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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082580
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240613BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
G06F1/16 312T
G06F1/16 312E
H05K5/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196529
(22)【出願日】2022-12-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】耿 昊培
(72)【発明者】
【氏名】山東 由幸
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AB04
4E360AB05
4E360AB17
4E360AB18
4E360AB42
4E360AC02
4E360BA01
4E360BA11
4E360BB02
4E360BB12
4E360BB22
4E360BB27
4E360BD05
4E360CA02
4E360EA14
4E360EA18
4E360EA22
4E360EA24
4E360EC05
4E360EC14
4E360ED03
4E360ED07
4E360FA02
4E360FA12
4E360FA13
4E360GA07
4E360GA52
4E360GB46
4E360GC02
4E360GC06
4E360GC08
4E360GC14
(57)【要約】
【課題】コスト削減が可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、第1面と、前記第1面と交差する方向に延びた第2面と、前記第2面に設けられた第1支持部材と、を有するベース部と、前記第1面に沿う方向における前記ベース部の端部に取り付けられた接続部と、光を透過可能なパネルと、前記パネルが取り付けられた筐体と、を有し、前記接続部に回転可能に取り付けられた表示部と、を備え、前記第1支持部材は、前記第1面の少なくとも一部と、前記第2面の少なくとも一部と、を覆う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と、前記第1面と交差する方向に延びた第2面と、前記第2面に設けられた第1支持部材と、を有するベース部と、
前記第1面に沿う方向における前記ベース部の端部に取り付けられた接続部と、
光を透過可能なパネルと、前記パネルが取り付けられた筐体と、を有し、前記接続部に回転可能に取り付けられた表示部と、
を備え、
前記第1支持部材は、前記第1面の少なくとも一部と、前記第2面の少なくとも一部と、を覆う、
電子機器。
【請求項2】
前記第1面の反対側に位置する第3面と、前記パネルが取り付けられた面と反対側に位置する第4面と、が接触したタブレットモードと、
前記第3面と、前記第4面と、が互いに向き合うテントモードと、に変形可能であり、
前記第1支持部材は、前記第1面の一部を覆う第1部分と、前記第2面を覆う第2部分と、を有し、
前記タブレットモードにおいて、前記第1部分は、設置面と接触し、
前記テントモードにおいて、前記第2部分は、設置面と接触する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ベース部は、前記第1面を含む第1カバーと、前記第3面を含む第2カバーと、を有し、
前記第1支持部材は、前記第1カバーと前記第2カバーとに挟まれて取り付けられる、
請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ベース部は、当該ベース部に収容された板材と、前記第1面から突出する第2支持部材と、をさらに有し、
前記板材は、前記第1面が向く方向に前記第2支持部材を押す、
請求項1~3のうちいずれか1項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像を表示可能な表示部と、表示部への入力機能を有するベース部と、を備えるノートPC(2in1ノートPC)のような電子機器が知られている。ベース部の上面と側面には、ゴム等の支持部材が設けられている。支持部材は、電子機器を使用する際に設置面との安定性を高める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-76623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電子機器において、ベース部の上面と側面には、異なる種類の支持部材がそれぞれ設けられていた。このため、電子機器の部品点数が増加してしまい、コストを削減することが困難であった。
【0005】
本発明が解決する課題の一例は、コスト削減が可能な電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、第1面と、前記第1面と交差する方向に延びた第2面と、前記第2面に設けられた第1支持部材と、を有するベース部と、前記第1面に沿う方向における前記ベース部の端部に取り付けられた接続部と、光を透過可能なパネルと、前記パネルが取り付けられた筐体と、を有し、前記接続部に回転可能に取り付けられた表示部と、を備え、前記第1支持部材は、前記第1面の少なくとも一部と、前記第2面の少なくとも一部と、を覆う。
【0007】
前記電子機器は、前記第1面の反対側に位置する第3面と、前記パネルが取り付けられた面と反対側に位置する第4面と、が接触したタブレットモードと、前記第3面と、前記第4面と、が互いに向き合うテントモードと、に変形可能であり、前記第1支持部材は、前記第1面の一部を覆う第1部分と、前記第2面を覆う第2部分と、を有し、前記タブレットモードにおいて、前記第1部分は、設置面と接触し、前記テントモードにおいて、前記第2部分は、設置面と接触する。
【0008】
前記電子機器では、前記ベース部は、前記第1面を含む第1カバーと、前記第3面を含む第2カバーと、を有し、前記第1支持部材は、前記第1カバーと前記第2カバーとに挟まれて取り付けられる。
【0009】
前記電子機器では、前記ベース部は、当該ベース部に収容された板材と、前記第1面から突出する第2支持部材と、をさらに有し、前記板材は、前記第1面が向く方向に前記第2支持部材を押す。
【発明の効果】
【0010】
本発明の上記態様によれば、コスト削減が可能な電子機器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本実施形態の2in1ノートPCの斜視図である。
図2図2は、本実施形態のベース部の上面の拡大図である。
図3図3は、本実施形態のベース部の断面図の一例である。
図4図4は、本実施形態の図3とは異なるベース部の断面図の一例である。
図5図5は、本実施形態のタブレットモードにおける2in1ノートPCの斜視図である。
図6図6は、本実施形態のテントモードにおける2in1ノートPCの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態)
以下、実施形態に係る2in1ノートPC1を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用及び結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。なお、本明細書では、序数は、部品や部材を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0013】
図1は、本実施形態に係る2in1ノートPC1の斜視図である。図1に示すように、本実施形態の2in1ノートPC1は、ベース部2と、ヒンジ3と、表示部4と、を備える。なお、2in1ノートPC1は、電子機器の一例であり、ヒンジ3は、接続部の一例である。
【0014】
以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、ベース部2の短手方向に沿う方向であり、前後方向とも称され得る。Y方向は、ベース部2の長手方向に沿う方向であり、左右方向とも称され得る。Z方向は、ベース部2の厚さ方向に沿う方向であり、上下方向とも称され得る。なお、本実施形態における前後左右上下のような方向を示す表現は、便宜上の呼称であり、2in1ノートPC1の位置、姿勢、及び使用態様を限定するものではない。
【0015】
ベース部2は、例えば、基板、CPU、ROM、RAM、HDD又はSSDのようなストレージ、バッテリ、アンテナ、及び他の種々の部品を収容する。
【0016】
ベース部2は、上面21と、凹面22と、複数のキー23と、側面24と、底面25と、複数の側面ゴム足26と、複数の表面ゴム足27と、板金28と、を有する。なお、上面21は第1面の一例であり、側面24は第2面の一例である。また、底面25は第3面の一例であり、側面ゴム足26は第1支持部材の一例である。さらに、表面ゴム足27は第2支持部材の一例であり、板金28は板材の一例である。
【0017】
ベース部2は、ベース部2の上面21を含む上面カバー2Aと、底面25を含む底面カバー2Bと、に当該ベース部2の厚さ方向に組み合わされ、例えば、分解時において互いに分割可能である。なお、上面カバー2Aは第1カバーの一例であり、底面カバー2Bは第2カバーの一例である。
【0018】
上面21及び底面25は、いずれも上下方向(Z方向)と略直交する方向(XY平面)に延びている。側面24は、前後方向(X方向)又は左右方向(Y方向)と略直交する方向(XZ平面又はYZ平面)に延びている。すなわち、側面24は、上面21又は底面25と交差する方向に延びている。
【0019】
上面21は、上面カバー2Aの一部であるとともに、略上方向(+Z方向)に向く略平坦な面である。ベース部2には、上面21から僅かに窪んだタッチパッド211の入力面が設けられる。タッチパッド211は、表示部4への入力手段である。なお、上方向におけるタッチパッド211の操作ボタン211aの端面は、上面21より低い位置に設けられる。
【0020】
上面21は、前上面21aと、後上面21bと、を有する。前上面21a及び後上面21bはそれぞれ、上面21の一部である。このため、前上面21aおよび後上面21bは、略上方向に向く略平坦な面である。
【0021】
前上面21aは、後上面21bから前方向(-X方向)に離間している。後上面21bは、前上面21aから後方向(+X方向)に離間している。上下方向(Z方向)において、前上面21aと後上面21bとは、略同一の高さ(位置)に配置されている。
【0022】
凹面22は、前上面21aと後上面21bとの間に位置している。凹面22は、上面21から下方向(-Z方向)に向かって窪んでいる。
【0023】
複数のキー23は、凹面22の上に、押下可能に配置されている。言い換えると、複数のキー23は、凹面22に設けられている。上方向(+Z方向)における複数のキー23の端面は、上下方向(Z方向)において、上面21から下方向(-Z方向)に離間している。言い換えると、上方向における複数のキー23の端面は、上面21より低い位置に設けられる。
【0024】
側面24は、例えば、前方向(-X方向)、後方向(+X方向)、右方向(+Y方向)、及び左方向(-Y方向)におけるベース部2の端面である。側面24は、略前方向、後方向、右方向、又は左方向に向く。言い換えると、側面24は、上面21が向く方向と交差する方向に向く。
【0025】
底面25は、底面カバー2Bの一部であるとともに、上面21および凹面22の反対側に位置する。例えば、2in1ノートPC1が図1の態様で使用されるとき、底面25、又は底面25から突出するリブ若しくはゴムのような足が、例えばテーブルの上面に支持される。
【0026】
複数の側面ゴム足26および表面ゴム足27は、例えば、合成樹脂等で形成される弾性部材である。図2は、本実施形態のベース部2の上面21の拡大図である。
【0027】
図2に示すように、側面ゴム足26は、ベース部2の側面24に設けられている。言い換えると、側面ゴム足26は、ベース部2の側面24から外部に露出している。なお、本実施形態では、側面ゴム足26は、ベース部2の後方向(+X方向)側の角部に設けられる。しかし、これに限らず、側面ゴム足26は、例えば、ベース部2の後方向(+X方向)側の角部から左右方向(Y方向)に移動した位置に設けられても良い。
【0028】
側面ゴム足26は、第1接触エリア261と、第2接触エリア262と、を有する。なお、第1接触エリア261は第1部分の一例であり、第2接触エリア262は第2部分の一例である。
【0029】
第1接触エリア261は、ベース部2の上面21の一部を覆う部分である。第2接触エリア262は、ベース部2の側面24全体を覆う部分である。すなわち、側面ゴム足26は、ベース部2の上面21の一部と側面24とを覆う。なお、側面ゴム足26は、ベース部2の上面21の少なくとも一部と、側面24の少なくとも一部と、を覆っていれば良い。
【0030】
第1接触エリア261の端面は、ベース部2の上面21より高い位置に設けられる。さらに、第2接触エリア262の端面は、前後方向(X方向)および左右方向(Y方向)において、ベース部2の側面24よりも長い位置に設けられる。
【0031】
図3は、本実施形態のベース部2の断面図の一例である。図3に示すように、側面ゴム足26は、ベース部2の上面カバー2Aと、底面カバー2Bと、に挟まれることで取り付けられている。
【0032】
具体的には、側面ゴム足26は、上面21から下方(-Z方向)に向かって突出する突起212が、側面ゴム足26に設けられた孔部26aに挿入されるとともに、底面25から上方(+Z方向)に向かって突出すると支持部251に支持されることで、固定されている。これにより、例えば、側面ゴム足26は、設置面との摩擦によって剥離しにくくなる。
【0033】
図4は、図3とは異なるベース部2の断面図の一例である。図4に示すように、表面ゴム足27は、ベース部2の上面21に設けられた開口部213に嵌合するとともに、当該上面21から外部に露出している。すなわち、表面ゴム足27は、ベース部2の上面21から突出している。そのため、例えば、2in1ノートPC1の表面ゴム足27が設置面と接触する形態において、当該表面ゴム足27は、設置面との摩擦によって剥離することを抑制できる。
【0034】
なお、表面ゴム足27の長さは、上面21よりも上方(+Z方向)に露出可能な長さである。表面ゴム足27は、ベース部2の内部に収容されているL字形状の板金28によって、下方(-Z方向)から上方(+Z方向)に向かって押されている。
【0035】
本実施形態では、板金28の形状は、L字形状であるが、表面ゴム足27を下方から上方に向かって押すことが可能な形状であればL字形状に限らない。また、板金28は、例えば、表面ゴム足27に上方から力が加えられた場合に変形しない素材で形成されている。これにより、表面ゴム足27に上方から力が加えられた場合において、当該表面ゴム足27は、ベース部2の内部に向かって凹みにくくなる。
【0036】
ヒンジ3は、ベース部2と表示部4が互いに360°回動可能なように接続するものである。図1に示すように、ヒンジ3は、前方向(-X方向)におけるベース部2の端部である前端部214に設けられる。なお、前端部214は端部の一例である。
【0037】
本実施形態では、ベース部2の前端部214に二つのヒンジ3が設けられている。また、ヒンジ3は、例えば、前端部214において上面21から上方向(+Z方向)に突出している。なお、ヒンジ3の数、位置、及び形状は適宜変更されても良い。
【0038】
表示部4は、ヒンジ3を介してベース部2に回転可能に取り付けられる。表示部4は、タッチパネル41と、表示装置42と、筐体43と、を有する。表示部4は、例えば、筐体43に収容される他の部品をさらに有しても良い。なお、タッチパネル41はパネルの一例である。
【0039】
タッチパネル41は、例えば、光を透過可能なガラスと、透明導電膜と、フィルムと、を有している。ガラス、透明導電膜、およびフィルムは、積層されている。そのため、ユーザーは、タッチパネル41へのタッチ操作により表示部4を操作することができる。
【0040】
タッチパネル41は、表示面411と、を有する。表示面411は、略平坦に形成され、表示部4の外部に向く。本実施形態では、表示面411には、例えば、ガラスコーティングのような表面処理が施されており、表示面411が傷付きにくくなっている。
【0041】
本実施形態では、タッチパネル41の背面には、表示装置42が取り付けられている。表示装置42は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)または有機ELディスプレイのような画像を表示可能な装置であり、タッチパネル41を通じて画像を表示する。このため、ユーザーは、表示面411を通じて表示装置42が表示した画像を視認することができる。
【0042】
筐体43は、例えば、金属製であり、略直方体の薄い箱状に形成されている。筐体43の内部の空間には、表示装置42および種々の部品が収容される。筐体43は、端面431と、前面432と、後面433と、開口434と、を有する。さらに、筐体43の内部には、リブ等が設けられても良い。なお、後面433は第4の面の一例である。
【0043】
端面431は、例えば、表示部4における前方向(-X方向)、後方向(+X方向)、右方向(-Y方向)、及び左方向(+Y方向)を向く面である。前面432は、タッチパネル41が取り付けられるとともに、筐体43の厚さ方向の一方向に向く。後面433は、前面432の反対側に位置し、筐体43の厚さ方向の他方向に向く。
【0044】
開口434は、筐体43の内部空間であり、前面432に開口している。すなわち、筐体43は、前面432が開放された箱型に形成されている。タッチパネル41は、開口434を塞ぐように筐体43に取り付けられる。これにより、筐体43の内部の空間が形成される。なお、タッチパネル41は、例えば、両面テープ等によって筐体43に取り付けられる。
【0045】
筐体43は、ベゼル44をさらに有する。言い換えると、ベゼル44は、筐体43に設けられている。ベゼル44は、筐体43の前面432に設けられて、筐体43に取り付けられたタッチパネル41を囲んでいる。
【0046】
図5は、本実施形態のタブレットモードにおける2in1ノートPC1の斜視図である。また、図6は、本実施形態のテントモードにおける2in1ノートPC1の斜視図である。
【0047】
本実施形態の2in1ノートPC1は、図5に示すタブレットモードと、図6に示すテントモードと、に変形可能である。タブレットモードおよびテントモードでは、ユーザーは、例えば、タッチペンや指等を使用してタッチパネル41に触れることで、文字等を入力する。
【0048】
図5に示すように、2in1ノートPC1は、ベース部2又は表示部4の一方を、ヒンジ3を中心として360°回転させることでタブレットモードとなる。言い換えると、タブレットモードは、ベース部2の底面25と筐体43の後面433とが接触した状態である。
【0049】
2in1ノートPC1をタブレットモードにて使用する際、ベース部2の上面21は、設置面に向く。そのため、上面21を覆っている側面ゴム足26の第1接触エリア261と、上面21から突出している表面ゴム足27も、設置面に向く。すなわち、2in1ノートPC1をタブレットモードにて使用する際、側面ゴム足26の第1接触エリア261と表面ゴム足27とは、設置面と接触する。
【0050】
タブレットモードにおいてユーザーがタッチパネル41によって文字等を入力する場合、側面ゴム足26の第1接触エリア261および表面ゴム足27は、ベース部2を支持するとともに、設置面と接触してベース部2の設置面上の移動を妨げる。すなわち、側面ゴム足26の第1接触エリア261および表面ゴム足27は、ベース部2と設置面との摩擦力を高める。これにより、タブレットモードの2in1ノートPC1は、安定性が向上する。
【0051】
図6に示すように、2in1ノートPC1は、ベース部2又は表示部4の一方を、ヒンジ3を中心としてベース部2の底面25および筐体43の後面433が設置面と接触しない角度だけ回転させることでテントモードとなる。言い換えると、テントモードは、ベース部2の底面25と筐体43の後面433とが互いに向き合っている状態である。
【0052】
2in1ノートPC1をテントモードにて使用する際、ベース部2の側面24および表示部4の端面431は、設置面に向く。そのため、側面24を覆っている側面ゴム足26の第2接触エリア262も設置面に向く。すなわち、2in1ノートPC1をテントモードにて使用する際、側面ゴム足26の第2接触エリア262と端面431とは、設置面と接触する。
【0053】
テントモードにおいてユーザーがタッチパネル41によって文字等を入力する場合、ベース部2は、タッチペン等で入力する際の力により設置面上を滑ろうとする。この時、側面ゴム足26の第2接触エリア262は、設置面と接触してベース部2の設置面上の移動を妨げる。すなわち、側面ゴム足26は、ベース部2と設置面との摩擦力を高める。これにより、タブレットモードの2in1ノートPC1は、安定性が向上する。
【0054】
以上のように、2in1ノートPC1をタブレットモードおよびテントモードにて使用する場合、2in1ノートPC1の安定性は、側面ゴム足26によって向上する。これにより、本実施形態の2in1ノートPC1では、従来の2in1ノートPCのようにベース部2の異なる面にそれぞれゴム足を設けずとも、2in1ノートPCの安定性を向上させることが可能である。従って、2in1ノートPC1では、部品点数が削減され、コスト削減が可能となる。
【0055】
なお、本実施形態では、側面ゴム足26は、ベース部2の側面24のみに設けられているが、例えば、筐体43の端面431の角部に、さらに設けられても良い。
【0056】
以上のように、本実施形態の2in1ノートPC1は、ベース部2と、ヒンジ3と、表示部4と、を備える。ベース部2は、上面21と、上面21と交差する方向に延びた側面24と、側面24に設けられた側面ゴム足26と、を有する。側面ゴム足26は、上面21の少なくとも一部と、側面24の少なくとも一部と、を覆う。ヒンジ3は、ベース部2の前端部214に取り付けられる。表示部4は、タッチパネル41と、筐体43と、を有し、ヒンジ3に回転可能に取り付けられている。タッチパネル41は、光を透過可能である。筐体43には、タッチパネル41が取り付けられる。
【0057】
本実施形態の2in1ノートPC1は、複数の形態で使用される。複数の形態で使用する場合、2in1ノートPC1では、ベース部2の上面21と、側面24と、のうち少なくとも一つが設置面に向く。ベース部2の上面21および側面24は、側面ゴム足26によって覆われている。そのため、2in1ノートPC1をいかなる形態で使用する場合も、側面ゴム足26が設置面と接触してベース部2の安定性を向上させる。これにより、本実施形態の2in1ノートPC1の部品点数が削減される。従って、2in1ノートPC1はコスト削減が可能となる。
【0058】
また、本実施形態の2in1ノートPC1は、タブレットモードと、テントモードと、に変形可能である。タブレットモードは、底面25と、筐体43の後面433と、が接触した状態である。テントモードは、底面25と、後面433と、が互いに向き合う状態である。側面ゴム足26は、上面21の一部を覆う第1接触エリア261と、側面24を覆う第2接触エリア262と、を有する。タブレットモードにおいて、第1接触エリア261は、設置面と接触する。テントモードにおいて、第2接触エリア262は、設置面と接触する。
【0059】
本実施形態の2in1ノートPC1は、タブレットモードとテントモードとで使用される。タブレットモードで使用する場合は、第1接触エリア261が設置面と接触してベース部2の安定性を向上させる。テントモードで使用する場合は、第2接触エリア262が設置面と接触してベース部2の安定性を向上させる。これにより、本実施形態の2in1ノートPC1では、タブレットモードおよびテントモードにおいても側面ゴム足26が設置面と接触してベース部2の安定性が向上する。
【0060】
また、本実施形態では、ベース部2は、上面21を含む上面カバー2Aと、底面25を含む底面カバー2Bと、を有する。側面ゴム足26は、上面カバー2Aと底面カバー2Bとに挟まれて取り付けられる。これにより、例えば、側面ゴム足26がベース部2から剥離することが抑制される。
【0061】
また、本実施形態では、ベース部2は、当該ベース部2に収容された板金28と、上面21から突出する表面ゴム足27と、をさらに有する。板金28は、上方向に表面ゴム足27を押す。これにより、外部から力が加わった際、表面ゴム足27がベース部2内部に凹むことを抑制できる。
【0062】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 2in1ノートPC(電子機器)
2 ベース部
2A 上面カバー(第1カバー)
2B 底面カバー(第2カバー)
21 上面(第1面)
214 前端部(端部)
24 側面(第2面)
25 底面(第3面)
26 側面ゴム足(第1支持部材)
261 第1接触エリア(第1部分)
262 第2接触エリア(第2部分)
27 表面ゴム足(第2支持部材)
28 板金(板材)
3 ヒンジ(接続部)
4 表示部
41 タッチパネル(パネル)
43 筐体
433 後面(第4面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と、前記第1面と交差する方向に延びた第2面と、前記第1面の反対側に位置する第3面と、前記第1面を含む第1カバーと、前記第3面を含む第2カバーと、前記第2面に設けられた第1支持部材と、を有するベース部と、
前記第1面に沿う方向における前記ベース部の端部に取り付けられた接続部と、
光を透過可能なパネルと、前記パネルが取り付けられた筐体と、を有し、前記接続部に回転可能に取り付けられた表示部と、
を備え、
前記第1支持部材は、前記第1カバーと前記第2カバーとに挟まれて取り付けられ、前記第1面の少なくとも一部と、前記第2面の少なくとも一部と、を覆う、
電子機器。
【請求項2】
記第3面と、前記パネルが取り付けられた面と反対側に位置する第4面と、が接触したタブレットモードと、
前記第3面と、前記第4面と、が互いに向き合うテントモードと、に変形可能であり、
前記第1支持部材は、前記第1面の一部を覆う第1部分と、前記第2面を覆う第2部分と、を有し、
前記タブレットモードにおいて、前記第1部分は、設置面と接触し、
前記テントモードにおいて、前記第2部分は、設置面と接触する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ベース部は、当該ベース部に収容された板材と、前記第1面から突出する第2支持部材と、をさらに有し、
前記板材は、前記第1面が向く方向に前記第2支持部材を押す、
請求項1又は2に記載の電子機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の電子機器は、第1面と、前記第1面と交差する方向に延びた第2面と、前記第1面の反対側に位置する第3面と、前記第1面を含む第1カバーと、前記第3面を含む第2カバーと、前記第2面に設けられた第1支持部材と、を有するベース部と、前記第1面に沿う方向における前記ベース部の端部に取り付けられた接続部と、光を透過可能なパネルと、前記パネルが取り付けられた筐体と、を有し、前記接続部に回転可能に取り付けられた表示部と、を備え、前記第1支持部材は、前記第1カバーと前記第2カバーとに挟まれて取り付けられ、前記第1面の少なくとも一部と、前記第2面の少なくとも一部と、を覆う。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
前記電子機器は、前記第3面と、前記パネルが取り付けられた面と反対側に位置する第4面と、が接触したタブレットモードと、前記第3面と、前記第4面と、が互いに向き合うテントモードと、に変形可能であり、前記第1支持部材は、前記第1面の一部を覆う第1部分と、前記第2面を覆う第2部分と、を有し、前記タブレットモードにおいて、前記第1部分は、設置面と接触し、前記テントモードにおいて、前記第2部分は、設置面と接触する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】