(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082355
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】制限情報更新システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20240613BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
G08G1/09 H
G09B29/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196149
(22)【出願日】2022-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】加藤 英明
【テーマコード(参考)】
2C032
5H181
【Fターム(参考)】
2C032HB12
2C032HC08
5H181AA01
5H181BB04
(57)【要約】
【課題】速やかに、最新の走行制限速度等に関する制限情報を取得することを可能とする。
【解決手段】地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置110、210と、他の周辺車両と制限情報を送受信する通信装置120、220と、を備え、第1の車両100および第2の車両200は、地図記憶装置110、210と通信装置120、220とを含む装置を具備し、第1の車両100は、制限情報と更新日時とを第2の車両200に送信し、第2の車両200は、地図記憶装置210に記憶されている制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、制限情報を受信し、受信された更新日時が地図記憶装置210に記憶されている更新日時よりも新しい場合には、受信した制限情報によって、記憶されている更新日時に紐づいた制限情報を更新する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置と、
他の周辺車両と前記制限情報を送受信する通信装置と、
を備え、
第1の車両および第2の車両は、前記地図記憶装置と前記通信装置とを含む装置を具備し、
前記第1の車両は、自車に具備された前記通信装置により前記制限情報と前記更新日時とを前記第2の車両に送信し、
前記第2の車両は、自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、自車に具備された前記通信装置によって前記制限情報を受信し、自車に具備された前記通信装置によって受信された前記更新日時が自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている更新日時よりも新しい場合には、受信した前記制限情報によって、前記記憶されている更新日時に紐づいた前記制限情報を更新することを特徴とする制限情報更新システム。
【請求項2】
前記第1の車両は、自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、自車に具備された前記通信装置による前記制限情報と前記更新日時との送信を停止することを特徴とする請求項1に記載の制限情報更新システム。
【請求項3】
前記第1の車両あるいは前記第2の車両は、
前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過していない場合には、自車に具備された前記通信装置によって、前記制限情報と前記更新日時とを他の車両に送信し、
前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、自車に具備された前記通信装置によって、前記他の車両から前記制限情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の制限情報更新システム。
【請求項4】
地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置と、
他の周辺車両と前記制限情報を送受信する通信装置と、
を備え、
第1の車両および他の周辺車両は、前記地図記憶装置と前記通信装置とを含む装置を具備し、
前記第1の車両は、前記制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、前記他の周辺車両からの前記制限情報と前記更新日時との受信を開始し、受信した前記制限情報の前記更新日時が自車の前記地図記憶装置に格納されている前記制限情報の前記更新日時よりも新しい場合に、自車の前記地図記憶装置に格納されている前記制限情報を前記受信した前記制限情報に更新することを特徴とする制限情報更新システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制限情報更新システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、は、地図情報と環境情報とを含む高度地図情報を有し、インフラによって生成される他の周辺車両の走行状態、道路状況、交通状況等の情報を含む環境情報を通信により取得し、環境情報を取得するたびに高度地図情報を逐一更新する車載システムが知られている。
【0003】
また、上記の車載システムを補完するものとして、運転者が目視によって知覚するよりも早く、道路標識、信号の状態や道路上の物体の有無等の有用な情報をリアルタイムに運転者に提供するシステムも知られている。
【0004】
上記のシステムの一例として、車両内に設置され、運転者に道路環境に関する情報である道路環境情報を通知する道路環境情報通知装置であって、車両周辺を撮像して画像情報を出力する撮像手段と、撮像された画像情報から道路環境に関する画像を認識して抽出し、抽出した画像認識の結果の情報を出力する画像認識手段と、前記画像認識の結果の情報を含む画像認識結果情報を、他の車両に送信する画像認識結果情報送信手段と、他の車両からの画像認識結果情報を、受信する画像認識結果情報受信手段と、自車両の画像認識結果情報と、受信した他の車両の画像認識結果情報を統合し、統合された道路環境に関する情報である道路環境再現データを生成する道路環境再現データ統合生成手段と、前記道路環境再現データに含まれる情報を運転者に通知する情報通知手段とを備えたことを特徴とする道路環境情報通知装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1に記載の技術では、例えば、走行制限速度等を表示する道路標示に対する画像認識結果に確信度のデータを付加して信頼性を示している。
しかしながら、画像による認識では、道路標示を画像として、正常に認識できなかった場合には、正しい規制情報を取得できるまで、相当の時間を要することから、その間、車両走行上の問題が発生するという課題があった。
【0007】
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、速やかに、最新の走行制限速度等に関する制限情報を取得することを可能とする制限情報更新システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置と、他の周辺車両と前記制限情報を送受信する通信装置と、を備え、第1の車両および第2の車両は、前記地図記憶装置と前記通信装置とを含む装置を具備し、前記第1の車両は、自車に具備された前記通信装置により前記制限情報と前記更新日時とを前記第2の車両に送信し、前記第2の車両は、自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、自車に具備された前記通信装置によって前記制限情報を受信し、自車に具備された前記通信装置によって受信された前記更新日時が自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている更新日時よりも新しい場合には、受信した前記制限情報によって、前記記憶されている更新日時に紐づいた前記制限情報を更新することを特徴とする制限情報更新システムを提案している。
【0009】
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記第1の車両は、自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、自車に具備された前記通信装置による前記制限情報と前記更新日時との送信を停止することを特徴とする制限情報更新システムを提案している。
【0010】
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記第1の車両あるいは前記第2の車両は、前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過していない場合には、自車に具備された前記通信装置によって、前記制限情報と前記更新日時とを他の車両に送信し、前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、自車に具備された前記通信装置によって、前記他の車両から前記制限情報を受信することを特徴とする制限情報更新システムを提案している。
【0011】
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置と、他の周辺車両と前記制限情報を送受信する通信装置と、を備え、第1の車両および他の周辺車両は、前記地図記憶装置と前記通信装置とを含む装置を具備し、前記第1の車両は、前記制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、前記他の周辺車両からの前記制限情報と前記更新日時との受信を開始し、受信した前記制限情報の前記更新日時が自車の前記地図記憶装置に格納されている前記制限情報の前記更新日時よりも新しい場合に、自車の前記地図記憶装置に格納されている前記制限情報を前記受信した前記制限情報に更新することを特徴とする制限情報更新システムを提案している。
【発明の効果】
【0012】
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、速やかに、最新の走行制限速度等に関する制限情報を取得することを可能とするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る制限情報更新システムの構成を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る制限情報更新システムにおける第1の車両内のプロセッサの構成を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る制限情報更新システムにおける第2の車両内のプロセッサの構成を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る制限情報更新システムにおける第1の車両の処理フローを示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る制限情報更新システムにおける第2の車両の処理フローを示す図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態に係る制限情報更新システムの構成を示す図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態に係る制限情報更新システムにおける第1の車両の構成を示す図である。
【
図8】本発明の第2の実施形態に係る制限情報更新システムにおける第1の車両内のプロセッサの構成を示す図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に係る制限情報更新システムにおける第1の車両の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1から
図9を用いて、本実施形態に係る制限情報更新システム1について説明する。
【0015】
<第1の実施形態>
図1から
図5を用いて、本実施形態に係る制限情報更新システム1について説明する。
【0016】
<制限情報更新システム1について>
本実施形態に係る制限情報更新システム1は、
図1に示すように、第1の車両100と、第2の車両200と、を含んで構成されている。
第1の車両100は、地図記憶装置110と、通信装置120と、プロセッサ130と、を含んで構成されている。
第2の車両200は、地図記憶装置210と、通信装置220と、プロセッサ230と、を含んで構成されている。
本実施形態に係る制限情報更新システム1では、以下において、第1の車両100を自車両MVとし、第2の車両200を第1の車両100の周辺を走行する通信可能な他車両OVとして説明する。
【0017】
<第1の車両100の構成>
図1に示すように、本実施形態に係る第1の車両100は、地図記憶装置110と、通信装置120と、プロセッサ130と、を含んで構成されている。
【0018】
地図記憶装置110は、例えば、地図データベースMAP_DBを格納する。
ここで、地図データベースMAP_DBは、各種の地図情報MAPの集合体である。
地図データベースMAP_DBには、地図情報に、車両走行に関する制限情報とその制限情報の更新日時とが紐づけ付けられて付加されている。
ここで、「制限情報」とは、制限速度等に関する道路標示あるいは道路標識に示される情報を含み、長期間設置されるもの、短期間設置されるものを含む。
【0019】
通信装置120は、第1の車両100と第1の車両100の周辺を走行する第2の車両200との間で、通信を行う。
例えば、通信装置120は、第2の車両200と通信ネットワークを介して通信を行い、制限情報を送受信する。
通信装置120は、周囲のインフラとの間でV2I通信(路車間通信)を行ってもよい。
また、通信装置120は、周囲のあらゆるものとの間でV2X通信を行ってもよい。
【0020】
プロセッサ130は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory) 等のメモリを有する。
本実施形態において、プロセッサ130は、ROM等に格納された制御プログラムに基づいて、通信装置120の動作を制御する。
プロセッサ130は、本実施形態においては、第1の車両100の通信装置120により制限情報と更新日時とを第2の車両200の後述する通信装置に送信させる。
プロセッサ130は、第1の車両100に具備された地図記憶装置110に記憶されている制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過していると判断した場合に、通信装置120による制限情報と更新日時との送信を停止させる。
プロセッサ130は、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過していない場合には、通信装置120によって、制限情報と更新日時とを第2の車両200に送信させ、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、通信装置120によって、第2の車両200から制限情報を受信させる。
【0021】
<プロセッサ130の構成>
図2に示すように、本実施形態に係るプロセッサ130は、走行状態判定部131と、制限情報管理部132と、メモリ133と、更新日時判定部134と、処理制御部135と、を含んで構成されている。
上記の構成要素は、
図2に示すように、バスラインBLを介して、接続されている。
【0022】
走行状態判定部131は、第1の車両100の走行中であるのか、あるいは停車中であるのかを判定する。
走行状態判定部131は、例えば、第1の車両100が走行中であると判定した場合には、バスラインBLを介して、その旨を処理制御部135に出力する。
【0023】
制限情報管理部132は、制限情報を走行地域ごとに管理する。
制限情報管理部132は、例えば、処理制御部135から走行地域を特定した制限情報の保持状態等に関する問い合わせがあった場合には、後述するメモリ133から情報を読みだして、個々の制限情報の保持の有無等をバスラインBLを介して、処理制御部135に通知する。
【0024】
メモリ133は、RAM等で構成される書き換え可能な記憶素子であって、制限情報と制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する。
メモリ133内部の制限情報および更新日時の情報は、後述する処理制御部135により更新され、メモリ133の最新の記憶情報が地図記憶装置110に反映される。
【0025】
更新日時判定部134は、第2の車両200から受信した制限情報の更新日時情報とメモリ133内に記憶された同一の制限情報における更新日時情報とを比較し、メモリ133内に記憶された同一の制限情報における更新日時情報と第2の車両200から受信した制限情報の更新日時情報との新旧を判定する。
更新日時判定部134の判定結果は、バスラインBLを介して、処理制御部135に出力される。
【0026】
処理制御部135は、メモリ133のROM等に格納された制御プログラムに従って、走行状態判定部131、更新日時判定部134および通信装置120等の処理を制御する。
処理制御部135は、例えば、自車両MVである第1の車両100が走行状態であり、メモリ133に走行地域の制限情報が格納され、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値の範囲内である場合には、メモリ133に格納された制限情報を第2の車両200に送信するよう通信装置120を制御する。
ここで、「更新閾値の範囲」は、地域の特性や道路および道路周辺の工事に関する情報、季節等の時期、イベントの開催等により定めてもよい。
【0027】
<第2の車両200の構成>
図1に示すように、本実施形態に係る第2の車両200は、地図記憶装置210と、通信装置220と、プロセッサ230と、を含んで構成されている。
なお、地図記憶装置210、通信装置220の主たる機能は、地図記憶装置110、通信装置120と同様であることから、その詳細な説明は省略する。
【0028】
プロセッサ230は、自車に具備された地図記憶装置210に記憶されている制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、自車に具備された通信装置220によって制限情報を受信し、自車に具備された通信装置220によって受信された更新日時が自車に具備された地図記憶装置210に記憶されている更新日時よりも新しい場合には、受信した制限情報によって、記憶されている更新日時に紐づいた制限情報を更新する。
【0029】
<プロセッサ230の構成>
図3に示すように、本実施形態に係るプロセッサ230は、走行状態判定部231と、通信状況判定部232と、受信情報判定部233と、制限情報管理部234と、メモリ235と、更新日時判定部236と、処理制御部237と、通知部238と、を含んで構成されている。
なお、走行状態判定部231、制限情報管理部234、メモリ235、更新日時判定部236、処理制御部237の主たる機能は、走行状態判定部131、制限情報管理部132、メモリ133、更新日時判定部134、処理制御部135と同様であることから、その詳細な説明は省略する。
【0030】
通信状況判定部232は、第2の車両200周辺に通信可能な他の周辺車両(例えば、第1の車両100)があるのか否かを判定する。
通信状況判定部232は、例えば、第2の車両200と物理的に通信可能な距離に他の周辺車両が存在するのか、あるいは、ネットワークの通信速度が十分であるのか、TCPコネクションの状態はどうか等の指標により通信状況を判定する。
通信状況判定部232の判定結果は、バスラインBLを介して、処理制御部237に出力される。
【0031】
受信情報判定部233は、通信可能な他の周辺車両から制限情報および更新日時情報を受信したか否かを判定する。
受信情報判定部233の判定結果は、バスラインBLを介して、処理制御部237に出力される。
【0032】
通知部238は、処理制御部237により、他の周辺車両から新たな制限情報に関する情報が取得されたことが確定した場合に、その旨を第2の車両200の乗員に音声や表示情報等で報知する。
【0033】
<第1の車両100の処理>
図4を用いて、第1の車両100の処理について説明する。
【0034】
処理制御部135は、走行状態判定部131に対して、第1の車両100が走行中であるか否かを判定させる(ステップS110)。
処理制御部135は、走行状態判定部131が、第1の車両100は走行中ではないと判定する場合(ステップS110の「NO」)には、処理を元に戻して、待機モードに移行させる。
【0035】
一方で、処理制御部135は、走行状態判定部131が、第1の車両100が走行中ではあると判定する場合(ステップS110の「YES」)には、制限情報管理部132に対して、第1の車両100が制限情報を保持しているか否かを問い合わせる(ステップS120)。
そして、処理制御部135は、制限情報管理部132から第1の車両100が制限情報を保持していない旨の通知を受け取った場合(ステップS120の「NO」)には、処理を終了させる。
【0036】
一方で、処理制御部135は、制限情報管理部132から第1の車両100が制限情報を保持している旨の通知を受け取った場合(ステップS120の「YES」)には、更新日時判定部134に対して、その制限情報の更新日時が現時点に対して更新閾値範囲内であるか否かを判定させる(ステップS130)。
そして、処理制御部135は、更新日時判定部134から、その制限情報の更新日時が現時点に対して更新閾値範囲内ではない旨の判定結果を受け取った場合(ステップS130の「NO」)には、処理を終了させる。
【0037】
一方で、処理制御部135は、更新日時判定部134から、その制限情報の更新日時が現時点に対して更新閾値範囲内である旨の判定結果を受け取った場合(ステップS130の「YES」)には、通信装置120に対して、その制限情報を第1の車両100周辺の他の車両に送信させる(ステップS140)。
【0038】
次いで、処理制御部135は、走行状態判定部131に対して、第1の車両100は走行を終了させているか否かを判定させる(ステップS150)。
処理制御部135は、走行状態判定部131が、第1の車両100が走行を終了させていないと判定する場合(ステップS150の「NO」)には、処理を元に戻して、待機モードに移行させる。
【0039】
一方で、処理制御部135は、走行状態判定部131が、第1の車両100は走行を終了させていると判定する場合(ステップS150の「YES」)には、通信装置120に対して、その制限情報を第1の車両100周辺の他の車両に送信させることを停止させて、処理を終了する(ステップS160)。
<第2の車両200の処理>
図5を用いて、第2の車両200の処理について説明する。
【0040】
処理制御部237は、走行状態判定部231に対して、第2の車両200が走行中であるか否かを判定させる(ステップS210)。
処理制御部237は、走行状態判定部231が、第2の車両200は走行中ではないと判定する場合(ステップS210の「NO」)には、処理を元に戻して、待機モードに移行させる。
【0041】
一方で、処理制御部237は、走行状態判定部231が、第2の車両200が走行中ではあると判定する場合(ステップS210の「YES」)には、通信状況判定部232に対して、第2の車両200周辺に通信可能な他の周辺車両が存在するのか否かを判定させる(ステップS220)。
そして、処理制御部135は、通信状況判定部232から第2の車両200周辺に通信可能な他の周辺車両が存在しない旨の判定結果を受け取った場合(ステップS220の「NO」)には、処理を元に戻して、待機モードに移行させる。
【0042】
一方で、処理制御部237は、通信状況判定部232から第2の車両200周辺に通信可能な他の周辺車両が存在する旨の判定結果を受け取った場合(ステップS220の「YES」)には、受信情報判定部233に制限情報を受信したか否かを判定させる(ステップS230)。
そして、処理制御部237は、受信情報判定部233から制限情報を受信していない旨の判定結果を受け取った場合(ステップS230の「NO」)には、処理をステップS220に遷移させる。
【0043】
一方で、処理制御部237は、受信情報判定部233から制限情報を受信している旨の判定結果を受け取った場合(ステップS230の「YES」)には、制限情報管理部234に対して、第2の車両200が制限情報を保持しているか否かを問い合わせる(ステップS240)。
そして、処理制御部237は、制限情報管理部234から第2の車両200が制限情報を保持していない旨の通知を受け取った場合(ステップS240の「NO」)には、更新日時判定部236に対して、受信した制限情報の更新日時が更新閾値範囲内であるか否かを判定させる(ステップS280)。
そして、処理制御部237は、更新日時判定部236から、その制限情報の更新日時が更新閾値範囲内ではない旨の判定結果を受け取った場合(ステップS280の「NO」)には、処理をステップS220に遷移させる。
【0044】
一方で、処理制御部237は、更新日時判定部236から、その制限情報の更新日時が更新閾値範囲内である旨の判定結果を受け取った場合(ステップS280の「YES」)には、制限情報を確定させ(ステップS260)、通知部238にその旨を第2の車両200の乗員に対して、音声や表示情報等によって報知させて(ステップS270)、処理を終了する。
【0045】
また、処理制御部237は、制限情報管理部234から第2の車両200が制限情報を保持している旨の通知を受け取った場合(ステップS240の「YES」)には、受信した制限情報が保持している制限情報よりも新しい情報であるか否かを判定する(ステップS250)。
そして、処理制御部237は、受信した制限情報が保持している制限情報よりも新しい情報ではないと判定する場合(ステップS250の「NO」)には、処理をステップS220に遷移させる。
【0046】
一方で、処理制御部237は、受信した制限情報が保持している制限情報よりも新しい情報であると判定する場合(ステップS250の「YES」)には、制限情報を確定させ(ステップS260)、通知部238にその旨を第2の車両200の乗員に対して、音声や表示情報等によって報知させて(ステップS270)、処理を終了する。
【0047】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る制限情報更新システム1は、地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置110、210と、他の周辺車両と制限情報を送受信する通信装置120、220と、を備えた第1の車両100と第2の車両200とを含んで構成され、第1の車両100は、自車に具備された通信装置120により地図記憶装置110に格納された制限情報と更新日時とを第2の車両200に送信し、第2の車両200は、自車に具備された地図記憶装置210に記憶されている制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、自車に具備された通信装置220によって制限情報を受信し、自車に具備された通信装置220によって受信された更新日時が自車に具備された地図記憶装置210に記憶されている更新日時よりも新しい場合には、受信した制限情報によって、記憶されている更新日時に紐づいた制限情報を更新する。
つまり、第2の車両200は、自車に具備された地図記憶装置210に記憶されている制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、自車に具備された通信装置220によって制限情報を受信する。
そして、第2の車両200は、自車に具備された通信装置220によって受信された更新日時が自車に具備された地図記憶装置210に記憶されている更新日時よりも新しい場合には、受信した制限情報によって、記憶されている更新日時に紐づいた制限情報を更新する。
すなわち、上記の処理によって、速やかに、最新の走行制限速度等に関する制限情報を取得することが可能となる。
【0048】
本実施形態に係る制限情報更新システム1の第1の車両100は、自車に具備された地図記憶装置110に記憶されている制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、自車に具備された通信装置120による制限情報と更新日時との送信を停止する。
つまり、第1の車両100は、自車に具備された地図記憶装置110に記憶されている制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過していない場合にのみ自車に具備された通信装置120によって、制限情報と更新日時とを送信する。
すなわち、上記の処理によって、本実施形態に係る制限情報更新システム1においては、他の周辺車両から送信されてくる情報をそのまま更新することによって、手間なく、速やかに、最新の走行制限速度等に関する制限情報を取得することが可能となる。
【0049】
本実施形態に係る制限情報更新システム1の第1の車両100あるいは第2の車両200は、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過していない場合には、自車に具備された通信装置120、220によって、制限情報と更新日時とを他の周辺車両に送信し、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、自車に具備された通信装置120、220によって、他の周辺車両から制限情報を受信する。
つまり、第1の車両100あるいは第2の車両200は、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過していない場合には、自車に具備された通信装置120、220によって、制限情報と更新日時とを他の周辺車両に送信する。
一方で、第1の車両100あるいは第2の車両200は、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、自車に具備された通信装置120、220によって、他の周辺車両から制限情報を受信する。
すなわち、上記の処理によって、第1の車両100あるいは第2の車両200は、速やかに、最新の走行制限速度等に関する制限情報を取得することが可能となる。
また、上記の処理により、第1の車両100および第2の車両200は、常に、最新の走行制限速度等に関する制限情報を保持することが可能となる。
【0050】
<第2の実施形態>
図6から
図9を用いて、本実施形態に係る制限情報更新システム1Aについて説明する。
本実施形態では、第1の車両100Aが、地図記憶装置110に保持している制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、他の周辺車両から制限情報を受信し、制限情報を最新のものに更新する形態について説明する。
【0051】
<制限情報更新システム1Aについて>
本実施形態に係る制限情報更新システム1Aは、
図6に示すように、第1の車両100Aと、他の周辺車両としての第2の車両200から第Nの車両200Nを含んで構成されている。
第1の車両100A、第2の車両200から第Nの車両200Nは、同様の機能を有する地図記憶装置、通信装置、プロセッサを含んで構成されている。
【0052】
<第1の車両100Aの構成>
図7に示すように、第1の車両100Aは、地図記憶装置110と、通信装置120と、プロセッサ130Aと、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同様の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。
【0053】
プロセッサ130Aは、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、他の周辺車両200~200Nからの制限情報と更新日時との受信を開始し、受信した制限情報の更新日時が自車の地図記憶装置110に格納されている制限情報の更新日時よりも新しい場合に、自車の地図記憶装置110に格納されている制限情報を受信した制限情報に更新する。
【0054】
<プロセッサ130Aの構成>
図8に示すように、本実施形態に係るプロセッサ130Aは、走行状態判定部131と、制限情報管理部132と、メモリ133と、更新日時判定部134と、処理制御部135Aと、通信状況判定部136と、通知部137と、を含んで構成されている。
なお、第1の実施形態と同様の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は、省略する。
【0055】
処理制御部135Aは、メモリ133のROM等に格納された制御プログラムに従って、走行状態判定部131、更新日時判定部134、通信状況判定部136、通知部137および通信装置120の処理を制御する。
処理制御部135Aは、例えば、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、他の周辺車両200~200Nからの制限情報と更新日時との受信を開始し、受信した制限情報の更新日時が自車の地図記憶装置110に格納されている制限情報の更新日時よりも新しい場合に、自車の地図記憶装置110に格納されている制限情報を受信した制限情報に更新する。
【0056】
通信状況判定部136は、第1の車両100周辺に通信可能な他の周辺車両200~200Nが存在するか否かを判定する。
通信状況判定部136は、例えば、第1の車両100と物理的に通信可能な距離に他の周辺車両200~200Nが存在するのか、あるいは、ネットワークの通信速度が十分であるのか、TCPコネクションの状態はどうか等の指標により通信状況を判定する。
通信状況判定部136の判定結果は、バスラインBLを介して、処理制御部135Aに出力される。
【0057】
通知部137は、処理制御部135Aにより、他の周辺車両200~200Nから新たな制限情報に関する情報が取得されたことが確定した場合に、その旨を第1の車両100の乗員に音声や表示情報等によって報知する。
【0058】
<第1の車両100Aの処理>
図9を用いて、第1の車両100Aの処理について説明する。
【0059】
処理制御部135Aは、走行状態判定部131に対して、第1の車両100Aが走行中であるか否かを判定させる(ステップS310)。
処理制御部135Aは、走行状態判定部131が、第1の車両100Aは走行中ではないと判定する場合(ステップS310の「NO」)には、処理を元に戻して、待機モードに移行させる。
【0060】
一方で、処理制御部135Aは、走行状態判定部131が、第1の車両100Aが走行中ではあると判定する場合(ステップS310の「YES」)には、制限情報管理部132に対して、第1の車両100Aが制限情報を保持しているか否かを問い合わせる(ステップS320)。
そして、処理制御部135Aは、制限情報管理部132から第1の車両100Aが制限情報を保持していない旨の通知を受け取った場合(ステップS320の「NO」)には、処理をステップS340に移行させる。
【0061】
一方で、処理制御部135Aは、制限情報管理部132から第1の車両100Aが制限情報を保持している旨の通知を受け取った場合(ステップS320の「YES」)には、更新日時判定部134に対して、その制限情報の更新日時が更新閾値範囲外であるか否かを判定させる(ステップS330)。
そして、処理制御部135Aは、更新日時判定部134から、その制限情報の更新日時が更新閾値範囲外ではない旨の判定結果を受け取った場合(ステップS130の「NO」)には、処理を終了させる。
【0062】
一方で、処理制御部135Aは、更新日時判定部134から、その制限情報の更新日時が更新閾値範囲外である旨の判定結果を受け取った場合(ステップS130の「YES」)には、通信装置120に対して、その制限情報を第1の車両100A周辺の他の車両200~200Nから受信する処理を開始させる(ステップS340)。
【0063】
処理制御部135Aは、通信状況判定部136に対して、第1の車両100A周辺に通信可能な他の車両200~200Nが存在するのか否かを判定させる(ステップS350)。
そして、処理制御部135Aは、通信状況判定部136から第1の車両100A周辺に通信可能な他の車両200~200Nが存在しない旨の判定結果を受け取った場合(ステップS350の「NO」)には、処理を元に戻して、待機モードに移行させる。
【0064】
一方で、処理制御部135Aは、通信状況判定部136から第1の車両100A周辺に通信可能な他の車両200~200Nが存在する旨の判定結果を受け取った場合(ステップS350の「YES」)には、第1の車両100A周辺で通信可能な他の車両200~200Nが制限情報を保持しているか否かを判定する(ステップS360)。
具体的には、処理制御部135Aは、通信装置120を介して、第1の車両100A周辺で通信可能な他の車両200~200Nが制限情報を保持しているか否かの情報を取得して判定を行う。
そして、処理制御部135Aは、第1の車両100A周辺で通信可能な他の車両200~200Nが制限情報を保持していないと判定する場合(ステップS360の「NO」)には、処理をステップS350に遷移させる。
【0065】
一方で、処理制御部135Aは、第1の車両100A周辺で通信可能な他の車両200~200Nが制限情報を保持していると判定する場合(ステップS360の「YES」)には、受信した制限情報が保持している制限情報よりも新しい情報であるか否かを判定する(ステップS370)。
そして、処理制御部135Aは、受信した制限情報が保持している制限情報よりも新しい情報ではないと判定する場合(ステップS370の「NO」)には、処理をステップS350に遷移させる。
【0066】
一方で、処理制御部135Aは、受信した制限情報が保持している制限情報よりも新しい情報であると判定する場合(ステップS370の「YES」)には、制限情報を確定させ(ステップS380)、通知部137にその旨を第1の車両100Aの乗員に音声や表示情報等で報知させて(ステップS390)、処理を終了する。
【0067】
<作用・効果>
以上、説明したように、本実施形態に係る制限情報更新システム1Aは、地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置110と、他の周辺車両200~200Nと制限情報を送受信する通信装置120と、を備えた第1の車両100Aと、地図記憶装置110と、第1の車両100Aと制限情報を送受信する通信装置120と、を備えた他の周辺車両200~200Nとを含んで構成され、第1の車両100Aは、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、他の周辺車両200~200Nからの制限情報と更新日時との受信を開始し、受信した制限情報の更新日時が自車の地図記憶装置に格納されている制限情報の更新日時よりも新しい場合に、自車の地図記憶装置に格納されている制限情報を受信した制限情報に更新する。
つまり、第1の車両100Aは、制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合には、他の周辺車両200~200Nからの制限情報と更新日時との受信を開始する。そして、第1の車両100Aは、受信した制限情報の更新日時が自車の地図記憶装置110に格納されている制限情報の更新日時よりも新しい場合には、自車の地図記憶装置110に格納されている制限情報を受信した制限情報に更新する。
すなわち、上記の処理によって、第1の車両100Aは、地図記憶装置110に格納されている制限情報の更新日時を常に管理していれば、常に、最新の走行制限速度等に関する制限情報を保持することが可能となる。
【0068】
<変形例1>
本実施形態においては、第1の車両100、100Aと他の周辺車両200~200Nとの間で、それぞれの通信装置120、220により、制限情報とその制限情報の更新日時とのやり取りを行う制限情報更新システム1、1Aを例示して説明したが、通信装置120、220に代えて、サーバを用いてシステムを構築してもよい。
サーバを用いたシステムとすることによって、他の周辺車両200~200Nの対象範囲を拡大でき、かつ、より速やかに、最新の走行制限速度等に関する制限情報を取得することが期待できる。
【0069】
<変形例2>
本実施形態においては、送信側の車両が制限情報の更新日時を条件に、制限情報を受信側の車両に送信することを例示して説明したが、送信側の車両は、OTA(Over The Air)により、送信する制限情報が最新の制限情報であることを確認できた場合に、受信側の車両に、その制限情報を送信し、受信側の車両は、OTAによる制限情報の更新が不可能で、かつ、保持する制限情報の更新日時が更新閾値の範囲外である場合には、制限情報の受信待ち状態となるようにしてもよい。
上記のような処理を加えることによって、送信側の車両が制限情報の更新日時を条件に、制限情報を受信側の車両に送信する場合に、誤った制限情報を送信するという不具合を防止することが期待できる。
【0070】
<付記項1>
地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置と、
他の周辺車両と前記制限情報を送受信する通信装置と、
1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のプロセッサに通信可能に接続される1つまたは複数のメモリと、
を備え、
第1の車両および第2の車両は、前記地図記憶装置と前記通信装置と前記1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のメモリを含む装置を具備し、
前記第1の車両の前記1つまたは複数のプロセッサは、自車に具備された前記通信装置に前記制限情報と前記更新日時とを前記第2の車両に送信させ、
前記第2の車両の前記1つまたは複数のプロセッサは、自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている前記第1の車両から送信された前記制限情報の前記更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、自車に具備された前記通信装置に前記制限情報を受信させ、自車に具備された前記通信装置によって受信された前記更新日時が自車に具備された前記地図記憶装置に記憶されている更新日時よりも新しい場合には、受信した前記制限情報によって、前記記憶されている更新日時に紐づいた前記制限情報を更新することを特徴とする制限情報更新システム。
【0071】
<付記項2>
地図情報に、車両走行に関する制限情報と該制限情報の更新日時とを紐づけて記憶する地図記憶装置と、
他の周辺車両と前記制限情報を送受信する通信装置と、
1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のプロセッサに通信可能に接続される1つまたは複数のメモリと、
を備え、
第1の車両および他の周辺車両は、前記地図記憶装置と前記通信装置と前記1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のメモリとを含む装置を具備し、
前記第1の車両の前記1つまたは複数のプロセッサは、前記制限情報の更新日時が予め定めた更新閾値を経過している場合に、前記通信装置に前記他の周辺車両からの前記制限情報と前記更新日時との受信を開始させ、受信した前記制限情報の前記更新日時が自車の前記地図記憶装置に格納されている前記制限情報の前記更新日時よりも新しい場合に、自車の前記地図記憶装置に格納されている前記制限情報を前記受信した前記制限情報に更新することを特徴とする制限情報更新システム。
【0072】
なお、プロセッサ130、130A、230の処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをプロセッサ130、130A、230に読み込ませ、実行することによって本発明の制限情報更新システム1、1Aを実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0073】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0074】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0075】
以上、この発明の実施形態について、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1;制限情報更新システム
100;第1の車両
100A;第1の車両
110;地図記憶装置
120;通信装置
130;プロセッサ
130A;プロセッサ
131;走行状態判定部
132;制限情報管理部
133;メモリ
134;更新日時判定部
135;処理制御部
135A;処理制御部
136;通信状況判定部
137;通知部
200;第2の車両
231;走行状態判定部
232;通信状況判定部
233;受信情報判定部
234;制限情報管理部
235;メモリ
236;更新日時判定部
237;処理制御部
238;通知部