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特開2024-82666業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082666
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240613BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196668
(22)【出願日】2022-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大谷 昂平
(72)【発明者】
【氏名】久布白 兼弘
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】商品の運送費用の検討業務を支援する。
【解決手段】記憶部には、各運送会社が所有する運送車に対する、各運送車の積載可能量、商品の各運送経路、商品の所定重量毎の運送料である運送単価、各運送車の1回の運送に対して設定されている運賃である一車運賃が記憶されている。検出部は、運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報に基づいて記憶部を参照し、各運送車のうち、運送する重量の商品を積載可能であり、かつ、商品の運送経路に合致する運送車を検出し、運送単価、及び、一車運賃を検出する。算出部は、運送車の運送単価に運送する商品の重量を乗算処理して運送重量運賃を算出する。選択部は、運送重量運賃で商品の運賃を支払う運送形態、又は、運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態のうち、最も低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報を取得する取得部と、
各運送会社が所有する運送車に対する、少なくとも、
各前記運送車の積載可能量、
前記商品の各運送経路、
前記商品の所定重量毎の運送料である運送単価、
各前記運送車の1回の運送に対して設定されている運賃である一車運賃
が記憶された記憶部を、取得された運送する前記商品の重量、及び、前記運送経路を示す情報に基づいて参照し、各前記運送車のうち、運送する重量の前記商品を積載可能であり、かつ、前記商品の運送経路に合致する運送車を検出すると共に、検出した運送車の前記運送単価、及び、一車運賃を検出する検出部と、
検出された一つ又は複数の前記運送車の前記運送単価に運送する前記商品の重量を乗算処理した金額である運送重量運賃を算出する算出部と、
前記運送重量運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態、又は、前記運送車の1回の運送に対して設定されている前記一車運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された一つ又は複数の前記運送車の前記運送重量運賃、及び、検出された一つ又は複数の前記運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する前記運送形態を、前記商品の運送に用いる運送形態として選択する選択部と、
を有する業務支援装置。
【請求項2】
前記記憶部には、前記運送車毎及び前記運送経路毎に、前記商品の運送に要する運送日数が記憶されており、
前記取得部は、業務オペレータにより指定される金額優先又は納期優先の指定情報を取得し、
前記選択部は、
金額優先の指定情報が取得された場合、前記運送重量運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態、又は、前記運送車の1回の運送に対して設定されている前記一車運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された一つ又は複数の前記運送車の前記運送重量運賃、及び、検出された一つ又は複数の前記運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する前記運送形態を、前記商品の運送に用いる運送形態として選択し、
納期優先の指定情報が取得された場合、検出された一つ又は複数の前記運送車のうち、最短の前記運送日数の運送車を選択すると共に、選択された前記運送車の前記運送重量運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態、又は、前記運送車の1回の運送に対して設定されている前記一車運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態のうち、低い金額の運賃に対応する前記運送形態を、前記商品の運送に用いる運送形態として選択すること、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記選択部により選択された前記運送形態の前記運送重量運賃又は一車運賃の金額である支払金額、支払先となる前記運送車の運送会社を含む支払予定データを生成するデータ生成部と、
生成された前記支払予定データを出力部に出力する出力制御部と、をさらに備えること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記データ生成部は、前記商品の重量、前記商品の原価金額、前記商品の重量に対応する売上金額、前記選択部により選択された前記運送形態の前記運送重量運賃又は一車運賃の金額、及び、前記売上金額から前記原価金額及び前記運送重量運賃又は一車運賃の金額を減算処理した金額である粗利を含む売上実績データを生成し、
前記出力制御部は、生成された前記売上実績データを前記出力部に出力すること、
を特徴とする請求項3に記載の業務支援装置。
【請求項5】
取得部が、運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報を取得する取得ステップと、
各運送会社が所有する運送車に対する、少なくとも、
各前記運送車の積載可能量、
前記商品の各運送経路、
前記商品の所定重量毎の運送料である運送単価、
各前記運送車の1回の運送に対して設定されている運賃である一車運賃
が記憶された記憶部を、検出部が、取得された運送する前記商品の重量、及び、前記運送経路を示す情報に基づいて参照し、各前記運送車のうち、運送する重量の前記商品を積載可能であり、かつ、前記商品の運送経路に合致する運送車を検出すると共に、検出した運送車の前記運送単価、及び、一車運賃を検出する検出ステップと、
算出部が、検出された一つ又は複数の前記運送車の前記運送単価に運送する前記商品の重量を乗算処理した金額である運送重量運賃を算出する算出ステップと、
選択部が、前記運送重量運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態、又は、前記運送車の1回の運送に対して設定されている前記一車運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された一つ又は複数の前記運送車の前記運送重量運賃、及び、検出された一つ又は複数の前記運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する前記運送形態を、前記商品の運送に用いる運送形態として選択する選択ステップと、
を有する業務支援方法。
【請求項6】
コンピュータを、
運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報を取得する取得部と、
各運送会社が所有する運送車に対する、少なくとも、
各前記運送車の積載可能量、
前記商品の各運送経路、
前記商品の所定重量毎の運送料である運送単価、
各前記運送車の1回の運送に対して設定されている運賃である一車運賃
が記憶された記憶部を、取得された運送する前記商品の重量、及び、前記運送経路を示す情報に基づいて参照し、各前記運送車のうち、運送する重量の前記商品を積載可能であり、かつ、前記商品の運送経路に合致する運送車を検出すると共に、検出した運送車の前記運送単価、及び、一車運賃を検出する検出部と、
検出された一つ又は複数の前記運送車の前記運送単価に運送する前記商品の重量を乗算処理した金額である運送重量運賃を算出する算出部と、
前記運送重量運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態、又は、前記運送車の1回の運送に対して設定されている前記一車運賃で前記商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された一つ又は複数の前記運送車の前記運送重量運賃、及び、検出された一つ又は複数の前記運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する前記運送形態を、前記商品の運送に用いる運送形態として選択する選択部として機能させること、
を特徴とする業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2003-233896号公報)に開示されている配車計画立案方法は、複数台の車両からの運搬する荷を要求する求荷情報と、荷主からの荷の運搬を依頼する求車情報を配送センターに送信する。配送センターの配車計画立案装置は、荷主からの求車情報に基づき、荷主の出荷地点を中心とした予め定めた領域に存在し求荷情報を送信している車両を判定する。この際、配送センターの配車計画立案装置は、配車計画として、配送実績と輸送能力に基づく機会指標値の小さい運送会社が所有する車両を優先し、実車距離が小さい車両を選定する。これにより、各運送会社間における荷主と運送会社の契約機会の公平性を確保することができ、また、配送コストを低減する配車計画を立案可能とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-233896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、商品を販売して利益を得る企業等においては、商品の運賃は、より多くの利益を得るためにも考慮が必要となる重要なファクタの一つとなっている。特に、商品の原価に対して運賃の比率が大きくなる商品を販売する企業では、より慎重な運賃の検討が必要となる。
【0005】
しかし、このような運賃の検討は、業務オペレータが、各運送会社が所有する運送車両、運送車両毎の運賃、運送経路等を考慮して行う必要があり、大変面倒な業務の一つとなっていた。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、商品の運賃の検討業務を支援して、業務オペレータに掛かる負担を軽減可能とした業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報を取得する取得部と、各運送会社が所有する運送車に対する、少なくとも、各運送車の積載可能量、商品の各運送経路、商品の所定重量毎の運送料である運送単価、各記運送車の1回の運送に対して設定されている運賃である一車運賃が記憶された記憶部を、取得された運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報に基づいて参照し、各運送車のうち、運送する重量の商品を積載可能であり、かつ、商品の運送経路に合致する運送車を検出すると共に、検出した運送車の運送単価、及び、一車運賃を検出する検出部と、検出された一つ又は複数の運送車の運送単価に運送する商品の重量を乗算処理した金額である運送重量運賃を算出する算出部と、運送重量運賃で商品の運賃を支払う運送形態、又は、運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された一つ又は複数の運送車の運送重量運賃、及び、検出された一つ又は複数の運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する選択部と、を有する。
【0008】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援方法は、取得部が、運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報を取得する取得ステップと、各運送会社が所有する運送車に対する、少なくとも、各運送車の積載可能量、商品の各運送経路、商品の所定重量毎の運送料である運送単価、各運送車の1回の運送に対して設定されている運賃である一車運賃が記憶された記憶部を、検出部が、取得された運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報に基づいて参照し、各運送車のうち、運送する重量の商品を積載可能であり、かつ、商品の運送経路に合致する運送車を検出すると共に、検出した運送車の運送単価、及び、一車運賃を検出する検出ステップと、算出部が、検出された一つ又は複数の運送車の運送単価に運送する商品の重量を乗算処理した金額である運送重量運賃を算出する算出ステップと、選択部が、運送重量運賃で商品の運賃を支払う運送形態、又は、運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された一つ又は複数の運送車の運送重量運賃、及び、検出された一つ又は複数の運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する選択ステップと、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援プログラムは、コンピュータを、運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報を取得する取得部と、各運送会社が所有する運送車に対する、少なくとも、各運送車の積載可能量、商品の各運送経路、商品の所定重量毎の運送料である運送単価、各運送車の1回の運送に対して設定されている運賃である一車運賃が記憶された記憶部を、取得された運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報に基づいて参照し、各運送車のうち、運送する重量の商品を積載可能であり、かつ、商品の運送経路に合致する運送車を検出すると共に、検出した運送車の運送単価、及び、一車運賃を検出する検出部と、検出された一つ又は複数の運送車の運送単価に運送する商品の重量を乗算処理した金額である運送重量運賃を算出する算出部と、運送重量運賃で商品の運賃を支払う運送形態、又は、運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された一つ又は複数の運送車の運送重量運賃、及び、検出された一つ又は複数の運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する選択部として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、商品の運賃の検討業務を支援でき、業務オペレータに掛かる負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態の業務支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2図2は、運送方法マスタの一例を示す図である。
図3図3は、距離グループマスタの一例を示す図である。
図4図4は、運賃単価・運送日数マスタの一例を示す図である。
図5図5は、実施の形態の業務支援装置における、最適な運送形態の選択業務の支援動作を説明するためのフローチャートである。
図6図6は、売上入力画面の一例を示す図である。
図7図7は、売上データの一例を示す図である。
図8図8は、運賃計算処理画面の一例を示す図である。
図9図9は、売上諸掛データの一例を示す図である。
図10図10は、売上按分明細データの一例を示す図である。
図11図11は、支払予定データの一例を示す図である。
図12図12は、選択された運送会社の運送車及び運賃等を示す情報が入力された売上データの一例を示す図である。
図13図13は、運送する商品の重量に基づいて、運送会社及び運送車が検出された状態の運送方法マスタを示す図である。
図14図14は、運送する商品が保管されている倉庫及び納入先となる工場に基づいて、商品を運送する距離が属する距離グループが検出された状態の距離グループマスタを示す図である。
図15図15は、金額優先の運賃の計算に用いられる運賃単価・運送日数マスタのレコードを示す図である。
図16図16は、売上諸掛データの変更動作を説明するための、売上諸掛入力画面の図である。
図17図17は、売上データの変更動作を説明するための、売上入力画面の図である。
図18図18は、売上入力画面の他の例を示す図である。
図19図19は、売上データの他の例を示す図である。
図20図20は、納期優先が選択された状態の運賃計算処理画面を示す図である。
図21図21は、売上諸掛データの他の例を示す図である。
図22図22は、売上按分明細データの他の例を示す図である。
図23図23は、支払予定データの他の例を示す図である。
図24図24は、納期優先の運賃の算出に用いられる売上データの一例を示す図である。
図25図25は、納期優先の際に選択される運送方法マスタのレコードを示す図である。
図26図26は、納期優先の際に選択される距離グループマスタのレコードを示す図である。
図27図27は、納期優先の際に選択される運賃単価・運送日数マスタのレコードを示す図である。
図28図28は、売上諸掛データの変更動作を説明するための、売上諸掛入力画面の他の図である。
図29図29は、売上データの変更動作を説明するための、売上入力画面の他の図である。
図30図30は、金額優先で選択された運賃に対応する諸掛金額及び明細が入力された売上諸掛入力画面の一例を示す図である。
図31図31は、金額優先及び納期優先の諸掛金額が入力された売上諸掛データの一例を示す図である。
図32図32は、金額優先及び納期優先の諸掛金額の明細等が入力された売上按分明細データの一例を示す図である。
図33図33は、運賃の各支払先に対する支払金額が入力された支払予定データの一例を示す図である。
図34図34は、支払予定表の一例を示す図である。
図35図35は、売上実績表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した実施の形態となる業務支援装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
(ハードウェア構成)
図1に示すように、実施の形態の業務支援装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部、印刷装置、スピーカ装置等が相当する。入力装置6としては、キーボード装置、マウス装置及びマイクロホン装置等の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置等を用いることができる。
【0014】
通信インターフェース部4は、例えばインターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワーク35に接続される。このネットワーク35には、業務支援装置1を所有する企業等が提携している支払元提携銀行サーバ装置31、業務支援装置1を所有する企業等が商品の運送を依頼した支払先が提携している支払元提携銀行サーバ装置32、及び、支払先が所有する支払先端末装置33が接続されている。
【0015】
詳しくは後述するが、支払先により商品の運送が行われると、業務オペレータは、業務支援装置1を介して、支払元提携銀行サーバ装置31に対して運賃の送金依頼を行う。これにより、支払元提携銀行サーバ装置31は、支払先提携銀行サーバ装置32に対して運賃に相当する金額を送金処理する。支払先提携銀行サーバ装置32は、送金された運賃の入金処理を行い、支払先が所有する支払先端末装置33に対して入金の通知を行う。これにより、支払元から支払先への運賃の払い込みが完了する。
【0016】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、チャージ率に基づく間接費の計算、仕訳データの作成等の原価管理業務を支援するための業務支援プログラムが記憶されている。また、記憶部2には、運送方法マスタ11、距離グループマスタ12、及び、運賃単価・運送日数マスタ13が記憶されている。また、記憶部2には、後述する売上データ、売上諸掛データ、売上按分明細データ、及び、支払予定データ等が記憶される。
【0017】
図2は、運送方法マスタ11の一例を示す図である。この図2に示すように運送方法マスタ11には、各運送会社の運送会社コード、運送会社名、所有運送車コード、所有運送車名、及び、各運送車の最大積載量(kg)等が関連付けされて記憶されている。この図2の例は、運送会社コードが「HGS100」の「〇〇運送」は、最大積載量が「5千kg(5t)」の所有運送車コードが「HAI100」の「5tトラック」、及び、最大積載量が「1万kg(10t)」の所有運送車コードが「HAI200」の「10tトラック」を所有していることを示している。
【0018】
図3は、距離グループマスタ12の一例を示す図である。この図3に示すように、距離グループマスタ12には、運送する商品を出庫する倉庫の倉庫コード、倉庫名、商品の納入先の納入先コード、納入先名、倉庫から納入先までの運送距離が属する距離グループ、各距離グループの距離範囲(運送距離(最短)~運送距離(最長))等が関連付けされて記憶されている。この図3の例は、倉庫コードが「SOU100」の「〇〇倉庫」に保管されている商品を、納入先コードが「NOU100」の「〇〇工場」に運送する際の運送距離の距離グループは「K100」の距離グループであり、この「K100」の距離グループの運送距離は、0km~100kmの距離範囲であることを示している。
【0019】
同様に、図3の例は、倉庫コードが「SOU100」の「〇〇倉庫」に保管されている商品を、納入先コードが「NOU200」の「△△工場」に運送する際の運送距離の距離グループは「K200」の距離グループであり、この「K200」の距離グループの運送距離は、100km~200kmの距離範囲であることを示している。
【0020】
図4は、運賃単価・運送日数マスタ13の一例を示す図である。この図4に示すように、運賃単価・運送日数マスタ13には、上述の各運送会社の運送会社コード、運送会社名、所有運送車及び距離グループの他、各所有運送車に対応する数量単価(円/kg)、一車運賃(円/回)、及び、運送日数等が関連付けされて記憶されている。
【0021】
数量単価(円/kg)は、運送単価の一例であり、1kgの商品を運送する際に要する運賃である。この図4の例は、○○運送の5tトラックを、「K100」の距離グループの距離の運送に用いる場合、1kgの商品に対して「1.00円」の運賃がかかることを示している。また、この図4の例は、△△運送の5tトラックを、「K200」の距離グループの距離の運送に用いる場合、1kgの商品に対して「1.75円」の運賃を要することを示している。このような数量単価(円/kg)は、後述するように運送する商品の重量を乗算処理することで、運送重量運賃を算出する際に用いられる。
【0022】
一車運賃(円/回)は、商品の1回の運送に要する各運送車の運賃である。図4の例は、○○運送の5tトラックを、「K100」の距離グループの距離の運送に用いた場合、「3千500円」の運賃となることを示している。また、この図4の例は、△△運送の5tトラックを、「K200」の距離グループの距離の運送に用いた場合、「5千円」の運賃となることを示している。
【0023】
運送日数は、その運送車が各距離グループで示される距離の運送を行う際に要する日数を示している。この図4の例は、○○運送の5tトラックは、「K100」の距離グループの距離の運送に、「2日」を要することを示している。また、この図4の例は、△△運送の5tトラックは、「K200」の距離グループの距離の運送に、「5日」を要することを示している。
【0024】
実施の形態の業務支援装置1の場合、このような数量単価、一車運賃、運送日数に基づいて、「運送する商品の重量に数量単価を乗算処理した運送重量運賃で、商品の運賃を支払う運送形態」、「運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態」、及び、「運送日数を優先する運送形態」の中から所望の運送形態を選択するようになっている。詳しくは、後述する。
【0025】
(業務支援装置の機能構成)
次に、制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムを実行することで、図1に示すように、取得部21、検出部22、算出部23、選択部24、データ生成部25、表示制御部26、印刷制御部27、及び、通信制御部28として機能する。表示制御部26及び印刷制御部27は、出力制御部の一例である。
【0026】
具体的には、取得部21は、一例として業務オペレータにより入力された、運送する商品の重量、及び、運送経路を示す情報を取得する。運送経路を示す情報としては、商品の保管及び出庫が行われる倉庫の倉庫コード及び倉庫名、及び、商品の納入先の工場コード及び工場名等である。
【0027】
検出部22は、取得された運送経路を示す情報に基づいて図3に示す距離グループマスタ12を参照し、入力された倉庫及び納入先に対応する距離グループを検出する。また、検出部22は、検出した距離グループに基づいて図4に示した運賃単価・運送日数マスタ13を参照し、検出した距離グループに対応するレコード(運送会社、所有運送車、数量単価、一車運賃及び運送日数の行)を検出する。図4の例の場合、例えば「K100」の距離グループが検出された場合は、図4の一番上の行のレコードから第4行目のレコードが検出される。
【0028】
また、検出部22は、図2に示す運動方法マスタ11を参照することで、図4の運賃単価・運送日数マスタ13で検出した各レコードの運送車の最大積載量を検出し、このうち、運送する重量の商品を積載可能であり、かつ、運送する商品の重量に最も近い最大積載量の運送車を検出する。
【0029】
さらに、検出部22は、図4の運賃単価・運送日数マスタ13を参照することで、検出した運送車の数量単価(運送単価の一例)、及び、一車運賃を検出する。算出部23は、検出された運送車の数量単価に、運送する商品の重量を乗算処理することで、運送重量運賃を算出する。
【0030】
選択部24は、運送重量運賃で商品の運賃を支払う運送形態、又は、運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された運送車の運送重量運賃及び一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する。
【0031】
また、この実施の形態の業務支援装置1は、運賃を優先させた運送形態の選択(金額優先)、及び、納期を優先させた運送形態の選択(納期優先)が可能となっている。
【0032】
選択部24は、「金額優先」の指定情報が取得された場合、運送重量運賃で商品の運賃を支払う運送形態、又は、運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態を選択する際に、検出された運送車の運送重量運賃、及び、検出された運送車の一車運賃のうち、最も低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する。
【0033】
これに対して、納期優先の指定情報が取得された場合、選択部24は、図4に示した運賃単価・運送日数マスタ13に記憶されている運送日数を参照し、検出された運送車のうち、最短の運送日数の運送車を選択すると共に、選択された運送車の運送重量運賃で商品の運賃を支払う運送形態、又は、運送車の1回の運送に対して設定されている一車運賃で商品の運賃を支払う運送形態のうち、低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する。
【0034】
データ生成部25は、選択部24により選択された運送形態の運送重量運賃又は一車運賃の金額である支払金額、支払先となる運送車の運送会社を含む支払予定データを生成する。出力制御部の一例となる表示制御部26は、生成された支払予定データを、出力装置7である表示部を介して表示する。或いは、出力制御部の一例となる印刷制御部27は、生成された支払予定データを、出力装置7である印刷装置を介して印刷制御する。
【0035】
また、データ生成部25は、商品の重量、商品の原価金額、商品の重量に対応する売上金額、選択部24により選択された運送形態の運送重量運賃又は一車運賃の金額、及び、売上金額から原価金額及び運送重量運賃又は一車運賃の金額を減算処理した金額である粗利を含む売上実績データを生成する。出力制御部の一例となる表示制御部26は、生成された売上実績データを、出力装置7である表示部を介して表示する。或いは、出力制御部の一例となる印刷制御部27は、生成された売上実績データを、出力装置7である印刷装置を介して印刷制御する。
【0036】
支払先に商品の運送を依頼(先払い)、又は、支払先により商品の運送が行われると(後払い)、業務オペレータは、業務支援装置1を介して、支払元提携銀行サーバ装置31に対して運賃の送金依頼を行う。通信制御部28は、支払元提携銀行サーバ装置31と通信を行うことで、支払先に対する運賃の送金依頼を行う。
【0037】
支払元提携銀行サーバ装置31は、支払先提携銀行サーバ装置32に対して運賃に相当する金額を送金処理する。支払先提携銀行サーバ装置32は、送金された運賃の入金処理を行い、支払先が所有する支払先端末装置33に対して入金の通知を行う。これにより、支払元から支払先への運賃の払い込みが完了する。
【0038】
(最適な運送形態の選択業務の支援動作)
次に、このような構成を有する実施の形態の業務支援装置1における、最適な運送形態の選択業務の支援動作を、図5のフローチャートを用いて説明する。この図5のフローチャートにおいて、ステップS1では、業務オペレータにより入力された商品の売上入力の処理が行われる。
【0039】
すなわち、所為品の売上入力を行う場合、業務オペレータは、入力装置6を介して売上入力画面の表示を指定操作する。この指定操作が行われると、表示制御部26は、図6に例示する売上入力画面を、出力装置7を介して表示する。業務オペレータは、この売上入力画面に対して、売上日を入力する。表示制御部26は、例えば「URI100」等の売上番号を自動採番して売上入力画面の売上番号の表示欄に入力する。また表示制御部26は、業務オペレータにより入力された例えば「2022年10月1日」等の売上日を、売上入力画面の売上日の入力欄に表示する。
【0040】
また、業務オペレータは、売上入力画面に基づいて、得意先の得意先コード、納入先の納入先コード、及び、商品が保管されている倉庫の倉庫コードを選択操作する。表示制御部26は、選択された得意先コードに対応する「〇〇商社」等の得意先名を、得意先コードと共に表示し、納入先コードに対応する「〇〇工場」等の納入先名を納入先コードと共に表示すると共に、倉庫コードに対応する「〇〇倉庫」等の倉庫名倉庫コードと共に表示する。
【0041】
また、業務オペレータは、売上となった各商品の商品コード、商品名、売上数(kg)、売上金額(円)及び原価金額(円)を、各売上の明細の入力欄に入力操作する。この図6の例は、商品コードが「SHO101」で商品名が「サンド101」の商品の売上数は「2千kg」であり、売上金額は「1万4千円」で、原価金額が「5千円」であることを示している。また、この図6の例は、商品コードが「SHO102」で商品名が「サンド102」の商品の売上数は「3千kg」であり、売上金額は「2万1千円」で、原価金額が「1万円」であることを示している。売上金額及び原価金額が入力されると、算出部23は、売上金額と原価金額との差額である粗利(円)を算出する。表示制御部26は、図6に示すように粗利の入力欄に、算出された例えば「9千円」、「1万1千円」等の粗利の金額を入力して表示する。
【0042】
図7は、売上データの一例を示す図である。上述のように売上データが入力されると、データ生成部25は、図7に示す売上データを生成する。このうち、図7(a)は売上ヘッダデータの一例であり、図7(b)は売上明細データの一例である。
【0043】
データ生成部25は、売上入力画面に表示又は入力された各種情報に基づいて、図7(a)に示す売上番号、売上日、売上諸掛番号、行番号、得意先コード、得意先名、納入先コード、納入先名、倉庫コード、倉庫名、商品の運送を行う運送車を所有する運送会社の運送会社コード、運送会社名、商品の運送に使用される運送車の運送車コード、運送車名、売上数(伝票売上数(kg))、売上金額(伝票売上金額)、原価金額(伝票原価金額)、運賃金額(伝票運賃金額)、粗利(伝票粗利)、粗利率(伝票粗利率)、及び、運賃計算の実行又は未実行等の各種情報を入力し、売上ヘッダデータを生成する。
【0044】
なお、後述する運賃計算処理が実行されていない段階では、データ生成部25は、この売上ヘッダデータの運賃計算の入力欄に、運賃計算を行っていないことを示す「未実行」を入力する。
【0045】
また、データ生成部25は、売上入力画面に表示又は入力された各明細に基づいて、図7(b)に示す売上番号、明細中における行番号、商品コード、商品名、売上数(明細売上数(kg))、売上金額(明細売上金額)、原価金額(明細原価金額)、運賃金額(明細運賃金額)、粗利(明細粗利)、粗利率(明細粗利率)、及び、運賃計算の実行又は未実行等の各種情報を入力し、売上明細データを生成する。
【0046】
なお、後述する運賃計算処理が実行されていない段階では、データ生成部25は、この売上明細データの運賃計算の入力欄に、運賃計算を行っていないことを示す「未実行」を入力する。
【0047】
このように売上データの入力を行うと、業務オペレータは、運賃計算処理画面の表示を指定操作する。この指定操作が行われると、表示制御部26は、図8に例示する運賃計算処理画面を、出力装置7を介して表示する。この運賃計算処理画面は、売上データとして入力された商品の運賃を、「金額優先」で計算して選択するか、又は、「納期優先」で計算して選択するか、を指定する画面となっている。このため、運賃計算処理画面には、図8に示すように、売上番号の入力欄、売上日の入力欄、及び、「金額優先」又は「納期優先」の選択欄が設けられている。
【0048】
検出部22は、この運賃計算処理画面に入力された売上番号及び売上日を抽出条件として売上データを参照することで、入力された売上番号及び売上日に対応する、例えば図7(a)及び図7(b)に例示した売上データを抽出する。算出部23は、業務オペレータにより指定された「金額優先」に対応する運賃の算出、又は、「納期優先」に対応する運賃の算出を行う。選択部24は、業務オペレータにより「金額優先」が指定された場合は、算出部23により算出された運賃のうち、最も低い運賃の運送形態を選択する。これに対して、業務オペレータにより「納期優先」が指定された場合、選択部24は、納期が最短となり、かつ、最も低い運賃の運送形態を選択する。
【0049】
(金額優先が指定された場合の運送形態の選択動作)
運賃計算処理画面において「金額優先」が指定された場合、データ生成部25は、後述する運賃計算を行うことで、図9に示す売上諸掛データ、図10に示す売上按分明細データ、及び、図11に示す支払予定データを生成する。また、データ生成部25は、図12(a)に示すように、売上データの売上ヘッダデータに対して、「金額優先」で選択された運送会社の運送会社コード、運送会社名、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。また、データ生成部25は、図12(b)に示すように、売上データの売上明細データに対して、各商品の売上数に対応する運賃の明細(明細運賃金額)、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。
【0050】
すなわち、運賃計算処理画面において「金額優先」が指定されると、検出部22は、図12(a)及び図12(b)に示した売上データの、運送する商品の重量(=伝票売上数(kg))に基づいて、図13に示す運送方法マスタ11を参照し、各運送会社が所有する運送車のうち、運送する商品の重量以上であり、かつ、運送する商品の重量に最も近い最大積載量を有する運送車を検出する。この図13の例は、「〇〇運送」の「10tトラック」及び「△△運送」の「10tトラック」が、今回の重量の商品を運送可能な運送車として検出された例である。換言すると、検出部22は、同一運送会社内で商品の重量(kg)≦最大積載量(kg)となり、かつ、商品の重量(kg)に最も近い運送方法マスタ11のレコードを検出する。
【0051】
次に、検出部22は、図12(a)及び図12(b)に示した売上データの、商品を保管している倉庫、及び、商品の納入先となる工場に基づいて、図14に示す距離グループマスタ12を参照し、売上データに入力された倉庫及び納入先に対応する距離が属する距離グループを検出する。この図14の例は、売上データに入力された倉庫が「SOU100」の「〇〇倉庫」であり、納入先が「NOU100」の「〇〇工場」であるため、図3に示したように商品の運送距離は「0km~100km」の範囲となる。このため、検出部22は、この場合の距離グループとして、「K100」の距離グループを検出する。
【0052】
次に、検出部22は、運賃単価・運送日数マスタ13を参照することで、今回、商品の運送候補となっている「〇〇運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループの数量単価、及び、一車運賃を検出する。また、検出部22は、運賃単価・運送日数マスタ13を参照することで、今回、商品の運送候補となっている「△△運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループの数量単価、及び、一車運賃を検出する。
【0053】
算出部23は、今回運送する商品の重量である「10000kg」に、「〇〇運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループの数量単価である「1.50」を乗算処理した金額である、「1万5千円」の運送重量運賃を算出する。同様に、算出部23は、今回運送する商品の重量である「10000kg」に、「△△運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループの数量単価である「2.00」を乗算処理した金額である、「2万円」の運送重量運賃を算出する。
【0054】
選択部24は、
1.「〇〇運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループに対応する「1万5千円」の運送重量運賃、
2.「〇〇運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループに対応する「1万3千円」の一車運賃、
3.「△△運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループに対応する「2万円」の運送重量運賃、及び、
4.「△△運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループに対応する「1万8千円」の一車運賃、
の中から、最も低い金額の運賃に対応する運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する。
【0055】
この例の場合、「〇〇運送」の「10tトラック」で「K100」の距離グループに対応する「1万3千円」の一車運賃が、最も低い運賃となる。このため、選択部24は、「10000kg」の商品の、「〇〇倉庫」から納入先の「〇〇工場」までの運送に対して、「〇〇運送」の「10tトラック」を配送車とする運送形態を選択する。これにより、金額優先とした運送形態の選択を行うことができる。
【0056】
このように商品の運送に用いる運送会社、運送車が決定され、運賃が算出されると、データ生成部25は、図9に示すように、売上諸掛番号、行番号、入力日、売上番号、支払先コード、商品の運送に用いる運送会社、経費名、売上数(売り上げた商品の重量)、売上金額、及び、諸掛金額(商品の運送に要する運賃)を入力した売上諸掛データを生成する。
【0057】
また、データ生成部25は、図10に示すように、売上数の明細となる売上按分明細データを生成する。この売上按分明細データは、上述の売上諸掛データに付された売上諸掛番号、各明細の行番号、元伝票番号、元伝票番号の行番号、売上の明細に相当する各商品の商品コード、商品名、各明細に相当する各商品の売上数(明細売上数)、売上金額(明細売上金額)、原価金額(明細原価金額)、諸掛金額(明細諸掛金額)、及び、数量按分等の按分区分等で構成される。
【0058】
また、データ生成部25は、図11に示すように商品の運送を依頼した運送会社である支払先に対して支払いを行う支払金額を示す支払予定データを生成する。この支払予定データは、支払予定コード、行番号、入力日、元伝教番号、元伝票の行番号、支払先の支払先コード、支払金額(=算出された運賃)、及び、「振込」等の支払方法の区分等で構成される。
【0059】
また、商品の運送に用いる運送会社、運送車が決定され、運賃が算出されると、データ生成部25は、図12(a)に示すように、売上データの売上ヘッダデータに対して、「金額優先」で選択された運送会社の運送会社コード、運送会社名、運送に使用する運送車(使用車両)、算出された運賃(伝票運賃金額)、粗利(伝票粗利)、粗利率(伝票粗利率)、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。また、データ生成部25は、図12(b)に示すように、売上データの売上明細データに対して、総売上数の明細となる各商品の運賃(明細運賃金額)、粗利(明細粗利)、粗利率(明細粗利率)、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。
【0060】
次に、実施の形態の業務支援装置1は、このような運賃計算後に売上諸掛データ及び売上データの確認及び変更が可能となっている。売上諸掛データの確認又は変更を行う場合、業務オペレータは、売上諸掛入力画面の表示操作を行う。業務オペレータにより売上諸掛入力画面の表示操作が行われると、表示制御部26は、図5のフローチャートのステップS3において、図9に示した売上諸掛データ及び図10に示した売上按分明細データに基づいて、図16に示すように諸掛金額が入力された売上諸掛入力画面を、出力装置7を介して表示する。
【0061】
業務オペレータは、この売上諸掛入力画面により、諸掛金額等を確認することができる。また、業務オペレータは、諸掛金額等を変更する場合、この売上諸掛入力画面に対して所望の諸掛金額等を入力し、登録ボタンを操作する。これにより、データ生成部25は、変更された諸掛金額等に基づいて、図9に示した売上諸掛データ及び図10に示した売上按分明細データの諸掛金額等を変更する。
【0062】
また、売上データの確認又は変更を行う場合、業務オペレータは、売上入力画面の表示操作を行う。業務オペレータにより売上入力画面の表示操作が行われると、表示制御部26は、図12に示した売上データに基づいて、図16に示すように運送会社、運送車、運賃金額及び粗利等が入力された売上入力画面を、出力装置7を介して表示する。
【0063】
業務オペレータは、この売上入力画面により、商品の運送に用いられる運送会社、運送車、運賃及び粗利等を確認することができる。また、業務オペレータは、運賃金額等を変更する場合、この売上入力画面に対して所望の運賃金額等を入力し、登録ボタンを操作する。これにより、データ生成部25は、変更された運賃金額等に基づいて、図12に示した売上データの運賃金額等を変更する。
【0064】
(納期優先が指定された場合の運送形態の選択動作)
次に、運賃計算処理画面において「納期優先」が指定された場合の運送形態の選択動作を説明する。すなわち、例えば図18に例示する売上入力画面において、売り上げた商品の倉庫、納入先、商品の明細等を入力することで、データ生成部25により、図19(a)に示す売上ヘッダデータ及び図19(b)に示す売上明細データで構成される売上データが生成される。
【0065】
このように売上データが生成された状態において、図20に示すように、運賃計算処理画面で「納期優先」が指定された場合、データ生成部25は、後述する納期優先の運賃計算を行うことで、図21に示す売上諸掛データ、図22に示す売上按分明細データ、及び、図23に示す支払予定データを生成する。また、データ生成部25は、図24(a)に示すように、売上データの売上ヘッダデータに対して、「納期優先」で選択された運送会社の運送会社コード、運送会社名、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。また、データ生成部25は、図24(b)に示すように、売上データの売上明細データに対して、各商品の売上数に対応する運賃の明細(明細運賃金額)、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。
【0066】
すなわち、運賃計算処理画面において「納期優先」が指定されると、検出部22は、図24(a)及び図24(b)に示した売上データの、運送する商品の重量(=伝票売上数(kg))に基づいて、図25に示す運送方法マスタ11を参照し、各運送会社が所有する運送車のうち、運送する商品の重量以上であり、かつ、運送する商品の重量に最も近い最大積載量を有する運送車を検出する。この図13例は、「〇〇運送」の「5tトラック」及び「△△運送」の「5tトラック」が、今回の重量の商品を運送可能な運送車として検出された例である。換言すると、検出部22は、同一運送会社内で商品の重量(kg)≦最大積載量(kg)となり、かつ、商品の重量(kg)に最も近い運送方法マスタ11のレコードを検出する。
【0067】
次に、検出部22は、図24(a)及び図24(b)に示した売上データの、商品を保管している倉庫、及び、商品の納入先となる工場に基づいて、図26に示す距離グループマスタ12を参照し、売上データに入力された倉庫及び納入先に対応する距離が属する距離グループを検出する。この図26の例は、売上データに入力された倉庫が「SOU100」の「〇〇倉庫」であり、納入先が「NOU200」の「△△工場」であるため、図3に示したように商品の運送距離は「100km~200km」の範囲となる。このため、検出部22は、この場合の距離グループとして、「K200」の距離グループを検出する。
【0068】
次に、検出部22は、図27に示す運賃単価・運送日数マスタ13を参照することで、今回、商品の運送候補となっている「〇〇運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループの数量単価、及び、一車運賃を検出する。また、検出部22は、運賃単価・運送日数マスタ13を参照することで、今回、商品の運送候補となっている「△△運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループの数量単価、及び、一車運賃を検出する。
【0069】
算出部23は、今回運送する商品の重量である「3000kg」に、「〇〇運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループの数量単価である「1.85」を乗算処理した金額である、「5千500円(10円の桁は切り捨て)」の運送重量運賃を算出する。同様に、算出部23は、今回運送する商品の重量である「3000kg」に、「△△運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループの数量単価である「1.75」を乗算処理した金額である、「5千200円(10円の桁は切り捨て)」の運送重量運賃を算出する。
【0070】
ここで、この例は、「納期優先」であるため、検出部22は、運賃単価・運送日数マスタ13を参照することで、「〇〇運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループのレコード、及び、「△△運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループのレコードのうち、運送日数が短い方のレコードを検出する。図27の例の場合、「〇〇運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループのレコードは、運送日数が「4日」であり、「△△運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループのレコードは、運送日数が「5日」である。このため、検出部22は、運送日数が「4日」である、「〇〇運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループのレコードを検出する。
【0071】
また、選択部24は、運送日数が「4日」である、「〇〇運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループのレコードにおける、運送重量運賃及び一車運賃を比較する。この場合、上述のように、運送重量運賃は「5千500円」であり、一車運賃は「8千円」である。このため、選択部24は、低い方の運賃である運送重量運賃を選択する。そして、選択部24は、「〇〇運送」の「5tトラック」で「K200」の距離グループにおける運送重量運賃の運送形態を、商品の運送に用いる運送形態として選択する。これにより、納期が最短で、かつ、運賃が一番安い運送形態を選択できる。
【0072】
このように商品の運送に用いる運送会社、運送車が決定され、運賃が算出されると、データ生成部25は、図21に示すように、売上諸掛番号、行番号、入力日、売上番号、支払先コード、商品の運送に用いる運送会社、経費名、売上数(売り上げた商品の重量)、売上金額、及び、諸掛金額(商品の運送に要する運賃)を入力した売上諸掛データを生成する。
【0073】
また、データ生成部25は、図22に示すように、売上数の明細となる売上按分明細データを生成する。この売上按分明細データは、上述の売上諸掛データに付された売上諸掛番号、各明細の行番号、元伝票番号、元伝票番号の行番号、売上の明細に相当する各商品の商品コード、商品名、各明細に相当する各商品の売上数(明細売上数)、売上金額(明細売上金額)、原価金額(明細原価金額)、諸掛金額(明細諸掛金額)、及び、数量按分等の按分区分等で構成される。
【0074】
また、データ生成部25は、図23に示すように商品の運送を依頼した運送会社である支払先に対して支払いを行う支払金額を示す支払予定データを生成する。この支払予定データは、支払予定コード、行番号、入力日、元伝教番号、元伝票の行番号、支払先の支払先コード、支払金額(=算出された運賃)、及び、「振込」等の支払方法の区分等で構成される。
【0075】
また、商品の運送に用いる運送会社、運送車が決定され、運賃が算出されると、データ生成部25は、図24(a)に示すように、売上データの売上ヘッダデータに対して、「納期優先」で選択された運送会社の運送会社コード、運送会社名、運送に使用する運送車(使用車両)、算出された運賃(伝票運賃金額)、粗利(伝票粗利)、粗利率(伝票粗利率)、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。また、データ生成部25は、図24(b)に示すように、売上データの売上明細データに対して、総売上数の明細となる各商品の運賃(明細運賃金額)、粗利(明細粗利)、粗利率(明細粗利率)、及び、運賃計算が実行されたことを示す「実行済」の各種情報を入力する。
【0076】
次に、実施の形態の業務支援装置1は、このような運賃計算後に売上諸掛データ及び売上データの確認及び変更が可能となっている。売上諸掛データの確認又は変更を行う場合、業務オペレータは、売上諸掛入力画面の表示操作を行う。業務オペレータにより売上諸掛入力画面の表示操作が行われると、表示制御部26は、図5のフローチャートのステップS3において、図21に示した売上諸掛データ及び図22に示した売上按分明細データに基づいて、図28に示すように諸掛金額が入力された売上諸掛入力画面を、出力装置7を介して表示する。
【0077】
業務オペレータは、この売上諸掛入力画面により、諸掛金額等を確認することができる。また、業務オペレータは、諸掛金額等を変更する場合、この売上諸掛入力画面に対して所望の諸掛金額等を入力し、登録ボタンを操作する。これにより、データ生成部25は、変更された諸掛金額等に基づいて、図21に示した売上諸掛データ及び図22に示した売上按分明細データの諸掛金額等を変更する。
【0078】
また、売上データの確認又は変更を行う場合、業務オペレータは、売上入力画面の表示操作を行う。業務オペレータにより売上入力画面の表示操作が行われると、表示制御部26は、図24に示した売上データに基づいて、図29に示すように運送会社、運送車、運賃金額及び粗利等が入力された売上入力画面を、出力装置7を介して表示する。
【0079】
業務オペレータは、この売上入力画面により、商品の運送に用いられる運送会社、運送車、運賃及び粗利等を確認することができる。また、業務オペレータは、運賃金額等を変更する場合、この売上入力画面に対して所望の運賃金額等を入力し、登録ボタンを操作する。これにより、データ生成部25は、変更された運賃金額等に基づいて、図24に示した売上データの運賃金額等を変更する。
【0080】
(支払予定表及び売上実績表の表示動作)
次に、業務オペレータは、金額優先又は納期優先で選択された運送形態に対応する売上諸掛入力を行うことで、支払予定表及び売上実績表の生成が可能となっている。すなわち、業務オペレータは、図30に示すように、売上諸掛入力画面を介して、上述の金額優先で選択された「1万3千円」の運賃及び明細の入力を行う。同様に、業務オペレータは、売上諸掛入力画面を介して、上述の納期優先で選択された「5千500円」の運賃及び明細の入力を行う。
【0081】
これにより、データ生成部25は、図5のフローチャートのステップS3において、図31に示すように、金額優先で選択された「1万3千円」の運賃の諸掛金額、及び、納期優先で選択された「5千500円」運賃の諸掛金額を含む売上諸掛データを生成する。また、データ生成部25は、図32に示すように、金額優先で選択された「1万3千円」の運賃の諸掛金額の明細、及び、納期優先で選択された「5千500円」の運賃の諸掛金額の明細を含む売上按分明細データを生成する。また、データ生成部25は、図33に示すように、金額優先で選択された「1万3千円」の運賃、及び、納期優先で選択された「5千500円」の運賃の支払予定データを生成する。
【0082】
業務オペレータにより支払予定表の表示が指定されると、表示制御部26は、図33に示した支払予定データ等に基づいて、図34に例示するように、金額優先及び納期優先の各運送形態の支払日、支払先、元伝票番号、支払金額、及び、支払方法を含む支払予定表を生成し、出力装置7を介して表示する(ステップS4)。
【0083】
また、業務オペレータにより支払予定表の印刷が指定された場合、印刷制御部27は、図34に例示するように、金額優先及び納期優先の各運送形態の支払日、支払先、元伝票番号、支払金額、及び、支払方法を含む支払予定表の印刷データを生成し、この場合の出力装置7である印刷装置に供給する。これにより、支払予定表が印刷されて出力される。
【0084】
このような支払予定表により、業務オペレータは、各運送会社に対する支払金額を認識することができる。なお、支払予定表の各データは、音声で出力してもよい。
【0085】
また、業務オペレータは、この支払予定表等に基づいて、各運送会社に対する支払を指定操作する。この指定操作が行われると、通信制御部28は、支払元提携銀行サーバ装置31と通信を行うことで、支払先に対する運賃の送金依頼を行う。
【0086】
支払元提携銀行サーバ装置31は、支払先提携銀行サーバ装置32に対して運賃に相当する金額を送金処理する。支払先提携銀行サーバ装置32は、送金された運賃の入金処理を行い、支払先が所有する支払先端末装置33に対して入金の通知を行う。これにより、支払元から支払先への運賃の払い込みが完了する。
【0087】
また、業務オペレータは、売上実績表の表示を指定する。売上実績表の表示が指定されると、表示制御部26は、図31に示した売上諸掛データ等に基づいて、図35に例示するように、売り上げた商品の売上日、得意先、売上番号、売上数、売上金額、商品原価、運賃金額、及び、運賃を除く粗利等を含む売上実績表を生成し、出力装置7を介して表示する(ステップS5)。
【0088】
また、業務オペレータにより売上実績表の印刷が指定された場合、印刷制御部27は、図35に例示するように、売り上げた商品の売上日、得意先、売上番号、売上数、売上金額、商品原価、運賃金額、及び、運賃を除く粗利等を含む売上実績表の印刷データを生成し、この場合の出力装置7である印刷装置に供給する。これにより、売上実績表が印刷されて出力される。
【0089】
このような売上実績表により、業務オペレータは、各得意先に対する売上数及び売上金額及び運賃等を認識することができる。なお、売上実績表の各データは、音声で出力してもよい。
【0090】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態の業務支援装置1は、運賃単価をマスタ管理して、最適な運送方法を自動算出することができる。また、発生した運賃から運送会社への支払予定データを作成して、支払処理を行うことができる。また、売上実績表を出力することで、売上に対する商品原価と運賃を分けて確認でき、売上に対する粗利を商品原価と運賃を加味して確認及び分析可能とすることができる。
【0091】
また、売上に対する商品原価と運賃の確認及び分析ができるため、将来的な運賃抑制に寄与することができる。また、運賃データと支払予定データを関連付けすることで、二重管理を防止でき、内部統制のとれた運用を行うことができる。
【0092】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0093】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0094】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0095】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0096】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0097】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0098】
また、業務支援装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0099】
例えば、業務支援装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0100】
また、この業務支援装置1の業務支援プログラムは、業務支援装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0101】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための業務支援プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0102】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した業務支援装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0103】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0104】
また、業務支援装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0105】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、商品の配送利用するさまざまな業種に用いて好適である。
【符号の説明】
【0107】
1 業務支援装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 運送方法マスタ
12 距離グループマスタ
13 運賃単価・運送日数マスタ
21 取得部
22 検出部
23 算出部
24 選択部
25 データ生成部
26 表示制御部
27 印刷制御部
28 通信制御部
31 支払元提携銀行サーバ装置
32 支払先提携銀行サーバ装置
33 支払先端末装置
35 ネットワーク
51 実行ボタン
図1
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