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特開2024-83058表示制御システム、表示制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083058
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】表示制御システム、表示制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20240613BHJP
【FI】
G06F21/31
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197359
(22)【出願日】2022-12-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レビー・オレグ
(72)【発明者】
【氏名】早坂 大悟
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を高める。
【解決手段】表示制御システム(1)の保存部(101)は、入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された入力情報の少なくとも一部を保存する。判定部(102)は、入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する。表示制御部(104)は、認証が完了した場合に、保存部(101)により保存された入力情報に基づいて、入力画面を表示させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部と、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部と、
前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部と、
を含む表示制御システム。
【請求項2】
前記保存部は、前記入力画面に入力された第1入力情報を保存し、
前記表示制御部は、前記第1入力情報に基づいて、前記第1入力情報とは異なる第2入力情報の入力を受け付ける前記入力画面を表示させる、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記保存部は、ブラウザの第1タブ又は第1ウィンドウに表示された前記入力画面に入力された前記入力情報を保存し、
前記表示制御部は、前記第1タブとは異なる第2タブ、又は、前記第1ウィンドウとは異なる第2ウィンドウに、前記入力画面を表示させる、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記認証開始操作は、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、任意のページから行うことができる、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記認証開始操作を受け付けるためのウィンドウを、前記入力画面に重畳させるようにして表示させ、前記入力画面がスクロールされた場合には、前記ウィンドウを追従させる、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記保存部は、前記入力画面のうち、表示中の部分に関する表示部分情報を更に保存し、
前記表示制御部は、前記保存部により保存された前記入力情報及び前記表示部分情報に基づいて、前記入力画面を表示させる、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項7】
前記表示部分情報は、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、表示中のページを示し、
前記表示制御部は、前記複数のページのうち、前記保存部により保存された前記表示部分情報が示す前記ページを表示させる、
請求項6に記載の表示制御システム。
【請求項8】
前記保存部は、前記入力情報を識別可能な識別情報と、前記入力情報と、を関連付けてサーバに保存し、
前記表示制御部は、前記認証を実行させたユーザ端末から受信した前記識別情報に関連付けられた前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項9】
前記認証部は、所定の通知先に対し、前記認証に必要な認証情報を含む通知を送信し、
前記他の画面には、前記通知が表示され、
前記認証部は、前記他の画面を表示させたユーザ端末から受信した前記認証情報に基づいて、前記認証を実行する、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項10】
前記表示制御システムは、前記認証開始操作が行われたと判定された場合に、前記入力画面に対する入力を制限する制限部を更に含み、
前記表示制御部は、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記制限部による制限が解除された前記入力画面を表示させる、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報の表示が制限されるように加工された前記入力画面を表示させる、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項12】
前記入力画面では、サービスに関する申し込みに必要な情報の入力が受け付けられ、
前記表示制御システムは、前記表示制御部により前記入力画面が表示された後に、前記申し込みを受け付ける申込受付部を更に含む、
請求項1又は2に記載の表示制御システム。
【請求項13】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存ステップと、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証ステップと、
前記認証が完了した場合に、前記保存ステップにより保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御ステップと、
を含む表示制御方法。
【請求項14】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部、
前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示制御システム、表示制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの正当性を確認するために、種々の認証が実行されている。例えば、特許文献1には、決済サービスへの申し込みに必要な情報を入力するための入力フォームと、認証情報としての二次元コードと、を含む第1コンテンツを第1端末に表示させ、第2端末から本人確認書類をアップロードしようとするユーザが、第1コンテンツの二次元コードを第2端末で読み取ると、第1コンテンツの入力フォームに入力された情報が反映された第2コンテンツを、第2端末に表示させる技術が記載されている。このような申し込みでは、申し込みを完了させるために、ユーザに何らかの認証が要求されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-055620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザが、認証を実行するための画面を開こうとして、第1コンテンツ及び第2コンテンツを誤って閉じてしまうことがある。この場合、ユーザは、申し込みに必要な情報を最初から入力し直さなければならない。この点は、特許文献1のような申し込み時に限られず、認証が要求される他の場面でも同様である。このため、従来の技術では、ユーザの利便性を十分に高めることができなかった。
【0005】
本開示の目的の1つは、ユーザの利便性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る表示制御システムは、入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部と、前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部と、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ユーザの利便性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】表示制御システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】入力画面の一例を示す図である。
図3】ユーザが入力画面をスクロールさせた場合の認証ウィンドウの一例を示す図である。
図4】ユーザが認証を開始する流れの一例を示す図である。
図5】電子メールの一例を示す図である。
図6】認証用の電子メールが送信された後に、入力画面のページが遷移した場合の一例を示す図である。
図7】表示制御システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
図8】保存データベースの一例を示す図である。
図9】表示制御システムで実行される処理の一例を示す図である。
図10】表示制御システムで実行される処理の一例を示す図である。
図11】変形例1で実現される機能の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.表示制御システムの全体構成]
本開示に係る表示制御システムの実施形態の一例を説明する。図1は、表示制御システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、表示制御システム1は、サーバ10及びユーザ端末20を含む。サーバ10及びユーザ端末20の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。
【0010】
サーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0011】
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレットである。ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部24は、キーボード、マウス、又はタッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等のディスプレイである。
【0012】
なお、記憶部12,22に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
【0013】
また、表示制御システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。例えば、表示制御システム1は、ユーザ端末20を含まずに、サーバ10だけを含んでもよい。この場合、ユーザ端末20は、表示制御システム1の外部に存在する。表示制御システム1は、サーバ10を含まずに、ユーザ端末20だけを含んでもよい。この場合、サーバ10は、表示制御システム1の外部に存在する。
【0014】
[2.表示制御システムの概要]
本実施形態では、ユーザが決済サービスの申し込みを行う場面を例に挙げて、表示制御システム1の一例を説明する。決済サービスは、電子決済(キャッシュレス決済)を提供するサービスである。決済サービスでは、任意の決済手段を利用可能である。例えば、決済サービスでは、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、ウォレット、ポイント、銀行口座等の口座、又は暗号資産を、決済手段として利用可能である。
【0015】
本実施形態では、決済サービスで支払を受ける者がユーザに相当する場合を例に挙げる。例えば、ユーザは、決済サービスへの加盟を検討している店舗の担当者である。ユーザは、自身の店舗を加盟店として登録するために、決済サービスへの申し込みを行う。ユーザがユーザ端末20を操作してサーバ10にアクセスすると、申し込みに必要な情報を入力するための入力画面が表示部25に表示される。
【0016】
図2は、入力画面の一例を示す図である。本実施形態では、ブラウザで入力画面SC1が表示される場合を例に挙げるが、ブラウザ以外の他のアプリケーション(例えば、決済サービス専用のアプリケーション)で入力画面SC1が表示されてもよい。図2の例では、ブラウザウィンドウW1の第1タブT1に、入力画面SC1が表示されている。ブラウザウィンドウW1は、ブラウザのウィンドウである。ブラウザウィンドウW1には、任意の数のタブを表示可能である。ブラウザウィンドウW1は、タブの概念のないウィンドウであってもよい。更に、タブとウィンドウの区別がなくてもよい。
【0017】
例えば、ユーザは、入力画面SC1の入力フォームFに対し、氏名、生年月日、メールアドレス、及び住所といったように、申し込みに必要な情報を入力する。以降、入力画面SC1に入力される情報を、入力情報という。入力情報は、任意の情報であってよく、ユーザの個人情報に限られない。例えば、店舗の屋号や代表者等の情報、ユーザが希望するサービスの内容、決済手段の情報、振込先の口座の情報、又は決済サービスの質問事項が入力情報に相当してもよい。
【0018】
本実施形態では、「基本」、「店舗」、「口座」、「確認」、「資料確認」、「提出」、及び「完了」といった7つのステップによって、申し込みが行われる場合を例に挙げる。更に、ステップごとに、ユーザに何らかの入力を要求するページが表示されるものとする。このため、入力画面SC1は、7つのページから構成される。個々のページのURLのうち、引数以外の本体部分(図2の例では、「?」よりも前の部分)は同じであるものとするが、ページごとにURLの本体部分が異なってもよい。また、あるステップから次のステップに進むために必須の入力項目が存在してもよい。
【0019】
なお、申し込み自体は、任意の流れで行われてよく、本実施形態の例に限られない。例えば、申し込みに必要なステップ数及びページ数は、任意の数であってよく、7つに限られない。申し込みが複数のステップに分かれていなくてもよいし、複数のステップが1つのページにまとめられていてもよい。入力画面SC1のレイアウトも、任意のレイアウトであってよく、本実施形態の例に限られない。例えば、入力画面SC1は、1つのページだけから構成されてもよい。
【0020】
本実施形態では、ユーザは、申し込みを完了させるために、認証を実行する必要があるものとする。ユーザは、自身の都合の良いタイミングで認証を実行できる。図2の例であれば、「完了」ステップまで進むと申し込みが完了するので、ユーザは、「基本」ステップ~「提出」ステップのうちの任意のステップで認証を実行できる。例えば、入力画面SC1に重畳するようにして、認証を開始するための認証ウィンドウW2が表示される。ユーザが入力画面SC1をスクロールさせると、認証ウィンドウW2も移動する。
【0021】
図3は、ユーザが入力画面SC1をスクロールさせた場合の認証ウィンドウW2の一例を示す図である。例えば、認証ウィンドウW2は、入力画面SC1がスクロールした方向に移動する。本実施形態では、第1タブT1における認証ウィンドウW2の表示位置は、変わらないものとする。即ち、入力画面SC1内のパーツ(例えば、「ご契約者氏名」等のテキスト及び入力フォームF)と、認証ウィンドウW2と、の相対的な位置関係は、スクロールによって変わるが、第1タブT1における認証ウィンドウW2の絶対的な位置は変わらない。
【0022】
なお、認証ウィンドウW2は、ユーザの操作によって、移動、最小化する(畳む)、又は閉じることができるようにしてもよい。認証ウィンドウW2を最小化する又は閉じることができるようにする場合には、認証ウィンドウW2は、ユーザの操作によって、再表示されるようにしてもよい。認証ウィンドウW2は、一連の手続の中で所定のステップまで進んだ場合に、ユーザの操作を要することなく、自動的に再表示されてもよい。認証ウィンドウW2は、最初は表示されないが、ある一定のステップまで進んだ場合に表示されてもよい。
【0023】
例えば、認証が完了すると、認証ウィンドウW2が消える。このため、認証が完了するまでは、どのページに遷移したとしても、遷移先のページに認証ウィンドウW2が表示される。例えば、ユーザが、「基本」ステップのページで認証を実行せずに「店舗」ステップに進むと、「店舗」ステップのページに認証ウィンドウW2が表示される。ユーザが、「店舗」ステップのページで認証を実行せずに、「基本」ステップのページに戻ると、「基本」ステップのページに認証ウィンドウW2が表示される。
【0024】
図4は、ユーザが認証を開始する流れの一例を示す図である。例えば、ユーザは、認証ウィンドウW2のボタンB1を選択することによって、認証を開始できる。本実施形態では、認証の一例として、電子メールを利用したメール認証を説明する。認証自体は、任意の種類であってよく、本実施形態の例に限られない。例えば、SMS(Short Message Service)認証、メッセージアプリ又はSNS(Social networking service)のメッセージ機能を利用した認証、電話発信認証、電話着信認証、パスワード認証、生体認証、合言葉認証、又は個人番号カードを利用した所持認証が実行されてもよい。
【0025】
例えば、ユーザがボタンB1を選択すると、ユーザが入力したメールアドレスに対し、認証用の電子メールが送信される。本実施形態では、「基本」ステップのページで入力されたメールアドレスに対し、電子メールが送信されるものとするが、他のメールアドレスに対し、電子メールが送信されてもよい。例えば、入力画面SC1を表示させるために事前に入力されたメールアドレスに対し、電子メールが送信されてもよい。図4のように、認証ウィンドウW2には、電子メールの確認を促すメッセージが表示される。ユーザは、ボタンB2を選択することによって、再び電子メールを送信させることもできる。ユーザは、メールアドレスを変更したうえで、ボタンB2を選択することもできる。ユーザは、電子メール確認して認証を完了させる。
【0026】
図5は、電子メールの一例を示す図である。本実施形態では、ブラウザで電子メールが表示される場合を例に挙げるが、ブラウザ以外の他のアプリケーション(例えば、電子メール専用のアプリケーション)で電子メールが表示されてもよい。図5の例では、第1タブT1と同じブラウザウィンドウW1のメールタブMTに、電子メールの内容を示すメール画面SC2が表示されている。
【0027】
例えば、認証用のメールは、認証を完了するためのリンクLを含む。本実施形態では、リンクLのURLのうち、引数以外の他の部分(図5の例では、「?」よりも前の部分)は、入力画面SC1のURLと同じであるものとする。例えば、リンクLのURLは、入力画面SC1のURLの引数の一部がハッシュ化されており、かつ、入力画面SC1のURLの引数の他の部分を含まない。
【0028】
例えば、入力画面SC1のURLは、第1引数(図2~5の例では、「sessionid=123456」)と、第2引数(図2~5の例では、「step=1」)と、を含む。第1引数は、サーバ10及びユーザ端末20との間で確立されたセッションを識別可能なセッションIDである。セッションが維持されていれば、第1引数は変わらない。第2引数は、入力画面SC1でページを表示中のステップを識別可能なステップIDである。入力画面SC1でページが遷移すると、第2引数は変わる。
【0029】
本実施形態では、リンクLの第1引数がハッシュ化されているので、メールアドレスが誤っていたとしても、セッションIDが漏洩するリスクを低減できる。リンクLに第2引数を含めない理由は、後述する。ユーザがリンクLを選択すると、認証が完了する。ユーザが認証を完了させると、サーバ10が保持した入力情報が反映された入力画面SC1が、ブラウザウィンドウW1の新たなタブである第2タブT2に表示される。
【0030】
例えば、第2タブT2には、第1タブT1と同様の入力画面SC1が表示される。図5の例であれば、第2タブT2には、認証を開始する直前の図4の第1タブT1と同様の入力画面SC1が表示される。入力画面SC1には、認証済みであることを示す情報が表示されてもよい。本実施形態では、サーバ10が入力情報を保持しているものとする。このため、ユーザが、メール画面SC2を表示させようとして、誤って第1タブT1又はブラウザウィンドウW1を閉じたとしても、リンクLを選択すれば、入力済みの入力情報を反映した入力画面SC1を表示できる。
【0031】
本実施形態では、サーバ10は、入力画面SC1の複数のページのうち、表示中のページを識別可能な情報を保存する。ユーザがリンクLを選択した後に第2タブT2に表示されるページは、ユーザが直前まで表示させていたページになる。例えば、認証用の電子メールが送信された後に、ユーザが入力画面SC1の他のページに遷移したとしても、ユーザがリンクLを選択すると、直前に表示させていた当該他のページが表示される。
【0032】
図6は、認証用の電子メールが送信された後に、入力画面SC1のページが遷移した場合の一例を示す図である。図6では、ブラウザウィンドウW1内の具体的なコンテンツ部分を省略している。図6の上側のパターンは、図2図5を参照して説明した流れである。図6の下側のパターンのように、入力画面SC1の「基本」ステップのページでボタンB1が選択されて電子メールが送信された後に、次の「店舗」ステップのページに遷移したとする。その後、ユーザがメール画面SC2を表示させてリンクLを選択すると、ボタンB1が選択された時に表示されていた「基本」ステップのページではなく。「店舗」ステップのページが表示される。
【0033】
本実施形態では、サーバ10は、リンクLが選択された場合にどのページを表示させるかを識別可能な情報を保存する。この情報をリンクLに含めてもよいが、この場合には、図6の下側のパターンの場合に、「基本」ステップのページに戻すための情報がリンクLに含まれることになる。このため、「店舗」ステップのページではなく、「基本」ステップのページに戻ってしまう。この点、この情報を、あえてリンクLに含めないことによって、「店舗」ステップのページに戻すことができる。この情報をリンクLに含めないのは、上記の理由である。
【0034】
以上のように、本実施形態では、認証を実行するために、入力画面SC1とは異なる他の画面であるメール画面SC2を表示させる必要がある。他の画面を表示させる場合には、ユーザが、それまで入力していた入力画面SC1を誤って閉じてしまうことがある。この点、サーバ10が保持した入力情報によって、ユーザが誤って入力画面SC1を閉じたとしても、最初から入力をやり直すといったことを防止できるので、ユーザの利便性が高まる。以降、表示制御システム1の詳細を説明する。
【0035】
[3.表示制御システムで実現される機能]
図7は、表示制御システム1で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0036】
[3-1.サーバで実現される機能]
例えば、サーバ10は、データ記憶部100、保存部101、判定部102、認証部103、表示制御部104、及び申込受付部105を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。保存部101、判定部102、認証部103、表示制御部104、及び申込受付部105は、制御部11により実現される。
【0037】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザからの申し込みに必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、保存データベースDBを記憶する。
【0038】
図8は、保存データベースDBの一例を示す図である。図8のように、保存データベースDBは、入力情報を保存するためのデータベースである。例えば、保存データベースDBには、セッションID、ハッシュ化されたセッションID、表示部分情報、入力情報、認証済みフラグ、及び有効期限が格納される。保存データベースDBには、任意の情報が格納されてよい。保存データベースDBに格納される情報は、図8の例に限られない。例えば、入力画面SC1を表示させる前に入力されたメールアドレスに電子メールが送信される場合には、保存データベースDBには、このメールアドレスが格納されてもよい。保存データベースDBには、リンクLに含まれるURLが格納されてもよい。
【0039】
セッションIDは、サーバ10及びユーザ端末20の間で確立されたセッションを識別可能な情報である。セッションIDの生成方法自体は、公知の種々の方法を利用可能である。例えば、サーバ10は、乱数生成関数に基づいて、セッションIDを生成する。本実施形態では、セッションIDの有効期間が設定されるものとする。サーバ10は、有効期間内の他のセッションIDと同じ値にならないように、セッションIDを生成する。ユーザがボタンB1を選択すると、ハッシュ化されたセッションIDが生成されて保存データベースDBに格納される。
【0040】
セッションIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報の一例である。このため、セッションIDと記載した箇所は、ユーザ識別情報と読み替えることができる。ユーザ識別情報は、ユーザ端末20を識別可能な情報ということもできる。ユーザ識別情報は、他の情報であってもよく、セッションIDに限られない。例えば、ユーザ識別情報は、ユーザ端末20のIPアドレス、電話番号等のSIMカード内の情報、端末名、MACアドレス、又は個体識別番号であってもよい。ユーザ識別情報は、セッションIDのように動的に生成される他の情報(例えば、ワンタイムパスワード)であってもよい。
【0041】
表示部分情報は、入力画面SC1のうち、表示中の部分に関する情報である。本実施形態では、入力画面SC1が7つのページから構成されるので、表示部分情報は、表示中のページのページ数を示す。例えば、表示部分情報が「01」であることは、「基本」ステップのページであることを意味する。同様に、表示部分情報が「02」~「07」であることは、それぞれ「店舗」ステップ、「口座」ステップ、「確認」ステップ、「資料確認」ステップ、「提出」ステップ、及び「完了」ステップのページであることを意味する。
【0042】
なお、表示部分情報は、ページ数ではなく、あるページの中で表示中の部分を示してもよい。表示部分情報は、表示中のページのページ数と、このページの中で表示中の部分を示してもよい。例えば、表示部分情報は、あるページの縦方向における位置を示してもよい。例えば、縦方向における位置は、上端からのスクロール量である。表示部分情報は、スクロール量ではなく、ページ内のセクションの位置であってもよい。例えば、入力画面SC1が複数のページに分かれていない場合には、表示部分情報は、ページ数を含まずに、入力画面SC1の縦方向における位置だけを示してもよい。
【0043】
入力情報は、入力画面SC1に入力された情報である。図2の例であれば、入力情報は、入力画面SC1の入力フォームFに入力された文字、数字、その他の記号、又はこれらの組み合わせを含む。入力情報は、テキスト入力された情報に限られず、操作部24からの操作によってアップロードされた画像、動画、又は文書といったファイルであってもよい。図8の例では、入力情報が入力フォームFの項目名も含むものとしているが、入力情報は、項目名を含まなくてもよい。
【0044】
認証済みフラグは、認証済みであるか否かを示す情報である。例えば、認証済みフラグは、認証済みであることを意味する第1の値、又は、認証済みではないことを意味する第2の値を示す。サーバ10及びユーザ端末20とのセッションが確立すると、第1の値の認証済みフラグが生成される。後述の認証部103によって認証が完了すると、認証済みフラグが第1の値から第2の値に変更される。
【0045】
有効期限は、セッションIDが有効な期間の終わりの時点である。例えば、サーバ10は、ユーザ端末20と間でセッションが確立してセッションIDを生成すると、その時点から一定時間(例えば、1分~30日、それ以上、又はそれ以下の任意の時間)だけ後の時点を、有効期限として設定する。サーバ10は、サーバ10及びユーザ端末20の間で通信が行われるたびに、有効期限を更新してもよい。セッションIDの有効期限とは別に、ハッシュ化されたセッションIDの有効期限が保存データベースDBに格納されてもよい。
【0046】
なお、データ記憶部100が記憶するデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、任意のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部100は、入力画面SC1を表示させるための表示データを記憶する。本実施形態のように、ブラウザが利用される場合には、表示データは、HTML形式のデータである。ブラウザ以外の専用のアプリケーションが利用される場合には、表示データは、アプリケーションで何らかの画面を表示させるための画像データ等であってもよい。
【0047】
[保存部]
保存部101は、入力情報の入力を受け付ける入力画面SC1に入力された入力情報の少なくとも一部を保存する。例えば、ユーザ端末20は、入力画面SC1の表示データに含まれるスクリプトを実行することによって、サーバ10に対し、入力画面SC1に入力された入力情報を送信する。入力情報の送信は、所定の周期ごとに定期的に実行されてもよいし、ユーザが何らかの入力をすること(例えば、操作部24に対するキー入力、又は、入力フォームFのフォーカス)をトリガーとして実行されてもよい。
【0048】
本実施形態では、保存部101は、入力情報を識別可能な識別情報と、入力情報と、を関連付けてサーバ10に保存する。入力情報を識別可能な識別情報の一例として、セッションIDを説明する。このため、セッションIDと記載した箇所は、入力情報を識別可能な識別情報と読み替えることができる。入力情報を識別可能な識別情報は、セッションID以外の他の情報であってもよい。例えば、入力情報を識別可能な識別情報は、先述したユーザ識別情報であってもよいし、入力情報が入力されるたびに生成されるIDであってもよい。
【0049】
例えば、保存部101は、ユーザ端末20から入力情報を受信すると、当該ユーザ端末20とのセッションを識別可能なセッションIDと、当該受信した入力情報と、を関連付けて保存データベースDBに保存する。ユーザ端末20は、サーバ10に対し、入力情報とともに、セッションIDを送信するものとする。セッションID及び入力情報の少なくとも一方は、暗号化されて送信されてもよい。入力情報が保存データベースDB以外の他のデータベースに保存される場合には、保存部101は、当該他のデータベースに入力情報を保存すればよい。入力情報がサーバ10以外の他のコンピュータに格納される場合には、保存部101は、当該他のコンピュータに入力情報を保存すればよい。
【0050】
本実施形態では、ユーザは、何らかの入力情報を入力して認証を実行した後に、残りの入力情報を入力できる。以降、認証前に入力された入力情報を、第1入力情報という。認証後に入力される入力情報を、第2入力情報という。これらを区別しない時は、単に入力情報という。例えば、保存部101は、入力画面SC1に入力された第1入力情報を保存する。図4,5の例であれば、認証前に入力された氏名、生年月日、及びメールアドレスが第1入力情報に相当する。認証後に入力される住所及びその他の情報が第2入力情報に相当する。
【0051】
例えば、保存部101は、ブラウザの第1タブT1に表示された入力画面SC1に入力された入力情報を保存する。本実施形態では、認証後は第2タブT2が表示されるので、この入力情報は、先述した第1入力情報である。認証後の入力画面SC1は、新たな第2タブT2を開くのではなく、既存の第1タブT1で表示されてもよい。この場合には、第1タブT1で第1入力情報及び第2入力情報の両方が入力され、保存部101は、第1タブT1で入力された第1入力情報及び第2入力情報の両方を保存する。ユーザが申し込みの最後に認証を実行する場合には、入力すべき第2入力情報が存在しないので、保存部101は、第2入力情報を保存せずに、第1タブT1で入力された第1入力情報を保存する。
【0052】
なお、認証後の入力画面SC1は、認証前とは別のウィンドウで表示させてもよい。この場合、認証前に入力画面SC1を表示させるブラウザウィンドウW1を第1ウィンドウという。認証後の別のブラウザウィンドウを第2ウィンドウという。これらを区別しない時は、単にウィンドウという。保存部101は、ブラウザの第1タブ又は第1ウィンドウに表示された入力画面SC1に入力された入力情報を保存すればよい。
【0053】
本実施形態では、保存部101は、入力画面SC1のうち、表示中の部分に関する表示部分情報を更に保存する。例えば、ユーザ端末20は、入力画面SC1の表示データに含まれるスクリプトを実行することによって、サーバ10に対し、次のページに遷移するためのページ遷移要求を送信する。ページ遷移要求は、ページを遷移することを示す所定形式のデータである。ページ遷移要求には、遷移先のページのページ数が含まれているものとする。
【0054】
本実施形態では、入力画面SC1が7つのページから構成されるので、ページ遷移要求には、遷移先のページのページ数として、「01」~「07」の何れかの数値が含まれている。表示部分情報は、ページ遷移のタイミングではなく、ユーザ端末20からサーバ10に対して定期的に送信されてもよい。定期的な送信については、入力情報を保存する処理で説明した通りである。
【0055】
なお、保存部101は、任意のタイミングで入力情報を保存可能である。保存部101が入力情報を保存するタイミングは、本実施形態の例に限られない。例えば、ユーザ端末20は、認証開始操作が行われた場合に、サーバ10に対し、それまでに入力された入力情報を送信してもよい。この場合、ユーザ端末20は、認証開始操作が行われるまでは、サーバ10に対し、入力情報を送信しないものとする。サーバ10は、認証開始操作が行われた場合に送信された入力情報を受信する。保存部101は、当該受信した入力情報を保存する。
【0056】
例えば、認証開始操作とは別の操作として、入力情報を保存するための入力情報保存操作が行われるようにしてもよい。入力情報保存操作は、任意の操作であってよい。例えば、入力情報の保存を指示するためのボタンを入力画面SC1に表示させておき、このボタンを選択することが入力情報保存操作に相当してもよい。入力情報保存操作は、キーボードの所定のキーを選択する操作、又は、入力画面SC1に重畳したウィンドウにチアする操作であってもよい。保存部101は、入力情報保存操作が行われた場合に、ユーザ端末20から受信した入力情報を保存する。
【0057】
[判定部]
判定部102は、入力画面SC1の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われたか否かを判定する。認証開始操作は、認証を開始するための操作である。本実施形態では、認証ウィンドウW2のボタンB1を選択する操作が認証開始操作に相当する場合を説明するが、認証開始操作は、任意の操作であってよく、他の操作であってもよい。例えば、認証開始操作は、認証ウィンドウW2に表示されたボタンB1以外の他の画像を選択する操作であってもよい。
【0058】
なお、認証開始操作は、入力画面SC1に重畳させた認証ウィンドウW2に対する操作ではなくてもよい。例えば、認証を開始するための画像を入力画面SC1に表示させる場合には、認証開始操作は、この画像を選択する操作であってもあってもよい。例えば、認証開始操作は、入力画面SC1及び認証ウィンドウW2が表示されていない場所をタップ又はフリックする操作であってもよい。更に、認証開始操作は、操作部24に対する操作に限られない。例えば、認証開始操作は、音声やジェスチャを利用した操作であってもよい。
【0059】
例えば、ユーザがボタンB1を選択すると、ユーザ端末20は、サーバ10に対し、認証の開始を要求するための認証開始要求を送信する。認証開始要求は、認証を開始するための所定形式のデータである。判定部102は、ユーザ端末20から認証開始要求を受信したか否かを判定することによって、認証開始操作が行われたか否かを判定する。本実施形態では、認証開始操作は、入力画面SC1に含まれる複数のページのうち、任意のページから行うことができる。
【0060】
[認証部]
認証部103は、認証開始操作が行われたと判定された場合に、入力画面SC1とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、入力画面SC1から行われる手続に必要な認証を実行する。認証は、他の画面の表示しなければ完了しない。入力画面SC1から行われる手続は、認証を成功させなければ完了しない。認証の成功とは、ユーザの正当性を証明することである。
【0061】
他の画面とは、入力画面SC1とは別のウィンドウ、別のタブ、又は別のアプリケーションを利用して表示させる画面である。本実施形態では、メール画面SC2が他の画面に相当する。このため、メール画面SC2と記載した箇所は、他の画面と読み替えることができる。他の画面は、入力画面SC1以外の画面であればよく、メール画面SC2に限られない。例えば、メール認証ではなく、SMS認証が実行される場合には、ショートメッセージを表示させるための画面が他の画面に相当する。例えば、電話着信認証又は電話発信認証が実行される場合には、電話の応答又は発話の画面が他の画面に相当する。なお、他の画面の表示にサーバ10が関与してもよいが、本実施形態では、他の画面の表示については、サーバ10が関与しないものとする。例えば、他の画面は、ユーザ端末20がサーバ10以外の他のサーバコンピュータ(例えば、メールサーバ)と通信することによって表示されてもよいし、ユーザ端末20が通信をせずにユーザ端末20の内部処理だけで表示されてもよい。
【0062】
入力画面SC1から行われる手続とは、入力画面SC1に入力情報を入力することによって進行又は完了する手続である。本実施形態では、決済サービスの申し込みが、入力画面SC1から行われる手続に相当する場合を説明する。このため、決済サービスの申し込みと記載した箇所は、入力画面SC1から行われる手続と読み替えることができる。入力画面SC1では、任意の手続が可能であり、加盟店として登録するための決済サービスの申し込みに限られない。
【0063】
例えば、決済サービスで支払を受ける店舗等ではなく、決済サービスで支払をするエンドユーザの申し込みが、入力画面SC1から行われる手続に相当してもよい。決済サービス以外の他のサービスの申し込みが、入力画面SC1から行われる手続に相当してもよい。例えば、旅行予約サービスに加盟する施設(例えば、ホテル、レンタカーの店舗、観光施設)、又は、電子商取引サービスに出店する店舗による申し込みが、入力画面SC1から行われる手続に相当してもよい。
【0064】
例えば、他のサービスとしては、金融サービス、通信サービス、動画配信サービス、チケット販売サービス、オンラインフリーマーケットサービスといったサービスであってもよい。更に、入力画面SC1から行われる手続は、サービスへの申し込みに限られない。例えば、ニュース記事に対するコメントを登録するための手続、電子商取引サービスで商品を購入するための手続、決済サービスで決済を実行するための手続、又は金融サービスを利用するための手続であってもよい。
【0065】
例えば、認証部103は、所定の通知先に対し、認証に必要な認証情報を含む通知を送信する。通知先は、通知の宛先である。認証情報は、正当性を証明するための情報である。通知は、電子的なメッセージである。本実施形態では、ユーザのメールアドレスが通知先に相当し、リンクLが認証情報に相当し、電子メールが通知に相当する。このため、メールアドレス、リンクL、及び電子メールと記載した箇所は、それぞれ通知先、認証情報、及び通知と読み替えることができる。
【0066】
なお、通知を利用した認証がメール認証に限られない点は、先述した通りである。通知先、認証情報、及び通知は、メール認証以外の他の認証で利用されているものを利用すればよい。例えば、SMS認証であれば、電話番号が通知先に相当し、ショートメッセージに含まれるリンクLが認証情報に相当し、ショートメッセージが通知に相当する。例えば、メッセージアプリを利用した認証であれば、メッセージアプリのアカウントが通知先に相当し、メッセージアプリのメッセージに含まれるリンクLが認証情報に相当し、メッセージアプリのメッセージが通知に相当する。
【0067】
本実施形態では、認証部103は、入力情報として入力画面SC1に入力されたユーザのメールアドレスに対し、リンクLを含む電子メールを送信する。例えば、認証部103は、ハッシュ関数に基づいて、ユーザのセッションIDをハッシュ化し、引数として入力画面SC1のURLに組み込むことによって、リンクLを生成する。ハッシュ化されたセッションIDは、保存データベースDBに保存されるものとする。認証部103は、入力画面SC1のURLの引数のうち、第1引数であるセッションIDをハッシュ化してリンクLに含めるが、第2引数はリンクLに含めない。認証部103は、定型文の電子メールにリンクLを含めることによって電子メールを生成し、ユーザのメールアドレスに送信する。
【0068】
例えば、メール画面SC2には、認証部103により送信された電子メールが表示される。認証部103は、メール画面SC2を表示させたユーザ端末20から受信したリンクLのURLに基づいて、認証を実行する。認証部103は、ユーザ端末20から受信したURLに引数として含まれるハッシュ化されたセッションIDが保存データベースDBに存在するか否かを判定する。認証部103は、ハッシュ化されたセッションIDが保存データベースDBに存在すると判定された場合に、認証が成功したと判定する。認証部103は、認証が成功すると、認証済みフラグの値を変更する。この値の変更により、認証ウィンドウW2が消去される。
【0069】
例えば、認証部103は、ハッシュ化されたセッションIDが保存データベースDBに存在しないと判定された場合に、認証が失敗したと判定する。本実施形態では、ハッシュ化されたセッションIDの一致が認証成功の条件になるが、ユーザ端末20が通信の際に送信するセッションIDの一致は、認証成功の条件にはならないものとする。ハッシュ化されたセッションIDの一致と、ユーザ端末20が通信の際に送信するセッションIDの一致と、の両方が認証成功の条件になってもよい。
【0070】
なお、本実施形態では、認証前に入力画面SC1を表示させるユーザ端末20と、メール画面SC2を表示させるユーザ端末20と、が同じである場合を例に挙げるが、これらが異なってもよい。例えば、認証前の入力画面SC1がユーザのパーソナルコンピュータ(第1のユーザ端末20)で表示され、メール画面SC2がユーザのスマートフォン(第2のユーザ端末20)で表示されてもよい。この場合、ユーザは、スマートフォンで認証を完了させた後に、スマートフォンから続きを入力してもよいし、もともと入力画面SC1を開いていたパーソナルコンピュータから続きを入力してもよい。
【0071】
[表示制御部]
表示制御部104は、入力画面SC1を表示させる。本実施形態では、表示制御部104がサーバ10により実現されるので、表示制御部104は、入力情報を含む入力画面SC1の表示データを生成し、ユーザ端末20に対し、当該生成された表示データを送信することによって、入力画面SC1を表示させる。本実施形態では、表示制御部104が、認証前の入力画面SC1と、認証後の入力画面SC1と、の両方を表示させる場合を説明するが、表示制御部104は、これらのうちの何れか一方のみ表示させてもよい。この場合、他方を表示させる機能が、表示制御部104とは別に存在することになる。
【0072】
本実施形態では、認証部103は、認証が完了した場合に、保存部101により保存された入力情報に基づいて、入力画面SC1を表示させる。認証が完了した場合とは、認証が完了した後のことである。認証が完了してから入力画面SC1が表示されるまでの間に、何らかの画面が表示されてもよい。認証が完了した後の何らかの時点で、保存部101により保存された入力情報に基づく入力画面SC1が表示されるようにすればよく、その間に何らかの画面(例えば、認証が完了したことを示す画面)の表示を挟んでもよいし、特に挟まなくてもよい。例えば、表示制御部104は、認証を実行させたユーザ端末20から受信したセッションID(本実施形態では、ハッシュ化されたセッションID)に関連付けられた入力情報に基づいて、入力画面SC1を表示させる。認証部103は、保存データベースDBからセッションIDに関連付けられた入力情報を取得し、画面SC1の入力フォームFにセットする。認証部103は、入力情報がセットされた入力フォームFを含む入力画面SC1を表示させる。認証部103は、保存データベースDBに格納された入力情報に基づいて、認証が完了する直前と同じ状態の入力画面SC1を表示させる。
【0073】
本実施形態では、認証前に入力された第1入力情報とは別に、認証後に第2入力情報を入力できるので、表示制御部104は、第1入力情報に基づいて、第1入力情報とは異なる第2入力情報の入力を受け付ける入力画面SC1を表示させる。例えば、表示制御部104は、第1タブT1とは異なる第2タブT2、又は、ブラウザウィンドウW1(第1ウィンドウ)とは異なる第2ウィンドウに、入力画面SC1を表示させる。
【0074】
本実施形態では、表示制御部104は、認証開始操作を受け付けるための認証ウィンドウW2を、入力画面SC1に重畳させるようにして表示させ、入力画面SC1がスクロールされた場合には、認証ウィンドウW2を追従させる。認証ウィンドウW2の移動自体は、ユーザ端末20によって実行されるので、表示制御部104は、認証ウィンドウW2を追従させるためのスクリプトを含む入力画面SC1の表示データをユーザ端末20に送信することによって、認証ウィンドウW2を追従させる。
【0075】
本実施形態では、入力情報だけではなく、表示部分情報も保存されるので、表示制御部104は、保存部101により保存された入力情報及び表示部分情報に基づいて、入力画面SC1を表示させる。例えば、表示制御部104は、保存データベースDBを参照し、ユーザ端末20から受信したセッションID(本実施形態では、ハッシュ化されたセッションID)に関連付けられた表示部分情報を取得する。この表示部分情報は、入力画面SC1に含まれる複数のページのうち、表示中のページを示す。表示制御部104は、複数のページのうち、保存部101により保存された表示部分情報が示すページを表示させる。個々のページを表示させるためのデータ(例えば、HTMLデータ)は、データ記憶部100に予め記録されているものとする。
【0076】
[申込受付部]
申込受付部105は、表示制御部104により入力画面SC1が表示された後に、申し込みを受け付ける。入力画面SC1では、サービスに関する申し込みに必要な情報の入力が受け付けられるので、申込受付部105は、当該入力された各種情報に基づいて、申し込みを完了させる。申し込みを完了するとは、ユーザが入力した入力情報を、申し込みが完了したユーザ用のデータベースに格納することである。申込受付部105は、「完了」ページへのページ遷移要求を受信した場合に、認証が完了し、かつ、全ての入力情報の入力が完了したことを条件として、申し込みを受け付ける。認証が完了していない場合、又は、必須項目の入力情報のうち未入力のものが存在する場合には、申し込みは完了しない。
【0077】
[3-2.ユーザ端末で実現される機能]
ユーザ端末20は、データ記憶部200、表示制御部201、及び操作受付部202を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。表示制御部201及び操作受付部202は、制御部21により実現される。
【0078】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、決済サービスの申し込みに必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、ブラウザ、セッションID、及び入力画面SC1の表示データを記憶する。
【0079】
[表示制御部]
表示制御部201は、種々の画面を表示部25に表示させる。例えば、表示制御部201は、入力画面SC1及びメール画面SC2を表示させる。表示制御部201は、入力画面SC1の表示データに含まれるスクリプトを実行し、入力画面SC1及び認証ウィンドウW2の表示制御を実行する。
【0080】
[操作受付部]
操作受付部202は、操作部24から行われた種々の操作を受け付ける。例えば、操作受付部202は、入力画面SC1及びメール画面SC2の各々に対する操作を受け付ける。操作受付部202により受け付けられた操作内容は、サーバ10に送信される。
【0081】
[4.表示制御システムで実行される処理]
図9及び図10は、表示制御システム1で実行される処理の一例を示す図である。図9及び図10の処理は、制御部11,21がそれぞれ記憶部12,22に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
【0082】
図9のように、ユーザ端末20は、ユーザが入力画面SC1を表示させるための操作を行うと、サーバ10に対し、入力画面SC1の表示要求を送信する(S1)。表示要求は、入力画面SC1を表示させるため所定形式のデータである。表示要求には、入力画面SC1のURLが含まれる。ユーザ端末20は、入力画面SC1の表示要求を受信すると、サーバ10との間でセッションを確立する(S2)。
【0083】
S2では、サーバ10は、セッションIDを発行し、現時点から一定期間後の時点を有効期限として計算する。サーバ10は、当該発行されたセッションID、認証していないことを示す第1の値の認証フラグ、及び有効期限を互いに関連付けて保存データベースDBに格納する。サーバ10は、ユーザ端末20に対し、セッションIDと、入力画面SC1の表示データと、を送信する(S3)。入力画面SC1の表示データには、認証ウィンドウW2を表示させるためのデータも含まれるものとする。
【0084】
ユーザ端末20は、セッションID及び表示データを受信すると、セッションIDを記憶部22に記録し、入力画面SC1を表示部25に表示させる(S4)。S4における入力画面SC1は、図2の状態になる。セッションIDは、ブラウザのcookieに保存される。以降、ユーザ端末20がサーバ10と通信する場合には、cookieに保存されたセッションIDが送信されるものとする。
【0085】
ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S5)。S5では、入力情報を入力するための入力操作、入力画面SC1をスクロールするためのスクロール操作、認証を開始するための認証開始操作、メール画面SC2を表示するための表示操作、又は次のページに遷移するためのページ遷移操作が行われるものとする。入力画面SC1を閉じる等の操作が行われた場合には、当該操作に応じた処理が実行される。
【0086】
S5において、入力操作が行われた場合(S5:入力操作)、ユーザ端末20は、入力操作によって入力した入力情報を、入力画面SC1に表示させる(S6)。ユーザ端末20は、サーバ10に対し、セッションIDとともに、入力情報を送信する(S7)。サーバ10は、セッションID及び入力情報を受信すると、これらを関連付けて、保存データベースDBに保存する(S8)。
【0087】
S5において、スクロール操作が行われた場合(S5:スクロール操作)、ユーザ端末20は、入力画面SC1をスクロールさせる(S9)。S9では、ユーザ端末20は、入力画面SC1のスクロールとともに移動するように、認証ウィンドウW2の表示を制御する。本実施形態では、ユーザ端末20が、入力画面SC1の表示データに含まれるスクリプトを実行することによって、認証ウィンドウW2の表示を制御するものとする。スクリプトには、スクロール操作が行われた場合に、入力画面SC1の中で認証ウィンドウW2を移動させる命令が含まれているものとする。
【0088】
なお、認証ウィンドウW2の表示を制御する処理は、サーバ10により実行されてもよい。この場合、認証ウィンドウW2の表示位置がサーバ10により計算され、ユーザ端末20は、サーバ10から認証ウィンドウW2の表示位置を受信し、認証ウィンドウW2を移動させる。認証ウィンドウW2が入力画面SC1から切り離されたポップアップとして表示させる場合には、ユーザ端末20は、単に認証ウィンドウW2の表示位置を変えないようにすればよいので、認証ウィンドウW2の表示を制御する特段の処理は実行されないものとする。
【0089】
S5において、認証開始操作が行われた場合(S5:認証開始操作)、ユーザ端末20は、サーバ10に対し、認証開始要求を送信する(S10)。サーバ10は、認証開始要求を受信すると、ユーザのメールアドレスに対し、認証用の電子メールを送信する(S11)。S11では、サーバ10は、ハッシュ関数に基づいて、セッションIDをハッシュ化することによって、引数を計算する。サーバ10は、入力画面SC1のURLと、当該計算された引数と、をリンクLとして含む電子メールを生成して送信する。なお、ユーザがメールアドレスを入力していない場合には、認証開始操作を受け付けないようにしてもよいし、S10の処理が実行されずにエラーになってもよい。
【0090】
S5において、表示操作が行われた場合(S5:表示操作)、ユーザ端末20は、メール画面SC2を表示部25に表示させる(S12)。ここでは、S11で送信された電子メールがメール画面SC2に表示されるものとする。図10に移り、ユーザ端末20は、ユーザがリンクLを選択すると、サーバ10に対し、認証完了要求を送信する(S13)。
【0091】
サーバ10は、認証完了要求を受信すると、認証を実行し、保存データベースDBの認証済みフラグを更新する(S14)。認証が失敗した場合には、認証済みフラグは更新されず、エラーメッセージがユーザ端末20に表示される。サーバ10は、保存データベースDBの入力情報に基づいて、入力画面SC1の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S15)。ユーザ端末20は、入力画面SC1の表示データを受信すると、第2タブT2に入力画面SC1を表示させ(S16)、S5の処理に戻る。ただし、認証が完了しているので、認証ウィンドウW2が表示されず、認証開始操作は受け付けないものとする。
【0092】
S5において、ページ遷移操作が行われた場合(S5:ページ遷移操作)、ユーザ端末20は、サーバ10に対し、ページ遷移要求を送信する(S17)。サーバ10は、ページ遷移要求を受信すると、最終ページへの遷移であるか否かを判定する(S18)。最終ページへの遷移ではないと判定された場合(S18:N)、サーバ10は、表示部分情報を更新し(S19)、ユーザ端末20に対し、遷移後のページの表示データを送信する(S20)。
【0093】
S18において、最終ページへの遷移であると判定された場合(S18:Y)、サーバ10は、認証済みフラグに基づいて、認証が完了しているか否かを判定する(S21)。認証が完了していないと判定された場合(S21:N)、サーバ10は、ユーザ端末20に対し、エラーメッセージを表示させる(S22)。ユーザ端末20は、エラーメッセージを表示させ、S5の処理に戻る。S20において、認証が完了したと判定された場合(S21:Y)、サーバ10は、申し込みを完了させるための処理を実行し(S23)、本処理は終了する。
【0094】
本実施形態の表示制御システム1は、認証が完了した場合に、保存部101により保存された入力情報に基づいて、入力画面SC1を表示させる。認証は、入力画面SC1とは異なるメール画面SC2を表示させる必要があるので、ユーザが、それまで開いていた入力画面SC1を誤って閉じてしまうことがある。この場合にも、それまで入力されていた入力情報に基づく入力画面SC1が表示され、最初から入力をやり直すことを回避できるので、ユーザの利便性が高まる。ユーザが入力画面SC1を閉じなかったとしても、認証が完了した画面を第1タブT1とは別のタブ又はウィンドウで表示させる場合には、ユーザは、第1タブT1に戻って入力操作を続ける必要があるが、認証が完了した場合に表示される入力画面SC1でそのまま入力操作を続けられるので、この点でもユーザの利便性が高まる。更に、ユーザの利便性を高めることによって、ユーザが途中で入力をやめてしまうことを防止できるので、ユーザのドロップ率を低下できる。例えば、ユーザが好きなタイミングで認証を開始できるので、すぐに電子メールを確認できる環境にないユーザだったとしても、途中まで入力情報を入力し、ある程度の時間が経過した後の任意のタイミングで認証を実行するといったように、自由度の高い認証が可能になる。従来の方法では、すぐに電子メールを確認できる環境にないユーザは、途中で入力をあきらめてしまう可能性があるが、自由度の高い認証によって、ユーザのドロップ率を低下できる。例えば、ある程度の入力情報を入力したユーザは、仮に認証が面倒だと感じたとしても、せっかく入力情報を入力しているのだから離脱するのは勿体ないと考えることもある。この場合、最後まで入力を完了する可能性が高くなる。例えば、サンクコスト効果と同様の効果を得ることができる。
【0095】
また、表示制御システム1は、入力画面SC1に入力された第1入力情報を保存し、第1入力情報に基づいて、第1入力情報とは異なる第2入力情報の入力を受け付ける入力画面SC1を表示させる。これにより、ユーザが全ての入力を済ませてからではなく、途中で認証を実行できるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、ユーザは、ある程度の入力を済ませたタイミングで認証を実行し、その後に続きの入力をするといったことができる。ユーザの利便性を高めることによって、ユーザが途中で入力をやめてしまうといったことも防止できる。その結果、ユーザの利便性を高めることによって、ユーザが途中で入力をやめてしまうことを防止できるので、ユーザのドロップ率を低下できる。
【0096】
また、表示制御システム1は、第1タブT1とは異なる第2タブT2、又は、ブラウザウィンドウW1とは異なる他のウィンドウに、入力画面SC1を表示させる。これにより、新たな場所に入力画面SC1を表示できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0097】
また、認証開始操作は、入力画面SC1に含まれる複数のページのうち、任意のページから行うことができる。これにより、任意のページからユーザに認証を開始させることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0098】
また、表示制御システム1は、認証開始操作を受け付けるための認証ウィンドウW2を、入力画面SC1に重畳させるようにして表示させ、入力画面SC1がスクロールされた場合には、認証ウィンドウW2を追従させる。これにより、認証が必要なことをユーザに気付かせやすくなる。更に、ユーザが認証を開始しようと思った時に、認証ウィンドウW2をすぐに確認できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0099】
また、表示制御システム1は、保存部101により保存された入力情報及び表示部分情報に基づいて、入力画面SC1を表示させる。これにより、ユーザが認証の直前まで表示させていた部分から入力画面SC1を表示させることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0100】
また、表示制御システム1は、複数のページのうち、保存部101により保存された表示部分情報が示すページを表示させる。これにより、ユーザがページ間を移動しながら入力する場合に、認証の直前まで表示させていたページから入力画面SC1を表示させることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0101】
また、サーバ10は、セッションID及び入力情報を関連付けて保存データベースDBに保存する。表示制御システム1は、認証を実行させたユーザ端末20から受信したセッションIDに関連付けられた入力情報に基づいて、入力画面SC1を表示させる。これにより、保存部101により保存された入力情報に基づく入力画面SC1を、より確実に表示させることができる。例えば、ユーザ端末20のcookieに入力情報を保存することも考えられるが、ユーザが誤ってブラウザウィンドウW1を閉じると、cookieに保存された入力情報が消える可能性がある。この点、サーバ10に入力情報を保存させることによって、ユーザが誤ってブラウザウィンドウW1を閉じたとしても、保存部101により保存された入力情報に基づく入力画面SC1を表示させることができる。
【0102】
また、表示制御システム1は、ユーザのメールアドレスに対し、リンクLが示すURLを含む電子メールを送信する。表示制御システム1は、メール画面SC2を表示させたユーザ端末20から受信したURLに基づいて、認証を実行する。これにより、簡易な操作によって認証を完了させることができるので、ユーザの利便性が高まる。更に、第三者によるなりすましを、より確実に防止できる。
【0103】
また、表示制御システム1は、入力画面SC1が表示された後に、申し込みを受け付ける。これにより、申し込み時におけるユーザの利便性が高まる。
【0104】
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0105】
[5-1.変形例1]
例えば、実施形態では、認証開始操作が行われた後であったとしても、入力画面SC1に対する入力が受け付けられる場合を説明した。実施形態で説明したように、入力情報がリアルタイムにサーバ10に送信されるようにすれば、認証開始操作が行われてからリンクLが選択されるまでの間に、入力情報が入力されたとしても、認証後の入力画面SC1に反映できる。変形例1では、他の方法として、認証開始操作が行われた場合に、入力画面SC1に対する入力が制限される場合を説明する。
【0106】
図11は、変形例1で実現される機能の一例を示す図である。表示制御システム1は、制限部106を含む。制限部106は、制御部11により実現される。制限部106は、認証開始操作が行われたと判定された場合に、入力画面SC1に対する入力を制限する。変形例1では、入力フォームFをdisable属性にすることが入力を制限することに相当する場合を説明するが、入力フォームFを消去することが入力を制限することに相当してもよい。例えば、制限部106は、認証開始操作が行われたと判定された場合に、ユーザ端末20に対し、入力フォームFをdisable属性にすることを示す要求を送信する。
【0107】
ユーザ端末20は、当該要求を受信すると、入力フォームFをdisable属性に変更する。制限部106がユーザ端末20により実現される場合には、制限部106は、入力画面SC1の表示データに含まれるスクリプトを実行し、入力フォームFをdisable属性に変更すればよい。この場合、ユーザ端末20は、サーバ10からの要求を受信することなく、入力フォームFへの入力を制限できる。入力フォームFを消去する場合も同様の流れで、入力フォームFが消去されるようにすればよい。
【0108】
表示制御部104は、認証が完了した場合に、保存部101により保存された入力情報に基づいて、制限部106による制限が解除された入力画面SC1を表示させる。制限が解除とは、入力フォームFをenable属性にすること、又は、入力フォームFを表示することである。この入力画面SC1を表示させる処理は、実施形態と同様である。
【0109】
変形例1の表示制御システム1は、認証開始操作が行われたと判定された場合に、入力画面SC1に対する入力を制限する。表示制御システム1は、認証が完了した場合に、保存部101により保存された入力情報に基づいて、制限部106による制限が解除された入力画面SC1を表示させる。これにより、認証開始操作が行われた後に入力された入力情報が無駄になるといったことを防止できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0110】
[5-2.変形例2]
例えば、ユーザが誤ったメールアドレスを入力した場合には、リンクLを含む電子メールが第三者に送信される可能性がある。この場合、第三者が電子メールのリンクLを選択すると、ユーザがそれまでに入力した入力情報を第三者が閲覧可能になってしまう。そこで、第三者が入力情報を閲覧できないように、リンクLが選択された後の入力画面SC1では、入力情報の表示が制限されてもよい。
【0111】
変形例2の表示制御部104は、認証が完了した場合に、保存部101により保存された入力情報の表示が制限されるように加工された入力画面SC1を表示させてもよい。入力情報の表示が制限されるとは、入力情報を黒塗りにすること、入力情報を表示させないこと、又は入力情報を暗号化することである。表示が制限された入力情報を再び表示させるためのパスワードが設定されてもよい。
【0112】
変形例2の表示制御システム1は、認証が完了した場合に、保存部101により保存された入力情報の表示が制限されるように加工された入力画面SC1を表示させる。これにより、ユーザが入力した入力情報を第三者が閲覧することを防止できる。
【0113】
[5-3.変形例3]
例えば、表示制御システム1は、実施形態で説明した機能の一部を含まなくてもよい。本開示は、保存部101により保存された入力情報に基づいて入力画面SC1を表示させることによってユーザの利便性を高めるといった課題以外の他の課題も解決できる。例えば、入力画面SC1がスクロールされた場合に認証ウィンドウW2を追従させることによってユーザの利便性を高めるといった他の課題も解決できる。このため、認証が完了した場合に、入力済みの入力情報に基づく入力画面SC1を表示させる構成を表示制御システム1が含まない場合も、本開示の範囲に含まれる。
【0114】
例えば、表示制御システム1は、保存部101を含まずに、判定部102と、認証部103と、表示制御部104のうち入力画面SC1がスクロールされた場合に認証ウィンドウW2を追従させる構成と、だけを含んでもよい。変形例3の表示制御システム1は、入力画面SC1がスクロールされた場合に、任意のタイミングで認証を開始させるための認証ウィンドウW2を追従させるので、ユーザが認証開始操作をするための画像を探す手間を省けるので、実施形態で説明した課題以外の他の課題を解決できる。本開示には、このような構成もサポートされている。
【0115】
[5-4.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
【0116】
例えば、実施形態では、決済サービスへの加盟を検討している店舗がユーザに相当する場合を説明したが、決済サービスで支払をする者(いわゆるエンドユーザ)がユーザに相当してもよい。この者が決済サービスへの会員登録をする場面に、表示制御システム1を適用してもよい。表示制御システム1は、実施形態で説明した他のサービスにも適用可能なので、決済サービス以外の他のサービスへの会員登録をする場面に、表示制御システム1を適用してもよい。
【0117】
例えば、実施形態では、サーバ10が入力情報を保存する場合を説明したが、ユーザ端末20が入力情報を保存してもよい。例えば、ユーザ端末20は、ブラウザのcookie又はその他の場所(ブラウザ以外のメモリ領域)に、入力情報を保存する。ユーザ端末20は、ユーザがリンクLを選択した場合に、自身に保存された入力情報に基づいて、認証の直前まで入力していた入力情報が引き継がれた入力画面SC1を表示させてもよい。
【0118】
例えば、リンクLには、有効期限が設定されてもよい。認証部103は、認証開始操作が行われると、保存データベースDBにリンクLの有効期限を格納する。有効期限は、認証開始操作が受け付けられてから一定時間後の時点である。有効期限の長さは、任意の長さであってよい。有効期限が切れたリンクLをユーザが選択しても、認証は完了しない。リンクLの有効期限が切れると、ユーザは、再び認証開始操作を行う必要があるものとする。この場合には、新たな有効期限が設定される。
【0119】
例えば、ユーザが、認証用の電子メールが送信された後に、メールアドレスを再入力した場合には、送信済みの電子メールに含まれるリンクLが無効になってもよい。認証部103は、新たなリンクLを生成するたびに、古いリンクLを無効にする。例えば、認証部103は、古いリンクLに含まれるハッシュ化されたセッションIDを保存データベースDBから削除してもよいし、当該ハッシュ化されたセッションIDが無効であることを示すフラグを保存データベースDBに格納してもよい。ハッシュ化されたセッションIDは、電子メールが再送信されるたびに変わるものとする。
【0120】
例えば、表示制御部104は、リンクLに含まれるハッシュ化されたセッションIDが保存されたユーザ端末20からのアクセスがあった場合にのみ、それまでに入力された入力情報が引き継がれた入力画面SC1を表示させてもよい。即ち、リンクLの選択だけではなく、セッションID(ハッシュ化されていないもの)の一致も、入力情報を引き継ぐための条件になってもよい。
【0121】
例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、ユーザ端末20により実現されてもよい。例えば、入力画面SC1の表示に関する主な処理が、サーバ10側で実行されるのではなく、ユーザ端末20側で実行されてもよい。この場合、ユーザ端末20の表示制御部201は、実施形態で説明したサーバ10の表示制御部104と同様の機能を有してもよい。ただし、表示制御部201は、表示制御部104のように表示データを外部に送信する必要はないので、自身が生成した表示データ又はサーバ10から受信した表示データを加工して表示部25に表示させるようにすればよい。
【0122】
例えば、サーバ10又はユーザ端末20で実現されるものとして説明した機能は、表示制御システム1における少なくとも1つのコンピュータにより実現されるようにすればよく、複数のコンピュータで機能が分担されてもよい。この場合、複数のコンピュータの各々が、他のコンピュータに対し、自身の処理結果を送信することによって、機能の分担が実現されるようにすればよい。
【0123】
[6.付記]
例えば、本開示に係る表示制御システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部と、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部と、
前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部と、
を含む表示制御システム。
(2)
前記保存部は、前記入力画面に入力された第1入力情報を保存し、
前記表示制御部は、前記第1入力情報に基づいて、前記第1入力情報とは異なる第2入力情報の入力を受け付ける前記入力画面を表示させる、
(1)に記載の表示制御システム。
(3)
前記保存部は、ブラウザの第1タブ又は第1ウィンドウに表示された前記入力画面に入力された前記入力情報を保存し、
前記表示制御部は、前記第1タブとは異なる第2タブ、又は、前記第1ウィンドウとは異なる第2ウィンドウに、前記入力画面を表示させる、
(1)又は(2)に記載の表示制御システム。
(4)
前記認証開始操作部は、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、任意のページから行うことができる、
(1)~(3)の何れかに記載の表示制御システム。
(5)
前記表示制御部は、前記認証開始操作を受け付けるためのウィンドウを、前記入力画面に重畳させるようにして表示させ、前記入力画面がスクロールされた場合には、前記ウィンドウを追従させる、
(1)~(4)の何れかに記載の表示制御システム。
(6)
前記保存部は、前記入力画面のうち、表示中の部分に関する表示部分情報を更に保存し、
前記表示制御部は、前記保存部により保存された前記入力情報及び前記表示部分情報に基づいて、前記入力画面を表示させる、
(1)~(5)の何れかに記載の表示制御システム。
(7)
前記表示部分情報は、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、表示中のページを示し、
前記表示制御部は、前記複数のページのうち、前記保存部により保存された前記表示部分情報が示す前記ページを表示させる、
(6)に記載の表示制御システム。
(8)
前記保存部は、前記入力情報を識別可能な識別情報と、前記入力情報と、を関連付けてサーバに保存し、
前記表示制御部は、前記認証を実行させたユーザ端末から受信した前記識別情報に関連付けられた前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる、
(1)~(7)の何れかに記載の表示制御システム。
(9)
前記認証部は、所定の通知先に対し、前記認証に必要な認証情報を含む通知を送信し、
前記他の画面には、前記通知が表示され、
前記認証部は、前記他の画面を表示させたユーザ端末から受信した前記認証情報に基づいて、前記認証を実行する、
(1)~(8)の何れかに記載の表示制御システム。
(10)
前記表示制御システムは、前記認証開始操作が行われたと判定された場合に、前記入力画面に対する入力を制限する制限部を更に含み、
前記表示制御部は、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記制限部による制限が解除された前記入力画面を表示させる、
(1)~(9)の何れかに記載の表示制御システム。
(11)
前記表示制御部は、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報の表示が制限されるように加工された前記入力画面を表示させる、
(1)~(10)の何れかに記載の表示制御システム。
(12)
前記入力画面では、サービスに関する申し込みに必要な情報の入力が受け付けられ、
前記表示制御システムは、前記表示制御部により前記入力画面が表示された後に、前記申し込みを受け付ける申込受付部を更に含む、
(1)~(11)の何れかに記載の表示制御システム。
【符号の説明】
【0124】
1 表示制御システム、N ネットワーク、10 サーバ、11,21 制御部、12,22 記憶部、13,23 通信部、20 ユーザ端末、24,34 操作部、25,35 表示部、B ボタン、F 入力フォーム、L リンク、N ネットワーク、DB 保存データベース、MT メールタブ、W1 ブラウザウィンドウ、W2 認証ウィンドウ、100 データ記憶部、101 保存部、102 判定部、103 認証部、104 表示制御部、105 申込受付部、106 制限部、200 データ記憶部、201 表示制御部、202 操作受付部、SC1 入力画面、SC2 メール画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部と、
前記入力画面の表示中に、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、任意のページから任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部と、
前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部と、
を含む表示制御システム。
【請求項2】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部と、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部と、
前記認証開始操作を受け付けるためのウィンドウを、前記入力画面に重畳させるようにして表示させ、前記入力画面がスクロールされた場合には、前記ウィンドウを追従させ、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部と、
を含む表示制御システム。
【請求項3】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部と、前記入力画面のうち、表示中の部分に関する表示部分情報と、を保存する保存部と、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部と、
前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報及び前記表示部分情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部と、
を含む表示制御システム。
【請求項4】
前記表示部分情報は、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、表示中のページを示し、
前記表示制御部は、前記複数のページのうち、前記保存部により保存された前記表示部分情報が示す前記ページを表示させる、
請求項に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記保存部は、前記入力画面に入力された第1入力情報を保存し、
前記表示制御部は、前記第1入力情報に基づいて、前記第1入力情報とは異なる第2入力情報の入力を受け付ける前記入力画面を表示させる、
請求項1~4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記保存部は、ブラウザの第1タブ又は第1ウィンドウに表示された前記入力画面に入力された前記入力情報を保存し、
前記表示制御部は、前記第1タブとは異なる第2タブ、又は、前記第1ウィンドウとは異なる第2ウィンドウに、前記入力画面を表示させる、
請求項1~4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項7】
前記保存部は、前記入力情報を識別可能な識別情報と、前記入力情報と、を関連付けてサーバに保存し、
前記表示制御部は、前記認証を実行させたユーザ端末から受信した前記識別情報に関連付けられた前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる、
請求項1~4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項8】
前記認証部は、所定の通知先に対し、前記認証に必要な認証情報を含む通知を送信し、
前記他の画面には、前記通知が表示され、
前記認証部は、前記他の画面を表示させたユーザ端末から受信した前記認証情報に基づいて、前記認証を実行する、
請求項1~4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項9】
前記表示制御システムは、前記認証開始操作が行われたと判定された場合に、前記入力画面に対する入力を制限する制限部を更に含み、
前記表示制御部は、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記制限部による制限が解除された前記入力画面を表示させる、
請求項1~4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報の表示が制限されるように加工された前記入力画面を表示させる、
請求項1~4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項11】
前記入力画面では、サービスに関する申し込みに必要な情報の入力が受け付けられ、
前記表示制御システムは、前記表示制御部により前記入力画面が表示された後に、前記申し込みを受け付ける申込受付部を更に含む、
請求項1~4の何れかに記載の表示制御システム。
【請求項12】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存ステップと、
前記入力画面の表示中に、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、任意のページから任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証ステップと、
前記認証が完了した場合に、前記保存ステップにより保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御ステップと、
を含む表示制御方法。
【請求項13】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存ステップと、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証ステップと、
前記認証開始操作を受け付けるためのウィンドウを、前記入力画面に重畳させるようにして表示させ、前記入力画面がスクロールされた場合には、前記ウィンドウを追従させ、前記認証が完了した場合に、前記保存ステップにより保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御ステップと、
を含む表示制御方法。
【請求項14】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部と、前記入力画面のうち、表示中の部分に関する表示部分情報と、を保存する保存ステップと、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証ステップと、
前記認証が完了した場合に、前記保存ステップにより保存された前記入力情報及び前記表示部分情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御ステップと、
を含む表示制御方法。
【請求項15】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部、
前記入力画面の表示中に、前記入力画面に含まれる複数のページのうち、任意のページから任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部、
前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項16】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部を保存する保存部、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部、
前記認証開始操作を受け付けるためのウィンドウを、前記入力画面に重畳させるようにして表示させ、前記入力画面がスクロールされた場合には、前記ウィンドウを追従させ、前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項17】
入力情報の入力を受け付ける入力画面に入力された前記入力情報の少なくとも一部と、前記入力画面のうち、表示中の部分に関する表示部分情報と、を保存する保存部、
前記入力画面の表示中に任意のタイミングで行うことができる認証開始操作が行われた場合に、前記入力画面とは異なる他の画面を表示させる必要がある認証であって、かつ、前記入力画面から行われる手続に必要な認証を実行する認証部、
前記認証が完了した場合に、前記保存部により保存された前記入力情報及び前記表示部分情報に基づいて、前記入力画面を表示させる表示制御部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。