(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008275
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】プログラム、サーバ、情報処理システム、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240112BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240112BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022110007
(22)【出願日】2022-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】瀧川 正史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB66
5L049CC12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利便性の向上を図るプログラム、サーバ、情報処理システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】プログラムは、商品購入用の商品購入画面D4を表示する表示画面301aを有した端末装置であるコンピュータに、情報処理部である家電管理アプリを実現させる。家電アプリは、販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域A1と、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域A2とを、表示画面D4に同時に表示させる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有した端末装置であるコンピュータに、
販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域と、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域とを、前記表示画面に同時に表示させる情報処理部、
を実現させるプログラム。
【請求項2】
前記参考情報は、前記端末装置のユーザが現在使用中の商品、または前記ユーザの自宅に在庫として存在する商品を示す情報を含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記商品は、家電機器と関連する商品であり、
前記参考情報は、前記端末装置のユーザによる前記家電機器の使用態様に基づいて前記ユーザに提案される商品の銘柄または特性を示す情報を含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1表示領域は、前記複数の商品に含まれる一部の商品を一度に表示可能であり、
前記情報処理部は、前記第2表示領域が表示された状態で、ユーザの操作に基づき前記第1表示領域の表示内容を切り替えて前記複数の商品に含まれる他の商品を前記第1表示領域に表示可能である、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記端末装置は、前記販売サイトを管理する第1サーバと、家電機器を管理する第2サーバと通信可能であり、
前記情報処理部は、前記複数の商品に関する販売情報を前記第1サーバから取得して前記第1表示領域に表示させ、前記参考情報を前記第2サーバから取得してまたは前記端末装置の記憶部から読み出して前記第2表示領域に表示させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記端末装置は、前記販売サイトを管理する第1サーバと通信可能であり、
前記第1サーバは、家電機器を管理する第2サーバと通信可能であり、
前記情報処理部は、前記複数の商品に関する販売情報を前記第1サーバから取得して前記第1表示領域に表示させ、前記第2サーバから前記第1サーバに提供された前記参考情報を前記第1サーバから取得して前記第2表示領域に表示させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記端末装置は、家電機器を管理する第2サーバと通信可能であり、
前記第2サーバは、前記販売サイトを管理する第1サーバと通信可能であり、
前記情報処理部は、前記第1サーバから前記第2サーバに提供された前記複数の商品に関する販売情報を前記第2サーバから取得して前記第1表示領域に表示させ、前記参考情報を前記第2サーバから取得して前記第2表示領域に表示させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記端末装置は、前記販売サイトを管理する第1サーバと家電機器を管理する第2サーバとのうち少なくとも一方と通信可能であり、
前記第1表示領域には、前記複数の商品のなかで前記端末装置のユーザによる前記家電機器の使用態様に基づいて前記第1サーバまたは前記第2サーバにより選択された1つ以上の商品が優先的に表示される、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
表示画面を有した端末装置であるコンピュータに、
前記端末装置のユーザが現在使用中の商品を表示するとともに、前記現在使用中の商品と対応付けられた購入用の第1操作部と、複数の商品のなかから1つ以上の商品を選択して購入するための第2操作部とを、前記表示画面に同時に表示させる情報処理部、
を実現させるプログラム。
【請求項10】
販売サイトを管理する販売サイト管理サーバであって、
前記販売サイトで販売されている複数の商品に関する販売情報を管理する管理部と、
家電機器を管理する家電機器管理サーバまたはユーザの端末装置から受信する情報に基づいて商品の購入時に役立つ参考情報を取得する取得部と、
前記管理部により管理された前記複数の商品に関する販売情報と、前記取得部により取得された前記参考情報とが前記端末装置の表示画面に同時に表示されるように、前記販売情報および前記参考情報を前記端末装置に送信する送信部と、
を備えたサーバ。
【請求項11】
家電機器を管理する家電機器管理サーバであって、
販売サイトで販売されている複数の商品に関する販売情報を、前記販売サイトを管理する販売サイト管理サーバから取得する第1取得部と、
前記家電機器またはユーザの端末装置から受信する情報に基づいて商品の購入時に役立つ参考情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された前記販売情報と、前記第2取得部により取得された前記参考情報とが前記端末装置の表示画面に同時に表示されるように、前記販売情報および前記参考情報を前記端末装置に送信する送信部と、
を備えたサーバ。
【請求項12】
販売サイトを管理する販売サイト管理サーバ、または家電機器を管理する家電機器管理サーバとなるサーバであって、
ユーザによる前記家電機器の使用態様を示す情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記家電機器の使用態様に基づいて、前記販売サイトで販売されている複数の商品のなかで前記ユーザに優先して提案する1つ以上の商品を選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記1つ以上の商品を示す情報を外部に送信する送信部と、
を備えたサーバ。
【請求項13】
表示画面を有した端末装置であるコンピュータがプログラムを実行することで実現される情報処理部と、家電機器を管理するサーバとを含む情報処理システムであって、
販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域と、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域とを、前記表示画面に同時に表示させる表示制御部、
を備えた情報処理システム。
【請求項14】
コンピュータが、
販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域と、前記商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域とを、端末装置の表示画面に同時に表示させる、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プログラム、サーバ、情報処理システム、および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
EC(Electronic Commerce)サイトで商品を購入可能な情報処理システムが知られている。このような情報処理システムは、利便性のさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができるプログラム、サーバ、情報処理システム、および情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のプログラムは、表示画面を有した端末装置であるコンピュータに、情報処理部を実現させる。前記情報処理部は、販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域と、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域とを、前記表示画面に同時に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1実施形態の家電関連システムの全体構成を示す図。
【
図2】第1実施形態の洗濯機の機能構成を示すブロック図。
【
図3】第1実施形態の家電機器管理サーバの機能構成を示すブロック図。
【
図4】第1実施形態の販売サイト管理サーバの機能構成を示すブロック図。
【
図5】第1実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。
【
図6】第1実施形態の家電管理アプリにより実現される画面遷移の一例を示す図。
【
図7】第1実施形態の商品購入画面の一例を示す図。
【
図8】第1実施形態の使用処理剤情報を更新する動作を示すシーケンス図。
【
図9】第1実施形態の処理剤残量情報を更新する動作を示すシーケンス図。
【
図10】第1実施形態の端末装置において商品購入画面を表示する際の動作を示すシーケンス図。
【
図11】第2実施形態の商品購入画面の一例を示す図。
【
図12】第3実施形態の端末装置において商品購入画面を表示する際の動作を示すシーケンス図。
【
図13】第4実施形態の端末装置において商品購入画面を表示する際の動作を示すシーケンス図。
【
図14】第5実施形態の家電管理アプリにより実現される画面遷移の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態のプログラム、サーバ、情報処理システム、および情報処理方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
本出願で「取得」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。また本出願で「取得」とは、目的の情報そのものを外部から取得する場合に限定されず、外部から取得された情報に基づいて目的の情報を自装置内で生成することで目的の情報を取得する場合なども含み得る。以下では、データベースを「DB」と表記する。
【0009】
(第1実施形態)
第1実施形態は、端末装置300が家電機器管理サーバ200および販売サイト管理サーバ800からそれぞれ情報を取得して商品購入用の情報を表示するものである。以下、このような実施形態について説明する。
【0010】
<1.家電関連システムの全体構成>
図1は、第1実施形態の家電関連システム1の全体構成を示す図である。家電関連システム1は、例えば、1つ以上の家電機器100、家電機器管理サーバ200、および端末装置300を含む。本実施形態では、家電機器管理サーバ200と、後述する端末装置300の家電管理アプリASとにより「情報処理システム」の一例が実現されている。なおこれに代えて、情報処理システムは、家電機器100または後述する販売サイト管理サーバ800を含んでもよい。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0011】
家電機器100は、主として家庭で使用される電気機器である。家電機器100は、衣類処理装置、冷蔵庫、加熱調理器、炊飯器、空気調和機、暖房機、または電気掃除機などであるが、これらに限定されない。「衣類処理装置」とは、衣類に対して何らかの処理(例えば、洗濯、乾燥、しわ取り、折り目の強化、脱臭、花粉除去、埃除去、または除菌などうち1つ以上の処理)を行う装置を広く意味する。「衣類処理装置」は、例えば洗濯機であるが、クローゼット型クリーニング機なども該当し得る。以下では、家電機器100が洗濯機100Aである場合を取り上げる。
【0012】
家電機器100は、ユーザUの住居内に配置される。家電機器100は、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。家電機器100は、ネットワークNWを介して、家電機器管理サーバ200または端末装置300と通信可能である。
【0013】
家電機器管理サーバ200は、家電機器100を管理する管理サーバである。家電機器管理サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。家電機器管理サーバ200は、ネットワークNWを介して、家電機器100、端末装置300、または販売サイト管理サーバ800と通信可能である。家電機器管理サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。家電機器管理サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータ(例えば無線ルータWR)などでもよい。家電機器管理サーバ200は、「第2サーバ」の一例である。
【0014】
端末装置300は、ユーザUが使用する端末装置である。本出願で「端末装置」とは、ユーザUが使用可能なコンピュータを広く意味する。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。
【0015】
端末装置300は、例えば、表示装置301と、入力装置302と、通信部303とを有する。表示装置301は、種々の情報を表示可能な表示画面301aを有する。入力装置302は、ユーザUの入力を受け付け可能である。入力装置302は、例えば表示装置301の表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。通信部303は、無線通信可能な通信モジュールである。通信部303は、無線ルータWRおよびモデムMを介してまたは直接にネットワークNWと接続される。通信部303は、ネットワークNWを介して、家電機器100、家電機器管理サーバ200、または販売サイト管理サーバ800と通信可能である。
【0016】
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、例えば、家電機器100を管理するとともに、外部の販売サイトを通じて商品の購入が可能なアプリケーションプログラムである。本実施形態では、端末装置300によりアプリケーションプログラムPが実行されることで実現されるソフトウェア機能部を「家電管理アプリAS」と称する。端末装置300は、「コンピュータ」の一例である。アプリケーションプログラムPは、「プログラム」の一例である。家電管理アプリASは、端末装置300に実現される「情報処理部」の一例である。
【0017】
販売サイト管理サーバ800は、商品を購入可能な外部のウェブサイトを管理するサーバである。販売サイト管理サーバ800は、例えば、小売店のEC(Electronic Commerce)サイトや食材宅配サービスのウェブサイトを提供するサーバなどである。以下では、販売サイト管理サーバ800により管理されるウェブサイトを「販売サイト」と称する。本実施形態では、端末装置300の家電管理アプリASは、販売サイト管理サーバ800と通信することで、販売サイトを通じて商品の購入が可能である。販売サイト管理サーバ800は、「第1サーバ」の一例である。販売サイト管理サーバ800は、ネットワークNWを介して、家電機器管理サーバ200または端末装置300と通信可能である。
【0018】
<2.家電機器>
次に、家電機器100の一例として、洗濯機100Aについて説明する。
図2は、洗濯機100Aの機能構成を示すブロック図である。洗濯機100Aは、例えば、アクチュエータ部110、自動投入装置120、制御部130、および記憶部190を有する。
【0019】
アクチュエータ部110は、洗濯機100Aの主機能を動作させる駆動部である。アクチュエータ部110は、洗濯槽用のモータ、給水装置、および乾燥機構などを含む。
【0020】
自動投入装置120は、例えば洗濯槽内に衣類処理剤を自動投入する装置である。「衣類処理剤」とは、衣類の処理に用いられる処理剤を広く意味し、洗剤、柔軟剤、漂白剤、消臭剤、芳香剤などが該当する。自動投入装置120は、例えば、洗剤を自動投入するためのタンクと、柔軟剤を自動投入するためのタンクを有する。なお、自動投入装置120は、3以上のタンクを有してもよい。自動投入装置120は、各タンクに収容された衣類処理剤の残量を検出するセンサ121を有する。
【0021】
制御部130は、洗濯機100Aの全体を統括的に制御する。例えば、制御部130は、アクチュエータ部110を駆動させることで、洗濯運転および乾燥運転を実行する。本実施形態では、制御部130は、使用処理剤情報191に基づき自動投入装置120を駆動し、衣類処理剤の自動投入を実行する。制御部130は、運転が行われるごとに、自動投入装置120のセンサ121により検出された各タンクに収容された衣類処理剤の残量を示す情報を家電機器管理サーバ200に送信する。
【0022】
通信部140は、不図示の通信モジュールを介して端末装置300、または家電機器管理サーバ200と通信を行う。
【0023】
記憶部190は、使用処理剤情報191を記憶する。使用処理剤情報191は、現在使用中の衣類処理剤(自動投入装置120のタンクに収容された衣類処理剤)の種類および1回当たりの投入量を示す情報である。使用処理剤情報191は、家電機器管理サーバ200から受信する情報に基づき設定される。
【0024】
<3.家電機器管理サーバ>
次に、家電機器管理サーバ200について説明する。
図3は、家電機器管理サーバ200の機能構成を示すブロック図である。家電機器管理サーバ200は、例えば、取得部210、管理部220、送信部230、および記憶部290を有する。
【0025】
取得部210、管理部220、および送信部230は、家電機器管理サーバ200に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。またこれら機能部の1つ以上は、家電機器管理サーバ200に代えて、家電機器100または端末装置300の家電管理アプリASに設けられてもよい。
【0026】
<3.1 取得部>
取得部210は、不図示の通信モジュールを介して家電機器100および端末装置300と通信を行い、家電機器100の管理に関する情報を外部から取得する。例えば、取得部210は、使用する衣類処理剤を設定する(登録する)ための情報(以下「処理剤設定用情報」と称する)を端末装置300から取得する。処理剤設定用情報は、洗濯機100Aの自動投入装置120の各タンクと、各タンクに収容された衣類処理剤の種類(例えば銘柄)との対応関係を示す情報である。また、取得部210は、洗濯機100Aの運転が行われるごとに、自動投入装置120の衣類処理剤の残量を示す情報を洗濯機100Aから受信することで取得する。
【0027】
<3.2 管理部>
管理部220は、家電機器100の動作状態や設定情報を管理する。例えば、管理部220は、取得部210により取得された処理剤設定用情報と、予め設定された処理剤DB291とに基づき、使用処理剤情報292を更新する。処理剤DB291は、衣類処理剤の種類(例えば銘柄)と、1回当たりの投入量との対応関係が規定されたデータベースである。使用処理剤情報292は、現在使用中の衣類処理剤(洗濯機100Aの自動投入装置120のタンクに収容された衣類処理剤)の種類(例えば銘柄)および1回当たりの投入量を示す情報である。
【0028】
また、管理部220は、取得部210により取得された自動投入装置120の衣類処理剤の残量を示す情報に基づき、処理剤残量情報293を更新する。処理剤残量情報293は、自動投入装置120のセンサ121により検出された各タンクに収容された衣類処理剤の残量を示す情報である。
【0029】
<3.3 送信部>
送信部230は、不図示の通信モジュールを介して家電機器100および端末装置300と通信を行い、家電機器100の管理に関する情報を送信する。例えば、送信部230は、使用処理剤情報292を洗濯機100Aに送信することで、使用処理剤情報191として登録させる。本実施形態では、送信部230は、端末装置300から所定の要求を受信する場合、使用処理剤情報292および処理剤残量情報293を端末装置300に送信する。使用処理剤情報292および処理剤残量情報293は、参考情報の一例である。
【0030】
<3.4 記憶部>
記憶部290は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部290は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、またはSSD(Solid State Drove)などの組み合わせにより実現される。記憶部290は、処理剤DB291、使用処理剤情報292、および処理剤残量情報293を記憶する。
【0031】
<4.販売サイト管理サーバ>
次に、販売サイト管理サーバ800について先に説明する。
図4は、販売サイト管理サーバ800の機能構成を示すブロック図である。販売サイト管理サーバ800は、例えば、取得部810、管理部820、送信部830、および記憶部890を有する。
【0032】
取得部810、管理部820、および送信部830は、販売サイト管理サーバ800に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC、PLD、またはFPGAなどのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0033】
<4.1 取得部>
取得部810は、不図示の通信モジュールを介して端末装置300と通信を行い、商品の購入などに関する情報を外部から取得する。
【0034】
<4.2 管理部>
管理部820は、販売サイトで販売されている複数の商品に関する販売情報を管理する。販売情報は、例えば、銘柄、内容量、商品の特性、価格、付与されるポイントの点数、在庫の有無、配送予定日などを含む。販売情報は、販売情報DB891に登録されて管理される。
【0035】
<4.3 送信部>
送信部830は、不図示の通信モジュールを介して端末装置300と通信を行い、販売サイトで販売されている複数の商品に関する販売情報を送信する。本実施形態では、送信部830は、端末装置300から所定の要求を受信する場合、販売情報DB891に基づき、要求された商品に関する販売情報を端末装置300に送信する。
【0036】
<4.4 記憶部>
記憶部890は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部890は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現される。記憶部890は、販売情報DB891を記憶する。
【0037】
<5.端末装置>
次に、端末装置300について説明する。
図5は、第1実施形態の端末装置300の機能構成を示すブロック図である。端末装置300は、例えば、取得部310、操作受付部320、表示制御部330、送信部340、および記憶部390を有する。
【0038】
取得部310、操作受付部320、表示制御部330、および送信部340は、端末装置300に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。言い換えると、取得部310、操作受付部320、表示制御部330、および送信部340は、家電管理アプリASに含まれるソフトウェア機能部である。
【0039】
取得部310は、種々の情報または通知を、家電機器100、家電機器管理サーバ200、または販売サイト管理サーバ800から取得する。
【0040】
操作受付部320は、家電管理アプリASに関連して入力装置302に対して行われるユーザUの操作を受け付け可能である。操作受付部320は、例えば、後述する第1表示領域A1に関する操作を受け付ける。
【0041】
表示制御部330は、端末装置300の表示装置301を制御することで、表示装置301の表示画面301aに表示される内容を制御する。例えば、表示制御部330は、販売サイトで商品を購入するための商品購入画面を表示装置301に表示させる。
【0042】
送信部340は、不図示の通信モジュールを介して家電機器100、家電機器管理サーバ200、または販売サイト管理サーバ800と通信を行い、種々の情報または通知を送信する。
【0043】
記憶部390は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現され、各種の情報を記憶する。記憶部390は、アプリケーションプログラムPを記憶している。
【0044】
<6.画面の表示例>
次に、家電管理アプリASにより実現される画面の表示例について説明する。以下に説明する画面は、表示制御部330が表示装置301を制御することで表示される。また以下に説明する操作は、操作受付部320によって受け付けられる。
【0045】
図6は、第1実施形態の家電管理アプリASにより実現される画面遷移の一例を示す図である。本図には、洗濯機100Aで使用する衣類処理剤を購入するための商品購入画面D4を表示するまでの家電管理アプリASにおける画面遷移の一例を示している。端末装置300の表示制御部330は、家電管理アプリASが起動されると、まず、本図に示すトップ画面D1を表示装置301の表示画面301aに表示させる。そして、表示制御部330は、トップ画面D1に配置されたメニューボタンB11が押下される操作が受け付けられると、メニュー画面D2を表示画面301aに表示させる。
【0046】
続いて、表示制御部330は、メニュー画面D2に表示された複数のメニューから「オンライン発注」B21を選択する操作が受け付けられると、販売サイト選択画面D3を表示画面301aに表示させる。販売サイト選択画面D3には、販売サイトを選択するための選択ボタンB31~B33が1または複数設けられている。複数の販売サイトは、それぞれ異なる販売サイト管理サーバ800により管理されているものであってもよい。表示制御部330は、販売サイト選択画面D3において、1つの販売サイトを選択する操作入力を受け付けられると、商品購入用の商品購入画面D4を表示画面301aに表示させる。商品購入画面D4は、販売サイト選択画面D3において選択された販売サイトで衣類処理剤を購入するための画面である。
【0047】
図7は、商品購入画面D4の一例を示す図である。端末装置300の表示制御部330は、販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域A1と、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域A2とを、端末装置300の表示画面301aに同時に表示可能である。なお本出願で「複数の商品を表示する第1表示領域」とは、複数の商品が同時に表示されることに限定されず、順に1つずつ表示される場合も含み得る。また「同時に表示」とは、2つの表示内容の表示が同時に開始される場合に限定されず、一方の表示内容が先に表示された状態で、他方の表示内容が後から表示され、少なくとも一時的に2つの表示内容が同時に視認可能になる場合も含み得る。
【0048】
図示する商品購入画面D4では、第1表示領域A1と第2表示領域A2とが、表示画面301aにおいて上下に並べて配置されている。本例では、第1表示領域A1が上に配置され、第2表示領域A2が下に配置されているが、これに限らず、第1表示領域A1を下に配置し、第2表示領域A2を上に配置してもよい。また、第1表示領域A1と第2表示領域A2とを左右に並べて配置してもよいし、一方が他方の内部に入れ子になるように配置してもよい。
【0049】
<6.1 第1表示領域>
第1表示領域A1は、販売サイトで販売されている複数の商品を表示する。第1表示領域A1は、画面の大きさが限られているため、販売サイトで販売されている複数の商品に含まれる一部の商品のみを一度に表示可能である。例えば、第1表示領域A1は、販売サイトのウェブページを表示する。
【0050】
端末装置300の取得部310は、販売サイトで販売されている複数の商品に関する販売情報を要求する要求信号を販売サイト管理サーバ800に送信し、複数の商品に関する販売情報を販売サイト管理サーバ800から取得する。表示制御部330は、取得部310によって販売サイト管理サーバ800から取得された複数の商品に関する販売情報を第1表示領域A1に表示させる。図示する例では、販売情報は、販売サイトで販売されている衣類処理剤を一覧表示するウェブページである。表示制御部330は、第2表示領域A2が表示された状態で、ユーザUの操作に基づき、第1表示領域A1の表示内容を切り替えて上記複数の商品に含まれる他の商品を第1表示領域A1に表示可能である。ユーザUの操作は、例えば、スクロール操作やページ切り替えなどである。
【0051】
そして、操作受付部320は、第2表示領域A2が表示された状態で、第1表示領域A1に表示された商品を選択するユーザUの操作を受け付け可能である。このような操作を受け付けた場合、取得部310は、選択された商品の詳細を示す情報、または選択された商品の購入画面に進むための情報を要求する要求信号を販売サイト管理サーバ800に送信し、それら情報を取得する。そして、表示制御部330は、第2表示領域A2の表示内容はそのままで、第1表示領域A1の画面を遷移させ、選択された商品の詳細を示す内容画面、または選択された商品の購入画面を第1表示領域A1に表示させる。
【0052】
<6.2 第2表示領域>
第2表示領域A2は、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する。本実施形態における参考情報は、端末装置300のユーザUが現在使用中の商品を示す情報である。商品は、家電機器100と関連する商品である。参考情報は、銘柄の他に、衣類処理剤の残量(ml(ミリリットル)、または残り何回分など)、および特性などを含んでもよい。図示する例では、第2表示領域A2は、洗濯機100Aにおいて現在使用中の衣類処理剤(洗剤および柔軟剤)を表示している。
【0053】
端末装置300の取得部310は、参考情報を要求する要求信号を家電機器管理サーバ200に送信し、参考情報を家電機器管理サーバ200から取得する。取得部310は、販売情報を取得するタイミングよりも先に参照情報を取得する。取得部310は、販売情報の取得と同一の条件をトリガとして(例えば、販売サイト選択画面D3において販売サイトが選択されたことをトリガとする)、参考情報を取得してもよいし、販売情報の取得と別の条件をトリガとして参照情報を取得してもよい。例えば、取得部310は、販売サイト選択画面D3において販売サイトが選択されたことをトリガとして、販売情報を取得する場合には、家電管理アプリASが起動されトップ画面D1を表示することをトリガとして、トップ画面D1においてメニューボタンB11が操作を受け付けたことをトリガとして、またはメニュー画面D2においてオンライン発注B21が操作を受け付けたことをトリガとして、参考情報を取得してもよい。このように、販売情報を取得するタイミングと異なるタイミングで参照情報を取得することにより、端末装置300の通信負荷を分散させることができる。なお、家電機器管理サーバ200は、参照情報として、自ら保持している情報を提供してもよいし、家電機器100から取得した情報を提供してもよい。
【0054】
<7.処理の流れ>
次に、
図8~
図10を参照して、本家電関連システム1の動作について説明する。
図8は、第1実施形態の使用処理剤情報を更新する動作を示すシーケンス図である。端末装置300の送信部340は、家電管理アプリASにおいて、洗濯機100Aの各タンクに収容された衣料処理剤が設定されると、設定された衣料処理剤を示す処理剤設定用情報を家電機器管理サーバ200に送信する(ステップS101)。家電機器管理サーバ200の管理部220は、処理剤設定用情報を受信すると、受信した処理剤設定用情報と処理剤DB291とに基づいて、使用処理剤情報292を更新する(ステップS102)。その後、処理を終了する。
【0055】
図9は、処理剤残量情報293を更新する動作を示すシーケンス図である。洗濯機100Aの通信部140は、運転が行われるごとに、自動投入装置120のセンサ121により検出された各タンクに収容された衣類処理剤の残量を示す情報を家電機器管理サーバ200に送信する(ステップS201)。家電機器管理サーバ200の管理部220は、自動投入装置120の衣類処理剤の残量を示す情報を洗濯機100Aから受信すると、受信した情報に基づき、処理剤残量情報293を更新する(ステップS202)。その後、処理を終了する。
【0056】
図10は、端末装置300において商品購入画面D4を表示する際の動作を示すシーケンス図である。まず、端末装置300の取得部310が、参考情報を要求する要求信号を家電機器管理サーバ200に送信する(ステップS301)。家電機器管理サーバ200の管理部220は、要求信号を受信すると、記憶部290が記憶する使用処理剤情報292および処理剤残量情報293に基づき参考情報を生成し、生成した参考情報を端末装置300に送信する(ステップS302)。
【0057】
続いて、端末装置300の取得部310は、衣類処理剤の販売情報を要求する要求信号を販売サイト管理サーバ800に送信する(ステップS303)。販売サイト管理サーバ800の管理部820は、要求信号を受信すると、販売サイトで販売している衣類処理剤に関する販売情報を生成し、生成した販売情報を端末装置300に送信する(ステップS304)。
【0058】
端末装置300の表示制御部330は、販売サイト管理サーバ800から取得した販売情報を第1表示領域A1に表示し、家電機器管理サーバ200から取得した参考情報を第2表示領域A2に表示した商品購入画面を表示画面301aに表示させる(ステップS305)。その後、処理を終了する。
【0059】
<8.利点>
本実施形態のプログラムは、端末装置300であるコンピュータに、販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域A1と、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域A2とを、端末装置300の表示画面301aに同時させる家電管理アプリASを実現させる。このような構成によれば、販売サイトで商品を購入するための画面と、商品の購入時に役立つ参考情報とを同時に表示することができる。これにより、ユーザUは、商品の購入時に役立つ参考情報を参考にしながら、販売サイトで購入する商品を選ぶことができるため、利便性の向上を図ることができる。
【0060】
本実施形態では、参考情報は、端末装置300のユーザUが現在使用中の商品、またはユーザUの自宅で在庫として管理されている商品を示す情報を含む。このような構成によれば、ユーザUは、使用中の商品や在庫として管理されている商品を把握しながら、販売サイトで購入する商品を選択することができるため、利便性が向上する。
【0061】
本実施形態では、第1表示領域A1は、複数の商品に含まれる一部の商品を一度に表示可能であり、家電管理アプリASは、第2表示領域A2が表示された状態で、ユーザUの操作に基づき第1表示領域A1の表示内容を切り替えて上記複数の商品に含まれる他の商品を第1表示領域A1に表示可能である。このような構成によれば、第2表示領域A2に参考情報を表示したまま、例えば、スクロール操作やページ切り替えなどの操作により、第1表示領域A1に表示する商品を切り替えることができる。これにより、利便性の向上を図ることができる。
【0062】
本実施形態では、端末装置300は、販売サイトを管理する販売サイト管理サーバ800と、家電機器100を管理する家電機器管理サーバ200と通信可能であり、家電管理アプリASは、複数の商品に関する販売情報を販売サイト管理サーバ800から取得して第1表示領域A1に表示させ、参考情報を家電機器管理サーバ200から取得してまたは端末装置300の記憶部390から読み出して第2表示領域A2に表示させる。このような構成によれば、異なるサーバそれぞれから取得した情報を同時に表示することができるため、利便性が向上する。
【0063】
<9.変形例>
参考情報は、事前(例えば洗濯機100Aの運転が終わるごと)に、家電機器管理サーバ200から取得されて、端末装置300の記憶部390に記憶されていてもよい。この場合、端末装置300の家電管理アプリASは、端末装置300の記憶部390から読み出して参考情報を第2表示領域A2に表示させてもよい。
【0064】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、上記参考情報が、ユーザUによる家電機器100の使用態様に基づいてユーザUに提案される商品の銘柄または特性を示す情報を含む点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0065】
本実施形態による洗濯機100Aの制御部130は、ユーザUによって設定された運転内容を、運転が終わるごとに、家電機器管理サーバ200に送信する。運転内容は、ユーザUによって変更可能な内容を含み、温水の利用、洗剤の投入量の設定、柔軟剤の投入量の設定、すすぎの回数、乾燥運転の有無、特別な運転コース(泥汚れコース、おしゃれ着コース、お急ぎコースなど)などである。運転内容は、家電機器100の使用態様の一例である。家電機器管理サーバ200の管理部220は、洗濯機100Aの運転内容を、使用態様情報として記憶部290に記憶する。
【0066】
図11は、第2実施形態の商品購入画面D11の一例を示す図である。図示する商品購入画面D11における第1表示領域A11および第2表示領域A21の配置位置は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施形態における第1表示領域A11の表示内容は、第1の実施形態における第1表示領域A1と同様であるため、その説明を省略する。
【0067】
本実施形態による第2表示領域A21は、端末装置300のユーザUによる洗濯機100A(家電機器100)の使用態様に基づいてユーザUに提案される商品の銘柄または特性を示す情報を含む参照情報を表示する。ユーザUに提案される商品は、洗濯機100A(家電機器100)と関連する商品である。
【0068】
端末装置300の取得部310は、参考情報を要求する要求信号を家電機器管理サーバ200に送信し、参考情報を家電機器管理サーバ200から取得する。家電機器管理サーバ200の管理部220は、要求信号を受信すると、使用態様情報と処理剤DB291とに基づき、複数の商品のなかからユーザUに提案される商品の銘柄または特性を選択する。そして、管理部220は、選択した内容を、参考情報として端末装置300に送信する。端末装置300の表示制御部330は、取得した参考情報を第2表示領域A21に表示する。参考情報は、端末装置300のユーザUによる洗濯機100A(家電機器100)の使用態様に基づいてユーザUに提案される商品の銘柄または特性を示す情報を含む。
【0069】
図示する例では、ユーザUは、洗濯時に毎回すすぎを1回しか行わない。そのため、洗濯機100Aは、運転が終わるごとに、運転内容にすすぎの回数として1回を含めて家電機器管理サーバ200に送信する。家電機器管理サーバ200の管理部220は、「すすぎの回数が1回である」ことを含む使用態様情報を記憶部290に記憶する。そして、管理部220は、端末装置300から参照情報を要求する要求信号を受信すると、使用態様情報に基づいて、販売サイトで販売されている複数の洗剤のうち、すすぎ1回に対応する洗剤を選択し、選択した内容を参考情報として端末装置300に送信する。
【0070】
これにより、端末装置300の表示制御部330は、受信した参考情報に基づいて、ユーザUに提案されるおすすめ商品として、すすぎ1回に対応する洗剤を第2表示領域A21に表示する。これにより、ユーザUは、洗濯機100Aの使用態様に適した、すすぎ1回に対応する洗剤を把握しながら、販売サイトで購入する洗剤を選択することができる。他の例として、ユーザUが運転コース「泥汚れコース」を頻繁に使用している場合には、泥汚れに適した洗剤をおすすめ商品として、第2表示領域A21に表示することもできる。
【0071】
本実施形態では、販売サイトで販売されている商品は、家電機器100と関連する商品であり、参考情報は、端末装置300のユーザUによる家電機器100の使用態様に基づいてユーザUに提案される商品の銘柄または特性を示す情報を含む。このような構成によれば、ユーザUが販売サイトで購入する商品を選択する際に、ユーザUの使用態様に基づいてユーザUに提案されるおすすめ商品などを、販売サイトで商品を購入するための画面と同時に表示することができるため、利便性が向上する。
【0072】
<変形例>
販売サイトと家電管理アプリASとでアカウント連携することにより、家電機器管理サーバ200と販売サイト管理サーバ800とが、アカウントを共有してもよい。この場合、端末装置300の取得部310は、ユーザID(アカウント)と紐づけて販売情報を要求する要求信号を販売サイト管理サーバ800に送信する。販売サイト管理サーバ800の取得部810は、要求信号に紐づけられたユーザID(アカウント)の参考情報を家電機器管理サーバ200に要求する。家電機器管理サーバ200の管理部220(選択部の一例)は、端末装置300のユーザUによる家電機器100の使用態様に基づいて、複数の商品のなかからユーザUに提案される1つ以上の商品の銘柄または特性を選択する。そして、家電機器管理サーバ200の送信部230は、選択された1つ以上の商品を示す参考情報を販売サイト管理サーバ800に送信する。販売サイト管理サーバ800の送信部830は、選択された1つ以上の商品を優先的に表示するための販売情報を端末装置300に送信する。これにより、第1表示領域A11には、複数の商品のなかで端末装置300のユーザUによる家電機器100の使用態様に基づいて家電機器管理サーバ200により選択された1つ以上の商品が優先的に表示される。「優先的に表示させる」とは、選択された商品のみを表示させることや、選択された商品から順に表示させることなどを含む。例えば、ユーザUが洗濯時に毎回すすぎを1回しか行わない場合には、複数の商品のうち、すすぎ1回対応の洗剤のみを第1表示領域A11に表示させることや、すすぎ1回対応の洗剤を第1表示領域A11の最初の方に表示することができる。また、ユーザUが運転コース「泥汚れコース」を頻繁に使用している場合には、泥汚れに適した洗剤のみを第1表示領域A11に表示させることや、泥汚れに適した洗剤を第1表示領域A11の最初の方に表示することができる。
【0073】
なお、本変形例では、参考情報は、複数の商品のなかからユーザUに提案される商品の銘柄または特性に限定されず、第1実施形態のような現在使用中の商品でもよい。
【0074】
また、販売サイト管理サーバ800の管理部820(選択部の一例)が、端末装置300のユーザUによる家電機器100の使用態様に基づいて、複数の商品のなかからユーザUに提案される1つ以上の商品の銘柄または特性を選択するようにしてもよい。この場合、家電機器管理サーバ200の管理部220は、販売サイト管理サーバ800からの要求に応じて、使用態様情報を販売サイト管理サーバ800に送信する。
【0075】
本変形例では、販売サイトを管理する販売サイト管理サーバ800、または家電機器100を管理する家電機器管理サーバ200は、ユーザUによる家電機器100の使用態様を示す情報を取得する取得部810(210)と、取得部810(210)により取得された家電機器100の使用態様に基づいて、販売サイトで販売されている複数の商品のなかでユーザUに優先して提案する1つ以上の商品を選択する管理部820(220)と、管理部820(220)により選択された1つ以上の商品を示す情報を外部に送信する送信部830(230)と、を備える。また、端末装置300は、販売サイトを管理する販売サイト管理サーバ800と家電機器100を管理する家電機器管理サーバ200とのうち少なくとも一方と通信可能であり、第1表示領域A11には、複数の商品のなかで端末装置300のユーザUによる家電機器100の使用態様に基づいて販売サイト管理サーバ800または家電機器管理サーバ200により選択された1つ以上の商品が優先的に表示される。このような構成によれば、ユーザUの使用態様に基づいてユーザUに提案されるおすすめ商品のみを第1表示領域A11に表示させることや、おすすめ商品を第1表示領域A11の最初の方に表示することができる。
【0076】
<変形例>
使用態様情報は、家電機器管理サーバ200から販売サイト管理サーバ800に直接渡されることに代えて、端末装置300からの要求に応じて家電機器管理サーバ200から端末装置300に渡され、端末装置300が使用態様情報と紐づけて販売情報の要求を販売サイト管理サーバ800に行ってもよい。このような構成によれば、アカウント連携がなくても対応できる。
【0077】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、販売サイト管理サーバ800によって上記参考情報が取得されて提供される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0078】
家電機器管理サーバ200と、販売サイト管理サーバ800とは、予めアカウント連携により、アカウントを共有している。家電機器管理サーバ200は、ユーザID(アカウント)と紐づけて情報を販売サイト管理サーバ800に渡す。端末装置300は、ユーザID(アカウント)と紐づけて要求を行うことで、販売サイト管理サーバ800から必要な情報を取得する。
【0079】
図12は、第3実施形態の端末装置300において商品購入画面D4を表示する際の動作を示すシーケンス図である。まず、端末装置300の取得部310が、販売情報を要求する要求信号を、ユーザID(アカウント)と紐づけて販売サイト管理サーバ800に送信する(ステップS501)。販売サイト管理サーバ800の取得部810は、要求信号を受信すると、参考情報を要求する要求信号を、ユーザID(アカウント)と紐づけて家電機器管理サーバ200に送信する(ステップS502)。家電機器管理サーバ200の管理部220は、要求信号を受信すると、記憶部290が記憶する使用処理剤情報292および処理剤残量情報293に基づいて商品の購入時に役立つ参考情報を生成し、生成した参考情報を販売サイト管理サーバ800に送信する(ステップS503)。
【0080】
販売サイト管理サーバ800の取得部810は、商品の購入時に役立つ参考情報を家電機器管理サーバ200から受信することで取得する。販売サイト管理サーバ800の送信部830は、管理部820により管理された複数の商品に関する販売情報と、取得部810により取得された参考情報とを端末装置300に送信する(ステップS504)。すなわち、販売サイト管理サーバ800の送信部830は、上記販売情報と上記参考情報とが端末装置300の表示画面301aに同時に表示されるように、上記販売情報と上記参考情報と端末装置300に送信する。
【0081】
端末装置300の取得部310は、複数の商品に関する販売情報を販売サイト管理サーバ800から受信することで取得し、家電機器管理サーバ200から販売サイト管理サーバ800に提供された参考情報を販売サイト管理サーバ800から受信することで取得する。そして、端末装置300の表示制御部330は、取得した販売情報を第1表示領域A1に表示させ、取得した参考情報を第2表示領域A2に表示させる商品購入画面を表示画面301aに表示させる(ステップS505)。その後、処理を終了する。
【0082】
なお、販売サイト管理サーバ800の管理部820は、取得した参考情報に基づく(例えば、現在使用中の商品を優先的に表示する)販売情報を生成してもよい。また、販売サイト管理サーバ800の管理部820が、第1表示領域A1と第2表示領域A2とを有する商品購入画面を生成して端末装置300に表示させるようにしてもよい。
【0083】
また、販売サイト管理サーバ800の送信部830は、参考情報および販売情報を端末装置300に代えて家電機器管理サーバ200に送信してもよい。この場合、家電機器管理サーバ200の管理部220が、第1表示領域A1と第2表示領域A2とを有する商品購入画面を生成して端末装置300に表示させるようにしてもよい。
【0084】
また、本実施形態における第1表示領域A1と、第2表示領域A2とは、第1実施形態のように並べて表示される必要はなく、第1表示領域A1と重畳して第2表示領域A2が表示されてもよい。また、第1表示領域A1と第2表示領域A2との境界などがなく、一体に見えるように表示されてもよい。
【0085】
例えば、販売サイト管理サーバ800の送信部830は、上記販売情報と上記参考情報とを別々に端末装置300に送信するのではなく、上記販売情報と上記参考情報とに基づいて1つの表示用情報を生成し、生成した表示用情報を端末装置300に送信してもよい。上記表示用情報は、例えば、上記販売情報の表示のなかに上記参考情報の表示が入り込んだ状態で表示される情報(例えば、上記販売情報の一部として上記参考情報が表示される情報)など、上記販売情報と上記参考情報とが一体化された情報である。
【0086】
また、家電機器管理サーバ200は、参照情報として、自ら保持している情報を提供してもよいし、家電機器100から取得した情報を提供してもよい。
【0087】
本実施形態では、販売サイト管理サーバ800は、販売サイトで販売されている複数の商品に関する販売情報を管理する管理部820と、家電機器100を管理する家電機器管理サーバ200またはユーザUの端末装置300から受信する情報に基づいて商品の購入時に役立つ参考情報を取得する取得部810と、家電機器管理サーバ200または端末装置300に、管理部820により管理された複数の商品に関する販売情報と、取得部810により取得された参考情報とを送信する送信部830と、を備える。このような構成によれば、端末装置300は、第1表示領域A1および第2表示領域A2を同時に表示する際に、家電機器管理サーバ200と通信する必要がないため、端末装置300の通信負荷を低減することができる。また、販売サイト管理サーバ800は、参考情報を取得することができるため、参考情報に基づいた販売情報(例えば、現在使用中の商品を優先的に表示させる販売情報など)を端末装置300に表示させることができる。
【0088】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、家電機器管理サーバ200によって上記販売情報が取得されて提供される点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0089】
家電機器管理サーバ200と、販売サイト管理サーバ800とは、予めアカウント連携により、アカウントを共有している。販売サイト管理サーバ800は、ユーザID(アカウント)と紐づけて情報を家電機器管理サーバ200に渡す。端末装置300は、ユーザID(アカウント)と紐づけて要求を行うことで、家電機器管理サーバ200から必要な情報を取得する。
【0090】
図13は、第4実施形態の端末装置300において商品購入画面を表示する際の動作を示すシーケンス図である。まず、端末装置300の取得部310が、販売情報を要求する要求信号を、ユーザID(アカウント)と紐づけて家電機器管理サーバ200に送信する(ステップS601)。家電機器管理サーバ200の取得部210は、要求信号を受信すると、販売情報を要求する要求信号を、ユーザID(アカウント)と紐づけて販売サイト管理サーバ800に送信する(ステップS602)。販売サイト管理サーバ800の送信部830は、管理部820により管理された複数の商品に関する販売情報を家電機器管理サーバ200に送信する(ステップS603)。
【0091】
家電機器管理サーバ200の取得部210は、販売情報を販売サイト管理サーバ800から受信することで取得する。家電機器管理サーバ200の送信部230は、販売サイト管理サーバ800から取得した販売情報と、記憶部290が記憶する使用処理剤情報292および処理剤残量情報293に基づく商品の購入時に役立つ参考情報とを端末装置300に送信する(ステップS604)。すなわち、家電機器管理サーバ200の送信部230は、上記販売情報と上記参考情報とが端末装置300の表示画面301aに同時に表示されるように、上記販売情報と上記参考情報と端末装置300に送信する。
【0092】
端末装置300の取得部310は、販売サイト管理サーバ800から家電機器管理サーバ200に提供された複数の商品に関する販売情報を家電機器管理サーバ200から受信することで取得し、参考情報を家電機器管理サーバ200から受信することで取得する。そして、端末装置300の表示制御部330は、取得した販売情報を第1表示領域A1に表示させ、取得した参考情報を第2表示領域A2に表示させる商品購入画面を表示画面301aに表示させる(ステップS605)。その後、処理を終了する。
【0093】
なお、家電機器管理サーバ200の管理部220が、第1表示領域A1と第2表示領域A2とを有する商品購入画面を生成して端末装置300に表示させるようにしてもよい。このとき、管理部220は、参考情報に基づいた(例えば、現在使用中の商品を優先的に表示する)販売情報を第1表示領域A1に表示するようにしてもよい。
【0094】
また、本実施形態における第1表示領域A1と、第2表示領域A2とは、第1実施形態のように並べて表示される必要はなく、第1表示領域A1と重畳して第2表示領域A2が表示されてもよい。また、第1表示領域A1と第2表示領域A2との境界などがなく、一体に見えるように表示されてもよい。
【0095】
例えば、家電機器管理サーバ200の送信部230は、上記販売情報と上記参考情報とを別々に端末装置300に送信するのではなく、上記販売情報と上記参考情報とに基づいて1つの表示用情報を生成し、生成した表示用情報を端末装置300に送信してもよい。上記表示用情報は、例えば、上記販売情報の表示のなかに上記参考情報の表示が入り込んだ状態で表示される情報(例えば、上記販売情報の一部として上記参考情報が表示される情報)など、上記販売情報と上記参考情報とが一体化された情報である。
【0096】
また、家電機器管理サーバ200は、参照情報として、自ら保持している情報を提供してもよいし、家電機器100から取得した情報を提供してもよい。
【0097】
本実施形態では、家電機器100を管理する家電機器管理サーバ200は、販売サイトで販売されている複数の商品に関する販売情報を、販売サイトを管理する販売サイト管理サーバ800から取得する取得部210(第1取得部)と、家電機器100またはユーザUの端末装置300から受信する情報に基づいて商品の購入時に役立つ参考情報を取得する管理部220(第2取得部)と、取得部210により取得された販売情報と、管理部220により取得された参考情報とを端末装置300に送信する送信部230と、を備える。このような構成によれば、端末装置300は、第1表示領域A1および第2表示領域A2を同時に表示する際に、販売サイト管理サーバ800と通信する必要がないため、端末装置300の通信負荷を低減することができる。また、家電機器管理サーバ200は、販売情報を取得することができるため、参考情報に基づいた販売情報(例えば、現在使用中の商品を優先的に表示させる販売情報など)を端末装置300に表示させることができる。
【0098】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。第5実施形態は、端末装置300が、その表示画面301aに、端末装置300のユーザUが現在使用中の商品を表示するとともに、現在使用中の商品と対応付けられた購入用の第1操作部と、複数の商品のなかから1つ以上の商品を選択して購入するための第2操作部とを有する点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同様である。
【0099】
図14は、第5実施形態の家電管理アプリASにより実現される画面遷移の一例を示す図である。端末装置300の家電管理アプリASは、例えば、メニュー画面D2において「オンライン発注」B21が押下される操作を受け付けたとき、または販売サイト選択画面D3において販売サイトが選択される操作を受け付けたときなどに、商品購入画面D21を表示する。
【0100】
端末装置300の取得部310は、商品購入画面D21を表示する際に、参考情報を要求する要求信号を家電機器管理サーバ200に送信し、参考情報を家電機器管理サーバ200から取得する。本実施形態における参考情報は、端末装置300のユーザUが現在使用中の衣類処理剤(洗剤および柔軟剤)を示す情報である。端末装置300の表示制御部330は、取得した参考情報に基づいて、商品購入画面D21を表示する。
【0101】
本図に示す商品購入画面D21には、端末装置300のユーザUが洗濯機100Aで現在使用中の洗剤および柔軟剤の名称およびイメージ図が表示されている。また、商品購入画面D21には、現在使用中の洗剤の名称の近傍に、現在使用中の洗剤と対応付けられた購入用の洗剤購入ボタンB211(第1操作部の一例)が設けられている。また、商品購入画面D21には、現在使用中の柔軟剤の名称の近傍に、現在使用中の柔軟剤と対応付けられた購入用の柔軟剤購入ボタンB212(第1操作部の一例)が設けられている。また、商品購入画面D21には、複数の衣類処理剤のなかから1つ以上の商品を選択して購入するための選択購入ボタンB213(第2操作部の一例)が設けられている。選択購入ボタンB213が操作された場合に表示される複数の衣類処理剤は、例えば、現在使用中の衣類処理剤とは関係なく選択されて表示された衣類処理剤である。
【0102】
端末装置300の表示制御部330は、洗剤購入ボタンB211が押下される操作を受け付けると、販売サイトに画面を遷移させ、販売サイトにおいて現在使用中の洗剤を購入するための(例えば、現在使用中の洗剤をカートに入れるための)使用中洗剤購入画面D23を表示画面301aに表示させる。また、端末装置300の表示制御部330は、柔軟剤購入ボタンB212が押下される操作を受け付けると、販売サイトに画面を遷移させ、販売サイトにおいて現在使用中の柔軟剤を購入するための(例えば、現在使用中の柔軟剤をカートに入れるための)使用中柔軟剤購入画面を表示画面301aに表示させる。なお、洗剤購入ボタンB211または柔軟剤購入ボタンB212が操作を受け付けた場合には、対応する商品をカートに入れた状態で販売サイトに画面遷移するようにしてもよい。これにより、商品の購入手続きを簡便化できる。
【0103】
また、端末装置300の表示制御部330は、選択購入ボタンB213が押下される操作を受け付けると、販売サイトに画面を遷移させ、販売サイトで販売している複数の衣類処理剤を選択可能に一覧表示する一覧画面D22を表示画面301aに表示させる。一覧画面D22は、複数の商品のなかから1つ以上の商品を選択して購入するための画面である。
【0104】
なお、第1操作部および第2操作部の表示方法は図示する例に限らず、例えば、ポップアップ画面などにより、他の画面に重畳させて表示させてもよい。
【0105】
本実施形態のプログラムは、端末装置300であるコンピュータに、端末装置300の表示画面301aに、端末装置300のユーザUが現在使用中の商品を表示するとともに、現在使用中の商品と対応付けられた購入用の第1操作部と、複数の商品のなかから1つ以上の商品を選択して購入するための第2操作部とを、を実現させる。このような構成によれば、家電管理アプリASの画面構成を活かして、販売サイトへの遷移先を変えることにより、より少ないステップで商品を購入することができるようになる。
【0106】
(第1から第5の実施形態における変形例)
第2表示領域は、小さく折りたたむことができてもよい。また、第5実施形態で説明した現在使用中の商品と対応付けられた購入用の第1操作部は、第1から第4実施形態における第2表示領域A2に設けられてもよい。
【0107】
また、参考情報は、ユーザUの自宅で在庫として管理されている商品を示す情報を含む。例えば、参考情報は、在庫として管理されている商品の数や量(多いまたは少ないなど)を含んでいてもよい。また、在庫として管理されている商品が食品である場合には、参考情報に各食品の賞味期限や消費期限を含めてもよい。例えば、家電機器100が冷蔵庫や加熱調理器や炊飯器である場合、表示制御部330は、第1表示領域A1に食品を購入する画面を表示し、第2表示領域A2に食材管理の画面(例えば、自宅における食材の在庫状況や各食材の賞味期限または消費期限を示す画面など)を表示するようにしてもよい。
【0108】
表示制御部330は、第2表示領域A2に食材管理の画面を表示する場合、在庫の少ないまたは無い食材や、賞味期限または消費期限が近い食材を優先的に表示してもよい。例えば、表示制御部330は、在庫の少ないまたは無い食材や、賞味期限または消費期限が近い(例えば、3日前)食材のみを第2表示領域A2に表示してもよい。あるいは、表示制御部330は、在庫の少ないまたは無い食材や、賞味期限または消費期限が近い食材から順に第2表示領域A2に表示させてもよい。また、家電機器100が空気調和機である場合には、参考情報に、空気調和機の汚れ具合や、クリーニング時期などを含めてもよい。
【0109】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、実施形態のプログラムは、端末装置であるコンピュータに、情報処理部を実現させる。前記情報処理部は、販売サイトで販売されている複数の商品を表示する第1表示領域と、商品の購入時に役立つ参考情報を表示する第2表示領域とを、前記端末装置の表示画面に同時に表示可能である。このような構成によれば、利便性の向上を図ることができる。
【0110】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0111】
1…家電関連システム、100…家電機器、200…家電機器管理サーバ(第2サーバ)、210…取得部、220…管理部、230…送信部、290…記憶部、300…端末装置、310…取得部、320…操作受付部、330…表示制御部、340…送信部、390…記憶部、800…販売サイト管理サーバ(第1サーバ)、810…取得部、820…管理部、830…送信部、890…記憶部、AS…家電管理アプリ。