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特開2024-82518災害レジリエンス費用保険契約システム及び災害レジリエンス費用保険契約管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082518
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】災害レジリエンス費用保険契約システム及び災害レジリエンス費用保険契約管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20240613BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196423
(22)【出願日】2022-12-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】503052081
【氏名又は名称】柳川 省二
(72)【発明者】
【氏名】柳川 省二
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB61
5L055BB61
(57)【要約】
【課題】自然災害(地震等を除く)による断水と停電を担保するオンライン契約の保険で、不正加入防止手段と集積リスク把握手段を備え保険証券と保険金請求書を一体化した担保項目をビジュアル化した保険を提供する。
【解決手段】保険者サーバ装置は、ウェブページに当該保険の商品情報と保険約款と申込フォームとを掲載する。ユーザはデバイスでウェブページにアクセスして商品情報に表示された担保項目を示すアイコンと商品プランにリンクする文字情報から加入するプランを決めてデバイスで申込フォームに個人情報を入力してマイナンバーカードの画像ファイルを添付して保険者サーバ装置に送信する。保険者サーバ装置は、受信した申込フォームを保険証券兼保険金請求書に生成してユーザに送信する。更に受信した申込フォームをデータベース化してそれを都道府県別に抽出したデータファイルを地域別にソートして担保項目毎の保険金額を集計する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台風、ゲリラ豪雨、落雷、強風など(地震、津波、火山の噴火を除く)の自然災害によって被災した被災者の生活を支援するための費用保険(以下、災害レジリエンス費用保険と記載する。)契約システムであって、
前記災害レジリエンス費用保険は、マイナンバーカードを取得している成人(以下、ユーザと記載する。)を対象とした加入受付期間が限定され補償開始日が指定され少なくとも前記ユーザが居住する建物(以下、家屋と記載する。)において水道水の供給停止状態(以下、断水と記載する。)と、電力の供給停止状態(以下、停電と記載する。)を担保する担保項目を備えたオンラインで契約する保険であって、
前記ユーザのユーザデバイスと、前記災害レジリエンス費用保険を提供する保険者の保険者サーバ装置がネットワークを介して通信可能に接続され、
前記保険者サーバ装置は、ウェブページに前記災害レジリエンス費用保険の商品情報と、保険約款と、申込フォームと、を掲載するウェブページ手段と、
前記災害レジリエンス費用保険に加入する前記ユーザが前記ユーザデバイスを用いて作成した前記申込フォームをネットワーク経由で送信した該申込フォームを受信して加入を受付ける受付手段と、
前記災害レジリエンス費用保険において前記ユーザデバイスがネットワーク経由で送信する前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが添付された前記申込フォームを受信して前記ユーザの不正加入を防止する不正加入防止手段と、
前記ユーザデバイスが送信した前記申込フォームを保存して記憶する記憶手段と、
前記ユーザデバイスが送信した複数の前記申込フォームを前記加入受付期間終了後にデータベース化したユーザデータベースを格納するデータベース手段と、
前記ユーザデータベースを複数の都道府県別データとして抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記複数の都道府県別データに前記保険者がそれぞれ都道府県名を付した複数の都道府県別データファイルを生成するデータファイル生成手段と、
前記複数の都道府県別データファイルをそれぞれ格納する前記保険者が地方名を付した複数の地方区分フォルダを画面上に生成するフォルダ生成手段と、
画面上の複数の前記地方区分フォルダに格納された前記複数の都道府県別データファイルを市区郡別又は町村その他別にソートするソート手段と、
市区郡別又は町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルから地域別にそれぞれ前記担保項目毎の保険金額又は支払限度額(以下、保険金額と記載する。)を合計する集計手段と、
を備え、
前記保険者サーバ装置が前記保険者のアンダーライティングリスク管理のサポートを可能にすることを特徴とする災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項2】
前記ウェブページに掲載する前記商品情報は、アイコン表示部と補償内容表示部から成り、
前記アイコン表示部は、前記担保項目である断水と停電をそれぞれアイコンで表示し、
前記アイコンは、断水プランを示す断水アイコンと停電プランを示す停電アイコンであって前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部には文字情報が表示されており、
前記文字情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)タグであって、
前記ユーザが前記ユーザデバイスで前記断水アイコンと前記停電アイコンの下部又は上部にそれぞれ表示された前記文字情報部をクリック又はタップすることによってリンク先の前記補償内容表示部にリンクして前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する複数のプランの補償内容と、前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有する前記複数のプランから選択可能にする選択欄を画面に表示し、
前記ウェブページ手段は、前記アイコン表示部において前記断水プランと前記停電プランをそれぞれ目視可能な前記断水アイコンと前記停電アイコンで表示する可視化手段を備え、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページにおいて前記商品情報をビジュアル化することを特徴とする請求項1に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項3】
請求項2に記載の前記断水プランと前記停電プランが有する前記複数のプランは、何れも少なくとも2つの選択肢を有し、
前記断水プランの場合の前記2つの選択肢は、断水プランAと断水プランBで、
前記停電プランの場合の前記2つの選択肢は、停電プランAと停電プランBであって、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランAと前記断水プランBのそれぞれの補償内容とその何れかを選択する断水プラン選択欄を表示し、更に前記停電プランAと前記停電プランBのそれぞれの補償内容とその何れかを選択する停電プラン選択欄を表示し、
前記ユーザは、前記断水プラン又は前記停電プランの何れか或いは両方に加入可能であって、
前記保険者サーバ装置が前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有する前記2つの選択肢を選択可能に表示することを特徴とする災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項4】
前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する前記2つの選択肢は、保険給付において何れも前記保険者が予め設定した供給中断限度日数に対してインフラ対応費用保険金を日額給付する又は供給中断期間に対してインフラ対応費用保険金を定額給付する或いは前記日額給付又は前記定額給付においてそれぞれ異なる保険給付をする場合であって、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランのそれぞれを前記日額又は前記定額の異なる給付額の選択肢を表示することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項5】
請求項1に記載の前記申込フォームは、前記保険者が使用する保険証券番号入力欄と、前記ユーザが使用する個人情報入力欄と画像添付部と選択表示部と、から成り、
前記保険証券番号入力欄は、前記保険者サーバ装置が前記ユーザデバイスから受信した前記申込フォームに当該保険の保険証券番号を入力する入力欄であって、
前記個人情報入力欄は、前記ユーザの個人情報を入力する入力欄であって、
前記画像添付部は、前記ユーザが該ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する添付部であって、
前記選択表示部は、前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有す前記2つの選択肢から前記ユーザが選択したプランがそれぞれ前記申込フォームに反映して表示される表示部であって、
前記ユーザは、前記ユーザデバイスを用いてネットワーク経由で前記保険者サーバ装置にアクセスして前記ウェブページの前記アイコン表示部に表示された前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部に前記文字情報で表示された該文字情報部をそれぞれクリック又はタップしてリンク先の前記補償内容表示部に表示された前記断水プランA又は前記断水プランBと前記停電プランA又は前記停電プランBの何れかをそれぞれ選択して前記申込フォームに設けられた前記個人情報入力欄に前記ユーザの前記個人情報を入力し、更に前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付して前記申込フォームを作成し、
前記ユーザデバイスが、作成された前記申込フォームをネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信することにより前記災害レジリエンス費用保険の加入を可能とすることを特徴とする請求項2又は3に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項6】
請求項1に記載の前記不正加入防止手段は、前記ユーザデバイスがネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信した前記申込フォームを前記保険者サーバ装置が前記申込フォームを画面に表示して前記個人情報入力欄に入力された前記ユーザの住所、氏名と、前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名、を照合可能として更に、前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日を確認可能として更に成人であることを確認可能とすることを特徴とする請求項5に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項7】
請求項5において、
前記保険者サーバ装置が受信した前記申込フォームを前記保険者は、前記保険証券番号入力欄に当該保険の保険証券番号を付番して前記申込フォームを保険証券化し、
前記保険者サーバ装置は、保険証券化された前記申込フォームに保険金請求に必要な情報を入力する保険金請求入力部を設けて保険証券兼保険金請求書を生成し、
前記保険金請求入力部は、保険事故発生日欄と当該保険事故に該当する前記担保項目にチェックを入れる事故内容チェック欄と前記ユーザの保険金受取口座欄と、から成り、
前記保険者サーバ装置は、生成した前記保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記ユーザデバイスに送信し、
前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記ユーザデバイスは、前記保険証券兼保険金請求書のファイルに名前が付された該保険証券兼保険金請求書を保存し、
前記災害レジリエンス費用保険において保険事故が起きた場合には前記ユーザデバイスは、保存した前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示してコピーし、
コピーされた前記保険証券兼保険金請求書に設けられた前記保険金請求入力部に保険金請求に必要な情報が入力された該保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信し、
前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記保険者サーバ装置は、前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示し、
前記保険金請求入力部の前記事故内容チェック欄に入力された前記担保項目と前記選択表示部に表示された前記断水補償又は前記停電補償の担保内容を確認可能とし、
前記個人情報入力欄に入力された住所、氏名と前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名を照合可能とし、
前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日から成人であることを確認可能とし、
更に前記保険者サーバ装置は、前記ユーザの前記保険金受取口座欄に入力された情報を確認可能として前記保険金受取口座に保険金を送金可能とすることを特徴とする請求項2に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項8】
請求項1において、
前記ユーザデータベースは、当該保険の前記加入受付期間終了後に前記保険者サーバ装置が受信した全ての前記申込フォームをデータベース化したものであって、
前記ユーザデータベースにおける項目欄は、当該保険において前記保険者が地域別集積リスクを把握するために前記ユーザの住所を都道府県、市区郡、町村その他、と細分化し、
前記ユーザの住所以外の前記項目欄は、少なくとも当該保険の保険証券番号と前記ユーザの氏名と前記担保項目毎の断水保険金額と停電保険金額が設けられており、
前記保険者サーバ装置は、複数の前記地方区分フォルダに格納され市区郡別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルの何れかを画面に表示し、
前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を前記集計手段で合計し、
合計された前記複数の都道府県別データファイルを更に町村その他別に前記ソート手段でソートし、
町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルにおいて前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を更に前記集計手段で合計し、
前記保険者サーバ装置が前記複数の都道府県別データファイルを地域別に細分化した前記担保項目毎の保険金額を算出することにより前記保険者は集積リスクの把握が可能となることを特徴とする請求項5に記載の災害レジリエンス費用保険契約管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害保険のオンライン契約における契約者の簡便性と保険者のアンダーライティングリスク管理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化により世界各地で異常気象が多発している。日本でも台風や線状降水帯により各地で局地的ゲリラ豪雨や河川の氾濫或いは内水氾濫が頻発している。そのため近時、火災保険料率が上がっている。(損害保険料率算出機構は、2018年、2019年、2021年と金融庁に火災保険参考純率改定の届出を提出している。)
【0003】
各地方自治体は、住民の防災意識を高めためにハザードマップの配布や災害アプリの提供などで洪水浸水想定区域や避難所、避難場所などの情報提供を行っている。
【0004】
台風などの水害を担保する損害保険は、一般に住宅総合保険によってカバーされる。しかし住宅総合保険は、火災の他、破裂、爆発、落雷、水災、風災、雪災、盗難など担保領域が広範囲ため保険契約者には分かりにくい。
【0005】
近年自然災害の発生頻度が増加しているため一部のハウジングメーカーでは断水、停電対策として自給自足できるように雨水タンクに浄化装置や減菌装置を設置して生活水とする設備や、太陽光発電による蓄電設備を備えた住宅を発売している。
【0006】
マイナンバーカードは、行政手続きにおいて個人を識別する証明書の役割をするため金融機関などでも本人確認手段として利用されている。
【0007】
スマートフォンの普及とデジタル化によってネットショッピングが急増した。更に新型コロナウイルス感染の影響により非対面でのオンライン契約が増加している。
【0008】
特許文献1には契約した保険の担保内容が容易に分かるように保険証券に複数の担保種目をイラストと文字で表示したビジュアル保険証券の記載がある。
【0009】
特許文献2には電力の使用においてスマートメータ―を使用しているユーザから停電の申し出があった場合に電力供給事業者のオンラインシステムを用いて当該ユーザを特定して速やかに対応する停電対応支援システムの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実用新案登録第3073834号公報
【特許文献2】特開2019―82770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
大規模災害による被災者は、国や都道府県などが支援する災害救助法施行令第1条第1項第1号又は第2号に該当する被害が発生した場合に適用される被災者生活再建支援制度があるが住宅の全壊、半壊、修理、再建築など住宅を対象としている。また、自然災害を担保する一般的な火災保険は、建物や家財に損害を被った場合に補償されるが、所有財物に損害が生じない断水や停電などに対して被災者の生活を補完的に支援する保険がなかった。
【0012】
日本国内の大手損害保険会社で販売されている水害などの自然災害を担保する個人用の火災保険(住宅総合保険)は、担保内容が火災の他、落雷、破裂、爆発、風水災や家財などの盗難等多岐に渡る。また、保険給付においては財物の損害に対する損害保険金の他、費用保険金(残存物取片付け費用や臨時費用)がある。更に建物においては時価額と再調達価額の契約形態がある。又建物に対する水害の補償は、床上浸水又は地盤面から45センチ以上の浸水或いは契約した建物の再調達価額の30%以上の損害がある場合である。そのため保険契約者にとっては保険約款を理解し難い。
【0013】
台風など自然災害による建物や家財に対する被害がない場合であっても断水や停電など社会インフラが中断した場合の間接的被害をカバーする保険がなかった。自然災害による停電や断水或いは公共交通機関のマヒに対してその供給事業者や公共交通事業者等への賠償請求は、一般的に不可抗力のため困難である。
【0014】
保険は、無体物であるため可視化が困難で約款内容が一般に細かいため保険に加入しようとする人には解りづらい。自然災害を担保する火災保険は、一般に数多くの担保項目がセットされているため加入者が必要としない項目も含まれその保険料も含まれている。
ネットショッピングのように保険商品を目視して保険加入者が必要とする補償内容(担保項目)だけを選択できる簡便な保険加入システムがなかった。
【0015】
保険契約は、一般に保険証券と保険金請求書は別々であるため保険事故が起きた場合には保険金請求書がない場合がある。保険金請求手続きは一般に罹災証明書が必要であった。またオンラインでの火災保険契約の場合は、加入に対する説明を主として保険金請求手続きに関してはあまり掲載されていない。
【0016】
台風など自然災害を担保する保険事故は、事故の発生形態が自動車保険等とは異なり特定な地域に同時期に集中的、多発的に発生する被害額が巨大化する確率の高い特異性がある。そのため保険者は、自社のキャパシティーを確認(ソルベンシーマージン比率など)して当該保険の引受において集積リスクを把握してアンダーライティングリスクの管理(再保険手当などリスク分散等)をすることが重要となる。(金融庁は、令和4年8月に保険における激甚化災害による保険金支払額の把握などのシナリオ分析の取組を実施した。)
【0017】
保険契約は、射幸性契約でもあるためモラルハザードやモラルリスクが内在している。当該保険契約は、火災保険などの物保険ではない費用保険であるため所有権を有していない者が加入できる。また台風やゲリラ豪雨などの気象予報により災害発生リスク情報を事前予測しやすい。そのため当該保険は、加入者本人が居住していない空き家や別荘などの住所を利用したり子供の名義(オンライン契約であるため)で加入したりすることが可能となるため賭博性要素を含み不正加入されやすい問題があった。
【0018】
本願発明の災害レジリエンス費用保険は、前述のように保険加入者側と保険者側の双方の課題を解決して当該保険契約者が自然災害(地震、津波、火山の噴火を除く)による断水や停電の被災者となった場合に日常生活を補完的に支援することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前述の課題を解決するために本発明は、台風、ゲリラ豪雨、落雷、強風など(地震、津波、火山の噴火を除く)の自然災害によって被災した被災者の生活を支援するための費用保険(以下、災害レジリエンス費用保険と記載する。)契約システムであって、
前記災害レジリエンス費用保険は、マイナンバーカードを取得している成人(以下、ユーザと記載する。)を対象とした加入受付期間が限定され補償開始日が指定され少なくとも前記ユーザが居住する建物(以下、家屋と記載する。)において水道水の供給停止状態(以下、断水と記載する。)と、電力の供給停止状態(以下、停電と記載する。)を担保する担保項目を備えたオンラインで契約する保険であって、
前記ユーザのユーザデバイス(情報端末デバイス)と、前記災害レジリエンス費用保険を提供する保険者の保険者サーバ装置がネットワークを介して通信可能に接続され、
前記保険者サーバ装置は、ウェブページに前記災害レジリエンス費用保険の商品情報と、保険約款と、申込フォームと、を掲載するウェブページ手段と、
前記災害レジリエンス費用保険に加入する前記ユーザが前記ユーザデバイスを用いて作成した前記申込フォームをネットワーク経由で送信した該申込フォームを受信して加入を受付ける受付手段と、
前記災害レジリエンス費用保険において前記ユーザデバイスがネットワーク経由で送信する前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが添付された前記申込フォームを受信して前記ユーザの不正加入を防止する不正加入防止手段と、
前記ユーザデバイスが送信した前記申込フォームを保存して記憶する記憶手段と、
前記ユーザデバイスが送信した複数の前記申込フォームを前記加入受付期間終了後にデータベース化したユーザデータベースを格納するデータベース手段と、
前記ユーザデータベースを複数の都道府県別データとして抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された前記複数の都道府県別データに前記保険者がそれぞれ都道府県名を付した複数の都道府県別データファイルを生成するデータファイル生成手段と、
前記複数の都道府県別データファイルをそれぞれ格納する前記保険者が地方名を付した複数の地方区分フォルダを画面上に生成するフォルダ生成手段と、
画面上の複数の前記地方区分フォルダに格納された前記複数の都道府県別データファイルを市区郡別又は町村その他別にソートするソート手段と、
市区郡別又は町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルから地域別にそれぞれ前記担保項目毎の保険金額又は支払限度額(以下、保険金額と記載する。)を合計する集計手段と、を備え、前記保険者サーバ装置が前記保険者のアンダーライティングリスク管理のサポートを可能にする。
【0020】
本発明の前記ウェブページに掲載する前記商品情報は、アイコン表示部と補償内容表示部から成り、前記アイコン表示部は、前記担保項目である断水と停電をそれぞれアイコンで表示し、前記アイコンは、断水プランを示す断水アイコンと停電プランを示す停電アイコンであって前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部には文字情報が表示されており、
前記文字情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)タグであって、
前記ユーザが前記ユーザデバイスで前記断水アイコンと前記停電アイコンの下部又は上部にそれぞれ表示された前記文字情報部をクリック又はタップすることによってリンク先の前記補償内容表示部にリンクして前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する複数のプランの補償内容と、前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有する前記複数のプランから選択可能にする選択欄を画面に表示し、
前記ウェブページ手段は、前記アイコン表示部において前記断水プランと前記停電プランをそれぞれ目視可能な前記断水アイコンと前記停電アイコンで表示する可視化手段を備え、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページにおいて前記商品情報をビジュアル化してユーザが目視して理解しやすいようになっている。
【0021】
本発明の前記断水プランと前記停電プランが有する前記複数のプランは、何れも少なくとも2つの選択肢を有し、
前記断水プランの場合の前記2つの選択肢は、断水プランAと断水プランBで、
前記停電プランの場合の前記2つの選択肢は、停電プランAと停電プランBであって、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランAと前記断水プランBのそれぞれの補償内容とその何れかを選択する断水プラン選択欄を表示し、更に前記停電プランAと前記停電プランBのそれぞれの補償内容とその何れかを選択する停電プラン選択欄を表示し、
前記ユーザは、前記断水プラン又は前記停電プランの何れか或いは両方に加入可能であって、前記保険者サーバ装置が前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有する前記2つの選択肢を選択可能に表示して当該保険に加入しやすいように構成されている。
【0022】
本発明の前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する前記2つの選択肢は、保険給付において何れも前記保険者が予め設定した供給中断限度日数に対してインフラ対応費用保険金を日額給付する又は供給中断期間に対してインフラ対応費用保険金を定額給付する或いは前記日額給付又は前記定額給付においてそれぞれ異なる保険給付をする場合であって、前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランをそれぞれ前記日額又は前記定額の異なる給付額の選択肢を表示するようになっている。
【0023】
本発明の前記申込フォームは、前記保険者が使用する保険証券番号入力欄と、前記ユーザが使用する個人情報入力欄と画像添付部と選択表示部と、から成り、
前記保険証券番号入力欄は、前記保険者サーバ装置が前記ユーザデバイスから受信した前記申込フォームに当該保険の保険証券番号を入力する入力欄であって、
前記個人情報入力欄は、前記ユーザの個人情報を入力する入力欄であって、
前記画像添付部は、前記ユーザが該ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する添付部であって、
前記選択表示部は、前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有す前記2つの選択肢から前記ユーザが選択したプランがそれぞれ前記申込フォームに反映して表示される表示部であって、
前記ユーザは、前記ユーザデバイスを用いてネットワーク経由で前記保険者サーバ装置にアクセスして前記ウェブページの前記アイコン表示部に表示された前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部に前記文字情報で表示された該文字情報部をそれぞれクリック又はタップしてリンク先の前記補償内容表示部に表示された前記断水プランA又は前記断水プランBと前記停電プランA又は前記停電プランBの何れかをそれぞれ選択して前記申込フォームに設けられた前記個人情報入力欄に前記ユーザの前記個人情報を入力し、更に前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付して前記申込フォームを作成し、
前記ユーザデバイスが、作成された前記申込フォームをネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信することにより前記災害レジリエンス費用保険の加入を可能として保険契約情報を集約して一元化するように構成されている。
【0024】
本発明の前記不正加入防止手段は、前記ユーザデバイスがネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信した前記申込フォームを前記保険者サーバ装置が前記申込フォームを画面に表示して前記個人情報入力欄に入力された前記ユーザの住所、氏名と、前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名、を照合可能として更に、前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日を確認可能として更に成人であることを確認可能とする。それにより不正加入の防止とモラルリスクを排除するアンダーライティングリスク管理効果を備えている。
【0025】
本発明の前記保険者サーバ装置が受信した前記申込フォームを前記保険者は、前記保険証券番号入力欄に当該保険の保険証券番号を付番して前記申込フォームを保険証券化し、
前記保険者サーバ装置は、保険証券化された前記申込フォームに保険金請求に必要な情報を入力する保険金請求入力部を設けて保険証券兼保険金請求書を生成し、
前記保険金請求入力部は、保険事故発生日欄と当該保険事故に該当する前記担保項目にチェックを入れる事故内容チェック欄と前記ユーザの保険金受取口座欄と、から成り、
前記保険者サーバ装置は、生成した前記保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記ユーザデバイスに送信し、
前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記ユーザデバイスは、前記保険証券兼保険金請求書のファイルに名前が付された該保険証券兼保険金請求書を保存し、
前記災害レジリエンス費用保険において保険事故が起きた場合には前記ユーザデバイスは、保存した前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示してコピーし、
コピーされた前記保険証券兼保険金請求書に設けられた前記保険金請求入力部に保険金請求に必要な情報が入力された該保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信し、
前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記保険者サーバ装置は、前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示し、
前記保険金請求入力部の前記事故内容チェック欄に入力された前記担保項目と前記選択表示部に表示された前記断水補償又は前記停電補償の担保内容を確認可能とし、
前記個人情報入力欄に入力された住所、氏名と前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名を照合可能とし、
前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日から成人であることを確認可能とし、
更に前記保険者サーバ装置は、前記ユーザの前記保険金受取口座欄に入力された情報を確認可能として前記保険金受取口座に保険金を送金可能として保険契約(加入)から保険給付までを保険証券兼保険金請求書の一画像ファイルで一元管理が可能となるように構成されている。
【0026】
本発明の前記ユーザデータベースは、当該保険の前記加入受付期間終了後に前記保険者サーバ装置が受信した全ての前記申込フォームをデータベース化したものであって、
前記ユーザデータベースにおける項目欄は、当該保険において前記保険者が地域別集積リスクを把握するために前記ユーザの住所を都道府県、市区郡、町村その他、と細分化し、
前記ユーザの住所以外の前記項目欄は、少なくとも当該保険の保険証券番号と前記ユーザの氏名と前記担保項目毎の断水保険金額と停電保険金額が設けられており、
前記保険者サーバ装置は、複数の前記地方区分フォルダに格納され市区郡別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルの何れかを画面に表示し、
前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を前記集計手段で合計し、
合計された前記複数の都道府県別データファイルを更に町村その他別に前記ソート手段でソートし、
更に町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルにおいて前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を前記集計手段で合計し、
前記保険者サーバ装置が前記複数の都道府県別データファイルを地域別に細分化した前記担保項目毎の保険金額を算出することにより前記保険者は集積リスクの把握が可能となる。それにより保険者は、再保険手配などリスク管理対応が可能となる。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、以下の効果を有する。
(1)被災者(ユーザ)の経済的支援に役立つ。
(2)保険加入者は、保険商品のビジュアル化により選択が容易となる。
(3)保険証券と保険金請求書類の一体化により保険契約者は契約管理が容易となる。
(4)当該保険加入時にマイナンバーカードの画像添付することにより保険者は、不正加入防止効果を有し本人確認が可能となる。
(5)申込書の情報をデータベース化することは保険者のリスク管理に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施形態に係る保険契約システム及び保険契約管理システムの構成図である。
図2】実施形態に係る断水プランをアイコンで表示した一例を示す参考図と、断水プランの補償内容表示部を示す図である。
図3】実施形態に係る停電プランをアイコンで表示した一例を示す参考図と、停電プランの補償内容表示部を示す図である。
図4】ユーザが保険者に送信する申込フォームの一例を示す参考図である。
図5】保険証券兼保険金請求書の一例を示す参考図である。
図6】当該保険の加入から保険給付までを示すフローチャートである。
図7】申込フォームをデータベース化して担保項目毎の保険金額(断水保険金額、停電保険金額)を集計するまでを示すフローチャートである。
図8】東京都のデータファイル(都道府県別データファイル)を関東のフォルダ(地方区分フォルダ)に格納する説明図である。
図9】実施形態に係る担保項目(家屋浸水等プラン)を特約として追加する場合の家屋浸水等プランをアイコンで表示した一例を示す参考図と、家屋浸水等プランの補償内容表示部を示す図である。
図10】ユーザデータベースの一部分を示す図である。
図11】ユーザデータベースから一例として東京都を抽出した都道府県別データファイルの一部分を示す図である。
図12】東京都のデータファイル(都道府県別データファイル)を市区郡別にソートした一部分を示す図である。
図13】東京都のデータファイル(都道府県別データファイル)を市区郡別に担保項目毎の保険金額(断水保険金額、停電保険金額)を集計した一部分を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施形態における担保項目は、断水と停電に限定するものではない。なお、本発明の実施においては、当該保険の概要書と認可・届出を金融庁に申請して審査を受けて許可を得ることを前提とするものである。以下、本発明の実施形態について図1図13を用いて説明する。
【0030】
(実施形態の構成)
図1は、本発明の実施形態に係る構成図で保険者の保険者サーバ装置21と当該保険に加入する複数のユーザのユーザデバイス11がネットワークNW(インターネット)を介して通信可能に接続されている。
【0031】
図6は、当該保険の加入から保険給付までを示すフローチャートである。ユーザが当該保険に加入して保険給付を受けるまでを図6を基に説明する。
【0032】
保険者サーバ装置21は、図6のS51に示すようにウェブページに当該保険の商品情報と保険約款と申込フォーム80を掲載する。
【0033】
当該保険に加入するユーザは、図6のS52に示すようにユーザデバイス11で保険者サーバ装置21にアクセスしてウェブページの商品情報、保険約款、申込フォーム80を画面に表示する。なお、当該保険加入に際して以下の注意事項が表記されるようになっている。
【0034】
(保険加入に際しての注意事項)
当該保険に加入するユーザは、水道水供給事業者又は電気供給事業者の何れか又は両方を利用していることとなっている。そのため、断水プラン又は停電プランの何れかの加入であっても構わない。なお、当該保険に関する重要事項説明(契約概要、注意喚起情報等)と、(当該保険の担保内容がユーザの意向に沿っているかを保険者が確認するための)意向確認に関して図示は省いたが申込フォーム80に表記されるようになっている。
また、一世帯において不当利得とならないように保険加入可能な限度が設けられているが保険者は、家族構成等を考慮して対応するようになっている。
【0035】
(アイコンと文字情報)
ユーザは、保険約款の内容を一読した上で図6のS53に示すようにユーザデバイス11でウェブページのアイコン表示部51に表示された図2の上段部に示す断水プラン71をアイコンで示す断水アイコン71aの下部に文字情報(HTMLタグ)で表示された「内容を見る」をユーザデバイス11でクリック又はタップして画面にリンク先の補償内容表示部52に表示された図2の下段部に示す断水プランAと断水プランBの補償内容72を確認して何れかのプランを選択して断水プラン選択欄72aにチェック(&thorn;を)入れる。なお、断水プランに加入しなくても構わない。
【0036】
またユーザは、ウェブページのアイコン表示部51に表示された図3の上段部に示す停電プラン73をアイコンで示す停電アイコン73aの下部に文字情報(HTMLタグ)で表示された「内容を見る」をユーザデバイス11でクリック又はタップしてリンク先の補償内容表示部52にリンクして表示された図3の下段部に示す停電プランAと停電プランBの補償内容74を確認して何れかのプランを選択して停電プラン選択欄74aにチェック(&thorn;を)入れる。なお、停電プランに加入しなくても構わない。
【0037】
(商品プランの選択)
ユーザが選択した断水プランと停電プランの結果は、図4に示す申込フォーム80の選択表示部80dに反映されるようになっている。
【0038】
(申込フォームの作成)
図6のS54に示すようにユーザは、ユーザデバイス11で図4に示す申込フォーム80の個人情報入力欄80bにユーザの住所、氏名、フリガナ、メールアドレス、電話番号(携帯電話又は固定電話)を入力して自身のマイナンバーカードの表面をスマートフォンなどで撮影した画像ファイルを申込フォーム80の画像添付部80cに添付する。そしてユーザは、図2の下段部に示す補償内容表示部52に表示された断水プラン選択欄72aと、図3の下段部に示す補償内容表示部52に表示された停電プラン選択欄74aから選択した断水プランと停電プランが図4の申込フォーム80の選択表示部80dにそれぞれ反映していることを確認して申込フォーム80を作成する。
【0039】
(マイナンバーカードの画像ファイルと個人情報保護法)
当該保険は、図4に示す申込フォーム80の画像ファイル添付欄80cにマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付することになっている。そのため申込フォーム80には利用目的等(当該保険の引受と保険給付においての本人確認)安全管理措置を明記して「同意する」のアイコン(図示省略)が表示されるようになっている。(個人情報保護法第2条第5項)
【0040】
(当該保険の加入と保険料決済)
ユーザは、当該保険に加入するために図4に示す作成した申込フォーム80をユーザデバイス11でネットワークNW経由で保険者サーバ装置21に暗号化して送信する。なお、
暗号化についてはウェブページに注意事項として記載されるようになっている。
【0041】
(保険料決済)
ユーザは、作成した申込フォーム80を保険者に送信した後に保険料をクレジットカード決済又は、銀行振込するようになっている。(図示省略)
【0042】
(保険証券兼保険金請求書の生成)
図5は、保険証券兼保険金請求書85の一例を示す参考図で図4に示す申込フォーム80を受信した保険者サーバ装置21は、図6のS55に示すように図5の保険証券兼保険金請求書85に設けられた保険証券番号入力欄80aに保険者が保険証券番号を付番して証券化する。そしてその申込フォーム80を基に保険者サーバ装置21は、図5に示す保険金請求に必要な保険事故発生日欄と当該保険事故に該当する担保項目にチェックを入れる保険事故チェック欄とユーザの保険金受取口座欄を備えた保険金請求入力部85aを設けた保険証券兼保険金請求書85を生成する。そして保険者サーバ装置21は、図5に示す生成した保険証券兼保険金請求書85をネットワークNW経由で暗号化してユーザデバイス11に送信する。なお、図示を省いたが保険証券兼保険金請求書85には保険証券番号を付番した日(証券作成日)が入力できるようになっている。
【0043】
(保険事故が起きた場合)
図5に示す保険証券兼保険金請求書85を保険者サーバ装置21から受信したユーザデバイス11は、図6のS56に示すように保険証券兼保険金請求書85を保存する。当該保険において保険事故が起きた場合にはユーザは、ユーザデバイス11に保存した図5に示す保険証券兼保険金請求書85を画面に表示してコピーした該保険証券兼保険金請求書85の下段部に設けられた保険金請求入力部85aの保険事故発生日欄に保険事故発生日を入力して事故内容チェック欄に当該保険事故に該当する断水又は停電にチェックを入れ更に保険金受取口座欄に所有する口座の金融機関名とその本支店名及び口座番号を入力してネットワークNW経由で保険者サーバ装置21に暗号化して送信する。なおユーザは、コピー前の保険証券兼保険金請求書85をユーザデバイス11に保存する。また、保険金請求手続きに関しては、ウェブページに説明が表示されるようになっている。
【0044】
(保険事故と本人確認)
図5に示す保険証券兼保険金請求書85を受信した保険者は、保険者サーバ装置21で図6のS57に示すように保険証券兼保険金請求書85を画面に表示して図5の保険金請求入力部85aの保険事故発生日欄と事故内容チェック欄と保険金受取口座欄のそれぞれに入力されていることを確認する。そして図5に示す保険証券兼保険金請求書85の個人情報入力欄80bに入力されたユーザの氏名、住所と画像添付部80cに添付されたユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された氏名と住所を照合してユーザの本人確認を行う。また、ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日が成人であることを確認する。更に、保険証券兼保険金請求書85の選択表示部80dに表示された商品プランの内容を確認する。
【0045】
(保険給付)
そして保険者は、保険給付にあたりユーザの保険金請求に対して保険事故が断水か停電を確認して断水の場合には給水又は水道水供給事業者に、停電の場合には電力又は配電供給事業者に保険事故発生日と供給中断期間を確認して保険者サーバ装置21に記録保存するようになっている。そしてユーザデバイ11が送信した図5の保険証券兼保険金請求書85の選択表示部80dに表示された商品プランの内容が当該保険の保険給付に該当する場合には図5の保険証券兼保険金請求書85の下段部に設けた保険金請求入力部85aの保険金受取口座欄に入力されたユーザの口座に送金して保険給付する。なお、罹災証明書は、保険者が供給事業者に確認して供給中断期間に関する情報を保険者サーバ装置21に保存しているため不要となっている。また、保険給付に該当しない場合にはその旨をユーザのメールアドレス宛に保険者サーバ装置21から送信するようになっている。
【0046】
(断水、停電の確認方法)
保険者は、断水について当該保険の保険事故に該当する可能性がある場合には保険者サーバ装置21で厚生労働省(水道に関する情報)又は被災地の自治体(水道事業者)のホームページにアクセスし、水道被害情報を表示して断水地区の状況を確認するようになっている。また停電の場合には、各電力供給事業者のホームページ(停電情報)にアクセスして電力供給事業者が供給するエリアを画面に表示して停電発生状況と停電地区を確認する。その上で保険者は、保険給付前に水道水又は電力供給事業者に対し直接確認するようになっている。なお、断水や停電の地域とその期間等が不明瞭な場合は、調査確認の上保険給付するようになっている。
【0047】
(復元について)
なお当該保険は、保険金が支払われた場合は消滅する。そのため保険契約者が復元を希望する場合には、未経過保険期間に対して別途決められた短期率に年間保険料を掛けた未経過保険料を追徴して保険契約を復元できるようになっている。
【0048】
(保険金額と免責日数の設定について)
各担保項目の保険金額(給付額)は、当該保険契約者が不当利得とならない程度に決めるようになっている。また、一時的な断水と停電に対しては、一定の免責日数を設けている。また、日額給付における免責日数に対してはフランチャイズ方式にしてもよい。(断水又は停電の供給停止期間が免責日数以上となった場合には初日からの日額を給付する。)
【0049】
(その他の災害情報等の確認)
保険者は、日本全土の災害状況を把握するために気象庁のホームページに公開されている気象防災(気象警報、注意報、台風情報など)の災害情報や国土交通省のホームページに公開されている防災情報から河川災害や土砂災害など防災情報を入手して被災地の家屋浸水や断水や停電との状況を確認するようになっている。
【0050】
(データベース化)
図7は、ユーザデバイス11が保険者サーバ装置21に送信した複数の申込フォーム80を加入受付期間終了後に保険者サーバ装置21がデータベース手段31でデータベース化したユーザデータベースD1を地域別に細分化して担保項目別の保険金額の合計を集計するまでのフローチャートである。
【0051】
図7のS61に示すように保険者は、当該保険の加入受付期間終了後にユーザデバイス11が保険者サーバ装置21に送信した全ての申込フォーム80をデータベース化する。
【0052】
(ユーザデータベースと都道府県別データファイル)
図10は、ユーザデータベースD1の一部を示す説明図である。なお、図10図11図12図13に示すユーザデータベースD1と都道府県別データファイルD21は、表形式のエクセル(Excel:登録商標)で作成されている。都道府県別データファイルにおける抽出手段26、ソート手段29、集計手段30は全てエクセルのデータタブのフィルタ、並び替え、小計の機能を用いて処理するようになっている。
【0053】
(ユーザデータベースと都道府県別データファイルの項目欄)
本発明において申込フォーム80をデータベース化する目的は、地域別、担保項目毎の集積リスクを保険者が把握できるようにすることである。そのため図10図11図12図13のユーザデータベースD1及び都道府県別データファイルD21(表形式のデータ)の項目欄は、証券番号、氏名、次に都道府県91、市区郡92、町村その他93、断水保険金額94、停電保険金額95と便宜上限定して表示されている。なお、望ましいユーザデータベースD1は、フリガナ、電話番号、メールアドレスの項目欄を設けることが好ましい。
【0054】
(加入受付期間と補償開始日と保険期間)
図4に示す申込フォーム80又は図5の保険証券兼保険金請求書85に表記された補償開始日と保険期間は、保険者が予め決めるようになっている。また、加入受付期間と補償開始日は、当該保険の担保事由が自然災害による断水と停電であるため気象予報発表後に加入しようとすることを防ぎ保険として公平性(相互扶助)を保つために加入受付締切日から一定期間経過後に補償を開始するようになっている。また補償開始日は、加入受付締切後ユーザデータベース生成のための猶予期間でもあるため加入受付締切後1ヵ月程の猶予を設けるようになっている。なお、保険期間は、1年間で保険期間の開始日の午前0時から終了時刻は保険期間の終了日の午後12時となっている。
【0055】
(都道府県別データファイル)
図7のS62に示すように保険者は、保険者サーバ装置21で図10に示すユーザデータベースD1を都道府県別データとして抽出手段26で抽出してそのデータに都道府県名を付したデータファイルとしてデータファイル生成手段27で図11に示す一例として東京都の都道府県別データファイルD21を生成する。
例えば、ユーザデバイス11で図10に示すユーザデータベースD1の何れかのセルをクリックし、次にデータタブに表示されたフィルタをクリックし、都道府県の項目欄のフィルタをクリックして表示された「すべて選択」した後「東京都」を選択することにより図11が示す東京都のみが抽出された都道府県別データファイルD21が生成される。
【0056】
(地方区分フォルダ)
図7のS63に示すように保険者サーバ装置21は、生成した複数の都道府県別データファイルD21を格納する地方名が付された複数の地方区分フォルダD22をフォルダ生成手段28で画面上に生成する。なお、地方区分フォルダD22は、地方別に分類して保険事故が起きた時に管理上確認しやすいようするために生成されている。そのため北海道、東北、関東、中部、近畿、四国、中国、九州(沖縄を含む)の8地方としたがそれ以外の分け方でも構わない。
【0057】
図7のS64に示すように保険者サーバ装置21は、各地方に属する都道府県別データファイルD21を地方区分フォルダD22に格納する。図8は、東京都の(都道府県別)データファイルD21を関東の地区別フォルダD22に格納する説明図を示す。
【0058】
(ソート手段と集計手段)
図7のS65に示すように地方区分フォルダD22に格納された何れかの都道府県別データファイルD21を市区郡別にソート手段29でソートして市区郡を集計基準として集計手段30で担保項目毎の保険金額等を集計する。例えば、東京都の都道府県別データファイルD21の場合、何れかのセルをクリックして次にデータタブの並び替えをクリックし、表示されたダイアログボックスの「最優先されるキー」から市区郡を選択してOKをクリックする。それにより東京都の都道府県別データファイルD21は、図12に示すように市区郡別にソートされる。次にデータタブの小計をクリックして集計の設定を表示して「グループの基準」を市区郡とし、「集計の方法」を合計とし、更に「集計するフィールドを」断水保険金額と停電保険金額を選択してOKをクリックすることにより集計される。その結果が図13に示すように港区の集計111と練馬区の集計112と調布市の集計113そして市区郡の(東京都)総計114と表示される。
【0059】
次に図7のS66のように都道府県別データファイルD21を町村その他別にソートして町村その他を集計の基準としてそれを集計手段30で担保項目別の保険金額等を集計する。なお、集計する基準を町村その他として集計する具体的な手順は、市区郡別と同様にデータタブの並び替えをクリックしてダイアログボックスの「最優先されるキー」を町村その他とする。次にデータタブの小計をクリックして集計の設定において集計するグループの基準を町村その他として集計の方法を合計とし、更に集計するフィールドを断水保険金額と停電保険金額を選択して集計する。なお図示例は、市区郡別と同様に市、区、郡が町、村、その他となることであるため省略した。
【0060】
(本実施形態の補足説明)
前述の当該保険の担保項目(断水プランと停電プラン)に家屋浸水等プランを特約として付加する場合について図9を用いて説明する。なお家屋浸水等プランは、当該保険の特約として付加することによりユーザの選択肢が広がり保険商品として充実させることができるものである
【0061】
(家屋浸水等プラン)
家屋浸水等プランは、ユーザが居住する建物の1階部において台風や豪雨によりその建物内に流入する土砂、土石、倒木等又は河川の氾濫や内水氾濫により被る除去及び清掃費用に対して除去、撤去、清掃などに対して清掃等費用保険金を前記建物の1階部の平米数に応じて給付する。なお家屋浸水等プランは、多くのユーザが必要とする断水や停電とはニーズが異なりユーザの居住している建物の立地により選択されるため当該保険の特約となっている。
【0062】
図9の上段部は、家屋浸水等プラン75をアイコンで表示した家屋浸水等アイコン75aの一例を示す参考図である。その参考図はウェブページのアイコン表示部51に図2図3の上段部に示す断水プラン71と停電プラン73の特約として表示する 図9の下段部は、家屋浸水等アイコン75aの下部に表示された文字情報(内容を見る)をユーザデバイス11でクリック又はタップすることによりウェブページの補償内容表示部52にリンクして表示される家屋浸水等プランAと家屋浸水等プランBの補償内容76とその家屋浸水等プラン選択欄76aが表示される図である。
【0063】
ユーザは、ユーザデバイス11で図9の上段部に示す家屋浸水等プラン75をアイコンで示す家屋浸水等アイコン75aの下部に文字情報(HTMLタグ)で表示された「内容を見る」をクリック又はタップしてリンク先の図9の下段部に示す補償内容表示部52の家屋浸水等プランAと家屋浸水等プランBの補償内容76を確認して何れかのプランを選択して家屋浸水等プラン選択欄76aにチェック(&thorn;を)入れる。ユーザが選択した家屋浸水等プランの結果は、図4の申込フォーム80の選択表示部80dに反映されるようになっている。
【0064】
(家屋浸水等プランの保険事故)
なお、家屋浸水等プランの保険事故については断水や停電と異なり保険者が被害状況を衛星写真や災害情報又は自治体に確認或いは現地確認して保険給付するがユーザが罹災証明書を保険者に提出することが好ましい。
【0065】
以上、家屋浸水等プランについて図9を基に家屋浸水等プランを選択するまでを説明した。前述の断水プランと停電プラン同様にユーザは、ユーザデバイス11で保険者サーバ装置21に作成された申込フォーム80をネットワーク経由で送信する。申込フォーム80を受信した保険者サーバ装置21は、保険証券兼保険金請求書を生成して複数の申込フォーム80をデータベース化したユーザデータベースD1において担保項目毎の保険金額又は支払限度額を集計することにより本発明の実施が可能となり同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0066】
NW ネットワーク(インターネット)
11 ユーザデバイス(情報端末デバイス)
21 保険者サーバ装置
22 ウェブページ手段
22a 可視化手段
23 受付手段
24 不正加入防止手段
25 記憶手段
26 抽出手段
27 データファイル生成手段
28 フォルダ生成手段
29 ソート手段
30 集計手段
31 データベース手段
D1 ユーザデータベース
D21 都道府県別データファイル(東京都)
D22 地方区分フォルダ
51 アイコン表示部
52 補償内容表示部
80 申込フォーム
85 保険証券兼保険金請求書
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地震、津波、火山の噴火を除く自然災害によって被災した被災者の生活を支援するための費用保険(以下、災害レジリエンス費用保険と記載する。)契約システムであって、
前記災害レジリエンス費用保険は、マイナンバーカードを取得している成人(以下、ユーザと記載する。)を対象とした加入受付期間が限定され補償開始日が指定され少なくとも前記ユーザが居住する建物(以下、家屋と記載する。)において水道水の供給停止状態(以下、断水と記載する。)と、電力の供給停止状態(以下、停電と記載する。)を担保する担保項目を備えたオンラインで契約する保険であって、
前記ユーザのユーザデバイスと、前記災害レジリエンス費用保険を提供する保険者の保険者サーバ装置がネットワークを介して通信可能に接続され、
前記保険者サーバ装置は、ウェブページに前記災害レジリエンス費用保険の商品情報と、保険約款と、申込フォームと、を掲載するウェブページ手段と、
前記災害レジリエンス費用保険に加入する前記ユーザが前記ユーザデバイスを用いて作成した前記申込フォームをネットワーク経由で送信した該申込フォームを受信して加入を受付ける受付手段と、
前記災害レジリエンス費用保険において前記ユーザデバイスがネットワーク経由で送信する前記申込フォームには、当該保険に加入する前記ユーザが自身の住所又氏名を偽って加入することはできないように前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルを添付する箇所が設けられており、
前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが添付された前記申込フォームを受信して前記ユーザの不正加入を防止する不正加入防止手段と、
前記ユーザデバイスが送信した前記申込フォームを保存して記憶する記憶手段と、
前記ユーザデバイスが送信した複数の前記申込フォームを前記加入受付期間終了後にデータベース化したユーザデータベースを格納するデータベース手段と、
前記ユーザデータベースに登録されている前記ユーザのデータを都道府県別に抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された複数の都道府県毎の前記ユーザのデータをファイルにしてそのそれぞれのファイルに都道府県名を付けて複数の都道府県別データファイルとして生成するデータファイル生成手段と、
前記データファイル生成手段により生成された前記複数の都道府県別データファイルをそれぞれ格納するフォルダに地方名を付けた複数の地方区分フォルダを生成するフォルダ生成手段と、
前記フォルダ生成手段により生成された複数の前記地方区分フォルダに格納された前記複数の都道府県別データファイルの前記ユーザの住所における項目欄は、都道府県、市区郡、町村その他、とにそれぞれ区切られて入力されており、
前記複数の都道府県別データファイルを市区郡別にソートしてその結果を更に町村その他別にソートするソート手段と、
前記ソート手段により町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルを基に地域別に前記担保項目毎の保険金額又は支払限度額(以下、保険金額と記載する。)を合計する集計手段と、
を備え、
前記保険者サーバ装置は、前記不正加入防止手段によって前記保険者サーバ装置が受信した前記申込フォームに添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルを画面に表示して前記ユーザの住所、氏名が確認できることにより前記ユーザの不正加入を防止し、更に前記集計手段によって地域別に前記担保項目毎の前記保険金額を合計することにより集積リスクが把握でき前記保険者のアンダーライティングリスク管理をサポートすることを特徴とする災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項2】
前記ウェブページに掲載する前記商品情報は、当該保険が担保する前記担保項目と該担保項目に対する補償内容であって、
前記ウェブページには前記担保項目である断水と停電をそれぞれアイコンで表示したアイコン表示部と前記補償内容を表示する補償内容表示部から構成された前記商品情報が掲載されており、
前記アイコンは、断水プランを示す断水アイコンと停電プランを示す停電アイコンであって前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部には文字情報が表示されており、
前記文字情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)タグであって、
前記ユーザが前記ユーザデバイスで前記断水アイコンと前記停電アイコンの下部又は上部にそれぞれ前記文字情報で表示された前記HTMLタグをクリック又はタップすることによってリンク先の前記補償内容表示部にリンクして前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する複数のプランの補償内容と、前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有する前記複数のプランから選択可能にする選択欄を画面に表示し、
前記ウェブページ手段は、前記アイコン表示部において前記断水プランと前記停電プランをそれぞれ目視可能な前記断水アイコンと前記停電アイコンで表示する可視化手段を備え、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページにおいて前記ユーザが前記商品情報を目視して分かりやすいように前記断水アイコンと、前記停電アイコンとをそれぞれ表示することを特徴とする請求項1に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項3】
請求項2に記載の前記断水プランと前記停電プランが有する前記複数のプランは、何れも少なくとも2つの選択肢を有し、
前記断水プランの場合の前記2つの選択肢は、断水プランAと断水プランBで、
前記停電プランの場合の前記2つの選択肢は、停電プランAと停電プランBであって、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランAと前記断水プランBのそれぞれの補償内容とその何れかを選択する断水プラン選択欄を表示し、更に前記停電プランAと前記停電プランBのそれぞれの補償内容とその何れかを選択する停電プラン選択欄を表示し、
前記ユーザは、前記断水プラン又は前記停電プランの何れか或いは両方に加入可能であって、
前記保険者サーバ装置が前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有する前記2つの選択肢を選択可能に表示することを特徴とする災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項4】
前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する前記2つの選択肢は、保険給付において何れも前記保険者が予め設定した供給中断限度日数に対してインフラ対応費用保険金を日額給付する又は供給中断期間に対してインフラ対応費用保険金を定額給付する或いは前記日額給付又は前記定額給付においてそれぞれ異なる保険給付をする場合であって、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランのそれぞれを日額又は定額の異なる給付額の選択肢を表示することを特徴とする請求項に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項5】
前記申込フォームは、前記保険者が使用する保険証券番号入力欄と、前記ユーザが使用する個人情報入力欄と画像添付部と選択表示部と、から成り、
前記保険証券番号入力欄は、前記保険者サーバ装置が前記ユーザデバイスから受信した前記申込フォームに当該保険の保険証券番号を入力する入力欄であって、
前記個人情報入力欄は、前記ユーザの個人情報を入力する入力欄であって、
前記画像添付部は、前記ユーザが該ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する添付部であって、
前記選択表示部は、前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有す前記2つの選択肢から前記ユーザが選択したプランがそれぞれ前記申込フォームに反映して表示される表示部であって、
前記ユーザは、前記ユーザデバイスを用いてネットワーク経由で前記保険者サーバ装置にアクセスして前記ウェブページの前記アイコン表示部に表示された前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部に前記文字情報で表示された前記HTMLタグ
をそれぞれクリック又はタップしてリンク先の前記補償内容表示部に表示された前記断水プランA又は前記断水プランBと前記停電プランA又は前記停電プランBの何れかをそれぞれ選択して前記申込フォームに設けられた前記個人情報入力欄に前記ユーザの前記個人情報を入力し、更に前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付して前記申込フォームを作成し、
前記ユーザデバイスが、作成された前記申込フォームをネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信することにより前記災害レジリエンス費用保険の加入を可能とすることを特徴とする請求項に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項6】
前記不正加入防止手段は、前記ユーザデバイスがネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信した前記申込フォームを前記保険者サーバ装置が前記申込フォームを画面に表示して前記個人情報入力欄に入力された前記ユーザの住所、氏名と、前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名、照合でき更に、前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日から成人であるかが確認できることを特徴とする請求項5に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項7】
前記保険者サーバ装置が受信した前記申込フォームを前記保険者は、前記保険証券番号入力欄に当該保険の保険証券番号を付番して前記申込フォームを保険証券化し、
前記保険者サーバ装置は、保険証券化された前記申込フォームに保険金請求に必要な情報を入力する保険金請求入力部を設けて保険証券兼保険金請求書を生成し、
前記保険金請求入力部は、保険事故発生日欄と当該保険の保険事故に該当する前記担保項目にチェックを入れる事故内容チェック欄と前記ユーザの保険金受取口座欄と、から成り、
前記保険者サーバ装置は、生成した前記保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記ユーザデバイスに送信し、
前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記ユーザデバイスは、前記保険証券兼保険金請求書のファイルに名前が付された該保険証券兼保険金請求書を保存し、
前記災害レジリエンス費用保険において前記保険事故が起きた場合には前記ユーザデバイスは、保存した前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示してコピーし、
コピーされた前記保険証券兼保険金請求書に設けられた前記保険金請求入力部に保険金請求に必要な情報が入力された該保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信し、
前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記保険者サーバ装置は、前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示し、
前記保険金請求入力部の前記事故内容チェック欄に入力された前記担保項目と前記選択表示部に表示された前記断水プラン又は前記停電プランの担保内容を確認可能とし、
前記個人情報入力欄に入力された住所、氏名と前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名を照合可能とし、
前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日から成人であることを確認可能とし、
更に前記保険者サーバ装置は、前記ユーザの前記保険金受取口座欄に入力された情報を確認可能として保険金受取口座に保険金を送金可能とすることを特徴とする請求項に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム。
【請求項8】
前記ユーザデータベースは、当該保険の前記加入受付期間終了後に前記保険者サーバ装置が受信した全ての前記申込フォームをデータベース化したものであって、
前記ユーザデータベースにおける項目欄は、当該保険において前記保険者が地域別集積リスクを把握するために前記ユーザの住所を都道府県、市区郡、町村その他、と細分化し、
前記ユーザの住所以外の前記項目欄は、少なくとも当該保険の保険証券番号と前記ユーザの氏名と前記担保項目毎の断水保険金額と停電保険金額が設けられており、
前記保険者サーバ装置は、複数の前記地方区分フォルダに格納され市区郡別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルの何れかを画面に表示し、
前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を前記集計手段で合計し、
合計された前記複数の都道府県別データファイルを更に町村その他別に前記ソート手段でソートし、
町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルにおいて前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を更に前記集計手段で合計し、
前記保険者サーバ装置が前記複数の都道府県別データファイルを地域別に細分化した前記担保項目毎の保険金額を算出することにより前記保険者は集積リスクの把握が可能となることを特徴とする請求項5に記載の災害レジリエンス費用保険契約システム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
前述の課題を解決するために本発明は、地震、津波、火山の噴火を除く自然災害によって被災した被災者の生活を支援するための費用保険(以下、災害レジリエンス費用保険と記載する。)契約システムであって、前記災害レジリエンス費用保険は、マイナンバーカードを取得している成人(以下、ユーザと記載する。)を対象とした加入受付期間が限定され補償開始日が指定され少なくとも前記ユーザが居住する建物(以下、家屋と記載する。)において水道水の供給停止状態(以下、断水と記載する。)と、電力の供給停止状態(以下、停電と記載する。)を担保する担保項目を備えたオンラインで契約する保険であって、
前記ユーザのユーザデバイスと、前記災害レジリエンス費用保険を提供する保険者の保険者サーバ装置がネットワークを介して通信可能に接続され、前記保険者サーバ装置は、ウェブページに前記災害レジリエンス費用保険の商品情報と、保険約款と、申込フォームと、を掲載するウェブページ手段と、前記災害レジリエンス費用保険に加入する前記ユーザが前記ユーザデバイスを用いて作成した前記申込フォームをネットワーク経由で送信した該申込フォームを受信して加入を受付ける受付手段と、前記災害レジリエンス費用保険において前記ユーザデバイスがネットワーク経由で送信する前記申込フォームには、当該保険に加入する前記ユーザが自身の住所又氏名を偽って加入することはできないように前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルを添付する箇所が設けられており、
前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルが添付された前記申込フォームを受信して前記ユーザの不正加入を防止する不正加入防止手段と、前記ユーザデバイスが送信した前記申込フォームを保存して記憶する記憶手段と、前記ユーザデバイスが送信した複数の前記申込フォームを前記加入受付期間終了後にデータベース化したユーザデータベースを格納するデータベース手段と、前記ユーザデータベースに登録されている前記ユーザのデータを都道府県別に抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された複数の都道府県毎の前記ユーザのデータをファイルにしてそのそれぞれのファイルに都道府県名を付けて複数の都道府県別データファイルとして生成するデータファイル生成手段と、前記データファイル生成手段により生成された前記複数の都道府県別データファイルをそれぞれ格納するフォルダに地方名を付けた複数の地方区分フォルダを生成するフォルダ生成手段と、
前記フォルダ生成手段により生成された複数の前記地方区分フォルダに格納された前記複数の都道府県別データファイルの前記ユーザの住所における項目欄は、都道府県、市区郡、町村その他、とにそれぞれ区切られて入力されており、
前記複数の都道府県別データファイルを市区郡別にソートしてその結果を更に町村その他別にソートするソート手段と、前記ソート手段により町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルを基に地域別に前記担保項目毎の保険金額又は支払限度額(以下、保険金額と記載する。)を合計する集計手段と、を備え、
前記保険者サーバ装置は、前記不正加入防止手段によって前記保険者サーバ装置が受信した前記申込フォームに添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルを画面に表示して前記ユーザの住所、氏名が確認できることにより前記ユーザの不正加入を防止し、更に前記集計手段によって地域別に前記担保項目毎の前記保険金額を合計することにより集積リスクが把握でき前記保険者のアンダーライティングリスク管理をサポートする
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本発明の前記ウェブページに掲載する前記商品情報は、当該保険が担保する前記担保項目と該担保項目に対する補償内容であって、前記ウェブページには前記担保項目である断水と停電をそれぞれアイコンで表示したアイコン表示部と前記補償内容を表示する補償内容表示部から構成された前記商品情報が掲載されており、
前記アイコンは、断水プランを示す断水アイコンと停電プランを示す停電アイコンであって前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部には文字情報が表示されており、前記文字情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)タグであって、
前記ユーザが前記ユーザデバイスで前記断水アイコンと前記停電アイコンの下部又は上部にそれぞれ前記文字情報で表示された前記HTMLタグをクリック又はタップすることによってリンク先の前記補償内容表示部にリンクして前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する複数のプランの補償内容と、前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有する前記複数のプランから選択可能にする選択欄を画面に表示し、
前記ウェブページ手段は、前記アイコン表示部において前記断水プランと前記停電プランをそれぞれ目視可能な前記断水アイコンと前記停電アイコンで表示する可視化手段を備え、
前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページにおいて前記ユーザが前記商品情報を目視して分かりやすいように前記断水アイコンと、前記停電アイコンとをそれぞれ表示する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
本発明の前記断水プランと前記停電プランのそれぞれが有する前記2つの選択肢は、保険給付において何れも前記保険者が予め設定した供給中断限度日数に対してインフラ対応費用保険金を日額給付する又は供給中断期間に対してインフラ対応費用保険金を定額給付する或いは前記日額給付又は前記定額給付においてそれぞれ異なる保険給付をする場合であって、前記保険者サーバ装置は、前記ウェブページの前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランのそれぞれを日額又は定額の異なる給付額の選択肢を表示するようになっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
本発明の前記申込フォームは、前記保険者が使用する保険証券番号入力欄と、前記ユーザが使用する個人情報入力欄と画像添付部と選択表示部と、から成り、前記保険証券番号入力欄は、前記保険者サーバ装置が前記ユーザデバイスから受信した前記申込フォームに当該保険の保険証券番号を入力する入力欄であって、前記個人情報入力欄は、前記ユーザの個人情報を入力する入力欄であって、前記画像添付部は、前記ユーザが該ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付する添付部であって、
前記選択表示部は、前記補償内容表示部において前記断水プランと前記停電プランがそれぞれ有す前記2つの選択肢から前記ユーザが選択したプランがそれぞれ前記申込フォームに反映して表示される表示部であって、前記ユーザは、前記ユーザデバイスを用いてネットワーク経由で前記保険者サーバ装置にアクセスして前記ウェブページの前記アイコン表示部に表示された前記断水アイコンと前記停電アイコンのそれぞれの下部又は上部に前記文字情報で表示された前記HTMLタグをそれぞれクリック又はタップしてリンク先の前記補償内容表示部に表示された前記断水プランA又は前記断水プランBと前記停電プランA又は前記停電プランBの何れかをそれぞれ選択して前記申込フォームに設けられた前記個人情報入力欄に前記ユーザの前記個人情報を入力し、更に前記画像添付部に前記ユーザのマイナンバーカードの表面の画像ファイルを添付して前記申込フォームを作成し、
前記ユーザデバイスが、作成された前記申込フォームをネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信することにより前記災害レジリエンス費用保険の加入を可能として保険契約情報を集約して一元化するように構成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
前記不正加入防止手段は、前記ユーザデバイスがネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信した前記申込フォームを前記保険者サーバ装置が前記申込フォームを画面に表示して前記個人情報入力欄に入力された前記ユーザの住所、氏名と、前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名、照合でき更に、前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日から成人であるかが確認できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
本発明の前記保険者サーバ装置が受信した前記申込フォームを前記保険者は、前記保険証券番号入力欄に当該保険の保険証券番号を付番して前記申込フォームを保険証券化し、
前記保険者サーバ装置は、保険証券化された前記申込フォームに保険金請求に必要な情報を入力する保険金請求入力部を設けて保険証券兼保険金請求書を生成し、
前記保険金請求入力部は、保険事故発生日欄と当該保険の保険事故に該当する前記担保項目にチェックを入れる事故内容チェック欄と前記ユーザの保険金受取口座欄と、から成り、
前記保険者サーバ装置は、生成した前記保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記ユーザデバイスに送信し、前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記ユーザデバイスは、前記保険証券兼保険金請求書のファイルに名前が付された該保険証券兼保険金請求書を保存し、前記災害レジリエンス費用保険において前記保険事故が起きた場合には前記ユーザデバイスは、保存した前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示してコピーし、コピーされた前記保険証券兼保険金請求書に設けられた前記保険金請求入力部に保険金請求に必要な情報が入力された該保険証券兼保険金請求書をネットワーク経由で前記保険者サーバ装置に送信し、前記保険証券兼保険金請求書を受信した前記保険者サーバ装置は、前記保険証券兼保険金請求書を画面に表示し、前記保険金請求入力部の前記事故内容チェック欄に入力された前記担保項目と前記選択表示部に表示された前記断水プラン又は前記停電プランの担保内容を確認可能とし、前記個人情報入力欄に入力された住所、氏名と前記画像添付部に添付された前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された住所、氏名を照合可能とし、前記ユーザのマイナンバーカードの画像ファイルに表示された生年月日から成人であることを確認可能とし、更に前記保険者サーバ装置は、前記ユーザの前記保険金受取口座欄に入力された情報を確認可能として保険金受取口座に保険金を送金可能として保険契約(加入)から保険給付までを保険証券兼保険金請求書の一画像ファイルで一元管理が可能となるように構成されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
本発明の前記ユーザデータベースは、当該保険の前記加入受付期間終了後に前記保険者サーバ装置が受信した全ての前記申込フォームをデータベース化したものであって、
前記ユーザデータベースにおける項目欄は、当該保険において前記保険者が地域別集積リスクを把握するために前記ユーザの住所を都道府県、市区郡、町村その他、と細分化し、
前記ユーザの住所以外の前記項目欄は、少なくとも当該保険の保険証券番号と前記ユーザの氏名と前記担保項目毎の断水保険金額と停電保険金額が設けられており、前記保険者サーバ装置は、複数の前記地方区分フォルダに格納され市区郡別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルの何れかを画面に表示し、前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を前記集計手段で合計し、合計された前記複数の都道府県別データファイルを更に町村その他別に前記ソート手段でソートし、町村その他別にソートされた前記複数の都道府県別データファイルにおいて前記担保項目毎の前記断水保険金額と前記停電保険金額を更に前記集計手段で合計し、前記保険者サーバ装置が前記複数の都道府県別データファイルを地域別に細分化した前記担保項目毎の保険金額を算出することにより前記保険者は集積リスクの把握が可能となる。それにより保険者は、再保険手配などリスク管理対応が可能となる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4