特開 2024-83019 会計装置、およびプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024083019

(43)【公開日】2024-06-20

(54)【発明の名称】会計装置、およびプログラム

(51)【国際特許分類】

   G07G 1/12 20060101AFI20240613BHJP

   G07G 1/00 20060101ALI20240613BHJP

   G06Q 30/0207 20230101ALI20240613BHJP

   G06Q 30/06 20230101ALI20240613BHJP

【ＦＩ】

G07G1/12 321M

G07G1/00 311E

G07G1/12 361E

G06Q30/0207

G06Q30/06

【審査請求】未請求

【請求項の数】6

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022197291

(22)【出願日】2022-12-09

(71)【出願人】

【識別番号】000003562

【氏名又は名称】東芝テック株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110002147

【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】鹿埜 和生

【テーマコード（参考）】

3E142

5L030

5L049

【Ｆターム（参考）】

3E142CA12

3E142DA07

3E142EA04

3E142FA12

3E142FA18

3E142FA31

3E142FA42

3E142GA16

3E142GA41

3E142JA02

5L030BB07

5L030BB72

5L049BB07

5L049BB72

(57)【要約】

【課題】クーポンを使用した取引の会計を効率的に行うことが可能な会計装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】商品情報取得部は、顧客との取引にかかる商品の商品情報を取得する。入力部は、顧客を識別する顧客識別情報の入力を受付ける。受付部は、商品情報取得部による商品情報の取得を終える指示を受付ける。登録クーポン情報取得部は、受付部による受付けに伴い、入力部に入力された顧客識別情報で識別される顧客によって事前に登録されたクーポンを示す登録クーポン情報を取得する。特典処理部は、商品情報取得部によって取得された商品情報が示す商品が、登録クーポン情報取得部によって取得された登録クーポン情報の対象商品であることを条件として、当該登録クーポン情報に基づく特典処理を実行する。会計処理部は、商品情報取得部によって取得された商品情報と特典処理部による特典処理の結果とに基づいて会計処理を実行する。
【選択図】図１０

【特許請求の範囲】

【請求項1】

顧客との取引にかかる商品の商品情報を取得する商品情報取得部と、
顧客を識別する顧客識別情報の入力を受付ける入力部と、
前記商品情報取得部による商品情報の取得を終える指示を受付ける受付部と、
前記受付部による受付けに伴い、前記入力部に入力された顧客識別情報で識別される顧客によって事前に登録されたクーポンを示す登録クーポン情報を取得する登録クーポン情報取得部と、
前記商品情報取得部によって取得された商品情報が示す商品が、前記登録クーポン情報取得部によって取得された登録クーポン情報の対象商品であることを条件として、当該登録クーポン情報に基づく特典処理を実行する特典処理部と、
前記商品情報取得部によって取得された商品情報と前記特典処理部による特典処理の結果とに基づいて会計処理を実行する会計処理部と、
を備える会計装置。

【請求項2】

前記登録クーポン情報が複数あり、且つ、複数の前記登録クーポン情報が示すクーポンの対象範囲が重複する場合、当該対象範囲が重複する前記登録クーポン情報に対応付けられた優先度を予め定められた基準で比較することにより優先順位を判定する判定部をさらに備え、
前記特典処理部は、対象範囲が重複する前記登録クーポン情報のうち前記判定部により優先順位が低いとされた前記登録クーポン情報を前記特典処理に使用しない
請求項１に記載の会計装置。

【請求項3】

取引開始から前記受付部が指示を受付けるまでの間に、顧客が提示したクーポンを示す提示クーポン情報を取得する提示クーポン情報取得部をさらに備え、
前記特典処理部は、前記商品情報取得部によって取得された商品情報が示す商品が、前記提示クーポン情報取得部によって取得された提示クーポン情報の対象商品であることを条件として、当該提示クーポン情報に基づく特典処理を実行する
請求項１に記載の会計装置。

【請求項4】

オペレータに向けた情報を表示する表示デバイスに、前記判定部により優先順位が低いとされて前記特典処理に使用されない前記登録クーポン情報を表示させる表示制御部をさらに備える
請求項２に記載の会計装置。

【請求項5】

前記登録クーポン情報取得部は、前記顧客識別情報と前記登録クーポン情報とを対応付けて記憶するクーポンサーバから、前記入力部に入力された顧客識別情報に対応する登録クーポン情報を受信する
請求項１に記載の会計装置。

【請求項6】

会計装置をコンピュータで制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
顧客との取引にかかる商品の商品情報を取得する商品情報取得部と、
顧客を識別する顧客識別情報の入力を受付ける入力部と、
前記商品情報取得部による商品情報の取得を終える指示を受付ける受付部と、
前記受付部による受付けに伴い、前記入力部に入力された顧客識別情報で識別される顧客によって事前に登録されたクーポンを示す登録クーポン情報を取得する登録クーポン情報取得部と、
前記商品情報取得部によって取得された商品情報が示す商品が、前記登録クーポン情報取得部によって取得された登録クーポン情報の対象商品であることを条件として、当該登録クーポン情報に基づく特典処理を実行する特典処理部と、
前記商品情報取得部によって取得された商品情報と前記特典処理部による特典処理の結果とに基づいて会計処理を実行する会計処理部と、
として機能させるプログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明の実施形態は、会計装置、およびプログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

従来から、販売促進を目的として、商品やサービス（以下、総称して「商品」ともいう）を販売する店舗や事業者（以下、総称して「店舗」ともいう）によるクーポンの発行が行われている（例えば、特許文献１）。例えば、店舗は、メールアドレスを登録した店舗会員等の顧客に対して、ネットワークを介してデジタルクーポンを発行する。

【0003】

顧客は、クーポンを使用する際、発行されたクーポンを特定するバーコードをスマートフォンなどの携帯端末に表示させる。会計処理を実行するＰＯＳ（Point Of Sales）端末は、携帯端末に表示されたバーコードを読取って、クーポン対象商品について値引きして会計処理を実行する。

【0004】

ところで、顧客に対して発行されるクーポンは、対象商品が定められているものが一般的である。このため、顧客が１取引で複数のクーポンを使用する場合、従来の技術ではクーポンを特定するバーコードの読取りが複数回必要となり、顧客が支払を行う会計に時間を要してしまう。

【0005】

また、クーポンの適用にあたっては、顧客が購入する商品に、クーポンの対象が含まれていることが必要である。顧客がクーポンの対象商品を購入しないとき、クーポンは使用できない。店員はこのような事情について判断し、必要に応じてクーポンを返却しなければならない。しかしながら店員がそのような事情に詳しくなければ、クーポンが不適切に使用されるおそれがある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本発明が解決しようとする課題は、クーポンを使用した取引の会計を効率的に行うことが可能な会計装置およびプログラムを提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0007】

実施形態の会計装置は、商品情報取得部と、入力部と、受付部と、登録クーポン情報取得部と、特典処理部と、会計処理部と、を備える。商品情報取得部は、顧客との取引にかかる商品の商品情報を取得する。入力部は、顧客を識別する顧客識別情報の入力を受付ける。受付部は、前記商品情報取得部による商品情報の取得を終える指示を受付ける。登録クーポン情報取得部は、前記受付部による受付けに伴い、前記入力部に入力された顧客識別情報で識別される顧客によって事前に登録されたクーポンを示す登録クーポン情報を取得する。特典処理部は、前記商品情報取得部によって取得された商品情報が示す商品が、前記登録クーポン情報取得部によって取得された登録クーポン情報の対象商品であることを条件として、当該登録クーポン情報に基づく特典処理を実行する。会計処理部は、前記商品情報取得部によって取得された商品情報と前記特典処理部による特典処理の結果とに基づいて会計処理を実行する。

【図面の簡単な説明】

【0008】

【図1】図１は、実施形態のクーポンシステムの概略を示す図である。

【図2】図２は、ポイントサーバの記憶部に記憶されるポイント管理ファイルのデータ構成を示す図である。

【図3】図３は、クーポンサーバの記憶部に記憶されるクーポン管理ファイルのデータ構成を示す図である。

【図4】図４は、クーポンサーバの記憶部に記憶される登録クーポンファイルのデータ構成を示す図である。

【図5】図５は、ＰＯＳ端末の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。

【図6】図６は、ＰＯＳ端末のＲＡＭに記憶される商品情報部のデータ構成を示す図である。

【図7】図７は、ＰＯＳ端末のＲＡＭに記憶される登録クーポン情報部のデータ構成を示す図である。

【図8】図８は、ＰＯＳ端末の記憶部に記憶される商品マスタのデータ構成を示す図である。

【図9】図９は、ＰＯＳ端末の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。

【図10】図１０は、クーポンシステムの動作の流れを示すシーケンス図である。

【図11】図１１は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【図12】図１２は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【図13】図１３は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【図14】図１４は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【図15】図１５は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【図16】図１６は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【図17】図１７は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【図18】図１８は、ＰＯＳ端末の表示部が表示する画面の一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

以下、図面を参照して実施形態の会計装置およびプログラムについて説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。例えば、以下に説明する実施形態では、店員の操作により商品登録および会計処理を行うＰＯＳ端末を会計装置とした例について説明するが、これに限らない。会計装置は、顧客自身の操作により商品登録および会計処理を行うセルフＰＯＳ端末であってもよい。

【0010】

また、会計装置は、商品登録を行う登録装置から商品情報を受信して会計処理を行う会計装置であってもよい。例えば、会計装置は、いわゆる２人制のＰＯＳシステムの会計装置であってもよい。さらには、会計装置は、店員の操作により商品登録を行う登録装置と顧客の操作により会計処理を行う会計装置を備えたセミセルフＰＯＳの会計装置であってもよい。

【0011】

図１は、実施形態のクーポンシステム１０の概略を示す図である。クーポンシステム１０は、店舗システム１と、ユーザ端末２と、ポイントサーバ３と、クーポンサーバ４とを有する。店舗システム１、ユーザ端末２、ポイントサーバ３、およびクーポンサーバ４は、インターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。なお、店舗システム１、ポイントサーバ３、およびクーポンサーバ４は、同一の事業者で管理されてもよいし、それぞれ異なる事業者によって管理されてもよい。また、店舗システム１、ユーザ端末２、ポイントサーバ３、およびクーポンサーバ４の数は図示の例に限るものではない。

【0012】

ユーザ端末２は、クーポンシステム１０のユーザである店舗会員（顧客）が所持するスマートフォンなどの端末装置である。ユーザ端末２には、店舗会員用のアプリケーションプログラム（以下、「会員アプリ」ともいう）がインストールされている。ユーザ端末２は、会員アプリを起動することによって、会員ＩＤをテキストやコードシンボル（バーコードや二次元コード等）で表示部に表示する。

【0013】

また、ユーザ端末２は、会員アプリの動作により、クーポンサーバ４が配信したクーポンを受信して記憶し、記憶したクーポンのクーポン情報を表示部に選択可能に表示する。顧客は、表示されたクーポン情報から取引で使用するものを、取引の事前に選択（登録）することができる（事前登録）。また、顧客は、ユーザ端末２において会員アプリに表示させたクーポン（アプリクーポン）を、紙クーポンと同様にＰＯＳ端末５のオペレータに提示することができる。なお、事前登録済みのクーポンは、アプリクーポンとして提示できないか、もしくはＰＯＳ端末５における読取りで排除されるとする。

【0014】

ここで、クーポン情報とは、店舗が顧客に特典を付与するための処理、例えば値引き処理などに用いられる情報である。具体的には、クーポン情報は、クーポンを特定するクーポンＩＤ、クーポンの内容を示す情報などの情報である。

【0015】

顧客がクーポンによって得られる特典としては、販売価格から一定の金額を差し引く値引きや販売価格から一定の割合の金額を差し引く割引（以下、総称して「値引き」ともいう）、粗品やグッズなどの無償での受領などがある。本実施形態では、特典が値引きの場合を例に説明する。

【0016】

ポイントサーバ３は、顧客である店舗会員ごとにポイントを管理する。本実施形態において、ポイントとは、次回以降の買物で使用できる金銭相当の価値を有するものである。ポイントは、取引における顧客の購入金額に応じて当該顧客に付与される。ポイントは、取引金額の一部に使用することもできるし、商品との交換に使用することもできる。なお、ポイントは、所定数に達した場合にのみ商品あるいは景品と交換することができるものであってもよい。図２は、ポイントサーバ３の記憶部に記憶されるポイント管理ファイル３１のデータ構成を示す図である。ポイント管理ファイル３１は、会員ＩＤと保有ポイントとを対応付けて記憶する。会員ＩＤは、顧客を識別するもので、顧客識別情報の一例である。保有ポイントは、顧客が保有しているポイント（ポイント数）を示す情報である。

【0017】

ポイントサーバ３は、店舗サーバ６を介してＰＯＳ端末５から取引におけるポイントを受信して、店舗会員ごとにポイントを管理する。具体的には、ポイントサーバ３は、決済された取引の顧客を示す会員ＩＤと当該取引において当該顧客に付与されたポイントをＰＯＳ端末５から受信して、ポイント管理ファイル３１を更新する。より詳細には、ポイントサーバ３は、ポイント管理ファイル３１において、ＰＯＳ端末５から受信した会員ＩＤに対応する保有ポイントに当該ＰＯＳ端末５から受信したポイントを加算する。

【0018】

また、ポイントサーバ３は、決済された取引の顧客を示す会員ＩＤと当該取引において顧客が使用したポイントをＰＯＳ端末５から受信して、ポイント管理ファイル３１を更新する。より詳細には、ポイントサーバ３は、ポイント管理ファイル３１において、ＰＯＳ端末５から受信した会員ＩＤに対応する保有ポイントから、当該ＰＯＳ端末５から受信したポイントを減算する。

【0019】

ポイント管理ファイル３１は、ＰＯＳ端末５で決済がなされる度に更新されてもよいし、１回／日など定期的に更新されてもよい。例えば、ポイントサーバ３は、各ＰＯＳ端末５の取引データを管理する店舗サーバ６のバッチ処理により、１回／日の割合で決済された取引のポイントに関する情報を当該店舗サーバ６から受信する。そして、ポイントサーバ３は、店舗サーバ６から受信した情報に基づいて、ポイント管理ファイル３１を更新することができる。

【0020】

ポイントサーバ３は、１店舗の顧客のポイントを管理するものでもよいし、複数店舗の顧客のポイントを管理するものであってもよい。１店舗の顧客のポイントを管理する場合、ポイントサーバ３の機能を店舗サーバ６に持たせてもよい。複数店舗の顧客のポイントを管理する場合、ポイント管理ファイル３１は、店舗を特定する店舗ＩＤを会員ＩＤに対応付けて記憶することが望ましい。なお、複数店舗は、同一企業によって運営される複数の店舗でもよいし、異なる企業によって運営される複数の店舗であってもよい。

【0021】

クーポンサーバ４は、ユーザ端末２に対してクーポンを配信する機能を有する。具体的には、クーポンサーバ４は、店舗からクーポン企画を受付け、ユーザ端末２に対して当該クーポン企画の応じたクーポンを配信する。例えば、クーポンサーバ４は、クーポン企画としてクーポン情報や配信条件を受付け、当該配信条件に合致する顧客のユーザ端末２に当該クーポン情報を配信する。以下の説明において、クーポンサーバ４がユーザ端末２にクーポンを配信することを「クーポンを発行する」という場合がある。

【0022】

クーポンサーバ４は、顧客に対して発行したクーポンのクーポン情報を管理する。また、クーポンサーバ４は、ユーザ端末２からの事前登録要求に応じて、顧客が次回の１取引で使用するクーポンのクーポン情報を管理する。クーポンサーバ４は、クーポン管理ファイル４１および登録クーポンファイル４２を記憶する。

【0023】

クーポン管理ファイル４１は、顧客が保有するクーポンのクーポン情報を顧客ごとに管理するファイルである。図３は、クーポンサーバ４の記憶部に記憶されるクーポン管理ファイル４１のデータ構成を示す図である。クーポン管理ファイル４１は、会員ＩＤに対応付けて、クーポンＩＤ、クーポン内容、優先度、および使用フラグを記憶する。

【0024】

会員ＩＤは、上述したとおり、顧客を識別する顧客識別情報である。クーポンＩＤは、クーポンを特定する情報である。クーポン内容は、使用可能店舗、対象商品、値引き額、および期間などである。使用可能店舗は、クーポンが使用できる店舗を示す情報であり、例えば当該店舗を特定する店舗コードである。対象商品は、クーポンの対象商品を特定する情報であり、例えば当該対象商品の商品コードである。値引き額は、クーポンの使用によって値引きされる金額を示す情報である。期間は、クーポンが使用可能な期間を示す情報である。

【0025】

優先度は、例えば数値であって、クーポンの複数使用に際しての優先順位の判定に用いられる。当該判定は、例えば、優先度の値が小さいクーポンを優先的に使用するというようなものである。優先度を用いた判定の詳細については後述する。

【0026】

使用フラグは、クーポンが使用されたか否かを示す情報である。使用フラグには、クーポンが発行された際に「未」が登録され、クーポンサーバ４がＰＯＳ端末５からクーポンが使用された旨の情報を受信すると「済」に書き換えられる。使用フラグが「済」に書き換えられたクーポンは使用できないよう管理される。

【0027】

ここで、クーポン管理ファイル４１は、クーポンサーバ４がユーザ端末２に配信したクーポンのクーポン情報だけでなく、顧客に対して発行された紙クーポンの情報も含めて記憶している。例えば、クーポンサーバ４は、店舗での会計時にレシートに印刷された紙クーポンのクーポン情報と、会計にて購入代金を支払った顧客すなわち取引を行った顧客の会員ＩＤとを、会計処理を行ったＰＯＳ端末５から取得し、クーポン管理ファイル４１に登録する。

【0028】

登録クーポンファイル４２は、ユーザ端末２からの使用クーポン事前登録要求に応じて、顧客が次回の１取引で使用するクーポンのクーポン情報を管理するファイルである。登録クーポンファイル４２は、使用クーポン事前登録要求に含まれる情報を記憶する。図４は、クーポンサーバ４の記憶部に記憶される登録クーポンファイル４２のデータ構成を示す図である。登録クーポンファイル４２は、会員ＩＤに対応付けて、クーポンＩＤと使用日を記憶する。

【0029】

上述したとおり、会員ＩＤは顧客を識別する顧客識別情報であり、クーポンＩＤはクーポンを特定する情報である。使用日は、クーポンの使用予定日を示す情報である。

【0030】

ユーザ端末２が送信する使用クーポン事前登録要求は、顧客が１取引の会計を行う前に、当該１取引で使用するクーポンを選択して登録クーポンファイル４２に事前に登録することを要求するものである。例えば、顧客は、売場で購入する商品を選んでいるとき、あるいはレジカウンタで会計を待っているときなどに会員アプリを起動して会計時に使用するクーポンを選択する。顧客は、複数のクーポンを選択することができる。ユーザ端末２は、選択されたクーポン全てについてのクーポンＩＤ、顧客の会員ＩＤ、およびクーポンの使用日を示す情報を含む使用クーポン事前登録要求をクーポンサーバ４に送信する。なお、使用クーポン事前登録要求は、クーポン使用日より前の日に送信することも可能である。そして、上述のとおり、クーポンサーバ４は、使用クーポン事前登録要求に含まれる情報を管理する。

【0031】

また、クーポンサーバ４は、ＰＯＳ端末５から会員ＩＤを含む登録クーポン問合せを受信すると、登録クーポンファイル４２から当該会員ＩＤに対応するクーポンＩＤ、および使用日を読み出す。そして、クーポンサーバ４は、クーポン管理ファイル４１を参照して上記クーポンＩＤが使用済でないことをチェックする。使用済でない場合、クーポンサーバ４は、クーポン管理ファイル４１からクーポン内容および優先度を読み出す。クーポンサーバ４は、読み出したクーポンＩＤ、使用日、クーポン内容および優先度を、登録クーポン情報としてＰＯＳ端末５に送信する。登録クーポンファイル４２に登録されたクーポンＩＤ、およびクーポン管理ファイル４１において当該クーポンＩＤに対応付けられたクーポン内容は、事前に登録されたクーポンを示す登録クーポン情報の一例である。

【0032】

また、クーポンサーバ４は、ＰＯＳ端末５からクーポンＩＤを含む提示クーポン問合せを受信すると、クーポン管理ファイル４１を参照して上記クーポンＩＤが使用済でないことをチェックする。使用済でない場合、クーポンサーバ４は、クーポン管理ファイル４１からクーポン内容および優先度を読み出す。クーポンサーバ４は、読み出したクーポンＩＤ、クーポン内容および優先度を提示クーポン情報として、ＰＯＳ端末５に送信する。クーポンＩＤおよびクーポン管理ファイル４１において当該クーポンＩＤに対応付けられたクーポン内容は、顧客がＰＯＳ端末５のオペレータに提示したクーポンを示す提示クーポン情報の一例である。

【0033】

クーポンサーバ４は、クーポンの配信は行わずクーポン情報を管理する機能のみを備えているものでもよい。また、クーポンサーバ４は、１店舗の顧客のクーポン情報を管理するものでもよいし、複数店舗の顧客のクーポン情報を管理するものであってもよい。１店舗の顧客のクーポン情報を管理する場合、クーポンサーバ４の機能を店舗サーバ６に持たせてもよい。なお、複数店舗は、同一企業によって運営される複数の店舗でもよいし、異なる企業によって運営される複数の店舗であってもよい。

【0034】

続いて、店舗システム１について説明する。店舗システム１は、例えば、スーパーマーケットなどの量販店に適用される。店舗システム１は、１以上のＰＯＳ端末５と店舗サーバ６とを有する。各ＰＯＳ端末５と店舗サーバ６とはＬＡＮ（Local Area Network）等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。

【0035】

ＰＯＳ端末５は、店員が商品登録および会計処理に係る操作を行うものである。ＰＯＳ端末５は、オペレータ（店員）の操作によって、顧客が購入する商品の商品コードを読取り、読取った商品コードに基づいて取得した商品情報を記憶することによって商品登録を実行する。また、ＰＯＳ端末５は、商品登録された情報に基づいて会計処理を実行する。ＰＯＳ端末５は、会計装置の一例である。

【0036】

会計処理は、顧客が購入商品の代金の支払を行うための処理であって、算出処理、決済処理、レシート発行処理等を含む。算出処理は、取引金額を算出する処理等である。決済処理は、算出処理にて算出された取引金額の支払を完了させるための処理で、現金決済においては釣銭の算出および払出等、キャッシュレス決済においては決済用サーバとの通信等を含む。決済処理は、決済された金額に応じて顧客にポイントを付与する処理を含む。レシート発行処理は、紙レシートあるいは電子レシートを発行するための処理である。

【0037】

また、ＰＯＳ端末５は、特典処理を実行する。特典処理は、クーポンに関する処理である。ＰＯＳ端末５は、特典処理として、取引において顧客が使用するクーポンがあるか否かを判断し、使用するクーポンがある場合、当該クーポンで設定された値引き額を対象商品の価格から差し引く。以下の説明において、対象商品の価格からクーポンで設定された値引き額を差し引く処理を「値引き処理」ともいう。なお、上述の値引き額は、クーポンで設定された割引率に相当する金額でもよく、当該金額を差し引く処理を「割引処理」ともいう。

【0038】

ＰＯＳ端末５は、商品登録時に、ユーザ端末２に表示されたバーコードから顧客の会員ＩＤを読取る。ＰＯＳ端末５は、読取った会員ＩＤの顧客によって事前登録されたクーポンがあるか否かを、会計処理時にクーポンサーバ４に問い合わせ、その応答として登録クーポン情報を取得する。ＰＯＳ端末５は、取引対象として商品登録された商品が取得した登録クーポン情報のクーポン対象商品であるか否か照合する。ＰＯＳ端末５は、商品登録された商品のうち、取得した登録クーポン情報のクーポン対象商品について値引き処理を行う。

【0039】

これにより、１取引において顧客が複数のクーポンを使用する場合でも、ＰＯＳ端末５は、会員ＩＤを読取るだけで当該複数のクーポンに係る値引き処理を行うことができる。このため、ＰＯＳ端末５は、複数回のクーポンＩＤの読取りが不要となることから、１取引の会計に要する時間を短縮することができるばかりでなく、オペレータの操作性も向上させることができる。

【0040】

なお、ＰＯＳ端末５は、商品登録中に、顧客がオペレータに提示したクーポンを読取ってクーポンＩＤを得、これを含む提示クーポン問合せをクーポンサーバ４に送信して、提示クーポン情報を取得してもよい。ここでＰＯＳ端末５が読取るクーポンは、紙クーポンや、ユーザ端末２で起動されたアプリケーションプログラムにより表示されるクーポン（アプリクーポン）である。

【0041】

また、ＰＯＳ端末５は、商品登録中に読取るクーポンと、事前登録されて会計処理時に取得されるクーポンとを、併用して会計処理を行うことができる。なお、併用するにあたって、重複するクーポンがあった場合には、予め定められた基準で比較することにより、先に使用すべきものを判定する（判定の具体例については後述）。

【0042】

店舗サーバ６は、会計処理にて決済された取引データを各ＰＯＳ端末５から受信して管理する。店舗サーバ６は、各ＰＯＳ端末５から受信した取引データを集中的に管理して、一店舗での売上管理等を行う。また、店舗サーバ６は、店舗で扱う商品の商品情報を記憶した商品マスタを適宜更新し、各ＰＯＳ端末５に送信する。店舗サーバ６は、ＰＯＳ端末５から受信した各種情報を必要に応じてポイントサーバ３やクーポンサーバ４に送信する。また、店舗サーバ６は、ポイントサーバ３やクーポンサーバ４から受信した各種情報を必要に応じてＰＯＳ端末５に送信する。

【0043】

次に、ＰＯＳ端末５について詳細に説明する。図５は、ＰＯＳ端末５の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。ＰＯＳ端末５は、制御部５０と、記憶部５１と、表示部５２と、操作部５３と、スキャナ５４と、プリンタ５５と、カードリーダ５６と、釣銭機５７と、通信部５８と、を備えている。制御部５０、記憶部５１、表示部５２、操作部５３、スキャナ５４、プリンタ５５、カードリーダ５６、釣銭機５７、および通信部５８は、バス５９等を介して互いに接続されている。

【0044】

制御部５０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）５０１、ＲＯＭ（Read Only Memory）５０２、ＲＡＭ（Random Access Memory）５０３を備えたコンピュータ構成となっている。ＣＰＵ５０１、ＲＯＭ５０２、およびＲＡＭ５０３は、バス５９を介して互いに接続されている。

【0045】

ＣＰＵ５０１はＰＯＳ端末５の全体の動作を制御する。ＲＯＭ５０２は、ＣＰＵ５０１の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。ＲＡＭ５０３は、ＣＰＵ５０１のワークエリアとして使用され、ＲＯＭ５０２や記憶部５１に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部５０は、ＣＰＵ５０１がＲＯＭ５０２や記憶部５１に記憶されてＲＡＭ５０３に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、ＰＯＳ端末５の各種制御処理を実行する。

【0046】

また、ＲＡＭ５０３は、商品情報５０３１および使用クーポン情報５０３２を、各々に定められた所定の領域に記憶する。商品情報５０３１は、顧客が購入する商品の商品情報である。図６は、商品情報５０３１のデータ構成を示す図である。商品情報５０３１は、商品コードに対応付けられた情報であって、商品名、価格、および個数を含む。

【0047】

商品コードは、商品を識別する情報であり、商品識別情報の一例である。商品名は、商品の名称を示す情報である。価格は、商品の価格を示す情報である。商品の価格は、税込価格でも税抜価格でもよい。個数は、商品の個数を示す情報である。

【0048】

商品名、および価格は、例えばスキャナ５４が商品に付された商品バーコードから読取った商品コードに基づいて記憶部５１から読み出される。個数は、例えば操作部５３から入力される。商品情報５０３１が記憶（登録）されることを「商品登録」ともいう。

【0049】

使用クーポン情報５０３２は、クーポンサーバ４から受信した提示クーポン情報および登録クーポン情報である。

【0050】

提示クーポン情報は、顧客がＰＯＳ端末５のオペレータに提示したクーポン（紙クーポンやアプリクーポン）の情報である。提示クーポン情報は、スキャナ５４がクーポンを読取ってクーポンＩＤを出力し、これを受けたＰＯＳ端末５がクーポンサーバ４にクーポンＩＤに対応するクーポン情報の問合せ（提示クーポン問合せ）を送信することで、その応答として受信される。提示クーポン情報を受信したＰＯＳ端末５は、これを使用クーポン情報５０３２として記憶する。

【0051】

また、登録クーポン情報は、ＰＯＳ端末５がクーポンサーバ４に、読取った顧客の会員ＩＤに対応する登録クーポン情報の問合せ（登録クーポン問合せ）を送信することで、その応答として受信される。登録クーポン情報を受信したＰＯＳ端末５は、これを使用クーポン情報５０３２として記憶する。

【0052】

使用クーポン情報５０３２は、顧客が１取引で使用予定の１または複数のクーポンの情報である。図７は、使用クーポン情報５０３２のデータ構成を示す図である。使用クーポン情報５０３２は、クーポンＩＤに対応付けられた情報であって、使用日、クーポン内容および優先度を含む。

【0053】

上述したとおり、クーポンＩＤはクーポンを特定する情報であり、使用日はクーポンの使用予定日を示す情報である。また、クーポン内容は、クーポン管理ファイル４１と同様であるので、重複する説明は省略する。

【0054】

優先度は、上述の通り、例えば数値であって、クーポンの複数使用に際しての優先順位の判定に用いられる。当該判定は、例えば、適用範囲（例えば対象とする商品や分類）が重複する複数のクーポンが、使用クーポン情報５０３２としてＲＡＭ５０３に記憶されている場合に、行われる。判定においては、各クーポンの優先度を比較し、値が最も小さいクーポンを適用するとし、他のクーポンは適用せずに未使用とする。

【0055】

なお、優先度は、概ね、値引き額が高くなるものや割引率が高いもの、或いは使用期限が近いものの優先順位が上がるように、値が設定される。また、優先度（あるいは優先順位）に差がなかった場合には、使用クーポン情報５０３２として先にＲＡＭ５０３に登録されたクーポンが優先して使用される。

【0056】

記憶部５１は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部５１は、制御プログラム５１１、および商品マスタ５１２を記憶する。

【0057】

制御プログラム５１１は、スキャナ５４で読取られた商品コードに基づいて商品登録を行うためのプログラム、読取った会員ＩＤに基づいてクーポンサーバ４から登録クーポン情報を取得するためのプログラム、商品情報５０３１および使用クーポン情報５０３２に基づいて一取引の会計処理を行うためのプログラム、などである。

【0058】

商品マスタ５１２は、店舗が販売する商品の商品情報を記憶したマスタファイルであり、店舗サーバ６から送信されて記憶部５１に記憶される。店舗で扱う商品は日々変化するため、商品マスタ５１２は適宜更新される。図８は、商品マスタ５１２のデータ構成を示す図である。商品マスタ５１２は、商品コードに対応付けて、商品名、価格、および画像を記憶する。

【0059】

上述したとおり、商品コードは商品を識別する情報、商品名は商品の名称を示す情報、価格は商品の価格を示す情報である。画像は、商品の外観を示す写真やイラストなどの画像データである。

【0060】

図５に戻って、ＰＯＳ端末５のハードウェア構成を説明する。

【0061】

表示部５２は、表示デバイスであり、液晶ディスプレイなどで構成される。表示部５２は、制御部５０の制御の下、各種情報を表示する。例えば、表示部５２は、商品登録された商品の商品情報や、取引金額（一取引の合計金額）などを表示する。また、表示部５２は、オペレータが操作を行うための各種操作画面を表示する。

【0062】

操作部５３は、入力デバイスであり、表示部５２の表面に設けられたタッチパネル、表示部５２とは別に設けられたキーボードなどで構成される。操作部５３は、オペレータの操作により入力された各種情報を制御部５０に入力する。例えば、操作部５３は、取引開始キーや小計キーを備える。取引開始キーは、取引（商品登録および会計処理）の開始を制御部５０に指示する操作（取引開始入力）を受付ける。小計キーは、商品登録を終え会計処理への移行を制御部５０に指示する操作（会計指示入力）を受付ける。

【0063】

スキャナ５４は、媒体に示された各種コードシンボル（バーコードや二次元コード等）から情報を読取る。例えば、スキャナ５４は、商品に付された商品バーコードから商品コードを読取る。スキャナ５４は、オペレータの操作により顧客が購入する商品に付された商品バーコードから商品コードを読取る。また、スキャナ５４は、顧客のユーザ端末２に表示されたバーコードから会員ＩＤを読取る。スキャナ５４は、ＰＯＳ端末５に固定的に設けられたものでもよいし、オペレータが手に取って操作可能なハンディ式のものでもよい。

【0064】

プリンタ５５は、制御部５０の制御の下、一取引に係るレシートを印字して発行する。プリンタ５５は、取引金額、値引き額、購入された商品の商品情報、付与されたポイントなどを含む取引情報、および各種メッセージなどをレシートに印字する。プリンタ５５は、レシート発行時にクーポン情報を印字した紙クーポンを印字して発行してもよい。上記紙クーポンは、レシートの一部として発行されてもよいし、レシートとは別に発行されてもよい。

【0065】

カードリーダ５６は、各種カードから情報を読取る。例えば、カードリーダ５６は、顧客のクレジットカードからクレジットカード決済に必要な顧客情報を読取る。カードリーダ５６は、顧客が所有する会員カードから会員ＩＤを読取ってもよい。カードリーダ５６は、磁気カードから情報を読取る磁気カードリーダでもよいし、ＩＣチップを内蔵したカードから情報を読取るＩＣカードリーダでもよい。

【0066】

釣銭機５７は、顧客が購入代金を現金で支払った際に、顧客の支払った紙幣や硬貨を受付け、必要に応じて釣り銭を払い出す。

【0067】

通信部５８は、店舗サーバ６などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部５０は、通信部５８を介して外部装置と接続されることで、当該外部装置と情報（データ）の送受信が可能となる。例えば、制御部５０は、通信部５８および店舗サーバ６を介して、ポイントサーバ３やクーポンサーバ４と情報の送受信が可能である。

【0068】

続いて、ＰＯＳ端末５の制御部５０の主たる機能構成について説明する。図９は、ＰＯＳ端末５の制御部５０の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部５０は、ＣＰＵ５０１がＲＯＭ５０２や記憶部５１に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信部５００１、入力部５００２、登録部５００３、特典処理部５００４、会計処理部５００５、および表示制御部５００６として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアを用いて構成してもよい。

【0069】

送受信部５００１は、店舗サーバ６との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信部５００１は、商品マスタ５１２を店舗サーバ６から受信する。また、送受信部５００１は、１取引ごとの取引データを店舗サーバ６に送信する。

【0070】

送受信部５００１は、店舗サーバ６を介してポイントサーバ３やクーポンサーバ４との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信部５００１は、入力部５００２に入力された会員ＩＤを含む登録クーポン問合せをクーポンサーバ４に送信する。そして、送受信部５００１は、送信した会員ＩＤで識別される会員が事前登録した登録クーポン情報をクーポンサーバ４から受信する。送受信部５００１は、登録クーポン情報を取得する登録クーポン情報取得部として機能する。

【0071】

また、送受信部５００１は、顧客が提示したクーポンのクーポンＩＤであって入力部５００２に入力されたクーポンＩＤの情報を要求する提示クーポン問合せをクーポンサーバ４に送信する。この応答として、送受信部５００１は、クーポンサーバ４から、クーポン管理ファイル４１においてクーポンＩＤに対応付けられた情報（提示クーポン情報）を受信する。送受信部５００１は、提示クーポン情報を取得する提示クーポン情報取得部として機能する。

【0072】

送受信部５００１は、取得した提示クーポン情報および登録クーポン情報（使用クーポン情報５０３２）が示すクーポンが取引において使用されなかった場合、未使用クーポン通知をクーポンサーバ４に送信する。未使用クーポン通知は、使用クーポン情報５０３２のうち、取引で使用されなかったクーポンの情報（未使用クーポン情報）を通知するものである。クーポンサーバ４は、未使用クーポン情報が示すクーポンを、未使用のクーポンとして管理する。送受信部５００１は、商品登録の決済に、使用クーポン情報５０３２が示すクーポンが使用されない場合、未使用クーポン情報をクーポンサーバ４に出力する出力部として機能する。

【0073】

このとき、送受信部５００１は、使用クーポン情報５０３２に係るクーポンを使用しないことを示す未使用確認入力が入力されたことを条件として、未使用クーポン情報をクーポンサーバ４に出力する。未使用確認入力は、使用クーポン情報５０３２の対象商品が商品登録されていない場合や、使用クーポン情報５０３２の対象範囲が重複する場合に、オペレータが顧客に対して使用しないクーポンがあることの確認をとったうえで、当該オペレータによって操作部５３に入力される。未使用確認入力は、使用クーポン情報５０３２の対象商品が商品登録されていない場合に当該クーポン対象商品を追加購入しないことを宣言するものであるといえる。また、未使用確認入力は、複数のクーポンの適用範囲が重複しているときに優先度が低い方のクーポンを使用しないことを、確認した宣言であるといえる。

【0074】

送受信部５００１は、取引において顧客に付与されたポイント、あるいは取引において顧客が使用したポイントを示すポイント情報をポイントサーバ３に送信する。そして、送受信部５００１は、更新されたポイントを示すポイント更新通知をポイントサーバ３から受信する。

【0075】

入力部５００２には、操作部５３から各種情報が入力される。例えば、入力部５００２には、取引の開始を指示する取引開始入力、会計処理を指示する会計指示入力などが操作部５３から入力される。ここに入力部５００２は、商品情報取得部による商品情報の取得を終える指示を受付ける受付部として機能する。また、入力部５００２には、上述した未使用確認入力が操作部５３から入力される。

【0076】

また、入力部５００２には、商品コードが入力される。入力される商品コードは、例えば、スキャナ５４が商品バーコードから読取った商品コード、あるいは操作部５３によって入力された商品コードである。商品コードは、商品情報の一部である。ここに入力部５００２は、顧客が購入する商品の商品情報を取得する商品情報取得部として機能する。

【0077】

入力部５００２には、顧客を識別する顧客識別情報、すなわち会員ＩＤが入力される。具体的には、入力部５００２には、スキャナ５４が顧客のユーザ端末２に表示されたバーコードから読取った会員ＩＤが入力される。入力部５００２は、会計処理の一部である決済処理の開始がなされた後は会員ＩＤの入力を受付けない。決済処理の開始とは、顧客が支払いを行うための情報が入力された時点をいい、具体的には、現金決済の場合には現金が投入された時点、クレジットカード決済の場合には決済サーバと通信を開始した時点などをいう。

【0078】

なお、入力部５００２には、カードリーダ５６が顧客の会員カードから読取った会員ＩＤが入力されてもよい。また、顧客がクレジットカード決済により支払を行う場合、入力部５００２には、カードリーダ５６が顧客のクレジットカードから読取った顧客情報が入力される。

【0079】

登録部５００３は、商品登録を実行する。具体的には、登録部５００３は、入力部５００２に入力された商品コードに対応する情報を商品マスタ５１２から読み出して、ＲＡＭ５０３に商品情報５０３１として登録（記憶）する。また、登録部５００３は、送受信部５００１がクーポンサーバ４から受信した提示クーポン情報および登録クーポン情報を、使用クーポン情報５０３２として登録する。

【0080】

特典処理部５００４は、クーポンに関する特典処理として、値引き処理を実行する。特典処理部５００４は、登録部５００３によって商品登録された商品が送受信部５００１によって取得された使用クーポン情報５０３２が示すクーポンの対象商品であることを条件として、当該商品について値引き処理を実行する。具体的には、特典処理部５００４は、商品登録された商品のうち、使用クーポン情報５０３２が示すクーポンの対象商品について、値引き処理を実行する。より詳細には、特典処理部５００４は、クーポン対象商品について、商品マスタ５１２から価格を読み出すとともに、使用クーポン情報５０３２から値引き額を読み出す（或いは割引率を読み出し、これに応じた割引額を算出する）。そして、特典処理部５００４は、読み出した価格から値引き額を差し引くことによって値引き処理を実行する。

【0081】

また、特典処理部５００４は、上述の特典処理にあたって、使用クーポン情報５０３２が複数あり、且つ、それらが示すクーポンの対象範囲が重複する場合に、優先順位を判定する判定部として機能する。判定部は、対象範囲が重複するクーポンの使用クーポン情報５０３２に対応付けられた優先度を、予め定められた基準で比較することにより、優先順位を判定する。例えば、予め定められた基準が、優先度の値が小さいことであれば、判定部は、値が最も小さいクーポンを適用するとし、他のクーポンは適用せずに未使用とする。

【0082】

会計処理部５００５は、取引に係る会計処理を実行する。例えば、会計処理部５００５は、入力部５００２に入力された商品情報と特典処理部５００４による値引き処理の結果とに基づいて会計処理を実行する。具体的には、会計処理部５００５は、商品情報５０３１、および使用クーポン情報５０３２に応じて値引き処理された結果に基づいて一取引の取引金額を算出し、さらに、顧客に付与するポイント等を算出する。

【0083】

そして、会計処理部５００５は、算出した取引金額の支払を完了させるための決済処理を実行する。オペレータによって現金による支払が選択された場合、会計処理部５００５は、釣銭機５７に投入された金額から取引金額を差し引いて釣銭を算出し、算出した釣銭を釣銭機５７から払い出させる。また、オペレータによってクレジットカードによる支払等のキャッシュレス決済による支払が選択された場合、会計処理部５００５は、送受信部５００１を介して図示しない決済サーバと通信して決済を完了させる。会計処理部５００５は、決済処理が完了すると、プリンタ５５にレシートを印字させる。

【0084】

表示制御部５００６は、表示部５２を制御して当該表示部５２に各種情報を表示させる。例えば、表示制御部５００６は、商品登録された商品の商品情報、取引金額、各種操作画面などを表示部５２に表示させる。また、表示制御部５００６は、オペレータが未使用確認入力を行うための確認画面を表示部５２に表示させる。上記確認画面は、使用クーポン情報５０３２が複数あり、それらが示すクーポンの適用範囲に重複があるときに、優先度が低い方のクーポンを使用しないことを確認する操作を入力するための操作画面である。

【0085】

次に、上記構成のクーポンシステム１０の動作の概略について、表示画面の一例を示しつつ説明する。図１０は、クーポンを使用した取引におけるクーポンシステム１０の動作の流れを示すシーケンス図である。図１１～図１８は、ＰＯＳ端末５の表示部５２が表示する画面の一例を示す図である。

【0086】

顧客は、ユーザ端末２によって事前登録するクーポンを選択する。ユーザ端末２には、選択された１または複数のクーポンのクーポンＩＤが入力される（ステップＳ１）。ユーザ端末２は、顧客の会員ＩＤと入力されたクーポンＩＤとを対応付けた、使用クーポン事前登録要求をクーポンサーバ４の送信する（ステップＳ２）。

【0087】

クーポンサーバ４は、使用クーポン事前登録要求に含まれる会員ＩＤとクーポンＩＤとがクーポン管理ファイル４１において対応付けられているか否かチェックし、対応付けられていれば使用クーポン事前登録を行う（ステップＳ３）。具体的には、クーポンサーバ４は、使用クーポン事前登録要求に含まれる会員ＩＤ、クーポンＩＤ、および使用日を示す情報を登録クーポンファイル４２に登録する。

【0088】

このとき、クーポンサーバ４は、使用可能なクーポン、すなわちクーポン管理ファイル４１において使用フラグに「未」が登録されているクーポン情報について登録クーポンファイル４２に登録する。これにより、顧客が１取引において使用するクーポンの事前登録が完了する。なお、使用クーポン事前登録要求に含まれる会員ＩＤとクーポンＩＤとがクーポン管理ファイル４１において対応付けられていない場合、クーポンサーバ４はユーザ端末２にエラー情報を送信する。

【0089】

会計のために顧客が購入する商品をレジカウンタに持ち込むと、ＰＯＳ端末５にはオペレータの操作によって取引開始入力がなされる（ステップＳ４）。次いで、ＰＯＳ端末５は、顧客が購入する商品の商品登録を実行する（ステップＳ５）。また、ＰＯＳ端末５には、ユーザ端末２に表示されたバーコードからスキャナ５４が読取った会員ＩＤが入力される（ステップＳ６）。

【0090】

ステップＳ６の後、ＰＯＳ端末５の表示部５２は、図１１に示すように、商品登録中に表示する登録明細画面５２１に重ねて、顧客問合画面５２２をポップアップ表示する。ＰＯＳ端末５は、顧客問合画面５２２により、ポイントサーバ３のポイント管理ファイル３１に会員ＩＤと対応付けて記憶された保有ポイントを問い合わせ中であることを、オペレータに報知する。この問い合わせへの応答を受信すると、ＰＯＳ端末５は、顧客問合画面５２２のポップアップ表示を終了し、図１２に示すように、表示部５２の表示を登録明細画面５２１に戻す。このとき、登録明細画面５２１に、ステップＳ６で読取られた会員ＩＤに対応するポイント５２１１が表示される。

【0091】

図１０に戻る。ＰＯＳ端末５には、さらに、スキャナ５４に紙クーポン（或いはユーザ端末２に表示されたアプリクーポン）が含むコードシンボル（バーコード等）を読取らせることにより、クーポンＩＤを入力することができる（ステップＳ７）。クーポンＩＤの入力を受けたＰＯＳ端末５はクーポンサーバ４に提示クーポン問合せを送信し、クーポンＩＤに対応するクーポン内容および優先度をクーポン管理ファイル４１から取得し、使用クーポン情報５０３２として記憶する。クーポンサーバ４は、該当のクーポンＩＤに対応する使用フラグを、「済」に書き換える。

【0092】

なお、会員ＩＤやクーポンＩＤの入力は、取引開始入力から小計キー入力（商品登録を終了し会計処理における決済処理を開始する操作）までの間であれば可能である。

【0093】

顧客が購入する全ての商品の商品登録が完了すると、オペレータは小計キー５３１（図１１他参照）を操作する。これによりＰＯＳ端末５には、会計指示入力が入力される（ステップＳ８）。するとＰＯＳ端末５は、ステップＳ６で入力された会員ＩＤを含む登録クーポン問合せをクーポンサーバ４に送信する（ステップＳ９）。

【0094】

クーポンサーバ４は、事前登録されたクーポンを抽出する（ステップＳ１０）。具体的には、クーポンサーバ４は、受信したクーポン問合せに含まれる会員ＩＤに対応するクーポンＩＤを登録クーポンファイル４２から抽出する。クーポンサーバ４は、クーポン管理ファイル４１を更新する（ステップＳ１１）。具体的には、クーポンサーバ４は、抽出したクーポンＩＤに対応する使用フラグを「済」に書き換える。

【0095】

クーポンサーバ４は、クーポン問合せの送信元であるＰＯＳ端末５に対して、登録クーポン情報を送信する（ステップＳ１２）。より詳細には、クーポンサーバ４は、登録クーポンファイル４２から抽出したクーポンＩＤに対応するクーポン内容および優先度をクーポン管理ファイル４１から読み出す。そして、クーポンＩＤ、使用日、クーポン内容および優先度を含む登録クーポン情報を、ＰＯＳ端末５に送信する。ＰＯＳ端末５は、受信した登録クーポン情報を使用クーポン情報５０３２として記憶する。

【0096】

上述のステップＳ９～Ｓ１２の間、ＰＯＳ端末５の表示部５２は、図１３に示すように、登録明細画面５２１に重ねて、クーポン適用画面５２３をポップアップ表示する。クーポン適用画面５２３により、ＰＯＳ端末５は、アプリで選択されたクーポンを確認中であることを、オペレータに報知する。

【0097】

ステップＳ１２の後、受信した登録クーポン情報を記憶すると、ＰＯＳ端末５は、登録明細画面５２１に重ねるポップアップ画面を、図１４に示すクーポン適用画面５２４に遷移させる。クーポン適用画面５２４により、ＰＯＳ端末５は、登録クーポンファイル４２に登録があること、つまり今回の取引に使用するとして事前に選択されたクーポンがあることを、報知する。

【0098】

クーポン適用画面５２４は、戻るボタン５３２と、確定ボタン５３３を含んでいる。戻るボタン５３２が操作された場合、ＰＯＳ端末５は、クーポン適用画面５２４のポップアップ表示を終了し、表示部５２の表示を登録明細画面５２１のみに戻す。戻るボタン５３２の押下により、ＰＯＳ端末５は、商品登録の追加を行うことができる。

【0099】

確定ボタン５３３が操作されると、ＰＯＳ端末５は、次のステップＳ１３に処理を進めるとともに、登録明細画面５２１に重ねるポップアップ画面を、クーポン適用画面５２４（図１４参照）から、図１５に示すクーポン適用画面５２５に遷移させる。クーポン適用画面５２５により、ＰＯＳ端末５は、今回の取引に使用するとされたクーポンの適用中であることを、報知する。

【0100】

図１０に戻る。ステップＳ１３において、ＰＯＳ端末５は、商品登録された商品のうち、使用クーポン情報５０３２が示すクーポンの対象範囲（適用の対象とする商品や分類など）を特定する（ステップＳ１３）。続いてＰＯＳ端末５は、各クーポンの対象範囲が重複しているかを判定する（ステップＳ１４）。この判定においてＰＯＳ端末５は、対象範囲が重複する複数のクーポンがあった場合、各クーポンの優先度を比較し、値が最も小さいクーポンを適用するとし、他のクーポンは適用せずに未使用とする。

【0101】

続いてＰＯＳ端末５は、商品登録された商品のうち使用クーポン情報５０３２が示すクーポンの適用対象であるものについて、特典処理として値引き処理を実行する（ステップＳ１５）。

【0102】

上述のステップＳ１４で未使用のクーポンがあった場合、ステップＳ１５の特典処理を終えた時点で、ＰＯＳ端末５は、登録明細画面５２１に重ねるポップアップ画面を、クーポン適用画面５２５（図１５参照）から、図１６に示すクーポン適用画面５２６に遷移させる。クーポン適用画面５２６により、ＰＯＳ端末５は、使用されないクーポンがあることを、報知する。なお、クーポン適用画面５２６は、上述の確認画面の一例である。

【0103】

クーポン適用画面５２６は、閉じるボタン５３４を含んでいる。閉じるボタン５３４が操作された場合、ＰＯＳ端末５は、クーポン適用画面５２６を閉じ、続いて、図１７に示す支払画面５２７を、登録明細画面５２１に重ねてポップアップ表示させる。

【0104】

支払画面５２７は、支払方法選択ボタン５３５と、戻るボタン５３６を含んでいる。支払方法選択ボタン５３５が操作されると、ＰＯＳ端末５は、現金支払以外の支払方法（クレジット決済、バーコード決済、電子マネー決済など）の選択を受け付けるための画面を表示する。

【0105】

戻るボタン５３６が操作されると、ＰＯＳ端末５は、支払画面５２７のポップアップ表示を終了し、図１８に示すように表示部５２の表示を登録明細画面５２１に戻す。ここで改めて小計キー５３１が操作された場合、クーポン適用（ステップＳ９～Ｓ１５）は終わっているのでクーポン適用画面５２３～５２６（図１３～図１６）は再表示されず、支払画面５２７（図１７参照）がポップアップ表示される。

【0106】

また、支払画面５２７の表示中に、釣銭機５７に現金が投入されるか、支払方法選択ボタン５３５が操作されるかすると、ＰＯＳ端末５は、次のステップＳ１６に処理を進める。

【0107】

図１０に戻る。ステップＳ１６において、ＰＯＳ端末５は、商品登録された商品情報および値引き処理の結果に基づいて会計処理を実行する（ステップＳ１６）。

【0108】

ＰＯＳ端末５は、会計処理にて算出されたポイントと顧客の会員ＩＤとを対応付けたポイント情報をポイントサーバ３に送信する（ステップＳ１７）。ポイントサーバ３は、受信したポイント情報に基づいて、ポイント管理ファイル３１を更新する（ステップＳ１８）。

【0109】

なお、取引において、使用クーポン情報５０３２が示すクーポンのいずれかが使用されなかった場合、ＰＯＳ端末５は、使用されなかったクーポンのクーポンＩＤと会員ＩＤとを対応付けた未使用クーポン通知をクーポンサーバ４に送信する（ステップＳ１９）。

【0110】

クーポンサーバ４は、受信した未使用クーポン通知に基づいて、クーポン管理ファイル４１を更新する（ステップＳ２０）。具体的には、クーポンサーバ４は、クーポン管理ファイル４１において、未使用クーポン通知に含まれる会員ＩＤとクーポンＩＤとで特定されるクーポン情報の使用フラグを「未」に書き換える。これにより、顧客は、使用しなかったクーポンを後に使用することが可能となる。

【0111】

以上の動作により、顧客は、１取引で使用するクーポンを事前に登録し、会計時には会員ＩＤを示すだけでクーポンによる特典を得ることができる。また、顧客は、事前に登録したクーポンを使用予定の取引で、紙クーポンやアプリクーポンを併せて使用することができる。また、適用範囲が重複するクーポンが登録されても、ＰＯＳ端末５は、それらの優先度を比較することによって、使用すべきものを判定することができる。

【0112】

上記処理により、ＰＯＳ端末５は、顧客がクーポンを使用する際の処理を効率的に行うことができる。また、ＰＯＳ端末５は、商品登録中に読取られた紙クーポンやアプリクーポン、事前登録されたクーポンが使用されなかった場合、クーポンサーバ４に未使用のクーポンに係る情報を提供する。これにより、クーポンサーバ４は、取引において使用するものとして登録された各種クーポンのうち、使用されなかったクーポンを使用可能なものとして管理することができる。

【0113】

以上説明したとおり、実施形態のＰＯＳ端末５は、顧客との取引にかかる商品の商品情報を取得する商品情報取得部（入力部５００２）と、顧客を識別する顧客識別情報の入力を受付ける入力部５００２と、商品情報取得部による商品情報の取得を終える指示を受付ける受付部（入力部５００２）と、受付部による受付けに伴い、入力部５００２に入力された顧客識別情報で識別される顧客によって事前に登録されたクーポンを示す登録クーポン情報を取得する登録クーポン情報取得部（送受信部５００１）と、商品情報取得部によって取得された商品情報が示す商品が、登録クーポン情報取得部によって取得された登録クーポン情報の対象商品であることを条件として、当該登録クーポン情報に基づく特典処理を実行する特典処理部５００４と、商品情報取得部によって取得された商品情報と特典処理部５００４による特典処理の結果とに基づいて会計処理を実行する会計処理部５００５と、を備える。

【0114】

これにより、ＰＯＳ端末５は、入力された会員ＩＤに基づいて顧客が使用する複数のクーポンのクーポン情報を取得することができる。このため、ＰＯＳ端末５は、１取引において顧客が複数のクーポンを使用する場合でも、会員ＩＤを読取るだけで当該複数のクーポンに係る値引き処理を行うことができる。結果として、ＰＯＳ端末５は、１取引の会計に要する時間を短縮することができるとともに、オペレータの操作性を向上させることができる。

【0115】

また、実施形態のＰＯＳ端末５は、登録クーポン情報が複数あり、且つ、複数の登録クーポン情報が示すクーポンの対象範囲が重複する場合、当該対象範囲が重複する登録クーポン情報に対応付けられた優先度を予め定められた基準で比較することにより優先順位を判定する判定部（特典処理部５００４）をさらに備え、特典処理部５００４は、対象範囲が重複する登録クーポン情報のうち判定部により優先順位が低いとされた登録クーポン情報を特典処理に使用しない。

【0116】

これにより、ＰＯＳ端末５は、適用範囲が重複するクーポンが登録されても、使用すべきものを判定することができる。

【0117】

さらに、実施形態のＰＯＳ端末５は、取引開始から受付部が指示を受付けるまでの間に、顧客が提示したクーポンを示す提示クーポン情報を取得する提示クーポン情報取得部（送受信部５００１）を備え、特典処理部５００４は、商品情報取得部によって取得された商品情報が示す商品が、提示クーポン情報取得部によって取得された提示クーポン情報の対象商品であることを条件として、当該提示クーポン情報に基づく特典処理を実行する。

【0118】

これにより、ＰＯＳ端末５は、商品登録中に、顧客から提示された１以上のクーポンのクーポン情報を取得し、登録クーポン情報が示すクーポンと併用することができる。

【0119】

加えて、実施形態のＰＯＳ端末５は、オペレータに向けた情報を表示する表示デバイスに、判定部により優先順位が低いとされて特典処理に使用されない登録クーポン情報を表示させる表示制御部５００６をさらに備える。

【0120】

これにより、ＰＯＳ端末５は、事前登録されたクーポンのうち、取引で使用されなかったクーポンを、オペレータに報せることができる。このため、オペレータは、事前登録されたものの取引では使用されなかったクーポンについて、顧客に案内することができる。

【0121】

また、実施形態のＰＯＳ端末５において、登録クーポン情報取得部は、顧客識別情報と登録クーポン情報とを対応付けて記憶するクーポンサーバ４から、入力部５００２に入力された顧客識別情報に対応する登録クーポン情報を受信する。

【0122】

これにより、ＰＯＳ端末５は、クーポンを管理するために従来からデータの送受信を行っているクーポンサーバ４から登録クーポン情報を取得することができ、通信対象を増やす必要がない。このため、ＰＯＳ端末５が登録クーポン情報を取得するためのシステム構成を簡素化することが可能となる。

【0123】

なお、上記実施形態において、ＰＯＳ端末５で実行される制御プログラムは、ＣＤ－ＲＯＭ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、ＰＯＳ端末５で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。

【0124】

以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

【符号の説明】

【0125】

１ …店舗システム、
２ …ユーザ端末、
３ …ポイントサーバ、３１…ポイント管理ファイル、
４ …クーポンサーバ、４１…クーポン管理ファイル、４２…登録クーポンファイル、
５ …ＰＯＳ端末、
５０１…ＣＰＵ、５０２…ＲＯＭ、５０３…ＲＡＭ、
５０３１…商品情報、５０３２…使用クーポン情報、
５０…制御部、
５００１…送受信部、５００２…入力部、５００３…登録部、
５００４…特典処理部、５００５…会計処理部、５００６…表示制御部、
５１…記憶部、５１１…制御プログラム、５１２…商品マスタ、
５２…表示部、５２１…登録明細画面、５２２…顧客問合画面、
５２３～５２６…クーポン適用画面、５２７…支払画面、
５３…操作部、５３１…小計キー、
５３２…戻るボタン、５３３…確定ボタン、５３４…閉じるボタン、
５３５…支払方法選択ボタン、５３６…戻るボタン、
５４…スキャナ、５５…プリンタ、５６…カードリーダ、
５７…釣銭機、５８…通信部、５９…バス、
６ …店舗サーバ、
１０…クーポンシステム。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0126】

【特許文献1】特開２０１９－０７１０３１号公報

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】