(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082950
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】管理システム、管理装置、デバイス、管理プログラムおよび管理方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240613BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
G06F3/12 329
G06F3/12 303
G06F3/12 336
H04N1/00 E
H04N1/00 127A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197183
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雄太郎
【テーマコード(参考)】
5C062
【Fターム(参考)】
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB01
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC38
5C062AE15
5C062AF14
(57)【要約】
【課題】管理装置が端末装置の設定を変更できるようにする。
【解決手段】管理システムは管理装置とデバイスと記憶装置とを備える。記憶装置は管理装置およびデバイスと通信可能に構成される。管理装置は、タスク実行指示を記憶装置にアップロードする。デバイスは、デバイスに関連する端末装置である対象端末装置のタスク実行指示を記憶装置からダウンロードすると、対象端末装置の設定内容を示す設定ファイルを記憶装置にアップロードする。管理装置は、設定ファイルを記憶装置からダウンロードし、設定ファイルが示す設定内容を表示画面に表示する。管理装置は、変更された設定内容を示す設定変更ファイルを記憶装置にアップロードする。デバイスは、設定変更ファイルを記憶装置からダウンロードし、設定変更ファイルに基づいて、対象端末装置の設定を変更する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置を管理する管理システムであって、
表示画面を備える表示部と、使用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部とを備える管理装置と、
前記管理装置と直接通信することができないデバイスと、
前記管理装置および前記デバイスと通信可能に構成された記憶装置とを備え、
前記デバイスは、前記記憶装置と直接通信することができない前記端末装置である第1種端末装置が接続される副管理装置、または、前記記憶装置と直接通信することができる前記端末装置である第2種端末装置であり、
前記管理装置は、前記端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を作成し、作成した前記タスク実行指示を前記記憶装置にアップロードするタスクアップロード処理を実行するように構成され、
前記デバイスは、前記デバイスに関連する前記端末装置である対象端末装置の前記タスク実行指示を前記記憶装置からダウンロードすると、前記対象端末装置の前記設定内容を示す前記設定ファイルを作成し、作成した前記設定ファイルを前記記憶装置にアップロードする設定ファイルアップロード処理を実行するように構成され、
前記管理装置は、前記設定ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定ファイルが示す前記設定内容を前記表示画面に表示する設定表示処理を実行するように構成され、
前記管理装置は、前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて変更された前記設定内容を示す設定変更ファイルを前記記憶装置にアップロードする変更ファイルアップロード処理を実行するように構成され、
前記デバイスは、前記対象端末装置の前記設定変更ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定変更ファイルに基づいて、前記対象端末装置の設定を変更する設定変更処理を実行するように構成される管理システム。
【請求項2】
管理装置と、前記管理装置と直接通信することができないデバイスとが記憶装置と通信可能に構成されて端末装置を管理する管理システムの前記管理装置であって、
前記デバイスは、前記記憶装置と直接通信することができない前記端末装置である第1種端末装置が接続される副管理装置、または、前記記憶装置と直接通信することができる前記端末装置である第2種端末装置であり、
前記管理装置は、表示画面を備える表示部と、使用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、制御部とを備え、
前記管理装置の前記制御部は、
前記端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を作成し、作成した前記タスク実行指示を前記記憶装置にアップロードするタスクアップロード処理と、
前記設定ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定ファイルが示す前記設定内容を前記表示画面に表示する設定表示処理と、
前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて変更された前記設定内容を示す設定変更ファイルを前記記憶装置にアップロードする変更ファイルアップロード処理と
を実行するように構成される管理装置。
【請求項3】
管理装置と、前記管理装置と直接通信することができないデバイスとが記憶装置と通信可能に構成されて端末装置を管理する管理システムの前記デバイスであって、
前記デバイスは、前記記憶装置と直接通信することができない前記端末装置である第1種端末装置が接続される副管理装置、または、前記記憶装置と直接通信することができる前記端末装置である第2種端末装置であり、
前記デバイスの制御部は、
前記デバイスに関連する前記端末装置である対象端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を前記記憶装置からダウンロードすると、前記対象端末装置の前記設定内容を示す前記設定ファイルを作成し、作成した前記設定ファイルを前記記憶装置にアップロードする設定ファイルアップロード処理と、
前記対象端末装置について変更された前記設定内容を示す設定変更ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定変更ファイルに基づいて、前記対象端末装置の設定を変更する設定変更処理と
を実行するように構成されるデバイス。
【請求項4】
請求項3に記載のデバイスであって、
前記設定ファイルアップロード処理は、前記タスク実行指示に含まれるファイル名指示情報に基づいて、前記設定ファイルのファイル名を設定し、
前記設定変更処理は、前記設定ファイルの前記ファイル名と、予め設定されたファイル名変更規則とに基づいて設定される変更ファイル名を有する前記設定変更ファイルを前記記憶装置からダウンロードするデバイス。
【請求項5】
管理装置と、前記管理装置と直接通信することができないデバイスとが記憶装置と通信可能に構成されて端末装置を管理する管理システムの前記管理装置で用いられる管理プログラムであって、
前記デバイスは、前記記憶装置と直接通信することができない前記端末装置である第1種端末装置が接続される副管理装置、または、前記記憶装置と直接通信することができる前記端末装置である第2種端末装置であり、
前記管理装置は、表示画面を備える表示部と、使用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、制御部とを備え、
前記管理プログラムは、前記管理装置の前記制御部に、
前記端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を作成し、作成した前記タスク実行指示を前記記憶装置にアップロードするタスクアップロード処理と、
前記設定ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定ファイルが示す前記設定内容を前記表示画面に表示する設定表示処理と、
前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて変更された前記設定内容を示す設定変更ファイルを前記記憶装置にアップロードする変更ファイルアップロード処理と
を実行させるように構成されている管理プログラム。
【請求項6】
管理装置と、前記管理装置と直接通信することができないデバイスとが記憶装置と通信可能に構成されて端末装置を管理する管理システムの前記デバイスで用いられる管理プログラムであって、
前記デバイスは、前記記憶装置と直接通信することができない前記端末装置である第1種端末装置が接続される副管理装置、または、前記記憶装置と直接通信することができる前記端末装置である第2種端末装置であり、
前記管理プログラムは、前記デバイスの制御部に、
前記デバイスに関連する前記端末装置である対象端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を前記記憶装置からダウンロードすると、前記対象端末装置の前記設定内容を示す前記設定ファイルを作成し、作成した前記設定ファイルを前記記憶装置にアップロードする設定ファイルアップロード処理と、
前記対象端末装置について変更された前記設定内容を示す設定変更ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定変更ファイルに基づいて、前記対象端末装置の設定を変更する設定変更処理と
を実行させるように構成されている管理プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載の管理プログラムであって、
前記設定ファイルアップロード処理は、前記タスク実行指示に含まれるファイル名指示情報に基づいて、前記設定ファイルのファイル名を設定し、
前記設定変更処理は、前記設定ファイルの前記ファイル名と、予め設定されたファイル名変更規則とに基づいて設定される変更ファイル名を有する前記設定変更ファイルを前記記憶装置からダウンロードする管理プログラム。
【請求項8】
端末装置を管理する管理システムで実行される管理方法であって、
前記管理システムは、表示画面を備える表示部と、使用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部とを備える管理装置と、
前記管理装置と直接通信することができないデバイスと、
前記管理装置および前記デバイスと通信可能に構成された記憶装置とを備え、
前記デバイスは、前記記憶装置と直接通信することができない前記端末装置である第1種端末装置が接続される副管理装置、または、前記記憶装置と直接通信することができる前記端末装置である第2種端末装置であり、
前記管理装置は、前記端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を作成し、作成した前記タスク実行指示を前記記憶装置にアップロードし、
前記デバイスは、前記デバイスに関連する前記端末装置である対象端末装置の前記タスク実行指示を前記記憶装置からダウンロードすると、前記対象端末装置の前記設定内容を示す前記設定ファイルを作成し、作成した前記設定ファイルを前記記憶装置にアップロードし、
前記管理装置は、前記設定ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定ファイルが示す前記設定内容を前記表示画面に表示し、
前記管理装置は、前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて変更された前記設定内容を示す設定変更ファイルを前記記憶装置にアップロードし、
前記デバイスは、前記対象端末装置の前記設定変更ファイルを前記記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした前記設定変更ファイルに基づいて、前記対象端末装置の設定を変更する管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クライアント端末、プリントサーバおよびプリンタがインターネット等のネットワークを介して接続される印刷システムが記載されている。特許文献1に記載の印刷システムにおいて、プリントサーバは、プリンタからステータスを取得して、取得したステータスをクライアント端末へ送信することにより、クライアント端末へプリンタのステータスを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置などの端末装置を管理装置が管理する管理システムでは、端末装置と管理装置とが直接通信することができない場合であっても、管理装置が端末装置の情報を取得可能であるだけでなく、管理装置が端末装置の設定を変更可能であることが望まれる。
【0005】
本開示は、管理装置が端末装置の設定を変更できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、端末装置を管理する管理システムである。本開示の管理システムは、管理装置と、管理装置と直接通信することができないデバイスと、管理装置およびデバイスと通信可能に構成された記憶装置とを備える。管理装置は、表示画面を備える表示部と、使用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部とを備える。
【0007】
デバイスは、記憶装置と直接通信することができない端末装置である第1種端末装置が接続される副管理装置、または、記憶装置と直接通信することができる端末装置である第2種端末装置である。
【0008】
管理装置は、端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を作成し、作成したタスク実行指示を記憶装置にアップロードするタスクアップロード処理を実行するように構成される。
【0009】
デバイスは、デバイスに関連する端末装置である対象端末装置のタスク実行指示を記憶装置からダウンロードすると、対象端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成し、作成した設定ファイルを記憶装置にアップロードする設定ファイルアップロード処理を実行するように構成される。
【0010】
管理装置は、設定ファイルを記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした設定ファイルが示す設定内容を表示画面に表示する設定表示処理を実行するように構成される。
管理装置は、入力部から出力される入力操作情報に基づいて変更された設定内容を示す設定変更ファイルを記憶装置にアップロードする変更ファイルアップロード処理を実行するように構成される。
【0011】
デバイスは、対象端末装置の設定変更ファイルを記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした設定変更ファイルに基づいて、対象端末装置の設定を変更する設定変更処理を実行するように構成される。
【0012】
このように構成された本開示の管理システムは、端末装置と管理装置とが直接通信することができない場合であっても、管理装置が端末装置の設定を変更することができる。
本開示の別の態様は、管理装置と、管理装置と直接通信することができないデバイスとが記憶装置と通信可能に構成されて端末装置を管理する管理システムの管理装置である。管理装置の制御部は、タスクアップロード処理と、設定表示処理と、変更ファイルアップロード処理とを実行するように構成される。
【0013】
本開示の管理装置は、本開示の管理システムが備える装置であり、本開示の管理システムと同様の効果を得ることができる。
本開示の更に別の態様は、管理装置と、管理装置と直接通信することができないデバイスとが記憶装置と通信可能に構成されて端末装置を管理する管理システムのデバイスである。デバイスの制御部は、設定ファイルアップロード処理と、設定変更処理とを実行するように構成される。
【0014】
本開示のデバイスは、本開示の管理システムが備えるデバイスであり、本開示の管理システムと同様の効果を得ることができる。
本開示の更に別の態様は、管理システムの管理装置で用いられる管理プログラムである。本開示の管理プログラムは、管理装置の制御部に、タスクアップロード処理と、設定表示処理と、変更ファイルアップロード処理とを実行させるように構成されている。本開示の管理プログラムは、本開示の管理システムの管理装置にて実行されるプログラムであり、本開示の管理システムと同様の効果を得ることができる。
【0015】
本開示の更に別の態様は、管理システムのデバイスで用いられる管理プログラムである。本開示の管理プログラムは、デバイスの制御部に、設定ファイルアップロード処理と、設定変更処理とを実行させるように構成されている。本開示の管理プログラムは、本開示の管理システムのデバイスにて実行されるプログラムであり、本開示の管理システムと同様の効果を得ることができる。
【0016】
本開示の更に別の態様は、管理システムで実行される管理方法である。本開示の管理方法では、管理装置は、端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するタスク実行指示を作成し、作成したタスク実行指示を記憶装置にアップロードする。デバイスは、デバイスに関連する端末装置である対象端末装置のタスク実行指示を記憶装置からダウンロードすると、対象端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成し、作成した設定ファイルを記憶装置にアップロードする。管理装置は、設定ファイルを記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした設定ファイルが示す設定内容を表示画面に表示する。管理装置は、入力部から出力される入力操作情報に基づいて変更された設定内容を示す設定変更ファイルを記憶装置にアップロードする。デバイスは、対象端末装置の設定変更ファイルを記憶装置からダウンロードし、ダウンロードした設定変更ファイルに基づいて、対象端末装置の設定を変更する。
【0017】
本開示の管理方法は、本開示の管理システムにて実行される方法であり、当該方法を実行することで、本開示の管理システムと同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】マスタ、クライアントおよび第1種端末装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】第2種端末装置およびクラウドサーバの構成を示すブロック図である。
【
図4】管理システムによる管理シーケンスの一例を示す説明図である。
【
図5】スケジュールタスクテーブルの一例を示す説明図である。
【
図6】インスタントタスクテーブルの一例を示す説明図である。
【
図7】第2種端末装置の設定変更に関する動作を示すシーケンス図である。
【
図8】設定変更指示処理を示すフローチャートである。
【
図10】デバイス設定編集ウィンドウを示す図である。
【
図11】復号後の設定ファイルと設定変更ウィンドウとを示す図である。
【
図13】設定変更処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に本開示の実施形態を図面とともに説明する。
(1)全体構成
本実施形態の管理システム1は、マスタ2およびクライアント3の協働により、複数拠点に配置された端末装置4,5を、クラウドサーバ6を介して管理するように構成されたネットワークシステムである。
【0020】
図1に示すように、管理システム1は、マスタ2と、クライアント3と、端末装置4,5と、クラウドサーバ6とを備える。
マスタ2は、第1拠点に設置された端末装置4とローカルエリアネットワークを介して通信可能に構成される。マスタ2は、さらに、広域ネットワーク8を介してクラウドサーバ6と通信可能に構成される。
【0021】
クライアント3は、第2拠点に設置された端末装置4とローカルエリアネットワークを介して通信可能に構成される。クライアント3は、さらに、広域ネットワーク8を介してクラウドサーバ6と通信可能に構成される。第3拠点に設置された端末装置5は、広域ネットワーク8を介してクラウドサーバ6と通信可能に構成される。
【0022】
ローカルエリアネットワークは、例えば、無線LANおよび有線LANのうち少なくとも一方を含んでいてもよい。広域ネットワーク8は、例えば、インターネットを含んでいてもよい。第3拠点は、ローカルエリアネットワークが構築されていてもよい。この場合、端末装置5は、第3拠点内のローカルエリアネットワークを介して広域ネットワーク8に接続されてもよい。
【0023】
端末装置4は、クラウドサーバ6によって提供されるクラウドサービスを利用する能力を有しない。換言すれば、各端末装置4は、クラウドサーバ6と通信を行う機能を有しない。以下では、この端末装置4のことを、特に第1種端末装置4と表現する。一方、端末装置5は、クラウドサーバ6によって提供されるクラウドサービスを利用する能力を有する端末装置である。換言すれば、端末装置5は、クラウドサーバ6と通信する機能を有する。以下では、この端末装置5のことを、特に第2種端末装置5と表現する。
【0024】
第2拠点に設置された第1種端末装置4は、クライアント3およびクラウドサーバ6を介して、マスタ2により管理される。第3拠点に設置された第2種端末装置5は、クライアント3を介さずクラウドサーバ6を介して、マスタ2により管理される。
【0025】
マスタ2によって管理される端末装置4,5は、例えば、企業などの一組織で管理される端末装置の一群であり得る。この場合、各拠点は、組織の活動拠点であり得る。一例によれば、マスタ2が存在する第1拠点は、組織の管理部門を有するオフィスであり得る。それ以外の第2拠点および第3拠点は、第1拠点から離れた組織のブランチオフィスであり得る。
【0026】
端末装置4,5の例には、プリンタ、スキャナ、および、それらの機能が統合されたディジタル複合機などが含まれる。マスタ2およびクライアント3は、例えば、パーソナルコンピュータに専用のコンピュータプログラムがインストールされて構成される。
【0027】
(2)装置構成
図2に示すように、マスタ2は、制御部11と、通信部12と、表示部13と、入力部14と、記憶部15とを備える。制御部11は、CPU21と、メモリ22とを備える。プロセッサとしてのCPU21は、記憶部15に記憶されたコンピュータプログラムに従う処理を実行する。メモリ22は、上記処理の実行時に、ワークメモリとして使用される。
【0028】
記憶部15は、例えばソリッドステートドライブおよびハードディスクドライブ等のストレージを含み、各種のコンピュータプログラムおよびデータを記憶する。記憶部15には、主管理プログラム15aが記憶される。主管理プログラム15aは、マスタ2により実現されるべき管理機能を、CPU21に実現させるためのコンピュータプログラムである。以下において説明される制御部11を主体とした処理は、CPU21がコンピュータプログラムに従って実行する処理により実現されると理解されてよい。
【0029】
通信部12は、当該マスタ2が存在する拠点のローカルエリアネットワークに接続され、更には、広域ネットワーク8に接続される。通信部12は、図示しないルータを介して広域ネットワーク8に接続されてもよい。表示部13は、マスタ2を操作するユーザ向けの各種画面を表示するように構成される。表示部13の例には、液晶ディスプレイが含まれる。各種画面の例には、管理対象の端末装置4,5のログ情報およびステータス情報を表示するための画面、および、ユーザからの操作信号に従って端末装置4,5を遠隔操作するための画面が含まれる。
【0030】
入力部14は、例えばキーボードおよびポインティングデバイス等の、マスタ2を操作するユーザからの操作信号を入力するための一つ以上の入力デバイスを備える。制御部11は、入力部14を通じて入力される操作信号に従って、動作する。
【0031】
クライアント3は、制御部31と、通信部32と、表示部33と、入力部34と、記憶部35とを備える。制御部31は、CPU41およびメモリ42を備える。プロセッサとしてのCPU41は、記憶部35が記憶するコンピュータプログラムに従う処理を実行する。
【0032】
記憶部35には、副管理プログラム35aが記憶される。副管理プログラム35aは、クライアント3により実現されるべきマスタ2の管理機能に関連する機能を、CPU41に実現させるためのコンピュータプログラムである。以下において説明される制御部31を主体とした処理は、CPU41がコンピュータプログラムに従って実行する処理により実現されると理解されてよい。
【0033】
通信部32は、当該クライアント3が存在する拠点のローカルエリアネットワークに接続され、更には、広域ネットワーク8に接続される。通信部32は、図示しないルータを介して広域ネットワーク8に接続されてもよい。表示部33は、例えば液晶ディスプレイを含み、クライアント3を操作するユーザ向けの各種画面を表示するように構成される。入力部34は、クライアント3を操作するユーザからの操作信号を入力するための一つ以上の入力デバイスを備える。制御部31は、入力部34を通じて入力される操作信号に従って、動作する。
【0034】
第1種端末装置4は、制御部51と、通信部52と、表示部53と、入力部54とを備える。第1種端末装置4がディジタル複合機であるとき、第1種端末装置4は更に、印刷部55と、読取部56とを備えることができる。第1種端末装置4は、印刷部55および読取部56のうちのどちらか一方のみを備えていてもよい。
【0035】
制御部51は、CPU61と、メモリ62とを備える。メモリ62は、RAMの他、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを備えることができ、不揮発性メモリに、コンピュータプログラムおよび設定データ等を記憶することができる。
【0036】
プロセッサとしてのCPU61は、メモリ62に記憶されたコンピュータプログラムに従う処理を実行することにより、第1種端末装置全体を統括制御する。以下において説明される制御部51を主体とした処理は、CPU61がコンピュータプログラムに従って実行する処理により実現されると理解されてよい。
【0037】
通信部52は、当該第1種端末装置4が存在する拠点のローカルエリアネットワークに、そこに存在するマスタ2またはクライアント3と通信可能であるように接続される。表示部53は、例えば液晶ディスプレイを含み、第1種端末装置4を操作するユーザ向けの各種画面を表示するように構成される。入力部54は、ユーザからの操作信号を入力するために、例えば液晶ディスプレイ上のタッチパネル等の一つ以上の入力デバイスを備える。
【0038】
印刷部55は、制御部51に制御されて、シートに画像を印刷するように構成される。印刷部55の例には、インクジェットプリンタおよびレーザプリンタが含まれる。本実施形態によれば、色材の残量等のステータス情報および印刷枚数等のログ情報が、後述する方法で、第1種端末装置4からクライアント3およびクラウドサーバ6を通じてマスタ2に提供される。読取部56は、制御部51に制御されて、印刷物等の読取対象を読み取るように構成される。
【0039】
図3に示すように、第2種端末装置5は、制御部71と、通信部72と、表示部73と、入力部74とを備える。第2種端末装置5がディジタル複合機であるとき、第2種端末装置5は更に、印刷部75と、読取部76とを備えることができる。第2種端末装置5は、印刷部75および読取部76のうちのどちらか一方のみを備えていてもよい。
【0040】
制御部71は、CPU81と、メモリ82とを備える。メモリ82は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを備えることができ、不揮発性メモリに、コンピュータプログラムや設定データ等を記憶することができる。
【0041】
プロセッサとしてのCPU81は、メモリ82に記憶されたコンピュータプログラムに従う処理を実行することにより、装置全体を統括制御する。メモリ82には、通信プログラム82aが記憶される。通信プログラム82aは、クラウドサーバ6によって提供されるクラウドサービスを利用するためのプログラムである。以下において説明される制御部71を主体とした処理は、CPU81がコンピュータプログラムに従って実行する処理により実現されると理解されてよい。
【0042】
通信部72は、クラウドサーバ6と通信可能であるように、広域ネットワーク8に接続される。第3拠点にローカルエリアネットワークが構築されている場合、通信部72は、そのローカルエリアネットワークを介して広域ネットワーク8に接続されてもよい。表示部73は、例えば液晶ディスプレイを含む。入力部74は、ユーザからの操作信号を入力するための一つ以上の入力デバイスを備える。
【0043】
印刷部75は、制御部71に制御されて、シートに画像を印刷するように構成される。本実施形態によれば、色材の残量等のステータス情報と、印刷枚数等のログ情報とが、後述する方法で、第2種端末装置5からクラウドサーバ6を通じてマスタ2に提供される。読取部76は、制御部71に制御されて、印刷物等の読取対象を読み取るように構成される。
【0044】
クラウドサーバ6は、制御部91と、通信部92と、第1ストレージ93と、第2ストレージ94とを備える。制御部91は、CPU101と、メモリ102とを備える。
プロセッサとしてのCPU101は、メモリ102が記憶するコンピュータプログラムに従う処理を実行する。CPU101が実行する処理には、当該クラウドサーバ6をクラウドストレージとして機能させるための処理が含まれる。以下において説明される制御部91を主体とした処理は、CPU101がコンピュータプログラムに従って実行する処理により実現されると理解されてよい。
【0045】
通信部92は、マスタ2、クライアント3および第2種端末装置5と通信可能であるように、広域ネットワーク8に接続される。
上記クラウドストレージは、テーブルストレージおよびオブジェクトストレージを含む。制御部91による上記処理の実行により、第1ストレージ93は、テーブルストレージとして機能し、第2ストレージ94は、オブジェクトストレージとして機能する。
【0046】
例示的な第1ストレージ93は、NoSQLデータストアとして機能し、スキーマレスのエンティティの一群を構成要素とするテーブルを格納可能に構成される。テーブルにおける各エンティティは、プロパティのセットで構成される。
【0047】
例示的な第2ストレージ94は、オブジェクトとして、任意のテキストファイルおよびバイナリファイルを、HTTP/HTTPSプロトコルを用いて、外部から読込および書込可能なオブジェクトストレージとして機能する。
【0048】
上述したテーブルストレージおよびオブジェクトストレージを提供するクラウドサービスとしては、マイクロソフト社のAzureが知られている。クラウドサーバ6は、このようなクラウドサービスと同様に動作し得る。Azureは、登録商標である。
【0049】
(3)シーケンス概略
次に、管理に関する動作シーケンスを概略的に説明する。
マスタ2に主管理プログラム15aがインストールされると、主管理プログラム15aに従う処理が、マスタ2の制御部11により実行される。つまり、マスタ2が、管理機能を有するようになる。
【0050】
図4に示すように、マスタ2は、まずS01にて、クラウドプロファイルを設定する処理を行う。マスタ2は、例えば主管理者が入力部14を介して行う設定操作に従って、クラウドプロファイルを設定する。
【0051】
クラウドプロファイルの設定は、クラウドパラメータを設定することを含む。クラウドパラメータは、初期設定パラメータを含む。クライアント3および第2種端末装置5は、後述するように、クラウドサーバ6に対するポーリング動作と、クラウドサーバ6に保持される情報の更新動作とを実行する。このポーリング動作は、後述するインスタントタスクの有無を周期的に確認する動作である。情報更新動作は、後述するスケジュールタスクで規定される動作である。
【0052】
初期設定パラメータは、例えば、ポーリング動作の周期(以下、ポーリング周期)と、情報更新動作の周期(以下、情報更新周期)とを含む。情報更新周期は、更新すべき情報の種類に応じて複数種類設定される。
【0053】
クラウドパラメータは、さらに、スケジュールタスクテンプレートを含んでいてもよい。スケジュールタスクテンプレートには、各端末装置4,5が実行すべきスケジュールタスクの処理内容が規定されている。上記の情報更新周期は、スケジュールタスクにおける1つ以上の処理の実行周期に対応する。
【0054】
スケジュールタスクテンプレートとスケジュールタスクテーブルとはそれぞれ個別に存在する。すなわち、第1ストレージ93において、スケジュールタスクテンプレートは第1記憶領域に書き込まれ、スケジュールタスクテーブルは、第1記憶領域とは異なる第2記憶領域に書き込まれる。
【0055】
クラウドプロファイルの設定は、さらに、クラウドサービスを利用するための共有アクセス署名(以下、SAS)を設定することを含む。SASは、Shared Access Signatureの略である。
【0056】
SASは、第1ストレージ93および第2ストレージ94(すなわち、テーブルストレージおよびオブジェクトストレージ)のそれぞれに対して個別に設定されている。マスタ2におけるクラウドプロファイルの設定では、主管理者は、マスタ2から第1ストレージ93および第2ストレージ94にアクセスできるように、第1ストレージ93および第2ストレージ94のそれぞれに設定されているSASを、クラウドプロファイルの一部として設定する。
【0057】
なお、マスタ2における主管理プログラム15aのインストール時においても、同じSASが設定される。マスタ2がクラウドサーバ6へアクセスする際は、マスタ2に設定されているSASがクラウドサーバ6へ送信される。そして、送信されたSASが、クラウドサーバ6において設定されている当該アクセス先のSASに一致すると、アクセス先との通信(すなわち、データの読み書き)が可能となる。
【0058】
マスタ2は、S02に示すように、主管理者の操作に従い、設定されたクラウドプロファイルに従うクラウドパラメータをクラウドサーバ6の第1ストレージ93にアップロードする。これにより、S03に示すように、アップロードされたクラウドパラメータが第1ストレージ93に書き込まれる。
【0059】
マスタ2は、S04に示すように、クラウドプロファイルの少なくとも一部を、クライアントプロファイル(すなわち、クライアント3での読込用データ)として、マスタ2からエクスポートする。クライアントプロファイルは、例えば、上記の初期設定パラメータ、スケジュールタスクテンプレートおよびSASの少なくとも1つを含んでいてもよい。 マスタ2によってエクスポートされたクライアントプロファイルは、クライアント3に提供される。クライアントプロファイルは、どのような方法でクライアント3に提供されてもよい。例えば、電子メールその他の方法でクライアントプロファイルがマスタ2からクライアント3へ送信されてもよい。
【0060】
副管理者は、S06に示すように、クライアント3を操作して、クライアント3に副管理プログラム35aをインストールする。この際、S05に示すように、副管理者の操作により、マスタ2から提供されたクライアントプロファイルがクライアント3にインポートされる。すなわち、クライアントプロファイルで設定されている各種データが適宜クライアント3に設定される。例えば、クライアントプロファイルに設定されているSAS、ポーリング周期および情報更新周期などがインポートされてクライアント3に設定される。上記のスケジュールタスクテンプレートがインポートされてもよい。
【0061】
上記のように副管理プログラム35aがインストールされ且つクライアントプロファイルが設定されることにより、クライアント3は、クラウドサーバ6を利用可能となる。これにより、クライアント3は、クラウドサーバ6を介してマスタ2と情報伝達可能に構成される。そしてクライアント3は、管理中継機能を、クラウドサーバ6を介して実行可能に構成される。管理中継機能は、マスタ2から第1種端末装置4へのタスク実行指示と、第1種端末装置4からマスタ2へのログ情報およびステータス情報の伝達とを含み、マスタ2と第1種端末装置4との間で情報を中継する機能である。
【0062】
またS07に示すように、第2種端末装置5の管理者(以下、装置管理者)による入力操作により、第2種端末装置5にSASが登録される。
第2種端末装置5に対するSASの登録は、例えば、第2種端末装置5の入力部74を介して行われてもよい。また例えば、第2種端末装置5とは別の情報処理装置から第2種端末装置5へSASを登録できてもよい。具体的には、第2種端末装置5に所定のWEBサーバが内蔵されていてもよい。そして、第2種端末装置5とは別の情報処理装置から当該WEBサーバへアクセスし、情報処理装置におけるユーザインタフェースを介してSASを入力してWEBサーバへ送信することにより、第2種端末装置5へSASを登録できてもよい。
【0063】
SASが登録された第2種端末装置5の制御部71は、通信プログラム82aに従う処理を実行する。通信プログラム82aに従って処理を実行する制御部71を、以下、クラウドコネクタという。クラウドコネクタは、S08に示すように、SASを用いてクラウドサーバ6の第1ストレージ93にアクセスし、マスタ2により書き込まれたクラウドパラメータを参照する。クラウドコネクタは、このクラウドパラメータを取得して自装置に設定する。
【0064】
なお、クラウドコネクタがクラウドサーバ6へアクセスする際には、当該アクセス先のSASが、クラウドコネクタからクラウドサーバ6へ送信される。そして、送信されたSASが、クラウドサーバ6において設定されている当該アクセス先のSASに一致すると、アクセス先との通信(すなわち、データの読み書き)が可能となる。
【0065】
第2種端末装置5(すなわち、クラウドコネクタ)は、上記のクラウドパラメータおよびSASの設定を含む初期設定(すなわち、S07,S08の処理)が完了すると、S09に示すように、設定された情報更新周期に従って、定期的にスケジュールタスクを実行する。
【0066】
クライアント3は、上記のクラウドパラメータおよびSASの設定を含む初期設定(すなわち、S05,S06の処理)が完了すると、S10に示すように、設定された情報更新周期に従って、定期的に、クラウドサーバ6の第1ストレージ93内に格納された情報を更新するスケジュールタスクを実行する。
【0067】
クラウドコネクタによるスケジュールタスクは、対応するデバイス情報が第1ストレージ93に登録されていない場合には、まずデバイス情報を第1ストレージ93に登録することから始まる。クラウドコネクタに対応するデバイス情報とは、当該クラウドコネクタが実装された第2種端末装置5を示す所定の情報である。
【0068】
クライアント3によるスケジュールタスクは、管理対象の第1種端末装置4のうち、対応するデバイス情報が第1ストレージ93に登録されていない第1種端末装置4が存在している場合には、デバイス情報が登録されていない第1種端末装置4のデバイス情報を第1ストレージ93に登録することから始まる。第1種端末装置4のデバイス情報とは、当該第1種端末装置4を示す所定の情報である。
【0069】
第1ストレージ93は、テーブルの一つとして、スケジュールタスクテーブルを備える。スケジュールタスクテーブルは、1つ以上のエンティティの一群を含む。1つのエンティティは複数のプロパティを含む。本実施形態では、複数のプロパティは、例えば、
図5に示すように、「PartitionKey」、「RowKey」、「DeviceId」、「NotifyParameter」、「Progress」および「Source」を含む。
【0070】
スケジュールタスクテーブルは、端末装置4,5のそれぞれについて個別に、「ログ」、「ステータス」および「登録」に関する3つのエンティティを備える。つまり、本実施形態では、管理対象の端末装置4,5毎の個別のスケジュールタスクテーブル(以下、個別テーブル)を有し、スケジュールタスクテーブルはこれら個別テーブルの集合体であると見なせる。個別テーブルはそれぞれ、対応する端末装置4,5の「ログ」、「ステータス」および「登録」それぞれに関する3つのエンティティを備える。
【0071】
エンティティ内の情報は、対応する端末装置が第1種端末装置4である場合は、当該第1種端末装置4を管理するクライアント3によって更新される。エンティティ内の情報は、対応する端末装置が第2種端末装置5である場合は、当該第2種端末装置5のクラウドコネクタによって更新される。
【0072】
「ログ」に関するエンティティである場合には、プロパティ「PartitionKey」に、「ログ」であることを示す文字列である「log」が格納される。「ログ」に関するエンティティは、プロパティ「DeviceId」に格納されたデバイスIDに対応する端末装置のログ情報を、プロパティ「NotifyParameter」に格納する。デバイスIDは、端末装置4,5のそれぞれに固有な識別情報である。
【0073】
ログ情報は、対応する端末装置がプリンタまたはディジタル複合機であるときに、対応する端末装置の総印刷枚数を示す情報を含んでもよい。ログ情報は、印刷履歴として、印刷ジョブ毎に、印刷指令元のユーザおよび印刷枚数を示す情報を含んでもよい。
【0074】
「ステータス」に関するエンティティである場合には、プロパティ「PartitionKey」に、「ステータス」であることを示す文字列である「status」が格納される。「ステータス」に関するエンティティは、プロパティ「DeviceId」に格納されたデバイスIDに対応する端末装置のステータス情報を、プロパティ「NotifyParameter」に格納する。ステータス情報は、対応する端末装置がプリンタまたはディジタル複合機であるときに、対応する端末装置の色材の残量情報および紙詰まり等のエラー情報を含んでもよい。
【0075】
「登録」に関するエンティティである場合には、プロパティ「PartitionKey」には、「登録」であることを示す文字列である「registration」が格納される。「登録」に関するエンティティは、プロパティ「DeviceId」に格納されたデバイスIDに対応する端末装置のデバイス情報を、プロパティ「NotifyParameter」に格納する。デバイス情報は、デバイスの基本構成を説明する複数の項目を含む。
【0076】
プロパティ「DeviceId」には、エンティティを更新した装置のデバイスIDが格納される。
プロパティ「NotifyParameter」には、スケジュールタスクの指示内容を示すためにJSON形式で記述された文字列が格納される。
【0077】
例えば、「ステータス」に関するエンティティにおけるプロパティ「NotifyParameter」では、対応するパラメータの管理情報ベース(以下、MIB)で用いられるオブジェクト識別子(以下、OID)と、その値とを関連付けるようにして、JSON形式で記述される。
図5のタスク指示T1に示す”x.x.x.x.x・・・・・・・・・・・”、”y.y.y.y.y・・・・・・・・・・”との記載は、オブジェクト識別子を例示的に抽象表現している。MIBは、Management Information Baseの略である。
【0078】
タスク指示T1における2行目の指示は、「”x.x.x.x.・・・”: ”%MIB(x.x.x.x.・・・)%”」である。上記の「x.x.x.x.・・・」は、MIBのオブジェクトIDである。
【0079】
タスク指示T1における3行目の指示は、「”y.y.y.y.・・・”: ”%MIB(y.y.y.y.・・・)%”」である。上記の「y.y.y.y.・・・」は、MIBのオブジェクトIDである。
【0080】
上記の「x.x.x.x.・・・」をOid1と表記すると、2行目の指示は「”Oid1”: ”%MIB(Oid1)%”」である。そして、「%MIB(Oid1)%」は、オブジェクトIDであるOid1に対応する値を取得して、取得した値を「%MIB(Oid1)%」に上書きする指示である。このため、Oid1に対応する値を「XXXXXXX」とすると、登録済データでは、「”Oid1”: ”%MIB(Oid1)%”」が「”Oid1”: ”XXXXXXX”」に書き換えられる。
【0081】
同様に、3行目の指示は、オブジェクトID「y.y.y.y.・・・」をOid2と表記すると、「”Oid2”: ”%MIB(Oid2)%”」である。
図5のタスク結果T2に示す”x.x.x.x.x・・・・・・・・・・・”、”y.y.y.y.y・・・・・・・・・・”との記載は、更新結果を例示的に抽象表現している。
【0082】
「ログ」および「登録」に関するエンティティのそれぞれにおいても、「ステータス」に関するエンティティと同様にして、プロパティ「NotifyParameter」内の文字列が書き換えられる。
【0083】
プロパティ「Progress」には、進捗状況を示す文字列として、例えば、タスクが完了したことを示す文字列「done」、指示の実行を要求していることを示す文字列「request」、タスクを実行中であることを示す文字列「processing」が格納される。
【0084】
プロパティ「Source」は、エンティティを更新した装置の種別を示す。エンティティがクライアント3により更新されるとき、当該エンティティにおけるプロパティ「Source」には、クライアント3であることを示す文字列である「client」が格納される。エンティティがクラウドコネクタにより更新されるとき、当該エンティティにおけるプロパティ「Source」には、第2種端末装置5であることを示す文字列である「device」が格納される。
【0085】
第2種端末装置5のクラウドコネクタのエンティティは、当該クラウドコネクタによって更新される。第1種端末装置4のエンティティは、第1種端末装置4と同一のローカルエリアネットワークに接続されたクライアント3によって更新される。すなわち、クライアント3によって、クライアント3配下の第1種端末装置4(すなわち、管理中継対象の第1種端末装置4)毎のエンティティが更新される。第1種端末装置4の登録エンティティには、第1種端末装置4を管理中継対象とするクライアント3の識別情報が、デバイス情報の一部として書き込まれてもよい。
【0086】
クライアント3は、同一ローカルエリアネットワーク内における管理中継対象の各第1種端末装置4と通信し、各第1種端末装置4から、デバイス情報の更新に必要な情報を取得する。クライアント3は、取得した情報に基づき、対応する第1種端末装置4の登録エンティティを更新することができる。
【0087】
クライアント3は、さらに、定期的に、管理中継対象の各第1種端末装置4とローカルエリアネットワークを介して通信し、対応するログ情報およびステータス情報を取得する。クライアント3は、取得したログ情報およびステータス情報に基づき、対応する第1種端末装置4のログエンティティおよびステータスエンティティを更新することができる。
【0088】
第2種端末装置5のクラウドコネクタは、定期的にクラウドサーバ6にアクセスし、自己のログ情報およびステータス情報に基づいて自己のログエンティティおよびステータスエンティティを更新することができる。
【0089】
マスタ2は、クライアント3としての機能を兼ね備える。すなわち、マスタ2は、第1拠点の第1種端末装置4に対して、クライアント3として機能すると理解してよい。具体的には、クラウドサーバ6の第1ストレージ93におけるスケジュールタスクテーブルには、第1拠点における第1種端末装置4(以下、マスタ配下端末装置)それぞれに対応した、「ログ」、「ステータス」および「登録」に関する3つのエンティティが生成される。マスタ2は、クライアント3と同様に、マスタ配下端末装置から各種情報を取得して、対応するマスタ配下端末装置それぞれの登録エンティティ、ログエンティティおよびステータスエンティティを更新することができる。
【0090】
マスタ2は、さらに、
図4のS11に示すように、定期的にクラウドサーバ6の第1ストレージ93にアクセスして、端末装置4,5それぞれのログエンティティ、ステータスエンティティおよび登録エンティティを参照する。マスタ2は、これらの参照に基づき、各端末装置4,5のログ情報、ステータス情報およびデバイス情報を、記憶部15に記憶する処理を実行することができる。
【0091】
さらにマスタ2は、ユーザの操作によって入力部14から出力される操作信号に従って、表示部13の画面に、上記登録された端末装置4,5のリストを表示したり、端末装置4,5のログ情報およびステータス情報を表示したりすることができる。このように管理システム1は、複数拠点で使用される端末装置4,5の状態を、マスタ2が設置された一拠点で遠隔から監視可能に構成される。
【0092】
S12に示すように、マスタ2は、主管理者の操作によって入力部14から出力される操作信号に従って、主管理者からインスタントタスクの実行要求操作を受け付け、この実行要求操作に従ってインスタントタスクのエンティティ(以下、インスタントタスクエンティティ)を示すデータを生成する。インスタントタスクは、スケジュールタスク以外の非定期のタスクである。
【0093】
さらにマスタ2は、S13に示すように、作成したデータをクラウドサーバ6へ送信することで、該当するインスタントタスクエンティティを第1ストレージ93に登録することができる。
【0094】
インスタントタスクエンティティは、第1ストレージ93において、例えば、
図6に例示するインスタントタスクテーブルの形式で登録される。
インスタントタスクテーブルは、「PartitionKey」、「RowKey」、「DeviceId」、「NotifyParameter」、「Progress」および「Result」のプロパティを含む。
【0095】
プロパティ「PartitionKey」には、インスタントタスクであることを示す文字列である「instanttask」が格納されている。
プロパティ「RowKey」には、各インスタントタスクを識別するためのトランザクションIDが格納される。
【0096】
プロパティ「DeviceId」には、指示の宛先となる第1種端末装置4または第2種端末装置5を識別するためのデバイスIDが格納される。
プロパティ「NotifyParameter」には、インスタントタスクの指示内容を示すためにJSON形式で記述された文字列が格納される。
【0097】
プロパティ「Progress」には、指示の進捗状況を示す文字列が格納される。
プロパティ「Result」は、インスタントタスクの実行結果を示す文字列が格納される。
【0098】
インスタントタスクの実行に所定のファイルが必要な場合、マスタ2は、
図4のS14に示すように、当該ファイルを第2ストレージ94に格納する。この場合に、プロパティ「NotifyParameter」には、当該ファイルの格納先を示す情報(例えば、URL)が記述される。例えば、インスタントタスクが端末装置4,5におけるファームウェアの更新である場合には、マスタ2は、ファームウェアの更新に必要な更新ファイルを、第2ストレージ94に格納する。この場合に、プロパティ「NotifyParameter」には、例えば、ファームウェアの更新ファイルの格納先URLが記述されてもよい。
【0099】
第2種端末装置5のクラウドコネクタは、S15に示すように、設定されたポーリング周期で、クラウドサーバ6の第1ストレージ93にアクセスし、自己を対象とするインスタントタスクを検索する。すなわち、クラウドコネクタは、インスタントタスクテーブル内に、自己で実行すべきインスタントタスクの新規エンティティが登録されているか否かを判断する。
【0100】
新規エンティティが登録されている場合に、クラウドコネクタは、対応するインスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「Progress」の文字列を、「request」から「processing」に書き換えることにより、インスタントタスクの要求を受け取った旨をマスタ2に伝達する。
【0101】
インスタントタスクエンティティを登録したマスタ2は、S18に示すように、当該インスタントタスクエンティティに対応するインスタントタスクの状況確認を行う。具体的には、マスタ2は、第1ストレージ93に登録されたインスタントタスクテーブルにおけるインスタントタスクエンティティを、設定されたポーリング周期で定期的に参照する。マスタ2は、定期参照により、進捗状況のプロパティの値が更新されたことに基づいて、インスタントタスクの要求が受け取られたことを確認することができる。
【0102】
第2種端末装置5のクラウドコネクタは、インスタントタスクの実行に際して、インスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「NotifyParameter」を参照する。そしてクラウドコネクタは、インスタントタスクの実行に必要なデータファイルが第2ストレージ94内に存在する場合には、プロパティ「NotifyParameter」に記載された格納先情報(例えばURL)に基づいて、S16に示すように、第2ストレージ94からデータファイルをダウンロードする。
【0103】
第2種端末装置5のクラウドコネクタは、インスタントタスクが終了すると、S17に示すように、該当するインスタントタスクエンティティを更新する。具体的には、クラウドコネクタは、対応するインスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「Progress」の文字列を、「processing」から「done」に書き換えることにより、インスタントタスクの実行を完了した旨をマスタ2に伝達する。
【0104】
クライアント3は、S19に示すように、設定されたポーリング周期で、クラウドサーバ6の第1ストレージ93にアクセスし、管理中継対象を対象とするインスタントタスクを検索する。すなわち、クライアント3は、インスタントタスクテーブル内に、自己の管理中継対象の第1種端末装置4に実行させるべきインスタントタスクの新規エンティティが登録されているか否かを判断する。以下、管理中継対象の第1種端末装置4のうちインスタントタスクテーブルにおいてインスタントタスクの実行対象に設定されている1つ以上の第1種端末装置4(つまり、プロパティ「DeviceId」に格納されているデバイスIDに対応する1つ以上の第1種端末装置4)のそれぞれを、インスタントタスク実行対象という。
【0105】
インスタントタスク実行対象に対する新規のインスタントタスクエンティティが登録されている場合に、クライアント3は、該当するインスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「Progress」の文字列を、「request」から「processing」に書き換えることにより、インスタントタスクの要求を受け取った旨をマスタ2に伝達する。さらにクライアント3は、インスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「NotifyParameter」を参照し、実行すべき処理内容を認識する。そしてクライアント3は、認識した処理内容に基づき、S20に示すように、必要に応じて第2ストレージ94からインスタントタスクの実行に必要なデータファイルを取得する。
【0106】
その後、クライアント3は、S21に示すように、ローカルエリアネットワークを通じて、インスタントタスク実行対象に、インスタントタスクの実行を指示する。この際、第2ストレージ94から取得したデータファイルを、各インスタントタスク実行対象に転送する。そしてクライアント3は、インスタントタスク実行対象から、インスタントタスクの実行結果を取得する。
【0107】
クライアント3は、全てのインスタントタスク実行対象においてインスタントタスクの実行が完了すると、S22に示すように、該当するインスタントタスク実行対象のインスタントタスクエンティティを更新する。具体的には、クライアント3は、対応するインスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「Progress」の文字列を、「processing」から「done」に書き換えることにより、インスタントタスクの実行を完了した旨をマスタ2に伝達する。
【0108】
マスタ2は、状況確認として、S23に示すように、第1ストレージ93のインスタントタスクテーブルにおけるインスタントタスクエンティティを参照し、プロパティ「Progress」の文字列が「done」に書き換えられたことを知ることにより、インスタントタスクが完了したことを確認し、処理結果を記憶部15に書き込む。
【0109】
マスタ2は、更に、処理結果を表示部13の画面に表示することができる。マスタ2は、S24に示すように、登録したインスタントタスクが、対応する全てのインスタントタスク実行対象で完了したことを確認すると、S25に示すように、不要になったインスタントタスクのインスタントタスクエンティティを第1ストレージ93から削除する。またマスタ2は、S26に示すように、当該インスタントタスクに供されたデータファイル(例えばファームウェアの更新ファイル)を第2ストレージ94から削除する。
【0110】
このように管理システム1は、クラウドサーバ6の第1ストレージ93におけるインスタントタスクエンティティの登録および更新と、第2ストレージ94を介したデータファイルの転送とにより、複数拠点で使用される端末装置4,5を、マスタ2が設置されている一拠点で遠隔から制御可能に構成される。
【0111】
(4)設定変更に関連する処理
次に、第2種端末装置5の設定変更に関する動作シーケンスを概略的に説明する。
図7に示すように、主管理者ADが、S101にて、マスタ2の入力部14を操作することにより、第2種端末装置5の設定を変更するタスクを実行する指示を、マスタ2に入力する。
【0112】
マスタ2は、S102にて、設定変更の対象となる第2種端末装置5に設定変更を指示するタスク(以下、設定変更タスク)のインスタントタスクエンティティをクラウドサーバ6の第1ストレージ93にアップロードする。設定変更タスクのインスタントタスクエンティティのプロパティ「DeviceId」には、設定変更の対象となる第2種端末装置5を示すデバイスIDが格納され、プロパティ「NotifyParameter」には、設定変更を実行するために必要な文字列が格納される。
【0113】
第2種端末装置5は、設定されたポーリング周期で、自己を対象とするインスタントタスクを検索し、S103にて、設定変更タスクのインスタントタスクエンティティをクラウドサーバ6の第1ストレージ93からダウンロードする。
【0114】
第2種端末装置5は、S104にて、設定ファイルを作成する。設定ファイルは、第2種端末装置5における複数の設定項目と、複数の設定項目それぞれに対応する複数の設定内容とを含むデータファイルである。第2種端末装置5は、作成した設定ファイルを予め設定された暗号化方式で暗号化する。
【0115】
第2種端末装置5は、S105にて、暗号化された設定ファイルに、ダウンロードしたインスタントタスクエンティティのプロパティ「NotifyParameter」内に記載されているファイル名を設定し、暗号化された設定ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94にアップロードする。
【0116】
マスタ2は、S106にて、設定ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94からダウンロードする。
マスタ2は、S107にて、ダウンロードした設定ファイルを予め設定された復号方式で復号する。
【0117】
マスタ2は、S108にて、復号した設定ファイルに基づいて、設定ファイル含まれる複数の設定項目のそれぞれについて複数の設定内容と対応付けて表示部13に表示する。
主管理者ADは、S109にて、マスタ2の入力部14を操作することにより、複数の設定項目のうち一部または全部の設定項目における設定内容を変更する。
【0118】
マスタ2は、S110にて、S109における主管理者ADによる変更操作に基づいて、設定変更ファイルを作成する。設定変更ファイルは、第2種端末装置5における複数の設定項目と、複数の設定項目それぞれに対応する複数の変更後の設定内容とを含むデータファイルである。なお、主管理者ADによる変更操作により変更されていない設定内容については、設定ファイルと設定変更ファイルとで、設定内容が同一である。
【0119】
またマスタ2は、S110にて、設定ファイルのファイル名と、予め設定されたファイル名変更規則とに基づいて、設定変更ファイルにファイル名を設定する。
マスタ2は、S111にて、作成した設定変更ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94にアップロードする。
【0120】
第2種端末装置5は、クラウドサーバ6の第2ストレージ94において、設定ファイルのファイル名と上記のファイル名変更規則とに基づいて設定されるファイル名を有する設定変更ファイルを探索し、S112にて、設定変更ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94からダウンロードする。
【0121】
第2種端末装置5は、S113にて、ダウンロードした設定変更ファイルに含まれる設定内容に基づいて、第2種端末装置5の設定を変更する。
第2種端末装置5は、第2種端末装置5の設定変更が完了すると、S114にて、設定変更タスクの実行結果をクラウドサーバ6の第1ストレージ93にアップロードする。具体的には、第2種端末装置5は、自己を対象とする設定変更タスクのインスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「Progress」に、設定変更が完了したことを示す文字列を格納する。
【0122】
マスタ2は、S115にて、設定変更の結果をクラウドサーバ6の第1ストレージ93からダウンロードする。具体的には、マスタ2は、クラウドサーバ6の第1ストレージ93に登録されている設定変更タスクのインスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「Progress」に格納されている文字列を取得する。
【0123】
マスタ2は、S116にて、設定変更の結果を表示部13に表示させる。これにより、主管理者ADは、第2種端末装置5において設定変更が完了したことを確認することができる。
【0124】
次に、マスタ2の制御部11が実行する設定変更指示処理の手順を説明する。設定変更指示処理は、マスタ2の動作中において繰り返し実行される処理である。
設定変更指示処理が実行されると、制御部11のCPU21は、
図8に示すように、まずS210にて、マスタ2に対して設定変更指示操作が行われたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、設定変更指示操作を示す操作信号が入力部14から入力されたか否かを判断する。そしてCPU21は、設定変更指示操作を示す操作信号が入力部14から入力された場合に、設定変更指示操作が行われたと判断する。
【0125】
ここで、設定変更指示操作が行われていない場合には、CPU21は、設定変更指示処理を終了する。
図9に示すように、マスタ2は、端末管理ウィンドウW1を表示部13の表示画面に表示することができる。主管理プログラム15aが起動した後に、端末管理ウィンドウW1を表示するための所定の入力操作が入力部14を介して行われることによって、端末管理ウィンドウW1が表示される。
【0126】
端末管理ウィンドウW1は、管理端末表示領域R1と、選択端末表示領域R2と、インスタントタスク表示領域R3とを備える。
管理端末表示領域R1は、管理システム1が備える端末装置4,5のそれぞれについて、少なくとも、ステータスと、機種名と、トナー/インク残量とを表示する。
【0127】
選択端末表示領域R2は、管理端末表示領域R1において選択された端末装置4,5の機種名I1および機種画像I2などを表示する。
図9に示す管理端末表示領域R1においてハッチングが施されている部分が、選択された端末装置4,5に対応する。
【0128】
インスタントタスク表示領域R3は、管理端末表示領域R1において選択された端末装置4,5において実行可能なインスタントタスクを表示する。
インスタントタスク表示領域R3は、選択された端末装置4,5において実行可能なインスタントタスクを選択するためのボタンとして、例えば、パスワード設定ボタンB1、ファームウェア更新ボタンB2、デバイスリブートボタンB3、デバイス設定編集ボタンB4およびファイル送信ボタンB5を備える。
【0129】
管理端末表示領域R1において1つの端末装置4,5が選択されている状態においてインスタントタスク表示領域R3のデバイス設定編集ボタンB4を押す操作(例えば、ポインティングデバイスのクリック操作)が行われると、
図10に示すように、デバイス設定編集ウィンドウW2が表示される。
【0130】
デバイス設定編集ウィンドウW2は、端末表示領域R11と、パスワード入力テキストボックスTB11と、ファイル入力テキストボックスTB12と、全選択ラジオボタンRB11と、各選択ラジオボタンRB12と、チェックボックスCB11、CB12,CB13,CB14,CB15,CB16,CB17,CB18,CB19と、送信ボタンB11と、キャンセルボタンB12とを備える。
【0131】
端末表示領域R11は、端末管理ウィンドウW1で選択された端末装置4,5について、機種名、ノード名、IPアドレスおよびシリアルナンバー等を表示する。
パスワード入力テキストボックスTB11には、端末管理ウィンドウW1で選択された端末装置4,5へアクセスするためのパスワードが入力される。
【0132】
ファイル入力テキストボックスTB12には、設定ファイルのファイルパス(すなわち、ファイルの格納先)を示すファイルパス情報が入力される。なお、ファイルパス情報は、設定ファイルを格納するフォルダ名と、設定ファイルのファイル名とを含む情報である。
【0133】
デバイス設定編集ウィンドウW2は、全選択ラジオボタンRB11および各選択ラジオボタンRB12によって2つの選択形式の中から1つの選択形式が選択されるように形成されている。全選択ラジオボタンRB11は、チェックボックスCB11~CB19の全てを選択する場合に、選択される。各選択ラジオボタンRB12は、チェックボックスCB11~CB19の中から少なくとも1つを選択する場合に、選択される。
【0134】
チェックボックスCB11は、設定項目として「基本設定」を設定ファイルに含める場合に選択される。チェックボックスCB12は、設定項目として「電話帳」を設定ファイルに含める場合に選択される。チェックボックスCB13は、設定項目として「ディスプレイ」を設定ファイルに含める場合に選択される。チェックボックスCB14は、設定項目として「プリンタ」を設定ファイルに含める場合に選択される。
【0135】
チェックボックスCB15は、設定項目として「スキャン」を設定ファイルに含める場合に選択される。チェックボックスCB16は、設定項目として「コピー」を設定ファイルに含める場合に選択される。チェックボックスCB17は、設定項目として「ファクス」を設定ファイルに含める場合に選択される。チェックボックスCB18は、設定項目として「管理者」を設定ファイルに含める場合に選択される。チェックボックスCB19は、設定項目として「ネットワーク」を設定ファイルに含める場合に選択される。
【0136】
送信ボタンB11は、パスワード、ファイルパス情報および設定項目の入力を完了する場合に操作される。キャンセルボタンB12は、パスワード、ファイルパス情報および設定項目の入力を中断する場合に操作される。
【0137】
送信ボタンB11が操作されることが、S210における設定変更指示操作に相当する。
したがって、送信ボタンB11が操作されると、CPU21は、S210にて、設定変更指示操作が行われたと判断し、
図8に示すように、S220にて、デバイス設定編集ウィンドウW2で選択された設定項目を含む設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するインスタントタスクのインスタントタスクエンティティを生成する。
【0138】
S220で生成されるインスタントタスクエンティティのプロパティ「DeviceId」には、設定ファイルの対象となる端末装置4,5を示すデバイスIDが格納される。
S220で生成されるインスタントタスクエンティティのプロパティ「NotifyParameter」には、
図6のタスク指示T3に示すように、例えば、{”ActionTypeId”:”xx”,”DevicePassword”:”xxxxxxx”,”FileOutput”:”TestContainer/MFC-L1111_12345.edpk”}という文字列が格納される。
【0139】
タスク指示T3における「”ActionTypeId”:”xx”」は、アクションIDが「xx」として設定されている処理の実行を指示している。
タスク指示T3における「”DevicePassword”:”xxxxxxx”」は、デバイスパスワードが「xxxxxxx」であることを指示している。
【0140】
タスク指示T3における「”TestContainer/MFC-L1111_12345.edpk”」は、設定ファイルのファイルパス情報が「TestContainer/MFC-L1111_12345.edpk」であることを指示している。すなわち、「TestContainer」は、設定ファイルを格納するフォルダ名である。「MFC-L1111_12345.edpk」は設定ファイルのファイル名である。
【0141】
CPU21は、S230にて、S220で生成したインスタントタスクエンティティをクラウドサーバ6の第1ストレージ93にアップロードする。
図8に示すように、CPU21は、S240にて、予め設定された周期でクラウドサーバ6の第2ストレージ94にアクセスして、S230で生成したインスタントタスクエンティティのプロパティ「NotifyParameter」に格納されていたファイル名を有する設定ファイルの有無を確認する。
【0142】
そしてCPU21は、S240にて、該当する設定ファイルが存在する場合に、この設定ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94からダウンロードする。
CPU21は、S250にて、S240でダウンロードした設定ファイルを、予め設定された復号方式で、S230で生成したインスタントタスクエンティティのプロパティ「NotifyParameter」に格納されていたデバイスパスワードを用いて復号する。
【0143】
図11の設定ファイルSFは、EDPK形式で記述された設定ファイルを復号することによりJSON形式に変換された設定ファイルの一例である。
図11の設定ファイルSFでは、「基本設定」(すなわち、設定ファイルSFの”general”)における「デバイスの場所」(すなわち、”contact_and_location”)の「連絡先」(すなわち、”contact”)が、「test」であることを示している。
【0144】
また、「基本設定」における「デバイスの場所」の「ロケーション情報」(すなわち、”location”)が、未入力であることを示している。
また、「基本設定」における「スリープモード」(すなわち、”sleep_mode”)の「オン/オフ」(すなわち、”sleep_mode_enabled”)が、「未設定」であることを示している。
【0145】
また、「基本設定」における「スリープモード」の「スリープ時間」(すなわち、” sleep_time”)が「1」であることを示している。
また、「基本設定」における「自動電源オフ」(すなわち、”auto_power_off_mode”)の「オン/オフ」(すなわち、”auto_power_off_time”)が、「オフ」であることを示している。
【0146】
図8に示すように、CPU21は、S260にて、S250で復号した設定ファイルに基づいて、設定変更ウィンドウW3を表示部13の表示画面に表示する。
図11に示すように、設定変更ウィンドウW3は、設定内容表示領域R21と、設定送信ボタンB21とを備える。
【0147】
設定内容表示領域R21は、S250で復号した設定ファイルに含まれる複数の設定項目のそれぞれを、現在の設定内容と、変更後の設定内容を入力するための入力テキストボックスまたはプルダウンボタンとに対応付けて表示する。プルダウンボタンは、プルダウンボタンに対するポインティングデバイスのクリック操作により設定内容の選択肢を複数表示する。使用者は、表示された複数の選択肢のうちの一つをポインティングデバイスでクリック操作することによって、設定内容を入力することができる。
【0148】
なお、複数の設定項目のうち、或る1つの設定項目を第1設定項目とし、第1設定項目に関連する他の設定項目を第2設定項目とした場合において、第2設定項目の設定内容には、第1設定項目の設定内容を現在の内容から変更すると互いに同時に設定できない排他関係になる設定内容がある。
【0149】
このため、設定内容表示領域R21は、第1設定項目の設定内容に応じて、第2設定項目の設定内容を変更して表示するように構成されている。
例えば、設定内容表示領域R21は、第1設定項目として「認証方法」を表示し、第2設定項目として「暗号化方式」を表示するとする。
【0150】
第1設定項目の「認証方法」における「変更後の設定」のプルダウンボタンは、選択肢として、「オープンシステム」と「WPA/WPA2・PSK」とを表示する。
第1設定項目の「認証方法」の設定内容として「オープンシステム」が選択された場合には、第2設定項目の「暗号化方式」における「変更後の設定」のプルダウンボタンは、選択肢として、「なし」と「WEP」とを表示する。
【0151】
第1設定項目の「認証方法」の設定内容として「WPA/WPA2・PSK」が選択された場合には、第2設定項目の「暗号化方式」における「変更後の設定」のプルダウンボタンは、選択肢として、「TKIP+AES」と「AES」とを表示する。
【0152】
設定送信ボタンB21は、変更後の設定内容の入力を完了する場合に操作される。
図8に示すように、CPU21は、S270にて、設定送信ボタンB21が操作されたか否かを判断する。ここで、設定送信ボタンB21が操作されていない場合には、CPU21は、S270の処理を繰り返すことによって、設定送信ボタンB21が操作されるまで待機する。
【0153】
そして、設定送信ボタンB21が操作されると、CPU21は、S280にて、設定変更ウィンドウW3において入力された設定内容に基づいて設定変更ファイルを作成して、作成した設定変更ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94にアップロードし、設定変更指示処理を終了する。具体的には、CPU21は、S240でダウンロードした設定ファイルに対して、設定変更ウィンドウW3において変更された設定項目の設定内容を上書きすることにより、設定変更ファイルを作成する。そしてCPU21は、設定ファイルのファイル名の先頭に「Write_」が追加されたファイル名を、設定変更ファイルのファイル名として設定する。
【0154】
上述のように、マスタ2は、第1ストレージ93のインスタントタスクテーブルにおけるインスタントタスクエンティティを参照し、インスタントタスクの状況を確認する。したがって、マスタ2は、S230で第1ストレージ93にアップロードしたインスタントタスクエンティティを参照し、プロパティ「Progress」の文字列が「done」に書き換えられたことを知ることにより、設定変更が完了したことを確認することができる。
【0155】
図12に示すように、マスタ2は、タスク管理ウィンドウW4を表示するための所定の入力操作が入力部14を介して行われることによって、タスク管理ウィンドウW4を表示部13の表示画面に表示する。
【0156】
タスク管理ウィンドウW4は、インスタントタスク状況表示領域R31を備える。
図12のインスタントタスク状況表示領域R31は、端末装置の設定変更が完了したことを示している。
【0157】
次に、クライアント3の制御部31と第2種端末装置5の制御部71とが実行する設定変更処理の手順を説明する。設定変更処理は、クライアント3および第2種端末装置5の動作中において繰り返し実行される処理である。
【0158】
設定変更処理が実行されると、制御部31のCPU41と制御部71のCPU81とは、
図13に示すように、まずS410にて、設定変更のタスク実行指示があるか否かを判断する。具体的には、CPU41は、クライアント3とローカルエリアネットワークを介して接続されている第1種端末装置4が指示対象となっているインスタントタスクエンティティを読み込み、読み込んだインスタントタスクエンティティのプロパティ「NotifyParameter」を参照することによって、設定変更のタスク実行指示があるか否かを判断する。またCPU81は、当該第2種端末装置5が指示対象となっているインスタントタスクエンティティを読み込み、読み込んだインスタントタスクエンティティのプロパティ「NotifyParameter」を参照することによって、設定変更のタスク実行指示があるか否かを判断する。
【0159】
ここで、設定変更のタスク実行指示がない場合には、CPU41,81は、設定変更処理を終了する。一方、設定変更のタスク実行指示がある場合には、CPU41,81は、S420にて、設定ファイルを作成する。
【0160】
具体的には、CPU41は、まず、設定ファイルを作成するために必要な複数の設定項目のそれぞれについて設定されている設定内容の送信を、指示求対象となっている第1種端末装置4へ要求する。そしてCPU41は、複数の設定項目のそれぞれについて設定されている設定内容を第1種端末装置4から受信すると、受信した設定内容を用いて設定ファイルを作成する。
【0161】
またCPU81は、設定ファイルを作成するために必要な複数の設定項目のそれぞれについて設定されている設定内容をメモリ82から取得し、取得した設定内容を用いて設定ファイルを作成する。
【0162】
CPU41,81は、S430にて、S420で作成した設定ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94にアップロードする。
CPU41,81は、S440にて、予め設定された周期でクラウドサーバ6の第2ストレージ94にアクセスして、S430でアップロードした設定ファイルのファイル名の先頭に「Write_」が追加されたファイル名を有する設定変更ファイルの有無を確認する。例えば、設定ファイルのファイル名が「MFC-L1111_12345.edpk」である場合には、CPU41,81は、ファイル名が「Write_MFC-L1111_12345.edpk」である設定変更ファイルの有無を確認する。そしてCPU41,81は、該当する設定変更ファイルが存在する場合に、この設定変更ファイルをクラウドサーバ6の第2ストレージ94からダウンロードする。
【0163】
CPU41,81は、S450にて、S440でダウンロードした設定変更ファイルに含まれる設定内容に基づいて、端末装置4,5の設定を変更する。具体的には、CPU41は、設定変更ファイルに含まれる設定内容に基づいて、指示対象となっている第1種端末装置4の設定を変更する。またCPU81は、設定変更ファイルに含まれる設定内容に基づいて、当該第2種端末装置5の設定を変更する。
【0164】
CPU41,81は、S460にて、設定変更タスクの実行結果をクラウドサーバ6の第1ストレージ93にアップロードし、設定変更処理を終了する。具体的には、CPU41,81は、クラウドサーバ6の第1ストレージ93にアクセスして、S410のタスク実行指示に対応するインスタントタスクエンティティにおけるプロパティ「Progress」の文字列を「done」に書き換える。
【0165】
(5)効果
このように構成された管理システム1は、端末装置4,5を管理する。管理システム1は、マスタ2と、マスタ2と直接通信することができないデバイスと、マスタ2およびデバイスと通信可能に構成されたクラウドサーバ6とを備える。
【0166】
マスタ2は、表示画面を備える表示部13と、使用者が行った入力操作を特定するための操作信号を出力するように構成された入力部14とを備える。
デバイスは、クラウドサーバ6と直接通信することができない端末装置4である第1種端末装置4が接続されるクライアント3、または、クラウドサーバ6と直接通信することができる端末装置5である第2種端末装置である。
【0167】
マスタ2は、端末装置4,5の設定内容を示す設定ファイルを作成するタスクの実行を指示するインスタントタスクエンティティを作成し、作成したインスタントタスクエンティティをクラウドサーバ6にアップロードするタスクアップロード処理を実行するように構成される。
【0168】
デバイスは、デバイスに関連する端末装置4,5である対象端末装置のインスタントタスクエンティティをクラウドサーバ6からダウンロードすると、対象端末装置の設定内容を示す設定ファイルを作成し、作成した設定ファイルをクラウドサーバ6にアップロードするように構成される。
【0169】
マスタ2は、設定ファイルをクラウドサーバ6からダウンロードし、ダウンロードした設定ファイルが示す設定内容を表示部13の表示画面に表示するように構成される。
マスタ2は、入力部14から出力される操作信号に基づいて変更された設定内容を示す設定変更ファイルをクラウドサーバ6にアップロードするように構成される。
【0170】
デバイスは、対象端末装置の設定変更ファイルをクラウドサーバ6からダウンロードし、ダウンロードした設定変更ファイルに基づいて、対象端末装置の設定を変更するように構成される。
【0171】
このように構成された本開示の管理システム1は、端末装置4,5とマスタ2とが直接通信することができない場合であっても、マスタ2が端末装置4,5の設定を変更することができる。
【0172】
デバイスは、インスタントタスクエンティティに含まれるファイルパス情報に基づいて、設定ファイルのファイル名を設定する。デバイスは、設定ファイルのファイル名と、予め設定されたファイル名変更規則とに基づいて設定される変更ファイル名を有する設定変更ファイルをクラウドサーバ6からダウンロードする。
【0173】
このようなデバイスは、変更ファイル名をマスタ2からデバイスへ提供する処理が不要となり、管理システム1の処理負荷を低減することができる。
以上説明した実施形態において、マスタ2は管理装置に相当し、クライアント3および第2種端末装置5はデバイスに相当し、クラウドサーバ6は記憶装置に相当し、クライアント3は副管理装置に相当する。
【0174】
また、操作信号は入力操作情報に相当し、インスタントタスクエンティティはタスク実行指示に相当し、S220,S230はタスクアップロード処理に相当し、S420,S430は設定ファイルアップロード処理に相当する。
また、S240,S250,S260は設定表示処理に相当し、S280は変更ファイルアップロード処理に相当し、S440,S450は設定変更処理に相当し、ファイルパス情報はファイル名指示情報に相当する。
【0175】
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
【0176】
上述したマスタ2、クライアント3および第2種端末装置5の他、当該マスタ2、クライアント3および第2種端末装置5を構成要素とするシステム、当該マスタ2、クライアント3および第2種端末装置5としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、管理方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0177】
1…管理システム、2…マスタ、3…クライアント、4…第1種端末装置、5…第2種端末装置、6…クラウドサーバ、11…制御部、13…表示部、14…入力部、15a…主管理プログラム、31…制御部、35a…副管理プログラム、71…制御部、82a…通信プログラム