(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082477
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】家具
(51)【国際特許分類】
A47B 3/06 20060101AFI20240613BHJP
A47B 13/10 20060101ALI20240613BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20240613BHJP
F16B 5/10 20060101ALI20240613BHJP
F16B 12/44 20060101ALI20240613BHJP
F16B 12/46 20060101ALI20240613BHJP
A47C 4/02 20060101ALI20240613BHJP
A47C 9/10 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
A47B3/06 D
A47B13/10
A47B13/00 Z
F16B5/10 M
F16B12/44 A
F16B12/46 A
A47C4/02 A
A47C9/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196349
(22)【出願日】2022-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】521511195
【氏名又は名称】MARLE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(74)【代理人】
【識別番号】100227673
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 光起
(72)【発明者】
【氏名】青山 浩次郎
【テーマコード(参考)】
3B053
3B095
3J001
3J024
【Fターム(参考)】
3B053FA01
3B053FA07
3B053FB05
3B053FB08
3B053NP02
3B053NP04
3B053NQ10
3B095AA03
3B095AC05
3J001FA09
3J001GB01
3J001HA08
3J001JD15
3J001KA19
3J001KB03
3J024AA02
3J024AA12
3J024AA45
3J024CA30
(57)【要約】
【課題】ばらすと天板がコンパクトになり、かつ、力の弱い者でも簡単に組み立てることができる家具を得る。
【解決手段】床面に立設される少なくとも3つの脚板を備え、各脚板を、一方の側端部を互いに接続させるとともに他方の側縁部を外側へ向けることで平面視放射状に配置してなる脚体と、互いに隣り合う脚板間に配置される天板と、前記互いに隣り合う脚板の向かい合う板面と前記天板との間に形成された係合部と係合受け部とを備える係合機構とを具備し、前記係合部を前記係合受け部に係合させることにより、前記天板が前記互いに隣り合う脚板によって支持されるように構成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に立設される少なくとも3つの脚板を備え、各脚板を、一方の側端部を互いに接続させるとともに他方の側縁部を外側へ向けることで平面視放射状に配置してなる脚体と、
互いに隣り合う脚板間に配置される天板と、
前記互いに隣り合う脚板の向かい合う板面と前記天板との間に形成された係合部と係合受け部とを備える係合機構とを具備し、
前記係合部を前記係合受け部に係合させることにより、前記天板が前記互いに隣り合う脚板によって支持されるように構成されていることを特徴とする家具。
【請求項2】
前記天板が、前記互いに対向する脚板間に配置された状態で、これらの脚板の向かい合う板面それぞれに沿う端面を有し、
前記係合部が、前記板面又は前記端面のいずれか一方に形成された係合凸部であり、前記係合受け部が、他方に形成された係合凹部である請求項1記載の家具。
【請求項3】
前記互いに隣り合う脚体及び前記天板は、前記係合凹部を前記係合凸部に係合させた状態で、前記係合凹部及び前記係合凸部よりも上側の厚みが同じである請求項2記載の家具。
【請求項4】
前記天板は、前記各脚板のそれぞれの間に配置されており、
前記脚体の上端面及び各天板の上面によって天面が構成され、その天面の外周に沿う前記各天板の周端面に周方向へ延びる凹溝が形成されており、
前記各天板の凹溝に掛け止められる環状ベルトをさらに備える請求項1記載の家具。
【請求項5】
前記脚体と隣り合う第2の脚体をさらに備え、
前記天板が、長尺状をなし、その一端部が前記脚体の互いに隣り合う脚板間に配置されるとともに、その他端部が前記第2の脚体の互いに隣り合う脚板間に配置されるように構成されている請求項1記載の家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばキャンプに使用されるテーブルや椅子としては、使用時には運搬し易く、不使用時には収容し易いようにコンパクトにばらせる組立式のものが重宝される。
【0003】
前記組立式のテーブルとして、特許文献1には、2枚の脚板を平面視十字状に組み付け、天板をその組み付けた脚板の上に載せて支持する構造の組立テーブルが開示されている。
【0004】
しかしながら、前記特許文献1の組立テーブルでは、天板を脚板の上に載せて支持する構造になっており、天板を一枚ものとする必要がある。このため、ばらしても天板が大きなままでコンパクトにならない。その結果、運搬し難く、収容もし難いという問題があった。また、天板が重くなり、女性や子供のように力の弱い者には組み立て難いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、ばらすと天板がコンパクトになり、かつ、力の弱い者でも簡単に組み立てることができる家具を得ること主な課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る家具は、床面に立設される少なくとも3つの脚板を備え、各脚板を、一方の側端部を互いに接続させるとともに他方の側縁部を外側へ向けることで平面視放射状に配置してなる脚体と、互いに隣り合う脚板間に配置される天板と、前記互いに隣り合う脚板の向かい合う板面と前記天板との間に形成された係合部と係合受け部とを備える係合機構とを具備し、前記係合部を前記係合受け部に係合させることにより、前記天板が前記互いに隣り合う脚板によって支持されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成によれば、家具の天面を一枚の天板で形成するのではなく、各脚板間に配置された天板によって形成するように構成したので、個々の天板を小さくできる。これにより、ばらすと天板がコンパクトになる。その結果、運搬し易く、かつ、収容スペースも取らず収容し易くなる。また、一つ一つの天板が軽くなるので、力の弱い者でも容易に組み立てられる。なお、家具の天面とは、家具全体の上面を形成する面(上方を向く面)を示している。
【0009】
前記係合部及び前記係合受け部の具体的な実施態様としては、前記天板が、前記互いに対向する脚板間に配置された状態で、これらの脚板の向かい合う板面それぞれに沿う端面を有し、前記係合部が、前記板面又は前記端面のいずれか一方に形成された係合凸部であり、前記係合受け部が、他方に形成された係合凹部のものであってもよい。
【0010】
また、前記互いに隣り合う脚体及び前記天板は、前記係合凹部を前記係合凸部に係合させた状態で、前記係合凹部及び前記係合凸部よりも上側の厚みが同じものであってもよい。
【0011】
このような構成であれば、各脚板の上端面と天板の上面とが面一となり、家具の天面に段差がなくなる。これにより、例えばコップを置いても倒れ難くなり、使い勝手が良くなる。
【0012】
また、前記天板は、前記各脚板のそれぞれの間に配置されており、前記脚体の上端面及び各天板の上面によって天面が構成され、その天面の外周に沿う前記各天板の外周端面に周方向へ延びる凹溝が形成されており、前記各天板の凹溝に掛け止められる環状ベルトをさらに備えるものであってもよい。
【0013】
このような構成によれば、環状ベルトで各天板を脚体に縛り止めることができるので、脚板から天板が脱落し難くなる。
【0014】
また、前記脚体と隣り合う第2の脚体をさらに備え、前記天板が、長尺状をなし、その一方の端部が前記脚体の互いに隣り合う脚板間に配置され支持されるとともに、その他方の端部が前記第2の脚体の互いに隣り合う脚板間に配置され支持されるように構成されているものであってもよい。
【0015】
このような構成によれば、長尺状の天板であっても二つの脚体で安定して支持できる。これにより、複数の脚板と長尺状の天板やその他の形状の天板を組み合わせることにより、多種多様な形状の家具を簡単に組み立てることができる。
【発明の効果】
【0016】
このように、本発明に係る家具であれば、ばらすと天板がコンパクトになり、かつ、力の弱い者でも簡単に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】第1実施形態の家具を模式的に示す分解斜視図である。
【
図2】第1実施形態の家具の脚体の組み上がった状態を模式的に示す説明図である。
【
図3】第1実施形態の家具の脚体に天板を組み付けた状態を模式的に示す斜視図である。
【
図4】第1実施形態の家具の組み上がった状態を模式的に示す斜視図である。
【
図5】第1実施形態の家具の脚体と天板とを模式的に示す平面図である。
【
図6】第1実施形態の家具の係合機構を模式的に示す断面図である。
【
図7】第2実施形態の家具を模式的に示す斜視図である。
【
図8】第3実施形態の家具を模式的に示す斜視図である。
【
図9】その他の実施形態の家具係合機構を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る家具は、使用時には簡単に組み立てることができ、不使用時にはばらしておくことができる組立式のものであり、例えばテーブルや椅子が含まれる。
【0019】
<第1の実施形態> 本実施形態に係る家具100は、
図1に示すように、脚体10と、天板20と、係合機構30と、環状ベルト40とを備えたテーブルである。この家具は、例えば椅子としても使用できる。
【0020】
前記脚体10は、少なくとも三つの脚板11を備えている。本実施形態の脚体10は、
図2(a)に示すように、四つの脚板11を備えている。各脚板11は、矩形状をなし、同一形状に形成されている。そして、各脚板11は、床面に立設され、一方の側端部11aを互いに接続させるとともに、他方の側縁部11bを外側へ向けて配置される。これにより、各脚板11は、
図2(b)に示すように、その接続箇所Xを中心として平面視放射状に配置される。具体的には、各脚板11は、互いに隣り合う脚板11間の角度が同一角度(本実施形態は90°)になるように配置される。また、脚体10は、床面に立設させた状態で上端面10sが水平になるように構成されている。
【0021】
より具体的には、本実施形態の脚体11は、
図1に示すように、二枚の板材B1,B2を組み立てて形成される。具体的には、二枚の板材B1,B2は、略矩形状をなし、同一形状に形成されている。また、二枚の板材B1,B2のうち一方の板材B1には、その上部中央に上端から下方へ延びる上部切込みB1aが形成され、他方の板材B2には、その下部中央に下端から上方へ延びる下部切込みB2aが形成されている。そして、両板材B1,B2は、互いの切込みB1a,B2aを嵌め合わせて平面視十字状に組み立てられる。したがって、各板材B1,B2の切込みB1a,B2aを挟んで両側が脚板11となる。
【0022】
前記天板20は、各脚板11のそれぞれの間に配置される。したがって、本実施形態では、4つの天板20を備える。各天板20は、
図3及び
図5(a)に示すように、平面視略扇形状をなし、同一形状に形成されている。天板20は、互いに隣り合う脚板11間に配置され、この状態において、これらの脚板11の向かい合う板面11xそれぞれに沿う端面20xを有している。つまり、天板20は、両端面20xに挟まれる角部20aを互いに隣り合う脚板11間に差し込むように配置される。両端面20x間の角度は、互いに隣り合う脚板11間の角度と一致する。また、この状態において、天板20は、外側を向く周端面20yを有し、この周端面20yには、周方向へ延びる凹溝20bが形成されている。また、この周端面20yを含む周端部20cは、
図5(b)に示すように、この周端部20cの一部又は全部が、平面視して、互いに隣り合う脚板11の板面11xそれぞれの他方の側縁11z同士を結ぶ仮想線Y(
図5(b)中、点線)よりも外側へ突出するように構成されている。なお、本実施形態の周端面20yは、平面視多角形状をなしているが、平面視円弧状をなすのものであってもよい。
【0023】
前記係合機構30は、
図2及び
図6に示すように、互いに隣り合う脚板11と天板20との間に形成された係合部31と係合受け部32とを備えている。係合部31及び係合受け部32は、互いに隣り合う脚板11の向かい合う板面11xとその板面11xに対向する天板20の端面20xとの間に形成されている。具体的には、係合部31は、板面11x又は端面20xの一方に形成された係合凸部であり、係合受け部32は、他方に形成された係合凹溝である。本実施形態では、係合凸部31は、端面20xから突出するように形成されており、係合凹溝32は、板面11xを切り欠いて形成され、脚板11の上端面に沿うように水平方向に延びている。そして、係合凸部31を係合凹溝32に係合させて状態で、係合凸部31よりも上側の端面20x部分と係合凹溝32よりも上側の板面11x部分とが互いに当接するようになっており、これらの部分の上下方向の長さ(
図6中、矢印で示す長さ)が一致している。つまり、天板20の係合凸部31よりも上側の厚みと脚板11の係合凹溝32よりも上側の厚みとが一致している。
【0024】
前記環状ベルト40は、
図1に示すように、その輪の大きさ調整するための絞り機構41を備えている。なお、環状ベルト40は、例えば伸縮性を有するものでもよく、この場合、必ずしも絞り機構を設けなくてもよい。本実施形態の環状ベルト40は、伸縮性を有し、かつ、絞り機構41を備えている。
【0025】
次に、本実施形態の家具100の組み立て方を説明する。
【0026】
先ず、
図2に示すように、脚体10を組み立てる。具体的には、二つの板材B1,B2を互いの切込みB1a,B2aを係合させて平面視十字状に組み立てる。この状態で、両板材B1,B2の上端面は、面一となる。なお、組み立てた脚体10は、床面に置くと四つの脚板11によって自立する。このため、天板20を組み付ける場合に、脚体11を支える必要がなく作業が容易となる。
【0027】
次に、
図3に示すように、各脚板11のそれぞれの間に天板20を配置し、その天板20を挟む脚板11で支持する。具体的には、各天板20を、その角部20aを互いに隣り合う脚板11間に差し込むとともに、その角部20aを構成する各端面20xに形成された係合凸部31を対向する脚板11の板面11xに形成された係合凹部32に係合させる。この状態で、脚体10の上端面10s及び各天板20の上面20sによって家具の天面が構成され、その天面の外周に沿う各天板20の周端面20yに形成された凹溝20bが一続きになる。
【0028】
次に、
図4に示すように、一続きになった凹溝20bに環状ベルト40を掛け止め、必要に応じて絞り機構41によって環状ベルトを絞る。これにより、各天板20が、環状ベルト40によって脚板10に縛り止められた状態となる。
【0029】
本実施形態に係る家具100によれば、家具100の天面を一枚の天板で形成するのではなく、各脚板11間に配置された天板20によって形成するように構成したので、個々の天板20を小さくできる。これにより、ばらすと天板20がコンパクトになり、運搬し易く、かつ、収容スペースも取らず収容し易くなる。また、一つ一つの天板20が軽くなるので、力の弱い者でも容易に組み立てられる。
【0030】
また、脚体10の互いに隣り合う脚板11間の角度が同一角度になるように構成したので、脚体が安定して自立する。このため、天板20を組み付ける場合に、脚体10を支える必要がなく、組み立てが容易となる。また、各天板20を同一形状としたので、家具の重心が偏り難くなり、安定して自立する。
【0031】
<第2実施形態> 本実施形態に係る家具100は、
図7(a)に示すように、2つの脚体10と、4つの天板20と、2つの長尺天板21と、係合機構30と、環状ベルト40とを備えている。なお、各脚体10は、第1実施形態の脚体と同一構造を有し、4つの天板20は、第1実施形態の天板と同一構造を有し、係合機構30及び環状ベルト40は、第1実施形態のものと同一構造を有していることから、これらの詳細は省略する。
【0032】
前記長尺天板21は、矩形状をなしている。長尺天板21は、一端部21mが一方の脚体10の互いに隣り合う脚板11間に配置されるとともに、他端部21nが他方の脚体10の互いに隣り合う脚板11間に配置される。一端部21mは、一方の長辺を構成する端面21xと一方の短辺を構成する端面21xとがそれぞれ対向する脚板11の板面11xに沿うように配置される。また、他端部21nは、一方の長辺を構成する端面21xと他方の短辺を構成する端面21xとがそれぞれ対向する脚板11の板面11xに沿うように配置される。そして、これらの端面21xとその端面21xが対向する板面11xとの間に係合機構30が形成されている。また、長尺天板21には、両脚体10に支持された状態で、外側を向く周端面21y(他方の長辺を構成する端面)に長手方向へ延びる凹溝21bが形成されている。
【0033】
次に、本実施形態の家具100の組み立て方を説明する。
【0034】
2つの脚体10を間隔を空けて配置する。そして、長尺天板21を2つの脚体10の間に架け渡すように配置し、これらの脚板10によって支持する。具体的には、長尺天板21の一端部10mを一方の脚体10の互いに対向する脚板11間に配置して係合機構40を係合させ、他方部10nを他方の脚体10の互いに対向する脚板11間に配置して係合機構40を係合させる。また、両脚体10の他の互いに隣り合う脚板11間には天板20を配置して係合機構40を係合させる。そして、天面の外周を構成する各天板20,21の周端面20y、21yに形成された凹溝20b、21bに環状ベルト40を掛け止める。
【0035】
<第3実施形態> 本実施形態に係る家具100は、
図8に示すように、4つの脚体と、8つの長尺天板21と、係合機構30と、環状ベルト40とを備えている。なお、各脚体は、第1実施形態の脚体と同一構造を有し、係合機構及び環状ベルトは、第1実施形態のものと同一構造を有していることから、これらの詳細は省略する。
【0036】
前記8つの長尺天板21は、L字状をなしている他は、前記第2実施形態の長尺天板21と同じ構造を有している。但し、天面の外周を構成しない各天板21には、凹溝21bが形成されていない。
【0037】
次に、本実施形態の家具100の組み立て方を説明する。
【0038】
4つの脚体10を間隔を空けて配置する。そして、長尺天板21を隣り合う2つの脚体10の間に架け渡すように配置し、これらの脚板10によって支持する。具体的には、長尺天板21の一端部10mを一方の脚体10の互いに対向する脚板11間に配置して係合機構40を係合させ、他方部10nを他方の脚体10の互いに対向する脚板11間に配置して係合機構40を係合させる。そして、天面の外周を構成する各天板20,21の周端面20y、21yに形成された凹溝20b、21bに環状ベルト40を掛け止める。
【0039】
<その他の実施形態> 本発明に係る前記各実施形態の家具に限定されない。前記各実施形態の脚体は、4つの脚板を有するものであるが、例えば3つ又は5つの脚体を有するものであてもよい。つまり、脚体は、少なくとも3つの脚板を有するものであればよい。
【0040】
また、前記各実施形態の係合機構は、天板の端面に係合凸部を形成し、脚板の板面に係合凹部を形成したが、逆でもよい。つまり、天板の端面に係合凹部を形成し、脚板の板面に係合凸部を形成してもよい。さらに、天板の端部全体を係合凸部とし、その係合凸部を脚板の板面に形成された係合凹部に係合させるような構造でもよい。また、係合受け部32は、
図9に示すように、脚板11の上端面11s及び板面11xを切り欠いて形成された段部であってもよい。この場合、段部の上下方向の長さを天板20の厚みと同じ長さにすれば天面がフラットになる。
【0041】
また、本発明の家具は、前記天板が、多角形状をなし、前記脚体を前記天板の角数に応じた数備え、前記天板の各角部が、それぞれ異なる前記脚体の互いに隣り合う脚板間に配置され支持されるような家具であってもよい。
【0042】
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の一部同士の組み合わせや、変形等を行っても構わない。
【符号の説明】
【0043】
100 家具
10 脚体
11 脚板
11a 一方の側縁部
11b 他方の側縁部
11x 板面
20 天板
20x 端面
20y 周端面
20b 凹溝
30 係合機構
31 係合部(係合凸部)
32 係合受け部(係合凹部)
40 環状ベルト
21 長尺天板
21m 一端部
21n 他端部
21b 凹溝