(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082278
(43)【公開日】2024-06-19
(54)【発明の名称】健康食品又は医薬品提案装置、健康食品又は医薬品提案プログラム、健康食品提案方法、医薬品提案装置の作動方法、及び、健康食品又は医薬品提案システム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20240612BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023216283
(22)【出願日】2023-12-04
(31)【優先権主張番号】P 2022209050
(32)【優先日】2022-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】515179484
【氏名又は名称】飯永 和子
(72)【発明者】
【氏名】飯永 一也
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】 摂取するのが望ましい健康食品をユーザーに提案する装置を提供する。
【解決手段】 顧客装置と、健康食品又は医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品又は医薬品提案システムに用いられる健康食品又は医薬品提案装置であって、顧客装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、所定の時間における1以上の血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、分析用血液濁度レベルから分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、算出された分析用血液濁度レベルに対応するレコメンドレベルを算出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客使用装置と、健康食品又は医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品又は医薬品提案システムに用いられる健康食品又は医薬品提案装置であって、
前記顧客使用装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、
所定の時間における1以上の前記血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、
前記分析用血液濁度レベルから前記分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、前記算出された分析用血液濁度レベルに対応する前記レコメンドレベルを算出する、
健康食品又は医薬品提案装置。
【請求項2】
前記レコメンドレベルに対応してグループ分けされた健康食品又は医薬品データベースから、前記算出されたレコメンドレベルに対応するグループの健康食品又は医薬品データベースのデータテーブルの健康食品又は医薬品を抽出する、請求項1に記載の健康食品又は医薬品提案装置。
【請求項3】
前記分析用血液濁度レベルが連続した日数から、連続日数レベルを算出し、
前記連続日数レベルに基づいて、前記レコメンドレベルを算出する、請求項1または2に記載の健康食品又は医薬品提案装置。
【請求項4】
前記血液濁度から、血液濁度変化量を算出し、
前記血液濁度変化量から、脂質濃度変化量を算出し、
前記脂質濃度変化量から、吸収カロリーを算出し、
前記顧客使用装置から受信した食事画像情報から食事のカロリーを算出し、
前記吸収カロリーを前記食事のカロリーで割ることにより、脂質吸収率を算出し、
前記脂質吸収率に基づいて、健康食品又は医薬品種別を決定し、
前記健康食品又は医薬品種別と前記レコメンドレベルに基づいて、前記健康食品又は医薬品データベースから健康食品又は医薬品を抽出する、請求項2に記載の健康食品又は医薬品提案装置。
【請求項5】
前記健康食品又は医薬品データベースから抽出された健康食品又は医薬品の成分自体の1日推奨量の3分の1の値を、有効成分量で割り、前記レコメンドレベルに対応する補正係数を乗じて、前記健康食品又は医薬品の推奨摂取量を算出し、
前記推奨摂取量が1.0に最も近い健康食品又は医薬品を抽出する、請求項2に記載の健康食品又は医薬品提案装置。
【請求項6】
前記顧客使用装置から受信した血糖値から、当該血糖値が正常か否かを判断し、
前記顧客使用装置から受信した血圧値から、当該血圧値が正常か否かを判断し、
前記顧客使用装置から受信した腹囲値から、当該腹囲値が正常か否かを判断し、
前記血糖値の判断、前記血糖値の判断、及び、前記腹囲値の判断の内の1以上の判断と、
前記連続日数レベルと、に基づいて、前記レコメンドレベルを算出する、請求項3に記載の健康食品提又は医薬品案装置。
【請求項7】
前記健康食品又は医薬品提案システムは、前記顧客使用装置及び前記健康食品又は医薬品提案装置がアクセス可能であり、所定の健康食品又は医薬品を購入できるECサイトを有するECサイトサーバーをさらに有し、
前記健康食品又は医薬品データベースから抽出された健康食品又は医薬品を前記顧客使用装置もしくは顧客使用装置からアクセス可能なサーバーに送信し、前記顧客使用装置から受信した、顧客が購入希望の健康食品又は医薬品の情報を、前記ECサイトサーバーへ送信する、請求項2に記載の健康食品又は医薬品提案装置。
【請求項8】
前記顧客使用装置から受信した血液濁度の取得時刻から、取得した血液濁度が、食前、食間、及び、食後のいずれかの時刻に取得された血液濁度であるかを判断し、
食前、もしくは、食後に取得された血液濁度の回数が所定数連続した場合には、注意喚起情報を生成し、
前記注意喚起情報を、前記顧客使用装置に送信する、請求項1または2に記載の健康食品又は医薬品提案装置。
【請求項9】
顧客使用装置と、健康食品又は医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品又は医薬品提案システムに用いられる健康食品又は医薬品提案装置のコンピュータに、
前記顧客使用装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類する処理と、
所定の時間における1以上の前記血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出する処理と、
前記分析用血液濁度レベルから前記分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、前記算出された分析用血液濁度レベルに対応する前記レコメンドレベルを算出する処理と、
を実行させる健康食品又は医薬品提案プログラム。
【請求項10】
顧客使用装置と、健康食品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品提案システムにおける健康食品提案方法であって、
前記顧客使用装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、
所定の時間における1以上の前記血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、
前記分析用血液濁度レベルから前記分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、前記算出された分析用血液濁度レベルに対応する前記レコメンドレベルを算出する、健康食品提案方法。
【請求項11】
顧客使用装置と、医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、医薬品提案システムにおける医薬品提案装置の作動方法であって、
前記顧客使用装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、
所定の時間における1以上の前記血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、
前記分析用血液濁度レベルから前記分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、前記算出された分析用血液濁度レベルに対応する前記レコメンドレベルを算出する、医薬品提案装置の作動方法。
【請求項12】
顧客使用装置と、健康食品又は医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品又は医薬品提案システムであって、
前記顧客使用装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、
所定の時間における1以上の前記血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、
前記分析用血液濁度レベルから前記分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて前記算出された分析用血液濁度レベルに対応する前記レコメンドレベルを算出する、健康食品又は医薬品提案システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康食品又は医薬品提案装置、健康食品又は医薬品提案プログラム、健康食品提案方法、医薬品提案装置の作動方法、及び、健康食品又は医薬品提案システムに関する。
【背景技術】
【0002】
血液の散乱強度の変化から脂質濃度を算出する技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、食後の血液成分の時間変化の測定が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザーが、その測定結果を解釈することは難しい。さらに、食後の血液成分の時間変化は、食べた食事の内容によっても差が出る。そのため、ユーザーが測定結果から自分に最適なサプリメントや食事を選定することはさらに難しい。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、日常の血液濁度等の測定結果から、摂取するのが望ましい健康食品や医薬品をユーザーに提案する健康食品又は医薬品提案装置、健康食品又は医薬品提案プログラム、健康食品提案方法、医薬品提案装置の作動方法、及び、健康食品又は医薬品提案システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、顧客装置と、健康食品又は医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品又は医薬品提案システムに用いられる健康食品又は医薬品提案装置であって、顧客装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、所定の時間における1以上の血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、分析用血液濁度レベルから分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、算出された分析用血液濁度レベルに対応するレコメンドレベルを算出する、健康食品又は医薬品提案装置である。
【0007】
本発明は、顧客装置と、健康食品又は医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品又は医薬品提案システムに用いられる健康食品又は医薬品提案装置のコンピュータに、顧客装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類する処理と、所定の時間における1以上の血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出する処理と、分析用血液濁度レベルから分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、算出された分析用血液濁度レベルに対応するレコメンドレベルを算出する処理と、を実行させる健康食品又は医薬品提案プログラムである。
【0008】
本発明は、顧客装置と、健康食品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品提案システムにおける健康食品提案方法であって、顧客装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、所定の時間における1以上の血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、分析用血液濁度レベルから分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、算出された分析用血液濁度レベルに対応するレコメンドレベルを算出する、健康食品提案方法である。
【0009】
本発明は、顧客装置と、医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、医薬品提案システムにおける医薬品提案装置の作動方法であって、顧客装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、所定の時間における1以上の血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、分析用血液濁度レベルから分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて、算出された分析用血液濁度レベルに対応するレコメンドレベルを算出する、医薬品提案装置の作動方法である。
【0010】
本発明は、顧客装置と、健康食品又は医薬品提案装置とが、ネットワークを介して接続した、健康食品又は医薬品提案システムであって、顧客装置から受信した血液濁度を血液濁度レベルに分類し、所定の時間における1以上の血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを算出し、分析用血液濁度レベルから分析用血液濁度レベルの2以上の分類であるレコメンドレベルへの換算表に基づいて算出された分析用血液濁度レベルに対応するレコメンドレベルを算出する、健康食品又は医薬品提案システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の健康食品又は医薬品提案装置、健康食品又は医薬品提案プログラム、健康食品提案方法、医薬品提案装置の作動方法、及び、健康食品又は医薬品提案システムによれば、摂取するのが望ましい健康食品又は医薬品をユーザーに提案することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図5A】健康食品又は医薬品データベースのデータテーブル
【
図5B】健康食品又は医薬品データベースのデータテーブル
【
図5C】健康食品又は医薬品データベースのデータテーブル
【
図5D】健康食品又は医薬品データベースのデータテーブル
【
図7】健康食品又は医薬品提案装置に記憶された血液濁度レベル情報
【
図10】分析用血液濁度レベルからのレコメンドレベルの換算表
【
図11】分析用血液濁度レベルからのレコメンドレベル算出処理
【
図22】健康食品又は医薬品提案処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に実施形態を図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、実施形態の健康食品又は医薬品提案装置を含む健康食品又は医薬品提案システムの構成例を示す。健康食品又は医薬品提案システム1は、ネットワーク500で接続した、健康食品又は医薬品提案装置100、顧客端末200(顧客使用装置)、血液濁度測定装置300(顧客使用装置)、及び、ECサイトサーバー400を含む。
【0015】
ここでいう健康食品とは、国等が定めた保健機能食品制度の基準を満たしたものばかりでなく、食生活の改善のために摂取する食品や飲料(粉末、固形物等の形状を問わず飲料の原料になるものも含む)を含むものとする。
【0016】
図1では、健康食品又は医薬品提案装置100とECサイトサーバー400とを別装置としたが、同一装置としてもよい。
図1では、顧客端末200と血液濁度測定装置300とを顧客が使用する別装置(顧客使用装置)としたが、同一装置としてもよい。
【0017】
図1では、健康食品又は医薬品提案装置100、顧客端末200、血液濁度測定装置300、及び、ECサイトサーバー400を、各々1~2台を示しているが、健康食品又は医薬品提案システム1は、健康食品又は医薬品提案装置100、顧客端末200、血液濁度測定装置300、及び、ECサイトサーバー400を、多数含んでもよい。
【0018】
顧客端末200(顧客使用装置)は、有線又は無線通信を可能にするネットワークインターフェイスを有し、記憶媒体に保存されたプログラムをメモリへロードし、プログラムをCPU(Central Processing Unit)で動作させることで、各機能を有効にする。
【0019】
顧客端末200のハードウェア構成は、公知のスマートフォン、タブレットPC、又は、PC等のハードウェア構成でよい。
【0020】
顧客端末200の制御系の構成について説明する。
図2は、顧客端末200のブロック図である。システムバス208を介して、CPU202、ROM(Read Only Memory)203、RAM(Random Access Memory)204、外部I/F(Interface)205、操作パネル206及びカメラ207が接続される。CPU202とROM203とRAM204とで制御部201を構成する。
【0021】
ROM203には、CPU202により実行されるプログラムや閾値を予め記憶する。
【0022】
RAM204には、CPU202が実行するプログラムを展開するエリアと、プログラムによるデータ処理の作業領域となるワークエリアなどの様々なメモリエリアを動的に形成する。
【0023】
外部I/F205は、健康食品又は医薬品提案装置100、血液濁度測定装置300、及び、ECサイトサーバー400などの外部装置と通信するためのインターフェースである。
【0024】
外部I/F205は、外部装置とデータ通信を行うインターフェースであれば良い。例えば、外部I/F205は、ネットワークを介して通信するためのネットワークインターフェイスであって良い。さらに、データ通信方式は、Wi-Fi(登録商標)通信やUSB通信でもよい。外部I/F205は、例えばIEEE802.11の規格に準拠した無線通信機構やIEEE802.15.1の規格に準拠した近距離無線通信機構を含んでもよい。その他の無線通信規格に準拠したユニットを含めてもよい。
【0025】
操作パネル206は、表示部とタッチパネルが一体化したユーザインターフェースである。操作パネル206は、顧客端末200の本体の前面に配置され、タッチパネルを具備する表示部を有する。制御部201は、操作パネル206の表示部に表示する内容を制御する。
【0026】
操作パネル206は、タッチパネル入力した情報を制御部201へ出力する。操作パネル206から入力される各処理に関する情報は、処理情報としてRAM204の所定の領域に記憶される。以上のような構成を備える顧客端末200において、予め設定されているプログラムに基づいて、顧客端末200は画面表示を実行する。
【0027】
カメラ207は、CCD、CMOS等の撮像素子である。カメラ207は、撮像した食事画像情報等を制御部201へ出力する。カメラ207から入力される食事画像情報は、RAM204の所定の領域に記憶される。
【0028】
血液濁度測定装置300のハードウェア構成及びソフトウェア構成は、特許文献1に記載の公知の構成に準ずるので、ここでは概略を説明する。
【0029】
血液濁度測定装置300(顧客使用装置)は、有線又は無線通信を可能にするネットワークインターフェイスを有し、記憶媒体に保存されたプログラムをメモリへロードし、プログラムをCPU(Central Processing Unit)で動作させることで、各機能を有効にする。
【0030】
血液濁度測定装置300の制御系の構成について説明する。
図3は、血液濁度測定装置300のブロック図である。システムバス309を介して、CPU302、ROM(Read Only Memory)303、RAM(Random Access Memory)304、外部I/F(Interface)305、照射部306、及び、受光部307、308が接続される。CPU302とROM303とRAM304とで制御部301を構成する。
【0031】
ROM303には、CPU302により実行されるプログラムや閾値を予め記憶する。ROM303には、予め測定された光強度の差や比と散乱係数との相関関係を示す統計データを記憶する。
【0032】
RAM304には、CPU302が実行するプログラムを展開するエリアと、プログラムによるデータ処理の作業領域となるワークエリアなどの様々なメモリエリアを動的に形成する。
【0033】
外部I/F305は、健康食品又は医薬品提案装置100、顧客端末200、及び、ECサイトサーバー400などの外部装置と通信するためのインターフェースである。
【0034】
外部I/F305は、外部装置とデータ通信を行うインターフェースであれば良い。例えば、外部I/F305は、ネットワークを介して通信するためのネットワークインターフェイスであって良い。さらに、データ通信方式は、Wi-Fi(登録商標)通信やUSB通信でもよい。外部I/F305は、例えばIEEE802.11の規格に準拠した無線通信機構やIEEE802.15.1の規格に準拠した近距離無線通信機構を含んでもよい。その他の無線通信規格に準拠したユニットを含めてもよい。
【0035】
照射部306は、生体(不図示)外から生体に向けて、所定の照射位置に光を照射する。照射部206は、照射する光の波長を自在に調整することができる。照射部306は、例えば、蛍光灯、LED、レーザー、白熱灯、HID、ハロゲンランプ等である。照射部306の照度は、制御部301により制御されてもよい。また、太陽光、月光等の自然光を利用してもよい。
【0036】
受光部307、308は、生体から生体外に放出される光を受光し、その光強度を検出する。受光部307、308は、照射部206の照射位置を中心として各々異なる距離に設置される(不図示)。受光部307、308は、フォトダイオードやCCDやCMOSでもよい。受光部307、308は、検出した光強度を制御部304へ出力する。なお、照射部と受光部の配置は、本態様に拘るものではなく、血液濁度計測が可能であれば適宜変更してもよい。
【0037】
制御部301は、受光部307,308により検出された光強度の差や比、血流情報などに基づき、予め測定されROM303に記憶された、光強度の差や比や血流情報と散乱係数との関係を示す統計データ(もしくは、統計データから導かれる回帰式や演算式)に基づいて、生体内における光の散乱係数(血液濁度)を算出する。
【0038】
なお、光の散乱係数(血液濁度)の算出は健康食品又は医薬品提案装置100が実行することでもよい。この場合、制御部301は、受光部307,308により検出された光強度を健康食品又は医薬品提案装置100へ送信し、健康食品又は医薬品提案装置100は、血液濁度測定装置300から受信した光強度の差や比に基づき、予め測定され、健康食品又は医薬品提案装置100の記憶部(ROM103等)に記憶された、光強度の差や比あるいは血流情報と散乱係数との相関関係を示す統計データ(もしくは、統計データから導かれる回帰式や演算式)に基づいて、ユーザーの生体内における光の散乱係数(血液濁度)を算出する。
【0039】
ECサイトサーバー400は、有線又は無線通信を可能にするネットワークインターフェイスを有し、記憶媒体に保存されたプログラムをメモリへロードし、プログラムをCPU(Central Processing Unit)で動作させることで、各機能を有効にする。ECサイトサーバー400のハードウェア構成は、公知のサーバー等のハードウェア構成でよいため、図を使った内部構成の説明は省略する。
【0040】
健康食品又は医薬品提案装置100及び顧客端末200は、操作パネル206等からID等を入力することにより、ECサイトサーバー400にアクセス可能である。
【0041】
ECサイトサーバー400は、顧客のデータを記憶する。健康食品又は医薬品提案装置100及び顧客端末200が、ECサイトサーバー400にアクセスすることにより、顧客はサプリメント等の健康食品をECサイトから購入可能である。
【0042】
図4は、実施形態の健康食品又は医薬品提案装置100のブロック図である。
【0043】
システムバス108を介して、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、HDD(Hard Disk Drive)105、外部I/F(Interface)106、及び、入力部107が接続される。CPU102とROM103とRAM104とで制御部101を構成する。
【0044】
ROM103は、CPU102により実行されるプログラムや閾値を予め記憶する。
【0045】
RAM104は、CPU102が実行するプログラムを展開するエリアと、プログラムによるデータ処理の作業領域となるワークエリアなどの様々なメモリエリア等を有する。
【0046】
HDD105は、入力部107から入力されたデータ等を記憶する。HDD105は、健康食品データベース1051を記憶する。なお、実施形態では、健康食品データベース1051は健康食品又は医薬品提案装置100に内蔵されるが、外部の装置(ECサイトサーバー400や、他のサーバー等)に格納されることでもよい。
【0047】
図5は、健康食品又は医薬品データベース1051のデータテーブルを示す。健康食品又は医薬品データベース1051は、健康食品又は医薬品の用途や品質等の情報を記憶する。
【0048】
健康食品又は医薬品データベース1051の種別エリアは、サプリメント等の健康食品又は医薬品の作用機序や対象症状を記憶するエリアである。
【0049】
健康食品又は医薬品データベース1051の有効成分エリアは、健康食品又は医薬品の有効成分を記憶するエリアである。有効成分量は、厚生労働省などの公的機関や健康食品メーカーが開示されている値である。
【0050】
健康食品又は医薬品データベース1051の商品名エリアは、健康食品又は医薬品の商品名を記憶するエリアである。
【0051】
健康食品又は医薬品データベース1051の推奨摂取量エリアは、健康食品又は医薬品の推奨摂取量を記憶するエリアである。推奨量は、厚生労働省などの公的機関から開示された推奨量を参照することが望ましい。
【0052】
健康食品又は医薬品データベース1051の有効成分量エリアは、健康食品又は医薬品の商品名を有効成分量を記憶するエリアである。
【0053】
健康食品又は医薬品データベース1051のRM(Recommendation)エリアは、成分自体の1日推奨量の3分の1の値を記憶するエリアである。
【0054】
健康食品又は医薬品データベース1051の価格エリアは、健康食品又は医薬品の価格を記憶するエリアである。
【0055】
健康食品又は医薬品データベース1051の識別コードエリアは、健康食品又は医薬品データベース作成時に、順次設定される健康食品又は医薬品の識別コードを記憶するエリアである。識別コードは、ECサイトで取り扱っている健康食品類又は医薬品と照合のための情報ともなる。
【0056】
健康食品又は医薬品データベース1051における健康食品には、サプリメントや、栄養補助食品のほか、特定保健用食品、乳酸菌飲料、発酵食品など、健康効果あるものを含んでよい。
【0057】
健康食品又は医薬品データベース1051における医薬品には、高脂血症治療薬、糖尿病治療薬、高血圧治療薬、などの薬剤を含んでよい。
【0058】
健康食品又は医薬品データベース1051における健康食品には、肥満予防や食に関する生活習慣改善を目的とした顧客のための弁当やパンなどの食品を含んでよい。
【0059】
実施形態の健康食品又は医薬品データベース1051は、後述するSTEP605で決定されたレコメンドレベル(R0~6,G0~6,P0~6,F0~6)にグループ分けされる。
【0060】
図5Aは、レコメンドレベルがRの健康食品データベース1051の部分を示す。健康食品又は医薬品データベース1051には、他に、レコメンドレベルがG,P,Fの部分も存在する(G,P,Fは順に
図5B、
図5C、
図5Dに対応)。
【0061】
G,P,Fに記載された健康食品または医薬品は、
図21における「濁度のみ」の分類に付加して使用するものとし、成分が同一の場合は、異なる成分を選択する。また金銭状況、基礎疾患の有無などにより適宜調整するとしてもよい。
【0062】
外部I/F106は、例えばクライアント端末(PC)などの外部装置と通信するためのインターフェースである。外部I/F106は、顧客端末200、血液濁度測定装置300、及び、ECサイトサーバー400と接続する。
【0063】
外部I/F106は、外部装置とデータ通信を行うインターフェースであれば良く、たとえば、外部装置にローカルに接続する機器(USBメモリ等)であってもよいし、ネットワークを介して通信するためのネットワークインターフェイスであってもよい。
【0064】
外部I/F106は、プリンタ等の印刷装置(不図示)と接続する。外部I/F106は、液晶ディスプレイ等の表示装置(不図示)と接続する。
【0065】
入力部107は、キーボード、マウス、スキャナ(読取装置)、マイク(音声入力)等の入力装置である。
【0066】
以上のような構成を備える健康食品又は医薬品提案装置100において、予め設定されているプログラムに基づいて、健康食品又は医薬品提案装置100は健康食品又は医薬品提案ジョブを実行する。
【0067】
図6は、血液濁度レベル分類処理のフローチャートである。
【0068】
STEP101では、ユーザーが保有する血液濁度測定装置300が、ユーザーの血液濁度と血液濁度の取得時刻を測定する。
【0069】
後述するSTEP200からの処理において、顧客端末200(スマートフォンなど)で、食事の写真を撮影する場合には、STEP101では、血液濁度測定装置300は、血液濁度を、ユーザーの都合に応じた任意のタイミングで測定してよい。
【0070】
血液濁度測定装置300による血液濁度の算出については、公知の手法(例えば、特許文献1参照)や公知の装置を適宜用いることでもよい。
【0071】
血液濁度とは、血液中にカイロミクロンやVLDLといったリポ蛋白と呼ばれる粒子により、血漿が白濁する度合いを指す。血液濁度の単位は、a.u.である。血液濁度の計測手法は、血液中のカイロミクロンやVLDLの変化による濁度変化を計測できる手法であれば、例えば、指先採血のデータを用いる等、何を用いてもよい。
【0072】
また、カイロミクロン、VLDLは、脂質代謝異常等による代謝遅延により、翌朝も濁りとして残存していることは、よく知られた現象である。そのため、空腹時の指先採血等によるデータを用いた日差変動の分析からも、実施形態の血液濁度としての利用も可能である。
【0073】
STEP102では、血液濁度測定装置300は、健康食品又は医薬品提案装置100へ、測定した血液濁度と血液濁度の取得時刻を送信する。
【0074】
なお、実施形態では、血液濁度測定装置300から健康食品又は医薬品提案装置100へ、血液濁度を直接送信するが、血液濁度測定装置300での血液濁度の測定値をユーザーの顧客端末200(スマートフォン等)に手入力やデータ送信して、ユーザーの顧客端末200から健康食品又は医薬品提案装置100へ、血液濁度と血液濁度の取得時刻を送信することでもよい。
【0075】
STEP103では、健康食品又は医薬品提案装置100は、血液濁度測定装置300から血液濁度と血液濁度の取得時刻を受信する。
【0076】
STEP104では、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血液濁度を、血液濁度レベル情報に基づいて、5段階の血液濁度レベルに分類する。
【0077】
5段階の血液濁度レベルに分類するにあたって、所定の時間内に複数回の計測があった場合、平均化や中央値を採用するなどの統計処理を行うなどしてもよい。
【0078】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血液濁度が、0~15a.u.の場合には、血液濁度レベルをAに分類する。
【0079】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血液濁度が、16~30a.u.の場合には、血液濁度レベルをBに分類する。
【0080】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血液濁度が、31~45a.u.の場合には、血液濁度レベルをCに分類する。
【0081】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血液濁度が、46~60a.u.の場合には、血液濁度レベルをDに分類する。
【0082】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血液濁度が、61a.u.~の場合には、血液濁度レベルをEに分類する。
【0083】
実施形態の健康食品又は医薬品提案装置100は、血液の濁度を5段階のレベルに分類するが、10段階以上など、より多段階に分類することでもよい。もちろん、少ない段階としてもよい。
【0084】
図7は、健康食品又は医薬品提案装置100に記憶された血液濁度レベル情報を示す。血液濁度レベル情報は、A~Eの5レベルと、A~Eの各レベルに対応する、所定の数値範囲の血液濁度と、吸収カロリーと、からなる。
【0085】
吸収カロリーとは、食事に含まれる脂肪分が実際に消化吸収され、血液内の成分として取り込まれたカロリー量を指す。
【0086】
【0087】
STEP201では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP101でユーザーが保有する血液濁度測定装置300が取得した血液濁度の取得時刻から、STEP101で血液濁度測定装置300が取得した血液濁度が、食前、食間、及び、食後のいずれかの時刻に取得された血液濁度であるかを判断する。
【0088】
血液濁度は、食事中の脂肪分を吸収し、代謝されて濁度が消失するまでの脂質代謝機能を知ることができる。そのため、食事からどの程度時間が経過してからの血液濁度なのかを知ることは重要である。
【0089】
食前とは、食事開始30分前から食事開始時間までである。
【0090】
例えば、STEP201では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP101で血液濁度測定装置300が取得した血液濁度の取得時刻が、12:00から12:30の場合には、食前の時間に取得された血液濁度と判断する。
【0091】
なお、朝食では7:30~8:00が食前に該当する。
【0092】
食間とは、食事開始後2時間~4時間である。
【0093】
例えば、STEP201では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP101で血液濁度測定装置300が取得した血液濁度の取得時刻が、10:00から12:00の場合には、食間の時間に取得された血液濁度と判断する。
【0094】
ただし、血液濁度は、食事開始後3時間程度が最大値となるので、実施形態では、食事開始後2時間~3時間と3時間~4時間に分けて分析する。なお、食間と食前が重なる場合は、食間としての扱いを優先する。
【0095】
食後とは、食事開始から2時間の時間である。
【0096】
例えば、STEP201では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP101で血液濁度測定装置300が取得した血液濁度の取得時刻が、8:00から10:00の場合には、食後の時間に取得された血液濁度と判断する。
【0097】
STEP202では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP201で食間に取得された血液濁度であると判断した場合には、当該血液濁度に優先順位1を付加して記録する。
【0098】
STEP202では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP201で食前に取得された血液濁度であると判断した場合には、当該血液濁度に優先順位2を付加して記録する。
【0099】
STEP202では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP201で食後に取得された血液濁度であると判断した場合には、当該血液濁度に優先順位3を付加して記録する。
【0100】
STEP203では、健康食品又は医薬品提案装置100は、優先順位3が連続3回以上連続した場合や、優先順位2が6回以上連続した場合には、注意喚起情報を生成する。
【0101】
STEP204では、健康食品又は医薬品提案装置100は、注意喚起情報を顧客端末200に送信する。
【0102】
STEP205では、顧客端末200は、操作パネル206に、受信した注意喚起情報(例えば、「食間に撮影せよ」、など)を表示する。
【0103】
このように、ユーザーに注意喚起することにより、血液濁度測定は食間に行われることになり、ユーザーの体質を正確に判定することができる。
【0104】
【0105】
STEP301では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP103で受信した血液濁度から、血液濁度変化量を算出する。STEP301では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP103で受信した血液濁度の内、STEP201で食前と判断された血液濁度と、STEP201で食間もしくは食後と判断された血液濁度と、の差から、血液濁度変化量を算出する。
【0106】
STEP302では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP301で算出された血液濁度変化量から脂質濃度変化量を算出する。血液濁度変化量と脂質濃度変化量とは相関があり、補正係数により血液濁度変化量を脂質濃度変化量に変換することができる。健康食品又は医薬品提案装置100は、予め測定され、健康食品又は医薬品提案装置100の記憶部(ROM103等)に記憶された、血液濁度変化量と脂質濃度変化量との相関関係を示す統計データ(もしくは、統計データから導かれた回帰式や演算式)に基づいて、脂質濃度変化量を算出する。
【0107】
STEP303では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP302で算出された脂質濃度変化量から吸収カロリーを算出する。
【0108】
脂質は1gあたり9kcalである。食後であれば上昇した脂質濃度が、吸収した脂質の量となる。なお、
図5では、体重が60kgの時の吸収カロリーを記載している。
【0109】
血液濁度は、実際にユーザーが用いる血液濁度測定装置300の測定精度や補正あるいは校正などにより値が異なることが想定される。このため、健康食品又は医薬品提案装置100は、利用目的に応じ、血液濁度レベル情報(
図7)の血液濁度の各血液濁度レベルに対応する数値範囲を変更してもよい。
【0110】
これは、メーカー側が、新たに改良版の血液濁度測定装置300を上市したときなどに、血液濁度測定装置300のバージョンにより、健康食品又は医薬品提案装置100側で、過去のデータと相関させるため、メーカー側で確認した補正係数などを用いることで、血液濁度レベル情報の血液濁度の数値範囲を変更する。
【0111】
健康食品又は医薬品提案装置100は、血液濁度測定装置300のバージョンを、装置IDにより、分類する。そして、健康食品又は医薬品提案装置100は、装置IDに基づいて、血液濁度レベル情報(
図7)の血液濁度の数値範囲を変更する。
【0112】
また、ビッグデータ化により、ダイエット、疾患管理、筋肉増強などの目的別に、蓄積されたデータ分析をおこなった際、既存の運用中の数値範囲と異なる数値範囲において、より効果が得られるという分析結果が出た際に、その結果に基づき、血液濁度レベル情報の血液濁度の数値範囲を変更し、目的に応じたレコメンド機能を提供することができる。
【0113】
血液濁度レベル情報のレベルBは栄養士会が推奨する適切な摂取カロリー量であり、レベルAは空腹時もしくは食後であればカロリー不足となり、レベルC、D、Eは栄養過多状態である。
【0114】
血液濁度レベルは、健康食品又は医薬品提案の目的によって、適宜設定してもよい。例えば、男女差、年齢差、基礎疾患、投与薬剤また筋肉量、運動量その他生活習慣など、対象集団の属性により変更したり、減量、筋肉量や体脂肪増加、疾患の予防などの目的に応じて変更するなども可能である。
【0115】
STEP304では、健康食品又は医薬品提案装置100は、所定の時間(例えば、1日)における、STEP104で分類された1以上の血液濁度レベルの内から、分析用血液濁度レベルを判断する。なお、血液濁度レベルはAからEへの順にレベルが高くなる。また、検量線などによる補正で、扱いやすい数値データに換算するなどしてもよい。
【0116】
分析用血液濁度レベルは、ユーザーが任意に設定した時間帯(例えば、15:00~16:00など)における血液濁度レベルを分析用血液濁度レベルとしてもよい。分析用血液濁度レベルは、所定の時間(例えば、1日)における、STEP104で分類された1以上の血液濁度レベルの内から、最も高い血液濁度レベル(最高血液濁度レベルとする)としてもよく、2番目の血液濁度レベルとしてもよい。
【0117】
STEP304で算出された分析用血液濁度レベルは、STEP401もしくはSTEP501で使用される。
【0118】
(分析用血液濁度レベルからのレコメンドレベル算出)
図10は、分析用血液濁度レベルからのレコメンドレベルの換算表であり、
図11は、分析用血液濁度レベルからのレコメンドレベル算出処理のフローチャートである。STEP401は、STEP501以下とは異なる手法でレコメンドレベルを算出する。
【0119】
STEP401では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP304で判断した分析用血液濁度レベルから、レコメンドレベルを算出する。
【0120】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP401で、分析用血液濁度レベルがAの場合には、レコメンドレベルをR1と算出する。
【0121】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP401で、分析用血液濁度レベルがBの場合には、レコメンドレベルをR1と算出する。
【0122】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP401で、分析用血液濁度レベルがCの場合には、レコメンドレベルをR2と算出する。
【0123】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP401で、分析用血液濁度レベルがDの場合には、レコメンドレベルをR3と算出する。
【0124】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP401で、分析用血液濁度レベルがEの場合には、レコメンドレベルをR4と算出する。なお、レコメンドレベルは、参考値、参考基準範囲、基準値、正常値、正常高値、境界域、異常値などと置き換えることもできる。つまり、測定結果を2以上の状態に分類できればよい。
【0125】
STEP401で判断されたレコメンドレベルはSTEP1101で使用される。
【0126】
(連続日数からのレコメンドレベル算出)
図12は、血液濁度測定処理のフローチャートである。STEP501以下は、STEP401とは異なる手法でレコメンドレベルを算出する。
【0127】
STEP501では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP304で判断した分析用血液濁度レベルと分析用血液濁度レベルの日数を毎日(1日毎に)記憶する。
【0128】
STEP502では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP501で記憶された分析用血液濁度レベルの連続日数を毎日(1日ごとに)算出する。
【0129】
STEP503では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP5015で記憶された分析用血液濁度レベルと、STEP502で算出された分析用血液濁度レベルの毎日(1日ごと)の連続日数と、から、毎日(1日ごと)の連続日数レベルを算出する。
【0130】
図13は、連続日数レベルの換算表である。
図13に示すように、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルAの連続日数が1~3日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをA1と算出する。
【0131】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルAの連続日数が4~6日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをA2と算出する。
【0132】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルAの連続日数が7日~の場合には、STEP503で、連続日数レベルをA3と算出する。
【0133】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルBの連続日数が1~3日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをB1と算出する。
【0134】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルBの連続日数が4~6日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをB2と算出する。
【0135】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルBの連続日数が7日~の場合には、STEP503で、連続日数レベルをB3と算出する。
【0136】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルCの連続日数が1~3日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをC1と算出する。
【0137】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルCの連続日数が4~6日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをC2と算出する。
【0138】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルCの連続日数が7日~の場合には、STEP503で、連続日数レベルをC3と算出する。
【0139】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルDの連続日数が1~3日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをD1と算出する。
【0140】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルDの連続日数が4~6日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをD2と算出する。
【0141】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルDの連続日数が7日~の場合には、STEP503で、連続日数レベルをD3と算出する。
【0142】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルEの連続日数が1~3日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをE1と算出する。
【0143】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルEの連続日数が4~6日の場合には、STEP503で、連続日数レベルをE2と算出する。
【0144】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、分析用血液濁度レベルEの連続日数が7日~の場合には、STEP503で、連続日数レベルをE3と算出する。
【0145】
図14は、健康食品又は医薬品提案装置100が、STEP501で記録した分析用血液濁度レベルと、STEP503で算出した連続日数レベルの一例を示す。
図14の縦軸は、測定日数(1日目~10日目)を表す。
【0146】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP501で、1日目~4日目については、分析用血液濁度レベルをDと記録し、5日目~7日目については、分析用血液濁度レベルをCと記録し、8日目~10日目については、分析用血液濁度レベルをBと記録する。
【0147】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、1日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルDの連続日数を1と算出する。
【0148】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、2日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルDの連続日数を2と算出する。
【0149】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、3日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルDの連続日数を3と算出する。
【0150】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、4日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルDの連続日数を4と算出する。
【0151】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、5日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルCの連続日数を1と算出する。
【0152】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、6日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルCの連続日数を2と算出する。
【0153】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、7日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルCの連続日数を3と算出する。
【0154】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、8日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルBの連続日数を1と算出する。
【0155】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、9日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルBの連続日数を2と算出する。
【0156】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP502で、10日目については、STEP501で記録された分析用血液濁度レベルBの連続日数を3と算出する。
【0157】
健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP503で、1日目~3日目については、連続日数レベルをD1と算出し、4日目については、連続日数レベルをD2と算出し、5日目~7日目については、連続日数レベルをC1と算出し、8日目~10日目については、連続日数レベルをB1と算出する。
【0158】
健康食品又は医薬品提案装置100は、毎日、血液濁度が液濁度測定装置300から送信されない場合には、STEP502で、血液濁度測定装置300から不定期に送信された血液濁度に基づく分析用血液濁度レベルの連続日数を算出する。
【0159】
例えば、
図15に示すように、健康食品又は医薬品提案装置100は、計測しない日(2,3,5,6,8日目)がある場合は、STEP502で、計測した日(1,4,7,9,10日目)が連続したものとして、連続日数を算出する。
【0160】
STEP504では、健康食品又は医薬品提案装置100は、算出した分析用血液濁度レベル、及び、連続日数レベルを、顧客端末200に送信する。
【0161】
STEP505では、顧客端末200は、受信した濁度レベル、及び、連続日数レベルをグラフ化して、操作パネル206に表示する。
【0162】
STEP506では、ユーザーが顧客端末200の操作パネル206において、取得済みの分析用血液濁度レベルを連続日数レベルの判断の算出から除外したり、血液濁度レベルが2ランク下がったときは、該当する分析用血液濁度レベルを連続日数レベルの判断の算出に用いないことも可能である。
【0163】
これは、例えば豆腐やこんにゃくでは、血液濁りは上昇しないので、意図的に体調が改善したと誤認させる行動を抑止させるためである。
【0164】
【0165】
STEP601では、ユーザーが保有する顧客端末200(スマートフォンなど)は、ユーザーがこれから食べる食事の写真を、顧客端末200に備わるカメラ207を用い撮影し、食事画像情報を取得する。
【0166】
STEP602では、顧客端末200は、食事画像情報と食事画像の撮影時刻とを健康食品提案装置100へ送信する。
【0167】
STEP603では、健康食品又は医薬品提案装置100は、顧客端末200から、食事画像情報と食事画像の撮影時刻とを受信する。
【0168】
健康食品又は医薬品提案装置100は、顧客端末200から、食事画像情報を30分以内に複数回受信した場合には、最初の食事画像情報の食事画像の撮影時刻を、複数回受信した食事画像情報のすべての撮影時刻としてもよい。
【0169】
STEP604では、健康食品又は医薬品提案装置100は、画像解析により、受信した食事画像情報から、特徴を抽出する。
【0170】
STEP604では、健康食品又は医薬品提案装置100は、顧客端末200から、食事画像情報を30分以内に複数回受信した場合には、最初の食事画像情報の食事画像の撮影時刻から30分以内の複数回の食事画像情報を、食事画像情報としてもよい。
【0171】
STEP605では、健康食品又は医薬品提案装置100は、抽出された特徴について、あらかじめ登録された食事データベースと照合し、カロリー(食事のカロリー)、塩分、脂肪、炭水化物、食物繊維、糖質のそれぞれの量を算出する。
【0172】
STEP605では、健康食品又は医薬品提案装置100は、顧客端末200から、食事画像情報を30分以内に複数回受信した場合には、複数回の食事画像情報ごとにカロリーなどを算出し、算出された3つのカロリーの和を、食事カロリーとしてよい。
【0173】
なお、画像解析、及び、カロリー、塩分、脂肪、炭水化物、食物繊維、糖質の算出には、日本色彩学会誌 第36巻 第4号(2012年)等に開示された公知の方法等を用いればよい。また、生成AI(GPT-4V等の画像解析機能を有するマルチモーダルAI等)を活用して食事画像を認識し、カロリーを算出してもよい。
【0174】
図17は、血糖値処理のフローチャートである。ユーザーは、顧客端末200に、SMBG(Self Monitoring of Blood Glucose)などを用いた自己計測や健康診断等で得られた血糖値を入力する。
【0175】
STEP701では、顧客端末200は、入力された血糖値を健康食品又は医薬品提案装置100へ送信する。
【0176】
STEP702では、健康食品又は医薬品提案装置100は、顧客端末200から血糖値を受信する。
【0177】
STEP703では、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血糖値が正常か異常かを判断する。
【0178】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血糖値が、食前110mg/dl以上、または、食後140mg/dl以上の場合には、STEP703で、「異常」と判断し、いずれも数値を下回っている場合は「正常」と判断する。
【0179】
図18は、血圧処理のフローチャートである。ユーザーは、顧客端末200に、自己計測や健康診断等で得られた血圧値を入力する。
【0180】
STEP801では、顧客端末200は、入力された血圧値を健康食品又は医薬品提案装置100へ送信する。
【0181】
STEP802では、健康食品又は医薬品提案装置100は、顧客端末から血圧値を受信する。
【0182】
STEP803では、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血圧値が正常か異常かを判断する。
【0183】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した血圧値が、最高血圧130mmHg以上、かつ、最低血圧85mmHg以上の場合には、STEP803で、「異常」と判断し、いずれも数値が下回っている場合には「正常」と判断する。
【0184】
図19は、腹囲処理のフローチャートである。ユーザーは、顧客端末200に、自己計測や健康診断等で得られた腹囲値を入力する。
【0185】
STEP901では、顧客端末200は、入力された腹囲値を健康食品又は医薬品提案装置100へ送信する。
【0186】
STEP902では、健康食品又は医薬品提案装置100は、顧客端末200から腹囲値を受信する。
【0187】
STEP903では、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した腹囲値が正常か異常かを判断する。
【0188】
例えば、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した腹囲値が、女性90cm以上、男性85cm以上の場合には、STEP903で、「異常」と判断し、いずれも数値が下回っている場合には「正常」と判断する。
【0189】
図20は、健康食品又は医薬品分類処理のフローチャートである。
【0190】
STEP1001では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP303で算出した吸収カロリーを、STEP605で算出した食事のカロリーで割ることにより、脂質吸収率を算出する。
【0191】
脂質吸収率=(吸収カロリー)/(食事のカロリー)
【0192】
脂質吸収率とは、ユーザーが脂質を吸収しやすい体質か、吸収しにくい体質なのかを判別するための基準値である。
【0193】
また、脂質吸収率の代わりに、食事のカロリーから吸収カロリーを差し引くなどした指標を用いても良い。
【0194】
STEP1002では、健康食品又は医薬品提案装置100は、算出された脂質吸収率が24.8%以上の場合には、健康食品又は医薬品種別として「吸収抑制及び排出促進」と決定する。
【0195】
STEP1002では、健康食品又は医薬品提案装置100は、算出された脂質吸収率が14.1%以上24.8%未満の場合には、健康食品又は医薬品種別として「排出促進」と決定する。
【0196】
STEP1002では、健康食品又は医薬品提案装置100は、算出された脂質吸収率14.1%未満の場合には、健康食品又は医薬品種別として「食品を推奨」と決定する。
【0197】
脂質吸収率による健康食品又は医薬品種別の分類基準は、以下の通りである。
【0198】
脂質吸収率が24.8%以上の場合には、血液濁度上昇の抑制のため、吸収抑制および排出促進が望ましい。
【0199】
脂質吸収率が、14.1%以上24.8%未満の場合には、血液濁度上昇後、血液濁度成分が長時間、血液に滞留しないよう排出促進により、管理することが望ましい。
【0200】
脂質吸収率が、14.1%未満の場合には、食品などで良質な脂肪分、すなわち中鎖脂肪酸などを推奨することが望ましい。
【0201】
ただし、脂質吸収率の数値範囲の設定は、上記に限られず、男女差、年齢差、基礎疾患、投与薬剤また筋肉量、運動量その他生活習慣などにより、設定してよい。
【0202】
健康食品又は医薬品は、仮に「脂質を下げる」という結果を標榜していたとしても、作用機序が異なるため、ユーザーの体質や生活様式に合わせて、適宜選択する必要がある。
【0203】
実施形態の健康食品又は医薬品提案装置100によれば、食事に含まれる脂肪分の脂質吸収率から、適切な作用機序をもつ健康食品又は医薬品の種別を判断することが可能となる。
【0204】
例示では、脂質に関する作用機序を示したが、血圧、血糖、体重、認知症、うつ、肝機能など、取り扱う健康食品、アロマなどによって、適宜作成してもよい。
【0205】
STEP1003では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP503で算出された連続日数レベルと、STEP703で判断した血糖値が正常か異常かの判断と、STEP803で判断した血圧値が正常か異常かの判断と、STEP903で判断した腹囲値が正常か異常かの判断と、に基づいて、レコメンドレベルを判断する。
【0206】
図21は、健康食品又は医薬品提案装置100によるレコメンドレベルの分類基準を示す表である。
【0207】
STEP1003では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP703で判断した血糖値が正常か異常かの判断と、STEP803で判断した血圧値が正常か異常かの判断と、STEP903で判断した腹囲値が正常か異常かの判断と、が無い場合には、STEP503で算出した連続日数レベルから、レコメンドレベルをR-0~R-6の7段階に分類する。
【0208】
STEP1003では、健康食品又は医薬品提案装置は、血圧値と腹囲値とが正常であり、血糖値が異常である場合には、連続日数レベルから、レコメンドレベルをG-0~G-6の7段階に分類する。
【0209】
STEP1003では、健康食品又は医薬品提案装置は、血糖値と腹囲値とが正常であり、血圧値が異常である場合には、連続日数レベルから、レコメンドレベルをP-0~P-6の7段階に分類する。
【0210】
STEP1003では、健康食品又は医薬品提案装置は、血圧値と血糖値とが正常であり、腹囲値が異常である場合には、連続日数レベルから、レコメンドレベルをF-0~F-6の7段階に分類する。
【0211】
なお、上記レコメンドレベルの分類は一例であって、他の分類法を用いてもよい。
【0212】
図22は、健康食品又は医薬品提案処理のフローチャートである。
【0213】
STEP1101では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP401で判断されたレコメンドレベル(R1~R4)、もしくは、STEP1003で判断されたレコメンドレベル(R0~6,G0~6,P0~6,F0~6)と、STEP1002で判断された健康食品又は医薬品種別に基づき、健康食品又は医薬品データベース1051から該当する1以上の健康食品又は医薬品を抽出する。
【0214】
STEP1102では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP1101で抽出した1以上の健康食品のRMを、有効成分量で割り、STEP1003で得られたレコメンドレベルに対応する補正係数を乗じて、1以上の各健康食品の推奨摂取量を算出する。
【0215】
図23は、レコメンドレベルと補正係数の対応表である。なお、
図23は、レコメンドレベルがRのものを示す。レコメンドレベルがG、P、Fのものは別途設定される(不図示)。
【0216】
補正係数は、糖尿病専門医や日本糖尿病療養指導士の資格を持つ医療従事者など、総数80名へ、自分が職務で栄養指導をする場合に、適切な健康食品量をどのように算出するかについてアンケートやヒアリングを行い設定した。
【0217】
また、すべての種類のヒアリングが難しい場合などでは、市販の健康食品の摂取量の目安は、一般的な平均データに基づき、補正係数を設定してもよい。
【0218】
補正係数は、血液濁度測定装置300により得られた血液濁度から、一般的に推奨される健康食品の摂取量を、個人レベルに変換するための指標である。
【0219】
図24は、STEP1102で、健康食品又は医薬品提案装置100が、算出した健康食品又は医薬品ごとの推奨摂取量の例を示す。
【0220】
STEP1103では、健康食品又は医薬品提案装置100は、STEP1102で算出された推奨摂取量が、1.0に最も近い健康食品又は医薬品(の識別コード)を抽出する。
【0221】
STEP1103では、健康食品又は医薬品提案装置100は、抽出した健康食品又は医薬品が複数ある場合は、価格の安い順に推奨し、価格が同じ場合は、人気が高い(出荷量が多い)健康食品(の識別コード)を抽出する。
【0222】
STEP1103では、健康食品又は医薬品提案装置100は、レコメンドレベルにおいて、例えばR1、B1が該当する場合、両方の健康食品(の識別コード)を抽出する。ここで用いるアルファベットは、以下の意味を有する。
【0223】
R:血液濁度計測結果に基づく分類
G:血糖計測結果に基づく分類
P:血圧計測結果に基づく分類
F:腹囲計測結果に基づく分類
【0224】
STEP1103では、健康食品又は医薬品提案装置100は、レコメンドレベルにおいて、「R1、R1」と重複した場合は、一方の健康食品又は医薬品(の識別コード)を抽出する。
【0225】
R(にごり),G(血糖)は推奨するサプリが異なるが、R(にごり)、R(にごり)は同一サプリになってしまう可能性が高いので、同一の健康食品又は医薬品を2重で推奨しない意図である。
【0226】
図21及び
図23は、糖尿病専門医や日本糖尿病療養指導士の資格を持つ医療従事者など、総数80名への自分が職務で栄養指導をする場合、適切な健康食品量をどのように算出するかについてアンケートやヒアリングを行い、この調査結果を参考データとして用いた。
【0227】
STEP1104では、健康食品又は医薬品提案装置100は、算出された推奨する摂取量が、商品が推奨する摂取量の2倍を超えた、または、0.5を下回った健康食品又は医薬品を除外する。
【0228】
STEP1105では、健康食品又は医薬品提案装置100は、厚生労働省から開示されている摂取カロリー量と同等になるような吸収カロリー量となる食品を選択する。例えば、厚生労働省などから発表されている2000~2400kcal/日を参考に、3食均等にすることが望ましい。さらには、食間の血液濁度がBになることが望ましく、血液濁度がBになったときの栄養配分を参考に、類似した栄養配分の食品を提案する。
【0229】
この機能は、食事のカロリーが事前にわかっていることが前提であり、食事に含まれるカロリーと吸収された脂質のカロリー量から、適切な吸収カロリー量となる食品を提供する。ここで用いる吸収カロリーは、濁度計測から算出された値を用いる。
【0230】
初回は、希望する価格帯などから提案し、運用しながら弁当のカロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、糖分、塩分のデータと吸収カロリー量のデータを収集し、吸収率が40~70%になる弁当(各栄養素の組み合わせ)を求め、レコメンド機能とする。
【0231】
STEP1106では、健康食品又は医薬品提案装置100は、抽出した健康食品又は医薬品の情報(識別コード等)を、顧客端末200に送信する。
【0232】
なお、前記送信とは、顧客端末200自体に情報をダウンロードする必要はなく、アプリケーションを介し、情報を閲覧できれば良い。
【0233】
STEP1107では、顧客端末200は、操作パネル206に、健康食品又は医薬品提案装置100から送信された識別コードの健康食品の情報を表示する。
【0234】
図25は、ECサイト転送処理のフローチャートである。
【0235】
ユーザーは、顧客端末200は、操作パネル206に表示された健康食品又は医薬品を確認し、(購入を希望する)健康食品又は医薬品を操作パネル206にて選択する。
【0236】
STEP1201では、顧客端末200は、ユーザーが選択した健康食品又は医薬品の(識別コード)を、健康食品提案装置100に送信する。
【0237】
STEP1202では、健康食品又は医薬品提案装置100は、受信した健康食品又は医薬品の識別コードとユーザーの識別情報(メールアドレス等)を、ECサイトのサーバー400へ送信する。
【0238】
STEP1203では、ECサイトサーバー400は、健康食品又は医薬品提案装置100から、健康食品又は医薬品の識別コードとユーザーの識別情報を、受信する。
【0239】
ECサイトサーバー400は、予め自動レコメンドサービス利用を希望し、個人情報を登録したユーザーの識別情報を記憶する。
【0240】
ECサイトサーバー400は、登録したユーザーの情報に、ユーザーの識別情報に加えて氏名、住所、クレジットカードなどの発送及び決済手段を記憶する
【0241】
STEP1204では、ECサイトサーバー400は、ユーザーの識別情報のカートへ識別コードの健康食品又は医薬品を追加する。
【0242】
STEP1107で送信された健康食品又は医薬品情報は、顧客端末200のECサイトのカート機能で表示される。なお表示期間は、最初のレコメンド表示開始から1か月、1週間、随時など更新を選択できる。
【0243】
表示期間内に購入に至らなかった商品はカートから削除される。
【0244】
削除されたのち、更新された最新情報が表示される。なお、この表示期間内は、新たな300濁度計測機による計測結果が追加されても、表示は更新されない。
【0245】
ここでいうカートは、ECサーバー内にある機能で、ユーザーが商品を購入する機能である。
【0246】
この機能は、自社ECサイトでも事業提携により、他社が運営するカートを利用してもよい。
【0247】
また、ECサイトサーバーは、薬局で処方薬を提供する場合などでは、電子処方箋対応のシステムと連携するなどした、処方薬対応システムであってもよい。
【0248】
以上、実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0249】
1:健康食品又は医薬品提案システム
100:健康食品又は医薬品提案装置
200:顧客端末
300:血液濁度測定装置
400:ECサイトサーバー