(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024083185
(43)【公開日】2024-06-20
(54)【発明の名称】棚開口のカバー構造
(51)【国際特許分類】
A47B 96/20 20060101AFI20240613BHJP
A47B 96/00 20060101ALI20240613BHJP
A47B 97/00 20060101ALI20240613BHJP
【FI】
A47B96/20 B
A47B96/00 B
A47B97/00 Z
A47B97/00 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022210870
(22)【出願日】2022-12-10
(71)【出願人】
【識別番号】504240371
【氏名又は名称】菊地シート工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】菊地 博子
(57)【要約】
【課題】 取り付けに手間をかけることなく、棚内部への埃や虫の侵入が防止されるとともに、内部物品の落下が阻止できるようにする。
【解決手段】 棚開口を覆うように面ファスナーによりカバーを取り付けてなることを特徴とする棚開口のカバー構造。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚開口を覆うように面ファスナーによりカバーを取り付けてなることを特徴とする棚開口のカバー構造。
【請求項2】
前記カバーに下方から上方に一対の切込み部が設けられ、その間を物品出し入れ口として開放できることを特徴とする請求項1記載の棚開口のカバー構造。
【請求項3】
前記カバーに線ファスナーより開く物品出し入れ口が設けられてなる請求項1記載の棚開口のカバー構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、工場内等で使用される棚の開口のカバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
収納棚の開口からは埃や虫が入り、また、地震の際には収納物が落下する問題がある。これを防止するようにカーテンなどを使用することが行われているが、取り付けに手間がかかるとともに、取り付け隙間等から埃や虫が入り込む恐れがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明は上記の事情に鑑みて行ったもので、取り付け施工が容易で、密閉性に優れる棚開口のカバー構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明では、棚開口を覆うように面ファスナーによりカバーを取り付けてなることを特徴とする棚開口のカバー構造を提供する。
【0005】
上記棚開口のカバー構造によれば、面ファスナーによりカバーを取り付けていることで密閉性にすぐれ、棚内部への埃や虫の侵入が防止されるとともに内部物品の落下が阻止され、その取付け施工も容易に行われる。この発明の棚開口のカバー構造は棚開口を覆うように面ファスナーによりカバーを取り付ける構成であれば、収納棚等おいて適宜の形態とされて使用され、また、適宜の部所おいて使用される。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、取り付けに手間をかけることなく、棚内部への埃や虫の侵入が防止されるとともに、内部物品の落下が阻止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図3】 この発明において用いるカバーの表面側斜視図
【
図4】 この発明において用いるカバーの裏面側斜視図
【発明の好ましい実施形態】
【0008】
図1はこの発明の棚開口のカバー構造を備える収納棚1を示し、収納棚1の前面に形成される3個の棚開口2それぞれを覆うように、面ファスナー(後に説明する第2面ファスナー部及び第3面ファスナー部)により同形のカバー4のそれぞれが取り付けられている。
図2はカバー4の取り付け説明図である。このようにカバー4のそれぞれを取り付けることで、収納棚1内部への埃や虫の侵入が防止されるとともに内部物品の落下が阻止され、その取付け施工も容易に行われる。この実施例では3段の棚を備え前面が開放する収納棚1の前面開口それぞれにこの発明の棚枠開口のカバー構造を採用しているが、全面が開放する等適宜の収納棚において実施可能である。
【0009】
図3、
図4に示すように、カバー4はカバー本体6前面の上縁と下縁とのそれぞれに第1面ファスナー部8を備え、下縁の第1面ファスナー部8は短く設けられている。また、カバー4はカバー本体6背面の全周縁に第2面ファスナー部10が設けられ、この第2面ファスナー部10も第1面ファスナー部8同様に下縁が短く設けられている。5のそれぞれは線ファスナーであり、下縁に位置する第1面ファスナー部8と第2面ファスナー部10それぞれの両端位置から上方に延び出している。
【0010】
カバー本体6としては透明、非透明のもの、防虫、抗菌、消臭機能を備えるもの、不燃、防災機能を備えるもの、耐熱、耐寒性を備えるもの等適宜のものが用いられる。
【0011】
カバー4の棚枠開口への取り付けは、
図5に示すように、第3面ファスナー部15が固着された基材シート16の裏面が粘着層17を介して予め棚枠前面19の所定位置に貼り付けられ、その第3面ファスナー部15に沿うように第2面ファスナー部10が接合されて行われる。これによりカバー4が棚開口2縁の所定位置に沿って容易に歪むことなく取付けられる。カバー4の取り付けは下段のものから順次上方のものを取り付けられ、これにより、カバー4それぞれの下開きが可能としている。その際下方のものの上縁に上方のもの下縁に重なるように取り付け、第1面ファスナー部8と第2面ファスナー部10とを接合させる。上記第2面ファスナー部10と第3面ファスナー部15とがこの発明のファスナーを構成する。
【0012】
カバー4は線ファスナー5のそれぞれが上方に開かれ、その間の部分7が前部上方に開かれることで物品の出し入れが行われる。その際開かれた部分7が外側上方に巻き上げられて、その第2面ファスナー部10のある部分が折り返され上部のカバー4の第1面ファスナー部8に接合されることで、その間の部分7が湾曲状態となって固定され、物品の出し入れが容易に行われる。また、線ファスナー5のみが適宜開かれることで、小物品の出し入れが行われる。
【符号の説明】
【0013】
2 棚開口
4 カバー
10 第2面ファスナー部(面ファスナー)
15 第3面ファスナー部(面ファスナー)