(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083148
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】AC最大出力電力取得装置
(51)【国際特許分類】
G05F 1/67 20060101AFI20240613BHJP
H02M 7/00 20060101ALI20240613BHJP
H02M 7/48 20070101ALI20240613BHJP
H02J 7/34 20060101ALI20240613BHJP
H02J 3/38 20060101ALI20240613BHJP
H02J 3/32 20060101ALI20240613BHJP
H02J 9/00 20060101ALI20240613BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20240613BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20240613BHJP
B60L 53/20 20190101ALI20240613BHJP
B60L 53/30 20190101ALI20240613BHJP
B60L 55/00 20190101ALI20240613BHJP
B60W 20/00 20160101ALI20240613BHJP
【FI】
G05F1/67 Z
G05F1/67 A
G05F1/67 B
H02M7/00 Z
H02M7/48 Z
H02J7/34 G
H02J3/38 150
H02J3/38 160
H02J3/38 170
H02J3/32
H02J9/00
H02J3/38 180
B60L50/60
B60L53/14
B60L53/20
B60L53/30
B60L55/00
B60W20/00 ZHV
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197502
(22)【出願日】2022-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】000217491
【氏名又は名称】ダイヤゼブラ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【弁理士】
【氏名又は名称】堤 健郎
(74)【代理人】
【識別番号】100155963
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100142608
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 由佳
(74)【代理人】
【識別番号】100167977
【弁理士】
【氏名又は名称】大友 昭男
(72)【発明者】
【氏名】奥田 隼人
(72)【発明者】
【氏名】山内 裕司
(72)【発明者】
【氏名】新谷 昌孝
(72)【発明者】
【氏名】竹林 司
【テーマコード(参考)】
3D202
5G015
5G066
5G503
5H006
5H125
5H420
5H770
【Fターム(参考)】
3D202AA10
3D202BB00
3D202BB24
3D202BB26
3D202CC57
3D202DD47
3D202DD48
3D202EE00
3D202EE27
5G015GA01
5G015GB01
5G015HA13
5G015JA22
5G015JA32
5G066HA11
5G066HB06
5G066HB07
5G066HB09
5G066JA02
5G066JB03
5G503AA01
5G503AA05
5G503AA06
5G503AA07
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA11
5G503DA05
5G503FA06
5G503GB06
5H006CC02
5H006DB01
5H006DC02
5H006DC03
5H006DC05
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BB00
5H125BC24
5H125FF14
5H420BB14
5H420CC03
5H420CC04
5H420DD03
5H420FF03
5H420FF04
5H420FF05
5H420FF22
5H770BA11
5H770CA02
5H770CA04
5H770CA05
5H770DA01
5H770DA10
5H770HA02W
5H770HA03W
5H770HA04W
5H770JA17W
5H770JA17Y
(57)【要約】
【課題】各種の電動車や非常用電源等に付属されるAC出力の最大電力を取得し、AC電力の有効利用を十分に図ることができる、AC最大出力電力取得装置を提供する。
【解決手段】電気自動車5に付属されるAC出力を、変動出力として最大電力点に近づけるように制御するAC変動出力制御部12が、AC出力からのAC電力をDC電力に変換させるAC/DCコンバータ22に対して、AC出力のAC電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流および/またはAC電圧を変動出力の動作点として一定値となるように制御して、AC最大電力点に近づける。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池およびDC/ACインバータを有する電動車もしくは非常用電源、または少なくともDC/ACインバータを有するガソリン車と、AC電力をDC電力に変換するAC/DCコンバータを有する第1電力変換装置と、DC電力をAC電力に変換するDC/ACインバータを有する第2電力変換装置とを備えた電力変換システムに設けられるものであって、
前記第1電力変換装置内に、前記電動車もしくは非常用電源またはガソリン車に付属されるAC出力を変動出力として最大電力点に近づけるように制御するAC変動出力制御部を備え、
前記AC変動出力制御部は、前記AC/DCコンバータに対して、前記AC出力のAC電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流および/またはAC電圧を前記変動出力の動作点として一定値となるように制御して、AC最大電力点に近づける、AC最大出力電力取得装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記AC変動出力制御部は、
前記AC出力のAC電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流が上昇しなくなった点または開始AC電圧から電圧降下が一定値に達した点を、前記変動出力の動作点として制御して、AC最大電力点付近に到達させる、AC最大出力電力取得装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記AC変動出力制御部は、
前記AC出力のAC電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、最大電力AC電流点および最大電力AC電圧点を前記変動出力の動作点として一定値となるAC最大電力点を、山登り法で制御して取得する、AC最大出力電力取得装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項において、
前記電動車もしくは非常用電源またはガソリン車はACコンセントを有しており、このACコンセントにACケーブルが接続される、AC最大出力電力取得装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池を内蔵する電動車や非常用電源等に付属されるAC出力の最大電力を取得するAC最大出力電力取得装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動車の車載蓄電池および住宅用蓄電池(非常用電源)を災害時などにユーザが利用するV2Hが増加している。また、これらの供給電源として系統電源のほかに太陽電池等の再生可能エネルギ電源が使用されており、電力変換装置により電力変換されて、蓄電池に直流(DC)電力が供給される。
【0003】
例えば、太陽電池は、設置場所や天候等により発電電力の変動があるので、発電効率を向上させるためにDC電力を最大化できる制御として、例えば、特許文献1に記載されたMPPT(Maxim Power Point Tracking)制御が知られている。この制御では、DC電力の変換を行うDC/DCコンバータに対し、DC出力についてMPPT制御が使用されて、太陽電池の発電効率を向上させることができる。
【0004】
ところで、電動車や非常用電源において交流(AC)コンセントが付属される場合がある。このACコンセントによりアウトドアでコーヒーメーカーや炊飯器のような消費電力の大きい電化製品を負荷として便利に利用できる。また、ガソリン車においてもエンジン出力を電力変換してACコンセントが付属される場合もある。
【0005】
このとき、停電などの災害時にも前記電化製品を負荷として利用することが可能となる。このような場合、
図5(A)に示すように、一般に、AC出力として、AC電流が過電流とならない固定電流もしくは固定電力を出力させる制御が行われる。
【0006】
図5(A)のように、最大AC電流15A、AC100Vの車種に従来方式を使用した場合、AC固定電流値とAC電流値は同一となり、動作電力点も一定となって、正常に動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、電動車の車載蓄電池の蓄電電力は車種によって異なり、電動車等に付属されているAC出力も、車種によって出力可能なAC電流値が異なっており、非常用電源においても同様に出力機器によって出力可能なAC電流値が異なっている。また、上記AC出力からどのAC電流で取り出すのが最適なのかも車種によって異なっている。
【0009】
したがって、特定の車種に合わせてAC電流を取り出すようにすると、蓄電電力からAC出力を得ることから、不要にAC電圧が低下したり、場合によっては過電流保護が働いて停止してしまう可能性がある。
図5(B)に示すように、最大AC電流15A未満、AC100Vの車種に従来方式を使用した場合、AC固定電流値15Aを出力しようと制御を行うと、AC電圧が低下したうえ、AC電流が過電流値付近で不安定な出力となり、過電流でAC出力が停止することがある。上記問題を回避するためにAC電流をさらに低下させると、取得可能な電力を十分に取り出せない問題もある。
【0010】
また、ACコンセントから電力変換装置に接続するACケーブルが長い場合、ACケーブル長さの抵抗による電圧低下によって、AC電流が上限を超えているのか、超えていないのか判別できない問題もある。
【0011】
このように、従来技術では、停電時などで電動車や非常用電源等に付属されるAC出力が必要とされるとき、十分なAC出力を取得できない場合があり、AC出力の十分な有効利用を図ることが困難なことも発生していた。
【0012】
本発明は、上記課題を解決して、各種の電動車や非常用電源等に付属されるAC出力の最大電力を取得し、AC電力の十分な有効利用を図ることができる、AC最大出力電力取得装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明に係るAC最大出力電力取得装置は、蓄電池およびDC/ACインバータを有する電動車もしくは非常用電源、または少なくともDC/ACインバータを有するガソリン車と、AC電力をDC電力に変換するAC/DCコンバータを有する第1電力変換装置と、DC電力をAC電力に変換するDC/ACインバータを有する第2電力変換装置とを備えた電力変換システムに設けられるものであって、
前記第1電力変換装置内に、前記電動車もしくは非常用電源またはガソリン車に付属されるAC出力を変動出力として最大電力点に近づけるように制御するAC変動出力制御部を備え、
前記AC変動出力制御部は、前記AC/DCコンバータに対して、前記AC出力の電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流および/またはAC電圧を前記変動出力の動作点として一定値となるように制御して、AC最大電力点に近づける。
【0014】
この構成によれば、AC/DCコンバータを有する第1電力変換装置内のAC変動出力制御部は、AC出力のAC電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流および/またはAC電圧を変動出力の動作点として一定値となるように制御して、AC最大電力点に近づけるので、AC電流の低下やAC電圧の低下を防止して、各種の電動車や非常用電源等から取り出せるAC出力が最大となるAC電圧電流で動作させることができることから、各種の蓄電電力からAC出力を得るにもかかわらず、AC出力の十分な有効利用を図ることができる。
【0015】
好ましくは、前記AC変動出力制御部は、前記AC出力のAC電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流が上昇しなくなった点または開始AC電圧から電圧降下が一定値に達した点を、前記変動出力の動作点として制御して、AC最大電力点付近に到達させる。この場合、AC出力のより十分な有効利用を図ることができる。
【0016】
好ましくは、前記AC変動出力制御部は、前記AC出力のAC電流をその上限電流に向けて徐々に上昇させて、最大電力AC電流点および最大電力AC電圧点を前記変動出力の動作点として一定値となるAC最大電力点を、山登り法で制御して取得する。この場合、AC出力のより十分な有効利用を図ることができる。
【0017】
また好ましくは、前記電動車もしくは非常用電源またはガソリン車はACコンセントを有しており、このACコンセントにACケーブルが接続される。この場合、ACコンセントからのACケーブル長が長くなってAC電圧が下がっても、AC最大電力を取得することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明では、AC/DCコンバータを有する第1電力変換装置内のAC変動出力制御部は、AC出力の電流を上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流および/またはAC電圧を変動出力の動作点として一定値となるように制御して、AC最大電力点に近づけるので、各種の電動車や非常用電源等から取り出せるAC出力が最大となるAC電圧電流で動作させることができることから、各種の蓄電電力からAC出力を得るにもかかわらず、AC出力の十分な有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係るAC最大出力電力取得装置を含む電力変換システムを示すブロック図である。
【
図4】本装置の動作のさらに他例を示す特性図である。
【
図5】(A)、(B)は従来装置の動作を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るAC最大出力電力取得装置1を含む電力変換システムを示すブロック図である。例えば系統電源4と電気自動車5の間に配置されて両者の電力変換を行う電力変換装置である、第1電力変換装置2および第2電力変換装置(パワーコンディショナ)3が設けられている。
【0021】
電気自動車5は、DC電力を蓄電する車載蓄電池51、車載蓄電池51のDC電力をAC電力に変換するDC/ACインバータ52およびACコンセント53を備えており、ACコンセント53にACケーブル54が接続されて、第1電力変換装置2に接続される。
【0022】
第1電力変換装置2は、補助入力リレー21および、車載蓄電池51からのAC電力をDC電力に変換する双方向のAC/DCコンバータ22を備えており、第2電力変換装置(パワーコンディショナ)3に接続される。第1電力変換装置2は第1制御部10により補助入力リレー21等が制御される。
【0023】
第2電力変換装置(パワーコンディショナ)3は、系統電源4と連系するための連系リレー31、系統電圧のAC電力をDC電力に変換する双方向のインバータ(DC/ACインバータ)32、バス電圧33を備えており、第2制御部30により連系リレー31等が制御される。連系リレー31とインバータ32の間の交流電路に消費電力の大きい電化製品のような負荷6が接続されている。第1電力変換装置2のAC/DCコンバータ22は、ACケーブル54を介して車載蓄電池51から供給されるAC電力を、第2電力変換装置3のバス電圧33に応じたDC電圧のDC電力に変換する。第1制御部10と第2制御部30は通信で接続されている。停電時や連系リレー31のオフ時などに、インバータ32で変換されたAC出力によって前記負荷6が駆動される。
【0024】
本発明では電力変換装置のうち、第1電力変換装置2内にAC最大出力電力取得装置1が設けられている。AC最大出力電力取得装置1は、AC電流を検出する電流検出部13、AC電圧を検出する電圧検出部14、AC電力を算出する電力算出部15、および第1制御部11内にAC変動出力制御部12を備えている。AC電流、AC電圧には実効値が用いられ、AC電力には有効電力が用いられる。
【0025】
AC変動出力制御部12は、AC電圧電流を変化させるAC/DCコンバータ22を使用して、これに対しAC出力のAC電流を、各種の車載蓄電池51の蓄電電力によって定められた上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流および/またはAC電圧を変動出力の動作点として一定値となるように制御して、AC最大電力点に近づける制御を行う。
【0026】
図2は、AC変動出力制御部12の動作の一例を示す。この例では、AC電流値をトリガーとして、AC最大電力点付近に到達させる制御が行われる。AC出力のAC電流を当該上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流が上昇しなくなった点aを、変動出力の電流動作点として、それ以降その動作点電流で一定に制御し、このときのAC電圧値に基づいて、AC最大電力点付近の電力を取得する。
【0027】
図3は、AC変動出力制御部12の動作の他例を示す。この例では、AC電圧値をトリガーとして、AC最大電力点付近に到達させる制御が行われる。AC出力のAC電流を当該上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電圧値を確認して、AC電流上昇前の開始AC電圧値から電圧降下によって変化した変化量が一定値に達した点bを、変動出力の動作電圧として一定に制御し、このときのAC電流値に基づいて、AC最大電力点付近の電力を取得する。
【0028】
図4は、AC変動出力制御部12の動作のさらに他例を示す。この例では、AC出力のAC電流を当該上限電流に向けて徐々に上昇させて、最大電力AC電流点および最大電力AC電圧点が一定値となるAC最大電力点を山登り法で制御して取得する。すなわち、AC出力のAC電圧を最大値でAC出力のAC電流を一定値刻みで徐々に上昇させて、変化の前後におけるAC出力のAC電圧を比較し、AC電圧×AC電流がAC最大電力となる点cを確認し、その点cのAC電圧、AC電流で常に一定となるAC出力を取得する。
【0029】
こうして、本発明では、AC/DCコンバータ22を有する第1電力変換装置2内のAC変動出力制御部12は、AC出力の電流を各種の車載蓄電池51の蓄電能力によって定められた上限電流に向けて徐々に上昇させて、AC電流および/またはAC電圧を変動出力の動作点として一定値となるように制御して、AC最大電力点に近づけるので、AC電流の低下やAC電圧の低下を防止して、各種の電気自動車5から取り出せるAC出力が最大となるAC電圧電流で動作させることができることから、各種の車載蓄電池51の蓄電電力からAC出力を得るにもかかわらず、AC出力の十分な有効利用を図ることができる。
【0030】
また、電気自動車5のACコンセント53から第1電力変換装置2に接続するACケーブル54が長くなる場合、ACケーブル54の長さに伴ってAC電圧が下がっても、AC最大出力電力を取得することによりAC出力を有効に利用することが可能となる。
【0031】
なお、上記実施形態では、電力変換を行う第1電力変換装置2と第1制御部10および第2電力変換装置(パワーコンディショナ)3と第2制御部30を用いているが、これらを一体とした電力変換装置(パワーコンディショナ)と制御部を用いて、この電力変換装置内にAC最大出力電力取得装置1を設けるようにしてもよい。
【0032】
なお、上記実施形態では、系統電源を供給電源としているが、これに太陽電池(PV)のような再生可能エネルギ電源を供給電源として加えてもよい。この場合、太陽電池とこのDC電力を変換するDC/DCコンバータとが
図1の点D、点Dで接続される。夜間時や災害時などに前記したAC変動出力制御部12が同様に使用される。またこの場合、DC/DCコンバータに対して従来からの、太陽電池の出力電力が最大となるように太陽電池のDC出力についてMPPT制御が行われて、太陽電池の発電効率を向上させるようにしてもよい。
【0033】
なお、上記実施形態では電気自動車に付属するAC出力を用いているが、これに代えて、ハイブリッド車などの電動車や少なくともDC/ACインバータを有するガソリン車に付属するAC出力を用いてもよい。また、電気自動車に代えて、非常用電源に付属するAC出力を用いてもよい。この場合、電気自動車に内蔵する車載蓄電池ではなく、非常用電源に内蔵する住宅用蓄電池が使用される。
【0034】
なお、再生可能エネルギ電源として前記太陽電池(PV)の他に、燃料電池(FC)、風力発電(WP)、コージェネレーションによる電源、地熱発電およびバイオマス発電等による電源でもよい。
【0035】
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
1:AC最大出力電力取得装置
2:第1電力変換装置
3:第2電力変換装置(パワーコンディショナ)
4:系統電源
5:電気自動車
10:第1制御部
12:AC変動出力制御部
22:AC/DCコンバータ
30:第2制御部
32:インバータ(DC/ACインバータ)
33:バス電圧
51:車載蓄電池
52:DC/ACインバータ
53:ACコンセント
54:ACケーブル