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特開2024-8261プログラム、情報処理システム、および情報処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008261
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理システム、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240112BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240112BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20240112BHJP
   G06F 3/04883 20220101ALI20240112BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
G06Q50/10
G06F3/0482
G06F3/04883
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109982
(22)【出願日】2022-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】金山 将也
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA15
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555BC18
5E555BD01
5E555CA12
5E555CB07
5E555CB10
5E555CB12
5E555CB34
5E555CB52
5E555CB53
5E555CB55
5E555CC05
5E555CC15
5E555CC17
5E555CC18
5E555CC26
5E555DB03
5E555DB04
5E555DB18
5E555DB25
5E555DC09
5E555DC13
5E555DC18
5E555DC19
5E555DC35
5E555DC40
5E555DC45
5E555DC53
5E555DC54
5E555DD06
5E555EA07
5E555FA00
5L049AA22
(57)【要約】
【課題】利便性の向上を図ることができるプログラム、情報処理システム、および情報処理方法を提供することである。
【解決手段】実施形態のプログラムは、表示画面を有する端末装置であるコンピュータに、表示制御部を実現させる。前記表示制御部は、ユーザが在庫として保有する物品の一覧に関する情報を表示する第1表示領域と、購入予定または不足する物品として登録された物品の一覧に関する情報を表示する第2表示領域とを前記表示画面に同時に表示させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有した端末装置であるコンピュータに、
ユーザが在庫として保有する物品の一覧に関する情報を表示する第1表示領域と、購入予定または不足する物品として登録された物品の一覧に関する情報を表示する第2表示領域とを、前記表示画面に同時に表示させる表示制御部
を実現させるプログラム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第1表示領域と前記第2表示領域とを前記表示画面上で左右または上下に並べて配置させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、
前記第1表示領域と前記第2表示領域とが前記表示画面に同時に表示された状態で、前記第1表示領域に表示される物品と、前記第2表示領域に表示される物品とのうち少なくとも一方に関する追加、削除、または変更を受け付ける操作受付部
をさらに実現させる、
請求項1または請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記表示制御部は、所定条件が満たされた場合に、登録する物品を選択するための第3表示領域を前記表示画面に表示させ、
前記操作受付部は、前記第3表示領域を用いて選択された物品を、前記第1表示領域に追加するか、または前記第2表示領域に追加するかを示す操作を受け付け可能である、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記操作受付部は、前記第3表示領域を用いて選択された物品を前記第1表示領域または前記第2表示領域に追加する操作として、当該物品を示す物品表示を前記第3表示領域から前記第1表示領域または前記第2表示領域に移動させる操作を受け付け可能である、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記物品表示を前記第3表示領域から前記第1表示領域に移動させる操作が受け付けられた場合、前記第1表示領域に追加する前記物品の個数および登録日の入力を案内する表示を表示させる、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記操作受付部は、前記第1表示領域または前記第2表示領域に表示された物品を削除する操作として、前記物品を示す物品表示を前記第1表示領域または前記第2表示領域から所定方向に移動させる操作を受け付け可能である、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項8】
前記操作受付部は、前記第1表示領域に表示された物品を前記第2表示領域に追加させる操作として、当該物品を示す物品表示を前記第1表示領域から前記第2表示領域に移動させる操作を受け付け可能である、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項9】
前記操作受付部は、前記第1表示領域と前記第2表示領域のうちいずれか一方の領域に複数の物品を示す複数の物品表示が表示された状態で、当該領域上で環状の図形を描く操作が行われる場合、当該図形を描く操作を、それぞれ前記図形に少なくとも一部が含まれる1つ以上の物品表示が示す1つ以上の物品を選択する操作として受け付ける、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項10】
前記操作受付部は、前記第1表示領域および前記第2表示領域に複数の物品を示す複数の物品表示が表示された状態で、前記第1表示領域と前記第2表示領域とに跨る環状の図形を描く操作が行われる場合、当該図形を描く操作を、前記第1表示領域または前記第2表示領域に表示された物品であって、それぞれ前記図形に少なくとも一部が含まれる1つ以上の物品表示が示す1つ以上の物品を選択する操作として受け付ける、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項11】
前記操作受付部は、前記第1表示領域および前記第2表示領域に複数の物品を示す複数の物品表示が表示された状態で、前記第1表示領域と前記第2表示領域とに跨る環状の図形を描く操作が行われる場合、当該図形を描く操作を、前記第1表示領域と前記第2表示領域とのうち前記図形の始点を含む領域に表示された物品であって、それぞれ前記図形に少なくとも一部が含まれる1つ以上の物品表示が示す1つ以上の物品を選択する操作として受け付ける、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記第1表示領域と前記第2表示領域とが前記表示画面に同時に表示された状態で所定の操作が受け付けられた場合、
前記第1表示領域と前記第2表示領域とのうち一方を非表示に移行または縮小し、
前記第1表示領域と前記第2表示領域とのうち他方を拡大するとともに、拡大された前記他方の領域に、前記第1表示領域と前記第2表示領域とが前記表示画面に同時に表示された状態では表示されていない種類の情報を追加で表示する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
前記表示制御部は、前記第1表示領域を非表示に移行または縮小し、前記第2表示領域を拡大させる場合、前記第2表示領域に、購入予定または不足する物品として登録された物品の一覧に関する情報に加え、特別に管理された特別物品の一覧に関する情報を追加で表示させる、
請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記所定の操作に応じて非表示に移行または縮小された前記第1表示領域または前記第2表示領域を拡大させるための操作が受け付けられた場合、非表示に移行または縮小された前記第1表示領域または前記第2表示領域の大きさを元に戻す、
請求項12に記載のプログラム。
【請求項15】
ユーザが在庫として保有する物品の一覧に関する情報を表示する第1表示領域と、購入予定または不足する物品として前記ユーザにより登録された物品の一覧に関する情報を表示する第2表示領域とを、端末装置の表示画面に同時に表示させる表示制御部
を備えた情報処理システム。
【請求項16】
表示画面を有した端末装置であるコンピュータが、
ユーザが在庫として保有する物品の一覧に関する情報を表示する第1表示領域と、購入予定または不足する物品として前記ユーザにより登録された物品の一覧に関する情報を表示する第2表示領域とを前記表示画面に同時に表示する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プログラム、情報処理システム、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
購入予定の食材が登録された買物リストを表示する情報処理システムが知られている。このような情報処理システムは、利便性のさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-263543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができるプログラム、情報処理システム、および情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のプログラムは、表示画面を有する端末装置であるコンピュータに、表示制御部を実現させる。前記表示制御部は、ユーザが在庫として保有する物品の一覧に関する情報を表示する第1表示領域と、購入予定または不足する物品として登録された物品の一覧に関する情報を表示する第2表示領域とを前記表示画面に同時に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態の家電関連システムの全体構成を示す図。
図2】第1実施形態の管理サーバの機能構成を示すブロック図。
図3】第1実施形態の在庫リストDBの内容の一例を示す図。
図4】第1実施形態の買物リストDBの内容の一例を示す図。
図5】第1実施形態の特別物品リストDBの内容の一例を示す図。
図6】第1実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。
図7】第1実施形態の画面の表示例を示す図。
図8】第1実施形態の画面の表示例を示す図。
図9】第1実施形態の画面の表示例を示す図。
図10】第1実施形態の画面の表示例を示す図。
図11】第1実施形態の在庫リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図12】第1実施形態の在庫リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図13】第1実施形態の在庫リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図14】第1実施形態の買物リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図15】第1実施形態の買物リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図16】第1実施形態の在庫リストから物品を削除する操作を説明するための図。
図17】第1実施形態の在庫リストから物品を削除する操作を説明するための図。
図18】第1実施形態の買物リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図19】第1実施形態の在庫リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図20】第1実施形態の在庫リストに物品を追加する操作を説明するための図。
図21】第1実施形態の複数の登録を一括選択する操作を説明するための図。
図22】第1実施形態の複数の登録を一括選択する操作を説明するための図。
図23】第1実施形態の複数の登録を一括選択する操作を説明するための図。
図24】第1実施形態の複数の登録を一括選択する操作を説明するための図。
図25】第1実施形態の表示領域の拡大/縮小を説明するための図。
図26】第1実施形態の表示領域の拡大/縮小を説明するための図。
図27】第1実施形態の表示領域の拡大/縮小を説明するための図。
図28】第1実施形態の表示領域の拡大/縮小を説明するための図。
図29】第1実施形態の表示領域の拡大/縮小を説明するための図。
図30】第2実施形態の管理サーバの機能構成を示すブロック図。
図31】第2実施形態の画面の表示例を示す図。
図32】第3実施形態の画面の表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態のプログラム、情報処理システム、および情報処理方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
本出願で「取得」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。また本出願で「取得」とは、目的の情報そのものを外部から取得する場合に限定されず、外部から取得された情報に基づいて目的の情報を自装置内で生成することで目的の情報を取得する場合なども含み得る。
【0009】
以下では、データベースを「DB」と表記する。また以下に説明する種々のアイコン(例えば、在庫アイコンC1、購入予定品アイコンC2、登録物品アイコンC3、仮登録アイコンC4、特別物品アイコンC5、および発注予定品アイコンC6)の各々は、「物品表示」のそれぞれ一例である。本出願で「物品表示」とは、表示画面301a上で、個々の物品に対応して表示されるとともに、1まとまりとして選択や移動が可能な1つの表示単位を広く意味する。
【0010】
(第1実施形態)
<1.家電関連システムの全体構成>
図1は、第1実施形態の家電関連システム1の全体構成を示す図である。家電関連システム1は、例えば、1つ以上の家電機器100、管理サーバ200、および端末装置300を含む。本実施形態では、管理サーバ200と、後述する端末装置300の家電管理アプリASとにより「情報処理システム」の一例が実現される。なお、「情報処理システム」は、管理サーバ200のみによって実現されてもよいし、端末装置300の家電管理アプリASのみによって実現されてもよい。また「情報処理システム」は、家電機器100を含んでもよいし、家電機器100のみによって実現されてもよい。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0011】
家電機器100は、主として家庭で使用される電気機器である。家電機器100は、冷蔵庫100A、衣類処理装置(例えば洗濯機またはクローゼット型クリーニング機)、加熱調理器、炊飯器、空気調和機、暖房機、または電気掃除機などであるが、これらに限定されない。家電機器100は、ユーザUの住居内に配置される。家電機器100は、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。家電機器100は、ネットワークNWを介して、管理サーバ200または端末装置300と通信可能である。
【0012】
管理サーバ200は、家電機器100に関する情報を管理する管理サーバである。管理サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。管理サーバ200は、ネットワークNWを介して、家電機器100または端末装置300と通信可能である。管理サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。管理サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータ(例えば無線ルータWR)などでもよい。
【0013】
端末装置300は、家電機器100のユーザUが使用する端末装置である。本出願で「端末装置」とは、ユーザUが使用可能なコンピュータを広く意味する。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。
【0014】
端末装置300は、例えば、表示装置301と、入力装置302と、通信部303とを有する。表示装置301は、種々の情報を表示可能な表示画面301aを有する。入力装置302は、ユーザUの入力を受け付け可能な装置である。入力装置302は、例えば表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。通信部303は、例えば無線通信可能な通信モジュールである。通信部303は、無線ルータWRおよびモデムMを介して、または直接にネットワークNWと接続される。通信部303は、ネットワークNWを介して、家電機器100または管理サーバ200と通信可能である。
【0015】
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。本実施形態では、端末装置300によってアプリケーションプログラムPが実行されることで実現されるソフトウェア機能部を「家電管理アプリAS」と称する。端末装置300は、「コンピュータ」の一例である。アプリケーションプログラムPは、「プログラム」の一例である。
【0016】
<2.管理サーバ>
次に、管理サーバ200について詳しく説明する。
図2は、管理サーバ200の機能構成を示すブロック図である。管理サーバ200は、例えば、情報取得部210、在庫管理部220、購入予定品管理部230、特別物品管理部240、情報送信部250、および記憶部290を有する。
【0017】
情報取得部210、在庫管理部220、購入予定品管理部230、特別物品管理部240、および情報送信部250は、管理サーバ200に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。またこれら機能部の1つ以上は、管理サーバ200に代えて、家電機器100または端末装置300の家電管理アプリASに設けられてもよい。
【0018】
<2.1 情報取得部>
情報取得部210は、不図示の通信モジュールを介して家電機器100または端末装置300と通信を行い、家電機器100に関する情報を家電機器100または端末装置300から取得する。例えば、情報取得部210は、後述する在庫情報、購入予定品情報、および特別物品情報を更新するための情報を家電機器100または端末装置300から取得する。在庫情報、購入予定品情報、および特別物品情報を更新するための情報は、例えば、端末装置300に対するユーザUの入力操作に基づいて得られる情報である。なお、在庫情報を更新するための情報は、端末装置300から得られる情報に代えて/加えて、家電機器100に設けられたカメラのようなセンサにより得られる情報でもよく、端末装置300とは別に設けられた音声対話装置(例えばスマートスピーカ)により得られる情報などでもよい。
【0019】
<2.2 在庫管理部>
在庫管理部220は、情報取得部210により取得された情報に基づき、在庫情報を管理する。在庫情報は、ユーザUが在庫として保有する物品(例えば食材)の一覧を示す情報である。記憶部290に記憶される在庫リストDB291は、「在庫情報」の一例である。在庫情報は、後述する庫内在庫リスト410(図7参照)を生成するために用いられる。庫内在庫リスト410は、ユーザUが在庫として保有する物品(例えば食材)の一覧を示す情報である。庫内在庫リスト410は、「在庫リスト」の一例であり、「ユーザが在庫として保有する物品の一覧に関する情報」の一例である。以下では説明の便宜上、庫内在庫リスト410を単に「在庫リスト410」と称する。
【0020】
図3は、在庫リストDB291の内容の一例を示す図である。在庫リストDB291には、ユーザUの住居に在庫として存在する食材が登録される。在庫リストDB291では、物品の在庫を示す登録R1(以下「在庫登録R1」と称する)が管理される。各在庫登録R1では、例えば、「管理ID」、「食材名」、「食材分類」、「保存場所」、「登録日(購入日)」、「賞味期限」または「消費期限」、「個数」、および「履歴」が対応付けられている。
【0021】
「食材分類」は、食材の区分を意味する。「保存場所」は、食材が保存された場所を意味する。本実施形態では、「保存場所」として、「冷蔵室」、「野菜室」、「チルド室」、「冷凍室」、および「その他」である5種類の保存場所が登録可能である。「登録日」は、在庫リストDB291に在庫登録R1が登録された日である。「個数」には、食材の最新の在庫量が登録される。「履歴」には、食材が減少した場合に、減少後の数量および減少した日時などを示す情報が登録される。
【0022】
在庫リストDB291には、冷蔵庫100Aに保存される食材に限らず、冷蔵庫100Aの外部で保存(例えば常温で保存)される食材も登録可能である。在庫管理部220は、新しい物品が購入された場合に、当該物品に対応する登録R1を在庫リストDB291に追加する。在庫管理部220は、登録R1に対応する物品が消費された場合、当該登録Rに含まれる個数を減少させる、または当該登録R1を削除する。
【0023】
<2.3 購入予定品管理部>
購入予定品管理部230は、情報取得部210により取得された情報に基づき、購入予定品情報を管理する。購入予定品情報は、購入予定または不足する物品としてユーザUにより登録された物品(以下ではこれらを纏めて「購入予定品」と称する)の一覧を示す情報である。記憶部290に記憶される買物リストDB292は、「購入予定品情報」の一例である。購入予定品情報は、後述する買物リスト420(図7参照)を生成するために用いられる。買物リスト420は、購入予定品の一覧を示す情報であり、買い忘れを抑制するためにユーザUが買い物時に外出先の食料品店などで参照可能なリストである。買物リスト420は、「購入予定または不足する物品としてユーザにより登録された物品に関する情報」の一例である。
【0024】
図4は、買物リストDB292の内容の一例を示す図である。買物リストDB292では、購入予定品を示す登録R2(以下「購入予定品登録R2」と称する)が管理される。各購入予定品登録R2では、例えば、「管理ID」、「食材名」、「食材分類」、および「個数」が対応付けられている。例えば、購入予定品管理部230は、ユーザUによって購入予定品登録が新しく登録される場合に、当該物品に対応する購入予定品登録R2を買物リストDB292に追加する。購入予定品管理部230は、ユーザUによって購入予定品登録が削除される場合に、当該物品に対応する購入予定品登録R2を買物リストDB292から削除する。
【0025】
<2.4 特別物品管理部>
特別物品管理部240は、情報取得部210により取得された情報に基づき、特別物品情報を管理する。特別物品情報は、特別に管理された物品(以下「特別物品」と称する)の一覧を示す情報を意味する。特別物品は、例えばユーザUによる購入頻度が所定基準以上の物品である。特別物品は、例えば「また使う食材」として管理される食材を意味する。記憶部290に記憶される特別物品リストDB293は、「特別物品情報」の一例である。特別物品情報は、後述する特別物品リスト430(図27参照)を生成するために用いられる。特別物品リスト430は、特別予定品の一覧を示す情報であり、買い忘れを抑制するためにユーザUが買い物時に外出先の食料品店などで参照可能なリストである。
【0026】
図5は、特別物品リストDB293の内容の一例を示す図である。特別物品リストDB293では、特別物品を示す登録R3(以下「特別物品登録R3」と称する)が管理される。各特別物品登録R3では、例えば、「管理ID」、「食材名」、および「食材分類」が対応付けられている。例えば、特別物品管理部240は、ある物品を特別物品として登録するためのユーザUの入力操作が端末装置300により受け付けられる場合に、当該物品に対応する特別物品登録R3を特別物品リストDB293に追加する。
【0027】
<2.5 情報送信部>
情報送信部250は、不図示の通信モジュールを介して家電機器100および端末装置300と通信を行い、管理サーバ200で管理される情報を送信する。例えば、情報送信部250は、在庫リスト410の表示に必要な情報の送信要求を端末装置300から受信する場合、当該要求に対する応答として、在庫リストDB291に含まれる情報を端末装置300に送信する。また、情報送信部250は、買物リスト420の表示に必要な情報の送信要求を端末装置300から受信する場合、当該要求に対する応答として、買物リストDB292に含まれる情報を端末装置300に送信する。また、情報送信部250は、特別物品リスト430の表示に必要な情報の送信要求を端末装置300から受信する場合、当該要求に対する応答として、特別物品リストDB293に含まれる情報を端末装置300に送信する。
【0028】
<2.6 記憶部>
記憶部290は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部290は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、またはSSD(Solid State Drove)などの組み合わせにより実現される。記憶部290は、例えば、在庫リストDB291、買物リストDB292、および特別物品リストDB293を記憶する。
【0029】
<3.端末装置>
次に、端末装置300について説明する。
図6は、端末装置300の機能構成を示すブロック図である。端末装置300は、例えば、情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、登録管理部340、および記憶部390を有する。
【0030】
情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、および登録管理部340は、端末装置300に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。言い換えると、情報取得部310、表示制御部320、操作受付部330、および登録管理部340は、家電管理アプリASに含まれるソフトウェア機能部である。
【0031】
情報取得部310は、種々の情報または通知を管理サーバ200から取得する。例えば、情報取得部310は、在庫リスト410および買物リスト420を表示画面301aに表示させる場合、在庫リスト410および買物リスト420の表示のために必要な情報の送信要求を管理サーバ200に送信し、その応答として在庫リスト410および買物リスト420の表示に必要な情報を管理サーバ200から取得する。また、情報取得部310は、特別物品リスト430を表示画面301aに表示させる場合、特別物品リスト430の表示に必要な情報の送信要求を管理サーバ200に送信し、その応答として特別物品リスト430の表示に必要な情報を管理サーバ200から取得する。
【0032】
表示制御部320は、端末装置300の表示装置301を制御することで、表示装置301の表示画面301aに表示される内容を制御する。例えば、以下に説明する表示画面301aに関する表示は、表示制御部320によって実現される。
【0033】
操作受付部330は、家電管理アプリASに関連して入力装置302に対して行われるユーザUの操作を受け付ける。例えば、以下に説明する表示画面301aに対する操作の受け付けは、操作受付部330によって実現される。
【0034】
登録管理部340は、在庫リスト410、買物リスト420、および特別物品リストに含まれる物品の追加、削除、または変更を示すユーザUの操作が操作受付部330によって受け付けられた場合、受け付けられた操作に対応する要求を管理サーバ200に送信する。これにより、操作受付部330によって受け付けられたユーザUの操作に基づき、在庫リストDB291、買物リストDB292、および特別物品リストDB293に含まれる在庫登録R1、購入予定品登録R2、および特別物品登録R3の追加、削除、または変更が行われる。
【0035】
記憶部390は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現され、各種の情報を記憶する。記憶部390は、アプリケーションプログラムPを記憶する。
【0036】
<4.画面の表示例>
次に、家電管理アプリASにより表示画面301aに表示される画面の表示例について説明する。なお以下では、在庫リスト410、買物リスト420、および特別物品リスト430が食材管理に適用された例を説明する。
【0037】
<4.1 基本画面>
図7は、食材管理の基本画面である画面D1の表示例を示す図である。本実施形態では、表示制御部320は、在庫リスト410を表示する第1表示領域A1と、買物リスト420を表示する第2表示領域A2とを、表示画面301aに同時に表示させる。本出願で「同時に表示」とは、2つの表示内容の表示が同時に開始される場合に限定されず、一方の表示内容が先に表示された状態で、他方の表示内容が後から表示され、少なくとも一時的に2つの表示内容が同時に視認可能になる場合も含み得る。
【0038】
本実施形態では、表示制御部320は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とを表示画面301a上で左右に並べて表示させる。これに代えて、表示制御部320は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とを表示画面301a上で上下に並べて表示させてもよい。
【0039】
本実施形態では、在庫リスト410は、それぞれ在庫登録R1に対応する複数のアイコン(以下「在庫アイコンC1」と称する)を含む。在庫アイコンC1は、在庫登録R1が示す「食材分類」に対応する絵柄、「食材名」、「個数」、および「登録日」を含む。一方で、在庫アイコンC1には、在庫登録R1が示す「保存場所」、「賞味期限」、および「履歴」の表示は省略される。これにより、1つ1つの在庫アイコンC1が小さくても見やすい表示になっている。
【0040】
本実施形態では、在庫リスト410に含まれる在庫アイコンC1に対する所定の操作(例えばタップ)が行われた場合、画面D1は、上記所定の操作が行われた在庫アイコンC1が対応する物品の詳細を示す画面D2に切り替わる。
【0041】
図8は、物品の詳細を表示する画面D2の表示例を示す図である。本実施形態では、図7に示す在庫アイコンC1に対する所定の操作が行われた場合、当該所定の操作が行われた在庫アイコンC1に対応する在庫登録R1の詳細が表示される。在庫登録R1の詳細は、在庫登録R1が示す「食材名」、「食材分類」、「個数」、および「登録日」に加え、「保存場所」、「賞味期限」、および「履歴」などが表示される。操作受付部330は、例えば画面D2において、各在庫登録R1の登録内容の変更を示すユーザUの操作を受け付け可能である。
【0042】
図7に戻り説明を続ける。複数の在庫アイコンC1は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とが並ぶ第1方向(例えば左右方向)とは異なる第2方向(例えば上下方向)に並べて配置されている。在庫リスト410に含まれる複数の在庫アイコンC1は、第1表示領域A1に対する所定の操作(例えば第2方向に沿うスクロール操作、矢印M1参照)に基づき、第2方向に切り替え可能である。すなわち、在庫リスト410に表示される在庫アイコンC1の表示数には限りがあり、在庫リストDB291に含まれる在庫登録R1の数が多い場合、全ての在庫登録R1に対応する在庫アイコンC1は表示画面301aに一度には表示されない。この場合、上記所定の操作(スクロール操作)が順次行われることで、在庫リスト410に表示される在庫アイコンC1が第2方向に順次切り替わり、全ての在庫アイコンC1が順に視認可能になる。この在庫リスト410に表示される在庫アイコンC1の切り替えは、買物リスト420の表示内容とは独立して行われる。
【0043】
同様に、買物リスト420は、購入予定品登録R2に対応する複数のアイコンC2(以下「購入予定品アイコンC2」と称する)を含む。各購入予定品アイコンC2は、対応する在庫登録R2が示す「食材分類」に対応する絵柄および「食材名」を含む。
【0044】
図9は、画面D1の表示例を示す図である。本実施形態では、買物リスト420に含まれる購入予定品アイコンC2に対する所定の操作(例えばタップ)が行われた場合、例えば、当該所定の操作が行われた購入予定品アイコンC2の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変更される。第1表示態様は、購入予定品に対する対応が未完了(例えば外出先で購入予定品を買物かごに入れる前の状態)であることを示す。第2表示態様は、購入予定品に対する対応が完了(例えば外出先で購入予定品を買物かごに入れた状態)であることを示す。第1表示態様と第2表示態様とは、背景の色、外形線の太さ、または文字の太さなどが異なる。これにより、ユーザUは、購入予定品の買い忘れをより確実に抑制することができる。なお、購入予定品アイコンC2の表示態様が変更されることに代えて/加えて、購入予定品に対する対応が完了したことを示す表示N1(チェックボックスなど)が各購入予定品アイコンC2に対応して表示可能でもよい。
【0045】
図7に戻り説明を続ける。複数の購入予定品アイコンC2は、上記第2方向(例えば上下方向)に並べて配置されている。買物リスト420に含まれる購入予定品アイコンC2は、第2表示領域A2に対する所定の操作(例えば第2方向に沿うスクロール操作、矢印M2参照)に基づき、第2方向に切り替え可能である。すなわち、買物リスト420に表示される購入予定品アイコンC2の表示数には限りがあり、買物リストDB292に含まれる購入予定品登録R2の数が多い場合、全ての購入予定品登録R2に対応する購入予定品アイコンC2は表示画面301aに一度には表示されない。この場合、上記所定の操作(スクロール操作)が順次行われることで、買物リスト420に表示される購入予定品アイコンC2が第2方向に順次切り替わり、全ての購入予定品アイコンC2が視認可能になる。買物リスト420に表示される購入予定品アイコンC2の切り替えは、在庫リスト410の表示内容とは独立して行われる。
【0046】
本実施形態では、操作受付部330は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とを表示画面301aに同時に表示させた状態で、在庫リスト410に表示される物品と、買物リスト420に表示される物品とのうち少なくとも一方に関する追加、削除、または変更を示すユーザUの操作を受け付け可能である。
【0047】
<4.2 登録の追加(新規追加)>
在庫リスト410および買物リスト420に対する物品の追加について説明する。表示制御部320は、所定条件が満たされた場合に、登録する物品を選択するための第3表示領域A3を表示画面301aに表示させる。「所定条件が満たされる場合」は、例えば、画面D1に表示された「食材追加」を示す操作部S1に対する所定の操作(例えばタップ)が行われることである。
【0048】
図10は、第3表示領域A3が表示された画面D3の表示例を示す図である。本実施形態では、第3表示領域A3は、登録する物品を選択するためのモーダルウィンドウであり、それぞれ登録対象の物品を示す複数のアイコンC3(以下「登録物品アイコンC3」)を含む。操作受付部330は、第3表示領域A3に表示された複数の登録物品アイコンC3のなかから1つ以上の登録物品アイコンC3を選択することで登録する物品を選択するユーザUの操作を受け付ける。
【0049】
本実施形態では、操作受付部330は、第3表示領域A3を用いて選択された物品を、第1表示領域A1に追加するか(すなわち在庫リスト410に追加するか)、または第2表示領域A2に追加するか(すなわち買物リスト420に追加するか)を示す操作を受け付ける。操作受付部330は、第3表示領域A3上で選択された物品を在庫リスト410または買物リスト420に追加する操作として、当該物品を示す登録物品アイコンC3を第3表示領域A3から第1表示領域A1または第2表示領域A2に移動させるユーザUの操作を受け付ける。以下ではこれら操作に対応する処理ついて、図11から図15を参照して説明する。
【0050】
図11から図13は、在庫リスト410に物品を追加する操作を説明するための図である。まず図11は、登録物品アイコンC3を移動させる操作を示す図である。本実施形態では、操作受付部330は、第3表示領域A3を用いて選択された物品を在庫リスト410に追加する操作として、選択した物品に対応する登録物品アイコンC3を第3表示領域A3から第1表示領域A1(例えば在庫リスト410)に移動させる操作を受け付ける。例えば、操作受付部330は、ユーザUの操作であって、第3表示領域A3に表示された複数の登録物品アイコンC3のなかで1つの登録物品アイコンC3を押したまま(すなわち当該登録物品アイコンC3を選択した状態で)、当該登録物品アイコンC3を第3表示領域A3から第1表示領域A1(例えば在庫リスト410)にスライド移動させるユーザUの操作を受け付ける。
【0051】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された登録物品アイコンC3に対応する在庫登録R1を在庫リストDB291に登録する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択されて移動された登録物品アイコンC3に対応する在庫アイコンC1が在庫リスト410に追加で表示される。
【0052】
より詳しく述べると、表示制御部320は、登録物品アイコンC3を第3表示領域A3から第1表示領域A1(例えば在庫リスト410)に移動させるユーザUの操作が操作受付部330により受け付けられた場合、在庫リスト410に追加する物品の個数および登録日の入力を案内する表示G1を表示させる。
【0053】
図12は、在庫リスト410に追加する物品の個数および登録日の入力を案内する表示G1を含む画面D4の表示例を示す図である。表示G1は、例えば、在庫リスト410に追加する物品の個数の入力を受け付ける入力部P1と、在庫リスト410に追加する物品の登録日の入力を受け付ける入力部P2とを含むウィンドウである。これら入力部P1,P2に対するユーザUの入力内容は、操作受付部330によって受け付けられ、登録管理部340によって登録される。
【0054】
図13は、物品が追加された在庫リスト410を含む画面D1の表示例を示す図である。図11および図12を参照して説明したユーザUの操作が行われる場合、図13に示すように、在庫リスト410に移動された登録物品アイコンC3に対応する在庫アイコンC1(例えば「豚挽肉」に対応する在庫アイコンC1)が在庫リスト410に追加される。
【0055】
図14および図15は、買物リスト420に物品を追加する操作を説明するための図である。まず図14は、登録物品アイコンC3を移動させる操作を示す図である。本実施形態では、操作受付部330は、第3表示領域A3を用いて選択された物品を第2表示領域A2(例えば買物リスト420)に追加する操作として、選択した物品に対応する登録物品アイコンC3を第3表示領域A3から買物リスト420に移動させる操作を受け付ける。例えば、操作受付部330は、ユーザUの操作であって、第3表示領域A3に表示された複数の登録物品アイコンC3のなかで1つの登録物品アイコンC3を押したまま(すなわち当該登録物品アイコンC3を選択した状態で)、当該登録物品アイコンC3を第3表示領域A3から第2表示領域A2(例えば買物リスト420)にスライド移動させるユーザUの操作を受け付ける。
【0056】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された登録物品アイコンC3に対応する購入予定品登録R2を購入予定品リストDB292に登録する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択されて移動された登録物品アイコンC3に対応する購入予定品アイコンC2が買物リスト420に追加で表示される。
【0057】
図15は、物品が追加された買物リスト420を含む画面D1の表示例を示す図である。図14を参照して説明したユーザUの操作が行われる場合、図15に示すように、買物リスト420に移動された登録物品アイコンC3に対応する購入予定品アイコンC2(例えば「豚挽肉」に対応する購入予定品アイコンC2)が買物リスト420に追加される。
【0058】
言い換えると、本実施形態では、在庫リスト410に物品を登録する操作および買物リスト420に物品を登録する操作は、互いに類似した操作である。例えば、在庫リスト410に物品を登録する操作および買物リスト420に物品を登録する操作は、在庫リスト410および買物リスト420が表示画面301aに同時に表示された状態で行われる操作であって、登録対象の物品を選択した後に、登録物品アイコンC3の移動先が異なる。このため、ユーザUは、これら操作を直感的に行いやすくなる。
【0059】
<4.3 登録の削除>
操作受付部330は、在庫リスト410または買物リスト420に表示された物品を削除する操作として、削除対象の物品を示す在庫アイコンC1を第1表示領域A1から所定方向に移動させる操作(例えば在庫リスト410から所定方向に移動させる操作)、および削除対象の物品を示す購入予定品アイコンC2を第2表示領域A2から所定方向に移動させる操作(例えば買物リスト420から所定方向に移動させる操作)を受け付ける。以下ではこれら操作に対応する処理ついて、図16および図17を参照して説明する。
【0060】
図16および図17は、在庫リスト410から物品を削除する操作を説明するための図である。まず図16は、在庫アイコンC1を第1所定方向に移動させる操作を示す図である。本実施形態では、操作受付部330は、在庫リスト410に表示された物品を削除する操作として、削除対象の物品を示す在庫アイコンC1を在庫リスト410から第1所定方向に移動させる操作(矢印M3参照)を受け付ける。例えば、操作受付部330は、在庫リスト410と買物リスト420とが表示画面301aに同時に表示された状態で、削除対象の物品を示す在庫アイコンC1を押したまま(すなわち在庫アイコンC1を選択した状態で)、当該在庫アイコンC1を第1所定方向にスライド移動させるユーザUの操作を受け付ける。第1所定方向は、上述した第2方向(例えば水平方向)において、買物リスト420とは反対側に向かう方向である。
【0061】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された在庫アイコンC1に対応する在庫登録R1を在庫リストDB291から削除する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択された在庫アイコンC1が在庫リスト410から削除される。
【0062】
図17は、物品が削除された在庫リスト410を含む画面D1の表示例を示す図である。図16を参照して説明したユーザUの操作が行われる場合、図17に示すように、在庫リスト410に表示されていた在庫アイコンC1(例えば「キャベツ」に対応する在庫アイコンC1)が在庫リスト410から削除される。
【0063】
次に図16に戻り、買物リスト420から物品を削除する操作について説明する。本実施形態では、操作受付部330は、買物リスト420に表示された物品を削除する操作として、削除対象の物品を示す購入予定品アイコンC2を買物リスト420から第2所定方向に移動させる操作(矢印M4参照)を受け付ける。例えば、操作受付部330は、在庫リスト410と買物リスト420とが表示画面301aに同時に表示された状態で、削除対象の物品を示す購入予定品アイコンC2を押したまま(すなわち購入予定品アイコンC2を選択した状態で)、当該購入予定品アイコンC2を第2所定方向にスライド移動させるユーザUの操作を受け付ける。第2所定方向は、上述した第2方向(例えば水平方向)において、在庫リスト410とは反対側に向かう方向である。すなわち、第2所定方向は、上述した第1所定方向の反対方向である。
【0064】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された購入予定品アイコンC2に対応する購入予定品登録R2を買物リストDB292から削除する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択された購入予定品アイコンC2が買物リスト420から削除される。
【0065】
<4.4 登録の追加(複写または移動による追加)>
操作受付部330は、在庫リスト410と買物リスト420との間で物品を示すアイコンを相互に移動させることにより、在庫リスト410または買物リスト420に物品を追加させる操作を受け付け可能である。以下ではこれら操作に対応する処理ついて、図18から図20を参照して説明する。
【0066】
図18は、在庫リスト410に表示された物品を買物リスト420に追加させる操作を説明するための図である。本実施形態では、操作受付部330は、第1表示領域A1に表示された物品を第2表示領域A2に追加させる操作(例えば在庫リスト410に表示された物品を買物リスト420に追加させる操作)として、追加対象の物品を示す在庫アイコンC1を在庫リスト410から買物リスト420に移動により追加させる(例えばコピーを作成する)操作(矢印M5参照)を受け付け可能である。例えば、操作受付部330は、在庫リスト410と買物リスト420とが表示画面301aに同時に表示された状態で、追加対象の物品を示す在庫アイコンC1を押したまま(すなわち在庫アイコンC1を選択した状態で)、当該在庫アイコンC1を在庫リスト410から買物リスト420にスライド移動させるユーザUの操作を受け付ける。
【0067】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された在庫アイコンC1が示す物品と同種の物品に対応する購入予定品登録R2を生成して買物リストDB292に追加する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択された在庫アイコンC1が示す物品と同種の物品に対応する購入予定品アイコンC2が買物リスト420に追加される。本実施形態では、上記操作に基づいて購入予定品登録R2を買物リストDB292に追加する場合でも、操作の元になった在庫登録R1は在庫リストDB291から削除されない。このため、操作の元になった在庫登録R1に対応する在庫アイコンC1は、購入予定品アイコンC2が買物リスト420に追加された後も引き続き在庫リスト410に残る。
【0068】
図19は、買物リスト420に表示された物品を在庫リスト410に追加させる操作を説明するための図である。本実施形態では、操作受付部330は、第2表示領域A2に表示された物品を第1表示領域A1に追加させる操作(例えば買物リスト420に表示された物品を在庫リスト410に追加させる操作)として、追加対象の物品を示す購入予定品アイコンC2を買物リスト420から在庫リスト410に移動させることで追加させる操作(矢印M6参照)を受け付け可能である。例えば、操作受付部330は、追加対象の物品を示す購入予定品アイコンC2を押したまま(すなわち購入予定品アイコンC2を選択した状態で)、当該購入予定品アイコンC2を買物リスト420から在庫リスト410に移動させるユーザUの操作を受け付ける。
【0069】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された購入予定品アイコンC2が示す物品と同種の物品に対応する在庫登録R1を生成して在庫リストDB291に追加する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択された購入予定品アイコンC2が示す物品と同種の物品に対応する在庫アイコンC1が在庫リスト410に追加される。本実施形態では、上記操作に基づいて在庫登録R1を在庫リストDB291に追加する場合、操作の元になった購入予定品登録R2は買物リストDB292から削除される。このため、操作の元になった購入予定品登録R2に対応する購入予定品アイコンC2は、在庫登録R1が在庫リストDB291に追加されることに応じて、買物リスト420から削除される。
【0070】
なお1つの例では、表示制御部320は、買物リスト420に表示された物品を在庫リスト410に追加させる上記操作が操作受付部330により受け付けられるごとに、新規追加の場合と同様に、在庫リスト410に追加する物品の個数および登録日の入力を案内する表示G1(図10参照)を表示画面301aに表示される。そして、この表示G1に対するユーザUの入力内容は、操作受付部330によって受け付けられ、登録管理部340によって登録される。これにより、在庫登録R1は、在庫登録R1に対応する物品の個数および登録日の情報を含む。
【0071】
一方で、別の例では、登録管理部340は、在庫登録R1に対応する物品の個数および登録日の情報を有しないまま、在庫リストDB291に在庫登録R1が追加されてもよい。この場合の処理について図20を参照して説明する。
【0072】
図20は、在庫リスト410に物品を追加する操作を説明するための図であって、物品の個数および登録日の情報を有しないまま在庫登録R1が追加される例を示す図である。この例では、買物リスト420に表示された物品を在庫リスト410に追加させる上記操作が操作受付部330により受け付けられるごとに、登録管理部340は、物品の個数および登録日の情報を有しない仮登録としての在庫登録R1を在庫リストDB291に追加する。
【0073】
この場合、表示制御部320は、仮登録での在庫登録R1に対応する在庫アイコンC1(以下「仮登録アイコンC4」と称する)を、通常の在庫登録R1に対応する在庫アイコンC1(以下「本登録アイコン」と称する)とは異なる表示態様で表示する。例えば、仮登録アイコンC4の表示態様と、本登録の在庫アイコンC1の表示態様は、背景の色、外形線の太さ、または文字の太さなどが異なる。操作受付部330は、仮登録での在庫登録R1に対する所定の操作(例えばタップ)が行われた場合、物品の個数および登録日の入力を受け付ける表示G1を表示させる。
【0074】
これにより、ユーザUは、例えば外出先で物品の個数や登録日の入力を行うことなく買物と行うことができ、自宅に戻った後など落ち着いた時間に購入した物品の個数や登録日の入力を行うことができる。
【0075】
<4.5 複数の登録の一括選択>
操作受付部330は、在庫リスト410と買物リスト420とのうちいずれか一方の領域に複数の物品を示す複数のアイコンが表示された状態で、当該領域上で環状の図形511(例えば1つの円)を描く操作が行われる場合、当該環状の図形511を描く操作を、それぞれ図形511に少なくとも一部が含まれる1つ以上のアイコン(例えば在庫アイコンC1または購入予定品アイコンC2)に対応する1つ以上の物品を選択する操作として受け付ける。
【0076】
なお「環状の図形」は、円に限定されず、四角形やその他の多角形でもよい。また「環状の図形」は、厳密に始点と終点とが繋がっている場合に限定されず、始点と終点とが離間していてもよい。すなわち、「環状の図形」とは、大局的に見た場合に線分と区別可能な図形を広く意味し、少なくとも3方向が閉じている図形や、同じアイコン(例えば在庫アイコンC1または購入予定品アイコンC2)の内部に始点および終点の両方が位置する図形や、同じアイコン(例えば在庫アイコンC1または購入予定品アイコンC2)の高さ範囲内(すなわち、上記アイコンの上端の高さと下端の高さとの間の範囲であって、上記アイコンの左右にずれた領域を含む範囲)に始点および終点の両方が位置する図形などを含み得る。これら定義は、以下に説明する別の操作でも同様である。
【0077】
また、操作受付部330は、在庫リスト410および買物リスト420に複数の物品を示す複数のアイコン(例えば在庫アイコンC1および購入予定品アイコンC2)が表示された状態で、在庫リスト410と買物リスト420とに跨る環状の図形511を描く操作が行われる場合、当該環状の図形511を描く操作を、在庫リスト410または買物リスト420に表示された物品であって、それぞれ上記図形511に少なくとも一部が含まれる1つ以上のアイコン(例えば在庫アイコンC1または購入予定品アイコンC2)に対応する1つ以上の物品を選択する操作として受け付ける。以下ではこれら操作に対応する処理ついて、図21および図25を参照して説明する。
【0078】
図21から図25は、複数の登録を一括選択する操作を説明するための図である。まず図21は、在庫リスト410に関する操作を説明するための図である。操作受付部330は、在庫リスト410に複数の物品を示す複数の在庫アイコンC1が表示された状態で、在庫リスト410上で環状の図形511を描く操作が行われる場合、当該環状の図形511を描く操作を、それぞれ上記図形511に少なくとも一部が含まれる1つ以上の在庫アイコンC1に対応する1つ以上の物品を選択する操作として受け付ける。操作受付部330は、選択された1つ以上の在庫アイコンC1に対応する1つ以上の在庫登録R1の削除、変更、別のリスト(例えば買物リスト420)への追加などに関するユーザUの追加操作を受け付ける。
【0079】
図22は、物品が選択された在庫リスト410を含む画面D1の表示例を示す図である。図21を参照して説明したユーザUの操作が行われる場合、図22に示すように、在庫リスト410に表示されていた2つの在庫アイコンC1(例えば「キャベツ」および「豚肉」に対応する在庫アイコンC1)が在庫リスト410上で選択される。この場合、表示制御部320は、選択された複数の在庫アイコンC1に対応する複数の在庫登録R1について、一括して買物リスト420に追加するための操作部S2と、一括して削除するための操作部S3とが表示される。操作受付部330は、操作部S2または操作部S3に対するユーザUの操作を受け付け可能である。図21および図22を参照して説明した操作は、買物リスト420に対する操作についても同様である。
【0080】
図23は、在庫リスト410および買物リスト420に跨る操作を説明するための図である。操作受付部330は、在庫リスト410に1つ以上の在庫アイコンC1が表示され、且つ、買物リスト420に1つ以上の購入予定品アイコンC2が表示された状態で、在庫リスト410および買物リスト420に跨る環状の図形511を描く操作が行われる場合、当該環状の図形511を描く操作を、在庫リスト410または買物リスト420のいずれかに含まれる物品であって、それぞれ上記図形511に少なくとも一部が含まれる1つ以上のアイコン(在庫アイコンC1または購入予定品アイコンC2)に対応する物品を選択する操作として受け付ける。この場合、操作受付部330は、例えば、選択された1つ以上のアイコンに対応する在庫登録R1または購入予定品登録R2の削除に関するユーザUの追加操作を受け付ける。
【0081】
図24は、物品が選択された在庫リスト410および買物リスト420を含む画面D1の表示例を示す図である。図23を参照して説明したユーザUの操作が行われる場合、図24に示すように、在庫リスト410に表示されていた4つの在庫アイコンC1が選択され、且つ、買物リスト420に表示されていた3つの購入予定品アイコンC2が選択される。この場合、操作受付部330は、その後、在庫アイコンC1と購入予定品アイコンC2とに共通する操作のみ(例えば登録の削除)受け付け可能になる。例えば、表示制御部320は、選択された在庫アイコンC1に対応する在庫登録R1、および選択された購入予定品アイコンC2に対応する購入予定品登録R2を一括して削除するための操作部S3のみが表示される。操作受付部330は、操作部S3に対するユーザUの操作を受け付け可能である。
【0082】
次に、1つの変形例について説明する。1つの変形例では、操作受付部330は、在庫リスト410および買物リスト420に複数の物品を示す複数のアイコン(例えば在庫アイコンC1および購入予定品アイコンC2)が表示された状態で、在庫リスト410と買物リスト420とに跨る環状の図形511を描く操作が行われる場合、当該環状の図形511を描く操作を、在庫リスト410と買物リスト420とのうち上記図形511の始点を含む領域に表示された物品であって、それぞれ上記図形511に少なくとも一部が含まれる1つ以上のアイコン(例えば在庫アイコンC1または購入予定品アイコンC2)に対応する物品を選択する操作として受け付ける。
【0083】
図25は、上記変形例において物品が選択された買物リスト420を含む画面D1の表示例を示す図である。本変形例では、図23を参照して説明したユーザUの操作が行われる場合、図25に示すように、在庫リスト410に表示されていた4つの在庫アイコンC1は選択されず、買物リスト420に表示されていた3つの購入予定品アイコンC2が選択される。この場合、表示制御部320は、選択された複数の在庫アイコンC1に対応する複数の購入予定品登録R2について、一括して在庫リスト410に追加するための操作部S4と、一括して削除するための操作部S3とが表示される。操作受付部330は、操作部S4または操作部S3に対するユーザUの操作を受け付け可能である。
【0084】
なお、図21から図25を参照して説明した操作に関して、環状の図形511を描くことで複数のアイコンを選択する操作は、1回に限らず、複数回に亘り連続して受け付けられてもよい。すなわち、操作受付部330は、在庫リスト410または買物リスト420において環状の図形511が描かれるごとに、アイコンに関する選択を追加で受けてもよい。また、一括して選択された個々のアイコンは、当該アイコンに対する所定の操作(例えばタップ)に基づき、選択が個別に解除されてもよい。
【0085】
<4.6 表示領域の拡大/縮小>
表示制御部320は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とが表示画面301aに同時に表示された状態で所定の操作(例えば拡大する領域に対する長押し操作)が受け付けられた場合、以下の処理を行う。すなわち、表示制御部320は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とのうち一方を非表示に移行または縮小する。また、表示制御部320は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とのうち他方を拡大するとともに、拡大された当該領域に、第1表示領域A1と第2表示領域A2とが表示画面301aに同時に表示された状態では表示されていない種類の情報を追加で表示する。
【0086】
本実施形態では、表示制御部320は、上記所定の操作に応じて非表示に移行または縮小された第1表示領域A1または第2表示領域A2を拡大させるための操作が受け付けられた場合、非表示に移行または縮小された第1表示領域A1または第2表示領域A2の大きさを元に戻す。「拡大させるための操作」は、例えば、縮小された第1表示領域A1、または非表示に移行された第1表示領域A1を再表示するための操作部に対する操作(例えばタップ)である。以下ではこれら操作に対応する処理ついて、図26から図29を参照して説明する。
【0087】
図26から図29は、第1表示領域A1および第2表示領域A2の拡大/縮小を説明するための図である。例えば、図26は、第1表示領域A1と第2表示領域A2とが表示画面301aに同時に表示された状態で、第2表示領域A2に対する所定の操作(例えば第2表示領域A2に対する長押し操作)が受け付けられた場合を示す。
【0088】
図27は、拡大された第2表示領域A2を含む画面D5を示す図である。図26を参照して説明したユーザUの操作が行われる場合、図27に示すように、第1表示領域A1が縮小され、第2表示領域A2が拡大される(図26中の矢印M7参照)。この場合、表示制御部320は、縮小された第1表示領域A1に、領域を示すタイトルのみを表示し、在庫登録アイコンC1は表示させない。一方で、表示制御部320は、拡大された第2表示領域A2に、買物リスト420に加え、特別物品リスト430を表示させる。特別物品リスト430は、「第1表示領域と第2表示領域とが表示画面に同時に表示された状態では表示されていない種類の情報」の一例である。
【0089】
特別物品リスト430は、特別物品登録R3に対応する複数のアイコンC5(以下「特別物品アイコンC5」と称する)を含む。各特別物品アイコンC5は、対応する特別物品登録R3が示す「食材分類」に対応する絵柄および「食材名」を含む。拡大された第2表示領域A2では、例えば、買物リスト420と特別物品リスト430とが左右に並んで表示される。なお、買物リスト420と特別物品リスト430とは上下に並んで表示されてもよい。
【0090】
図28は、買物リスト420と特別物品リスト430の間で物品を追加する操作を説明するための図である。本実施形態では、操作受付部330は、特別物品リスト430を用いて選択された物品を買物リスト420に追加する操作として、選択した物品に対応する特別物品アイコンC5を特別物品リスト430から買物リスト420に移動させる操作を受け付ける。例えば、操作受付部330は、特別物品リスト430に表示された特別物品アイコンC5を押したまま(すなわち当該特別物品アイコンC5を選択した状態で)、当該特別物品アイコンC5を特別物品リスト430から買物リスト420にスライド移動させるユーザUの操作を受け付ける。
【0091】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された特別物品アイコンC5に対応する購入予定登録R2を買物リストDB292に登録する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択された特別物品アイコンC5に対応する購入予定品アイコンC2が買物リスト420に追加で表示される。
【0092】
一方で、操作受付部330は、買物リスト420を用いて選択された物品を特別物品リスト430に追加する操作として、選択した物品に対応する購入予定品アイコンC2を買物リスト420から特別物品リスト430に移動させる操作を受け付ける。例えば、操作受付部330は、買物リスト420に表示された購入予定品アイコンC2を押したまま(すなわち当該購入予定品アイコンC2を選択した状態で)、当該購入予定品アイコンC2を買物リスト420から特別物品リスト430にスライド移動させるユーザUの操作を受け付ける。
【0093】
登録管理部340は、操作受付部330により上記操作が受け付けられた場合、選択された購入予定品アイコンC2に対応する特別物品登録R3を特別物品リストDB293に登録する要求を管理サーバ200に送信する。その結果、選択された購入予定品アイコンC2に対応する特別物品アイコンC5が特別物品リスト430に追加で表示される。
【0094】
図29は、縮小された第1表示領域A1を元に復帰させる操作を説明するための図である。本実施形態では、表示制御部320は、上記所定の操作に応じて非表示に移行または縮小された第1表示領域A1または第2表示領域A2を拡大させるための操作が受け付けられた場合、非表示に移行または縮小された第1表示領域A1または第2表示領域A2の大きさを元に戻す。「拡大させるための操作」とは、例えば、縮小された第1表示領域A1に対して所定の操作(例えばタップ)を行うことや、非表示に移行した第1表示領域A1に対応して表示される特別な操作部に対して所定の操作(例えばタップ)を行うことなどである。
【0095】
<5.利点>
比較例として、在庫リストと買物リストとが別々の画面に表示される構成について考える。この場合、在庫リストと買物リストとを切り替えながらそれぞれの内容を確認する必要がるあるため、ユーザが在庫を見ながらレシピを想像して買物リストに必要なものを追加する、といった作業を行うことが難しい。
【0096】
一方で、本実施形態では、端末装置300の表示制御部320は、在庫リスト410を表示する第1表示領域A1と、買物リスト420を表示する第2表示領域A2とを、端末装置300の表示画面301aに同時に表示させる。このような構成によれば、ユーザUは、例えば、在庫リスト410と買物リスト420とを同時に確認しながら、レシピを想像したり、不足食材を検討したりすることができる。これにより、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。
【0097】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、端末装置300の表示画面301aに発注予定リスト440が表示される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0098】
図30は、第2実施形態の管理サーバ200の機能構成を示すブロック図である。管理サーバ200は、発注管理部260を有する。発注管理部260は、ユーザUによって登録された情報に基づき、発注予定品情報を生成し、外部のEC(Electronic Commerce)サイトに物品の発注(例えば自動発注)を行う機能部である。記憶部290に記憶される発注予定DB294は、「発注予定品情報」の一例である。発注予定品情報は、後述する発注予定リスト440(図31参照)を生成するために用いられる。発注予定リスト440は、発注が予定された物品(例えば食材)の一覧を示す情報である。発注予定リスト440は、「購入予定または不足する物品としてユーザにより登録された物品に関する情報」の一例である。
【0099】
図31は、第2実施形態の食材管理の基本画面である画面D1の表示例を示す図である。本実施形態では、表示制御部320は、在庫リスト410を表示する第1表示領域A1と、発注予定リスト440を表示する第2表示領域A2とを、表示画面301aに同時に表示させる。発注予定リスト440は、発注予定DB294に登録された発注予定品登録に対応する複数のアイコンC6(以下「発注予定品アイコンC6」と称する)を含む。
【0100】
なお、本実施形態のその他の内容は、第1実施形態の内容と同じである。このため、本実施形態の詳細は、第2実施形態の説明において「買物リストDB292」を「発注予定DB294」と読み替え、「買物リスト420」を「発注予定リスト440」と読み替え、「購入予定品アイコンC2」を「発注予定品アイコンC6」と読み替えればよい。
【0101】
このような構成によっても、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。
【0102】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、端末装置300の表示画面301aに、在庫リスト410、買物リスト420、および発注予定リスト440から任意に選択される2つのリストが同時に表示される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0103】
図32は、第3実施形態の食材管理の基本画面である画面D1の表示例を示す図である。本実施形態では、表示制御部320は、在庫リスト410、買物リスト420、および発注予定リスト440のなかからユーザUによって任意に選択される1つのリストを第1表示領域A1に表示させ、在庫リスト410、買物リスト420、および発注予定リスト440のなかからユーザUによって任意に選択される別の1つのリストを第2表示領域A2に表示させる。例えば、在庫リスト410、買物リスト420、および発注予定リスト440である3つのリストは、ユーザUの操作に応じて表示画面301a上で仮想的に回転されるように表示され(矢印M8参照)、上記3つのリストの回転位置によって、第1表示領域A1および第2表示領域A2に表示されるリストが選択される。
【0104】
このような構成によっても、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。
【0105】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、プログラムは、表示画面を有する端末装置であるコンピュータに、表示制御部を実現させる。表示制御部は、ユーザが在庫として保有する物品の一覧に関する情報を表示する第1表示領域と、購入予定または不足する物品として登録された物品の一覧に関する情報を表示する第2表示領域とを表示画面に同時に表示させる。このような構成によれば、利便性の向上を図ることができる。
【0106】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0107】
1…家電関連システム、200…管理サーバ、300…端末装置、301a…表示画面、A1…第1表示領域、A2…第2表示領域、A3…第3表示領域、310…情報取得部、320…表示制御部、330…操作受付部、340…登録管理部、410…在庫リスト、420…買物リスト、430…特別物品リスト、C1…在庫アイコン、C2…購入予定品アイコン、C3…登録物品アイコン、C4…仮登録アイコン、C5…特別物品アイコン。
図1
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