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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082880
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】開閉装置
(51)【国際特許分類】
   H02B 13/035 20060101AFI20240613BHJP
【FI】
H02B13/035 301G
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197065
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】弁理士法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 慧
(72)【発明者】
【氏名】丸島 敬
(72)【発明者】
【氏名】岩田 剛一
(72)【発明者】
【氏名】網田 芳明
(72)【発明者】
【氏名】松本 詠治
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 和広
【テーマコード(参考)】
5G017
【Fターム(参考)】
5G017AA33
5G017BB01
(57)【要約】
【課題】三相一括操作方式の開閉装置と同等の信頼性の確保、低コスト化及び迅速な市場投入を実現することのできる二相一括操作方式及び単相操作方式の開閉装置を提供する。
【解決手段】可動接点を往復駆動して、遮断状態と投入状態を相互に移行する開閉装置であって、内部に固定接点及び可動接点が配設された接点収容タンクと、内部にダミーウエイトが配設されたダミーウエイト収容タンクと、接点シールドロッドと、ダミーウエイトシールドロッドと、接点シールドロッド及びダミーウエイトシールドロッドに夫々回転自由で連結されたリンクと、リンクの他端に回転自由で連結された回転自在の連結レバーと、連結レバーの他端に回転自由で連結され接点シールドロッド及びダミーウエイトシールドロッドと直行する方向に移動自在に配置された連結ロッドと、連結ロッドの他端に回転自由で連結された出力ロッドと、出力ロッドを往復駆動する操作機構と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動接点を往復駆動して、遮断状態と投入状態を相互に移行する開閉装置であって、
絶縁性ガスが封入され、内部に固定接点及び前記可動接点が配設された接点収容タンクと、
絶縁性ガスが封入され、内部にダミーウエイトが配設されたダミーウエイト収容タンクと、
絶縁ロッドを介して前記可動接点に接続され、一端が前記接点収容タンクの外部に導出された並進摺動自在の接点シールドロッドと、
前記ダミーウエイトに接続され、一端が前記ダミーウエイト収容タンクの外部に導出された並進摺動自在のダミーウエイトシールドロッドと、
前記接点シールドロッド及び前記ダミーウエイトシールドロッドに夫々回転自由で一端を連結されたリンクと、
夫々の前記リンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の連結レバーと、
前記連結レバーの他端に回転自由で連結され、前記接点シールドロッド及び前記ダミーウエイトシールドロッドと直行する方向に移動自在に配置された連結ロッドと、
前記連結ロッドの端部に回転自由で一端を連結された出力ロッドと、
前記出力ロッドの他端に連結され、前記出力ロッドを往復駆動する操作機構と、
を有することを特徴とする開閉装置。
【請求項2】
前記接点収容タンクを1つ有する単相操作方式の開閉装置である、
ことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
【請求項3】
前記ダミーウエイトの質量は、前記可動接点と前記絶縁ロッドの質量の合計の2倍と同等、又は、それ以上である、
ことを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
【請求項4】
前記ダミーウエイト収容タンクの内部には、オリフィスを有するシリンダと、当該シリンダ内部に摺動自在に配置されたピストン形状の前記ダミーウエイトとが配設され、
前記オリフィスは、ピストン形状の前記ダミーウエイトの位置に関わらず、常に前記シリンダとピストン形状の前記ダミーウエイトで囲まれた作動空間に配置されるように前記シリンダに設けられており、
ピストン形状の前記ダミーウエイトの質量は、前記可動接点と前記絶縁ロッドの質量の合計と同等である、
ことを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
【請求項5】
前記接点収容タンクを2つ有する二相一括操作方式の開閉装置である、
ことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
【請求項6】
前記ダミーウエイトの質量は、前記可動接点と前記絶縁ロッドの質量の合計と同等、又は、それ以上である、
ことを特徴とする請求項5記載の開閉装置。
【請求項7】
二相の可動接点を同時に往復駆動して、遮断状態と投入状態を相互に移行する二相一括操作方式の開閉装置であって、
絶縁性のガスが封入されている第一、第二、及び第四のタンクと、
前記第一及び第二のタンク内部に配置された第一及び第二の固定接点と、
前記第一及び第二の固定接点と対向配置されている第一及び第二の可動接点と、
前記第一及び第二の可動接点の、前記第一及び第二の固定接点の反対側の他端に一端を連結された第一及び第二の絶縁ロッドと、
前記第一及び第二の絶縁ロッドの他端に一端を連結された並進摺動自在の第一及び第二のシールロッドと、
前記第一及び第二のシールロッドの他端に回転自由で一端を連結された第一及び第二のリンクと、
前記第一及び第二のリンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の第一及び第二の連結レバーと、
前記第四のタンク内部に配置された第1のダミーウエイトと、
前記第一のダミーウエイトの端部に一端を連結された並進摺動自在の第三のシールロッドと、
前記第三のシールロッドの他端に回転自由で一端を連結された第三のリンクと、
前記第三のリンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の第三の連結レバーと、
前記第一から第三の連結レバーの他端に回転自由で連結され、前記第一から第三のシールロッドと直行する方向に移動自在に配置された第一の連結ロッドと、
前記第一の連結ロッドの端部に回転自由で一端を連結された出力ロッドと、
前記出力ロッドの他端に連結され、前記出力ロッドを往復駆動する操作機構と、
を有することを特徴とする開閉装置。
【請求項8】
前記第一のダミーウエイトの質量は、前記第一の可動接点と前記第一の絶縁ロッドの質量の合計と同等、または、それ以上である、
ことを特徴とする請求項7に記載の開閉装置。
【請求項9】
単相の可動接点を往復駆動して、遮断状態と投入状態を相互に移行する単相操作方式の開閉装置であって、
絶縁性の高いガスが封入されている第一、及び第四のタンクと、
前記第一のタンク内部に配置された第一の固定接点と、
前記第一の固定接点と対向配置されている第一の可動接点と、
前記第一の可動接点の前記第一の固定接点の反対側の他端に一端を連結された第一の絶縁ロッドと、
前記第一の絶縁ロッドの他端に一端を連結された並進摺動自在の第一のシールロッドと、
前記第一のシールロッドの他端に回転自由で一端を連結された第一のリンクと、
前記第一のリンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の第一の連結レバーと、
前記第四のタンク内部に配置された第二のダミーウエイトと、
前記第二のダミーウエイトの端部に一端を連結された並進摺動自在の第三のシールロッドと、
前記第三のシールロッドの他端に回転自由で一端を連結された第三のリンクと、
前記第三のリンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の第三の連結レバーと、
前記第一及び第三の連結レバーの他端に回転自由で連結され、前記第一及び第三のシールロッドと直行する方向に移動自在に配置された第二の連結ロッドと、
前記第二の連結ロッドの端部に回転自由で一端を連結された出力ロッドと、
前記出力ロッドの他端に連結され、前記出力ロッドを往復駆動する操作機構と、
を有することを特徴とする開閉装置。
【請求項10】
前記第二のダミーウエイトの質量は、第一の可動接点と第一の絶縁ロッドの質量の合計の2倍と同等、または、それ以上である、
ことを特徴とする請求項9に記載の開閉装置。
【請求項11】
単相の可動接点を往復駆動して、遮断状態と投入状態を相互に移行する単相操作方式の開閉装置であって、
絶縁性の高いガスが封入されている第一及び第四のタンクと、
前記第一のタンク内部に配置された第一の固定接点と、
前記第一の固定接点と対向配置されている第一の可動接点と、
前記第一の可動接点の前記第一の固定接点の反対側の他端に一端を連結された第一の絶縁ロッドと、
前記第一の絶縁ロッドの他端に一端を連結された並進摺動自在の第一のシールロッドと、
前記第一のシールロッドの他端に回転自由で一端を連結された第一のリンクと、
前記第一のリンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の第一の連結レバーと、
前記第四のタンク内部に設置された第一のシリンダと、
前記第一のシリンダに設けられたオリフィスと、
前記第一のシリンダ内部に摺動自在に配置されたピストン形状の第三のダミーウエイトと、
前記第三のダミーウエイトの端部に一端を連結された並進摺動自在の第三のシールロッドと、
前記第三のシールロッドの他端に回転自由で一端を連結された第三のリンクと、
前記第三のリンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の第三の連結レバーと、
前記第一および第三の連結レバーの他端に回転自由で連結され、前記第一および第三のシールロッドと直行する方向に移動自在に配置された第二の連結ロッドと、
前記第二の連結ロッドの端部に回転自由で一端を連結された出力ロッドと、
前記出力ロッドの他端に連結され、前記出力ロッドを往復駆動する操作機構と、を有し、
前記オリフィスは、前記第三のダミーウエイトの位置に関わらず、常に前記第一のシリンダと前記第三のダミーウエイトで囲まれた作動空間に配置されるように前記第一のシリンダに設けられており、
前記第三のダミーウエイトの質量は前記第一の可動接点と前記第一の絶縁ロッドの質量の合計と同等である、
ことを特徴とする単相操作方式の開閉装置。
【請求項12】
前記第一のシリンダにチェック弁を設け、前記チェック弁は遮断動作時に開放し、投入動作時に閉止する、
ことを特徴とする請求項11に記載の開閉装置。
【請求項13】
前記第三のダミーウエイトにチェック弁を設け、前記チェック弁は遮断動作時に開放し、投入動作時に閉止する、
ことを特徴とする請求項11に記載の開閉装置。
【請求項14】
前記第一のシリンダに、前記オリフィスを複数、かつ、遮断状態と比較して投入状態の前記作動空間に配置される前記オリフィスの数が多くなるように設ける、
ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の開閉装置。
【請求項15】
前記第一のシリンダの代わりに、前記第三のダミーウエイトの投入動作方向に従い、内部断面積が大きくなる形状を有する第二のシリンダを設ける、
ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
開閉装置(遮断器)は、電力系統を雷害等から保護し、電力系統の安定した運用を実現するため、大電力の開閉制御を行う送変電機器の一つである。開閉装置は、開路(遮断)及び閉路(投入)時のアーク放電の影響を最小限に抑えるため、高応答でかつ高速可動接点の動作が要求される。その可動接点を駆動する操作機構には、ばね操作力を用いたばね操作機構、及び油圧力を用いた油圧操作機構が広く適用されている。
【0003】
変電所に設置されている開閉装置は、三相分の可動接点を一つの操作機構で駆動させる三相一括操作方式、又は一相分の可動接点を一つの操作機構で駆動させる単相操作方式が一般的である。三相一括操作方式の遮断器の従来例としては、例えば特許文献1及び特許文献2に記載された技術がある。
【0004】
特許文献1の開閉装置では、各相の可動接点を絶縁ロッドに連結し、この各相の絶縁ロッドの他端を回転自在の連結レバーの一端に回転自由で連結し、この各相の連結レバーの他端に連結ロッドを接続するとともに、連結ロッドは各相の絶縁ロッドと直行する方向に移動自在に挿通配置し、一端を操作機構の出力ロッドに連結されている。このような構成の開閉装置では、操作機構の出力ロッドの往復運動により、連結ロッドも動作し、各相の連結レバーを回転する。そして、各相の絶縁ロッドを介して、各相の可動接点が往復運動を行い、遮断・投入動作を行うことができる。
【0005】
特許文献2の開閉装置では、各相の可動接点を絶縁ロッドに連結し、この各相の絶縁ロッドの他端を連結シャフトに固着された各相の連結レバーの一端に回転自由で連結し、連結シャフトの一端に連結シャフトを回転させる操作機構が配置されている。このような構成の開閉装置では、操作機構により連結シャフトを回転させることにより、各相の連結レバーを回転する。そして、各相の絶縁ロッドを介して、各相の可動接点が往復運動を行い、遮断・投入動作を行うことができる。
【0006】
改めて、従来の三相一括操作方式の開閉装置について、図12及び図13を用いて説明する。図12は従来の三相一括操作方式の開閉装置器100の遮断状態を示す図であり、図13は投入状態を示す図である。
【0007】
図12及び図13に示す通り、従来の三相一括操作方式の開閉装置100は、絶縁性の高いガスが封入されているタンク10a~10cを具備しており、これらの内部に、固定接点11a~11cと可動接点12a~12cが対向配置されている。可動接点12a~12cの固定接点11a~11cと反対側の他端に連結された絶縁ロッド13a~13cの他端には、並進摺動自在のシールロッド14a~14cが連結されている。
【0008】
シールロッド14a~14cの他端に回転自由で連結されたリンク7a~7cは、回転自在の連結レバー6a~6cの一端に回転自由で連結されている。第一の連結ロッド5aは連結レバー6a~6cの他端に回転自由で連結され、シールロッド14a~14cと直行する方向に移動自在に配置されている。さらに、第一の連結ロッド5aの他端は、操作機構3の出力ロッド4に回転自由で連結されている。
【0009】
このような構成の開閉装置100において、操作機構3へ遮断指令が入力されると、操作機構3は出力ロッド4を図12中の矢印A方向(図中の左側方向)へ移動させることで、連結レバー6a~6cは矢印B方向(図中の時計回り方向)に回転し、可動接点12a~12cは矢印C方向(図中の下側方向)へ移動するので、固定接点11a~11cから離間し遮断状態となる。
【0010】
また、操作機構3へ投入指令が入力されると、操作機構3は出力ロッド4を図13中の矢印D方向(図中の右側方向)へ移動させることで、連結レバー6a~6cは矢印E方向(図中の反時計回り方向)に回転し、可動接点12a~12cは矢印F方向(図中の上側方向)へ移動するので、固定接点11a~11cと接触し投入状態となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】実開昭63-93705号公報
【特許文献2】特開平1-220321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
一方、交流電気鉄道用変電所では、三相電源を受電して三相二相変換変圧器で二組の単相電力に変換するので、二相分の可動接点を一つの操作機構で駆動させる二相一括操作方式、又は単相操作方式の開閉装置が必要となる。
【0013】
二組の単相電力向け開閉装置として、三相一括操作方式の開閉装置を適用する場合、電流を流さない相の接点部分は無駄になるため、低コスト化の可能性が残っている。また、二相一括操作方式、又は単相操作方式の開閉装置を新たに開発する場合、操作機構、連結ロッドなどの連結機構部、タンク、および、タンクを保持する架構などを新規開発要素があるために上市時期が遅くなる。さらに、実績が多く高い信頼性を持つ三相一括操作方式の開閉装置と同等の信頼性が確保されるとは限らない。
【0014】
以上のように、二相一括操作方式、又は単相操作方式の開閉装置の開発においては、実績の多い三相一括操作方式の開閉装置と同等の信頼性の確保、低コスト化、及び迅速な市場投入を実現することが求められる。
【0015】
本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもので、その目的は、実績の多い三相一括操作方式の開閉装置と同等の信頼性の確保、低コスト化、及び迅速な市場投入を実現することのできる二相一括操作方式の開閉装置、及び単相操作方式の開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、実施形態に係る開閉装置は、可動接点を往復駆動して、遮断状態と投入状態を相互に移行する開閉装置であって、絶縁性ガスが封入され、内部に固定接点及び前記可動接点が配設された接点収容タンクと、絶縁性ガスが封入され、内部にダミーウエイトが配設されたダミーウエイト収容タンクと、絶縁ロッドを介して前記可動接点に接続され、一端が前記接点収容タンクの外部に導出された並進摺動自在の接点シールドロッドと、前記ダミーウエイトに接続され、一端が前記ダミーウエイト収容タンクの外部に導出された並進摺動自在のダミーウエイトシールドロッドと、前記接点シールドロッド及び前記ダミーウエイトシールドロッドに夫々回転自由で一端を連結されたリンクと、夫々の前記リンクの他端に回転自由で一端を連結された回転自在の連結レバーと、前記連結レバーの他端に回転自由で連結され、前記接点シールドロッド及び前記ダミーウエイトシールドロッドと直行する方向に移動自在に配置された連結ロッドと、前記連結ロッドの端部に回転自由で一端を連結された出力ロッドと、前記出力ロッドの他端に連結され、前記出力ロッドを往復駆動する操作機構と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施形態によれば、三相一括操作方式の開閉装置を少ない交換部品で、二相一括操作方式、及び単相操作方式の遮断器へ適用することが可能となり、実績の多い三相一括操作方式の開閉装置と同等の高い信頼性の確保、低コスト化、及び迅速な市場投入が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る二相一括操作方式の開閉装置の遮断状態を示す図。
図2】第1実施形態に係る二相一括操作方式の開閉装置の投入状態を示す図。
図3】第2実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の遮断状態を示す図。
図4】第2実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の投入状態を示す図。
図5】第3実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の遮断状態を示す図。
図6】投入動作における可動接点の時刻歴変位を示す図。
図7】第3実施形態における投入動作における可動接点の時刻歴変位を示す図。
図8】第4実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の要部構成を示す図。
図9】第4実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の要部構成の他の例を示す図。
図10】第5実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の要部構成を示す図であり、(a)は遮断状態、(b)は投入状態を示す図。
図11】第6実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の要部構成を示す図であり、(a)は遮断状態、(b)は投入状態を示す図。
図12】従来の三相一括操作方式の開閉装置の遮断状態を示す図。
図13】従来の三相一括操作方式の開閉装置の投入状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施形態に係る開閉装置について、図面を参照して説明する。
【0020】
[第1実施形態](二相一括操作方式の遮断器)
図1は、第1実施形態に係る二相一括操作方式開閉装置1の遮断状態を示す図であり、図2は、投入状態を示す図である。図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る二相一括操作方式開閉装置1は、第一のタンク10a、第二のタンク10b、第四のタンク10dの3つのタンクを有している。これらのタンクの内、第一のタンク10aと第二のタンク10bが、内部に接点が配設された接点収容タンクであり、第四のタンク10dが内部にダミーウエイトが配設されたダミーウエイト収容タンクである。なお、従来の三相一括操作方式の開閉装置の第三のタンク10cに換えて設けているという意味で第四のタンク10dと称している。
【0021】
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る二相一括操作方式開閉装置1では、絶縁性の高いガスが封入されている第一のタンク10aの内部に、第一の固定接点11aと第一の可動接点12aが対向配置されている。第一の可動接点12aの第一の固定接点11aと反対側の他端に連結された第一の絶縁ロッド13aの他端には、並進摺動自在の第一のシールロッド14aが連結されている。第一のシールロッド(接点シールドロッド)14aの他端に回転自由で連結された第一のリンク7aは、回転自在の第一の連結レバー6aの一端に回転自由で連結されている。
【0022】
同様に、絶縁性の高いガスが封入されている第二のタンク10bの内部に、第二の固定接点11bと第二の可動接点12bが対向配置されている。第二の可動接点12bの第二の固定接点11bと反対側の他端に連結された第二の絶縁ロッド13bの他端には、並進摺動自在の第二のシールロッド(接点シールドロッド)14bが連結されている。第二のシールロッド14bの他端に回転自由で連結された第二のリンク7bは、回転自在の第二の連結レバー6bの一端に回転自由で連結されている。
【0023】
絶縁性の高いガスが封入されている第四のタンク10dの内部に配置される第一のダミーウエイト20aの一端には、並進摺動自在の第三のシールロッド(ダミーウエイトシールドロッド)14cが連結されている。この第一のダミーウエイト20aの質量は、第一の可動接点12aと第一の絶縁ロッド13aの質量(第二の可動接点12bと第二の絶縁ロッド13bの質量と同じ)の合計と同等とする、又は、それ以上とする。換言すれば、本第1実施形態では省略されている、従来の三相一括操作方式の開閉装置の第三のタンク10cに設けられている第三の可動接点12cと第三の絶縁ロッド13cの質量の合計と同等とする、又は、それ以上とする。第三のシールロッド14cの他端に回転自由で連結された第三のリンク7cは、回転自在の第三の連結レバー6cの一端に回転自由で連結されている。
【0024】
第一の連結ロッド5aは、第一から第三の連結レバー6a~6cの他端に回転自由で連結され、第一から第三のシールロッド14a~14cと直行する方向に移動自在に配置され、さらに、第一の連結ロッド5aの他端は、操作機構3の出力ロッド4に回転自由で連結されている。
【0025】
このように構成された本第1実施形態の二相一括操作方式開閉装置1において、操作機構3へ遮断指令が入力されると、操作機構3は出力ロッド4を図1中の矢印A方向(図中の左側方向)へ移動させることで、第一から第三の連結レバー6a~6cは矢印B方向(図中の時計回り方向)に回転し、第一及び第二の可動接点12a及び12bは矢印C方向(図中の下側方向)へ移動するので、第一及び第二の固定接点11a及び11bから離間し遮断状態となる。同時に、第一のダミーウエイト20aは矢印C方向へ移動する。
【0026】
また、操作機構3へ投入指令が入力されると、操作機構3は出力ロッド4を図2中の矢印D方向(図中の右側方向)へ移動させることで、第一から第三の連結レバー6a~6cは矢印E方向(図中の反時計回り方向)に回転し、第一及び第二の可動接点12a及び12bは、矢印F方向(図中の上側方向)へ移動するので、第一及び第二の固定接点11a及び11bと接触し投入状態となる。同時に、第一のダミーウエイト20aは矢印F方向へ移動する。
【0027】
本第1実施形態によれば、第一のダミーウエイト20aの質量を、可動接点12aと絶縁ロッド13a(又は可動接点12bと絶縁ロッド13b)の質量との合計と同等とすることにより、操作機構3側に換算した可動部の等価質量の合計は、従来の三相一括操作方式の場合と等しくなる。これにより、遮断動作と投入動作の動作特性は、従来の三相一括操作方式の開閉装置とほぼ等しくなる。
【0028】
また、本第1実施形態の構成部品は、図示しないタンク支持構造体を含めて、従来の三相一括操作方式の遮断器とほぼ同一のものを使用することができるので、部品共通化によるコストダウンが可能となる。さらに、新規に開発する部分が少ないので、市場投入時期を早めることができる。さらに、実績の多い三相一括操作方式の遮断器と同等の信頼性の確保することができる。
【0029】
また、従来の三相一括操作方式の開閉装置における第三の固定接点11cと第三の可動接点12c(図12,13参照)の摺動摩擦を考慮して、第一のダミーウエイト20aの質量を、可動接点12aと絶縁ロッド13aとの質量との合計より増加することにより、動作特性を従来の三相一括操作方式の開閉装置により近づけることができる。
【0030】
また、第四のタンク10dの内部には接点部分がないので、第一及び第二のタンク10a及び10bよりもタンク軸方向の寸法を縮めることができ、さらなるコストダウンを実現することもできる。
【0031】
[第2の実施形態](単相操作方式の開閉装置)
図3は、第2実施形態に係る単相操作方式の開閉装置2の遮断状態を示す図であり、図4は、投入状態を示す図である。図3図4に示すように、第2実施形態に係る単相操作方式開閉装置2は、第一のタンク10a、第四のタンク10dの2つのタンクを有している。これらのタンクの内、第一のタンク10aが、内部に接点が配設された接点収容タンクであり、第四のタンク10dが内部にダミーウエイトが配設されたダミーウエイト収容タンクである。なお、本第2実施形態では、従来の三相一括操作方式の開閉装置において、第二のタンク10bを取り除き、第三のタンク10cに換えて第四のタンク10dを設けた構成となっている。
【0032】
図3図4に示すように、絶縁性の高いガスが封入されている第一のタンク10aの内部に、第一の固定接点11aと第一の可動接点12aが対向配置されている。第一の可動接点12aの第一の固定接点11aと反対側の他端に連結された第一の絶縁ロッド13aの他端には、並進摺動自在の第一のシールロッド14aが連結されている。第一のシールロッド14aの他端に回転自由で連結された第一のリンク7aは、回転自在の第一の連結レバー6aの一端に回転自由で連結されている。
【0033】
絶縁性の高いガスが封入されている第四のタンク10dの内部に配置される第二のダミーウエイト20bの一端には、並進摺動自在の第三のシールロッド14cが連結されている。第三のシールロッド14cの他端に回転自由で連結された第三のリンク7cは、回転自在の第三の連結レバー6cの一端に回転自由で連結されている。
【0034】
第二の連結ロッド5bは、第一及び第三の連結レバー6a及び6cの他端に回転自由で連結され、第一及び第三のシールロッド14a及び14cと直行する方向に移動自在に配置され、さらに、第二の連結ロッド5bの他端は、操作機構3の出力ロッド4に回転自由で連結されている。
【0035】
第二のダミーウエイト20bの質量は、第一の可動接点12aと第一の絶縁ロッド13aの質量の合計の2倍と同等、又は、それ以上とする。換言すれば、本第2実施形態では省略されている、従来の三相一括操作方式の開閉装置の第二のタンク10bに設けられている第二の可動接点12bと第二の絶縁ロッド13bの質量と、第三のタンク10cに設けられている第三の可動接点12cと第三の絶縁ロッド13cの質量との合計と同等、又は、それ以上とする。
【0036】
このように構成された本第2実施形態の単相操作方式の開閉装置2において、操作機構3へ遮断指令が入力されると操作機構3は出力ロッド4を図3中の矢印A方向(図中の左側方向)へ移動させることで、第一及び第三の連結レバー6a及び6cは矢印B方向(図中の時計回り方向)に回転し、第一の可動接点12aは矢印C方向(図中の下側方向)へ移動するので、第一の固定接点11aから離間し遮断状態となる。同時に、第二のダミーウエイト20bは矢印C方向へ移動する。
【0037】
また、操作機構3へ投入指令が入力されると操作機構3は出力ロッド4を図4中の矢印D方向(図中の右側方向)へ移動させることで、第一及び第三の連結レバー6a及び6cは矢印E方向(図中の反時計回り方向)に回転し、第一の可動接点12aは、矢印F方向(図中の上側方向)へ移動するので、第一の固定接点11aと接触し投入状態となる。同時に、第二のダミーウエイト20bは矢印F方向へ移動する。
【0038】
本第2実施形態によれば、第二のダミーウエイト20bの質量は、第一の可動接点12aと第一の絶縁ロッド13aの質量の合計の2倍と同等とすることにより、操作機構3側に換算した可動部の等価質量の合計は、従来の三相一括操作方式の開閉装置と等しくなる。このため、遮断動作と投入動作の動作特性は、従来の三相一括操作方式の開閉装置とほぼ等しくなる。
【0039】
また、本第2実施形態の構成部品は、図示しないタンク支持構造体を含めて、従来の三相一括操作方式の開閉装置とほぼ同一のものを使用することができるので、部品共通化によるコストダウンが可能となる。さらに、新規に開発する部分が少ないので、市場投入時期を早めることができる。さらに、実績の多い三相一括操作方式の開閉装置と同等の信頼性の確保することができる。
【0040】
また、第二の固定接点11bと第二の可動接点12bの摺動摩擦、および、第三の固定接点11cと第三の可動接点12cの摺動摩擦を考慮して、第二のダミーウエイト20bの質量を、第一の可動接点12aと第一の絶縁ロッド13aの質量の合計の2倍よりも増加することにより、動作特性を従来の三相一括操作方式の開閉装置により近づけることができる。
【0041】
また、第四のタンク10dの内部には接点部分がないので、第一のタンク10aよりもタンク軸方向の寸法を縮めることができ、さらなるコストダウンを実現することもできる。
【0042】
[第3実施形態](単相操作方式の遮断器)
図5は、第3実施形態に係る単相操作方式の開閉装置2の遮断状態を示す図である。なお、図5において、図1乃至図4に示した第1及び第2の実施形態と同じ又は類似の部分には、共通の符号を付すことにより重複説明は省略する。
【0043】
本第3実施形態では、第四のタンク10dの内部に第一のシリンダ21aが設置されており、第一のシリンダ21a内部に摺動自在にピストン形状の第三のダミーウエイト20cが配置されている。第三のダミーウエイト20cの一端には、第三のシールロッド14cが連結されている。第一のシリンダ21aと第三のダミーウエイト20cに囲まれた作動空間22は、第三のシールロッド14c側に配置されている。さらに、オリフィス23は、第三のダミーウエイト20cの位置に関わらず常に作動空間22に配置されるように第一のシリンダ21aの底部などに設けられている。また、第三のダミーウエイト20cの質量は、例えば、第一の可動接点12aと第一の絶縁ロッド13aの質量の合計と同等であり、第2実施形態における第二のダミーウエイト20bの質量よりも小さいものとする。
【0044】
このように構成された本第3実施形態の単相操作方式の開閉装置において、遮断動作では第三のダミーウエイト20cは矢印C方向へ移動するので、作動空間22は圧縮され、作動空間22の圧力は第四のタンク10d内部よりも高くなる。そのため、第三のダミーウエイト20cは矢印C方向と反対方向の反力を受けることになる。
【0045】
また、投入動作では、第三のダミーウエイト20cは矢印F方向へ移動するので、作動空間22は拡大され、作動空間22の圧力は第四のタンク10d内部よりも低くなる。そのため、第三のダミーウエイト20cは、矢印F方向と反対方向の反力を受けることになる。
【0046】
第三のダミーウエイト20cは、第二のダミーウエイト20bよりも軽いため、図6に示す第一のシリンダ21aがない場合の可動接点の時刻歴変位31は、従来の三相一括操作方式のガス遮断器の可動接点の時刻歴変位32よりも傾きが急になる。しかしながら、図7に示す時刻歴変位33ように、第一のシリンダ21aを設けることにより、従来の三相一括操作方式のガス遮断器の可動接点の時刻歴変位32と同等の時刻歴変位を実現することができる。
【0047】
また、第三のダミーウエイト20cは、第二のダミーウエイト20bよりも軽いので、慣性力などによる第三のシールロッド14cなどの破損の可能性を低減し、信頼性を向上させることができる。
【0048】
[第4実施形態](単相操作方式の遮断器)
図8は、第4実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の第四のタンク10dの内部の要部構成を示す図であり、遮断状態を示している。なお、図8において、図1乃至図5に示した第1及び第3の実施形態と同じまたは類似の部分には、共通の符号を付すことにより重複説明は省略する。
【0049】
図8に示すように、本第4実施形態では、第四のタンク10dの内部に設置した第一のシリンダ21aにチェック弁24を、作動空間22の圧力が第四のタンク10d内部の圧力よりも低い場合は閉止し、高い場合は開放するように配置する。
【0050】
このように構成された本第4実施形態の単相操作方式の開閉装置において、投入動作ではチェック弁24は閉止するので、作動空間22は第3実施形態と同等の圧力まで降下し、第三のダミーウエイト20cは第3実施形態と同等の反力を受けることができる。一方、遮断動作では、チェック弁24は開放されるので、作動空間22は第3実施形態と同等の圧力まで上昇せず、第三のダミーウエイト20cは第3の実施形態よりも低い反力を受ける。
【0051】
圧力変化は作動空間22の容積変化に比例するので、一般的な開閉装置の場合、投入動作よりも遮断動作の方が可動接点の速度は速いため、遮断動作のときの作動空間22の圧力上昇は大きいものとなり、第三のダミーウエイト20cの反力は過剰となる場合がある。そこで、本第4実施形態では、チェック弁24を設けることにより、遮断動作においても三相一括操作方式の遮断器の動作特性と同等とすることができる。
【0052】
また、図9に示すように、チェック弁24を第三のダミーウエイト20cに設け、遮断動作では開放、投入状態では閉止するように動作させることでも、同等の効果を得ることができる。
【0053】
[第5実施形態](単相操作方式の遮断器)
図10は、第5実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の第四のタンク10dの内部の要部構成を示す図である。なお、図1乃至5、8,9に示した第1乃至第4の実施形態と同じまたは類似の部分には共通の符号を付すことにより重複説明は省略する。
【0054】
本第5実施形態では、第四のタンク10dの内部に設置した第一のシリンダ21aにオリフィス23を複数(図10に示す例では3つ)設けており、遮断状態と比較して投入状態の作動空間22に配置されるオリフィス23の数は多くなるように設けられている。
【0055】
このように構成された本第5実施形態の単相操作方式の遮断器において、図10(a)の状態から図10(b)に示す状態に移行する投入動作では、作動空間22のオリフィス23の数は増えていくので、流路断面積は増えていく。そのため、作動空間22の圧力降下を調整することができるので、動作特性を三相一括操作方式の遮断器の動作特性に近づけることができる。特に、投入動作の後半では、可動接点と固定接点の摺動摩擦が生じるので、その摩擦力により投入動作の途中で停止する可能性はあるが、作動空間22の圧力降下が小さければ、第三のダミーウエイト20cへの反力も小さくなり、投入動作中に停止することを回避できる。
【0056】
[第6実施形態](単相操作方式の遮断器)
図11は、第6実施形態に係る単相操作方式の開閉装置の第四のタンク10dの内部の要部構成を示す図である。なお、図1乃至5、図8乃至10に示した第1乃至第5の実施形態と同じまたは類似の部分には共通の符号を付すことにより重複説明は省略する。
【0057】
本第6実施形態では、第四のタンク10dの内部に設置した第一のシリンダ21aは、第三のダミーウエイト20cの投入動作方向に従い、内部断面積が広がるような形状となっている。
【0058】
このように構成された本第6実施形態の単相操作方式の開閉装置において、投入動作では作動空間22から第四のタンク10d内部への流路断面積は増えていく。そのため、作動空間22の圧力降下を調整することができるので、動作特性を三相一括操作方式の開閉装置の動作特性に近づけることができる。特に、投入動作の後半では、可動接点と固定接点の摺動摩擦が生じるので、その摩擦力により投入動作の途中で停止する可能性はあるが、作動空間22の圧力降下が小さければ、第三のダミーウエイト20cへの反力も小さくなり、投入動作中に停止することを回避できる。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0060】
1……二相一括操作方式の開閉装置、2……単相操作方式の開閉装置、3……操作機構、4……出力ロッド、5a……第一の連結ロッド、5b……第二の連結ロッド、6a,6b,6c……連結レバー、7a,7b,7c……リンク、10a……第一のタンク、10b……第二のタンク、10c……第三のタンク、10d……第四のタンク、11a……第一の固定接点、11b……第二の固定接点、11c……第三の固定接点、12a……第一の可動接点、12b……第二の可動接点、12c……第三の可動接点、13a……第一の絶縁ロッド、13b……第二の絶縁ロッド、13c……第三の絶縁ロッド、14a……第一のシールロッド、14b……第二のシールロッド、14c……第三のシールロッド、20a……第一のダミーウエイト、20b……第二のダミーウエイト、20c……第三のダミーウエイト、21a……第一のシリンダ、21b……第二のシリンダ、22……作動空間、23……オリフィス、24……チェック弁、100……従来の三相一括操作方式の遮断器。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図13