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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024082959
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】電気機器
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20240613BHJP
   G03B 15/05 20210101ALI20240613BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20240613BHJP
   G03B 17/04 20210101ALI20240613BHJP
   G03B 15/03 20210101ALI20240613BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20240613BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20240613BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240613BHJP
【FI】
G03B17/02
G03B15/05
G03B17/56 A
G03B17/04
G03B15/03 P
F21L4/00 422
F21V33/00 430
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197197
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柘植 和則
【テーマコード(参考)】
2H053
2H100
2H101
2H105
3K014
【Fターム(参考)】
2H053CA22
2H100AA12
2H100AA17
2H100DD03
2H100DD05
2H101BB01
2H105AA17
2H105AA32
2H105AA40
2H105AA42
3K014RB00
(57)【要約】
【課題】照明部を上方に向けた状態で安定して設置面に設置できる電気機器を提供すること。
【解決手段】電気機器は、基準軸に平行な軸方向に延びるハウジングと、ハウジングの軸方向一方側において軸方向に延びるように配置され、軸方向及び軸方向に交差する径方向の少なくとも一方に光を射出する照明部と、ハウジングの一部に設けられるバッテリ装着部と、ハウジングの軸方向他方側に設けられ、バッテリ装着部に装着されたバッテリパックと空隙を介して隣り合う支持部と、を備える。バッテリパックと支持部とが設置面に接触した状態で、基準軸と設置面とが直交する。
【選択図】図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準軸に平行な軸方向に延びるハウジングと、
前記ハウジングの軸方向一方側において前記軸方向に延びるように配置され、前記軸方向及び前記軸方向に交差する径方向の少なくとも一方に光を射出する照明部と、
前記ハウジングの一部に設けられるバッテリ装着部と、
前記ハウジングの軸方向他方側に設けられ、前記バッテリ装着部に装着されたバッテリパックと空隙を介して隣り合う支持部と、を備え、
前記バッテリパックと前記支持部とが設置面に接触した状態で、前記基準軸と前記設置面とが直交する、
電気機器。
【請求項2】
前記設置面に接触する前記バッテリパックの接触部は、前記基準軸よりも径方向一方側に配置され、前記支持部は、前記基準軸よりも径方向他方側に配置される、
請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記基準軸を含む本体ハウジングと、前記本体ハウジングよりも径方向他方側に配置されるハンドルハウジングと、を含み、
前記支持部は、前記ハンドルハウジングに設けられる、
請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記ハンドルハウジングは、前記軸方向に延び、
前記支持部は、軸方向他方側の前記ハンドルハウジングの端部を含む、
請求項3に記載の電気機器。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記基準軸を含む本体ハウジングと、前記本体ハウジングよりも径方向他方側に配置されるハンドルハウジングと、を含み、
前記支持部は、前記ハンドルハウジングに移動可能に支持される第1支持部材に設けられる、
請求項2に記載の電気機器。
【請求項6】
前記ハンドルハウジングは、前記軸方向に延び、
前記第1支持部材は、軸方向他方側の前記ハンドルハウジングの端部に配置される、
請求項5に記載の電気機器。
【請求項7】
前記第1支持部材は、前記ハンドルハウジングに設けられた収容空間に収容される第1収容位置と前記支持部が前記ハンドルハウジングの端部から突出する第1突出位置とに移動可能である、
請求項6に記載の電気機器。
【請求項8】
前記第1支持部材は、前記第1収容位置と前記第1突出位置との間をスライドするように移動し、
前記第1収容位置及び前記第1突出位置のそれぞれで前記第1支持部材をロックする第1ロック機構を備える、
請求項7に記載の電気機器。
【請求項9】
前記第1ロック機構は、前記第1収容位置と前記第1突出位置との間の所定位置で前記第1支持部材をロックする、
請求項8に記載の電気機器。
【請求項10】
前記照明部は、前記軸方向に光を射出するフラッシュライト部と、前記径方向に光を射出するエリアライト部と、を含み、
前記フラッシュライト部と前記エリアライト部とは、軸方向に隣接する、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項11】
前記フラッシュライト部及び前記エリアライト部よりも軸方向他方側に配置されるスピーカを備える、
請求項10に記載の電気機器。
【請求項12】
前記照明部は、発光素子と、前記発光素子から射出された光が照射されるリフレクタと、を含み、
前記リフレクタが回転方向の第1回転位置にされることにより、前記発光素子から射出された光が前記リフレクタの第1反射面で反射して前記軸方向に照射され、
前記リフレクタが回転方向の第2回転位置にされることにより、前記発光素子から射出された光が前記リフレクタの第2反射面で反射して前記径方向に照射される、
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項13】
軸方向において前記照明部と前記バッテリパックとの間に配置され、前記ハウジングに移動可能に支持される第2支持部材を備え、
前記第2支持部材は、前記ハウジング設けられた収容凹部に収容される第2収容位置と前記ハウジングから突出する第2突出位置とに移動可能である、
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の電気機器。
【請求項14】
前記第2支持部材は、前記第2収容位置と前記第2突出位置との間を回動するように移動し、
前記第2突出位置で前記第2支持部材をロックする第2ロック機構を備え、
前記第2突出位置でロックされた前記第2支持部材に所定以上の力が加わると、前記第2ロック機構のロックが解除される、
請求項13に記載の電気機器。
【請求項15】
前記照明部は、レンズカバーを含み、
前記レンズカバーの中心軸は、前記基準軸に一致し、
前記照明部よりも軸方向他方側において前記基準軸に一致するように配置されるスピーカを備える、
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器に係る技術分野において、特許文献1に開示されているようなフラッシュライトが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7618153号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フラッシュライトの照明部を上方に向けた状態でフラッシュライトを設置面に設置したいというニーズがある。特許文献1に開示されているフラッシュライトの場合、光が射出されるレンズを上方に向けた状態でフラッシュライトを設置面に設置することが困難である。
【0005】
本明細書で開示する技術は、照明部を上方に向けた状態で安定して設置面に設置できる電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、電気機器を開示する。電気機器は、基準軸に平行な軸方向に延びるハウジングと、ハウジングの軸方向一方側において軸方向に延びるように配置され、軸方向及び軸方向に交差する径方向の少なくとも一方に光を射出する照明部と、ハウジングの一部に設けられるバッテリ装着部と、ハウジングの軸方向他方側に設けられ、バッテリ装着部に装着されたバッテリパックと空隙を介して隣り合う支持部と、を備えてもよい。バッテリパックと支持部とが設置面に接触した状態で、基準軸と設置面とが直交してもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、照明部を上方に向けた状態で安定して設置面に設置できる電気機器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係る電気機器を示す左上後方からの斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係る電気機器を示す右上前方からの斜視図である。
図3図3は、第1実施形態に係る電気機器を示す左下前方からの斜視図である。
図4図4は、第1実施形態に係る電気機器を示す上面図である。
図5図5は、第1実施形態に係る電気機器を示す前面図である。
図6図6は、第1実施形態に係る電気機器を示す後面図である。
図7図7は、第1実施形態に係る電気機器を示す左側面図である。
図8図8は、第1実施形態に係る電気機器を示す側断面図である。
図9図9は、第1実施形態に係る電気機器の一部を示す右上前方からの分解斜視図である。
図10図10は、第1実施形態に係る電気機器の一部を示す右上前方からの分解斜視図である。
図11図11は、第1実施形態に係る電気機器の一部を示す左上後方からの分解斜視図である。
図12図12は、第1実施形態に係る電気機器を示すブロック図である。
図13図13は、第1実施形態に係るラジオ操作装置を示す図である。
図14図14は、第1実施形態に係る照明操作装置を示す図である。
図15図15は、第1実施形態に係る第1点灯モードで作動する電気機器を示す図である。
図16図16は、第1実施形態に係る第2点灯モードで作動する電気機器を示す図である。
図17図17は、第1実施形態に係る電気機器を示す左上後方からの斜視図である。
図18図18は、第1実施形態に係る第1支持部材が第1収容位置から第1突出位置に移動する状態を示す断面図である。
図19図19は、第1実施形態に係る第1支持部材を利用して電気機器が設置面に設置された状態を示す図である。
図20図20は、第1実施形態に係る電気機器を示す左下前方からの斜視図である。
図21図21は、第1実施形態に係る第2支持部材を示す右前方からの斜視図である。
図22図22は、第1実施形態に係る第2支持部材を利用して電気機器が設置面に設置された状態を示す図である。
図23図23は、第2実施形態に係る第1支持部材を利用して電気機器が設置面に設置された状態を示す図である。
図24図24は、第3実施形態に係る第1支持部材を利用して電気機器が設置面に設置された状態を示す図である。
図25図25は、第4実施形態に係る第1支持部材を利用して電気機器が設置面に設置された状態を示す図である。
図26図26は、第5実施形態に係る電気機器を示す左上後方からの斜視図である。
図27図27は、第5実施形態に係るハンドルハウジングを利用して電気機器が設置面に設置された状態を示す図である。
図28図28は、第6実施形態に係るハンドルハウジングを利用して電気機器が設置面に設置された状態を示す図である。
図29図29は、第7実施形態に係る照明部を示す斜視図である。
図30図30は、第7実施形態に係る照明部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電気機器は、基準軸に平行な軸方向に延びるハウジングと、ハウジングの軸方向一方側において軸方向に延びるように配置され、軸方向及び軸方向に交差する径方向の少なくとも一方に光を射出する照明部と、ハウジングの一部に設けられるバッテリ装着部と、ハウジングの軸方向他方側に設けられ、バッテリ装着部に装着されたバッテリパックと空隙を介して隣り合う支持部と、を備えてもよい。バッテリパックと支持部とが設置面に接触した状態で、基準軸と設置面とが直交してもよい。
【0010】
上記の構成では、バッテリパックと支持部とが設置面に接触するように電気機器を設置面に設置することにより、照明部が上方に向けられる。電気機器は、照明部を上方に向けた状態で安定して設置面に設置される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、設置面に接触するバッテリパックの接触部は、基準軸よりも径方向一方側に配置され、支持部は、基準軸よりも径方向他方側に配置されてもよい。
【0012】
上記の構成では、照明部を上方に向けた状態で電気機器を設置面に設置した場合、電気機器が倒れ難くなる。そのため、電気機器は、設置面に安定して設置される。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングは、基準軸を含む本体ハウジングと、本体ハウジングよりも径方向他方側に配置されるハンドルハウジングと、を含んでもよい。支持部は、ハンドルハウジングに設けられてもよい。
【0014】
上記の構成では、空隙は、バッテリパックとハンドルハウジングとの間の本体ハウジングの後方に設けられる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルハウジングは、軸方向に延びてもよい。支持部は、軸方向他方側のハンドルハウジングの端部を含んでもよい。
【0016】
上記の構成では、バッテリパックとハンドルハウジングの端部とが設置面に接触するように電気機器が設置面に設置される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングは、基準軸を含む本体ハウジングと、本体ハウジングよりも径方向他方側に配置されるハンドルハウジングと、を含んでもよい。支持部は、ハンドルハウジングに移動可能に支持される第1支持部材に設けられてもよい。
【0018】
上記の構成では、バッテリパックと第1支持部材とが設置面に接触するように電気機器が設置面に設置される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルハウジングは、軸方向に延びてもよい。第1支持部材は、軸方向他方側のハンドルハウジングの端部に配置されてもよい。
【0020】
上記の構成では、バッテリパックとハンドルハウジングの端部に配置された第1支持部材とが設置面に接触するように電気機器が設置面に設置される。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1支持部材は、ハンドルハウジングに設けられた収容空間に収容される第1収容位置と支持部がハンドルハウジングの端部から突出する第1突出位置とに移動可能でもよい。
【0022】
上記の構成では、第1支持部材は、バッテリパックの大きさに合わせて、基準軸と設置面とが直交するように、第1収容位置又は第1突出位置に配置される。また、第1支持部材を使用しないとき、第1支持部材を第1収容位置に移動することができる。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1支持部材は、第1収容位置と第1突出位置との間をスライドするように移動してもよい。電気機器は、第1収容位置及び第1突出位置のそれぞれで第1支持部材をロックする第1ロック機構を備えてもよい。
【0024】
上記の構成では、バッテリパックの大きさに合わせて、第1支持部材を第1収容位置又は第1突出位置でロックすることができる。バッテリパックと第1支持部材とが設置面に接触するように電気機器が設置面に設置された場合、第1支持部材の移動が抑制されるので、電気機器は、安定して設置面に設置される。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1ロック機構は、第1収容位置と第1突出位置との間の所定位置で第1支持部材をロックしてもよい。
【0026】
上記の構成では、第1支持部材は、第1収容位置と第1突出位置との間の任意の位置でロックされる。バッテリパックの大きさに合わせて、基準軸と設置面とが直交するように、ハンドルハウジングからの第1支持部材の突出量を任意に調整することができる。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、照明部は、軸方向に光を射出するフラッシュライト部と、径方向に光を射出するエリアライト部と、を含んでもよい。フラッシュライト部とエリアライト部とは、軸方向に隣接してもよい。
【0028】
上記の構成では、照明部がコンパクト化される。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電気機器は、フラッシュライト部及びエリアライト部よりも軸方向他方側に配置されるスピーカを備えてもよい。
【0030】
上記の構成では、電気機器がラジオのような音声出力機器として機能する場合、スピーカから音声が出力される。照明部をコンパクト化しつつ、スピーカから音声を出力することができる。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、照明部は、発光素子と、発光素子から射出された光が照射されるリフレクタと、を含んでもよい。リフレクタが回転方向の第1回転位置にされることにより、発光素子から射出された光がリフレクタの第1反射面で反射して軸方向に照射され、リフレクタが回転方向の第2回転位置にされることにより、発光素子から射出された光がリフレクタの第2反射面で反射して径方向に照射されてもよい。
【0032】
上記の構成では、リフレクタを回転させるだけで、光を軸方向及び径方向のいずれか一方に照射することができる。
【0033】
1つ又はそれ以上の実施形態において、電気機器は、軸方向において照明部とバッテリパックとの間に配置され、ハウジングに移動可能に支持される第2支持部材を備えてもよい。第2支持部材は、ハウジングに設けられた収容凹部に収容される第2収容位置とハウジングから突出する第2突出位置とに移動可能でもよい。
【0034】
上記の構成では、バッテリパックと第2支持部材とが設置面に接触するように電気機器が設置面に設置される。第2支持部材は、光を照射したい方向に合わせて、第2収容位置又は第2突出位置に配置される。また、第2支持部材を使用しないとき、第2支持部材を第2収容位置に移動することができる。
【0035】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2支持部材は、第2収容位置と第2突出位置との間を回動するように移動してもよい。電気機器は、第2突出位置で第2支持部材をロックする第2ロック機構を備えてもよい。第2突出位置でロックされた第2支持部材に所定以上の力が加わると、第2ロック機構のロックが解除されてもよい。
【0036】
上記の構成では、光を照射したい方向に合わせて、第2支持部材を第2収容位置又は第2突出位置でロックすることができる。バッテリパックと第2支持部材とが設置面に接触するように電気機器が設置面に設置された場合、第2支持部材の移動が抑制されるので、電気機器は、安定して設置面に設置される。第2突出位置でロックされた第2支持部材に所定以上の力が加わると、第2ロック機構のロックが解除されるので、第2支持部材又は第2ロック機構に過度な力が加わることが抑制される。そのため、第2支持部材の破損又は第2ロック機構の故障が抑制される。
【0037】
1つ又はそれ以上の実施形態において、照明部は、レンズカバーを含んでもよい。レンズカバーの中心軸は、基準軸に一致してもよい。電気機器は、照明部よりも軸方向他方側において基準軸に一致するように配置されるスピーカを備えてもよい。
【0038】
上記の構成では、照明部を上方に向けた状態で電気機器を設置面に設置した場合、スピーカから出力された音声は、電気機器の周囲に伝わる。電気機器の周囲に満遍なく音声が伝えられる。
【0039】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0040】
実施形態においては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電気機器1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。実施形態において、電気機器1に基準軸AXが規定される。基準軸AXに平行な方向を適宜、軸方向、と称し、基準軸AXに交差する方向を適宜、径方向、と称し、基準軸AXの周囲を周回する方向を適宜、回転方向、と称する。
【0041】
実施形態において、基準軸AXは、前後方向に延びる。軸方向は、前後方向である。軸方向一方側は、前側であり、軸方向他方側は、後側である。径方向は、前後方向又は左右方向を含む。径方向一方側を下側とした場合、径方向他方側は上側である。径方向一方側を左側とした場合、径方向他方側は右側である。また、径方向において、基準軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、基準軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
【0042】
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。
【0043】
図1は、本実施形態に係る電気機器1を示す左上後方からの斜視図である。図2は、本実施形態に係る電気機器1を示す右上前方からの斜視図である。図3は、本実施形態に係る電気機器1を示す左下前方からの斜視図である。図4は、本実施形態に係る電気機器1を示す上面図である。図5は、本実施形態に係る電気機器1を示す前面図である。図6は、本実施形態に係る電気機器1を示す後面図である。図7は、本実施形態に係る電気機器1を示す左側面図である。図8は、本実施形態に係る電気機器1を示す側断面図である。図9は、本実施形態に係る電気機器1の一部を示す右上前方からの分解斜視図である。図10は、本実施形態に係る電気機器1の一部を示す右上前方からの分解斜視図である。図11は、本実施形態に係る電気機器1の一部を示す左上後方からの分解斜視図である。図12は、本実施形態に係る電気機器1を示すブロック図である。
【0044】
本実施形態において、電気機器1は、電気機器1の使用者が自力で持ち上げたり運搬したりできる携帯式電気機器である。電気機器1は、充電式のバッテリパック2から供給される電力により作動する充電式電気機器である。本実施形態において、電気機器1は、照明機能を有するラジオ(ライト付きラジオ)である。電気機器1は、例えば作業現場の照明装置として使用される。作業現場において電動工具を用いる作業が実施される場合、電気機器1は、電動工具又は作業対象の照明に使用される。電気機器1の使用者は、ラジオ放送を聴きながら作業現場で作業することができる。電気機器1は、防災グッズとして使用されてもよい。
【0045】
電気機器1は、ハウジング3と、照明部4と、バッテリ装着部5と、コントローラ6と、アンテナ7と、チューナ8と、ラジオ操作装置9と、スピーカ10と、スピーカカバー11と、照明操作装置12と、第1支持部材13と、第2支持部材14とを備える。
【0046】
ハウジング3は、スピーカ10及びコントローラ6を収容する。ハウジング3は、合成樹脂製である。ハウジング3は、基準軸AXに平行な軸方向に延びる。ハウジング3は、左ハウジング3Lと、左ハウジング3Lの右方に配置される右ハウジング3Rとを含む。左ハウジング3Lと右ハウジング3Rとは、複数のねじ3Sにより固定される。ハウジング3は、一対の半割れハウジングにより構成される。
【0047】
ハウジング3は、基準軸AXを含む本体ハウジング15と、本体ハウジング15よりも上側に配置されるハンドルハウジング16と、を含む。本体ハウジング15は、軸方向に長い筒状である。ハンドルハウジング16は、軸方向に延びる。ハンドルハウジング16の前端部は、本体ハウジング15の上部の前部に接続される。ハンドルハウジング16の後端部は、本体ハウジング15の上部の後部に接続される。ハンドルハウジング16の中間部は、本体ハウジング15から離れている。
【0048】
照明部4は、光を射出する。照明部4は、ハウジング3の前側において軸方向に延びるように配置される。照明部4は、軸方向及び軸方向に交差する径方向のそれぞれに光を射出する。照明部4は、軸方向に光を射出するフラッシュライト部17と、径方向に光を射出するエリアライト部18と、を含む。フラッシュライト部17は、前側に光を射出する。エリアライト部18は、基準軸AXを囲む360°の方向に光を射出する。フラッシュライト部17とエリアライト部18とは、軸方向に隣接する。フラッシュライト部17は、エリアライト部18よりも前側に配置される。
【0049】
フラッシュライト部17は、円形状の回路基板19と、回路基板19に搭載される複数の発光素子20と、発光素子20の前方に配置されるレンズ21と、レンズ21を保持するレンズホルダ22と、レンズ21の前方に配置されるレンズカバー23と、レンズカバー23を保持するカバーホルダ24とを有する。
【0050】
回路基板19は、回路基板19の表面が前方を向くように配置される。発光素子20は、バッテリパック2から供給される電力により作動する。発光素子20は、回路基板19の表面(前面)に搭載される。発光素子20は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。発光素子20の光射出面は、前方を向く。複数の発光素子20は、基準軸AXの周囲に間隔をあけて配置される。本実施形態において、発光素子20は、基準軸AXの周囲に等間隔に3つ配置される。
【0051】
レンズ21は、発光素子20から射出された光を前方に導く。レンズ21は、発光素子20から射出された光を拡散する。レンズ21は、発光素子20の前側に配置される。レンズ21は、1つの発光素子20に1つずつ配置される。レンズ21は、発光素子20からの光が入射する入射面と、レンズ21を通過した光が射出される射出面とを有する。レンズ21の入射面は、後側を向く。レンズ21の射出面は、前側を向く。
【0052】
レンズホルダ22は、レンズ21を保持する。レンズホルダ22は、レンズ21が配置される開口を有する。
【0053】
レンズ21の射出面から射出された光は、レンズカバー23を透過する。レンズカバー23は、光が透過可能な透過部材である。レンズカバー23は、平行平板である。レンズカバー23の表面(前面)及び裏面(後面)のそれぞれは、基準軸AXに直交する。レンズカバー23の外形は、円形である。基準軸AXは、レンズカバー23の中心を通る。
【0054】
カバーホルダ24は、レンズカバー23の周縁部を保持する。
【0055】
エリアライト部18は、長方形状の回路基板25と、回路基板25に搭載される複数の発光素子26と、発光素子26の径方向外側に配置される筒状のランプシェード27と、回路基板25を支持するヒートシンク28とを有する。
【0056】
回路基板25は、回路基板25の表面が径方向外側を向くように配置される。回路基板25は、3つ設けられる。発光素子26は、バッテリパック2から供給される電力により作動する。発光素子26は、回路基板25の表面に搭載される。発光素子26は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。発光素子26の光射出面は、径方向外側を向く。発光素子26は、1つの回路基板25に1つずつ搭載される。発光素子26は、基準軸AXの周囲に間隔をあけて配置される。本実施形態において、発光素子26は、基準軸AXの周囲に等間隔に3つ配置される。
【0057】
ランプシェード27は、発光素子26から射出された光を径方向外側に導く。ランプシェード27は、発光素子26から射出された光を拡散する。ランプシェード27は、光拡散材が含有された合成樹脂製である。ランプシェード27は、発光素子26の径方向外側に配置される。ランプシェード27は、発光素子26からの光が入射する入射面と、ランプシェード27を通過した光が射出される射出面とを有する。ランプシェード27の入射面は、径方向内側を向く。ランプシェード27の射出面は、径方向外側を向く。
【0058】
ヒートシンク28は、3つの回路基板25を支持する。基準軸AXは、ヒートシンク28を通る。ヒートシンク28は、回路基板25の熱を周囲に放散する。ヒートシンク28は、金属製である。ヒートシンク28を形成する金属として、アルミニウムが例示される。ヒートシンク28の後端部は、基板29に支持される。
【0059】
バッテリ装着部5は、ハウジング3の一部に設けられる。バッテリ装着部5は、本体ハウジング15の下部の後部に設けられる。バッテリパック2は、バッテリ装着部5に装着される。バッテリパック2は、バッテリ装着部5に着脱される。バッテリパック2は、充電式バッテリを含む。充電式バッテリとして、充電式リチウムイオンバッテリが例示される。バッテリパック2は、スライド式のバッテリパックである。バッテリパック2は、電動工具用のバッテリパックである。バッテリ装着部5は、バッテリパック2を前後方向にガイドするガイド部を有する。
【0060】
バッテリパック2をバッテリ装着部5に装着するとき、電気機器1の使用者は、バッテリパック2の前端部とバッテリ装着部5の後端部とを接触させた後、バッテリ装着部5に対してバッテリパック2を前方にスライドさせる。バッテリパック2は、バッテリ装着部5のガイド部にガイドされながら前方に移動する。バッテリパック2は、バッテリ装着部5の後方からバッテリ装着部5に対して前方にスライドされることにより、バッテリ装着部5に装着される。また、バッテリパック2の電源端子とバッテリ装着部5の電源端子とが接続されることにより、バッテリパック2から電気機器1に電力が供給される。
【0061】
バッテリパック2をバッテリ装着部5から外すとき、電気機器1の使用者は、バッテリパック2に設けられている解除ボタン2Eを操作する。解除ボタン2Eが操作されることにより、バッテリ装着部5とバッテリパック2との固定が解除される。バッテリ装着部5とバッテリパック2との固定が解除された後、バッテリパック2が後方にスライドされることにより、バッテリパック2は、バッテリ装着部5から外される。
【0062】
コントローラ6は、少なくとも発光素子20及び発光素子26のそれぞれを制御する。コントローラ6は、回路基板と、回路基板に搭載される複数の電子部品とを有する。電子部品として、マイクロコンピュータが例示される。コントローラ6は、電気機器1のラジオ機能及び照明機能のそれぞれを制御する。コントローラ6は、電気機器1のラジオ機能を制御するオーディオ制御回路30と、電気機器1の照明機能を制御する照明制御回路31とを有する。
【0063】
アンテナ7は、ラジオ放送の電波を受信する。チューナ8は、アンテナ7が受信したラジオ放送の電波を電気信号に変化する。チューナ8において生成された電気信号は、オーディオ制御回路30に入力される。通信部50は、無線通信により、外部機器から音声などの電気信号を取得するように構成されている。該外部機器は、例えば、スマートフォンなどの携帯端末である。通信部50は、ブルートゥース(Bluetooth;登録商標)やBLEなどの無線通信規格に基づいて、外部機器から送信された電気信号を取得し、オーディオ制御回路30に入力する。オーディオ制御回路30は、チューナ8又は通信部50からの電気信号を増幅するアンプ回路、及び電気信号を音声信号に変換するスピーカ回路を含む。スピーカ10は、オーディオ制御回路30からの音声信号に基づいて作動する。ラジオ操作装置9は、電気機器1の使用者に操作される。ラジオ操作装置9は、ラジオ放送を選局したりラジオ放送の音量を調整したりするために操作される。ラジオ操作装置9が操作されることにより生成された操作信号は、オーディオ制御回路30に入力される。
【0064】
図13は、本実施形態に係るラジオ操作装置9を示す図である。ラジオ操作装置9は、本体ハウジング15の左部に配置される。ラジオ操作装置9は、複数のボタンを含む。ラジオ操作装置9は、音量調整ボタン9Aと、プリセットボタン9Bと、選局ボタン9Cと、再生/一時停止ボタン9Dと、モードボタン9Eと、起動停止ボタン9Fと、ペアリングボタン9Gとを有する。
【0065】
スピーカ10は、フラッシュライト部17及びエリアライト部18を含む照明部4よりも後側に配置される。スピーカ10は、本体ハウジング15の前部に支持される。スピーカ10は、照明部4よりも後側において基準軸AXに一致するように配置される。基準軸AXは、スピーカ10の中心を通る。
【0066】
スピーカカバー11は、スピーカ10の前側に配置される。スピーカカバー11は、基板29を支持する。スピーカカバー11は、スピーカ10に対向するサウンドリフレクタ部11Aと、スピーカ10とサウンドリフレクタ部11Aとの間の空間を囲むように配置されるカバー部11Bとを含む。カバー部11Bは、筒状である。カバー部11Bは、複数の開口を有するメッシュ状である。
【0067】
照明操作装置12は、電気機器1の使用者に操作される。照明操作装置12が操作されることにより生成された操作信号は、照明制御回路31に入力される。照明操作装置12は、照明部4を作動又は停止させるために操作される。
【0068】
図14は、本実施形態に係る照明操作装置12を示す図である。照明操作装置12は、ハンドルハウジング16の上部に配置される。照明操作装置12は、複数のボタンを含む。照明操作装置12は、起動停止/輝度切換ボタン12Aと、モード切換ボタン12Bとを有する。
【0069】
起動停止/輝度切換ボタン12Aは、照明部4を点灯/消灯、又は照明部4の輝度を変更するために使用者に操作される。モード切換ボタン12Bは、照明部4の点灯モードを切り換えるために操作される。本実施形態において、3つの発光素子20は、同時に点灯又は消灯する。3つの発光素子26は、同時に点灯又は消灯する。発光素子20と発光素子26とは、別々に点灯することができる。コントローラ6は、起動停止/輝度切換ボタン12Aにより照明部4が点灯するように操作されている状態で、モード切換ボタン12Bの操作信号に基づいて、フラッシュライト部17の発光素子20が点灯しエリアライト部18の発光素子26が消灯する第1点灯モードと、エリアライト部18の発光素子26が点灯しフラッシュライト部17の発光素子20が消灯する第2点灯モードと、を切り換えることができる。なお、フラッシュライト部17の発光素子20とエリアライト部18の発光素子26とが同時に点灯する全点灯モードが設けられてもよい。
【0070】
図15は、本実施形態に係る第1点灯モードで作動する電気機器1を示す図である。図16は、本実施形態に係る第2点灯モードで作動する電気機器1を示す図である。図15に示すように、第1点灯モードにおいては、フラッシュライト部17から電気機器1の前側に向かって光が射出される。図16に示すように、第2点灯モードにおいては、エリアライト部18から電気機器1の径方向外側に向かって光が射出される。
【0071】
本実施形態において、電気機器1は、出力端子を覆う出力端子カバー32と、出力ボタン33とを有する。出力端子カバー32は、出力端子を覆う。出力端子及び出力端子カバー32は、本体ハウジング15の左面の下部に配置される。本実施形態において、出力端子は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB:Universal Serial Bus)端子である。出力端子は、バッテリパック2からの電力を出力することができる。例えば携帯端末のような電子機器が充電池を有する場合、電気機器1は、電子機器の充電池を充電することができる。電子機器と出力端子とがUSBケーブルを介して接続されることにより、電子機器の充電池は、出力端子を介してバッテリパック2から出力された電力により充電される。
【0072】
出力ボタン33は、出力端子からの電力の出力と停止とを切り換えるために使用者に操作される。出力ボタン33は、本体ハウジング15の左面の下部において出力端子カバー32に隣接する位置に配置される。出力端子からの電力が出力されていない状態において出力ボタン33が1回押し操作されると、USBケーブルを介して出力端子から電子機器の充電池に電力が出力され、充電池の充電が開始される。出力端子からの電力が出力されている状態において出力ボタン33が1回押し操作されると、出力端子からの電力の出力が停止され、充電池の充電が停止される。
【0073】
第1支持部材13は、ハンドルハウジング16に移動可能に支持される。第1支持部材13は、後側のハンドルハウジング16の端部(後端部)に配置される。第1支持部材13は、ハンドルハウジング16に設けられた収容空間34に収容される第1収容位置と第1支持部材13の後端部がハンドルハウジング16の後端部から後方に突出する第1突出位置とに移動可能である。収容空間34の後端部に開口35が設けられる。第1支持部材13は、開口35を通過することにより、第1収容位置と第1突出位置とに移動可能である。
【0074】
図17は、本実施形態に係る電気機器1を示す左上後方からの斜視図である。図17は、第1支持部材13が第1突出位置に配置されている状態を示す。図1は、第1支持部材13が第1収容位置に配置されている状態を示す。第1支持部材13は、第1収容位置と第1突出位置との間をスライドするように移動する。第1支持部材13は、スライド方式で第1収容位置と第1突出位置とを移動する。
【0075】
第1支持部材13は、バッテリ装着部5に装着されたバッテリパック2と空隙36を介して隣り合う支持部37を有する。支持部37は、ハウジング3の後側に設けられる。支持部37は、第1支持部材13の後端部を含む。第1突出位置は、支持部37がハンドルハウジング16の後端部から後方に突出する位置である。空隙36は、本体ハウジング15の後側に設けられる。
【0076】
図18は、本実施形態に係る第1支持部材13が第1収容位置から第1突出位置に移動する状態を示す断面図である。図18に示すように、ハンドルハウジング16の内部に収容空間34が形成される。第1支持部材13は、収容空間34に収容される。収容空間34の後端部に、第1支持部材13が通過可能な開口35が設けられる。
【0077】
電気機器1は、第1収容位置及び第1突出位置のそれぞれで第1支持部材13をロックする第1ロック機構38を有する。第1ロック機構38は、ヒンジ38Aを介して第1支持部材13に連結されるロック部材38Bと、ロック部材38Bの前端部を下方に付勢するコイルスプリング38Cとを有する。また、第1ロック機構38は、収容空間34の前部に設けられた斜面34Aと、収容空間34において斜面34Aよりも後方に設けられた溝34Bとを含む。
【0078】
第1支持部材13が第1収容位置に配置された場合、ロック部材38Bの前端部がコイルスプリング38Cの付勢力により斜面34Aに押し付けられる。これにより、第1支持部材13が第1収容位置においてロックされる。
【0079】
第1支持部材13を第1突出位置に移動させる場合、使用者は、第1収容位置に配置されている第1支持部材13を後方に引っ張る。第1支持部材13が後方に引っ張られることにより、ロック部材38Bが斜面34Aを移動する。ロック部材38Bが斜面34Aよりも後方に移動することにより、第1収容位置における第1支持部材13のロックが解除される。
【0080】
第1突出位置に移動された第1支持部材13の前端部が溝34Bに挿入される。これにより、第1支持部材13が第1突出位置においてロックされる。
【0081】
図19は、本実施形態に係る第1支持部材13を利用して電気機器1が設置面39に設置された状態を示す図である。図19を用いる説明においては、水平面を基準に説明する。設置面39は、水平面に平行である。設置面39からから遠い位置又は離隔する方向を適宜、上側(上方)、と称する。
【0082】
図19に示すように、電気機器1を設置面39に立てた状態で設置したいというニーズがある。すなわち、電気機器1の照明部4を上方に向けた状態で電気機器1を設置面39に設置したいというニーズがある。図19に示すように、電気機器1の照明部4を上方に向けた状態で電気機器1を設置面39に設置する場合、第1支持部材13が第1突出位置に配置される。第1支持部材13は、第1突出位置において第1ロック機構38によりロックされる。
【0083】
図19に示すように、本実施形態においては、バッテリパック2と第1支持部材13の支持部37とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが直交する。
【0084】
基準軸AXと設置面39とが直交する状態は、基準軸AXと設置面39とが実質的に直交する状態も含む。基準軸AXと設置面39とが直交する状態は、基準軸AXと設置面39とが90度の角度で交わる状態のみならず、基準軸AXと設置面39とが80度以上100度未満の角度で交わる状態も含む。
【0085】
設置面39に接触するバッテリパック2の接触部2Aは、基準軸AXよりも径方向一方側に配置され、支持部37は、基準軸AXよりも径方向他方側に配置される。設置面39に平行な面内において、支持部37と基準軸AXとの距離は、接触部2Aと基準軸AXとの距離よりも長い。
【0086】
図19において、空隙36は、本体ハウジング15の下端部と設置面39との間に形成される。電気機器1は、バッテリパック2の接触部2Aと第1支持部材13の支持部37とにより設置面39に2点支持される。
【0087】
図19に示す状態で、照明部4が第1点灯モードで点灯すると、フラッシュライト部17から電気機器1の上方に向かって光が射出される。例えば暗所において天井を作業する場合、フラッシュライト部17により天井が照明される。図19に示す状態で、照明部4が第2点灯モードで点灯すると、エリアライト部18から電気機器1の周辺に向かって光が射出される。例えば作業現場を全体的に明るくしたい場合、エリアライト部18により作業現場が照明される。また、スピーカ10から出力された音声は、サウンドリフレクタ部11Aで反射した後、電気機器1の周囲に伝わる。スピーカ10から出力された音声は、作業現場に満遍なく伝わる。
【0088】
第2支持部材14は、軸方向において照明部4とバッテリパック2との間に配置される。第2支持部材14は、ハウジング3に移動可能に支持される。本実施形態において、第2支持部材14は、本体ハウジング15の下部に回動可能に支持される。
【0089】
第2支持部材14は、本体ハウジング15に移動可能に支持される。第2支持部材14は、本体ハウジング15の下部に設けられた収容凹部40に収容される第2収容位置と本体ハウジング15の下部から下方に突出する第2突出位置とに移動可能である。
【0090】
図20は、本実施形態に係る電気機器1を示す左下前方からの斜視図である。図20は、第2支持部材14が第2突出位置に配置されている状態を示す。図3は、第2支持部材14が第2収容位置に配置されている状態を示す。第2支持部材14は、第2収容位置と第2突出位置との間を回動するように移動する。第2支持部材14は、回動方式で第2収容位置と第2突出位置とを移動する。
【0091】
図21は、本実施形態に係る第2支持部材14を示す右前方からの斜視図である。電気機器1は、第2収容位置及び第2突出位置のそれぞれで第2支持部材14をロックする第2ロック機構41を有する。第2支持部材14は、ダンピングシャフト42を介して本体ハウジング15の下部に連結される。第2ロック機構41は、ダンピングシャフト42を含む。第2突出位置でロックされた第2支持部材14に所定以上の力が加わると、第2ロック機構41のロックが解除される。第2ロック機構41のロックが解除されることにより、第2支持部材14及び第2ロック機構41に過度な力が加わることが抑制される。
【0092】
図22は、本実施形態に係る第2支持部材14を利用して電気機器1が設置面39に設置された状態を示す図である。図22を用いる説明においては、水平面を基準に説明する。設置面39は、水平面に平行である。設置面39からから遠い位置又は離隔する方向を適宜、上側(上方)、と称する。
【0093】
図22に示すように、電気機器1の照明部4が斜め上前方を向くように電気機器1を設置面39に設置したいというニーズがある。図22に示すように、電気機器1の照明部4が斜め上前方を向くように電気機器1を設置面39に設置する場合、第2支持部材14が第2突出位置に配置される。第2支持部材14は、第2突出位置において第2ロック機構41によりロックされる。
【0094】
図22に示すように、本実施形態においては、バッテリパック2と第2支持部材14の下端部とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが鋭角に交わる。
【0095】
図22に示す状態で、照明部4が第1点灯モードで点灯すると、フラッシュライト部17から電気機器1の斜め上前方に向かって光が射出される。
【0096】
以上説明したように、本実施形態において、電気機器1は、基準軸AXに平行な軸方向に延びるハウジング3と、ハウジング3の軸方向一方側である前側において軸方向に延びるように配置され、軸方向及び軸方向に交差する径方向のそれぞれに光を射出する照明部4と、ハウジング3の一部に設けられるバッテリ装着部5と、ハウジング3の軸方向他方側である後側に設けられ、バッテリ装着部5に装着されたバッテリパック2と空隙36を介して隣り合う支持部37と、を備える。バッテリパック2と支持部37とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが直交する。
【0097】
上記の構成では、バッテリパック2と支持部37とが設置面39に接触するように電気機器1を設置面39に設置することにより、照明部4が上方に向けられる。電気機器1は、照明部4を上方に向けた状態で安定して設置面39に設置される。
【0098】
本実施形態において、図19に示した状態において、設置面39に接触するバッテリパック2の接触部2Aは、基準軸AXよりも径方向一方側である左側に配置され、支持部37は、基準軸AXよりも径方向他方側である右側に配置される。
【0099】
上記の構成では、照明部4を上方に向けた状態で電気機器1を設置面39に設置した場合、電気機器1が倒れ難くなる。そのため、電気機器1は、設置面39に安定して設置される。
【0100】
本実施形態において、ハウジング3は、基準軸AXを含む本体ハウジング15と、本体ハウジング15よりも径方向他方側に配置されるハンドルハウジング16と、を含む。支持部37は、ハンドルハウジング16に移動可能に支持される第1支持部材13に設けられる。
【0101】
上記の構成では、バッテリパック2と第1支持部材13とが設置面39に接触するように電気機器1が設置面39に設置される。
【0102】
本実施形態において、ハンドルハウジング16は、軸方向に延びる。図19に示した状態において、第1支持部材13は、軸方向他方側である下側のハンドルハウジング16の端部(下端部)に配置される。
【0103】
上記の構成では、バッテリパック2とハンドルハウジング16の下端部に配置された第1支持部材13とが設置面39に接触するように電気機器1が設置面39に設置される。
【0104】
本実施形態において、第1支持部材13は、ハンドルハウジング16に設けられた収容空間34に収容される第1収容位置と支持部37がハンドルハウジング16の端部から突出する第1突出位置とに移動可能である。
【0105】
上記の構成では、第1支持部材13は、バッテリパック2の大きさに合わせて、基準軸AXと設置面39とが直交するように、第1収容位置又は第1突出位置に配置される。また、第1支持部材13を使用しないとき、第1支持部材13を第1収容位置に移動することができる。
【0106】
本実施形態において、第1支持部材13は、第1収容位置と第1突出位置との間をスライドするように移動する。電気機器1は、第1収容位置及び第1突出位置のそれぞれで第1支持部材13をロックする第1ロック機構38を備える。
【0107】
上記の構成では、バッテリパック2の大きさに合わせて、第1支持部材13を第1収容位置又は第1突出位置でロックすることができる。バッテリパック2と第1支持部材13とが設置面39に接触するように電気機器1が設置面39に設置された場合、第1支持部材13の移動が抑制されるので、電気機器1は、安定して設置面39に設置される。
【0108】
本実施形態において、照明部4は、軸方向に光を射出するフラッシュライト部17と、径方向に光を射出するエリアライト部18と、を含む。フラッシュライト部17とエリアライト部18とは、軸方向に隣接する。
【0109】
上記の構成では、照明部4がコンパクト化される。
【0110】
本実施形態において、照明部4は、レンズカバー23を含む。レンズカバー23の中心軸は、基準軸に一致する。電気機器1は、フラッシュライト部17及びエリアライト部18よりも軸方向他方側に配置されるスピーカ10を備える。
【0111】
上記の構成では、電気機器1がラジオのような音声出力機器として機能する場合、スピーカ10から音声が出力される。照明部4をコンパクト化しつつ、スピーカ10から音声を出力することができる。
【0112】
本実施形態において、電気機器1は、軸方向において照明部4とバッテリパック2との間に配置され、ハウジング3に移動可能に支持される第2支持部材14を備える。第2支持部材14は、ハウジング3設けられた収容凹部40に収容される第2収容位置とハウジング3から突出する第2突出位置とに移動可能である。
【0113】
上記の構成では、バッテリパック2と第2支持部材14とが設置面39に接触するように電気機器1が設置面39に設置される。第2支持部材14は、光を照射したい方向に合わせて、第2収容位置又は第2突出位置に配置される。また、第2支持部材14を使用しないとき、第2支持部材14を第2収容位置に移動することができる。
【0114】
本実施形態において、第2支持部材14は、第2収容位置と第2突出位置との間を回動するように移動する。電気機器1は、第2突出位置で第2支持部材14をロックする第2ロック機構41を備える。第2突出位置でロックされた第2支持部材14に所定以上の力が加わると、第2ロック機構41のロックが解除される。
【0115】
上記の構成では、光を照射したい方向に合わせて、第2支持部材14を第2収容位置又は第2突出位置でロックすることができる。バッテリパック2と第2支持部材14とが設置面39に接触するように電気機器1が設置面39に設置された場合、第2支持部材14の移動が抑制されるので、電気機器1は、安定して設置面39に設置される。第2突出位置でロックされた第2支持部材14に所定以上の力が加わると、第2ロック機構41のロックが解除されるので、第2支持部材14又は第2ロック機構41に過度な力が加わることが抑制される。そのため、第2支持部材14の破損又は第2ロック機構41の故障が抑制される。
【0116】
本実施形態において、電気機器1は、照明部4よりも軸方向他方側において基準軸AXに一致するように配置されるスピーカ10を備える。
【0117】
上記の構成では、照明部4を上方に向けた状態で電気機器1を設置面39に設置した場合、スピーカ10から出力された音声は、電気機器1の周囲に伝わる。電気機器1の周囲に満遍なく音声が伝えられる。
【0118】
本実施形態において、第1ロック機構38は、第1収容位置と第1突出位置との間の所定位置で第1支持部材13をロックしてもよい。
【0119】
上記の構成では、第1支持部材13は、第1収容位置と第1突出位置との間の任意の位置でロックされる。バッテリパック2の大きさに合わせて、基準軸AXと設置面39とが直交するように、ハンドルハウジング16からの第1支持部材13の突出量を任意に調整することができる。
【0120】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同様の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を省略する。
【0121】
図23は、本実施形態に係る第1支持部材13を利用して電気機器1が設置面39に設置された状態を示す図である。図23に示す例においては、バッテリ装着部5には、上述の第1実施形態において説明したバッテリパック2とは異なるバッテリパック202が装着される。バッテリパック202の外形寸法は、バッテリパック2の外形寸法とは異なる。本体ハウジング15の後端部からのバッテリパック202の後方への突出量は、本体ハウジング15の後端部からのバッテリパック2の後方への突出量よりも小さい。図23に示す例において、電気機器1の照明部4を上方に向けた電気機器1を設置面39に設置する場合、第1支持部材13が第1収容位置に配置される。第1支持部材13は、第1収容位置において第1ロック機構38によりロックされる。
【0122】
図23に示すように、バッテリパック202と第1支持部材13の支持部37とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが実質的に直交する。
【0123】
設置面39に接触するバッテリパック202の接触部202Aは、基準軸AXよりも径方向一方側に配置され、支持部37は、基準軸AXよりも径方向他方側に配置される。設置面39に平行な面内において、支持部37と基準軸AXとの距離は、接触部202Aと基準軸AXとの距離よりも長い。
【0124】
図23において、空隙36は、本体ハウジング15の下端部と設置面39との間に形成される。電気機器1は、バッテリパック202の接触部202Aと第1支持部材13の支持部37とにより設置面39に2点支持される。
【0125】
以上説明したように、電気機器1の照明部4を上方に向けた電気機器1を設置面39に設置する場合、第1支持部材13は、第1収容位置に配置された状態で使用されてもよい。
【0126】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同様の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を省略する。
【0127】
図24は、本実施形態に係る第1支持部材13を利用して電気機器1が設置面39に設置された状態を示す図である。図24に示す例においては、バッテリ装着部5には、上述の実施形態において説明したバッテリパック(2,202)とは異なるバッテリパック203が装着される。バッテリパック203の外形寸法は、バッテリパック(2,202)の外形寸法とは異なる。本体ハウジング15の後端部からのバッテリパック203の後方への突出量は、本体ハウジング15の後端部からのバッテリパック(2,202)の後方への突出量よりも大きい。図24に示す例において、電気機器1の照明部4を上方に向けた状態で電気機器1を設置面39に設置する場合、第1支持部材13が第1突出位置に配置される。図24に示す例において使用される第1支持部材13の長さは、上述の実施形態において使用された第1支持部材13の長さよりも長い。第1支持部材13は、第1突出位置において第1ロック機構38によりロックされる。なお、ハンドルハウジング16の後端部からの第1支持部材13の突出量は、基準軸AXと設置面39とが実質的に直交するように、バッテリパック203の外形寸法に合わせて任意に調整可能である。本実施形態の第1突出位置においてロックされた第1支持部材13の突出量は、上述の実施形態の第1突出位置においてロックされた第1支持部材13の突出量よりも大きい。第1ロック機構38は、第1収容位置と第1突出位置との間の所定位置で第1支持部材13をロックしてもよい。図24に示すように、バッテリパック203と第1支持部材13の支持部37とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが実質的に直交する。
【0128】
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同様の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を省略する。
【0129】
図25は、本実施形態に係る第1支持部材13を利用して電気機器1が設置面39に設置された状態を示す図である。図25に示す例においては、バッテリ装着部5には、上述の実施形態において説明したバッテリパック(2,202,203)とは異なるバッテリパック204が装着される。バッテリパック204の外形寸法は、バッテリパック(2,202,203)の外形寸法とは異なる。図25に示す例において、電気機器1の照明部4を上方に向けた状態で電気機器1を設置面39に設置する場合、第1支持部材13が第1突出位置に配置される。第1支持部材13は、第1突出位置において第1ロック機構38によりロックされる。なお、ハンドルハウジング16の後端部からの第1支持部材13の突出量は、バッテリパック203の外形寸法に合わせて任意に調整可能である。本実施形態の第1突出位置においてロックされた第1支持部材13の突出量は、上述の実施形態の第1突出位置においてロックされた第1支持部材13の突出量よりも大きくてもよい。第1ロック機構38は、第1収容位置と第1突出位置との間の所定位置で第1支持部材13をロックしてもよい。図25に示すように、バッテリパック204と第1支持部材13の支持部37とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが実質的に直交する。
【0130】
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同様の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を省略する。
【0131】
図26は、本実施形態に係る電気機器100を示す左上後方からの斜視図である。本実施形態に係る電気機器100は、本体ハウジング150及びハンドルハウジング160を含むハウジング300を有する。ハンドルハウジング160は、軸方向に延びる。本実施形態において、電気機器100は、第1支持部材13を有しない。支持部37は、ハンドルハウジング160に設けられる。支持部37は、後側のハンドルハウジング160の端部(後端部)を含む。
【0132】
図27は、本実施形態に係るハンドルハウジング160を利用して電気機器100が設置面39に設置された状態を示す図である。バッテリ装着部5には、上述の実施形態において説明したバッテリパック(2,202,203,204)とは異なるバッテリパック205が装着される。バッテリパック205の外形寸法は、バッテリパック(2,202,203,204)の外形寸法とは異なる。本体ハウジング15の後端部からのバッテリパック205の後方への突出量は、本体ハウジング15の後端部からのバッテリパック(2,202,203,204)の後方への突出量よりも大きい。図27に示す例において、電気機器100の照明部4を上方に向けた状態で電気機器100を設置面39に設置する場合、バッテリパック205とハンドルハウジング160の支持部37とが設置面39に接触される。バッテリパック2とハンドルハウジング160の支持部37とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが実質的に直交する。
【0133】
設置面39に接触するバッテリパック205の接触部205Aは、基準軸AXよりも径方向一方側に配置され、支持部37は、基準軸AXよりも径方向他方側に配置される。設置面39に平行な面内において、支持部37と基準軸AXとの距離は、接触部205Aと基準軸AXとの距離よりも長い。
【0134】
図27において、空隙36は、本体ハウジング150の下端部と設置面39との間に形成される。電気機器100は、バッテリパック205の接触部205Aとハンドルハウジング160の支持部37とにより設置面39に2点支持される。
【0135】
以上説明したように、本実施形態において、図27に示した状態において、ハウジング300は、基準軸AXを含む本体ハウジング150と、本体ハウジング150よりも径方向他方側である右側に配置されるハンドルハウジング160と、を含む。支持部37は、ハンドルハウジング160に設けられる。
【0136】
上記の構成では、図27に示した状態において、空隙36は、バッテリパック205とハンドルハウジング160との間の本体ハウジング150の下方に設けられる。
【0137】
本実施形態において、ハンドルハウジング160は、軸方向に延びる。図27に示した状態において、支持部37は、軸方向他方側である下側のハンドルハウジング160の端部(下端部)を含む。
【0138】
上記の構成では、バッテリパック2とハンドルハウジング160の下端部とが設置面39に接触するように電気機器1が設置面39に設置される。本実施形態においては、第1支持部材13が省略される。支持部37は、ハンドルハウジング160の後端部に設けられる。
【0139】
[第6実施形態]
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同様の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を省略する。
【0140】
図28は、本実施形態に係るハンドルハウジング160を利用して電気機器100が設置面39に設置された状態を示す図である。バッテリ装着部5には、上述の実施形態において説明したバッテリパック(2,202,203,204,205)とは異なるバッテリパック206が装着される。バッテリパック206の外形寸法は、バッテリパック(2,202,203,204,205)の外形寸法とは異なる。図28に示す例において、電気機器100の照明部4を上方に向けた状態で電気機器100を設置面39に設置する場合、バッテリパック206とハンドルハウジング160の支持部37とが設置面39に接触される。バッテリパック2とハンドルハウジング160の支持部37とが設置面39に接触した状態で、基準軸AXと設置面39とが実質的に直交する。
【0141】
[第7実施形態]
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の又は同様の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を省略する。
【0142】
図29及び図30のそれぞれは、本実施形態に係る照明部400を示す斜視図である。図29は、第1点灯モードに設定された照明部400を示す。図30は、第2点灯モードに設定された照明部400を示す。
【0143】
照明部400は、回路基板401と、発光素子402と、発光素子402から射出された光が照射されるリフレクタ403と、を含む。発光素子402は、回路基板401の表面(前面)に搭載される。発光素子402は、複数設けられる。リフレクタ403は、回路基板401に対して回転する。リフレクタ403は、基準軸AXを中心に回転する。リフレクタ403は、複数の筒状部404と、複数の筒状部404を保持する保持部405とを有する。筒状部404の内周面は、第1反射面404Aである。筒状部404の外周面は、第2反射面404Bである。
【0144】
発光素子402から射出された光が第1反射面404Aに照射されると、光は、軸方向に進行する。すなわち、発光素子402から射出され、第1反射面404Aで反射した光は、前方に進行する。発光素子402から射出された光が第2反射面404Bに照射されると、光は、径方向に進行する。すなわち、発光素子402から射出され、第2反射面404Bで反射した光は、径方向に進行する。
【0145】
図29に示すように、リフレクタ403が回転方向の第1回転位置にされることにより、発光素子402から射出された光がリフレクタ403の第1反射面404Aで反射して軸方向に照射される。すなわち、リフレクタ403が回転方向の第1回転位置にされることにより、照明部400が第1点灯モードに設定される。
【0146】
図30に示すように、リフレクタ403が回転方向の第2回転位置にされることにより、発光素子402から射出された光がリフレクタ403の第2反射面404Bで反射して径方向に照射される。すなわち、リフレクタ403が回転方向の第2回転位置にされることにより、照明部400が第2点灯モードに設定される。
【0147】
以上説明したように、本実施形態において、照明部400は、発光素子402と、発光素子402から射出された光が照射されるリフレクタ403と、を含む。リフレクタ403が回転方向の第1回転位置にされることにより、発光素子402から射出された光がリフレクタ403の第1反射面404Aで反射して軸方向に照射され、リフレクタ403が回転方向の第2回転位置にされることにより、発光素子402から射出された光がリフレクタ403の第2反射面404Bで反射して径方向に照射される。
【0148】
上記の構成では、リフレクタ403を回転させるだけで、光を軸方向及び径方向のいずれか一方に照射することができる。本実施形態においては、回路基板401に搭載された発光素子402から射出された光がリフレクタ403により軸方向及び径方向のいずれか一方に照射される。本実施形態によれば、発光素子402の数を削減することができる。
【0149】
[その他の実施形態]
上述の1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンドルハウジング16に移動可能に支持される第1支持部材13は、スライド方式で第1収容位置と第1突出位置とに移動することとした。第1支持部材13は、回動方式で第1収容位置と第1突出位置とに移動してもよい。
【0150】
上述の1つ又はそれ以上の実施形態において、本体ハウジング15に移動可能に支持される第2支持部材14は、回動方式で第2収容位置と第2突出位置とに移動することとした。第2支持部材14は、スライド方式で第2収容位置と第2突出位置とに移動してもよい。
【符号の説明】
【0151】
1…電気機器、2…バッテリパック、2A…接触部、2E…解除ボタン、3…ハウジング、3L…左ハウジング、3R…右ハウジング、3S…ねじ、4…照明部、5…バッテリ装着部、6…コントローラ、7…アンテナ、8…チューナ、9…ラジオ操作装置、9A…音量調整ボタン、9B…プリセットボタン、9C…選局ボタン、9D…再生/一時停止ボタン、9E…モードボタン、9F…起動停止ボタン、9G…ペアリングボタン、10…スピーカ、11…スピーカカバー、11A…サウンドリフレクタ部、11B…カバー部、12…照明操作装置、12A…起動停止/輝度切換ボタン、12B…モード切換ボタン、13…第1支持部材、14…第2支持部材、15…本体ハウジング、16…ハンドルハウジング、17…フラッシュライト部、18…エリアライト部、19…回路基板、20…発光素子、21…レンズ、22…レンズホルダ、23…レンズカバー、24…カバーホルダ、25…回路基板、26…発光素子、27…ランプシェード、28…ヒートシンク、29…基板、30…オーディオ制御回路、31…照明制御回路、32…出力端子カバー、33…出力ボタン、34…収容空間、34A…斜面、34B…溝、35…開口、36…空隙、37…支持部、38…第1ロック機構、38A…ヒンジ、38B…ロック部材、38C…コイルスプリング、39…設置面、40…収容凹部、41…第2ロック機構、42…ダンピングシャフト、50…通信部、100…電気機器、150…本体ハウジング、160…ハンドルハウジング、202…バッテリパック、202A…接触部、203…バッテリパック、204…バッテリパック、205…バッテリパック、205A…接触部、206…バッテリパック、300…ハウジング、400…照明部、401…回路基板、402…発光素子、403…リフレクタ、404…筒状部、404A…第1反射面、404B…第2反射面、405…保持部、AX…基準軸。
図1
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