30%OFFクーポン」であり、当該の利益の条件となるスタンプ数が「10」であることを示している。
【0055】
なお、登録情報記憶部122は、「カードID」、「発行元ID」、「対象商品」、「利益」、「利益提供スタンプ数」という項目に係る情報に限定されることなく、その他の任意のスタンプカードの登録情報に関係する情報が記憶されてよい。
【0056】
(スタンプ情報記憶部123について)
スタンプ情報記憶部123は、利用者が所有するスタンプカードに関する情報を記憶する。ここで、
図6を用いて、スタンプ情報記憶部123が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係るスタンプ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0057】
図6に示す例において、スタンプ情報記憶部123は、「利用者ID」、「カードID」、「スタンプ数」、「利益提供スタンプ数」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0058】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり、例えば、文字列や番号などによって表される。「カードID」は、「利用者ID」が示す利用者が所有するスタンプカードを識別する識別子であり、例えば、文字列や番号などによって表される。「スタンプ数」は、「カードID」が示すスタンプカードに付与されたスタンプの数を示す。。「利益提供スタンプ数」は、「スタンプID」により識別されるスタンプカードに対応する「利益」の提供の条件となるスタンプの数を示す。なお、スタンプ情報記憶部123に記憶される「利益提供スタンプ数」は、後述して説明する決定部136により値が更新される。
【0059】
すなわち、
図6においては、利用者ID「UID#1」により識別される利用者が所有するスタンプカードが、カードID「CID#1」、「CID#2」等により識別されるスタンプカードであり、当該スタンプカードのスタンプ数がそれぞれスタンプ数「NUM#1-1」、「NUM#1-2」であり、利益提供スタンプ数がそれぞれ「PNUM#1-1」、「PNUM#1-2」であることを示している。
【0060】
なお、スタンプ情報記憶部123は、「利用者ID」、「カードID」、「スタンプ数」、「利益提供スタンプ数」という項目に係る情報に限定されることなく、その他の任意の利用者が所有するスタンプカードに関係する情報が記憶されてよい。
【0061】
(利用者情報記憶部124について)
利用者情報記憶部124は、利用者に関する情報、すなわち、利用者情報を記憶する。利用者情報は、例えば、利用者が所定の情報サービスを利用する際に、情報サービスの提供事業者に提供する利用者に関する情報や、利用者の所定の情報サービスの利用によって生じる利用者の所定の情報サービスを用いた行動を示す情報である。ここで、
図7を用いて、利用者情報記憶部124が記憶する情報の一例を説明する。
図7は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【0062】
図7に示す例において、利用者情報記憶部124は、「利用者ID」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入情報」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報を紐付けて記憶する。
【0063】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子であり文字列や番号などによって表される。「検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者が検索に使用した検索クエリに関する情報である。「閲覧履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の閲覧サイトに関する情報である。「購入情報」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の実店舗やインターネット通信販売サイト、所定のサービス契約サイトなどにおける電子決済による購入商品、又は購入サービスに関する情報である。「購入情報」は、商品やサービスの購入日時、商品やサービスの名称、商品やサービスの購入価格、及び商品やサービスの購入数を含む情報であってよい。「路線検索履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の路線検索結果と検索時刻を含む情報である。「掲示板投稿履歴」は、「利用者ID」に紐付けられた利用者の掲示板投稿に関する情報である。
【0064】
すなわち、
図7においては、利用者ID「UID#1」により識別された利用者の検索履歴が「検索履歴#U1」であり、当該利用者の閲覧履歴が「閲覧履歴#U1」であり、当該利用者の購入情報が「購入情報#U1」であり、当該利用者の路線検索履歴が「路線検索履歴#U1」であり、当該利用者の掲示板投稿履歴が「掲示板投稿履歴#U1」であることを示している。
【0065】
なお、利用者情報記憶部124に記憶される情報は、「利用者ID」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入情報」、「路線検索履歴」、「掲示板投稿履歴」という項目に係る情報に限定されるものではなく、その他の任意の利用者に関係する情報が記憶されてよい。
【0066】
(制御部130について)
次に、
図3に戻って、制御部130について説明する。制御部130は、情報処理装置100を制御するコントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100の記憶部120に記憶されている各種プログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array))等の集積回路により実現されてもよい。
【0067】
制御部130は、
図3に示すように、受付部131と、決済部132と、取得部133と、判定部134と、付与部135と、決定部136を有する。制御部130は、記憶部120からプログラムを読み出して、RAMを作業領域として実行することで、これらの機能を実現して、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。以下、これらの処理を、順を追って説明する。
【0068】
(受付部131について)
受付部131は、利用者から事業者に対する決済に関する決済情報を受け付ける。例えば、受付部131は、利用者U1が事業者Mに対して、取引対象としての商品AAを、決済金額1,000円にて決済する旨の決済情報を受け付ける。決済情報は、決済金の支払人IDと受取人IDを示す情報と、決済の取引対象を示す情報と、決済金額を示す情報を含む情報である。受付部131は、このように利用者や事業者の間における取引対象の決済に関する情報を受け付ける。
【0069】
(決済部132について)
決済部132は、受付部131が受け付けた決済情報に従い、決済処理を実行する。例えば、決済部132は、決済情報に含まれる支払人IDが示す支払人の口座から、受取人IDが示す受取人の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0070】
また、決済部132は、所定のプラットフォームを介して利用者から受け付けられた注文内容に基づく処理を実行してもよい。例えば、決済部132は、注文内容に対応する決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者U1が電子決済サービスで保有する第1の口座から、利用者U1が保有する他の口座であって、利用者U1が取引に利用できない第2の口座へ移行させる。そして、決済部132は、商品の受領に応じて、利用者U1の第2の口座から、事業者Mが電子決済サービスで保有する口座に移行させる。
【0071】
(取得部133について)
取得部133は、利用者端末200を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得する。例えば、取得部133は、決済番号をPOS端末300に通知して、当該の決済番号が付与された購入情報を問い合わせる。そして、取得部133は、POS端末300から当該の決済番号が付与された購入情報を取得する。取得部133は、購入情報を取得したら、取得した購入情報を、利用者IDに紐付けて利用者情報記憶部124に記憶する。
【0072】
(判定部134について)
判定部134は、取得部133によって取得された購入情報から利用者が所定の対象を購入したか否かを判定する。ここで、所定の対象とは、スタンプカードの付与の対象となる商品またはサービスのことを指す。すなわち、判定部134は、購入情報に含まれる商品またはサービスの情報と、登録情報記憶部122に記憶された対象商品情報を照合して、両者が一致するか否かを判定することにより、利用者が所定の対象を購入した否かを判定する。この場合、判定部134は、購入情報に含まれる所定の対象の購入数を把握して、付与部135に所定の対象の購入数を通知してもよい。
【0073】
(付与部135について)
付与部135は、判定部134によって利用者が所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与する。すなわち、付与部135は、利用者の所定の対象の購入数に応じて、当該利用者の所定の対象に対応するスタンプカードにスタンプを付与する。利用者の所定の対象の購入数が多ければ、多いほど当該利用者の所定の対象に体操するスタンプカードへのスタンプの付与数が増える。付与部135は、所定の対象を購入した利用者の所定の対象に対応するスタンプカードにスタンプを付与したら、所定の対象に対応するスタンプカードのスタンプ数をスタンプ情報記憶部123に記憶する。
【0074】
(決定部136について)
決定部136は、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する。つまり、決定部136は、利用者情報記憶部124に記憶された利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する。決定部136は、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定したら、決定したスタンプの数をスタンプ情報記憶部123に、当該利用者の利用者IDに紐付けて記憶する。
【0075】
決定部136は、利用者情報に含まれる検索履歴に所定の対象の検索クエリが含まれる数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。例えば、決定部136は、商品Cの名称を示す検索クエリが含まれる数が所定の期間において5回を超える場合、商品Cに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減らす。この場合、利益が提供される条件となるスタンプの数の減少数は、任意に設定してよく、例えば、2個と設定してよい。決定部136は、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定したら、決定した利益提供スタンプ数をスタンプ情報記憶部123に、当該利用者の利用者IDに紐付けられた、所定の対象に対応するカードIDに紐付けて記憶する。
【0076】
決定部136は、利用者情報に含まれる購入情報が示す商品またはサービスの提供事業者が同一の商品またはサービスの購買数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。例えば、決定部136は、利用者情報に含まれる購入情報が示す商品またはサービスの提供事業者が同一の商品またはサービスの購買数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。例えば、利用者U1の購入情報が、メーカ#1が提供する商品C、及びメーカ#1が提供する商品D、メーカ#1が提供する商品Fの合計数が10個を超えたとする、この場合、決定部136は、メーカ#1が提供する商品またはサービスに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減少させる。この場合、利益が提供される条件となるスタンプの数の減少数は、任意に設定してよく、例えば、2個と設定してよい。決定部136は、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減少させたら、減少後の利益提供スタンプ数をスタンプ情報記憶部123に、当該利用者の利用者IDに紐付けられた、当該提供事業者が提供する所定の対象に対応するカードIDに紐付けて記憶する。
【0077】
決定部136は、利用者情報に含まれる購入情報が示す購入時期から所定の期間が経過した場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。例えば、決定部136は、利用者U1の購入情報が、利用者U1が商品Cを購入してから1か月が経過したことを示している場合、商品Cに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減少させる。この場合、利益が提供される条件となるスタンプの数の減少数は、任意に設定してよく、例えば、1個と設定してよい。決定部136は、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を所定の数だけ減少させたら、減少後の利益提供スタンプ数をスタンプ情報記憶部123に、当該利用者の利用者IDに紐付けられた、購入時期から所定の期間が経過した所定の対象に対応するカードIDに紐付けて記憶する。
【0078】
〔4.利用者端末の構成〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る利用者端末200の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る利用者端末の構成例を示す図である。
図8に示すように、利用者端末200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240を有する。
【0079】
通信部210は、例えば、NIC、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0080】
入力部220は、利用者から各種の操作情報が入力される。例えば、入力部220は、タッチパネルにより表示面(例えば出力部230)を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、利用者端末200に設けられたボタンや、利用者端末200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0081】
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット型端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、利用者端末200は、入力部220がタッチパネルである場合は、出力部230である表示画面により利用者の入力を受け付け、利用者への出力も行う。また、出力部230は、スピーカーであってもよく、スピーカーにより音声を出力してよい。
【0082】
制御部240は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0083】
図7に示すように、制御部240は、受付部241と、提供部242と、を有する。
【0084】
受付部241は、利用者から電子決済を受け付ける。利用者から入力部320を介して入力された各種の操作情報を受け付ける。例えば、受付部241は、利用者から電子商取引サービスにおける商品の購入意思を操作情報として受け付ける。また、受付部241は、利用者から動画配信サービスにおける動画視聴の意思表示の情報を操作情報として受け付ける。
【0085】
提供部242は、スタンプカードに関する情報を利用者に提供する。例えば、提供部242は、情報処理装置100から通知されたスタンプ情報、及び利益を提供するスタンプの数に基づいて、出力部230に
図1に示すような画面Gを表示させてよい。
図1に示す画面Gにおいては、商品AAのスタートカードが表示されており、商品AAのスタンプの数が4個貯まっていること、及びスタンプの数が10個に達すると、利益としてクーポンがプレゼントされることが示されている。
【0086】
なお、提供部242は、商品またはサービスに対応する各スタンプカードの横並び、ないし縦並びにして表示させてもよい。例えば、提供部242は、商品C、商品D、及び商品Eの現時点において獲得しているスタンプの数、及び利益が提供されるスタンプの数を示したスタンプカードを縦に並べて表示してもよい。
【0087】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9に示すフローチャートに沿って、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
【0088】
まず、情報処理装置100は、利用者端末200を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得する(ステップS101)。次に、情報処理装置100は、購入情報から利用者が所定の対象を購入したか否かを判定する(ステップS102)。そして、情報処理装置100は、利用者が所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、(ステップS104)。そして、情報処理装置100は、利用者に関する情報を示す利用者情報に
応じて、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を決定する(ステップS105)。
【0089】
これによれば、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定することができる。そのため、利用者に応じて利益の提供の設計をすることができるため、利用者のキャッシュレス決済の利便性をさらに向上させることができる。
【0090】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0091】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが記憶される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0092】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0093】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0094】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0095】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0096】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、情報処理装置100の制御部130の機能を実現する。
【0097】
〔7.構成と効果〕
本開示に係る情報処理装置100は、利用者端末200を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得する取得部133と、取得部133によって取得された購入情報から利用者が所定の対象を購入したか否かを判定する判定部134と、判定部134によって利用者が所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与する付与部135と、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定する決定部136と、を備える。
【0098】
この構成によれば、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定することができる。そのため、利用者に応じて利益の提供の設計をすることができるため、利用者のキャッシュレス決済の利便性をさらに向上させることができる。したがって、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる情報処理装置100を提供することができる。
【0099】
本開示に係る情報処理装置100の決定部136は、利用者情報に含まれる検索履歴に所定の対象の検索クエリが含まれる数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。
【0100】
この構成によれば、検索クエリにより利用者の興味が示された商品またはサービスに対応するスタンプカードの利益が提供される条件となるスタンプの数を減らすことができる。そのため、利用者に対して、検索クエリにより利用者の興味が示された商品またはサービスの購入を促すことができる。
【0101】
本開示に係る情報処理装置100の決定部136は、利用者情報に含まれる購入情報が示す商品またはサービスの提供事業者が同一の商品またはサービスの購買数が所定の数を超える場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。
【0102】
この構成によれば、特定の提供事業者の商品、又はサービスの購入を促すことが可能となる。また、利用者は利益を得る可能性が高くなることから、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる。
【0103】
本開示に係る情報処理装置100の決定部136は、利用者情報に含まれる購入情報が示す購入時期から所定の期間が経過した場合に、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を減らす。
【0104】
この構成によれば、利用者が特定の商品またはサービスを購入してから、所定の期間が経過した場合に、当該の商品またはサービスに対応するスタンプカードの利益が提供されるスタンプの数を減少させることができる。そのため、利用者に対して再び当該の商品またはサービスを購入することを促すことができる。また、利用者は利益を得る可能性が高くなることから、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる。
【0105】
本開示に係る情報処理方法は、利用者端末200を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得するステップと、取得された購入情報から利用者が所定の対象を購入したか否かを判定するステップと、利用者が所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与するステップと、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を決定するステップと、を含む。
【0106】
この構成によれば、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定することができる。そのため、利用者に応じて利益の提供の設計をすることができるため、利用者のキャッシュレス決済の利便性をさらに向上させることができる。したがって、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる情報処理装置100を提供することができる。
【0107】
本開示に係る情報処理プログラムは、利用者端末200を用いた決済を利用して利用者が購入した商品またはサービスの購入に関する情報を示す購入情報を取得するステップと、取得された購入情報から利用者が所定の対象を購入したか否かを判定するステップと、利用者が所定の対象を購入したと判定された場合に、当該所定の対象と対応する当該利用者のスタンプカードにスタンプを付与するステップと、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、当該利用者に利益が提供されるスタンプの数を決定するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0108】
この構成によれば、利用者に関する情報を示す利用者情報に応じて、利用者に利益が提供される条件となるスタンプの数を決定することができる。そのため、利用者に応じて利益の提供の設計をすることができるため、利用者のキャッシュレス決済の利便性をさらに向上させることができる。したがって、キャッシュレス決済の利便性を向上させることができる情報処理装置100を提供することができる。
【0109】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0110】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部131は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0111】
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 口座情報記憶部
122 登録情報記憶部
123 スタンプ情報記憶部
124 利用者情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 決済部
133 取得部
134 判定部
135 付与部
136 決定部
200 利用者端末
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受付部
242 提供部
300 POS端末
400 店舗端末
N ネットワーク