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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082733
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】フロアバンド
(51)【国際特許分類】
   F16L 3/08 20060101AFI20240613BHJP
   F16B 2/08 20060101ALI20240613BHJP
   F16B 5/12 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
F16L3/08 Z
F16B2/08 F
F16B5/12 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196788
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】591021958
【氏名又は名称】株式会社アカギ
(74)【代理人】
【識別番号】100073210
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100173668
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 吉之助
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 宏明
【テーマコード(参考)】
3H023
3J001
3J022
【Fターム(参考)】
3H023AA03
3H023AC03
3H023AC08
3H023AD08
3H023AD26
3J001FA19
3J001GA01
3J001GC04
3J001JA10
3J001JB14
3J001KA18
3J001KA21
3J001KA22
3J001KB04
3J022DA15
3J022DA19
3J022EA16
3J022EB14
3J022EC17
3J022EC22
3J022ED02
3J022ED06
3J022FB06
3J022GA04
3J022GA12
3J022GB45
3J022GB53
(57)【要約】      (修正有)
【課題】支柱ボルトに対する取付部の固定面積・強度を落とすことなく、作業効率が高い配管用フロアバンドを提供する。
【解決手段】基板2と、2本の支柱ボルト3と、バンド部41と取付部42とを有するブリッジ4と、支柱ボルトに螺合され取付部を下方から支持する下ナット5と、支柱ボルトに挿通され取付部を上方から押圧支持する上ナット6と、を有する構成において、上ナットは、雌ネジが下ナットの雄ネジ柱部の雄ネジに螺合する構成であり、支柱ボルトの上端から挿通した上ナットは、支柱ボルトの雄ネジ部分を通過し、下ナットの雄ネジ柱部の雄ネジに螺合し、この螺合された状態で緊締されることにより前記取付部を上方から押圧支持する構成。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定面に取りつけられる基板と、該基板に立設する2本の支柱ボルトと、パイプを抱持支持するバンド部と該バンド部の両端に支柱ボルトに挿通される透孔が形成された取付部とを有するブリッジと、前記支柱ボルトに螺合されて前記取付部を任意の高さ位置で下方から支持する下ナットと、前記支柱ボルトに挿通されて前記取付部を上方から押圧支持する上ナットと、を有して構成される配管用フロアバンドにおいて、
前記下ナットは、ナット本体部と、該ナット本体部の上面に立設すると共に外周に雄ネジが形成された雄ネジ柱部と、を有し、更に、雄ネジ柱部の上面からナット本体部の下面まで貫通する貫通孔が形成されると共に該貫通孔の内周面に前記支柱ボルトが挿通螺合する雌ネジが形成された構成であり、
前記上ナットは、雌ネジが前記下ナットの雄ネジ柱部の雄ネジに螺合する構成であり、
前記支柱ボルトの上端から挿通した上ナットは、該支柱ボルトの雄ネジ部分を通過し、前記下ナットの雄ネジ柱部の雄ネジに螺合し、この雄ネジ柱部に螺合された状態で緊締されることにより前記取付部を上方から押圧支持する構成であることを特徴とする配管用フロアバンド。
【請求項2】
前記下ナットが、ナット本体部と雄ネジ柱部とが一体構成であることを特徴とする請求項1に記載の配管用フロアバンド。
【請求項3】
前記ブリッジが上下一対から成り、下ブリッジのバンド部と上ブリッジのバンド部によってパイプを上下から抱持する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管用フロアバンド。
【請求項4】
前記ブリッジのバンド部によってパイプの下方を支持すると共に、該ブリッジに両端が固定される帯状体を前記パイプの上方に架け渡して支持することにより、前記パイプを上下から抱持する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管用フロアバンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面や壁面等の固定面に対して、パイプを一定の高さに支持固定する配管用フロアバンドに関する。
【背景技術】
【0002】
配管用フロアバンドの施工に際しては、先ず、床面等の固定面に基板を取付固定する。基板には工場出荷時から既に2本の支柱ボルトが立設し、支柱ボルトの各々には下ナットが適宜位置に螺合取付けされている。
次にパイプを抱持支持するための下ブリッジを支柱ボルトに挿通取付けした後、パイプをこの下ブリッジのバンド部上に載置して支持させる。パイプの配管高さ位置の調整は下ナットの螺合高さ位置を調整することにより行うことができる。
上ブリッジを支柱ボルトに挿通取付し、支柱ボルトの上端から上ナットを螺合し、この上ナットを緊締位置まで回動して緊締することにより、パイプは上下一対のブリッジのバンド部によって上下から抱持支持されることになる。
【0003】
上記の施工作業において、上ナットの支柱ボルトへの螺合はパイプを下ブリッジのバンド部上に載置させ、上ブリッジを支柱ボルトに挿通取付した後でなければならない。更に、上ナットの螺合は支柱ボルトの上端から螺合し、緊締位置まで回動させなければならず、施工現場に設置されるフロアバンドの数を考慮すると、この上ナットの螺合に相当時間を取られるため作業効率が低いものとなっている。
【0004】
特許文献1~5には、上ブリッジの一方の取付部に設けられている支柱ボルト挿通用のボルト孔を配管方向に開放部を有する切込溝とすることによって、2本の支柱ボルトの両方に上ナットを予め螺合したままの状態でも配管作業を行うことができる技術が記載されている。
即ち、これらの技術では、パイプを下ブリッジに支持させた後、上ブリッジをセットしてから上ナットを螺合させて緊締するそれまでのものとは異なり、上ナットについても予め支柱ボルトに螺合させておくことができるため、現場で上ナットを落としたりすることなく作業を行うことができるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公昭55-54131号公報
【特許文献2】実開昭58-50285号公報
【特許文献3】実開昭60-75783号公報
【特許文献4】実開平6-84088号公報
【特許文献5】実公平8-3809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし上記の特許文献1~5の技術では、取付部のボルト孔が切込溝であるため、ウォーターハンマー現象等によりナットが僅かに弛んだだけで切込溝の形成されている取付部が支柱ボルトから脱落してしまってパイプの保持ができなくなるという問題点を有している。ナットが弛まないように強く緊締し過ぎるとボルト孔の開放部が変形して拡張してしまうため、取付部の固定面積・強度が低下するという問題点を有している。
【0007】
そこで本発明の課題は、支柱ボルトに対する取付部の固定面積・強度を落とすことなく、作業効率が高い配管用フロアバンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
【0009】
1.固定面に取りつけられる基板と、該基板に立設する2本の支柱ボルトと、パイプを抱持支持するバンド部と該バンド部の両端に支柱ボルトに挿通される透孔が形成された取付部とを有するブリッジと、前記支柱ボルトに螺合されて前記取付部を任意の高さ位置で下方から支持する下ナットと、前記支柱ボルトに挿通されて前記取付部を上方から押圧支持する上ナットと、を有して構成される配管用フロアバンドにおいて、
前記下ナットは、ナット本体部と、該ナット本体部の上面に立設すると共に外周に雄ネジが形成された雄ネジ柱部と、を有し、更に、雄ネジ柱部の上面からナット本体部の下面まで貫通する貫通孔が形成されると共に該貫通孔の内周面に前記支柱ボルトが挿通螺合する雌ネジが形成された構成であり、
前記上ナットは、雌ネジが前記下ナットの雄ネジ柱部の雄ネジに螺合する構成であり、
前記支柱ボルトの上端から挿通した上ナットは、該支柱ボルトの雄ネジ部分を通過し、前記下ナットの雄ネジ柱部の雄ネジに螺合し、この雄ネジ柱部に螺合された状態で緊締されることにより前記取付部を上方から押圧支持する構成であることを特徴とする配管用フロアバンド。
【0010】
2.前記下ナットが、ナット本体部と雄ネジ柱部とが一体構成であることを特徴とする上記1に記載の配管用フロアバンド。
【0011】
3.前記ブリッジが上下一対から成り、下ブリッジのバンド部と上ブリッジのバンド部によってパイプを上下から抱持する構成であることを特徴とする上記1又は2に記載の配管用フロアバンド。
【0012】
4.前記ブリッジのバンド部によってパイプの下方を支持すると共に、該ブリッジに両端が固定される帯状体を前記パイプの上方に架け渡して支持することにより、前記パイプを上下から抱持する構成であることを特徴とする上記1又は2に記載の配管用フロアバンド。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に示す発明によれば、支柱ボルトに対する取付部の固定面積・強度を落とすことなく、作業効率が高い配管用フロアバンドを提供することができる。
【0014】
特に、上ナットの支柱ボルトへの螺合取付けは、上ナットと下ナットとから成る一般的な従来構成では、支柱ボルトの上端に螺合したナットを延々と回動させて緊締位置まで移動させる必要があるが、本発明によれば、上ナットは支柱ボルトの雄ネジ部分を通過し、下ナットの雄ネジ柱部の雄ネジに螺合し、この雄ネジ柱部に螺合された状態で緊締するだけでブリッジの取付部を上方から押圧支持することができる。従って、支柱ボルトが長い場合であっても上ナットを延々と回動させて移動させる必要がないので作業性が高い。
【0015】
特にまた、パイプの配管高さを調整する際、上ナットと下ナットとから成る従来構成では、位置を下げる場合は先ず下ナットを回動させて任意の位置まで下げてから上ナットを下ナットと同じ分量だけ回動させて下げ、位置を上げる場合は先ず上ナットを回動させて任意の位置まで上げてから下ナットを上ナットと同じ分量だけ回動させて上げ、その後、いずれの場合においても上ナットと下ナットのいずれか一方又は両方の高さ位置を調整し緊締することにより位置調整を行うが、本発明によれば、位置を下げる場合も上げる場合も下ナットを回動させて任意の位置まで移動させるだけで該下ナットの雄ネジ柱部に螺合している上ナットも一緒に移動するので、上下のナットを別々に回動させて移動させる手間を省くことができる。従って、高さ調整時の作業性も高い。
【0016】
請求項2に示す発明によれば、一体構成により強く緊締してもナット本体部と雄ネジ柱部とが分離することなく緊締状態を安定して維持することができる。
【0017】
請求項3に示す発明によれば、上下一対のブリッジから成る配管支持バンドを用いたフロアバンドに適用することができる。
【0018】
請求項4に示す発明によれば、パイプを下ブリッジにより下方から支持し、パイプの上方からの支持は結束バンドや金属製又は樹脂製のホースバンドにより抱持支持するフロアバンドに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る配管用フロアバンドの一実施例を示す概略正面図(パイプは断面図)
図2図1に示す配管用フロアバンドに用いられる下ナットの一例を示す5面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、A-A断面図)
図3図1に示す配管用フロアバンドに用いられる上ナットの一例を示す5面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、B-B断面図)
図4図2の下ナットと図3の上ナットの螺合状態の一例を示す5面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、C-C断面図)
図5図1に示す配管用フロアバンドの施工順序の第2段階(支柱ボルトへの下ブリッジの取付け)を示す概略正面図
図6図1に示す配管用フロアバンドの施工順序の第3段階(パイプの配設)を示す概略正面図(パイプは断面図)
図7図1に示す配管用フロアバンドの施工順序の第4段階(支柱ボルトへの上ブリッジの取付け)を示す概略正面図(パイプは断面図)
図8図1に示す配管用フロアバンドの施工順序の第5段階の1(支柱ボルトへの上ナットの螺合前)を示す概略正面図(パイプは断面図)
図9図1に示す配管用フロアバンドの施工順序の第5段階の2(支柱ボルトへの上ナットの螺合後で緊締前)を示す概略正面図(パイプは断面図)
図10図9の要部拡大図(パイプは断面図)
図11図1に要部拡大図(パイプは断面図)
図12図11の断面図(支柱ボルトは非断面図)
図13】本発明に係る配管用フロアバンドの他の実施例を示す概略正面図(パイプは断面図)
図14図13の一部断面図(基板、支柱ボルト、下ナット、上ナットは非断面図)
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の詳細について図1図12に示す実施例に基づき説明する。
【0021】
本発明に係る配管用フロアバンド(以下、単にフロアバンドと言うこともある。)1は、
床面やスラブ面等の固定面(図示せず)に取りつけられる基板2と、該基板2に立設する2本の支柱ボルト3と、パイプPを抱持支持するバンド部41と該バンド部41の両端に支柱ボルト3に挿通される透孔42Aが形成された取付部42とを有する上下一対のブリッジ4と、前記支柱ボルト3に螺合されて前記取付部42を任意の高さ位置で下方から支持する下ナット5と、前記支柱ボルト3に挿通されて前記取付部を上方から押圧支持する上ナット6と、を有する構成において、
前記下ナット5は、図2及び図4に示すように、ナット本体部51と、該ナット本体部51の上面に立設すると共に外周に雄ネジ52Aが形成された雄ネジ柱部52と、を有し、更に、雄ネジ柱部52の上面からナット本体部51の下面まで貫通する貫通孔53が形成されると共に該貫通孔53の内周面に前記支柱ボルト3が挿通螺合する雌ネジ53Aが形成された構成であり、
前記上ナット6は、図3及び図4に示すように、雌ネジ61が前記下ナット5の雄ネジ柱部52の雄ネジ52Aに螺合する構成であり、
前記支柱ボルト3の上端から挿通した上ナット6は、該支柱ボルト3の雄ネジ部分を通過し、図9及び図10に示すように前記下ナット5の雄ネジ柱部52の雄ネジ52Aに螺合し、この雄ネジ柱部52に螺合された状態で図1並びに図11及び図12に示すように緊締されることにより前記取付部42を上方から押圧支持する構成であることを主構成とするものである。
【0022】
図中において、符号21は基板2の上面に取付固定された固定ナットであり、支柱ボルト3はこの固定ナット21に螺合取付けすることによって基板2に立設状態で固定することができる。
【0023】
本実施例では、ブリッジ4は上下一対から成り、下ブリッジ4のバンド部41と上ブリッジ4のバンド部41によってパイプPを上下から抱持する構成となっている。また、下ナット5は下ブリッジ4の取付部42を下方から支持し、上ナット6は上ブリッジの取付部42を上方から押圧支持する。
【0024】
また、本実施例では、下ナット5はナット本体部51と雄ネジ柱部52とを一部材から削り出し加工等して一体的に形成した一体構成としているが、別体で形成したものを組合せた構成であってもよい。
【0025】
次に、上記構成を有する本発明のフロアバンド1の施工手順の一例について説明する。
【0026】
先ず、図5に示すように、基板2を床面やスラブ面等の固定面(図示せず)に固定する。該基板2には既に2本の支柱ボルト3が立設しており、支柱ボルト3の各々には下ナット5が螺合取付けされている。この立設する支柱ボルト3に、上下一対のブリッジ4の内、下ブリッジ4を取り付ける。尚、上下一対のブリッジ4の各々の取付部42に設けられている透孔42Aは、その直径が下ナット5の雄ネジ柱部52を挿通可能な大きさとなっている。
【0027】
次に、図6に示すように、下ブリッジ4のバンド部41上にパイプPを載置する。
【0028】
次に、図7に示すように、支柱ボルト3に上ブリッジ4を取り付ける。この取付けによってパイプPは上下一対のブリッジ4によって上下から抱持支持される。
【0029】
次に、図8から図9及び図10に示すように、上ナット6を支柱ボルト3の上端から挿通する。この際、上ナット6は支柱ボルト3の雄ネジ部分には螺合することなく通過し、下ナット5の雄ネジ柱部52の雄ネジ52Aに螺合する。
【0030】
次に、上ナット6を雄ネジ柱部52に螺合された状態で緊締することによって、図1並びに図11及び図12に示すように、下ナット5のナット本体部51が下ブリッジ4の取付部42を下方から支持すると共に、上ナット6が上ブリッジ4の取付部42を上方から押圧支持することによってパイプPが安定した状態で上下のバンド部41によって抱持支持されることになる。
【0031】
上記したように、上ナット6の支柱ボルト3への螺合取付けは、上ナット6は支柱ボルト3の雄ネジ部分を通過し、下ナット5の雄ネジ柱部52の雄ネジ52Aに螺合し、この雄ネジ柱部52に螺合された状態で緊締するだけで上ブリッジ4の取付部42を上方から押圧支持することができる。従って、支柱ボルト3が長い場合であっても従来の一般的なナット構成のように上側に螺合するナットを延々と回動させて移動させる必要がないため、作業性が高い。
【0032】
尚、パイプPの支持高さの調整は、上ナット6を緊締する前の状態、即ち、図9及び図10に示す状態で行う。本発明によれば、支持高さの位置を下げる場合も上げる場合も、下ナット5を回動させて任意の位置まで移動させるだけで該下ナット5の雄ネジ柱部52に螺合している上ナットも5一緒に移動するので、上下のナットを別々に回動させて移動させる手間を省くことができる。従って、高さ調整時の作業性も高い。
【0033】
以上、本発明に係る配管用フロアバンドの実施例について図1図12に基づき説明したが、本発明は上記実施例に限定されず本発明の範囲内において他の態様を採ることもできる。
【0034】
例えば、バンド部41及び取付部42を有するブリッジ4は上記実施例の上下一対の構成に限らず、パイプPの下方側のみブリッジ4によって支持し、上方側は結束バンドや金属製又は樹脂製のホースバンドにより抱持支持する構成であってもよい。
【0035】
図13及び図14に示す態様は、下ブリッジ4の下向きに円弧するバンド部41の中央部に凹状部が形成されており、この凹状部の両端と左右の円弧部分との接点である2箇所の角部のみでパイプPを下方から2点支持すると共に、結束バンドから成る帯状体7をバンド部41に形成された被固定用スリット41Aを通して下ブリッジ4上に支持されるパイプPの上方に架け渡して抱持支持する構成である。
かかる構成によれば、パイプPは前記下2箇所の角部の2点で下方から支持されるため、ブリッジ4のバンド部41の円弧形状とパイプPの外径形状とが不一致形状であってもバンド部41の中央部分に固定した状態での配管支持が可能となる。従って、抱持支持するパイプPの直径に応じたバンド部41を有するブリッジ4を様々な直径のパイプPの支持が可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1 配管用フロアバンド
2 基板
21 固定ナット
3 支柱ボルト
4 ブリッジ
41 バンド部
41A 被固定用スリット
42 取付部
42A 透孔
5 下ナット
51 ナット本体部
52 雄ネジ柱部
52A 雄ネジ
53 貫通孔
53A 雌ネジ
6 上ナット
61 雌ネジ
7 帯状体
P パイプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14