特開 2024-83103 釣用のルアー

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024083103

(43)【公開日】2024-06-20

(54)【発明の名称】釣用のルアー

(51)【国際特許分類】

   A01K 85/01 20060101AFI20240613BHJP

   A01K 85/00 20060101ALI20240613BHJP

   A01K 85/16 20060101ALI20240613BHJP

【ＦＩ】

A01K85/01 Z

A01K85/00 B

A01K85/16

【審査請求】未請求

【請求項の数】10

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022197425

(22)【出願日】2022-12-09

(71)【出願人】

【識別番号】000002495

【氏名又は名称】グローブライド株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100140822

【弁理士】

【氏名又は名称】今村 光広

(72)【発明者】

【氏名】八木 啓之

【テーマコード（参考）】

2B307

【Ｆターム（参考）】

2B307AA01

2B307BA42

2B307BA46

2B307BB03

2B307BB04

2B307BB10

(57)【要約】

【課題】 外部光の反射の際の反射率を向上させると共に複数回の反射をさせながら、より強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にフィッシュイーターを誘引することが可能な誘引部を備えたルアーを提供する。
【解決手段】 内部に空洞を有する本体部を備える釣用のルアーであって、該空洞は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を鏡面反射可能な１又は複数の反射部材が、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は複数回鏡面反射され、前記１又は複数の反射部材の少なくとも１つは、前記外部からの光を全反射可能なように配置される。
【選択図】 図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

内部に空洞を有する本体部を備える釣用のルアーであって、
該空洞は外部から一部又は全部が視認可能であり、
外部からの光を鏡面反射可能な１又は複数の反射部材が、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は複数回鏡面反射され、
前記１又は複数の反射部材の少なくとも１つは、前記外部からの光を全反射可能なように配置されることを特徴とするルアー。

【請求項2】

前記反射部材は、反射プリズムである、請求項１に記載のルアー。

【請求項3】

前記１又は複数の反射部材として、複数の反射プリズムが設けられる場合、該複数の反射プリズムは、それぞれの反射面が互いに異なる方向となるように設けられる、請求項２に記載のルアー。

【請求項4】

前記反射プリズムは、三角錐プリズム、偏三角錐プリズム、四角錐プリズム、偏四角錐プリズム、Ｖ字状プリズム、球状プリズム、コーナーキューブプリズム、又は三角柱プリズムである、請求項２に記載のルアー。

【請求項5】

前記外部からの光は、前記反射プリズム内のいずれか複数の反射面で全反射される、請求項２に記載のルアー。

【請求項6】

前記反射プリズムの複数の反射面のそれぞれの角度は、前記外部からの光の反射方向に基づき偏向されている、請求項２に記載のルアー。

【請求項7】

前記本体部の内面は湾曲面であり、前記１又は複数の反射プリズムは、前記湾曲面に沿って設けられ、前記１又は複数の反射プリズムは、該１又は複数の反射プリズムのそれぞれの垂線が、該垂線と前記湾曲面との交点における該湾曲面の接線と垂直となるように設けられる、請求項２に記載のルアー。

【請求項8】

前記１又は複数の反射プリズムは、前記本体部と一体として形成されている、請求項２に記載のルアー。

【請求項9】

前記１又は複数の反射プリズムが複数設けられる場合、各反射プリズムは同じ形状又は異なる形状である、請求項２に記載のルアー。

【請求項10】

前記１又は複数の反射プリズムが、前記本体部の内面と、前記空洞内とに設けられる場合、前記外部からの光は、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかにおいて全反射される、請求項２に記載のルアー。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、釣用のルアーに関する。

【背景技術】

【0002】

従来より、ルアーフィッシングでは、フィッシュイーターを捕獲するため、小魚等のベイトに疑似された疑似餌（ルアー）が用いられている。このようなルアーとして、餌木、スプーン、プラグ、スピナー、ジグ、プラスチックルアー等様々な種類のものが知られている。

【0003】

このようなルアーの１つとして、特許文献１には、フィッシングに用いる疑似餌等の魚誘引具に係り、特に本体内に光線を反射する物体を液体と共に封入して反射体の移動により複雑な反射光を発現し、釣果を上げることが出来るようにした魚誘引具が開示されている。

【0004】

また、特許文献２には、一対の透明ないし半透明の素材からなる半割りのルアー部材を内部が中空となる間隔をもって貼り合わせてなり、上記半割りのルアー部材が内面に多数の凹凸を有する乱反射層を備えるとともに、乱反射層の表面に反射膜が形成され、かつ外面を平滑層とした発色性ルアーが開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】特開平１１－７５６２８号公報

【特許文献2】特開平９－１５４４３８号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

しかしながら、特許文献１のような漁誘引具では、光の反射をもたらし得るものの、反射光が弱くなってしまうか、小片に当たる外部からの光の角度によっては、反射光がそもそもフィッシュイーターに届かないため、魚の誘引効果が必ずしも高くならないという問題があった。また、特許文献２のような発色性ルアーでも、乱反射を行わしめるものに過ぎず、反射光が拡散してしまうため強い反射光を形成できず、その結果フィッシュイーターに気付かれにくく、魚の誘引効果が必ずしも高くならないという問題があった。

【0007】

本発明の実施形態は、外部光の反射の際の反射率を向上させると共に複数回の反射をさせながら、より強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にフィッシュイーターを誘引することが可能な誘引部を備えたルアーを提供することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。

【課題を解決するための手段】

【0008】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーは、内部に空洞を有する本体部を備える釣用のルアーであって、該空洞は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を鏡面反射可能な１又は複数の反射部材が、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかに設けられ、該外部からの光は複数回鏡面反射され、前記１又は複数の反射部材の少なくとも１つは、前記外部からの光を全反射可能なように配置される。

【0009】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記反射部材は、反射プリズムである。

【0010】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記１又は複数の反射部材として、複数の反射プリズムが設けられる場合、該複数の反射プリズムは、それぞれの反射面が互いに異なる方向となるように設けられる。

【0011】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記反射プリズムは、三角錐プリズム、偏三角錐プリズム、四角錐プリズム、偏四角錐プリズム、Ｖ字状プリズム、球状プリズム、コーナーキューブプリズム、又は三角柱プリズムである、請求項２に記載のルアー。

【0012】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記外部からの光は、前記反射プリズム内のいずれか複数の反射面で全反射される。また、本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記反射プリズムの複数の反射面のそれぞれの角度は、前記外部からの光の反射方向に基づき偏向されている。

【0013】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記本体部の内面は湾曲面であり、前記１又は複数の反射プリズムは、前記湾曲面に沿って設けられ、前記１又は複数の反射プリズムは、該１又は複数の反射プリズムのそれぞれの垂線が、該垂線と前記湾曲面との交点における該湾曲面の接線と垂直となるように設けられる

【0014】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記１又は複数の反射プリズムは、前記本体部と一体として形成されている。

【0015】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記１又は複数の反射プリズムが複数設けられる場合、各反射プリズムは同じ形状又は異なる形状である。

【0016】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアーにおいて、前記１又は複数の反射プリズムが、前記本体部の内面と、前記空洞内とに設けられる場合、前記外部からの光は、前記本体部の内面又は前記空洞内の少なくともいずれかにおいて全反射される。

【発明の効果】

【0017】

本発明の様々な実施形態によって、外部光の反射の際の反射率を向上させると共に複数回の反射をさせながら、より強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にフィッシュイーターを誘引することが可能な誘引部を備えたルアーを提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【0018】

【図1】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の概略図である。

【図2】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の断面図である。

【図3】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の形状を説明する図である。

【図4】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の形状を説明する図である。

【図5】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１における反射部材４の配置方法を説明する図である。

【図6】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。

【図7】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。

【図8】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。

【図9】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。

【図10】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。

【図11】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。

【図12】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。

【図13】（ａ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの形状を示し、（ｂ）は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。（ｃ）本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射プリズムの本体部への設置例を示すものである。

【図14】本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１にける反射部材（反射プリズム）の配置について説明する図である。

【図15】（ａ）本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１にける反射部材（反射プリズム）が複数ある場合の形状について説明する図である。（ｂ）本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１における反射部材（反射プリズム）が複数ある場合の形状について説明する図である。

【図16】（ａ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の外観図である。（ｂ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の長手方向の断面図である。（ｃ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１のＡ－Ａ断面図である。

【図17】（ａ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の内部構造を説明する斜視図である。（ｂ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の断面図である。

【図18】（ａ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の内部構造を説明する斜視図である。（ｂ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の断面図である。

【図19】本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１を説明する図である。

【図20】（ａ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１における反射プレートの形状を示す図である。（ｂ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１における反射プレートの形状を示す図である。（ｃ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１における反射プレートの形状を示す図である。（ｄ）本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１における反射プレートの形状を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0019】

以下、本発明の様々な実施形態を適宜図面を参照して説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。

【0020】

図１、２を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１について説明する。図１、２に示すように、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１は、内部に空洞１１を有する本体部２を備え、該空洞１１は外部から一部又は全部が視認可能であり、外部からの光を鏡面反射可能な１又は複数の反射部材４（図示の例では、後述する複数の四角錐プリズム）が、該本体部２の内面又は該空洞１１内の少なくともいずれか（図示の例は、本体部２の内面）に設けられ、該１又は複数の反射部材４（図示の例では、後述する複数の四角錐プリズム）の少なくとも１つは、該外部からの光を全反射可能なように配置される。なお、１又は複数の反射部材４（例えば、反射プリズム）が設けられるという場合、１又は複数の反射部材４と本体部２とが一体又は別体として設けるようにしてもよい。１又は複数の反射部材４と本体部２とが別体として設けられる場合でも、１又は複数の反射部材４の一部又は全部が本体部２と接触するようにして設けてもよい（本明細書を通じて同様とする）。また、１又は複数の反射部材４が該本体部２の内面と該空洞１１内とに設けられた場合、該本体部２の内面に設けた反射部材４で全反射を行わせるだけでなく、空洞１１内に設けた反射部材４においても全反射を行わせることができる。また、１又は複数の反射部材４が該本体部２の内面と該空洞１１内とに設けられた場合、該本体部２の内面又は該空洞１１内のいずれか一方で全反射を行わせ、他方で鏡面反射を行わせるようにしてもよい。図２に示す例では、複数の反射部材４（反射プリズム）が本体部２の内面に該本体部２と一体のものとして設けられ、一部の外部光は、当該複数の反射部材４（反射プリズム）において全反射され、残りの外部光は、空洞１１内に屈折光として入射し、該空洞１１内に設置された反射面６で鏡面反射されるように設けられる。なお、空洞１１内には、例えば、鉛やその他の材料を埋め込むようにしてもよい。その際、埋め込まれた部材の外面と本体部の内面との間に、例えば、空気の層や真空の層が形成されるように構成できる。ここで、反射プリズムとは、透光性の媒質からなる多面体の形状を有し、該多面体の各面で光を反射することができる反射部材を指すものとする（本明細書を通じて同様とする）。

【0021】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１によれば、外部光の反射の際の反射率を向上させると共に複数回の反射をさせながら、強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成を可能ならしめることで、より確実にフィッシュイーターを誘引することが可能な誘引部を備えたルアーを提供することが可能となる。

【0022】

ここで、屈折率の大きな媒質から屈折率の小さな媒質に光線が入射する場合、屈折角は入射角よりも大きくなるが、入射角が大きくなると屈折角が９０°に達し（この場合の入射角を臨界角という）、入射角がこの臨界角を超えると、屈折光がなくなり光線が全て反射される状態となり、この状態を全反射と言うが、入射光が全反射を起こさせるようにすることで、反射率を１００％(理論上)又は１００％に近い値に向上させることができる。また、臨界角θｃは、下記のように算出することができる。

【0023】

これを踏まえ、例えば、ルアー１の本体部２及びその内面に設けられる反射部材４の素材としてポリカーボネードを使用する場合、その屈折率は１．５８５であり、該本体部２の内部の空洞１１内は空気で満たされているとすると、その屈折率は１．０００であることから、臨界角θｃは、３９．１°となる。また、例えば、ルアー１の本体部２及びその内面に設けられる反射部材４の素材としてＡＢＳを使用する場合、その屈折率は１．５７であり、該本体部２の内部の空洞１１内は空気で満たされているとすると、その屈折率は１．０００であることから、臨界角θｃは、３９．６°となる。このようにして、入射光の入射角がこうした臨界角θｃを超える場合には全反射を行わしめることができる。こうしたことから、反射部材４は、屈折率の大きな媒質から屈折率の小さな媒質に光線が入射する箇所に設けるようにするとよい。また、入射光の角度がこうした臨界角を超えるような角度とするため、ルアー１に設ける反射部材４の反射面の角度が様々な方向を向くように反射部材を設けることが有効となることが判明した。他方で、ルアー１の外部（すなわち水中）からルアー１の本体部２の外面では、海水の屈折率が１．３４３であるのに対して本体部の屈折率（上述のポリカーボネードの場合）は１．５８５であることから、上記式により臨界角θｃは９０°よりも大きい値となる、すなわち全反射されず、本体部２を透過することとなる。そして、こうした透過光（入射光）の入射角が、上述の通り臨界角θｃを超える場合には全反射を行わしめることができる。また、当該透過光（入射光）が臨界角θｃを超えない場合は、当該透過光は空洞１１内に屈折光として入射し、既述の通り、該空洞１１内に設置された反射面６で鏡面反射されるようにされている。

【0024】

また、これに加えて、反射部材４の反射面で鏡面反射を行わしめるようにすることで、外部光の反射の際の減衰を低減しより強い光輝度で反射することが可能となる。ここで、反射部材４は、鏡面反射を行うため、反射部材４の反射面は反射の法則（反射において入射角と反射角は等しく逆符号である）が成り立つ平面に形成されている（以下同様）。鏡面反射は、通常の拡散反射と比して反射光の輝度が高いため、外部光の鏡面反射を行わしめることで反射光の強さを大幅に高めることができ、その結果反射光を遠くまで伝達することができることが判っている（以下同様）。ここで、鏡面反射と拡散反射の反射輝度は諸条件により変化するが、同一条件下であれば拡散反射は鏡面反射の概ね１/５以下の輝度である。本発明において「鏡面反射」という場合、理想的な鏡面反射だけでなく、それに比して４０％以上の輝度の反射（本明細書では準鏡面反射と呼ぶ）も含むことに留意されたい。

【0025】

出願人による最近の研究により、フィッシュイーターがベイトフィッシュを捕食するメカニズムが徐々に明らかになってきているが、フィッシュイーターが捕食するのに最も依存しているのが視覚である。しかしながら、魚種により異なるものの、そもそも魚の視力は総じて人間と比較して悪く、明瞭に捉えることできる距離は数メートルに過ぎないことが判ってきている。このようなことから、視力に頼る限りにおいては、フィッシュイーターは、目の前にベイトフィッシュが来るのを待って捕食する必要があることとなるが、実際には、フィッシュイーターは、ベイトフィッシュの反射光を手掛かりとして遠方から明瞭に見える距離まで急接近していき、最終的に目視で確認して捕食するというプロセスを辿る。出願人による同研究によれば、フィッシュイーターは、例えば、ギラっと光るイワシのようなベイトフィッシュが放つのと同じ自然光の鏡面反射光に最も強く反応するものであるところ、例えば、水中で遠方まで届く強力な人口灯は、魚類が元来強過ぎる光を嫌う傾向があることから逆効果であり，また、従来公知のルアーは入射光を拡散反射する拡散反射光であるため、反射輝度が弱く遠方まで反射光を到達させることが不可能となる。このように、フィッシュイーターから見ると、より遠くまで到達する高輝度の鏡面反射光を放つルアーが「まさに餌」として相応しいことを本願発明者は見出した。こうした技術的知見は、魚の行動・魚体構造を科学的に分析した結果、本出願人が導き出したものであり、従来公知の技術では考慮されていなかったものであると言える。

【0026】

また、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１において、当該１又は複数の反射部材４として複数の反射プリズムが設けられる場合、複数の反射プリズムの、対応するそれぞれの反射面が互いに異なる方向となるように設けられる。このようにして、ルアー１に設ける反射部材（反射プリズム）４の反射面の角度が様々な方向を向くように反射部材（反射プリズム）４を設けることで、より効果的に入射光の角度が臨界角を超えるような角度での入射光を受光することが可能となる。

【0027】

次に、図３及び図４に示すように、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１において、当該本体部２の内面又は外面は平面又は球面であり、当該１又は複数の反射部材（反射プリズム）４は、平面又は球面に沿って設けられる。

【0028】

次に、図５に示すように、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１において、当該本体部２の内面（図示の例の場合）又は外面は湾曲面２ａであり、１又は複数の反射部材（反射プリズム）４は、当該湾曲面２ａに沿って設けられる。より詳細には、当該１又は複数の反射プリズム４は、該１又は複数の反射プリズム４のそれぞれの垂線が、該垂線と当該湾曲面２ａとの交点における該湾曲面の接線と垂直となるように設けられる。また、同図５に示すように、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１において、当該湾曲面２ａは、ルアー１の前後の延伸方向（Ｘ）に垂直な方向に湾曲している。また、同図５に示すように、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１において、当該湾曲面２ａは、ルアー１の上下の延伸方向（Ｙ）に垂直な方向に湾曲している。

【0029】

ここで、外部からの光を鏡面反射可能な１又は複数の反射部材（反射プリズム）４は、該本体部２の外面と該本体部２の内面、該本体部２の外面と該空洞１１内、又は該本体部２の内面と該空洞１１内に設けるようにしてもよい。このようにして、本体部２の外面、本体部２の内面又は空洞１１内に設けた反射部材４の少なくとも２箇所で鏡面反射を行わせることもできる。また、例えば、本体部２の外面で鏡面反射を、本体部２の内面又は空洞１１内の少なくともいずれかで全反射及び鏡面反射を行うように構成してもよい。ここで、外部からの光を鏡面反射可能な１又は複数の反射部材（反射プリズム）４は、該本体部２の外面と該本体部２の内面と該空洞１１内に設けるようにしてもよい。

【0030】

次に、図６ないし図１３を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の反射部材（反射プリズム）について説明する。各図（ａ）は、反射プリズムの形状を示し、各図（ｂ）は、当該反射プリズムによる全反射の方向の一例を示すものである。また、図１３（ｃ）は、当該反射プリズムの本体部への設置例を示すものである。図６ないし図１３に示すように、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１において、反射部材（反射プリズム）４は、三角錐プリズム（図６の場合）、偏三角錐プリズム（図７の場合）、四角錐プリズム（図８の場合）、偏四角錐プリズム（図９の場合）、Ｖ字状プリズム（図１０の場合）、球状プリズム（図１１の場合）、コーナーキューブプリズム（図１２の場合）、又は三角柱プリズム（図１３の場合）である。ここで、偏三角錐プリズムとは、対面の三角形同士の面の交角が直角未満又は直角よりも大きい三角錘を指し、例えば、図７に示す三角錐の頂点の高さが、図６に示す三角錐の頂点の高さよりも高い場合（図７に示す場合）、及び図６に示す三角錐の頂点の高さよりも低い場合を指す。偏四角錐プリズムとは、対面の三角形同士の面の交角が直角未満又は直角よりも大きい四角錘を指し、例えば、図９に示す四角錐の頂点の高さが、図８に示す四角錐の頂点の高さよりも低い場合（図９に示す場合）、及び図８に示す四角錐の頂点の高さよりも高い場合を指す。コーナーキューブプリズムとは、3枚の平面を互いに直角に組み合わせ、立方体の頂点型にしたプリズムを指し、再帰反射をする反射部材を指す。また、複数の反射プリズムが設けられる場合、各反射プリズムは、同一面に配置するようにしてもよいし、本体部２の形状に沿って曲面に配置してもよい（以下同様）。このようにして、外部光の反射の際の反射率を向上させると共に複数回の反射をさせながら、より強い光輝度で反射することを可能としかつ様々な方向への反射光の形成が可能となる。

【0031】

ここで、本発明の一実施形態に係る反射プリズムを備える釣用のルアーの製造方法について説明する。まず、形成したいルアーの形状、寸法及び反射プリズムの形状、寸法及び数を決定し（ステップ１）、これに合わせて金型を切削又は放電加工を行う（ステップ２）。次に、ステップ２により得られた金型の二次加工を行うと共に、反射プリズムの各面を構成することとなる表面を研磨する（ステップ３）。当該研磨の方法として、例えば、粗い砥粒の砥石から順次細かい砥粒の砥石へ変えて磨き（磨き工程１）、２００番から順次細かいサンドペーパーに変えて磨き（磨き工程２）、必要に応じて、ダイアモンドペーストを用いて更に磨く（磨き工程３）。その他の研磨方法として、例えば、マイクロサイズのガラスメディア等を用いて、ショットブラストし金型を鏡面に仕上げる方法や精密加工ラッピングで鏡面に仕上げる方法が考えられるが、これらに限定されるものではない。次に、ステップ３を経て得られた金型の細かい傷を消すため内面にクリア塗装を施したルアーを得る（ステップ４）。このようにして、本発明の一実施形態に係る反射プリズムを備える釣用のルアーを形成することができる。

【0032】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の１又は複数の反射部材（反射プリズム）の反射面は、例えば、樹脂板や金属板に、樹脂メッキ、蒸着塗装、あるいはフォロフィルム、反射ミラーフィルム、ホログラムシートを貼付け、若しくは鏡面の金属接着、樹脂接着又はガラスシート接着により鏡面が形成されるが、これらに限定されるものではない。このようにして、例えば、ルアー腹部（下面）のように水面上からの光が入射し易い部位に用いて反射効率を向上させ、より強い反射光を放つようにしたり、あるいは弱い入射光も確実に反射させることが可能となる。また、形成する反射面が、鏡面反射を行うか又は拡散反射を行うかは、形成する反射面の表面粗度・平面度や材質などの要素に大きく左右されるが、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１における１又は複数の反射部材（反射プリズム）の鏡面反射面は、理想的な鏡面反射に比して４０％以上の輝度の反射を可能とする材質及び表面粗度を決定し、上述の形成方法を用いることで形成可能である。例えば、樹脂射出成型の場合、特に、金型面の表面粗度に影響されるが、成型材料による差（例えば、アクリルと比較した場合、ルアーへの使用頻度の高いＡＢＳは表面粗度が粗い等）も鏡面形成に大きく影響し得る。このような場合でも、透明塗料を鏡面に薄く塗装することで表面粗度の影響を低減することができる。

【0033】

次に、図１４を参照して、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１における反射部材（反射プリズム）の配置について説明する。図１４は、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１の本体部２を、中心軸Ｘを通るようにルアー１の背中側から腹側に切断した状態（本体部２を背中中央から腹中央に沿って切断し２分割した状態）の一方側本体部２ｂを示している。図１４に示す一方側本体部２ｂは、右側が頭部、左側が尾部、上側が背中部、下側が腹部であり、中心軸Ｘは当該背中部から腹部の上下方向の中央部分を通り、当該尾部から頭部の方向（左右方向又は長手（前後）方向）に延びる軸である。

【0034】

図示のように、複数の反射プリズム（正四角錐プリズム）が一方側本体部２ｂ及び他方側本体部（図示しない）に設けられており、その中央領域Ａにおいて、中央部Ａ１における前後方向（紙面の左右方向）の反射プリズムの数は、中央側部Ａ２における前後方向（紙面の左右方向）の反射プリズムの数よりも多く構成されている。ここで、中央部Ａ１は、上下方向（高さ方向）でみて、中央領域Ａの長さ（高さ）の半分程度の長さ（高さ）を有するようにされるが、３０％から６０％の範囲とすることができる。これにより、中央部Ａ１においては、外部光が反射すると、当該前後方向に線状に光るため、より効果的にフィッシュイーターを誘引することが可能となる。他方で、背中部の領域Ｂ、腹部の領域Ｃにおいては、その一部又は全部に反射プリズムが設けられないようにすることができる。その理由は、反射プリズムを領域Ｂの一部又は全部に設けた場合、場合によっては、外部光が水上に反射され、鳥に捕獲されてしまうこともあり得るためであり、また、反射プリズムを領域Ｃの一部又は全部に設けた場合、水中において獲物が海中から上方を見て不自然に光り過ぎることを低減することができる。なお、実際の小魚も腹部が光るものではなく、また、そもそも海底側から腹部（下方）を光らせるような光源はないことも挙げられる。なお、中央領域Ａにおいて、反射プリズムが設けられている箇所では、入射光が反射プリズムで全反射可能に構成され、反射プリズムが設けられていない箇所では、本体部と空洞の境界面において鏡面反射されるように構成されることで、全体としてより複雑な反射光を生ぜしめることが可能となる。これは、例えば、複数の反射プリズムを間隔を空けて設ける（反射プリズムが設けられる箇所とそうではない箇所が生じる）ようにしても同様の効果を得ることができる。また、中央領域Ａにおいて、製造上の観点から、反射プリズムを設けることができる箇所もあれば、そうではない箇所もある。反射プリズムはこうした製造上の観点から設ける場所を適宜選択するようにしてもよい。

【0035】

また、一方側本体部２ｂ及び他方側本体部（図示しない）に設けられている複数の反射プリズム（正四角錐プリズム）のそれぞれには前述の透明塗料が塗装されるようにしてもよい。また、反射プリズムが設けられていない一方側本体部２ｂ及び他方側本体部（図示しない）に当該透明塗料が塗装されるようにしてもよい。なお、透明塗料の材料は、例えば、ウレタン系透明塗料又はアクリル系透明塗料であり、厚みは０．０１ｍｍから０．６ｍｍの範囲、好ましくは０．０１ｍｍから０．１ｍｍの範囲であり、反射プリズムに塗装される場合、透明塗料により反射面の鏡面反射に影響がない程度に塗装される、又は、金型による傷を埋めることができる程度に塗装され、傷による乱反射を防止するようにされる。他方で、既述の背中部の領域Ｂ、腹部の領域Ｃにおいては、当該透明塗料を塗装しないようにされる。このようにして、外部光がルアー内を通過し、不自然に光ることもなく、フィッシュイーターに違和感を与えることを回避できる。また、腹部の領域Ｃは、一方側本体部２ｂと他方側本体部（図示しない）との接合面を含むため、当該接合面における接着ないし溶着を妨げないようにするため、こうした接合面においても当該透明塗料を塗装しないようにするとよい。

【0036】

本発明の一実施形態に係る釣用のルアー１において、本体部２は、樹脂（例えば、ＡＢＳ、アクリル等）又は金属（例えば、亜鉛、鉛、タングステン等）により形成される。また、本体部２は、その一部が樹脂（例えば、ＡＢＳ、アクリル等）又は金属（例えば、亜鉛、鉛、タングステン等）の少なくともいずれかにより形成されるようにしてもよい。また、本発明の一実施形態に係る釣用のルアー２において、反射部材（反射プリズム）４が複数設けられる場合、各反射部材（反射プリズム）４は同じ形状又は異なる形状のいずれであってもよい。例えば、図１５（ａ）では、中央に設けられている反射部材（反射プリズム）４と比較して、その両隣にある反射部材（反射プリズム）４はその高さが中央の反射部材（反射プリズム）４よりも低く、両端にある反射部材（反射プリズム）４は、当該両隣にある反射部材（反射プリズム）４の高さよりも低くなるように形成されている。また、図１５（ｂ）では、中央に設けられている反射部材（反射プリズム）４と比較して、その両隣の反射部材（反射プリズム）４は、その頂点の位置が中央の反射部材（プリズム）４の頂点よりも左右方向にそれぞれずれるように形成されている。

【0037】

次に、図１６を参照して、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１について説明する。図１６（ａ）は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の外観図であり、図１６（ｂ）は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の長手方向に上下方向（背部から腹部方向）の断面図であり、図１６（ｃ）は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１のＡ－Ａ断面図（図１６（a）のＡ－Ａ断面）である。図示のように、ルアー１の本体部２の内面に複数の反射部材（反射プリズム）４が設けられると共に、当該本体部２の内部の空洞１１内に、反射プレート７が上下方向と水平方向に十字状に設けられている。このようにして、一部の外部光は、当該複数の反射部材４（反射プリズム）において全反射され、残りの外部光も、空洞１１内に屈折光として入射し、該空洞１１内に設置された反射プレート７で鏡面反射されるように構成されるため、外部光を強い輝度でかつ様々な方向に反射させることが可能となる。なお、当該本体部２の空洞１１の反射プレート７が設けられてない空間には、適宜必要に応じて錘８を設けるようにしてもよい。ここで、鏡面反射させることが可能に構成されている当該上下方向の反射プレート７は、図２０（ａ）に示すようなＶ字形状が複数連続して形成されている（Ｖ字状という）反射プレート７であってもよいし、図２０（ｂ）に示すような波形状が複数連続して形成されている（波状という）反射プレート７であってもよい。ここで、当該上下方向の反射プレート７は、Ｖ字形状又は波形状が連続ではなく断続的に形成されるようにしてもよい。また、鏡面反射させることが可能に構成されている当該水平方向の反射プレート７は、図２０（ｃ）に示すようなＶ字形状が複数連続して形成されている（Ｖ字状という）反射プレート７であってもよいし、図２０（ｄ）に示すような波形状が複数連続して形成されている（波状という）反射プレート７であってもよい。ここで、当該水平方向の反射プレート７は、Ｖ字形状又は波形状が連続ではなく断続的に形成されるようにしてもよい。このような反射プレート７を設けることで、多方向への反射が可能となる。なお、Ｖ字形状又は波形状が形成される方向は、図示の方向に限らず、図示の方向に垂直な方向であってもよいし、図示の方向に対して傾斜する方向であってもよく、特定の方向に限定されるものではない。

【0038】

次に、図１７を参照して、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１について説明する。図１７（ａ）は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の内部構造を説明する斜視図であり、図１７（ｂ）は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の断面図（ルアー１の中心軸に垂直な面における断面図）である。図示のように、ルアー１の本体部２の内面に複数の反射部材（反射プリズム）４が設けられると共に、当該本体部２の内部の空洞１１内に、反射プレート７が上下方向と水平方向に逆Ｔ字状に設けられている。このようにして、一部の外部光は、当該複数の反射部材４（反射プリズム）において全反射され、残りの外部光も、空洞１１内に屈折光として入射し、該空洞１１内に設置された反射プレート７で鏡面反射されるように構成されるため、外部光を強い輝度でかつ様々な方向に反射させることが可能となる。なお、当該本体部２の空洞１１の反射プレート７が設けられてない空間には、適宜必要に応じて錘８を設けるようにしてもよい。

【0039】

次に、図１８を参照して、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１について説明する。図１８（ａ）は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の内部構造を説明する斜視図であり、図１８（ｂ）は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の断面図（ルアー１の中心軸に垂直な面における断面図）である。図示のように、ルアー１の本体部２の内面に複数の反射部材（反射プリズム）４が設けられると共に、当該本体部２の内部の空洞１１内に、反射プレート７が上下方向に複数設けられている。このようにして、一部の外部光は、当該複数の反射部材４（反射プリズム）において全反射され、残りの外部光も、空洞１１内に屈折光として入射し、該空洞１１内に設置された反射プレート７で鏡面反射されるように構成されるため、外部光を強い輝度でかつ様々な方向に反射させることが可能となる。なお、当該本体部２の空洞１１の反射プレート７が設けられてない空間には、適宜必要に応じて錘８を設けるようにしてもよい。

【0040】

次に、図１９を参照して、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１について説明する。図１９は、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１の構造を説明するものである。図示のように、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１は、頭部本体部１２ａと、中央第１本体部１２ｂと、中央第２本体部１２ｃと、中央第３本体部１２ｄと、尾部本体部１２ｅとを備え、各部材は隣接する部材と従来公知の連結手段を介して互いに接続されている。当該各部材の少なくともいずれかには適宜本体部（図示しない）と空洞（図示しない）を設け、当該本体部（図示しない）の内面に反射部材（反射プリズム）を設けることができる。反射部材（反射プリズム）の態様は既述の通りであり、詳細は省略する。また、当該各部材の少なくともいずれかの空洞内には既述の反射面６や反射プレート７を設けるようにしてもよい。このようにして、本発明のその他の実施形態に係る釣用のルアー１は、頭部本体部１２ａと、中央第１本体部１２ｂと、中央第２本体部１２ｃと、中央第３本体部１２ｄと、尾部本体部１２ｅとを備えることで、選択された部材に反射部材（反射プリズム）を設けたり、必要に応じて反射面や反射プレートを設けることができる。

【0041】

本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。

【符号の説明】

【0042】

１ ルアー
２ 本体部
２ａ 湾曲面
２ｂ 一方側本体部
３ 支持部材
４ 反射部材（反射プリズム）
５ 支持受部
６ 反射面
７ 反射プレート
８ 錘
１１ 空洞
１２ａ 頭部本体部
１２ｂ 中央第１本体部
１２ｃ 中央第２本体部
１２ｄ 中央第３本体部
１２ｅ 尾部本体部

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】