(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008268
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】評価支援システム、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240112BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109994
(22)【出願日】2022-07-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-11
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SWIFT
2.PYTHON
(71)【出願人】
【識別番号】513302020
【氏名又は名称】Co-Growth株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 文平
(72)【発明者】
【氏名】中川西 正成
(72)【発明者】
【氏名】石住 亮祐
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】育成者による簡易かつ的確な評価の入力と、育成対象者による自身のパフォーマンスのより効果的な見返しとを可能とする評価支援システムの提供
【解決手段】評価支援システムは、評価項目を記憶する記憶部、育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、複数の評価項目を選択させる詳細入力画面を出力する出力部、詳細入力画面で選択された評価項目を取得する取得部、パフォーマンスにおける、入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴と、パフォーマンスを記録したコンテンツとを記憶する記憶部を備え、出力部は、評価項目を一覧表示する評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、選択された評価項目に関連する部分におけるコンテンツが再生されるように構成された評価結果画面を出力する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムであって、
パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶する評価項目記憶部と、
前記育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、前記複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させる詳細入力画面を出力する出力部と、
前記詳細入力画面で選択された評価項目を取得する取得部と、
前記パフォーマンスにおける、前記入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、前記入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶する評価履歴記憶部と、
前記パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
を備え、
前記出力部は、前記育成者による前記パフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分のコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力する、
評価支援システム。
【請求項2】
前記出力部は、前記評価項目領域に一覧表示される評価項目ごとの評点を表示する評点領域であって、前記育成者による前記評点の設定が可能な評点領域を含む、前記評価結果画面を出力する、
請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項3】
前記出力部は、前記複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つの選択と、選択された評価項目の評点の入力とが可能な前記詳細入力画面を出力する、
請求項2に記載の評価支援システム。
【請求項4】
前記出力部は、前記詳細入力画面で入力された評点を前記評点領域に表示させた、前記評価結果画面を出力する、
請求項3に記載の評価支援システム。
【請求項5】
前記取得部は、前記評点領域において設定された、前記評価項目ごとの評点を取得し、
前記パフォーマンスに対する総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部をさらに備え、
前記出力部は、前記算出部によって算出された前記総合評点を表示する総合評点領域を含む前記評価結果画面を出力する、
請求項2に記載の評価支援システム。
【請求項6】
前記算出部は、前記評価項目ごとの評点を、予め記憶された、前記複数の評価項目に応じて異なる重み付けに基づいて補正し、前記総合評点を算出する、
請求項5に記載の評価支援システム。
【請求項7】
前記出力部は、予め設定された表示形式で、前記評点領域における評点を表示する、
請求項2に記載の評価支援システム。
【請求項8】
前記出力部は、前記評点領域に表示された評点ごとに、当該評点に関連するコメントを入力可能に、前記評価結果画面を出力する、
請求項2に記載の評価支援システム。
【請求項9】
前記出力部は、詳細入力画面で選択された評価項目についてのコメントを入力させる入力領域を含む前記詳細入力画面を出力し、
前記取得部は、入力されたコメントに関する情報をさらに取得し、
前記評価履歴記憶部は、前記評価履歴として、前記入力されたコメントに関する情報をさらに記憶し、
前記出力部は、前記評価項目領域に、前記評価項目ごとのコメントが一覧表示された、前記評価結果画面を出力する、
請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項10】
前記評価履歴記憶部は、前記パフォーマンスに対する複数の育成者による前記評価履歴を記憶し、
前記出力部は、前記複数の育成者による評価結果を表示する前記評価結果画面を出力する、
請求項2に記載の評価支援システム。
【請求項11】
前記取得部は、前記複数の育成者ごとに、前記評価項目ごとの評点を取得し、
前記パフォーマンスに対する総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部であって、前記パフォーマンスに対する、前記複数の育成者による総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部をさらに備え、
前記出力部は、前記算出部によって算出された前記総合評点を表示する総合評点領域を含む、前記複数の育成者による前記評価結果画面を出力する、
請求項10に記載の評価支援システム。
【請求項12】
前記算出部は、前記評価項目の、前記複数の育成者ごとの評点を、予め記憶された、前記複数の評価項目に応じて設定された重み付け、および、前記複数の育成者に応じて設定された重み付けの少なくともいずれかに基づいて補正し、前記総合評点を算出する、
請求項11に記載の評価支援システム。
【請求項13】
前記評価項目記憶部は、前記複数の評価項目を、パフォーマンスの評価レベルごとに分類して記憶し、
前記出力部は、前記入力要求として行われた前記評価レベルの指定に応じた評価レベルの評価項目を選択させる詳細入力画面を出力する、
請求項2に記載の評価支援システム。
【請求項14】
前記パフォーマンスに対する総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目の評点を、前記評価レベルに応じて算出する算出部をさらに備え、
前記出力部は、前記算出部が算出した評点が前記評点領域に表示された前記評価結果画面を出力する、
請求項13に記載の評価支援システム。
【請求項15】
育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムに係る情報処理装置の制御方法であって、
パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶するステップと、
前記育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、前記複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させる詳細入力画面を出力するステップと、
前記詳細入力画面で選択された評価項目を取得するステップと、
前記パフォーマンスにおける、前記入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、前記入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶するステップと、
前記パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶するステップと、
前記育成者による前記パフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分のコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力するステップと、
を含む、情報処理装置の制御方法。
【請求項16】
育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムに係る情報処理装置の制御プログラムであって、
情報処理装置に、
パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶する機能と、
前記育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、前記複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させる詳細入力画面を出力する機能と、
前記詳細入力画面で選択された評価項目を取得する機能と、
前記パフォーマンスにおける、前記入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、前記入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶する機能と、
前記パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶する機能と、
前記育成者による前記パフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分におけるコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力する機能と、
を実現させる、情報処理装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価支援システム、情報処理装置の制御方法、及び情報処理装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、育成対象者のパフォーマンススキルを効率良く向上させる学習管理システムとして、育成対象者の講義、講演等を記録したコンテンツに対して、育成者が場面毎に評価やコメントを付与し、育成対象者にフィードバックすることが可能なシステムが知られている。例えば、本発明の発明者らは、視聴者又は聴取者がコンテンツを視聴又は聴取中に評価して、その後にさらに、当該コンテンツの一部を適切に抽出し、その部分についての詳細な評価を記録し共有することが可能となるコンテンツ評価装置等の提供を行っている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
育成対象者のパフォーマンスに対する、育成者による簡易かつ的確な評価(フィードバック)の入力を可能とし、さらに、育成者からの評価を踏まえた、育成対象者による自身のパフォーマンスのより効果的な見返しを可能とする、評価支援システムが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係る、育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムは、パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶する評価項目記憶部と、育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させる詳細入力画面を出力する出力部と、詳細入力画面で選択された評価項目を取得する取得部と、パフォーマンスにおける、入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶する評価履歴記憶部と、パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、を備え、出力部は、育成者によるパフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分のコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力する。
【0006】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、出力部は、評価項目領域に一覧表示される評価項目ごとの評点を表示する評点領域であって、育成者による評点の設定が可能な評点領域を含む、評価結果画面を出力してよい。
【0007】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、出力部は、複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つの選択と、選択された評価項目の評点の入力とが可能な詳細入力画面を出力してよい。
【0008】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、出力部は、詳細入力画面で入力された評点を評点領域に表示させた、評価結果画面を出力してよい。
【0009】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、取得部は、評点領域において設定された、評価項目ごとの評点を取得し、パフォーマンスに対する総合評点を、評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部をさらに備え、出力部は、算出部によって算出された総合評点を表示する総合評点領域を含む評価結果画面を出力してよい。
【0010】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、算出部は、評価項目ごとの評点を、予め記憶された、複数の評価項目に応じて異なる重み付けに基づいて補正し、総合評点を算出してよい。
【0011】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、出力部は、予め設定された表示形式で、評点領域における評点を表示してよい。
【0012】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、出力部は、評点領域に表示された評点ごとに、当該評点に関連するコメントを入力可能に、評価結果画面を出力してよい。
【0013】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、出力部は、詳細入力画面で選択された評価項目についてのコメントを入力させる入力領域を含む詳細入力画面を出力し、取得部は、入力されたコメントに関する情報をさらに取得し、評価履歴記憶部は、評価履歴として、入力されたコメントに関する情報をさらに記憶し、出力部は、評価項目領域に、評価項目ごとのコメントが一覧表示された、評価結果画面を出力してよい。
【0014】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、評価履歴記憶部は、パフォーマンスに対する複数の育成者による評価履歴を記憶し、出力部は、複数の育成者による評価結果を表示する評価結果画面を出力してよい。
【0015】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、取得部は、複数の育成者ごとに、評価項目ごとの評点を取得し、パフォーマンスに対する総合評点を、評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部であって、パフォーマンスに対する、複数の育成者による総合評点を、評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部をさらに備え、出力部は、算出部によって算出された総合評点を表示する総合評点領域を含む、複数の育成者による評価結果画面を出力してよい。
【0016】
本発明の一実施形態にかかる評価支援システムにおいて、算出部は、評価項目の、複数の育成者ごとの評点を、予め記憶された、複数の評価項目に応じて設定された重み付け、および、複数の育成者に応じて設定された重み付けの少なくともいずれかに基づいて補正し、総合評点を算出してよい。
【0017】
本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおいて、評価項目記憶部は、複数の評価項目を、パフォーマンスの評価レベルごとに分類して記憶し、出力部は、入力要求として行われた評価レベルの指定に応じた評価レベルの評価項目を選択させる詳細入力画面を出力してよい。
【0018】
本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおいて、パフォーマンスに対する総合評点を、評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部であって、詳細入力画面で選択された評価項目の評点を、評価レベルに応じて算出する算出部をさらに備え、出力部は、算出部が算出した評点が評点領域に表示された評価結果画面を出力してよい。
【0019】
本発明の一実施形態にかかる、育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムに係る情報処理装置の制御方法は、パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶するステップと、育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させる詳細入力画面を出力するステップと、詳細入力画面で選択された評価項目を取得するステップと、パフォーマンスにおける、入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶するステップと、パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶するステップと、育成者によるパフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分のコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力するステップとを含む。
【0020】
本発明の一実施形態にかかる、育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムに係る情報処理装置の制御プログラムは、情報処理装置に、パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶する機能と、育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させる詳細入力画面を出力する機能と、詳細入力画面で選択された評価項目を取得する機能と、パフォーマンスにおける、入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶する機能と、パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶する機能と、育成者によるパフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分におけるコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力する機能とを実現させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一実施形態によれば、育成対象者のパフォーマンスに対する、育成者による簡易かつ的確な評価(フィードバック)の入力を可能とし、さらに、育成者からの評価を踏まえた、育成対象者による自身のパフォーマンスのより効果的な見返しを可能とする、評価支援システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る評価支援システム構成の概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおける、サーバ(情報処理装置)、育成者端末(通信端末)、及び育成対象者端末(通信端末)の機能ブロック図の一例である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおいて記憶される評価項目テーブルの一例である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおける、サーバの処理フローの一例である。
【
図5】
図5(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおける、育成者端末の表示画面の一例である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおいて記憶される評価履歴テーブルの一例である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおいて記憶されるコンテンツテーブルの一例である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおける、評価結果画面の一例である。
【
図9】
図9は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおける、評価結果画面の一例である。
【
図10】
図10は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムにおける、育成者端末の表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以降、図を用いて、本開示に係る発明(本発明ともいう)の一実施形態を説明する。なお、図は一例であって、本発明は図に示すものに限定されない。例えば、図示したサーバ、育成者端末、育成対象者端末、記憶装置の数、データセット(テーブル)、フロー図、表示画面は一例であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
<システム概要>
まず、本発明の一実施形態に係る評価支援システムについて、概要を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムの構成例を示す図である。評価支援システム600は、育成者20(20A,20B)による育成対象者30のパフォーマンスの評価(フィードバック)を支援する評価支援サービスを実現する情報処理システムであってよい。ここで、「育成対象者」とは、パフォーマンススキルを向上させたいユーザであればその種類は問わず、例えば、会社員、教師、学生、医師、看護師、飲食店等の店員、占い師、ダンサー等であってよい。「パフォーマンス」とは、育成対象者がそのスキルを向上させたい行為であればその種類は問わず、身体の動きを伴って発話するもの、発話のみ(音声のみ)のもの、発話を伴わず身体の動きのみのものが含まれてよい。身体の動きを伴って発話するパフォーマンスは、例えば、会社員であればセールスプレゼンテーションや交渉等、医師であれば、患者との対話や症例プレゼンテーション等であってよい。発話のみ(音声のみ)のパフォーマンスは、架電業務、ナレーション等であってよい。発話を伴わず身体の動きのみのパフォーマンスとしては、ダンス、手話等であってよい。また、「育成者」とは、パフォーマンスに対する一定レベル以上のスキル、経験、知見を有する、いわゆるベテランのユーザであって、育成者に対してアドバイス可能なユーザであってよい。あるいは、「育成者」は、ベテランに限定されず、パフォーマンスに対する評価を行うユーザであればどのような立場であってもよい。なお、本発明の一実施形態に係る評価支援システム600において、育成対象者、育成者、パフォーマンスは、上述の例に限定されない。また、これ以降、育成者と育成対象者とを特に区別しない場合、それらをまとめて「ユーザ」と称することもある。
【0025】
なお、従来、育成対象者30のパフォーマンスに対する育成者20の評価基準が一律でなく、複数の育成者20A,20Bがそれぞれ自分の基準で評価を入力していた。そのため、育成対象者30にとって、自身のパフォーマンスがどういった観点で評価されたのか分かりにくいという課題があった。また、育成者20にとっても、パフォーマンスに対し、どのような観点で評価すべきかの判断がつかず、迅速な評価ができないという課題があった。
【0026】
詳細は後述するが、上述の課題に対し、本発明の一実施形態に係る評価支援システム600によれば、育成者20に対して、パフォーマンスに対する一律の評価基準である評価項目が提示され、育成者20は、評価項目を選択するという簡易な行為で、評価を入力することができてよい。また、評価支援システム600によれば、育成対象者30に対する育成者20による評価結果が、見易い態様で育成者20に提示されるとともに、育成者20による評価の変更が、簡易な操作で可能であってよい。さらに、評価支援システム600によれば、育成対象者30のパフォーマンスに対する育成者20による評価結果が、育成対象者30にとって自身のパフォーマンスを見返し易い態様で提供されてよい。
【0027】
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る評価支援システムの構成例を示す図である。評価支援システム600は、サーバ(情報処理装置)100と、育成者端末(通信端末)200(200A,200B)と、育成対象者端末(通信端末)300と、記憶装置400とを含んでよい。
【0028】
サーバ100は、評価支援サービスを提供するプラットフォームとして機能し、育成者端末200A,200B及び育成対象者端末300と、ネットワーク500を介して接続されてよい。ネットワーク500は、無線ネットワークや有線ネットワークを含んでよく、例えば、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)や広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ISDNs(integrated service digital networks)、無線LANs、CDMA(code division multiple access)、LTE(long term evolution)、LTE-Advanced、第4世代通信(4G)、第5世代通信(5G)、及び第6世代通信(6G)以降の移動体通信システム等であってよい。なお、ネットワーク500は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)やブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、光回線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber LINE)回線、衛星通信網等であってもよい。また、ネットワーク500は、これらの組み合わせであってもよい。
【0029】
サーバ100は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ100は、例えば、サーバ装置、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)、又はコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ100は情報処理装置と表現されてもよい。
【0030】
なお、
図1において、サーバ100は1つのみ示してあるが、これに限られるものではない。すなわち、サーバ100が備えるとして説明する各機能は、複数のサーバによって実現されてもよい。また、サーバ100は、例えば、ネットワークを介して通信を行うことで協調動作する分散型サーバシステムでもよく、いわゆるクラウドサーバでもよい。すなわち、サーバ100は、物理的なサーバに限らず、ソフトウェアによる仮想的なサーバも含まれてよい。
【0031】
育成者端末200A,200Bは、それぞれ、育成者20A,20Bが用いる通信端末であってよい。なお、
図1において、育成者端末は2台のみ示してあるが、育成者端末は、評価支援サービスを利用する育成者の数だけ存在してよい。また、特に区別する必要のない場合、育成者端末200A,200B、育成者20A,20Bを、それぞれ単に育成者端末200、育成者20と記す。
【0032】
育成者端末200には、評価支援サービスを利用するためのアプリケーションがインストールされ、サーバ100との間で各種情報の送受信が可能であってよい。あるいは、育成者端末200へのアプリケーションのインストールは必須ではなく、育成者20は、育成者端末200から、webブラウザ等を介して、サーバ100において提供される評価支援サービスを利用するためのwebページにアクセスし、各種情報の送受信を、サーバ100との間で行ってよい。
【0033】
評価支援システム600によれば、育成者20Aは、同じ空間10に存在する育成対象者30のパフォーマンスを目の前で見ながら、リアルタイムで、育成者端末200Aで評価を入力することができてよい。あるいは、評価支援システム600によれば、育成者20Bは、ネットワーク500を介して配信される育成対象者30のパフォーマンスを視聴しながら、リアルタイムで、育成者端末200Bで評価を入力することができてよい。ここで、育成者20Bが育成対象者30のパフォーマンスを視聴する端末は、育成者端末200Bであってもよいし、育成者端末200B以外の図示しない通信端末であってもよい。また、育成対象者30のパフォーマンスを録画したり配信したりする通信端末は、育成者端末200Aであってもよいし、育成対象者端末300であってもよいし、図示しない、撮影機能を有する別の通信端末であってもよい。なお、育成者20による評価の入力は必ずしもリアルタイムである必要はなく、育成対象者30のパフォーマンスを記録したコンテンツに対して、パフォーマンスの完了後に評価の入力が可能であってよい。
【0034】
育成対象者端末300は、育成対象者30が用いる通信端末であってよい。なお、
図1において、育成対象者30を一人、育成対象者端末を一台のみ示してあるが、育成対象者端末は、評価支援サービスを利用する育成対象者の数だけ存在してよい。
【0035】
育成対象者端末300には、評価支援サービスを利用するためのアプリケーションがインストールされ、サーバ100との間で各種情報の送受信が可能であってよい。あるいは、育成対象者端末300へのアプリケーションのインストールは必須ではなく、育成対象者30は、育成対象者端末300から、webブラウザ等を介して、サーバ100において提供される評価支援サービスを利用するためのwebページにアクセスし、各種情報の送受信を、サーバ100との間で行ってよい。
【0036】
なお、
図1では、育成者端末200としてノートパソコンを、育成対象者端末300としてスマートフォンを示してあるが、育成者端末200及び育成対象者端末300としては、これ以降に説明する機能を実現できる端末であればどのような端末であってもよい。例えば、育成者端末200及び育成対象者端末300は、コンピュータ(例えば、タブレット端末、デスクトップパソコン、ノートパソコン)等であってよい。
【0037】
記憶装置400は、評価支援システム600で利用する各種情報(データ)を記憶(格納)してよい。記憶装置400は、例えば、評価支援システム600を利用するユーザのユーザ情報を記憶してよい。なお、ユーザ情報とは、評価支援システム600においてユーザが利用する識別情報又はアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、例えば、これに限定されるものではないが、ユーザの名前、ユーザの識別子(IDentifier)、ユーザの種別(育成者、育成対象者の別)、メールアドレス等であってよい。
【0038】
なお、
図1において、記憶装置400はサーバ100とは別に1つのみ示してあるが、サーバ100に一体化されていてもよい。すなわち、記憶装置400は、サーバ100の揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよい。また、記憶装置400は、複数の記憶装置から構成されてもよい。なお、記憶装置400は、ネットワーク500とは異なる専用の内部ネットワークにて、サーバ100と接続されてもよいし、ネットワーク500を介してサーバ100と接続されてもよい。
【0039】
ここで、記憶装置400に記憶される情報の一部を説明する。
図3は、評価支援システム600で用いる評価項目を記憶したテーブルの一例である。なお、図は一例であって、評価項目テーブルTB10に記憶される情報はこれに限定されず、これ以上であってもよいし、これ以下であってもよい。
【0040】
まず、「評価項目」とは、育成者がパフォーマンスを評価する際の観点や判断基準を示す項目であって、育成者に対し、どのような観点で評価すべきかを示す指標であってよい。例えば、「評価項目」は、育成対象者30が実践することを推奨される行為や動作ができているか否かを評価するものであってよい。
【0041】
図3を参照すると、評価項目テーブルTB10は、評価項目の大分類と、小分類とを含んでよい。また、小分類の評価項目は、複数の評価レベルに分類されてよい。なお、評価項目が大分類と小分類とに分類される必要はなく、小分類の評価項目のみが記憶されてもよいし、これよりも細かく分類されてもよい。また、「評価レベル」は、パフォーマンスの良し悪しの度合いであって、パフォーマンスに対する、育成者20の直感的な評価(一次評価)で入力されてよい。詳細は後述するが、育成者20がパフォーマンスを「良い(できている)」と一次評価の段階で評価した場合に、「評価レベル」が「++,+」に分類された評価項目が、育成者端末200に表示されてよい。また、逆に、育成者20がパフォーマンスを「悪い(できていない)」と一次評価の段階で評価した場合に、「評価レベル」が「--,-」に分類された評価項目が、育成者端末200に表示されてよい。なお、このように、ある「評価項目」に対し、できている(++,+)、できていない(--,-)との対の観点から、評価が行われてよい。なお、「評価項目」によっては、上記のような対が存在しなくてもよい。例えば、
図3の例では、大分類「情報・施策・価値を伝える」について、評価レベル「--,-」の評価項目として「まだ聞くべき段階で伝え始めた」が記憶されているが、対となる評価レベル「++,+」の評価項目が存在しない場合は、評価項目テーブルに記憶されなくてよい。
【0042】
なお、例えば、評価項目テーブルTB10は、
図3における、「商談力その1」、「商談力その2」、「商談力その3」…の例のように、パフォーマンスのテーマやスキルのレベル等に応じて複数種類の評価基準が記憶されてよい。そして、育成者は、育成対象者のスキルのレベルや、パフォーマンスの内容に応じて、適切な評価基準を選択してよい。なお、評価項目テーブルTB10は、評価支援サービスの利用時に育成者側であらかじめ設定されてもよいし、評価支援サービスを提供するサービス側によって用意されてもよい。また、評価項目テーブルTB10は、新たな評価項目の追加や、記憶済みの評価項目の修正といった更新が適宜可能であってもよいし、新たなテーブルが追加されてもよい。
【0043】
次に、
図2を用いて、本発明の一実施形態に係るサーバ100、育成者端末200、育成対象者端末300のハードウェア構成、機能構成について説明する。なお、まずは各機能部の代表的な動作について簡単に説明し、詳細は、フロー図や表示画面例等を用いて後述する。
【0044】
<サーバ>
(1)サーバのハードウェア構成
サーバ100は、制御部110、通信部120、記憶部170を備えてよい。
【0045】
制御部110は、典型的には中央処理装置(CPU)であってよい。制御部110は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み出し、読み出したプログラムに含まれるコード又は命令を実行することによって、各実施形態に示す機能、方法を実行してよい。制御部110は、その他、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含んでよい。制御部110は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。
【0046】
記憶部170は、サーバ100が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する。記憶部170は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含んでよい。また、記憶部170は、制御部110に対する作業領域を提供するメモリを含んでよい。
【0047】
通信部120は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装されてよい。通信部120は、ネットワーク500を介して、育成者端末200、育成対象者端末300、記憶装置400との間で、各種データの送受信を行ってよい。通信部120は、各種データを、制御部110からの指示に従って、育成対象者端末300や、育成者端末200に送信してよい。また、通信部120は、育成対象者端末300や育成者端末200から各種データを受信し、制御部110からの指示に従って、サーバ100の各機能部に伝達してよい。
【0048】
(2)サーバの機能構成
サーバ100は、制御部110によって実現される機能として、通信制御部111、出力部112、取得部116、算出部117、および判定部118を備えてよい。また、出力部112は、詳細入力画面出力部113、評価結果出力部114、および動画出力部115を備えてよい。なお、
図2に記載の各機能部のうち、これ以降に説明する各実施形態において、必須でない機能部はなくともよい。また、各機能部の機能又は処理は、実現可能な範囲において、機械学習又はAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。詳細は後述するが、各機能部の動作について、簡単に説明する。
【0049】
通信制御部111は、通信部120を介した、サーバ100と、育成者端末200や育成対象者端末300との間の通信を制御してよい。
【0050】
出力部112は、育成者端末200や育成対象者端末300に対して各種データを出力してよい。例えば、出力部112は、育成者端末200や育成対象者端末300に対して、育成者端末200や育成対象者端末300に所定の画面を表示させる表示情報を出力してよい。出力部112に含まれるその他の出力部については後述する。
【0051】
取得部116は、育成者端末200および育成対象者端末300から、各種データを取得してよい。例えば、取得部116は、育成者端末200や育成対象者端末300において入力された情報や、育成者20や育成対象者30によって選択された項目に関する情報を取得してよい。
【0052】
算出部117は、育成対象者30の評価に係る各種評点を算出してよい。また、判定部118は、評価支援システムの処理に係る各種判定処理を行ってよい。
【0053】
<育成者端末>
次に、本発明の一実施形態に係る育成者端末200について説明する。
【0054】
(1)育成者端末のハードウェア構成
育成者端末200は、制御部210、通信部220、表示部230、入出力部240、記憶部270を備えてよい。
【0055】
制御部210は、典型的にはプロセッサであって、中央処理装置(CPU)、MPU、GPU、マイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGA等を含み、集積回路(ICチップ、LSI)等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現されてよい。制御部210は、記憶部270に記憶されるプログラムを読み出し、読み出したプログラムに含まれるコード又は命令を実行することによって、各実施形態に示す機能、方法を実行してよい。
【0056】
記憶部270は、育成者端末200が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する。すなわち、記憶部270は、評価支援サービスのアプリケーションに係るプログラムを記憶してよい。記憶部270は、例えば、フラッシュメモリや、制御部210に対する作業領域を提供するメモリ(RAM、ROM等)を含んでよい。
【0057】
通信部220は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装されてよい。通信部220は、ネットワーク500を介し、任意の通信プロトコルを用いて、サーバ100との間で各種データの送受信を行ってよい。なお、通信部220が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0058】
表示部230は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、データを表示するモニタであって、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ等であってよい。
【0059】
入出力部240は、育成者端末200に対する各種操作を入力する入力装置、及び、育成者端末200で処理された処理結果を出力する出力装置を含んでよい。入力装置は、育成者からの入力操作を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部210に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現されてよい。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード、カメラ、マイクを含んでよい。出力装置は、制御部210で処理された処理結果を出力してよい。出力装置は、例えば、タッチパネル、スピーカ等を含んでよい。
【0060】
(2)育成者端末の機能構成
育成者端末200は、制御部210によって実現される機能として、通信制御部211、表示制御部212、及び入出力制御部213を備えてよい。また、入出力制御部213は、入力要求検出部214、評点入力部215、選択部216を備えてよい。なお、
図2に記載の各機能部のうち、これ以降に説明する各実施形態において、必須でない機能部はなくともよい。また、各機能部の機能又は処理は、実現可能な範囲において、機械学習又はAIにより実現されてもよい。なお、育成者端末200が実行するとしてこれ以降に説明する各種処理の一部を、サーバ100が実行してもよい。
【0061】
通信制御部211は、通信部220による、ネットワーク500を介したサーバ100との間の通信を制御し、各種情報の送受信を実行させてよい。
【0062】
表示制御部212は、表示部230へのデータの表示を制御してよい。例えば、表示制御部212は、後述するサーバ100の詳細入力画面出力部113や評価結果出力部114から出力された表示情報に応じて、詳細入力画面や、評価結果画面を、表示部230に表示させてよい。また、表示制御部212は、サーバ100の動画出力部115から出力された動画を、表示部230に表示させてよい。また、表示制御部212は、パフォーマンスに対する評価を入力する評価入力画面を、表示部230に表示させてよい。
【0063】
入出力制御部213は、入出力部240を介した外部装置との各種情報の伝達を制御してよい。例えば、入出力制御部213は、入力装置で受け付けた育成者の入力操作に応じて、各種情報を各機能部へ情報を伝達したり、タッチパネル、モニタ、スピーカ等の図示しない出力装置に対し、各機能部からの情報を伝達したりしてよい。例えば、入力要求検出部214は、入力装置における育成者20の所定の入力操作を、評価の入力要求として検出してよい。なお、入力要求検出部214は、入力装置における育成者20の所定の入力操作を、前述した一次評価の入力として検出してよい。また、評点入力部215は、入力装置における、育成者20の評点の入力に係る操作を検出してよい。さらに、選択部216は、入力装置における、育成者20の各種選択操作を検出してよい。
【0064】
<育成対象者端末>
次に、本発明の一実施形態に係る育成対象者端末300に関し、育成対象者端末300と育成者端末200とは、そのハードウェア構成が通信端末であって基本的に同じであるため、詳細な説明は省略する。また、ハードウェア構成、機能構成が同一の部分には、百番台のみ異なる符号を付与する。例えば、通信部220と通信部320とは、基本的に同一であってよい。ここでは、育成対象者端末300について、育成者端末200と異なる部分のみ説明する。
【0065】
育成対象者端末300は、入力要求検出部、評点入力部を備えない点で育成者端末200と異なってよい。すなわち、育成対象者30は、評価の入力に係る処理が行えなくてよい。なお、上記の差異は、評価支援サービスに係るアプリケーションにおいて、育成対象者30は、評価を行う権限を有しないことを意味してよい。なお、権限の有無は、ユーザ情報として記憶装置400に記憶されてよい。
【0066】
<実施形態>
本発明の一実施形態について、
図4~8を用いて説明する。まず、育成対象者30の評価結果が、評価を行った育成者20ごとに提供される場合について説明する。すなわち、育成者20A,20Bがそれぞれ育成対象者30の評価を行った場合、育成者20Aによる評価結果と、育成者20Bによる評価結果が、別々に提供される態様について、まず説明する。
【0067】
図4は、本発明の一実施形態に係る、サーバ100の処理フロー図の一例である。まず、サーバ100は、パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶装置400に記憶してよい(ステップS11)。記憶される複数の評価項目は、
図3に示す評価項目テーブルTB10であってよい。
【0068】
図5(a)は、育成者端末200に表示される評価入力画面の一例である。評価入力画面40は、コンテンツ表示領域41と、評価レベル表示領域42とを含んでよい。コンテンツ表示領域41は、記録済みのパフォーマンスに関するコンテンツを評価する際に、動画や音声等が再生される領域であってよい。なお、リアルタイムで評価を行う場合であって、記録済みのコンテンツが存在しない場合、コンテンツ表示領域41には、何も表示されなくてもよい。あるいは、育成者端末200のカメラやマイクによって記録しながら、リアルタイムで評価が行われてもよく、その場合、コンテンツ表示領域41に、カメラで撮像中の動画が表示されたり、音声が出力されてもよい。また、
図1の育成者20Bのように、リアルタイムで配信される動画が、コンテンツ表示領域41に表示されてもよい。
【0069】
育成者20は、育成対象者30のパフォーマンスを見ながら、評価を入力したい場面で、育成者端末200において、評価の入力を要求する所定の操作(一次評価の入力)を行ってよい。すなわち、評価支援システム600において、育成者20は、一次評価の入力によって、育成対象者30のパフォーマンスに対し、「良い(できている)」、「悪い(できていない)」の直感的な評価を行うことができてよい。なお、所定の操作とは、例えば、キーボードの上下矢印ボタンのいずれかを押下したり、育成者端末200の入力装置がタッチパネルである場合、コンテンツ表示領域41を上下方向のいずれかにスワイプしたりする操作であってよい。例えば、上方に向けて一度スワイプすると「良い」との一次評価「+」が入力され、一定時間内に上方に向けて二度スワイプすると、「とても良い」との一次評価「++」が入力されてよい。さらに、下方に向けて一度スワイプすると「悪い」との一次評価「-」が入力され、一定時間内に下方に向けて二度スワイプすると、「とても悪い」との一次評価「--」が入力されてよい。すなわち、一次評価の入力は、評価項目の評価レベルごとに異なる種類の入力操作で検出されてよい。そして、評価レベル表示領域42には、一次評価で入力された評価レベルに応じて、評価結果バー43が表示されてよい。
【0070】
サーバ100の詳細入力画面出力部113は、育成者20の育成者端末200において、上述した一次評価の入力を受け付けたことに応じて、複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させる詳細入力画面を出力してよい(
図4のステップS12)。すなわち、詳細入力画面出力部113は、育成者端末200において詳細入力画面を表示させる表示情報を出力してよい。
【0071】
図5(b)は、育成者端末200に表示される詳細入力画面の一例である。詳細入力画面50は、一次評価の入力に応じて、
図5(a)の評価入力画面40に重畳して表示されてよい。詳細入力画面50は、
図3の評価項目テーブルTB10に基づいて表示され、記憶された評価項目を選択させる選択画面である。なお、入力された一次評価評価レベルに応じて、詳細入力画面50に表示される評価項目が決定されてよい。
図5(b)の例では、入力された一次評価の評価レベルが「++」または「+」であって、評価項目テーブルTB10における、評価レベル「++,+」に分類された評価項目が表示されている。
【0072】
詳細入力画面50は、評価項目の小分類を、評価項目の大分類ごとに表示する評価項目選択領域51,52を含んでよい。育成者20は、評価項目選択領域に表示された評価項目を選択することで、パフォーマンスに対する評価(二次評価)を入力できてよい。なお、
図5(b)の例では、「明るく心地よいトーンで話せている」との評価項目53が選択されている。
【0073】
位置指定領域54は、パフォーマンスのどの部分に評価を行うかを示す「時間幅」
を、育成者20が入力可能な領域であってよい。なお、
図5(b)の例では、育成者端末200において一次評価の入力が検出された位置から所定の時間幅(図の例では、10秒間)が、初期値として入力されている。ここで、「一次評価の入力が検出された位置」とは、パフォーマンスの開始時刻からの経過時間であってよい。例えば、リアルタイムで評価を入力する場合、育成者20は、パフォーマンスの開始と同時に、評価入力画面40における図示しないスタートボタンを選択してよい。そして、サーバ100の取得部116は、スタートボタンが選択された時刻を、パフォーマンスの開始時刻として取得してよい。詳細入力画面出力部113は、一次評価の入力が検出された時刻の、パフォーマンスの開始時刻からの経過時間を、「入力要求が検出された位置」として、位置指定領域54を表示させてよい。なお、コンテンツ表示領域41でコンテンツを再生しながら評価する場合は、取得部116は、一次評価が入力された時点での再生位置に関する情報を、「入力要求が検出された位置」として取得してよい。なお、育成者20は、時間幅調節ボタン54R,54Lによって、位置指定領域54の時間幅を調節できてよい。また、位置指定領域54内の上下ボタンによって、時間幅調節ボタン54R,54Lによる時間幅よりもより短い時間幅で、時間幅が調節可能であってよい。
【0074】
評価レベル指定領域55は、詳細入力画面50に表示させる表示項目の評価レベルを指定する領域であってよい。なお、上述のように、詳細入力画面50は、育成者20の一次評価で入力された評価レベルで表示される。しかしながら、詳細入力画面50が表示された後に、評価レベル指定領域55によって、評価レベルが変更できてよい。例えば、
図5(b)では、評価レベルが「++」の場合の評価項目が表示されている。ここから、評価レベル指定領域55で評価レベルが「-」に変更されると、サーバ100の詳細入力画面出力部113は、詳細入力画面50に表示される評価項目として、評価項目テーブルTB10において評価レベル「--,-」に分類された評価項目(「話している雰囲気が暗い/固い」、「反応が薄く興味関心が伝わらない」等)が表示されるような処理を行ってよい。
【0075】
また、育成者20は、コメント記入領域56にコメントを入力可能であってよい。なお、コメントは、例えば、育成者20による評価のポイント等を記入するものであってよく、テキストや、電子スタンプ等であってよい。なお、コメントの入力は必須ではない。
【0076】
育成者20は、詳細入力画面50において評価項目53を選択し、さらに保存ボタン59を選択することによって、評価を記憶させることができてよい。サーバ100の取得部116は、詳細入力画面50で育成者20によって選択された評価項目に関する情報を取得してよい(
図4のステップS13)。また、取得部116は、パフォーマンスにおける、一次評価(評価の入力要求)を受け付けた時間軸上の位置に関する情報を、育成者端末200から取得してよい。「パフォーマンスにおける、一次評価(評価の入力要求)を受け付けた時間軸上の位置に関する情報」とは、詳細入力画面50の位置指定領域54で指定された時間幅であってよい。
【0077】
評価入力画面40の評価結果バー43は、詳細入力画面50における育成者20の選択操作に基づいて表示されてよい。なお、評価レベル表示領域42の中段には、評価の入力を開始してから(上述したスタートボタンが選択されてから)の経過時間が表示されてよく、育成者20から評価が入力されない間は、評価結果バー43が中段を推移してよい。したがって、
図5(a)に示すように、評価入力画面40において、評価入力の結果が時系列的に表示されてよい。
【0078】
記憶装置400は、パフォーマンスにおける、一次評価の入力を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶してよい。
図6に、記憶装置400に記憶される評価履歴の一例を示す。評価履歴テーブルTB20には、評価者(育成者)に関する情報として、例えば評価者のユーザIDと、コンテンツを識別するコンテンツIDとともに、評価が入力された時間帯、一次評価の評価レベル、評価項目(大分類、小分類)の履歴が記憶されてよい。また、合わせてコメントが入力された場合、コメントについて記憶されてよい。なお、評価履歴テーブルTB20におけるコンテンツIDについては後述する。
【0079】
なお、詳細入力画面50において、育成者20は、複数の評価項目が選択可能であってよい。また、育成者20によって評価項目が選択されることなく保存ボタン59が選択された場合、一次評価として入力された評価レベルに関する情報のみが記憶されてよい。さらに、詳細入力画面50における解除ボタン57は、評価の入力自体を中段(キャンセル)するボタンであり、解除ボタン57が選択された場合、一次評価として入力された評価レベルが記憶されずに、評価の入力が中断されてよい。中断保存ボタン58は、育成者20が評価項目を選びきれていなかったり、コメントを入力しきれていなかったりする場合に、評価が完了していないことを示すフラグを立てて保存するためのボタンであってよい。なお、選択した評価項目53を再度選択することによって、選択が解除されてよい。
【0080】
なお、育成対象者30によるパフォーマンスは記録され、サーバ100の取得部116は、記録されたコンテンツを取得してよい。コンテンツとしては、動画情報、音声情報のいずれか、またはその両方であってよい。また、コンテンツは記憶装置400に記憶されてよい(ステップS15)。
図7に、記憶装置400に記憶されたコンテンツに関するコンテンツテーブルの一例を示す。コンテンツテーブルTB30には、各コンテンツを一意に識別するコンテンツIDに関連付けて、記録日時、育成対象者ID、コンテンツ内容が記憶されてよい。コンテンツ内容は、パフォーマンスがどのようなテーマに沿って、またどのようなスキルの向上を目的として行われたものかを示す情報であって、例えば検索のインデックスに用いられてよい。
【0081】
評価結果出力部114は、育成者20による、育成対象者30のパフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面を出力してよい。
図8に、評価結果画面60の一例を示す。なお、これ以降、評価結果画面を、「評価表」と称することもある。評価結果画面60は、詳細入力画面50で選択された二次評価としての評価項目を一覧表示する評価項目領域64を含んでよい。すなわち、評価結果画面60は、
図6の評価履歴テーブルTB20の情報に基づき生成されてよい。以下では、
図8の評価結果画面60を、
図6の評価履歴テーブルTB20に基づくものとして説明する。なお、
図8は評価結果画面の一部が表示された例であって、例えば画面をスクロールさせることにより、後続する評価結果画面60が表示されてよい。
【0082】
評価結果画面60は、ユーザID「user_20A」の評価者Xによる、ユーザID「user_30A」の実践者(育成対象者)Wのパフォーマンスに対する評価結果を示す画面である。なお、評価結果画面60は、育成者端末200、育成対象者端末300のいずれにも表示されてよいが、育成者であるか育成対象者であるかに応じて、評価結果画面60に対して実行できる操作が異なってよい。
【0083】
評価結果画面60には、育成者20によって選択された評価項目の大分類65、小分類66と、当該評価項目が選択された際に入力されたコメント68A,68Bとが表示されてよい。なお、同一の評価項目が、パフォーマンスにおける時間軸上の異なる位置で選択されてもよい。例えば、
図8の例の場合、「明るく心地よいトーンで話せている」との評価項目66について2つのコメント68A,68Bが表示されていることから、「明るく心地よいトーンで話せている」との評価項目に関して評価された部分が、これ以前に2か所以上あったことがわかる。ここで、評価結果画面60に表示される評価項目66は、一次評価の評価レベルが「++,+」の評価項目であってよい。すなわち、一次評価の評価レベルが「--,-」の詳細入力画面50に応じて評価項目が選択された場合(例えば、
図3の評価項目テーブルTB10において、評価項目「イメージを膨らませられていない」が選択された場合)であっても、評価結果画面60には、対となる評価項目「イメージを膨らませられた」が表示され、後述する評点によって、低評価であることが示されてよい。したがって、
図8の例のように、「明るく心地よいトーンで話せている」との評価項目66について、高評価のコメント68Aと、低評価のコメント68Bとがあってよい。なお、コメントが入力されていない場合、コメント68Cのように、再生ボタンが表示されてよい(詳細は後述する)。なお、評価結果画面60は
図8に示すものに限定されず、コメント68A等において、コメントの冒頭部分のテキストは表示されなくてもよい。その場合、評価項目66を二次評価として選択するきっかけとなった一次評価の評価レベル(++、--等)が代わりに表示されて、選択可能であってよい。
【0084】
なお、評価項目について、「+」と「-」の対が存在しない場合は、評価結果画面60に、評価レベルが「--,-」の評価項目が表示されてよい。
図8の例では、評価レベ「--,-」に分類される「まだ聞くべき段階で伝え始めた」との評価項目が表示されている。
【0085】
また、評価結果画面60は、コンテンツの再生領域61を含んでよい。そして、評価結果画面60は、評価項目領域に表示された評価項目が選択されたことに応じて、選択された評価項目に関連する部分におけるコンテンツが、所定の再生画面で再生されてよい(
図4のステップS16)。例えば、評価項目領域64におけるコメント68Aがユーザによって選択された場合、動画出力部115は、コメント68を入力するきっかけとなった入力要求が検出された時間帯のコンテンツを、再生領域61において再生するように制御してよい。なお、動画出力部115は、評価履歴テーブルTB20を参照して、再生すべきコンテンツを決定してよい。
【0086】
ここで、評価結果画面60は、再生領域61を含まなくてもよく、コンテンツは、別途画面が開いて再生されてもよい。いずれにせよ、育成対象者30は、コンテンツを再生しながら評価結果画面60を確認することができる。なお、コンテンツの再生は、コメント68A,68B,68C等が選択されたときに限定されない。例えば、評価項目66がユーザによって選択されたことをトリガとして、各コメントが入力された部分のコンテンツが、順に再生されてもよい。
【0087】
このように、本発明の一実施形態によれば、評価項目を選択可能な詳細入力画面が育成者20に対して提供されるので、育成者20は、迅速に評価を入力することができる。また、評価項目が一律に設定されているため、育成者20ごとの評価観点を合致させることができ、より精度の高い評価が可能となる。さらに、育成対象者30には、育成者20によって選択された評価項目が一覧表示された評価表が提供されるため、自身のパフォーマンスに対する評価をすぐに確認することができる。さらに、育成対象者30は、評価が入力された部分の自身のパフォーマンスを、評価結果を確認しながら見返すことができるため、効率よいスキルアップが可能となる。
【0088】
図8に戻り、評価結果画面60は、詳細入力画面50で選択された評価項目ごとの評点を表示する評点領域67A,67B,67Cを含んでよい。すなわち、評価結果出力部114は、育成者20による評点の設定が可能な評点領域67を含む評価結果画面60を表示させる表示情報を、育成者端末200に対して出力してよい。育成者20は、育成者端末200に表示された評価結果画面60の評点領域67A,67B,67Cにおいて、それぞれの評価項目について、評点を直接入力することができてよい。取得部116は、評点領域67A,67B,67Cで入力された評点を取得し、評価結果出力部114は、評点を含む評価表を、育成対象者端末300に出力してよい。
【0089】
ここで、これに限定されるものではないが、育成者端末200に表示される評価結果画面60は、評点領域67に例えばチェックマークが表示され、評点の入力や更新が可能であることが示されてよい。すなわち、チェックマークは、育成対象者端末300では表示されなくてよい。育成者20は、評点領域67に評点を入力し、図示しない保存ボタンの選択や、チェックマークをチェック済みに切り替えることで、評点を設定してよい。なお、育成者20による評点の設定が完了したのちに、評価表が、育成対象者端末300において表示可能となってもよい。
【0090】
このように、本発明の一実施形態によれば、育成者20は、評点の入力を、評価結果がまとめられた評価表上で行うことができるため、育成者20にとってユーザビリティの高い評価支援システムが提供される。また、上述した動画の再生は、育成者20によっても可能であってよいため、評点の入力に際し動画を見返すことで、評点の精度を高めることができる。
【0091】
なお、算出部117は、一次評価として入力された評価レベルに応じて、評価項目の評点を算出してよい。記憶装置400には、あらかじめ、評価レベル「++」、「+」、「-」、「--」に応じて、例えば、これに限定されるものではないが、「++」であれば「5点」、「+」であれば「3点」、「-」であれば「1点」、「--」であれば「0点」もしくは「-1点」のように設定された点数が記憶されていてよい。なお、点数は、評価項目ごとに異なって設定されてもよい。算出部117は、評価履歴テーブルTB20を参照して、評価項目ごとの評価レベルから、評点を算出してよい。
【0092】
評価結果出力部114は、算出部117が算出した評点を評点領域67に表示させた評価結果画面60を出力してよい。なお、評点領域67に表示された評点は、上述のように、育成者20による変更、更新が可能であってよい。また、評点領域67に表示された評点は、育成者20によって変更されない場合でも、上述したチェックマークの選択等が行われてから、育成対象者端末300への表示が可能となってよい。
【0093】
このように、本発明の一実施形態によれば、評価レベルに応じて評点が自動的に算出され、育成者20に提示(提案)されてよい。すなわち、育成者20に、自身の評価結果に即した評点が提示されるため、評点の入力が不要となったり、提示された評点を基準として、簡易に評点を入力することができたりしてよい。
【0094】
図8に戻り、評価結果画面60には、パフォーマンスに対する総合評点を表示する総合評点領域62が含まれてよい。総合評点は、パフォーマンス全体に対する総合評価に相当してよい。ここで、算出部117は、パフォーマンスに対する総合評点を、評価項目ごとの評点領域67A,67B,67Cに入力された評点に基づいて算出してよい。例えば、算出部117は、評点領域67A,67B,67Cの評点の平均値を、総合評点として算出してよい。あるいは、算出部117は、入力要求に応じて取得した評価項目ごとの評点を、予め記憶された、複数の評価項目に応じて異なる重み付けに基づいて補正し、総合評点を算出してよい。なお、重み付けは、評価項目の重要度に応じて設定されてよく、評価項目テーブルTB10にさらに記憶されてよい。例えば、
図8の評価結果画面60において、「明るく心地よいトーンで話せている」との評価項目が、「イメージを膨らませられた」との評価項目よりも重要である場合、「明るく心地よいトーンで話せている」の評点「5」と、「イメージを膨らませられた」の評点「4」とに基づいて総合評点を算出する際に、「明るく心地よいトーンで話せている」の評点「5」には、「4」を、「イメージを膨らませられた」の評点「4」には「2」を重みとして、加重平均によって総合評点が算出されてよい。なお、重み付けの手法はこれに限定されない。
【0095】
このように、本発明の一実施形態によれば、評価項目の重要度に応じて評点が補正されて、総合評点が算出されてよい。したがって、重要度の高い評価項目ができているほど総合評点が高いこととなり、分かりやすい評点表を提供することができる。
【0096】
なお、総合評点の算出方法は上述に限定されず、総合評点は、評価項目ごとの評点を単純に足し合わせた数値であってもよい。また、育成者20が総合評点を入力してもよく、算出部117によって算出された総合評点が、育成者端末200において変更、更新されてもよい。
【0097】
<他の実施形態>
上述では、育成者(評価者)ごとに評価表が表示される態様について説明した。しかしながら、本発明の一実施形態によれば、複数の評価者による同一のパフォーマンスについての評価結果をまとめた評価表が、提供されてもよい。
【0098】
サーバの取得部116は、複数の育成者端末200から、上述のように、育成対象者30のパフォーマンスに対する評価を取得してよい。この場合、記憶装置400に記憶される評価履歴テーブルTB20が、評価者(育成者)の人数分だけ記憶されてよい。そして、評価結果出力部114は、複数の育成者による評価結果を表示する評価結果画面を出力してよい。
【0099】
図9に、複数の育成者による評価結果を表示する評価結果画面(評価表)70の一例を示す。図の例では、育成者X、Y、Zの3人が、育成対象者Wを評価したとする。評価結果画面70は、コンテンツの再生領域71と、育成者のいずれかによって選択された評価項目72と、各育成者によって設定された評点73と、一次評価履歴74とが表示されてよい。一次評価履歴74は、評価項目72が選択されるきっかけとなった一次評価の評価レベルの履歴(評価レベルの内容とその回数)を示してよい。そして、一次評価履歴74の各評価レベルがユーザによって選択されることにより、当該評価レベルの一次評価が入力された部分、すなわち評価項目72が選択された部分のコンテンツが、コンテンツの再生領域71で再生されてよい。なお、コンテンツの再生領域71は上述のように必須ではなく、別の画面によってコンテンツが再生されてもよい。また、
図9のように、評価項目72を選択していない育成者には、評点や一次評価履歴が表示されなくてよい。
【0100】
また、評価結果画面70は、評価項目72についての最終評点75がさらに表示されてよい。最終評点75は、各育成者の評点に基づいて算出されてよく、例えば、平均値であってよい。または、育成者の役割や役職といった権限に応じて重み付けがされ、例えば、上述のような加重平均によって最終評点が設定されてもよい。また、
図9には示していないが、育成者Xが最終評点の設定が可能なユーザであって、ユーザのアイコンに、チェックマークが表示されてもよい。このような、評点の修正権限を有する育成者Xの評点が、最終評点として設定されてもよい。なお、チェックマークが表示されるユーザは上記に限定されず、チェックマークが、加重平均の対象者であって、複数の評価者のうち、どの評価者の評価を正規とするかを表すものであってよい。
【0101】
さらに、評価結果画面70には、パフォーマンスに対する複数の評価者による総合評価を示す総合評価領域76が表示されてよい。総合評価領域76には、各評価者による総合的なコメントと、各評価者による総合評点と、最終的な総合評点77とが含まれてよい。なお、パフォーマンスに対する、総合評点77は、上述と同様に算出されてもよい。すなわち、算出部117は、評価項目ごとの最終評点75に基づいて、総合評点77を算出してよい。例えば、算出部117は、評価項目ごとの最終評点75の平均値を、総合評点として算出してよい。あるいは、算出部117は、評価項目の複数の育成者ごとの評点を、予め記憶された、複数の評価項目に応じて設定された重み付けに基づいて補正し、総合評点を算出してよい。あるいは、算出部117は、複数の育成者に応じて設定された重み付けに基づいて補正し、総合評点を算出してよい。すなわち、算出部117は、上述した育成者の権限に応じた重み付けにより、総合評点を算出してよい。
【0102】
なお、複数の育成者による評価表70から、いずれかの育成者を選択することによって、選択された育成者のみの評価表(
図8の評価表60)を表示させることができてもよい。
【0103】
このように、本発明の一実施形態によれば、複数の育成者による評価結果が、一つの評価表としてまとめて提供されてよい。これにより、育成対象者は、様々な評価を俯瞰的に把握することが可能となる。
【0104】
<詳細入力画面の他の実施形態>
詳細入力画面50は、
図5(b)で示すものに限定されない。評価表としての評価結果画面60は、コンテンツの再生領域61を含むか、別画面でコンテンツが再生されるため、パフォーマンスの終了後に表示されるものであってよい。これに対し、本発明の一実施形態によれば、リアルタイムでパフォーマンスを視聴しながら、すなわち評価の入力を継続しながら、評価表に近い内容が表示された詳細入力画面が表示されてもよい。
【0105】
詳細を説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る詳細入力画面80の一例である。なお、詳細入力画面80は、評価の入力中に表示されるものであって、「三次評価画面」とも称する。詳細入力画面出力部113は、育成者端末200の評価入力画面40において一次評価の入力が検出されると、評価項目テーブルTB10に基づいて、複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つの選択と、選択された評価項目の評点の入力とが可能な詳細入力画面50を出力してよい。
【0106】
ここで、育成者は、評価項目81を選択し、評点領域82において、評点を直接入力可能であってよい。この点で、詳細入力画面80は、詳細入力画面50と異なってよい。また、詳細入力画面80において、評点領域82に表示された評点ごとに、当該評点領域82の評点に関連するコメントを、評点コメント入力領域82Aで入力可能であってよい。なお、評点に関連するコメントは、どのタイミングで行われてもよく、パフォーマンスの視聴中(評価の実行中)に、以前に入力されたコメントに追加したり、上書きしたりといった処理が可能であってよい。なお、図のように、これ以前に選択された評価項目には、一次評価結果83が示されてよい。
図10の例では、「明るく心地よいトーンで話せている」との評価項目81について、これ以前に、「--」(すなわち、「話している雰囲気が暗い/固い」)の一次評価が2回、「+」の一次評価が1回、「++」の一次評価が2回入力されている。なお、選択されていない評価項目については、評点領域84のように、評点が表示されなくてよい。
【0107】
上述のように、本発明の一実施形態によれば、一次評価の入力に応じて、評価表の内容に近い情報を含む詳細入力画面(三次評価画面)が表示されてよい。三次評価画面80と評価表60,70とは、コンテンツの再生領域61,71を含まない点でのみで異なるため、育成者20は、パフォーマンスに対する全体的な評価を把握しながら、リアルタイムでパフォーマンスの評価を行うことができる。
【0108】
なお、算出部117によって、これ以前に入力された一次評価の評価レベルに応じて評点が算出され、評点領域82に表示されてもよい。そして、育成者は、評点領域82に表示された評点を参考に、評点の修正、更新を行ってよい。なお、これ以前に選択されていない評価項目については、評価レベル数表示領域に数値が表示されず、評点も表示されていない。また、詳細入力画面50と同様に、位置指定領域85、時間幅調整ボタン85R,85L、評価レベル指定領域86、各種ボタン88~90を含んでよい。
【0109】
また、評価の完了後、評価結果出力部114は、詳細入力画面80で入力された各種情報を上述した評価表60に反映し、評価表60を出力してよい。なお、詳細入力画面80を経て出力された評価表60においても、上述と同様に、育成者20による評点の修正や、評点に関するコメントの入力、修正が可能であってよい。
【0110】
このように、三次評価画面80では、パフォーマンスを視聴しながら評点が入力できるため、パフォーマンスの終了と同時に評価表が完成し、評価表60,70のように、評価の完了後の評点の入力や修正が必須ではない。したがって、迅速な評価表の作成が可能となる。
【0111】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したり、必要に応じて適宜省略又は変更することが可能である。また、上記実施の形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。例えば、サーバ100が備えるとして説明した各機能部は、複数のサーバによって分散されて実現されてもよいし、育成者端末200や育成対象者端末300が備えてもよい。逆に、育成者端末200や育成対象者端末300が備えるとして説明した各機能部を、サーバ100が備えてもよい。
【0112】
なお、育成者端末200、育成対象者端末300の表示画面は、図示したものに限定されない。例えば、上述では、育成者端末200が、ノートパソコンやデスクトップパソコン等、ディスプレイが比較的大きい場合を例に説明した。したがって、育成者端末200がスマートフォンであって、ディスプレイがノートパソコン等と比べて小さい場合には、評価結果画面60,70や詳細入力画面50,80のレイアウトが、図示したものから異なってよい。
【0113】
また、上述では、評価結果画面60,70を「評価表」と称したが、評価結果画面60,70の呼称としてはこれに限定されない。例えば、評価結果画面は、「採点表」、「得点表」、「フィードバックシート」、「アセスメントシート」、「診断表」、「まとめ表」等と呼称されてもよい。さらに、複数の評価者による評価結果画面70は、「比較表」、「見比べ比較」等と呼称されてもよい。また、詳細入力画面80を「三次評価画面」と称したが、詳細入力画面80の呼称はこれに限定されず、「まとめ評価画面」等と呼称されてもよい。
【0114】
上述では、育成対象者30の評価が、育成者20のみによって可能であるとして説明した。しかしながら、育成対象者30が、自身のパフォーマンスを記録したコンテンツに対して、評価を入力可能であってもよい。さらに、育成対象者30自身による評価と、育成者20による評価とが、上述の評価表70において比較可能であってよい。
【0115】
また、上述では、評点が数値で表示される態様について説明した。しかしながら、本発明の一実施形態によれば、評価結果出力部114は、予め設定された表示形式で、評点領域における評点を表示してよい。例えば、評点は、「◎」、「○」、「△」、「×」のように記号で表示されてもよいし、色の違いや、異なるアイコン等によって、評点の高低が表されてもよい。なお、この際、算出部117が評点を数値で算出し、数値の範囲に応じて、評価結果画面60に表示させる記号等が選択されてよい。
【0116】
さらに、上述では、評価項目が「+」や「-」の評価レベル別に分類され、評点の算出が、選択された評価項目の評価レベルに応じて行われる態様について説明した。しかしながら、評価項目によっては、評点の算出が評価レベルに基づかなくてもよい。例えば、「ある事柄を伝える」ことが求められる場合に、伝えられた場合は「+」の評価が入力されるが、伝えられなかった場合は「+」の評価が入力されない。この場合、「+」の評価が入力されなかったことが「-」に相当し、評点の算出時に、例えば「-1点」とされたり、「×0.8」とされたりして、低評価となるようにされてもよい。
【0117】
さらに、上述では、一次評価が入力されたことを契機に詳細入力画面が表示され、二次評価(または三次評価)が入力可能となる態様について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、入力要求検出部214は、入力装置における育成者20の所定の入力操作を、二次評価の入力として検出し、詳細入力画面50または80が表示されてもよい。そして、一次評価として説明した「++」、「--」等が、評価項目を選択したのちに入力可能であってもよい。あるいは、入力装置における育成者20の所定の入力操作に応じて、一次評価と二次評価(三次評価)とを同時に入力可能な画面が表示されてもよい。
【0118】
なお、上述では、評価の入力時に育成者からコメントが入力される態様について説明した。しかしながら、育成者による評価の入力時に育成対象者が話していた事柄を、例えばAIを用いた言語解析によって識別し、評価表に表示させてもよい。これにより、育成対象者が見直す際に、何について話していた際に評価されたものであるかを、評価表をみるだけで思い起こすことができる。
【0119】
また、上述では、詳細入力画面で育成者によって選択された評価項目が評価表に表示される態様について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、詳細入力画面で育成者によって選択されていない評価項目も、評価表に表示されてよい。この場合、評価表において、評価項目についての評点やコメントは入力されずに空欄となる。したがって、育成対象者に、どの評価項目を達成できなかったか(実践しなかったか)を、評価表によって気付かせることができる。
【0120】
本開示の各実施形態のプログラムは、情報処理装置に読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能であってよい。プログラムは、例えば、ソフトウェアプログラムや情報処理装置プログラムを含んでよい。
【0121】
記憶媒体は適切な場合、1つ又は複数の半導体ベースの、又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)等)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、又はこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性の組合せであってよい。
【0122】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ100に提供されてもよい。
【0123】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0124】
なお、本開示のプログラムは、例えば、JavaScript(登録商標)、Python等のスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift,Koltin、Java(登録商標)等の任意のプログラミング言語を用いて実装されてよい。
【符号の説明】
【0125】
100 サーバ(情報処理装置)
110 制御部
111 通信制御部
112 出力部
113 詳細入力画面出力部
114 評価結果出力部
115 動画出力部
116 取得部
117 算出部
118 判定部
120 通信部
170 記憶部
200 育成者端末(通信端末)
210 制御部
211 通信制御部
212 表示制御部
213 入出力制御部
214 入力要求検出部
215 評点入力部
216 選択部
220 通信部
230 表示部
240 入出力部
270 記憶部
300 育成対象者端末(通信端末)
310 制御部
311 通信制御部
312 表示制御部
313 入出力制御部
320 通信部
330 表示部
340 入出力部
370 記憶部
400 記憶装置
500 ネットワーク
600 評価支援システム
【手続補正書】
【提出日】2023-06-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムであって、
パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶する評価項目記憶部と、
前記育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、前記複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させ、選択された評価項目の評点の入力とが可能な詳細入力画面を出力する出力部と、
前記詳細入力画面で選択された評価項目を取得する取得部と、
前記パフォーマンスにおける、前記入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、前記入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶する評価履歴記憶部と、
前記パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、を備え、
前記出力部は、前記育成者による前記パフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分のコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力し、当該評価結果画面は、前記評価項目領域に一覧表示される評価項目ごとの評点を表示する評点領域であって、前記育成対象者によるパフォーマンス中に、前記育成者による前記評点の設定が可能な評点領域を含む、評価支援システム。
【請求項2】
前記出力部は、前記詳細入力画面で入力された評点を前記評点領域に表示させた、前記評価結果画面を出力する、請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記評点領域において設定された、前記評価項目ごとの評点を取得し、
前記パフォーマンスに対する総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部をさらに備え、
前記出力部は、前記算出部によって算出された前記総合評点を表示する総合評点領域を含む前記評価結果画面を出力する、請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項4】
前記算出部は、前記評価項目ごとの評点を、予め記憶された、前記複数の評価項目に応じて異なる重み付けに基づいて補正し、前記総合評点を算出する、請求項3に記載の評価支援システム。
【請求項5】
前記出力部は、予め設定された表示形式で、前記評点領域における評点を表示する、請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項6】
前記出力部は、前記評点領域に表示された評点ごとに、当該評点に関連するコメントを入力可能に、前記評価結果画面を出力する、
請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項7】
前記出力部は、詳細入力画面で選択された評価項目についてのコメントを入力させる入力領域を含む前記詳細入力画面を出力し、
前記取得部は、入力されたコメントに関する情報をさらに取得し、
前記評価履歴記憶部は、前記評価履歴として、前記入力されたコメントに関する情報をさらに記憶し、
前記出力部は、前記評価項目領域に、前記評価項目ごとのコメントが一覧表示された、前記評価結果画面を出力する、請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項8】
前記評価履歴記憶部は、前記パフォーマンスに対する複数の育成者による前記評価履歴を記憶し、
前記出力部は、前記複数の育成者による評価結果を表示する前記評価結果画面を出力する、請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項9】
前記取得部は、前記複数の育成者ごとに、前記評価項目ごとの評点を取得し、
前記パフォーマンスに対する総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部であって、前記パフォーマンスに対する、前記複数の育成者による総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部をさらに備え、
前記出力部は、前記算出部によって算出された前記総合評点を表示する総合評点領域を含む、前記複数の育成者による前記評価結果画面を出力する、請求項8に記載の評価支援システム。
【請求項10】
前記算出部は、前記評価項目の、前記複数の育成者ごとの評点を、予め記憶された、前記複数の評価項目に応じて設定された重み付け、および、前記複数の育成者に応じて設定された重み付けの少なくともいずれかに基づいて補正し、前記総合評点を算出する、請求項9に記載の評価支援システム。
【請求項11】
前記評価項目記憶部は、前記複数の評価項目を、パフォーマンスの評価レベルごとに分類して記憶し、
前記出力部は、前記入力要求として行われた前記評価レベルの指定に応じた評価レベルの評価項目を選択させる詳細入力画面を出力する、請求項1に記載の評価支援システム。
【請求項12】
前記パフォーマンスに対する総合評点を、前記評価項目ごとの評点に基づいて算出する算出部であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目の評点を、前記評価レベルに応じて算出する算出部をさらに備え、
前記出力部は、前記算出部が算出した評点が前記評点領域に表示された前記評価結果画面を出力する、請求項11に記載の評価支援システム。
【請求項13】
育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムに係る情報処理装置の制御方法であって、
パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶するステップと、
前記育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、前記複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させ、選択された評価項目の評点の入力とが可能な詳細入力画面を出力するステップと、
前記詳細入力画面で選択された評価項目を取得するステップと、
前記パフォーマンスにおける、前記入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、前記入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶するステップと、
前記パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶するステップと、
前記育成者による前記パフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分のコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力するステップと、を含み、
当該評価結果画面は、前記評価項目領域に一覧表示される評価項目ごとの評点を表示する評点領域であって、前記育成対象者によるパフォーマンス中に、前記育成者による前記評点の設定が可能な評点領域を含む、情報処理装置の制御方法。
【請求項14】
育成者による、育成対象者のパフォーマンスの評価を支援する評価支援システムに係る情報処理装置の制御プログラムであって、
情報処理装置に、
パフォーマンスに対する複数の評価項目を記憶する機能と、
前記育成者の育成者端末において評価の入力要求を受け付けたことに応じて、前記複数の評価項目のうち少なくともいずれか1つを選択させ、選択された評価項目の評点の入力とが可能な詳細入力画面を出力する機能と、
前記詳細入力画面で選択された評価項目を取得する機能と、
前記パフォーマンスにおける、前記入力要求を受け付けた時間軸上の位置に関する情報と、前記入力要求に応じて取得した評価項目とを関連付けた評価履歴を記憶する機能と、
前記パフォーマンスを記録したコンテンツを記憶する機能と、
前記育成者による前記パフォーマンスに対する評価結果を表示する評価結果画面であって、前記詳細入力画面で選択された評価項目を一覧表示する評価項目領域を含み、当該評価項目領域に表示された評価項目の選択に応じて、当該選択された評価項目に関連する部分におけるコンテンツが、所定の再生画面で再生されるように構成された評価結果画面を出力する機能と、を実現させ、
当該評価結果画面は、前記評価項目領域に一覧表示される評価項目ごとの評点を表示する評点領域であって、前記育成対象者によるパフォーマンス中に、前記育成者による前記評点の設定が可能な評点領域を含む、情報処理装置の制御プログラム。