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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082886
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】記録媒体処理装置および画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B65H 45/18 20060101AFI20240613BHJP
B65H 37/06 20060101ALI20240613BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20240613BHJP
【ＦＩ】
B65H45/18
B65H37/06
G03G15/00 460
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022197074
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【弁理士】
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】梁瀬 一梅
(72)【発明者】
【氏名】荻野 孝
(72)【発明者】
【氏名】深町 昂志
(72)【発明者】
【氏名】林 千登
【テーマコード（参考）】
2H072
3F108
【Ｆターム（参考）】
2H072AA25
2H072GA01
3F108AA01
3F108AB01
3F108AC01
3F108BA03
3F108BA09
3F108BB15
3F108CD05
3F108CD07
3F108EA10
3F108GA01
3F108GB03
(57)【要約】
【課題】折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図る。
【解決手段】ＣＰＵ１１ａは、生成される用紙束についての情報である媒体情報、及び／又は、第１後処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得する。具体的には、ＣＰＵ１１ａは、外部装置から画像形成システムに対して入力されるジョブ情報から媒体情報を取得し、また、センサからの出力を基に環境情報を取得する。そして、ＣＰＵ１１ａは、この媒体情報、及び／又は、環境情報に基づき、進出部材の進出速度、および、折りロールによる用紙束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う。
【選択図】図２
【解決手段】ＣＰＵ１１ａは、生成される用紙束についての情報である媒体情報、及び／又は、第１後処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得する。具体的には、ＣＰＵ１１ａは、外部装置から画像形成システムに対して入力されるジョブ情報から媒体情報を取得し、また、センサからの出力を基に環境情報を取得する。そして、ＣＰＵ１１ａは、この媒体情報、及び／又は、環境情報に基づき、進出部材の進出速度、および、折りロールによる用紙束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う。
【選択図】図２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体束に対する処理を行う記録媒体処理装置であり、
記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、
前記進出部材により押圧されている部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を、当該記録媒体束の移動方向における下流側へ搬送する搬送手段と、
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うプロセッサと、
を備える記録媒体処理装置。
記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、
前記進出部材により押圧されている部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を、当該記録媒体束の移動方向における下流側へ搬送する搬送手段と、
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うプロセッサと、
を備える記録媒体処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
請求項２に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
請求項２に記載の記録媒体処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記装置情報として、前記記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得し、
前記環境情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う請求項１に記載の記録媒体処理装置。
前記装置情報として、前記記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得し、
前記環境情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う請求項１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項５に記載の記録媒体処理装置。
前記環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項５に記載の記録媒体処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報である画像情報を取得し、
前記画像情報に基づき、前記進出速度および前記搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報である画像情報を取得し、
前記画像情報に基づき、前記進出速度および前記搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項７に記載の記録媒体処理装置。
前記画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項７に記載の記録媒体処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得し、
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
前記媒体情報として、前記記録媒体束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得し、
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、当該記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合には、前記進出速度を大きくせず、前記搬送速度を小さくしない、
請求項９に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、当該記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合には、前記進出速度を大きくせず、前記搬送速度を小さくしない、
請求項９に記載の記録媒体処理装置。
【請求項11】
記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、
前記進出部材により押圧されている部分である被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束に接触し当該記録媒体束に抗力を付与する接触部材であって、当該記録媒体束に接触する接触部分が当該記録媒体束の移動方向における下流側へ移動可能に設けられた接触部材と、
を備え、
前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量の変更が可能となっている、
記録媒体処理装置。
前記進出部材により押圧されている部分である被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束に接触し当該記録媒体束に抗力を付与する接触部材であって、当該記録媒体束に接触する接触部分が当該記録媒体束の移動方向における下流側へ移動可能に設けられた接触部材と、
を備え、
前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量の変更が可能となっている、
記録媒体処理装置。
【請求項12】
前記接触部材の前記接触部分の移動量についての設定を行うプロセッサをさらに備える請求項１１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記接触部分の移動量についての設定を行う、
請求項１２に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記接触部分の移動量についての設定を行う、
請求項１２に記載の記録媒体処理装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行う、
請求項１３に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行う、
請求項１３に記載の記録媒体処理装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
請求項１４に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
請求項１４に記載の記録媒体処理装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
請求項１３に記載の記録媒体処理装置。
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
請求項１３に記載の記録媒体処理装置。
【請求項17】
前記接触部材は、回転を行って、前記被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を下流側へ移動させる回転部材であり、
前記進出部材により押圧されて移動する前記記録媒体束が前記回転部材に接触する際、当該回転部材の周速よりも当該進出部材の移動速度の方が大きくなっており、当該進出部材により押圧されて移動する当該記録媒体束に対して当該回転部材から抗力が付与され、
前記回転部材が、前記記録媒体束を介して前記進出部材から受ける力によって回転し、
前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際の回転量の変更を行えるようになっており、当該回転量の変更が行われると、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量が変化する、
請求項１１に記載の記録媒体処理装置。
前記進出部材により押圧されて移動する前記記録媒体束が前記回転部材に接触する際、当該回転部材の周速よりも当該進出部材の移動速度の方が大きくなっており、当該進出部材により押圧されて移動する当該記録媒体束に対して当該回転部材から抗力が付与され、
前記回転部材が、前記記録媒体束を介して前記進出部材から受ける力によって回転し、
前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際の回転量の変更を行えるようになっており、当該回転量の変更が行われると、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量が変化する、
請求項１１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項18】
駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転する歯車である連動歯車と、当該連動歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動歯車に供給する歯車である供給歯車とが設けられ、
前記連動歯車と前記供給歯車との軸間距離が変更可能となっており、当該軸間距離が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
請求項１７に記載の記録媒体処理装置。
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転する歯車である連動歯車と、当該連動歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動歯車に供給する歯車である供給歯車とが設けられ、
前記連動歯車と前記供給歯車との軸間距離が変更可能となっており、当該軸間距離が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
請求項１７に記載の記録媒体処理装置。
【請求項19】
駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車と、当該連動はすば歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動はすば歯車に供給するはすば歯車である供給はすば歯車とが設けられ、
前記連動はすば歯車の軸方向への当該連動はすば歯車の移動が可能となっており、
前記回転部材に連動して前記連動はすば歯車が回転する際に前記軸方向へ移動しようとする当該連動はすば歯車の移動量の変更が可能となっており、当該移動量が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
請求項１７に記載の記録媒体処理装置。
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車と、当該連動はすば歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動はすば歯車に供給するはすば歯車である供給はすば歯車とが設けられ、
前記連動はすば歯車の軸方向への当該連動はすば歯車の移動が可能となっており、
前記回転部材に連動して前記連動はすば歯車が回転する際に前記軸方向へ移動しようとする当該連動はすば歯車の移動量の変更が可能となっており、当該移動量が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
請求項１７に記載の記録媒体処理装置。
【請求項20】
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、前記進出速度を変更し、及び／又は、前記搬送速度を変更する、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、前記進出速度を変更し、及び／又は、前記搬送速度を変更する、
請求項１に記載の記録媒体処理装置。
【請求項21】
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、前記接触部分の移動量の設定を行う、
請求項１３に記載の記録媒体処理装置。
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、前記接触部分の移動量の設定を行う、
請求項１３に記載の記録媒体処理装置。
【請求項22】
記録媒体への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置による画像の形成が行われた記録媒体に対する処理を行う記録媒体処理装置とを備え、当該記録媒体処理装置が、請求項１乃至２１の何れかに記載された記録媒体処理装置を含んで構成された画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体処理装置および画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献１には、筋付けされたシートが積載される積載部と、積載部に対向して配置され折り速度で回転する折りローラと、積載部に積載されたシートを筋付けされた位置で２つ折りにするために突き速度で移動して折りローラに押し込むようにシートを突く突き部とを備えるシート処理装置が開示されている。
特許文献２には、シートを処理する突き出し板及び折りローラを備えたシート処理装置が開示されている。
特許文献２には、シートを処理する突き出し板及び折りローラを備えたシート処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１７－５７０３１号公報
【特許文献2】特開２００７－７６８３２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冊子等の作成の際に、複数枚の記録媒体からなる記録媒体束の折り処理が行われることがある。
ここで、記録媒体束の折り処理を行う際の状況として様々な状況が想定され、予め定められた１つの設定の下で折り処理を行う構成では、折り処理が行われる際の状況に対して、予め定められた設定が合わなくなる事態が生じうる。
本発明の目的は、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図ることにある。
ここで、記録媒体束の折り処理を行う際の状況として様々な状況が想定され、予め定められた１つの設定の下で折り処理を行う構成では、折り処理が行われる際の状況に対して、予め定められた設定が合わなくなる事態が生じうる。
本発明の目的は、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項１に記載の発明は、記録媒体束に対する処理を行う記録媒体処理装置であり、記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、前記進出部材により押圧されている部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を、当該記録媒体束の移動方向における下流側へ搬送する搬送手段と、前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うプロセッサと、を備える記録媒体処理装置である。
請求項２に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項３に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、請求項２に記載の記録媒体処理装置である。
請求項４に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項５に記載の発明は、前記プロセッサは、前記装置情報として、前記記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得し、前記環境情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項６に記載の発明は、前記プロセッサは、前記環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項５に記載の記録媒体処理装置である。
請求項７に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報である画像情報を取得し、前記画像情報に基づき、前記進出速度および前記搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項８に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項７に記載の記録媒体処理装置である。
請求項９に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得し、前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１０に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、当該記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合には、前記進出速度を大きくせず、前記搬送速度を小さくしない、請求項９に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１１に記載の発明は、記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、前記進出部材により押圧されている部分である被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束に接触し当該記録媒体束に抗力を付与する接触部材であって、当該記録媒体束に接触する接触部分が当該記録媒体束の移動方向における下流側へ移動可能に設けられた接触部材と、を備え、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量の変更が可能となっている、記録媒体処理装置である。
請求項１２に記載の発明は、前記接触部材の前記接触部分の移動量についての設定を行うプロセッサをさらに備える請求項１１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１３に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記接触部分の移動量についての設定を行う、請求項１２に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１４に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行う、請求項１３に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１５に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、請求項１４に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１６に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、請求項１３に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１７に記載の発明は、前記接触部材は、回転を行って、前記被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を下流側へ移動させる回転部材であり、前記進出部材により押圧されて移動する前記記録媒体束が前記回転部材に接触する際、当該回転部材の周速よりも当該進出部材の移動速度の方が大きくなっており、当該進出部材により押圧されて移動する当該記録媒体束に対して当該回転部材から抗力が付与され、前記回転部材が、前記記録媒体束を介して前記進出部材から受ける力によって回転し、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際の回転量の変更を行えるようになっており、当該回転量の変更が行われると、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量が変化する、請求項１１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１８に記載の発明は、駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転する歯車である連動歯車と、当該連動歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動歯車に供給する歯車である供給歯車とが設けられ、前記連動歯車と前記供給歯車との軸間距離が変更可能となっており、当該軸間距離が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、請求項１７に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１９に記載の発明は、駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車と、当該連動はすば歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動はすば歯車に供給するはすば歯車である供給はすば歯車とが設けられ、前記連動はすば歯車の軸方向への当該連動はすば歯車の移動が可能となっており、前記回転部材に連動して前記連動はすば歯車が回転する際に前記軸方向へ移動しようとする当該連動はすば歯車の移動量の変更が可能となっており、当該移動量が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、請求項１７に記載の記録媒体処理装置である。
請求項２０に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、前記進出速度を変更し、及び／又は、前記搬送速度を変更する、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項２１に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、前記接触部分の移動量の設定を行う、請求項１３に記載の記録媒体処理装置である。
請求項２２に記載の発明は、記録媒体への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置による画像の形成が行われた記録媒体に対する処理を行う記録媒体処理装置とを備え、当該記録媒体処理装置が、請求項１乃至２１の何れかに記載された記録媒体処理装置を含んで構成された画像形成システムである。
請求項２に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項３に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、請求項２に記載の記録媒体処理装置である。
請求項４に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項５に記載の発明は、前記プロセッサは、前記装置情報として、前記記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得し、前記環境情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項６に記載の発明は、前記プロセッサは、前記環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項５に記載の記録媒体処理装置である。
請求項７に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報である画像情報を取得し、前記画像情報に基づき、前記進出速度および前記搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項８に記載の発明は、前記プロセッサは、前記画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項７に記載の記録媒体処理装置である。
請求項９に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得し、前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１０に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、当該記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合には、前記進出速度を大きくせず、前記搬送速度を小さくしない、請求項９に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１１に記載の発明は、記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、前記進出部材により押圧されている部分である被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束に接触し当該記録媒体束に抗力を付与する接触部材であって、当該記録媒体束に接触する接触部分が当該記録媒体束の移動方向における下流側へ移動可能に設けられた接触部材と、を備え、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量の変更が可能となっている、記録媒体処理装置である。
請求項１２に記載の発明は、前記接触部材の前記接触部分の移動量についての設定を行うプロセッサをさらに備える請求項１１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１３に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記接触部分の移動量についての設定を行う、請求項１２に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１４に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行う、請求項１３に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１５に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、請求項１４に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１６に記載の発明は、前記プロセッサは、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、請求項１３に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１７に記載の発明は、前記接触部材は、回転を行って、前記被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を下流側へ移動させる回転部材であり、前記進出部材により押圧されて移動する前記記録媒体束が前記回転部材に接触する際、当該回転部材の周速よりも当該進出部材の移動速度の方が大きくなっており、当該進出部材により押圧されて移動する当該記録媒体束に対して当該回転部材から抗力が付与され、前記回転部材が、前記記録媒体束を介して前記進出部材から受ける力によって回転し、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際の回転量の変更を行えるようになっており、当該回転量の変更が行われると、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量が変化する、請求項１１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１８に記載の発明は、駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転する歯車である連動歯車と、当該連動歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動歯車に供給する歯車である供給歯車とが設けられ、前記連動歯車と前記供給歯車との軸間距離が変更可能となっており、当該軸間距離が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、請求項１７に記載の記録媒体処理装置である。
請求項１９に記載の発明は、駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車と、当該連動はすば歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動はすば歯車に供給するはすば歯車である供給はすば歯車とが設けられ、前記連動はすば歯車の軸方向への当該連動はすば歯車の移動が可能となっており、前記回転部材に連動して前記連動はすば歯車が回転する際に前記軸方向へ移動しようとする当該連動はすば歯車の移動量の変更が可能となっており、当該移動量が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、請求項１７に記載の記録媒体処理装置である。
請求項２０に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、前記進出速度を変更し、及び／又は、前記搬送速度を変更する、請求項１に記載の記録媒体処理装置である。
請求項２１に記載の発明は、前記プロセッサは、前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、前記接触部分の移動量の設定を行う、請求項１３に記載の記録媒体処理装置である。
請求項２２に記載の発明は、記録媒体への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置による画像の形成が行われた記録媒体に対する処理を行う記録媒体処理装置とを備え、当該記録媒体処理装置が、請求項１乃至２１の何れかに記載された記録媒体処理装置を含んで構成された画像形成システムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項１の発明によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
請求項２の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項３の発明によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
請求項４の発明によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
請求項５の発明によれば、記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報を基に、進出部材の進出速度および搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うことができる。
請求項６の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項７の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報を基に、進出部材の進出速度の変更や、搬送手段による記録媒体束の搬送速度の変更を行うことができる。
請求項８の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項９の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項１０の発明によれば、進出速度を大きくする場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくすることができ、また、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくする場合に比べ、単位時間当たりに処理可能な記録媒体束の数を増やすことができる。
請求項１１の発明によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
請求項１２の発明によれば、接触部材の接触部分の移動量の設定を設定者が行う場合に比べ、折り処理に関する作業を行う作業者の作業負担を軽減できる。
請求項１３の発明によれば、記録媒体束についての情報や、記録媒体処理装置についての情報を基に、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
請求項１４の発明によれば、接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項１５の発明によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
請求項１６の発明によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
請求項１７の発明によれば、接触部材を回転部材により構成しつつ、下流側へ移動する接触部分の移動量の変更を行えるようにすることができる。
請求項１８の発明によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
請求項１９の発明によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
請求項２０の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、進出速度を変更したり、搬送速度を変更したりすることができる。
請求項２１の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
請求項２２の発明によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
請求項２の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項３の発明によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
請求項４の発明によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
請求項５の発明によれば、記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報を基に、進出部材の進出速度および搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うことができる。
請求項６の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項７の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報を基に、進出部材の進出速度の変更や、搬送手段による記録媒体束の搬送速度の変更を行うことができる。
請求項８の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項９の発明によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項１０の発明によれば、進出速度を大きくする場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくすることができ、また、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくする場合に比べ、単位時間当たりに処理可能な記録媒体束の数を増やすことができる。
請求項１１の発明によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
請求項１２の発明によれば、接触部材の接触部分の移動量の設定を設定者が行う場合に比べ、折り処理に関する作業を行う作業者の作業負担を軽減できる。
請求項１３の発明によれば、記録媒体束についての情報や、記録媒体処理装置についての情報を基に、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
請求項１４の発明によれば、接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
請求項１５の発明によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
請求項１６の発明によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
請求項１７の発明によれば、接触部材を回転部材により構成しつつ、下流側へ移動する接触部分の移動量の変更を行えるようにすることができる。
請求項１８の発明によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
請求項１９の発明によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
請求項２０の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、進出速度を変更したり、搬送速度を変更したりすることができる。
請求項２１の発明によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
請求項２２の発明によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】画像形成システムの全体構成を示した図である。
【図2】制御部の構成を示した図である。
【図3】第１後処理装置に設けられた中綴じユニットの構成を説明する図である。
【図4】（Ａ）、（Ｂ）は、進出部材および折りロールを上方から見た場合の図である。
【図5】折りロールの周速、進出部材の移動速度を説明する図である。
【図6】（Ａ）～（Ｃ）は、進出部材および折りロールによる折り処理が行われる際の各部の動きを示した図である。
【図7】用紙支持部材の他の配置例を示した図である。
【図8】用紙束からの用紙の離脱を説明する図である。
【図9】進出部材により用紙束が押圧されている際の用紙束の状態を示した図である。
【図10】用紙束の枚数と速度比の値とを変化させた場合における用紙束の状態を示した図である。
【図11】駆動装置の詳細を示した図である。
【図13】駆動装置の他の構成例を示した図である。
【図14】駆動装置の他の構成例を示した図である。
【図15】環境情報に基づき行う処理の具体例を示した図である。
【図16】画像情報に基づき行う処理の具体例を示した図である。
【図17】綴じ処理の有無に基づき行う処理の具体例を示した図である。
【図18】処理の一連の流れを示したフローチャートである。
【図19】用紙束、および、この用紙束に接触している状態にある折りロールを示した図である。
【図20】折りロールの駆動装置の他の構成例を示した図である。
【図21】駆動装置の他の構成例を示した図である。
【図24】駆動装置の他の変形例を示した図である。
【図25】駆動装置の他の変形例を示した図である。
【図26】接触部分の移動量、速度比の影響を説明する図である。
【図27】接触部分の移動量の変更を行う際に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図１は、画像形成システム１の全体構成を示した図である。
同図に示す画像形成システム１は、記録媒体の一例である用紙Ｐに対して画像を形成する画像形成装置２と、画像形成装置２によって画像が形成された用紙Ｐに対する処理を行う用紙処理装置３とを備える。
なお、画像形成装置２における画像の形成方式は、特に制限されず、画像形成装置２では、例えば、電子写真方式や、インクジェット方式などが用いられて、用紙Ｐへの画像の形成が行われる。
図１は、画像形成システム１の全体構成を示した図である。
同図に示す画像形成システム１は、記録媒体の一例である用紙Ｐに対して画像を形成する画像形成装置２と、画像形成装置２によって画像が形成された用紙Ｐに対する処理を行う用紙処理装置３とを備える。
なお、画像形成装置２における画像の形成方式は、特に制限されず、画像形成装置２では、例えば、電子写真方式や、インクジェット方式などが用いられて、用紙Ｐへの画像の形成が行われる。
【0009】
記録媒体処理装置の一例としての用紙処理装置３は、画像形成装置２から出力された用紙Ｐを下流側に搬送する搬送装置１０、搬送装置１０により搬送される用紙Ｐに対して厚紙や窓空き用紙Ｐ等の合紙を供給する合紙供給装置２０を備える。
また、用紙処理装置３は、搬送装置１０から搬送された用紙Ｐに対して内三折り（Ｃ折り）や外三折り（Ｚ折り）等の折り処理を施す折り装置３０、折り装置３０の下流側に設けられ用紙束に対して綴じ処理や折り処理を行う第１後処理装置４０を備える。
また、用紙処理装置３は、搬送装置１０から搬送された用紙Ｐに対して内三折り（Ｃ折り）や外三折り（Ｚ折り）等の折り処理を施す折り装置３０、折り装置３０の下流側に設けられ用紙束に対して綴じ処理や折り処理を行う第１後処理装置４０を備える。
【0010】
また、用紙処理装置３には、第１後処理装置４０の下流側に設けられ、綴じ処理や折り処理が行われた用紙束に対する処理を行う第２後処理装置５０が設けられている。
本実施形態では、第１後処理装置４０にて、綴じ処理や折り処理が行われた用紙束よりなる冊子が生成され、第２後処理装置５０は、この冊子に対する処理を行う。
また、用紙処理装置３には、用紙処理装置３の各部の制御を行う制御部１００が設けられている。
本実施形態では、第１後処理装置４０にて、綴じ処理や折り処理が行われた用紙束よりなる冊子が生成され、第２後処理装置５０は、この冊子に対する処理を行う。
また、用紙処理装置３には、用紙処理装置３の各部の制御を行う制御部１００が設けられている。
【0011】
第１後処理装置４０には、図１に示すように、用紙Ｐに穴あけ（パンチ）を施す穿孔ユニット４１、用紙束の端を綴じる端綴じステープラユニット４２が設けられている。
また、第１後処理装置４０には、端綴じされた用紙束が積載される第１積載部４３が設けられている。また、第１後処理装置４０には、第１後処理装置４０での処理が行われない用紙Ｐまたは穴あけだけが施された用紙Ｐが積載される第２積載部４５が設けられている。
また、第１後処理装置４０には、用紙束に対する綴じ処理や折り処理を行って見開き状の冊子を作製する中綴じユニット４４が設けられている。
また、第１後処理装置４０には、端綴じされた用紙束が積載される第１積載部４３が設けられている。また、第１後処理装置４０には、第１後処理装置４０での処理が行われない用紙Ｐまたは穴あけだけが施された用紙Ｐが積載される第２積載部４５が設けられている。
また、第１後処理装置４０には、用紙束に対する綴じ処理や折り処理を行って見開き状の冊子を作製する中綴じユニット４４が設けられている。
【0012】
図２は、制御部１００の構成を示した図である。
制御部１００には、プログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算処理部１２０と、プログラムなどの情報が記録される２次記憶部１２９と、外部装置との間における情報の送受信を行う通信部１３０とを有する。
２次記憶部１２９は、例えばＨＤＤ（Hard Disk Drive）、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
制御部１００には、プログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算処理部１２０と、プログラムなどの情報が記録される２次記憶部１２９と、外部装置との間における情報の送受信を行う通信部１３０とを有する。
２次記憶部１２９は、例えばＨＤＤ（Hard Disk Drive）、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
【0013】
演算処理部１２０には、プロセッサの一例としてのＣＰＵ１１ａが設けられている。本実施形態では、このＣＰＵ１１ａが、以下で説明する各処理を実行する。
また、演算処理部１２０には、ＣＰＵ１１ａの作業用メモリ等として用いられるＲＡＭ１１ｂ、ＣＰＵ１１ａにより実行されるプログラム等が格納されるＲＯＭ１１ｃが設けられている。
また、演算処理部１２０には、書き換え可能に構成され電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ１１ｄが設けられている。
また、演算処理部１２０には、ＣＰＵ１１ａの作業用メモリ等として用いられるＲＡＭ１１ｂ、ＣＰＵ１１ａにより実行されるプログラム等が格納されるＲＯＭ１１ｃが設けられている。
また、演算処理部１２０には、書き換え可能に構成され電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ１１ｄが設けられている。
【0014】
不揮発性メモリ１１ｄは、例えば、電池によりバックアップされたＳＲＡＭやフラッシュメモリ等で構成される。
本実施形態では、ＣＰＵ１１ａが、２次記憶部１２９やＲＯＭ１１ｃに記憶されたプログラムを読み込むことによって、以下で説明する各処理が実行される。
演算処理部１２０と、２次記憶部１２９と、通信部１３０とは、バスや信号線を通じて接続されている。
本実施形態では、ＣＰＵ１１ａが、２次記憶部１２９やＲＯＭ１１ｃに記憶されたプログラムを読み込むことによって、以下で説明する各処理が実行される。
演算処理部１２０と、２次記憶部１２９と、通信部１３０とは、バスや信号線を通じて接続されている。
【0015】
ＣＰＵ１１ａによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体（磁気テープ、磁気ディスクなど）、光記録媒体（光ディスクなど）、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、制御部１００へ提供しうる。また、ＣＰＵ１１ａによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、制御部１００へ提供してもよい。
【0016】
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ（例えばCPU：Central Processing Unit等）や、専用のプロセッサ（例えばGPU：Graphics Processing Unit、ASIC：Application Specific Integrated Circuit、FPGA：Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等）を含むものである。
また、プロセッサの動作は、１つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
また、プロセッサの動作は、１つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0017】
図３は、第１後処理装置４０に設けられた中綴じユニット４４の構成を説明する図である。
中綴じユニット４４には、温度センサ、湿度センサなど、第１後処理装置４０の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得するセンサ４００が設けられている。
また、中綴じユニット４４には、用紙Ｐが集積される用紙集積部４４０が設けられている。用紙集積部４４０には、順次搬送されてくる用紙Ｐを支持する用紙支持部材４４１が設けられている。
中綴じユニット４４には、温度センサ、湿度センサなど、第１後処理装置４０の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得するセンサ４００が設けられている。
また、中綴じユニット４４には、用紙Ｐが集積される用紙集積部４４０が設けられている。用紙集積部４４０には、順次搬送されてくる用紙Ｐを支持する用紙支持部材４４１が設けられている。
【0018】
用紙支持部材４４１は、板状の部材により構成されている。
用紙支持部材４４１は、水平方向および鉛直方向に対して傾斜した状態で設けられている。用紙支持部材４４１は、下方に向かうに従い、折りロール４４８（詳細は後述）が設けられている側とは反対側に向かうように配置されている。
用紙支持部材４４１は、用紙Ｐを下方から支持する支持面４４１Ａを有する。
支持面４４１Ａの対向位置には、下方に向かって移動する用紙Ｐの案内を行う案内部材４５０が設けられている。案内部材４５０は、用紙支持部材４４１との間に間隙を有した状態で配置されるともに、用紙支持部材４４１に沿うように配置されている。
用紙支持部材４４１は、水平方向および鉛直方向に対して傾斜した状態で設けられている。用紙支持部材４４１は、下方に向かうに従い、折りロール４４８（詳細は後述）が設けられている側とは反対側に向かうように配置されている。
用紙支持部材４４１は、用紙Ｐを下方から支持する支持面４４１Ａを有する。
支持面４４１Ａの対向位置には、下方に向かって移動する用紙Ｐの案内を行う案内部材４５０が設けられている。案内部材４５０は、用紙支持部材４４１との間に間隙を有した状態で配置されるともに、用紙支持部材４４１に沿うように配置されている。
【0019】
また、中綴じユニット４４には、用紙Ｐを下方に向けて送り出す送り出しロール４４２が設けられている。また、中綴じユニット４４には、用紙Ｐの一方の端部である下端部が押し当てられる被押し当て部４４３が設けられている。
本実施形態では、用紙Ｐのこの一方の端部が、被押し当て部４４３に押し当てられる。これにより、送り出しロール４４２による用紙Ｐの送り出し方向における用紙Ｐの位置決めが行われる。
本実施形態では、送り出しロール４４２により送り出された用紙Ｐは、用紙支持部材４４１に沿って且つ下方に向かって移動する。そして、本実施形態では、用紙Ｐの一方の端部である下端部が、被押し当て部４４３に突き当たる。
本実施形態では、用紙Ｐのこの一方の端部が、被押し当て部４４３に押し当てられる。これにより、送り出しロール４４２による用紙Ｐの送り出し方向における用紙Ｐの位置決めが行われる。
本実施形態では、送り出しロール４４２により送り出された用紙Ｐは、用紙支持部材４４１に沿って且つ下方に向かって移動する。そして、本実施形態では、用紙Ｐの一方の端部である下端部が、被押し当て部４４３に突き当たる。
【0020】
また、中綴じユニット４４には、用紙支持部材４４１上に集積される用紙Ｐを被押し当て部４４３に向けて付勢する用紙付勢部材４４４が設けられている。この用紙付勢部材４４４は、弾性片が外周部に設けられた回転部材により構成されている。
また、中綴じユニット４４には、用紙Ｐの側辺に向かって進出しこの側辺を押圧する押圧部材４４５が設けられている。
また、中綴じユニット４４には、用紙Ｐの側辺に向かって進出しこの側辺を押圧する押圧部材４４５が設けられている。
【0021】
また、中綴じユニット４４には、用紙支持部材４４１に集積された用紙Ｐによって構成された用紙束の綴じ処理を行う綴じ手段の一例としてのステープラ４４６が設けられている。
なお、本実施形態では、綴じ針を用いて用紙束の綴じを行う場合を説明するが、綴じ針は用いずに、用紙同士を圧着させて綴じを行う形態としてもよい。
なお、本実施形態では、綴じ針を用いて用紙束の綴じを行う場合を説明するが、綴じ針は用いずに、用紙同士を圧着させて綴じを行う形態としてもよい。
【0022】
また、中綴じユニット４４には、記録媒体束の一例であるこの用紙束の一方の面側からこの用紙束に向かって進出してこの用紙束を押圧する進出部材４４７が設けられている。
さらに、本実施形態では、搬送手段および押圧手段として機能する折りロール４４８が設けられている。
折りロール４４８は、進出部材４４７によって押圧されてこの折りロール４４８へ送り込まれる用紙束を挟み込む一対のロールにより構成されている。
さらに、本実施形態では、搬送手段および押圧手段として機能する折りロール４４８が設けられている。
折りロール４４８は、進出部材４４７によって押圧されてこの折りロール４４８へ送り込まれる用紙束を挟み込む一対のロールにより構成されている。
【0023】
本実施形態では、この一対のロールとして、上側に位置する第１折りロール４４８Ａと、下側に位置する第２折りロール４４８Ｂとが設けられている。
折りロール４４８は、用紙束を押圧しながら下流側へこの用紙束を搬送する。
さらに、本実施形態では、折りロール４４８による搬送が行われた用紙束を第２後処理装置５０へ搬送する搬送ロール４４９が設けられている。
折りロール４４８は、用紙束を押圧しながら下流側へこの用紙束を搬送する。
さらに、本実施形態では、折りロール４４８による搬送が行われた用紙束を第２後処理装置５０へ搬送する搬送ロール４４９が設けられている。
【0024】
図４（Ａ）、（Ｂ）は、進出部材４４７および折りロール４４８を上方から見た場合の図である。
図４（Ａ）に示すように、折りロール４４８を構成する第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂ（図４では不図示）の各々には、円柱状の回転軸４４８Ｎと、この回転軸４４８Ｎの外周面に取り付けられた円筒状の弾性体４４８Ｃとが設けられている。この弾性体４４８Ｃは、例えば、ゴムや、軟質の樹脂により構成される。
弾性体４４８Ｃは、複数設けられ、また、回転軸４４８Ｎの軸方向に並んだ状態で設けられている。互いに隣接する弾性体４４８Ｃの間には、間隙４４８Ｅが設けられている。
図４（Ａ）に示すように、折りロール４４８を構成する第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂ（図４では不図示）の各々には、円柱状の回転軸４４８Ｎと、この回転軸４４８Ｎの外周面に取り付けられた円筒状の弾性体４４８Ｃとが設けられている。この弾性体４４８Ｃは、例えば、ゴムや、軟質の樹脂により構成される。
弾性体４４８Ｃは、複数設けられ、また、回転軸４４８Ｎの軸方向に並んだ状態で設けられている。互いに隣接する弾性体４４８Ｃの間には、間隙４４８Ｅが設けられている。
【0025】
本実施形態では、駆動装置５００からの駆動力を折りロール４４８が受け、折りロール４４８が回転する。
より具体的には、本実施形態では、第１折りロール４４８Ａが駆動装置５００からの駆動力を受けて回転する。そして、第２折りロール４４８Ｂ（図３参照）が、第１折りロール４４８Ａからの駆動力を受けて回転する。
より具体的には、本実施形態では、第１折りロール４４８Ａが駆動装置５００からの駆動力を受けて回転する。そして、第２折りロール４４８Ｂ（図３参照）が、第１折りロール４４８Ａからの駆動力を受けて回転する。
【0026】
第１折りロール４４８Ａと第２折りロール４４８Ｂとは、接触部４４８Ｇ（図４（Ａ）参照）にて接触しており、第２折りロール４４８Ｂは、この接触部４４８Ｇにて、第１折りロール４４８Ａからの駆動力を受ける。
なお、後述するように、第１折りロール４４８Ａおよび第２折りロール４４８Ｂの各々に個別に駆動力を供給して、第１折りロール４４８Ａおよび第２折りロール４４８Ｂの各々を個別に回転させてもよい。
なお、後述するように、第１折りロール４４８Ａおよび第２折りロール４４８Ｂの各々に個別に駆動力を供給して、第１折りロール４４８Ａおよび第２折りロール４４８Ｂの各々を個別に回転させてもよい。
【0027】
進出部材４４７（図４（Ａ）参照）には、折りロール４４８の軸方向に沿って延びる基部４４７Ａと、この基部４４７Ａから折りロール４４８側に向かって突出する突出部４４７Ｃとが設けられている。
突出部４４７Ｃは、複数設けられ、また、折りロール４４８の軸方向に並んでいる。
本実施形態では、進出部材４４７が折りロール４４８に向かって進出すると、図４（Ｂ）に示すように、折りロール４４８に設けられた間隙４４８Ｅの間に、進出部材４４７の突出部４４７Ｃが入りこむ。
突出部４４７Ｃは、複数設けられ、また、折りロール４４８の軸方向に並んでいる。
本実施形態では、進出部材４４７が折りロール４４８に向かって進出すると、図４（Ｂ）に示すように、折りロール４４８に設けられた間隙４４８Ｅの間に、進出部材４４７の突出部４４７Ｃが入りこむ。
【0028】
さらに、本実施形態では、進出部材４４７が進出すると、突出部４４７Ｃの先端部４４７Ｅが、第１折りロール４４８Ａ（図４（Ｂ）参照）の回転軸４４８Ｎと第２折りロール４４８Ｂ（図４（Ｂ）では不図示）の回転軸４４８Ｎとの間を通る。
また、進出部材４４７が進出すると、突出部４４７Ｃの先端部４４７Ｅが、第１折りロール４４８Ａと第２折りロール４４８Ｂとの接触部４４８Ｇを超える箇所まで移動する。
また、進出部材４４７が進出すると、突出部４４７Ｃの先端部４４７Ｅが、第１折りロール４４８Ａと第２折りロール４４８Ｂとの接触部４４８Ｇを超える箇所まで移動する。
【0029】
図５は、折りロール４４８の周速、進出部材４４７の移動速度を説明する図である。
本実施形態では、折りロール４４８は、基本的には、予め定められた一定の速度で回転する構成となっている。
折りロール４４８は、例えば、周速Ｖｒで回転を行う。ここで、周速とは、折りロール４４８の外周面における折りロール４４８の移動速度を指す。周速は、折りロール４４８による用紙Ｐの搬送速度と等しい。
なお、後述するように、本実施形態では、媒体情報等に応じて、折りロール４４８の回転速度が変更される。
本実施形態では、折りロール４４８は、基本的には、予め定められた一定の速度で回転する構成となっている。
折りロール４４８は、例えば、周速Ｖｒで回転を行う。ここで、周速とは、折りロール４４８の外周面における折りロール４４８の移動速度を指す。周速は、折りロール４４８による用紙Ｐの搬送速度と等しい。
なお、後述するように、本実施形態では、媒体情報等に応じて、折りロール４４８の回転速度が変更される。
【0030】
一方、進出部材４４７は、停止した状態から折りロール４４８に向かっての移動を行う。進出部材４４７の速度は、零の状態から次第に大きくなり、進出部材４４７が折りロール４４８に向かっている途中で、進出部材４４７の移動速度の方が、周速Ｖｒよりも大きくなる。
図５の符号９１０で示す線は、進出部材４４７の先端部４４７Ｅ（図４（Ａ）参照）の位置であって進出部材４４７の移動方向における位置と、接触部４４８Ｇ（図４（Ａ）参照）の位置であって進出部材４４７の移動方向における位置とが揃うタイミングを示しており、このタイミングのとき、本実施形態では、進出部材４４７の移動速度の方が、折りロール４４８の周速Ｖｒよりも大きい。
先端部４４７Ｅが接触部４４８Ｇよりも下流側へ移動すると、進出部材４４７は、移動を一旦停止し、進出部材４４７の移動速度は零となる。その後、進出部材４４７の進行方向が逆転し、進出部材４４７は、予め定められた初期位置に戻る。
図５の符号９１０で示す線は、進出部材４４７の先端部４４７Ｅ（図４（Ａ）参照）の位置であって進出部材４４７の移動方向における位置と、接触部４４８Ｇ（図４（Ａ）参照）の位置であって進出部材４４７の移動方向における位置とが揃うタイミングを示しており、このタイミングのとき、本実施形態では、進出部材４４７の移動速度の方が、折りロール４４８の周速Ｖｒよりも大きい。
先端部４４７Ｅが接触部４４８Ｇよりも下流側へ移動すると、進出部材４４７は、移動を一旦停止し、進出部材４４７の移動速度は零となる。その後、進出部材４４７の進行方向が逆転し、進出部材４４７は、予め定められた初期位置に戻る。
【0031】
図３を参照し、折り処理や綴じ処理が行われる場合における各部の動きを説明する。
折り処理や綴じ処理が行われる場合、まず、中綴じユニット４４の送りロール４４２が、上流側から送られてきた用紙Ｐ（図３では不図示）を用紙支持部材４４１へ送り出す。
複数枚の用紙Ｐに対する処理が行われる場合、送りロール４４２は、用紙支持部材４４１への用紙Ｐの送り出しを複数回行う。
これにより、予め設定された枚数の用紙Ｐが、この用紙支持部材４４１上に集積され、用紙支持部材４４１上には用紙束が生成される。
なお、用紙束が１枚の用紙Ｐにより構成される場合は、１枚の用紙Ｐが用紙支持部材４４１に集積される。本明細書において、「用紙束」には、１枚の用紙Ｐにより構成されるものも含まれる。
折り処理や綴じ処理が行われる場合、まず、中綴じユニット４４の送りロール４４２が、上流側から送られてきた用紙Ｐ（図３では不図示）を用紙支持部材４４１へ送り出す。
複数枚の用紙Ｐに対する処理が行われる場合、送りロール４４２は、用紙支持部材４４１への用紙Ｐの送り出しを複数回行う。
これにより、予め設定された枚数の用紙Ｐが、この用紙支持部材４４１上に集積され、用紙支持部材４４１上には用紙束が生成される。
なお、用紙束が１枚の用紙Ｐにより構成される場合は、１枚の用紙Ｐが用紙支持部材４４１に集積される。本明細書において、「用紙束」には、１枚の用紙Ｐにより構成されるものも含まれる。
【0032】
用紙支持部材４４１に用紙Ｐが集積される際、用紙Ｐを下方から支持する被押し当て部４４３は、例えば用紙Ｐの中央部分がステープラ４４６によるステープル位置に位置するように停止している。また、このとき、用紙付勢部材４４４は、回転し、集積される用紙Ｐを被押し当て部４４３に向けて付勢する。
また、用紙支持部材４４１に用紙Ｐが集積される際、押圧部材４４５が、用紙支持部材４４１上に用紙Ｐが搬送されてくる度にこの用紙Ｐの側辺を押圧する。
また、用紙支持部材４４１に用紙Ｐが集積される際、押圧部材４４５が、用紙支持部材４４１上に用紙Ｐが搬送されてくる度にこの用紙Ｐの側辺を押圧する。
【0033】
用紙支持部材４４１に予め定められた枚数の用紙Ｐが集積された後、ステープラ４４６によって、用紙Ｐの例えば中央部分に対する綴じ処理が行われる。
なお、綴じ処理が実行されずに、折り処理のみが行われる場合は、ステープラ４４６による綴じ処理は行われない。
次いで、被押し当て部４４３が上方へ移動し、折り処理が行われる部分である折り部分が、進出部材４４７の先端部４４７Ｅの対向位置に配置される。より具体的には、例えば、用紙束の中央部分が、進出部材４４７の先端部４４７Ｅの対向位置に配置される。
なお、綴じ処理が実行されずに、折り処理のみが行われる場合は、ステープラ４４６による綴じ処理は行われない。
次いで、被押し当て部４４３が上方へ移動し、折り処理が行われる部分である折り部分が、進出部材４４７の先端部４４７Ｅの対向位置に配置される。より具体的には、例えば、用紙束の中央部分が、進出部材４４７の先端部４４７Ｅの対向位置に配置される。
【0034】
なお、上記では、用紙支持部材４４１に用紙Ｐが集積される際に、用紙Ｐの中央部分がステープラ４４６によるステープル位置に位置するように、被押し当て部４４３が配置される場合を説明したが、被押し当て部４４３の配置位置はこれに限られない。
ステープラ４４６による綴じ処理は行われない場合には、用紙Ｐの中央部分が進出部材４４７の先端部４４７Ｅの対向位置に位置するように、被押し当て部４４３が配置されるようにしてもよい。
ステープラ４４６による綴じ処理は行われない場合には、用紙Ｐの中央部分が進出部材４４７の先端部４４７Ｅの対向位置に位置するように、被押し当て部４４３が配置されるようにしてもよい。
【0035】
用紙束の折り位置が、進出部材４４７の先端部４４７Ｅの対向位置へ移動した後、進出部材４４７が、用紙束の一方の面側からこの用紙束に向かって進出し、この用紙束を押圧する。
これにより、用紙束は、用紙支持部材４４１に設けられた開口（不図示）を通って、用紙支持部材４４１の裏側にある折りロール４４８に向かう。
そして、用紙束が、折りロール４４８によって両側から押圧される。また、折りロール４４８による用紙束の搬送が開始される。
本実施形態の進出部材４４７は、折りロール４４８の設置箇所まで移動する。より具体的には、本実施形態では、図４（Ｂ）に示した通り、進出部材４４７の先端部４４７Ｅが、折りロール４４８の接触部４４８Ｇよりも下流側まで移動する。
これにより、用紙束は、用紙支持部材４４１に設けられた開口（不図示）を通って、用紙支持部材４４１の裏側にある折りロール４４８に向かう。
そして、用紙束が、折りロール４４８によって両側から押圧される。また、折りロール４４８による用紙束の搬送が開始される。
本実施形態の進出部材４４７は、折りロール４４８の設置箇所まで移動する。より具体的には、本実施形態では、図４（Ｂ）に示した通り、進出部材４４７の先端部４４７Ｅが、折りロール４４８の接触部４４８Ｇよりも下流側まで移動する。
【0036】
このようにして、ステープラ４４６による綴じ処理、および、進出部材４４７および折りロール４４８による折り処理が行われた用紙束が生成される。
あるいは、ステープラ４４６による綴じ処理は行われず、進出部材４４７および折りロール４４８による折り処理のみが行われた用紙束が生成される。
その後、用紙束は、搬送ロール４４９によって第２後処理装置５０へ搬送される。
あるいは、ステープラ４４６による綴じ処理は行われず、進出部材４４７および折りロール４４８による折り処理のみが行われた用紙束が生成される。
その後、用紙束は、搬送ロール４４９によって第２後処理装置５０へ搬送される。
【0037】
図６（Ａ）～（Ｃ）は、進出部材４４７および折りロール４４８による折り処理が行われる際の各部の動きを示した図である。
折り処理が行われる際には、まず、図６（Ａ）に示すように、進出部材４４７が、用紙束の一方の面９２３側からこの用紙束に向かって進出する。このとき、本実施形態では、用紙束の一方の端部９２１が下方に位置し、他方の端部９２２が上方に位置する。
その後、図６（Ｂ）に示すように、用紙束の中央部分が、折りロール４４８へ達する。言い換えると、用紙束のうちの進出部材４４７により押圧されている部分が、折りロール４４８へ達する。
折り処理が行われる際には、まず、図６（Ａ）に示すように、進出部材４４７が、用紙束の一方の面９２３側からこの用紙束に向かって進出する。このとき、本実施形態では、用紙束の一方の端部９２１が下方に位置し、他方の端部９２２が上方に位置する。
その後、図６（Ｂ）に示すように、用紙束の中央部分が、折りロール４４８へ達する。言い換えると、用紙束のうちの進出部材４４７により押圧されている部分が、折りロール４４８へ達する。
【0038】
用紙束の中央部分は、用紙束のうち、進出部材４４７により押圧されている部分である被押圧部分９２４であり、本実施形態では、この被押圧部分９２４が先頭となって移動し、この被押圧部分９２４が、折りロール４４８に達する。
そして、図６（Ｃ）に示すように、折りロール４４８によって、この用紙束の押圧が行われる。
本実施形態では、用紙束のうちの折り処理により外側となる面９２５（図６（Ｃ）参照）に、折りロール４４８が接触して、用紙束の押圧が行われる。
そして、図６（Ｃ）に示すように、折りロール４４８によって、この用紙束の押圧が行われる。
本実施形態では、用紙束のうちの折り処理により外側となる面９２５（図６（Ｃ）参照）に、折りロール４４８が接触して、用紙束の押圧が行われる。
【0039】
より具体的には、本実施形態では、外側となる面９２５のうち、被押圧部分９２４と一方の端部９２１との間に位置する部分に第２折りロール４４８Ｂが接触し、外側となる面９２５のうち、被押圧部分９２４と他方の端部９２２との間に位置する部分に第１折りロール４４８Ａが接触して、用紙束の押圧が行われる。
また、本実施形態では、用紙束のうちの外側となる面９２５に、折りロール４４８が接触すると、用紙束の移動方向における下流側へのこの用紙束の搬送が開始される。
また、本実施形態では、用紙束のうちの外側となる面９２５に、折りロール４４８が接触すると、用紙束の移動方向における下流側へのこの用紙束の搬送が開始される。
【0040】
図７は、用紙支持部材４４１の他の配置例を示した図である。
上記では、用紙支持部材４４１（図６参照）が、下方に向かうに従い、折りロール４４８が設けられている側とは反対側に向かうように傾斜する態様を説明したが、用紙支持部材４４１の配置の態様はこれに限らない。
図７に示すように、用紙支持部材４４１が、下方に向かうに従い、折りロール４４８が設けられている側に向かうように傾斜する態様としてもよい。この場合、用紙Ｐを支持する支持面４４１Ａは、折りロール４４８側を向き、用紙支持部材４４１よりも折りロール４４８側に、用紙Ｐが集積される。
上記では、用紙支持部材４４１（図６参照）が、下方に向かうに従い、折りロール４４８が設けられている側とは反対側に向かうように傾斜する態様を説明したが、用紙支持部材４４１の配置の態様はこれに限らない。
図７に示すように、用紙支持部材４４１が、下方に向かうに従い、折りロール４４８が設けられている側に向かうように傾斜する態様としてもよい。この場合、用紙Ｐを支持する支持面４４１Ａは、折りロール４４８側を向き、用紙支持部材４４１よりも折りロール４４８側に、用紙Ｐが集積される。
【0041】
〔進出速度、搬送速度の変更処理〕
ＣＰＵ１１ａが実行する、進出速度、搬送速度の変更処理について説明する。
本実施形態では、プロセッサの一例としてのＣＰＵ１１ａ（図２参照）は、生成される用紙束についての情報である媒体情報、及び／又は、第１後処理装置４０の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得する。
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、外部装置（不図示）から本実施形態の画像形成システム１に対して入力されるジョブ情報から媒体情報を取得し、また、センサ４００（図３参照）からの出力を基に環境情報を取得する。
ＣＰＵ１１ａが実行する、進出速度、搬送速度の変更処理について説明する。
本実施形態では、プロセッサの一例としてのＣＰＵ１１ａ（図２参照）は、生成される用紙束についての情報である媒体情報、及び／又は、第１後処理装置４０の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得する。
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、外部装置（不図示）から本実施形態の画像形成システム１に対して入力されるジョブ情報から媒体情報を取得し、また、センサ４００（図３参照）からの出力を基に環境情報を取得する。
【0042】
そして、ＣＰＵ１１ａは、この媒体情報、及び／又は、環境情報に基づき、進出部材４４７の進出速度、および、搬送手段の一例である折りロール４４８による用紙束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う。
進出速度、搬送速度の変更にあたっては、媒体情報および環境情報のうちの一方の情報のみを用いてもよいし、両方の情報を用いてもよい。
進出速度、搬送速度の変更にあたっては、媒体情報および環境情報のうちの一方の情報のみを用いてもよいし、両方の情報を用いてもよい。
【0043】
ＣＰＵ１１ａは、例えば、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値（以下、「第１の閾値」と称する）を超える場合、この予め定められた第１の閾値を超えない場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくする。
言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、搬送速度と進出速度との速度比の値が小さくなるようにする。
言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、搬送速度と進出速度との速度比の値が小さくなるようにする。
【0044】
ここで、本明細書において、「速度比」とは、搬送速度を進出速度で割ることにより得られる値を指す。すなわち、速度比は、次の式（１）により算出される。
速度比＝（搬送速度）／（進出速度）…式（１）
進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくすると、速度比の値が小さくなり、用紙束に含まれる一部の用紙Ｐの離脱が起きにくくなる。
速度比＝（搬送速度）／（進出速度）…式（１）
進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくすると、速度比の値が小さくなり、用紙束に含まれる一部の用紙Ｐの離脱が起きにくくなる。
【0045】
図８は、用紙束からの用紙Ｐの離脱を説明する図である。
本実施形態では、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が多い場合、折りロール４４８に対して用紙束が押し当てられる力が大きくなり、これに伴い、用紙束のうちの折りロール４４８に最も近い用紙ＰＮと、この折りロール４４８との間における摩擦力が大きくなる。
この場合、この最も近い用紙ＰＮが、折りロール４４８によって下流側へ送られ、用紙束から、この最も近い用紙ＰＮが離脱する。
また、図示は省略するが、用紙束の綴じ処理が行われている場合において、最も近い用紙ＰＮが離脱すると、この最も近い用紙ＰＮなどが破れるなどの不具合が生じる。
本実施形態では、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が多い場合、折りロール４４８に対して用紙束が押し当てられる力が大きくなり、これに伴い、用紙束のうちの折りロール４４８に最も近い用紙ＰＮと、この折りロール４４８との間における摩擦力が大きくなる。
この場合、この最も近い用紙ＰＮが、折りロール４４８によって下流側へ送られ、用紙束から、この最も近い用紙ＰＮが離脱する。
また、図示は省略するが、用紙束の綴じ処理が行われている場合において、最も近い用紙ＰＮが離脱すると、この最も近い用紙ＰＮなどが破れるなどの不具合が生じる。
【0046】
これに対し、本実施形態のように、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくして、速度比の値を小さくすると、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
本実施形態では、例えば、上記の予め定められた第１の閾値として、３０枚が設定される。
そして、本実施形態では、ＣＰＵ１１ａは、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、この３０枚を超える場合、この３０枚を超えない場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくし、速度比の値を小さくする。これにより用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
本実施形態では、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、この予め定められた第１の閾値を超えない場合における速度比を基準速度比とした場合に、この第１の閾値を超えると、速度比の値が、この基準速度比の値よりも小さくなる。
本実施形態では、例えば、上記の予め定められた第１の閾値として、３０枚が設定される。
そして、本実施形態では、ＣＰＵ１１ａは、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、この３０枚を超える場合、この３０枚を超えない場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくし、速度比の値を小さくする。これにより用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
本実施形態では、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、この予め定められた第１の閾値を超えない場合における速度比を基準速度比とした場合に、この第１の閾値を超えると、速度比の値が、この基準速度比の値よりも小さくなる。
【0047】
その一方で、本実施形態では、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、少なく、例えば１枚である場合、用紙Ｐのしわが生じやすくなる。
図９は、進出部材４４７により用紙束が押圧されている際の用紙束の状態を示した図である。なお、図９では、上方から、用紙束、折りロール４４８、および、進出部材４４７を見た場合の状態を示している。また、図９では、２つ設けられた折りロール４４８のうちの上方に位置する第１折りロール４４８Ａの図示を省略している。
図９は、進出部材４４７により用紙束が押圧されている際の用紙束の状態を示した図である。なお、図９では、上方から、用紙束、折りロール４４８、および、進出部材４４７を見た場合の状態を示している。また、図９では、２つ設けられた折りロール４４８のうちの上方に位置する第１折りロール４４８Ａの図示を省略している。
【0048】
本実施形態では、上記の通り、進出部材４４７の移動速度の方が、折りロール４４８の周速よりも大きい。言い換えると、本実施形態では、進出部材４４７の移動速度の方が、折りロール４４８による用紙Ｐの搬送速度よりも大きい。
この場合、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が少なく、用紙束の剛性が小さいと、図９に示すように、用紙束の変形が生じ、用紙束にしわが生じやすくなる。
この場合、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が少なく、用紙束の剛性が小さいと、図９に示すように、用紙束の変形が生じ、用紙束にしわが生じやすくなる。
【0049】
そこで、本実施形態では、ＣＰＵ１１ａは、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、上記の予め定められた第１の閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、この第２の閾値よりも大きい場合に比べ、進出速度を小さくし、及び／又は、搬送速度を大きくする。この場合、速度比の値が、上記の基準速度比の値よりも大きくなる。
速度比の値が、基準速度比の値よりも大きくなると、用紙束への負荷が減り、用紙束のしわが生じにくくなる。
速度比の値が、基準速度比の値よりも大きくなると、用紙束への負荷が減り、用紙束のしわが生じにくくなる。
【0050】
なお、本実施形態では、第１の閾値、第２の閾値の２つの閾値が設定されている場合を説明したが、２つの閾値の設定は必須ではなく、この２つの閾値うちの一方の閾値のみが設定されている構成としてもよい。
２つの閾値うちの一方の閾値のみが設定されている構成では、搬送速度や移動速度に関して二段階の制御が行われることになり、２つの閾値の両方の閾値が設定されている構成は、搬送速度や移動速度に関して三段階の制御が行われることになる。
２つの閾値うちの一方の閾値のみが設定されている構成では、搬送速度や移動速度に関して二段階の制御が行われることになり、２つの閾値の両方の閾値が設定されている構成は、搬送速度や移動速度に関して三段階の制御が行われることになる。
【0051】
図１０は、用紙束の枚数と速度比の値とを変化させた場合における用紙束の状態を示した図である。
本実施形態では、例えば、速度比の値が、基準速度比である０．７６にある状況において、用紙束の枚数が３５枚であると、用紙Ｐの離脱が生じやすい状況となる。
そして、この状況から、折りロール４４８の周速を大きくするなどして、速度比の値を、より大きい値である０．８２とすると、用紙束の枚数が３０枚、３５枚である場合に、用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。
その一方で、折りロール４４８の周速を小さくするなどして、速度比の値をより小さい値である０．６９とすると、用紙束の枚数が３０枚、３５枚のいずれの場合であっても、用紙Ｐの離脱が生じなくなる。
本実施形態では、例えば、速度比の値が、基準速度比である０．７６にある状況において、用紙束の枚数が３５枚であると、用紙Ｐの離脱が生じやすい状況となる。
そして、この状況から、折りロール４４８の周速を大きくするなどして、速度比の値を、より大きい値である０．８２とすると、用紙束の枚数が３０枚、３５枚である場合に、用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。
その一方で、折りロール４４８の周速を小さくするなどして、速度比の値をより小さい値である０．６９とすると、用紙束の枚数が３０枚、３５枚のいずれの場合であっても、用紙Ｐの離脱が生じなくなる。
【0052】
また、本実施形態では、例えば、速度比の値が、基準速度比である０．７６にある状況において、用紙束の枚数が１枚であると、用紙束Ｐのしわが生じやすい状況となる。
そして、この状況から、折りロール４４８の周速を小さくするなどして、速度比の値をより小さい値である０．６９とすると、用紙束Ｐのしわがさらに生じやすくなる。
その一方で、折りロール４４８の周速を大きくするなどして、速度比の値をより大きい値である０．８２とすると、用紙束の枚数が１枚であっても、用紙束のしわが生じにくくなる。
そして、この状況から、折りロール４４８の周速を小さくするなどして、速度比の値をより小さい値である０．６９とすると、用紙束Ｐのしわがさらに生じやすくなる。
その一方で、折りロール４４８の周速を大きくするなどして、速度比の値をより大きい値である０．８２とすると、用紙束の枚数が１枚であっても、用紙束のしわが生じにくくなる。
【0053】
図１１は、図４に示した駆動装置５００の詳細を示した図である。
駆動装置５００には、駆動源の一例としてのモータＭが設けられている。さらに、駆動装置５００には、モータＭにより駆動する駆動歯車５１０と、駆動歯車５１０からの駆動力を受けて回転し第１折りロール４４８Ａ（図４参照）へ伝達される駆動力の出力を行う出力歯車５３０が設けられている。
さらに、本実施形態では、駆動歯車５１０から出力歯車５３０への駆動力の伝達を行う伝達部５２０が設けられている。
伝達部５２０には、第１伝達部５２１と、第２伝達部５２２とが設けられている。
駆動装置５００には、駆動源の一例としてのモータＭが設けられている。さらに、駆動装置５００には、モータＭにより駆動する駆動歯車５１０と、駆動歯車５１０からの駆動力を受けて回転し第１折りロール４４８Ａ（図４参照）へ伝達される駆動力の出力を行う出力歯車５３０が設けられている。
さらに、本実施形態では、駆動歯車５１０から出力歯車５３０への駆動力の伝達を行う伝達部５２０が設けられている。
伝達部５２０には、第１伝達部５２１と、第２伝達部５２２とが設けられている。
【0054】
また、この構成例では、モータＭからの駆動力を、進出部材４４７（図１１では不図示）に伝達するための伝達部５４０も設けられており、この構成例では、共通のモータＭによって、第１折りロール４４８Ａの回転、進出部材４４７の進出が行われる。
進出部材４４７の進出は、例えば、モータＭからの駆動力によって回転するカムを用いて行う。なお、進出部材４４７を進出させる機構は、カムを用いる機構に限らず、リンク機構などの公知の既存の他の機構を用いてもよい。
進出部材４４７の進出は、例えば、モータＭからの駆動力によって回転するカムを用いて行う。なお、進出部材４４７を進出させる機構は、カムを用いる機構に限らず、リンク機構などの公知の既存の他の機構を用いてもよい。
【0055】
なお、以下で説明する図１３、図１４においても、図示はしていないが、モータＭからの駆動力を、進出部材４４７に伝達するための伝達部５４０が設けられており、共通のモータＭによって、折りロール４４８の回転、進出部材４４７の進出が行われる。
なお、駆動源の共用化は必須ではなく、折りロール４４８を回転させるための駆動源、進出部材４４７を進出させるための駆動源を個別に設けてもよい。
なお、駆動源の共用化は必須ではなく、折りロール４４８を回転させるための駆動源、進出部材４４７を進出させるための駆動源を個別に設けてもよい。
【0056】
また、モータＭの種類は、特に限定されないが、モータＭとしては、例えば、ＤＣモータが挙げられる。ＤＣモータは、高効率であり、脱調やすべりがしないという利点があるが、負荷の増減で回転数が変化する特性を有する。
図１１にて示す構成では、折りロール４４８、進出部材４４７とは、共通のモータＭで駆動されるため、モータＭの回転数が変化しても、上記の速度比への影響は小さい。
また、その他に、用紙束の折り処理の際、モータＭの回転数が小さくなることがあるが、短時間であるため、折り処理についての生産性への影響は小さい。
図１１にて示す構成では、折りロール４４８、進出部材４４７とは、共通のモータＭで駆動されるため、モータＭの回転数が変化しても、上記の速度比への影響は小さい。
また、その他に、用紙束の折り処理の際、モータＭの回転数が小さくなることがあるが、短時間であるため、折り処理についての生産性への影響は小さい。
【0057】
図１２－１の（Ａ）、（Ｂ）は、図１１の矢印ＸＩＩで示す方向から伝達部５２０を見た場合の状態を示した図である。
本実施形態では、図１２－１の（Ａ）に示すように、伝達部５２０には、回転中心９２８を中心に回転する回転部材５６０が設けられている。本実施形態では、第１伝達部５２１および第２伝達部５２２の両者が、この回転部材５６０によって支持されている。
本実施形態では、図１２－１の（Ａ）に示すように、伝達部５２０には、回転中心９２８を中心に回転する回転部材５６０が設けられている。本実施形態では、第１伝達部５２１および第２伝達部５２２の両者が、この回転部材５６０によって支持されている。
【0058】
第１伝達部５２１には、図１１に示すように、駆動歯車５１０に連結される連結歯車５２１Ａと、この連結歯車５２１Ａと同軸上に配置され出力歯車５３０への連結が行われる同軸歯車５２１Ｂとが設けられている。
また、第２伝達部５２２にも、駆動歯車５１０に連結される連結歯車５２２Ａと、この連結歯車５２２Ａと同軸上に配置され出力歯車５３０への連結が行われる同軸歯車５２２Ｂとが設けられている。
本実施形態では、第１伝達部５２１に設けられた同軸歯車５２１Ｂの外径よりも、第２伝達部５２２に設けられた同軸歯車５２２Ｂの外径の方が小さい。
また、第２伝達部５２２にも、駆動歯車５１０に連結される連結歯車５２２Ａと、この連結歯車５２２Ａと同軸上に配置され出力歯車５３０への連結が行われる同軸歯車５２２Ｂとが設けられている。
本実施形態では、第１伝達部５２１に設けられた同軸歯車５２１Ｂの外径よりも、第２伝達部５２２に設けられた同軸歯車５２２Ｂの外径の方が小さい。
【0059】
折りロール４４８の周速の変更を行う際には、不図示のモータ、カム等を用いて回転部材５６０（図１２－１参照）を回転させ、伝達部５２０の状態を、図１２－１の（Ａ）に示す状態から図１２－１の（Ｂ）に示す状態とする。あるいは、伝達部５２０の状態を、図１２－１の（Ｂ）に示す状態から図１２－１の（Ａ）に示す状態とする。
伝達部５２０の状態を、図１２－１の（Ａ）に示す状態から図１２－１の（Ｂ）に示す状態とすると、折りロール４４８の回転数が小さくなり、折りロール４４８の周速は小さくなる。
一方、伝達部５２０の状態を、図１２－１の（Ｂ）に示す状態から図１２－１の（Ａ）に示す状態とすると、折りロール４４８の回転数が大きくなり、折りロール４４８の周速は大きくなる。
伝達部５２０の状態を、図１２－１の（Ａ）に示す状態から図１２－１の（Ｂ）に示す状態とすると、折りロール４４８の回転数が小さくなり、折りロール４４８の周速は小さくなる。
一方、伝達部５２０の状態を、図１２－１の（Ｂ）に示す状態から図１２－１の（Ａ）に示す状態とすると、折りロール４４８の回転数が大きくなり、折りロール４４８の周速は大きくなる。
【0060】
図１２－２は、図１１に示した構成の変形例を示した図である。
図１２－２に示す構成は、出力歯車５３０から折りロール４４８へ駆動力を伝達するための構成が図１１とは異なっており、これ以外は、図１１にて示した構成と同じとなっている。
図１１にて示した構成では、第１折りロール４４８Ａに第２折りロール４４８Ｂが従動する構成において、折りロール４４８の回転数を変化させる場合の構成を説明した。
これに対し、図１２－２に示す構成は、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの各々が個別に回転する構成において、折りロール４４８の回転数を変化させる構成を示している。
図１２－２に示す構成は、出力歯車５３０から折りロール４４８へ駆動力を伝達するための構成が図１１とは異なっており、これ以外は、図１１にて示した構成と同じとなっている。
図１１にて示した構成では、第１折りロール４４８Ａに第２折りロール４４８Ｂが従動する構成において、折りロール４４８の回転数を変化させる場合の構成を説明した。
これに対し、図１２－２に示す構成は、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの各々が個別に回転する構成において、折りロール４４８の回転数を変化させる構成を示している。
【0061】
図１２－２に示す構成例では、出力歯車５３０からの駆動力を受ける第１受け歯車５７８、第２受け歯車５７９が設けられている。
第１受け歯車５７８は、出力歯車５３０に直接接続され、第２受け歯車５７９は、駆動力を伝達する環状の伝達部材５７７を介して出力歯車５３０に接続されている。
また、第１受け歯車５７８は、第１折りロール４４８Ａに接続され、第２受け歯車５７９は、第２折りロール４４８Ｂに接続されている。
第１受け歯車５７８は、出力歯車５３０に直接接続され、第２受け歯車５７９は、駆動力を伝達する環状の伝達部材５７７を介して出力歯車５３０に接続されている。
また、第１受け歯車５７８は、第１折りロール４４８Ａに接続され、第２受け歯車５７９は、第２折りロール４４８Ｂに接続されている。
【0062】
この構成例では、折りロール４４８の回転数を切り替えるための機能を有する伝達部５２０が、駆動力の伝達方向において、出力歯車５３０、第１受け歯車５７８、第２受け歯車５７９よりも上流側に配置されている。
このため、この構成例では、伝達部５２０が、駆動力の伝達経路が分岐する分岐箇所（以下、「下流側分岐箇所」と称する）よりも上流側に配置されている。
このため、この構成例では、伝達部５２０が、駆動力の伝達経路が分岐する分岐箇所（以下、「下流側分岐箇所」と称する）よりも上流側に配置されている。
【0063】
この構成例では、出力歯車５３０の設置箇所が、下流側分岐箇所となっており、出力歯車５３０まで伝わってきた駆動力は、一方の経路である第１受け歯車５７８へ向かう経路と、他方の経路である第２受け歯車５７９へ向かう経路のそれぞれに向かう。
折りロール４４８の回転数を切り替える機能を有する伝達部５２０が、この下流側分岐箇所よりも上流側に配置されていると、回転数の切り替えを行った場合に、この切り替えの影響が、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの両方に及ぶ。
この場合、第１折りロール４４８Ａの回転数の変化の程度と、第２折りロール４４８Ｂの回転数の変化の程度とが等しくなる。
折りロール４４８の回転数を切り替える機能を有する伝達部５２０が、この下流側分岐箇所よりも上流側に配置されていると、回転数の切り替えを行った場合に、この切り替えの影響が、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの両方に及ぶ。
この場合、第１折りロール４４８Ａの回転数の変化の程度と、第２折りロール４４８Ｂの回転数の変化の程度とが等しくなる。
【0064】
なお、図１１、図１２－２に示す構成例では、駆動歯車５１０の１つ上流側に位置する上流側歯車５６９（図１２－２参照）においても、駆動力の伝達経路が分岐している。
図１２－２にて示す構成例では、この分岐の箇所（以下、「上流側分岐箇所」と称する）であるこの上流側歯車５６９の設置箇所よりも下流側に、折りロール４４８の回転数を切り替える機能を有する伝達部５２０が設けられている。
図１２－２にて示す構成例では、この分岐の箇所（以下、「上流側分岐箇所」と称する）であるこの上流側歯車５６９の設置箇所よりも下流側に、折りロール４４８の回転数を切り替える機能を有する伝達部５２０が設けられている。
【0065】
この構成例では、上流側分岐箇所であるこの上流側歯車５６９の設置箇所から、進出部材４４７へ向かう伝達経路と、上流側分岐箇所であるこの上流側歯車５６９の設置箇所から折りロール４４８へ向かう伝達経路とが設けられている。
そして、この構成例では、駆動力の伝達方向において、この上流側分岐箇所よりも下流側に、且つ、下流側分岐箇所よりも上流側に、回転数を切り替える機能を有する伝達部５２０が設けられている。
そして、この構成例では、駆動力の伝達方向において、この上流側分岐箇所よりも下流側に、且つ、下流側分岐箇所よりも上流側に、回転数を切り替える機能を有する伝達部５２０が設けられている。
【0066】
図１３は、駆動装置５００の他の構成例を示した図である。
図１３に示すこの駆動装置５００には、駆動源の一例としてのモータＭと、このモータＭからの駆動力を受けて回転する回転歯車５７１とが設けられている。また、この回転歯車５７１からの駆動力を受けて回転し第１折りロール４４８Ａへの駆動力の出力を行う出力部５７２が設けられている。
さらに、回転歯車５７１から出力部５７２への駆動力の伝達を行う伝達部５７３が設けられている。
図１３に示すこの駆動装置５００には、駆動源の一例としてのモータＭと、このモータＭからの駆動力を受けて回転する回転歯車５７１とが設けられている。また、この回転歯車５７１からの駆動力を受けて回転し第１折りロール４４８Ａへの駆動力の出力を行う出力部５７２が設けられている。
さらに、回転歯車５７１から出力部５７２への駆動力の伝達を行う伝達部５７３が設けられている。
【0067】
伝達部５７３には、外径が互いに異なる３つの歯車５７３Ａが設けられている。この３つの歯車５７３Ａは、同軸上に配置されるとともに共通の回転軸５７３Ｂによって支持されている。また、伝達部５７３には、この回転軸５７３Ｂを、軸方向へ移動させる移動機構が設けられている。
この移動機構は、回転軸５７３Ｂの一端に接触しこの回転軸５７３Ｂの軸方向へこの回転軸５７３Ｂを移動させるカム５７３Ｃと、このカム５７３Ｃに向けて回転軸５７３Ｂを付勢するコイルばね５７３Ｄとにより構成されている。
この構成例では、カム５７３Ｃが回転し、回転軸５７３Ｂの軸方向へ回転軸５７３Ｂが移動すると、３つの歯車５７３Ａの位置が変化する。
この移動機構は、回転軸５７３Ｂの一端に接触しこの回転軸５７３Ｂの軸方向へこの回転軸５７３Ｂを移動させるカム５７３Ｃと、このカム５７３Ｃに向けて回転軸５７３Ｂを付勢するコイルばね５７３Ｄとにより構成されている。
この構成例では、カム５７３Ｃが回転し、回転軸５７３Ｂの軸方向へ回転軸５７３Ｂが移動すると、３つの歯車５７３Ａの位置が変化する。
【0068】
出力部５７２にも、外径が異なる３つの歯車５７２Ａが設けられている。この３つの歯車５７２Ａは、同軸上に配置されるとともに共通の回転軸５７２Ｂによって支持されている。
折りロール４４８の周速の変更を行う際には、伝達部５７３に設けられた回転軸５７３Ｂを、この回転軸５７３Ｂの軸方向へ移動させる。
これにより、伝達部５７３に設けられた歯車５７３Ａと、出力部５７２に設けられた歯車５７２Ａとの組み合わせが変化する。組み合わせが変化すると、出力部５７２に設けられた回転軸５７２Ｂの回転数が変化し、これに伴い、折りロール４４８の周速が変化する。
折りロール４４８の周速の変更を行う際には、伝達部５７３に設けられた回転軸５７３Ｂを、この回転軸５７３Ｂの軸方向へ移動させる。
これにより、伝達部５７３に設けられた歯車５７３Ａと、出力部５７２に設けられた歯車５７２Ａとの組み合わせが変化する。組み合わせが変化すると、出力部５７２に設けられた回転軸５７２Ｂの回転数が変化し、これに伴い、折りロール４４８の周速が変化する。
【0069】
図１４は、駆動装置５００の他の構成例を示した図である。
図１４に示すこの構成例でも、駆動源の一例としてのモータ（図１４では不図示）と、このモータにより回転する回転歯車５８１とが設けられている。また、この回転歯車５８１からの駆動力を受けて回転し第１折りロール４４８Ａへの駆動力の出力を行う出力歯車５８２が設けられている。
さらに、回転歯車５８１から出力歯車５８２への駆動力の伝達を行う第１伝達部５９１、第２伝達部５９２が設けられている。
図１４に示すこの構成例でも、駆動源の一例としてのモータ（図１４では不図示）と、このモータにより回転する回転歯車５８１とが設けられている。また、この回転歯車５８１からの駆動力を受けて回転し第１折りロール４４８Ａへの駆動力の出力を行う出力歯車５８２が設けられている。
さらに、回転歯車５８１から出力歯車５８２への駆動力の伝達を行う第１伝達部５９１、第２伝達部５９２が設けられている。
【0070】
第１伝達部５９１、第２伝達部５９２の各々には、回転歯車５８１に接続されている接続歯車５９３と、この接続歯車５９３と同軸上に配置された同軸歯車５９４と、接続歯車５９３と同軸歯車５９４との間に配置された電磁クラッチ５９５とが設けられている。
電磁クラッチ５９５は、接続歯車５９３から同軸歯車５９４への駆動力の伝達および遮断を行う。
この構成例では、第１伝達部５９１に設けられた同軸歯車５９４の外径よりも、第２伝達部５９２に設けられた同軸歯車５９４の外径の方が小さい。
電磁クラッチ５９５は、接続歯車５９３から同軸歯車５９４への駆動力の伝達および遮断を行う。
この構成例では、第１伝達部５９１に設けられた同軸歯車５９４の外径よりも、第２伝達部５９２に設けられた同軸歯車５９４の外径の方が小さい。
【0071】
折りロール４４８の周速の変更を行う際には、第１伝達部５９１、第２伝達部５９２の各々に設けられた電磁クラッチ５９５をオン状態とし、あるいは、オフ状態とする。
具体的には、第１伝達部５９１に設けられた電磁クラッチ５９５をオン状態とし、第２伝達部５９２に設けられた電磁クラッチ５９５をオフ状態とする。
あるいは、第１伝達部５９１に設けられた電磁クラッチ５９５をオフ状態とし、第２伝達部５９２に設けられた電磁クラッチ５９５をオン状態とする。
この構成例では、第１伝達部５９１、第２伝達部５９２の各々に設けられた電磁クラッチ５９５の状態を切り替えることで、折りロール４４８の周速が変化する。
具体的には、第１伝達部５９１に設けられた電磁クラッチ５９５をオン状態とし、第２伝達部５９２に設けられた電磁クラッチ５９５をオフ状態とする。
あるいは、第１伝達部５９１に設けられた電磁クラッチ５９５をオフ状態とし、第２伝達部５９２に設けられた電磁クラッチ５９５をオン状態とする。
この構成例では、第１伝達部５９１、第２伝達部５９２の各々に設けられた電磁クラッチ５９５の状態を切り替えることで、折りロール４４８の周速が変化する。
【0072】
なお、第１伝達部５９１に設けられた電磁クラッチ５９５がオフ状態にあり、第２伝達部５９２に設けられた電磁クラッチ５９５がオン状態にあり、折りロール４４８の周速が低速に設定されている場合において、処理の途中から、折りロール４４８の周速を高速としてもよい。
具体的には、処理の途中で、第１伝達部５９１に設けられた電磁クラッチ５９５をオン状態とし、第２伝達部５９２に設けられた電磁クラッチ５９５をオフ状態として、折りロール４４８の周速を高速としてもよい。
具体的には、処理の途中で、第１伝達部５９１に設けられた電磁クラッチ５９５をオン状態とし、第２伝達部５９２に設けられた電磁クラッチ５９５をオフ状態として、折りロール４４８の周速を高速としてもよい。
【0073】
より具体的には、例えば、用紙束の被押圧部分９２４（図６（Ｂ）参照）が、接触部４４８Ｇ（図４（Ａ）参照）を通過した後に、折りロール４４８の周速を高速としてもよい。
この場合、折りロール４４８の周速が低速のまま処理を行う場合に比べ、単位時間当たりに処理可能な用紙束の数を増やせる。
また、その他に、折りロール４４８の周速をさらに高めるための機構を設置し、被押圧部分９２４が接触部４４８Ｇを通過した後の折りロール４４８の周速をさらに高めてもよい。
この場合、折りロール４４８の周速が低速のまま処理を行う場合に比べ、単位時間当たりに処理可能な用紙束の数を増やせる。
また、その他に、折りロール４４８の周速をさらに高めるための機構を設置し、被押圧部分９２４が接触部４４８Ｇを通過した後の折りロール４４８の周速をさらに高めてもよい。
【0074】
なお、進出部材４４７の進出速度の変更も、図１１～図１４にて示した駆動装置５００によって実現できる。進出部材４４７の進出は、例えば、カムを回転させることで行うが、図１１～図１４にて示した駆動装置５００を設けることで、このカムの回転速度が変化し、これに伴い、進出部材４４７の移動速度が変化する。
また、その他に、搬送速度、進出速度の変更は、他の公知の構成によって実現してもよく、例えば、モータＭの回転数自体を変更することで実現してもよい。
また、その他に、搬送速度、進出速度の変更は、他の公知の構成によって実現してもよく、例えば、モータＭの回転数自体を変更することで実現してもよい。
【0075】
〔環境情報に基づく処理〕
本実施形態では、その他に、ＣＰＵ１１ａは、上記の環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、この予め定められた閾値を超えない場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくする。言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、速度比の値を小さくする。
ここで、湿度が予め定められた閾値を超え、湿度が大きい場合、用紙束を構成する用紙Ｐの剛性が小さくなり、用紙束を構成する用紙Ｐが曲がりやすくなる。
本実施形態では、その他に、ＣＰＵ１１ａは、上記の環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、この予め定められた閾値を超えない場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくする。言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、速度比の値を小さくする。
ここで、湿度が予め定められた閾値を超え、湿度が大きい場合、用紙束を構成する用紙Ｐの剛性が小さくなり、用紙束を構成する用紙Ｐが曲がりやすくなる。
【0076】
この場合、図８にて示した場合と同様、折りロール４４８に最も近い用紙ＰＮが、折りロール４４８からの力を受けた際に曲がり、上記と同様、この最も近い用紙ＰＮの離脱が生じやすくなる。
これに対し、本実施形態のように、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくして、速度比の値を小さくすると、この最も近い用紙ＰＮの離脱が生じにくくなる。
これに対し、本実施形態のように、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくして、速度比の値を小さくすると、この最も近い用紙ＰＮの離脱が生じにくくなる。
【0077】
なお、環境情報により特定される湿度が、予め定められた閾値を超える場合であっても、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、進出速度を大きくする処理、搬送速度を小さくする処理を行わないようにしてもよい。
言い換えると、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、速度比の値を小さくする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、用紙束のしわの発生、および、生産性の低下の抑制を図れる。
言い換えると、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、速度比の値を小さくする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、用紙束のしわの発生、および、生産性の低下の抑制を図れる。
【0078】
用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さく、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が少ない場合、用紙Ｐの離脱は生じにくくなる。その一方で、この場合、用紙束の剛性が小さくなり、用紙束にしわが生じやすくなる。
この場合に、進出速度を大きくする処理、搬送速度を小さくする処理を行うと、用紙束のしわがさらに生じやすくなる。また、搬送速度を小さくする処理を行うと、単位時間当たりに折り処理を行うことが可能な用紙束の数が減る。
これに対し、進出速度を大きくする処理、搬送速度を小さくする処理を行わず、速度比の値を小さくしない場合、これらの不具合の発生を抑えられる。
この場合に、進出速度を大きくする処理、搬送速度を小さくする処理を行うと、用紙束のしわがさらに生じやすくなる。また、搬送速度を小さくする処理を行うと、単位時間当たりに折り処理を行うことが可能な用紙束の数が減る。
これに対し、進出速度を大きくする処理、搬送速度を小さくする処理を行わず、速度比の値を小さくしない場合、これらの不具合の発生を抑えられる。
【0079】
図１５は、環境情報に基づき行う処理の具体例を示した図である。
本実施形態では、例えば、湿度情報により特定される湿度が６５％よりも大きく、湿度が、予め定められた閾値である６５％を超える場合、且つ、用紙束の枚数が、予め定められた閾値の一例である２５枚よりも大きい場合、速度比の値を、大きい値から小さい値となるようにする。これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
その一方で、湿度情報により特定される湿度が６５％よりも大きく、湿度が、予め定められた閾値である６５％を超える場合であっても、用紙束の枚数が、予め定められた閾値である２５枚以下である場合、速度比の値を、大きい値から小さい値としない。
この場合、用紙束のしわの発生、および、生産性の低下の抑制を図れる。
本実施形態では、例えば、湿度情報により特定される湿度が６５％よりも大きく、湿度が、予め定められた閾値である６５％を超える場合、且つ、用紙束の枚数が、予め定められた閾値の一例である２５枚よりも大きい場合、速度比の値を、大きい値から小さい値となるようにする。これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
その一方で、湿度情報により特定される湿度が６５％よりも大きく、湿度が、予め定められた閾値である６５％を超える場合であっても、用紙束の枚数が、予め定められた閾値である２５枚以下である場合、速度比の値を、大きい値から小さい値としない。
この場合、用紙束のしわの発生、および、生産性の低下の抑制を図れる。
【0080】
〔画像情報に基づく処理〕
また、その他に、ＣＰＵ１１ａは、媒体情報として、用紙束を構成する用紙Ｐに形成される画像についての情報である画像情報を取得するようにしてもよい。
具体的には、この場合、ＣＰＵ１１ａは、外部装置（不図示）から本実施形態の画像形成システム１に対して入力されるジョブ情報から、このジョブ情報に含まれる画像情報を取得する。
また、その他に、用紙Ｐに形成される画像についての情報を取得するセンサを設け、ＣＰＵ１１ａは、このセンサからの出力に基づき、画像情報を取得してもよい。
そして、ＣＰＵ１１ａは、取得したこの画像情報に基づき、進出速度および搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う。
また、その他に、ＣＰＵ１１ａは、媒体情報として、用紙束を構成する用紙Ｐに形成される画像についての情報である画像情報を取得するようにしてもよい。
具体的には、この場合、ＣＰＵ１１ａは、外部装置（不図示）から本実施形態の画像形成システム１に対して入力されるジョブ情報から、このジョブ情報に含まれる画像情報を取得する。
また、その他に、用紙Ｐに形成される画像についての情報を取得するセンサを設け、ＣＰＵ１１ａは、このセンサからの出力に基づき、画像情報を取得してもよい。
そして、ＣＰＵ１１ａは、取得したこの画像情報に基づき、進出速度および搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う。
【0081】
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、画像情報として、例えば、用紙束に形成される画像の量についての情報を取得する。
ここで、画像の量についての情報としては、画像の絶対的な量についての情報を取得してもよいし、画像の密度についての情報を取得してもよい。
そして、ＣＰＵ１１ａは、この画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、この予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくする。言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、速度比の値が小さくなるようにする。
ここで、画像の量についての情報としては、画像の絶対的な量についての情報を取得してもよいし、画像の密度についての情報を取得してもよい。
そして、ＣＰＵ１１ａは、この画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、この予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくする。言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、速度比の値が小さくなるようにする。
【0082】
ここで、用紙Ｐに形成される画像の量が多いと、この画像が潤滑剤としての役割を果たすようになり、用紙間における滑りが生じやすくなる。この場合、上記と同様、一部の用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。
これに対し、本実施形態のように、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくして、速度比の値を小さくすると、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
これに対し、本実施形態のように、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくして、速度比の値を小さくすると、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
【0083】
画像の量についての情報を取得するにあたっては、例えば、用紙束のうちの折りロール４４８（図８参照）に最も近い用紙ＰＮ（以下、「１枚目用紙Ｐ」と称する）に形成される画像の量についての情報と、この１枚目用紙Ｐの隣に位置する２枚目の用紙Ｐ（以下、「２枚目用紙Ｐ」と称する）に形成される画像の量についての情報とを取得するようにしてもよい。
【0084】
より具体的には、１枚目用紙Ｐのうちの、２枚目用紙Ｐに対向する対向面に形成される画像の量についての情報である第１量情報と、２枚目用紙Ｐのうちの、１枚目用紙Ｐに対向する対向面に形成される画像の量についての情報である第２量情報とを取得するようにしてもよい。
そして、この第１量情報および第２量情報の一方の情報又は両方の情報に基づき、画像の量についての情報を取得するようにしてもよい。
そして、この第１量情報および第２量情報の一方の情報又は両方の情報に基づき、画像の量についての情報を取得するようにしてもよい。
【0085】
なお、用紙Ｐに形成される画像の量が多く、画像の量が予め定められた閾値を超える場合であっても、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、上記と同様の理由により、進出速度を大きくする処理、搬送速度を小さくする処理を行わないようにしてもよい。
言い換えると、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、速度比の値が小さくなるようにする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、上記と同様、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
言い換えると、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、速度比の値が小さくなるようにする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、上記と同様、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
【0086】
図１６は、画像情報に基づき行う処理の具体例を示した図である。
本実施形態では、例えば、形成される画像がベタ画像であり、画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値を超える場合、且つ、用紙束の枚数が、予め定められた閾値の一例である１９枚よりも大きい場合、速度比の値を、大きい値から小さい値となるようにする。これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
その一方で、形成される画像がベタ画像であり、画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値を超える場合であっても、用紙束の枚数が、予め定められた閾値である１９枚以下である場合、速度比の値を、大きい値から小さい値としない。
この場合、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
本実施形態では、例えば、形成される画像がベタ画像であり、画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値を超える場合、且つ、用紙束の枚数が、予め定められた閾値の一例である１９枚よりも大きい場合、速度比の値を、大きい値から小さい値となるようにする。これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
その一方で、形成される画像がベタ画像であり、画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値を超える場合であっても、用紙束の枚数が、予め定められた閾値である１９枚以下である場合、速度比の値を、大きい値から小さい値としない。
この場合、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
【0087】
〔綴じ処理の有無に基づく処理〕
また、その他に、ＣＰＵ１１ａは、媒体情報として、用紙束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得するようにしてもよい。この場合も、ＣＰＵ１１ａは、外部装置（不図示）から本実施形態の画像形成システム１に対して入力されるジョブ情報から、このジョブ情報に含まれる、綴じ処理の有無についての情報を取得する。
そして、ＣＰＵ１１ａは、用紙束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくする。言い換えると、ＣＰＵ１１ａは、速度比の値が小さくなるようにする。
これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
また、その他に、ＣＰＵ１１ａは、媒体情報として、用紙束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得するようにしてもよい。この場合も、ＣＰＵ１１ａは、外部装置（不図示）から本実施形態の画像形成システム１に対して入力されるジョブ情報から、このジョブ情報に含まれる、綴じ処理の有無についての情報を取得する。
そして、ＣＰＵ１１ａは、用紙束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくする。言い換えると、ＣＰＵ１１ａは、速度比の値が小さくなるようにする。
これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
【0088】
綴じ処理が行われない場合は、綴じ処理が行われる場合に比べ、一部の用紙Ｐの離脱が生じやすくなるが、本実施形態のように、進出速度を大きくし、及び／又は、搬送速度を小さくすると、この離脱が生じにくくなる。
言い換えると、速度比の値が小さくなるようにすると、この離脱が生じにくくなる。
言い換えると、速度比の値が小さくなるようにすると、この離脱が生じにくくなる。
【0089】
なお、上記と同様の理由により、用紙束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、用紙束を構成する用意の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、進出速度を大きくする処理、搬送速度を小さくする処理を行わないようにしてもよい。
言い換えると、用紙束を構成する用意の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、速度比の値が小さくなるようにする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、上記と同様、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
言い換えると、用紙束を構成する用意の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、速度比の値が小さくなるようにする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、上記と同様、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
【0090】
図１７は、綴じ処理の有無に基づき行う処理の具体例を示した図である。
本実施形態では、例えば、綴じ処理が行われず、且つ、用紙束の枚数が、予め定められた閾値の一例である５枚よりも大きい場合、速度比の値を、大きい値から小さい値となるようにする。これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
その一方で、綴じ処理が行われない場合であっても、用紙束の枚数が、予め定められた閾値である５枚以下である場合、速度比の値を、大きい値から小さい値としない。この場合、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
本実施形態では、例えば、綴じ処理が行われず、且つ、用紙束の枚数が、予め定められた閾値の一例である５枚よりも大きい場合、速度比の値を、大きい値から小さい値となるようにする。これにより、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
その一方で、綴じ処理が行われない場合であっても、用紙束の枚数が、予め定められた閾値である５枚以下である場合、速度比の値を、大きい値から小さい値としない。この場合、用紙束のしわ、生産性の低下などの不具合の発生を抑えられる。
【0091】
図１８は、上記にて説明した処理の一連の流れを示したフローチャートである。
中綴じユニット４４（図３参照）における処理では、まず、用紙Ｐの集積処理が行われる（ステップＳ１０１）。具体的には、上記の通り、中綴じユニット４４の送りロール４４２が、上流側から送られてきた用紙Ｐを用紙支持部材４４１へ送り出す処理を行って、用紙Ｐの集積が行われる。
その後、ＣＰＵ１１ａは、最後の用紙Ｐの集積が行われたかを判断する（ステップＳ１０２）。
中綴じユニット４４（図３参照）における処理では、まず、用紙Ｐの集積処理が行われる（ステップＳ１０１）。具体的には、上記の通り、中綴じユニット４４の送りロール４４２が、上流側から送られてきた用紙Ｐを用紙支持部材４４１へ送り出す処理を行って、用紙Ｐの集積が行われる。
その後、ＣＰＵ１１ａは、最後の用紙Ｐの集積が行われたかを判断する（ステップＳ１０２）。
【0092】
そして、ＣＰＵ１１ａは、最後の用紙Ｐの集積が行われたと判断した場合、ジョブ情報から媒体情報を取得し、また、センサ４００からの出力を取得して環境情報を得る（ステップＳ１０３）。
なお、媒体情報、環境情報を取得するタイミングは、このタイミングに限らず、例えば、ステップＳ１０１にて実行される用紙の集積処理よりも前のタイミングとしてもよい。
なお、媒体情報、環境情報を取得するタイミングは、このタイミングに限らず、例えば、ステップＳ１０１にて実行される用紙の集積処理よりも前のタイミングとしてもよい。
【0093】
次いで、ＣＰＵ１１ａは、取得した媒体情報および環境情報に基づき、進出速度および搬送速度の設定を行う（ステップＳ１０４）。
ここで、ＣＰＵ１１ａは、取得した媒体情報や環境情報がそれまでに得られた媒体情報や環境情報とは異なる場合、進出速度および搬送速度の変更を行うことになる。
次いで、ＣＰＵ１１ａは、ステップＳ１０４にて行った設定の内容に応じて、図１１～１４にて示した駆動装置５００を作動させて（ステップＳ１０５）、駆動装置５００の状態を、この設定の内容に合った状態とする。
次いで、ＣＰＵ１１ａは、進出部材４４７を進出させる（ステップＳ１０６）。これにより、用紙束の折り処理が行われる。そして、この折り処理を経た用紙束が、第１後処理装置４０から排出される（ステップＳ１０７）。
ここで、ＣＰＵ１１ａは、取得した媒体情報や環境情報がそれまでに得られた媒体情報や環境情報とは異なる場合、進出速度および搬送速度の変更を行うことになる。
次いで、ＣＰＵ１１ａは、ステップＳ１０４にて行った設定の内容に応じて、図１１～１４にて示した駆動装置５００を作動させて（ステップＳ１０５）、駆動装置５００の状態を、この設定の内容に合った状態とする。
次いで、ＣＰＵ１１ａは、進出部材４４７を進出させる（ステップＳ１０６）。これにより、用紙束の折り処理が行われる。そして、この折り処理を経た用紙束が、第１後処理装置４０から排出される（ステップＳ１０７）。
【0094】
なお、上記と同様では、進出速度、搬送速度の両方の変更を行えるようになっている構成を説明したが、進出速度、搬送速度の一方の速度のみの変更が可能な構成としてもよい。
この場合、ＣＰＵ１１ａは、媒体情報や環境情報に基づき、この一方の速度についての変更を行う。
この場合、ＣＰＵ１１ａは、媒体情報や環境情報に基づき、この一方の速度についての変更を行う。
【0095】
〔他の構成例〕
図１９は、用紙束、および、この用紙束に接触している状態にある折りロール４４８を示した図である。
本実施形態では、用紙束に接触する接触部材の一例である折りロール４４８が、用紙束に接触する。本実施形態では、この際、折りロール４４８から、移動するこの用紙束に対して抗力が付与される。
具体的には、折りロール４４８は、用紙束に接触する接触部分４４９Ｘを有し、この接触部分４４９Ｘから用紙束に対して、抗力が付与される。
図１９は、用紙束、および、この用紙束に接触している状態にある折りロール４４８を示した図である。
本実施形態では、用紙束に接触する接触部材の一例である折りロール４４８が、用紙束に接触する。本実施形態では、この際、折りロール４４８から、移動するこの用紙束に対して抗力が付与される。
具体的には、折りロール４４８は、用紙束に接触する接触部分４４９Ｘを有し、この接触部分４４９Ｘから用紙束に対して、抗力が付与される。
【0096】
本実施形態では、上記の通り、折りロール４４８の周速よりも進出部材４４７の進出速度の方が大きい。この場合、折りロール４４８のうちの用紙束に接触する接触部分４４９Ｘから、この用紙束に対して抗力が付与される。
本実施形態では、進出部材４４７により押圧されて移動する用紙束が、回転部材の一例である折りロール４４８に接触する際、折りロール４４８の周速Ｖｒよりも進出部材４４７の移動速度の方が大きい。このため、本実施形態では、進出部材４４７により押圧されて移動する用紙束に対して、折りロール４４８から抗力が付与される。
さらに、以下で説明する構成例では、折りロール４４８のうちの、用紙束に接触するこの接触部分４４９Ｘが、用紙束の移動方向における下流側へ移動可能となっている。
さらに、以下で説明する構成例では、下流側へ移動するこの接触部分４４９Ｘの移動量の変更が可能となっている。
本実施形態では、進出部材４４７により押圧されて移動する用紙束が、回転部材の一例である折りロール４４８に接触する際、折りロール４４８の周速Ｖｒよりも進出部材４４７の移動速度の方が大きい。このため、本実施形態では、進出部材４４７により押圧されて移動する用紙束に対して、折りロール４４８から抗力が付与される。
さらに、以下で説明する構成例では、折りロール４４８のうちの、用紙束に接触するこの接触部分４４９Ｘが、用紙束の移動方向における下流側へ移動可能となっている。
さらに、以下で説明する構成例では、下流側へ移動するこの接触部分４４９Ｘの移動量の変更が可能となっている。
【0097】
本実施形態では、接触部材の一例である折りロール４４８は、図中矢印１９Ａで示す方向への回転を行って、被押圧部分９２４が先頭となって移動する用紙束を下流側へ移動させる回転部材となっている。
本実施形態では、上記の通り、折りロール４４８の周速よりも進出部材４４７の進出速度の方が大きく、この場合、上記の通り、進出部材４４７により押圧されて移動する用紙束に対し、回転部材である折りロール４４８から抗力が付与される。
さらに、本実施形態では、折りロール４４８が、用紙束を介して進出部材４４７からの力を受けるようになっており、折りロール４４８がこの力を受けると、折りロール４４８は、この力によって、矢印１９Ａで示す方向へさらに回転しようとする。
本実施形態では、上記の通り、折りロール４４８の周速よりも進出部材４４７の進出速度の方が大きく、この場合、上記の通り、進出部材４４７により押圧されて移動する用紙束に対し、回転部材である折りロール４４８から抗力が付与される。
さらに、本実施形態では、折りロール４４８が、用紙束を介して進出部材４４７からの力を受けるようになっており、折りロール４４８がこの力を受けると、折りロール４４８は、この力によって、矢印１９Ａで示す方向へさらに回転しようとする。
【0098】
ここで、折りロール４４８は、用紙束が折りロール４４８へ搬送されてくるまでの間、予め定められた回転速度で、一方向である矢印１９Ａで示す方向への回転を行っている。
そして、本実施形態では、折りロール４４８が進出部材４４７からの力を受けると、折りロール４４８は、この一方向へ且つこの予め定められた回転速度よりも大きい回転速度で回転を行う。
さらに、本実施形態では、折りロール４４８がこの大きい回転速度で回転を行う際の折りロール４４８の回転量の変更を行えるようになっている。回転量の変更が行われると、下流側へ移動する上記の接触部分４４９Ｘの移動量が変化する。
そして、本実施形態では、折りロール４４８が進出部材４４７からの力を受けると、折りロール４４８は、この一方向へ且つこの予め定められた回転速度よりも大きい回転速度で回転を行う。
さらに、本実施形態では、折りロール４４８がこの大きい回転速度で回転を行う際の折りロール４４８の回転量の変更を行えるようになっている。回転量の変更が行われると、下流側へ移動する上記の接触部分４４９Ｘの移動量が変化する。
【0099】
図２０は、折りロール４４８の駆動装置５００の他の構成例を示した図である。
図２０は、図４の矢印ＸＸで示す方向から駆動装置５００を見た場合の状態を示している。
図２０にて示すこの駆動装置５００には、駆動源の一例としてのモータＭと、このモータＭからの駆動力を第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに伝達する歯車列７１０が設けられている。歯車列７１０を構成する各歯車は、いずれも平歯車となっている。
図２０は、図４の矢印ＸＸで示す方向から駆動装置５００を見た場合の状態を示している。
図２０にて示すこの駆動装置５００には、駆動源の一例としてのモータＭと、このモータＭからの駆動力を第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに伝達する歯車列７１０が設けられている。歯車列７１０を構成する各歯車は、いずれも平歯車となっている。
【0100】
歯車列７１０には、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが進出部材４４７からの力を受けて回転する際にこの第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに連動して回転する歯車である連動歯車７１２が設けられている。
さらに、歯車列７１０には、連動歯車７１２に噛み合っておりモータＭからの駆動力をこの連動歯車７１２に供給する歯車である供給歯車７１４が設けられている。
また、歯車列７１０には、連動歯車７１２からの駆動力を第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに伝達するための伝達用歯車７９５が設けられている。
さらに、歯車列７１０には、連動歯車７１２に噛み合っておりモータＭからの駆動力をこの連動歯車７１２に供給する歯車である供給歯車７１４が設けられている。
また、歯車列７１０には、連動歯車７１２からの駆動力を第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに伝達するための伝達用歯車７９５が設けられている。
【0101】
供給歯車７１４は、駆動力の供給方向においてこの供給歯車７１４の１つ上流側に位置する上流側歯車７１６から駆動力を受ける。
さらに、この構成例では、上流側歯車７１６と同軸上に配置された回転軸７１８Ａを中心に回転する回転部材７１８が設けられている。供給歯車７１４は、この回転部材７１８により支持されている。
さらに、本実施形態では、この回転部材７１８を回転させる駆動装置が設けられている。駆動装置は、不図示のモータにより回転するカム７１９と、このカム７１９に向けて回転部材７１８を付勢するコイルばね７２０とにより構成されている。
さらに、この構成例では、上流側歯車７１６と同軸上に配置された回転軸７１８Ａを中心に回転する回転部材７１８が設けられている。供給歯車７１４は、この回転部材７１８により支持されている。
さらに、本実施形態では、この回転部材７１８を回転させる駆動装置が設けられている。駆動装置は、不図示のモータにより回転するカム７１９と、このカム７１９に向けて回転部材７１８を付勢するコイルばね７２０とにより構成されている。
【0102】
用紙束が折りロール４４８へ搬送されてくるまでの間は、モータＭからの駆動力が、上流側歯車７１６、供給歯車７１４、連動歯車７１２、伝達用歯車７９５の順に伝達され、この駆動力が、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂへ伝達される。
これにより、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが、矢印２０Ｘで示す方向へ回転する。
これにより、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが、矢印２０Ｘで示す方向へ回転する。
【0103】
第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが、進出部材４４７からの力を受けると、矢印２０Ｘで示す方向へ第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂをさらに回転させようとする力が、この第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに作用する。
本実施形態では、この際、この力によって、連動歯車７１２が矢印２０Ａで示す方向へ回転しようとする。
本実施形態では、この際、この力によって、連動歯車７１２が矢印２０Ａで示す方向へ回転しようとする。
【0104】
連動歯車７１２が矢印２０Ａで示す方向へ回転しようとすると、連動歯車７１２と供給歯車７１４との間に存在する遊びによって、供給歯車７１４に対して連動歯車７１２が回転し、これに伴い、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが回転する。
言い換えると、この構成例では、連動歯車７１２と供給歯車７１４との間に存在するバックラッシュによって、供給歯車７１４に対して連動歯車７１２が回転し、これに伴い、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが回転する。
言い換えると、この構成例では、連動歯車７１２と供給歯車７１４との間に存在するバックラッシュによって、供給歯車７１４に対して連動歯車７１２が回転し、これに伴い、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが回転する。
【0105】
さらに説明すると、通常、歯車と歯車との間には、一方の歯車が有する歯と他方の歯車が有する歯との間に隙間が存在し、本実施形態では、この隙間によって、供給歯車７１４に対して連動歯車７１２が回転し、これに伴い、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが回転する。
そして、本実施形態では、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂのこの回転によって、接触部分４４９Ｘ（図１９参照）が、図１９における右方向へ移動する。
そして、本実施形態では、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂのこの回転によって、接触部分４４９Ｘ（図１９参照）が、図１９における右方向へ移動する。
【0106】
さらに、図２０に示すこの構成例では、連動歯車７１２と供給歯車７１４との軸間距離が変更可能となっている。
具体的には、この構成例では、上記の通り、回転部材７１８を回転させるカム７１９が設けられており、本実施形態では、ＣＰＵ１１ａからの指示に基づきこのカム７１９が回転する。これにより、軸間距離の変更が行われる。
具体的には、この構成例では、上記の通り、回転部材７１８を回転させるカム７１９が設けられており、本実施形態では、ＣＰＵ１１ａからの指示に基づきこのカム７１９が回転する。これにより、軸間距離の変更が行われる。
【0107】
この構成例では、この軸間距離が変更されることで、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの回転量の変更が行われる。
軸間距離が大きくなると、連動歯車７１２と供給歯車７１４との間に存在する遊びが大きくなる。遊びが大きくなると、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが進出部材４４７から力を受けた際の第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの回転量が大きくなる。
この場合、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの接触部分４４９Ｘ（図１９参照）の移動量が大きくなる。
軸間距離が大きくなると、連動歯車７１２と供給歯車７１４との間に存在する遊びが大きくなる。遊びが大きくなると、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが進出部材４４７から力を受けた際の第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの回転量が大きくなる。
この場合、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの接触部分４４９Ｘ（図１９参照）の移動量が大きくなる。
【0108】
一方、軸間距離が小さくなると、連動歯車７１２と供給歯車７１４との間に存在する遊びが小さくなる。
この場合、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが、進出部材４４７から力を受けた際の、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの回転量が小さくなる。
この場合、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなる。
この場合、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが、進出部材４４７から力を受けた際の、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの回転量が小さくなる。
この場合、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなる。
【0109】
なお、この構成例では、連動歯車７１２と供給歯車７１４との間に存在する遊びを変化させる態様を説明したが、遊びを変化させる対象となる２つの歯車は、連動歯車７１２、供給歯車７１４に限らず、他の２つの歯車としてもよい。
【0110】
また、この構成例では、折りロール４４８への駆動力の供給の経路が、連動歯車７１２の設置箇所にて分岐している。
この構成例では、駆動力の供給の経路の分岐箇所に位置するこの連動歯車７１２から、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの各々への駆動力の供給が行われる。
この構成例では、駆動力の供給の経路の分岐箇所に位置するこの連動歯車７１２から、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの各々への駆動力の供給が行われる。
【0111】
本実施形態では、駆動力の供給方向において、この分岐箇所よりも上流側にて、歯車間の遊びを変化させるようになっており、この遊びの変化が、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂの両者に影響する。
言い換えると、この構成例では、第１折りロール４４８Ａへの遊びの影響、第２折りロール４４８Ｂへの遊びの影響が同じとなるように、分岐箇所よりも上流側にて、歯車間の遊びを変化させるようにしている。
言い換えると、この構成例では、第１折りロール４４８Ａへの遊びの影響、第２折りロール４４８Ｂへの遊びの影響が同じとなるように、分岐箇所よりも上流側にて、歯車間の遊びを変化させるようにしている。
【0112】
図２１は、駆動装置５００の他の構成例を示した図である。図２２は、図２１の矢印ＸＸＩＩで示す方向から駆動装置５００を見た場合の図である。
図２１に示すように、この構成例でも、駆動源であるモータＭからの駆動力を折りロール４４８に伝達する歯車列７１０が設けられている。
歯車列７１０には、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが進出部材４４７からの力を受けて回転する際に第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車７３１が設けられている。
図２１に示すように、この構成例でも、駆動源であるモータＭからの駆動力を折りロール４４８に伝達する歯車列７１０が設けられている。
歯車列７１０には、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂが進出部材４４７からの力を受けて回転する際に第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車７３１が設けられている。
【0113】
また、この歯車列７１０には、連動はすば歯車７３１に噛み合っており、モータＭからの駆動力をこの連動はすば歯車７３１に供給するはすば歯車である供給はすば歯車７３２が設けられている。
また、この歯車列７１０には、連動はすば歯車７３１からの駆動力を第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに伝達するための伝達用歯車７９５が設けられている。
また、この歯車列７１０には、連動はすば歯車７３１からの駆動力を第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに伝達するための伝達用歯車７９５が設けられている。
【0114】
この構成例では、図２２の矢印２２Ａで示すように、連動はすば歯車７３１の軸方向への連動はすば歯車７３１の移動が可能となっている。
また、この構成例では、第１折りロール４４８Ａ（図２１参照）、第２折りロール４４８Ｂに連動して連動はすば歯車７３１が回転する際に軸方向へ移動しようとするこの連動はすば歯車７３１の移動量の変更が可能となっている。
また、この構成例では、第１折りロール４４８Ａ（図２１参照）、第２折りロール４４８Ｂに連動して連動はすば歯車７３１が回転する際に軸方向へ移動しようとするこの連動はすば歯車７３１の移動量の変更が可能となっている。
【0115】
この構成例では、連動はすば歯車７３１に噛み合っている供給はすば歯車７３２も、はすば歯車となっている。
このため、この構成例では、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに連動して連動はすば歯車７３１が回転しようとすると、連動はすば歯車７３１は、供給はすば歯車７３２からの反力を受け、回転を行いながら連動はすば歯車７３１の軸方向へ移動しようとする。具体的には、図２２の矢印２２Ｘで示す方向へ移動しようとする。
このため、この構成例では、第１折りロール４４８Ａ、第２折りロール４４８Ｂに連動して連動はすば歯車７３１が回転しようとすると、連動はすば歯車７３１は、供給はすば歯車７３２からの反力を受け、回転を行いながら連動はすば歯車７３１の軸方向へ移動しようとする。具体的には、図２２の矢印２２Ｘで示す方向へ移動しようとする。
【0116】
本実施形態では、この軸方向へ移動しようとするこの連動はすば歯車７３１の移動量の変更を行えるようになっている。
本実施形態では、この移動量が大きくなると、連動はすば歯車７３１の回転量が大きくなり、これに伴い、折りロール４４８の接触部分４４９Ｘ（図１９参照）の移動量が増える。
また、本実施形態では、この移動量が小さくなると、連動はすば歯車７３１の回転量が小さくなり、これに伴い、折りロール４４８の接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなる。
本実施形態では、この移動量が大きくなると、連動はすば歯車７３１の回転量が大きくなり、これに伴い、折りロール４４８の接触部分４４９Ｘ（図１９参照）の移動量が増える。
また、本実施形態では、この移動量が小さくなると、連動はすば歯車７３１の回転量が小さくなり、これに伴い、折りロール４４８の接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなる。
【0117】
さらに、この構成例では、図２２に示すように、連動はすば歯車７３１の移動量の変更を行う変更機構７８０が設けられている。
変更機構７８０は、連動はすば歯車７３１の一方の面に接触する接触部材７８１と、この接触部材７８１を挟み連動はすば歯車７３１とは反対側に配置された付勢部材の一例としてのコイルばね７８２と、コイルばね７８２を支持するばね受け７８３と、このばね受け７８３からの荷重を受けるカム７８４とを備える。
変更機構７８０は、連動はすば歯車７３１の一方の面に接触する接触部材７８１と、この接触部材７８１を挟み連動はすば歯車７３１とは反対側に配置された付勢部材の一例としてのコイルばね７８２と、コイルばね７８２を支持するばね受け７８３と、このばね受け７８３からの荷重を受けるカム７８４とを備える。
【0118】
この構成例では、不図示のモータによってカム７８４が回転することで、連動はすば歯車７３１の軸方向へのこの連動はすば歯車７３１の移動量の変更が行われる。
より具体的には、この構成例では、ＣＰＵ１１ａから指示に基づきモータが回転し、これに伴い、カム７８４が回転する。
これにより、ばね受け７８３の位置が変更され、連動はすば歯車７３１の軸方向へのこの連動はすば歯車７３１の移動量の変更が行われる。
なお、ばね受け７８３の位置の変更は、ラックアンドピニオン機構等の他の機構を用いて行ってもよい。
本実施形態では、ばね受け７８３の位置が変更されることで、連動はすば歯車７３１の回転量が変更され、連動はすば歯車７３１の軸方向への連動はすば歯車７３１の移動量が変更される。これにより、折りロール４４８の接触部分４４９Ｘ（図１９参照）の移動量が変化する。
より具体的には、この構成例では、ＣＰＵ１１ａから指示に基づきモータが回転し、これに伴い、カム７８４が回転する。
これにより、ばね受け７８３の位置が変更され、連動はすば歯車７３１の軸方向へのこの連動はすば歯車７３１の移動量の変更が行われる。
なお、ばね受け７８３の位置の変更は、ラックアンドピニオン機構等の他の機構を用いて行ってもよい。
本実施形態では、ばね受け７８３の位置が変更されることで、連動はすば歯車７３１の回転量が変更され、連動はすば歯車７３１の軸方向への連動はすば歯車７３１の移動量が変更される。これにより、折りロール４４８の接触部分４４９Ｘ（図１９参照）の移動量が変化する。
【0119】
ここで、コイルばね７８２のばね定数は、接触部分４４９Ｘの移動量の変更についての感度を決める。コイルばね７８２の初期荷重とばね定数は、例えば、使用が想定される用紙Ｐの種別や、想定される使用条件に基づき決める。
本実施形態では、例えば、想定される使用条件と、この使用条件に応じたカム７８４の回転角度との対応付けを行って、この対応付けを、ＬＵＴ（Look Up Table）や近似式に反映する。そして、ジョブ毎に得られる使用条件と、このＬＵＴや近似式に登録されている対応付けとに基づき、カム７８４の回転を行う。
本実施形態では、例えば、想定される使用条件と、この使用条件に応じたカム７８４の回転角度との対応付けを行って、この対応付けを、ＬＵＴ（Look Up Table）や近似式に反映する。そして、ジョブ毎に得られる使用条件と、このＬＵＴや近似式に登録されている対応付けとに基づき、カム７８４の回転を行う。
【0120】
図２３は、図２２に示した駆動装置５００の変形例を示した図である。
この変形例では、接触部材７８１とコイルばね７８２との間にばね受け７８８が設けられ、さらに、このばね受け７８８と接触部材７８１との間に、複数の球体７８９が設けられている。
言い換えると、この変形例では、連動はすば歯車７３１とコイルばね７８２との間に、スラストベアリングが設けられた構成となっている。
この変形例では、回転する側である連動はすば歯車７３１側と、静止した状態で配置されるコイルばね７８２側との間の摩擦が小さくなり、コイルばね７８２や連動はすば歯車７３１の損耗が生じにくくなる。
この変形例では、接触部材７８１とコイルばね７８２との間にばね受け７８８が設けられ、さらに、このばね受け７８８と接触部材７８１との間に、複数の球体７８９が設けられている。
言い換えると、この変形例では、連動はすば歯車７３１とコイルばね７８２との間に、スラストベアリングが設けられた構成となっている。
この変形例では、回転する側である連動はすば歯車７３１側と、静止した状態で配置されるコイルばね７８２側との間の摩擦が小さくなり、コイルばね７８２や連動はすば歯車７３１の損耗が生じにくくなる。
【0121】
図２４は、駆動装置５００の他の変形例を示した図である。
この変形例では、上記と同様、接触部材７８１とコイルばね７８２との間にばね受け７８８が設けられている。このばね受け７８８は、例えばワッシャーにより構成される。
さらに、この変形例では、ばね受け７８８と接触部材７８１との間に、グリスなどの潤滑剤７９１が設けられている。
この変形例でも、回転する側である連動はすば歯車７３１側と、静止した状態で配置されるコイルばね７８２側との間の摩擦が小さくなり、連動はすば歯車７３１やコイルばね７８２の損耗が生じにくくなる。
この変形例では、上記と同様、接触部材７８１とコイルばね７８２との間にばね受け７８８が設けられている。このばね受け７８８は、例えばワッシャーにより構成される。
さらに、この変形例では、ばね受け７８８と接触部材７８１との間に、グリスなどの潤滑剤７９１が設けられている。
この変形例でも、回転する側である連動はすば歯車７３１側と、静止した状態で配置されるコイルばね７８２側との間の摩擦が小さくなり、連動はすば歯車７３１やコイルばね７８２の損耗が生じにくくなる。
【0122】
図２５は、駆動装置５００の他の変形例を示した図である。
この変形例では、第１ばね受け７９２と第２ばね受け７９３とが設けられ、この第１ばね受け７９２と第２ばね受け７９３との間に、コイルばね７８２が設けられている。
第１ばね受け７９２は、連動はすば歯車７３１に連動して回転するようになっている。また、第２ばね受け７９３、および、コイルばね７８２は、第１ばね受け７９２に連動して回転するようになっている。
この変形例では、第１ばね受け７９２と第２ばね受け７９３とが設けられ、この第１ばね受け７９２と第２ばね受け７９３との間に、コイルばね７８２が設けられている。
第１ばね受け７９２は、連動はすば歯車７３１に連動して回転するようになっている。また、第２ばね受け７９３、および、コイルばね７８２は、第１ばね受け７９２に連動して回転するようになっている。
【0123】
具体的には、第１ばね受け７９２および第２ばね受け７９３のうちの一方には、他方に引っかかる突起が設けられており、本実施形態では、この突起によって、第２ばね受け７９３が、第１ばね受け７９２に連動して回転し、また、この第１ばね受け７９２と第２ばね受け７９３との間に配置されているコイルばね７８２が、第１ばね受け７９２に連動して回転する。
【0124】
この変形例では、第１ばね受け７９２、第２ばね受け７９３、および、コイルばね７８２は、連動はすば歯車７３１に付随して回転する。
さらに、この変形例では、カム７８４のうちの第２ばね受け７９３に接触する箇所に、球状の回転体７９８が設けられている。
構成例でも、回転する側である連動はすば歯車７３１側と、静止した状態で配置されるカム７８４側との間の摩擦が小さくなり、連動はすば歯車７３１やカム７８４の損耗が生じにくくなる。
さらに、この変形例では、カム７８４のうちの第２ばね受け７９３に接触する箇所に、球状の回転体７９８が設けられている。
構成例でも、回転する側である連動はすば歯車７３１側と、静止した状態で配置されるカム７８４側との間の摩擦が小さくなり、連動はすば歯車７３１やカム７８４の損耗が生じにくくなる。
【0125】
図２０～図２５にて示した構成例では、プロセッサの一例であるＣＰＵ１１ａが、接触部材の一例である折りロール４４８の上記の接触部分４４９Ｘ（図１９参照）の移動量についての設定を行う。
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、上記と同様、用紙束についての情報である媒体情報、及び／又は、第１後処理装置４０の設置箇所における環境についての情報である環境情報に基づき、接触部分４４９Ｘの移動量についての設定を行う。
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、図２０に示したカム７１９の回転量、図２２～図２５に示したカム７８４の回転量の設定を行って、接触部分４４９Ｘの移動量についての設定を行う。
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、上記と同様、用紙束についての情報である媒体情報、及び／又は、第１後処理装置４０の設置箇所における環境についての情報である環境情報に基づき、接触部分４４９Ｘの移動量についての設定を行う。
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、図２０に示したカム７１９の回転量、図２２～図２５に示したカム７８４の回転量の設定を行って、接触部分４４９Ｘの移動量についての設定を行う。
【0126】
具体的には、ＣＰＵ１１ａは、例えば、用紙束を構成する用紙束の枚数が、予め定められた第１閾値よりも大きい場合、この第１の閾値よりも小さい場合に比べ、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなるようにする設定を行う。
言い換えると、ＣＰＵ１１ａは、この場合、接触部分４４９Ｘの移動量が、基準の移動量である基準移動量よりも小さくなるようにする設定を行う。
用紙束を構成する用紙束の枚数が、予め定められた第１の閾値よりも大きい場合、上記の通り、一部の用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。
言い換えると、ＣＰＵ１１ａは、この場合、接触部分４４９Ｘの移動量が、基準の移動量である基準移動量よりも小さくなるようにする設定を行う。
用紙束を構成する用紙束の枚数が、予め定められた第１の閾値よりも大きい場合、上記の通り、一部の用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。
【0127】
この場合に、本実施形態のように、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなる設定を行うと、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
具体的には、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなる設定を行うと、折りロール４４８の周速に対する進出部材４４７の移動速度が相対的に大きくなり、上記の速度比の値が実質的に小さくなる。
そして、この場合、一部の用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。
具体的には、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなる設定を行うと、折りロール４４８の周速に対する進出部材４４７の移動速度が相対的に大きくなり、上記の速度比の値が実質的に小さくなる。
そして、この場合、一部の用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。
【0128】
また、ＣＰＵ１１ａは、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、上記の予め定められた第１閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、この第２の閾値よりも大きい場合に比べ、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにする設定を行う。
言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、接触部分４４９Ｘの移動量が、上記の基準移動量よりも大きくなるようにする設定を行う。この場合、用紙束のしわが生じにくくなる。
なお、上記と同様、第１の閾値、第２の閾値の２つの閾値の設定は必須ではなく、この２つの閾値うちの一方の閾値のみが設定されている構成としてもよい。
言い換えると、この場合、ＣＰＵ１１ａは、接触部分４４９Ｘの移動量が、上記の基準移動量よりも大きくなるようにする設定を行う。この場合、用紙束のしわが生じにくくなる。
なお、上記と同様、第１の閾値、第２の閾値の２つの閾値の設定は必須ではなく、この２つの閾値うちの一方の閾値のみが設定されている構成としてもよい。
【0129】
本実施形態では、上記の通り、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が少ない場合、用紙束のしわが生じやすくなる。
この場合に、本実施形態のように、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにすると、移動しようとする用紙束に対して作用する負荷が軽減され、用紙束のしわが生じにくくなる。
言い換えると、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにすると、移動しようとする用紙束に対して作用する抗力が小さくなり、これにより、用紙束のしわが生じにくくなる。
この場合に、本実施形態のように、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにすると、移動しようとする用紙束に対して作用する負荷が軽減され、用紙束のしわが生じにくくなる。
言い換えると、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにすると、移動しようとする用紙束に対して作用する抗力が小さくなり、これにより、用紙束のしわが生じにくくなる。
【0130】
また、搬送速度や進出速度を変更する上記の処理と同様に、ＣＰＵ１１ａは、環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、この予め定められた閾値を超えない場合に比べ、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくしてもよい。
これにより、この場合も、折りロール４４８の周速に対する進出部材４４７の移動速度が相対的に大きくなり、上記の速度比の値が実質的に小さくなる。
この場合、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
これにより、この場合も、折りロール４４８の周速に対する進出部材４４７の移動速度が相対的に大きくなり、上記の速度比の値が実質的に小さくなる。
この場合、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
【0131】
なお、環境情報により特定される湿度が、予め定められた閾値を超える場合であっても、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、用紙束のしわの発生の抑制を図れる。
この場合、用紙束のしわの発生の抑制を図れる。
【0132】
また、その他に、ＣＰＵ１１ａは、用紙束に形成される画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、この予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくしてもよい。
これにより、この場合も、折りロール４４８の周速に対する進出部材４４７の移動速度が相対的に大きくなり、上記の速度比の値が小さくなる。そして、この場合、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
これにより、この場合も、折りロール４４８の周速に対する進出部材４４７の移動速度が相対的に大きくなり、上記の速度比の値が小さくなる。そして、この場合、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
【0133】
なお、用紙束に形成される画像の量が、予め定められた閾値を超える場合であっても、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくする処理を行わないようにしてもよい。
この場合、用紙束のしわの発生の抑制を図れる。
この場合、用紙束のしわの発生の抑制を図れる。
【0134】
また、その他に、ＣＰＵ１１ａは、用紙束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくしてもよい。これにより、一部の用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
なお、用紙束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくする処理を行わないようにしてもよい。この場合、用紙束のしわの発生の抑制を図れる。
なお、用紙束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくする処理を行わないようにしてもよい。この場合、用紙束のしわの発生の抑制を図れる。
【0135】
図２６は、接触部分４４９Ｘの移動量、速度比の影響を説明する図である。
図２６の横軸は、接触部分４４９Ｘの移動量を示し、図２６の縦軸は、速度比の大きさを示している。
ここでの速度比は、上記の通り、折りロール４４８の周速を進出部材４４７の移動速度で割ることにより得られた値を示している。
折りロール４４８の周速が小さい場合は、速度比の値は小さくなり、折りロール４４８の周速が大きい場合は、速度比の値は大きくなる。
図２６の横軸は、接触部分４４９Ｘの移動量を示し、図２６の縦軸は、速度比の大きさを示している。
ここでの速度比は、上記の通り、折りロール４４８の周速を進出部材４４７の移動速度で割ることにより得られた値を示している。
折りロール４４８の周速が小さい場合は、速度比の値は小さくなり、折りロール４４８の周速が大きい場合は、速度比の値は大きくなる。
【0136】
本実施形態では、例えば、図２６の符号２６Ａで示す条件のように、接触部分４４９Ｘの移動量が小さく且つ速度比の値が小さい場合、用紙束のしわが生じやすくなる。この場合に、接触部分４４９Ｘの移動量を大きくして、符号２６Ｂで示す条件とすると、用紙束のしわが生じにくくなる。
また、本実施形態では、符号２６Ｃで示す条件のように、接触部分４４９Ｘの移動量が大きく且つ速度比の値が大きい場合、用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。この場合に、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくして、符号２６Ｄで示す条件とすると、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
また、本実施形態では、符号２６Ｃで示す条件のように、接触部分４４９Ｘの移動量が大きく且つ速度比の値が大きい場合、用紙Ｐの離脱が生じやすくなる。この場合に、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくして、符号２６Ｄで示す条件とすると、用紙Ｐの離脱が生じにくくなる。
【0137】
図２７は、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行う際に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
この処理では、上記と同様、まず、用紙Ｐの集積処理が行われる（ステップＳ２０１）。具体的には、上記の通り、中綴じユニット４４（図３参照）の送りロール４４２が、上流側から送られてきた用紙Ｐを用紙支持部材４４１へ送り出する処理を行って、用紙Ｐの集積が行われる。
その後、ＣＰＵ１１ａが、最後の用紙Ｐの集積が行われたかを判断する（ステップＳ２０２）。
この処理では、上記と同様、まず、用紙Ｐの集積処理が行われる（ステップＳ２０１）。具体的には、上記の通り、中綴じユニット４４（図３参照）の送りロール４４２が、上流側から送られてきた用紙Ｐを用紙支持部材４４１へ送り出する処理を行って、用紙Ｐの集積が行われる。
その後、ＣＰＵ１１ａが、最後の用紙Ｐの集積が行われたかを判断する（ステップＳ２０２）。
【0138】
そして、ＣＰＵ１１ａは、最後の用紙Ｐの集積が行われたと判断した場合、ジョブ情報から媒体情報を取得し、また、センサ４００からの出力を取得して環境情報を取得する（ステップＳ２０３）。
そして、ＣＰＵ１１ａは、この媒体情報および環境情報の少なくとも一方に基づき、図２０に示したカム７１９や、図２２～図２５に示したカム７８４の回転角度の設定を行う（ステップＳ２０４）。
ここで、ＣＰＵ１１ａは、取得した媒体情報や環境情報がそれまでに得た媒体情報や環境情報とは異なる場合、カム７１９の回転角度の変更や、カム７８４の回転角度の変更を行うことになる。
そして、ＣＰＵ１１ａは、この媒体情報および環境情報の少なくとも一方に基づき、図２０に示したカム７１９や、図２２～図２５に示したカム７８４の回転角度の設定を行う（ステップＳ２０４）。
ここで、ＣＰＵ１１ａは、取得した媒体情報や環境情報がそれまでに得た媒体情報や環境情報とは異なる場合、カム７１９の回転角度の変更や、カム７８４の回転角度の変更を行うことになる。
【0139】
次いで、ＣＰＵ１１ａは、ステップＳ２０４にて行った設定の内容に応じて、カム７１９やカム７８４を回転させるモータを作動させ（ステップＳ２０５）、カム７１９やカム７８４の状態を、この設定の内容に合った状態とする。
その後、ＣＰＵ１１ａは、進出部材４４７を進出させる（ステップＳ２０６）。これにより、用紙束の折り処理が行われる。そして、この折り処理を経た用紙束が、第１後処理装置４０から排出される（ステップＳ２０７）。
その後、ＣＰＵ１１ａは、進出部材４４７を進出させる（ステップＳ２０６）。これにより、用紙束の折り処理が行われる。そして、この折り処理を経た用紙束が、第１後処理装置４０から排出される（ステップＳ２０７）。
【0140】
（その他）
上記では、媒体情報として、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数についての情報、用紙束を構成する用紙Ｐに形成される画像についての情報、用紙束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得する場合を一例に説明した。
ところで、媒体情報としては、これらの情報以外の情報を取得し、取得したこの情報に基づき、上記の速度比の変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行ってもよい。
上記では、媒体情報として、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数についての情報、用紙束を構成する用紙Ｐに形成される画像についての情報、用紙束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得する場合を一例に説明した。
ところで、媒体情報としては、これらの情報以外の情報を取得し、取得したこの情報に基づき、上記の速度比の変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行ってもよい。
【0141】
具体的には、媒体情報としては、その他に、例えば、用紙Ｐの曲げ剛性、厚み、ヤング率、含水率、温度、坪量のうちのいずれか１つについての情報、又は、複数についての情報を取得するようにしてもよい。
そして、取得したこの情報に基づき、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うようにしてもよい。
そして、取得したこの情報に基づき、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うようにしてもよい。
【0142】
ここで、用紙Ｐの曲げ剛性、厚み、ヤング率、含水率、温度、坪量等の情報は、用紙束を構成する用紙Ｐの変形のしやすさについての情報とも言える。
用紙Ｐの曲げ剛性、厚み、ヤング率、含水率、温度、坪量等の情報は、用紙Ｐの変形のしやすさについての情報であり、媒体情報としては、この変形のしやすさについての情報を取得するようにしてもよい。
なお、用紙Ｐの変形のしやすさについての情報としては、その他に、後述するように、用紙束を構成する用紙Ｐに含まれる繊維の並び方向についての情報なども挙げられる。
用紙Ｐの曲げ剛性、厚み、ヤング率、含水率、温度、坪量等の情報は、用紙Ｐの変形のしやすさについての情報であり、媒体情報としては、この変形のしやすさについての情報を取得するようにしてもよい。
なお、用紙Ｐの変形のしやすさについての情報としては、その他に、後述するように、用紙束を構成する用紙Ｐに含まれる繊維の並び方向についての情報なども挙げられる。
【0143】
この変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に応じて、速度比についての変更を行うことが好ましい。言い換えると、この場合、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に応じて、進出部材４４７の進出速度を変更し、及び／又は、折りロール４４８による用紙束の搬送速度を変更することが好ましい。
また、変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に基づき、接触部分４４９Ｘの移動量の設定を行うことが好ましい。
また、変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に基づき、接触部分４４９Ｘの移動量の設定を行うことが好ましい。
【0144】
より具体的には、例えば、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より小さく、用紙Ｐのこしが弱く、用紙Ｐが変形しやすい場合、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に応じて、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行う。
具体的には、例えば、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より小さく、用紙Ｐが変形しやすい場合、且つ、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた第１の閾値よりも小さい場合、しわの発生を抑制するため、この第１の閾値よりも大きい場合に比べて、速度比を大きくする変更や、接触部分４４９Ｘの移動量を大きくする変更を行う。
具体的には、例えば、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より小さく、用紙Ｐが変形しやすい場合、且つ、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた第１の閾値よりも小さい場合、しわの発生を抑制するため、この第１の閾値よりも大きい場合に比べて、速度比を大きくする変更や、接触部分４４９Ｘの移動量を大きくする変更を行う。
【0145】
また、例えば、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より小さく、用紙Ｐが変形しやすい場合、且つ、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた第２の閾値（≧第１の閾値）よりも大きい場合、用紙の離脱を抑制するため、この第２の閾値よりも小さい場合に比べて、速度比を小さくする変更や、接触部分４４９Ｘの移動量を小さくする変更を行う。
なお、速度比を小さくする変更を行う場合、変更前の状態では、速度比が大きいことになり、この変更前の状態では、生産性の低下が抑制される状態となる。
なお、速度比を小さくする変更を行う場合、変更前の状態では、速度比が大きいことになり、この変更前の状態では、生産性の低下が抑制される状態となる。
【0146】
媒体情報は、用紙束を構成する用紙Ｐの変形のしやすさに関連する情報である。言い換えると、媒体情報は、用紙束を構成する用紙Ｐの曲がりやすさに関連する情報である。
用紙束を構成する用紙Ｐの剛性が小さく用紙Ｐが変形しやすい場合において、この用紙Ｐの枚数が小さいと、用紙のしわが生じやすくなる。一方、この用紙Ｐの枚数が大きいと、用紙の離脱が生じやすくなる。
このため、上記のように、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より小さく、用紙Ｐが変形しやすい場合、上記の通り、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に応じて、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うことが好ましくなる。
その一方で、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より大きく、用紙Ｐの変形が生じにくい場合は、用紙のしわや用紙の離脱が生じにくくなるため、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
用紙束を構成する用紙Ｐの剛性が小さく用紙Ｐが変形しやすい場合において、この用紙Ｐの枚数が小さいと、用紙のしわが生じやすくなる。一方、この用紙Ｐの枚数が大きいと、用紙の離脱が生じやすくなる。
このため、上記のように、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より小さく、用紙Ｐが変形しやすい場合、上記の通り、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に応じて、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うことが好ましくなる。
その一方で、用紙Ｐの厚みや坪量等が予め定められた閾値より大きく、用紙Ｐの変形が生じにくい場合は、用紙のしわや用紙の離脱が生じにくくなるため、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
【0147】
また、その他に、媒体情報としては、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向についての情報を取得するようにしてもよい。
用紙Ｐを構成する繊維の並び方向によっても、用紙Ｐのこしが変化する。言い換えると、用紙Ｐの変形のしやすさが変化する。
一般的に、用紙は、抄紙機によって製造され、この場合、用紙を構成する繊維は、一方向に並んだ状態で配置される。
また、一般的に、繊維の並び方向に沿った折り曲げ線における用紙Ｐの曲げに対する、用紙のこしは小さくなり、この場合、用紙Ｐは変形しやすい。
これに対し、繊維の並び方向に対して直交する方向に沿った折り曲げ線における用紙Ｐの曲げに対する、用紙のこしは大きくなり、この場合、用紙Ｐは変形しにくい。
ここで、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向についての情報は、用紙Ｐの変形のしやすさについての情報とも言える。
用紙Ｐを構成する繊維の並び方向によっても、用紙Ｐのこしが変化する。言い換えると、用紙Ｐの変形のしやすさが変化する。
一般的に、用紙は、抄紙機によって製造され、この場合、用紙を構成する繊維は、一方向に並んだ状態で配置される。
また、一般的に、繊維の並び方向に沿った折り曲げ線における用紙Ｐの曲げに対する、用紙のこしは小さくなり、この場合、用紙Ｐは変形しやすい。
これに対し、繊維の並び方向に対して直交する方向に沿った折り曲げ線における用紙Ｐの曲げに対する、用紙のこしは大きくなり、この場合、用紙Ｐは変形しにくい。
ここで、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向についての情報は、用紙Ｐの変形のしやすさについての情報とも言える。
【0148】
繊維の並び方向についての情報に基づき、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うことでも、用紙Ｐの離脱や用紙束のしわなどの上記の不具合の発生を抑えられる。
具体的には、例えば、折り処理の対象となる用紙Ｐが、横目（Ｙ目）の用紙Ｐの場合には、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に応じて、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うようにする。
言い換えると、折り処理の対象となる用紙が、横目（Ｙ目）の用紙の場合には、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に基づき、速度比についての設定や、接触部分４４９Ｘの移動量の設定を行うようにする。
具体的には、例えば、折り処理の対象となる用紙Ｐが、横目（Ｙ目）の用紙Ｐの場合には、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に応じて、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うようにする。
言い換えると、折り処理の対象となる用紙が、横目（Ｙ目）の用紙の場合には、用紙束を構成する用紙Ｐの枚数に基づき、速度比についての設定や、接触部分４４９Ｘの移動量の設定を行うようにする。
【0149】
より具体的には、折り処理の対象となる用紙Ｐが横目（Ｙ目）の用紙の場合、且つ、折り処理の対象となる用紙Ｐの枚数が、予め定められた第１の閾値よりも小さい場合、しわの発生を抑制するため、この第１の閾値よりも大きい場合に比べ、速度比が大きくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにする。
また、折り処理の対象となる用紙Ｐが横目（Ｙ目）の用紙の場合、且つ、折り処理の対象となる用紙Ｐの枚数が、予め定められた第２の閾値（≧第１の閾値）よりも大きい場合、用紙Ｐの離脱を抑制するため、この第２の閾値よりも小さい場合に比べ、速度比が小さくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなるようにする。
また、折り処理の対象となる用紙Ｐが横目（Ｙ目）の用紙の場合、且つ、折り処理の対象となる用紙Ｐの枚数が、予め定められた第２の閾値（≧第１の閾値）よりも大きい場合、用紙Ｐの離脱を抑制するため、この第２の閾値よりも小さい場合に比べ、速度比が小さくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなるようにする。
【0150】
より具体的には、用紙支持部材４４１（図６（Ａ）参照）により支持されている用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、図６の紙面に対して直交する方向であり、且つ、用紙支持部材４４１上に生成される用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた第１の閾値よりも小さい場合、しわの発生を抑制するため、この第１の閾値よりも大きい場合に比べ、速度比が大きくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにする。
【0151】
言い換えると、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、進出部材４４７の進出方向および進出部材４４７の厚さ方向の両方向に直交しており、且つ、折り処理の対象となる用紙Ｐの枚数が、予め定められた第１の閾値よりも小さい場合、第１の閾値よりも大きい場合に比べ、速度比が大きくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにする。
言い換えると、図６（Ａ）にて示す構成において、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、進出部材４４７の延び方向である水平方向と同じ方向であり、且つ、折り処理の対象となる用紙Ｐの枚数が、予め定められた第１の閾値よりも小さい場合、この第１の閾値よりも大きい場合に比べ、速度比が大きくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにする。
言い換えると、図６（Ａ）にて示す構成において、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、進出部材４４７の延び方向である水平方向と同じ方向であり、且つ、折り処理の対象となる用紙Ｐの枚数が、予め定められた第１の閾値よりも小さい場合、この第１の閾値よりも大きい場合に比べ、速度比が大きくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が大きくなるようにする。
【0152】
一方、用紙支持部材４４１（図６（Ａ）参照）により支持されている用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、図６の紙面に対して直交する方向であり、且つ、折り処理の対象となる用紙の枚数が、予め定められた第２の閾値（≧第１の閾値）よりも大きい場合、用紙Ｐの離脱を抑制するため、この第２の閾値よりも小さい場合に比べ、速度比が小さくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなるようにする。
言い換えると、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、進出部材４４７の進出方向および進出部材４４７の厚さ方向の両方向に直交しており、且つ、折り処理の対象となる用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた第２の閾値よりも大きい場合、この第２の閾値よりも小さい場合に比べ、速度比が小さくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなるようにする。
言い換えると、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、進出部材４４７の進出方向および進出部材４４７の厚さ方向の両方向に直交しており、且つ、折り処理の対象となる用紙束を構成する用紙Ｐの枚数が、予め定められた第２の閾値よりも大きい場合、この第２の閾値よりも小さい場合に比べ、速度比が小さくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなるようにする。
【0153】
言い換えると、図６（Ａ）に示す構成において、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が、進出部材４４７の延び方向である水平方向と同じ方向であり、且つ、折り処理の対象となる用紙Ｐの枚数が、予め定められた第２の閾値よりも大きい場合、この第２の閾値よりも小さい場合に比べ、速度比が小さくなるようにし、又は、接触部分４４９Ｘの移動量が小さくなるようにする。
【0154】
なお、上記と同様、速度比を小さくする変更を行う場合、変更前の状態では、速度比が大きいことになり、この変更前の状態では、生産性の低下が抑制される状態となる。
一方、折り処理の対象となる用紙が、縦目（Ｔ目）の用紙の場合には、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
言い換えると、折り処理の対象となる用紙Ｐの繊維の並び方向と、進出部材４４７の厚さ方向とが一致している場合は、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
言い換えると、図６（Ａ）に示す構成において、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が図中上下方向である場合は、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
一方、折り処理の対象となる用紙が、縦目（Ｔ目）の用紙の場合には、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
言い換えると、折り処理の対象となる用紙Ｐの繊維の並び方向と、進出部材４４７の厚さ方向とが一致している場合は、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
言い換えると、図６（Ａ）に示す構成において、用紙Ｐを構成する繊維の並び方向が図中上下方向である場合は、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行わないようにしてもよい。
【0155】
また、その他に、用紙Ｐ間における摩擦や、用紙Ｐと折りロール４４８との間の摩擦に関する情報などを取得し、これらの情報に基づき、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うようにしてもよい。
具体的には、例えば、用紙Ｐの摩擦係数、折りロール４４８の表面の摩擦係数、用紙Ｐ間における摩擦係数、用紙Ｐの材質、折りロール４４８の表面の材質、折りロール４４８間の圧力のうちのいずれか１つについての情報、又は、複数についての情報に基づき、上記の速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うようにしてもよい。
具体的には、例えば、用紙Ｐの摩擦係数、折りロール４４８の表面の摩擦係数、用紙Ｐ間における摩擦係数、用紙Ｐの材質、折りロール４４８の表面の材質、折りロール４４８間の圧力のうちのいずれか１つについての情報、又は、複数についての情報に基づき、上記の速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行うようにしてもよい。
【0156】
また、速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更については、第１後処理装置４０についての情報に基づき行ってもよい。
上記の環境情報である湿度情報や、上記の折りロール４４８の表面の摩擦係数や、折りロール４４８の表面の材質や、折りロール４４８間の圧力についての情報は、第１後処理装置４０についての情報である。
また、第１後処理装置４０についての情報としては、第１後処理装置４０の設置箇所における温度についての情報である温度情報も挙げられる。
この第１後処理装置４０についてのこれらの情報に基づき、上記の速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行ってもよい。
上記の環境情報である湿度情報や、上記の折りロール４４８の表面の摩擦係数や、折りロール４４８の表面の材質や、折りロール４４８間の圧力についての情報は、第１後処理装置４０についての情報である。
また、第１後処理装置４０についての情報としては、第１後処理装置４０の設置箇所における温度についての情報である温度情報も挙げられる。
この第１後処理装置４０についてのこれらの情報に基づき、上記の速度比についての変更や、接触部分４４９Ｘの移動量の変更を行ってもよい。
【0157】
（付記）
(((１)))
記録媒体束に対する処理を行う記録媒体処理装置であり、
記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、
前記進出部材により押圧されている部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を、当該記録媒体束の移動方向における下流側へ搬送する搬送手段と、
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うプロセッサと、
を備える記録媒体処理装置。
(((２)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((３)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
(((２)))に記載の記録媒体処理装置。
(((４)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((５)))
前記プロセッサは、
前記装置情報として、前記記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得し、
前記環境情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((６)))
前記プロセッサは、
前記環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((５)))に記載の記録媒体処理装置。
(((７)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報である画像情報を取得し、
前記画像情報に基づき、前記進出速度および前記搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((８)))
前記プロセッサは、
前記画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((７)))に記載の記録媒体処理装置。
(((９)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得し、
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１０)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、当該記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合には、前記進出速度を大きくせず、前記搬送速度を小さくしない、
(((９)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１１)))
記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、
前記進出部材により押圧されている部分である被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束に接触し当該記録媒体束に抗力を付与する接触部材であって、当該記録媒体束に接触する接触部分が当該記録媒体束の移動方向における下流側へ移動可能に設けられた接触部材と、
を備え、
前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量の変更が可能となっている、
記録媒体処理装置。
(((１２)))
前記接触部材の前記接触部分の移動量についての設定を行うプロセッサをさらに備える(((１１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１３)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記接触部分の移動量についての設定を行う、
(((１２)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１４)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行う、
(((１３)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１５)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
(((１４)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１６)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
(((１３)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１７)))
前記接触部材は、回転を行って、前記被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を下流側へ移動させる回転部材であり、
前記進出部材により押圧されて移動する前記記録媒体束が前記回転部材に接触する際、当該回転部材の周速よりも当該進出部材の移動速度の方が大きくなっており、当該進出部材により押圧されて移動する当該記録媒体束に対して当該回転部材から抗力が付与され、
前記回転部材が、前記記録媒体束を介して前記進出部材から受ける力によって回転し、
前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際の回転量の変更を行えるようになっており、当該回転量の変更が行われると、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量が変化する、
(((１１)))乃至(((１６)))の何れかに記載の記録媒体処理装置。
(((１８)))
駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転する歯車である連動歯車と、当該連動歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動歯車に供給する歯車である供給歯車とが設けられ、
前記連動歯車と前記供給歯車との軸間距離が変更可能となっており、当該軸間距離が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
(((１７)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１９)))
駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車と、当該連動はすば歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動はすば歯車に供給するはすば歯車である供給はすば歯車とが設けられ、
前記連動はすば歯車の軸方向への当該連動はすば歯車の移動が可能となっており、
前記回転部材に連動して前記連動はすば歯車が回転する際に前記軸方向へ移動しようとする当該連動はすば歯車の移動量の変更が可能となっており、当該移動量が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
(((１７)))に記載の記録媒体処理装置。
(((２０)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、前記進出速度を変更し、及び／又は、前記搬送速度を変更する、
請求項(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((２１)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、前記接触部分の移動量の設定を行う、
請求項(((１３)))に記載の記録媒体処理装置。
(((２２)))
記録媒体への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置による画像の形成が行われた記録媒体に対する処理を行う記録媒体処理装置とを備え、当該記録媒体処理装置が、(((１)))乃至(((２１)))の何れかに記載された記録媒体処理装置を含んで構成された画像形成システム。
(((１)))
記録媒体束に対する処理を行う記録媒体処理装置であり、
記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、
前記進出部材により押圧されている部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を、当該記録媒体束の移動方向における下流側へ搬送する搬送手段と、
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うプロセッサと、
を備える記録媒体処理装置。
(((２)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((３)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
(((２)))に記載の記録媒体処理装置。
(((４)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記進出速度を小さくし、及び／又は、前記搬送速度を大きくする、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((５)))
前記プロセッサは、
前記装置情報として、前記記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報である環境情報を取得し、
前記環境情報に基づき、前記進出部材の進出速度および前記搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((６)))
前記プロセッサは、
前記環境情報により特定される湿度が予め定められた閾値を超える場合、当該予め定められた閾値を超えない場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((５)))に記載の記録媒体処理装置。
(((７)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報である画像情報を取得し、
前記画像情報に基づき、前記進出速度および前記搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行う、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((８)))
前記プロセッサは、
前記画像情報により特定される画像の量が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((７)))に記載の記録媒体処理装置。
(((９)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束に対する綴じ処理の有無についての情報を取得し、
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合、綴じ処理が行われる場合に比べ、前記進出速度を大きくし、及び／又は、前記搬送速度を小さくする、
(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１０)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束に対する綴じ処理が行われない場合であっても、当該記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が予め定められた閾値よりも小さい場合には、前記進出速度を大きくせず、前記搬送速度を小さくしない、
(((９)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１１)))
記録媒体束の一方の面側から当該記録媒体束に向かって進出し当該記録媒体束を押圧する進出部材と、
前記進出部材により押圧されている部分である被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束に接触し当該記録媒体束に抗力を付与する接触部材であって、当該記録媒体束に接触する接触部分が当該記録媒体束の移動方向における下流側へ移動可能に設けられた接触部材と、
を備え、
前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量の変更が可能となっている、
記録媒体処理装置。
(((１２)))
前記接触部材の前記接触部分の移動量についての設定を行うプロセッサをさらに備える(((１１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１３)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束についての情報である媒体情報、及び／又は、前記記録媒体処理装置についての情報である装置情報に基づき、前記接触部分の移動量についての設定を行う、
(((１２)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１４)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも大きい場合、当該予め定められた閾値よりも小さい場合に比べ、前記接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行う、
(((１３)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１５)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、前記予め定められた閾値よりも小さい第２の閾値よりも小さい場合、当該第２の閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
(((１４)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１６)))
前記プロセッサは、
前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数が、予め定められた閾値よりも小さい場合、当該予め定められた閾値よりも大きい場合に比べ、前記接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行う、
(((１３)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１７)))
前記接触部材は、回転を行って、前記被押圧部分が先頭となって移動する前記記録媒体束を下流側へ移動させる回転部材であり、
前記進出部材により押圧されて移動する前記記録媒体束が前記回転部材に接触する際、当該回転部材の周速よりも当該進出部材の移動速度の方が大きくなっており、当該進出部材により押圧されて移動する当該記録媒体束に対して当該回転部材から抗力が付与され、
前記回転部材が、前記記録媒体束を介して前記進出部材から受ける力によって回転し、
前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際の回転量の変更を行えるようになっており、当該回転量の変更が行われると、前記下流側へ移動する前記接触部分の移動量が変化する、
(((１１)))乃至(((１６)))の何れかに記載の記録媒体処理装置。
(((１８)))
駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転する歯車である連動歯車と、当該連動歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動歯車に供給する歯車である供給歯車とが設けられ、
前記連動歯車と前記供給歯車との軸間距離が変更可能となっており、当該軸間距離が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
(((１７)))に記載の記録媒体処理装置。
(((１９)))
駆動源からの駆動力を前記回転部材に伝達する歯車列が設けられ、
前記歯車列には、前記回転部材が前記進出部材から力を受けて回転する際に当該回転部材に連動して回転するはすば歯車である連動はすば歯車と、当該連動はすば歯車に噛み合っており前記駆動源からの駆動力を当該連動はすば歯車に供給するはすば歯車である供給はすば歯車とが設けられ、
前記連動はすば歯車の軸方向への当該連動はすば歯車の移動が可能となっており、
前記回転部材に連動して前記連動はすば歯車が回転する際に前記軸方向へ移動しようとする当該連動はすば歯車の移動量の変更が可能となっており、当該移動量が変更されることで、前記回転部材の前記回転量の変更が行われる、
(((１７)))に記載の記録媒体処理装置。
(((２０)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、前記進出速度を変更し、及び／又は、前記搬送速度を変更する、
請求項(((１)))に記載の記録媒体処理装置。
(((２１)))
前記プロセッサは、
前記媒体情報として、前記記録媒体束を構成する記録媒体の変形のしやすさについての情報を取得し、
前記変形のしやすさについての情報により特定される変形のしやすさが、変形しやすいことを示している場合、前記記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、前記接触部分の移動量の設定を行う、
請求項(((１３)))に記載の記録媒体処理装置。
(((２２)))
記録媒体への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置による画像の形成が行われた記録媒体に対する処理を行う記録媒体処理装置とを備え、当該記録媒体処理装置が、(((１)))乃至(((２１)))の何れかに記載された記録媒体処理装置を含んで構成された画像形成システム。
【0158】
(((１)))に係る記録媒体処理装置によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
(((２)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((３)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
(((４)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
(((５)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報を基に、進出部材の進出速度および搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うことができる。
(((６)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((７)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報を基に、進出部材の進出速度の変更や、搬送手段による記録媒体束の搬送速度の変更を行うことができる。
(((８)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((９)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((１０)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出速度を大きくする場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくすることができ、また、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくする場合に比べ、単位時間当たりに処理可能な記録媒体束の数を増やすことができる。
(((１１)))に係る記録媒体処理装置によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
(((１２)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部材の接触部分の移動量の設定を設定者が行う場合に比べ、折り処理に関する作業を行う作業者の作業負担を軽減できる。
(((１３)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束についての情報や、記録媒体処理装置についての情報を基に、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
(((１４)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((１５)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
(((１６)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
(((１７)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部材を回転部材により構成しつつ、下流側へ移動する接触部分の移動量の変更を行えるようにすることができる。
(((１８)))に係る記録媒体処理装置によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
(((１９)))に係る記録媒体処理装置によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
(((２０)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、進出速度を変更したり、搬送速度を変更したりすることができる。
(((２１)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
(((２２)))に係る画像形成システムによれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
(((２)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((３)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
(((４)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を小さくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を大きくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくなる。
(((５)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体処理装置の設置箇所における環境についての情報を基に、進出部材の進出速度および搬送手段による記録媒体束の搬送速度の少なくとも一方の速度の変更を行うことができる。
(((６)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((７)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束を構成する記録媒体に形成される画像についての情報を基に、進出部材の進出速度の変更や、搬送手段による記録媒体束の搬送速度の変更を行うことができる。
(((８)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((９)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出部材の進出速度を大きくしたり、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくしたりする処理を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((１０)))に係る記録媒体処理装置によれば、進出速度を大きくする場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態が生じにくくすることができ、また、搬送手段による記録媒体束の搬送速度を小さくする場合に比べ、単位時間当たりに処理可能な記録媒体束の数を増やすことができる。
(((１１)))に係る記録媒体処理装置によれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
(((１２)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部材の接触部分の移動量の設定を設定者が行う場合に比べ、折り処理に関する作業を行う作業者の作業負担を軽減できる。
(((１３)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束についての情報や、記録媒体処理装置についての情報を基に、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
(((１４)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部分の移動量が小さくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束を構成する一部の記録媒体がこの記録媒体束から離脱する事態が生じにくくなる。
(((１５)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
(((１６)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部分の移動量が大きくなるようにする設定を行わない場合に比べ、記録媒体束の質が低下する事態を生じにくくすることができる。
(((１７)))に係る記録媒体処理装置によれば、接触部材を回転部材により構成しつつ、下流側へ移動する接触部分の移動量の変更を行えるようにすることができる。
(((１８)))に係る記録媒体処理装置によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
(((１９)))に係る記録媒体処理装置によれば、回転部材の回転量の変更を行える。
(((２０)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に応じて、進出速度を変更したり、搬送速度を変更したりすることができる。
(((２１)))に係る記録媒体処理装置によれば、記録媒体束を構成する記録媒体が変形しやすい場合に、記録媒体束を構成する記録媒体の枚数に基づき、接触部分の移動量の設定を行うことができる。
(((２２)))に係る画像形成システムによれば、折り処理時の設定を変更できない構成に比べ、記録媒体束に対して行う折り処理の質の向上を図れる。
【符号の説明】
【0159】
１…画像形成システム、２…画像形成装置、３…用紙処理装置、１１ａ…ＣＰＵ、４４７…進出部材、４４８…折りロール、４４９Ｘ…接触部分、７１０…歯車列、７１２…連動歯車、７１４…供給歯車、７３１…連動はすば歯車、７３２…供給はすば歯車、Ｍ…モータ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12-1】
【図12-2】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
