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特開2024-82810シャワーシステム、及びそれを備えた浴室システム、シャワー室システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082810
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】シャワーシステム、及びそれを備えた浴室システム、シャワー室システム
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/28 20060101AFI20240613BHJP
   A47K 4/00 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
A47K3/28
A47K4/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196919
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100123630
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】中村 遼太
(72)【発明者】
【氏名】林 信宏
(72)【発明者】
【氏名】中道 俊一
(72)【発明者】
【氏名】黒石 正宏
(72)【発明者】
【氏名】浮貝 清岳
【テーマコード(参考)】
2D132
【Fターム(参考)】
2D132FA02
2D132FA07
2D132FB01
2D132FB02
2D132FC01
2D132FC04
2D132FD01
2D132FD02
2D132FH11
2D132GA11
(57)【要約】
【課題】簡単な動作に基づいてシャワー装置を制御する場合でも、誤検出により不意にシャワーが吐出されるのを抑制することができるシャワーシステムを提供する。
【解決手段】本発明は、室内に設置されるシャワーシステム(1)であって、室(2)内に設けられ、シャワー吐水を行うシャワー装置(6)と、室内に電波を照射し、使用者によって反射された電波を受信する電波式レーダ(14)と、この電波式レーダによって検出された信号に基づいて、室内に設定された所定の検出空間(22)内における使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいてシャワー装置を含む室内設置機器を制御する制御部(16)と、を有し、制御部は、室内又は室に隣接する隣接室において、使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されると、使用者の動作に基づく室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除することを特徴としている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に設置されるシャワーシステムであって、
上記室内に設けられ、シャワー吐水を行うシャワー装置と、
上記室内に電波を照射し、使用者によって反射された電波を受信する電波式レーダと、
この電波式レーダによって検出された信号に基づいて、上記室内に設定された所定の検出空間内における使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいて上記シャワー装置を含む室内設置機器を制御する制御部と、
を有し、
上記制御部は、上記室内又は上記室に隣接する隣接室において、上記使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されると、使用者の動作に基づく上記室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除することを特徴とするシャワーシステム。
【請求項2】
上記制御部は、上記使用者の所定の操作又は所定の行動を、上記隣接室において検出し、上記室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除する請求項1記載のシャワーシステム。
【請求項3】
上記制御部は、上記隣接室における上記使用者の脱衣行動を検出し、上記室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除する請求項2記載のシャワーシステム。
【請求項4】
上記制御部は、上記電波式レーダによって検出された信号に基づいて、上記使用者の脱衣行動を検出する請求項3記載のシャワーシステム。
【請求項5】
さらに、報知装置を有し、この報知装置は、上記制御部により上記室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されたことを報知する請求項1又は2に記載のシャワーシステム。
【請求項6】
上記制御部は、上記室内又は上記室に隣接する隣接室において、上記使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されていない状態では、上記シャワー装置のシャワーヘッドからの吐水を禁止する一方、上記シャワー装置以外の室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動を許容する請求項1又は2に記載のシャワーシステム。
【請求項7】
上記シャワー装置は、ハンドシャワーヘッド、及びこのハンドシャワーヘッドを保持するヘッド保持部を備え、上記制御部は、上記室内又は上記隣接室において、上記使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されていない場合であっても、上記ハンドシャワーヘッドが上記ヘッド保持部から取り外されている場合には上記ハンドシャワーヘッドからの吐水禁止を解除し、上記ハンドシャワーヘッドが上記ヘッド保持部に保持されている場合には上記ハンドシャワーヘッドからの吐水を禁止する請求項1又は2に記載のシャワーシステム。
【請求項8】
側壁面、天井壁面、及び床面を備えた浴室と、
この浴室内に配置された浴槽と、
請求項1又は2に記載のシャワーシステムと、
を有することを特徴とする浴室システム。
【請求項9】
側壁面、天井壁面、及び床面を備えたシャワー室と、
請求項1又は2に記載のシャワーシステムと、
を有することを特徴とするシャワー室システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワーシステムに関し、特に、室内に設置されるシャワーシステム、及びそれを備えた浴室システム、シャワー室システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開平11-338614号公報(特許文献1)には、操作入力装置が記載されている。この操作入力装置は、浴室内の浴室リモコンに内蔵された撮像部により、入浴者の画像を取り込んで、入浴者の動作を認識している。そして、認識された入浴者の動作パターンが、予め登録されている動作パターンと一致した場合に、操作信号を浴室リモコンや、シャワー装置に出力し、これらを作動させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-338614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の操作入力装置では、入浴中の入浴者の画像が取得されるため、操作入力装置から画像情報が窃取された場合、入浴者のプライバシーが侵害される虞がある。このため、特許文献1記載の操作入力装置では、入浴者に潜在的な不安感を与えてしまうという問題がある。
【0005】
また、シャワー装置が設けられた室内に使用者が入った場合でも、シャワーを浴びることを意図していないこともあり、例えば、使用者が室内で掃除をする動作が、シャワー装置を制御するための動作と誤検出されて意図しないシャワー吐水が行われてしまう可能性があるという問題がある。特に、使用者の簡単な動作によりシャワー装置を制御可能とした場合、使用者の任意の動作がシャワー装置を制御するための動作として誤検出される可能性が高くなる。
【0006】
従って、本発明は、簡単な動作に基づいてシャワー装置を制御する場合でも、誤検出により不意にシャワーが吐出されるのを抑制することができるシャワーシステム、及びそれを備えた浴室システム、シャワー室システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、室内に設置されるシャワーシステムであって、室内に設けられ、シャワー吐水を行うシャワー装置と、室内に電波を照射し、使用者によって反射された電波を受信する電波式レーダと、この電波式レーダによって検出された信号に基づいて、室内に設定された所定の検出空間内における使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいてシャワー装置を含む室内設置機器を制御する制御部と、を有し、制御部は、室内又は室に隣接する隣接室において、使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されると、使用者の動作に基づく室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除することを特徴としている。
【0008】
このように構成された本発明においては、シャワー装置が室内に設置され、電波式レーダは、室内に電波を照射し、シャワーシステムの使用者によって反射された電波を受信する。制御部は、室内に設定された所定の検出空間内における使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいてシャワー装置を含む室内設置機器を制御する。制御部は、室内又は室に隣接する隣接室において、使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されると、使用者の動作に基づく室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除する。
【0009】
このように構成された本発明によれば、電波式レーダによって検出された信号に基づいて、室内設置機器を制御するので、画像の撮像により使用者に潜在的な不安感を与えることがない。また、上記のように構成された本発明によれば、使用者の所定の操作又は所定の行動が検出された場合に、使用者の動作に基づく室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されるので、室内における使用者の動作が誤検出され、意図に反してシャワー装置等が作動するのを防止することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、制御部は、使用者の所定の操作又は所定の行動を、隣接室において検出し、室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除する。
【0011】
このように構成された本発明によれば、使用者の所定の操作又は所定の行動が隣接室において検出されるので、使用者が室内に入る前に室内設置機器の作動禁止を解除することができ、使用者は、入室直後から室内設置機器を操作することができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、制御部は、隣接室における使用者の脱衣行動を検出し、室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止を解除する。
【0013】
このように構成された本発明によれば、隣接室における使用者の脱衣行動が検出され、室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されるので、入浴時の通常の行動により作動禁止を解除することができ、使用者の操作負担を軽減することができる。
【0014】
本発明において、好ましくは、制御部は、電波式レーダによって検出された信号に基づいて、使用者の脱衣行動を検出する。
【0015】
このように構成された本発明によれば、電波式レーダによって検出された信号に基づいて、使用者の脱衣行動を検出するので、室内設置機器を制御するための電波式レーダと兼用にすることができ、特別な装置を設けることなく使用者の脱衣行動を検出することができる。
【0016】
本発明において、好ましくは、さらに、報知装置を有し、この報知装置は、制御部により室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されたことを報知する。
【0017】
このように構成された本発明によれば、報知装置により、室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されたことが報知されるので、使用者が、作動禁止が解除されていないことに気付かず、シャワーシステムが故障したものと誤解するのを防止することができる。
【0018】
本発明において、好ましくは、制御部は、室内又は室に隣接する隣接室において、使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されていない状態では、シャワー装置のシャワーヘッドからの吐水を禁止する一方、シャワー装置以外の室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動を許容する。
【0019】
このように構成された本発明によれば、使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されていない状態でのシャワーヘッドからの吐水を禁止するので、シャワーヘッドから不意に吐水され、使用者に不快感を与えるのを防止することができる。また、シャワー装置以外の室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動が許容されるので、不意に作動した場合でも使用者に不快感を与えることがない室内設置機器を無条件で作動させることができ、使用者の操作負担を軽減することができる。
【0020】
本発明において、好ましくは、シャワー装置は、ハンドシャワーヘッド、及びこのハンドシャワーヘッドを保持するヘッド保持部を備え、制御部は、室内又は隣接室において、使用者の所定の操作又は所定の行動が検出されていない場合であっても、ハンドシャワーヘッドがヘッド保持部から取り外されている場合にはハンドシャワーヘッドからの吐水禁止を解除し、ハンドシャワーヘッドがヘッド保持部に保持されている場合にはハンドシャワーヘッドからの吐水を禁止する。
【0021】
ハンドシャワーヘッドは、通常、ヘッド保持部に保持されており、使用者が使用するときにヘッド保持部から取り外される。上記のように構成された本発明によれば、ハンドシャワーヘッドがヘッド保持部から取り外されている場合にはハンドシャワーヘッドからの吐水の禁止が解除されるので、使用者にハンドシャワーヘッドの使用意思がある場合には無条件でハンドシャワーヘッドからの吐水を行うことができ、使用者の操作負担を軽減することができる。
【0022】
また、本発明は、浴室システムであって、側壁面、天井壁面、及び床面を備えた浴室と、この浴室内に配置された浴槽と、本発明のシャワーシステムと、を有することを特徴としている。
【0023】
また、本発明は、シャワー室システムであって、側壁面、天井壁面、及び床面を備えたシャワー室と、本発明のシャワーシステムと、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0024】
本発明のシャワーシステム、及びそれを備えた浴室システム、シャワー室システムによれば、簡単な動作に基づいてシャワー装置を制御する場合でも、誤検出により不意にシャワーが吐出されるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1実施形態のシャワーシステムが備えられた浴室内を示す斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態のシャワーシステムが備えられた浴室、及び浴室に隣接する脱衣室を示す平面図である。
図3】本発明の第1実施形態のシャワーシステムにおいて、側壁面に設けられたシャワー装置の正面図である。
図4】本発明の第1実施形態のシャワーシステムにおいて、側壁面に設けられたターゲット指示部を拡大して示す図である。
図5A】本発明の第1実施形態のシャワーシステムにおいて、電波式レーダの側壁面への取付構造を示す断面図である。
図5B】電波式レーダの側壁面への取付構造の変形例を示す断面図である。
図5C】電波式レーダの側壁面への取付構造の変形例を示す断面図である。
図5D】電波式レーダの側壁面への取付構造の変形例を示す断面図である。
図5E】電波式レーダの側壁面への取付構造の変形例を示す断面図である。
図5F】電波式レーダの側壁面への取付構造の変形例を示す断面図である。
図6】本発明の第1実施形態のシャワーシステムにおいて、電波式レーダによって受信された電波の強度分布の一例を示す図である。
図7】本発明の第1実施形態のシャワーシステムにおいて、電波式レーダによって受信された電波のドップラー速度の分布の一例を示す図である。
図8】本発明の第1実施形態のシャワーシステムにおいて、電波式レーダによって検出された点群の一例を示す図である。
図9】本発明の第1実施形態のシャワーシステムに備えられた制御部において実行される処理を示すフローチャートである。
図10】本発明の第2実施形態によるシャワーシステム、及びそれを備えたシャワー室システムを示す斜視図である。
図11】本発明の第3実施形態によるシャワーシステム、及びそれを備えたシャワー室システムを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態によるシャワーシステム、及びそれを備えた浴室システムを説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のシャワーシステムが備えられた浴室内を示す斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態のシャワーシステムが備えられた浴室、及び浴室に隣接する脱衣室を示す平面図である。
【0027】
図1及び図2に示すように、本実施形態のシャワーシステム1が備えられた浴室2内には、浴槽4と、シャワー装置6と、浴室空調機7と、浴室2の側壁面2bに設けられたシャワーバー8及びターゲット指示部9と、側壁面2bに固定された鏡10及び浴室カウンター12が設置されている。さらに、浴室2の側壁面2bには、浴室2に電波を照射する電波式レーダ14と、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて室内設置機器であるシャワー装置6及び浴室空調機7を制御する制御部16が設けられている。また、浴室2の側壁面2eには、室内設置機器の作動状態を報知するための報知装置17が設けられている。さらに、浴室2に隣接して隣接室である脱衣室18(図2)が設けられ、扉18aを介して脱衣室18から浴室2に入室できるようになっている。
【0028】
ここで、シャワー装置6、電波式レーダ14、及び制御部16は、本実施形態のシャワーシステム1を構成する。また、シャワーシステム1、浴室2及び浴槽4は、本実施形態の浴室システムを構成する。
【0029】
浴室2は、天井壁面2a、4つの側壁面2b、2c、2d、2e、及び床面2fから構成された室である。天井壁面2aには、オーバーヘッドシャワーである固定シャワーヘッド6a、及び浴室空調機7が設けられている。また、浴室2の1つの側壁面2bには、シャワーバー8、鏡10、及び浴室カウンター12が取り付けられている。また、側壁面2bの裏側には、電波式レーダ14、及び制御部16が設けられている。さらに、側壁面2bに隣接する側壁面2cに沿って浴槽4が配置されている。側壁面2cに対向する側壁面2eには、脱衣室18に通じる扉18aが設けられている。
【0030】
また、浴室2に隣接する脱衣室18には、浴室2内に設置された室内設置機器(シャワー装置6、及び浴室空調機7)の作動禁止を解除するための操作部18b(図2)が設けられている。なお、室内設置機器の作動禁止については後述する。
【0031】
浴槽4は、浴室2の側壁面2cに沿って配置され、側壁面2cに隣接している一方の側壁面2bから他方の側壁面2dまで延びており、上面視において略長方形に構成されている。
浴室空調機7は、浴室2の天井壁面2aに設けられており、浴室2内の冷暖房、除湿、換気を行うことができる。
【0032】
鏡10は、側壁面2bの、シャワーバー8の側方に取り付けられており、縦長の長方形に構成されている。
浴室カウンター12は、側壁面2bの、シャワーバー8及び鏡10の下方に取り付けられた棚であり、所定の高さに水平方向に延びている。
脱衣室18は、浴室2に隣接して設けられた隣接室であり、側壁面2eに設けられた扉18aを介して、浴室2と出入りできるようになっている。
【0033】
次に、図3及び図4を新たに参照して、シャワー装置6を説明する。図3は、側壁面2bに設けられたシャワー装置6の正面図である。図4は、側壁面2bに設けられたターゲット指示部9を拡大して示す図である。
シャワー装置6は、シャワー吐水、及びスパウト吐水が可能なシャワー装置であり、天井壁面2aに固定された固定シャワーヘッド6a、シャワーバー8に保持されたハンドシャワーヘッド6b、及び側壁面2bに取り付けられたスパウト6cを有する。さらに、シャワー装置6は、固定シャワーヘッド6a、ハンドシャワーヘッド6b、及びスパウト6cからの吐水、止水を切り替える電磁弁6d、吐出される湯水の温度を調整する温度調整弁6e、及び吐出される湯水の流量を調整する流量調整弁6fを備えている。
【0034】
固定シャワーヘッド6aは、浴室2の天井壁面2aに固定され、上方から入浴者に向けてシャワー吐水を行うように構成されている。また、本実施形態において、固定シャワーヘッド6aは、浴室2のコーナー付近の天井壁面2aに設けられている。即ち、固定シャワーヘッド6aは、鏡10等が設けられた側壁面2bと、浴槽4とは反対側の側壁面2eが交わるコーナーの近傍に設けられており、鏡10の前の入浴者の頭上からシャワー吐水を行うように構成されている。なお、本明細書において「固定シャワーヘッド」とは、シャワーヘッド又はシャワーヘッドを支持する配管が天井壁面や側壁面に固定されているシャワーヘッドを意味し、吐水方向が固定されているシャワーヘッドばかりでなく、吐水方向が変更可能なシャワーヘッドも含む。
【0035】
シャワーバー8は、側壁面2bに設けられており、バー部材8aと、ハンドシャワーヘッド6bを保持するヘッド保持部8bと、を有する。バー部材8aは、鉛直方向に延びるように側壁面2bに固定されたバー状の部材であり、側壁面2bから所定の間隔を空けて側壁面2bと平行に延びている。ヘッド保持部8bは、バー部材8aに上下方向に摺動可能に取り付けられており、バー部材8a上の任意の高さに調整できるように構成されている。ヘッド保持部8bはハンドシャワーヘッド6bを保持可能に構成されており、ハンドシャワーヘッド6bはヘッド保持部8bから取り外して使用することができる。ハンドシャワーヘッド6bは、使用者が手で持った状態、或いは、ハンドシャワーヘッド6bをヘッド保持部8bに保持した状態で使用することができる。さらに、ヘッド保持部8bには着脱センサ8cが設けられており、ハンドシャワーヘッド6bがヘッド保持部8bに装着された状態であるか否かを検出することができる。この検出信号は、制御部16に送信される。
【0036】
ターゲット指示部9は、側壁面2bの鏡10の側方に設けられている。図4に示すように、ターゲット指示部9は、オーバーヘッドシャワー指示部9aと、スパウト指示部9bと、温度上昇指示部9cと、温度低下指示部9dと、流量増加指示部9e、流量低下指示部9fと、を有する。これらのターゲット指示部9は、使用者が動作によってシャワー装置6を操作しようとする際、使用者が動作を実行すべき位置を示すために設けられている。
【0037】
即ち、使用者が固定シャワーヘッド6aからのシャワー吐水を開始させる場合には、オーバーヘッドシャワー指示部9aに向けて手指を差し出す動作を行う。この動作が電波式レーダ14及び制御部16により検出され、制御部16はシャワー装置6の電磁弁6dを開弁させ、固定シャワーヘッド6aからのシャワー吐水が開始される。また、固定シャワーヘッド6aからのシャワー吐水中において、使用者が再びオーバーヘッドシャワー指示部9aに向けて手指を差し出す動作を行うと、この動作が検出され、シャワー吐水が停止される。同様に、使用者がスパウト指示部9bに向けて手指を差し出す動作を行うことにより、スパウト6cからの吐水、止水を切り替えることができる。
【0038】
さらに、使用者が、固定シャワーヘッド6a等からの吐水温度を上昇させる場合には、温度上昇指示部9cに向けて手指を差し出す動作を行うことにより、温度調整弁6eが制御部16によって制御され、固定シャワーヘッド6a等からの吐水温度が上昇する。同様に、吐水温度を低下させる場合には、温度低下指示部9dに向けて手指を差し出す動作を行うことにより、温度調整弁6eが制御され、固定シャワーヘッド6a等からの吐水温度が低下する。
【0039】
また、使用者が、固定シャワーヘッド6a等からの吐水流量を増加させる場合には、流量増加指示部9eに向けて手指を差し出す動作を行うことにより、制御部16によって流量調整弁6fが制御され、固定シャワーヘッド6a等からの吐水流量が増加する。同様に、吐水流量を低下させる場合には、流量低下指示部9fに向けて手指を差し出す動作を行うことにより、流量調整弁6fが制御され、固定シャワーヘッド6a等からの吐水流量が低下する。
【0040】
なお、本実施形態において、ターゲット指示部9は、使用者が手指を差し出す動作を行うべき位置を示す機能のみを備えており、単に、側壁面2bに付されたマークによって構成されている。これに対して変形例として、ターゲット指示部9は、単に、固定シャワーヘッド6aに関する温度や流量などの吐水状態を示す表示としての機能だけを有していてもよいし、ターゲット指示部9に実際の操作ボタンとしての機能を持たせることもできる。即ち、ターゲット指示部9は、使用者が手指を差し出す動作を行うべき位置を示す機能ばかりでなく、吐水状態を表示する表示部としての機能するように本発明を構成することもできる。また、各ターゲット指示部9が動作を行うべき位置を示す機能の他に、各機能を実行するための操作ボタンとして機能するように本発明を構成することもできる。この場合には、各ターゲット指示部9に使用者が手指を差し出すことによってシャワー装置6を操作することができると共に、故障時や停電時などに各ターゲット指示部9を押圧操作することによってもシャワー装置6を手動操作することもできる。
【0041】
また、本実施形態においては、使用者の動作により浴室空調機7も制御可能に構成されている。即ち、浴室2の側壁面には、浴室空調機7を制御するためのターゲット指示部(図示せず)が設けられており、このターゲット指示部に使用者が手指を差し出す動作を行うことにより、浴室空調機7の各種機能を作動させることができる。
【0042】
一方、ハンドシャワーヘッド6bからの吐水、止水、及び吐出流量は、使用者が流量調整弁6fを手動で操作することにより、操作、調整することができる。また、使用者が温度調整弁6eを手動で操作することにより、ハンドシャワーヘッド6bから吐出される湯水の温度を調整することができる。なお、後述するように、ハンドシャワーヘッド6bからの吐水は、ターゲット指示部に使用者が手指を差し出す動作によっても操作することができる。
【0043】
次に、図5A乃至図5Fを参照して、電波式レーダ14を説明する。
図5A乃至図5Fは電波式レーダの側壁面への取付構造を示す断面図である。
電波式レーダ14は、浴室2内に電波を照射し、シャワーシステム1の使用者によって反射された電波を受信するように構成されている。本実施形態においては、電波式レーダ14は、側壁面2bの鏡10の側方、且つターゲット指示部9の上方の位置に配置されており、浴室2内に電波を放射状に照射して、反射されて戻った電波を検出するように構成されている。また、電波式レーダ14は、浴室2内に電波を所定の時間間隔で照射し、シャワーシステム1の使用者の検出を実行する。本実施形態において、電波式レーダ14は、周波数60GHz帯のミリ波を照射して、反射波を受信するように構成されている。好ましくは、24GHz帯乃至3THz帯、より好ましくは60GHz帯乃至79GHz帯の電波を照射する電波式レーダを使用する。
【0044】
電波式レーダ14は、反射されて戻った電波を受信することにより、その電波が反射された点の座標、反射された電波の強度、電波を反射した点の電波の進行方向の速度(ドップラー速度)を検出することができる。従って、電波式レーダ14による検出信号からは、電波を反射した点群の座標情報、各点からの反射波の強度の情報、各点の移動速度の情報を得ることができる。例えば、浴室2内に使用者が入室した場合には、使用者によって反射された電波が電波式レーダ14により検出され、使用者を表す点群の情報が検出される。
【0045】
また、電波式レーダ14から照射された電波は、浴室2の壁面等によっても反射されるが、各壁面は電波式レーダ14から比較的遠く、また、電波の反射率も低いため、壁面によって反射されて受信した電波の強度は比較的低くなる。さらに、電波式レーダ14から照射された電波の一部は側壁面2e及び/又は扉18aを透過して、浴室2に隣接する脱衣室18にも入射する。このため、脱衣室18に人が入室した場合でも、電波式レーダ14により、これを検出することができる。従って、本実施形態においては、図2に示すように、電波式レーダ14から照射され、反射された電波を受信することができる受信可能空間20は、浴室2内、及び脱衣室18内のほぼ全域に広がっている。
【0046】
なお、本実施形態においては、図5Aに示すように、電波式レーダ14の検出部14a(電波を射出し、受信する部分)が側壁面2bの裏側(浴室2の外側)に取り付けられ、この検出部14aが側壁面2bの裏側に取り付けたレーダ筐体14bにより覆われている。これに対して変形例として、図5Bに示すように、電波式レーダ14の検出部14aを側壁面2bの表側(浴室2内)に取り付け、この検出部14aを側壁面2bの表側に取り付けたレーダ筐体14bによって覆うように本発明を構成することもできる。
【0047】
さらに、図5Cに示すように、電波式レーダ14の検出部14a全体がレーダ筐体14bによって覆われている場合には、側壁面2bの電波式レーダ14を取り付ける部分に開口を設け、この開口にレーダ筐体14bを嵌め込むことにより、電波式レーダ14を側壁面2bに設けることもできる。また、電波式レーダ14の検出部14aは、図5Cに示すようにレーダ筐体14bの中の浴室2内側に取り付けられていても良いし、図5Dに示すように、レーダ筐体14bの中の浴室2外側に取り付けられていても良い。
【0048】
或いは、図5Eに示すように、電波式レーダ14の検出部14a全体を覆うレーダ筐体14bを側壁面2bの裏側に取り付け、又は、図5Fに示すように、レーダ筐体14bを側壁面2bの表側に取り付けることもできる。なお、本明細書において、「壁面に電波式レーダを設ける」には、図5A乃至図5Fの全ての態様が含まれるものとする。また、浴室カウンター12やシャワー装置6の筐体(図示せず)の内部に電波式レーダ14の検出部14aを設けることもできる。
【0049】
制御部16は、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて、浴室2内に設定された所定の検出空間内におけるシャワーシステム1の使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいて固定シャワーヘッド6aからの吐水を制御するように構成されている。なお、具体的には、制御部16は、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェイス回路、及びこれらを作動させるためのソフトウェア(以上、図示せず)から構成されている。
【0050】
即ち、浴室2内には、受信可能空間20の内部に所定の検出空間22(図2)が設定されている。電波式レーダ14によって検出された信号は制御部16に送られ、制御部16は、入力された信号に基づいて、設定された検出空間22の中で、使用者により所定の動作が行われたか否かを判断する。所定の動作が行われた場合には、制御部16はシャワー装置6に制御信号を送り、固定シャワーヘッド6aからのシャワー吐水を開始させ、又は停止させる。本実施形態において、検出空間22は、平面視において側壁面2bと固定シャワーヘッド6aの間、且つ浴室カウンター12の上方に位置する、直方体形状の空間として設定されている(図2)。
【0051】
また、シャワー装置6のハンドシャワーヘッド6bについても、制御部16は、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて、所定の検出空間内における使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいて吐水を制御する。即ち、浴室2内には、ハンドシャワーヘッド6bからの吐水を制御するためのターゲット指示部(図示せず)が設けられており、これに対応して、使用者の動作を検出する検出空間(図示せず)が設定されている。
【0052】
さらに、浴室空調機7についても、制御部16は、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて、所定の検出空間内における使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいて作動を制御する。即ち、浴室2内には、浴室空調機7を制御するためのターゲット指示部(図示せず)が設けられており、これに対応して、使用者の動作を検出する検出空間(図示せず)が、シャワー吐水を制御するための検出空間22とは別に設定されている。
【0053】
また、制御部16は、通常時において、使用者の動作に基づく固定シャワーヘッド6aからの吐水を禁止している。即ち、浴室2内における使用者の動作が、固定シャワーヘッド6aから吐水させるための動作として誤検出され、使用者の意に反して固定シャワーヘッド6aからシャワー吐水が為されるのを防止している。
【0054】
さらに、使用者の動作に基づくハンドシャワーヘッド6bからの吐水についても、制御部16により禁止されている。しかしながら、ハンドシャワーヘッド6bをヘッド保持部8bから取り外すことにより、ハンドシャワーヘッド6bからの吐水禁止が解除される。即ち、ハンドシャワーヘッド6bがヘッド保持部8bから取り外された状態では、使用者がハンドシャワーヘッド6bから吐水を行う意思があると推定されるため、吐水禁止を解除する。
【0055】
一方、シャワー装置6のスパウト6cからの吐水、及び浴室空調機7については、使用者の動作に基づく作動は禁止されていない。これらの機能は、使用者の意に反して作動した場合にも使用者に与える不快感が少ないため、通常時においても使用者の動作に基づく作動が許可されている。このように、制御部16は、通常時において、使用者の動作に基づく室内設置機器(シャワー装置6、浴室空調機7)の少なくとも一部の機能の作動を禁止している。
【0056】
この室内設置機器の一部の機能の作動禁止は、使用者が脱衣室18に設けられている操作部18b(図2)を操作することにより、解除することができる。即ち、シャワー吐水の作動禁止を、使用者が意図的に解除できるようにして、不意の防止している。使用者が操作部18bを操作することによりシャワー吐水の作動禁止が解除されると、浴室2に設けられた報知装置17により、シャワー吐水の作動禁止が解除されたことが音声で報知される。なお、報知装置17は、音声及び/又はランプやディスプレイでの表示により、報知を行うように構成することができる。また、操作部18b及び報知装置17は、浴室2及び脱衣室18の何れに設けても良く、或いは両方に設けることもできる。
【0057】
次に、図6乃至図8を参照して、制御部16において実行される、使用者の動作を検出する処理を説明する。
まず、上述したように、電波式レーダ14は、浴室2内の各方向に電波を照射する。電波式レーダ14から照射される電波は、図2に示す受信可能空間20全体をカバーするように、各方向に向けて照射される。さらに、電波式レーダ14は、照射した電波の反射波を受信する。ここで、浴室2の各壁面、及び床面は、比較的、電波式レーダ14から遠く、また、電波の反射率も低いため、浴室2内に使用者が居ない場合には、電波式レーダ14によって受信される反射波の強度は低くなる。
【0058】
一方、使用者が脱衣室18や浴室2に入室すると、人体は電波を比較的強く反射するため、使用者によって反射された比較的強い反射波が電波式レーダ14によって受信される。ここで、電波式レーダ14は、各方向に照射した電波が、どれだけの距離伝播したところで反射されたかを検出することができる。これにより、電波が反射された点の座標情報が得られ、浴室2内に入室した使用者が、点群として電波式レーダ14によって検出される(図8)。
【0059】
また、図6は、各点から反射された電波の強度を横軸に、その強度を示す点の頻度(点の数)を縦軸として模式的に示したグラフである。上記のように、電波式レーダ14から照射され、浴室2の各壁面等によって反射された反射波は強度が低くなる。また、電波式レーダ14から照射された電波の多くは浴室2の各壁面等によって反射されるため、このような電波の頻度(点の数)は多くなる。これにより、図6のグラフには、反射波の強度が低い領域に1つのピークができる。一方、浴室2内に入室した使用者によって反射された反射波は、比較的強度が高いため、図6のグラフには、反射波の強度が高い領域に、使用者によって反射された反射波によるもう一つのピークができる。そして、受信した反射波のうち、所定の強度閾値以下の電波はノイズと判定され、検出データから削除される。
【0060】
ここで、受信した電波をノイズと判定する強度閾値Ithは、検出された反射波に基づいて変更することができる。本実施形態においては、CFAR(Constant False Alarm Rate)法により、強度閾値Ithが決定される。一般に、強度閾値Ithは、低く設定するほど、検出しようとする目標の検出確率は上昇するが、誤警報(検出)確率も高くなる。一方、強度閾値Ithを高く設定すると、誤警報確率を低くすることはできるが、目標の検出確率は低下してしまう。このように、目標の検出確率と誤警報確率は、強度閾値Ithの設定により変化し、トレードオフの関係になる。CFAR法は、受信された反射波の強度分布に基づいて、誤警報確率が一定となるように強度閾値Ithを設定する手法として一般に知られている。
【0061】
次に、図7は、電波を反射した各点のドップラー速度を横軸に、その速度を示す点の頻度(点の数)を縦軸として模式的に示したグラフである。ここで、電波式レーダ14から照射され、浴室2の静止した壁面等によって反射された反射波から求められるドップラー速度はほぼゼロになる。また、電波式レーダ14から照射された電波の多くは浴室2の各壁面等によって反射されるため、このような電波の頻度(点の数)は多くなる。これにより、図7のグラフには、ドップラー速度がゼロの近傍に1つのピークができる。一方、浴室2内に入室した使用者には動きがあるため、使用者によって反射された反射波は、ドップラー速度が負(電波式レーダ14に近づく方向)の領域から、ドップラー速度が正(電波式レーダ14から離れる方向)の領域まで分布する。そして、受信した反射波のうち、ドップラー速度の絶対値が所定の速度閾値Vth以下の電波はノイズと判定され、検出データから削除される。
【0062】
このようにして得られた各点から反射された電波の強度の情報、及び各点の速度の情報を掛け合わせることによって、脱衣室18内や浴室2内の使用者を、点群としてより正確に検出することができる。図8は、このようにして点群として検出された使用者の一例を示している。さらに、電波を反射した点群の重心位置を計算することにより、浴室2内等における使用者の位置の情報を得ることができる。また、点群のうちの最高点の高さに基づいて、使用者の身長や、使用者の姿勢等の情報を得ることができる。
【0063】
さらに、制御部16は、電波式レーダ14によって検出された使用者を表す点群の時系列的な変化に基づいて、浴室2内及び脱衣室18内における使用者の行動を識別することができる。本実施形態において、制御部16は、脱衣室18内において使用者が脱衣行動をしていることを検出する。使用者の脱衣行動は、一般的な使用者(入浴者)が脱衣を行っているときの点群の時系列的な動きのパターンを、予め機械学習しておくことにより、検出することが可能になる。
【0064】
また、本実施形態において、制御部16は、脱衣室18内において使用者の脱衣行動が検出されると、使用者の動作に基づくシャワー吐水の作動禁止を解除する。即ち、使用者が脱衣室18内で脱衣行動をした場合には、その後、入浴又はシャワーを浴びることが予想されるので、このような場合には、自動的にシャワー吐水の作動禁止を解除する。これにより、使用者は、操作部18bを操作することなく、動作により(本実施形態ではターゲット指示部9に手指を差し出すことにより)、シャワー装置6を制御することが可能になる。また、シャワー吐水の作動禁止が自動的に解除された場合には、シャワー吐水の作動禁止が解除されたことが、報知装置17により使用者に報知される。
【0065】
次に、図9を参照して、本発明の第1実施形態によるシャワーシステム1の作用を説明する。
図9は、シャワーシステム1に備えられた制御部16において実行される処理を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートによる処理は、シャワーシステム1の電源が投入されている状態では、所定の時間間隔で繰り返し実行される。
【0066】
まず、図9のステップS1においては、制御部16により、電波式レーダ14から各種データが取得される。即ち、受信可能空間20内に使用者が立ち入っているか否かを検査するために、制御部16は電波式レーダ14から各種データを取得する。この際、電波式レーダ14の検出部14a(図5A)から受信可能空間20全体を走査するように電波が射出され、受信された反射波から各種データが導出される。本実施形態においては、電波が反射された点から検出部14aまでの距離、電波が反射された点の方位角、電波が反射された点の仰角、受信した電波の強度、及び電波を反射した点のドップラー速度が導出される。
【0067】
次いで、ステップS2においては、各点から反射された反射波の強度に基づいて、低強度のノイズが除去される。本実施形態においては、CFAR法を使用して、強度閾値Ithが計算され、この強度閾値Ithよりも強度が低い反射波はノイズであると判定され、そのデータが除去される(図6の網掛け部分)。
【0068】
さらに、ステップS3においては、電波を反射した点のうち、ドップラー速度が低いものが除去される。一般に、電波を反射した各点のドップラー速度は、速度ゼロを中心に、負の値(電波式レーダ14の検出部14aに近づいている点)から正の値(検出部14aから遠ざかっている点)まで分布する。これらの点のうち、ドップラー速度が特にゼロに近い点は、静止した壁面や床面から反射されたものである可能性が高い。このため、本実施形態においては、ドップラー速度の絶対値が所定の速度閾値Vthよりも小さい点はノイズと判定され、除去される(図7の網掛け部分)。
【0069】
次に、ステップS4においては、ステップS2における処理と、ステップS3における処理の掛け合わせにより、使用者を表すものと考えられる点群が算出される。本実施形態においては、反射波により検出された点のうち、反射波の強度が強度閾値Ith以上であり、且つ、ドップラー速度の絶対値が所定の速度閾値Vth以上である点が、使用者を表す点群として抽出される。
【0070】
さらに、ステップS5においては、ステップS4において抽出された点群の重心位置が算出される。即ち、ステップS4において抽出された各点の重心位置が計算され、使用者は、この重心位置に居るものと判断される。
【0071】
次に、ステップS6においては、計算された重心位置(使用者の位置)が、受信可能空間20内の浴室2内であるか否かが判断される。計算された重心位置が浴室2内である場合にはステップS7に進み、浴室2外である場合には、ステップS12に進む。即ち、電波式レーダ14の受信可能空間20内で使用者が検知され、浴室2内に居ない場合には、使用者は脱衣室18内に居るものと判断される。
【0072】
次いで、ステップS12においては、使用者が脱衣室18内で脱衣行動を行っているか否かが判断され、脱衣行動を行っている場合にはステップS14に進み、脱衣行動を行っていない場合にはステップS13に進む。
さらに、ステップS13においては、使用者が操作部18bを操作して、使用者の動作によるシャワー吐水を許可したか否かが判断される。操作部18bが操作された場合にはステップS14に進み、操作されていない場合には、ステップS1に戻り、図9のフローチャートにおける上記の処理が繰り返される。
【0073】
一方、ステップS14においては、使用者の動作に基づく固定シャワーヘッド6a及びハンドシャワーヘッド6bからのシャワー吐水が許可(シャワー吐水の禁止解除)され、図9のフローチャートにおける処理はステップS1に戻る。
【0074】
一方、ステップS6において、使用者が浴室2内に居ると判断された場合には、ステップS7に進む。
ステップS7においては、検出空間22内において、使用者が所定の動作を行ったか否かが判断される。即ち、検出空間22内で点群が検出され、その検出空間22内で検出された点群の重心が、側壁面2bに設けられたターゲット指示部9の方へ移動しているか否かが判断される。点群の重心がターゲット指示部9の方へ移動している場合には、使用者がシャワーシステム1を操作する所定の動作を行っていると判断され、ステップS8に進む。
【0075】
また、上述したように、浴室2内には、ハンドシャワーヘッド6bからの吐水を制御するための検出空間(図示せず)、及び浴室空調機7を制御するための検出空間(図示せず)も設定されている。ステップS7においては、これらの検出空間内において、使用者が所定の動作を行ったか否かについても判断され、所定の動作を行っていると判断された場合にはステップS8に進む。
【0076】
一方、各検出空間内において点群が検出されない場合、及び検出された点群の重心がターゲット指示部の方へ向かっていない場合には、使用者は所定の動作を行っていないと判断され、フローチャートにおける処理は、ステップS1に戻る。
【0077】
さらに、ステップS8においては、何れかの検出空間内で検出された点群の重心がターゲット指示部のうちの、どの指示部に向かっているかが認識される。即ち、検出空間内で検出された点群の位置に基づいて、使用者の手指がどの指示部に向けられているか識別される。
【0078】
次に、ステップS9においては、使用者の動作により指示された機能の作動禁止が解除されているか否かが判断される。例えば、使用者の手指がターゲット指示部9のオーバーヘッドシャワー指示部9aに向けて差し出された場合には、ステップS14において、固定シャワーヘッド6aからのシャワー吐水の禁止が解除された状態であるか否かが判断される。禁止が解除されている場合には、ステップS11に進み、禁止が解除されていない場合には、ステップS10に進む。
【0079】
さらに、ステップS10においては、固定シャワーヘッド6aからのシャワー吐水が禁止された状態であることが、報知装置17により、使用者に報知される。シャワー吐水が禁止された状態であることを使用者に報知することにより、シャワーシステム1が故障していると誤認されるのを防止することができる。
【0080】
一方、ステップS9において、使用者の動作により浴室空調機7の作動が指示された場合には、浴室空調機7の作動は、常に許可されている(禁止されていない)ため、フローチャートにおける処理はステップS11に進む。同様に、使用者の動作によりスパウト6cからの吐水が指示された場合にも、フローチャートにおける処理はステップS11に進む。
【0081】
また、ステップS9において、使用者の動作によりハンドシャワーヘッド6bからのシャワー吐水が指示された場合には、ハンドシャワーヘッド6bがヘッド保持部8bから取り外されているか否かが判断される。ヘッド保持部8bから取り外されている場合には、ハンドシャワーヘッド6bからのシャワー吐水が許可されているため、フローチャートにおける処理はステップS11に進む。一方、ハンドシャワーヘッド6bがヘッド保持部8bに保持されている場合には、ステップS14において、ハンドシャワーヘッド6bからのシャワー吐水の禁止が解除された状態であるか否かが判断される。禁止が解除されている場合には、ステップS11に進み、禁止が解除されていない場合には、ステップS10に進む。ステップS10においては、ハンドシャワーヘッド6bからのシャワー吐水が禁止された状態であることが、報知装置17により、使用者に報知される。
【0082】
次に、ステップS11において、制御部16は、ステップS8において識別された使用者の動作に基づいてシャワー装置6又は浴室空調機7に制御信号を送信し、図9に示すフローチャートの1回の処理を終了する。例えば、使用者の手指がオーバーヘッドシャワー指示部9aに向けられていると判断された場合には、制御部16は電磁弁6dに制御信号を送り、固定シャワーヘッド6aからの吐水を開始させる。このように、図9に示すフローチャートの処理が繰り返し実行されることにより、使用者の動作に基づいて、シャワー装置6及び浴室空調機7が制御される。
【0083】
なお、上述した本実施形態においては、使用者がターゲット指示部に手指を差し出す動作により、シャワー装置等が制御されていた。これに対して、変形例として、ターゲット指示部を使用せず、手指を鉛直方向又は水平方向に振る等、予め設定された任意の動作に基づいてシャワー装置6を含む室内設置機器が制御されるように本発明を構成することもできる。
【0084】
本発明の第1実施形態のシャワーシステム1によれば、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて、室内設置機器であるシャワー装置6及び浴室空調機7を制御するので、画像の撮像により使用者に潜在的な不安感を与えることがない。また、本実施形態のシャワーシステム1によれば、使用者による操作部18bの操作又は脱衣行動が検出された場合に、使用者の動作に基づく室内設置機器(シャワー装置6及び浴室空調機7)の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されるので、浴室2内における使用者の動作が誤検出され、意図に反してシャワー装置6等が作動するのを防止することができる。
【0085】
また、本実施形態のシャワーシステム1によれば、使用者による操作部18bの操作又は脱衣行動が隣接室である脱衣室18において検出されるので、使用者が浴室2内に入る前に室内設置機器の作動禁止を解除することができ、使用者は、入室直後から室内設置機器を操作することができる。
【0086】
さらに、本実施形態のシャワーシステム1によれば、脱衣室18における使用者の脱衣行動が検出され、室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されるので、入浴時の通常の行動により作動禁止を解除することができ、使用者の操作負担を軽減することができる。
【0087】
また、本実施形態のシャワーシステム1によれば、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて、使用者の脱衣行動を検出するので、室内設置機器を制御するための電波式レーダ14と兼用にすることができ、特別な装置を設けることなく使用者の脱衣行動を検出することができる。
【0088】
さらに、本実施形態のシャワーシステム1によれば、報知装置17により、室内設置機器の少なくとも一部の機能の作動禁止が解除されたことが報知されるので、使用者が、作動禁止が解除されていないことに気付かず、シャワーシステム1が故障したものと誤解するのを防止することができる。
【0089】
また、本実施形態のシャワーシステム1によれば、使用者による操作部18bの操作又は脱衣行動が検出されていない状態での固定シャワーヘッド6a、ハンドシャワーヘッド6bからの吐水を禁止するので、シャワーヘッドから不意に吐水され、使用者に不快感を与えるのを防止することができる。また、シャワー装置以外の室内設置機器である浴室空調機7の少なくとも一部の機能の作動が許容されるので、不意に作動した場合でも使用者に不快感を与えることがない室内設置機器を無条件で作動させることができ、使用者の操作負担を軽減することができる。
【0090】
さらに、本実施形態のシャワーシステム1によれば、ハンドシャワーヘッド6bがヘッド保持部8bから取り外されている場合にはハンドシャワーヘッド6bからの吐水の禁止が解除されるので、使用者にハンドシャワーヘッド6bの使用意思がある場合には無条件でハンドシャワーヘッド6bからの吐水を行うことができ、使用者の操作負担を軽減することができる。
【0091】
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態によるシャワーシステム、及びそれを備えたシャワー室システムを説明する。
本実施形態のシャワーシステムは、シャワー装置がシャワー室に設けられている点が上述した第1実施形態とは異なる。従って、以下では、本発明の第2実施形態の、第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。図10は、本発明の第2実施形態のシャワーシステムが備えられたシャワー室内を示す斜視図である。
【0092】
図10に示すように、本実施形態のシャワーシステム100は、シャワー室102内に設けられている。室であるシャワー室102は、天井壁面102a、4つの側壁面102b、102c、102d、102e、及び床面102fを備えている。また、シャワーシステム100は、シャワー設置側壁面である側壁面102bに設けられており、この側壁面102bに対向する側壁面102dは、ほぼ全面が隣接室(図示せず)からシャワー室102に出入りするための扉になっている。
【0093】
さらに、本実施形態のシャワーシステム100は、シャワー装置6と、電波式レーダ14と、制御部16と、を有する。また、シャワー室102の側壁面102eには、報知装置17及び操作部18bが設けられている。
【0094】
シャワー装置6は、固定シャワーヘッド6aと、ハンドシャワーヘッド6bと、電磁弁6dと、温度調整弁6eと、流量調整弁6fと、を有する。
固定シャワーヘッド6aは、オーバーヘッドシャワー用のシャワーヘッドであり、天井壁面102aに固定され、使用者の頭上からシャワー吐水を行うように構成されている。また、固定シャワーヘッド6aは、側壁面102b及び102eの近傍に、天井壁面102aに設けられている。
【0095】
ハンドシャワーヘッド6bは、側壁面102bに取り付けられたシャワーバー8のヘッド保持部8bに保持され、ヘッド保持部8bはバー部材8aに摺動可能に取り付けられている。
また、温度調整弁6e及び流量調整弁6fは側壁面102bに設けられ、電磁弁6dは側壁面102bの裏側に設けられている。
【0096】
電波式レーダ14は、シャワー設置側壁面である側壁面102bの裏側に設けられている。電波式レーダ14は、側壁面102bの上部から、斜め下方に向けてシャワー室102内、及びシャワー室102に隣接する隣接室(図示せず)内に電波を照射し、シャワーシステム100の使用者によって反射された電波を受信するように構成されている。
【0097】
制御部16は、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて、シャワー室102内に設定された所定の検出空間内におけるシャワーシステム100の使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいて固定シャワーヘッド6aからの吐水を制御するように構成されている。即ち、使用者が側壁面102bに設けられたターゲット指示部9に手指を差し出すことにより、固定シャワーヘッド6aからの吐止水等を制御できるように構成されている。なお、本実施形態において、シャワー室102には浴室空調機が備えられておらず、シャワー装置6のみが使用者の動作により制御される。
【0098】
図10に示すように、本実施形態において、検出空間22は、シャワー室102の側壁面102b及び102eに隣接する直方体状の空間として設定されている。また、使用者によって反射された電波を受信可能な受信可能空間(図示せず)は、シャワー室102及びこれに隣接する隣接室(図示せず)内全体をカバーするように設定されている。
【0099】
次に、図11を参照して、本発明の第3実施形態によるシャワーシステム、及びそれを備えたシャワー室システムを説明する。
本実施形態のシャワーシステムは、シャワー装置が所謂3in1式のバスルームに設けられている点が上述した第1実施形態とは異なる。従って、以下では、本発明の第3実施形態の、第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。図11は、本発明の第3実施形態のシャワーシステムが備えられた室内を示す斜視図である。
【0100】
図11に示すように、本実施形態のシャワーシステム200は、室202内に設けられている。室202は、内部にシャワーシステム200の他、水洗大便器204、及び洗面化粧台205が配置された所謂3in1式のバスルームである。この室202の一角がガラス製又は樹脂製のパーティションにより区切られており、パーティションの内部にシャワーシステム200が設けられている。従って、本実施形態においては、室202の中に、パーティションによりシャワー室203が形成され、このシャワー室203とシャワーシステム200により、本実施形態のシャワー室システムが構成されている。
【0101】
室であるシャワー室203は、天井壁面203a、室202の一部を構成する2つの側壁面203b、203c、パーティションにより構成された2つの側壁面203d、203e、及び床面203fを備えている。また、シャワーシステム200は、側壁面203bに設けられており、この側壁面203bに対向する側壁面203dにはシャワー室203に出入りするための扉218が設けられている。さらに、本実施形態のシャワーシステム200は、シャワー装置6と、電波式レーダ14と、制御部16と、を有する。また、シャワー室203の側壁面203cには、報知装置17及び操作部18bが設けられている。
【0102】
シャワー装置6は、固定シャワーヘッド6aと、ハンドシャワーヘッド6bと、電磁弁6dと、温度調整弁6eと、流量調整弁6fと、を有する。
固定シャワーヘッド6aは、オーバーヘッドシャワー用のシャワーヘッドであり、側壁面203bから水平方向に延びる配管の先端に固定され、使用者の頭上からシャワー吐水を行うように構成されている。従って、固定シャワーヘッド6aは、シャワー設置側壁面である側壁面203bに固定されている。
【0103】
ハンドシャワーヘッド6bは、側壁面203bに取り付けられたシャワーバー8のヘッド保持部8bに保持され、ヘッド保持部8bはバー部材8aに摺動可能に取り付けられている。
また、温度調整弁6e及び流量調整弁6fは側壁面203bに設けられ、電磁弁6dは側壁面203bの裏側に設けられている。
【0104】
電波式レーダ14は、側壁面203bの裏側の上部に設けられており、シャワー室203内、及びシャワー室203に隣接する隣接室である室202内に電波を照射し、シャワーシステム200の使用者によって反射された電波を受信するように構成されている。
【0105】
制御部16は、電波式レーダ14によって検出された信号に基づいて、シャワー室203内に設定された所定の検出空間内におけるシャワーシステム200の使用者の動作を検出し、検出された使用者の動作に基づいて固定シャワーヘッド6aからの吐水を制御するように構成されている。即ち、使用者が側壁面203bに設けられたターゲット指示部9に手指を差し出すことにより、固定シャワーヘッド6aからの吐止水等を制御できるように構成されている。
【0106】
図11に示すように、本実施形態において、検出空間22は、シャワー室203の側壁面203bに隣接する直方体状の空間として設定されている。また、使用者によって反射された電波を受信可能な受信可能空間(図示せず)は、シャワー室203及び室202内全体をカバーするように設定されている。
【0107】
なお、本発明の第3実施形態によるシャワーシステム200は、水洗大便器204及び洗面化粧台205が配置された室202内の一角に構成されたシャワー室に設けられ、シャワー室システムを構成していた。これに対して、変形例として、シャワーシステムを、浴槽、水洗大便器、洗面化粧台等が配置された浴室内に設け、浴室システムを構成することもできる。
【0108】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。例えば、上述した実施形態においては、入浴中の使用者の動作を電波式レーダによって検出し、シャワー装置の制御を行っていたが、この機能に加え、浴室内の使用者に事故や体調急変が発生しているか否かを、電波式レーダによって見守るように本発明を構成することもできる。
【符号の説明】
【0109】
1 シャワーシステム
2 浴室(室)
2a 天井壁面
2b 側壁面(シャワー設置側壁面)
2c、2d、2e 側壁面
2f 床面
4 浴槽
6 シャワー装置(室内設置機器)
6a 固定シャワーヘッド
6b ハンドシャワーヘッド
6c スパウト
6d 電磁弁
6e 温度調整弁
6f 流量調整弁
7 浴室空調機(室内設置機器)
8 シャワーバー
8a バー部材(バー状の部材)
8b ヘッド保持部
8c 着脱センサ
9 ターゲット指示部
9a オーバーヘッドシャワー指示部
9b スパウト指示部
9c 温度上昇指示部
9d 温度低下指示部
9e 流量増加指示部
9f 流量低下指示部
10 鏡
12 浴室カウンター
14 電波式レーダ
14a 検出部
14b レーダ筐体
16 制御部
17 報知装置
18 脱衣室(隣接室)
18a 扉
18b 操作部
20 受信可能空間
22 検出空間
24 吐水空間
100 シャワーシステム
102 シャワー室
102a 天井壁面
102b、102c、102d、102e 側壁面
102f 床面
200 シャワーシステム
202 室
203 シャワー室
203a 天井壁面
203b、203c、203d、203e 側壁面
203f 床面
204 水洗大便器
205 洗面化粧台
218 扉
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6
図7
図8
図9
図10
図11