(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083183
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】CO2排出量推定システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240613BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197552
(22)【出願日】2022-12-10
(71)【出願人】
【識別番号】000152424
【氏名又は名称】株式会社日建設計
(74)【代理人】
【識別番号】100103399
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 清
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 総
(72)【発明者】
【氏名】大浦 理路
(72)【発明者】
【氏名】八木田 裕悟
(72)【発明者】
【氏名】岩下 あゆみ
(72)【発明者】
【氏名】横田 雄史
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】 個人が能動的にその意識を変革し、日々の行動を変容させることができるCO
2排出量推定システムを提供する。
【解決手段】 自宅(住宅)10、移動中・外出先20及びオフィスビル30において個人が携帯して使用するスマートフォン12,22,32をインターネット40を介してクラウドコンピューティングシステム50に接続し、クラウドコンピューティングシステム50を構成するアプリケーションサーバ52に、個人のCO
2排出量を推定し、行動変容を示唆できるCO
2排出量推定アプリケーション300を格納してCO
2排出量推定システム100を構成する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自宅(住宅)、移動中・外出先及びオフィスビルにおいて個人が携帯して使用するスマートフォンをインターネットを介してクラウドコンピューティングシステムに接続し、前記クラウドコンピューティングシステムを構成するアプリケーションサーバに個人のCO2排出量を推定できるCO2排出量推定アプリケーションを格納したことを特徴とするCO2排出量推定システム。
【請求項2】
前記CO2排出量推定アプリケーションに、オフィスビル内の情報を取得できるオフィスビル支援アプリケーションをアプリケーション・プログラミング・インターフェースを介して連携させたことを特徴とする請求項1に記載のCO2排出量推定システム。
【請求項3】
前記CO2排出量推定アプリケーションは、スマートフォンの表示装置に、滞在場所及び時間、並びに、移動手段及び時間を入力できる画面を表示するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のCO2排出量推定システム。
【請求項4】
前記CO2排出量推定アプリケーションは、個人のCO2排出量推定値を計算及び集計すると共に、利用者にCO2排出量推定結果及び行動変容示唆情報を提供するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のCO2排出量推定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、社会生活を営む個人のCO2排出量を推定すると共に、個人の行動変容を促進することによって、社会全体のCO2排出量を削減することを目的とするCO2排出量推定システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化を防止する観点から、世界的に、温暖化ガスであるCO2の排出量を削減することが叫ばれている。
そして、国家、企業等は、CO2の排出量を削減するべく、石炭、石油等の化石燃料による発電から太陽光、風力等の再生エネルギーによる発電へ、又、燃料自動車から電気自動車へと、種々設備、システムを変更するよう推進している。
【0003】
又、国家、企業等は、CO2の排出量の削減目標を達成するべく、種々設備、システムから排出されるCO2の排出量を計測及び算出して、CO2排出量の削減状況を把握するシステムを開発又は提案している(特許文献1及び2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-332103号公報
【特許文献2】特開2012-003472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1及び2に記載された発明は、何れも、国家、企業等が、種々設備、システムから排出されるCO2の排出量を計測及び算出して、CO2排出量の削減状況を把握するシステムである。
【0006】
しかし、種々設備、システムを利用するのは、社会生活を営む人間個々人であるから、結局は、個人の意識を変革し、日々の行動を変容させなければ、十分な実効性を達成することはできない。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みて為されたものであって、種々設備、システムを利用する個人が、能動的にその意識を変革し、日々の行動を変容させることができるCO2排出量推定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のCO2排出量推定システムは、自宅(住宅)、移動中・外出先及びオフィスビルにおいて個人が携帯して使用するスマートフォンをインターネットを介してクラウドコンピューティングシステムに接続し、前記クラウドコンピューティングシステムを構成するアプリケーションサーバに個人のCO2排出量を推定できるCO2排出量推定アプリケーションを格納したことを特徴とする。
【0009】
ここで、前記CO2排出量推定アプリケーションに、オフィスビル内の情報を取得できるオフィスビル支援アプリケーションをアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を介して連携させたことを特徴とする。
【0010】
又、前記CO2排出量推定アプリケーションは、スマートフォンの表示装置に、滞在場所及び時間、並びに、移動手段及び時間を入力できる画面を表示するものであることを特徴とする。
【0011】
又、前記CO2排出量推定アプリケーションは、個人のCO2排出量推定値を計算及び集計すると共に、利用者にCO2排出量推定結果及び行動変容示唆情報を提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のCO2排出量推定システムによれば、利用者に、自宅、移動中・外出先、オフィスビルにおいて、CO2排出量推定値を通知することができる。
【0013】
又、利用者に、CO2排出量推定値に基づいて行動変容示唆情報が提供され、能動的にCO2排出量を削減する行動をとることを効果的に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明のCO
2排出量推定システムの概念説明図である。
【
図2】本発明のCO
2排出量推定システムの概略構成図である。
【
図3】本発明のCO
2排出量推定システムの概略構成図である。
【
図4】本発明のCO
2排出量推定アプリケーションによってCO
2排出量推定値を計算、集計すると共に、行動変容示唆情報を提供する工程を示す説明図である。
【
図5】オフィスビル内におけるCO
2排出量削減方法を提示すると共に、利用者に行動変容示唆情報を提供するフローチャートである。
【
図6】本発明のCO
2排出量推定システムをスマートフォンに適用した場合を示す説明図である。
【
図7】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンの初期画面の正面図である。
【
図8】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンの情報入力画面の正面図である。
【
図9】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンの初期画面の正面図である。
【
図10】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンの情報入力画面の正面図である。
【
図11】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンの情報入力画面の正面図である。
【
図12】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンのCO
2排出量推定画面の正面図である。
【
図13】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンのCO
2排出量推定画面の正面図である。
【
図14】本発明のCO
2排出量推定システムを作動させたスマートフォンのCO
2排出量推定画面の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のCO2排出量推定システムの実施形態について、以下、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
先ず、本発明のCO
2排出量推定システムの概念について、
図1を参照して説明する。
【0017】
図1に示すように、各個人が自宅(住宅)1において生活し、適宜交通手段2によって移動し、オフィスビル3において勤労することによって、その個人の周辺環境にはCO
2が排出される。
自宅(住宅)1では、電気機器、冷暖房装置等、交通手段2では、自転車、自動車、バス、電車等、オフィスビル3では、OA機器、冷暖房装置等によって、周辺環境にCO
2が排出される。
【0018】
しかし、生活様式、移動様式、勤労様式が多様化する現代社会においては、各個人が自宅(住宅)1、交通手段2、オフィスビル3における行動を適切に選択すれば、周辺環境へのCO2排出量を効果的に削減することができる。
本発明は、個人の行動を基準に評価することによって、CO2排出量を極力削減して、周辺環境へのCO2排出量を適切に制御しようとするものである。
【0019】
次に、本発明のCO
2排出量推定システムの構成について、
図2及び
図3を参照して説明する。
【0020】
本発明のCO
2排出量推定システム100は、
図2に示すように、自宅(住宅)10にて使用するパーソナルコンピュータ11、スマートフォン12と、移動中、外出先20にて使用するパーソナルコンピュータ21、スマートフォン22と、オフィスビル30にて使用するパーソナルコンピュータ31、スマートフォン32、管理用コンピュータ33とを、インターネット40を介して、クラウドコンピューティングシステム50に接続するものである。
【0021】
そして、自宅(住宅)10、移動中、外出先20、オフィスビル30にて各個人が使用するパーソナルコンピュータ11,21,31、スマートフォン12,22,32は、
図3に示すように、インターネット40を介して、クラウドコンピューティングシステム50を構成するウェブサーバ51に接続してある。
【0022】
又、クラウドコンピューティングシステム50においては、
図3に示すように、ウェブサーバ51は、各種アプリケーションを格納するアプリケーションサーバ52、各種データを蓄積するデータベースサーバ53と接続してある。
【0023】
一方、オフィスビル30にて使用する管理用コンピュータ33は、
図2に示すように、社内ネットワーク60を介して、システムサーバ61、データベースサーバ62と接続してある。
【0024】
よって、従業員としての個人は、オフィスビル30においては、パーソナルコンピュータ31、スマートフォン32によって、移動中、外出先20においては、パーソナルコンピュータ21、スマートフォン22によって、自宅(住宅)10においては、パーソナルコンピュータ11、スマートフォン12によって、クラウドコンピューティングシステム50を構成するウェブサーバ51に接続して、各種情報及び指令を送受信できるようになっている。
【0025】
さらに、オフィスビル30にて使用する管理用コンピュータ33は、クラウドコンピューティングシステム50を構成するウェブサーバ51に接続して、各種情報及び指令を送受信できると共に、オフィスビル30に設置されたシステムサーバ61、データベースサーバ62に接続して、各種情報及び指令を送受信できるようになっている。
【0026】
尚、従業員としての個人は、スマートフォン12,22,32のみならず、タブレット型コンピュータ等の携帯情報端末装置を使用することもできる。
【0027】
次に、本発明のCO
2排出量推定システムの機能及び作用について、
図4を参照して説明する。
【0028】
図4に示すように、本発明のCO
2排出量推定システム100では、オフィスビル30内の情報については、オフィスビル支援アプリケーション200によって取得できるようになっており、オフィスビル支援アプリケーション200は、クラウドコンピューティングシステム50を構成するアプリケーションサーバ52に格納されている。
そして、オフィスビル支援アプリケーション200は、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を介して建物内位置情報のデータを取得できるようになっている。
【0029】
又、本発明のCO2排出量推定システム100では、CO2排出量推定システム100を駆動させるCO2排出量推定アプリケーション300も、クラウドコンピューティングシステム50を構成するアプリケーションサーバ52に格納されている。
【0030】
一方、本発明のCO2排出量推定システム100では、個人が携帯するパーソナルコンピュータ31、スマートフォン32内に、クラウドコンピューティングシステム50を構成するウェブサーバ51に接続できるウェブブラウザ400を格納してある。
【0031】
尚、スマートフォン32の場合には、オペレーションシステム(OS)にネイティブアプリとしてウェブブラウザ機能を装備させて、スマートフォン32の起動後直ちに、ウェブサーバ51に接続できるようにしてもよい。
【0032】
よって、各個人は、パーソナルコンピュータ31、スマートフォン32をウェブブラウザ400によってウェブサーバ51に接続して、アプリケーションサーバ52に格納したCO2排出量推定アプリケーション300を作動できるようになっている。
【0033】
そして、本発明のCO2排出量推定システム100の利用者Aは、オフィスビル30内においては、オフィスビル支援アプリケーション200と連携させ、取得したオフィスビル各階の滞在人数情報に基づいて、CO2排出量推定アプリケーション300によって、CO2排出量推定情報及び行動変容情報を取得することができる。
【0034】
又、利用者Aは、自宅(住宅)10、移動中、外出先20においては、APIを介して連携させた他のアプリケーションから、滞在場所及び時間、移動手段及び時間等の情報を取得したり、CO2排出量推定アプリケーション300を作動させ、これら情報を入力すれば、CO2排出量推定アプリケーション300によって、CO2排出量推定情報を取得することができる。
【0035】
さらに、オフィスビル30、支店、店舗等の外出先20においては、その建物又はテナントの管理者Bは、CO2排出量推定アプリケーション300を作動させ、建物条件データ等を入力すれば、CO2排出量推定アプリケーション300によって、CO2排出量推定情報を取得することができる。
【0036】
又、
図4及び
図5に示すように、オフィスビル30内においては、利用者Aは、オフィスビル支援アプリケーション200及びCO
2排出量推定アプリケーション300によって、CO
2排出量推定情報を取得することができると共に、CO
2排出量を削減する行動をとるよう行動変容示唆情報を取得することもできる。
【0037】
図5に示すプログラムでは、オフィス各階に滞在する人数を1分間隔で検出するようになっており、所定階にある個人が30分以上存在した場合には、その個人は当該階に滞在していると判断し、30分未満存在した場合には、一時的に存在していても、不在であると判断する。
【0038】
そして、各階毎に滞在人員を集計し、所定階に10人以下の人員が継続して30分以上滞在していた場合には、当該階に滞在している個人に対し、CO2排出量を削減する行動をとるよう行動変容示唆情報を通知する。
1)滞在人員がその階の定員の所定範囲内、例えば、定員の30%以上及び70%以下である階、かつ、2)1人当たりのCO2排出量が最少である階へ移動すること、を示唆する行動変容示唆情報を通知することができる。
【0039】
尚、個人がオフィスのどの階に存在するかは、スマートフォンに装備したGPS、各階に設置した人感センサー等によって検出することができる。
そして、検出人員を1分間隔で各階毎に集計し、当該階の滞在人員を算出すると共に、当該階における1人当たりのCO2排出量を算出すれば、上記のような行動変容示唆情報を生成することができ、利用者Aに、CO2排出量を削減する行動をとることを効果的に促進することができる。
【0040】
[実施例1]
次に、本発明のCO2排出量推定システム100をスマートフォン22に適用した場合の一実施例について説明する。
【0041】
先ず、利用者Aは、
図6に示すように、スマートフォン22の電源をONにし、次に、ウェブブラウザ400を起動させ、クラウド上に設置されたウェブサーバ51に接続し、アプリケーションサーバ52内に格納されたCO
2排出量推定アプリケーション300を作動させる。
【0042】
すると、
図7に示すように、スマートフォン22の表示装置22Dに初期画面500が表示され、続いて、
図8に示すように、情報入力画面600が表示される。
【0043】
情報入力画面600には、オフィス環境情報欄610、在宅環境情報欄620、通勤情報欄630及び出張情報欄640が設定されている。
【0044】
ここで、オフィス環境情報欄610、在宅環境情報欄620、通勤情報欄630及び出張情報欄640に適宜情報を入力すれば、
図4に示すように、CO
2排出量推定アプリケーション300が演算処理を開始する。
【0045】
そして、
図4に示すように、CO
2排出量推定アプリケーション300の条件入力機能310、CO
2計算機能320、ナッジ機能330及びCO
2集計機能340が発揮されて、利用者Aに、CO
2排出量推定結果及び行動変容示唆情報が表示装置22Dに表示、提供される。
【0046】
ここで、CO2排出量は、以下の式によって算出することができる。
CO2排出量(kg-CO2)=活動量×排出原単位 ・・・(1)
【0047】
よって、オフィス滞在時、在宅時においては、例えば、
電力量の排出原単位 0.441(kg-CO2/kWh)
ガスの排出原単位 2.19(kg-CO2/Nm3)
を使用し、電力量の排出原単位に電力の使用量(kWh)を、ガスの排出原単位にガスの使用量(Nm3)を乗算し、それらの数値を加算して、CO2排出量(kg-CO2)を算出することができる。
【0048】
又、通勤、外出、出張時においては、例えば、
徒歩の排出原単位 0
自転車の排出原単位 0
電車の排出原単位 17(g-CO2/人km)
バスの排出原単位 57(g-CO2/人km)
自動車の排出原単位 130(g-CO2/人km)
飛行機の排出原単位 98(g-CO2/人km)
を使用し、各交通手段の排出原単位に使用量(速度及び時間)を乗算し、それらの数値を加算して、CO2排出量(kg-CO2)を算出することができる。
【0049】
又、外出先滞在時においては、例えば、建物の用途を考慮して、
建物の排出原単位 91(kg-CO2/m2)
を使用し、建物の排出原単位に使用量(滞在時間)を乗算して、CO2排出量(kg-CO2)を算出することができる。
【0050】
以上のように、オフィス滞在時、在宅時、通勤、外出、出張時、外出先滞在時の各々について、予め1時間当たり(h)のCO2排出量(kg-CO2/m2)を算出しておけば、滞在時間、移動時間を入力することによって、即座に、利用者Aの1日当たりのCO2排出量(kg-CO2)を算出することができる。
【0051】
[実施例2]
次に、本発明のCO2排出量推定システム100をスマートフォン22に適用した場合の他実施例について説明する。
【0052】
先ず、利用者Aは、
図6に示すように、スマートフォン22の電源をONにし、次に、ウェブブラウザ400を起動させ、クラウド上に設置されたウェブサーバ51に接続し、アプリケーションサーバ52内に格納されたCO
2排出量推定アプリケーション300を作動させる。
【0053】
すると、
図9に示すように、スマートフォン22の表示装置22Dに初期画面700が表示される。
この初期画面700には、個人が1日に保有するCO
2排出量保有値701、現時点で使用したCO
2排出量使用値702、現時点で残存するCO
2排出量残存値703がポイント表示される。
又、初期画面700の下端部には、自宅アイコン705、滞在場所アイコン706、移動手段アイコン707が表示される。
【0054】
初期画面700において滞在場所アイコン706をタップすると、
図10(A)に示すように、滞在場所情報入力画面710が表示される。
この滞在場所情報入力画面710において、
図10(B)に示すように、適宜滞在場所を選択すると共に、滞在時間を入力することができる。
【0055】
初期画面700において自宅アイコン705をタップすると、
図11(A)に示すように、自宅情報入力画面720が表示される。
この自宅情報入力画面720において、自宅情報を入力することができる。
【0056】
初期画面700において移動手段アイコン707をタップすると、
図11(B)に示すように、移動手段情報入力画面730が表示される。
この移動手段情報入力画面730において、通勤時、外出時、出張時における移動手段を選択すると共に、移動時間を入力することができる。
【0057】
そして、
図4に示すように、CO
2排出量推定アプリケーション300の条件入力機能310、CO
2計算機能320、ナッジ機能330及びCO
2集計機能340が発揮されると、
図12に示すように、スマートフォン22の表示装置22DにCO
2排出量推定画面800が表示される。
このCO
2排出量推定画面800においては、オフィスビル滞在時、自宅・出張先滞在時、移動時におけるCO
2排出量推定値の比率が円グラフで表示される。
【0058】
このCO
2排出量推定画面800をタップすると、
図13(A)に示すように、スマートフォン22の表示装置22Dには、CO
2排出量推定画面810が表示される。
このCO
2排出量推定画面810では、CO
2排出量推定値の週間集計値及び週間変動が棒グラフで表示される。
【0059】
さらに、CO
2排出量推定画面810をタップすると、
図13(B)に示すように、スマートフォン22の表示装置22Dには、CO
2排出量推定画面820が表示される。
このCO
2排出量推定画面820では、CO
2排出量推定値の月間集計値及び月間変動が棒グラフで表示される。
【0060】
さらに、CO
2排出量推定画面820をタップすると、
図14に示すように、スマートフォン22の表示装置22Dには、CO
2排出量統計画面830が表示される。
このCO
2排出量統計画面830では、CO
2排出量推定値の個人に関する数値がXY平面上に、又、CO
2排出量推定値のオフィスビルに関する集計値及びその変動が棒グラフで表示される。
【0061】
CO
2排出量推定アプリケーション300の演算処理が完了すると、ナッジ(行動変容示唆)機能330によって、
図9に示すように、初期画面700の上端部には、行動変容示唆情報709が表示される。
【0062】
以上のように、本発明のCO2排出量推定システム100によれば、利用者Aに、自宅10、移動中、外出先20、オフィスビル30等において、CO2排出量推定値を通知することができる。
【0063】
又、本発明のCO2排出量推定システム100によれば、利用者Aに、CO2排出量推定値に基づいて行動変容情報が示唆されて、能動的にCO2排出量を削減する行動をとることを効果的に促進することができる。
【符号の説明】
【0064】
100 CO2排出量推定システム
10 自宅(住宅)
11,21,31 パーソナルコンピュータ
12,22,32 スマートフォン
20 移動中・外出先
22D 表示装置
30 オフィスビル
40 インターネット
50 クラウドコンピューティングシステム
51 ウェブサーバ
52 アプリケーションサーバ
53 データベースサーバ
200 オフィスビル支援アプリケーション
300 CO2排出量推定アプリケーション
310 条件入力機能
320 CO2計算機能
330 ナッジ機能
340 CO2集計機能
400 ウェブブラウザ
500 初期画面
600 情報入力画面
610 オフィス環境情報欄
620 在宅環境情報欄
630 通勤情報欄
640 出張情報欄
700 初期画面
701 1日に保有するCO2排出量保有値
702 現時点で使用したCO2排出量使用値
703 現時点で残存するCO2排出量残存値
705 自宅アイコン
706 滞在場所アイコン
707 移動手段アイコン
710 滞在場所情報入力画面
720 自宅情報入力画面
730 移動手段情報入力画面
800 CO2排出量推定画面
810 CO2排出量推定画面
820 CO2排出量推定画面
830 CO2排出量推定画面